北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

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748無名草子さん
北方謙三の書くものなら何でも好きだという作家固有のファンもいるんだろうが、三国志や水滸伝や史記
のように古典をタイトルに冠した作品だと、原典のファンも読むからな。
楊令が嫌われる最大の理由は、皆殺しや強盗をしたからではなく、前作の水滸伝で108人がやってきた
ことを否定したところにあると思う。
あんたらは甘ちょろいから童貫に負けた。俺は負けない。そのために、民の皆殺しだって平気でやる。
新しい国づくりは俺一人がやる。賛同できなければ、新しい頭領を決めてくれ。俺は、新しい国ができるまでは
頭領をやるが、できたら頭領を辞める。おまえらは俺と違って馬鹿だから、ひとりで決めるな。多数決で決めろ。
まあ、水滸伝19巻かけてやってきたことを全否定。要するに、宋江の志を実現するためには、梁山泊の108人
では無理で、俺のような優秀な頭領がいないとダメなんだと言っているだけ。
これで腹を立てずに読めというのは無理。