北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

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735無名草子さん
皆殺しにした相手が、たかだか生女真の統治に服そうとしない熟女真、岳家軍の統治に服さず
税を納めなかった民というところが、根拠薄弱なんだろうな。
たとえば、日本の戦国時代の小説で、主人公の領主が、叔父か兄弟に所領を押領されたとする。
主人公は戦に勝って所領は奪い返したが、肉親の情から叔父・兄弟を殺すことまではできない。
そのような状況下で、主人公が老臣に勧められ、肉親を殺す決断をしたという物語なら、孫範と
徐史の会話は感動的になるのではないか?
税を納めない百姓を殺したのでは、ドラマにはなりにくい。実際には戦国時代に、そのような事件
は多いのだが、ドラマ化は困難だ。とくに北方水滸伝のストーリーの流れの中では、挿入しにくい
エピソードだろうな。
それを、童貞にむかって「ソープへ行け」と言ってしまう手軽さで、民の皆殺しをさせたことに反発
があるのだろう。物語として練られていない。感動どころか、不快感しかない。
それでも、こんな楊令や岳飛を、「理想を述べるだけではない現実的な政治家」だとして誉めそやす
馬鹿な読者もいる。この馬鹿どもが目を覚ますまで、この件は叩き続ける。