北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

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710無名草子さん
楊令が成長過程において、権力の本質を暴力装置の独占を見極め、それを現実の戦や政事の場で
遂行すること自体を問題にしているのではないのだよ。権力の本質に、そのような側面があることは
真実だ。たとえば、妻に暴力を働くDV夫や、幼児を虐待するバカ親は、家庭の中で自分が権力の本質
と見極めたことを実行しているわけだ。
しかし、それだけで家庭内の平和が保てるのか?現実には家庭は崩壊する。
若年の楊令が、短絡的に権力の本質と捉えたものだけでは、国家は維持できない。
ところが、そんな楊令を梁山泊は頭領として熱望した。ここが理解に苦しむところなんじゃないか?