北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十六章

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673無名草子さん
李英を16歳の若さで上級将校にしたのは、早急に将校を増やす必要があったが、李英の
成長を時間をかけて書いている余裕がなかったので、「若くても生まれつき優秀なやつはいる」
ということにしたんだろうな。
この一文が、才能はないが努力して世の中の役にたつような人間になりたいと真摯に考えている
青少年に与えた影響は計り知れない。研鑚努力の日々が虚しくなったに違いない。
そんな折も折り、母親の莫大な資産の中から毎月1500万円のお小遣いを貰っていた人物が、
その弟の言うところによれば、母親から貰ったカネを子分を養うために使って総理大臣になった。
実家の資産も生まれついての客観的な能力と数えるならば、そんな大金持ちの家に生まれなかった
自分は、いくら独力してもダメなんだなと、世の中をあきらめてしまった青少年は多いだろうね。
楊令伝に書いてあったことが、身近な実例として目の前に現れたわけだからな。