北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十四章

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657無名草子さん
水滸伝の戦いは、戦っている当人たちが前面に出ていて面白かった。
あくまで各キャラクターの個性を際立てるために、戦が素材になっていたにすぎない。
各キャラクターのドラマの一環に、戦が位置づけられていた。
だが、楊令伝の戦いは、新キャラクターに個性がないのがそのまま反映されている。
個人の戦いが描かれることはめったになく、甲が敵騎馬隊を二つに割っただの、乙が敵の側面を
突いただの、そんな無個性で面白くもない描写が延々と続くんだな、これが。しかも、長い。
連想する情景は、オートメーション化された工場で、製品が次々に出来上がってゆく情景だ。
感動もなにもない。