北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十四章

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654無名草子さん
戦は葛藤や利害対立を解決するための究極の形なんだが、戦っている者相互の間に、葛藤が
ないのが楊令伝の特徴だな。客観的な利害対立はあるが、主観的に戦う者相互の間に葛藤がないと、
ドラマにはならん。敵愾心を剥き出しにする洗脳までやるとかえって面白くなくなるだろうが、戦う者
相互が「あの相手と闘いたい」と願うようになると、なんのために戦っているのか理解できなくなる。
まるで「参加することに意義があるオリンピック」「世界チャンピオンに挑戦できるだけランキングを
上げたボクサー」のドラマみたいだ。
方臘・石宝は童貫と戦えることを嬉しがっている。ところが童貫は、方臘との戦いは「戦らしい戦」では
ないと言って、楊令と戦いたいと言う。結局、楊令を持ち上げるためにだけ、この糞つまらん小説を
長々と読まされているわけだ。
ここで、疑問に思うことがあるんだが、どうして楊令がすごい人じゃないとだめなの?
そこがサッパリ理解できない。