『少数が多数に勝つことこそ面白い』というドグマに、疫病のように侵されているんだよな。
それで最終決戦でもないのに、少数である楊令梁山泊は、多数の童貫禁軍と闘い、勝った。
戦いそのものがつまらなくなると同時に、童貫はダメ将軍になってしまい、宋滅亡の悲劇も
描かれなかった。金軍が事務処理のようにして、靖康の変を片付けた。
宋禁軍崩壊後の戦いは、方臘戦やドウカン・ファイトほど大規模にはならないから、消化試合を
見ているようで全然面白くない。
すべてはドウカン・ファイトで童貫軍を多数にしてしまったのが失敗の素だったな。
少数を率いた童貫の最後の戦い=宋の滅亡のドラマを、みすみす書き損じ、バカみたいなプロレス
ごっこを読まされてしまった。