方臘の乱では多くの信者が死んだ。彼らは生きることよりも死ぬことを望む変な人たちだった。
もちろん自殺する人は当時も現代にもいるわけだが、100万人以上の信者が集団でそれを願う
となると現実離れの感を免れない。よほどの圧政と貧困が中華の民を襲っていたのだろうな。
なにしろ王黼は収入の12倍の税を徴収していたみたいだから。
それはいい。
そのような教義が流行する世紀末的状況が数年前のこと。ところが、いまは梁山泊が輸入した
商品が飛ぶように売れて、梁山泊は大儲けしている。南宋の商人も梁山泊から仕入れた商品を
販売しているようだ。方臘の乱の頃の貧困がウソにしか思えないような旺盛な購買力を中華の民
はお持ちのようだ。にわかに信じられない。チグハグだ。