北方水滸伝・楊令伝を語ろう第四十四章

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637水滸伝と楊令伝の対話
<水滸伝・文庫1巻・46〜48頁>林冲視点
・いまのままだと、十年かかっても、宰相の蔡京ではなく、童貫や高キュウを倒した、というだけで
終ってしまうかもそれんぞ
 →そのとおりになりましたね。
・目的は、政府を倒し、帝を廃することだった。
 →宋を倒した後の政体は、晁蓋や宋江や呉用だけではなく、林冲ですら考えていた。
   呉用は他にウン城や済州でやったように、自由都市の構想も一部で実現していた。
<楊令伝・2巻・20頁>楊令発言
・なんの。宋は、俺が倒しますよ。宋あっての童貫。敵は、童貫ではなく、宋でしょう。
<すばる7月号・324頁>蔡福視点
・阿骨打の死は、幻王楊令にとって、すべてが終ることに等しかったのかもしれない。
二人で、二つの国を目指している。蔡福は、何度かそう感じたことがあった。
<すばる11月号・407頁>李俊発言
(呼延凌の「楊令は何の迷いもなく頭領になったのか?」という質問に対し、
・迷いなど、なかったさ。諦めたのさ。捜し出された時にな。梁山泊軍が存在していたら、いつかは帰る つもりでいたらしい。