【下北沢】 藤谷治 T 【船に乗れ!】

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11
この人のスレがないのはおかしいと思う。
2無名草子さん:2009/07/07(火) 21:17:40
華麗に2げと

『船に乗れ」2独奏を読んだが、就活失敗中の俺にはあまりにキツ過ぎる内容だった。
ちょっと逝ってくる
3無名草子さん:2009/07/07(火) 21:28:47
うんこ
4無名草子さん:2009/07/07(火) 21:31:05
重複スレ乙……と思ったらホントになかったのかよwwww
なんやかんや売り出してるような気がしていたが、やっぱマイナー作家なんだな
「船に乗れ」2巻明日買ってくるわ
作者のインタビュー↓読んでも鬱展開なのは明らかだし、心して読むよ
ttp://www.poplarbeech.com/danwa/index.html
5無名草子さん:2009/07/07(火) 22:09:28
「船に乗れ」の読後感のやるせなさは「秒速5センチメートル」を観た後のやるせなさに似てる

つーか、公式ぐらいリンク晴
http://www.ficciones.jp/
6無名草子さん:2009/07/08(水) 06:37:39
南みたいになんかいつも思いつめたような眼をしてる女子っていたよな。
そこまで一生懸命にならなくてもいいだろって思うくらい。

これは絶対YA小説なんかじゃなくて、おっさんのためのノスタルジア小説だろ
7無名草子さん:2009/07/08(水) 17:41:50
南は俺の嫁
8無名草子さん:2009/07/08(水) 19:10:27
ネット連載は全く読まずに本になるのを待ち望んで、
そろそろ新刊出るころかなと思って検索かけたら、
ポプラビーチの

「枝里子が……したの、私が原因だから」

という部分が目に入ってネタばれしまくったorz
9無名草子さん:2009/07/08(水) 23:18:17
>>8
あそこがネット版のラストだから、いやがうえにも検索トップにくるよなw
10無名草子さん:2009/07/09(木) 22:14:46
はげ
11無名草子さん:2009/07/11(土) 19:46:43
スレッドを立てた>>1君は、最高にきれいです。 南枝里子
12無名草子さん:2009/07/12(日) 18:49:45
久しぶりに無伴奏チェロ聴きたくなった。
しかし、鬱展開が尾を引いて…
高校生の時にあんなことになったら、自殺してもおかしくないだろうな。
13無名草子さん:2009/07/15(水) 06:32:52
チェルあげ
14無名草子さん:2009/07/15(水) 19:16:25
松野邸のホームコンサートに来た北島先生と元カレの関係は、
サトルと南の関係にダブらせているんだろうけど、今後もでてくるのかな?

15無名草子さん:2009/07/15(水) 20:38:43
主人公の語りのせいか神秘化されてるけど、南って実際ツンデレの尻軽女じゃね?
しかも妊娠して三流高校中退ってマジかよ…
16無名草子さん:2009/07/15(水) 23:21:34
>>15
そういうと身も蓋もないが…
しかし、2巻の中盤以降は悪夢の連続だったな。
それというのも、1巻ラストのホーム・コンサートが効いているいると思う。
メンデルスゾーンのピアノトリオ(特に第1楽章)を知っていれば、痛みが増さざるを得ない。

2巻の展開はかなり突飛だけど、それがそんなに不自然に感じないのはやっぱ作者がうまいからだな。

17無名草子さん:2009/07/16(木) 19:32:06
18無名草子さん:2009/07/21(火) 22:59:02
自分の高校時代を思い出した。
鬱だし能。
19無名草子さん:2009/07/24(金) 00:46:11
日刊ゲンダイ「北上次郎のこれが面白極上本だ!」紹介記念あげ
20無名草子さん:2009/07/24(金) 06:38:04
著者にとって、「船に乗れ」を超える作品を書くのは大変かもしれんな。
21無名草子さん:2009/07/24(金) 22:08:56
短篇で出てきた、伊藤慧の吹く「シランクス」が第三部の楽しみだな。
しかし、読み終わって1週間たってもまだ胸が痛い。
22無名草子さん:2009/07/25(土) 12:18:20
第三部にはもう南たんは出てこないのかよ。
マジで鬱だ。
23無名草子さん:2009/07/25(土) 19:46:53
てっきりスピンオフ短編の妻は枝里子だと思っていたのに…
24無名草子さん:2009/07/25(土) 20:39:23
>>23
1巻の時点でそうじゃないことは明らかだっただろ
25無名草子さん:2009/07/26(日) 18:45:13
>>21
この第二部って、精神状態がやばめの時に読んだら樹海一直線だな。
幸い俺は「彼女いない歴=年齢」を奇跡的に脱出した直後に読んだのでなんとか救われたが…。
26無名草子さん:2009/07/27(月) 22:35:10
結局サトルが想っていたほどには南はサトルのことを想っていなかったんだろうな。
負けず嫌いだけど俗っぽいところもあるみたいな感じで書かれてたし。
27無名草子さん:2009/07/27(月) 22:37:50
これ読んで以来、メンデルスゾーンのピアノ三重奏第二楽章のヴァイオリンとチェロの掛け合いを聞いてると涙が出るようになった。
28無名草子さん:2009/07/28(火) 17:52:30
「SPA!」に批評が載ってる。
後半に一切触れなかった「本の雑誌」の北上評より
はるかにぐっときた。
29無名草子さん:2009/07/28(火) 20:08:41
>>28
マジで?
「朝日新聞」「世界」愛読派の俺といえど、チェックせざるを得ないな。
30無名草子さん:2009/07/31(金) 03:00:10
第三部2回目upでage
31無名草子さん:2009/07/31(金) 06:32:39
おとといSPA見たけど出てなかったぞ?
古い号?
32無名草子さん:2009/07/31(金) 14:39:48
>>31
いや、いま売ってる号だよ。書評欄。
33無名草子さん:2009/07/31(金) 19:36:05
>>32
映画とか音楽とかと一緒にある欄だよな?
見落としたはずはないんだが。
記事は小さかった?
34無名草子さん:2009/07/31(金) 22:44:04
>>33
126ページ。
大きさはページの半分くらい。
35無名草子さん:2009/08/01(土) 07:37:05
鏑木「ああ? 子供が出来た? セックスすりゃあ子供が出来るんだよ、あたりまえだろ!そういう行為なんだから。
    芸高生ならみんな知ってるんだよ、頼むからいい加減にわかってくれよ!」
36無名草子さん:2009/08/05(水) 06:42:55
枝里子おはよう。
37無名草子さん:2009/08/05(水) 20:43:48
ピアノ三重奏第1楽章の悲痛な響きを奏でるヴァイオリンに南のひたむき過ぎる危うげな姿を想い、
第2楽章の弦パートに津島の純粋な思いを聴く。

これほどまで小説の内容と音楽が一致したものはそうそうないな。
38無名草子さん:2009/08/06(木) 05:22:59
メンデルスゾーンは切なくてまだ聴けそうにない。
山梨方面に行っちゃいそうだ。
リストの《前奏曲》はクリュイタンス/ベルリンフィル盤で聴き直した。
チェロのユニゾンのところは津島を思い出すな。
ラフマニノフも探して聴いてみよう。
39無名草子さん:2009/08/09(日) 20:48:54
1年の夏休みの枝里子の変貌(成長)に、津島がセックスのことをあれほど執拗に疑ったのは
2年の夏休みの伏線だったわけだ。
40無名草子さん:2009/08/09(日) 21:12:11
読書メーターの感想でも、2巻はうめいてる人が多いなw
3巻はどうなることやら
ttp://book.akahoshitakuya.com/b/4861766818
41無名草子さん:2009/08/09(日) 21:56:01
俺も大学時代に彼女に裏切られたことがあるが、
チョメチョメを経験しているような段階で裏切られるのと、
ようやくキスまでいったような、その先はぼんやりベールに包まれたような段階で
あんな壮絶な裏切り方をされるのとでは、衝撃の度合いも全く違うだろうな。

俺も一時廃人状態になったから、サトルが金窪先生に対して行った仕打ちも少しわかるよ。
42無名草子さん:2009/08/10(月) 00:53:59
衆院選、民主勝利後の最悪シナリオ

民主が国政第一党になる

公明「外国人参政権などの党としての本懐で民主党と一致した」
民主、公明の連立政権成立

国政での外国人参政権が成立
国政選挙で民主、公明、社民更なる躍進

人権擁護法が与党の賛成多数により成立
行政、在日朝鮮人、中国人、宗教法人を批判すると罰せられる様になる

国籍法の更なる緩和
日本国籍と生活保護資格だけ持つ、日本人の血が一滴も入ってない中国人が急増

在日朝鮮系、中国人系の国会議員も出現
親中国の自民議員が民主に寝返る
自民党完全無力化、または解散消滅

日本乗っ取り完了

 「民主党の正体」 で検索
43無名草子さん:2009/08/12(水) 21:56:51
age
44無名草子さん:2009/08/13(木) 01:17:16
第三回更新。
第三部が動き出した。
45無名草子さん:2009/08/13(木) 21:28:50
>>44
情報サンクス!
不定期更新なのか? このスレ見てないと見逃しそうだ。
本当は本でしっかり読みたいけど、ついついのぞいてしまう。

まだ俺は南の痛手から回復してないのに、早くも動き出した第三部にちょっと戸惑った。
46無名草子さん:2009/08/19(水) 18:32:39
あげ
47無名草子さん:2009/08/26(水) 19:27:59
おな
48無名草子さん:2009/08/28(金) 01:26:44
第4回更新。2週間毎だな。
49無名草子さん:2009/08/29(土) 17:36:48
ヤバイ。本でまとめて読むつもりが、ついついwebをのぞいてしまう…
50無名草子さん:2009/09/03(木) 06:13:56
今回出てきたピアノソナタ28番を聴いてみた。
弾いていたのは第1楽章だと思うが、傷ついた心を
ふんわり包んでくれるような優しい曲で気に入った。
ハンマークラヴィーアのひとつ前だから地味だが。

当選した福田衣里子の名前を聞いてたら南のことを思い出した。
51無名草子さん:2009/09/06(日) 08:39:20
祝! 第二巻 朝日新聞書評掲載!
52無名草子さん:2009/09/10(木) 13:09:07
ダヴィンチの書評も見てみようか。

更新あげ。
南がいなくなったから鮎川の存在が大きくなるんだな。
53無名草子さん:2009/09/22(火) 11:02:07
「きらら」でも書店員が絶賛してたね。違うページで二人も紹介してて驚いた。違う会社の本なのに、小学館、どんだけプッシュしてんだよ!
54無名草子さん:2009/09/25(金) 19:47:51
ライバルとは到底言えない規模の差があるからなあ。
講談社とか、新潮社の出版物だったら取り上げないだろうなw
55無名草子さん:2009/09/28(月) 22:36:04
とりあえず、書き終わったようだな。

http://www.ficciones.jp/shimokitazawa_nikki.html
56無名草子さん:2009/10/05(月) 17:13:23
57無名草子さん:2009/10/06(火) 16:15:50
11月9日か。
それまでなら、なんとかwebで読まないで我慢できそうだ。
58無名草子さん:2009/10/10(土) 16:34:34
更新分読んだ。
この曲が出てくるとは。チェンバロは誰が弾くんだろう。
59無名草子さん:2009/10/15(木) 05:53:39
更新age
発売までは毎週更新か。
60無名草娘:2009/10/25(日) 09:37:01
話題になってる2巻を読みましたが、今の女子高生をなめきってますね。
妊娠したくらいで、素性も不明、資産も不明、職業も不明の男に
(妊娠したから)結婚してくれって言われて結婚する子はいませんよ。
大体、同級生に見られてるのに1人で男に付いてくなんて、ウワサに
してくれって言ってるみたいで、ありえない。
妊娠の危険性については女子は漠然としてではなくいつも明確に意識して
います。しかも芸大に行きたいんでしょ。ありえない。リアリティー全く無し。
藤谷さんは強引に「問題」を作ってそれを書きたかったんでしょ。お粗末な作法です。
61無名草子さん:2009/11/01(日) 12:57:08
来週の読売読書欄で、『船に乗れ!』が紹介されるようだね。今日の読書欄に、予告が載ってた。
62無名草子さん:2009/11/05(木) 01:20:24
第三部発売前最後の更新。
ラスト一行、こう来たか!
63無名草子さん:2009/11/07(土) 22:04:18
都内書店にて、3巻げと!
しかし、すごい数の書店員が応援してるな……。

http://bungei-pureful.jive-ltd.co.jp/tokusetu_funeninore.html
64無名草子さん:2009/11/07(土) 23:10:24
>>63
なに!
今日池袋ジュンク堂いったら、3巻はおろか、1、2もなかったよ。
ちょうど今増刷中なんだな。
65無名草子さん:2009/11/08(日) 00:07:21
いま3巻読んでる。
「ダ・ヴィンチ」の広告もかなり力入ってるぞ。
年寄りも読んでるんだな。
66無名草子さん:2009/11/10(火) 20:09:59
読み終わった!
なんというか……言葉が出ない。
読む前の期待を全く裏切らない巻であったことは確か。
カキコが少ないのは、みんなまだ読んでる最中なのかな?
67無名草子さん:2009/11/12(木) 09:22:12
傑作。とても「大きな」作品だと思う。ここ10年間でも、ベスト級。
68無名草子さん:2009/11/13(金) 22:11:06
明日の「王様のブランチ」に出るんだな。

読み終わった……。やはり切ないな。
1巻のメンデルスゾーンの幸せすら。
69無名草子さん:2009/11/19(木) 19:51:18
まさか南や金糞先生が再登場するとは…
70無名草子さん:2009/12/01(火) 23:39:54
話は面白かったけど鮎川がひたすらうざかったな
こういう友達を思ってると思い込んで場をあらす女っていそう主人公が音楽をあきらめるところがせつなかった
71無名草子さん:2010/01/23(土) 20:01:13
二巻読み終わったけど、南ってただのビッチじゃね?
と思った俺は素人童貞。
てか、高校二年生でこの展開はトラウマになるわ。
72無名草子さん:2010/01/26(火) 00:40:48
>>71
二巻部分、音楽を抜いたら、コレに限りなく近い
ttp://www.call-it-anything.net/menu/tb01.html
作者はこういう性癖なんだろうか?
73無名草子さん:2010/02/27(土) 22:56:20
サトルは、鮎川との関係を修復したのがえらかったよな
高校の時のおれなら、卒業するまで口聞かないかもしれない
だって南があんなことになったのは、鮎川がそそのかしたのが一番でかいよな
74無名草子さん:2010/04/07(水) 00:36:00
チェロ盗られたらしいねー
75無名草子さん:2010/05/01(土) 20:13:46
小説の構成上もっともだと思うけど
相手の男の輪郭が分らないってのがなんとも
普通、よほどの付き合いじゃないのなら
海で知り合った高校生孕ませてそのまま結婚する男いるだろうか?
だけど、さとるからすれば、ひと夏の間違いじゃない方が
救いがない
76無名草子さん:2010/06/01(火) 16:49:57
南の気持ちの移り変わりがさっぱり分からない。
サトルを裏切った原因は何?
あれ程情熱をかけていた音楽を簡単にやめれるのか?
やめなければならないような事を簡単にするか?
最後の手紙ではサトルが悪者?

動機の薄い殺人事件のミステリーみたい。
そのトリックを使うために作った事件のよう。
構成は素晴らしくてもちょっと無理がある。
77無名草子さん:2010/06/13(日) 20:58:10
3巻読了、2巻の後味がかなり悪かった。
鮎川が最後まで不快だった。
1最高、2最悪、3普通
1週間くらいで読めたんで長編だが面白かったと思う。
カザルスのCD久々に聴きたくなった
78無名草子さん:2010/06/18(金) 11:22:57
鮎川以上に南が不快だった
恋人以外と関係を持つのは別にどうでもいい

ただ、先輩の芸大合格に触発されて
「絶対芸第行く」って宣言したのが3月だとすると
南の妊娠まで半年しか経ってない
お前の覚悟ってたったの半年で台無しにできる程度のものだったのかよ
って失望したな
79無名草子さん:2010/06/18(金) 21:05:50
大体、たかが一ヶ月ちょっとサトルがドイツに行ってた位で、気持ちが不安定になり、
見知らぬ男に身を任せ、妊娠・結婚してしまうなんて、南の行動はありえない。
おそらく、「舟に乗れ!」は藤谷が自分の実体験をベースに描いた話だろう。そのためか
高校生活全般、特に楽曲を演奏するときの描写はとても生き生きとしている。
その反面、南とのからみは今ひとつ現実味がない。こちらは藤谷が想像して話を作ったん
だろう。
80無名草子さん:2010/06/27(日) 17:39:52
俺は飲食系の自営業の生まれでそんな環境で
クラシックを志す経験がある。
(その実家の場所もキャバレー街と続きの
繁華街のはずれの飲食店である。
余談だが、だから一色まことのマンガ
「ピアノ」の森の荒唐無稽な設定やそれこそ
リアリティーを疑う展開などにもかかわらず、
胸が詰まる)

8180:2010/06/27(日) 17:41:31
だから皆さんがリアリティーのが無いと仰せられる
南についてだが俺は♂だが、仮に♀の立場で想像するが、

高校生の時に弾みで妊娠して、子を宿る実感の
勢いからすべてをなげすてて結婚しようという経緯について、
本文には描写されない、

南「……、、、なんです、お父さん、お母さん、」
両親「まずは、先方さんやら、ご家族さんにお会いして、
話をきいてみなければ、な」

という会話が不意に想像されて、本文に無い描写が
不意に巨大なリアリティーを持って迫ってきて、
これもまた、胸が詰まる。
8280:2010/06/27(日) 17:48:37
楽器は当然売られて今後の生活費に回されるだろう。

自営業を細々と構える人間の、社会に対する、
不思議な腰の低さは、なかなか理解が難しい部分かもしれない。

また、学歴に対するコンプレックスとか、文化的に、
ハイカルチャーであることへの、憧れと、ため息。

それが子育ての夢と希望と現実の中で、
当然ながら子ども自身を大きく巻き込んで
どうしようもなくなっていくことの、文字通り、
どうしようもなさ。

俺は描写のほとんどない、南の両親に、自分の両親を重ね合わせ、
涙がでる。南の子どもには幸せになってほしい。

クラシック音楽というジャンルじゃなくてもいい。南の子どもは、
何かこれだ、という道をみつけて、その道を、親や親の世代の
親を取り巻いたいろんな人間よりも、すこしでも良いから、奥に進んでほしい。
不必要な涙は、なるべく少ないままに。(長文すまそ)
8380:2010/06/28(月) 01:08:12
スレがとまってるので、自己レスしつつ、

だからといってもちろん、そうした自分が感じるリアリティーは
読み手の勝手な想像力や人生経験によるものだから、

それがそのまま小説の描写力にはならないし、
音楽とまったく無関係の畑をいきてきて、
でもそれなりに本好きのうちの妻と
「船」については、
だいぶ議論になり、リアリティーのあるなしの場所は
大きく食い違う。

でも藤谷さんは、この本なんでこんなに売れてるか
実は実感ないのじゃないだろうか?

著者の最初のおおきな代表作が処女作でもなければ、
著者納得の自身作(野心たっぷりの)でもないところに、
(↑これは俺の勝手な下種の勘ぐり)
逆にこの作家の
天性の太さ、逆の運のよさを、自分は思う。
8480
あと寝ます。最後に。

本屋大賞の歴代の10位以内の面子をみると、
なんと、そうそうたることか。

そこにくわわる藤谷氏の、なんと渋いポジショニングであることか。

おそらくは新人なのに新人らしからぬ、
長らく軟式の伝説のエースがいきなり硬球握って、
一軍で中継ぎのエースとして華々しい活躍のシーズンを(40過ぎて)
デビューから数年しか立たない年に飾ってしまうような

藤谷治、ちょっと注目かも。