【私が創価学会を】佐藤優を語る【好く理由】PART5

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48無名草子さん
「潮」08年7月号の佐藤優寄稿論文 「池田SGI会長の業績は日本全体の遺産」より

 考えてみれば、両国間が困難な状況に陥った時、突破口を作ったのはいつも池田会長であり、
 創価学会であった。(P205)

 この訪ソ(引用者注:74年の池田大作訪ソ)ではその他にも大きな業績を残したことが、二〇〇七年
 十月に潮出版社から上梓された評伝『池田大作の軌跡』第二巻の「第五章ロシア 共産主義の
 大国が驚いた外交戦」を読むとわかる。(P206)

 ソ連が国内における信教の自由を認める道筋を作る際、宗教に対する根強い偏見もあっただろうが、
 創価学会の存在がその偏見を取り除く一助になったのだと思う。文化・教育という地道な交流が
 ソ連に安心感を与えていたのではないかと思われる(P207)

 日本の中で、社会的に抑圧されている層を解放し、結集して社会問題に取り組んでいったのは誰なのか。
 どの組織なのか。ソ連が調べてみると、池田会長と創価学会の存在が浮かび上がってきた。
 創価学会は本来日本共産党がまとめるべき層をきちんと組織していて、かつ銭金をせびらない。
 逆に文化事業においては逆に金を持ち出しにするほどである。(P208 なお、「逆に」の重複は原文ママ)

 私はモスクワの日本大使館に勤務していたとき、旧日本社会党や日本共産党と
 同様、創価学会や公明党とソ連当局との交渉についても文書記録を丹念に調べた。
 だが、創価学会、公明党に関する金銭の授受の記録は一つもなかった。(P208)

 ロシア人が創価学会を尊敬したのは、金に対して潔癖だったからである。これほど
 親密に付き合えば、利権などの誘惑がたくさんあるはずだが、創価学会は全く
 それに乗らなかった。だから、ソ連は創価学会を信頼できる組織で、かつ日本の
 民衆に真の影響力を持つ組織と判断したのである。(P208)
49無名草子さん:2009/04/08(水) 22:05:55
「潮」08年11月号 佐藤優寄稿論文「信教の自由を侵害する政治家の『不見識』」より

  日本の近代宗教史において、創価学会は非常に大きな存在意義を持っている。創価学会以前の
 日本の宗教と創価学会を画している点は、創価学会以前の大多数の宗教団体が信徒を社会的に
 「受動的な存在」に留めておこうとした一方で、創価学会は信徒に「能動的な姿勢」を求めた点である。
  具体的に言えば、創価学会以前の大多数の宗教団体は、お布施を出していればそれで良かった。
 だが、創価学会は信徒に信仰活動への参加を要求した。現代的に洗練された信仰活動に信徒を
 参加させることで、信徒自身の力を引き出そうとしたのである。これによって、創価学会は「現代に
 生きている宗教」として成功したのである。
  (略)
  草の根運動を展開し、庶民といわれる構造的弱者とのあいだに根を張り、この人々を助け、組織化
 していった。さらに、彼らの二世。三世の中からはエリートが誕生し、社会のあらゆる階層に進出していった。
 二世・三世たちはエリートになっても自分のステータスを利用して金儲けに走ったり、地位に固執
 したりせず、再分配によって庶民に還元しようと尽力している。それが彼らの信念であり、逆に
 その信念がなければ、創価学会の中にいられなくなるからだ。(「潮」08年11月号 P116)
50無名草子さん:2009/04/08(水) 22:07:03
  新自由主義が蔓延する現在にあって、以上のような「再分配」の観点から見ても、公明党は
 新自由主義政策の行きすぎに対するブレーキ役を果たしてきたと思う。また、イラク戦争や
 アフガニスタンの問題でも同様の役割を果たしてきたと思う。自民単独であれば、もっと違うシナリオに
 なっていたと思う。
  (略)
  スイスの神学者カール・バルトは「成功した革命はない」と述べた。革命は実現した瞬間に、
 何かを守らなければならなくなる。つまり、その瞬間に保守になってしまうのだ。この矛盾に、
 今、公明党は悩まされている時なのではないか。だが、こうした難問も乗り越えていくのでは
 ないかと私は見ている。創価学会が「人間革命」を提唱し、たえざる変革を目指しているからだ。
 (「潮」08年11月号 P116-117)

 現在の創価学会に対する誹謗・中傷を見ていると、宗教者として非常に恐ろしいと思う。
 キリスト教は今、日本ではそれほどの力がないから迫害されないが、「明日は我が身」だと
 感じる。心ある宗教者も、同じように感じているのではないだろうか。
 (「潮」08年11月号 P115-116)