2ch厨房が選ぶ新書ベスト 3冊目 byハラマセヨー
ほほう、まだやるのか
懲りない奴だな
とりあえずこれ↓wikiに追加していい?怒る人がいたらすぐ削除するけど。
高見沢潤子『兄小林秀雄との対話』(講談社現代新書)
渡辺将人 『見えないアメリカ』(講談社現代新書)
有田隆也著『心はプログラムできるか』(サイエンスアイ新書)
伊藤正敏『寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民』(ちくま新書)
鶴見良行 『バナナと日本人』(岩波新書)
あと引き続き↓について検討お願いします。
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)
高橋昌一郎『理性の限界』(講談社現代新書)
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書)
田中利幸 『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝 『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明 『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書)
ある程度片付いてきたら俺もちょっと推薦したいかも。
前スレで新書のみのベストは終わりだと思ってたけど続くみたいだし。
スレが立ったということは
俺以外に最低一人は続ける気がある人がいるわけですよね?w
二人か。。自演じゃなければだが
引き続きっていってるんだから、同一人物なんじゃないの?
とりあえず『見えないアメリカ』は賛成。
見えないアメリカと理性の限界は入れても差し障り無いと思う
勝手に進めてすまんが↓のをwikiに追加してみました
高見沢潤子『兄小林秀雄との対話』(講談社現代新書)⇒「文学」
渡辺将人 『見えないアメリカ』(講談社現代新書) ⇒「政治」
有田隆也著『心はプログラムできるか』(サイエンスアイ新書)⇒ 「脳・心理」
伊藤正敏『寺社勢力の中世―無縁・有縁・移民』(ちくま新書) ⇒「歴史」
鶴見良行 『バナナと日本人』(岩波新書) ⇒「食」
高橋昌一郎『理性の限界』(講談社現代新書)⇒「哲学・思想」
反対意見が多かったらまた削除すればいいと思う
少しコメント。
『理性の限界』は個人的にはあまり乗り気ではなかったですが、
前スレでも結構支持者が多かったので入れてみました。
『心はプログラムできるか』は内容的に必ずしも認知科学や心理学だけじゃないんだけど、
タイトルに敬意を表して「脳・心理」カテゴリーに入れときました。
『兄小林秀雄との対話』は本人が文芸評論家だから「文学」でいいでしょう。
内容はあまり文学と関係ないが。
他は特に問題ないかと。
11 :
無名草子さん:2008/12/21(日) 20:12:01
age
『憲法で読むアメリカ史』の上だけ読了。全部読み終わったら感想でも書く。
13 :
無名草子さん:2008/12/26(金) 19:49:54
古本屋でルワンダ中央銀行総裁日記見つけたが貴重?
>>13 アマゾンで見たらプレミア付いててびびったw
ブクオフあたりではなかなかないんだろうなぁ。。
村上陽一郎の『科学・哲学・宗教』(レグルス文庫)ってレアかと思ってたけど、
先日ブクオフであっさり見つかった。400円で結構きれいだったので一応購入した。
あとリストには載ってないけど、
レグルス文庫の『ホワイトヘッドの哲学』という
ちょっとレアなのをブクオフで見つけた時はうれしかったな。
『科学・哲学・宗教』を買うとき村上陽一郎が創価マンセー
とかしてたらどうしようと思ってドキドキしたけど、
あとがきを見たらカトリックだと書いてあってほっとしたw
中公は廃刊になってるの多いからプレミア本があるんだな。
中公は岩波に比べて復刊しようとしないのかな?
あげ
科学者でもカトリックっていう人結構多いよね
中国の大盗賊はすごい面白かった。
表紙で著者の経歴って調べちゃうよな・・・
著者の経歴はちゃんとチェックしないとダメだろ。
先入観とか権威主義に陥る危険がないとは言えないけど、
こっちはあまり知識がないんだから内容だけで判断しろと言われても無理。
業績のある専門家が自分の専門について書いたものなら一応信用していい。
それでも一流の研究者に限って啓蒙書書くのが下手だったりとかいろいろ問題が残ることもあるが。。
著者の経歴見ちゃうよな。
変な大学だったら買わないよな
経歴がやけに詳しすぎて何が専門なのか分からないような著書もダメだよね
ゲーデルの不完全性定理を扱った本はないの?
新書ではないもんかね。
そう思うとまだまだ、充実してないな
チョムスキー、ポパーとかまだまだリストに載ってないよな
光文社新書の竹内薫の本読んだんだが、
文字がでかくてビックリした。まぁ内容は薄っぺらかったが・・・
ただ、太字を使ったり、図を多用したりでよかったわ。
新書ってなぜか図を使いたがらない?、文字だけの説明が多いから
図を使うってのは大事だよね・・・
>>26 その話題は前のスレかその前のスレで既出だったな。
すぐ上に出ている高橋昌一郎の『理性の限界』でも不完全ながら解説されているし、
内井惣七の『うそとパラドックス』でも触れられている。
リストに入ってない新書では、
瀬山志郎『はじめての現代数学』(講談社現代新書)で非常に手際よく説明されている。
吉永良正『ゲーデル・不完全性定理』(ブルーバックス)もある。
もう少し詳しく知りたい場合は新書以外にあたってください。
野矢茂樹『論理学』(東京大学出版会)など。ゲーデルの原論文は岩波文庫から出ている。
>>27 リストに入っている新書では一応、町田健『チョムスキー入門』(光文社新書)がある。
チョムスキーの政治評論が集英社新書で出ているが、あれはなんだかよくわからん。
ポパーの反証主義に関しては確か伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』(ちくま新書)で触れられていた。
これもリストに入ってる。
新書で物足りなかったら科学哲学の教科書や言語学の教科書を読んでください。
伊勢田も『疑似科学と科学の哲学』というわかりやすい教科書を書いているし、
内井惣七の教科書もある。
それでも物足りなければポパーやチョムスキー本人の書いた本を読むしかないね。
教科書ほしい
>>31 どんなジャンルでも大学の教科書は定価で買うと高いんだよね。
運が良ければブックオフで安く手に入るが。
そもそも、大学の教科書何てどこで売ってるんだ?
うちの近くにもっとでっかい本屋作ってほしい。
>>28 竹内薫はブルーバックスに入っている奴は面白いのが多いと思う。
リスト入りしてる『熱とはなんだろう』は良かったし、
『ペンローズのねじれた四次元』とかいうのもちょっと怪しげだけどおもろかった。
橋本淳一郎と同じでSF的センスなんだろうな。
最近のは手抜きなんじゃないかな。茂木の影響かもw
それとこの人ファイヤアーベントを信奉しててその悪影響がある気がする。
ファイヤアーベントって、ちくま学芸文庫から出てるのしか読んだことないけど、
相対主義というか科学哲学界の脱構築主義みたいな人で、
ニセ科学擁護に利用されそうな危うさがある。
村上陽一郎もこれに影響受けてる。
伊勢田哲治の『疑似科学と科学の哲学』ではファイアアーベントがかなり批判されているのでお勧め。
哲学か・・・一生縁の無さそうな本ばかりだ
おぉ、これはサンクス。
探す手間が省けるし、おすすめの本までわかるしありがとう。
ブルーバックスの本をもう少しリストに入れたいけど、何かある?
文系だから詳しいことわかりません><
科学哲学の冒険って読んだことある人いる?NHK出版の。
高校数学でわかるシュレディンガー方程式が入ってるなら、
高校数学でわかるマクスウェル方程式も入れていいんじゃないの。
>>42 戸田山和久ね。俺は読んだ。かなり内容が高度で濃い。
その割には読みやすい。難しいことは難しいけど。
この先生の立場はちょっと特殊で「実在論・自然主義」を採っていて
常識的には普通なんだけど科学哲学の中ではやや異端らしい。
初心者向けの選書という枠の中で科学哲学の基本を解説した上で、
自分の難しい理論までちゃんと説明しているのはすごいと思った。
読む価値大ってことね
>>43 俺もそれ推薦しようかと思ってた。
先に「シュレーディンガー方程式」が推薦されちゃったので、
同じ著者が続くのもアレかなと思って遠慮してた。
入れてもいいという人が多いなら入れていいと思う。
おたくら濃いなw、別スレでやったほうが良くないか?
>>30 チョムスキー『メディア・コントロール』(集英社新書)はどうでしょう?
最近出た宇宙論入門はどうかね。
書いてる人が佐藤勝彦ってことで結構良いと思うんだけどね。
自分で読むのが一番だけど、一応聞いてみたい。
アメリカ史って全然ない気がするんだけど、何か良い本ないの?
ちなみにドイツ史10講って前スレで話題になったのに、リストに入ってないんだな
>>50 『憲法で読むアメリカ史』をただいま検討中。
ただこれ内容的に「歴史」ジャンルじゃなくて「法」ジャンルに入れるべき。
標準的なアメリカ史は他に探すべきだろう。
ドイツ史に関しては『ドイツ史10講』『ハプスブルク家』『神聖ローマ帝国』
の3冊が候補にあがってたが、どれか一冊に絞った方がいいだろう。
>>48 どうでしょう言われても。。自分はチョムスキーの政治的信条には全く興味を持てないとしか言えません。。。
標準的なアメリカ史の本ないよね・・・
何か推薦する人はいないのかな?
書く場所間違えた。
もうこのスレは一般書籍板の花形スレだなー
>>51 どれも良い本なら無理に絞らなくてもいいんじゃ。
なにこのスレはリア充が多いのか?
年末は読書だろ、jk
リア充は何して過ごすもんなの
友達とパーティ、彼女と初詣、
過疎ってるなー。リア充大杉だな
この時期はラノベ、エロゲに逃げるアンリア充です
非リア受験生もおるでよ!
多浪受験生もおるでよ
宇宙論入門いいよ
それでは引き続き↓のを検討願います
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)
高橋昌一郎『理性の限界』(講談社現代新書)
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書)
田中利幸 『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝 『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明 『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
チョムスキー『メディア・コントロール』(集英社新書)
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書)
改めて推薦されたものと、推薦かどうかよくわからないのも一応書いときました。
>>64 『理性の限界』は既にリスト入りしてましたゴメン
超国家主義に観察の対象としての興味を持っているんだが、入門書ない?新書で。
リア充の生活とか考えるだけで疲れる><
エジプト史、アメリカ史を何か推薦してくれよ。
明日、三省堂にいって買ってくる
そもそも超国家主義って何?
1月1日もブックオフってあいてるの?
あいてたらいくんだけどなー
お年玉貰って買いに行くのが楽しみだわ。
ぐぐればわかり前田のクラッカー?
>>70 『物語古代エジプト人』 (文春新書)
を買って積んであるが俺はまだ読んでない。
『物語アメリカ史』(中公新書)
を買って積んであるが俺はまだ読んでない。
参考にならないと思うが参考までに。
中公のは正確には『物語・アメリカの歴史』だな
阿川尚之『憲法で読むアメリカ史』上下やっと読了。一貫して司法と憲法及び最高裁に焦点をあてたアメリカ史。
上巻は、まずブッシュとゴアの大統領選挙での訴訟騒動を導入として、独立・建国からインディアン問題や黒人奴隷問題を経て、南北戦争まで。
下巻は南北戦争後の南部再建、奴隷解放後の人種差別是正、大恐慌とニューディール、第二次大戦、戦後の自由と平等・権利の拡大まで。
最後は妊娠中絶問題をめぐる保守派と進歩派の相克、そして2004年現在における合衆国最高裁判事の陣容について。
一貫して司法と憲法に焦点が当てられたアメリカ史なので、前に書いたように入れるジャンルは「法」の方がいいだろう。
ややこしい法談義があらゆる歴史エピソードに伴うが、別に判例が直訳してあるわけではなく、
ちゃんとわかりやすく噛み砕かれているので俺らでも読める。とは言っても法学部出でもないとややこしいことには変わりない。
三権のパワーバランス、州と連邦、南部と北部、保守派と進歩派、共和党と民主党、自由と平等、経済的自由と政治的自由
などの関係も丁寧に解きほぐされているが、複雑怪奇な力関係と、それを調停したり裁いたりする法の論理を頭の中で整理するのは大変。
内容も濃い上に多岐にわたるので、ちょっと要約は無理。非常に勉強になるので読んで損はないとだけ言っときます。
歴代の最高裁判事の肖像も生き生きと描かれている。
インディアンのチェロキー族が訴訟には勝ちながら結局土地を追われたエピソードや、黒人の苦難の歴史は読んでて切ない。
アメリカ黒人の歴史についてはそれだけについて書かれた新書もあるので、そういうのも併読した方がいいでしょう。
大恐慌とニューディールの話も経済学・経済史方面から書かれたものも参照すべきかもしれない。
充分ベストに入るクォリティだと思うが、この著者の親米的スタンスを嫌う人もいるのかな?
普通に真正面からアメリカ史を描いた本はないの?
朝まで生テレビあるんだから、こっちも朝まで新書をやろうぜ
よし2009年までに30冊読む
83 :
81:2009/01/01(木) 00:47:13
一冊も読めませんでした。ありがとうございました
お前ら年越し楽しんでるんだな。
俺はずっとネットだったっていうのに。
他のスレにいるだけ
本スレは新年早々荒れてるからこっちに来い
何で荒れてるんだ。
見てこようっと
ブルーバックスで定番で面白いのって何がある?
ブルーバックスはそのうち俺も推薦しようと思ってるがいくつかあるが、ちょっと考え中
>>89 明日大きい本屋に行く予定だから、
簡単にぜひおすすめできるものだけでも挙げてくれ
>>90 定番中の定番だけど、コンスタンス・レイド 『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
内容は平易で中学生でも読めるはず。
これは当然ベストに入っててもいいと思うけど入ってないね。
>>92 ほぉ、サンクス。見てくるよ。
後2、3冊推薦してもらえるとありがたい。
>>93 wikiのベストリストに入ってるのは俺は全部読んだけど全部おすすめだな。
あと他には、菊池聡『超常現象をなぜ信じるのか』、ジェームズ・L・マッガウ『記憶と情動の脳科学』など。
あと推薦するつもりで考えてたのは『元素111の新知識』かな。でもこれは今度新版が出るのでそれを買うべき。
>wikiのベストリストに入ってるのは俺は全部読んだけど
もちろんリストに入ってるブルーバックスだけは全部読んだってことねw
おぉありがとう。サンクス。
あるかないかは知らないけど、メモって明日みにいってくるよ。
ではひとまずおやすみなさい
>>94 俺は
>>93ではないんだが、物理数学化学関係では何か他に良いのある?
ブルーバックスは記憶力を強くすると、計算力を強くするぐらいしか読んだことないわorz
98 :
無名草子さん:2009/01/02(金) 15:28:09
>>97 日本機械学会『流れのふしぎ』(ブルーバックス)
⇒小学生でもできるような簡単な実験を元に流体力学をやさしく解説。
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
⇒既出。数式をわかりやすく説明してくれる啓蒙書は貴重。
化学が苦手な人なら『マンガ 化学式に強くなる』(ブルーバックス)あたりを読むといいんじゃないかな。
飛行機の飛ぶ原理ってまだわかんないんだよな?
仏教の渡辺っていう人の日本の仏教っていう本買ったんだが、これはダメなん?
岩波新書から出てたから、ついついこれも入ってると思ってたら
リストに入ってなかった。
故意に入れてないのか?
>>102 渡辺の本は2冊も入ってるし、3冊目は遠慮しただけじゃないの?
あとこの人日本仏教に批判的で、ある意味偏ってるでしょ。
超大型のブックオフに行ったけど、良い本なかった。
バナナと日本人だけ買ってきた
漢字と日本人推薦した人って誰?
何がよかったの?
ブックオフで105円だから買ってしまった
106 :
105:2009/01/02(金) 21:14:55
買ったけど、積読することになりそうだ
アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界は入ってないよな。
読んだことある人いる?
>>105 俺が推薦したわけじゃないけど『漢字と日本人』は良かったよ。
日本語と漢字の微妙な関係について書いてある。
買って正解。
>>107 読んだ。名著です。
去年出たばかりの本だから自分は推薦しなかった。
もっと浸透してからの方がいいと思って。
>>108 そんなに素晴らしい本なのか。
古くなくても、本当に素晴らしいと思えるなら独り占めせずに
是非是非推薦してもらいたいもんですww
>>108 そっか、ありがとう。
この人は大盗賊を読んで好きになった。
読んでてwktkしたのは久しぶりだった
にしても、ブックオフにいっても希望のものとはなかなか出会えないね
わざわざ電車賃まで出したのに。
新書の本がまた入れ替わったら行こうかな。6か月ぐらい先かorz
今日ブルーバックスの本買ってきました
ゼロから無限へと記憶と情動の脳科学買ってきました。
さっそく読んでます
>>38さんに科学関係の本を一通りまとめてほしいわ。
科学史みたいなのは全然ないわけだし
科学とか数学とか全然ダメなんで俺もわかりやすくて面白いものがあれば読みたいな
coatのfineっていう動画が好き
40過ぎてるのに再受験はつらいわ〜
じゃあ理系受験参考書評論家をめざせば?
図解雑学が本屋で大売り出ししてた
>>117 宅浪だった俺は十分、理系受験参考書評論家の域に達してるわ
元素の新知識があった。
分厚いけど、欲しくなった。
だが、今年改訂されて出るってマジ?
いつでるんだよおおおおお
>>122 何だこんなに近いなら全然待てるな。
2版が出たら買うわ。ありがとう
第二次世界大戦をドイツ、日本をそれぞれの視点でおっていったやつないの?
もちろん、1冊内じゃなくて複数でももちろんおk
そもそも1冊では1国でさえまとめることは難しいか。
こっちは平和でいいのお
過疎ってるじゃねぇーかどうなってんだ、お前ら
は?
マジなんなんスか?マジなんなんスか?
本欲しいけど、高い。安くしろ
自由主義の再検討入れた人誰?
amazonではそこまで人気ないけど、良い本なの?
宮崎哲弥は褒めてたけど、どうだろう
読んだことないや
>>124お願いします
新書じゃなくてもいいので、どうかお願いします
はぁ?
マジなんなんスか?マジなんなんスか?
俺は不覚にもワロタwww
不覚にも俺も大爆笑www
ちょうけるんですけどwwww
>>124 第二次大戦とか言われてもなぁ。。
考えてみたら、俺その手の本一冊も読んだことないかもw
リストに入っている新書では坂野潤治とか加藤陽子とか
昭和史の一環として戦争のことが書いてあるのなら一応読んだけど。
元素の新知識マダー
まだよ!
>>130 >「自由主義の再検討」
俺が選んだんじゃないけど読んだことはある。
あんまり内容覚えてないが、悪くはなかったと思いますよ。
amazonでは一人だけ厳しい評価してるね。
「コミュニタリアニズムが唐突」ってのはその通りかもね。
結局「自由は大切だけど市場原理主義とかネオリベみたいなのは嫌だなぁ、
もっと人と人との連帯とか繋がりも大切にしたいじゃん?」
みたいな心情があって「コミュニタリアニズムっていいかも」みたいな安易さは否めないw
良心的知識人が頭で考えた政治思想ってどれもそんな感じになりがちなんじゃないの?
なんとなく暴論書いちゃいました。
積極的にこれは良いっていう本はないのかよ
自分の胸に手を当てて考えろ
それが答えだ
おまえら笑かすな
>>145
笑うと過呼吸になる人なんて初めて見たよ
今行っている予備校の英語の講師が『砂糖の世界史』コレクターで27冊も一人で所持してること知ってワラタ
我ながら爆笑
俺も超爆笑
じゃあ俺は何をすればいいの?
俺はバカの壁で壁つくる
大量に買ってもそんなに大した額にならないし
ちなみにコレクターしてる講師は阪大の文学部だった
やっぱそういう人いるんだね。
俺も中公新書の『大君の使節』と『地政学入門』を四冊ずつ持ってる。
なぜか書店でみるたび買ってる。
きもちわるいです
地政学入門って良い本なの?
逆にwikiに何で「地政学入門」入ってないのかを聞きたい
もちろん入れてもいいよな。
「地政学入門」が定番なのは知ってるが未だに俺は読んでない。
まぁ苦手な分野だからかな。得意な分野も別にないけどw
政治学や軍事関係の新書は結構出てるのに
「地政学〜」を読んだ人が今までスレに出てこないというのは確かに不思議だが。
読んだ人がいたら意見を書いてほしいね。
軍事板で勧められて読んだけど、いまいち噛み砕けない。
完璧に理解できたら面白そうだから大学行ったら勉強する予定。
あと軍板で勧められたのは
「戦略的思考とは何か」 パワーポリティクスの解説
とかか。
パワーポリティクス?
>>161 お前、予備校の奴?うざいからよそにいけ
過疎化促進するなよ
相変わらずアメリカ史が手薄だな。
そんなにアメリカ史を扱った新書って少なかったけ?
アダムスミスと地政学入門は入れても問題はないんじゃないのか。
多分否定する人はほとんどいないと思うけど
トクヴィル 平等と不平等の理論家って本読んだことある人いる?
サントリー学芸賞も受賞してるみたいだけど
ナツメ社の図解雑学恋愛心理学買って研究すれば、
彼女できるかな?w
それでは引き続き↓のを検討願います
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書)
田中利幸 『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝 『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明 『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書)
コンスタンス・レイド 『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)
曽村保信『地政学入門』(中公新書)
増えすぎじゃねw
>>169 横レスだけど、講談社選書メチエって何?
『ゼロから無限へ』と『元素111の新知識』は俺が出したものなんで、
あとでごく簡単に紹介文書く。
『アダムスミス』と『地政学入門』についてもできれば読んだ人の感想がほしい。
まぁ無理にとは言わんけど。読んでから時間がたっているとレビューなんか書けないからね。
俺も『悪について』とか読んだんだけど、何も書けないw
『アダム・スミス』については、自分も読んで日記に感想書いた記憶があるんで、
もし見つけたらそれを載せるかも。
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書)読了。これは正直あまり期待していなかったのだが、結構良かった。
この先生は啓蒙書を書くのがめっちゃ上手い。文系に抵抗なく読ませるためにSF風のプロローグにしたり北欧神話を持ってきたりするところまでは常套だが、
第一章ではわずか34ページほどで、アインシュタインの宇宙項から特異点定理まで簡潔かつわかりやすく説明してしまうのには驚いた。
第二章では素粒子物理学の宇宙論への寄与と、インフレーション理論の概要。真空の相転移について説明してある。
ホーキングの無境界仮説や超ひも理論とDブレーン宇宙、さらにリサ・ランドールらの5次元宇宙についても、ほんの数ページで解説してしまう。
>>176 これ買おうか悩んでたんだよな。
かうことにした、ありがとう
第三章では暗黒物質と暗黒エネルギーが登場。現在の宇宙が加速膨張している事実や背景放射のゆらぎが最新の観測結果により明らかに。
そしてデータ解析により、「ルメートル解」に基づく宇宙モデル(宇宙項が入った膨張モデル)のパラメータ
…ハッブル定数・物質密度(暗黒物質含む)・暗黒エネルギーの密度…がわかり、ついに宇宙の年齢や標準的なビッグバン理論の正しさが証明された。
さらに宇宙の晴れあがり状態を表す4つのパラメータを加えると、宇宙の進化の歴史がほぼ解明される。
つまりこのモデルをシミュレーションすることで現在の宇宙が完璧に再現できるらしい。こりゃぶったまげた。
というのは、100億年前の過去なんて誰も見ることはできないのだから宇宙論なんて実証性のない机上の空論だというイメージがあったから。
まさに素人の浅はかさで、宇宙論というのは実証性のある立派な科学であるらしい。
これは進化論についてもよくある誤解ですね。進化論は実証不可能な仮説にすぎないわけではなく、ほぼ確証された理論なわけで。
「科学は過去を解明できる」おkひとつ利口になった。第4章では宇宙の未来について、第5章では地球外生命体について。
これらについてはむしろ現代の段階で実証の困難なSFに近いお話だが、それでも著者は科学の立場からいろいろなことが言えると考えている。
細かいところでちょっと引っかかるところもないことはなく、欲を言えばもっとページ数が欲しい気がするが、
逆にこれっぽっちのページ数にしてはかなり満足度が高かった、という結論。
『宇宙論入門』について補足。というか参考書籍など。
ブラックホールについては
ジョン・テイラー『ブラック・ホール―宇宙の終焉』(ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/dp/4061178601/ というのが個人的には懐かしい。小学生6年の時初めて読んだ宇宙論本。絶版。
小学生でブルバというのは自慢だが、別に頭が良かったわけではなくSFっぽさに惹かれて読んだだけ。
それでも「事象の地平線」とか「裸の特異点」とかなんとなくかっこよくてwkwkした。
古いのでホーキングの蒸発するブラックホールなどは出てこない。
ブックオフで安く出ていたら買ってみてもいいでしょう。
ホーキングについてはたくさん啓蒙書が出てますが、
竹内薫『ホーキング 虚時間の宇宙』 (ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/dp/406257487X を挙げておく。ブルバでの竹内薫は結構良い。
素粒子物理学については
南部陽一郎 『クォーク』第2版(ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062572052/ ノーベル賞の人。「対称性の自発的な破れ」について知りたければまずこの名著。
しかし読みやすくはないです。だからベストには推薦しなかった。
天才的な歴代研究者達の「あーでもないこーでもない」の苦闘の跡を逐一たどっているので、
我々凡人にはなかなかついていけない。頭の中が整理できなくなる。
しかし「わからなさ」を味わうのも人生。
小林誠『消えた反物質』(ブルーバックス)も復刊されたが俺はまだ読んでない。
超ひも理論についてはベストリストに入っている
川合光『はじめての〈超ひも理論〉』(講談社現代新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4061498134/ 5次元宇宙については新書ではないですが
リサ・ランドール『ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く』 (NHK出版)
http://www.amazon.co.jp/dp/4140812397 ちなみに俺はブクオフで半額で買ったが積読状態でまだほとんど読んでない。
2900円で啓蒙書としては結構高いのでよほど興味のある人以外は無理して買わないでいいでしょう。
日本でも結構売れた本なのでそのうち古本屋に安く出回ると思う。
宇宙論を本格的にやるなら相対性理論や量子力学はもちろんのこと
場の量子論の本格的教科書も読まなくてはならないわけですが、
S.ワインバーグの教科書とか、むろん俺の知能では無理。なのであとは各自頑張ってくださいw
>>181 おぉー詳しくありがとうございます
他にも科学系で読んだ本、おすすめの本があれば紹介をお願いしたいんですが・・・
元素の新知識マダー
名著といわれる砂糖の世界史読んだけど、面白いね。
すごくわかりやすい。
こういう人が世界史の教科書を書けばいいのに
俺も砂糖の世界史で歴史が好きになった。少しだけね
>>186様に続いてお前らもどんどん書評しろよ、カスども
日暮公延「東京裁判」(講談社現代新書)
田中利幸『空の戦争史』読了。近代戦における空爆の歴史。
主に英米における空爆正当化の思想に焦点を当てている。(仏・伊・独・日についの記述もあるが)
その正当化論理の一つは「精密爆撃論」。ピンポイントで軍事拠点を爆撃するので一般市民への被害は最小限にとどまるというのだが、
現代ですら一般人が犠牲になっているわけで、当時の技術ではなおさら精密爆撃などは全く不可能であり完全な欺瞞であった。
もう一つは、空爆は敵の士気を失わせ戦争の早期終結を得るため、戦争の長期化に比べれば長い目で見て人道的である、という論理。
これは実際には市民の士気をかえって強化させてしまい、戦争早期終結への寄与もほとんどなかったとのこと。
第二次大戦における米軍の日本本土空爆では「精密爆撃」の論理は捨てられたが、後者の論理が原爆投下の正当化に使われたのは周知の通り。
日本軍の中国(重慶など)への空爆についても触れられてはいるが、ほとんどページは割かれていない。
また第二次大戦後の現代の空爆についてもほとんど書かれていない。これはちょっと意外な感じだった。
この著者は、広島平和研究所教授ということで、興味の中心が原爆と核軍縮にあるのだろう。
基本的に左翼の人だと思うが、日本叩きの部分があまりないせいか、さほど左翼っぽい感じはしない。
岩波新書の『空爆の歴史』と読み比べてみようかとも思うが、どうも内容はあまり変わらないんじゃないかという気もする。
読んだ感想としては、英米の鬼畜ぶりに怒り心頭、
タイミング良くイスラエルがガザに白燐弾を投下しているなどという香ばしいニュースも耳に入り絶望感に浸ってみたり。
倫理的な深い問題を考えるきっかけにもなるし、悪くない内容だと思う。
でもベストに入れるには物足りない感じ。もっとも自分が評価を下すには圧倒的に知識が足りない。
軍事マニアや近代戦史・国際法などに詳しい人の意見が欲しいところ。
関連書籍として以下を挙げたい↓
最上敏樹 『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/400430752X NATOによるユーゴ空爆などについて国際法的観点から考察。緻密・冷静・良心的な内容。だが理想主義的な甘さも感じられなくもない。
砂糖の世界史を完全に読了
このすっきりとした読後感はたまらないね
193 :
無名草子さん:2009/01/13(火) 14:33:26
砂糖の世界史はどうも甘ったるくてね
パレスチナ新版は入れないの?
チョムスキー入門入れた人誰?
アマゾンで見たけど、評判悪いね
>>196 まぁ再検討が必要かもね。
チョムスキー派の専門家らしき人が酷評してるな。
もう一人の言語学徒を名乗るレビュアーは星5個付けて褒めてるけど。
素人の憶測だが、チョムスキー自身の生成文法理論の不備をあげつらうこと自体が
チョムスキー派の学者から見ると、もしかしたら的はずれなのかも。
自分らが一生懸命理論を改善して完成に近付けている最中なのに、
違う学派の奴にあれこれ突っ込まれたくないという感情が入ってるんじゃないかな?
周知のごとく言語学界は一枚岩じゃないから。
思いっきり憶測だがw
チョムスキープロパーに言わせれば
スティーヴン・ピンカーなんかも全然わかってないってことになるのかもなぁ。
言語学って社会科学よりも自然科学に近い感じではあるが、
物理や化学に比べるとやはり実証や反証が難しいから
理論の勝ち負けがなかなか決まらないので、派閥抗争が延々と続きがちなんじゃないかなぁ。。
どうなんでしょうね。
裏ベストになりそうな新しい新書はないかな?
そういえば「言語」のジャンルに白川静が2冊も入ってるけど、
アカデミズムの主流派からは忌み嫌われてたんだよな。
今でも批判とかアンチは多いはず。
藤堂明保のも読んでみようかな。
裏ベストも読んで心底不愉快になるようなのはダメだからなw
新書に入ってるけど、これはまずいだろっていうものとかはずす作業も大事だな
白川静とかあのあたり推薦した人誰なんだろ。
いつの間にか入ってたっていうイメージがあるんだけど・・・
要注意本は三角印つけて放置だな。消すのはアレだ
白川静を推薦した人のレスちょうだい
>>195 それはあなたが推薦するということでいいの?
いま推薦されているもの↓ すっごく増えましたw
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書)
田中利幸 『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝 『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明 『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書)
コンスタンス・レイド 『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)
曽村保信『地政学入門』(中公新書)
日暮公延『東京裁判』(講談社現代新書)
広河隆一 『パレスチナ新版』 (岩波新書)
増えるのはいいんだけど全然前に進まないんで、
ちょっと強引ですが、俺の勝手な意見を言います。
まず基本的に推薦者の推薦レビューのあるのは(他の人のでもいいけど)
批判が多く出ない限り優先的に入れていきたいと思うんですがどうでしょう。
あとはレビューがなくても支持者が多そうなのを順次入れていく、と。
で、まずこの三冊について↓
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書)
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)
『はじめてのラテン語』については、俺はあまりにもマニアックで読む人を選び過ぎると思います。
でも読む人が少なくても、その人たちの満足度が高いのなら入れるには反対しません。
『言葉と無意識』については自分は批判的。
「チョムスキー入門」の批判は言語学の学派間の争いみたいなところがあるが、
丸山圭三郎については現代の言語学からは学派を問わず評価されないのではないか。
でも精神分析とか現代思想の方面では依然として尊敬されているんでしょう。
『文明論の概略』については、既に『日本の思想』が入ってるからもういいんじゃないかという気もする。
とりあえずこれらについての意見があれば書いてほしい。
他に強い批判がなければリストに加ることにします。
あと↓の4冊は、推薦レビューがないのもありますが、支持者が多いようなので入れる方向で。
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書)
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書)
堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書)
曽村保信『地政学入門』(中公新書)
もう「ベスト」ってのをやめたほうがいい
「良書」でいいじゃん
>>211 「良書」だと「俺らが選んだ」という主体性が抜ける。
まるで普遍的な良書があるかのよう。
そんな「良書」の選定は学校の先生にでもまかしておけばいい。
あくまで「2ch厨房が選んだベスト」だよw
軍板の方から来ましたw
まとめ見て来たけど、猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)が入ってないのね。
日本が第二次大戦に突入していく様を知るには良い本だよ。
あと、世界史系だと、
伊藤 章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)も面白いよ。
『砂糖の世界史』を読んだのならついでにどうぞ。
>>190 以前気になっていたものの、内容が第二次大戦までだったのでスルーしてた。
レビューありがとう。
>主に英米における空爆正当化の思想に焦点を当てている。
…なんか空爆の悲惨さだけを強調していて、軍事的な価値は低そうだなぁ。
軍事学ってのは、勝つために合理性を追求していくものであって、人道云々というのは二の次になる。
戦争は外交の延長であり、戦争中の行為が後の外交交渉に影響してくる以上、
捕虜の扱いなど人道に関してもある程度考慮しなければならないわけではあるが、
人道ばかり考慮して、戦争に負けて国が滅んでは意味がない。
軍事上の効果でなく、「空爆の正当化」という政治的なところに力点を置いている以上、
軍事を考察する上ではあまり重要ではない。
また、精密爆撃を語る上で、現代について語らないというのも疑問。
第二次大戦当時と現代では技術に雲泥の差があります。
著者が広島平和研究所教授ということなので、
>英米の鬼畜ぶりに怒り心頭
結局これが言いたいだけの本ではないかと邪推します…。
クラスター爆弾、対人地雷など同様、白燐弾も「平和団体」様の作り上げた「非人道的兵器」なんですよねぃ…。
このへんのカラクリは軍事系の有名ブログを見ればわかるかと思います。
>>210 曽村保信『地政学入門』(中公新書)
日本において地政学について言及した文献が少なく、
その中でもこの本は入門書として優秀です。
地政学と言うのは、地理上の条件から政治的課題を考えていく学問で、
安全保障(軍事、国際政治)を研究する際の土台となるものです。
地政学をあらかじめ知っておくことで
安全保障についてより深く学んでいくことが出来るので、
国際政治について学びたい人は一度は読んでおいたほうがいい本だと思います。
216 :
215:2009/01/15(木) 06:21:43
追記すると、地政学を知っておけば第二次大戦で、
日本とアメリカが何故衝突したのか、
日本が中国大陸に入れ込んで何故失敗したのか、ということも理解しやすくなります。
さらに現代のアメリカの世界戦略も非常にわかりやすくなります。
と言いますか、各国首脳部が地政学を熱心に研究して政策に取り入れているからなんですよねぃ。
軍事板の神よ、ありがとう
いい人が来てくれたなぁ
中村好寿の
軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える
中央公論新社(中公新書)
この本をお願いします。
白燐弾については、空中炸裂を人口密集地でやってるので問題にされてるようです。
クラスター爆弾についても同じくイスラエルがレバノンでやった戦争が盛り上がった
きっかけになってますね。
そういう意味ではNGOの活動が軍事を制約しつつある現況において、平和運動家
の理論背景を知る意味で平和学の本も読んでおくとためになります。
軍事そのものの話を読むという点ではLIC(低烈度紛争)の話が既に入ってるので
RMA理論のさわりという意味でよいかと思い挙げました。
新書ではなく文庫本だったらもっと色々薦められる本も出て来るんですが。
地政学といえば、最近マッキンダーの翻訳が出たね。訳者曽村だし。
軍神様、軍事・戦略もののお薦めをもっとおくれよ!
軍事神様、歴史ものの補充もお願いします
新書じゃなくてもいいので
見ろ!これが我々の他力本願力だ!
ワロ他
ちょっと独断で進めてしまってすまんが、wikiに追加しました。
大西英文『はじめてのラテン語』(講談社現代新書)→「言語」
丸山圭三郎『言葉と無意識』(講談社現代新書) →「言語」
丸山眞男「『文明論之概略』を読む」(岩波新書)→「哲学・思想」
阿川尚之 『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書) →「法」
佐藤勝彦『宇宙論入門』(岩波新書) →「物理系」
堂目卓生『アダム・スミス』(中公新書) →「哲学・思想」
曽村保信『地政学入門』(中公新書) →「政治」
http://www1.atwiki.jp/test/pages/3774.html 『アダム・スミス』は内容的に「経済」よりも「思想」寄りなのでそっちに入れました。
丸山眞男も「政治」ではなく「思想」の方で。
異論があれば言ってください。
>>225 言葉と無意識はひとまず待った、っていうか消去してほしい。
頼む
東京裁判は問答無用で入れてもいいと思うけど
それでは引き続き↓を検討おねがいします。すっごく増えました。
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
日暮公延『東京裁判』(講談社現代新書)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
空の戦争史は無理じゃない?
ベストには入れられないと思う。
それと、チョムスキー入門は消しとけ
消すのはいいが、もう少し論拠がはっきりしないことには。
『言葉と無意識』だって、批判を書いてるのは俺ひとりだぞw
とりあえず▲つけとくが。
まぁ言語学板のスレをざっと見てみた限りでは、
後期の精神分析にかぶれた時期の丸山の評価は高くないようだ。
あと町田健はかなり評判悪そうw
>>225 堂目卓生『アダム・スミス』は、
従来は社会思想史の観点からの本が多かったのに対し、
はっきりと「経済」の人が書いたスミス論、
というところに意味があると思うので、
ここは「思想」ではなく「経済」に入れてもらいたい。
>>232 なるほど、そういう意見もあるのか。。
「道徳感情論」について集中的に論じてるので、「思想」の方かなと思ったんだけど。
自分の方にはジャンルについてのこだわりはないので、そちらの意見を尊重して引っ越します。
>>227 日暮吉延『東京裁判』(講談社現代新書)をwikiに追加しました。
反対論も出なさそうなので。
「言葉と無意識」をはずしてくれなきゃ、俺、童貞やめるから
お…おま、お前死ぬぞッッ!!?
無茶しやがって・・・
『東京裁判』は「歴史」より「法」のところに入れた方がいいですかね?
軍事板の軍事神はもういないんだな
>>239 どちらにも当てはまるので微妙なところですが、サントリー学芸賞を「思想・歴史」部門で受賞してますし、
一般的には「歴史」という扱いでいいと思います。
分野はどっちでもいいよなw
それと、科学に関する分野でレスしてくださった人のレスは引用しておけば。
参考文献は長文の中に埋めるんじゃなくて、
ちゃんとそれを抜き出していただけるとありがたい
性癖やら性倒錯者を扱った新書でオススメはありませんか?
フーコーでもどうぞ
フーコーだけを扱った本はないの?
科学革命の構造を入れるべきだと思う
トーマス・クーンを知る上で重要でしょ
明らかに変な本はさっさとベストからはずすべき
ベストだから、中途半端なもん入れてもなw
はじめての構造主義をwikiで見て踏破しました
ただ俺の頭が弱いせいか、ちょっと難しかったです。
かなり丁寧に書いてくれてるのに、神話とかのあたりからよくわからなくなってきた
テキストに絵を載せるのはいいけど、もう少しその図の見方の説明をしてほしかったです
構造主義の本なんかを読むくらいなら数学の勉強をした方がいい
さて、先日に続いてレビューなど。
本日のおすすめは、池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』講談社現代新書。
タイトル通り、現代アラブ・ムスリムの社会思想について扱ったもの。
1967年、第三次中東戦争にアラブ連合がボロ負けしてからの
中東社会の思想についてまとめたものですが、
アラブ社会の共産主義との繋がり、イスラーム主義について理解するには非常に良い本です。
アラブ人が何を考えているか知るには最も手頃ではないでしょうか。
イスラム教が如何に現代社会に適合できず、袋小路に追い詰められているかわかることと思います。
ただし、中東の歴史・事件史については他の本も参照すること。
wikiでは、後半トンデモスレスレとあったが、
筆者はエジプトで公開資料を淡々と読み進め、考察する形を取っているので、
本のトンデモっぷりはアラブのトンデモっぷりをあらわしていると言えます。
だってあっちじゃ、社会的地位のある人が平然とノストラダムスの予言張りのトンデモを主張するんだぜ?
もう一つ。
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』角川oneテーマ
太平洋戦争における旧日本陸軍での体験記を元にまとめたものですが、
日本型組織の失敗を知る良い例だと思います。
組織論に興味のある人はどうぞ。
日本人は敗戦から何一つ学んでいないことがよくわかるかと。
現代のダメ組織にも同じような例がいくらでも見当たりますからねぇ。
池内恵、山本七平両氏とも、新書以外でも良書が出ております。
余裕があれば探してみてください。
高坂正堯 『国際政治 恐怖と希望』中公新書
国際政治学の名著。
国際政治を、軍事、経済、価値観の三つの観点から見るよう促したのが本書。
経済などはいくらか古く感じる部分もあるが、現代でも十分通用する内容となっております。
現代では当たり前のことが、1966年当時では右翼呼ばわりされましたw
中西寛『国際政治とは何か』中公新書
高坂先生のお弟子さんの本。
この本も国際政治学を学ぶ際、初学者によく勧められる本ですね。
個人的には、ちとまとめ方が雑な気がしますが。
高坂先生の本の内容が古いと感じた人は、こちらも読んでみると良いでしょう。
そろそろまじめに偏りが生じてきてるから、元に戻したいんだけど・・・
歴史分野がさすがに薄すぎるよ
新書スレでは週刊こどもニュースの人が書いた、
イスラームの本がすすめてあったね。
あの本はどうなのよ
歴史少ないな
増やすのもいいけど、怪しげな本は減らそうぜ
笠原英彦『歴代天皇総覧』(中公新書)
遠山茂樹『昭和史』(岩波新書)
これは削除してもいいと思う。
笠原の本は(新書だからボリューム的に仕方が無いのだが)歴代天皇の業績を簡単にまとめてるだけで、
悪い本ではないがベストに含むほどのものではない。可もなく不可もなくという感じか。
遠山の本は端的に言えば時代遅れで、唯物史観丸出しの本であって、
歴史学を専攻にするような学生が先行研究を整理したり、史学史を学んだりする過程で読むのには役立つかもしれないが、
広く一般の人が昭和史についての教養を得ようと思う際に、今の時代にあえて読む必要がある本ではないと思う。
歴史がまた減るーwww
wikiを見てるとローマの本が少ないなと思ったので、
歴史枠で南川高志「ローマ五賢帝」(講談社現代新書)を推薦します。
内容は、初代皇帝アウグストゥスから五賢帝時代に至るまでの流れを簡潔に抑えた後で、
「五賢帝」ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス、マルクス・アウレリウスの
治世の光と影に焦点をあてて、その実像を描いています。
「五賢帝」に対する賢帝・名君のイメージ、あるいは「人類が最も幸福であった時代」への平和的で安定的な時代といった
一般的に認識されているイメージに対して、史料的・実証的アプローチを駆使して対峙し、隠された真実をうまく暴き出した好書だと思います。
みなさん丁寧な推薦レビューありがとうございます。
それでは引き続き↓を検討おねがいします。すっごく増えたyo
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
日暮公延『東京裁判』(講談社現代新書)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書)
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
これはふつうに良書だと思う。
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
このへんはドイツ史に興味をもったひとがまず手に取る基本書みたいなものだね。
したふたつは読みものとしてもおもしろいし、10講のほうは学者による手堅い良書。
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
概要を知るにはいいけど、強烈な反クラウゼヴィッツ主義者の本なのでだいぶ濃ゆいと思う。
『戦争の常識』を読んだら、エバケンの諸作にいくのが無難かと。
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
たしか『虜人日記』についての評論みたいなものだった。向き不向きがある作家だけど、わたしはおもしろいと思う。
西南戦争時の西郷軍への誹謗のところなど示唆に富む。
失礼、「東京裁判」はもう入ってました。
方針としては何日か適当に様子見て、
推薦レビューが充実してるのから優先して入れていきたいと思うがどうでしょう。
もちろん反対意見など空気を読みつつ。
あと厳しい批判コメが付いたのには一応▲付けておきます。
削除するかどうかは、その批判コメに対する賛同コメを見てからということで。
267 :
265:2009/01/18(日) 00:46:28
つづき
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
これは同著者の『昭和16年夏の敗戦』のダイジェスト。
各界の頭脳をあつめた総力戦研究所で日米戦必敗の結論が下されるまで。
猪瀬氏がきらいな人でも一読して損はなし。
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
ローマ史新書ならまずはこれ、という良書。
これと、あとは中公の『ネロ』など読めば帝政前期は万全。
ビザンツまでいきたければクセジュの『皇帝ユスティニアヌス』と『ビザンツ帝国史』だね。
『生き残った帝国ビザンティン』は学術文庫にはいったから除いとこう。
文化史系なら講談社現代新書の『ローマ人の愛と性』なんてのがあった。
この本の著者の本村陵二さんは塩野さんがだいぶ気になっているみたい。まあ余談でした。
新書以外の本も推薦し合おうぜ
歴史分野とか特にどうしても埋められないような場所もあるし
新書以外の文庫、ハードも入れてもいいと思うんだ
もちろん、入れ方は一考した方がいいと思うけど
専門書を薦めたければ専門板にその手のスレはあるわけで、
一般書籍板で一般人向けの新書に限って本をチョイスしているというところに
このスレの価値があるのであって、その原則は外さない方がいい。
新書という縛りを外したら際限なく拡大していく恐れがあるし、このスレでやる必然性もなくなってくる。
あと、足りないからといって、無理に埋める必要はないと思う。
これから先も新書は出続けるわけで、将来的に相応しい出てくればそれをまた入れればいい。
>>270 際限もなく本が出てきてるんだからそれは仕方ないものでしょ
歴史が現在進行形で進んでるのに記述しなくてもいいって言ってるのと一緒
>>272 仕方なくはないよ。新刊を入れるなと言ってるのではない。
新書という最低限の縛りはかけとけと言っているだけ。
際限なく本が出てくるとはいえ、それを全部対象にするのと、新書だけを対象にするのでは意味が違ってくる。
>>273 そんな縛りはいらない
勝手に一般向けと定義し始めたのは
>>273じゃん
ただもし一般向けと定義するのだとしたら
よりよくするためには文庫ぐらい入れた方がいいだろ
>>274 新書というのは基本的には一般向けの啓蒙書だろ。
勝手にというよりも、これは大前提のことだ。
てゆーか新書スレなんだから新書だけでしょう、ふつう。
無理に埋まらない分野を埋める必要もないし。
いい本をどしどし入れたリストをつくりたいなら別スレをたてたほうがいいんでは。
俺は別に新書と文庫を一緒くたにするのはいけないけど、
入れるのは賛成するよ
明日ブックオフいってくるわ
こっちは平和だなー
こっちが本スレなんじゃないかと時々思う
君塚直隆「ヴィクトリア女王」(中公新書)
加藤 徹「西太后」(中公新書)
携帯だと長文打つのもかったるいんだろう
90年立教大学文学部史学科卒業
過疎ったな
神道で良い本ないですか?
文庫でもいいので
リストに『神道入門』が入ってるがそれじゃあかんの?
図解雑学とかそういう本も入れようぜ
新書じゃないじゃん
本スレの方は知的エリート風吹かす奴が多くて辟易する
どうせなら「新書なんて読むのは愚民」ぐらいのスタンスで東洋文庫スレにでも常駐してればいいのにw
たしかにそれは言えてる。
ふつうに「それはこうだろう」と言えばいいものを
「そーんなことも知らんのかねチミィ?」というノリのやつが結構いる。
まぁこっちはこっちで、ある種の忍耐が必要だけどねw
なかなか前に進まないし。。
コンセンサスを得るにしても多数決とるわけにもいかんし、
辛抱強く空気を醸成していくしかないんだよね…
とりあえず、推薦レビューが書いてあるのと、肯定的なレスが付いている奴を抽出↓
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書)
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
このあたりを追加する方向で考えたいと思うがいかがでしょうか
俺個人のコメントを少し
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
→まだ読んでない。
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
→読んでない。肯定的なコメントが付いてますが
俺はフランス革命物が二つもあるのはくどいような気もするんですが。
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
→今回「神聖ローマ帝国」を読了し、晴れてドイツ史物三冊制覇。
この中で一番読みやすいのは「ハプスブルク家」でしょうかね。
「神聖ローマ〜」は俺のような歴史音痴にはやや読みにくい。
知らない人がいっぱい出てきてwまぁアホ丸出しの感想はともかく、
年表や家系図や勢力地図を参照しながら真面目に読むべきなんでしょうね。
「ドイツ史10講」も初心者には読みにくかったような記憶がある。
つーか、ほとんど頭の中に残ってないというか豚に真珠というか。
三冊とも良書だとは思うが、やっぱりドイツ史だけで三冊はくどいような気が。
二冊ぐらいでいいんじゃないすかね?
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書)
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
→これらは全然読んでない。
政治・軍事物に関してはもう少しいろんな人の意見が聞きたいところですが、
特に反対意見が出なければ入れる方向で。
『ローマ五賢帝』は問答無用で入れてもよさそう。
>>295 くどいとか良い本があれば入れるだけの話。
くどいとかどうでもいいの?わかるかな?
>池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』(講談社現代新書)
これはいったん保留にしてほしい。
この本が出たのは2002年。
アラブ思想は深刻な閉塞状況にあるという論旨だったが、
果たしてその見方はその後の7年を占うのに有用だったろうか。
9.11の翌年、この本が日本の読者に与えた戦慄は、
必ずしもその後の歴史の裏書きを得ることは無かったように思える。
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
この二つは読んだが、ドイツ史10講は教科書的にドイツの始まりから現代まで
万遍なく重要な点に絞って書いてあって良いし、
神聖ローマ帝国は物語的に書いてあって歴史の繋がりが理解しやすいのが良いと思う。
そういうわけだから両方とも入れた方が良いかなーと。
新書以外の本としては、
「図解雑学 神道」を入れてほしい
「神道入門」を読む前にこれ読んでおいたら読みやすいよ
微妙な誤字を修正。
× 山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
○ 山本七平『日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヵ条』(角川oneテーマ21)
>>295-296 読んでないものはタイトルをあげずに最初からはぶけばいいんじゃない?
『読んでない』が多すぎるよ
読んでないものについても意見を言う以上、読んでないことをはっきりさせとかないといかんでしょ。
「読んでないなら黙ってろ」は正論かもしれんが、じゃあ誰がまとめてくれるのって話だ。
まとめは誰かもっと頭のいい人がやってくれないかな
厨スレにそんなこと要求するのは酷だろw
俺はいつまでも
>>303のアニキについていきますぜ
>>303レベルになると読んでいなくても意見が言えるようになる
発狂すると面倒だから
>>303を立てておこうじゃないか
読んでるか読んでないかなんて些細な事さァ。
本質を見抜く眼を持つ異能力者ならタイトルだけで察しがつくのヨん。
ま。凡人には理解出来ない・・、いや、知覚出来ない世界だろうがねィ。
図解雑学の本を俺も入れてもいいと思うよ
ここ新書スレだし…
何より図解雑学は高いし…
おれの怒りが有頂天になったのは確定的に明らか
オレも左手の上下運動により有頂天に達したスペルマ的欲望が制止出来なくなり精子を垂れ流し正視するに耐えないその表情に生死をかけた勝負を挑むであろう
まさにオレ哲学である
オナ禁と欲望の止揚こそが左手の上下運動である
おっれっの股間はカブトムシ〜
おおッ!と雄々しく猛々とぉ〜
蜜を求めて夜を飛ぶぅ〜
そして餌場で相撲を取りゃあぁ〜
えっほっほ!んっほっほ!
角をフリフリてぇへんだぁ〜
御粗末さまでした
なんか知らんが楽しそうだな
カブト虫の孤独が表現された素晴らしい詩だな
>>313 図解雑学高いよな。
ハードカバーを買った方がいいような気がしてくる
話しかけてる相手は有頂天だぞ
きっと鬼の首取ったように周囲が騒ぎ
>>303は深い悲しみに包まれた
322 :
303:2009/01/23(金) 23:37:12
俺の中の鬼が目覚める前に早く逃げろっっ
なんてこった・・・俺以外にもジャキガニストがいるとは
私の【消能監獄】で消え去りたい能力者は前に出るがいい……
夜の王である、この俺様の三日月ノ剣で没したいようだな。
こい。お前の全てを切り裂いてやる。
>>303はこのスレの運命を操っている。
だが俺の邪気眼にかなうかな夜の王(ナイト・キング)よ…
『異次元支配者級』の俺と同じ地平に立ったつもりか?
君の目の前にいるこの私こそが第三暗黒世界を潰した男だ・・
これ以上の自己紹介が必要かな?・・
なら、拳を交えるしかあるまい・・
俺のスタンドは火星人(ジョン・ノイマン)
ウリは平均的な韓国人ニダ!
しかし!それでも貴様等チョパーリとは天と地ほどの能力差があるニダ!
ウェハハハハ!
>>303さんが引っ込んじゃうだろ
いい加減にしれw
332 :
無名草子さん:2009/01/24(土) 00:13:58
僕の作った時間の流れの中でしか生きられない哀れな生物、、、それがキミ達人間なのさ
恋空符「オプーナを買う権利」
オレの中の破壊神が…
ぐぅぅッ! がッ!はぁッ!
も… もう封印…の…限界… だ…
我が【パラダイム・シフト】受けてみよッ!!!
336 :
303:2009/01/24(土) 00:26:20
マスクドオーガ計画の被害者である俺を侮辱するな
337 :
303:2009/01/24(土) 00:47:11
偽物乙。
おいらの破壊は二重トラップになっている
結界呪文を君たちは解いたまでだよ、ふふふふ
>>303の人気に嫉妬……って俺じゃん。いやマジで。
とりあえず
坂井栄八郎 『ドイツ史10講』(岩波文庫)
江村洋『ハプスブルク家』(講談社現代新書)
菊池良生『神聖ローマ帝国』(講談社現代新書)
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
山本七平『日本は何故敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ)
南川高志『ローマ五賢帝』(講談社現代新書)
この6冊は特に反対意見もないようなので入れてみますよ。
安達正勝『物語フランス革命』は誰か読んだ人の感想が聞きたい。
俺もたぶん数ヶ月以内には読むと思うが。
入れる場所に迷った
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)⇒「歴史」
山本七平『日本はなぜ敗れるのか 敗因21ヶ条』(角川oneテーマ) ⇒「政治・軍事」
でいいかな?
新書以外の本も推薦して
文庫でも良いのあるからな
宇宙でいうなら佐藤勝彦とかは文庫で安いので良いの出してるし
世界史の新書って層薄いな
黙れ変態ども
ブルーバックスの数え上げ理論って入ってたけ?
入ってないならぜひ入れてあげて
参考図書ってことでアマゾンへのリンク貼ってくれた人は誰だ?
マジで多謝
東大卒の俺が何故こんなスレで馬鹿にされているのだろうか。
化学の新知識の新版買った人いないの?
>>346 野崎昭弘の『離散数学』とかいうやつ?
良さそうなんで俺も買おうと思ってるんだが、
読んだんなら感想でも書いてよ。
では引き続き検討おながいします↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
猪瀬直樹『空気と戦争』(文春新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
ごめん、猪瀬直樹『空気と戦争』はもう入れました
猪瀬直樹を入れちゃまずいだろ
品位がないベストになってしまう
あーぁ、やっちまったなぁ。
はい、このスレ終了。まとめ主はカス。
その本、最後の章でご自分の「霞が関との戦い」話になるみたいね…。
出版年も2007年と新しく、評価の定まっている本とも言いがたい。
ここはいったん外して、数年寝かせてから評価しなおすべきではないか?
そうだな
まだ早いというか入れる必要無し
こっちは平和だなー
猪瀬直樹への反対派が多いなぁ。。
否定派は読んだ上での反対なの?
俺は猪瀬にはまったく興味ないから読んでないけど、
推薦のレビューが二つもあるのを外すのは忍びないなぁ。。
推薦文が一つあるだけでもこのスレでは貴重なのにw
とりあえず▲付けときますわ。
新しすぎるのはダメかな?
中公のヴェルサイユ条約読んでベスト入りにふさわしいと思ったのだが。
注も充実してるし、年表や索引も完備。
副題にもあるようにヴェーバーがどうからんだのかも詳述されてて、最終章ではまるまる一章費やしてる。
『職業としての政治』の「責任倫理」って概念がキーになってるので、さきに読んでおくといいかも。
てかこの著者、平凡社新書からも出してたけど、堅実なもの書くなぁ。
すぐに消えずに、何年も書店に並べておける本だ。
あんまり売れないんだろうけどね。
>>360 新しくても全然良いと思うよ。
ただそれなりに強いアピールポイントがないとダメだと思うけど
>>360 ヴェーバー学者の牧野さんか。
アカデミックな人が気合い入れて書いた著作は
新しくてもわりと早く評価が定まるんじゃないかな。
その道の玄人が先に評価するという形で。
堂目さんの『アダム・スミス』もすぐに賞もらったしね。
俺も新書以外の本を紹介したいんだが、どうだろうか
まず手始めに少し値が張るが、「図解雑学 構造主義」を哲学に入れてくれ、頼む
>>359 まとめ役を買って出るなら、
精読はしないまでも、本の佇まいくらいは観察してほしい。
こういうオビがついてた新書だよ?
「歴史」カテゴリの他のラインナップとは明らかに異質。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時代に流されずに生きろ!
「全日本人必読。一人でも多くの人に読んでもらいたい」
(石破茂元防衛庁長官 推薦)
日本の針路決定の陰に、20代、30代の若者達の戦いがあった――。
東工大生に熱く語った超満員の講義が一冊に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
網野善彦の『日本社会の歴史』を敢えて外したりしてた、
あのやり取りは一体なんだったんだという感じ。ちょっと納得いかない。
時代に流されずに生きろ…か
まとめというのは所詮スレの流れに流されてやるしかないからなぁw
帯と言えば、『元素111の新知識』の帯に「立花隆推薦」みたいなこと書いてあって萎えた。
立花隆の権威を借りないと売れない本じゃないはず。
昔はともかく今の立花の傲慢さは科学啓蒙の看板としてふさわしくない。
俺も帯見てガクッときたわw
中公の論理学入門の帯で「論理的には女優と結婚できる」だか何だか言うのがあったが
何故わざわざ購買意欲を下げようとするんだw
>>367 俺は野矢さんらしさが出てて面白いなあと思ったけどなw
>>366 肝心の中身はどうだったの?
第2版が発売されたんでしょ?
>>369 旧版は既に持ってる。第2版の中身は見てない。帯は第2版のもの。
内容は、事典として理系の人の役に立つかどうかはちょっとわからないが、
我々素人が読む読み物としては最高に面白い。
産業的用途とか生体への影響に関する豆知識が満載。
事典というのは普通は引くもので、あまり通読するものではないが、
これは頭から通読することをお勧めする。
歴史系を何冊か推薦
『戦争指揮官リンカーン』 文春新書
電信に注目してるとこが特色といえば特色だけど、
それより南北戦争の軍事面を新書で手軽に読めるということのほうに意義がある気がする。
リンカーンを美化しないのは、いまじゃあ結構ふつうのことだろうけど、
そのへんのことを知らない人は読んどくと吉。
『戦国の城』と『戦国の合戦』 学研新書
もうタイトルそのまんまの本。一般書を書きなれた人だけにクセもなく読みやすい。
イラストや地図も多めだからわかりやすいよ。
大河ドラマくらいしか見たことない人が、戦国合戦について最初に読むなら、この二冊がいい。
とくに『戦国の城』は観光に行くまえに読んでおくと、
「ああ、この石垣は野面積みだなぁ」とかわかっておもしろいぞ。
『岩倉使節団という冒険』
明治日本の進路に大きな影響を与えた岩倉使節団についての概説。
岩波新書にも田中彰のやつがあるけど、こっちのほうがずっと読みやすい。
本当に行って帰ってを叙述してるだけで、考察とかはない。
著者は石原慎太郎と仲良しの人らしいが、気にしないでいい。
日本の伝統の素晴らしさが云々ってのは最初と最後にちびっとあるだけで、本文はふつうだから。
中公の『大君の使節』などとあわせ読みするといいと思う。
>読んどくと吉。
ま た お 前 か
富士山の馬鹿か。
374 :
371:2009/01/25(日) 18:38:37
>>372 「またお前か」って俺は誰だと思われてるんだ。
俺の直近の書きこみは
>>360だけど。
>>373 富士山って本スレのほうの?
あれは俺じゃないよ。そもそも読んでないもの。
はいはい
新書以外の本も入れていいのか?結局
2、3ぐらい推薦したいものがあるんだけどさ
>>377 わかった。このスレでも書いておkなのか。thx
まー、ハードカバーは高いけど文庫ぐらいなら、いいんじゃない?
科学哲学の冒険って本を入れてほしい
こんなに読みやすいし、安いしちょうどいいよ、この本は
>>381 何ですと・・・
まーこのスレのベストにでも入れといてくれ
どうせ科学の分野薄いでしょ
wikiがいつの間にやら進化していてびびった。
参考書籍まで作ってwiki主偉いぞ
今度は参考書籍じゃなくて一つの項目として作って
文庫で良いのって結構あるっちゃあるけどね
wikiがある程度できたら書籍化してほしい
また自演‥、ですか‥
なんでバレたんだ?
>>387 書籍化したら分け前は俺が100%だからな
発起人は俺なんだから
はいはいワロスワロス
レヴィナスの本がなくないですか?
>>392 レヴィナスは岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』の一番最後で触れられている。
いわばこの本の結論みたいなもんだから、とりあえずこれだけ読んどけばいいんじゃないかと思う。
ちくま新書から出てる熊野純彦のはマニア以外読む必要なし。
ポエムみたいなもんだから。
レヴィナスは超難解と言われつつもなぜか日本では人気らしくて、
人気哲学者は軒並み影響受けてるね。
合田正人、斉藤慶典、高橋哲哉、内田樹、鷲田清一、小泉義之といったところ。
この人達の他者論を拾い集めればなんとなくレヴィナス像が見えてくるんじゃないかな。
一時は他者論といえばレヴィナスで他者の大安売りだった。
たぶんその元凶が柄谷行人の『探究』シリーズだと思う。
直接レヴィナスにはあまり依拠してないんだけど、他者ブームの火付け役だね。
ヘタな入門書読むよりも、柄谷の『探究』TUを読んだ方が、
レヴィナスの言わんとするところが捉えやすくなるかもしれない。
レヴィナスが官能的・宗教感情的に表現しているところを、
柄谷は明晰に論理的に叙述しているので、
宗教的なオーラが消されてかえっていいんじゃないかと思う。
395 :
無名草子さん:2009/01/28(水) 00:23:19
岩田靖夫なら、『いま哲学とはなにか』岩波新書
がもろレヴィナスでしょ
底が浅くて、これが『ヨーロッパ思想入門』の著者かと
ガッカリすること請け合い
現在推薦されているもの↓ 引き続き検討お願いします
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
>>395 ひどい言いように思わず反論したくなったが、
残念なことに、俺もおなじ感想だったぜ。
398 :
無名草子さん:2009/01/28(水) 01:32:00
岩田御大の新作は読んでないけど、
レヴィナスを下敷きにすると極端な宗教的倫理的主張が強気で言えちゃうところがあるんじゃないかな。
神というのは目に見えないから、その存在を意見の違う人に押し付けにくいけど、
「他者」ってのは確実に存在する「無限」であり「超越」だからね。
「この他者様が目に入らぬか」ってなもんで。
…高級な哲学話を下世話に解釈してスマンw
400 :
無名草子さん:2009/01/28(水) 20:44:55
いや、そんな感じだったよ
ああ、たしかにそんな感じだった。
読んでないのに、よくわかるな。
それともレヴィナスを研究してたり、好きだったりすると、そうなりやすいのか?
402 :
無名草子さん:2009/01/29(木) 03:08:18
レヴィナスに拠ると、信者になって、考えを熱く広めたくなる見たいだな
403 :
無名草子さん:2009/01/29(木) 16:22:34
何荒らし?
いろんな板に貼られてるよ
推薦リストのなかでも『ヴィクトリア女王』なんかはベストにいれちゃっていいんじゃないかな。
ずいぶん詳細で、新書でヴィクトリア朝期について知りたいってならこれでしょ。
なるほど王室文書館に通いつめたというだけあるし、
ジェンダー云々にかたよらないシンプルな政治史であるのもよい。
新書界に、しばらくこれ以上のヴィクトリア女王本はあらわれないと思うのだが。
新書以外でヴィクトリア女王の本では良いのあるの?
新書界って表現にしてるけど
歴史は(も)苦手だけど『ヴィクトリア女王』は大変読みやすかったな。
ただ歴史マニアや玄人さんの評価がどうなのか
自分のような無知な者には、なかなか量り難い。
>>408みたいな意見はありがたいね。
あと『ジャガイモの世界史』だけど、これも大変読みやすかった。
ただ、これは「世界史」と銘打つようなものではないですよね。
一次史料と格闘して先行研究を一々検証してみたいなアカデミックな歴史学じゃない。
食に関するジャーナリスティックな読み物としては優れた新書。
実際、著者はジャーナリスト出身で、現場に直接取材したルポ的文章に精彩がある。
「歴史」のところに入れるのは反対ですが「食」のところに入れるならいいと思う。
ふるすぎるのは承知で、津田左右吉の『支那思想と日本』を推薦してみる。
ちょっといいすぎかな、と思うところもあるが論旨は明快。
ようするに「日本と支那(中国)は別の国で、文化も違っている」ということ。
この本は戦前に、日中同文同種論に対する反論として書かれたもの。
ひとつにまとめられる「東洋文化」なんてないんだと、くどいくらい強調されてる。
そのような、実態のない一体感がどれだけのトラブルのもとになっているのか。
まずは日本と中国は別の国だということを認識すること。
それを前提としたうえで、あちらとの関係を構築していくことの大切さがわかる。
ちなみに戦後に『シナ思想と日本』とタイトルと内容がすこしかわった。
sかし、ここはあえて日中戦争勃発直後に出た初版を読むとおもしろいと思う。
新書以外の本も入門用、発展用を分けて紹介し合おうじゃん
別企画としてでもいいし
wikiってどっちのwikiも更新されてるよね?
いずれは新書以外も入れてもいいかもね。
でも、いつになるんだろう。
もう1年くらいたったのかな?
ユング心理学を学ぶにはどんな本がいい?
カントの本とかなくない?
カントの倫理学については中島義道『悪について』が推薦され中だな。
ユングは知らん。
…というのは嘘で河合隼雄と秋山さと子は一応読んだことはあるが。
ユングって今や心理学じゃなくて神話学というか文学みたいなもんでしょ。
人文系の何か神秘っぽい学問をする人以外は読む必要なし。
ヘタに読むとオカルトチックな人になる恐れあり。
とは言え精神分析については一応知っておいた方がいいので、
鈴木晶の『フロイト以後』(講談社現代新書)を読むといいと思う。
フロイト以後じゃなくてフロイトだけの本はないの?
『フロイト以後』でもフロイトについて説明しているからそれで十分かと。
精神分析というのは「心理学」としては終わった学問だし。
もちろん哲学・思想・文学としてまだまだ生き延びていくとは思うが。
精神分析の啓蒙書は中学の時に結構読んだなぁ。
知的向上心があったわけではない。
精神分析ってエロいから。
中学生にとって、何でも性に結びつけるフロイトの理論は説得力があった。
頭の中にエロしかない時期だから、フロイトの分析はすごい的を射ているように感じるわけだw
同じ理由でバタイユも妙に説得力があった。
ザーメン臭い
停滞気味なのでまたいささか強引に進めたいと思いますが、
この辺↓をwikiに入れていきたいと思いますがどうでしょう。
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
ごちゃごちゃコメントをします
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
この2冊についてはもう少し推薦者か他の読んだ人による意見が聞きたいんですが。
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書) も読んだ人の意見求む。
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
については
>>408に強い推薦意見あり。俺のコメントは
>>410 『ジャガイモの世界史』についての俺の意見は
>>411 どちらも俺のような歴史音痴でも読みやすかったということは、
反面、歴史にうるさい人にとっては歯ごたえがないという懸念があるわけですが。
『元素111の新知識』については
>>370にコメントしました。
第2版になってどう変わったの?>元素の新知識
『ゼロから無限へ』
これは古いですが定番の数学啓蒙書。数論の話が主ですね。
普通「数学嫌いのための」とか「数学が苦手な人のための」
などと銘打った数学啓蒙書を読んで数学嫌いが数学好きになることはまずないわけですが
(100人に1人ぐらいは目覚めるのかもしれんが)
この本なら俺でも中学の時になんとか読めましたね。
数字一つづつをテーマに一章費やすという構成が最大の工夫でしょうね。
可算無限と非可算無限に関して、例の対角線論法が出てきますが、
これはリストに入っている他の本とかぶってます。遠山啓とか竹内外史のにも出てくる。
でもこの本での説明が一番わかりやすかったような記憶があります。
あとフェルマーの大定理はこの本が書かれた時はまだでしたが、
現在証明が成功してますね。
これに関してはたくさん啓蒙書が出てるのでそれで補ってください。
>>428 書店で新版をチラ見したけどよくわかりませんでした。
産業用途が拡大した点などが追加されてるみたい。
ゼロから無限へって入ってなかった?
でもそれは有名だよね
>>425以外でも、「そんなのよりこれを先に入れろ」ってのがあったら意見をどうぞ
えーー?
435 :
無名草子さん:2009/02/02(月) 21:09:51
変なこと書くからスレがとまっちゃったじゃないか。
スレが止まる?
最近読んでこれは名著みたいなの、ないのかよ
ただいま推薦されている新書↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
宮田光雄『キリスト教と笑い』 (岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
私見では津田左右吉はいくらなんでもないんじゃないかと。
丸山真男でもギリギリって感じでしょ。
もっとも他にも『近代の超克』とか香ばしいのが入っちゃてるんだが。
津田を出してきた思想的文脈というのはわからんでもない。
津田ってのは左翼として弾圧されたわけだけど、
五族共和的なアジア主義に対して批判的だったんだよね。
そして現代でアジア主義を担っているのはサヨクだったりする(東アジア共同体)
むろん右翼や保守によるアジア主義の潮流も残ってはいるが。
要はネオ保守的な立場から津田の反アジア主義に注目してみたいということでしょうか。。
デリダの本はないのか?
五族共和×
五族協和○ かな
結局レヴィナスの本はどうなったんだ。
レヴィナスだけを扱った本だけで良い本はないの?
伊達宗行『新しい物性物理」を推薦した人誰?
理由がワカンネ。
こんなマイナーな本誰もしらねーよ
>>440 デリダのみの新書はない。新書以外でもあまりいい入門書はない。
東浩紀『存在論的、郵便的』と、ちくま学芸文庫のジェフ・コリンズ『デリダ』ぐらいかなぁ。
あと仲正昌樹がいろんなところに断片的に書いてる奴とか。
>>442 熊野純彦『レヴィナス入門』(ちくま新書)があるが、
これを読むぐらいなら、
レヴィナス本人の『レヴィナス・コレクション』(ちくま学芸文庫)
か、デリダの『アデュー エマニュエル・レヴィナスへ』を読んだ方がマシかも。
>>443 スマソ、推薦したの俺w地味だけどいい内容だと思うよ。
何かこのスレってかなり少数の人数でまわしてる気がする
446 :
無名草子さん:2009/02/03(火) 00:45:30
『ルポ貧困大国アメリカ』が無いとは。
宇宙の果てにせまる (岩波)を入れた奴は誰?
マジ適当に入れるな
ほとんど誰も知らないような本ばっかり入れやがって
哲学が薄い気がする。
サルトルとかバタイユとか全然なくね
カントさえもないっていう
功利主義とかもないし
サルトルは本人の著作(『ユダヤ人』)が入っていて、
バタイユは『術語集』に、
功利主義は『自由主義の再検討』にそれぞれ出てくる。
カントは『ヨーロッパ思想入門』に若干の記述と読書案内があり、
カント倫理学の、中島義道『悪について』もノミネート中。
>>451 術語集はあまりにも古いだろうwwww
最近のではないのかよ
ヨーロッパ思想入門だってほんの一部でしょ
柄谷行人の『世界共和国へ』も一応カントに触れてるな
>>453 バタイユの存在を知って興味を持ったら、
次は著作を読めばいいんじゃないの?
翻訳だってあるんだしさ。
そもそも岩波新書がすべての哲学思想を網羅する必要性はないでしょ
マーケティングしたうえで、よその新書でカバーしてないところを出すのが編集者の仕事なんだから
岩波新書????
昭和史でベストに入っているなかで特にお薦めの本はどれですか?
世界史を充実させろ
ゲーデルっていったら
ゲーデルの哲学―不完全性定理と神の存在論 講談社現代新書
がいいんじゃないの
>>460 それは初期に却下された。
高橋昌一郎のは『理性の限界』が受理された。
>>462 却下された理由をkwsk
理性の限界は対話調だしそこまで踏み込んでないし、
こっちの方が良い気が
特に詳しい理由はなかったような気が。
誰かの「よくない」の一言で推薦者がひっこめた。
まぁ高橋昌一郎は『理性の限界』より『ゲーデルの哲学』の方が出来が良かったかも。
ただ前者の方が話題になって多くの人が読んだというのが大きかったのかな。
後者はややマニアック。
マニアックでもある程度読んでる人がいて良い出来なら入れるべき
鈴木孝夫の本が1冊も入ってないのは何かの陰謀ですか?
マニアックでも良書なら入れるべきなんだけど、入手困難なのは勘弁
>>469 推薦はしてないけど、鈴木孝夫っていったらことばと文化とかあるね
物理、数学、生物系があるのに何で化学系のリストがないんだよ・・・
誰か入れてくれ
岩波の『マックス・ヴェーバー入門』、『日本人の法意識』は面白い。
前者は、通俗的なヴェーバー解釈とは離れて、プロテスタンティズムの禁欲精神が資本主義を発展
させたのではないと言う。
後者は、いつだか修学旅行生が万引きしたことがニュースになってた時に読んだら、
まったく同じような話が紹介されてて驚いた。
ちなみにこないだ本屋行ったら、著名人たちのすすめる岩波新書とかいうフェアやってて、
中島岳志が前者を、内田樹が後者を推薦した帯が付いてた。
化学系
ブルーバックス『化学反応はなぜ起こるか』
化学の知識ゼロから、高校レベルちょい下の平衡論まで。
岩波新書は最近古典的名著を前面におしだしているようだね。
「図書」の宮崎駿の絵が載ってるやつは入手すべき。
そこで推薦1位だった丸山真男『日本の思想』は誰か感想書かないの?
俺も読んだけど、畏れ多くてね……
出版も商売だから販促のため人気者に推薦帯を書かせたりするのはしょうがないけど、
やっぱり萎えるよなぁ。
最近、養老孟司が飽きられてきたのか老衰なのかおとなしくなってきて、
茂木も出すぎで飽和しつつあるけど、内田樹なんかは旬だよね。
今のところテレビには出ないから鮮度がなかなか落ちない。
>>252 遅レスで、後半トンデモと書いた者だけども、
どっかのレビューでもあったが「陰謀論とオカルトがあんまりつながってない」気がするんだよね
大体、世紀末にオカルトが蔓延するのは、後進国だっつうなら、日本はどうなんだとw
オウム事件ってなんだったんだと。当時ハルマゲドンって5%くらい信じてたんだから
あと、イスラム圏の人が「西暦」で世紀末を叫んでるってこと自体に、
中東の西洋化を感じることができる、ともいえると思うんだが
(実際、1500年代くらいにイスラム暦の世紀末運動は起きている、と鈴木の論文にある)
池内さんはものすごい分析的に見て、勉強になる人だけど(東大オメ)
ちょっと、「自分の視点が常に正しい」って力が強すぎる気がする。
あれの三部が代わりに「書物の運命」の二部のサイード批判だったら文句なしベストだけどね。
あと、「キリスト教と笑い」を推したのも自分だが、入手の困難さを考えて消してもらっていいです。かしこ
>>476 そういえば「キリスト教と笑い」って絶版?
確かに、近所の本屋で立ち読みしようと思ったらなかったわ。
そんなに古い本でもないのに。
現在推薦されているもの↓ 引き続き忌憚のない意見をどうぞ
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
鈴木孝夫は推薦されているのかどうかはっきりしませんがエントリーしときます。
「キリスト教と笑い」は推薦者が取り下げた故はずしました。
>>425の提案から5日ほど経ちましたが、特に反対意見も出ないので、
以下↓のものについてwikiに追加してもよろしいでしょうか?
中島義道『悪について』(岩波新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
あと↓のものについても誰かの推薦レビューがあれば追加したいところなんですが。。。
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
短い感想でもいいので何かないすかね?
元素111〜…はベストには入れなくていいんじゃないか?
これ図解雑学の元素なんかと併せて読まなきゃ微妙な内容だしさ
読み物として面白さも薄いと思う
元素は一押しなんだが。。
まあ理系の啓蒙書の場合、文系が読んで面白いものが、
理系の眼鏡にもかなうということはほとんどない。
理系が読んでも面白いものだと、文系には全くついていけなかったリする。
元素111も理系が見ればいろいろ不備が目立つだろうとは予想してたが。
そんなこといってたら停滞してまうがな
停滞さいこー
ゆっくりやりましょうや
できれば俺もずっと停滞し“ていたい” なんつって
お前らがリストに入ってない中でこれは名著だと思うような本はないわけ?
入ってる奴でも再レビューってことでいいけど
『ベスト』なんだから無理に増やさなくてよくね?
数多ある新書を厳選するのがこのスレの目的だろ?
中途半端なのが大半をしめるようになったら存在意義が無くなっちゃうよ
491 :
無名草子さん:2009/02/06(金) 20:00:02
上地雄輔さん
神聖ローマ帝国を読んでるけど、言葉についていけないw
先蹤、蚕食とか知らなかったorz
何となく意味はわかるけど
>>492 確かにw
歴史家は香ばしい漢語を使いたがるので困る。
まぁ本物の教養に裏打ちされてるのならしょうがないけど。
文語調を使うとリズムも良くなるしね。
佐藤賢一『英仏百年戦争』もそういうのを多用してるが、
小説家のくせに、あまりこなれてない。
最初の方で「喧々諤々」とか書いてるし(喧々囂々と侃々諤々の合成w)
しかも英語の語源を云々している文脈でやらかしてるからよけい恥ずかしいw
まあ、「英語の」語源だったからまだいいほうだな
むずかしい漢語をたくさんつかうひとっているけど、けっこう間違ってるひと多いんだよね。
「至上命題」とか「喧々諤々」なんかがとくに多い。文語表現なら多いのは「すべからく」か。
漢語表現も、うまくつかえば味のある文章になるからつかわないわけにもいかないけど、
多用はほどほどにして、かな表記を多めにしてもいい気がする。
とくに中国史や日本近代史の新書だと漢字がびっしりになって目が疲れる。
呉智英
かな多用なら高島俊男。
本によってはかなが多すぎるかもしれんが。
高島さんのはいいけど、梅棹忠夫の文章はちょっとムカつくなぁ。。
確かに読みやすいけど、あれは一種の名人芸だからじゃないかな。
普通の人が真似すると超読みにくいと思うぞ。
停滞してるけど、まとめるのはしばらく諦めて自分の推薦したいのを先に推薦します。
生物関連が少ないのが気になるので、そっち系を少し。
塚谷裕一『植物のこころ』
最初に植物ないし生物一般を擬人化して捉えすぎることに警告を発し、科学的な考え方、進化論的な見方を貫くことが宣言される。
タイトルにあえて『植物のこころ』と付けてあるのは、ちょっとひねってるわけだ。
自然界の「共生」といった現象にしても、ある種の政治思想をもった人が妙に倫理的な意味を込めたりするが、そういうものではないと。
たとえば、昆虫と花とがお互いに利用し合う関係から共生とか共進化が生じるということが自然に了解できるように書かれている。
植物の「全能性」に関連してクローンの話題も出てくるが、この辺はやや古く感じるかもしれない。
この新書の出版が2001年だが、例のES細胞だのIPS細胞だのバイオ関連の進歩は急激なので追い付いていないわけだ。
最新の情報に関しては新しい本で補う必要があるだろう。
著者の語り口がなかなか上手いので、そんなに植物に興味がなくても、飽きずに読める。
この人は集英社から蘭に関する新書も出している。
水波誠『昆虫--驚異の微小脳』
昆虫の視覚(複眼・単眼)の仕組み、飛翔、嗅覚、記憶と学習に関わる微小脳の機能、ミツバチのダンスやアリの帰巣まで。
ハエの複眼の時間分解能は人の数倍あり、蛍光灯の点滅もはっきり見えている、という冒頭の話で引き込まれる。
実験手法の詳細など、やや専門的なところまで踏み込んでおり、俺ら素人にはちょっとハードだが、
その分、理系の人が読んでも満足度が高いと思う。認知科学や脳科学に興味のある人にも面白いだろう。
重要なセンテンスは太字にしてあるなど、一応一般読者への配慮もある。
生物学の研究ってこうやるのか、とだいたいの雰囲気がわかるだけでもいいんじゃないかと思う。
ひとつ問題があるとしたら、研究対象としてハエやゴキブリが出てくるので、虫嫌いの人には辛いかもしれない。
生物系は増えるのに化学系が増えない
まとめ屋さんってコテハン付けないの?
コテハンつけたらまた暴挙に出そう
三田村泰助の宦官ってどんな本?
そこまで有名な学者ではないよいね
はじめてきたが、加藤徹の西太后は?
江村洋のハプルブルク家は?
まだまだ全然充実してないな。
もっと精進しろよ
こいつ他スレにもいるな
>>506 ツンデレだと思って適当に流しといてくれ
過疎ったな
>>504 著者は中公文庫の中国史と河出文庫の世界史シリーズにも執筆してる。
おなじシリーズで書いてる貝塚茂樹や宮崎市定にくらべればマイナーだけど、
けっこう有名な学者といっていいと思う。
もともとは「満蒙」研究をやってたが、今では明清の研究者として有名。
京大出身者の通例として内藤湖南の影響が大きくて(というか湖南晩年の弟子)、
『宦官』とおなじ中公新書で湖南の伝記も書いてる。
戦後しばらくの、いわゆる社会経済史全盛のころに我関せずで政治史・文化史をやってた。
そういえば著述の傾向はわかってもらえると思う。
ベストにいれるような本じゃないが、『内藤湖南』はよくまとまってると思う。
湖南は影響与えるとるなー
宮崎市定も湖南を継承したでしょ。
内藤湖南の本は何でまとまってるのにベストには入れるような本ではないの?
>>510 絶版で手に入りにくいし、かなり想定読者層が狭い本だと思ったから推薦はしなかった。
たとえば最近のだと『広田弘毅』みたいに大物政治家や軍人の伝記とちがって、
読めば政治史のだいたいもついでに覚えられるって感じの本ではないし。
イメージとしてはおなじ中公の『徳富蘇峰』にちかい感じ。
いい本だけど、よほど興味のある人にしか需要がないというか。
このスレってもう1年以上たってるんだ。ちょっとびっくり
何か時間まだまだかかりそうだ
はじめての言語学とかどう?
銅じゃないよ。
じゃあ銀
銀でもないぞ
じゃあ何なんだよ
ってか書名間違ってるよ
数学の集合とは何かってやつ
「集合とは何か」じゃなくて「集合とはなにか」だよ
それじゃあなにか?集合とは何かじゃなくてなにかですがなにか?ってことか?
ってか数学の項間違い多すぎでっせ
数学の芳沢光雄の「数学的発想法」じゃなくて「数学的思考法」ですよ
ホントここのまとめ主ときたら・・・
書くスレ間違えた
以前、フーコーの話とかでてきたけど、
中山元の「フーコー入門」とかではダメなの?
>>523 折角なので本スレのやり取りをコピペしとく。
967 名前:無名草子さん :2009/02/10(火) 19:29:54
以前、フーコーの話とかでてきたけど、
中山元の「フーコー入門」とかではダメなの?
968 名前:無名草子さん :2009/02/10(火) 20:41:11
中山元のちくまのフーコーは、内田隆三のよりはいいし、スタンダード
入門なら洋泉新書の方がいいが、ちくま以上ならクセジュのがいい
969 名前:無名草子さん :2009/02/10(火) 21:01:46
>>968 これ?
http://www.amazon.co.jp/dp/4560058024/ 970 名前:無名草子さん :2009/02/10(火) 21:20:57
>>969 クセジュはそれです
フランスでの評価も微妙に加味されていて、面白いですよ
カントは石川『カント入門』ちくまで網羅されているから、中島のはいらないと思う。
メルロポンティの本もない
『メルロ=ポンティ入門』(ちくま新書)があるが、
これはやたら難解でマニア向け。難しさ自体を楽しめない人が無理に読む必要なし。
リオタール『現象学』(クセジュ)で部分的に触れられている。
(谷徹の『これが現象学だ』はフッサールだけ)
まぁあんまりいい入門書は今のところないんじゃないすかねぇ。。
メルロ=ポンティの主著もみすず書房に入っててクソ高いので我々庶民には手が出ないし、
とりあえず、ちくま学芸文庫の『メルロ=ポンティコレクション』を読むのがいいんじゃないかな。
個人的な意見としては、今は認知心理学とかが進歩してるので現象学がそんなに重要とも思えないんだが。
好きな人はまだまだ多いんですかね?
石川文康『カント入門』(ちくま新書)は最初読んだときは無味乾燥だなぁと思ったけど、
今ちょっと見なおしたら、堅実な構成で三批判書を網羅してて入門書としては悪くない感じ。
やっぱり純理のアンチノミーから入るのが常道だと思われる。
『悪について』はカントの倫理学だけだから、最初に読む入門書としては不向きですかね。
中島先生の方がなんか生々しくて切実な感じで、内容の深さという点では上だったかも。
一人の哲学者に対して、二冊あっちゃいけないっていうわけでもないし、
甲乙つけがたいならどっちあってもいいんじゃないかな
超絶的にクラシックだけど
鈴木大拙「禅と日本文化」が入ってないのはやっぱりおかしいわな
ってかなぜかここの住民思想系の偏りがすごい気がw
俺もそっち寄りであるので、他の分野ももうちょい広げたいね
住民思想系って何?
>>532 ここの住民、読書に思想系の偏りがあるねってこと
534 :
533:2009/02/12(木) 23:24:33
あ、別にウヨとかサヨとかに偏ってるって意味じゃなくて
哲学系の本が多いってことね
>>531 古すぎて吹いたwww
戦前じゃねーかよww
このころの日本語って今と大して変わらないもんなの?
最初は岩波青版とか旧赤版は自重しようという意見もあったんだが、
これも賛否両論でね。
いまさら丸山真男はねーよ、の人もいれば、
冨山房百科文庫を平然と出してくる奴もいたりしてw
ま、個々に判断すりゃいいんじゃないのってことで適当な感じになったね。
>>535 全然気にならんかった。翻訳だからかかなり柔らかい口調だった
なにせ今でも版が重なってるから、新刊でよめるし
>wiki
シュレーディンガーの『生命とは何か』は岩波新書ではなく文庫では?
吉原遊女の話っていうか、歴史的に見た性の歴史の本の良書はない?
>>541 佐伯順子『遊女の文化史』(中公新書)
田中優子『江戸の恋』(集英社新書) ぐらいしか知らね。
ただしどっちも売春を美化しすぎとか、フェミや小谷野敦からすごい批判されてるね。
フーコー入門としてはあれ入れてもいいんじゃないのか
あれってどれ?
>>539 チラ見したけど、突っ込みどころの多いリストだな。
選んだ奴の教養の偏りが痛い。かなりの爺か?
>>539 これ公民・政経分野がひどすぎる。高校生に反経済学を叩きこむなよw
サイードとかアレントもいいけどさ。。
でも本で読みたいし
青空文庫をプリントアウト⇒自分で本に
>>551 紙代とインク代と手間を考慮すると書籍を買ったほうが安上がり
青空文庫は基本的に携帯で読んでる。
携帯小説読んでると思われるのが癪ではあるが
歴史分野少なくね?
古事記とか日本書紀とか・・・
日本史分野でも少ないし、世界なんてもっと
489 :無名草子さん:2009/02/06(金) 11:02:40
『ベスト』なんだから無理に増やさなくてよくね?
数多ある新書を厳選するのがこのスレの目的だろ?
中途半端なのが大半をしめるようになったら存在意義が無くなっちゃうよ
↑
基本的にこの意見に賛成です
ベストにこれが入ってないのはおかしい、とか思ったら、
きちんとその本を推薦してくれればいいんじゃないかと思います
>>555 自分の書き込みを引用してきてどうした?
そういえば本スレの方はまだ荒れてるなぁ。。
561 :
無名草子さん:2009/02/14(土) 07:16:49
『ロボットの心 −7つの哲学物語−』
『自我の哲学史』
『時間は実在するか』
『現代倫理学入門』
『カント入門』
だめだ……これ以外にない。(一番上以外無理やりでこの有様)
哲学と歴史、自然科学の分野が手薄なのでご協力お願いします
哲学と歴史、自然科学の分野が手薄なのでご協力お願いします
どんどん良い本を紹介してください
まとめ屋は意外と怒りっぽい
少し阿呆の子っぽいよな
あまりイジめるなよ
あれでも必死なんだから
まじでやめれ
本当にすねてやめちゃうかもしれんだろ。貴重な存在だよ、彼女は
ベルクゾンって誰?
彼女に聞けよ
まとめ君の次くらいにはなw
どっちにせよここで聞く話じゃねぇわ
>>572 「訳の分からない気取り」(副島隆彦)の度合いで言えばすごい。
しかし、学術的にはゴミ虫、クソ虫の類なので、黙殺したほうがよい。
それわベル糞ンとゆうシャレれすか?
クドい
現在推薦されているもの↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)
石川文康『カント入門』(ちくま新書)
柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
「〜ってどう?」みたいなのは入れてません。
酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)が抜けたので追加。
あと
>>561の『時間は実在するか』は既出でもう入ってる。
加藤尚武の『現代倫理学入門』 は講談社学術文庫です。
こんなに推薦されてるのに入らないのは絶対的に人が足りないからだと思うんだ
おそらく常時いるのって4、5人じゃね?
あんまり人が多くても荒れたりまとまらなかったりするお
>>579 たしかにそれくらいかもね。
むしろ「これとこれは同一人物が推薦したんだろうなぁ」って想像する楽しみがある。
俺、もっと宣伝してくるわ
人が少なすぎるのもアレだけど、本スレみたいに荒れ狂うのはいやだなぁ…
最近本の推薦が少ないな
もう出つくしたってこと?
新刊もあるし、出尽くすということはないだろうが、
点数はだいぶ揃ってきたから、これを無理に増やすよりは、
既にリスト入りしてるものを磨き上げるほうがいいかもね。
レビューのついてないやつにレビューを書くとか、
評判が良くないものは議論したうえで外していくとか。
哲学は少ないとは思わない。かなり充実してると思う。
もっとも人によっては東洋思想や日本思想が少ないと感じるかもしれない。
歴史は確かにまだ少ないかもしれん。
これは新書の歴史物ってたくさんありすぎてかえって選ぶのが難しいからかな?
あと歴史の場合、求められるレベルが高い。半端なのは入れたくないという人が多いでしょう。
理系の新書は、まだ良いものが埋もれてると思う。
意外に中公にいいものがあったりする。自分も多少リサーチはするつもりだが。
ただ、そもそも理系の啓蒙書を選ぶのは難しい。
文系と理系の「文化」が違いすぎるので、双方を満足させるようなものはもともと少ない。
多い、少ない、と言い合ってもしょうがないので、
ざっと数えてみた。上下巻は一冊としてカウント。
43冊「哲学・思想」
46冊「歴史」(世界史系25冊、日本史系21冊)
15冊「法」
34冊「政治・軍事」
5冊「自由」
33冊「経済」
38冊「社会」
4冊「環境」
4冊「住・建築」
5冊「食」
14冊「宗教」
11冊「言語」
9冊「芸術」
8冊「文学」
5冊「ヲタク・サブカル・ホビー」
15冊「物理系」
7冊「生物系」
9冊「数学」
16冊「脳・心理」
12冊「知的戦略」
20冊「裏ベスト」
これで計353冊。「ベスト」セレクションとしてはそろそろ妥当な数じゃないか?
適度な分量のレビューをつければ、優に一冊の本になる点数だ。
まだ少ないとするなら、では何冊をメドにするのかを考えてみるのがいいと思う。
総冊数を意識すれば、ジャンルごとのバランスも取りやすくなる。
リストとしての完成度を高めていくためには、大枠の設定も有効な手段だ。
「政治」に関しては、どうですかね。政治思想は一通り出尽くした感じ。
2,3年で古くなるような時事的すぎるのはいらないでしょうし。
このジャンルに関しては、欠落があれば自然に誰かが推薦するんじゃないですかね。
「経済」の新書は私見では良いものが異常に少ないのでかえって選ぶのが楽w
今、金融危機とか大不況でたくさん経済系新書が出てますが、
9割はゴミじゃないですか?…暴言ゴメン、でも撤回せず
>>590 集計乙。353冊かぁ〜結構集まったもんだ、感無量w
最初は200冊ぐらいの予定だったんじゃないかな。
350冊もあんのか。十分だと感じる数字だ。
個人的には法律がもっとないかな、って感じ。
裏ベストとかはヲタクはカウントしないでほしい
少ないとか言ってる人はリストにあるのをどれだけ読んだんですか?
俺は半分ぐらいは読んでいるが、とても全部は読み切れない。
350冊つったら2日に1冊のペースでも2年かかる。少ないなんてとても言えない数だ。
とりあえず今推薦されてるのを何冊か読んで具体的な意見を言ってほしいね。
とりあえず皆重複を厭わずに、先にレビューがあろうとも、自分の読んだ本がリストにあればなるべくレビューつけるようにしては?
歴史が少ないと言ってる人は自分で推薦レビューを書けばいいのに。
いくら、「歴史が少ない、少ない」と言われても、具体的にどの本を入れればいいのか
提案しないのでは議論にならない。
>>596 自分の好きな分野だけを読みたいって言う人もいるんじゃないの
つーか門外漢としては歴史が少ないように見えない
>>600 日本の古代、中世の政治史を扱った本もないし、
世界史に何ていったらドイツに偏ってるし
もう大体埋まってきたんだから、姉妹スレと合流するなり、
姉妹スレと同じような内容をここで議論してもいいんじゃないの?
太平洋戦争の経過をもう少し知りたいんだけど、良い本ないのかな?
604 :
無名草子さん:2009/02/17(火) 16:19:33
あるよ
頼み方ってもんがあるでしょーよー
>>603 「もう少し知りたい」のもう少しがどのくらいなのかわからないけど、
とりあえず保阪『あの戦争は何だったのか』レベルは知ってるという前提で。
余談だが、『あの戦争〜』は開戦の真犯人など、にわかに信じがたい決めつけがあるので注意。
で、推薦図書となると、児島襄『太平洋戦争(上下)』を。
文庫にもなってるけど、新書版もふつうに手に入るようだし、まだ挙がってないので。
四十年以上まえの本だから古すぎるという批判はもっともなのだが、
新書でまとまったものというとやはりこれになる。
あと、「単なる戦史」としても貴重。最近の近代史新書は特定のテーマを設定してるものがほとんど。
しかし、いきなり微細なテーマをあつかった本を読むのは厳しいので、基本書として有用。
淡々とした記述が売りの著者だが「真珠湾空襲」や「サイパン島失陥」のところなど、
すこし文学的な趣がある(気がする)。
ただ、沖縄戦以降はいかにも駆け足すぎるな。全然紙幅が足りてない。
終戦までの経緯を知りたいひとは他書で補完する必要がある。
むかし講談社現代新書に黒羽清隆の『太平洋戦争の歴史(上下)』があったが、
今は学術文庫にはいってる模様。こっちは下からみた太平洋戦争って感じだったはず。
旧日本軍関係ならこの辺りは鉄板
「失敗の本質 日本軍の組織論的研究」
「逆説の軍隊」戸部良一
「海上護衛戦」大井篤
「大本営参謀の情報戦記」堀栄三
「潜水艦隊」井浦祥二郎
「二・二六事件とその時代」 筒井清忠
確かに
>>609はどれも有名で良い本ばっかり
そろそろ、新書と並行して文庫の本、単行本を扱ってもいいかもね
もちろん一定のあるルールに従って進めればの話だけど
まとめ係さんに編集の仕方自体は秀逸だからまとめ方はまとめ係さんに委託したい
文庫や単行本等は別スレで
>>611 もう合流でいいよ。新書では十分そろったんだから
海上護衛戦はおしいことに絶版
>>609 てめー俺に絶版本を掴ませようとしてんか?
絶版本としても海上護衛戦はすごい良い本だよね
海上護衛戦ってどう凄いの?
やたらと名著、名著と謳われてるけど
海軍に興味あるんだけど
↓
戦艦ってかっこいいなあ
↓
空母TSUEEEEEE
↓
つ「海上護衛戦」
↓
電探が使える航空隊が必要だ
よくわかったろう
なぜ…なぜわかった……
中公新書には『日中戦争』があるぞ。
『日中十五年戦争史』はタイトルと違って戦争開始で終わってる。
文庫版はタイトルが内容に合わせて変更されてるけど。
その点、『日中戦争』は太平洋戦争下にまで記述がおよんでる。
講談社現代新書のほうは政治史は簡略で、資料紹介がやたら多かったので、
あっちが物足りないひとはこっちの『日中戦争』を読むといいだろう。
まあ堅い記述だから、読みやすくはないのだけど。
ところで、『海上護衛戦』が良書だということに一点の疑問もないが、
なんとなく実像以上に評価が高くなってる感じはするね。
類書があまりないせいなのかもしらんけど。
講談社現代新書の日中戦争って本凄い人気あるんだね
『日中十五年戦争史』より最近に出た本だから、読みやすくしてあるからじゃないの。
『日中十五年戦争史』はたしか絶版になって講談社の学術文庫に入ってたような。
単純に小林氏が一般向けの本を書きなれてるだけって気もするが。
ただ短期間で書き上げてるからなのか、凡ミスも多いみたいだけど。
てか『日中十五年戦争史』は満州事変から開戦までで、
講談社の『日中戦争』は日中戦争のあらましと、
後半はひたすら新資料の引用だから内容はあんまりかぶってない。
じゃどっちも買えばいいってことか
宦官って本読んでたら何かちんこがもぞもぞしてきた
気持ち悪いぜ、あれ
加藤徹『西太后』と君塚直隆『ヴィクトリア女王』はどちらもベストに推したい。
両書とも19世紀後半に活躍した人物を通して、その時代史を描き出している。
『西太后』は洋務運動や戊戌の政変など、清末のわかりにくいあたりを。
『ヴィクトリア女王』は保守党と自由党の政権交代や大英帝国の極大期(衰退の始まり)を。
同時代の女性ということで、読み比べてみるのも一興。
ヴィクトリア女王ってそんなに遅い時期の人物だったの?
亡くなったのは20世紀。
西太后も古いイメージだけど割りと最近の人だからなぁ
631 :
無名草子さん:2009/02/20(金) 21:06:11
>>603 『戦争論理学 −あの原爆投下を考える62問−』
>>631 それ三浦俊彦のだろ。
読んでないけど、歴史学でないことは確か。しかも新書じゃねえしw
おそらく、極限状況における倫理を論理で解明する内容だろう。
(三浦の本は何冊か読んだことがあるのでだいたい推測できる)
まぁ歴史哲学に入るかもしれないが。
野崎昭弘『離散数学・数え上げ理論』読了。例によってダラダラ締まりのない長文にて詳しくしつこくレビューしマス。
「数え上げる」という「算数」を極めて数学へと至る、という感じの内容。
実際、この種の問題は名門私立中入試でよく出題されるようですね(ブルーバックス『算数100の難問・奇問』などを参照)
冒頭で出されている程度の問題をば算数を駆使してスラスラ解ける小学生というのは普通に存在するわけである。
(まぁそんなガキは泣かしたったらええんですけどね)
1章〜3章は、順列・組合せ、パスカルの三角形、確率など。
どちらかというと確率は脇役で、いかに漏れなく効率的に数えられるかというところに重点がある。
4章〜5章では、分割数とオイラーの定理、フィボナッチ数・カラタン数とその応用。
ここで「漸化式」と「閉じた公式」が出てきて、次第に算数から数学への橋渡しの様相を呈してくる。
6章からは第二部ということで、やや本格的な理論に足を踏み入れる。
6章では包除原理が扱われる。普通はわかりやすく説明するために、ベン図が用いられることが多いと思うのだが、ここではあえて使っていない。
イメージの助けを借りずに抽象的思考力を鍛えよということか。
7章では、賭博と差分方程式ということで、再び確率が主役となると共に、差分方程式の解法まで説明される。
賭博というネタは数学音痴でも興味を持続できる格好の餌である。そのせいか飽きずに読めた。
8章では自然数のk乗和を、最初は幾何的な方法で、次数が上がると代数的な方法で求め、さらに解析学の方法で鮮やかに求めて見せてその威力を知らしめる。
最後に母関数を使って統一的な公式を導き、多少数学らしい世界を垣間見せてくれる。
634 :
つづき:2009/02/20(金) 21:35:48
9章では群論がほんの少し扱われる。これも自分は苦手な分野である。「変換の集合」というのがまずイメージしにくい。
集合の要素が物ではなくて「操作自体」だなんて、どうやって思い浮かべたらいいのかわからん。
しかしなんとか「フロベニウスの定理」までたどり着き終幕。
著者はかなり「ゆとり世代」を意識して、「これ以上は無理」というほど行間を埋め、努めて平易な叙述を心がけている。
それでも躓く人は躓くわけである。どこで躓きやすいのか、というのは頭のいい人にはわからない。
アホだからこそわかる躓きポイントを挙げるなら、たとえば「組合せの数は、なぜ順列の数をn!で割るのか?」とかw
公式はだいたい覚えているんでしょうが、本当にみんな意味わかってんのかよ?と俺は問いたい、バカ丸出しも辞さず。
順列ではダブって数えているから、という説明でわかったつもりになるわけだが、釈然としない。
実際に小さな数の問題で一つ一つ数え上げてみて身体で納得するしかないのだろうか。俺はいまだにピンとこない。
あと数学的帰納法もちょっと出てくるが、なんでこれで無限の彼方まで証明できたことになるのか?
やり方は知っていても、アホだと心の底から納得するのは難しい。
この辺は使わない筋肉みたいなもんで、凡人は時間をかけて論理的直観を鍛えるしかないわけである。
毎度ながら、こういう本は「誰に薦めるべきか」が難しい。
頭のいい小生意気な中学生に薦めるのはいいだろうが、数学にトラウマを持ってるような人に薦めていいものかどうか。
むろん大学の理系を出た人には全然物足りないだろう。俺程度の脳にはいい塩梅。まぁ自己責任で読んでください。
>>633 例によってって・・・
何か俺は名乗らないでもレビュー見ればわかるみたいな言い方だけど、
俺はお前が誰かわからないんだけど・・・
>例によってダラダラ締まりのない長文にて詳しくしつこくレビューしマス
mathだけに、ってやかましいわ!w
>>635 無名人が有名人ぶっている、それでいいじゃないか
とりあえずこの2つはwikiに入れてもいいんじゃね?ってか入れますよ?
君塚直隆『ヴィクトリア女王』(中公新書)
加藤徹『西太后』(中公新書)
この豚野郎が
大学受験用の「マスターオブ場合の数」とかいいよ
>毎度ながら、こういう本は「誰に薦めるべきか」が難しい。
ベストに入れる気ないんならベストスレで紹介するなよ。
>>641 他の人が推薦したものを俺が読んでレビューしたでござるの巻
誰に勧めるかは悩むが、誰かに勧めたいという二律背反
まあ薦める相手を想定するのはレビューするうえで不可欠だからな。
俺個人としては、対象がはっきりしない本は残念ながらベストには入れられないと思う。
まぁママのおっぱいしゃぶってなって話か
>>633-634を書いた者だが、自分で読み返してみると批判がましさが前面に出てしまったな。
どっちかというと褒めたかったのだが、褒めてる文章がほとんどないのがまずかった。。
対象がはっきりしないのは確かだが、俺自身は充分面白かったよ。
引き続きご検討おねがいします 現在推薦されているもの↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)
石川文康『カント入門』(ちくま新書)
柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)
児島襄『太平洋戦争(上下)』(中公新書)
「〜ってどう?」みたいなのは入れてません。
もう姉妹スレと合流でいいよな?
合流する前に双方である程度リスト化しておいたほうがスムーズだと思うよ。
あっちはまだ候補を挙げている段階でしょ?よく見てないけど。
三田村の宦官読んでるけど、単語自体に時代差を感じて読みづらいw
ふぐり何て意味知らないし、結構予備知識いるねw
日本の統治構造(中公)ってベストに入ってる?
日本の政治を知りたい人にはオススメ
日本の統治構造入ってないんだ。入れれば
まだあるもんだね、そういう有名な本。
>>652 国際政治関係は結構集まったけど国内政治関連が少ないからいいかもね。
フーコーが依然少し議論されたけど、何か1冊入れないの?
中山元のフーコー入門とかさ
人道的介入 最上はダメ?
の?とかダメ?とか訊かれても困ります。
まとめ係は基本的に推薦されたものをまとめるだけだから。
(最終的には独断で決行してるけどw)
フーコー入門はどれを推薦するのかはっきりさせてください。
中山元とクセジュのが一応出てるみたいだが、推薦段階で絞るなら絞ってくれんと。
両方入れてくれというならそれでも別にいいですけど。
ちなみにハイデガーの新書を選ぶ時は議論の末ひとつに絞ったみたい。
あと人道的介入はもう推薦されてますね。
ずいぶん偉そうだな
増長してるなw
まとめ係さん最高っす
姉妹スレでもまとめ係やってください
まとめさんマジパネェっス
一生ついていきますっス
本物?
たしかになんか偉そうw
最近のまとめ人はずっとこんな感じだよな
俺達が誉め過ぎてしまったのが良くなかったのかも知れんね
松岡正剛の『白川静』読んだ人いる?
いたら何?
社会調査のウソは入ってる?文春の奴
入ってる
.人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源
. 神道の逆襲
武士道の逆襲
このあたりの本を入れてみたら?
じゃあレビュー書こうよ。
別にレビューは強制じゃないけどね。
気軽に推薦してくれていいと思うよ。
ただ選ぶ段階ではレビューのある方が優先されるけど、そこんとこはご了承ください。
最近態度がでかいまとめ係でごんす
大人だなぁ
まとまる君をあんまりからかうなよ
『戦争の常識』が「文春文庫」になってしまってますよ。
でも、まとめ係さんがすべてやってくれてるんでしょ?
アマゾンへのリンクも貼ってくれてるし、多謝だよ
欲を言えばすべての書籍にアマゾンのリンクが張られてるのが一番だけどな
まとめさん今日もおつかれさまっス
まとめ乙
まとめ可愛いよまとめ
個性的なまとめがいてもいいじゃないか
まとめ係の萌えキャラ化だけは勘弁
さっさと良い本紹介しろよ
引き続きご検討おねがいします 現在推薦されているもの↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
>>190 中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
>>219 安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
>>99 コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
>>429 桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
>>370 広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
>>191 伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
>>411 野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
>>633 牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
>>360 内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
>>371 小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
>>371 泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
>>371 津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
>>412
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
>>420 鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
>>472 塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
>>499 水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
>>500 鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)
>>531 石川文康『カント入門』(ちくま新書)
柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)
児島襄『太平洋戦争(上下)』(中公新書)
>>608 飯尾潤 『日本の統治構造』(中公新書)
中山元『フーコー入門』 (ちくま新書)
フレデリック・グロ『ミシェル・フーコー』 (文庫クセジュ)
三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『武士道の逆襲』(講談社現代新書)
アンカーはその本のレビューが書いてあるレス(短いのや推薦者以外が書いたのも含む)
これは乙と言わざるを得ない
追加。
フーコー入門の2冊については
>>524に本スレからのコピペで少し紹介されているね。
あとカント関連の2冊は
>>529でちょっとコメントされている。
あと推薦したい時は「〜ってどう?」というのはやめてほしいです。
推薦したいのかどうかもわからんし、本人が読んだのかどうかすらわからん。
せめて「〜を推薦」とか、「〜を入れろ」とか書いてください。
>>689 推薦してるんじゃなくてそれは評判を聞いてるだけだろ、JK
西洋哲学史―近代から現代へ (岩波新書) ってどう?
推薦したいけどいまいち自信がないときに「〜ってどう?」とか書きたくなるでしょ?
あー、たしかこれだけ書かれると、推薦なのか評価聞きたいのかわからないね。
自信をもって推薦しても誰かに全否定されたら結構傷つくからねw
逃げ腰になるのもわかるんだよね。
まぁ気にすんなよ。どうせ匿名だし。
みんなが味方してくれることなんてそもそも無いよ。
「〜を推薦したいけどどうでしょう?」ならおk
過疎ってるな
停滞してるけど、なすすべなし…
推薦されてる中の『戦国の城』を一応読了した。
適度に読みやすく、適度に学術的な良書だと思う。
建築史的にも軍事史的にも興味を惹きつけられる。
石垣をどうやって積んだとか、そういう具体的な話があると歴史のイメージを掴みやすいね。
ただベストに入れるほどかどうかはよくわからない。
歴史のリストに入っている他のと比べるとちょっと物足りないかも。
姉妹編の『戦国の合戦』の方は読んでないが、これと併せて一本って感じですかね?
戦国時代ってファンも多いし、小学生でさえ知ってるやつはめちゃくちゃ知ってるから、
何か手を出しづらい
もう少しマイナーなところがいいぜ
猪瀬直樹を入れたときもブーイングが出たが、
歴史の場合は文庫でも良書が山ほどあるし詳しい人も多いから、
よほど名著のオーラがないと入れにくいね。どうしてもハードルが高くなる。
その割には遠山茂樹とかも入ってるわけだがw
このスレをまとめる上で、本スレの方も一応目を通しておいた方がいいわけだが、
どうも最近ずっと荒れてたり殺伐としてて見るのが苦痛であまり見てない。
今ちょろっと見たら、まあ議論が盛んなのはいいがやっぱり殺伐としてて、あまり見たくないw
あっちみたいに罵り合いになるくらいなら過疎の方がいいや。俺はね。
>>700 遠山はダメなの?
じゃ良いの紹介してよ
どうしても『昭和史』はふるいからなぁ。
おなじふるい本なら入江昭の『日本の外交』を推薦したい。
190ページもない薄い本で、最終章は外交論だから、本編はみじかくてすぐ読める。
でも、いまだにこれを教科書にして授業してるひともいるようだし。
読んだのはずいぶんまえだけど、印象にのこってるのは、
「当事者がどう考えてそれ(政策)をやったのか」って点に注意していたことか。
まあ事実の羅列じゃなくて、思想の面に重点をおいた記述だったと思う。
著者はいうまでもない大物。彼についてしりたいときは、講談社現代新書『歴史を学ぶということ』をどうぞ。
まあ苦しんだような記述はすくなくて、恩師への感謝の言葉がおおいので逆境の糧にはならないかも。
戦後については『論壇の戦後史』がいい。
「むかしの学者(と評論家)はすごかった」と回顧されがちだけど、
やっぱり彼らも現代人とかわらないふつうの人間だったんだな、と感じられる本。
思想がどうの、よりも個人や事件に重点をおいたエピソード中心の書きかた。
でもそれがおもしろい。おおきくかまえた思想論より、俺の好みに合ってるという面もあるけど。
のちにまったくちがった思想をもつことになるひとびとが集った、
二十世紀研究所のことなんかは興味深い話だった。
ちなみに本書もやっぱり丸山真男からはじまる。巨人だな、よくもわるくも。
あと角川ONEテーマ21に『歴代首相の経済政策全データ』という本があった。
著者は草野厚。これも有名か。
タイトルに偽りありで、経済政策にかぎらない記述になってる。
東久邇宮内閣から小泉内閣まで、各内閣ごとにわかれていて、便覧がわりになって便利。
カラーページの年表に為替レート、公定歩合、日経平均株価やらいろいろなデータが載ってるのがよい。
そして終戦直後の議事堂周辺と2001年の議事堂周辺の写真も載ってる。
見比べて感慨に浸るのも一興。
707 :
無名草子さん:2009/03/01(日) 12:46:59
>>686 > 柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
これはよかった。
ロボットをネタに哲学を研究するとはどんなことなのか、すごくわかりやすい。
> 中山元『フーコー入門』 (ちくま新書)
だいぶ前に読んだやつだが、手堅い印象。
おもしろいといえばそうなのだが、この本がおもしろいからではなく、
フーコーがおもしろいからそうなる。
(同じちくま新書の『ハイデガー入門』や『メルロ=ポンティ入門』は、
この本自体がおもしろいという印象。
こちらはその分入門書としてはちょっとハードルが高い。)
田中克彦『言語学とは何か』は削除したいなぁ。
チョムスキー理解が素人目にもトンデモだった。
しかも1990年代に出版されているのに、その時点までの展開が不十分だし。
これで「言語学」と銘打つのはちょっと……と思う本でした。
積極的に残したい、よい理由があれば存続で。
>>708 代わりに良い言語学の新書がもしあれば紹介してください
>>709 既読かもしれんが、鈴木孝夫のことばと文化なんかどーだい
言語学というよりことばから見た文化論って感じだけど
>>711 ごめん
言語系の新書はwikiに載ってるのしか読んだことない
でもこれは言語系jyないけどおススメ
荒俣宏の「プロレタリア文学はものすごい」(品切れだけどブコフでたまーに見かける)
昨今話題になってるプロレタリア文学をホラー・探偵・SF小説
として紹介し、読み解いていくのは面白かった
713 :
708:2009/03/02(月) 01:28:32
>>709 あったら書くんだが、なかなかないな。
言語学は単行本ならベーシックな内容をまとめた本が多そうなのだが……
(フロムキン+ロッドマンなど)。
NHKブックスのスティーブン・ピンカー『言語を生みだす本能』はいいが、
そもそも新書ではないし、言語の進化の話であって言語学ではないし。
荒又宏ってあのテレビによく出てるあのひと?
716 :
無名草子さん:2009/03/02(月) 17:18:42
鈴木孝夫『ことばと文化』
池上善彦『記号論への招待』
たしかに、これは基本新書だ
それから、これ
田中克彦『ことばと国家』
鈴木孝夫のだけ入ってなかったけど、やっぱりイマイチ?
引き続きご検討おねがいします 現在推薦されているもの↓
橋元淳一郎『時間はどこで生まれるのか』 (集英社新書)
中島義道『悪について』(岩波新書)
>>529 田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
>>190 中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
>>219 安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
>>99 コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
>>429 桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
>>370 広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
>>191 伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
>>411 野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
>>633 牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
>>360 内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
>>371 小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
>>371 泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
>>371
津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
>>412 鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
>>420 鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
>>710 上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
>>472 塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
>>499 水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
>>500 鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)
>>531 石川文康『カント入門』(ちくま新書)
>>529 柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
>>707 酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)
児島襄『太平洋戦争(上下)』(中公新書)
>>608 飯尾潤 『日本の統治構造』(中公新書)
>>652 中山元『フーコー入門』 (ちくま新書)
>>524>>707 フレデリック・グロ『ミシェル・フーコー』 (文庫クセジュ)
>>524 三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『武士道の逆襲』(講談社現代新書)
入江昭『日本の外交』(中公新書)
>>705 奥武則『論壇の戦後史』(平凡社新書)
>>705 『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21)
>>706 荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)
>>712 アンカーはその本のレビューが書いてあるレス(短いのや推薦者以外が書いたのも含む)
まとめ係さん相変わらずすごいっす
何してる人なんすか
いや別に、コピペして推薦文のレスにアンカー付けただけだし…
神道の逆襲って確かサントリー学芸賞取ってたね
それと、イスラームは本スレでは週刊こどもニュースの人が書いた本が、
わかりやすい、わかりやすいって言ってたね
名前忘れたけど、書名なんだっけ?教えて
大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」 (講談社プラスアルファ新書)
池上彰
とりあえずググろうぜ
しかし、せっかくたくさん推薦していただいたわけだが、
どれをリストに加えたらいいのか決め手がないなぁ。。
問答無用で入れても良さそうなのは児島襄の『太平洋戦争』ぐらいですかね?
>>726 問答無用って・・・そんなにすごい本なのか。それは
荒俣宏を候補にさえ入れるのは辞めてほしい
名前を出すだけでも汚れる
単なるタレント嫌いじゃないのか
私怨?
>>727 すごい本っていうか、基本書みたいな感じだと思う。
「新書で太平洋戦争ならとりあえずコレじゃね?」って読んだひとはみな思うんじゃないかと。
著者のネームバリューもあるし。
ただ、戦史だから銃後のことなどは手薄だけどね。
荒俣宏ってすごい人なの?
オタクとしては桁はずれな人なのは確か
>>732 古本で割りと手に入りやすいものだと、Fantastic dozenのシリーズは好きだ。
博物学の雰囲気が(荒俣バイアスがかかってるんだろうが)わかるのがいい。
ただ収集するだけじゃなくて、本にして還元しようとしているのはいいと思う。
そのまま出版すると素人には買えない額になるから、どうしても小売りになるんだろうけど。
たまに、『悪夢の猿たち』で、分類がまちがってたりするがな。
最近はウェブで、図書館が博物学の時代の本などをスキャンして公開していたりするから、
そういった収集家の役割がちょっと薄れてきているかも。
荒俣も蔵書をウェブで公開すればいいのに。
京都大学が公開しているビュフォン『一般と個別の博物誌』。
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b16/buffon_cont.html ちゃっかり荒俣が参考文献に入っている。
想像力博物館は凄かった
>>734 だな。
少なくともココに来てるショボい哲ヲタよりは遥かに賢い。
死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男
死刑執行人サンソンは帯がかっこいい
740 :
無名草子さん:2009/03/06(金) 18:45:37
『死刑執行人サンソン』はもう入ってるね
フレデリック・グロ『ミシェル・フーコー』(クセジュ)。中山元や内田隆三のはずっと前に読んだが、これは未読だったので今回読んでみました。
簡潔・明晰かつ入門書としては充分緻密な内容で、フーコー礼賛でも著者の自論全開でもない、付かず離れずのバランスのとれた叙述。
翻訳はやや文語調というか文語翻訳調の感じ。(「〜をして〜せしめる」みたいな文が頻出)
この文体は、込み入った論理の構文をくっきり明確にさせるので、難しい内容がかえって分かりやすくなる面もある。
一方「謦咳に接する」とか「掉尾を飾る」とか無駄に難語が使われていたり(入門書の翻訳でこんな語をわざわざ使う必要はない)、
あまつさえ「すべからく」の誤用があったりと、一長一短といったところ。内容は、やはりちょっと難しめだと思う。
フーコー入門の比較的分かりやすい導入として定番の「ベラスケスの侍女たち」とか「一望監視装置」の話などは、
「もうだいたい知ってるでしょ」とばかり軽く流されている。その代り、より難解なフーコーの文学論について、
一応理解可能なように簡潔に整理されているので、フーコーの「外の思考」などの意味不明さに頭を抱えた経験のある者には便利。
さらにこれまた繊細・微妙すぎてなかなか捉えにくいフーコー晩年の「自己への配慮」に関する論点もかなり丁寧に説明されている。
ただ、これも凡人には理解の困難な「知の考古学」についてもう少し詳しい説明が欲しかった気がする。デリダとの論争の詳細なども省かれている。
質的には中山元の『フーコー入門』より上だと思うが、予備知識のない全くの初心者には薦められない。
ちょっと迷うが、リストに入れるなら中山元の方がいいような気がします。
>>741 おーまれにみる長文のまともなレビュー
どっちも入れるってことでいいじゃん
中山のは「入門」とあるから入門者用、
クセジュのはそうでないから中級者用ってことで区別できるのかな
本の作者の近影って見ない方がいいね
何か悲しくなった。もっとしぶいおじさんだと思ってたら・・・
帯とかで顔晒すのはホント嫌だ
過疎ってるな。もう火曜日やで
水曜やで
更新しろよ、カスども
本当にネタぎれかよ
(推薦リストにある)安達正勝『物語・フランス革命』読了。読みやすい文章で、内容の特徴と言えば、ルイ16世にやや同情的で擁護している点と、
革命において女性の果たした役割を重視している点ぐらい。一見何の変哲もないフランス革命史だが、個人的には妙な違和感が残った。
まず一応念を押しておくと、自分は歴史については(も)無知で、フランス革命に関しても新書リストに入っている『フランス革命・歴史における劇薬』『死刑執行人サンソン』、
あとはせいぜい『フランス史10講』(岩波新書)と「ベルサイユの薔薇」を少々読んだくらいの知識しかない。つまりベルばらレベル(笑)ということ。
その上であえて言うと、この著者の歴史に対するスタンスには疑問を感じた。それは端的に言って、
遅塚先生の「歴史における劇薬」という観点を無視しているのではないかということ(巻末の参考文献でも遅塚は無視されているがこれは意図的ではないか?)
序章から「自由・平等・友愛」の革命の理念について全面肯定のスタンスであり、さらに革命当初の理念である「世界主義」について、
「アジアとヨーロッパの本格的交流が革命家諸君が思い描いていたような形で始まっていたら、どんなによかったことだろう」と書いている。
これは保守主義者でなくても能天気すぎると感じるのではないか?
「封建的で遅れた国に先進的な民主主義を移植する」みたいな理念ってアメリカのネオコン(元トロツキスト)と同じじゃないかと思う。
もちろん著者も革命の暗黒面、恐怖政治について批判しているし、当時の人々は「大いなる幻想」に憑かれていたとも書いている。
また死刑制度について、従来の残虐刑を廃止してギロチンという、より「人道的」・合理的・効率的な方式を採用したことが
却って死刑乱発に歯止めがかからなくなった原因ではないか、とも言っている。これはなかなか面白い観点であるし的を射ていると思う。
しかし著者はそこからさらに近代批判には踏み込まない。何が恐怖政治をもたらしたかについてあまり厳しく追及しておらず、
「明治維新のようなもの」とか「そういう時代だった」と曖昧にお茶を濁している。イギリスでは無血革命が成功しているんだし、それはないだろうと思う。
ロベス・ピエールの禁欲的な性格についても著者は好意的で、「堅物だからこそ怖い」という感覚はあまり持っていないようだ。
あと、革命が起きた条件として、民衆の貧困や食糧不足が如何にして起こったのかとか、国家財政の悪化の主因は何かとかについて書かれていないのも不満。
(財政悪化については、ルイ14世治下における数々の戦争が主因でしょうか?)
もちろん「保守主義とかアドルノやフーコーの“近代批判”などどうでもいい、もっと素朴に革命の理念や民主主義の素晴らしさをたたえよう」
という立場はあっていいわけだが、正面から説得的な論を展開するのではなく「漫然と無視」しているのは好きになれない。
「革命=劇薬」という保守主義とも共有する観点の本が岩波から出ていて、
「革命=必然」という素朴進歩主義的な本が中公から出たというのは何か不思議な感じがするのは俺だけ?
『物語フランス革命』については簡潔に感想書こうと思ってたのに、
また調子に乗ってダラダラ長文書いちまった。氏にたい。
「また」
典型的な印象批評、オナニー文だ。何も語っていない。
だな
>>750 無茶言うな。
新書1冊でそこまで書けるわけがない。
で?ベストに推すの?はずすの?どっちなのよもう。
うむ
どうしようか
おまえら革命起こせ。無能なまとめ主をギロチンにかけろ。
ロベスピエールのほうが無能なので革命はしない
新書呼んで大学教授になったよおお
>>751で無意味に自虐するから批判されるんだよ
自信満々で長文書きこんどけば、「ああ久々の長文ね」と、
スルーしてもらえるのに。
かまってちゃんだから
スルーされるより叩かれる方がいいだろ?
具体的な批判ならもっといいが。
そう、批判された方が本人のためになる。でもやっぱり褒められた方が気持ちいいが。
太く短くがモットーです…
新書スレで質問したんですが、ベストのほうがいいのでは?といわれたので
こちらで質問させてください
第二次世界大戦、第一次世界大戦前後のヨーロッパ史、
アメリカ史のおすすめはありませんか?
新書でなくてもいいので・・・
どうかよろしくお願い致します
もう日曜日やで
何で過疎ってるねん
俺は戦争前後の日本の政治史を知りたい
おーいまとめ係見てるか
俺はお前のこと好きやで
まとめるの頑張ってください
ニーチェといったら永井均だけど、中公新書のニーチェの本もベストに入れてはどうかな
かなり重厚な良い本だと思うけど
哲学でいうなら西洋哲学史がいいと思う
熊野のね
775 :
無名草子さん:2009/03/17(火) 18:22:50
>>773 中公新書にニーチェって2冊あるみたいだけどどっち?
ニーチェ―ツァラトゥストラの謎
ニーチェ―その思想と実存の解明
だったら、センスないね
無意味な脱線ばっかじゃん、あの本
日本宗教史は?
アホでいいからどこが良いのか説明してよ
新書アフリカ史って入ってる?
中村雄二郎の術語集読んだけど、意味不明すぎwww
この人の著作ってどれもこれも難解すぎじゃね?www
まず知らない単語ばっか
もうこのスレも潮時か
誰も意見出すやついねーじゃねかよ
平安時代の生活ってことで
王朝貴族物語はいかがだろうか
講談社現代新書のやつ
過疎りすぎてワロタ
佐藤賢一の英仏が入ってるなら、ダルタニャンの生涯って言う本もいいかも
どっちのスレも過疎ってるな
まとめ係さんとメル友になりたいです
え、このスレもう終わり?w
武士の家計簿
世界を動かす石油戦略 (ちくま新書)
クルド人もうひとつの中東問題
日本の明治時代の政治を知りたいんだけど、何か良い本を教えてください
過疎ってるなああ
思うんだが、まだまだすすめられる本はあると思うんだが
日本史だけでいうなら日中戦争(小林英夫)、岩波日本近現代史シリーズ、
山形有朋(岩波新書)、韓国併合(岩波新書)、満州の歴史(小林英夫)
昭和天皇(岩波新書)
日本の軍隊(岩波新書)
確かに日本史薄杉w
俺は推薦された本は可能な限り読んでるよ。
まぁ金も時間も有限だから全部は無理だが。
最近、近代史の分厚い新書がいろいろ出てるな。
マッカーサーも厚い厚い。
マックも山県も買ったが、まだ西園寺しか読みおえてないや。
俺は時間も金も無限だから全部読んでるよ
イギリス史でおすすめの本ってないんですか?
アナーキズムっていう本最近読んだけど、面白いかも
孫崎亨『日米同盟の正体』講談社現代新書
下條信輔『サブリミナル・インパクト』ちくま新書
この2冊は最近読んだ新書の中でも、勉強になった。
専門分野以外の人が一般教養として身に付けられる良書だと思う。
『サブリミナル・インパクト』は『サブリミナル・マインド』を読んでなくても平気?
>>807 「前著が基礎編で本書が応用編」と著者はあとがきで述べてたから
読むに越したことはないんじゃないかな。
自分は中公新書の前著は読んでないけど、
本書はすんなりと読み込めました。
女装と日本人って題名に惹かれた
読んだ人いる?
戦後政治史も入れよう
>>801 それ大学の先生にすすめられたな。
今度買って読もうかと思ってる。
どれ?
石川真澄『戦後政治史 新版』(岩波新書)だったらwikiの「政治」分野にもう入ってるけどね。
歴史なら山形有朋とか西園寺のやつは入れてもいいんじゃないかな
分厚いよなぁ。
西園寺のほうは読みやすくてスラスラっといけた。
リベラルだけど、胆力のない政治家だという通説に反論してるわけだが、
ちょっと贔屓目に見すぎじゃないかと思うところも少々あった。
あと、女性関係についても詳しく書いてある。
愛人たちの確執にも触れてて、そういうの好きな人には面白いぞ。
山県はまだ読んでない。
しかしこれだけ分厚いと、あとから確認したいことがあったとき、
どこに書いてあったか探すのに苦労するから、やはり索引がほしかった。
てかすべての本に索引はつけるべき
重要な字を太字でかいてるわけでもあるまいし、探すだけでも一苦労だよな
>>799で出ている山形有朋は、岩波新書青版で、
>>815-816で言及されてる山形有朋は文春新書だな。
西園寺公望も岩波赤版と文春のがあるわけだが、
>>815で言ってるのは文春ですかね。
そんなにいろいろと出てるんだ
区別しなあきまへんな
結局フーコーに関してはフーコー入門は入れたの?
中山元のやつね。
入れてもいいと思うよ
推薦されてるのが結構膨大になってるけど、少し入れることを検討してみてもいいんですかね?
>>700以前までに推薦されてる中から入れてもよさそうなのをピックアップします。
(それ以降に推薦されたものは、また後で整理します)
コンスタンス・レイド『ゼロから無限へ』(ブルーバックス)
>>429 広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書)
最上敏樹『人道的介入―正義の武力行使はあるか』 (岩波新書)
>>191 伊藤章治『ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 』(中公新書)
>>411 野崎昭弘『離散数学「数え上げ理論」』 (ブルーバックス)
>>633 鈴木孝夫『ことばと文化』(岩波新書)
>>710 上野景平 『化学反応はなぜおこるか』(ブルーバックス)
>>472 石川文康『カント入門』(ちくま新書)
>>529 柴田正良 『ロボットの心―7つの哲学物語』(講談社現代新書)
>>707 児島襄『太平洋戦争(上下)』(中公新書)
>>608 飯尾潤 『日本の統治構造』(中公新書)
>>652 中山元『フーコー入門』 (ちくま新書)
>>524>>707 入江昭『日本の外交』(中公新書)
>>705
822 :
821:2009/04/11(土) 22:50:34
あと、鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)も名著として評価が定まってるので入れます。
こんなものは入れるなとか、それよりこれを優先しろというのがあったら言ってください。
少しコメント。
広河隆一『パレスチナ新版』 (岩波新書) は名著だと思いますが、
かなりパレスチナ寄りのスタンスであることは注意しとく必要があるでしょう。
飯尾潤 『日本の統治構造』(中公新書)は割と新しいけど、既に評価が高いですね。
ただ自分は結論部分にはあまり同意できなかった。
入江昭『日本の外交』(中公新書)も既に名著と言われているが、
古いと言う人もいるかもしれない。『新・日本の外交』という続編も出てるのだが。。
823 :
821:2009/04/12(日) 01:09:04
まぁがんばれや
824 :
821:2009/04/12(日) 13:23:39
まとめてやってるんだから、感謝しろよ
…
とりあえず賛同を得られそうな物をwikiに入れてしまいましたが、反対意見があればどうぞ。
『ゼロから無限へ』『離散数学「数え上げ理論」』→「数学」
『パレスチナ新版』 『日本の統治構造』『日本の外交』→「政治」
『カント入門』『ロボットの心―7つの哲学物語』『フーコー入門』→「哲学」
『太平洋戦争(上下)』→「歴史」 『ジャガイモの世界史』→「食」
『禅と日本文化』→「宗教」 『ことばと文化』→「言語」
『化学反応はなぜおこるか』→「物理系」
『日本の外交』は「歴史」でもよさそうですが、一応「政治」に。
『ジャガイモ〜』は「歴史」に入れるには弱いと思ったので「食」のところ。
『化学反応〜』は、本来なら「化学」の項目を作るべきでしょうが、
元々理系新書が少ない上に化学系はこれ一冊しかないので作りません。
もっと化学が増えたら独立を考えますが。
ひさびさだな
引き続きご検討おねがいします
>>721までに推薦されたもの
田中利幸『空の戦争史』(講談社現代新書)
>>190 中村好寿『軍事革命(RMA)− <情報>が戦争を変える』(中公新書)
>>219 安達正勝『物語フランス革命』(中公新書)
越澤明『復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで』 (中公新書)
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書)
竹内淳『高校数学でわかるマクスウェル方程式』(ブルーバックス)
>>99 桜井弘 編『元素111の新知識』(ブルーバックス)
>>370 牧野雅彦『ヴェルサイユ条約―マックス・ウェーバーとドイツの講和』 (中公新書)
>>360 内田義雄 『戦争指揮官リンカーン―アメリカ大統領の戦争』 (文春新書)
>>371 小和田哲男 『戦国の城』『戦国の合戦』(学研新書)
>>371 泉三郎 『岩倉使節団という冒険』 (文春新書)
>>371 津田左右吉『支那思想と日本』(岩波新書)
>>412
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書)
>>420 塚谷裕一『植物のこころ』(岩波新書)
>>499 水波誠『昆虫--驚異の微小脳』(中公新書)
>>500 酒井潔 『自我の哲学史』 (講談社現代新書)
三井誠 『人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
菅野覚明 『武士道の逆襲』(講談社現代新書)
奥武則『論壇の戦後史』(平凡社新書)
>>705 『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21)
>>706 荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)
>>712 で、中島義道『悪について』と、クセジュの『ミシェル・フーコー』は外し、
それぞれ『カント入門』と中山元『フーコー入門』の参考書籍扱いとして入れました。
さらに新しく推薦された物↓
熊野純彦『西洋哲学史(上下)』(岩波新書)
村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書)
藤田健治 『ニーチェ―その思想と実存の解明』 (中公新書)
山口博『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
川上洋一 『クルド人もうひとつの中東問題』 (集英社新書)
さらに新しく推薦された物↓
熊野純彦『西洋哲学史(上下)』(岩波新書)
村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 (中公新書)
藤田健治 『ニーチェ―その思想と実存の解明』 (中公新書)
山口博『王朝貴族物語―古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)
末木文美士 『日本宗教史』 (岩波新書)
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
川上洋一 『クルド人もうひとつの中東問題』 (集英社新書)
小林英夫『日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ』 (講談社現代新書)
岡義武 『山県有朋―明治日本の象徴』 (岩波新書)
海野福寿 『韓国併合』 (岩波新書)
小林英夫『〈満洲〉の歴史 』(講談社現代新書)
原武史 『昭和天皇』 (岩波新書)
吉田裕 『日本の軍隊―兵士たちの近代史』 (岩波新書)
孫崎亨『日米同盟の正体』(講談社現代新書)
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)
伊藤之雄 『山県有朋―愚直な権力者の生涯』 (文春新書)
伊藤之雄 『元老西園寺公望―古希からの挑戦』 (文春新書)
明らかに推薦ではないもの以外は、タイトルだけ書き捨ててあるようなのも全て拾いました。
あと「死刑囚サンソン」「アフリカ入門」「戦後政治史」の名も見えますが、
これらは全て既にwikiに入っているのでご確認ください。
政治には在日・強制連行の神話とかはいかがかな
そういう近年話題になる政治的問題に関する本は靖国ぐらいしか入ってないみたいだし
明治天皇、昭和天皇、大正天皇のことがそれぞれよくわかる本を教えてください
まとめ係さん大好き
まだ読んでないのであれだが俺が読むつもりなのは、
昭和天皇は児島襄の天皇、明治天皇はドナルドキーンの明治天皇、
大正天皇は分からん。新書とは関係ないが。
ドナルドキーンの明治天皇面白そうだよね
840 :
無名草子さん:2009/04/28(火) 06:25:32
age
どっかのバカが岩波の熊野の西洋哲学史をダメとかいってたけど、あれいいよ
あれは良い、これは悪いとかだけじゃなくて
どこがどう良い(悪い)のかを書いて欲しいな
中嶋嶺雄の国際関係論は入ってないけど、ダメなの?
かなり著名な著者だよね
中嶋みねおの国際関係論はどう?
845 :
無名草子さん:2009/05/18(月) 17:55:36
タイトルはアレだがw
【「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?】
はベストに入れてもいいんじゃないか?
時事ネタといえば時事ネタだけどこの本で説明されている年金問題もサブプライム問題も今後10年20年引きずるものだと思うので
846 :
無名草子さん:2009/05/18(月) 22:50:24
ダメ
細野真宏というのがなぁ
受験数学だとお笑いだし
細野って受験数学じゃ役にたったじゃん
確率とか
悪くはないけどベストに入れるほどでも無いよね
850 :
無名草子さん:2009/05/24(日) 00:46:03
以前、昔からの本を2ch内での投票形式で結果を示してたサイトなかったっけ??
記憶が正しければ、そのときの1位はガダラの豚だったと思うけど・・・。
誰か知らない??
蓮池流韓国語入門 (文春新書) (新書)
蓮池 薫 (著)
初心者にはわかりにくい、厳密には不正確な記述が
あるという問題点もあるが「人生の重みに裏打ちされた教養」
という現代の新書がなくしてしまったものが詰まっている。
それでいて個人的な感情と学問を区別してる所が、さらに
独特の余韻を加える一冊。
韓国語に入門してどうするの?
>>852 教養とは本来、そう突っ込まれてしかるべきもの。
最近のハウツー本を、さらに薄めたような新書は
ほとんどジャンクフードのようなもの。
チョン肝
最近のって例えば何よ。
ageて話しな
>>855 細野真宏、 山田 真哉、門倉貴史あたり。
>>857 山田 真哉、門倉貴史は本一冊を一時間で読みこなすペースで作ってるね
まとめ係ですが、
>>833までに推薦されている新書のうち、
以下の物について読了し感想を書いたのでこのスレにうpさせていただきます。
荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約』 (中公新書)
小和田哲男 『戦国の合戦』(学研新書)
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21)
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書)
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
岡義武 『山県有朋―明治日本の象徴』 (岩波新書)
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)
他の場所にまとめてうpしてリンクしようかとも思いましたが、
やっぱここに直接うpしたいのでここにうpします。
荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)
在野のディレッタントによるプロレタリア文学研究。文学者でもなく左翼に対するシンパシーもない、サブカル的な立場からのアプローチ故、
ある種クールな距離感を保てるという強みがあるが、サブカル故の限界も当然あると思われる。プロレタリア文学で扱われている貧困のリアリティーが、
戦後の高度成長や80年代の消費社会化を経て完全に過去のものとなったかのような物言いが最初になされるが、これはどうでしょうかね。
実際、昨今の不況をきっかけに貧困問題が再浮上してきており、ちょっとした貧困本ブームも起こったわけで。
冒頭でこうした限界が見えてしまった面もあるが、本論は結構真面目なプロレタリア文学論になっている。
まずはエロ・グロ面から切り込んでいるので、唐沢俊一っぽい感じかと思ったが、もう少し本質的なところまで明らかにしようとしている。
小林多喜二、平山たい子、葉山嘉樹といった中心的な作家達から、江戸川乱歩や島崎藤村や志賀直哉との影響関係や親近性を検討しつつ、
大衆化と純化の二方向に引き裂かれていくプロレタリア文学の運命を明らかにしていく。
作家の生きざまを示す裏話も豊富。全体を貫く理路はあまりわかりやすくないが、結構濃い内容であった。
牧野雅彦『ヴェルサイユ条約』 (中公新書)
ウェーバー学者によるウェーバー研究の副産物的著作。第一次大戦後の講和と戦後処理に関する、錯綜した国際政治のドロドロを詳細に分析。
英仏及び米各国の国益と思惑が絡み合い、独の必死の抵抗も虚しく過酷な賠償が科せられるまでの経緯が、一応の必然性をもって理解できる。
いちいち詳細な注が付く専門書に近い叙述なので、決して読みやすくはない。また複雑微妙な国際政治の力学の解析であるから、
そもそもなかなかすっきりと見通しよくとはならない。その中に政治家であり思想家・社会学者でもあるウェーバーのスタンスがどのようなものであったか、
という点の追及が絡んでくるので、ますます叙述は錯綜してくる。ウィルソンについても、単純な理想主義者という像の修正が試みられている。
結局、ドイツや各国はどのように交渉を進めれば良かったのかという問題について、あまり芳しい答えは出てこない。
非情な国際政治の力学に押し流され、経済的条件や各国の国内政治の状況が国際政治の動かし難い条件ともなって、
どうあがいてもどうしようもなかったのだなぁという虚しい感慨が残る。
みっしりと密度の濃い叙述が延々と続いた末に、これといった結論も出ないのはちょっときつい。インテリ向け。
小和田哲男 『戦国の合戦』(学研新書)
『戦国の城』の続編。歴史オタでなくてもまぁまぁ読みやすく、かつ適度に学術的でもある。
一応古代の倭国大乱から説き起こしている。応仁の乱を戦国時代の序曲とし、
本格的な始まりを明応二年(1493)の北条早雲による伊豆討ち入りとし、後北条氏が秀吉によって攻め滅ぼされた天正十八年(1590)をその終焉とする。
ただしここでは、小田原合戦、関ヶ原の戦い、大阪の陣までも戦国合戦として扱う。
兵農未分離から兵農分離への変遷を一つのエポックとし、謀略を含めた戦略や様々な戦術・戦法の変遷をたどり、戦の実際を明らかにしていく。
戦に際しての儀式やしきたりや信仰も興味深く、特に連歌が戦国武将の間で流行っており、それが戦にも様々な影響を与えていたという話は面白い。
最終章では有名な合戦を16選んで解説。これは既にそれらの合戦に関してある程度の知識と興味のある人向けという感じで、
合戦の名前をいくつか知ってるだけの歴史音痴には若干退屈。最新の研究に沿って、通説の修正もいくつか行われているようだが、
そもそもその通説を知らない者にはあまりピンとこない。合戦についてのイメージはいくらか持てるようになったが、
やはり歴史の流れまでは掴み切れない。これは明らかに自分の初歩的知識不足。基礎的な歴史書や歴史小説をもっと読んでいないとダメだろう。
菅野覚明 『神道の逆襲』 (講談社現代新書)
神道教説の歴史をたどりながら、その世界観や形而上学説を明らかにしていく。
第一章では民俗学や文化人類学的な総論的分析。萩原朔太郎の「猫町」を引き合いに出し、
「外部より訪れ共同体の景色を反転させる神」という民俗学的把握がなされる。
第二章で「古事記」「日本書記」「神道五部書」を参照し、
国常立尊⇒天照大神と天御中主尊⇒豊受大神の二系列二元論およびその両者による幽契の世界観を描出する。
第三章では「神国」、日本は神の国とされるその本来の意味を探る。それは単なる日本国家優越思想ではなかった。
国を統治する原理として「神を祭ることに忠実な人々のありようとしての正直さ」を重視することであった。
第四章ではこの「正直」という倫理を昔話などを検討しつつ探る。
864 :
つづき:2009/06/02(火) 21:03:59
第五章ではいよいよ吉田兼倶の卜部神道(元本宗源唯一神道)が登場。
吉田によって本格的な理論が構築され、全国の祭祀の統一が試みられ、独自の行法の体系が作られた。
国常立尊を根源的な超越神とし、天皇と吉田神道を分離した。
第六章では山崎闇斎の垂下神道について。儒学者出身の闇斎によって朱子学の影響露わな神道が打ち立てられた。
これは厳格な上下関係を基盤とする道徳主義的な色彩の濃い「つつしみ」の思想としての神道である。
第八章からは国学と神道の関係について述べられる。和歌の研究を基盤とし、人本来の「情」を根本に据えた思想が作られていく。
万葉的世界を理想とした賀茂真淵、第九章では「泣く」ことを人間の本質として見た「もののあわれ」の思想家=本居宣長について著者は大いなる共感をこめて描く。
第十章は平田篤胤の思想の概略。幽冥論と生成の肯定・子供を大切にする姿勢に注目する。
思った以上に中身の濃い論考。著者の思想が色濃く出ている。
この著者の『武士道の逆襲』の方はだいぶ前に読んだため、内容の記憶は薄れている。
これはたしか、葉隠や新渡戸稲造によって観念的になる前の武士道本来の現実主義的な側面を明らかにしたもので、
『神道の〜』が形而上的なものを追求したのと好対照で面白かったと思う。
『歴代首相の経済政策全データ』(角川ONEテーマ21)
歴代首相ごとの政策を中心に追った軽い戦後政治史といったもの。著者は経済学者ではなく政治学者故、書名に反して経済政策についての踏み込みは弱い。
もっとも偏った信念を自信満々に書かれるよりも、中立的な見解を無難に書いてある方がずっと良いのも確か。
過度な期待をしなければ、各時代の予算・財政データもきれいにまとめてあってなかなか便利な一冊。
便利とは言っても私は使いこなせないがw
「おわりに」ではやっと著者自身の経済観が少し語られるが、やはり通俗的な居酒屋談義の域を出ていない感じ。
まぁこれはそもそも、経済政策に関する経済学者や経済史家の意見がまとまらず、定説というものが確定していないのも悪いわけで、政治学者の責任ではなかろう。
ただ岩田規久男や竹森俊平あたりの論説も(賛同するかは別として)一応参照ぐらいはしてほしかったような気もするが。
佐藤賢一『ダルタニャンの生涯―史実の「三銃士」』 (岩波新書)
『三銃士』の実在したモデルの評伝。この著者は歴史小説家で、『英仏百年戦争』の著者でもある。
『英仏〜』でも思ったが、この人の文体はどうも自分の好みに合わない。
ちょっと気取った文語調もどきで、「なかんずく」とかを多用しているのだが、なんとなくこなれていない感じ。
ダルタニャンの出自とか、ガスコンの気風などについて書かれた前半は自分にはやや退屈。史料の空白を経て「新聞という新しいメディア」によって歴史に再登場。
マザラン枢機卿に仕え、フロンドの乱によって亡命を余儀なくされた時も助け、復帰のために尽力する。この辺からようやく面白くなってくる。
マザラン復帰後は、官職売買やマザランの口利きによって、近衛隊長にまで出世。マゼラン死後はルイ14世の命を受けて、財務長官フーケの逮捕・警護に携わる。
このミッションの成功によってルイ14世の絶大なる信頼を得て、ついに銃士隊長代理の地位を掴む。
エリート中のエリートに昇進しても、銃士隊の「レース競争」のためや、血縁の面倒を見たりで出費が多く、
常に懐具合が厳しかったというのは、ちょっと物悲しいエピソードである。
最後はマーストリヒトの戦闘で戦死。それほどの偉人でもなく、官職を金で買ったり必死に出世を目論んだりしてあまりかっこよくもないが、
質実剛健で誠実で勤勉な好人物の像が浮き上がってくる。ルイ14世の人物像も垣間見られてそれなりに興味深い。
しかし、これは自分がデュマの『三銃士』を読んでいないせいもあるだろうが、読んでいてわくわくするというほどではなかった。
石井彰 , 藤和彦 『世界を動かす石油戦略』(ちくま新書)
これは正直あまり期待していなかったのだが、素晴らしい内容でした。
著者らは一貫して「古典的地政学」をエネルギー資源戦略の枠組みとすることに批判的で、主に国際経済学の常識に基づいている。
タイトルだけ見ると、まさに「古典的地政学」的な「国際的な資源囲い込み競争に負けるな」的な内容だと思われてしまうのではないか。
自分も完全にそう思ってスルーしていた。逆にそっち系の内容だと思って買った人は騙されたと思ったのではなかろうか。
経済学的な思考に慣れている人にはすんなり飲み込める内容だが、政治学系の人には色々異論反論はあるだろう。
詳しい内容の紹介や検討は長くなりそうだしまとめきれないので端折ります。
ただ、ここで批判されている「古典的地政学」以上に、左派とかフランス系の地理学・人口学・世界システム論・<帝国>論なども、
奇妙な、ある意味危険な主張をしているような気がしますね。(最近ではエマニュエル・トッドの保護主義擁護とか)
あとなんとなく良いことをしているという気分だけのエコとかグリーンニューディールとか。
また「資源の囲い込み競争に勝たねばならない」という「思い込み」がマッチポンプというか自己成就的に
実際に「資源の囲い込み競争」をもたらしてしまうという政治の力学については、また別個に考えなくてなならない問題であることは確か。
出版された時期が911直後でイラク戦争前と微妙に古いので、
欲を言えば、その後の国際情勢や昨年の金融危機顕在前後に起こった資源高騰などの現象も折り込んだ改訂版が出てほしいところだが。
結論部分に同意するかどうかはともかくとして、隠れた名著ではないでしょうか。
岡義武 『山県有朋―明治日本の象徴』 (岩波新書)
1958年出版の岩波青版。文章が少し古く、和歌や漢詩や当時の文書などがそのまま引用されたりするので、読解はちょっと大変。
しかし、抑制の利いた品のよい名文なので、読んでいて気持ちがいい。内容はというと、山県の権力闘争と謹厳実直で狷介な人柄が淡々と描かれており、
また日清・日露戦争や第一次世界大戦などの歴史的大事件も、割とあっさり淡々と流されている。
山県の肖像は、おおむね「穏健な帝国主義者」「孤独な権力者」といったイメージとして描かれている。
その権力の基盤は民衆の中にはなく、あくまでも天皇制と枢密院や元老院を母体としていた。
その人間的な面に関しては、もっぱら山県自身が折にふれ詠んだ和歌の引用に託されている。こうした叙述のスタイルから見てもかなり格調の高い新書。
古めの名文が好きだという人にはお勧めするが、「漢文がちょっと出てくるだけでもしんどい」という人にはお勧めできない。
古い新書だが一応復刊されている。岡義武の文春新書版は読んでない。機会があれば読み比べてみたいが。
磯田道史 『武士の家計簿』(新潮新書)
これは期待以上の良書。読みやすいが、内容は結構濃い。ひとつひとつの論点が明確にされ、説得力のある説明がされている。
猪山家という「加賀藩御算用者」が記した家計簿を元に、幕末から明治維新までの武士の生活と経済状況を明らかにしていく。
優秀な会計係として藩の財政を任されるまでに出世しながら、家計はなかなか楽にならないという過酷な武士の生活実態が生き生きと描きだされている。
武士としての体面を保つための儀礼や交際の費用(著者は「身分費用」と称している)がバカにならないらしい。
このあたりの身分に見合わない貧乏ぶりは『ダルタニャンの生涯』と共通点があって面白い。
明治になると多くの士族が没落していく中で、高度な技能を持つ猪山家は官職を得て勝ち組となる。
負け組士族が必死に職を求めても得られずに貧窮していく様子は、昨今の不況と失業の状況とダブって見えてしまい、結構悲惨な感じ。
せこいお金の話が主なので、派手な戦争や権力闘争から歴史を見るのが好きな人にとってはケチ臭くてつまらないかもしれない。
自分としては、経済の実態を明らかにしてくれた方が、歴史に対するリアリティを感じられる方なので、かなり評価が高い。
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)
『サブリミナルマインド』『意識とは何だろうか』の新書2冊を書き上げた後、著者はアメリカで8年間研究に没頭。
その成果を元に再び啓蒙的な新書に着手したもの。序章では、好みの意識的選択に先んずる潜在意識による視線のカスケード現象について。
意識より先に目が選択を行うかのようである。そして意識は選択の結果を後付けで正当化するように働く。後出しじゃんけんのようだ。
第1章では音楽などを題材に、脳が感じる快と報酬系について。ここでは感覚自体がもたらす快に注目する。
そしてその快をもたらす要素として親近性と新奇性が挙げられる。
この二つの要素は必ずしも相反するものではなく、反復によって親近性へのチューニングが行われ、
そのことによって新奇性の検出もされやすくなるという仕組みになっているらしい。
第2章以降では、これらの知見を元に、メディアにおける刺激の過剰や権力による大衆操作など、政治学や社会学・メディア論などの問題に踏み込んでいく。
神経経済学やニューロ・マーケティングなど新奇な話題も出てくるが、多くはフーコーからレッシグに至る、社会学や現代思想でお馴染みの話題に、
認知心理学的なお墨付きを与えるようなものになっている。以前より科学としての禁欲性は薄れ、少し政治性が強くなっていると感じた。
あとがきを見ると、酒井隆史などの強い影響を受けたらしく、ちょっと危険な兆候も感じた。
もともと、学生時代メルロポンティに傾倒していたとの告白もあるとおり、人文系の教養の蓄積もある人なので、
フロイト・ユングなどの精神分析にも比較的好意的な評価をしているわけである。先に哲学的な興味があって心理学の方へ行った人なのだろうか。
もちろん「科学」の立場を放棄した形跡はないが、再び哲学・政治の方向への興味が強くなりすぎると危なっかしい感じもする。
このあたりはこの人のバランス感覚を信頼するしかない。
自分としては『サブリミナルマインド』『意識とは何だろうか』より少し評価は落ちる。
湯浅 誠「反・貧困」は
どうかね
>>871 湯浅は言論人というよりかはアクティビスト、実際の運動が向いてる人ってイメージがあって
あんまり話に踏み込むきがしないんだけど、どうなの?実際
湯浅誠か…日頃左翼に批判的な人たちにまで一目置かれているみたいだね。
なんか悪口もいいにくい空気があるような。
実際に身を削って行動している人に対して安全圏から批判するなど言語道断みたいな。
もっとも俺はこの人の本すら読んでないからもともと批判する資格はないけどね。
資格はなくても厭味っぽく書いちゃったけどね。
貧乏は他人事じゃないから興味ないこともないけど、
この手の人にはあまり近づく気がしない。
反貧困は読みなさい
湯浅誠を左翼と切り捨てちゃだめだと思う
かなり凄い人だと思う
左翼とは思っていないが、切り捨てますwww
東大には勝てねーよ
878 :
無名草子さん:2009/06/10(水) 22:50:00
読んだなら感想教えて下さいな
「科挙」とかはいってないのね
歴史系はたしかに薄いな(そして思想系が厚いのはなぜだ)
ほんとだ。スマソ
プラトンの哲学っていう本はどう?
読んだことある人いる?
藤沢っていう人のやつ
藤沢令夫『プラトンの哲学』(岩波新書)は、
プラトン学者によるプラトン哲学全面擁護の書。
ニーチェに連なる現代思想などではどちらかというとプラトン批判の方が多いわけだが、
それらに対しておおむね敵対しているので、そういう意味では偏っている。
安易な批判程度ではビクともしないプラトン哲学の強靭さを実感できるという点では優れた入門書。
ちなみに既にリストに入っている。
884 :
無名草子さん:2009/06/14(日) 01:48:45
「肉食の思想」や「儒教とは何か」
加地伸行の『儒教とは何か』なら「宗教」のところにもう入ってる。
『肉食の思想』は名著の評価が高いようだが未収録。
思想系も薄いよ
もっと厚くしよう
>>886 儒教に関心があるなら是非読んでみるといい
月並みな表現でアレだが目からウロコが落ちる内容だと思う
いい本だよ
892 :
無名草子さん:2009/06/18(木) 17:11:22
社会学入門と現代社会の理論って入ってる?
見田宗助の。
社会学入門の方は入ってる
>>894 ありがとう
にしても、もうすぐで3スレ目も終わりか
早いような、遅いような・・・
>>895 俺は大物になってる人の昔の変なことしてる頃の話の方がおもしろいな
単なるフリークスなら周りにもいるし
三国が親鸞のことをかいてるってことをミヤテツが知った時のリアクションとかみたかったw
誤爆?
博士の鼎談か
バレるとはずかしいなw
じゃあネタ提供しとく
宗教つながりで「神道の逆襲」ってどうなの?
サントリー学芸とってるけど
>「神道の逆襲」
>>863あたりで既出だったような気がする
神道の逆襲ってかなりいいよね
聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か (講談社現代新書)
は入ってる?
フランス現代史―英雄の時代から保革共存へ 中公新書
を入れて
推薦する時は感想を入れてもらえると助かる
講談社新書のモンゴル帝国は良かったよ。
>>906 講談社新書のモンゴル帝国って杉山の?
それはもう入ってるんじゃない?
それ読んでみたいんですけどモンゴル帝国の知識がない初心者には厳しいですかね?
909 :
無名草子さん:2009/06/26(金) 02:56:52
>>908 世界史でやった内容を大体覚えてれば大丈夫では。
ただ、当時のモンゴル人に似た名前が多いので、多少混乱する。
そういう知識的なことは覚えられなくても、全体的な流れをつかめれば本の趣旨は読み取れると思うけど。
チンギスとクビライの関係が分からないとか、元って日本で言うと何時代?みたいなレベルだと流石に無理だと思うが。
>>835以降に推薦されたものをまとめておきます。
既出のもの、本人が読んでないもの、推薦の意思が不明なものは除いてあります。
鄭大均 『在日・強制連行の神話』(文春新書)
中嶋嶺雄『国際関係論』(中公新書)
細野真宏『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』(扶桑社新書)
蓮池薫 『蓮池流韓国語入門』 (文春新書)
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)
鯖田豊之『肉食の思想』(中公新書)
岡崎勝世『聖書vs.世界史―キリスト教的歴史観とは何か』 (講談社現代新書)
渡辺啓貴 『フランス現代史―英雄の時代から保革共存へ』(中公新書)
それ以前に推薦されていて未決のものリストは
>>829 >>830 >>831
蓮池薫とか問答無用ではずすわ
バカじゃないのか。
ベストだぞ、ベスト
新書ベストとベスト新書の溝は深い
推薦されているのをいくつか読んだので感想書きます
末木文美士『日本宗教史』。『神道の逆襲』と対比させながら読むと面白い。
まず著者は「日本宗教史をどう見るか」で、丸山真男による「古層」の概念を援用する。
ただし、丸山が日本の古層の「等質性」を強調したのに対して、それを否定し、古層自体が歴史的に形成されたものと見る。
要するに歴史とは過去の美化や捏造も含めて重層的に堆積してきたものとして見るということで、
隠された深層のダイナミズムを見極めることが重要だということになる。フーコーなどを持ち出すまでもなく現在では常識的な立場であろう。
当然、起源の純粋性などは否定され、神道も最初から仏教や中国思想の強い影響のもとに生成したものとされる。
また「神国」の本来の意味についての解釈は『神道の逆襲』におけるそれと違っていて(必ずしも対立する説ではないかもしれないが)、
「本地垂迹」すなわち仏が神の姿を借りて顕現するという点にあるとする。
近世における日本仏教や神道に対するキリスト教の影響も強調されている。
最終的にはナショナリズム批判につなげていこうという底意もあるわけだが、岩波にしてはそんなに露骨ではない。
一般的に言えば穏当なスタンスだろうし、その姿勢にケチをつけるつもりは全くないが、微妙に引っかかる点がいくつかあった。
914 :
つづき:2009/06/27(土) 01:31:56
例えば「キリシタン弾圧の残忍さを見れば、多神教が一神教に比べて寛容だとは言えない」との主張。
キリスト教の異端審問や十字軍・魔女狩りなどに至るまで教会が主体となって行っていたのに対して、
キリシタン弾圧は秀吉にせよ徳川幕府にせよ世俗権力ではないか?
後の記述で近世において世俗権力と宗教が一体となっていた、とは言っているが、祭政一致ではないとも言っている。
キリシタン弾圧に宗教者主体がどこまでコミットしたのかを検討しなければ、一神教と多神教は同程度に非寛容とは言えないはず。
程度の差はあると言うなら、あると記述しないとミスリードになるのではなかろうか。
まぁ自分はキリスト教弾圧は結果的に正解だったと思っているので、このあたりちょっと偏った感想を持ちました。
大まかに言って、著者は、宗教と権力の結びつきに対して批判的で、権力に抵抗する宗教には好意的な感じ(あたりまえか)
特にファシズムに対抗するためには、非妥協的な宗教の方が強いわけで、キリスト教ひいきっぽいのはその辺なのかな、と。
権力に対抗できる強い宗教というのは、すなわち狂信的な宗教でもあるわけで、自分としては気持ち悪さの方が強い。
もちろん著者も、崇高と平安をもたらす半面暴力の温床になる宗教の二面性についてもきちんと捉えて考察している。
最終章の「日本宗教の現在」はバランスのとれた、きれいなまとめだと思う。
奥武則『論壇の戦後史』終戦直後から1970年まで。70年で切る根拠は、そこで「戦後」が終わり「ポスト戦後」が始まったとの見方。
戦争についての「悔恨共同体」として発足した二十世紀研究所を皮切りに、雑誌『世界』を中心とした論壇の動向の変遷が述べられる。
自分は思想史に詳しいわけでもなんでもないが、目から鱗というほどの読後感は得られなかった。
『世界』の初期の紙面がオールドリベラリスト中心で占められていたことや、
戦後左翼は当初ナショナリズムと親和的であったことなど、割とよく知られていることだと思う。
この本全体としては、小熊英二『民主と愛国』を下敷きにしているらしい。(自分は小熊は読んでない)
個人的には清水幾多郎の「転向」の顛末が書かれているかと思って楽しみにしていたのだが、
そこまで行かずに終わっていて、ちょっと尻切れトンボ感があった。
むろん前述のように70年までで叙述を終えたのにはちゃんと根拠があってのことだが、
現在の思想状況を考えるためには、その後の思想史も別に補わないと役に立たないだろう。
「日本戦後左翼史」としても不十分なので、左翼の歴史も別個に補う必要がある。
また個々の人物の思想についてそれほど深く掘り下げているわけでもないので、
詳しく知りたかったら、それぞれの著作や関連書籍を読まなければなるまい。
自分としてはそこまでの興味はそそられなかった。自分の「思想」自体に対する興味が薄れてきてるからかもしれない。
鈴木大拙・北川桃雄『禅と日本文化』鈴木大拙が外人のために英語で書いたものを北川が翻訳したもの。
禅と日本の美術・武士道・茶道・俳句などとの強い結び付きを論じている。昭和15年の本なので、完全に古典の部類。
先に菅野覚明『武士道の逆襲』や末木文美士『日本宗教史』を読んでしまっているので、
(件の本で批判されているような)素朴な文化ナショナリズムや西欧のオリエンタリズムに加担しているような部分の印象が強くなってしまった。
戦後60年という年月の間に、既にその手の批判もされ尽くしているはずなので、いまさらいちいち突っ込みを入れる必要もないので詳しくは申しません。
時代劇などでよく出てくる定番の挿話がたくさん入っているので、日本人の常識集として読んでおくべきか。
候文とか漢文がそのまま引用されて出てくるので、国語力を鍛えるのにもいいかも。
ちなみに自分の禅に関するだいたいのイメージは京極夏彦の『鉄鼠の檻』という探偵小説でほぼ形成されました。
まぁ探偵小説一冊で分かった気になるのもアレですが。あと公案集の『無門関』(岩波文庫)は意味わかんないけど面白いですね。
合わせて読んでみてもいいと思います。
すまん、
清水幾多郎×
清水幾太郎○
ゲーデルって理性の限界を入れてる?それとも、ゲーデルの哲学?
どっちも講談社現代新書だけど、どっちかは入ってるかな?
理性の限界が言及されたのは覚えてるけど・・・
ゲーデルの哲学も入れていいんじゃない
理性の限界って対話形式だし、活字の方がいいかな
ゲーデルについては
>>919の参考書籍のところに入門的な本がまとめてあるから、
それでもう充分でしょ。
『理性の限界』についての評価もだいたい語りつくされてるね。
対話形式なのにディベートになってないとか、
不完全性定理についても、アローについても一番難しいところには踏み込んでないとか
(アローの証明なんか新書でできるとは思わないが、
そこを何とかさわりだけでもわかりやすく説明すれば名著になったと思う)
いろいろ不満はあるにしても、入口としては入りやすくていいでしょう。
あと『ゲーデルの哲学』を最初に推薦したのは自分なんだが、
これは誰かにダメ出しされて引っ込めた。そんなに推したいほどではなかったから。
これは文字通り、哲学者としてのゲーデルにスポットを当てたもので、
ちょっとマニアックなもの。
ゲーデルが、数学的対象が実在すると考えていた一種のプラトニストであったことぐらいは
豆知識として知っておいてもいいが、それ以上のことは割とどうでもいいと思う。
仏教っていったら仏教入門とかはどうなの?読んだことある人いる?
amazonでは評価高い方だけど・・
924 :
無名草子さん:2009/07/18(土) 23:38:19
age
>>923 御指摘ありがとうございます
直しときました
儒教とは何かって具体的にどこがいいの?
誰か良い本だっていってたよね
アマゾンでは結構批判があるけど
中公の儒教とは何かと迷ったが新しいのとページ数が多いので
沈黙の宗教−儒教 <ちくまライブラリー>の方をネットで買った。
まだ読んでいないので批評は出来ないが。
>>928 そういうので複数の出版社から似たものを出されたら困るよね
>>929 中公新書と他でかぶるのはけっこうある。
復興計画 - 幕末・明治の大火から阪神・淡路大震災まで(中公新書)
東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫)
で迷ったが迷った末後者を買った。
加地の儒教論はオーソドックスではなくて独特とか暴走するとかって書いてあるじゃん
初学者だから、オーソドックスな儒教っていうものを知りたいんだけどw
>>932 オーソドックスな儒教って、まさに科挙制度のような
論語丸暗記とか、礼儀作法本みたいに読む感じですよ
普通に論語の解説書とかを読んだらいいのでは
哲学・思想分野に、貝塚茂樹『論語』(講談社現代新書)が入ってます。
これはたぶんオーソドックスでしょう。でもやっぱりやや退屈かも。
あと島田虔次『朱子学と陽明学』(岩波新書)も入ってる。
これはなかなか歯ごたえのある名著。
儒教の思想史が学びたいってことなんじゃないのかな
>>922 三枝充悳『仏教入門』(岩波新書)読んだ。著者は中村元の直弟子。
「インド仏教史」「インド仏教の思想史」「各地の仏教」の三部構成であり、インド仏教に関する記述が大半を占める。
南伝仏教・中国仏教・日本仏教を含んだ「各地の仏教」については、わずか25ページでまとめてあり、
バランス的にどうなの?という感じがしないでもない。しかし最後まで読むと、上手くまとめてあるので、そんなに偏った感じはしない。
「インド仏教の思想史」の部でも各時代のインド仏教思想が中国仏教に与えた影響などについては随時記されている。
とはいえやはり、中国仏教や日本仏教について詳しく知りたかったら他の本も読まなければならないだろう。
一番力が入れられているのは第二部の「インド仏教の思想史」で、精確な文献学的知見に基づいて、仏教哲学について踏み込んだ記述がされている。
カントなど西欧哲学と比較しながら説明されている部分が多く、そっち方面の知識があれば興味深く読めるだろう。
思想や哲学にあまり興味のない人に対してわかりやすく書いてあるとは言えないと思う。
渡辺照宏『仏教』(岩波新書)と比較したいところだが、かなり前に読んだので内容忘れた。
>>799 小林英夫『日中戦争』。日中の戦いを「殲滅戦略」と「消耗戦略」の相克と捉えて、前者の戦略しか取れなかったことが日本の敗因だとする。
さらに「ハードパワー」に優れていた日本が、中国の「ソフトパワー」に敗れたとも言い換えられる。
この二項対立の図式化によって、非常にわかりやすくかつ読みやすくなっている。
ただ「図式ありき」がパターン化してしまうと、そこに当てはまらない事象は捨象されてしまう懸念もないことはない。
たとえば牧野雅彦『ヴェルサイユ条約』と比べて見ると、その違いは鮮明である。
『ヴェルサイユ〜』の方は、歴史的事象が生じた諸条件を細大漏らさず記述していて、非常に緻密だが、
全体を俯瞰するおおまかな図式みたいなものは採用されていないので見通しが悪くわかりづらくなっている。
両者の長所と短所を認識しておく方がいいだろう。第6章では『関東憲兵隊通信検閲月報』なる史料が紹介されており、人々の「本音」を知ることができる。
大杉一雄『日中15年戦争史』と臼井勝美『新版 日中戦争』も読んだので、以下で簡単に比較してみたい。(大杉一雄のは既にベストに入っている)
大杉一雄『日中十五年戦争史』。長らく積読だったが、小林英夫『日中戦争』と比較するために読んだ。
読みやすさでは小林版に軍配が上がるが、内容の密度はこちらの方が濃い。満蒙問題についての記述に著書のおよそ半分を費やしている。
小林英夫版では「15年戦争」という捉え方に対して強く批判していたが、
この大杉版でも「はしがき」で「15年戦争」という言い方は必ずしも妥当ではないとしている。そのことも含めて両者の見解に大きなズレはないように思われる。
ただし、小林版では「殲滅戦略」と「消耗戦略」という二分法図式によって思い切りよく分節化されているのに対して、
大杉版ではそのようなわかりやすい枠の設定はされていない。
歴史の各ポイントにおいて、より良い選択が可能ではなかったのかどうか、現実的条件による制約を詳細に分析しながら考察していくスタイルである。
そしてあり得た選択に失敗した程度に応じて、当時の政治家・軍人・外交官・思想家らの責任の大きさを出来る限り正確に測定しようと試みている。
これによって、人物達の評価は非常に説得力のあるものになっている。
牧野の『ヴェルサイユ条約』と比較してみると、牧野は「歴史にifはない」という非情な現実を追認するような叙述になっているのに対して、
大杉は、歴史のギリギリの制約の中での「よりマシな選択」の可能性を示唆している。
白井勝美『新版・日中戦争』責任論にも一応踏み込んではいるが、基本的に事実を淡々と記述する禁欲的なスタイル。
文体がやや硬くてそっけなく、一次資料の引用によって事態を説明している部分が多いので、要点がつかみにくいし大きな流れが見えにくい。
特に前半は読みにくいので初心者向けではないと思う。戦死者数など細かい数字のデータは豊富で、正確性と資料性は申し分なし。
太平洋戦争下の状況については前2書よりもページを割いて詳しく書いてある(この部分は割と読みやすい)
>843 中嶋峰雄『国際関係論』 前半3章までは、国際関係論とはいかなる学問であるかという学問論。
具体的な学習の進め方についても具体的かつ詳細に書かれているので、入門編として非常に優れていると思う。
高坂正堯 『国際政治』は別格としても、中西寛『国際政治とは何か』よりもこの点では上かもしれない。
個人的には「国際関係論」と「国際政治学」をあえて区別する意味があるのかどうか疑問だったが、
専門的ディシプリンの基礎の上に、学際的・多専門的な総合を重視するのが国際関係論だということで、
この学問観には納得できる。社会科学の場合は総合しないと意味がないと思いますしね。
第4章からは、戦後国際関係史と、現代(90年代前半まで)の国際情勢、外交論など。前半に比べて、やや精彩に欠ける感じがした。
限られたページで戦後国際政治史を駆け足で概観しているので、深く掘り下げる余地もなかったのだろうか。
中ソ関係についてはやや詳しく書かれている。社会主義の崩壊・冷戦の終焉から今後の民族紛争の激化などについて展望する。
著者が中ソに詳しい人であることに加えて、911以前の著作でもあるためか、米と中東については記述が薄い気がする。
前半だけなら文句なくベスト入りだが、後半はちょっと不満。
>>936 仏教入門っていう本は同名で岩波ジュニアにもあったよね
amazon見ると、岩波ジュニアの『仏教入門』の方が評価高いな。
>>922が言ってるのはそっちの方だという可能性はないんか?
書名を出す時は著者名とかはっきり書いてもらわないと困るな。
石川のカント入門は入ってる?
岩波ジュニアの仏教入門って最強の入門書っていわれるあれ?
もう過疎ってるな
推薦されてたのを2冊ばかり読んだので感想を書きます。
正直、全然ちゃんと読めてないんですが。
なんか最近何を読んでも難しく感じる…
難しさがわかる程度に頭が良くなったのかも?
神野直彦『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア) かなり前に推薦されていたもの。
以前『人間回復の経済学』(岩波新書)を読んだときは、妙にエキセントリックなイノベーション信仰や地方分権原理主義が鼻について
あまり印象は良くなかったのだが、今回は思いのほか好印象だった。財政学の専門家が自分の専門について書いているのだから、
「予想に反して割とまとも」とか言うのも逆に失礼な話だが、なにしろ最初の印象が良くなかったので。
細かく見れば微妙なところもあるのだが、おおむね説得力のある説明をしていると思う。
この本でも地方分権論にかなりのページが割かれているが、ちゃんと論理の筋道は追えるように丁寧に論じられている。
とはいえ自分が地方分権主義に完全に納得したかと言えば、そうでもない。自分には判断がつかないので保留。
財政学についての新書では、土居丈郎『財政学から見た日本経済』(光文社新書)が既にベスト入りしている。
これも無難な内容だったと思う。こちらは確か「プライマリーバランス」などについても解説されているので、
合わせて読めば、財政について大体のイメージはつかめるようになるのではないか。
岡崎勝世『聖書vs世界史』
>>903 聖書に基づく「普遍史」の成立と発展、エジプトや中国の歴史の長さに脅かされ
辻褄合わせとこじつけに悪戦苦闘しながらしぶとく生き続けるも、近代歴史学の勃興によって破れ崩壊していくまで。
いわばヨーロッパの歴史の歴史。創世紀元の採用により、年号体系にも無理と矛盾が噴出するわけだが、
これの辻褄合わせのややこしい手続きを表などを駆使して詳細に記述している。
今という時点から見ると、現実の歴史を無理やり聖書と整合させる無駄な努力の跡でしかないわけで、
これをいちいちチェックする気力は自分にはなかった。
「ノアの洪水」が起こった時期が天地創造から数えて何年なのか、などという議論にはなかなか興味はもちにくい。
よって、複数の年号体系による年号が詳細に記された年表などは斜め読みで読み飛ばすこととなった。
あの近代科学の始祖ニュートンが、「普遍史」の大家でもあったというエピソードに象徴されるように、
キリスト教の非合理的な宗教的精神が近代合理主義へと反転する力学を見極めることが隠れた主題だろう。
しょーもない感想で恐縮だが、ニュートンを筆頭に各時代最高の知性を持った人々が、
よくもまぁノアの方舟みたいなくだらないことを本気で信じたものであるなぁ、と思ってしまった。
今でもアメリカでは進化論を拒否して創造科学を信奉している人々が一大勢力を誇っているわけで、キリスト教の威力は強大だ。
同時にその強力な信仰の力が、欧米の合理主義精神や近代科学の母体ともなっているのだろう。
そういうところまで深読みすれば面白いが、「普遍史」の辻褄合わせの過程自体が面白いかどうかは個人的には微妙。
高度な内容の新書だとは思うが、それだけにやや高度な読者向けではなかろうか。岡崎勝世は『世界史とヨーロッパ』が既にベスト入り。
949 :
無名草子さん:2009/08/08(土) 01:40:37
次スレはスレタイに、byハラマセヨーを入れるのは止めましょう。
じゃあ 避妊しよー で
井上章一『キリスト教と日本人』を推薦した人だれ?
聖徳太子の思想にキリスト教の教えが・・・とかトンデモじゃねーかよ
即刻はずすべきだろ
>>951 井上章一のキリスト教の分析はアエラのムックの文章で十分だと思った
それを膨らませる過程でいろいろ面白くしちゃった感じ
そういや日本史で福田和也「教養としての歴史 日本の近代」ってどう?
福田和也は初期の文芸批評以外は無視するしかないだろ
>>669で推薦された三井誠『人類進化の700万年』読了。「人類学」の最新成果(2005年現在)を取り込んだ入門書。
700万年に及ぶ人類進化の歴史と、年代測定法や遺伝子解析の方法なども概説している。
(「人類学」というのは「文化人類学」と紛らわしいが、これは自然人類学とか生物人類学とか言われている方)
読む前にひとつ気になったのは、著者は正規の学者ではなく科学記事記者である点。
権威主義ではないのだが、内容の信頼性がちょっと不安であった。しかし自分の乏しい知識で読んだ限りでは、
学術的な慎重さ、科学的思考の基礎、進化論についての理解などは申し分ないと感じた。
また、学者がしばしば分かりやすさへの配慮を欠いたり、諸説が並立している場合に自説をひいきしがちであることを考えれば、
読みやすさや諸説に対する態度の公平さなどはジャーナリストならではの利点だろう。
じっさい人類学の現状が、諸説いまだ林立して定まらない面が多いので、全体をクールに俯瞰できる科学記者の方が、
自説に固執しがちな学者よりも適役かもしれない。新しく化石が掘り出されるたびに定説が覆るような学問らしいので、
何年かごとに改定版が出るのが望ましいと思う。定期的な改定が無理なら、なにか大きな発見があったときだけでもよい。
この分野では確か中公や岩波でも入門書があったと思うが、ちょっと昔のでも既に役に立たないので、
おそらく新書で推奨できるのは現時点でこれだけだろう。
そういうことを抜きにしても、構成もよくまとまった読みやすい入門書なのでベストに入れてもいいと思う。
俺も読んだ
『人類進化の700万年』
人類の歴史が概観できてよかったよ。推薦します。
新書以外のスレが過疎ってるじゃねーかよ
姉妹スレに書き込んだけど、あっちはあまりにも過疎ってるのでこっちで質問させてくれ
科学系の読み物で何か面白いものってないかな?
サイモンシンのフェルマーの定理とかなら読んだんですが・・・
もちろん、新書だけじゃなくても構いません。
>>957 科学系って範囲広すぎ。しかも「フェルマー」って数学も入っちゃってるしw
数学に興味あるなら、瀬山士郎『はじめての現代数学』がとりあえずおすすめ。
これは最初は講談社現代新書で出てたが絶版で、今はハヤカワ文庫NFで出ている。
あとはこのスレのリストなどを見て参考にしてください。
このスレに出てきてない奴で、最近読んで割と良かったのを二冊挙げておく。
・坂井克之『心の脳科学』(中公新書)
脳科学の良書はいくつか既にベストに入っているが、これもなかなか良い入門書。
名前は出してないが、明らかに茂木のクズ本量産に腹を立てて書いたのがわかるw
・鎌田浩穀『地学のツボ』(ちくまプリマー)
中高生向けのわかりやすい本。
数学って自然科学じゃないのか?
>>958 限定するなら物理系と化学系と数学系ですね。
wikiには新書しかのってないので新書も含めて文庫、ハードカバーも教えてもらえるとありがたいです
脳科学とかそういうのにはそこまで興味ないです。ごめんなさい。
自分は生物系なのでゾウの時間とかは読みました
>>961 生物系ってことは大学かなんかで生物学関係を専攻してるってこと?
それなら、ここで訊くのはお門違いだな。
理系の板へでも行ってリサーチした方が早い。
ここは啓蒙書レベルでしかないから。
むしろあなたの方が教える立場では?
>>962 >>961は自分の専攻外の特に物理、数学が知りたかったんじゃないの
化学ならある程度関連性あるけど、物理とは密にあるってわけじゃないし
数学・物理と言ったら普通に学部生用の教科書や参考書読むのがいいんじゃないかなぁ。
別にお勉強したいわけじゃないんだろうけど、教科書を娯楽として読めばいいんじゃないの?
俺は偏差値ひっくいFランク文系出だけど、理系に対するコンプレックスつうか憧れだけはあるから、
理数系の教科書無理やり読んだりするよ。半分ぐらいは意味不明だがなんかわくわくするね。
いくつか列挙。
・一石賢『道具としての物理数学』
・一石賢『道具としての統計解析』
・堤正義『物理と複素数』(物理数学one point)
・中村純『物理とテンソル』(物理数学one point)
お勉強したけりゃ演習問題解かなければあかんが、↑のは気軽に読むだけでもおk。
・松本幸夫『多様体の基礎』(東京大学出版会)
本格的な教科書だが、くどいほど説明が丁寧なのが特徴。それでも俺の頭では完全理解は無理。
・野口廣『トポロジー』(ちくま学芸文庫)
教科書ではなく、一応気軽に読める本。しかし俺の頭では後半の方は意味不明。
・小島寛之『数学で考える』(青土社)
小島寛之の数学エッセイはどれもお勧め。面白い。ただこの人の経済学に対するスタンスは個人的に嫌いw
・南部陽一郎『クォーク(第2版)』(ブルーバックス)
新書だが、かなり読みにくい。知力に自信ある人は挑戦してみてください。
・山根英司『関数とはなんだろう』(ブルーバックス)
汎関数とか超関数まで紹介している。ただ省略が多いので、観光バスで名所の前を通って窓から見るだけの感じ。
・山下正男『思想の中の数学的構造』(ちくま学芸文庫)
説明がすっきり簡潔で非常にわかりやすい。哲学にも興味のある人向け。
>>966 957は生物の本はいらないみたいだが
ただその本は面白いね
>>959 地学のツボって本、新書のくせして何でそんなに高いんだ?
903円って異常だろ。
P175しかないのに
>>969 うむ、確かに高いな。俺はブックオフで買ったから気付かなかった。
推薦は撤回するw
大金持ちの人以外は定価で買う必要なし。
科学系の話題なのでそれに付随して・・・
都筑 卓司さんのブルーバックスの本ってどうなの?面白いの?
不確定性原理、マックスウェルの悪魔とかあるよね
>>971 ちょっと古い。昔の科学少年とかSF少年向け。
今読んだらレトロフューチャーっぽい感じがするかも。
973 :
無名草子さん:2009/08/30(日) 23:51:56
age
自然科学の本で豆知識的なものがたくさん書いてある本を教えてください
コピー機の原理とか空が何で青いのかとか
>>974 Quark&高橋素子『科学・178の大疑問』(ブルーバックス)
ニューサイエンティスト編集部『つかぬことをうかがいますが…―科学者も思わず苦笑した102の質問 』(ハヤカワ文庫NF)
前者は正統的な科学雑学もの。
後者は文庫だが、ネタ的な要素もあって娯楽性高い。
>>975 朝日新聞の今さら聞けない科学の常識の方がいいんじゃないの
湯浅誠『反貧困』やっとブクオフで105円で売っていたのを発見したので買って読みました。
反貧困活動家による、現代における貧困の実態の暴露とアジテーション。
要するにセーフティーネット論の一種だが、これを滑り台の下まで落ちないための「溜め」と表現している。
文章が読みやすく、かなり頭のいい人であると思われる。資本家打倒みたいなエキセントリックな憎悪を滲ませるようなこともなく
穏当な誠実さを感じさせる文体なので、これなら非左翼の中にも心酔する人が多いのもうなづける。
個人的に、この手の運動が長期的に有効かどうかは疑問であるし、この不況下で最低賃金引き上げ闘争というのもどうかとも思うのだが、
この人のおかげで実際に助かっている人がいるのも確かなので批判もしにくい。
餓死寸前の人に対して生活保護申請の補助をするというような活動は、やはり誰かがやらねばならない事だろう。
岩波がやってるのも貧困ビジネスじゃねえの?とか著者も自分の運動のために貧困を利用してるだけじゃねえの?
とか言いたい気持ちが収まったわけではないが、これ以上は言いませんwまぁ頑張ってください。
(妙に冷淡な書き方ですまんが、日本の社民主義の人たち全般に見られる、マクロ経済無視など非現実的な思想に対する不満とか
いろいろ複雑な思いがあるので全面的にはマンセーできん。2ch厨房にとって貧困というのは重要なトピックなのでベストに入れるのは賛成)
質問に便乗して、数学の関する話で面白いのないですか。
フィボナッチ数列とか黄金比みたいに数学って綺麗とか面白いって思えるような本を読んでみたいです
>>978 中公の「物語 数学の歴史」は?まだ読んでないけど気になってる自分。
>>979 書店でチラッと見たときには、切り口が偏っているような気がしてスルーしたが、
amazonではかなり評価高いから、ブクオフで安くなったら買うかも。
>>978 ちょっとニーズに合うかどうかわからないが
今井淳『不変量とはなにか―現代数学のこころ』 (ブルーバックス)
寺阪英孝『非ユークリッド幾何の世界―幾何学の原点をさぐる』 (ブルーバックス)
この二冊は新書にしてはかなり難しいのでベストへの推薦はしなかったが、
本当に数学に興味があるなら挑戦してみてもいいかも。
あと、新書ではないが、
黒川信重『オイラー、リーマン、ラマヌジャン―時空を超えた数学者の接点』 (岩波科学ライブラリー)
ゼータを一般向けに解説したもの。
amazonでは妙に点数が低いが、どうやら既存の本の改定版だと気付かずに買ってしまった奴のクレームらしい。
>>982 いや、最初の2冊は違うような気もしたんだが
岩波科学ライブラリーのは何気に合うと思うんだけど、どうすかね。
984 :
無名草子さん:2009/09/10(木) 02:43:22
次スレのスレタイは、ハラマセヨー、を入れるのは止めましょう。
科学の日常的な素朴な疑問を解決してくれる本は何かないんですか。
上に出てた
>>975の二冊はどれも微妙だった
永井均
あげ
ところでハラマセヨーって誰?
永井均のこれがニーチェだ読んでるけど、解説書って感じがしない
永井均は唯我独尊だからな〜