1 :
海兵四号生徒:2008/05/11(日) 10:35:21
軍時にも一般書籍にもありそうでない豊田穣氏のスレッド。
昭和18年飛鷹乗り組みラバウル移駐、出撃、撃墜、漂流の
果ての捕虜。
戦時中数奇な運命を過ごし、「長良川」で直木賞を受賞した
鬼の海兵六十八期。
文庫もなかなか入手難しいですが。全周20巻は読みごたえあり。
語りましょう。
2 :
海兵四号生徒:2008/05/11(日) 10:38:38
3 :
海兵四号生徒:2008/05/11(日) 10:43:04
1は厨房の頃から度々読んでましたが、戦記に偏ってました。
お勧めは「ラバウル観音」
彼の母親が青森県出身という事で東北最果ての1は何か考える
所ありでした。
しかも母親方の血筋は流浪の血筋、狂気の血筋。文学的にも考
えます。
ともあれ何でもいいから気長に語りましょう。
過去に豊田氏のスレッドがあったのならリンクお願いします。
4 :
海兵四号生徒:2008/05/11(日) 10:45:56
うぉ。ミスタイプ
全周→全集 orz
5 :
1:2008/05/11(日) 10:58:54
更に初っ端からミスタイプ。
軍時→軍事 泣ける。
ともあれ1はこれから一人寂しく図書館へ逝って、全集を読んできます。
個人的お勧め
「ラバウル観音」
「海の紋章」
「松岡洋右 -悲劇の外交官-」
「燃える怒涛」
各海軍航空隊戦記関連はお勧め。現場の息吹が伝わる。
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9 :
1:2008/05/11(日) 23:56:34
何故ごきぶりなんだ orz
長良川おもしろかったぞ。明日ももう一度読みに行く。
〓〓 大声で泣き叫び Grサ・ヌ・u・
蹴るよ? ・h9Jヘス ,,r==、 〓 <5コO ほとんど残っておらず
〓 ii● l -サ\x・hレサ〓〓
肉体だけでなく ゙'‐='" 熱いぃぃぃぃ!! ォ&]チG
〓〓〓異臭が漂い dw・ 血が〓
,,r==、 Nロ6Gヌ〓蹂躙 ホVセ#/Fタ・r・ 〓〓体液がジグジグ流れ出し
ii ,●l 皮がむけて &@0サヤ
゙'‐='" 〓T'y2 〓監禁 ,--'""ヽ 0・U9・・ 〓 ,,r==、ミH・〓
=・ムX 激痛が襲い/二二ノ""^ソ 生き地獄が ii ●. l 屍蝋化し?J 恐怖〓ュuAもがきながら
肛門の ウ o・・ヘ`\┼┼┼ ,!ヽD#・9, ゙'‐='"
口鼻等から〓・ホ・・ \"ヽ-;:,,,,,,ノ /' ヲOzノj(・
〓悲鳴がひびき
〓 ,,r==、 逃げようと必死に〓〓
Mソ・・6・ii● l奇声を発し x・あまりに〓〓Vo・Y眼球が飛び出し
゙'‐='" 局部まで破壊コr・tケ
「同期の桜」読了。
感慨深い作品であった。
海軍兵学校全77期の内、1期に絞ってクラスの歴史を描いた作品はこれ以外
にはないと思う。
そして、画一的に語られそうなクラスメイト個々人の夫々のカラーを出し
切った作品であった。
このような作品が世にある事の感慨を深くする。
さて、微妙な疑問。
まぁ、氏の作家生活や作品に直接係わる物ではないが。
「同期の桜」作中、71期生の植松真衛大尉が豊田穣氏の弟である
豊田"満穂"中尉を鍛えたという記述がある。
「母ふたりの記」という豊田氏の母親の家系を追って行く作品が
あるが、この中では弟は豊田"精二"と言う名で登場する。
氏の兄弟は4人。穣、英子、満穂 or 精二、伊久子という形となる
のか?
それとも"満穂"戦死故に、4人兄弟と書いたのか?
まぁ、自身の名を冠した主人公の"小説"と言う形式故に、兄弟の
名を変えているという事は、考えられるが、それも微妙に不自然。
「長良川」「日本交響楽」「海の紋章」の様に、仮名での作品なら、
半分小説とも言えるんだが、作品を通して読めば事実(思い出)を作
品に存分に使っている形に見える。
#半分でも私小説のジャンルである事は変わらない。生きて帰って
よかったのかどうか解らぬ程に、精神的にきつい環境となったと思
う。
人の人生とは何がどうなるか解らないものだ。
家系に詳しい人いない?
いや、小さな疑問なのでいいんだけれどさ。
■ 神作譲( 帰化人 犯行時は小倉 )足立コンクリート惨殺事件犯人 親は三郷在日部落の名主
■ 都〇洋( 在日 犯行時は別姓 )同上犯人。現在、在日暴力団極東会構成員
■ 和田真一郎 ( 帰化人 )早稲田大サークルによる集団婦女暴行事件主犯
■ 織原誠二( 在日 金聖鐘 )英国人ルーシー・ブラックマン殺害犯。
■ 李昇一( 在日 )「 ガキの使い 」 騙り140人以上の女性をレイプした強姦魔
■ 金保( 在日 通名は永田保 ) 多くの少女を強姦した鬼畜牧師。朝日新聞は通名のみで報道
■ 酒鬼薔薇聖斗 ( 在日 通名は東慎一郎 ) 神戸の淳君首切り犯
■ 郭明折 ( 在日 )韓国キリスト教の宣教師。連続強姦魔で少女含む被害者100人以上
■ 金大根( 在日 )連続児童虐待の強姦犯。女児6名が死亡
■ 金弁植( 韓国籍 )韓国の強姦犯で指名手配中に逃亡目的で来日。日本で主婦100名以上をレイプ
■ 李東逸( 韓国籍 )檀国大学教授。芝居観覧のため来日中、東京で日本人女優Nを強姦
■ 金大根( 在日 )強姦魔 連続児童虐待暴行殺人。6名の女児死亡 ■ 沈週一 ( 在日 )各地でベランダから女性の部屋へ侵入し9人を強姦
■ 張今朝( 在日 )長野で 「 一緒に猫を探して 」 と小学校4年の女児をレイプ
■ ぺ・ソンテ( 在日 )女子小学生14人をレイプ
■ 宋治悦( 在日 )主婦19人を強姦 ■ 崔智栄(在 )朝鮮大学校生。木刀で傷を負わせ、少女2人を車の中で強姦
■ 金乗實( 在日 )朝鮮大学校生。同上の共犯者。他にもう一人19歳の共犯者 ( 朝鮮籍 ) あり
■ 鄭明析( 在日 )韓国人 カルト 「 摂理 」 教祖。日本人1,000人、台湾人100人、米英仏人などを強姦
■ 閔洪九(北朝鮮元兵士 )宇都宮で買い物をしていた女子学生にわいせつ行為
□ 宅間守( 両親が朝鮮部落出身 ) 池田小学校大量殺人犯
□ 野口孝行( 帰化人 )脱北者支援という名の民団の密入国工作員。中国にて拘束
□ ホソクミョン( 韓国籍 )密入国元締めの一人。対馬で逮捕
■ 金平和( 在日 )女性をバッグに入れ拉致監禁、強姦。別女性も6日監禁および強姦
■ 鄭明析(韓国籍)99年に密入国。カルト 「 摂理 」 で100名以上性暴行。統一協会出身
しかし、平成のこの世で豊田穣を読む人はいないのか?
児島襄のスレは03年からスタートで足かけ5年に渡る訳だが、それでも500レス
まで達していない。
基本的に一般書籍板で豊田穣のスレを立てたのがまずかったのか?
あの戦争に興味を持つ人なら一度は彼の著作を手に取っただろうに・・・。
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16 :
無名草子さん:2008/05/25(日) 16:03:36
分隊士。
横須賀のパインでクラス会を開いたそうですけど、エスはどれだけ来たのですか?
17 :
無名草子さん:2008/05/27(火) 10:35:48
分隊士、人が全然来ませんな。
18 :
無名草子さん:2008/05/27(火) 15:34:12
エッセィも好きですけど。
世界中の食べ物の話とか。
19 :
無名草子さん:2008/05/28(水) 18:47:13
20 :
無名草子さん:2008/05/28(水) 19:04:17
色々一寸ずつ読んでいる。
戦記物を読んで好きだったのだが、『長良川』を読んで、戦争をベースとした
私小説も捨て難い(まぁ、直木賞受賞作品だから映えるのであろうが)。
先日『母ふたりの記』の中で、兄弟の名前はどうなっているんだと書いたが、
どうやら作品中穣以外は仮名っぽい。
弟はやはり豊田満穂氏なのだろう。妹二人の名も違うようだ。
因みに、生母の系列はどうやら本名。
野辺地の野村は、こっち住まいは青森なのだが、記録に残っている。青森銀行
に吸収された下北銀行の創設家で、貴族院議員も送り込んでいる地方名家では
ある。南部藩の北辺の庄屋(というか、廻船問屋)が氏の女系のルーツとは、感
慨深いが、あまり知られていないような気がする。
分隊士、分隊士の嫁の爺さんもろすけの捕虜だったんですか?似たような境遇の
人が集まるもんですなぁ。
分隊士のかみさんの爺さんの活躍は興奮しましたよ。
21 :
無名草子さん:2008/05/30(金) 10:40:50
分隊士、「世界を食べ歩く」を読みましたよ。
今は図書館に行っても分隊士の作品は書庫の中に放り込まれて、一般にお目にかか
れないのは間違ってますよ。海兵出身の文学賞作家なんて分隊士しか居ないのに、
残念ですな。
でも分隊士、中々乙な物ばかり食べて来たようですね。
満洲の豚饅頭といい、分隊士がある意味投げ遣りな文章で食い物の事を書かれると、
読む方としては逆に想像が豊かになるんで、腹が減りますな。
それに、分隊士は毛唐の食い物にも日本名を付けるなんて、ナイスじゃないですか。
多分南米の食べ物は"おでん"とは言わないと思いますけど、想像できます。
分隊士は蟹が好きなんですね。自分は蟹はあまり食わないのですが、分隊士の書い
た大きな海老をむしゃぶる姿は涎が出ましたよ。
あと、ビールもやたら呑みたくなりますね。でも分隊士、自分がビールを所望した
時ミルクを寄越すのは無しですよ。
分隊士、今夜でも若い奴等引っ張って行って壮行会でもしませんか?置屋からエスを
大勢引っ張って来ますから。
22 :
無名草子さん:2008/05/30(金) 13:07:17
分隊士。アメちゃんも姿を見せないから暇ですね。
暇だから分隊士の作品読み耽ってましたよ。
「心臓告知」読みましたよ。
分隊士、一体分隊士の家はどうなっておるのですか?自分はある意味吃驚しますよ。
母親方の家系→青森野辺地の地方財閥(現在没落)、流浪の運命の人多し。
分隊士の考えでは狂った人も数多あり。
分隊士のお母さんは優しかったようですね。
父親方の家系→普通の濃尾の家系と言える。
逆に分隊士のお父さんは厳しかったようですね。
父親の二人目の嫁(分隊士の義母)はヒステリー。潔癖症。金に汚い。
分隊士の妹その1→分隊士の中学同級生である海軍大尉と結婚。戦後旦那は海保勤
務で転勤転居多数。
数十年後旦那死去の17日後自殺(縊死)。
分隊士の妹その2→戦後直後17歳で自殺(鉄道自殺)。
分隊士の弟→上海の東亜同文書院へ進学後、海軍飛行将校へ。特攻志願も戦死免れ
る。
戦後は普通に生活。
23 :
無名草子さん:2008/05/30(金) 13:11:05
分隊士の嫁さんその1→戦後直後結婚、妹その1の旦那の妹で理由不明で即離婚。
分隊士の嫁さんその2→戦後少しして結婚。十数年後に癌で他界。
息子二人を生み育てる。
分隊士の嫁さんその3→分隊士が直木賞を受賞した年に結婚。
分隊士の長男→高校在学中精神に異常を来たし、同級生を殴打。自殺未遂。
精神病院へ通院入院歴あり。
分隊士の次男→普通に生活。
分隊士の嫁その2の祖父→日露戦役で捕虜となる。その後帰国し、芸者と共に満洲
行。大戦後引き上げ。
芸者上がりのカミさんは無残にもソ連軍に凌辱され、大
陸で亡くなる。
分隊士、分隊士の人生は普通なのかどうか、自分は考えますよ。我々軍人は死んで
大義を全うした方がいいのか生き残って娑婆の苦難を味わった方がいいのか、迷い
ますね。
それと、分隊士、気付いているのかどうか解りませんが、分隊士の家系では長男が
神経質で次男がある意味楽天的と性格が似通いますね。
分隊士と弟、分隊士の長男と次男。どちらも関係が似ている気がします。
それよりも分隊士のエロ小説。読みたいですな。エロ雑誌編集ですか?古書で手に
入らないですかね?
分隊士、戦後ももてたようですね。MMKですか?嫁その3と結婚するまでにややこし
い関係だったようで。
24 :
無名草子さん:2008/06/01(日) 15:52:04
分隊士、ちょっと毛色の変わった作品を読んでみましたよ。
「われ過ぎし日に」ですな。
戦争に負けてしまった横浜で一人の少女が歩んだ苦難の道を描いた作品で、読後考
える所がありましたよ。
戦中横浜は爆撃を喰らい、母親が亡くなり一人となった少女が、アメリカの将校に
強姦され、生活費と友人の薬代の為に娼婦となってゆく様は憤りを感じざるを得な
かったですな。
所がその友人は田舎じゃ裕福な家だったそうじゃないですか。自分が身を粉にして
稼いだ薬代くらい実家で出せなかったのかと、友人もそれくらい実家に知らせえな
かったのかと。
何のためにパンパンになり、アメちゃん相手の洋パンになったのか、そりゃ少女は
苦悩しますよ。
忘れられている事象ですが、戦後日本各地で米兵による強姦事件は多発しているん
ですな。作品には記載されていないものの、占領中米兵の強姦事件は約3万。殺人事
件は2536件。
ある意味我々が鬼畜米英と言っていた事は当たらずとも遠からずと思いますね。
昭和を遠く過ぎた今でも米兵の事件は多発しているじゃないですか。政府はなっちょ
らんですよ。
そして英国人老尼僧が運営する教会で戦災孤児と知恵遅れの人達を養う事業に就き、
父親が生還しても戦犯として死刑となり、婚約者は特攻から奇跡の帰還をしても少女
の強姦・妊娠の事を告げられ結婚は破棄。
事業運営中世話になった娼婦が商売の無理が祟って死去。事業の過程で自分を強姦し
た将校と仕事で付き合う羽目となり、ある意味苦悶の日々。産んだ子供は速攻で里親
に出す。
鬼畜将校からは施設患者の治療費を出させるものの苦悶は残る。
・・・長くなりますな。
25 :
無名草子さん:2008/06/01(日) 16:10:07
その鬼畜将校、朝鮮動乱で死んだと。でも、そりゃ少女としてはこれで矛を収める
気持にはならないですよな。
運営母体が英人のヤソ教会だから、「隣人の罪を許す」事を教えとしてますけど、
そりゃ奇麗事過ぎってなもんです。
自分は大人となった主人公が鬼畜将校が死んだ後もなお、恨みをその胸に持ち続け、
施設運営している園長に「神は居ない」と言い切るその気持は痛いほど解りますよ。
そしてその園長も神の存在にある意味不安を感じているじゃないですか。自身の旦
那も不幸にも無実の罪となり戦犯で処刑されてしまったんですから。
神が居るのなら何故不合理な事件や戦争や争いがあるのか、宗教はその答えを見出
していないのですな。自分もそう思っていますよ。
主人公の女性が少女時代強姦された厚木に、教会から施設を独立・建立させその運
営は軌道に乗りますが、女性自身の心の闇は拭い去れる事がないまま時が過ぎ行き
ますな。
分隊士も他作品で色々あった事を書いてますが、時は無情ですな。確かに。
表象的に事業は軌道に乗り、人々に称えられ、彼女自身表彰されたりしますが、そ
の道は自分が本来選んだ道ではなく、結果こうなったという受け身の状態だったと
女性自身は感じている様子で、戦後の苦しみは如何ばかりと思いますよ。
そして、ある種心に置いていた不遇の息子が自分を尋ねえた。それから以降心の底
にその息子の存在が支えであった時に、結果的に息子は越南で戦死じゃないですか。
戦後20数年。彼女の歩んだ道は何だったのか。「神は居ない」と口走れる彼女の心
の闇は多分拭い去られる時はないのかもしれませんな。
宗教とは何か、人生とは何か、人の欲望と業とは何か、救いを見出だせないこの結
末は、分隊士、余りにも無情です。
でも分隊士、自分はこの結末でよかったのではないかと思います。幸福の定義、信
仰の定義の疑問を示しえた作品と思いますよ。
26 :
無名草子さん:2008/06/04(水) 15:31:47
分隊士、今日も今日とて敵さんも現れないから分隊士の作品読みましたよ。
「あふれる愛 -虹に祈る聖母-」
癩病救済で私財を完全に擲った英国貴族出身のメリー・ヘレナ・コーンウォ
ール・リーって名前の耶蘇教の尼さんの話ですね。
分隊士の戦争に全く関わりのない作品って、これだけですか?自分は耶蘇信
者ではないですし、身内に癩病持ちはいないですけれども、感動しましたよ。
そして病気による格差・差別という物の怖さをも考えますよ。
今は敵の英国は、元々我等海軍の兄貴でしたからね。帝国海軍は英国海軍を
目標として来ましたからねぇ。
まぁ、それはいいのですが、このイギリスの尼さんの献身ぶりは他の宗教家
も見習うべきですな。口で喋るだけでは駄目で、やはり宗教も行動ですよ。
でも胡散臭い新しい物は勘弁ですね。
兎に角癩病患者には苦難の歴史があった事は確かで、やはりその苦難を共に
克服して行ったこのメリーさんという尼さんの活動は、頭が下がりますよ。
特に英国から日本の草津にまで来ての活動ですからね。しかし、分隊士の観
察ではメリーさんのお母さんも貴族の割に見識高いようで。
ある意味英国の植民地政策に対して迷いの心があるって描き方じゃないです
か。分隊士お得意の科白で背景を語る手法かもしれないですけど、この母親
ならメリーさんも十二分に活動をしようという心が育ったと思いますよ。
27 :
無名草子さん:2008/06/04(水) 15:33:06
分隊士、ガンルームからも何も言って来ないんで、感想もうちょっと。
自分は癩病政策が当時は間違っていたのかどうかの判断はしませんがね。
ただ、優生学として隔離政策があったのは否定しないですけれども、当時は
それが日本だけでなく各国の状況だったので、やむを得なかったのですかねぇ。
解らんです。
そんな中のメリー尼さんやその仲間の千代さんや服部先生の活動は胸に沁み
ますよ。
それと、うらぶれた患者連中の心が開く様は、分隊士やっぱり上手いですな。
シンガポールのお政の人生も強烈ですよ。各国各地を渡り歩いた娼婦ですか。
それで"カサっかき"になって、草津へ落ちたという人生はその強烈さと共に
哀れを感じます。諸行無常ですな。それでも彼女も信仰の心を持つに至った
のはある意味幽かな光りでしたね。
それにしても心洗われる作品でしたな。自分達もこのまま艦爆で飛んでて、
いいんですかねぇ?
28 :
無名草子さん:2008/06/04(水) 15:41:54
<注 現在(戦後)は、全てハンセン病という呼び方をしてますが、このレスでは
戦前の場合には史実に則って、癩、カサっかきと言う表現を使用しました−
>>26>
29 :
無名草子さん:2008/06/11(水) 02:02:48
分隊士、支那の四川は地震やら決壊やらで、我々と戦争してる暇なんてないんじゃ
ないですか?講和の機会と思いますが、政府はどう考えているんでしょうかね?共匪
に塩を送っても奴等すぐ忘れると思うんですけどねぇ。
「悲劇の外交官 松岡洋右」を再読しましたよ。
やっぱり考えるものがありますな。亜米利加で苦学し、外務省から満洲へ。そして
満洲事変から聯盟脱退は一つの山ですな。スペクタクルですよ。「十字架上の日本」
は何時読んでも考えるものが多くて、満洲の歴史と支那の歴史、我が帝国の苦難の
道が忍ばれますよ。
松岡が描いていた支那事変終結と日米交渉の道が進んでいたとしたら、我々もこん
な所にいなかったでしょうな。訪欧した際に際に、帰路で日ソ中立条約締結した事
実と異なり、スペインから亜米利加へ直行しルーズベルトと会っていたら、大どん
でん返しだったかもしれませんな。
それと、惜しむらくはやはり極東裁判でしょう。彼は結果として何の審理も受けず
言われなき或いは誇大された罪を背負って病死したのですから。
まぁ、歴史の狭間に翻弄された外交官と言えるかもしれませんなぁ。
分隊士としては満洲の件が心に残ったでしょうな。我々の爺さん達が血と汗で勝ち
取った満洲の権益と、滅満興漢を叫んだ国府と相容れなかった満洲軍閥の悲願、独
立が両立したのが満洲国ですからな。分隊士の親父さんは満鉄だったし、満洲は捨
て難い思い入れがあったんじゃないですか?「十字架上の日本」に対する分隊士の筆
の走りが熱かったと思いますもん。
それと、昨今考えるのは、畏くも陛下は松岡外相に対し好まれないお考えをお持ちな
んでしょうかなぁ。外務省の加瀬氏や長谷川氏、吉田茂氏等が、きちんと松岡外交に
対して戦後統括してくれれば、そんな事はなかったのではと思うんですがなぁ。
國神社の問題をも考えれば、実に歯痒いと思いますよ。
30 :
無名草子さん:2008/06/17(火) 21:19:33
分隊士、久しぶりです。
幾つか作品を読み続けていたんですけれど、感想伝えるの忘れましたよ。
「武蔵」よかったですよ。武蔵。でも今日は別の作品の事を。
「割腹」読みましたよ、割腹。
一緒に落ちた祖川上飛曹・・作品では佐川上飛曹は割腹自決で死んだんですか?
何とも考えさせる作品でしたな。事実なんですか?
それにしても昭和18年4月7日に撃墜漂流の果ての捕虜という事で、戦後帰還し、
航空自衛隊に入った上飛曹でも、やはり死ぬべき時に死ななかった自分というの
が許せなかったんですかな。
三佐で自衛隊除隊後、按摩さんになると肺癌となって死に際を定めて本当は4月7
日に死にたかったのをせめて命日の3月7日に決行したんですな。凄まじい準備と
凄まじい割腹自決だったようじゃないですか。
やはり、戦後の人生は偽りという思いが何処かにあったんですかなぁ。海軍が潰
え、戦後航空自衛隊で将校となり定年で退官しても、やはり自分が死んだのは飽
く迄も昭和18年4月7日という事だったんですかなぁ。
分隊士には何の遺書もなかったようですな。確かに死んだ日にちの状況を考えれ
ば、そして同じ虜囚としての苦しみを味わった事と、捕虜となる事を定めたのは
分隊士である(分隊士が無意識だったとしても、状況から)事を考えれば、何も書
き残さなかったのが賢明だったのかもしれないと思いますな。
しかし、死ぬべき時を失った軍人というのは日本では辛かったのかもしれません
な。全員が全員とは言わないですがね。他の国ではそんな思いは無いでしょうし、
今の日本人はそんな考えは忘れてしまっているでしょうな。
何が、どうすればいいのか自分にも解らんとですよ。
31 :
無名草子さん:2008/06/29(日) 14:28:52
分隊士、「波まくらいくたびぞ 悲劇の提督南雲忠一」と、「激流の孤舟 提督米内光政」
読みましたよ。
全集での読破だから、どっちかと言えば、「北ボルネオ 死の転進」「帰還」が心に残
りましたね。
祖国復帰の過程でも分隊士は苦労されたんですなぁ。
米内大将、自分は支那事変での海相としての大将をあまり評価していなかったのですが、
分隊士、きちんとそこにメスを入れて。流石分隊士です。
「波まくら〜」は南雲中将の話ですが、これまた考えますよ。艦隊派の将であり水雷屋
であった提督が、航空を率いるというのもなかなか苦渋であったでしょううな。
自分達航空屋にとっては上の人事が本当によかったのかどうか解りませんがね。
しかし、真珠湾の大武勲を挙げた中将が、サイパンで土に帰るというのも人生は解りま
せん。
「北ボルネオ」は、将士達の視点での陸軍の激戦と地獄の転進の様を描いてましたが、
海軍でよかったです。でも、陸戦隊の連中も同じ何ですよね。陸の上にいなくてよかっ
たです。
でも、映画のような経験をしている陸サンもいるんですね。何事にも工夫が大事なんで
しょうなぁ。
次も何か読みますよ。軍令部の話とか、建川中将の話とか、統帥や陸サンの話でも読み
たいですな。
。 o 彡川出川出川ミ〜 プゥ〜ンカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテ
。 川出川/゜∴゜\ b〜 プゥ〜ンカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテ
。‖出‖.゜◎---◎゜|〜 ゜ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
出川‖∵∴゜。3∵゜ヽ〜< ネエネエ肉便器タン、カマッテヨ〜〜!
。 川出∴゜∵∴)д(∴)〜゜ |
。出川∵∴゜∵o〜・%〜。 \_____________________
o 川出‖o∴゜〜∵。/。 プゥ〜ンカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテ
川出川川∴∵∴‰U 〜プゥ〜ンカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテカマッテ
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分隊士、久々の爆撃ですな。
アメちゃんにも困ったもんです。
待避壕に入るから、sage進行で行きますよ。
「南十字星宜候!―スラバヤ沖海戦秘話」読みましたよ。
和蘭娘がゲリラとなって灯台から捕虜として連れ出され、抵抗中現地土人夫婦
が健気にも我が軍進攻の際和蘭人に抵抗して射殺されてしまった。
そして地下室に避難させてた子供が生き残った、と。その娘と子供を艦に保護し、
娘は捕虜とはいえ、丁重に扱ったと。
その和蘭娘と日系二世の士官との淡い恋情の物語ですな。艦から解放後に生きる
為に慰安婦となったその娘には同情しますが、和蘭が国として蘭印に今までやっ
て来た事を考えれば複雑ですな。「罪を憎んで人を憎まず」ですか。
布哇生まれの士官兵隊も結構居たようですが、彼等は彼等で苦労ですなぁ。
二人の言外の心持ちを考えれば、考える物がありますよ。
しかし、その土人子がエラク可愛い。南吉という名を艦長からもらったその子は、
子供故に日本語を覚えるのが早く、艦のアイドルとなっていく様子は微笑ましく
も涙が出ますよ。
ともあれ、軍人となって国の危急には死を賭して奉公するのが我等の勤めですけ
れど、やはり平和がいいですな。南吉は立派に育ってほしいもんです。
分隊士
支那の北平で開かれている五輪は日本柔道男子は駄目駄目じゃないですか。
もはや大和撫子に期待するしかないですよ。
「柔道部の五人」
面白いですな。文春文庫で読んでいるから、次は「海兵四号生徒」。これ
も面白いですな。下士卒出身としては兵学校の鉄拳制裁の方が羨ましいで
すよ。
自分達はどうしてもバッターだったし、各種しごきですからねぇ。きつかっ
たですよ。
にしても「柔道部の五人」を読みつつ、上野まさえの試合を見つつ・・・。
分隊士。
上野勝ちましたな。日本男子陣の不甲斐なさを吹き飛ばす、感無量ですよ。
泣きましたよ、分隊士。
どうです?
これからフィッシュに連れていって下さいよ。それとも分隊の連中と食堂
で呑みますか?
どうするにせよ、エス呼んで日本勝利の凱歌を称えたいもんですな。