【本村洋】天国からのラブレター16【新潮社】

このエントリーをはてなブックマークに追加
10スリリングな夜
高ぶる感情を抑えられなくなり、思わず弥生を抱き寄せて、キスをし
てしまいました。

それまで私の交際相手であった中原さんは、すぐ横で寝入っています。
しかも、彼女は、弥生のとっては一番の親友です。私も弥生も罪の意識
を感じなかったわけではありませんが、その時は夢中で、何度も甘いキスを交わしました。

今、思い返しても実に ス リ リ ン グ な 夜 でした。

そして私と弥生にとっては、それこそ運命的な一刻だったのです。