【くやしい】天国からのラブレター15 【のうwww】
思えば3人ともまだ18歳で、本当に他愛のない恋愛ごっこをしていた
のです。当時の私なんかいっぱしの大人ぶって、彼女達の前でカクテ
ルなど飲んでみせてはいましたが、本当は、酒の味なんか全然分か
っていなかったのです。
しかし、男女三人のこんな楽しい友人関係が崩れたのは、平成6年の
11月27日のことでした。その夜は、近くのコンビニでしこたま酒やツ
マミを買い込んで近所の弥生の家に押しかけ、3人で飲み会をやった
のです。ところが、しばらくすると中原さんが酔いつぶれて眠ってし
まい、いつの間にか弥生と私は面と向かい合って酒を飲み、話に興じ
ていたのです。そのうち、私は酒の勢いもあって、
「実は最初に会った時から、弥生が好きだった」
と、自分の気持ちを正直に告白してしまいました。すると弥生も、
「私も、ずっと好意を持っていたんだけど……」
と応じてくれたのです。これはショックでした。弥生に好きな男性が
いるものと思い込んでいた私は、勝手に弥生との距離を置き、その空
白を中原さんで埋めていたことになるわけです。
しかし、弥生の本心を知ったその時は、喜びで胸が一杯になりました。
高ぶる感情を抑えられなくなり、思わず弥生を抱き寄せて、キスをし
てしまいました。それまで私の交際相手であった中原さんは、すぐ横で
寝入っています。しかも、彼女は、弥生のとっては一番の親友です。私
も弥生も罪の意識を感じなかったわけではありませんが、その時は夢
中で、何度も甘いキスを交わしました。今、思い返しても実にスリリ
ングな夜でした。そして私と弥生にとっては、それこそ運命的な一刻
だったのです。