司馬遼太郎をあれこれ語る 21巻目

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952無名草子さん:2008/08/22(金) 19:53:51
>>949
海音寺なんか司馬とくらべると小粒もいいところだけどね。
あれはあれで読めるけれど、史料の質量ともに司馬とは勝負にならない。
953無名草子さん:2008/08/22(金) 19:56:16
>>952を訂正
司馬なんか海音寺とくらべると小粒もいいところだけどね。
あれはあれで読めるけれど、史料の質量ともに海音寺とは勝負にならない。
954無名草子さん:2008/08/22(金) 20:00:22
「頭打ってから冴えなくなった」は司馬の意見ではなくて、読者からの手紙だったような記憶が・・・
というか海音寺はそんなことで怒らないだろ
ただ「司馬君でも西郷を捉えられなかったか」と落胆したらしいけど
955無名草子さん:2008/08/22(金) 20:10:09
>>953
お前、海音寺が奈良本辰也と古代史について丁々発止なやりとりができたと思うか?
山崎正和と文明論について意見交換できたと思うか?

海音寺は、たんなる「史実に忠実な歴史小説家」でしょ。
司馬とくらべれば、それこそ大学教授と中学教師の差だねw
956無名草子さん:2008/08/22(金) 20:21:20
今、新撰組読本で「王城の護衛者」を読んだ
いつ見ても会津公の悲惨さは異常だな・・・

957無名草子さん:2008/08/22(金) 20:34:11
いつか大河ドラマあたりで松平容保が主人公のドラマが見たいですね
958無名草子さん:2008/08/22(金) 20:36:31
明治まで生き残って栄耀栄華を極めた奴以外は、みんな悲惨だし、哀れだよ。

会津と薩摩は有為の長州藩士を殺した。そのせいで会津は復讐を受けた。

さらに薩摩は禁門の変と戊辰戦争と、二度まで裏切りを行った卑怯者集団だ。
だから西南戦争で九州の山野に無残な死体をさらして後世に嘲笑される。
それもある意味、時代に復讐されたということだろう。
959無名草子さん:2008/08/22(金) 20:38:50
有為の使い方間違ってるよ
960無名草子さん:2008/08/22(金) 21:33:07
海音寺はよくもわるくもマジメな中学教師って感じだな
とはいえ司馬は大学教授ってガラじゃねーよ
よいたとえがみつからんけど
961無名草子さん:2008/08/22(金) 21:36:43
海音寺は無名の司馬を見いだしてくれた恩人だぞ、故人達に失礼ってもんだ
962無名草子さん:2008/08/22(金) 21:46:39
>>959
有意の変換ミス。ごめん
963無名草子さん:2008/08/23(土) 19:31:25
>>961
別に見出されなくたって、司馬の作家生活は軌道に乗っただろ。
そもそも当時の司馬の作風は後年と違って伝奇小説だし。

学歴で人を判断するのは好きじゃないが、わかりやすくたとえると、六大学出身の
中学教師が「お前できるねー」と褒めてた生徒が余裕で東大行ってオクスブリッジや
アイビーリーグに留学して教授にまでなっちゃった、ってところじゃないか。

両者の間に微妙な空気が漂ってしまったのではないかと愚察する。
964無名草子さん:2008/08/23(土) 19:50:23
海音寺は、文体はいいのだが、内容となると司馬の作品とは比ぶべくもなく見劣りする
司馬は、エッセイも含めて読み応えが有る
965無名草子さん:2008/08/23(土) 20:27:55
だからなんで大学教授にたとえるのか
司馬はもっとフリーダムな男だろ
966無名草子さん:2008/08/23(土) 20:30:28
風神の門とか何気に好き
967無名草子さん:2008/08/23(土) 20:31:07
> 「司馬君でも西郷を捉えられなかったか」

て、言うけど、
司馬の「翔ぶが如く」は、むしろ西郷をよく書けてると思う これだけ書いた人はいないよ 
他の人の西郷伝は事蹟ばかりだ
この小説のアチコチに書かれている西郷の記述の総和が西郷像だ

海音寺こそ、西郷を「徹底的に書いてみたい書いてみたい」と言いながら、到頭マトモに書けずじまい
その自責を含んだ談だろうけど
968無名草子さん:2008/08/23(土) 20:39:48
『翔ぶが如く』は、西南戦争を、あそこまで全面的に小説として書いたことも他に例が無い

ただ、自分には、西郷取巻きの桐野・篠原以下を余りにも小人物として描かれていることのみが納得し兼ねる
969無名草子さん:2008/08/23(土) 21:05:44
>>967 >>968
そうだね。わからないわからないと言いながら、あそこまで西郷の実像に
迫った小説は他にないだろうな。

篠原はわりとよく書かれているけど(いわゆる「議を言うな」の典型的な薩摩の
木強もんタイプ)、桐野はお洒落で気風がよくて颯爽としているだけで中身は
空洞という描かれ方だな。

でも、西郷が西南戦争で敗色濃くなったとき、桐野を遠ざけるようになったという
話が真実なら、「ボンクラの桐野づれに引きずられてここまで来てしまったわい」と
いう司馬流の解釈も正しいのではと思う。
970無名草子さん:2008/08/23(土) 21:18:45
「総和」として提示した時点で負けだともいえるけどね。
「切り株説」にせよ、司馬さんも逃げてる感はあるわな。
でも討ち死にの場面もはカッコよく書けてるし、
『翔ぶが如く』後半の桐野は世間でいうほどわるくないとおもう。
香水とか懐中時計とか、そういう逸話をちゃんとひろってるよ。
971無名草子さん:2008/08/23(土) 21:53:57
西郷の近臣格、桐野・篠原・別府・永山・村田・・・みんな立派な人物だと思うのになあ・・・
たとえ、西郷から離しても、要職に就けばそれなりにやってゆく大物だよ

川路なんかよりもよほど立派な人物だと思う 
太政官政府の中枢にあっても軍にあったとしても、後世に名を残す人々ではないだろうか?
972無名草子さん:2008/08/23(土) 22:01:43
「翔ぶが如く」は漫画というか劇画を文字で表現した趣があるから
そこに出てくるキャラはデータブックにして楽しみたいな
973無名草子さん:2008/08/23(土) 22:14:55
>>971
あなたが挙げた中で川路に相当できるのは村田くらいでしょ。
他は武士としては立派だけど、開明的な思想なんてからきしないから。
川路は偉いよ。文明とはなにかということを常に考えていた、まさに明治政府に
必要不可欠の人材だった。

村田は欧州も見たし、彼なりの新国家の理想があったとは思うが、
しかしそれでも西郷に殉じた、側近の中では一番の悲劇の人だと思う。
974無名草子さん:2008/08/23(土) 22:30:31
>>973
司馬に毒されすぎ
975971:2008/08/23(土) 22:55:22
『翔ぶが如く』で初めてこれらの人物を小物に表現したのにぶつかって、この点だけが少々残念・・・
維新前の桐野なんか、西郷の用心棒とだけしか扱っていないし・・・
最期は皆立派に死んだんだから、生中な人々ではない
維新はこういう武士の精神によって成立した、てのは司馬さんの持論でもあるわけなんだが・・・
976無名草子さん:2008/08/23(土) 22:59:09
↑歴史のすべてを知りつくし、何ものにも毒されない神の視点を持つ(らしい)。
977無名草子さん:2008/08/23(土) 23:03:40
桐野の軍服姿はカッコイイと書いてあるけど、写真でのこってる?
978無名草子さん:2008/08/23(土) 23:15:13
>>977
近衞の幹部だったんだから、当然有るだろう・・・
979無名草子さん:2008/08/23(土) 23:35:45
>>977
どうぞ史上最強だそうです。
http://images.google.co.jp/imghp?hl=ja&tab=wi
980無名草子さん:2008/08/24(日) 01:15:21
西郷は子孫に美田を残さなかったが、桐野は美田を残した。
981無名草子さん:2008/08/24(日) 11:03:52
街道をゆく読んでるんだけど、この人は物知りだよなあ。
いろいろ調べるのに相当時間かかるぞ。
当時はネットもないのに大したもんだ。
982無名草子さん:2008/08/24(日) 14:16:33
>>981
この文豪には、本がある。カネがあるから入手がたやすい。不要になれば処分して又大量に買える。
或る程度の頭と或る程度の読書習慣さえ有れば、本をたくさん読んで知識を得られる。

われわれ一般人には、それだけの本を手に入れられない。本さえあれば同じ知識を持てる。
狭い家に詰めて詰めて、せいぜい2万冊程度ではハナシにならない。
われわれの読書は、ちょいとした趣味程度のものだ。
983無名草子さん:2008/08/24(日) 14:50:15
生まれつき「カネと書物の有り余った文豪」だったワケでもなかろ。
旧日本陸軍で学徒あがりの即成小隊長とか、サンケイ新聞京都支局の
文化部記者なんてのは、まあ「一般人」と言っていいんジャマイカ。
「カネと本とある程度の読書習慣さえあれば自分だって」と思うヒト
がいるとすれば、たぶん大きな誤解。
984無名草子さん:2008/08/24(日) 14:59:15
勉強したことのない子なんだろう
985無名草子さん:2008/08/24(日) 16:07:23
>>977
鹿児島の南洲記念館にたしか有ったような気がする。

村田新八の若い頃の写真が飾ってあったんだが、
とてつもなくイケメンでびっくりしたよ。
986無名草子さん:2008/08/24(日) 17:31:13
zipでくれ
987無名草子さん:2008/08/24(日) 21:07:29
>>982
ひょっとして、シューズとトレーニング環境が整えばボルトと同じぐらいの記録が出せる、とか
投資の元手さえあればウォーレンバフェットみたいに金持ちになれるとか思ってない?

>われわれ一般人には、それだけの本を手に入れられない。

図書館があるだろ。ぜひ司馬さんみたいになってみてくれ。
988無名草子さん:2008/08/24(日) 22:53:19
>>987
こういう奴なんだろ、放置が一番だ

【論説】 「今の若者、『俺はやればできる子』と根拠のない自信持ってる」「『声優は楽そう』と志望する子多数」…「コードギアス」監督

>―― 今の子供たちが欲しいと思う「万能感」、昔とはどのように違うのですか。

>「何かが欲しい」という欲求は変わらないのですが、「どうしたら手に入れられるか」という発想の
>仕方が、私たちの10代の頃と全く違うところなんですよ。
>先生に取材したときにうかがった話なんですが、生徒に、将来何になりたいかを聞いて、サッカーの
>選手になりたいと。「でもお前はサッカー部じゃないだろう、運動は何かやっていたっけ」と聞くと
>「いや、やっていないですけど」と返ってくる(笑)。お前そんなネタ会話みたいなのやめろよと
>言っても、本人は結構、本気らしいんですよ。

>―― サッカーをやっていないのにですか? どうして選手になれると思うのでしょうか。

>やってなくても、「俺はやったらできる子」という感じなんですね。

ttp://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080820/168407/?P=1
989無名草子さん:2008/08/25(月) 04:42:41
>>988
万能感だけを持つ男って、幕末を舞台にした司馬作品によく出てくるね
島津久光とか、山内容堂とか
990無名草子さん:2008/08/25(月) 12:49:16
>>989
まぁ、大名が万能感持つのはわからんでもないけどね。
991無名草子さん:2008/08/25(月) 12:59:46
周りはちやほやするしね
992無名草子さん:2008/08/25(月) 17:19:21
つまり982は大名ということだな。
993無名草子さん:2008/08/25(月) 19:05:34
>>992
「国盗り物語」で斎藤道三の引き立て役にぴったりですね、982
994無名草子さん:2008/08/25(月) 19:42:50
次スレは?
995無名草子さん:2008/08/25(月) 21:01:08
基本的にボンボンは冒険的なことはしない
幕末の「賢候」はほとんどが養子だし
996無名草子さん:2008/08/25(月) 21:06:09
自ら進んで事を成した大名はまず養子だね。
それを考えると、実子で偉業を成した島津斉彬はやっぱ格が違うな。

子供ががんがん死んでる(やはりお由羅派の毒殺だろう、たぶん)のに
放置してたりするところは、ちょっと気色悪い感じもするけれど。

薩摩嫌い、長州びいきの俺でも、斉彬は名君中の名君だと思う。
997無名草子さん:2008/08/25(月) 22:06:52
薩摩は名君が多いと司馬さん書いてたな

お由羅騒動をかんがえると大名稼業はつらいとおもうよ
家族愛とか一ミリも通用しない世界だ
998無名草子さん:2008/08/25(月) 23:02:14
スレ主の方、有志の方、次スレご準備下さってるでしょうね

埋めるよ!

おいら関西だけど、薩摩びいきだ・・・
999無名草子さん:2008/08/25(月) 23:15:26
島津久光も幕末でなく、江戸中期に生まれていたら名君になれたかもね
英雄でも生まれた時代を間違えれば散々な評価になる見本だな
1000無名草子さん:2008/08/25(月) 23:23:54
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