光市母子殺害判決の要旨から
> (ア)被告人は当審公判で、性欲を満たすために被害者を姦淫したことや、
> 強姦の犯意および計画性を否認する供述をした。そして、被害者が
> 死亡していることに気付いた後、山田風太郎の「魔界転生」という
> 小説にあるように、姦淫することによって復活の儀式ができると
> 思っていたから、生き返って欲しいという思いで被害者を姦淫した
> などと供述している。
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(一部省略)
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> さらに死亡した女性が姦淫により生き返るということ自体、荒唐無稽
> (むけい)な発想であって、被告人が実際にこのようなことを思いつ
> いたのか、甚だ疑わしい。
> 被告人が挙げた「魔界転生」という小説では、瀕死(ひんし)の状態に
> ある男性が女性と性交することにより、その女性の胎内に生まれ変わり、
> この世に出るというのであって、死亡した女性が姦淫により生き返ると
> いうものとは相当異なっている。そして、死者が女性の胎内に生まれ
> 変わりこの世に現れるというのは、「魔界転生」という小説の骨格を
> なす事項であって、実際に「魔界転生」を読んだ者であれば、
> それを誤って記憶するはずがなく、したがって、その小説を読んだ記憶から、
> 死んだ女性を生き返らせるために姦淫するという発想が浮かぶこともあり得ない。
> 被害者を姦淫したのは、性欲を満たすためではなく、生き返らせるためで
> あったという被告人の供述は到底信用できない。
小説の骨格をなす事項だから、本当に「魔界転生」を読んでいれば
勘違いなどするはずがない
裁判官の人、ちゃんと読んだ上で判決書いてるね。