【コテ禁止】小説の匠　吉村昭５【コテ禁止】

「破船」なんかは俺にとってはホームランだけどな

破船、仮釈放、羆嵐、破獄は三塁打

赤い人

零式戦闘機や戦艦武蔵は「戦後」の流行小説扱いかな？
あるいは小説ではないドキュメンタリー系統？

戦艦武蔵はドキュメンタリー寄りかなあ。
吉村作品は即物的手法に依る"小説"の方が好きだなあ。

記録文学だっけ

芥川だか直木だか、何度も候補に挙げられながら受賞をのがしたのは、
たまたまとんでもない奇才とかち合った不運もあるけど、
あまり小説小説してないところが問題になったという面もありそう。

例えば『沈まぬ（ｒｙ

>>753
適当なこと言うなよ
芥川賞候補になった短編小説はいずれも細部の伏線まできっちりと作りこまれている
一つ二つ歴史小説の代表作を読んだくらいで分かった気になられたら困るってもんだよ

>>755
そうか？　ぐちょぐちょネチョネチョとこね回してないからではないのか？

今読んだら鉄橋とか少女架刑とか透明標本は古くさく感じる。
大江の死体プカプカとか、ああいうのが流行ったのかな。
まあ星への旅は不朽の名作ですけどね。

「高熱隧道」読んだが、面白かったなぁ。
凄まじいの一言につきる。

「桜田門外ノ変」

読み中…

妻の出産のとき、間違えてヨソの妊婦の手を握ってた話が好きｗ

＞７５８　
　自分が初めて読んだ吉村作品がそれだった。
　『羆嵐』も読んでみて。こちらもかなり凄まじいよ。

>>761
『羆嵐』読んだよ。
すこぶる面白かった。

『漂流』
『戦艦武蔵』
『三陸海岸大津波』
『高熱隧道』
『破獄』
『桜田門外ノ変』
『破船』

…まで、読んだ。
完全に、はまった。
どれもこれも面白かった。

いままで吉村昭の小説を全く読んだことがなかったのを後悔すると同時に、
まだまだ、読むモノが沢山あって、幸せな気分だ。

吉村昭の著作って大きく二つに分けられるよね。
実話を元にした記録文学と普通(？)の小説とに。
　
７６２さんは新田次郎の本も面白いと思うんじゃないかなあ。
『アラスカ物語』とか『八甲田山死の彷徨』とかオススメだよ。
あと映画になった『剱岳・点の記』なんかも面白かったよ。

新田次郎の『八甲田山死の彷徨』は面白かったです。
冬に読むには、お勧めの一冊だと思います。

ただ、弘前第31連隊の徳島（福島）大尉と、青森第5連隊の神田（神成）大尉が、
ライバル関係だったという小説の設定は、史実通り、いらなかったんじゃないかなと思いました。
もし吉村昭が書いたら、どういう内容になっただろう…　と考えてしまいます。
「悲劇」の第5連隊総指揮者神田大尉や「悪役」の山田少佐の行軍中の行動や最期も、
違った描写になったんじゃないかなとか…。

新田次郎の『聖職の碑』『孤高の人』など、いわゆる山岳小説は好きで読んだことありますが、
『アラスカ物語』『剱岳・点の記』は未読なので、今度読んでみようと思います。
ほかに何かお勧めの小説があったら教えてください。

『朱の丸御用船』読了★★★★☆。

井上靖の『しろばんば』『夏草冬濤』『北の海』三部作はかなりお勧め。

あとノンフィクションで柳田邦男の『空白の天気図』もむさぼるように読んだなあ。

『朱の丸御用船』持ってるけどまだ読んでないなあ。『破船』は読んだけど。

>>765
『朱の丸御用船』は、あとがきによると『日本残酷物語』のエピソードに
興味を持ち書き始めた小説だそうです。
『破船』と比較すると、小さくまとまっている気がするけども、
なかなか読み応えのある中編小説でしたよ。

井上靖は『氷壁』しか読んだこと無く、柳田邦夫は『犠牲』とか『マッハの恐怖』
くらいしか読んだこと無いので、いろいろお勧めしていただき、ありがたいです。
吉村昭作品を読む合間に、読み進めたいと思います。

『高熱隧道』が良かった人には『闇を裂く道』も読んでほしい。

暁の旅人、白い航跡、長英逃亡、ふぉんしぃぼるとの娘
冬の鷹、司馬の胡蝶の夢、渡辺淳一の花埋みの併読をお勧め
幕末の維新は医療の現場も維新ということがわかる
あとは花渡る海、北天の星、雪の花と天然痘当時いかに人民恐怖に
（破船も後半その線だが）貶めていたか、特に雪の花の笠原良策の
種痘にかける使命感には敬服
同じ医療系なら光る壁画、神々の沈黙これは渡辺淳一に白い宴と併読がよい
桜田門外の次はもちろん天狗党騒乱、

『海馬(トド)』買ってきた。いろんな動物が絡んだ短編集。

「龍馬伝」に堀達之助出てたね。
「黒船」「海の祭礼」大好きだからちょっとうれしい。

『冬の鷹』読了★★★★★。
前野良沢…　頑固で不器用な孤高の人だな。
もうちょっと協調性をもって、世間と折り合いをつければ
杉田玄白以上に名を残せたのだろうが、功名心の薄い人だったんだな。
平賀源内の悲惨な死について息子の達と交わした会話や
晩年の良沢と玄白の境遇の差も、心に残った。
印象に残ったキーワード「轡十文字」。

『海の史劇』読了★★★★★。
すこぶる面白く、久々に寝食を忘れ一気読みした。
おかげで寝不足。
太平洋第二艦隊の７ヶ月の航海、旅順攻略、日本海海戦、ポーツマス条約締結
日比谷焼き討ち事件、ロシア人捕虜の処遇、提督の帰国模様などなど…
淡々とした筆致で書きつづられていく小説だが、ぐいぐい引き込まれました。
吉村昭の小説は、読むと何かしら新しい発見があるので、面白い。
印象に残ったキーワード「キングストン弁」。

総員起シ！！

「三陸海岸大津波」を読み、八戸線→三陸鉄道をまわってみようと思っていた矢先に、
まさかのチリ地震による津波警報！
あああ、ドキドキしながらニュースにかぶりついてる。

三陸海岸といえば『星への旅』や『梅の蕾』も良かったな。
今回チリ地震の津波による人的被害が無くて、良かった。
近いうちに三陸海岸沿いを旅してみようと思う。

「高熱隨道」を勧められて仕方なく読んだけど、めちゃくちゃ面白かった！
今日は「破獄」を読んでるけど、これも面白い！

>>776
吉村昭は、はまったら作品が膨大にあるから楽しいよ！
他、「破船」「戦艦武蔵」もお薦めです。

『高熱隧道』と『破獄』が面白かったなら
『赤い人』(講談社文庫)も、お薦めだよ。

>>777‐>>778
情報ありがとうございます。
「破船」「戦艦武蔵」「赤い人」を買ってきます。楽しみです。

『桜田門外ノ変』の映画は、期待して良いのだろうか？

>>778
「羆嵐」も名作です。

>>780
どうなのかな？　女優を使うノルマかなんかがあって、変なメロドラマにされたら目も当てられない　と　思う。

吉村さんのは大概全部読んだから、津村さんのをちょっと読んでたりする。
全面的に登場する自伝以外でも、エッセーとかで時々登場。
若狭のほうへ行ったときに、吉村さんが子供と泳いでる間に、一人で
小浜の名所見物に回ったなんて話もあったりして。

奥さんが妊娠したとき、間違えて他の妊婦の手を握ってた話が笑える。
あと、ドゥーリットル空襲のとき、ベランダから凧あげてた話。
米軍側の記録に、凧があがってたという描写がないか調べるとか話してたけど、あったんだろうか。

>>784
ベランダ・・・　物干し台といってほしい。

ベランダから凧あげておもしろいものかね？

無医化危機　揺れる村
上小阿仁唯一の医師辞意
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20100310-OYT8T01075.htm

こういうニュースを見ると、短編『梅の蕾』を思い出す。
短編集『遠い幻影』 (文春文庫) に載っているので、
関係者各位は是非読んで欲しいものだ。

映画「桜田門外ノ変」のオープンセットは、人気があるみたいだね。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100314-OYT8T00364.htm

映画も、ヒットすると良いな。
それで、吉村昭作品が次々と映画化されると、面白いんだがなぁ。
『高熱隧道』とか『羆嵐』とか…。

吉村昭自選作品集を古本屋でゲットしたよ。
ヤッホー

>>789
よかったね。
どのくらい探した？

「総員起シ」のことかと思ったら違った

佐久間艇長「殉難１００周年」　記念交流会館開館　福井
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/fukui/100408/fki1004080221000-n1.htm

三毛別のクマちゃん。
怖いおー。

ミステリー住人さん、いまどうしているのだろう。

文学板の吉村スレを覗いてごらんw

「神々の沈黙」読了しました。入国も難しかった当時
わざわざ南アフリカまで行ってよくこれだけ調べられた
もんだ。相変わらず吉村さんはすごい。

同じスレタイのが２つあるんですけど
どっちに書き込みしたらいいでしょうか？