司馬遼太郎をあれこれ語る 19巻目

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306無名草子さん
国盗り物語  お万阿悩乱 〜 初更の鐘

杉丸 お万阿 松波庄九郎 妙善尼

陰陽師/江口ノ里/西行/遊女妙/寂光院/姫椿/清水寺/耳だらい/華頂山/浄菩提寺
北条早雲/奈良屋庄九郎/庄九郎の男の雄偉さ

(ソープへ行くのも一国一天下に事をなさんがため)
庄九郎の情事は、あくまでも生真面目である。

「ののさまはこれじゃな」
と、ばかな念を押した。
「あっ」
とお万阿がうめいたとき、奈良屋の身代は松波庄九郎のものになっていた。