司馬遼太郎をあれこれ語る 19巻目

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200無名草子さん
韃靼疾風録 北航〜皮島

桂庄助 ラオタア 峰丹後 李詮孔 馬大全 虎骨酒 アビア 丁二

李成梁(李如松の父)の死(1615年)の翌年、ヌルハチは汗を称する。
サルフの会戦(1619年)に大勝したヌルハチは、遼河以東を支配する。
サルフの会戦には、李朝も1万の援軍を、明軍に送っていた。
当時の王は、第15代光海君である。サルフの敗戦の主因は、女真騎馬隊の
圧倒的な強さにあったが、朝鮮軍が独断で女真に降伏したことも大きい。
朝鮮の将姜弘立と金景瑞は、明の目付喬一gを捕らえヌルハチに差し出そうとしたが、
事前に気配を察知した喬一gは、みずから首をくくって死んだ。
明軍の部将毛文竜は、鴨緑江河口沖合いの皮島に逃げ、女真軍と対峙していた。
庄助の乗った船は、毛文竜都督配下の艨艟に拿捕されてしまう。
201無名草子さん:2007/09/09(日) 17:38:57
韃靼疾風録 渦〜天祥先生

桂庄助 アビア ラオタア 毛文竜 石伏魚(石徳林) 天祥先生

降伏後、朝鮮の副将金景瑞は、ヌルハチ暗殺を企てる。しかし露見して処刑される。
金景瑞の配下には、降倭100人もいた。ともに処刑された。
202無名草子さん:2007/09/10(月) 11:59:32
韃靼疾風録 波の彼方〜満韃子の地

桂庄助 楊武済 沈倫承 アビア 毛文竜 石伏魚 銭一官 老麻子

皮島を離れて、やっと満韃子の地を踏む。
日本、朝鮮、漢人、女真の四つの民族の文化の違いが語られる。
天祥先生、沈倫承は、いずれも朝鮮人。
朝鮮に政変が起きる。
203無名草子さん:2007/09/10(月) 12:00:05
韃靼疾風録 大汗の都へ〜瀋陽へ〜寧遠城

桂庄助 アビア 石伏魚 老麻子 バートラ

ヌルハチは、七万の軍勢で、名将袁崇煥の守備する寧遠城を攻める。
明の降将李永芳に特殊な工兵部隊を指揮させ、万全の攻城作戦だったはずだが、
守将袁崇煥の作戦はヌルハチを上回っていた。
ポルトガル製の巨砲11門が女真軍を破砕する。
この戦で負傷したヌルハチは、間もなく崩御した。
204無名草子さん:2007/09/10(月) 15:06:51
韃靼疾風録 大汗の死

桂庄助 バートラ アバハイ ドルゴン(睿親王) 石伏魚 老麻子 ヌルハチ ダイシャン マングルタイ ホンタイジ アビア

女真族には、長子相続の制度が確立していなかった。
清河城で静養していたヌルハチは、瀋陽に戻る舟中で死ぬ。
四人の息子を呼んだヌルハチの遺言は、大夫人アバハイ(ドルゴンの母)への賜死のみであった。
205無名草子さん:2007/09/10(月) 16:38:21
韃靼疾風録 瀋陽城〜大汗ホンタイジ

桂庄助 石伏魚 バートラ アビア ダイシャン ホンタイジ

ヌルハチに関しては、庄助が瀋陽に到着して間もなく死亡しているため、伝聞でしか登場しない。
ホンタイジも同様だろうと思っていたら、台詞つきで登場した。

この時期、政変により親明派が政権をとった朝鮮を、女真が攻めた。もちろん女真が圧勝。
朝鮮の政変では、毛文竜(明の都督)に兵糧を送りつづけていた朝鮮の官僚も殺された。
兵糧が底を尽きそうな毛文竜は、ずいぶん焦っていた(「波の彼方」参照)。
くどいようだが、政変によって政権をとったのは、親明派であった。