司馬遼太郎をあれこれ語る 19巻目

このエントリーをはてなブックマークに追加
140無名草子さん
箱根の坂 早雲〜急転〜征途

今川義忠の急死により、千萱を助けるべく駿河に向う新九郎。
奥州に向う途中、薩?山で追剥に会う。出典は「公方両将記」。たぶん創作。
司馬さん、うんこネタ炸裂。
駿河下向は、北川殿(千萱)から直接頼まれたわけではなく、間に小川村の
法栄を挟んでいる。
京を去る新九郎と、妻(女)小観音の別れの場面は秀逸。この二人の関係、
吉田兼好「徒然草」第228段がベースになっている。

ともに駿河へ旅立つ六人が集まってくる。
法栄の手代多目権平(多目家は伊勢家の支流)、北畠氏の被官国人の三男
在竹大蔵、伊勢御師の手代の子荒河又次。