1 :
無名草子さん:
漢の中の漢!!
西村寿行先生の作品について語るスレです。
3 :
無名草子さん:2007/07/25(水) 23:11:57
>>1もう少し頑張れよwwwwwwwwwwwwwwwwww
「滅びの笛」は読んだです。おすすめを教えてくだしあ。
続編「滅びの宴」
他に同傾向のものなら「蒼茫の大地、滅ぶ」
6 :
4:2007/08/10(金) 17:21:29
>5
ありがとうございます。読んでみます
「滅びの笛」はぶっとんでて面白かった。むかーし、飛行機の墜落事故で遭難した妻と娘を
喰われちゃった男の復讐を描いた作品を読んだんですが、あれは一体、何という小説だった
かな…
8 :
無名草子さん:2007/08/21(火) 09:04:17
9 :
無名草子さん:2007/08/25(土) 01:05:40
最強兵器 おわい酒〜!!
シリーズ化してる長編よりも、初期の短編集のが好きだった。
動物ネタがそこそこ入ってるようなの。
あと、あれも面白かったな。
国家機関が隠密裏にDQN一族を根絶やしにするやつ。
将来的にかかる費用を試算してみたら
洒落にならんかったからっつー理由がたまらんかった。
↑「血(ルジラ)の翳り」
12 :
無名草子さん:2007/08/26(日) 14:58:41
お亡くなりになったようです。
享年76歳
猿に女がやられてしまう話は、何と言う作品?
猿に犯されてしまう作品の題名は思い出せない。
判ったら教えてくれ。
13です。自己解決しました。症候群に入っていました。
「べし見の貌」という作品だった。
べしという漢字は一文字なのだが、変換で出ない。
15 :
無名草子さん:2007/08/27(月) 00:36:11
お亡くなりになったのですか……。
「滅びの笛」のマンガ版で存在を知り、読み始めて。
「滅びの宴」「蒼氓の大地、滅ぶ」で色々と考えさせられて。
「我は幻に棲む」の鬼女に萌えました。
「魔の牙」には震えて。
「幻戯」シリーズでは抜いて。
楽しませていただきました。
ご冥福をお祈りいたします。
18 :
無名草子さん:2007/08/27(月) 07:03:10
鷲、鯱シリーズはもう読めないのか・・・・
ご冥福をお祈りします。
青春の一時期を、寿行小説とともにあれたことは幸せでした。
先生、たくさんの名作を有難う。
ご冥福をお祈りします。
寿行先生作品のよくあるパターン
主人公が刑事orサラリーマン
↓
主人公の嫁である人妻と娘は必ず犯人グループに拉致される
もれなくレイプされる
↓
主人公が非合法的な手段(かなりむちゃな方法)で単独で犯人グループを追う
↓
その犯人グループはなぜか国際的な犯罪組織であることが多い
↓
中盤になると人質の人妻は「男根さまー」と叫びはじめる
↓
一方、主人公は途中で出会った見知らぬ女とウマーな関係になる
主人公は身も心も癒される
↓
すっかり性奴隷化した人妻と娘。
↓
なぜか日本政府もからんできて、主人公vs国際犯罪グループvs日本政府の三つ巴になっている
↓
主人公の超人的な活躍により無事に人妻と娘は奪取成功。ついでに国際犯罪組織も壊滅。総理大臣辞任。
↓
再び平和な日々が訪れる
22 :
無名草子さん:2007/08/28(火) 08:41:40
ザ・デス(死神)の人妻役は若い40前後の頃の島田陽子を脳内変換して読んだ。というか抜いたw
23 :
無名草子さん:2007/08/28(火) 22:55:31
ニュー速+の訃報スレが900レス越えてるのは意外だ。
まあほとんどが「尻」「男根様」「ジーパン」で占められているが。
24 :
無名草子さん:2007/08/29(水) 03:16:39
>>20 「鉛の法廷」だと
>すっかり性奴隷化した人妻と娘
人質の女にマジ惚れした敵組織構成員の下っ端が一緒に脱走してたな
25 :
無名草子さん:2007/08/30(木) 00:00:22
大薮のほうがいいよ
寿行を知るまでは面白かったが、知った後では大藪は受け入れないなぁ・・・
自己完結しているので勝手にやれやと放って置いても元通り、知らん振しそして関心が湧かない、喩えていうならDCコミックのスーパーマン。
人間の醜いところ、優しいところ、弱いところ、そしてだらしなさを内包しながら進める寿行の筆捌きは何者をも変えられない味がある。
読書後の不思議な清々しさは煩悩抱え、煩悩から解放される感じに似て、もっと読みたいと思わせる。
俺も大薮と寿行は同時期に読んでいた。
両方ともそれなりに面白かったが、大薮はじきに飽きた。
寿行は最後まで飽きなかった。
作品としてどちらが上という話ではなく、単に好みの方向性の問題だと思う。
最初の頃からテーマが一本調子な大薮作品を豪速球の直球に例えるなら、
寿行作品は変幻自在の変化球。新作を読む度に驚きに満ちていた。
まあ、男根様が頻発する頃からネタ小説として読むような気持ちになってはいたがw
それでも、そこまで熱心な読者を引っ張っていって飽きさせなかった寿行には敬服する。
本読みとしていろんなエンタメ小説を読み漁り、面白い小説もたくさん読んだ。
正直、寿行作品より面白い完成度の高いものも少なからずある。
それでも、(俺のベスト作品は寿行)といわせる不思議な魅力が、この人にはあるんだ。
男根様や白人のお尻様に勝てる作家はもうでないだろうな
寿行は基本的在りえないほどの勧善懲悪、因果応報、唯其処に至るまでの手段が人間の悪意を怖ましい程に表現していて、心の原始的なものを揺さ振る。
貶めたらやり返す、誇りを汚したら、復権させる。ヒロインも唯一方的に犠牲に成ると言う訳ではなく、償いはさせて貰うという爽快感は似たような小説はあっても一つ突き抜けたものがあるのが寿行の特徴かも。
男と女を見つめる無常で、優しい二律背反の視線が寿行独自の視線なのかな。
寿行に男の矜持というものを教えてもらったようなものだもの。
鯱シリーズ、誰も彼もが思念思念とやりだしてから読まなくなった。
ジャンプ漫画の能力インフレみたいだったなあ。
31 :
無名草子さん:2007/09/04(火) 14:49:34
シャチシリーズは動物戦争が一番面白く、
次に拳法一族、裁判、潜水艦、北国、アマゾンの順。
まあ前半はどれも面白いけど。
恵小鈴はチュンリーをイメージした。
シャチではないんだが、
ストーリーの終わりに「なんとかヘシアンフライ」とかいう昆虫の説明で終わる本はなんだっけ?
俺は逆にアマゾンを舞台にした「碧い鯱」が一番気に入っている。
普段、お調子者の十樹吾一がカッコイイ。
次に拳法一族=「黒い鯱」→アラスカ=「白い鯱」→原潜=「赤い鯱」の順かな。
「緋の鯱」以降は仙石文蔵が時を超える能力を得て無敵になってしまったから、
最初の頃ほど面白く無くなった。
他のメンバーもみんな思念を使い始めて、世界中に敵がいなくなっちゃったからなあ。
最初の頃の方が、ひとり一人のキャラが立っていてよかった。
33 :
無名草子さん:2007/09/07(金) 18:48:24 BE:957043049-2BP(1)
>>33 その事件に関するスレが同じ板にあるが、そのスレでは、残された旦那への印象が逆転してます。
「天国からのラブレター」でぐぐるよろし。(残された旦那が出版した本)
>>33、
>>34 むしろこの事件に必要なのは「闇の法廷」だな。
旦那の立場とか夫婦の醜聞とか、はっきりいって興味はない。
その辺の世間にゴロゴロ転がってること。
俺としては単に、姑息な手段で量刑を逃れようとする犯人を処断して欲しいだけ。
見苦し過ぎる。
西村寿行の作品は女のお尻に粘着しているのが多いな。
だいたいレイプされて前の穴と後ろの穴を両方犯される。
そして身も心も奴隷化されてっていうパターン。
最近はすっかり読まれなくなったが死後は完全に忘れ去られる
タイプのエロ作家
エロ作家としか見られない人はそりゃ忘れてくだろうな
そんな人ばかりじゃないことくらい、このスレ見てればわかるとも思う
38 :
無名草子さん:2007/09/09(日) 22:37:32
本屋の文庫本は別な西村ばっかだし、ブックオフでもめっきり冊数が少なくなった。
「30歳前後の人妻」を「亭主のみている前」で「陵辱し」やがて「反応する」のが定番でしたね。
寿行は「エロシーンが独特である」というだけで、エロ作家というのとは程遠いだろう。
主体のバイオレンスの味付けに、強烈なエロスが加味されているといった方が正しい。
まあ、エロシーンの全くないお子ちゃま小説を好む向きには、衝撃的な作家ではあるけどね。
直木三十五を見るように、一世を風靡した流行作家がいずれ忘れられて行くのは、
ファンには残念だが仕方がないこと。
直木のように死後何十年も経ってから、テレビ化され再評価される場合もある訳だから、
一人の人間一生の短いスパンの中で判断できることでもないと思う。
それ以前に、喪も明けないうちから故人となった作家のスレにきて、わざと貶める風な書き込みをする
>>36のような人もどうかと思うが。
親父が買ってくる文庫本を小学生位からこっそり読んでた
峠(変換できないのでこれで許して)シリーズでCJ-5のGOLDEN EAGLEにあこがれたなあ
あと半年も経過してみ
このスレ無くなるからさ
ミステリ板のが本スレだから
43 :
無名草子さん:2007/09/10(月) 20:47:37
>>40 そのシリーズは大魔縁がよかったね。
陰湿な世界観をよくあそこまで文章にできたもんだ。
私の中では一生モノの作家だ。
44 :
無名草子さん:2007/09/10(月) 23:45:34
エッセイとか未完の原稿とかをまとめた本を徳間辺りから出して欲しいなぁ。
>>43 ひえもんとこぶじろうだね。
あのデモニッシュな雰囲気も良かったけど、俺はやっぱり1作目のリリシズムが好きだなぁ。
ゴールデンイーグルがカッコよくて、将来乗るならCJ-5と思ったもんだ。
(家族事情もあり、実際は国産メーカーの中型乗用車に落ち着いてしまったがw)
完結編の「垰よ永遠に」は、あの倍くらいの長さが欲しかったと思う。
内容は盛り沢山なのに、後半バタバタと片付いてしまうのが非常に残念。
ゴールデンイーグルも最後まで活躍させて欲しかったし‥‥
「地獄」が好きだったなあ。
天変地異等で恐慌に陥ると必ず集団レイプに走るのが印象に残ってる。
なので新井素子の「ひとめあなたに…」を読んだ時、ヒロインが
無傷で目的地へたどりついたのに何だか拍子抜けしてしまった。
別にいつやられるかとwktkしてたわけではないけどね。
俺は「沈黙の艦隊」を読みながら
こいつらはいつになったら性交奴隷を調達するんだろう?
男ばかりの潜水艦で何日も過ごせるはずがないじゃないか
なんて思ってたな
子供の頃、マンガやアニメのヒロインが悪の組織に攫われ人質にされるシーンを見る度に不思議に感じたものだ。
ヒロインたちは拘束され自由を奪われこそすれ、いつも丁重に扱われていて、時には敵の親玉に罵詈雑言を浴びせても何の乱暴もされない。
そんなヒロインのどこに、救出に行かなければならない危機的状況があるのだろう、と。
組織にとってヒロインは生殺与奪の権を握った戦利品であり、奴隷も同然のはず。
もっとムチャクチャにされちゃうのがホントだろうと子供ながらに感じていた。
(レイプや凌辱という概念は、当時はまだ持っていなかったにしても・・・)
寿行的視点は、ある意味「社会の真理」といっていいと思う。
人が人を虐げることの残酷と悦楽。それはこの社会に歴然として存在する。
寿行文学は、人間社会の醜さを隠しているオブラートのような皮膜を剥ぎ取って、現実を露にしている。
自分は、その点をもっと評価されていいと思っている。
(それが非道徳だとか、子供の情操に良くないとか、反社会的であるとかは、ここでは別問題)
49 :
無名草子さん:2007/09/19(水) 20:15:47
司法破壊の緋、動物戦争の幽鬼...こんな妄想を描く西村さんはすごい。
今、こういう作家って誰かいないのかな...
夢枕獏あたりは寿行に影響を受けた作家といわれるが、
俺にはどうも伝奇的な世界観が合わないんだよね。
現実的にありそうでなくて暗くて陰湿で、
現実と照らし合わせた雑学など織り交ぜ、人間の本能剥き出しの作風のぞむ。
ハードな描写が強烈で、時々入るギャグ、というかユーモアが笑っていいものか
判断がつかない事が多かったです。
「裸の冬」の、途中で合流する学者の暴れっぷりとか。
無敵の力を持つスーパーヒロインが
あべこべに敵に絡め取られて陵辱の限りを尽くされるっていう
エロアニメの黄金パターンを最初にやったのはこの人だよね。
「峠に棲む鬼」だったかな。
バイオレンスの作家ってブラックユーモアが多いんだけど、
この人のユーモアは正統派ギャグという感じ。
なんか、緊迫したシーンでも、ほのぼのとしてるんだよね。
「俺はストライキだ。お前がやれ」「バカタレ」とか掛け合いながら、
テロ組織を殲滅させてしまう中郷・伊能コンビが、何げに好きでした。
53 :
無名草子さん:2007/09/30(日) 03:32:17
たけしの独裁国家紹介番組で、スワジランド出てましたね。
首都ムババネも出ていて、ああここを中郷と伊能が占拠したのかと、
感慨深かったです。
ツワンボ三世は出ませんでしたが。
今、死神シリーズを1作目から読み返していて、
丁度、「頻闇にいのち惑いぬ」まできたところです。
死神コンビはやっぱりいいな。
悪魔の工房との最終決戦に臨む米軍輸送機の中での二人の会話に、
思わずにんまりしてしまいました。
中郷おちゃめすぎるww
個人的には「頻闇」は、アクションとユーモアのバランスが良く、
好きな作品です。
「往きてまた還らず」みたいなハードなのもいいけどね。
55 :
無名草子さん:2007/10/30(火) 03:28:28
56 :
無名草子さん:2007/10/30(火) 03:29:21
57 :
無名草子さん:2007/11/27(火) 23:59:54
58 :
無名草子さん:2007/11/28(水) 17:14:24
ぬるぽ
59 :
無名草子さん:2007/11/28(水) 17:44:16
60 :
無名草子さん:2007/11/28(水) 17:45:28
間違えた
>>58 ガッ
てか、この板でぬるぽとはやるな。
この板でって、過疎板なの?
62 :
無名草子さん:2007/12/11(火) 14:57:33
久々に読みました。死神シリーズ。やっぱ面白いなぁと思ってこのスレ来たら、
既にお亡くなりだったとは…合掌。
最初に買ったのが、「鬼のあしおと(変換できず)」で、狂ったように抜いたものでした。
20代前半まではロリ気味だった私が寿行氏の作品群に接して以来、
すっかり人妻指向になってしまいました。
64 :
無名草子さん:2008/01/30(水) 15:07:34
ぬるp
垰、CCV誌で紹介されてたwwww
66 :
無名草子さん:2008/02/06(水) 06:39:31
>>30 ガハハ。分かる分かる。いつの間にか超能力、仙人合戦みたいになっちゃ
ったからな。
でもぶっ壊れた鯱シリーズも楽しかったよ。
67 :
無名草子さん:2008/02/06(水) 06:46:20
>>49 獏は獏で楽しいし、初期のキマイラの
壊れやすく儚い少年少女の世界も好きだった。
個人的には、格闘技にこり始めてからつまらなくなったと思う。
まあ強い男っていうのも彼の憧れなんだろうけどねえ。
キマイラの真壁雲斎のキャラ造形は、明らかに仙石文蔵の影響を受けてた。
キマイラ初めて読んだ時にハッキリ判った。
69 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 10:10:35
真壁雲斎って、竜王院弘?の師匠だっけ。
キマイラも柔術とか出てきてまったく読む気失せた。。。
生身の肉体を極限まで鍛えた人と、半獣人間の戦い、、、これも
興味があると言えばあったが、どうなったのかな。
70 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 10:31:50
西村寿行 は痛い目にあえ!
71 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 11:10:22
「黄金の犬 襲われた美人母娘 連続殺人を追って愛犬ゴロ東日本横断の旅」1991/4/9、脚本 長坂秀佳、監督 藤井克彦、出演 桜田淳子、夏夕介
72 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 12:15:51
>>69 真壁雲斎は、大鳳吼と九十九三蔵の師匠ね。スレチだけど。
それにしても、おい
>>70よ!
痛い目にあえ!‥って、仕事中に吹いちまったじゃねえか、この消防www
>>36 >だいたいレイプされて前の穴と後ろの穴を両方犯される。
>そして身も心も奴隷化されてっていうパターン。
その後なぜか立場が逆転して、男どもがM男に堕ちていくパターンが多くね?
74 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 13:41:01
あ、真壁の修行仲間で、人の道を外れた方が
竜王院ひろしの師匠だったね。名前はなんだっけな。
真壁は、典型的な好々爺仙人タイプだったっけ。いやでも
それじゃ千石文蔵と違うぞ?w
夢枕の小説は寿行と違ってキャラが漫画チックだよね。美少年、美形、
老子、みたいな設定がさ。魔獣狩3部作は良かったと思うけどね。
あれで止めておけば良かったんだよな。キマイラももっと早く終わらせられた
はず。
キマイラ、魔獣狩が長引いたせいで、結局夢枕は俺の好きな作家リストから
消えた気がする。なんか読む気がしない。
寿行のシリーズものは、毎回1話完結だから読める。僧都何某とか、多少前後
つながることもあるが、まあ適当に書き殴ってる感じなので、却って読みやすい。
夢枕は力を入れまくって書いてるんだろうが、読む側からしたら冗漫。
75 :
無名草子さん:2008/02/07(木) 13:55:04
武道系はすべて読んでないな。狼浪伝を読もうとしたこともあるけど、
最初の数10ページで飽きた。ああいう男のロマンとか全然分からん。
全然乗れなかった。
魔獣狩り の外伝系はだいたい読んだけど、
読み終わるとなにも残ってない感じ。
魔獣狩りは最初の3部作で完結だな。最初に出てくる山中のオカルト儀式からして
寿行テイストで溢れてたからね。 半獣人に指をちょん切られた挙句、
女も奪われインポになる、復讐鬼と化す、、、なんていう
あの乾いたテイストは明らかに寿行テイストかな。
夢枕は作家としてまだ荒削りで、まだまだ背伸びをしている段階だったん
だろうけど、その時がピークだったのかもしれない。
文成仙吉、九門鳳介、、、なんて変な名前の付け方も寿行の影響なん
だろうね。
結局、俺は寿行ファンであって、夢枕ファンではないのかな?
しかし 魔獣狩り三部作は、寿行のどのシリーズよりまとまっていると
思うし、子供向けのキマイラも好きだ。。。
もっと別のなにかが合わないんだろう。
それに寿行作品にしても冒険活劇、復讐モノは好きだが、
めくらまし、とかあっち系は簡便なんだよね。気持ち悪い。寿行も厳密には好きな作家
とは言えないかもね。。
西村寿行のおかげで人妻が好きになった
竜王院&菊地の師匠は、宇名月典膳(字が違うかも?)
典膳は同じ武道の達人でも生臭い感じがする。
雲斎は飄々として枯れた感じ。
それで仙石に近いイメージを持ったのかも。
>>74-
>>75は同じ人?
なんかオレと読書傾向が似ているなw
オレもキマイラは昔好きだったんだが、前田光世あたりから読んでないw
魔獣狩りの印象も同意見だし。
79 :
無名草子さん:2008/02/08(金) 00:34:44
人妻いいな。
>>74-76 は同じ人っすよ。なんか懐かしくて一気に書いてしまいました。
魔獣狩と言えば、=文成仙吉だったんだが、第二部のあの日和っぷりは
なんだよとガッカリした。
キマイラはもう一回読み直す可能性もあるけど、魔獣狩はいいや。。
四殺とか全然楽しくなかった。プロレスオタクが意気揚々とプロレスを語っても、
一般人には全く面白みが伝わらない、それに今の夢枕の作品は近いように
思う。
復讐、怨念、反社会性、カルト宗教、ヴァイオレンス、レイプ、みたいな寿行
テイストにあふれていたからこそ、魔獣狩三部作は成功したのではないかな。
もちろん、それ だけ ではないけど。
九門鳳介の印象は小さくて、文成仙吉のイメージが圧倒的だった。文成は
夢枕がかなり無理して書き上げたキャラだっただろうね。
作中のラブシーンとかもかなり無理したと本人が語ってるし。
いまでこそ小説やマンガに達人・超人の老人キャラはいっぱい出てくるけど、
自分は、寿行以前にそういう作品を知らなかった。
自分が知らないだけかも知れないが‥‥
(時代小説にはありそうな気もするが、自分は時代小説をあまり読まないし、
現代を舞台にしたエンターティンメントに超人的老人キャラを登場させたのは、
寿行が先駆けなんじゃないかな。)
筋骨隆とした偉丈夫、ニヒルでクールなイケ面、知能で敵を凌ぐ天才、みたいなのが
それまでのヒーローの資質だったけど、寿行は、鶴のように痩せた60、70の老人が、
杖術や拳法で敵をバタバタ倒していく話を書いた。
獏が書く超人・達人ジジイは、その寿行の描く老人キャラを
トレースしているような印象を受けるんだ。
うん、でもね、あなたの言うとおり時代小説に前例は多いんだよ。
つーか、剣豪とかって、けっこう老人なイメージないかい?
山田風太郎の書く上泉伊勢守とかね。
ま、だからといって、寿行の作品の価値が少しも落ちるものでは
無いと思うけど。
83 :
無名草子さん:2008/02/22(金) 14:25:56
緑人間の俺が来ましたよ。
まぁ、呪いの鯱までしか読んでないけど。
犬の話が多いなあ
地獄にまで犬出てきたし
結構M男話多いので実は西村寿行本人も・・・
タイトルに犬のつく作品をざっと挙げてみると
犬笛
黄金の犬
旅券のない犬
幻の白い犬を見た
老人と狩りをしない猟犬物語
凩の犬
学歴のない犬
幽鬼犬
賞金犬
だが、タイトルに犬がつかなくても、犬が重要な役割を果たす
風は悽愴
荒ぶる魂
まぼろしの獣
のような動物小説も多数あり
犬が全く登場しない小説は、
短編以外では、おそらく皆無に近いのではないかと
87 :
無名草子さん:2008/04/21(月) 20:02:44
官能小説が好きでかなり読んでるのですが、あつらえたようなエロにはもはや感じなくなってしまいました。
しっかりした物語の流れの中で表出するエロこそ強力なエロであるという境地に達しまして、最近は定評のある
菊池なぞを読み始めました。
しかし、けっして悪くはなくところどころで実に興奮させられたりもするのですが、自分には
どうにもソフトすぎます。
西村氏の作品は未読で、ぜひ読んでみたいのですが、芸域が広すぎてどこから手をつけていいやらわかりません。
熱いエロが迸ってる作品を教えていただけないでしょうか? よろしくお願いします。
>>87 牙城を撃て
汝!怒りもて報いよ
峠に棲む鬼
怒りの白き都
悪霊の棲む日々
晩秋の陽の炎ゆ
症候群
このあたりかな
>>88 ありがとうございます。早速「牙城を撃て」を読んでます。
すごいですね。エロとゆーよりもエロスですね。
人気はともかく文壇での評価が低いってのがまったく解せない。
銀座で夜の蝶たちにちやほやされるよりも、
仕事場での、寿行番編集者たちとの夜毎の宴会を愛した先生。
「黄金の犬」の飼い主の陵辱シーンってよく話題に出るけど、どんな感じなん?
どんなんと聞かれてもエロいとしか言い様がない
興味があるなら読んでみればいいよ
エロいだけじゃなく面白いから
93 :
無名草子さん:2008/05/06(火) 23:02:01
全く出てないけど
『虎無笛』が一番面白かった。
次が『犬笛』かな。
94 :
無名草子さん:2008/05/06(火) 23:26:04
ゴメン『虎落笛』だった。
虎落笛って7歳のロシア人ハーフの幼女がレイープされるは無しだっけ?
96 :
無名草子さん:2008/05/07(水) 00:05:17
>>95 ほとんど幼女〜少女ばっか。あと近親姦とか。
なんせ昔の日本の事だから。
97 :
無名草子さん:2008/05/07(水) 00:19:50
たしか、登場人物の女は全て、今でいう小学生位でレ〜プされてた気がする。
近親姦も酷かった。妾2人に産ませた自分の娘2人に、また自分の子供を産ませたり。
そいつの本妻との息子は、腹違いの妹2人と、その2人に親父が産ませた子供2人とやったり。
たしか腹違いの妹2人の娘2人(これも妹か?)に子供産ませてた。
もう虎落笛は本屋では売ってないんじゃね?
そりゃ売ってないって。
98 :
無名草子さん:2008/05/07(水) 00:25:20
あの時代にコンドームがあれば…
避妊しない奴は避妊しないだろうけど。
女八代の運命。実話だったとしても驚かないけどね。
99 :
無名草子さん:2008/05/07(水) 00:35:48
虎落笛は徳間書店で売ってるぽいから買って読んでみてね。面白いよ。
オイラはブックOFFで買ったけどさ。
「虎落笛」は電子書籍でも普通に手に入るね。
101 :
無名草子さん:2008/05/08(木) 03:24:07
女がマンコ玩具のように扱われたり、罪も無い人が虐殺されたりするのはへっちゃらなんですが
動物の可哀想な話だけは苦手なんです。胸がきゅんとしてしばらく食事の量が落ちてしまって
体調を崩してしまったりします。
「黄金の犬」の評判がいいので大変興味があるのですが、嫌な予感がします。
大丈夫でしょうか?
大丈夫です
>>102 ほんとですか?ありがとう!よかった!
さっそく読んでみます。
「旅券のない犬」もいいよ。
犬笛が堪らなく好きなんだが・・・
寿行の犬が登場する作品は、犬に対する慈愛は並々ならない(他の作家の追従を許さない)ものがあるからドレも是非お勧め。
人間はどんな悲惨な目に合っても、犬だけは助かるからな。
ワンワンを不幸にしたらいけませんよね。
ほんと罪のない生き物ですもの。
先生は飼っていたのかな?
>>107 先生が紀州犬の愛好家だったことは、ファンの間では知らない人がいないほど有名な話。
初代の愛犬ちー子が交通事故死した時は、一時、小説が書けなくなるほど落ち込んだらしい。
その時、家に帰らない犬を心配した先生が、寿行番編集者たちを総動員して探し回った話も有名。
先生は後に、自分が死んで地獄へ行く奇想小説を書いており、
その作品「地獄」の中で、事故で死に別れたちー子と再会しています。
この小説、「地獄」というおどろおどろしいタイトルとは裏腹で、痛快なユーモア奇想小説。
もし興味があれば、一読をすすめる。面白いさは保証します。
まさに、ワンダフルなお話ですね。
109は絞首刑にするけん
梅吉爺さん、お達者で何よりです。
種付けは順調ですか?
113 :
無名草子さん:2008/05/16(金) 01:20:42
ええボボしとるけん
114 :
無名草子さん:2008/05/16(金) 02:47:26
>>91 北守礼子は寿行ヒロインナンバーワンだな
セリフや仕草がとにかく絶妙にエロい
量より質だよ
殺人犯を追う刑事が日本アルプスの山荘に行ったら、そこに猟銃を持って逃亡中の
強盗が乗り込んできて、たまたま山荘にいた女子大生を犯しまくったりした挙句、
最終的には全員狼に食われて死ぬ話ってなんだっけ?
小5ぐらいの時に読んですごい衝撃を受けた覚えが。
>>115 「魔の牙」
猟銃を持って逃亡中の強盗が乗り込んできて‥ってところが違うけど
>>115 >小5ぐらいの時に読んですごい衝撃を受けた覚えが。
小5・・・小5・・・小5・・・
自分で単行本買ったのか?親父の本棚から盗み読みしたのか?
118 :
無名草子さん:2008/05/18(日) 18:02:02
いやいや、私の知り合いには寿行を読んで……
↓
新聞に載りました。
↑ツマンネー返し・・・
せめて、
(節こぶ状になるまで男根を鍛えました)
あるいは、
(タヌキと会話が出来るようになりました)
くらいは書いてくれよ
121 :
無名草子さん:2008/06/13(金) 23:06:03
御坂亜紀と根岸由紀が犯されるのがいい。
亜紀は浅羽の子供産んでくれ
根岸由紀はあれだけ毎日犯されれば妊娠するだろ。
最初のうちは睾丸を握り潰して逃亡するくらいだったが
結局は奴隷になって最後まで犯されつづける
122 :
無名草子さん:2008/06/14(土) 03:11:50
あー、鯱シリーズ、映像化しないかなぁ・・・
現代の俳優陣では無理だな・・・
やはり西村晃、松田優作、千葉真一、地井武男あたりしか似合わないもの
鯱シリーズは川尻善昭監督に本当の意味での
「おとなが楽しめるアニメ」として作ってほしいと思ってる
実写は予算的に難しいのもある
124 :
無名草子さん:2008/06/16(月) 03:32:27
社会背景ももうだいぶ違うしね
アニメでいいと思う
125 :
無名草子さん:2008/06/17(火) 01:13:45
男根様〜
126 :
無名草子さん:2008/06/17(火) 04:11:09
100%ないだろうが、
もし実写とかされても、香取慎吾とか使われそうでサムいもんな
127 :
無名草子さん:2008/06/19(木) 08:22:54
実写もアニメも現実性がない
小池一夫×叶精作御大に漫画でいいから書いてほしい
128 :
無名草子さん:2008/06/25(水) 21:24:23
君よ憤怒〜の映画もかなり無理あるな
でも、あの頃の実写の限界点なんだろうな
健さんだと、ちと主人公が綺麗過ぎるがw
人生で初めて読破した小説が
オヤジの枕元にあった西村寿行「炎の大地」。
私が小学5年のときである。
私が大人になって彼が、
この小説の舞台であるブラジルの事を
ろくに取材もせず地図とほぼ想像だけで
書ききった事実を知る。
略奪・強姦・虐殺・放浪・復讐と
寿行ゴールデンコンボが炸裂する
今でも一番好きな作品です。
>>129 本人は創作に忙しくて取材に赴いてはいないけど、専属のライターを雇って現地取材を行ってたらしいよ。
100項目以上に渡る詳細な取材を依頼されてたとか、文庫本にそのライターさんの楽屋話がのっていた。
事情通が驚くほど、当時の現地の様子が細密を極めていたとかいう話も聞いた。
ブラジルへ旅行しようとしていた人が、これを読んで恐ろしくなって断念したとか。
確かに想像力を働かせた部分もあるんだろうけど、想像力だけでそのリアリティは出せなかったと思う。
花に三春の約ありの、逢魔紀魅とジョディの異母姉妹近親相姦は萌えた
132 :
無名草子さん:2008/06/27(金) 16:35:45
鯱の加代がどんどん壊れていくのが楽しかった
昔の役者なら、梶芽衣子あたりにやってほしい
出雲阿紫も壊れっぷりが凄まじい。
蘭菊の狐と襤褸の詩ではまるで別人みたいだ。
134 :
無名草子さん:2008/07/11(金) 18:21:16
>>122 鯱シリーズは一度映画化したいねえ。仙石は千葉真一か緒形拳だろう。十樹吾一は伊原剛志か哀川翔、北村一輝もいいな。
天星は、今の俳優なら堤真一(昔なら藤岡弘)関根十郎は…イメージに合うのがいないが、沢村一樹が
今みたいに、おちゃらけてなければいい感じなんだけどね。加代さんがバッチリはまる女優がいないねえ。
ベタだけど黒木瞳、松雪泰子あたりか。
135 :
無名草子さん:2008/07/12(土) 14:58:19
>>134 おれのイメージとはかなり違うな。
まず仙石爺さんだが、おれの中では宇野重吉がベスト。ただもう故人なので息子の寺尾聡にやらせとこう。
天星の堤はいいと思うが、宇梶や高田延彦なんかもよさそう。
関根の沢村はちとなぁ…今のとこ該当者なし。
十樹吾一については、北村の起用はけっこう鋭いと思うが、昔の俳優でいうと石橋正次がもう少し背が高い
といいなって感じ。
問題は加代さんだが、ここは小説のイメージから離れて杉本彩か鈴木京香、高岡早紀あたりでいいや。
独断と偏見MAXなのは承知ですが、これでお願いします。
136 :
無名草子さん:2008/07/12(土) 15:33:59
今頃になって「滅びの笛」にはまりました。
コレ読んで、いずれ必ず発生する新型ヒトフルのとき、
絶対にこれと同じ陵辱パニックが起こるだろうな、と思い
ぞっとしました。
確かに、女性が多く勤めてる病院は最も危険ですね。
137 :
無名草子さん:2008/07/13(日) 19:59:59
仙石は宇野重吉か西村晃がいいなぁ
ナツカシス・・・
139 :
無名草子さん:2008/08/08(金) 02:26:38
フジテレビ系・「金曜プレステージ」
『日向夢子調停委員事件簿5 高価な代償』
(原作)西村寿行「原色の蛾」所収「高価な代償」(徳間書店刊)
(脚本)田中江里夏
(演出)七高剛
(出演)日向夢子…三田佳子
織田麻里…坂井真紀
諸星光一…赤坂泰彦
山本源介…山崎銀之丞
森達彦…森宮隆
男…大鶴義丹
顔にアザのある男…ガダルカナル・タカ
氷室敬吾…北村総一朗
日向善三…梅宮辰夫
(放送日時)2008年8月22日(金)夜19:57〜21:49
(制作)フジテレビ
アズバーズ
140 :
無名草子さん:2008/08/23(土) 19:27:19
一周忌ですね
141 :
自由研究:2008/09/04(木) 23:06:28
143 :
無名草子さん:2008/11/18(火) 23:07:16
口腔性交という言葉がよく出てくるんだよな。
144 :
名無しのオプ:2008/12/17(水) 01:05:48
なんでこんなにヌレが伸びてないの?
本スレがミス板にあるから仕方がないよ。
面白い話題はみんな本スレにいっちゃうから。
向こうは順調に伸びてる。
気持ち…いいだに…
147 :
自由研究:2009/03/15(日) 19:23:20
148 :
無名草子さん:2009/03/15(日) 19:50:10
もう亡くなった人なんですか?
うあ、このスレ続いてるんだね
3年ぶりに寿行スレみつけた
寿行先生の映画版「犬笛」って
オリジナル・フィルムが紛失してるからDVDにできないらしいね
なんてことなんだ
炎の犬とかもぜんぶソフトにすべきだよな
150 :
無名草子さん:2009/03/30(月) 10:48:35
>>149 ええっ、そうなのか‥‥
映画「犬笛」は、自分が寿行の世界に触れるきっかけになった作品。
また見たいと思っていたので残念だ。
寿行の映像化作品の中では、たぶん一番良い出来だった(私見)と思うだけに、尚更‥‥
亡くなられた直後に、リメイク版が作られるという話もあったけど、
立ち消えになったのか1年以上続報をきかないしなあ‥‥
「炎の犬」や「黄金の犬」の犬サスペンスドラマも大好きだったんだよなあ。
昔は犬の首輪のロケットに隠されていた機密マイクロフィルムも、
今の時代リメイクすると、フラッシュメモリーとかUSBになるんだろうな。
その辺りは、情報が小型化された現代の方が、リアリティが出せそう。
>>150 リメイクねえ・・・。
故、緒方拳に一作は寿行作品へ絡んでほしかったな
座頭市のリメイクに香取シンゴが主演というニュースで
気分がドンヨリしたよ
寿行作品にはペラペラの薄っぺらいイケメンとか必要ないので
無骨な男っぽさを秘めた硬派な役者でかためて欲しいよね
フジテレビとかが制作へ絡むとジャニタレがでたり
「鉄」がCGで笑ったり、ありえないことやりそうだからマジでやめてほしいw
それだったらリメイク止めるように署名だな
あそうそう
>>86 に『風と雲の街』をぜひ入れて欲しかったな
キャラクターがたちまくった連中が少女売春組織とヤクザを相手に大暴れ
小粒だけど実に寿行らしい作品
ガン鉄という旧日本軍に改良された犬が出てくるんだ
あとはセックスしてぇ〜ばっかり言ってる刑事のコンビや
特殊能力をもったアキラムという女とその一族が絡む
何度読んでも面白い一冊
個人的には『蘭菊の狐』、『襤褸の詩』に次いで大好きかな
これ読み返すたびにタランティーノとかが映画化したら
面白いB級エロテック・バイオレンス映画になるのになって思う
まぁミステリーじゃないのであっちのスレへ書くべきかもしれんけどね
脳嗅犬・頑鉄か‥‥懐かしい。
結局、超能力犬か、ただの駄犬か、最後まで曖昧なままだったんじゃなかったっけ。
俺個人としては、頑鉄の能力の真贋や作出された経緯あたりをもっと濃く書き込んでもらいたかった。
終盤ただのスラップスティックに流れてしまったのが、ちょっと残念。
くずおれた神々では、標的の臭紋を脳に転写された殺し犬のクロベエってのも出てきたな。
寿行の、犬の能力をエンターテインメントに昇華させる発想の多彩さと巧みさは、
やはり他者の追随を許さないものがある。
>>153 >スラップスティックに流れてしまったのが
俺はああいう流れも寿行らしいと思うんだな。
二人組のやりとりが最初からドタバタしてるからね。
映画でいうと石井輝夫の映画みたいなバカバカしさもあって、意外と寿行以外に
ああいう物語を書ける人っていないと思うんだ。売れっ子だったから許されたのかもしれないけどね。
『月を撃つ男』って作品なんかも後半がグチャグチャで前半のハードバイオレンスが
いつのまにかカサンドラクロスみたいなバイオハザードになっちまってるし
おまけに主役が役割投げちゃってるし。
読みながらも「あ〜あプロットが破綻スレスレじゃんw」なんて感じるわけだけど
それって寿行の作品多いよね。ファンの愛情がなければ読めない作品も多いと思うんだ。
石井輝夫の『恐怖奇形人間』なんかも最後は花火ドーンで「おかぁさ〜〜ん」だもん
なんじゃそれ!っていうB級ならではの面白さがある。マニアには愛があるから
カルト映画だなんていって喜ぶけど、愛情のない人間にしてみれば
あんなのバカ映画に違いないからね。
・・・寿行の作品はクロベエが多いからなぁ。
どれだったかなw
保
掃除していて20年ぶりに読んだ。
やっぱり違うわ。
TVやCG使った映画ともネットとも最近の屁タレ糞小説類なんかとは全く違うこの充実感
中島梓が寿行の文章を絶賛していたね。
自然に読者は載せられてしまう達筆だからみんな意識していないけれど、
実に完成された熟達の筆致だって。
さすがに、それはエロに行く前だね
その頃は、星新一や筒井康隆にも絶賛されてた
相当、昔の話だけど
159 :
無名草子さん:2009/05/22(金) 03:54:30
四国か瀬戸内が舞台で、魔物めいた黒牛がキイになっている小説のタイトルは何でしょうか?
短編ではなかったはず?「痩牛鬼」ではない?「牡牛の渓」も違和感がある。
詳しい方お願いします。
162 :
無名草子さん:2009/07/12(日) 17:56:16
則宗千穂「風の渚」のような強くて凛とした女性が好みだ
こんな女性を彼女にしたい・・・
163 :
名無しのオプ:2009/08/07(金) 09:55:41
名前が(・∀・)イイ
164 :
無名草子さん:2009/08/24(月) 22:54:29
二周忌ですね。
1年間で20ちょっとしかレスがついてないや。
こっちのスレはのびないなあ。
『神さまの死骸』が、
大好きなんです。
許容と救済の巡礼を続けるヒロインに、涙が出る程、
…萌えてしまいました。
>>165 あれはいい短編ですね。
あの短編集「扉のない闇」は、他の収録作品もバラエティに富んでいて飽きない。
寿行は、ホントに短編の名手だった。いい短編集が沢山ある。
後期の短編には、ちょっとこれは‥‥と思うものもあるけど、
80年代の一番脂の乗っている頃までの短編は、ほとんどハズレがなかったと思う。
星新一が絶賛してたのも良くわかる。
男根さま系と非男根さま系の二種に大別される。
168 :
無名草子さん:2009/11/12(木) 03:34:34
兄貴の望はまだ元気なんだな。
169 :
無名草子さん:2009/12/26(土) 15:55:57
>>122 あー、鯱シリーズ、映像化しないかなぁ・・・
現代の俳優陣では無理だな・・・
やはり西村晃、松田優作、千葉真一、地井武男あたりしか似合わないもの
きっと SMAP全員出演 ジャニーズ系友情出演多数で CGに頼りまくりの映画が
できますよ。 セックスシーンはレイプされる役をクサ●ギ君が引き受けます。
今の役者さんだと、山田孝之は演技うまいけどね。ドラマとか見てると。
他は妻夫木とか、まだマシなほうかな。
横山やすしの息子がVシネに出たりしてるじゃん。
どんな役を割り当てるか、とっさに思いつかないが、使える役者だと思う。
>>171 木村一八はなあ‥‥
若い頃は、シャープで、野生獣のようなしなやかさも備えてて、
いいアクション俳優になりそうだと思ったんだけど‥‥
なんか今じゃ貫禄ばかりで、ヤクザの親分みたいな役しか似合わなさそうだな。
若い頃のしなやかさをそのままに年齢を重ねていれば、
十樹吾一あたりの役にハマってたかも、と思うのだが‥‥
そういや、肥えたな、一八。残念だ
174 :
無名草子さん:2010/02/09(火) 16:10:40
175 :
無名草子さん:2010/03/21(日) 18:19:09
以下の覚えているストーリーは多分西村寿行作品だと思うのですが
タイトルを教えてください。
南方のジャングル奥深く(ニューギニア?)で、日本の祠のようなものを発見し、
そこに小さい石仏を見た主人公は、
歴史には記録されていない大昔に移住した日本人が作ったのかと考える。
終戦後ニューギニア戦線で生き残った日本兵の内
日本へ帰国していない人のものではないかと主人公は考える。
現地で成功して暮らしている華僑の一人が、残留日本兵ではないかと、推理し、
その華僑を問い詰めるが、確信はつかめず、失意のまま、飛行機で現地を去ろうとする。
主人公が乗った飛行機が華僑の家の上空にさしかかった時に、
その敷地内の池を眺めて、主人公はあの華僑は日本人だと確信する。
それは池が上空から見ると「心」の形をしていたことだった。
主人公は引き返し、華僑を問い詰めると
日本人が成りすました華僑は、本当のことを話し始める。
以上です。
>>175 ミス板に解答きてたよ。
聞きたい気持ちはわかるけどマルチはやめよう。
177 :
175:2010/03/23(火) 23:20:01
178 :
無名草子さん:2010/04/12(月) 02:52:33
「鬼女哀し」をぜひ喪女の皆様方に読んでもらいたいw
羽化真人ってやたら強い爺が出てくるやつが面白かった
題名忘れたが、味方がことごとく強者揃いのアクションものだった
>>179 ちなみにそれは「花に三春の約あり」と「妖しの花乱れにぞ」の2部作です。
181 :
無名草子さん:
「地獄」読みたいと思って古本屋漁りまくってるが全然見つからんなあ・・・