豆腐を愚劣するものは、ついに国家をほろぼす
4 :
無名草子さん :2007/05/18(金) 10:29:20
>>1 乙
司馬文学に行く前に熟読してきた作家って誰?
俺は池波正太郎の代表的な3部作(鬼平・剣客・梅安)を通過してから司馬に来た
隆慶一郎、筒井康隆、赤川次郎ぐらい 元々あまり小説を読まなかったんだけど、 司馬を読み始めてから小説を読むのが大好きになった
新スレおめっ\(^O^)/
10 :
無名草子さん :2007/05/18(金) 17:52:34
>>7 和月伸宏「るろうに剣心」
・・・断っておくがマジレスだからなw
>>1 乙
12 :
無名草子さん :2007/05/18(金) 20:27:54
信者の新スレまた立ったかw
俺はいちじゃないけど、花神より蔵六先生の名言だよ
え、てことは
>>1 のは元ネタどころか、そのまんまのセリフだったんですか?
蔵六先生そんなこと言ってたのか・・・。豆腐好きとは知ってたけど
愚弄じゃないのか
花神、下巻486pにあったよ ただ「ついに」じゃなくて「ついには」だね、細かくてスマソ
19 :
無名草子さん :2007/05/19(土) 13:08:44
世に棲む日々、翔ぶが如くの文庫ってどこの店行っても各巻背表紙のロゴが 字幅や〈新装版〉の表記の有無等、不統一だね。なんか購入意欲なくすわ。
世に棲む日々はそうでもないと思うけど 飛ぶが如くはヒドいよなー、各巻バラバラで・・・なんとかしろよ文春!
21 :
無名草子さん :2007/05/19(土) 16:32:20
いや、世に棲む日々もひどいよ 立ち読みだけで全巻制覇しちまった
22 :
無名草子さん :2007/05/19(土) 18:16:55
夏にあついのは当たり前です!!
ゲームから来ました。 しかもBASARA。
>>1 乙
「象潟へ行くか」と、つぶやいた。
カッチョヨスwwww
25 :
無名草子さん :2007/05/20(日) 11:36:48
昨日「夏草の賦」買ってきた。 さあ読むかと思ったら両方とも下巻だった …orz
あー俺もそれあるわ。 しかも気づいたのが読むときで、買ってからしばらく経ってたから 替えてもらうのがけっこう恥ずかしかった。
俺なんて街道をゆくで2回も間違ったことあるぜ・・・
同じ本を2回買うようになったら、 人間終わりだと思うね
ちょっと違うが、十何年も前に俺がドラゴンボール23巻買ってきたら兄も姉も同じの買ってきてた
30 :
無名草子さん :2007/05/20(日) 20:24:51
おぃ信者達、松浦玲の「検証・龍馬伝説」は読んだ奴がいるか? 司馬は、なまじ膨大な史料に読み込んだ上で作品を書いたというから 勘違い野郎が生まれているが、詳細な論証をした松浦氏の著作を よく読めよ
釣れますか
32 :
無名草子さん :2007/05/20(日) 21:35:37
今晩はだめなようだなw
松本清張御大に食って掛かった対談は興味深かった。 あれは何という本だったかなあ。思い出せん・・。
>>33 「司馬遼太郎の日本史探訪」かな?
関ヶ原について対談してるね
平日も日曜も昼も夜もなく仕事か 本屋の営業も大変だな
世界史の先生が「これを是非読みなさい」というので 『竜馬がゆく』を買って読んだのが最初。 それまでは芥川ばっかり読んでた。 当時司馬が死んでからいくらも経ってないころで、 マスコミその他が司馬司馬言っていたので気になってはいた。 1巻目はちっとも面白くなかったが、2巻目から俄然盛り上がり、以下略。 読んでるとき、後ろから母がボソッと 「ええ本買うたな」 といったのがキモかったww
俄然という字を見ると「俄」を読みたくなるんだよねー、また読もうっと
39 :
25 :2007/05/21(月) 00:43:55
結局上巻買いなおした。 出先で買ったから電車代かけて返品もめんどくさいし。 上巻の4分の1くらい読んだが旦那が優秀な「功名が辻」みたいな印象かな
>>27 それ老化げ(ry
文庫本で買った街道を単行本の古本で買いなおすことはある。
単行本と文庫本で微妙に違ってたりする。
41 :
名無し募集中。。。 :2007/05/21(月) 06:15:02
>>40 ワイド版は地図や写真が新しくなってたりしますね
ワイド版を買う人、居てるのかなあ? 昔の単行本よりは色々と綺麗になって読みやすくなったけど、文庫版より3倍も高い値段がなあ そういや1年にわたって、毎週発売されていたビジュアル版街道をゆくって面白い?
>>42 基本的に置くスペースとコストさえ解決できればワイド版や単行本、って感じなんだろう
うちは分譲4DLKで嫁俺ガキ1名それぞれ1部屋づつ、蔵書スペースなんてなひorz
その上仕事柄新幹線内や飛行機内で本読む事が多いのでほとんどの場合文庫・・・
だから装丁とフォント的には気に入らないが最近の文庫のデカ字化はもうちっと歳食ったら嬉しく感じるかも
それ差し引いても新装版菜の花の沖のウホッはなんとかしてほしかった
つーかあの表紙デザインOK出したの誰だよw
>>43 あのデザインのおかげで菜の花の沖をスルーしました
いたるところで評判いいから買うつもりだったのになあ
漁師をしていたのは序盤なのに全巻(?)フンドシ姿だからなぁw
46 :
無名草子さん :2007/05/21(月) 18:31:36
当時の船乗りはあんな感じじゃね? 海って日差しきついし
そういう問題じゃないw
でも内容はすごくおもしろいからもったいないよ 表紙を捨てちゃえ!
無名の作家なら表紙も気になるけど、 司馬遼なんだから、誰も誤解しねーよw
>>43 4DLKって、台所が凄く多いw
文庫の字が大きくなると、くっきり綺麗で目に優しいけど、分厚くなるから嫌だよね
講談社文庫ぐらいになると、字が大きくなりすぎだし書体も代わってしまったのでガッカリ、
表紙が痛みにくい紙に変わったのは良いんだけどね
文春文庫の1ページ18行ぐらいが丁度いい感じ、書体も好み
新潮文庫は1ページ16行で行間が空きすぎで(・A・)イクナイ!!けど、紙質は断然(・∀・)イイ!!
52 :
無名草子さん :2007/05/21(月) 21:49:40
厚岸の総大人はイトコイじゃなかったっけ? ツキノエは国後の脇大人だよね?
>>50 L:リビング
D:ダイニング
K:キッチン
だからそれでいいんじゃね?
4DLKは食堂が4つってことだな。まぁだいたいキッチンと一体化してるが。
まちげえた。
>>51 へのレスな。
ちなみに本は買ったらカバーとって読むけど、普通はそうじゃないのかい?
書棚にしまっとくときにカバーかけて並べとくもんだと思ってた。
それはまあ人それぞれでしょうね 俺はカバー外さずに読むよ
俺はブックカバーを書店で買うときに付けて貰うからカバーがアッー!でもおk
このスレでアッーとか言うから今まで何とも思わなかったのに 意識し始めちゃったじゃないかw
もともと新装版じゃない俺は勝ち組
59 :
無名草子さん :2007/05/22(火) 21:04:52
60 :
小林 宏 :2007/05/22(火) 23:18:25
司馬遼太郎サンといえばまさに国民的作家ですよね。 でも私は大変バチ当たりというかその・・司馬さんの作品はほとんど読んだこと 無いんですね。一応歴史好きなのにそれなのにですよ。 まあ、「項羽と劉邦」を大昔に読んだ記憶はありますけど さすが司馬さんの文章は大変素晴らしく私の記憶に深く刻み込まれてます。
以上、余談である。
62 :
無名草子さん :2007/05/23(水) 19:02:15
おぃ信者、司馬は軍隊でヒロポンやったやってないどっちなんだ
そんな説があるの?初耳
>>62 また、お前か
こんどから、ヒロポンと呼ばしてもらうよ。
桜玉吉の漫画に戻れってば
67 :
無名草子さん :2007/05/24(木) 19:53:29
信者ですら反論がないのは図星と思われなくもない。 軍隊はたれも正気ではいられないところであった。 ひょっとするとラリって現地娘を犯しもしたかもしれない。 「戦車と違って女に乗るのは飽きがこないwwwwwwww」 と独りごちたに違いない。
68 :
無名草子さん :2007/05/24(木) 20:01:50
話はかわる。
船がない、、君はアホか!ほたえなっー!残念だ。
ワシのほうがえらいぞなもし〜。
騎兵隊とはこうじゃ、ガシャーン、奉天へーー!
金柑頭ッ!!
ちぇーすと!
おみやーんっ!
鞠などをつくような音であったそうな。
などなど、名文句を数々残した、
司馬だけど、
>>62 コラッーー!!
俺は玉食って大谷吉継と神輿やんのが好きなんだよ!!!
分かったかコラーー!
70 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 00:54:30
>>69 残念!違うよ!
俺初めての書込みです!
そうやって【自分は分ってる】
みたいなのって駄目だよ。
成長止まっちゃうよ。
女の子にも嫌われちゃうしね。
71 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 10:26:41
荒らしてる事には 変わりなし。
72 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 12:18:08
そうやってすぐに アー言えばコウ言うみたいなのもだめだよね〜。 言い訳をしない! 外れたんだから認めなさい! 司馬はお前らが思ってるよりもっと突き抜けてるぞ。 女みてーに大事にしてんじゃねーよ。 気持ちわりー。
73 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 22:05:40
狂人か―― スレ住人たちは思った。 昨今流行りの言葉を借りれば中二病と評したであろう。 だが、先進板に比べ辺境の一般書籍板――それも司馬スレではそのような便利な言葉はまだ定着していなかった。 スレ住人たちはこの煙たいだけの男(…女かもしれない)をどうしようか必死で頭を巡らした。 が、出た答えは結局「放置」であった。 厨は放置 古来言われてきた格言をスレ住人たちは忠実に守った
75 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 23:07:29
閑話休題
76 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 23:18:46
77 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 23:21:46
数日前から「竜馬がゆく」を読み始めたんですが(まだ1巻の桂小五郎と出会ったところくらい) 司馬遼太郎っぽくないというか、普通のありがちな青春小説みたい・・・ 話の作りも偶然任せというか、なんか杜撰だし。大阪で辻斬りに遭ったらそれが岡田以蔵とか。 しかしよくわからないパワーがあって読ませるものがある。 たぶん後半はいわゆる司馬作品になると思うが、序盤がこんなんだったとは意外だった。
「竜馬がゆく」は初期の作品だからなぁ。 後期の「坂の上の雲」とかと比べると作風は違うかもしれない。 俺は竜馬から入ったからよくわからない感覚だけど。
>>77 竜馬がゆくは、
中盤あたりから司馬が今の小説スタイルを確立しつつある頃なので
小説の前半と後半ではガラリと変わった印象を受けるかもね
それと竜馬の少年〜青春期は詳細が不明なので、作家の思い通りに話を作れるから
なおさら青春小説ぽいんだろうね
80 :
無名草子さん :2007/05/25(金) 23:44:49
思うに、司馬は本当に竜馬の青春を伝えたかったんだと思うよ。 青年が祖国を思い、徳川も薩摩も長州も死んでいった志士たちも、 かわいそうじゃ!日本がかわいそうじゃ! そして命を賭して明治へと導いた奇跡。 そんな竜馬の深い情が人々を動かしたんだと思うぞ。 そんな快男児の話なんだから最高の青春小説だよ! ちなみに76です ̄∀ ̄
竜馬と龍馬の違いが分かったときはなるほど、と思った
82 :
無名草子さん :2007/05/26(土) 00:35:27
「竜馬がゆく」と同じ時期に書かれた作品が、「燃えよ剣」。 竜馬と土方で対比にして書かれたそうだけど、「燃えよ剣」の土方は、人としての かっこよさが作品んに表れている感じがします。 読み終わると、土方歳三→萌えよ剣になります。
たとひ身は蝦夷の島根に朽ちるとも 魂は東の君やまもらん
84 :
無名草子さん :2007/05/26(土) 00:48:06
新撰組を鉄の組織へと練り上げたのが土方歳三と言われるね。 池田屋に踏み込んだ近藤勇を始めとする4人の クソ度胸も惚れるがの。 でもやっぱり一番すきなのは清河八郎先生だねー。 千葉重太郎も隅に置けないけがな。
露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢
86 :
無名草子さん :2007/05/26(土) 01:03:18
よっ!日本一の出世頭!!
司馬仕官(笑) 司馬弛緩(笑) 司馬死姦(笑)
>>85 それ「露と置き」と「露と落ち」どっちだっけ?
むかしより主をうつみの野間なれば むくいを待てや羽柴筑前
90 :
無名草子さん :2007/05/26(土) 19:15:51
政治家は司馬遼太郎好きだよな。 竜馬、坂の上もいいけど街道をゆくシリーズも読んでほしいな。 他国、自国理解にめちゃめちゃいいよ
文学とは本質的に人間を肯定するものだが 司馬は加えて権力とくに政治権力を肯定するからな
太閤記ってひょっとして凄い中途半端に終わる? 全体の95%程読んだのにまだ小牧長久手の戦いが終わったくらいなんだが・・・ まあ、確かに家康屈伏後は大きな山場もなくて書いてもつまらないだけなのかもしれないけど
確か家康が上洛したあたりで終わるはず。 司馬は秀吉好きだから、晩年は書きたくなかったのかな。 特に、太閤記はサクセスストーリーだしね。 「豊臣家の人々」ではそのあたりもちゃんと書かれてたと思う。
>>93 ああ、そういうことか
太閤記読了後は豊臣家の人々も読んでみる
感謝
土方の俳句のどこが下手なのか分からない。 あれが芭蕉の句と紹介されてもああそうかさすがだなとか思いそうだ。
96 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 00:24:04
>>90 「街道をゆく」全巻揃えたよ。 たまに、再読している。
お気に入りは、「愛蘭土紀行 T U」「オランダ紀行」「台湾紀行」ってなぜか海外に出かけたものが好き。
特に、「台湾紀行」は政治・国家問題も触れているから、異色だね。
台湾の話、これでおわる。脳裏の雨は、降りやまないが。
97 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 02:05:50
脳裏の雨 なぜ雨なのか。 雨とは日本にとって 歴史的にも文化的にも必要不可欠なものになっている。 日本の歴史文化に強力に精通する司馬遼太郎が雨 という表現をしたのには理由があるはずだ。
>>95 司馬さんはこれは佳作だとか下手だとか詩、句、和歌を寸評してるけど
俺もわからない。乃木が203高地を詠った七言絶句だけは凄いと思った。
99 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 02:29:11
100 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 10:43:08
でも日清戦争の時の子規の詩は確かにヘタクソだった
司馬遼太郎とあれこれ騙る(笑)
102 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 15:37:08
>91 政治権力を肯定できなくなってからは、小説が書けなくなったかもしれんね。 最後の小説は「菜の花の沖」?
いいえ、ダッタン疾風録です
おみゃーん!
105 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 21:19:45
>103 そうだった?「ダッタン疾風録」明石やなんとかいう侠客の話だったっけ。 後年の作品はいまいち印象が薄いな。
ちゃうわボケw 韃靼という言葉知らんのか。
107 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 21:24:08
それは「俄」。 「韃靼疾風録」は、倭寇の子孫が女真族の王女を連れて明末清初の中国へ渡る話。
108 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 21:24:53
>>96 台湾紀行と韓のみち紀行は面白いよね。
モンゴル紀行なんかもやられたよ。
国民性の面白さ。ウラルアルタイ系の人懐っこさを書き表して。
日本の紀行になるとすこし文章も減るからあれなんだけど。
ATOKで韃靼が変換できなかったので、辞書に登録しておこうっと
110 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 22:13:00
>106>107 それ読んでないわ。どうりで思い出せないわけだ。
111 :
無名草子さん :2007/05/27(日) 23:00:30
微妙に「大盗禅師」とかぶるストーリーだよな
112 :
無名草子さん :2007/05/28(月) 09:02:08
おまいら司馬さんの本の良い読み方考え付いた! グーグルアースを併用しながら読むと分かりやすいぞ。
>>112 グーグルアースってずっと見てると酔わない?
>>113 酔わない。
択捉・国後周辺とかすごい役立ってるよ。
翔ぶがとか坂の上読み直す時にまた使ってみる。
田原坂とか奉天とか読むだけじゃ地理的なもんが掴めんしな。
酔って候
司馬作品好きだけど、 これだけはつまらなすぎて 途中で読むのがだるくなってしまったって作品ある? オレは大盗禅師… 途中で読めなくなって半年くらいほおってた
>>116 きつかったのは、空海の風景、箱根の坂、飛ぶが如く、戦雲の夢
読んでも読んでも楽しくなかった・・・
空海の風景は俺も3年放置中
「空海の風景」面白いじゃないか なんで読まんのだ?
空海が唐に渡る所からは面白くなるけど、そこまでがキツい 空海がほとんど動かないし、脇役キャラも皆無に等しい感じ 司馬小説は末期の作品は、文章表現や言い回しが難しく感じる
>>120 あの小説は独特な雰囲気があるからなあ。小説というより教科書の面もある。
真言密教の成立ちに関する話が深すぎたりしてね。
でも仏教が好きな人、もっと知りたい人には良い本だと思う。
>>116 俺も大盗禅師だなあ。あと国盗りの道三編。
どちらもありえねー超展開。ちょww司馬ちゃん飛ばしすぎww って感じ。
我慢して読破したけど。
空海の風景は大好き。後期司馬節の白眉。
俺は北斗の人かなあ
花神の最後のほうは、幕末の情勢の話が延々と続いて飽きた。 全編一貫して飽きさせないポテンシャル保ってんのは、燃えよ剣が最高峰じゃないか
125 :
無名草子さん :2007/05/30(水) 17:07:27
覇王の家は?
126 :
無名草子さん :2007/05/30(水) 17:30:27
いや、普通に国盗りの道三編も面白いでしょ
覇王の家は初読はつまらなくて投げたけど、関ヶ原、城塞と 徳川家康の理解が深くなってから読むと面白かったよ
128 :
無名草子さん :2007/05/30(水) 18:46:36
そうそう。俺は先に関ヶ原、城塞読んで 家康のこと知りたくなって読んだんだ。 徳川家康って結構苦労三昧だったよなー。 今川、武田、織田、秀吉と辛い付き合いが多かったと思うよ。
覇王は別の意味で投げかけたな。司馬の家康観が合わなかったせいで
司馬の家康は山岡家康が長くて読む気がしない人にお勧めw
131 :
無名草子さん :2007/05/30(水) 22:11:02
家康ってどうなの?
てすと
133 :
無名草子さん :2007/05/31(木) 18:01:28
短篇全集を買った。 <正法の旗をかかげてー戦国三河門徒><道化の青春>は、中篇ということで 収録されていない。 けち臭いことせんと、全部入れろや!
134 :
無名草子さん :2007/05/31(木) 18:48:28
ケチは三河武士の美徳ですけー。 こらえてつかーさい。
太閤記読みおわった 本当に家康を臣従させて終わっちまったw しかし、この時点ですでに家康嫌いとしか思えない文章書いてるな 家康(三河)について描くと「陰湿」みたいな言葉を多く使ってる その一方で秀吉視点になると「家康を屈伏させるのが人生最大の事業」として、苦戦する様を描いてたりもする 実力者と認めはするけど嫌いっていう、このスレでよく言われてることまんまで笑えた
>>133 司馬のペンネームで始めて書いた小説が、<道化の青春>というのらしい(読んだことない)。
ずーと、ペルシャの幻術師だと思っていた。
>>135 秀吉贔屓 →大阪生まれ
家康嫌い →江戸時代は暗い時代 →江戸時代を扱った作品が少ないことへの言い訳
山岡荘八のは、2ちゃんのマンセーレス・レベルだからw
江戸時代は革命期じゃないから、書かなかったんだよ
139 :
無名草子さん :2007/05/31(木) 22:14:23
今、一度挫折した。 坂の上の雲を読んでいます。やっぱ、司馬さんは最高です
140 :
無名草子さん :2007/05/31(木) 22:17:44
坂の上の雲が終わったら二百三高地ってゆう映画も観てみなよ。
司馬遼太郎未文庫化作品集みたいな感じで復刊してくれないかな 名言随筆サラリーマンとか古寺炎上とか豚と薔薇とか
そこまで故人の意思を踏みにじるか
ぼかあ司馬さんの意思を汲んで、坂の上の雲が映像化されてもいっさい見ないつもりですよ
144 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 00:02:13
司馬さんの意思ってどんな意思だったの?
145 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 00:39:54
坂の上の雲を映像化するものは、ついに国家をほろぼす
146 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 00:40:36
司馬さんの意思って 日本をより良くしてほしいということ なのかと思ってたけど。
147 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 00:41:57
映像化するとどうなるというの? それは偏見なんじゃないの?
マジレスすると、梟の城以前の作品は習作だから 読まれたくないってことだ。
149 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 00:43:39
質問なんですけど、峠って上・下のやつと上・中・下のやつがありますよね? 何か内容は違うんですか? 知らなくて古本屋で上・下の方買ってしまったんで教えて下さい。
俺はこのスレだか文学板だかで坂の上の雲だけは映像化するなと聞いたが 今の話は意志じゃなくて遺志だよな?
>>149 はやりの分冊化によるものだから大丈夫だ
覇王の家も昔は一冊だったから古本屋行けば見かける
152 :
149 :2007/06/01(金) 01:29:44
>>151 そうなんですか。よかった。
けどamazonとか見る限り明らかにページ数が違う気がするんですけどなんでですか?
153 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 01:33:28
遺志ですね^^;すみません。 僕が言いたいことは、 誰かが言ったことを鵜呑みにするんじゃなくて 自分が判断をすればいいんじゃないですか? ということなんですよ。 だって僕らは司馬さんじゃないもの。 司馬さんが思ってたことと僕らが思うことは 違うかもしれないじゃないですか? 日本人として誇りを持つとか、 この国をよくしようとか、 他人に迷惑かけないとか、 そうゆうところをしっかり肝に銘じておけば OKなんじゃないですかねー。
154 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 01:36:16
映像化するものは国家を滅ぼすとか へんちくりんなことを言ってるほうが 国家を滅ぼすんじゃないですか?
坂の上読みたいけどみんなが最高傑作最高傑作いうので もったいなくて読むに読めない 好物のおかずは後にとっておく性格です
156 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 02:27:36
読んで大丈夫!! 何回も読んで友達と話して、 豊かな本とともに人生歩んだほうが最高傑作!
>>152 新潮文庫の改訂版は、ページ当たりの行数が少なくなっている。
こんな「峠」はいやだ。 上・山・下の3分冊になっている・・・orz
昔、古本屋で峠の上中下三冊セットを買ったら 上下が三分冊化される前の本で、中だけ三分冊化された後の本だったので 中巻だけ無駄になった思い出があるw
上中下で並べられてたなら、その古本屋の店主はかなりのやり手だな
161 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 11:50:43
>>142 いま福田定一時代の習作を読んでいるが、つまらん新作を読むより、ずっと面白いんだ。
俺も
>>141 に賛成だ。
わが生涯は夜光貝の光と共に 1950年に福田定一名義で発表された作品。習作らしく、読点が多く、句点が少ない。 しかし、そんなことはどうでもよい。短い作品だが、明確なテーマがある。 蒼洋は、螺鈿工芸に魅せられ、その復興に生涯を捧げる。螺鈿の技術は、日本は もとより、発祥地中国でも、後継者の途絶えた工芸だった。蒼洋は、中国に渡る。 そこで、ひょんなことから螺鈿技術の秘技に触れる。 見返りを求めない「無償の情熱」がテーマ。行間は読むものではなく、自然と伝わって くるものでなければならない。そのためには、多くの読者が体験しうるシンプル なテーマを選ぶべきだろう。実に月並みなテーマになる。螺鈿技術を自己が体験した 「無償の情熱」に置き換えれば、きっと読者は共感を得られる。 司馬を始め昔の作家は、簡単にこれができた。マイルス・デイビスもこれができた。 表層のドラマやサウンドは、実はどうでもいいのだ。受け手の心に染みるテーマをきっちり背後に据えること。 これができていると、読後の充実感がある。習作において、司馬は、すでにこれができている。 新しいコマーシャル・タレントを作り出すため、ブスの二世タレントを前面に押し出す 某ドラマには、これができていない。
163 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 15:56:23
今「アームストロング砲」を読んでいます。 皆さんはもう読みましたか? おもしろいですね (・3・)
「国宝」学者死す 1950年に福田定一名義で発表された作品。終戦直後の日本を舞台にしている。 発表後60年近く経つと、現代モノが歴史モノになってしまう。時代の空気が 濃厚に真空パックされていて、それだけでも一読の価値がある。 物語のほうは、どうという話でもない。主人公竹田武平という平凡以下の変った おじさん(魚類学者)が、難破した船の中で、狭心症で死んでしまうというだけのお話。 面白いのは、武平とその妻千代のキャラクター。年配の方は、幼い頃親しんだ近所の お爺さんやお婆さんを思い出すかもしれない。 個人的には、豆腐と刺身の当時の食卓における地位が明らかになったところが、 興味深かった。
勝村権兵衛のこと 1952年発表。東本願寺発行の「同朋」という雑誌に掲載。 そのため、南無阿弥陀仏は大切ですよ、というお話になっている。 間下権兵衛は、新婚の妻れんと出奔した女仇新九郎を追って京へ。 新九郎は宇津川多仲と名を変え、新撰組隊士となっていた。 権兵衛は、みごと新九郎を討ち果たしたのだが・・・・・・。 初期剣豪モノに通じる設定だが、こんな作品まで褒めるのは、さすがに心苦しい。 なにしろ6ページしかありませんからw 文字通り習作でした。
168 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 18:47:24
>>37 たしかに第1巻はなー。あんなに不潔なのに、やけにモテるきに。
>>167 一つ飛んだ。<「国宝」学者死す>の次に、
<正法の旗をかかげて―ものがたり・戦国三河門徒―>が来る。
1951年6月1日から「ブディスト・マガジン」に4回連載。
その次が、<勝村権兵衛のこと>
三河門徒は、読んだことがない。司馬さんの死後、特集を組んだ雑誌がたくさん出版されたが、
これを掲載したものはないかなー?
全集にも、短篇全集にも、未収録。単行本・文庫本は、もちろんない。
最近スレで触れられている、福田定一名義の作品ってどこで読めるの?
171 :
無名草子さん :2007/06/01(金) 19:40:04
いまのところ、短篇全集の第1巻。
>>171 短編全集か、あれ単行本だから固くて読みにくいんだよねー
サンクスです
流亡の伝道僧(1952年3月) 舞台は、昭和19〜20年の満州。 関東軍特務機関の工作員N少佐は、軍による満人間諜の処刑に疑問を抱き、煩悶する。 同僚との諍いにより負傷したN少佐は、退役後、得度を受け、満人を教化する伝道僧となる。 日本の敗色は濃厚となり、ソ連参戦に日がやってきた・・・・・・。 作中登場する「私」は、司馬氏自身をモデルとしている。余談以外で、著者が小説に登場 するのは珍しい。
174 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 12:02:42
余談である。筆者も一度だけ、自分の小説に登場したことがある。
一度じゃなくて何度もあるけど
長安の夕映えー父母恩重経ものがたり(1952年6月) 舞台は、唐の都長安。 天竺からやってきた無名の乞食僧による説法が、延々と続く。 経典は、乞食僧が一つだけ天竺から持ってくるのを忘れた父母恩重経。 文語で語られる経典の内容は、父母の子に対する恩愛。 後年、朱子学に対する不快感を顕にする著者の憤りは、すでに習作段階からあったのだ。 これを唐の衛士に説法するところが、痛烈な皮肉になっている。 人肉を食うな、とまでは説いていないから、グロいの嫌いな人も、安心して読めます。
177 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 13:49:53
経典そのものは、日本の親子関係を風刺しているように思えたが?
饅頭伝来記(1953年6月) 舞台は、元末の中国から、海を渡り、南北朝末期の日本へ。 まだまだ習作の域を出ないが、後の司馬スタイルの萌芽が伺える、スケールの大きい、読み応えのある作品である。 わが国へ饅頭の製法を伝えたとされる林浄因は、落陽白馬寺門前に捨てられていたところを、竜山禅師に拾われた。 竜山は、足利尊氏に請われ、建仁寺住持となる。 ある日、浄因の作った饅頭が、後光厳天皇に献上され・・・・・・。 タイトルは饅頭伝来記であるが、竜山禅師の浄因に対する法性の愛がテーマ。 南北朝が舞台の司馬作品は珍しい。
浄因の造った饅頭は、アンコが微量 =≡= ∧_∧ / \(・ω・ ) アンコが 微量 まんじゅう baby 〆 ┌ ヽ ノ ∈≡∋ I wanna be your man ♪ || γ ⌒ヽヽコ ノ || || .|:::|∪〓 || ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
饅頭伝来記を読むと、ますます戦国三河物語が読みたくなる。
181 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 16:13:08
福田定一習作集は、後の司馬作品との関連性を考えながら読むと面白くはあるが、 掲載された雑誌が、お寺関係のものが多くて(つまり一般読者ではなく、お坊さんが読む)、 少々抹香臭いのが難点。
182 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 17:23:31
司馬遼太郎が考えたことを、ちょこちょこと読んでる。 なかなかオモロイ。
183 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 17:46:34
昨日の私です。覚えてますか? 「アームストロング砲」読み終わりました。 おもしろかったです(・3・)
「司馬遼太郎が考えたこと」と「司馬遼太郎対話選集」を買えば 他のエッセイ集と対談集は買わなくてもいいかな?
森の美少年(花妖譚一) 花妖譚は、雑誌「未生」に1956年1月から、1年少々の間、イレギュラーに連載された。 花道未生流の発行する冊子らしく、花に因んだ話が続く。小説とエッセイを混和させた ような独自の司馬ワールドが、すでにある。 全10話で構成される花妖譚は、さまざまな時代と国を舞台とする。そのとりとめの無さは、 快感ですらある。 第1話「森の美少年」はギリシャ神話。水仙(Narkissos)の語源となった美少年ナルキソスのお話。 もちろんナルシシズムの語源でもある。そのあたりの事情が、無骨さを必死に隠そうとする文体で 語られる。妖精エコーも登場。
186 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 18:46:13
花妖譚は、ちょっと雰囲気が違いますよね。
187 :
無名草子さん :2007/06/02(土) 19:15:57
>>184 極端なこといえば、図書館で借りればほとんど読める。
図書館のはボロボロだし手垢でねちゃねちゃして汚いのでお勧めしない
『豊臣家の人々』宇喜多秀家まで読んだ。「泳いで参った!!」がないじゃないか!!
>>188 本なんて内容がわかればキレイだろうが汚かろうがなんでもいいよ
うんこまみれとかはやだけど
チューリップの城主(花妖譚二) 舞台は日本。戦国時代。 播磨国三木城主別所長治が主人公。 織田家の使者は、毛利討伐の先鋒にすることを条件に、長治を臣従させる。 ところが、毛利征伐の総大将として羽柴筑前守が、加古川城に着任。 織田の違約に憤慨した長治は、叛旗を翻す。 交戦半年、ついに三木城は降伏。自刃した長治の遺体のそばに馨った花は・・・・・・。
193 :
無名草子さん :2007/06/03(日) 15:14:12
>>191 前に読んだ人が、煎餅を食いながら、読んでいたことが分かることがある。
黒色の牡丹(花妖譚三) 舞台は中国。清の康熙帝のころ(1700年前後)。 怪異譚「聊斎志異」を著した蒲松齢の物語。 85歳を過ぎた蒲松齢は、街道を行く旅人に、茶と煙草を振舞っては、各地の妖怪奇話を見聞した。 それを16巻の「聊斎志異」に編んだ。 ある日、蒲松齢の家の庭に、黒い牡丹の花が咲く。凶兆を感じた蒲松齢は、花を剪除した。 その夜、蒲松齢の寝所に美少女が現れ、蒲松齢と美少女の耽溺の長夜がつづくのだが・・・・・・。
ハァハァ
烏江の月―謡曲「項羽」より(花妖譚四) 垓下の戦いで項羽が滅んで数十年が経った。 戦場跡の小高い丘で、ひとりの農夫が芥子の花を摘んでいた。 渡舟に乗り遅れた農夫は、岸辺の腰を降ろし、芥子の花弁を口に入れた。 魁偉な風貌の船頭が櫓を漕ぎ、農夫に近づく。 「さ、乗られるがよい。お渡し申そう」 船頭は、舟賃の代わりに、農夫の摘んだ芥子の花を所望した。 芥子の花。すなわち、虞美人草。 この作品などは、習作とはいえまい。かなり惹き込まれたから、ネタバレはここまでにしておく。
司馬が何度読んだかわからないという シムノンのメグレ警視ものは面白い? 誰か読んだ人いたら、感想きぼう
198 :
無名草子さん :2007/06/03(日) 16:25:54
後に長編になりますが、こっちは、兜率天の巡礼に近い雰囲気がありますよね。
匂い沼(花妖譚五) 舞台は宋の咸西。主人公遼子青は、科挙の郷試に11回も落ちつづけた科挙ベテ。 もちろん無職。家産も底を尽きかけていた。 もし今度の考試で落ちれば、もはや生きては郷関をくぐるまい。子青は、そう思っていた。 試験を間近に控えたある日、勉学に励む書斎の窓から、芳しい香りが・・・・・・。 「科挙の試験なんて悲しい執念。どうせ、通りっこないわ。そんなものに、 人生で一番楽しい十年を、惜し気もなく磨り潰しちゃうなんて、どういう了見かしら」 国や時代は変れど、ベテの悩みは性欲の処理であったwww
殿試合格でなくても、郷試合格だけで、栄耀栄華は間違いなかったみたいだな。
睡蓮(花妖譚六) 原題は<睡蓮と仙人>。「別冊週間サンケイ」に転載時に改題。 なお、「吉野風土記」に転載されたときは、<役の行者>の題名だった。今日では、この題が有名。 転載時は、司馬遼太郎名義。 忍術の開祖といわれる、役の子角の物語。時代は、白雉元年(650)〜大宝元年(701)。 花妖譚の他の作品とは、かなり趣が異なる。司馬遼太郎名で転載したことから明らかなように、 習作レベルを、はるかに凌駕している。
202 :
無名草子さん :2007/06/03(日) 17:35:08
役の行者は、随筆にも、ちょくちょく登場しますよね。 初期忍法モノでも、名前だけは、よく出てきます。
菊の典侍(花妖譚七) 南朝の正平二年(1347)、流浪の宮廷が、吉野山にあった頃のお話。 蔵人高辻某の娘、菊の典侍と呼ばれる女性が主人公。 菊の芳香たちのぼる典侍は、若い公卿たちに評判の女人。 しかし、文にも歌にも、返事は来ない。 重陽の宴の夜、菊の典侍が千秋門を出ると、忍び寄る男が、典侍の唇と胸を押さえる。 男は、左近衛少将千種忠文と名乗った・・・・・・。
もうそのへんでやめとけ。
205 :
無名草子さん :2007/06/03(日) 19:45:53
俺は自他共に認めるチンカスだが もう40歳をすぎたので、そろそろ読書でもしようと思う。 司馬遼太郎は読みやすいらしいので、いくつか読んでみた。 とりあえず 「国盗り物語」「巧妙が辻」「新史太閤記」「関ヶ原」「城塞」「燃えよ剣」 「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」 は読んだ。 次は「坂の上の雲」でも読もうか
いや俺は続けて欲しい
208 :
無名草子さん :2007/06/03(日) 20:47:02
項羽と劉邦もいいよ 坂の上の雲読み終わったらぜひ読んでほしい
創作は相当あるだろうが、「俄」は最高に笑える 本当に面白い
最近カリスマ豆腐に赤穂の天塩かけてレンジでチンして食すのにはまってる。 蔵六先生にも食べさせてあげたい。
>>205 「世に棲む日日」「花神」「峠」「歳月」
講談社の新装版嫌いなので、今の内に買い替えておくわ
白椿(花妖譚八) 舞台は元禄時代。主人公は幻術遣い塩売長次郎。 引退して盆栽いじりの気随な生活を送る長次郎のもとに、 ある日、本所随一の大店伊勢屋総右衛門から、火急の依頼が・・・・・・。 次女しずが労咳を病み、余命幾許もないという。長次郎の治療法とは・・・・・・。 初期忍者モノに頻出の呑馬術の出典が明らかになる。
サフラン(花妖譚九) 原題は「砂漠の無道時代」。ムハメッド登場以前の古代アラビアが舞台。 キンダ国の騎士アブル・アリは、アラビア最強の豪傑と謳われていた。 <山猫>は、アリを殺す使命を帯び、村を出る。 新月の誕生を祝う祭典の夜、<山猫>は、アリと闘うが・・・・・・。 日本人の作家が題材にするような時代ではない。司馬作品最初期の題材は、 このマニアックさが魅力だが、さすがにこの作品は・・・。拳銃の登場しない西部劇w
217 :
無名草子さん :2007/06/04(月) 12:52:27
花妖譚は、文庫化されないのですか?
218 :
無名草子さん :2007/06/04(月) 12:53:12
蒙古桜(花妖譚十) 大汗オゴタイは、死の床にあった。地中海岸で陣を敷く将軍バツーに撤退の 伝令が飛ぶ。カラコルムとの距離は1万キロ。 決死の使者に志願したのは、エルトム・バートル。恋人サラは、エルトムの 生還を祈るが・・・・・・。 「烏江の月(花妖譚四)」と並んで、読み応えのある作品だった。 「ペルシャの幻術師」や「戈壁の匈奴」に通じるものがある。
花妖譚だけだと、文庫化しても「殉死」より薄いんじゃね? 他の未発表短編と一緒にまとめて出して欲しいよね
一般の読者が、容易に入手できる福田定一名義の作品は、以上。 時期は前後するが、花妖譚の前(1955年)に、司馬遼太郎名義での最初の小説 <道化の青春>が発表されている。読んでないから、内容は知らない。 以下、<ペルシャの幻術師><戈壁の匈奴>と続く。
221 :
無名草子さん :2007/06/04(月) 19:56:44
ペルシャの幻術師の感想文 マダーー
>>156 >>155 だけど読むことに決めたっす!
そうだよな。何回も読めばいいよな。
ありがとう!
坂の上の雲は日露開戦までが凄く面白いので、そこだけ何度も読み返しているんですよ(・∀・)
おいらはバルチック艦隊がはるばる旅してくるところを何回も読んだよ
読む度になんか発見してしまうよ。
>>223 私は、日露開戦後もすごくおもしろかったです!
陸戦は、横に中国の地図をひろげて、戦闘の位置を確認しながら読むと
現実味があって、楽しさ倍増でした!
バルチック艦隊も同じく、地図でルートを確認しながら見ました。
俺なんてまだ読んでないけど、すでに読んだ気になってるよ。
>>226 それいいね。
今度5回目読むときはグーグルアース使って読んでみるよ。
俺は203高地に児玉がやってくるくだりが一番好き
街道をゆくはそれがお勧めだけど、 100年前と現在のグーグルアースじゃだいぶ地形や建物が変わってるよね?混乱しないかな?
231 :
無名草子さん :2007/06/05(火) 00:11:40
「坂の上の雲」を何回か読んでいくうちに、正岡子規に愛情を感じてくる。それで、読んだ後の余韻というものがあって、今「病床六尺」を読んでいる。ちょっと、文章的に解りずらい部分もあるけど、子規の言わんとする写実主義が、何となく解ってきた。
司馬遼太郎と正岡子規をアンド検索… ・坂の上の雲 ・街道をゆく14・南伊予・西土佐の道 ・街道をゆく36・神田界隈 ・街道をゆく37・本郷界隈 ・人々の跫音 他あるかな。
坂の上の雲はあとがきまで面白いから困る
>>231 そういう人には、子規を直接、扱った作品ではないのだけれど、
「ひとびとの跫音」もお勧めです。
235 :
無名草子さん :2007/06/06(水) 01:18:20
>231です。
すいません。「ひとびとの跫音」もうすでに読んでいます。
そんでもって、街道をゆくシリーズも全巻読んでるし…
司馬作品は、だいたい読んでるかな。(福田時代は読んでないけど)
なので最近は、小説に出てくる関連書籍でも読んでみようかなと。
何かおすすめありますか?
>>223 私も、あとがき好きですよ!!
「のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいてい
るとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。」
いい文章ですね!
司馬は文庫だけで200冊以上あるのに全部読んだとは凄いね もう一度最初に読んだ本から読み直しなよ、きっと新しい発見があるよ 関連書籍では 「ロシアにおける広瀬武夫」「アメリカにおける秋山真之」がよかったなあ
俺は30冊くらいしか読んでないなぁ 司馬さんには中国物をもっと書いてほしかったよ 項羽と劉邦があれほどの出来なんだから 実に惜しい
238 :
無名草子さん :2007/06/06(水) 16:25:10
>>237 司馬三国志はみんな読みたがってる
過去スレにも何度も上った話題。
主人公は司馬懿あたりになりそうだな〜、って話になってた。
俺は旬イクもありだと思うが
脇役の廖化を主人公にすると面白い。 黄巾の乱から、劉備の死後まで描けるのではないか?
俺はまだ20冊くらいしか読んでないけど、このスレにいていいですか?
司馬遼なら劉淵が中原を制圧する話を書いただろう。
司馬は何かテーマがないと書けないから、 三国志は辛いんじゃないか
245 :
無名草子さん :2007/06/06(水) 23:00:51
街道をゆく「蜀と雲南のみち」に、 孔明が登場します。
三国志は書いてくれなくてもいいんだ まあ、あったら読むに決まってるけどさ・・・ 俺としては春秋戦国のあたりを描きまくってほしかった 吉川三国志とか項羽と劉邦読んだら、みんなこの時代に興味持つだろうし
もう死んでいる人が、三国志を書くのどうのと言われても・・・
考えると才能って本当に一代限りだよな 同じ作品は誰も生み出せない もったいないことじゃ
昨日、竜馬の岩崎弥太郎のところを読んだ。 中江兆民が、江戸への留学費用を岩崎に頼んで断られ、 その後、後藤象二郎に頼んだら、すぐに出したとさ。 兆民は、後世まで、後藤を褒め、岩崎を腐しているw 遊蕩に藩費を乱費した後藤の批判は、いっさいしていない。
251 :
無名草子さん :2007/06/10(日) 20:53:49
千代という人は何人いるのでしょう。
252 :
無名草子さん :2007/06/11(月) 11:20:53
竜馬がゆくは、小説としてはよくできてるけど歴史としては、かなりガセネタが多いよなー。
しかし、司馬の小説を元ネタに歴史の本を書くタワケもいるのでw
そもそも、小説に書いてあることすべてが事実だと 信じること自体、どうかしてる思うがな。
255 :
無名草子さん :2007/06/11(月) 23:22:17
小説とはフィクションの事です。 史実の延長線上に歴史を語らせる歴史家の仕事と、 作家の仕事は違うわけなのです。 司馬 遼太郎 全講演より。 素直に、小説として楽しめば?
256 :
無名草子さん :2007/06/12(火) 05:37:12
なるほどねー。 何にしても面白いしね。司馬さんの小説は。
>>252 「この国のかたち」とか「明治という国家」とかはどうよ。
「斬殺」って短編読んだんだけど、あまりに暗い内容なので何でこんな短編を書いたんだろう? と思って「世良修蔵」ググってみたら、なるほどね 主人公世良の死が奥羽列藩同盟の引き金になって、しかもあっさり瓦解しちゃうんだね 本来なら同じ匂いのする短編集「幕末」に収録すればよかったんだろうけど、維新後の話だからか 短編は歴史の前後が分かりにくいけど、ネットがあると調べられるから助かるよ
259 :
無名草子さん :2007/06/12(火) 14:04:18
257 竜馬がゆく以外はよく調べてるみたいだよ。 加来耕三氏曰く。
竜馬がゆくはフィクションが多いって言う人いるけど、 竜馬がゆくを書き終えた後に判明した事実も多いのにね 司馬の小説が先で、龍馬研究はその後賑やかになったのだからしょうがない ケチをつける人は後出しジャンケンで勝って喜ぶようなもの
261 :
無名草子さん :2007/06/12(火) 14:56:06
例えば?
262 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 08:14:26
なんかシバ読んでるとバカになりそう。 読みやすすぎて他のまともな小説が読めなくなる。
そう?司馬は古い作家だから読みにくい文体の小説が多いと思うけど・・・ 90年代以降は、現代語って感じで読みやすい作家がとても多くなったよね
>>262 君は上野の日蝕とか三島の仮面とかカフカの城が向いてるとおも。
司馬さんのは諦めれ。
向いてないとおも。
265 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 10:43:39
>>262 ケータイ小説でも読んでなさい
ある意味難解で読みづらいからw
いや、司馬は常に読み易い文章を心がけていたから、 そう感じるのは当然。むしろ褒め言葉。
267 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 12:04:19
5000万件の「消えた年金」問題で、次のうちあなたが一番問題だと思う、厚生労働行政の失策はどれでしょうか? 1、基礎年金番号制度の導入を閣議で決定 2、基礎年金番号制度の導入を実施 3、市町村にあった年金被保険者名簿の保存・管理義務をなくす 4、3つとも同程度の失策 普通に考えたら、何よりも責任が重いのが3番で、次いで2番、 そして1番の順ではないでしょうか? ちなみに、1番を行なったのは民主党の「管直人」、 2番を行なったのは自民党の「小泉純一郎」、 3番を行なったのはナンミョー党の「坂口力」です。 「平和と福祉」を標榜する党の挙動不審の理由が見えてきましたね。
>>267 こんなネタを司馬スレに書き込むオマイの頭もかなり問題
269 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 13:05:12
次になにを読むか悩んでいます。 世に凄む人々っておもしろいですか? 読んだ人います〜?
>>269 世に棲む日日のことか?
俺も『世に棲む日日』と『花神』がセットらしいからどっちを先に読むか迷ってる。
時系列を合わせて同時に読んでみるかな
普通は、世に棲む日日→花神でしょうね。 ストーリ上、松陰、高杉と蔵六との接点はほとんどないです。
273 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 16:44:31
269です! 「世に凄む日日」ですね!失礼しました。 私もその順番で読んでみることにしましたo(^-^)o 読み始めたら、また感想の言いあいっこしましょうね!
未だに文庫の背表紙を揃えられず世に棲む日々を読み始められない俺がきましたよ 仕方なく燃えよ剣読んでるが、これは確かに女性向けな気がする
翔ぶが如くでも読めや ライトノベル揃いのシバ小説のなかでは、ちっとは骨のある小説だなwww
「日本人を考える」での富士正晴との対談が一番笑った対談だな 司馬 ところであんたは貧乏やなあ。(笑) 富士 何を言やがる。(笑) のあたりは最高
277 :
無名草子さん :2007/06/13(水) 23:40:05
「花神」で緒方洪庵に興味をもったら、 そのあとは、「胡蝶の夢」に行くのがおすすめ。 西の適塾、東の順天堂。 比較ができて、面白い。
四ヵ国砲撃後の講話会議の時に高杉が 「我々は負けていない。 貴艦隊の兵力は二千や三千だが、わが長州藩は二十万や三十万の兵力は動員できる。 内陸戦をやれば貴国は負けるのだ。」 って言ってるけど、これって史実?
279 :
無名草子さん :2007/06/14(木) 11:38:55
小説なんだから気にするなって言ってるよ。
280 :
無名草子さん :2007/06/14(木) 18:39:00
司馬の幕末もののはどうも平民が何考えているのかわからないってことがある 例えば高杉が萩政府に反乱起こすけどついていった平民は何考えていたんだか
>>280 何も考えていない。政治参加していない。
282 :
無名草子さん :2007/06/15(金) 14:15:56
逆にそんな本を教えてみろよみ。 何が平民だ。
「近江」 というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私は綿飴が食べたくなり、お腹が減ってくる。 「ロジャ・メイチン君が大阪でとんかつ屋をはじめたようです」 編集部のH氏は微笑した。さっそく須田さんを誘って、三人で出かけてみた。 メイチン君の店の自慢の料理は、挽肉を丸めたものにパン粉をつけ油で揚げたものである。 「司馬さんに、料理の名前を付けていただけると光栄です」とメイチン君は言った。 なかなかに美味な料理であった。 「メイチンかつ、というのはどうです?」 ロジャ・メイチン君も、その名前が気に入ったようだった。のちのメンチカツであることは言うまでもない。 その後、メイチン君が、とんかつ屋をやめたという噂を耳にした。 「あのメイチン(名人)の味を楽しめないとは、残念ですな」と須田さんは言った。 彼はいま名古屋から神戸に通じる高速道路の設計の仕事をしているのだと、編集部のH氏が教えてくれた。 のちのメイチン高速道路であることは言うまでもない。
「湖西のみち」は、興聖寺のところが印象に残ったなー。観光という自然破壊のエネルギー の及んでいない朽木谷が、現在も執筆当時のまま残っていることを願う。
285 :
無名草子さん :2007/06/15(金) 17:24:21
>>283 ロジャ・メイチン君は、肉食をあまり好まない、と書いてあったぞ。
メイチン君の みぞろが池 の み のナゾは解けたんだろうか?
ちんたらと1ヶ月かかって坂の上の雲4巻まで読了。 面白かった〜。 上村艦隊の気の毒さとクロパトキンの殆ど黒木恐怖症状態 と黒木&藤井コンビの太子河渡りとかおかしくて笑ってしまった。 しかし乃木と伊地知と山県にはどうしてもイライラしてしまう。 自分は歴史とか全く知らないけど、山県=ナベツネみたいな想像を しているけど、これで合っているかな。 明日5巻買ってこよう。
俺は6日目で5巻まで読んだ NHKの大河ドラマだけど、正岡子規が死ぬまでは問題ないだろうけど日露戦争の映像化って 可能なのか心配になってきた。 乃木希典を無能扱いすれば関係者からクレームくるだろうしNHKはどう扱うんだろちょっと楽しみ あと、明石のスパイ話は脚色すれば面白くなりそうだ
290 :
無名草子さん :2007/06/16(土) 21:59:18
坂の上の雲のあとがきって読めば読むほど神だよな・・・ 「のぼってゆく坂の上の〜」は有名だが他の部分もいい これの前の段落の「その町工場のように小さい国家のなかで〜」の一文や、 最後の段落の「かれらは、天才というほどの者ではなく〜」から「この時代の他の平均的時代人が〜」の部分 司馬の考えた明治人をよくあらわしているようで名文だと思う
>>290 文章丸写しで何気取ってんだ?
言いたい事も分かんねえし。
ここはおまいのタイピング練習ソフトじやねえぞw
『翔ぶが如く』って単品で読むと長すぎ&陰気でいまひとつな感じだけど、 幕末作品を長編から短編までだいたい読んだ後に読むと壮大な後日譚みたいで面白いね。
坂の上の雲は 真之が文学を辞めて軍人になることを置き手紙にして それを部屋で寝転びながら読んでる升さんのシーンが何故か一番感動した。
竜馬がゆく→燃えよ剣→翔ぶが如く→坂の上の雲 と読み進む計画ですが、意見ありますか?
>>294 燃えよ剣のあとに新選組にはまったら血風録を入れてみれ
クソ長いけど、 竜馬がゆく→燃えよ剣→峠→世に棲む日々→花神→胡蝶の夢→歳月→飛ぶが如く→坂の上の雲 をお勧めする、最後の将軍と短編集は好きなところで読めばおk
計画なんか立てない方がいい 竜馬を読んでから自分で決めれ
>>296 俺だったら一年かかるwwwww
>>294 いくら司馬小説が良作って言ってもそればっかり読むのはつらいかもね
俺は息切れしがちだから、そういう時は違う作家の違う時代、ジャンルの本を挟むことが多いよ
だから翔ぶが如くと坂の上の雲は逆なんだって。 歳月・殉死→坂の上の雲→翔ぶが如く・ひとびとの跫音の順で読まないとわかりづらい。・ひとびとの跫音の順で読まないとわかりづらい。 翔ぶが如く・ひとびとの跫音・空海の風景は読みづらさのトップ3だろ。
翔ぶが如くは、カタルシスゼロだからな 司馬好きじゃないと、読み続けるのは辛かろう
301 :
無名草子さん :2007/06/17(日) 23:23:53
幕末物を読む前に、菜の花の沖で江戸後期の日本のおかれた状況を把握しておくのも有りかなと思うけど。 でも、歴史好きだったら時代順、司馬好きだったら作品発表順がいいのかな。 自分の場合はバラバラだったけど。 それでも楽しめた。
ひとびとの跫音にこだわるのやめようよw
司馬が描いた唯一の普通の人である 正岡忠三郎氏も京大卒なんだよなぁ。
今日、翔ぶが如くを10巻読み終わった!2000年5月に一巻を買って以来7年かかった! その間に別の司馬作品を20冊以上は読んだが
わかるわ。あれだけは読む気しねえ。最後は変な義務感
307 :
無名草子さん :2007/06/18(月) 02:03:33
司馬さんの文章を引用するのは止めてくれ。 司馬さんは大体知ってるから、ウザイ! 好きな人が集まってるんだから感想を言えよ!
菜の花の沖面白いね。 北方領土の問題って1700年代から続いてるんだとか色々興味深いですね。
>>296 俺なら3年はかかる。
飛ぶが如くって一冊が他と比べて薄いから竜馬や坂上雲より短いor同じなんじゃないの?
それがな、竜馬とかのぼさんみたいな爽やかな人物がなかなか出てこないから なかなか軽やかに読み進めない。結局俺みたいに一巻の半ばで挫折したりするわけだ。
>>304-305 前半は征韓論がらみの政局の話なので、面白かった。
明治の元勲のうち、教科書で名前しか知らなかった人物が、具体的なイメージをもって立ち上がって来たから、読み応えがあった。
西郷下野から、少し読むのがつらくなる。要するにニートの話で、西郷はボサーとしているし、
近衛の旧薩摩藩士たちも、話が進むにつれて司馬さんの評価が低くなっていく。
最後の方は、西南戦争の話が続き、小説全体の構造が「坂の上の雲」に似ているのに、
用いる兵器の違いから、やっぱり「坂の上の雲」の面白さには及ばない。
その上、薩摩側の戦略が、あまりに愚劣。ドンキホーテの現代版という感じだ。
戦闘場面を、あれほど詳しく分析すべきなのかどうかは、疑問。
この作品執筆の頃になると、文明批評家という、ご本人にとっては有難くもない称号を頂戴し、
それに囚われて、小説家司馬遼太郎の面白さは、少しずつ後退していった感がある。
312 :
無名草子さん :2007/06/18(月) 18:22:16
>>311 そうか?
俺は逆。下野して西南戦争あたりから面白くなった
そこまでは我慢して読みすすめてた
翔ぶは7年かかった俺だけど、俄は今日買って上巻の半分まで読んだ。 これは痛快で面白いなあ。関西弁が町田康読んでるみたいな気分 でも以前見かけたときは一冊だったのが上下巻になってて不便。さっさと買っておけばよかった。 翔ぶは面白いことは面白いんだけど、桐野とか辺見の体育会系根性主義がどうもね
俄は先月分冊化されたばかりなので、 今でも探せば全1巻のが置いてあるところあったよ けど、全1巻の文庫だと分厚くて重いのが・・・
「翔ぶが如く」読むのに7年ってw そんなに時間かけると、、ストーリー忘れないか? 俺は今月はじめ頃から「翔ぶが如く」読み始めて。現在4巻の半分くらいだ。 登場人物をはっきりさせるために、人物を紙に書きながら読んでる。 最初に覚悟していたので、思ったよりも面白く読めてるよ。 個人的には佐賀ノ乱をもっと詳しく書いて欲しかった。 この調子だと秋月ノ乱や神風連ノ乱もあっさり終わってしまうんだろうな。 おそらく来月中に読み終わると思う。
佐賀の乱は「歳月」で書いたからあっさり風味なんじゃね? 秋月の乱や神風連の乱はそこそこしっかり書いていたと思う 哀れなのは萩の乱だが
317 :
315 :2007/06/18(月) 22:08:54
>>316 フムフム、「歳月」を読めば佐賀ノ乱について詳しく書かれてるのね。
「翔ぶが如く」読んだら次に読んでみるわ。
>秋月の乱や神風連の乱はそこそこしっかり書いていたと思う
お〜、だったら西南戦争までも物語が面白く進みそうだな。
「翔ぶが如く」は、「坂の上の雲」以来のドキュメンタリータッチがさらに 推し進められた作品だから小説として読むにはなかなかつらいかも。 後半の各地の士族反乱〜西南戦争などはほぼ関係者の遺談や目撃証言 をもとに、あまり小説的な描写(本作で言えば千絵が登場するくだりのような) をまじえずに構成してて、さらにドキュメンタリー色が強くなってる。 それがまた面白いんだけど。
319 :
無名草子さん :2007/06/19(火) 14:35:54
>>286 竹内街道を読んで驚いたのは、淵田美津雄大佐が登場したことだっだ。
誰か最後の将軍が良かったという人は居ないか? 慶喜が死んだ時の「最後の公方様が〜」の所が 個人的にすごく良かったと思うんだが。
321 :
無名草子さん :2007/06/19(火) 17:00:29
先週、燃えよ剣借りてきてようやく読み終わった 司馬のは面白いけど、ちょっと長いね 次のになかなか手をだしづらい…
燃えよ剣でも長いのかよw
>>320 作品そのものは、かなり以前に読んだから忘れた。
大阪城敵前逃亡後の徹底した恭順姿勢は、謎だ。
水戸学イデオロギーが強烈で、逆賊となることを怖れたと説明されることがあるが、これは違うだろう。
太政官政府と比べて、財政力・軍事力ともに、幕府が優っていた。一戦すれば、すぐに官軍に戻れたはずだ。
飛ぶが如くを読破できたら、どんな長編小説でもかかってこいって気分になるよねw
>>321 燃えよ剣は司馬作品の中でも竜馬とならんで、かなりスラスラ読める作品だと思うけど。
ていうか個人的には1番早く読める作品だと思うぞ。
>>325 いや、それを言うなら「俄」の方だろ。
余りに夢中になったせいで先に進めるのがもったいなくなった作品。
>余りに夢中になったせいで先に進めるのがもったいなくなった作品。 わかるわかるww俄じゃないけどそう言う経験アリです
「馬上少年過ぐ」を読み終えた 父親が死んだところで晩年に一気に飛んじゃうのが惜しいな・・・ もうちょい長編で読んでみたかった気もする
伊達政宗の長編は多いからね 司馬で長編が多くの作家とかぶっているのは 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、義経ぐらいか
幕末ものより、戦国もののほうが好きな俺は司馬ファン失格ですか?
なぜ、そう思うの?
幕末だけが司馬遼太郎じゃありませんよ? 街道をゆくでは、信長秀吉家康の戦国三傑がネタに一番よく出てくるんだぜー
333 :
無名草子さん :2007/06/20(水) 00:40:53
幕末ものよりも、戦国ものよりも、紀行・エッセイが好きな俺は? 民族学が好きなので、フィルドワークしている司馬が好き。
ひっ殺していけ!
335 :
名無し募集中。。。 :2007/06/20(水) 10:14:10
>>335 松本良順ってそんなに多くの作家が書いてるの?
337 :
無名草子さん :2007/06/20(水) 13:35:26
>>333 最近「街道を行く」ばかり読んでいる。面白い。
あまり小説にしていない古代の話や、戦国・幕末でも小説化していない地域、外国の話が中心なんで、
対談や講演録を読むよりは、こっちがおすすめ。
以前に執筆された小説と重複する部分も若干あるが、そういう部分も、何らかの新しい発見ができるような
工夫が施されていて、好感がもてる。
>>335-336 これかな。「暁の旅人」吉村昭
余談ですが、吉村作品には「長英逃亡」「ふぉん・しいほるとの娘」
など良いのがありますね。司馬作品の裏話としてどうぞ。
↑別に絡むほどのことでもないだろうに、何か悪いもんでもくったのか?
341 :
名無し募集中。。。 :2007/06/20(水) 17:13:09
あっ「多くの」を見落としてた…スンマセン
戦国武将なら子供でも知ってるけど、幕末維新の傑物はいまいちマイナーだよね 甥っ子(中学生)は司馬の文庫を戦国モノだけ持ってたよw 幕末は西郷と龍馬とペリーいがい知らないみたいだ・・・ 例によってコーエーゲームから入ったみたいだけど、甥っ子と共通の話題があって良かった できたら、幕末にも興味を持って欲しいけどね
343 :
無名草子さん :2007/06/20(水) 18:34:36
殉死を呼んで、そのあと、夏目漱石のそれからを読んだ。 司馬遼太郎も、乃木が妻を道連れにしたのを、よくないことみたいな描きかたしてた気がするけど、 漱石のそれからに影響を受けたのかな。 漱石は乃木の死に対してよく思ってなかったのかな。
344 :
無名草子さん :2007/06/20(水) 20:03:15
え?乃木の殉死と絡んでいるのは、『こころ』かと (『それから』は明治41年の作品。結構なご身分で、の想いは在る)。
345 :
333 :2007/06/21(木) 00:28:39
>>337 「街道をゆく」を読むと、現地に行ってみたくなりますよね。
今の時期だと、鎌倉がおすすめ!
銀杏の木の下に、台湾リスがにいるのには、ビックリ!
漱石は乃木の殉死には何も言っていないんじゃなかったか? 鴎外は好意的だが
347 :
無名草子さん :2007/06/21(木) 08:39:53
>自分の運命の犠牲として、妻の天寿を奪うなどという手荒な所作は、考えてさえ恐ろしかった >のです。私に私の宿命がある通り、妻には妻の廻り合せがあります、二人を一束にして火に >燻べるのは、無理という点から見ても、痛ましい極端としか私には思えませんでした。 >私は妻に残酷な驚怖を与える事を好みません。私は妻に血の色を見せないで死 >ぬつもりです。妻の知らない間に、こっそりこの世からいなくなるようにします。 >私は死んだ後で、妻から頓死したと思われたいのです。気が狂ったと思われても満足な >のです。 こころの先生の考えに比べると、乃木は妻を道連れにしてるし。 司馬遼太郎の殉死でも、妻を道連れにするシーンはむごい描写になっている。
『翔ぶが如く』の副島先生いいなあ。 誇り高くて、教養が豊かで。 少ししか登場しないけどね。
個人的には、南北朝時代の作品を書いてほしかった
南北朝は裏切りや寝返りしまくりで利害が錯綜していて、 なにより心が躍らないので書かなかったそうな 知識はかなり持っていたみたいだけどね
美意識がないとか言ってたな
352 :
無名草子さん :2007/06/21(木) 19:04:17
>>346 軍医総監になるために、長州閥には、頭が上がらなかった。
もっとも、司馬さんは、「乃木が閥内にありながら、非政治的で、超然としていた」ところに、鴎外は好意をもったと書かれている。
353 :
無名草子さん :2007/06/21(木) 19:21:51
てか、鴎外の親父も長州人だしな。 養子に津和野にいったわけだけど。
「街道を行く 長州路」では、司馬さんの立ち小便が描かれている。
社会の窓がファスナーではなくボタンなのには驚いた
356 :
無名草子さん :2007/06/22(金) 17:43:14
357 :
無名草子さん :2007/06/22(金) 18:22:11
トランクスにもありますね
粘着異常ネットダニの惨めな生態
>>355 余談ながらリーバイスの501はボタンのがある。ジッパーのもあるが。
余談の余談だがスリムモデルなのでピザにはお奨めできない。
乃木って松蔭の遠縁にあたるの?
小説はあらかた読んでしまったので、今は対談集を楽しんで読んでる。 それも、相手一人と一冊分じっくり話し込んでる本の方が面白いな。
対談(なのかな?)本では「手掘り日本史」が個人的に最高傑作。 あまり細部に入りすぎず、しかもかなり本質的な話になってる
対談集ではないけれど、久しぶりに風塵抄を引っ張りだして読んでる。 当時は社会人なりたてで、世の中の出来事より、自分の事で手いっぱいだったけど、今改めて読み直すと、いろいろと考えさせられる。
日本人は騎馬民族の末裔なんじゃないか?って話を なにかの対談か講演集で見た記憶があるんだがどの話か忘れてしまった。 誰かわかるひといないかなぁ。海外旅行のパックツアーで旗持ったガイドの人が 指揮してて、それに素直に従ってる、とかそういうたとえ話もあった気がする
>>365 それはおそらく、対談集『日本人を考える』での陳舜臣氏との対談。
騎馬民族の末裔という話はわりといろんな対談で出てくる話なので
この対談に限らない。いろいろ調べてみてほしい。
>>366 おお、ありがとう。その対談よんだっけかな。。部屋の本棚あさってみます。
江上波夫さんの「騎馬民族国家」は一世を風靡していたし、 昭和30年代ものすごく売れた「日本の歴史」の第1巻(井上光貞)も、同じような説だった。 司馬さんも、大筋それらと同じ考え。
これは酷い
warota
372 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 16:41:20
司馬さんを批判するスレが作ってあるなー。 読んででるやつは小学生並だって。 腹立つなー。
373 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 16:42:55
374 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 17:22:31
昨今の小学生は司馬遼を読むのか すごいなー、俺は大学生になってから読み出したが 小学生が読めるくらいならこれからの日本も安泰だ。 ゆとり教育ってすげー
ちゃうちゃう 司馬の小説を全く読まずに司馬批判をしちゃうのが、ゆとり世代www
376 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 18:08:05
みんな釣られすぎ
それって、資本論も読まずに、全共闘に参加する 学生と同じじゃん。 団塊世代=ゆとり世代
378 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 19:00:28
みなさん、アホを相手にするのは時間の無駄ですよ。
小学生 竜馬 中学生 世に棲む日々 高校生 坂の上の雲 大学生 翔ぶが如く こんな感じで読むといい大人に育ちそうだ で、中年になって空海の風景、ひとびとの跫音を読む
380 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 20:48:43
小学生に竜馬がゆくはエロすぎるな 俺が親なら高校生くらいまで見せたくない
竜馬の冒頭は、姉貴のマ○コが見えるとか 見えないとか、そんな始まり方だったような。
382 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 21:18:57
>>379 >小学生 竜馬
中学生 世に棲む日々
高校生 坂の上の雲
大学生 翔ぶが如く
こんな感じで読むといい大人に育ちそうだ
で、中年になって空海の風景、ひとびとの跫音を読む
冗談いうなよ。司馬だけで他の文学を読まなくてもいいとでもいうのか、ボケ!
司馬の小説には、文学の本質である内面がない。だから、あんなに売れた。
売れたことは買った人がいたというだけだが、だから価値があるということではない。
>379のような基地外をみて唖然とした。ひどいなぁー。同じ大衆小説家では
山本周五郎の方が、断然作品の質は上だよ。そういう文脈で、読んでる奴は
小学生並だという意見は確かにあると思う。嘘だと思うなら、山本周五郎を読んでから
レスよこせ。
どこに他の文学を読まなくていいと書いてあるんだろう? 謎だw
これじゃ釣れんだろw
385 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 21:46:23
>>383 2chにしかいない、ノータリン言葉尻しか読まない。
386 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 22:15:26
>>382 >>379 じゃ無いけど、お前痛すぎる。
「他の文学」の対象が純文学作家ならともかく、
よりによって山周ってw
あれは単なる「人情もの」で司馬よりさらに文学的価値は低い。
確かに司馬も軽いが引き合いに出す作家が山周ってアホか
387 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 22:30:43
>>386 オマエ退場。
山本周五郎の作品と司馬の作品の違いが分からないから。
よく司馬の作品を読まないアンチが云々とここで書かれているが、
オマエも読んでないだろう?読んでいれば「人情もの」なんて書くはずがないからな
388 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 22:31:41
さらに言えば、司馬と純文学を同列に比較するのは どういう意図だ?
もう少し建設的に行こうぜ。 山本周五郎といっても、作品は多い。 例えば、どの作品がお前のお勧めなんだ?
390 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 22:43:15
>>387 釣りと思ったらマジレスかw
純文学畑の文芸評論家・平野謙も単なる人情作家と切り捨ててる。
読んでいるに決まってるだろバカ
赤ひげもさぶも冷たく分析すれば単なる人情もの。
だから大衆受けするの。
391 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:03:20
>>390 >純文学畑の文芸評論家・平野謙も単なる人情作家と切り捨ててる。
読んでいるに決まってるだろバカ
あんた相当のお歳の方だな。平野謙なんて忘れてた。
>赤ひげもさぶも冷たく分析すれば単なる人情もの。
だから大衆受けするの。
じゃあ聞くが、「竜馬がゆく」が、坂崎の”汗血千里駒”・千頭の”坂本龍馬”という
ネタ本があり書かれていることを御存知か?つまり、司馬が資料を漁り明治の
坂崎作品と大正に書かれた千頭の作品を仕入れー大衆受けしたーネタ本を元にして
司馬は「竜馬がゆく」を書いているんだが…。あなたが、馬鹿にする山本の大衆受けする
ものという評価を、司馬も焼き直しでやっているのに、司馬の方はありがたがり山本周五郎は
小ばかにする、あなたは無知ではないか…。
まぁスルーしましょう
「竜馬がゆく」が、途中からいわゆる時代小説では無くなったことも 知らないわけで、結局、こいつも司馬遼の本を読んでないんだよな。
394 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:25:13
>>392 >司馬信者の得意の逃げ口上
>>393 >こいつも司馬遼の本を読んでないんだよな。
読んでますが。アホ
395 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:26:42
>>393 >途中からいわゆる時代小説では無くなったことも
知らないわけで、
どこから時代小説ではなくなったんだ?
どこからだよ。どうせ書けないだろうが聞いとくよ
396 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:27:39
論破完了。 またオレの勝ち。
>>395 お前、竜馬を読んで、途中から小説のスタイルが変わったことに
ほんとに気付かなかったのか?
もしそうなら、ちょっとニブすぎるぞ。
398 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:38:42
司馬信者の得意の逃げ口上
珍しく荒れてるますね
そう言う議論はよそでやろうね
402 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:45:30
>>397 >お前、竜馬を読んで、途中から小説のスタイルが変わったことに
だから、どこから変わった?さらに聞こうか?小説のスタイルとは
何?文体?物語そのもの?あまりに大雑把で話にならない
403 :
無名草子さん :2007/06/24(日) 23:48:36
こういう馴れ合いスレは、一つのことを聞いただけで お前はバカだとか荒れたとかすぐいいだす。 自分が書いたことにレスすればいいのに、酔っ払ったようなことしか 書いてないから答えられない。
>>402 やっぱり、わかってなかったのか。
もう一回読み直してから、またおいで。相手してあげるから。
偉そうに!
406 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 10:32:47
偉そうなのはそっちだろw 少なくとも人に物事を教わる時には頭を下げるべきだ。
407 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 11:31:03
何も教えてくれって言った覚えがない。 偉そうに。
408 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 13:45:16
喧嘩はやめて。゜゚(>ヘ<)゚ ゜。
409 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 14:37:56
410 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 16:34:28
---------------ここまで読み飛ばした---------------
411 :
402 :2007/06/25(月) 17:10:51
>>397 はいつ答えてくれるのかな…。
竜馬がゆくの、どこからどう何が変わったか、と聞いている。
>>404 >やっぱり、わかってなかったのか。
もう一回読み直してから、またおいで。相手してあげるから。
これじゃー上記の答えとしての体をなしていない。
405以下はオレには関係ないからね。
おまえら、本気で言い合いしてるとしたら落ち着け どうでもいいから。
こういう事じゃね? 最初は純粋な小説で書き進めてたけど、連載がきつくなって資料添付に切り替えた。 歴史家と誤解される所以はそこにある。翔ぶが如くの読みにくさはまさにそれ
もはや何十年も前の小説について議論しても意味がないし、結論が出たとしてもそれは全く意味のないこと。 議論してるようで中身がな。 論争の目的は、ただ単に優越感に浸りたいだけ。
同じ作品でも感想は人によって違うもの。 議論が意味ないってことはないけどな 今のいい争いは不毛だがな。 自分の考えの押し付けや 相手の考えを考察することなく全否定は 議論にも異見交換にもならない
416 :
402 :2007/06/25(月) 20:17:09
>>412 アンタ何?どうでもいいなら、別に構うなよ。
黙ってろよ。
>>414 >もはや何十年も前の小説について議論しても意味がないし、結論が出たとしてもそれは全く意味のないこと。
もしそうお前が思ってるなら、お前は司馬遼のファンじゃない。
彼が書いた作品は、お前の知力では計り知れないくらいのものを持っている。
それは、新たな読者が新しいその価値を見出すものだからだ。
偉大な作品は、そういう意味で常に開かれている。
意味がないなんてどういうことだ?え?文学音痴さんよ…。
>>415 >今のいい争いは不毛だがな。
自分の考えの押し付けや
相手の考えを考察することなく全否定は
議論にも異見交換にもならない
だから、
>>397 が書いたことをしっかりと誰にも分かるように書いてないだけでしょう?
不毛じゃない。
>自分の考えの押し付けや
相手の考えを考察することなく全否定は
そんなことにどこでどうなっているの?意見を書くと、自分の考えの押し付け、になるんですか?
それ以前のところでしょう。相手の考えを考察することなく全否定は、全否定じゃなくて、司馬遼を
ありがたがっているが、同じ大衆作家としては山本周五郎の方が、優れていると思うと書いただけ。
それで、全否定?そんなことを書くお前が、どうにかしてないか?
こいつは分裂病だな 病気は仕方ねえよな
この板IDねーのな
382 名前:無名草子さん[] 投稿日:2007/06/24(日) 21:18:57
>>379 >小学生 竜馬
中学生 世に棲む日々
高校生 坂の上の雲
大学生 翔ぶが如く
こんな感じで読むといい大人に育ちそうだ
で、中年になって空海の風景、ひとびとの跫音を読む
冗談いうなよ。司馬だけで他の文学を読まなくてもいいとでもいうのか、ボケ!
司馬の小説には、文学の本質である内面がない。だから、あんなに売れた。
売れたことは買った人がいたというだけだが、だから価値があるということではない。
>379のような基地外をみて唖然とした。ひどいなぁー。同じ大衆小説家では
山本周五郎の方が、断然作品の質は上だよ。そういう文脈で、読んでる奴は
小学生並だという意見は確かにあると思う。嘘だと思うなら、山本周五郎を読んでから
レスよこせ。
釣りじゃないならどう見ても基地害w
420 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 20:51:16
>>417 ,418,419
同一人が、聞かれたことに答えられないからこういうことを
書く。司馬のマンセーやってな。DQN達よ
421 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 20:52:47
それにしても、誰一人信者は、聞かれていることに答えられないのはどういうことだ
酷評は、批評じゃない。単なるヤジだから返しようがない 頭を冷やしてください。
423 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 21:08:28
>>422 >酷評は、批評じゃない。単なるヤジだから返しようがない
数々の文学論争が、そうだったか?知識がない輩は黙ってろ、と書いたが
まだ何か? 単なる野次ではなく、返すほどのものが無いから返せないでけでしょう?
オマエ、中卒?高卒?五流大卒?
424 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 21:08:31
>>420 司馬先生を呼び捨てするな!!(`ε´)ぼけ
一般書籍版にもID導入すべきだな、あぼーんするのが面倒だ
426 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 21:10:42
>>424 そんなこと書くのが、司馬マンセーの証明w
427 :
424 :2007/06/25(月) 21:12:02
428 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 21:31:04
はい 謝ったんだからこれで喧嘩は終わりにしなさい
429 :
無名草子さん :2007/06/25(月) 21:36:45
ここは、どうでもいいようなことをダラダラ書くスレと理解しました。 仲よくやって下さい。
以上は余談である
自分も言い争いは好かないんだけど、 手持ちの本にそれっぽい評論があるので、書き写してみる。 > 『竜馬がゆく』の書き始めをみると、泥棒である寝待ノ藤兵衛や遊女の冴などを登場させて、 > あきらかに旧来の時代小説作法を踏襲している。が、連載を開始して、ちょうど一年たったとき、 > 突如「閑話休題」と称して、時代背景の解説を入れている。このとき作家の中でなにかが > 弾けた。いままでとは異質の大作家司馬遼太郎の誕生の瞬間であった。 > 坂本竜馬の恋と剣の物語ではすまなくなったのである。幕末の政治状況の綿密な説明抜きでは、 > もうどうにも小説は立ち行かない。(中略)旧来の小説作法は破綻してしまった。 > 泥棒も遊女も必要なくなり、古い時代小説作家というシャツと一緒に脱ぎ捨てられてしまうのである。 > それだけではない。ここで司馬さんは、自分の歴史観を小説の中で展開しても、読者は > ついてきてくれるという確信を持ったのだと思う。これ以後、司馬さんは自信を持って、存分に > 「余談」を書く。司馬文学の魅力のひとつである。 和田宏著「司馬遼太郎いう人」より。 文春の元担当編集者の本で、読んで損は無い本でした。
皮肉ぽっく書いたけど、大体同じ見方だな 余談が過ぎるのがたまにキズ
寝待の藤兵衛いたなぁ。 すっかり忘れてたw
実は寝待ノ藤兵衛って結構後々まで登場してるんだけどね。 確か薩長同盟のあたりでもまだ、竜馬の共をして使い走りなどをしてるよ。 あと竜馬って前半のうちからわりと「閑話休題」はあった。 後半はそれまでの小説的描写の代わりに、資料原文だの、 漢詩だの、流行り歌の詩だのを載せて紙幅を稼いでいるようなところもあるし。
「長州が可哀そうではないか」 これでみんな仲直りw やっぱり竜馬は、このシーンが一番好きですね。 司馬遼太郎もこの場面が竜馬を書く切っ掛けになったって言うし… 学生の頃、始めて「竜馬がゆく」を読んで、感動で京都まで一人で 行ってしまいました。 東山から眺める京都の景色は美しかったです。
436 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 00:26:13
最悪板という2ちゃんでもクズが集まることで有名な板で、このスレが監視下に置かれたようですよ。 みなさんご注意あれ。
勝先生が一人で長州に乗り込んでいくところが良かったな。
438 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 07:50:59
>>431 普通に読んで理解した読者なら、だいたいその本と似たような感想をもつよね。
本来ならあえて書くほどのことでもないのになw
最後は徳川もかわいそうだったではないか。
何が悲惨って会津ほどかわいそうなものもないぜ
一番かわいそうなのは西郷さん おまけに銅像も別人だし
442 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 09:16:17
>>441 隆盛は親父の名前で本名は隆永だしな・・
幸輔どんが役所に届けるときに間違えたんだっけ
司馬遼太郎の作風だと思うが、一般的な小説作法を無視してあるので、俺にとっては非常に読みにくい作家の一人なんだ たとえばこんなところ 日清戦争前の山本権兵衛が西郷従道のエピソード中のこんな様な描写 〜西郷はいつもの癖で口もとに微笑をうかべながら、 「イイエ」と、品よく目を細める。 本筋に何の関係もない、こういった「見てきたようなうそ」の部分が、のどに刺さった骨のように気になってしまう 「小説家」としての司馬遼太郎のかわいらしい部分といえばそのとおりなんだが といって、誰かに同意されたことはないけどな
>>444 >日清戦争前の山本権兵衛が西郷従道のエピソード中のこんな様な描写
俺は↑の文法の方がよっぽど気になる
見てきたような嘘ってのは 「西郷従道のクセとかあんたにわかるわけねーだろ、勝手にキャラ付けすんじゃねえ」 ってことか…? もしそうなら同意を得られるわけもないわな 見知った事実しか書けないなら戦国時代とかどうすんだよ 『歴史書』じゃなく『小説』であるってことにまず気付け
おっと、反発を食らってしまったようですね
>>445 素直に謝ります
この程度の文章力です。すみません
>>446 見てきたような嘘っていうのは、「講釈師見てきたような嘘をいい」の中の文言を拝借したとお考えください
その部分で批判しているわけではございませんよ
小説家は嘘を書くのが商売なんてことはよくわかっております
うまく伝わらなかったのが残念ですが、虚実取り混ぜた中、先に例にあげたような描写がいかにも浮いて見える
それがゆえに、ああ、あまりこの人はうまくないのかもしれないな、と昔から感じていたものですから
こんなこと書くと、煽りと勘違いされそうですが、私は司馬作品の古くからの読者ですよ
448 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 11:57:21
まぁ、そう感じてしまうんだったらしょうがないわな。 逆に考えれば、それはリアルに描いている結果なんだけどね。
「陸奥のみち」でも、司馬さん、立ち小便をしたw
「須田さん。次は肥薩のみちで、立ち小便をしましょう」
>>438 一匹いた基地外も431読んでやっと気づいたみたいだねw
452 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 17:46:27
>>431 司馬がジャンセンの研究からパクリ作品に取り込んだところだなw
というわけで、
>>451 このことは、気付いたのではなく知ってたよ。
その程度ですか?司馬マンセーの学識はたいしたことないね
いったい何がどうすれ違っているのか確かめる気もしないが、 知ってる知らないレベルのレスがつくならここで終わりにしていいんじゃないか。
454 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 18:57:38
そうしな。オマエだけ
ageてるレスだけ読まなきゃ普通のスレなここ
>>453 消えろw
お前日常生活でも友人少ないだろ。
457 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 22:42:03
>>453 司馬マンセーは、司馬のことで何らかの偶像を壊すことが指摘されること
学術的な評価がとても低いこと、司馬が原稿用紙の枚数かせぎで余談にての
連発等を書いているとかにまともなレスを返さない・流れを断ち切ろうとする傾向がある。
これは荒らしじゃなく、事実
458 :
無名草子さん :2007/06/26(火) 23:02:22
訂正です。
>最悪板という2ちゃんでもクズが集まることで有名な板で … ×
↓
>最悪板という『2chの固定ハンドル叩き』と『最悪』をテーマにしている板で … ○
最悪板のトップ↓を見れば分かるような間違いでした。
http://tmp6.2ch.net/tubo/
ちょっと質問 昔、NHKで放送されたトーク・ドキュメント 「太郎の国の物語」が気になって買ってみよ うかと思うのですけど、どんな内容なんです かね? 見た人教えて!!!
ちょっと質問 昔、NHKで放送されたトーク・ドキュメント 「太郎の国の物語」が気になって買ってみよ うかと思うのですけど、どんな内容なんです かね? 見た人教えて!!!
↑すまん。 ダブってしまった。
>>457 なるほど。確かにそうした事実や批判はあるね。
ただ、個人的に楽しく小説家司馬遼太郎の本を読もうと思っている人(たぶんこのスレの多くの人たち)に
とって、そういう評価はほとんど意味がない。
学術的な評価はここで議論して変わるものじゃないし、余談については完全に印象の問題だからね。
>>459 「明治という国家」という本が、その番組のテキスト版。
本屋でパラパラと立ち読みしてみれ。
司馬のネタ本というのは山路愛山、徳富蘇峰、内藤湖南など色々あると思う。 司馬遼太郎の考察かと思いきや、ほとんど似たような文があってびっくりしたことがある。
けど、徳富や内藤の本って現代語訳じゃないと、現代人には読めないよね 司馬の小説は、その手間を省いてくれたようなものかな
>>457 君にとっては
読書=勉強
の方程式がなりたつのかなw
こういう奴は、分かりづらい難解な文章を読むことをありがたがるよね。理解もしていないのにw
我々にとっては
読書=娯楽
なんだよ。だから学術的評価がどうだとかはどうでもいいし、余談だって小説内で絶妙なスパイスを
醸し出しているから、枚数稼ぎのくだらない雑談とは決して思わないよ。
キミが余談が小説構成上気に入らないのは分かったけど、君自身少数派だということを自覚しなよw
これだけ大衆に指示されている司馬さんなんだからw
>>466 が盲目的なファンなのはわかるが、
>>457 のレスごときにそこまで目をむかなくてもいい
ちょいと恥ずかしい
468 :
無名草子さん :2007/06/27(水) 18:02:53
ダメだな ここ数日、厨とそれに構う馬鹿が急増してる 正直見苦しくて仕方が無い このスレを見限る
469 :
無名草子さん :2007/06/27(水) 18:08:17
>>466 >君にとっては
読書=勉強
勝手に脳内変換して1人で分かった気になってるなよ。
>これだけ大衆に指示されている司馬さんなんだからw
君が俗物であることを知らしてくれてありがとう!
>>468 はい、そうして下さい。誰も止めないから
470 :
無名草子さん :2007/06/27(水) 18:25:56
>>466 >我々にとっては
読書=娯楽
なんだよ。だから学術的評価がどうだとかはどうでもいいし、余談だって小説内で絶妙なスパイスを
醸し出しているから、枚数稼ぎのくだらない雑談とは決して思わないよ。
なら、そういう意見に反することは一切認めないし、どうでもいいというなら
ほっとけばいいんだよ。小説の内容についての批判をしているのではなく
作品全体に対しての評価意見を書いているだけなんだから、どうして
そういう人もいるということを認められないのか、分からない。あなたが
どれだけの大衆に指示されている作家であっても、全員司馬のように
好きじゃないだろう?違うかね?
472 :
459 :2007/06/27(水) 22:35:50
>>463 レス、サンクス。
明治という国家、早速読んでみます。
やっぱり、話し方は関西弁なんですかね。
イメージが… やっぱり、活字だけにし
といた方がいいのか、迷う今日このごろ。
473 :
413と418ですけど :2007/06/28(木) 14:22:31
>>468 それが2chだから。
どこへ逃げても同じだろう。
ここまで読み飛ばした
476 :
無名草子さん :2007/06/28(木) 16:42:31
じじいのくせに、大人気ないガキみたいな奴ばかり
477 :
無名草子さん :2007/06/28(木) 16:43:30
もしくは、腐女子のようだ
明治の本だがそこで読めるものの中では中村春吉自転車世界無銭旅行がめちゃくちゃおもしろいぞ すれ違いすまん
480 :
無名草子さん :2007/06/28(木) 22:11:02
ひだまりの人々司馬遼太郎をあれこれ語る、そんなに楽しいか?
481 :
無名草子さん :2007/06/29(金) 21:52:13
仲良しは、すべて散った。好きならいつものだらだら話をやりゃーいいのにな
モンゴルで野糞の話があったと思うのですけど、 誰でしたっけ?
>>482 いま街道を読んでいるが、モンゴル紀行は、数年前に読んだから、飛ばした。
肥薩のみちまで読み終えたが、現在まで、立ち小便は、長州路と陸奥のみちの2回。
トンカツは、陸奥のみちと肥薩のみちの2回。大和方面の旅で、トンカツがもう一回あったかもしれないが、失念。
484 :
無名草子さん :2007/06/30(土) 21:48:20
随分変わったところに興味持つね。
485 :
無名草子さん :2007/06/30(土) 22:01:17
もういじらないから、皆さん心ゆくまで楽しいスレにしな。 もう少し、骨があるやつがいると思ってた。 あの司馬さんのスレだからな…。バカ、陽だまり、仲良しのぬるい奴ばかり。
沖縄・先島のみちで須田画伯の野グソがあるぞ。あれはワロタ。
487 :
無名草子さん :2007/06/30(土) 23:54:59
488 :
無名草子さん :2007/07/01(日) 00:11:16
>>482 奥さんが野ションベンしてたら男どもに群られた、
って記述は見たような
>>489 みどりさんの野ションベンだったのか…
野糞は漏れの勘違いw。
そういえば、あの夫婦は食べ物の好き嫌いが激しいですよね!
肉と野菜の入っていないカレーって一体!?
491 :
無名草子さん :2007/07/01(日) 17:35:34
>>485 いろいろ辛いこともあるけど、きっと楽しいこともそのうちあるよ。
「河内みち」では、トンカツは出てこないが、すき焼きが登場。ただし、蝉入り。 面白かったのは、「大ヶ塚」のところかな。「近代庶民史料」というネタ本があるようだが、 そのエッセンスを紹介している。手に入りにくい(入っても読む気が起こりそうもない)学術本 の面白いところだけを、小説家が脚色しているから、楽しく読める。 因みに、ネタ本の著者の野村豊氏は、「大阪平野における屎尿利用の変遷」という論文を 書かれている。オシッコ研究の権威らしい。
洛北諸道 雲ヶ畑の志明院で体験した怪奇現象について、いろいろと書かれている。 こういう雑密世界には興味がおありのようで、「梟の城」や「妖怪」を書く動機になったということは、 他でもしばしば述べられている。 「妖怪」はそのとおりだと思う。しかし、「梟の城」ほかの忍者モノは、雑密世界そのものを描くという よりも、忍術のタネ明かしをしているようなところがあって、決して荒唐無稽な物語ではない。 合理的に納得しうる忍者のような印象をもったのだが。 「妖怪」は、あまり好きな小説ではないのだが、「洛北諸道」を読むと、作者は、ほんとうに怪奇現象 が好きだったんだな、ということがわかる。
すき焼き、ステーキ、カレー、焼き飯、蕎麦、タケノコ料理が好物だったんだっけ?>司馬
496 :
無名草子さん :2007/07/03(火) 09:16:37
おまえら本当にライトのベル読んだことあるの? ライトのベルはもっと面白さに特化した小説。 司馬みたいな史実を忠実に書いたものじゃない!
497 :
名無し募集中。。。 :2007/07/03(火) 09:28:07
あれだけ偏食家でも、けっこう長生きできるもんなんだねえ。 煙草吸わなかったら、まだご存命だったかも
皇国史観は、元をただせば水戸史観。水戸史観の成立に最も影響を与えたのは宋学。 南朝を正当としたのは、水戸藩に招聘された中国人朱舜水。 皇国史観を担いで中国大陸へ。笑い話だなw
何かに魚には興味ないって書いてましたよ>司馬さん
興味が無いっつーか嫌いっつーか でもイカは好き 要するに好き嫌いが多い人
みどりさんは、魔法びつに米さえ入れれば、 ご飯ができると思っていたとのことwww
魚が嫌いだから寿司も食わない。だから江戸市井小説は書かない。
本人がグルメじゃないせいもあって、 食い物を美味そうに書いているシーンはあまり無かったな
>>505 西郷のトンコツ料理とかは美味しそうだったかな・・・
美味しそうに書いてるシーンがほとんどないのはいいとして、
不味そうに書いてるシーンが頻出するのはいかがなものか
街道シリーズだとてめーの好きな蕎麦については蕎麦の香りが鼻腔に満ちるとか
グルメ小説みたいな描写しとるくせに
>>502 正確には、
旅先の食堂では、
何かうまいかまずいかが知れたものではないので、
そういう時は「とりあえずトンカツ」といっておけばまず間違いはない
――んだそうだ。
めしをうまそうに食うシーンなら何といってもこれだろう。
街道をゆく9巻の106ページから――
いろりのある部屋に招じられ、お茶がわりだということで、
野菜のみそ煮のふるまいをうけた。
やがてたくあんの鉢もまわってきたし、握り飯を盛った大鉢もまわってきた。
(中略)
田幸夫人は「お口に合いますかどうか」といっただけで、あとはひっこみ、
忙しそうに鍋や流しの前で動きまわっている。
お口に合うどころではなかった。
ひさしぶりでうまいものを食った感じで、汁などは何度もおかわりした。
たくあんもうまかった。塾生たちが作った大根を、彼女が漬けたという。
>>505 陸奥のみちでホヤを食べる機会があったが、司馬さんと須田さんは食べなかったな。
食べ物の話題は、トンカツのような、ごく日常的なものしか出てこない。
ただし、執筆当時(昭和40年代)の感覚だと、トンカツは御馳走の部類だからなw
当時は、冠婚葬祭以外では、たいしたもの食わなかった。
30年代だと、マヨネーズ・ケチャップでさえ、田舎では珍しかった。
植物の話題は、豊富。司馬さんも植物得意だが、須田さんが植物オタ。
偏食の言い訳デス トンカツが味に貴賎がないとかゆっとるけど、 揚げ物なんてマズイ所のはほんと食えたもんじゃないのに 逆に飯を糞不味そうに食ってる描写・・・ ・竜馬の干物 ・燃えよ剣の壬生菜と船中の飯(炊き上がると異臭を発する) ・翔ぶが〜の川路と桐野(食った後すぐゲロ) ・坂の上の秋山兄弟(沢庵と飯だけ) ・海援隊騒動の岩崎の油飯(臭い飯をかきこむ) ・歳月冒頭の江藤(ガチガチの冷えた飯に冷えた味噌汁をかけて何杯も食う) ・項羽と劉邦(油で唇を濡らしながら云々) こんだけ偏食の司馬だけど、モンゴル料理は「モンゴル好きだから努めて美味しく思おうと心がけた」 云々って書いててちと和んだ
>>497 もし司馬家の食卓にお呼ばれすることがあっても、
そんなカレーが出てくるんならトゥギャザーしたくねえな
たしか蟹アレなんだよな。北のまほろばで読んだ気がする。 初期か中期の編集の人はソバアレだったかと。
>>497 ,510へ490です。
二人の恋愛時のエピソードです。
話には続きがあって、肉の入っていないカレーを食べて、
司馬氏は、「こんな不味いものは食べられない」とのこと。
ちなみに、台湾紀行のスーツケースの中身はレトルトのカ
レーとカップラーメンです。
モンゴル紀行で須田画伯のラーメン食い尽くしてなかったっけ
昨日今日と、久間防衛大臣の辞任問題が新聞紙上を賑わしている。しかし、ここまで愚かな内閣だとは思わなかった。 そもそも総理の実力もなく人選ミスばかりしている安倍首相。松岡農水相の自殺も腑に落ちないが、今回の「しょうがない」発言も国民を馬鹿にしているとしか言いようが無い。 辞任は当然であろう。 そもそも世界で唯一の核被爆国であり、核の悲惨さを訴えなければならない国の立場にあるべき防衛大臣が、なんたる無責任発言をしてしまうのだろうか。こいつも大臣の器ではないなあ。 どうみても落とした側のアメリカ側に立って物を言っているとしか思えない。アメリカは戦争を仕掛けたのは日本であり、戦争終結を早めるのには核爆弾が効果的だったと、考えているかもしれないが、 アメリカ国民は、核の悲惨さを何処まで認識しているかも疑わしく、20世紀の偉大なる発明の一つに核爆弾をリストアップしているほどだ。 またアメリカの識者までが、原子爆弾を日本に投下したことにより、戦争の犠牲者をこれ以上出すのを食い止められたと、トンチンカンなことを言っているのだ。だから日本が中心になって、 核廃絶を訴えたところでアメリカは、何処まで核問題に真剣になっているか疑問符がつくのである。 んな中で、防衛大臣という要職につく人が、被爆者遺族を逆なでするようなことを平然と言って、けして許されるものでは無いだろう。 本当に安倍内閣は瀕死の重傷と言ってしまってもいい状態である。 ところで、防衛庁が何時の間にか、ドサクサにまぎれて防衛省に昇格して、長官が大臣になってしまった。 これでますます憲法第九条の改憲が現実味をおびてきそうだが、なんか気づかない間に、どんどんときな臭くて保守的な国家になっていく。それで、まさか宮内庁までが宮内省にならないだろうなあ・・・・・。 ああ、コワ! 主権在民は何処へいく!
>>515 748 名前:ラジオネーム名無しさん 投稿日:2007/07/04(水) 10:11:31 ID:R25wNI0A
米国の原爆投下によりソ連の参戦防げたというのだから米国の原爆投下を肯定している。
肯定せず否定しているのであれば、参戦は防げず、防げたという意見と矛盾する。
本人はこのとき、史実を誤認し、防げたと言っているのだから、発言全体を見ても肯定している。
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070630/ssk070630000.htm 防衛相の発言要旨
日本が戦後、ドイツのように東西で仕切られなくて済んだのはソ連が(日本に)侵略しなかった点がある。米国はソ連に参戦してほしくなかった。日本に勝つのは分かっているのに日本はしぶとい。しぶといとソ連が出てくる可能性がある。
日本が負けると分かっているのにあえて原爆を広島と長崎に落とした。長崎に落とすことで日本も降参するだろうと。そうすればソ連の参戦を止めることができると(原爆投下を)やった。
長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。米国を恨むつもりはない。
勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るのかなということも頭に入れながら考えなければいけない。
昨日の放送では長崎に謝罪しに行くべきといっているが、既にしている。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070702/01.shtml また、平和式典に出ないと言われていたが被爆者が拒否している。行きたくても行けないのでは?
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070702/02.shtml 自分の主張をはっきりと言えばよい。月曜日も火曜日も放送中、こう言っていた。
以前に久間はイラク戦争反対の意思表明をした直後、訪米しアメリカに媚びたときに、「アメリカに弱い、腰抜け」と批判する手紙が送られてきた。(記憶が定かではないけど銃弾入りだったかも)
極左か反米右翼によるものであれば、親米発言を主張し続けることは生命にかかわる。
これ読む限りそんな悪い大臣とも思えないのだが。
わりと知識人っぽく感じた。
うぜえ
ここでやんな
街道をゆく 丹波篠山街道 「その不来坂の手前で左へまがり、そのまま南下すれば立杭である」 篠山からタクシーで移動している場面の記述なので、誤り。記述のとおりだと三田へ出てしまう。 不来坂を越えて数キロの地点で左折しないと、立杭には行けない。 次の「堺・紀州街道」の冒頭で、ご自身の方向音痴について語られているのは、ここの記述を 受けてのことであろう。たぶん、このレスと同様の投書が来たはずだ。
520 :
無名草子さん :2007/07/06(金) 12:09:59
「俄」すごく面白かった。 こんな感じの司馬作品他にないですか??
「俄」←なんて読むんでつか?
522 :
無名草子さん :2007/07/06(金) 13:27:56
一般的には「にわか」
街道をゆく 堺・紀州街道 運転手さんは大阪の人だからいちいち通行人に道をきく。・・・運転手さんが寺の名を言っても、 「・・・・・・さあ、そんな寺は」 知りませんね、というふうな答えが二度ももどってきた。 これと似たとうな情景が、丹波篠山街道でもあったと推測される。 運転手さんは篠山の人だから彼方に見える丘陵の名を知らず何人かの通行人にきく。 「・・・・・・俺も最近引っ越してきたばかりだからよ、よく知らねぇけど、不来坂というのが近くにあるらしいな」 というふうな答えが二度ももどってきた。運転手さんは「不来坂はもう過ぎましたよ」と不服そうな顔をした が、地元の人の言うことに間違いはあるまい。 「そうですよね、須田さん?」 道元と荘子以外に興味を示さない須田さんは、立杭への道筋などどうでもよいみたいで、すやすやと 眠っていた。 その不来坂の手前で左へまがり、そのまま南下すれば立杭である。
「不来坂は、丹波のどこです」 とHさんがきいたが、忘れましたよ、と答えざるをえない。記憶の中での絵画的固定というものは、 前後左右の地理的関係がよくわからないときにのみ、変に色彩があざやかなものなのである。 結局、Hさんが、篠山の支局に電話をかけてきいてくれた。支局の女の子が笑っていたという。 不来坂じゃありませんか、ということは、不来坂のようによく知られた坂をご存知ないのかという ひびきがこもっている。 「私の記憶では、その不来坂の手前で左へまがり、そのまま南下すれば立杭だったような気がします」 と私はHさんにいったのだが、すべて錯覚だった。 「ぜんぶだめでしたな」 Hさんが、私の記憶力をあわれむように不来坂の麓でくしゃくしゃと笑った。
うぜえ
坂の上で、子規が「五月雨を〜」の句について、 芭蕉と蕪村で比較している場面がありますよね。 あれって、原典は何でしょうか? 何冊か、本屋で立ち読みしたんですけど、見つ からなくって…
俳句の出発 ISBN:9784622070092 (462207009X) 290p 19cm(B6) みすず書房 (2002-10-01出版) ・正岡 子規【著】・中村 草田男【編】 [B6 判] NDC分類:911.304 販売価:\2,940(税込) (本体価:\2,800) 子規が企図した俳句の革新、また写生とは何だったのか?芭蕉と蕪村の比較検討、俳句の形式と本質、明治29年の俳句界など、子規俳論の要をなす7篇を収録。 芭蕉雑談 俳人蕪村 我が俳句 俳諧大要 新俳句と月並俳句 写生といふ事 明治二十九年の俳句界 明治期における芭蕉の再検討たる「芭蕉雑談」に、 蕪村俳句における積極美と理想美を称揚した「俳人蕪村」、 子規の俳句理解の殆どを注入した「俳諧大要」、 さらに子規による俳句革新の実況を示す「明治29年の俳句界」など、 主要な論考7篇を収録。
>>527 早速のレス、サンクス。
わざわざ、詳しくありがとうございます。
まさか、図書コードまでつけてくれるなんて。
さすがに、普通の本屋には売ってないですよね。
図書館か、神保町行って調べてきます。
529 :
無名草子さん :2007/07/08(日) 23:56:24
ここですすめておられた通り、世に棲む日々そして花神と読みました。おもしろかったです。次になにを読むのがおすすめですか?
峠
いままでほとんどの作品を楽しく読めたのに燃えよ剣はダメだった・・・ 一般的には人気作なのに
532 :
無名草子さん :2007/07/09(月) 00:47:16
>>530 超早いレスありがとう!では峠にチャレンジしたいと思います!
峠? まて、花神と胡蝶の夢で対だと思うのだが…
対というか、蘭学つながりだな
>>311 >文明批評家という、ご本人にとっては有難くもない称号
歴史学・民俗学の本が、次第に面白くなくなってきた。実証的であることは、学者どうしの間では重要なのかも
しれないが、一般の読者は、結論と最低限納得のいく理由が書いてあれば満足する。
司馬さんは、ご自身の想像も含めて、その満足するやり方で書いていた。
仮説→実証が微細になるとつまらない。つまらない学者本と区別する意味で「文明批評家」の称号をいただいた
わけで、ありがたくないとはいえない。しかしネーミングはセンスがない。「小説家」でいいと思う。
536 :
530 :2007/07/09(月) 12:44:44
あぁ、俺胡蝶の夢見たことないや。今から買ってくる
須田さんは、与那国島で、ハブ(蛇)大の野糞をした。
与那国島の浜辺で、3人の女子学生をナンパしようとしていた3人組の男子学生は、 現在60歳ぐらいではないかな?あれだけ具体的に書かれてしまうと、自分だと分かるだろうw 南国食堂で出会った人が、司馬遼太郎であることも、わからないことはないはずだ。 読んでいるよなw?
つーか 空気読めていないのは、司馬さん一行なのでは?
女の子にしつこく絡んで、制止されたら「日本は沖縄にヒドイことをしたんだ!」 と、わけのわからない逆ギレした連中だっけ? どう見てもその学生が・・・
明確には書かれていないが、同行のHさんが、きつい蒸留酒を飲ませて大人しくさせた点から考えると、 レイプ一歩手前のやばい状況ではなかったのだろうか? 最後のところで、浜辺で拾った紙コップの話が出てくるが、あの三人組が捨てた紙コップではないかと 疑って、嫌悪感を示している。常識的に許容しうるナンパであれば、そこまで書かないぞ。 昭和40年代の終わり頃というとを考慮しても、旅行者どうしで、他人のナンパにあれほどの干渉はしない。 あの3人組はレイパーだな。
>>538 連載が昭和49年で、やつらは3年続けて与那国島に来た、と言っていたから、大学の3年か4年。
現在55歳ぐらいだな。関西の大学だか、関西出身だったと思った。
>>540 竹富島の民宿で手伝いをしていた東京の青年には、司馬さんは好感を示している。
その青年は、「日本は沖縄にヒドイことをしたんだ!」とか声高に叫んだりせず、
暖かいところが好きだからという理由で、沖縄で就職したかったらしい。
そういう素朴なところが、気に入ったんだろうな。
同じ箇所で、「日本は沖縄にヒドイことをしたんだ!」と言っている学生を揶揄している。
与那国島の3人組のことが、頭にあったんだろうな。
女子学生3人組の方も、女だけで与那国まで来るってことは、何か期待するものがあってきたのさ。 ところが、こういう事態になってしまった。原因は・・・ 1.男3人組が目を覆うばかりのブサだった。 ←のこのこ付いてきているからこれはない。 2.3人の中の2人まではまあまあだったが、ブサの1人が悪ノリしまくり、性欲丸出しにしたので、シラけた。 3.司馬さん一行が、空気を読み違えた。 のいずれかだな。
司馬さん一行は、「女子学生が嫌がっている」ところを目撃した。
女性編集者Sさんが、割ってはいる。
女子学生3人と男子学生2人は、逃げる。
→司馬さん一行に助けを求めず、逃げた点からすると、
>>544 の3の空気読み違えの可能性大
ところが一人だけ逃げず逆ギレした男子学生が居残ったところから、男性編集者Hさんの登場。
→
>>544 の2の可能性も、捨てきれない。居残った一人がブサwwww
>>538-545 『娘たちが、そのすきに逃げた。
一人だけ、ふてくされたように信者氏にねちねちと突っかかってきた。
風の方角で、その声がよくきこえた。ずいぶん酔っているようだった。
「おじさん。司馬遼が中国娘に何をしたか、知っているか」
低い声で、そればかりを念仏のように繰りかえしている。』
坂を下ると、砂浜に出た。なにやら、若い女性の悲鳴のようなものが聞こえる。 「あれは、昼、南国食堂で会った学生ではないでしょうか?」 雑木の陰から、Hさんが心配そうに覗き込んだ。 「やっぱりそうです。女子学生は嫌がっているのに、無理やり・・・。嗚呼・・・」 須田さんが、立ち上がった。 「何をするんです、須田さん?あんなのもスケッチしたって載せられませんよ」 「わっちがやめさせてみせます」 「非力なあなたには無理です」 Hさんが止めるのも聞かず、須田さんは、浜辺でもみ合う男女に近づいていった。 「何だよ、ジジイ?あっちへ行けよ!日本は沖縄にヒドイことをしたんだ!」 「その場所は、今朝わっちが糞便を垂れた場所です。終ったら海水で背中を洗って行きなさい」
坂の上の雲って、日清戦争にはどれくらい触れてるんでしょうか?
>>548 体感的に文庫版2巻の3割くらいが日清戦争の記述
550 :
無名草子さん :2007/07/10(火) 18:29:56
墓場で司馬が泣いている
>>550 司馬遷「モットイタシタカッタアルヨ〜」
司馬遼「私だって〜」
菜の花の沖って面白い? ブコフで1200円する大きいサイズの1〜6巻が1冊105円で売ってた。 中見てみたけどほとんど新刊と変わらないくらい綺麗。 いつも図書館で借りてきてるけど、この値段だとさすがに迷うw 「胡蝶の夢」「峠」「花神」みたいに幕末の書生ものというか、日本人が囚われやすい 世間の目を気にしない生き方(思想?)を知りたくて読んでるもので。 「韃靼疾風録」みたいに単なる異国との接触物なら邪魔になるだけなのでスルーしたいところ なんですがその辺教えていただけないでしょうか?
>>552 面白いよ。
色々な言葉の語源とかへぇーそうだったのかと思わされた。
新巻鮭発明したのは誰かとか”まとも”と言う言葉、北方4島の問題が
1700年代からのものだったなんてこれ読んで初めて知った。
そんだけ安く手に入るなら買っといた方がいいとおも。
>>552 どれだけ他人に足引っ張られようとも、自らを信じてひたすら真っ当な
商売をすることを貫いた嘉兵衛さんに萌える事間違いなし。ぜひお読み
いただきたい。
>>554 船乗りの使っていた言葉が、たくさん日常用語になっていることに驚く。
街道をゆく 甲賀と伊賀のみち 「梟の城」の創作裏話が語られる。下柘植次郎左衛門の名が出てきたときは、少し涙ぐんでしまった。 作者本人にとっても、この作品には思い入れがあるんだろうな。 印象的なのは、御斎峠に向う途中で出会った炭焼きの老人。 ・・・「さあ中山まできた」というので、また山中の酒宴をやって祝うのである。・・・。炭焼きというものが こんなに面白く仕事をしているということを、当時、里の人間どもは知らなかった。・・・。 「いまは、もう、つまらん」 と、老人がいった。 「働いて、金をとるだけや。それだけの働きや」 それに農村はむかしとちがい、テレビや洗濯機などについての経費や、その他の消費文化についての 経費がたくさんいる。さらに、テレビや洗濯機は保証期間をすぎると、とたんに壊れる。なかには、保証 期間をすぎる前にリコールされる製品もある。 学校へ行っても、日本画は教えてもらえず、西洋人の耳に響きの良い音階を教えられる。石垣の隣り に高層ビルが立ち並んでも違和感を覚えず、板の上に障子紙を貼り付ける。 とくに腹立たしいのが、断髪令である。断髪しうる髪がない。
>とくに腹立たしいのが、断髪令である。断髪しうる髪がない。 途中までしみじみ読んでいたのに、ここでクソワロタwww
559 :
無名草子さん :2007/07/11(水) 17:58:32
>>553 >おもしろいよ〜。男の生き様が見れる!
男の生き様?オマエ歳はいくつだ?
560 :
552 :2007/07/11(水) 18:38:05
>>553 >>554 >>555 ありがとう。週末にでも買ってくることにします。
にしても105円の値段を見たときには、少し泣きたくなった。
そりゃ司馬さんの本は図書館でも本屋でもいくらでもタダで読めるにしてもね。。。
>>557 「北国街道」の〔記号としての客〕のところも面白かったな。
和洋折衷のホテルを揶揄したところ、能率主義を宗教にたとえて、秀逸な考察がなされていた。
菜の花の沖とか胡蝶の夢は人気無いからな〜w あと義経、空海の風景、項羽と劉邦などが、うちの近所でも105円で売ってた。
発行年月が古いものは基本的に安いだろ。ましてやハードカバーなら。 高かったら買い手がつかん。 ところで、「歴史の中の邂逅」シリーズなかなかよさそうだな。 まだ1巻も手に入れてないが、最終的には全巻欲しい。
失礼します。 父の本棚に『世に棲む日日』があって、読んでみようかと思います。 ですが、司馬遼太郎はあまり読んだことなくて…やはり他のから入った方がいいですかね?
世に棲む日々の高杉晋作編からよむんだ
司馬の本は昔からずーっとバカ売れしてるから、 ブクオフ105円コーナーにあるのは不思議じゃない 最近は「功名が辻」が大河も終わったせいで、 ブクオフでも在庫過剰になっているのをよく見かける
>>564 読みやすさで選ぶなら功名が辻と燃えよ剣がおすすめ
けど世に棲む日日も面白いよ
お父ちゃんに聞けばいいのに
564です。 >565 >567 ありがとうございました。参考にさせていただきます。 この時代好きで興味があるので…読んでみます。 あと、燃えよ剣はあった気がするのでそっちも見てみます。 >568 そうなんですけど、昔からあんまり私の話聞いてくれないので…諦めてます。
570 :
無名草子さん :2007/07/12(木) 00:59:00
菜の花の沖はつまらないよ これはガチ
今やってるドラマ「パパムス」で、舘が出演シーンで「菜の花の沖」を持ってたそうな よく分からんけど
>>570 数少ない江戸時代(幕末以外)を舞台にした小説で、面白いよ。
面白いかどうかは世間の評判ではなく自己の感性で決まるからなんともいえないな 俺の知り合いには「坂の上の雲→最低」なんて奴もいる 俺は項羽と劉邦が一番好きだし、一番退屈だったのは意外にも燃えよ剣 読む前から善し悪しが分かる訳ないし、興味があるならまず読んでみなよ
価値観も評価も十人十色だね 俺が退屈だったのは、「空海の風景」 二度読んだけど⊂( ・∀・)ワケ ( ・∀・)つワカ ⊂( ・∀・)つラン♪
>>574 たしかに、「空海の風景」の密教の話は、わけわからん。
桓武天皇、佐伯臣、遣唐船のあたりだけが、参考になっただけだ。
576 :
無名草子さん :2007/07/12(木) 15:40:43
街道をゆく 大和・壷坂みち 「おお、大砲」に登場する高取藩の旧領を訪ねる。 この作品も、作者は好きだと言っていた。 天誅組に関しては、他にも作品があったと思ったが、思い出せない。 その思い出せない作品の中で、坂道に枯葉を敷き詰めて、敵の攻撃を防いだ話が出てきたと思った。
578 :
無名草子さん :2007/07/12(木) 18:04:12
四国四部作の中で、「空海の風景」だけ読んでなかったので、 一昨日、購入して読んでいます。 確かに、分け解らん。 今まで仏教の話は、作品の中に随所に語られているけど、親鸞 の解りやすさと比べると、空海は難しい。 ところで、真言立川流の話はでてきますかね? エロw
581 :
無名草子さん :2007/07/13(金) 12:26:13
>>575 「空海の風景」何回か挑戦したけど、もれもサッパリ分からんかった。
>>579 最澄も重要人物として登場するが、どこを比較しても、最澄の方が空海より立派で尊敬できる人物なんだ。
変な小説だ。
最澄は空海に比べて小物っぽく書かれてたよね、空海にいろいろ頼ってたし 空海も最澄の小賢しさを(・∀・)ニヤニヤしていたような・・・
街道をゆく 明石海峡と淡路みち マツクイムシの被害のところが興味深かった。昭和49年、大流行したことを覚えている。 四手井綱英氏の文章が引用されているが、たいへんショッキングな内容だった。要約すると、 赤松は痩地を好む →日本の山林はもともと痩地ではなかった →なぜ赤松が繁生したか? ↓ 農民が山林から落葉や枯枝を含む腐葉土を持ち出した(肥料にするため) →山林は痩地になった →赤松繁生 | But ↓ 科学肥料を使用するようになり、山林の腐葉土が不要になる →赤松の樹勢が衰える →マツクイムシ優勢 山林所有者は、所有山林の宅地造成を期待するのみで、管理を怠る →マツクイムシさらに蔓延る ↓ 弥生時代に農業が盛んになる前は、日本の山林は、照葉樹林だった ↓ 赤松は絶滅し、縄文以前の風景に逆戻りする。
わずか数十年で、2000年前に逆戻りってのは怖いなあ
586 :
無名草子さん :2007/07/13(金) 17:51:58
>>584 それとマツクイムシが他の松に移動するときに寄生する虫の天敵が少なくなったのも大きい。
淡路みちには、薄や葦も登場するが、川や池沼がコンクリートで護岸されて以来、すっかり見かけなくなった。
越前街道で道元のところを読んでる。
街道をゆく 砂鉄のみち 稲をイネと発音する中国江南の地ってどこですか? 調べたけど、なかった。
「つぎは稲をイネという音で読む江南のみちにしましょう」 須田さんは、電線のような紐で画板を首からぶらさげていたが、大きく頷いたので画板が落ちた。 わたしたちは空港に出かけた。 「すみません。稲をイネと読む中国江南までの切符を下さい」 「稲をイネと読む江南までの切符は、機内で車掌が販売しておりますから、そちらでお買い求めください」 稲をイネと読む江南へは、案外、簡単に行けることがわかった。 「江南へ行けば、稲をクミとかクメとか読む音もあるんですよ」
590 :
無名草子さん :2007/07/14(土) 15:32:28
ベトナム人がまだ中国南部にいたころの話じゃないか? ベトナム語やインドネシアの少数部族の言葉の中には、こじつければ類似性がなくはない語はある。
台湾の高砂族の遺伝子鑑定の結果、越族の子孫だろうというレポートもあるから、 稲の伝播ルートは、中国江南→台湾→北九州となるのかなあ?
592 :
無名草子さん :2007/07/14(土) 15:49:25
高砂族は、水稲耕作はしないだろうw 焼畑農業だよww
伝播当時も?
>>590 こじつけなくても、ベトナム語で、米は、コムという音だよ。
私が中学の頃は、稲の伝播ルートは、 朝鮮半島経由が有力でした。 司馬遼太郎を読んで、始めて江南から の海上ルートもあると知りました。 有力なのはどっちなんですかね? 江南から沿岸を伝って、百済→北九州 というのは、私の勝手な想像?
この類のことは、以前は、そんなことどうでもいいじゃん、と思ってたんだけど、 こういうことを面白いと思って興味を持つことが教養というものなんだと司馬さんから教わったよ。
対談集(「東と西」)を読んでたら、 李なんとかが「100万人以上の韓国人を強制連行して〜」 みたいなことを平気で言っててフイタ。遼太郎も何も言わずに流してるし。 遼太郎が日露戦争後〜大東亜戦争終了の時代憎しなのは百も承知だが、 この時代についてちゃんとした知識はあったのか?
司馬は左翼全盛の世の人気作家なんだから、 その辺も汲んであげてください。 あの時代、メジャーな場で明治の日本(の官や戦争)を賞賛する事だって、 司馬だから出来たという面もあるし。
30代から執筆業始めてまあ一般的にも長生きと言える所まで生きた人なんだから、 その間大陸や朝鮮に対する感想等も色々と変わったでしょう
おぃチン者ども おまぃらなにもわかってねぇ
大陸や朝鮮に対する考え方は、変わっていないと思うがなあ。 儒教的なかくあるべし的『事実』を否定するために千万言費やしても無益と考えてた印象がある。 ただ、ときたまチラリと見せるんだよね。朝鮮半島を禿山だらけにしたのは秀吉だという意見に対して、 「いい加減にそれはやめた方がいいと言いたい」と書いてたりするし、作品の中での李朝の描き方なんかも かなり鋭く、遠慮会釈無く欠陥を抉ってる。
>>598 このスレの中にも俺と同じ感想持つ人いるとわかってうれしい
603 :
無名草子さん :2007/07/15(日) 13:30:13
>>598 それだけ最初から大衆にしか相手にされない作家だということだね。
その意味では良く分かる。
晩年は朝鮮の政治体制や歴史教育等についてかなり否定的な意見延べてなかったっけ
>>598 司馬は、左翼をボロカスにけなしているが?
十五年戦争を指導した人々を非難するだけで、左翼に阿っていることになるのか?
左翼右翼論議はよそでやってくれ 俺は司馬の本は全部読んだけど、左翼右翼が何のことが未だに分からない
>>603 大衆にしか相手にされない=相手にされる
俺が相手してやるのはこれっきりだからなw
全部?
司馬遼太郎は産経新聞出身です。
>>597 下品な話をする奴は、相手にしないだけ。それが当時の良識(現在もだと思うが)。
戦争中に起こって現在でも事実の有無について論争があるような事件は、
肯定する論者も、否定する論者も、ともに事実を誇大に吹聴していて、聞くに堪えない下品さなので、相手にしない。
美濃部や滝川を追及した連中と同類の下品さ。
「100万人以上の韓国人を強制連行して〜」 というのが事実かどうか?という問題。 「100万人以上の韓国人を強制連行して〜」 と現在言われてしまうのは何故なのかという問題。 司馬氏にとっての興味がどちらにあったのかを考えれば、自ずと答えは出るように思うが。
司馬が文革を支持してたって何かで呼んだときはショックだった
文章革命?
614 :
無名草子さん :2007/07/15(日) 21:36:08
>>606 >俺は司馬の本は全部読んだけど、左翼右翼が何のことが未だに分からない
そういう思想オンチが司馬の読者の大多数ということだよ。
>>607 >俺が相手してやるのはこれっきりだからなw
1人で明日の朝までいってろ。
たかが、大衆作家のスレだぞ。なにをいきり立っている?
お笑い野郎さん
イデオロギーというものの不可思議さを、 素朴に見つめていたのが司馬だと思う。
司馬はアジア蔑視論者だから、中国共産党政権についても、 あれは中国にしてはまだマシな政権か、とでも思ってたんじゃないのかね。
>>618 「長安から北京へ」ではアホみたいにいる国民全員を餓えさせない事、
屈指の他民族国家である事とかを例に挙げて中国の共産化を支持してたな。
積極的というよりも「今んとここれ以外ないだろ」みたいな感じだった。
そーいえば、台湾紀行を書いたがために、 日中友好協会クビになったんでしたっけ。 思想は時代と共に変わります。
622 :
無名草子さん :2007/07/17(火) 08:24:18
以前から、村上春樹や吉本バナナなんかが海外で人気を集めてる日本の作家 というニュースを聞くたびに気になってたんだけど、司馬遼太郎の本って英語に 翻訳されてないんですかね? 司馬の方がよほど人気がでると思うんですが。
歴史小説は難しいジャンルだよ 翻訳しにくいし、他ジャンルは予備知識が不要なこともあるけど 歴史小説だと、日本史の予備知識が必要だからね それでも「酔って候」「最後の将軍」「項羽と劉邦」などが翻訳されているらしいけど
けど、司馬さん自身は外国人に読まれることを意識して書いてる みたいなこと言ってなかったっけ。 登場人物の予備知識が全くない人でもわかりやすく読めるようにと
「王城の護衛者」っておもしろいですか?
おもしろいです。
王城の護衛者は最近読んだけど、 一緒に村田蔵六、河井継之介の短編も入っていてそっちの方が面白かった。 花神、峠のエッセンスみたいな感じで。
>>623 amozon.comで検索してみたら、「空海の風景」があった。
しかも、ペーパーバックで。
屁〜 ばっかり こいた〜 こいた〜 こいた〜 ♪ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,▲ ∧,,∧ ペーパバックライター ♪ (,,・∀・) ミ,,・∀・ミ (;;・∀・) ミ,,・∀・ミ 屁ーばかり こいた〜 ♪ 〜(_u,uノ @ミ_u,,uミ @(;;;;uuノ 〜ミ_u,,uミ
王城の護衛者は、個人的には一番好きな作品だな 健気な容保公が泣ける・・・
「覇王の家」は家康嫌い全開の頃の作品だけど、一種のリーダー論として 読むと非常に面白い。 信長や秀吉のような天才でもないし独創性もないが、自らを抽象化し、 自然人というよりあたかも法人のように自身を管理・運営していた、という 家康評は実に卓見だと思った。 なまな自分の感情を極力抑えて(例外は三方原くらいか)、権力組織の一部 として自らを規定するという、君主機関説を体現したかのようなあり方は 日本史上では源頼朝や大久保利通にも共通する。確か司馬遼もこの三人の 相似点は指摘してたと思う。
胡蝶の夢が1~2巻なかったので3巻から買って読んだがさっぱりわからん 俺アホス。。
>>631 同感。
ただ、俺的に家康も十分天才だったと思うんだよね。前者二人がまぶしすぎるだけで。
ノムさんが長嶋さんと比べて「自分は凡人だ」って言ってるようなもんで
家康、宮本武蔵、空海を描いたものは「コイツにはかなわん」と半ば辟易しつつも その才質の異様さから目をそらす事が出来ずに書いているようで、それはそれで面白いな。 勿論主人公に惚れ込んで書いた作品の方が、読んでて爽快感があるのは事実だが。
636 :
無名草子さん :2007/07/18(水) 11:07:39
今更ながら坂の上の雲読み始めた 学校が休みの間で読みきれるじゃろうかぞなもし
街道をゆく 熊野・古座街道 もっとも紀行文らしいかも。古座街道へは自分自身の足で行ってみたいと思った。 昭和の半世紀が、いかに大変革の時代であったががわかる一編。 「砂鉄のみち」あたりから、特定の歴史上の事件や人物を語るというより、もっと 裾野の広い文明論になってくる。
山岡荘八の「徳川家康」も読んだけど、むしろ「覇王の家」のほうが 家康の偉大さというか、凄味がわかる気がする。 信康事件の際の酒井忠次とのくだりなど、なんつうか政治というもの の恐ろしさ、非情さがいやってほど出ていて背筋が寒くなった。 余談ながら、司馬の家康分析を読んだとき「常に第三者の眼で自らを 捉えている」というゴルゴ13を思い出した。
俺は山岡家康から入ってだいぶ経ってから司馬家康物を読んで、 「うっわーこの作者家康アンチもいいとこだな、筆曲げすぎだろw」とむかついたけど、 司馬家康から入ったうちの家内は山岡家康読んだ時「家康美化しすぎだろw」と思ったそうだ
>>640 1年くらい前に書き込んだ覚えがあるんだけど、よく覚えてんね
大事なことを書き忘れていた。 街道をゆく 砂鉄のみち 金達寿氏 司馬遼太郎氏 編集部のH氏 3人並んで、連れションしていた。
>>634 全部見た。偉大な人だな。
こんな人、今はいないな。なんで死んじゃったんだろ。
街道をゆくの砂鉄のみちを読んだら、壱岐・対馬の道も読むことをお奨めします。
645 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 01:36:22
微弱なる電流・・・
司馬作品の中には、「日本には古来儒教は書物(教養)としてしか存在しなかった」という文が頻出するが、異義あり。 たしかに、父祖の前では煙草を吸わないとか、眼鏡すら外すといった極端な「孝」は存在しなかった。 でも、座っている年長者の前を、挨拶もなく歩かない、といった道徳は存在した(躾の重要な項目であった)。 私たちが幼児のころ、黙って座っている年長者の前を黙って歩くと、ひどく折檻された。 昭和40年代には衰えるが、これは畳の上に座る生活から、椅子に座る生活へと変化したから。 古代の単純なアニミズムやシャーマニズムが、先祖崇拝へと移行したのも、仏教が中国経由で輸入されたからだろう。 社会生活に溶け込んだ倫理として、厳然と儒教は存在した。むしろ、日本人が儒教の書物を読まなくなっただけだと思う。 明治は、武士階級の倫理が、農工商へと浸透していった時代なので、四書五経を読まない庶民も、儒教倫理が身についていた。 司馬氏の感想は、大阪人特有のものだと思う。武士が少なく町人ばかりいた大坂は、厳密な意味で身分秩序を体験 していない。商家の丁稚いじめなどは、身分制はあまり関係しない、単なるいじめ。 外様藩はどうだか知らないが、少なくとも、譜代諸藩では、彼らが幕藩体制の中枢にいたことから、儒教は奨励された。 父祖の前では煙草を吸わないとか、眼鏡を外すことをもって、朝鮮を岩盤のごとく強靭な儒教体制と呼ぶことには、 抵抗がある。バカバカしい「孝」の解釈としか思えないのだが?
うろ覚えカキコだが 中華では儒教が制度化して、社会の柔軟性を失わしめ、その結果としてアジア的停滞を招いたのに対し、 日本では儒教は教養にとどまっていて助かった、ヤレヤレ・・・ という意味のことを司馬は書いていたように思うが。
649 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 12:58:39
>>647 私の家系は江戸時代からつづいた大阪の商家で、私も大阪生まれの大阪育ちで
すが、長じてから色んな地方に住みましたが、とにかく大阪との文化ギャップに
悩みました。
多分、司馬さんが大阪以外の地域に住んだら、どれだけ自分が大阪の文化に
影響されて生きているのか実感できと思うんですが、その経験を一度もしなかった
ですから、司馬さんの日本文化解釈も大阪の影響を強く受けたものですからね。
天皇崇拝に関して、天皇を神様だと思ったことなど一度もない。という文がありますが
あれも大阪人独特の観念論をまったく信じないというところにあると思いますし、儒教
道徳をはなから馬鹿にしているというのも、大阪人独特のものだと思います。
650 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 13:46:39
>>649 一体、どこに住んでいたの? 天皇を神様だと思っていたり
、儒教道徳を信奉している日本人って‥
651 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 14:05:17
>>647 あっと、すこし誤解されそうだと思ったので補足しておきますが、大阪が独特の
儒教軽視の街でいうのに同意しただけであって、朝鮮の儒教支配体制は強固だ
と思っています。
司馬さんが出した親の前でタバコを吸わないとかいうのはちょっとした例として出
しているだけで、李氏朝鮮の儒教支配体制を学ぶと、やはり強烈に民衆の心まで
支配していた儒教支配と言わざるをえないと思います。
その点、日本の儒教道徳はあくまでも「形」として導入されていただけで、もし心も
支配していたならそれは軽度のものであってつくづく良かったなあと思います。
>>651 江戸中〜後期に登場する合理主義から考えると、その点は同感なんですが、
司馬さんのアンチ南朝ぶりが、ちょっと極端かなと思った部分があります。
街道をゆくの古座街道で、司馬さんに後南朝の話を必死に語りかけた郷土史家の方が、
「閉口」されてしまわれている。実名で登場しているから、そこまで言わなくても・・・と思ったが、容赦ない。
私も偶像化された楠木正成には、まったく興味はない(車借・馬借の親玉としての正成の方が
はるかに魅力があるから)。しかし、南朝が存在したのは事実だし、郷土史家の方の話しぶりから
察するに、イデオロギーの話をしていたのではないような感じだ。どうも南朝と聞くだけで、イデオロギー
の話だと思ってしまうほどのアレルギーだな。
古座川の川下りの場面で、雨が降る。 司馬さんが傘をさして、須田さんと二人で雨よけするのだが、そのうち須田さんが、傘の柄を奪う。 司馬さんの「物を持つことが嫌いなわたしの癖」を考慮して、須田さんは、そのようにしたらしい。 司馬遼太郎は、傘も持てないのか?
日本人にとって思想というものは常に外からの輸入品であったって事なんじゃないだろうか? それらは書物に書かれた「論」として入ってきたもので、「論」である以上は常に等価な他の思想の 存在の可能性があり、日本人にとっては状況次第でいつでも乗換える事ができたし、 その思想をどこまで受け容れるかという選択権も日本人の側にあった。 儒教に関しても、藤原惺窩を初めとするヘビーな人も数多くいたろうし、儒教道徳が朝鮮のように 血肉化されていた時代、階層は存在したろうが、国としての存在を問われるような歴史上の切所で 儒教に殉ずることはなかった。このことは仏教もキリスト教も共産主義も日本人にとっては同じだと思うな。 日本人は節操がないと言われればその通りと(喜びと共に)言うけどね。
つーか、大坂という儒教的な身分秩序があまり力を持たない文化圏が存在し、 その流れを汲む司馬氏が国民作家(この呼び方は個人的には好きではないけど)として 人気を集めているということが、日本に於ける儒教支配が半島ほどではない事の何よりの証明ではアルマイカ。
自分の幼い頃の記憶なんだが、明治生まれ(とくに高等教育を受けている人)には、儒教道徳の影響が強かったように思える。
657 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 19:41:59
>>645 >日本人にとって思想というものは常に外からの輸入品であったって事なんじゃないだろうか?
なら、近代以降の、国学もー契沖・荷田春満・加茂真淵・本居宣長・平田篤胤ー外からの
思想なんだ?
>それらは書物に書かれた「論」として入ってきたもので、「論」である以上は常に等価な他の思想の
存在の可能性があり、日本人にとっては状況次第でいつでも乗換える事ができたし、
そうですか?乗り換えたようにあなたは見ている「論」とやらは、おしなべて日本人に
即した「論」に変えられて乗り換えなどではないんじゃないの?
658 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 19:49:51
昭和初年度の大阪と他の地域の文化の違いについては、死神博士で 有名だった天本英世さんが本に書いていて面白いですね。 天本さんが徴兵制で軍隊に行ったとき大阪人と出会ったそうです。天本さんは 郷里の福岡で教えられたとうり、戦場で死ぬことこそ男児の本懐だと 思っていたそうですが、軍隊で、大阪人がどうやったら生きて帰れるかばかり 話しているのを見て、びっくりしたそうです。 だんだん大阪人と仲良くなって近づいていくと、仲間のリーダー格みたいな男が、 日本の経済力はこうだから日本の軍事力はこう。アメリカの経済力はこうだから 軍事力はこう。戦争は何年後にアメリカの勝利で終わる。と言われてびっくり仰天。 そして、戦争なんていうものは外交交渉の決裂に過ぎなくて、戦争で死んでも 無駄死にだから死ぬな。それより、なんとか生きて帰って商売を頑張った方が 日本のためになる。 と、言われて考え方がかわっていったそうです。そして、日本にこんな集団が いたのか!という驚きから文化というのもを考えるようになり、スペインのバスク 人にたどり着いたらしいですが。 まあ、大阪人というのは日本の異端的集団ですなw
>>656 その人たちが、どの程度儒教を血肉化していたのかは、明治生まれに接したことのない僕には
わからないが、「幼い頃の記憶」というところからすると、少なくとも子供に対するときは、
そのような顔をしたんだろうと思う。
長幼の序に厳しいのが果たしてどの程度儒教の専売特許なのかも 考えなければならない問題なのでは?
661 :
無名草子さん :2007/07/19(木) 22:05:12
菜の花の沖 が一番好きなんだけどな・・・。 男としてこのように生きたいと思う ちょっと恥ずかしいけど。
>>660 長幼の序は洋の東西を問わずに存在する。欧米でも親子の序列はあり、教育的な
部分では「親と子は友達になれない("なってはいけない"だったか)」とすら
言われている。ただし、欧米には儒教や武家のような礼式が無い。その点、
欧米人の親子関係が、東洋人にはややフランクに──ともすれば序列が無いように
見えるかもしれない。
無用のことながら、上の方でいろいろ言われてるのは、儒教の「思想と礼式」が
混同されているきらいがあるのではないだろうか。日本では織豊期以降に茶道と
ともに禅の礼式が武家の間に浸透していく。日本に限って言えば、この武家の
礼式があるがゆえ、目上の人の前での所作について、いろいろやまかしく言われる
ことが、必ずしも儒教の影響とは言い切れないのではないか、と思っている。
>>658 それ本当?
天本英世って東大出のインテリで、わりと左の人かと思ってた。
だから学徒出陣?なんかも嫌々行ったのかと。
司馬さんは、どうして自分の息子に会おうとしなかったんだろう。 人間として、どこか欠けた人だったんだろうか。
プライベートでは会ってるけど原稿にはそのこと書いてないだけでは?
峠を越えたところに、新興住宅地が見えた。「ひばりが丘」という看板が見える。 ひばりが丘。『目糞山』『鼻糞山』と名づけるのと似たような言語感覚だ。 道路わきで遊んでいた子供たちに尋ねてみた。 「君たちは、ひばりが丘という故郷に誇りがもてるの?」 「コンビニもあるし、病院までは徒歩10分。学校までは徒歩5分だよ。ママは、僕がクラス写真の 真中に映っていないといって学校にクレームを言ってくれたんだよ」 やれやれ。 近頃、古本屋で、古い地図を集めるのが趣味のようになっている。江戸時代の古地図とかではなく、 10年前、20年前に発行された道路地図である。最新の地図は、平成の町村合併によって、何百年 も続いた地名を、ゴミでも捨てるように捨ててしまっていて、見ているだけで腹が立つ。それに、合併 によって新しくできた町の名に県庁所在地の名をとって、東○○市、北○○市と名づける言語感覚が 気に入らない。それ以上に腹が立つのが、市町村名のひらがな化である。 「ぼくはきのうどうぶつえんにいきました」と同一の言語感覚なのである。
難波村の仇討ちの奴留湯佐平次は、奴留湯温泉からとったんだろうな?
街道をゆく 豊後・日田街道 いつもの司馬遼太郎らしくない普通の紀行文で、面白くないなーと思っていたら、 理由が書いてあった。この旅では、初めて自分で写真を撮ったらしい。 「ところが、写真を撮ることに気をとられて、自分自身の感度が二割ぐらいしか 作動していないことに、この朝、気づきはじめていた」 やけに植物をはじめ風景に関する話題が多いのも、そのためだったのだろう。 もともと文章を書くのは、変人の仕事。 普通の旅行者が、普通にするように、写真を撮りまくっていたのでは、面白い文章は書けない。 雑用から一切解放されて、頭脳を自由な状態にしておかなければならない。 そうしなければ、南方古俗と西南戦争が関係するといった変な発想は浮かんでこない。 ということで、「豊後・日田街道」は、あまり面白くない。
669 :
無名草子さん :2007/07/20(金) 14:34:36
ニコニコ動画180万超えてた 残念
>>667 奴留湯という地名は、熊本県阿蘇郡の奴留湯だけだな。検索したら、奴留湯姓の人もいるようだ。
広島県には、奴留田という字がある。同じく検索したら、そういう姓の人もいた。
奴留歩
( ・∀・). | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人 ___ ___
/ ) < > _∧匚|| || ∨√||
_/し' . V爪;゙゚'エ゚') || || ||
(_フ彡 ゙i ̄ ̄ ゙̄i⊃三/ ̄ ̄|
゙i ゙i. ) | .|
↑
>>673
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←
>>673
「崇める」と 「祟る」。 形は似ていても全然違う字なんだそうだ。 初めて気付いた。
今、空海の風景を読んでいる最中なのですが、平安時代の歴史に詳しくないので質問です。 真言密教が、呪術と即身成仏で成り立っている事は何となく感じるのですが、当時の朝廷が呪術を必要とした背景は、何だったのでしょうか? 誰か敷衍して! 無知でスマソw
678 :
無名草子さん :2007/07/22(日) 13:15:02
>>670 前のほうで紹介されてた司馬さんの講演、無料で観れなかったとです。
>>678 ニコニコ動画は無料で見れるけど、IDを取得しなきゃいけない決まり
IDは早い者勝ちだから、ニコニコが初めての人はすぐには見れないね
ID取っておけばそのうち見れるでしょう
680 :
無名草子さん :2007/07/22(日) 14:15:51
>>679 ありがとうございます。
サーバー増強中とのことなので期待しています。
平成の町村合併ほどではないにしろ、昭和の町村合併にも軽薄としかいいようのない 新町村名を名付けたものがある。その代表例である西吉野村を旅した記録が、「街道を ゆく 大和丹生川(西吉野)街道」である。 西吉野村は、昭和34年に白金村、賀名生村、宗檜村が合併してできた。全国に知れ わたった吉野の地名に「西」をくっつけただけのくだらない村名である。その言語感覚は、 サンマであろうがブリであろうが、焼いた魚をおかずにしていれば、「焼魚定食」と名付ける 定食屋に似ている。 昼休み、こんな定食屋に上司とともに昼食に出かけ、本当はトンカツ定食を 食べたかったのに、「これいいんじゃないか?」と上司が表の黒板に書かれた焼魚定食を 指差すものだから、上司に迎合して喰いたくもない焼魚定食を食べた経験が、筆者にはある。
手元にある15万分の1の道路地図には、西吉野村の大字である白金、賀名生、宗檜の文字 はない。鉄道もないので、駅名として、それらの大字が残ることもない。ただし、白金と賀名生の 地名は、小学校名として残っている。だが、少子化が進行すれば、これらの小学校も統合され、 西吉野小学校という「焼魚定食」のような校名になるのであろう。 旧三村の中に所在した小字は、さいわいにも地図に印刷されている。「大和丹生川街道」に登場 する唐戸、鹿場、十日市などの地名は、いずれも旧三村内の小字である。 このうちの十日市は、明治26年前までは、汗入村と呼ばれていた。十日に1度、市が立てられて いたことから、こういう字になったことはいうまでもないが、その時期が明治26年であることには、 少し驚いた。各地に残る○日市の地名は、古代や中世の地名ではなく、明治になってから改名さ れたものが多いのだろうか?そうであるならば、今日、新興住宅地に「ひばりが丘」と名付ける感覚 と、大きな違いはない。市の宣伝を主眼とした命名が、明治期に流行したのかもしれない。
『謎とき徳川慶喜』 の著者河合重子氏は、やはり「街道をゆく 甲州街道」のKさんみたいだな。
>>677 現代の我々が、自然科学を信奉しているのと同じじゃないの?
どうも、日本の古代から平安にかけては、 怨霊がどうのこうのと、意味解らんです。 そういえば、空海の風景では、薬子の乱 となってましたけど、一般には薬子の変 ですよね。 司馬の目では、天皇家同士の内紛という よりも、反乱ととらえていたわけ?
なんか頭悪そうな人だな
というか頭が固そうな人だ、 ある価値観が染みついてしまってて、そこから一歩も出れないというか
>>686 >日本の古代から平安にかけては、怨霊がどうのこうのと
って、日本にかぎった話じゃないんじゃないの。もっと外を見ようね。
>>669 漏れも司馬さんの講演見たい。
ニコ動で司馬で検索しても出てこないよ。
もう消されちゃったのかな。
>>691 ありがとう。
助かったです。
今からみます。
自分に厳しく、相手に優しく。 微弱なる電流を皆持っているか?
>>693 あー俺逆だ・・・
仕事場の雰囲気のせい、といったら言い訳なんだろうなあ
街道をゆく 種子島みち 鉄砲伝来の話が中心になるのかと思っていたら、そうでもなかった。 執筆当時「翔ぶが如く」を連載中だったからか、薩摩藩について考える旅が非常に多い。 この旅もその一環。 意外だったのは、根来衆を率いる津田監物が、しばしば種子島を訪れていたこと。 それも、どうやら鉄砲伝来以前の時期から、種子島と熊野は、交易で結ばれていたこと。
大井川沿いの道を左折して、10kmほどタクシーを走らせると、焼津港に出る。
同行した県農林事務所のMさんに、若衆組を覚えているかと尋ねてみた。Mさんの10代の頃
には、すでに若衆組の風習は、消滅していたようである。
「夜這いは野蛮ですからね。焼津では、そのような風習は、明治の中期に途絶えました」
Mさんは、つい昨日のことのように、祖父から聞いたという若衆組の思い出を語った。
「では、今の若い人たちは、どうやって男女の関係を結ぶのです?」
須田さんが、Mさんに尋ねた。
「こうします。運転手さん、タクシーを止めてもらえますか?」
Mさんは、タクシーを降りると、ポケットの中から未開封のコンドーム計19個を取り出した。
それから、Mさんは、近所の主婦(31)の自宅に駐車していた軽乗用車のワイパーに避妊具
を挟んだ。
「フロントガラスのワイパーに挟めば正常位、リアガラスのワイパーに挟めば後背位で、男女
の関係になりたいことを意味するのです」
我々が、Mさんをその場に残して、大急ぎで立ち去ったのは言うまでもない。
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1185159933/
>>683 「ひばりが丘」って、ビバリー・ヒルズの洒落だよね?
明治についてそれなりのボリュームで書いてあるエッセイは 「明治という国家」以外になんかありますか?
ここでひばりが丘在住の俺登場
雲雀が丘ってそんなにたくさんあるの? 俺は宝塚の雲雀が丘なんだが。ちなみに谷沢永一が住んでいる。
歴史の中の邂逅4巻、 明治編ということで期待していたんだけど、なんか収録内容がイマイチすぎて 買う気満々だったのにやめてしまった。 司馬遼がいちばん好きな時代なんだから、もっとしっかり厳選しろよ。
>>700 俺は西東京市のひばりが丘
北海道にもあるらしい
704 :
無名草子さん :2007/07/25(水) 09:55:14
濃尾参州記読んだんだが、巻末にある安野画伯のエッセー面白いな
街道をゆく 潟のみち 力作。評論集「土地と日本人」の論旨を、新潟の亀田郷・木崎村で実証する。 高度成長期に起こった土地バブルを痛烈に批判する。 新潟地方を旅したことのある者が、一様に感ずる不快感。高速道路脇の農家が どの家を見ても豪邸であること。 しかし、彼らの先祖は、昭和30年代まで、潟という悪条件の中で、過酷な労働を 強いられていた。江戸時代は新発田藩、昭和になってからは軍閥政府が莫大な 投資をして、潟は乾いた土地となる。ところが、良質の農耕地が完成したと同時に 土地バブルが起きる。米を作るよりも、売った方が儲かる。政府の減反政策もあり、 農業人口は減少していった。泣き笑いの昭和史を見事に捉えた逸品。
投機は、国を滅ぼす。投機は資本主義ではなく、賭博。
昭和30年ごろまでの亀田郷の農業はすさまじい。潟における水稲耕作について何も知らなかった ので、驚いた。農作業は首まで水に浸かって行い、穫り入れは、刈り取った稲穂を舟に積んで 行っていた。ときに海水が潟に逆流すると、稲は全滅。収穫はゼロだった。 明治6年の地租改正により、この地方でも、少数の大地主以外は、みな小作農。収穫ゼロの年は、 自殺者も多く出た(因みに、江戸時代には、そういうことは少なかった)。 念願かなって潟の乾田化が実現したときには、急速な都市化によって離農者続出。昔の百姓が 不憫でならん。
土地を農地改革で全部吸い上げられた小地主も哀れなんだが。 もらった連中は離農だのなんだので金に換えやがって・・・orz
潟のみちで印象に残ったのは、佐久間象山ならびに橘南谿が、このあたりを旅したときのこと。 彼らの残した文章に見られる風景は、日本ではほぼ絶滅。10数年前、霞ヶ浦へ行ったとき、 似たような風景に出会えるかと思ったが、ちと違うな。 近くの池沼も、ほぼすべてコンクリートで護岸されてゆくのだが、何百年ものあいだ、木の杭と板で十分 だったものを、必ずコンクリートで護岸しなければならない理由はあるのかね?コストの問題かね?
>>708 それで買い戻せたけどねw
家はアパートにして時代乗り切ったw
三代目の俺が自宅警備員なのがorz
街道をゆく 播州揖保川・室津みち 詩人安田章生氏の故郷、山崎から竜野への旅。 「幼いころの記憶の景色には原始シャーマニズムのように神の憑り代(よりしろ)といった匂いがある」 現代の少年たちの憑り代は、ひばりが丘のコンビニや空々しい街路樹、ゲームのキャラクターになる のだろうか?寂しいのう。
おそらく中世の人間なら、幼いころの記憶の景色を懐かしむことはないだろうな。生まれてから 死ぬまで、ほぼ同一の景色しか眺めていない。失われた景色は、記憶の中では美しい。
三木露風の童謡「赤とんぼ」の歌詞の解釈が書いてある(同全集の有本芳有氏の解説より)。 三木露風の実体験がモデルらしい。この人も竜野出身。 何と寂しい神の憑り代であることか ○| ̄|_ 「寂しい」の語の意味が変化してきて、使いにくい言葉になってきた。 「古い寂びた趣」という含意を消失し、単に満ち足りない心理状態だけを表す言葉になってしまった。 「寂しい山里」という言葉は、半世紀前なら、人は少なくても生活の馨りがした。 いまでは、荒廃した過疎地という意味にしか聞こえない。
715 :
無名草子さん :2007/07/28(土) 00:21:09
>>714 赤トンボは、子供の頃たくさんいた。珍しい昆虫ではなかったから、子供たちには、あまり人気がなかった。
それよりも人気がなかったのは、シオカラトンボだ。これは多すぎて、蝿や蚊と同じ扱い。
子供に人気があったのは、体の大きなオニヤンマとギンヤンマだったな。
最近は、シオカラトンボですら、めったに見なくなった。原因は、川底がコンクリートになって、幼虫の餌
がいなくなったのと、農薬のせいで幼虫そのものが死んだことかな。だいたいそういう理由だろう。
シオカラトンボも、人間を警戒しているのか、めったに見ない。たまに見ることがあるのは、
交尾中だ。気持ち良くって、人間への警戒心を忘れてしまうのだろうか?
子供の頃、トンボの羽を片方ひきちぎって、 くるくる回っているのを見て楽しんだ記憶が… 今では、虫は触れません。 子供って、残酷なことを平気でしますよね。
虫ケラを虫ケラのように扱う子供より 人間を虫ケラのように扱える大人の方が残酷だと思う
720 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2007/07/29(日) 11:52:17
大衆を虫けら以下に扱う司馬史観も残酷だもの
>>720 確かに
でも時代は違うが「ひとびとの跫音」があるじゃまいか
>>717 俺も、単体で飛んでいるシオカラトンボを見かけないのが、不思議なんだ。
いつも交尾中。むっつりスケベではなかろうか?
「おいトンボ。気持ちいいのか?」
トンボは複眼だから、トンボの目の前で、指をグルグル回すと、トンボは目を回し、
その場でひっくりかえる、という伝説があった。これが最も効率的なトンボの捕獲法だと信じられていた。
試してみたが、指をグルグル回している間に、十中八九トンボは逃げる。
そのうち、トンボ獲りの人間の方が、熱中症で目を回して倒れてしまう。これが新伝説になりつつある。
室津の遊女にはワラタ 古き塚の狐 当時はチェンジできなかったのか ○| ̄|_
室津が現在どうなっているのか見たくなった。幹線道路から外れているから、 街道を行くが執筆された当時と比べても、さらにうらぶれた田舎町の景色になっているかもしれない。
725 :
無名草子さん :2007/07/30(月) 21:39:01
産経新聞で中学時代の司馬さんの作文読んだけど、後の文章を彷彿させる要素、あるねえ。 高い所から俯瞰的に見るのを好む、比喩が具体的・・・ちょっと初期の「街道をゆく」を思わせる文章だ。
「翔ぶが如く」を読んでるけど、どうも西郷の方に感情移入してしまって続きを読んでいくのが辛くなってくるな。 まだ征韓派が負けるあたりだけれども。 「歳月」も江藤が東京を離れて、岩村だっけ? が出てきたところで先を読めなくなってしまったんよね。「峠」を読んだ影響もあるんだけどさ。
負けて勝て
728 :
無名草子さん :2007/08/01(水) 21:00:38
>>736 作中、岩村の事を「キョロマ」と言ったのは木戸孝允だっけ?
意味はわからないけど語感に「軽率」「いちびり「お調子者」
的な安っぽさがハマってた。
736のレスに期待
>730えっ!?何故?長いから?
>>730-731 よくもわるくも、あれは歴史のダイナミズムを魂で受け止める大きな物語だから、
ってことなんだろうが、日頃、本・新聞・雑誌は読むけど小説は読まない者は
あれでも十分人物に感情移入できる
翔ぶが如くは文学板にもあったな。量が多すぎるって意見が多かった
坂の上でもそうだけど(文庫版)3巻までとそれ以降とじゃ全く別物だからな>翔ぶが〜 多分10巻まで通しで読んだら西郷派や太政官(大久保)派に対する意見が変わると思うよ。 せっかくだから全部読破すれ。
娯楽小説として楽しむにはつらいけど、人間のドラマというものを楽しめる作品だと思う。 西郷側に感情移入しちゃうのは、最後に負けて死ぬことを知ってるからかな。 伊藤や山県らが革命の果実を味わって長生きしている分、判官びいきがどうしても入ってしまうから。
736 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 22:02:56
>>734 ,735
あなたが、あのむやみに長い小説を読む根気があるなら、歴史家の書いた
幕末維新の通史を読んでみたらどうでしょか?
小説と史実に基づいた歴史の違いを知ることが出来ます。司馬の小説は、どこまでも
物語です。物語をもとにいくら語ってもそれは寝言です。繰り返しますが、司馬の小説は、
歴史家の文献を読んだ上で語ってください。
>>736 そこまで言うなら、お勧めの通史をいくつか挙げてよ
739 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 22:38:23
>>737 googleで検索してください。どれを読むかをきめるのは
あなたです。私ではありません。
いつもこうだよな。 お勧めを聞かれると、逃げるw
>>739 お勧めをいくつか挙げてくれたら、その中から
自分で選ぶからさ。頼むよ。
743 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 22:53:21
そこまで書くなら、あなたの年齢・学歴をお知らせください。 中卒・高卒・大卒、年齢によりお勧めは、同一のものにはならないからね。
744 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 22:54:37
と、バカをからかうと面白いなぁw
理系・院卒・33歳です。 ヨロww
746 :
740 :2007/08/02(木) 22:58:38
28歳、大卒
38歳。大卒。
まとめると、国史の先生方が司馬の爪の垢でも煎じて 読ませる文を書いてくれりゃあいいわけだ
大学教授の99%は、司馬より頭悪そう
751 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 23:37:14
さて、真面目に書くが、最近のものは図書館へ行き司書に聞けば 教えてもらえるから、どうせ図書館へ行くのなら、古いが読んで 損が無いものを下記に記す。 ・遠山茂樹「明治維新」岩波書店 ・井上清「日本現代史1 明治維新」東京大学出版会 ・高橋幸八郎他編「日本近代史要説」東京大学出版会 ・維新史料編纂事務局「維新史」明治書院 ・田中彰「明治維新政治史研究」青木書店 ・E.Herbert Norman,Japan's emergence as a modern state.Institute of Pacific Relations を読んでみて下さい。司馬が書いたものとは随分違います。
日本史板のアホが、釣られてるwww
753 :
アンチ司馬厨 :2007/08/02(木) 23:51:09
>>740 少なくとも、お前は読んでここにレス書けよ。
>>753 お前、からかわれてるんだよw
そんなこともわからないの?
755 :
名無し募集中。。。 :2007/08/03(金) 00:00:35
司馬がミシュレの「フランス革命史」を絶賛してたな。 文庫化されたし、あれ読んでみるかな。
なんか馬鹿が舞い込んでるw
>>751 よりによって左翼の学者ばかり。
司馬さんは彼らの歴史書を「プラモデルのようだ」っていってたよ。
遠山茂樹や井上清が学会を席巻していた時代は思えば不幸な時代だったよなあ。
なんだか懸命に司馬のアンチテーゼを掲げてる頑張り屋さんがいるようだが、
本来歴史ってのは「物語」に過ぎないんだけどな。
どんなに一級史料を博捜し、堅牢に実証を積み重ね、緻密で客観的に論述した
ところで所詮はその筆者の価値基準により構成した歴史像でしかない。そこが
数学的明証性と再現性のある理系学問と文系学問の違いであり、厄介なところ。
司馬流に言えば一つのファクトを取り上げても、観察者が百人いれば百通りの
観察があり、観察者にとってのトゥルーがあるのであって、それぞれを間違いと
断定することはできない。
>>751 に挙げられた諸書も、それぞれの筆者による
「物語」であって、大胆に言い切ってしまえば司馬の小説と価値において天地の
差があるわけではなく、「こういう見方もある」という提示以上のものではない。
あえて司馬を語るスレでわざわざそれを列挙した「アンチ司馬廚」氏の労は多と
するが、司馬が残した歴史世界に触れて得た感懐を語り合う本スレにおいては
「大人げないなぁ」という程度のものでしかない。
司馬で歴史を知った風になる→歴史書等読んで”真実”を知る→アンチ司馬もしくは司馬否定 三国志演技や吉川三国志読んで蜀漢贔屓に→正史等読んで”真実”を知る→曹操マンセー よくある話じゃないか。放置しといたれよ。
761 :
無名草子さん :2007/08/03(金) 13:28:56
>>759 長々と寝言ありがとう。あなたの言う通りなら歴史学は存在しないが
厳然としてありますよ。
>それぞれの筆者による
「物語」であって、大胆に言い切ってしまえば司馬の小説と価値において天地の
差があるわけではなく、「こういう見方もある」という提示以上のものではない。
冗談言うなよ。二日酔いか?
せっかくお勧めをあげてくれたんだから、俺は機会があったら読もうと思うぜ。 こういう流れのときはどんな本をあげたところで批判されるのを覚悟で挙げてくれた心意気を俺は買う。 音楽の話題でもな、わざわざ出張してアンチしてくる奴に対して「何聴いてんの」って聞いて相手が挙げるとそれを批判するって よくあるけど、それじゃあアンチの人とやってること変わらなくなる。 と、それとは別にアンチの人もわざわざ出張ってきてまでアンチ発言したところで人の考えが変わるわけもないし あまりみっともいい行為でもないのでそのへんでな。
史実と違うから、他の文献を読めとは、いかにも頭が悪すぎる 的外れにも程があろう 司馬作品を読みたいだけなのに
遠山茂樹や井上清はストーリーテーラーの気があって案外面白いよ 民衆は善、権力は悪の民衆史観に貫かれてるから自分を民衆の一員と考える限り すかっと爽快な感じはある 井上清の「日本の歴史」(岩波新書)は当時ベストセラーになってるから往時の気分を知る 歴史的資料としては面白いかもね というか司馬さんの小説がこういった史観のアンチテーゼの意味が含まれてることがよく分かるから 司馬の愛読者としてはむしろ読むべきかもしれない
井上清って佐高信との対談で大阪外語学校なんて低学歴の行くところと言ってたな。 佐高のほうだったかな。 佐高は他のところで陳舜臣を持ち上げてて、同窓ということもしらんのか、このバカとあきれたもんだよ。
766 :
アンチ司馬厨 :2007/08/03(金) 17:14:16
>>765 751であげた本は、すべて司馬が読んでいると
思われる同時代のものばかり。こういうものが
司馬の時代小説が書かれていた全盛期に、権威として
あった。それを、今読み直してみてみるとこれが実に
面白い発見がある。かなり、ここの人は固定的に司馬の
人物像・作品象を見ているようだが、学問の本も司馬の
小説も、丹念に読み返してみると面白いんだがね…。
>>762 もう去るよ
街道をゆく 高野山みち 私度僧の歴史について書かれたところが面白かった。 家康の松平家の初代は、高野聖ではなく、時宗の私度僧だったと思うが、 「夜道怪」そのもの。
司馬史観とは何か。 考えながら読んでいる。
768さんは司馬のよい読者ではない。
770 :
無名草子さん :2007/08/03(金) 23:44:33
で?
772 :
無名草子さん :2007/08/04(土) 19:08:18
なんだ、じじいは法事で家にいないのか?
「司馬史観」って、ただの宣伝文句だと思うんだ
774 :
無名草子さん :2007/08/04(土) 20:56:02
>>773 それは違う。たしかにあるんだよ。
オレは成田さんの本でそれを知った。
司馬本人は、司馬史観と言われることを むちゃくちゃ嫌がってたらしいが
776 :
無名草子さん :2007/08/04(土) 21:43:12
そんなの関係ねぇー(by小島よしお)
内容よりも、表現方法に独自性がある。
779 :
無名草子さん :2007/08/05(日) 14:52:42
井上清とは対談してたな
井上靖でしょ?
いや、清のほうも。1966年に中央公論社の『日本の歴史』20巻の月報にて。
井上毅とも脳内対談をしていたに違いない
>>783 中公文庫の「二十世紀末の闇と光」で読めるよ。
大宅壮一が三島にヘイコラして、司馬をないがしろにするのが
おもしろい。
785 :
坂の上のじじい :2007/08/05(日) 19:36:08
今から30年ちょっと前には、司馬の等身大の姿がある。 それが、いつの間にか…、日本人全体の教養の低下が 司馬礼賛を生んだように思う。
いちいち上げるのってやっぱ注目されたいから?
787 :
無名草子さん :2007/08/05(日) 19:42:32
晩年10年間くらいの持ち上げられぶりに対して 違和感があったなーってのは分からんではないな 庶民の代表でもあり知識人の代表でもあるような 「国民作家」になっちゃってたから、余り批判されにくいポジションだったし・・ そのへんもあって死後にアンチ感情が噴出しちゃったのかもね
789 :
無名草子さん :2007/08/05(日) 20:55:24
790 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 00:35:06
酔って候はあまり期待してなかったがかなり面白かった
殉死はあんまり面白くなかったな でも読んだの20年くらい前だから今読んだら違う感想があるかもしれない
街道をゆく、いよいよ中国シリーズ。
>>788 便乗犯が司馬クオリティを換骨奪胎する悪循環
住人信者どもももって瞑すべし
794 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 12:00:18
最近あまり司馬の小説に乗れないんだよな
795 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 12:51:08
よくそんなつまらい小説読むね
796 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 12:57:14
わかったから、つまらない作品と思っている作家のスレをわざわざ覗いてレスをする理由と、 お前の好きな作家、作品を教えてくれ
「俄」以上におかしい(笑えるという意味で)司馬作品って他にあるか? ここ10年くらい、毎年一度は読み返してる気がするなぁ。 俺の中では司馬作品といえばこれがベスト。ほとんど話題には上らないがね。
とくに始めの方の、駄菓子屋のオバンを子分のように使うあたりは、笑える。
799 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 18:40:54
>>796 >お前の好きな作家、作品を教えてくれ
書いたところで、オマエの司馬マンセーが変わるのでなし
何の意味もないこと二度とここに書くなよ。
それだけ守れば、他に文句はない。
>>799 わかったから、もう二度とレスするんじゃないぞ、俺もしないから
話しても無駄なのが分かったから
高橋ツトム 「士道」
ありがとう アホを追っ払うのはそれが一番だな
「項羽と劉邦」を読み返したら笑いすぎて腹筋がつりました
804 :
無名草子さん :2007/08/06(月) 23:05:59
なんか粘着アンチいるなw 売れない小説家の嫉妬か?
ただの司馬好きのかまってちゃんのだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww って、804も自演か
>>779-780 >井上靖
とは雑誌版の「日本の中の朝鮮文化」で何回か対談してるな。
そこでの対談は確か書籍化してなかった記憶が。
つか、司馬は「日本の中の朝鮮文化」での仕事は書籍化してないの多いね。
暗黒史って扱いなのかね?
今、「街道をゆく」の朝鮮絡みの箇所を読むと陳腐すぎて悲しくなるね。
司馬が生きてた時代以降に稲作の経路、半島とと日本のDNAの分布とか
その後判明したことを知って読むと、日朝同祖論に立った司馬が
電波垂れ流してる様に読めてしまう。
全集49巻の月報に、須田さんの談話筆記が載っていた。 よく子供がそのまま大人になったような人だ、と言われることがあるが、実際には、そんな人は少ない。 でも、須田さんは、ほんとうにそんな人みたいだ。ファンになった。
>>806 中公文庫から三冊本が出てるけどあれ以外にも沢山あるのかい
だったら読んでみたいな
そーいえば、誕生日なんですね。 生きてたら、84歳。
ひとびとの跫音 電車 長編の中では、この作品だけ読んでいなかった。発売当時、ちょっと立ち読みして、 出だしがいきなり「街道をゆく」のノリだったから、後回しにしたかな? まだ未読の旧作がたくさんあったから、そっちを先に読んでいた。 戦前の電車の話は、面白かった。イメージとしては、都電や東急世田谷線のような感じか? 最近見ていないから、都電も変わっているのかもしれないが。 当時の電車は、駅に停車するたびに、車掌がホームに飛び降りて、ドアを開ける。 司馬さんは、車掌が電車に乗り遅れ、線路の上を走って追いかけた光景を、少年時代、目撃したようだ。 映画に使えそうな場面だな。 全集で読むと、49巻の最後に収載された「佐久平みち」と、見事にリンクしている。続き物を読んでいる みたいだった。
811 :
無名草子さん :2007/08/08(水) 18:03:38
ひとびとの跫音 律のこと 病床にある子規の文章で語られる律。子規は結核に骨髄まで侵され、激痛に悩まされたようだ。 看病をする妹律を罵倒する文を残している。病人によくある八つ当たりであるが、切ない。 いずれに対しても同情を禁じえないからだ。病人と看病人の関係は良くないようにも思えるが、破綻 は免れている。子規は、律に向って直接言えないことを、文章にしていたのだろう。 主人公の忠三郎とタカジが相次いで亡くなり、その直後に作者ご自身の父までお亡くなりになった 時期に書かれた作品だから、内容はヘヴィー。若い人が読んでも、まず面白いとは思わないと思う。 実際、僕も、若いときには読もうとは思わなかった。 登場人物は歴史上の著名人ではなく、普通の庶民。ただ、司馬さんの才能のうち最もすぐれた部分は、 織田信長であろうが、現代のタクシーの運転手であろうが、等質な文章になってしまうところ。
813 :
無名草子さん :2007/08/09(木) 15:08:19
少なくとも「坂の上の雲」か、他の本で、正岡子規の生涯を知った上でないと、 その親族などには興味は湧かないと思う。
俄はおもろいよね。 万吉最高
俄はおもしろいけど、ニカウさんは死んだよね。
ツマンネ
おい!いつ本屋行っても坂の上の雲の6巻だけ売り切れてるぞ!! どーにかしろや!
無かったら店員に注文すればいいのに。
>>818 あっ、ありがとうございます。
>>819 そーですよね。2ヵ月も待ってるのにいつ行ってもないんで
少しイライラしてしまって・・。スイマセン
すごい豹変振りだな。
まぁ、確かに本屋の司馬遼コーナー覗くと、 坂の上の雲はいまだにポンポン売れてるな。 新装版が20数刷まで行ってるのには驚く。
ひとびとの跫音 丹毒 正岡子規は高名であるが、彼の死によって、その周囲にいた人々の歴史も、 少なくとも我々の意識の中では消えてしまう。 妹律が子規の看病をしていたことは誰でも知っているが、子規の死後の律 の人生は、誰も知らない。 もちろん子規の死後も律の人生は続くわけで、その養子の忠三郎と司馬さん とは知己であった。 「坂の上の雲」の単なる余後談ではない。明治のある部分を切り取ったあの小説は、 この作品を書くことで、歴史から解放されて、日常に近づいた感じがする。
古本屋に行くと、去年の大河が終わってからは 「功名が辻」が山ほど売られているけど、坂の上の雲はあまりないですねえ いつかまた再読しようと、家に置いてる人が多そう
(`・ω・´){奉天へ・・・
ひとびとの跫音は、面白いよ。
太平洋戦争については、僕らは記録フィルムや書物でしか知らないが、
戦争体験者の話を聞くと、また違った観点から考えることができる。
まさに
>>823 がいうとおり、歴史から解放されて、日常に近づいた感じがする。
827 :
無名草子さん :2007/08/11(土) 19:34:32
6巻は大諜報があるからいつも売り切れなのもむべなるかな
>>824 「功名が辻」では、余談で司馬さんも登場して、しきりに千代に魅力があるようなことを
おっしゃっていた。ピンとこなかった。どこに魅力があるのか、よくわからなかった。
829 :
無名草子さん :2007/08/12(日) 12:38:40
精神科は精神医学だぃしょ〜
>>827 大諜報は圧巻だね
あそこだけ何回か読み返した
たまらん
ひとびとの跫音 タカジという名 他人を名のみで呼ぶことについての考察。まだ執筆後経過した時間が短いから、 うなずけるところが多い。 「こどものころこの名でよばれることは叱られるときにかぎられており、昆虫がピン で刺しつらぬかれるような痛覚をともなってしまう」 ここまでおおげさではないが、分からなくもない。もっとも筆者の世代になると、 同年代の友人間では、名で呼ぶことも多くなってきた。次第に痛覚は和らいで くるのであろう。腹立たしいが、町人の文化が、蔓延しつつある。 身近な雑事を扱った文の寿命は100年ぐらいのもかもしれない。風俗(この言葉も 使いにくくなってきた)を扱った明治期の文の中には、解説がないと、十分に理解 できないものもある。
これから「竜馬は行く」を読もうと思うのですが、面白いですか?
>>832 どうせ
面白かった→おれも頑張ろ
となるのだから、読む時間惜しんで読まずに頑張れ
学業(受験勉強含む)でも仕事(仕事探し含む)でも家庭サービス(伴侶探し・子作り含む)でも
>>832 読んでないなら「坂の上の雲」がいいよ
竜馬よりはるかに面白い
「竜馬がゆく」をつまらなかったと言う人に会ったことない。
そりゃ面白くないと思った奴は途中で止めるからなw あんな長編を読みきる奴は、面白いと思ってるから最後まで読むんだろうさ。 というわけで、途中で止めた人間なら何人も知ってるぞ。
長編覚悟で読み始めて、途中で挫折は聞いたことないなあ。
「竜馬」の方ね。「坂上」は何人か知っている。
ひとびとの跫音 からだについて〜手紙のことなど ・タカジが獄中で、ご飯を420回噛んで、乳液状にして嚥み込んでいた話は、きたねー。 ・忠三郎さんは、富永太郎の友人だった。 ・タカジの父親西沢吉次の話は面白い。この小説は、大正時代の雰囲気を書きたかったのだな。
坂之上次郎は主人公が何人もいて人間的魅力と言う点も乏しい 竜馬が逝くはその点人物も人生も面白い
本屋でレジに並んでたら前の女子高生みたいな人が 「竜馬がゆく」の5巻と6巻を買っていた。
余談だが、 北川景子?というアイドル?若手役者?が、なんでも坂の上の雲のファンらしい。 俺の母親情報。
司馬はラノベ並に読みやすいからな。
>>842 後ろからそっと小声で、「犯人はヤス」って教えてあげれ
ひとびとの跫音 伊丹の家 主人公忠三郎の学生時代の生活を読んでいると、現代のニートと呼ばれる人たちに近い。
小説を読んでいると、江戸時代の武士や町人はニートそのもの
お盆と終戦記念日が重なるんだがこれは偶然なんだろうか? 人がいっぱい死んだし、何か不思議でしょうがない。 司馬さんはこのことについて何か言ってないんかな?
>>848 そういう小説世界のファン層(コアなジジイ、オヤジ)がニートに嘆息してみせるのは
要するに嫉妬なんだなwww
ひとびとの跫音 子規旧居〜子規の家計〜拓川居士〜阿佐ヶ谷
忠三郎とタカジの学生時代に話は、つまらなかった。無気力なアホの話は、誰も楽しめない。
中盤やっとエンジンがかかってきた感じだ。
特に「拓川居士」は興味深い。
拓川のパリ時代、フランス政府が極東侵略に熱中していることが、連日新聞で報道されていた。
拓川は、それに熱狂するパリ市民に呆然とした。愛国心を痛烈に非難する論文を書いている。
「実にや愛国主義の発動はとかくに盗賊主義に化して外国の怨を招き、外国の怨は人類総体
の怨となるゆえ、人間世界に愛国心あらんかぎり天下太平は望みがたし」
この論文の発表は、明治20年前後だと思うが、後年、これを評した論者の馬鹿っぷりが笑える。
時代は、満州事変の前年(昭和5年)。
南弘「まァ今から言へばあの当時の矢張り無産党のやうなものですね」
ちなみに、拓川は、「論語」「中庸」に頻出する孔子の言葉『忠恕』(忠:まじめ、恕:思いやり)を
座右の銘としていた。
>>850 君は、ニートの意味、わかっているの?
「阿佐ヶ谷」では、タカジの逮捕の様子が書かれている。
治安維持法のバカバカしさもさることながら、タカジを除名した日本共産党もいいかげんなもんだ。
>>850 あなた、ニートの意味が、わかってないでしょう?
ニートの意味なんて皆、正確に把握してないでしょ 無職=ニート、ぐらいの知識しかない人がほとんど
加藤恒忠がパリにいた頃、突然訪ねて来た剣客が、キンタマを切除した話は、痛そうだけど、笑った。
>>850 おまえは、ニートの意味、勘違いしてるよw
>>841 いろんな年代の人が楽しめる多様な作品があるのが、司馬ワールド。
竜馬は若くして死んだから、若い人は自分に重ね合わせて読めるし、
中年の人は、晩成した北条早雲を描いた「箱根の坂」が共感できると思う。
>>850 ニートの意味はそうじゃないでしょうww?
856 :
無名草子さん :2007/08/16(木) 21:29:57
胡蝶の夢を読んだところです(`・ω・´) 伊之助のファンになりました。 お奨めの司馬サイトありますか?
ひとびとの跫音 服装、住居、あるいは金銭について 戦後のタカジ。 タカジが衆議院議員選挙に立候補させられることになった時期の話が出ている。 (結局、除名されたので、少しばかりの間、選挙運動をしたことが書かれているだけだが) 「摩耶子は、党の選挙実務の関係者から、いつも誰に対しても頭をさげてまわれ、といわれ、 そのように努力してみたが、ふつうの人間の精神というのはそういうぐあいに出来ていなかった」 「通夜があるとすぐ出かけて葬家にあがりこみ、悲しげにおくやみの口上を述べるのだが、死者 の顔も知らず、そこに集まっている遺族のひとびともみな未知であるという群れを前にして、 くやみのことばなど出るはずがなく、たまにうまくゆくと、そのあと自己がのろわしくなった」 このバカバカしさに耐えられる精神もあるわけだ。糞のような民主主義だね。
世に棲む日日 もう読み終わるけど あんま面白くない
ひとびとの跫音 ぼたん鍋〜尼僧 戦後の忠三郎さん。 明石に近い県立病院は、ひどいな。
>>860 俺も長州は好きになれなかった。だから、この作品も印象薄い。
吉田松陰は、死後、弟子(弟子でない奴も含め)によって偉人に祭り上げられてしまった感じだ。
昔、世田谷の松陰神社の傍で食ったおでんが美味くなかったせいもあって、松陰は印象悪い。
高杉は、どうして天才と呼ばれるのか、さっぱりわからん。
ただの放蕩児にしか見えん。
863 :
無名草子さん :2007/08/19(日) 17:06:23
長州の歴史を知ろうと思ったら、 おれは直角読まなきゃな。 司馬のつくり話読んだところでわからんよ。
864 :
無名草子さん :2007/08/19(日) 17:09:29
短編 逃げの小五郎 世に棲む日日 花神 十一番目の志士 街道をゆく 長州路 殉死 ほかに長州関連の読み物ってなにがある?
司馬があんまり松蔭と晋作に興味なさそうなんだよな
867 :
無名草子さん :2007/08/19(日) 19:25:27
>>865 んなことないだろ。
エッセイとかでも、繰り返し松陰や晋作の話してるし・・・・・・。
興味がない人を題材に作品にするような人じゃないだろ。
世に棲む日日は 松陰編は文句なしに面白いが、高杉編は文句なしにつまらない・・・個人的には。 高杉の凄さってなんなんだ?俺は生まれのよいDQNってイメージなんだが。
>>868 そうそう
晋作の件 やっつけ仕事にしか思えん
870 :
無名草子さん :2007/08/19(日) 19:56:15
てか、小説はあくまでも小説だろ。 ただのDQNや家柄のよさだけでは、長州のリーダー的存在にはなれんだろ。 まわりもついてこないだろう。 現実と物語は違う。 晋作が、何をやったかは、明白なほうだろ。 手紙やら家やらなんやら資料もいっぱい残ってる。 それらをみて、凄いと思うか、凄くないと思うかは人それぞれのこと。 あばたもエクボじゃないけど、その逆で、 長州が嫌いな人は、長州のことは何を読んでもつまらないだろうし、 歴史について、すべてを否定したくなるだろう。
たれかパパとムスメの7日間観たか? いきなり翔ぶが如くはないよな。
菜の花の沖と言い、脈絡がないよなw
高杉の凄さがでてるだろ世に住む日々 松蔭は行動の人でありたかったが 事を為すことなく人生を終わる 放蕩児である高杉が事を為す この対比がでて本当に良い作品
世に棲む日々は、松蔭と晋作のどちらか一方だけでは面白さが落ちる 二人が一つの作品として描かれているから面白いんですよ
でも世に棲む日日 花神とか竜馬がゆくに比べると かなり落ちる希ガス 筆力を感じない
876 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 00:14:31
世に棲む日日と、花神をひとセットで考えるといい。
あー思うんだけど 女性が出てこないからかも 松蔭って女っ気ゼロだろ 晋作のほうは嫁がおったけど 司馬って女性からませて人物浮かばせるの 上手だし 松蔭にはそれがなかった
878 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 00:24:16
てか晋作も、松陰も、キャラが立ってて、したこともはっきりわかってるから、 創作が難しかったんじゃないの。
879 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 01:18:13
世に住むうんこより歌人の方が全然上
880 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 01:25:27
司馬は一冊も読んだことないので、結局何がいいたいのか?要点をまとめて説明せよ。
881 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 01:27:31
>>879 は歌人はウンコをしないと思っている童貞(42歳)
883 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 01:30:14
>>882 ふむふむ。で、どういうところが偉かったといってるのかだけ教えてください
自分は世に棲む日々と花神では花神の方が好きだが、少数派かと思ってた。 幕末物では竜馬、燃えよ剣あたりは別格として、 世に棲む日々、峠がそれに次ぎ、花神、歳月などはさほど人気はないのかと。
>>883 明治の人々が日露戦争で踏ん張ってくれたおかげで
今の日本がある
886 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 01:38:59
888 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 02:00:57
>>884 花神は好きな奴多いだろ。
蔵六先生に魅了されまくったぞ。
ある意味痛快だしな。
あとイネ殿。
花神は初読のときは、自分の中では評価が低かった なんだか暗い主人公だし、最初村医者ってのが読書中のwktk感が薄かったし 燃えよ剣や峠のように、荒くれな主人公の物語のほうが好きだった しかし、2度3度読んでいくうちに蔵六の可笑しさとスーパーマンぶりが分かってきて 今じゃ、幕末モノは花神と胡蝶の夢が一番のお気に入りなんだ
ひとびとの跫音 洗礼〜誄詩 (おわり) やっと本題にはいったw 「子規全集」の宣伝のための作品だったのねw とはいうものの、ここが一番面白かった。 編集人松井勲の獅子奮迅の働きは圧巻。 子規が主催した句会の一句の作者の子孫が、カネ目当てに全集への掲載を拒んだ話など、 全集編纂の裏事情も書かれていて、読み応えあるよ。
靖国神社にある銅像。 あれみると、イメージが狂う。 乃木神社の馬小屋、過疎ってます。 松陰神社、行った事ないんですけど、どんな感じ?
893 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 13:11:27
神社は普通の神社。 松下村塾はリアルキンニクマンの家みたいな感じ
国取り物語を読んだ。信長編は光秀編の間違いだな。 あと時々混ざる作者の考えや無関係なエピソードみたいのが多くて嫌だった。 全部こういう作風なんですかね?
そういう作風です
そういう作風です そういうのlが嫌な人は吉川英治や山岡荘八を読みませう
翔ぶが如く読み始めて、一巻だけど難しい…。大河見とくべきだった。
898 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 16:35:37
火吹達磨が好きです
>>894 >時々混ざる作者の考えや無関係なエピソード
そこが魅力なんだが?
余談だが、伊之助に魅了されました。
>>884 その中だと、世に棲む日日がいちばん人気ないような気がする。
あと、どうでもいいが歳月は明治もの。
>>897 は小梅。
>>902 そうです
あのマイペースぶりと天才的な語学力にはしびれた
904 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 19:57:15
>>897 酔って候と歳月読んでれば飛ぶがも何とかついてける
905 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 20:57:01
先日 司馬遼太郎記念館に行ったよ ものすごい本の量にびっくりさせられた 俺なら読むのに何百年もかかりそう
レベルの低いバカばかりだな・・・
907 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 21:00:16
>>905 間違いないことを書く。
何百年も生きられる人間はいない、例えとしては不適切である。
ただ単に、俺はあんなに本を読みたくない、がいいのでは。
908 :
無名草子さん :2007/08/20(月) 23:20:03
↑また変なやつがでてきた
いつものことだスルーしておけ
司馬フアンの中では、尻喰らえ孫市て人気あります? 新装版買って上巻は楽しく読めたのですが、下巻がうけつけません↓ 挫折しそうだな↓
911 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 00:57:49
>>910 ほとんど資料ない人間が主役だから個人的にはさほど面白くなかった
>>910 俺は大好き
主人公が「花の慶次」に似てる
上下巻って分冊されたんだ?
講談社から新装版が出たんですよ 講談社って 新装版を出すと分冊するのが流行りなのかな ?
昔1冊の本を今分冊してるのってトップセールスの司馬や池波とかだけでしょう 何十年も売れている作家だから、分冊したほうが利益がおいしいんだろうね 誰だったか辞書並みに分厚い作家の本、講談社文庫から出てるじゃん
916 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 09:46:59
999 :仏訳:2007/08/21(火) 06:37:14
来て見れば、早いですね
>>912 ・914
孫子を詳しく議論したいのに、盛り上がってないから、仕方なく何か取っ付きがないか遊んでたの。
914の文である程度のあなたの行動は………
中傷で解決できるならしてみろょw 烏野郎w
デモクラシーって言葉いや意味知らないでしょ
また、中傷で終わるの?
それか、これも自己陶酔ってオチ?
デモクラシーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
小学生でも常識の言葉をしたり顔にひけらかすバカ
どんだけ低学歴DQNなんだかw
917 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 09:49:58
997 :無名草子さん:2007/08/21(火) 03:05:25 司馬がなんかの本で龍馬の事書いてたが、司馬の時代は西郷、大久保、木戸の3傑が来て次にいきなり伊藤博文、山県有朋と来ると。 龍馬と言うのは西南戦争を境にぷっつり世間から消えるんですと書いてた。 これは単に政府が薩長が独占したことだけじゃなく、龍馬に対し当時は危険思想家の匂いがあったからでしょうねと書いてる。 歴史の面白さは今になって改めて当時の人物を評価できるということですよと書いてる。 司馬の誇大妄想の仮説を司馬儲が肯定してるだけの恥ずかしいレスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
918 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 09:50:36
↑お前、いろんなところで荒らすなよ。
919 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 09:52:00
>中傷で解決できるならしてみろょw 烏野郎w そういうてめえ自身は噴飯モノの決めつけであちことで中傷。 突っ込まれて自爆wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
920 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 09:55:43
「決めつけであちこちで中傷。」の例 ももすごい妄想の三段論法w >つまり、司馬作品を否定すること=自分は勉強しているよ、と言う必死のアピール >なのですね。 >そんなにアピールしなきゃいけないなんて、現実社会では報われていないのでしょうね。
司馬の小説は、文章にせよ構成にせよへたくそだと思う(連載だったことが一番の理由だと思うが) そのせいでひどく読みづらいが、しかしかなり面白い
>>921 本文の中に、作者自身が登場して、時代背景を解説するということを始めた。
最初は、単にサービス精神の表れだったと思う。歴史知識の乏しい読者からも、
圧倒的に支持された作家だったのだ(中高生が読んでも面白かったということ)。
この解説が、簡潔かつ明瞭だったので、豆知識を増やすのに役立った。
「余談」が好きと言っているのは、このタイプの読者。
その後、この部分に、創作のための史料の紹介や、取材旅行の紀行までが混入し、
簡潔とはいえなくなってくる。さらにエスカレートして、連載中に遺族の方から
もらった手紙の紹介や、その方とどこで知り合い、いまはどういう付き合いをしているか
といった話まで混入してくる(坂の上の雲以降顕著)。
「余談」が嫌いと言っているのは、この後期の作品の読者の感想だと思う。
「ひとびとの跫音」は、本文抜きで、後期の「余談」部分を独立の作品にした感じなので、
後期の「余談」が嫌いな人は、読まない方がよい。
以上、余談である。
そのことは前に触れた。
木曜島の夜会 これは好きな作品だ。またしても、庶民が主人公のノンフィクションだが、構成はスッキリしている。 自信をもって、お勧めします。 「街道をゆく 熊野・古座街道」に登場する人たちが登場するが、主題がまったく異なるので、 内容は重複していない。 日本人は働き者だ。19c〜20c初頭の資本主義が、いかに海洋資源を乱獲したかがよくわかる。 南洋の島には、憧れるなー。俺の大好きな土人が出てくる。
司馬は大阪弁喋ってたの?
927 :
無名草子さん :2007/08/21(火) 19:56:05
>>922 >本文の中に、作者自身が登場して、時代背景を解説するということを始めた。
↑つまり、作者が神の位置で作品全体を管理して書く、とても古臭い方法論だという
ことだな。大衆作家と呼ばれるのも、そういう19世紀の小説作法で
>歴史知識の乏しい読者からも、
圧倒的に支持された作家だったのだ(中高生が読んでも面白かったということ)。
をやったからという説明、了解した。
さて、それで複雑に込入った幕末・維新の歴史をどれだけ書けただろうか?
オレは、司馬が江戸時代に歴史解釈を民衆にした講釈師の系譜に連なる
ものがあったから、あれだけ支持され売れたんだと思う。
またお前かw
>>926 公の場では、もっぱら標準語のみ
プライベートや同じ関西人だと大阪弁を喋ってた
>>929 てか公私問わずもっぱら駄弁だったんじゃないかな
駄弁ってなに?どこの方言?
余談は、個人的にはあんまり好きじゃないんだよな。 ただ、余談によって本筋、時代背景に立体感が出て、作品の世界が大きく広がる。 そういう点で、余談がないとこの面白さはなかったような気がする。 だから俺は余談が好きじゃないくせに、余談使用前の作品はあんまり読まないな。
>>931 >>932 だべん 【駄弁】
くだらないおしゃべり。余計なおしゃべり。
「―を弄する」
三省堂提供「大辞林 第二版」
お前達の無教養さと知的好奇心の欠落には呆れかえる。
>>929 たしかに標準語なのだが、関西弁と見まごう程イントネーションが関西風だったな。
ほとんど自演レスで埋まってるスレ。 キモイ
937 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 11:34:53
つまんねぇ早く終われ
歴史と視点 大正生れの『故老』 グアム島から横井庄一さんが帰還した頃に書かれた評論。 一方で太平洋戦争を「世界戦史に類のない国家的愚行」と非難しつつ、 他方で集団ヒステリーっぽい戦後の反戦運動に、 戦争を遂行した軍部と同じ「政治的発狂」の匂いを嗅ぎ取る。 小説の「余談」の中にも頻繁に登場するこの論調は、 当時、読者にうけまくっていた。
そのあたりは、読んでいて、とても小気味良かったですね。
941 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 18:34:32
つまんねぇ早く終われ
なんか他のこと言え!
943 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 19:35:49
「梟の城」は、読んだほうがいいですか?忍者は、実在したのですか?
944 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 19:48:01
つまんねぇ早く終われ
945 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 19:52:39
なら、なぜ司馬はノモハンを書き自分の戦争を総括しなかったのか お気楽な迎合の話を書いていて、どうして自分の体験を客観視した 作品に、作家なのに取り組まなかったのか お前に聞いても分からんだろうがwwwwww
946 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 19:53:29
つまんねぇ早く終われ
>>945 そんなことする義務、作家にあるわけないww
そういえば、若い読者から、どうして戦争に行った?なぜ戦争に反対しなかったと質問されて、閉口していた司馬さん。
>>945 ノモンハンの総括は、評論・対談等で、たくさんしている。
それらで十分だと思う。
それ以上に、愚行を詳細に描いても、退屈なだけ。
950 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 20:14:31
つまんねぇ早く終われ
チハたんにヤスリがかからなかったけど、チヌたんにヤスリがかかったただの鉄 って一言書いただけで未だに高オクタンの燃料と化すんだから、 ノモンハンなんてたとえ真実を克明に書いたとしても晩年の司馬の評価を大きく左右した事はまちがいない 俺らにとっても司馬にとっても賢明だよ、書かなかったのは・・・w んで書いてもこの国のかたちの参謀本部に対する感覚引きずったまま書きそうで超問題作になったとおも
952 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 21:09:08
>>947 >そんなことする義務、作家にあるわけないww
司馬の社会的な評価は、それを書くことにあったと思う。
>>949 >ノモンハンの総括は、評論・対談等で、たくさんしている。
それらで十分だと思う。
それ以上に、愚行を詳細に描いても、退屈なだけ。
お前ホントに頭が悪いな。
じゃあ聞くが、司馬の評価は評論・対談等で得たものか?
ノモハンを書く小説でその価値を問うことが、晩年の残された
ことではなかったか?と問うているんだよ。
司馬マンセはだからバカだと言われるんだ。司馬は、評論や対談で
あの地位を得たのでは絶対無い。違うか?
953 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 21:12:46
つまんねぇ早く終われ
954 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 22:12:26
レスが無いので、もう一度、書く。 ノモハンを司馬が書かなかったのは、彼の驕りだ。 どんなに書きたくなくても、どんなにいやな記憶に引っかかっても 彼は、前の戦争に参加したものとして彼の史観で書くべきだった。
955 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 22:17:31
あれこれ語るは、陽だまりのスレなんだ。 和んでろよ、じじいのようにな
956 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 22:18:51
早く埋めろ。 土木従事者、集合!
晩年になって小説を書かなかった理由に、「22歳への自分の手紙はあらかた出し終わった。」みたいな事を言ってましたよね。 ノモンハンについて、書く準備はしてたみたいだけど、結局書かなかったのは、過去の自分に対し、もう、十分説明しつくした部分があるのでは。 それでも、ノモンハンについての総括をしなかったのは、今までの読者に対して、失礼だなとは思います。 「街道をゆく」に佐野が予定としてあったらしいけど、実現していたら、読めたのかもね。
958 :
無名草子さん :2007/08/22(水) 23:06:22
,/ ヽ / ,,、-〜_二二,」 ,i゙ 〈K) _,、-''"´ ゙ヽ、 |ー〜ヽ、 _,、 ,,、-'" , ,; j'ト、 ヾ;.i ヾ;) ゙ト、__,ニ-ァ"/ ,イ,ク グハハNハ リ i, ソ /';';';';' ,ノ,ノノイ∠幺ダ 'ェェ=キレ|l;, ;レ゙ | ;;;'' ='イ ''"'〒テ~`' .i 'Tフ` ,!''ソ ヽ、 ;;''イ `¨´ !: | ト 絶対ドス黒マンコは許せません、自分の包茎はちんこを棚にあげ ネ ;;'' ヒ , _. 〉 ,|イ,リ 司馬遼のスレッドはpart18でも相変わらず自作自演の白濁野郎です。 | ;;い ,i゙,ナ゙ ヾミ iト、 ー''二 ̄ ./ツ )ぃ,l リ ヽ、 /ト-:、 ,, -'^;;ゝ|ヽ `''ー、___,,ノ_」'''ァ ゙i, .|.n '';;;〈 >'"~>''"ニ=F".:::::,ノ'!:!_ _,、-| |:゙i, ;;l゙Y゙ r'ア{ . |,ィ'|.|:::::::l;_ノ:::::::::`ー | |::::゙i::|`! ゙( | | リ::::::::::::::::::::::::::::
実際戦争に行った世代は大正から昭和初期に教育を受けた。軍国教育と無縁だったというのは 新鮮な指摘だった。
960 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 04:27:34
司馬先生は豊富な知識、卓抜した見識、偉大な文章力を兼ね備えた文明評論家の神!!
961 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 08:05:26
ぽまいら、よく聞けよ! 司馬先生の歴史観は全て正しい。 否定する香具師はキチガイケテーイ! 消防から勉強やりなおせwwwwwwwwwwwwwwwwwww(藁) 漏れは司馬先生の作品を読んで人生がかわったぜ! 正しい歴史、正しい物のみかたという者を理解できるようになった。 司馬先生の作品をフィクションとか行ってるアホ中卒童貞ニート(藁藁藁藁)には理解できないだろうなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>961 司馬アンチ乙
そんなあからさまな釣りに反応する奴はいねえよ
963 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 08:38:10
>>961 よくぞ言ってくれた。アンチ司馬の妄想は酷すぎるよな。
司馬さんの作品で歴史を学んだって人多いよね。 あたしは燃えよ剣で新選組(特に土方さんv)のファンになりました。 新選組は幕府の為に生き、そして死んでいった男の中の男な所が格好良いと思います。 沖田くん可愛いし(笑)
アンチのふりをしてそれを自演で攻撃したり忙しいこった ちなみに自演しているのはバレバレの♀w
>>965 竜馬が行くは読んだが、それを読んだこと無いから新撰組は敵だとしか思えない。
968 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 10:31:17
新撰組は幕府一筋で筋を通したけど、竜馬はすぐに寝返る卑怯者だろ。田鶴みたいな売女に惚れたり佐那子を振り回したり最低な奴。キチガイお竜とお似合いの夫婦だよ。
969 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 11:15:06
つまんねぇ早く終われ
970 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 11:18:01
↑まぁまぁ。 空想ですから。 君のほうがキチガイっぽいよ。wwwwww
971 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 11:19:07
>>968 新選組なんかただの低学歴の田舎モンだろ。
竜馬がいなければ歴史は変わってたかも知れないが、
新選組なんか居ても居なくても歴史に影響無いしW
973 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:00:37
竜馬が居ても居なくても変わらないだろう。
974 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:14:03
歴史は全く分からなかったけど、小学生用の日本の歴史のマンガで勉強できて興味が湧いてきました。 大まかに知る事ができたので、これからは小説を読んで行こうと思い、「国盗り物語」、「新史太閤記」を読みました。 それで、読む順番に迷ってるんですが、「関ヶ原」「城塞」「覇王の家」はどの順番で読むのが一番いいですか?
時系列をおっていくのがいいんじゃない? 順番どうだったか忘れたが
976 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:16:52
覇王の家。 関ヶ原。 城塞。の順番だね。
977 :
974 :2007/08/23(木) 13:18:14
「関ヶ原」→「城塞」なのは分かるんですが、「覇王の家」を先か後かで迷っていて・・・
978 :
974 :2007/08/23(木) 13:19:28
ありがとうございます! それじゃあ、覇王の家で徳川家康を知ってからにします。
979 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:20:20
覇王の家は家康の若き日が主体だから覇王の家が先だね。
「城塞」読むと家康のイメージが悪くなるから、 そのあとに「覇王の家」で中和したほうがいいかも知れないが。
981 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:34:24
感じ方、捉え方、読み方は読み手次第。
そりゃ当たり前だ
983 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:49:15
だったらイメージとか言うなよ。
984 :
982 :2007/08/23(木) 13:53:22
俺は言ってないぞ。何絡んでんだ、バカ
985 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 13:57:21
そりゃ当たり前だ、と突っ込むなよ。 お前は頭がイカレテルのか? 荒らしめ。
歴史と視点 戦車・この憂鬱な乗物 自分のことは語ることの少ない司馬さんだが、兵隊時代を語る。時々感情的な言葉になることもある。 「自分の台所のまずしさを秘密にして御近所にホラばかり吹いてまわるという女の腐ったような軍事機密」 「政治的ヒステリーというのは現実直視を怖れる女性的性格のもちぬしに多いところからいえば、かれら は(参謀本部)女くさいひとびとだったのかもしれなかった」
そりゃ当たり前だと突っ込んだら駄目なのかw わかった、わかった。バカって可哀想だな。
988 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 14:07:08
ダメとは一言も言って無い。 まぁがんばれ、あげ足ニート君。
いいからあげんな糞ニート!!
990 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 14:40:21
まぁまぁニート同士で争うな。 しかも釣られるなよ。
991 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 14:41:10
>>973 はあ?何言ってんだアホか
もう一度「竜馬がゆく」を読めや低脳歴史音痴腐女子
ナチス・ドイツも多方面作戦をとったが、もともと四方を敵に囲まれざるをえない地理的環境なので、 仕方ないかなと思う。 日本の無節操な戦線拡大は異常。
993 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 14:59:00
>>991 読んだよ。 まさか、お前は竜馬がゆくが史実と思ってるのか? そんなバカは居ないだろう! 小説だぜー。 まぁ、せいぜい亀山社中を作ったぐらいだろう。
自演にも程があるだろ・・・ 煽り合いにどの順番で読んだらとか自問自答w
995 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 16:58:26
埋めるか
埋め
998 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 17:03:37
, - ,----、 (U( ) | |∨T∨ (__)_) おまえらこんにちは。
999
1000 :
無名草子さん :2007/08/23(木) 17:05:23
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