生きているあいだに必要なのは自分一人だけさ
前スレと過去ログをまとめて書こうとしたら
行数オーバーだった〜。
「
>>1乙でもするか」
才蔵はむしろ、このさきのスレの運命を楽しんでいる表情であった。
いちょつ
1000 :無名草子さん :sage :2007/02/18(日) 21:56:27
んじゃ立てるよ
30分以内にたってなかったら規制かかってるってことで
ほかのひとよろしく
↓
1 :無名草子さん :2007/02/18(日) 22:05:14
生きているあいだに必要なのは自分一人だけさ
おー。かっちょいい。>1
要するにイカスのである。イカスという文化意識ほど強力な普及力と持続力を
もったものはなく、イカさないものは、結局はほろびてゆくのかもしれない。
11 :
恭華:2007/02/19(月) 02:22:01
前スレで皆様に色々と教えて頂いた者です。西郷ドン…購入したものの、おっしゃってた通り、入り込めず、結局大沢在昌と全然違うハードボイルド路線に逃げてました。スミマセン…また違うの買いにいきます…
>>11 なんか心配になってくるので次買った本も報告してね!
あまり知的好奇心が旺盛な人じゃないみたいだから、
「梟の城」とか「風神の門」が合うかもね
14 :
恭華:2007/02/19(月) 02:43:48
>>13 いつも同じ作家に固まりがちなので、好奇心や探求心は薄いかもしれません。父親の趣味の影響が強いので、年齢の割に読む本はしぶいと思うのですが…
15 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 05:19:31
俺は19のときにはじめて司馬作品読んだなぁ
当時はあまりにも無知で司馬遼太郎という偉人を知らなくて、
「関ケ原」という単純明快なタイトルにひかれて購入したっけ
うちは親父が歴史物好きだったんで小学生の頃から読んでた
学がないのがコンプレックスだったらしく他にも吉川作品なんかも揃ってた
名誉職なんかもさせてもらったし、満足してるのかもな
俺は本読むことだけにハマってしまったorz
俺は子供のころ宮崎駿のアニメが大好きで
ついには宮崎駿の対談集まで買ってしまった。
その対談集で宮崎駿がやたら司馬遼太郎に敬服してるので
一冊本を読んでみようと国盗り物語を買ったら…
お察しの通りはまってしまった。今では宮崎駿よりも。
>>15 同じく「燃えよ剣」のタイトルがかっこよくて読んだのがキッカケ。
それでハマッて司馬作品を読みまくった。
で、思ったのが司馬さんて初期の頃は伝奇的な小説もけっこう書いてたのね。
宮崎駿が「軍事が大好きな反戦主義者」なら司馬さんは「怪力乱神が大好きな合理主義者」かな?
野暮でスマンが
>>1 >>10の最後2行
どこからの引用ですか?
10のは『アメリカ素描』かと思ったけど心当たりがない。
20 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 13:11:12
孫市が初めてよんだの司馬作品
21 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 14:02:24
翔ぶが如くの前に歳月読んどかないとわけがわからんだろう。
英雄たちの神話西郷・大久保編が翔ぶが如くなんだから。
23 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 16:31:05
>>17 宮崎駿は、昔「エスクワィア」という男性誌で
司馬遼太郎&堀田善衛・対談の
司会みたいな事してたな。
なかなか面白い内容だった記憶がある。
>>24 時代の風音だったっけ?
司馬がトトロとか魔女の宅急便を見てたのに驚いた。
>>1 スレ立ては乙なものです。
司馬遼風プロレススレ面白いなw
プロレスなんて全然わからんのだが、そんな俺でもなんか面白い。
他の板なんかでもあったらいいのにな。
>>25 スンマソン。題名は忘れました^^;
けど、
その対談の中で司馬さんが言ってた
「結局、小説を書くというのは、
終戦時の頃の若い自分に向かって
手紙を書いているようなもの」
というのが印象に残ってる。
堀田善衛氏も「私もそうです」と同意してたなぁ・・・
何を隠そう司馬作品よりも堀田作品のが好きな俺
以上は余談である
>>27の続き・・
全体的に和やかな対談で
司馬&堀田の両者マンセーの宮崎も
嬉しそうではあったんだが・・・、
モンゴル好きで漢詩に影響受けた(司馬)と
スペイン好きで西洋詩に影響受けた(堀田)じゃ
教養人としての肌合いはかなり違うわな・・・。
堀田氏が戦前、中国に居たと言っても
「中国文化」に憧れてというよりは、
寧ろ、当時の上海租界に存在した「西洋」にだろうし。
宮崎が望んだからこそ実現した企画で
そうじゃなかったら、
二人だけでの対談があり得たかどうか・・・
中公文庫の「司馬遼太郎の足音」を読んだんだけど、そのなかで福田和也と丸谷才一の司馬論が面白かった。
福田さんのある種の司馬批判は新鮮で的確だったし、丸谷さんの司馬小説の把握は見事だったよ。
まだ未読のひとは是非。
>>30 丸谷才一は、司馬さんについて喋らせると
わりと良いんだよね。
「翔ぶが如く」がNHK大河になって
文春がビジュアル文庫出した時にも、
他二人(名前失念)と対談してたんだけど、
海音寺の「西郷隆盛」と比較しながら
適度に下世話な面白い話してたよ。
>>30 別に司馬信者って訳じゃないが、福田和也の評は、なんか「むりから」感を感じた。
何というか、「(当時)若手の批評家の気負い」というか、腑に落ちない感じ。
そのむりやり感は俺も感じた
「歳月」中ほどまで読んだが面白い!
巻数多いのとやや地味そうで躊躇してた「翔ぶがごとく」も続けて読む気になった
>>22 書いてから気が付いたけ
タイムリーにこんなカキコがあるし
『二十一世紀を生きる君たちへ』って、
司馬さんが自分の死期を悟って書いたんだろか?
らしい
ノモンハンはいろいろ資料を調べていくうちに、
司馬遼の筆が重くなっていった・・・
司馬さん「ノモンハンを書いてしまったらボクは死んじゃう」
ノモンハンひどいな。
いろいろ見てたら鬱な気分になった。
ノモンハンは対資料とか一杯出てきて書くとしっちゃかめっちゃかになりそうだったから
書かなかっただけだとオモ
司馬さんの声って初めて聞いたんだけどいいね。
まぁ最初から好印象もってたせいかもだけどさ。
43 :
無名草子さん:2007/02/21(水) 22:30:12
司馬より北方謙三の時代小説のほうが面白い。
>>42 DVD化もされているドラマ『関ヶ原』、おまけに対談コーナーがある
講演も、新潮社あたりから
カセット文庫・CD文庫になっているものがあったような・・・
太郎の国の物語が最近DVDになってたり。
47 :
無名草子さん:2007/02/22(木) 08:12:56
>>43 吉川三国志はつまんなかったけど北方三国志は面白かったな。
司馬さんにも描いて欲しかった。
北方三国志は、北方オリジナルキャラが萎える
そんな俺は、柴練三国志が好き
自分も北方三国志は駄目だった。
最初から頭からっぽにして読めば、楽しめたかも知れないが。
俺も北方三国志はそんなに楽しめなかった
蒼天航路の後だから物足りなく感じたせいかもしれん
坂の上の雲って、その時代の政治家とか結構出てきたりしますかね?
52 :
無名草子さん:2007/02/23(金) 21:19:38
ストラトギーとタクチーキは常に一体であるものゆえに、政治家も出てくるよ
でも首相はほとんど出てこない。まったく出てこなかったっけ?
桂太郎出てくるやんか
伊藤博文、山本権兵衛、加藤友三郎も出てるな
加藤高明と鈴木貫太郎も出てる
山県有朋なんかしょっちゅう出てくるな
西園寺公望も出てくるし、黒田清隆は出たっけ?出ない方が変か。
なんだ、ほとんど出てるじゃないか
高橋是清
渋沢栄一も出てきたような
今、翔ぶが如くを再読してるけど、他にこの時代を描いた司馬作品が
無いこともあって、かなり面白い。
過度な期待を抱かずに読めば、なかなかいける。
坂の上の雲1巻2巻と、とても面白かったんだが、
3巻の後半(日露開戦)から読むのが苦痛になってきた・・・
細かい戦争描写ばかりで、もっと要点だけ書いて欲しいと感じた
4巻以降もこの調子なのかな・・・?
あとはひたすら戦争描写が続きます
俺も戦争描写は辛かったな
後半はロジェストウェンスキーの航海が好きだった
64 :
無名草子さん:2007/02/24(土) 20:25:58
ロ提督ではなく、東郷と丁汝昌だったらどういう結果だったろう
65 :
無名草子さん:2007/02/24(土) 21:16:45
城をとる話を読み終わったらなんか鬱になった
どうしてくれる
66 :
無名草子さん:2007/02/24(土) 21:36:37
>>61 このスレでも結構二分されるところではあるようね。
まああきらかに話が別物というか長大な余談っぽくなっちゃうからなあ・・・・
前半好き派と後半好き派はそのへんで生まれちゃうんだろうね。
俺も前半だけど。
全体的な配分から考えると作戦参謀の批評かと思うような司馬の戦争描写が
坂の上の雲のメインには間違いないと思うが、3巻冒頭以後と以前の展開がえらい違うからなぁ
司馬の構成力の弱さだけは擁護しようがないもんな。
考えながら書くというスタイルの裏返しだから、ファンにとっては
全然気にならないとは思うけど。
>>65 「尻喰らえ孫一」で、からっと口直しはいかがでござろう。
70 :
無名草子さん:2007/02/26(月) 23:06:50
司馬の本に日本人といじめについて語っていた。
人権板の人々が典型的な日本人である事がなんとなく理解できた。
菜の花の沖じゃね?
73 :
71:2007/02/26(月) 23:50:56
あー、1巻の漁師たちとの話か。思い出したw
わき道の話がこれほど面白い作家もいない。
いじめというものを表す言葉があるのは日本だけで中国にも朝鮮にも
無くて日本独特の文化だみたいなこと書いてたね。
ホントかな?
司馬さん信じていいんだろうか?
これも「菜の花の沖」だったと思うけど、日本人は、弱者なら
何をしてもいいと思ってるというのも覚えてるなぁ。
そういうやつほんとにいるからね
司馬さんの言うようにイジメが日本独特の文化なら仇討ち禁止、廃刀令
のように法律で禁止すればいいのにとおも。
けっこう、「日本にしかない」とか「歴史上ここだけである」
とか、極端な記述が多い。
まあ、話半分に受け取っている。
>>79 その類漏れは菜の花の沖にし初めて出合ったんだが。
「坂の上の雲」といったら上村中将がウラジオ艦隊と戦うとこがよかった。
砲弾は上村の執念が乗り移ったように全弾命中したとかって
司馬さん書いてなかったっけ?
無能無能と罵られてきた上村の汚名返上戦、カッコよかったー。
今「菜の花の沖」読んでるんだけど、徳川政権への悪口がすごいね。
「こんなに船乗りが生きづらい社会になっちまったのは家康が悪いんだ!」
って司馬さん言いたいんですかね?「覇王の家」読んだときも
「どうしてここまで家康を罵倒するの?」と思った。
全弾命中ではないだろう
司馬さんは極端な記述多いから勘違いしても仕方ない、と坂の上の雲読んでない俺が言ってみる
別に小説家が公平に書く必要ないから家康嫌いならボロクソに書けばよろし
それに司馬も70過ぎまで生きたんだから家康観なんて何度も変わったでそ
前スレくらいでも言ってたじゃん
司馬は家康を叩くように書きつつも、凄さは認めてるって
凄さは認めてるけど嫌いなんだな
翔ぶが〜の大久保とか同じ臭いを感じた
>>81 "覇王"は家康に好意的な書き方してるよ
信康切腹の際も、家康は忍人でないので何度も気絶しかけたとか書かれてたけど、
豊臣家の人々か功名が辻では、家康は忍人なので十分耐えることができたとか書かれてたし
88 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 21:06:32
司馬VS吉川VS北方
司馬は大久保は好きだよ。
90 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 22:11:31
「関ヶ原」で家康がすげーいい人だったらつまんね小説だったわな
司馬は嫌な人物を好む傾向がある。
頼朝、家康、山縣
この三人は司馬さんに、理論的にはその凄さを認められてても、本能的に嫌われてるひとたちだと思う
共通点は陰湿であることかな?
新選組血風ろく読んで疑問に思った点があったのですが
こういう質問はどこですればよいですか
内容によるのでは?司馬作品ていう視点だとここのような気もするけど、
史実に照らしてどうとかって視点なら日本史板にスレでも立ててやってくれ。
でも興味あるからココに書いてみw
>>93 とりあえずここに書けば暇なおっさんが答えてくれるよ
96 :
無名草子さん:2007/02/28(水) 05:20:44
花神とアームストロング砲は一緒に読んだほうがいいのでしょうか
必ずしも必要ではない。
アームストロング砲って佐賀の話じゃなかった?
99 :
無名草子さん:2007/02/28(水) 09:57:28
話しが全く別なんじゃが、聞いてええか?
> 本名、福田定一(ていいち)。最初の結婚は1950年。長男誕生は1952年。
> 離婚は1954年。息子は福田家に預けられる。
> 1959年、再婚。
離婚理由は何だったんだろう?
元の妻はご存命か? もしそうなら答えは要らんが。
「ていいち」って読みがなにしてるのウィキペディアだけなんだよな
ほかだと「さだいち」になってる
101 :
無名草子さん:2007/02/28(水) 10:27:38
司馬作品にハマるにはどこから読んで行けば良いですか?
燃えよ剣は読んだことがあるのですが。
最初から超長編だと引いてしまうかもです。
じゃあ短編集か、ほどほどの長編をお勧めする
短編集は新潮文庫のやつを買ってみるといい
ほどほどの長編なら、「尻喰らえ孫市」「風神の門」「北斗の人」「新史太閤記」あたりからどうぞ
あと「功名が辻」は全4巻ですが、司馬作品の中ではかなり読み易い文章です
>>92 この3人について書くとき司馬さんはツンデレになる。
>>100 朝日新聞は司馬さんが亡くなったとき、「ていいち」と書いていたよ。
>>101 超長編ですが「竜馬がゆく」は絶対に読んでも損はないし面白いよ。
104 :
93:2007/02/28(水) 11:18:55
>>94-95 ありがとうございます
前髪の惣三郎は最後どうなったのですか?
読解力がなくてすみません。
沖田に殺された、で合ってますか?
もし殺されたのなら何ででしょう。
NHKの街道をゆくでも「ていいち」だったな
>>101 あえて「関ヶ原」を勧める
全三巻だが有名な出来事だから読みやすいだろう
>>86>>89 歳月の大久保は怖いくらい悪く描かれてましたね
>>102 短篇集といえは便利なことに近年文藝春秋から黄色い表紙の短篇全集が出ましたね
「歳月」は江藤が主人公の小説だから、ちょっと無理に大久保を悪役にしてる感じがありますね。
なんとなく「翔ぶが如く」での人物評価の方が、司馬さんの素の考えに近いような…
まあ「翔ぶが如く」も小説といえば小説だけど。
>>104 沖田が暗殺した。
理由は、男色関係のもつれによって、
湯沢を殺害、山崎を暗殺未遂し、その罪を田代に着せたこと。
隊命とはいえその田代を自分で斬った加納を、潔癖な沖田は許せなかった。
ということではないかと思います。
歳月はマイナーなのによく話題にあがるな。
歳月ファソの俺としては嬉しい限りだ。
マイナー?
街道をゆく、あと30巻以上ある。
112 :
無名草子さん:2007/02/28(水) 23:13:56
>>108 > 湯沢を殺害、山崎を暗殺未遂し、その罪を田代に着せたこと。
成る程!もう少し読解力つけます。有難うございました。
歳月は、妾宅の場所がわからず憤然と途方にくれる江藤のシーンが好きだな。笑った。
114 :
無名草子さん:2007/03/01(木) 00:32:51
花紙おもしろいんぽ?
「歳月」は「翔ぶが如く」の姉妹作だよな。
「翔ぶが」ではほんの少ししか触れていない佐賀の乱
を「歳月」では詳細に書いている。
>>92 その三人を一緒にしていいものだろうか。山県はかなり嫌ってるようだけど
家康の評価は決して低くはない。「日本人はかなり嫌ってるが」と断言してたけど。
頼朝に至っては「日本人はもっと頼朝に感謝しなきゃ」とも言ってたし。
頼朝の場合嫌ってたっけか?「義経」読む限りでは天然義経に頭悩ませる苦労人頼朝ってな
印象しか受けなかったがなぁ。
家康嫌いは 大好きな秀吉の「豊臣家」をつぶしたという事だけで成り立ってる気がする
いま世に棲む日々読んでるんで記念カキコ
家康ファンはつねに司馬が家康を貶めたと言いたがるよな。
戦国ものの漫画スレでも関係なくても絶対出てくるよ。
121 :
無名草子さん:2007/03/01(木) 21:12:34
120の2行目の意味がぜんぜんわからない
徳川家康はあずみに暗殺されたんだよ
幕府の緘口令と隠蔽によって「病死」と公表されただけ
123 :
無名草子さん:2007/03/02(金) 22:41:32
北方謙三>
124 :
無名草子さん:2007/03/02(金) 23:52:02
なにわに誇るもの3つあり。「司馬 遼」「寛美」に「桂 米朝」
師匠、あと二十年は頑張ってください。
え。島左近の手下じゃないのか?>家康暗殺
鯉が食いたいのう。
古文書とか読んでるんだもんなあ。
そんなの読んで楽しいか?
でも司馬は楽しいんだろうな。
司馬さんの影響で大正・昭和くらいの古本読むようになった。字面の奥から
当時の暮らし向きが分かると面白いもんだよ。
街道をゆくの本所深川の巻に、勝小吉(海舟の親父だね)の「酔夢独言」が
紹介されていて、これは書店で手に入るから買って読んでみたが、
あれはすごい面白かった。
128 :
無名草子さん:2007/03/03(土) 06:11:05
花神一気に読んだけど
これって大河ドラマになってたよね
大河では、いくつかの原作が交じり合っていた。
海舟だけじゃなく小吉もキンタマ片方しかないって本当か?
>>117 今まさに義経読んでるが、私利私欲のために義経を陥れる頼朝は陰険な策謀家な印象。
「夢酔独言」だった。orz
>>130 元は二つなんだが怪我で片方つぶれる。周りに隠し通して苦労してる様子が
出てくるよ。海舟は犬に食われて片方なくなるが、そのときの話も出てくる。
たいそうびつくりしたらしい。
スレ違いではあるけど、小吉関係では子母沢寛「父子鷹」もお勧め。
134 :
無名草子さん:2007/03/03(土) 17:23:02
司馬遼太郎は自虐史観。売国奴だ!
135 :
無名草子さん:2007/03/03(土) 23:07:55
司馬『燃えよ剣』vs北方『黒龍の柩』
136 :
満族:2007/03/03(土) 23:26:57
花神の前に鬼謀の人の方がたぶんいいな
しかも竹島についての先見性の高さとかも感心してしまう
卓抜な文章力
豊富な取材
鋭い洞察力
138 :
無名草子さん:2007/03/04(日) 08:33:53
歴史物って小説を創作の立場からみるか、それとも記録としての立場からみるかで感想がすごく変わるね。
139 :
無名草子さん:2007/03/04(日) 08:38:36
ご爆死増田スマソ
140 :
無名草子さん:2007/03/04(日) 12:44:09
>>127 元ネタの本をみつけると、ちょっと嬉しくならないか?
どこかの城?のお土産物でパンダの人形置いてて、
「パンダー(パンダーとは、熊と猫のあいのこです)」って書いてあったってやつ
これが何故か印象に残ってる。街道シリーズのどれかだっけかなぁ。
国盗り→太閤を読破中
両方昔に読んだものだけども面白いな
司馬は美談に書きすぎてるとは思うが面白い
俺の先祖が出てこないとが残念だが、家臣の家臣じゃしょうがないか・・・
急に話が飛ぶ、と思ったら、しっかり繋がってるんだよな。
>>140 なるなる。司馬作品というよりは司馬本人ファンだからなw
元ネタっつーか引用してある本とかあると、まず財布と相談する。
こないだ古本屋で島尾利雄(街道の7で出てくる作家)全集
見つけたが買えなかった。orz
俺なんか、引用どころか『アメリカ素描』で名前が出ただけの
黒島伝治の本買っちまったよ。といっても岩波文庫だが。
定価より高い古本買ったのはこれが初めてだった。
司馬を読むのに忙しくて、他の本を読む余裕がない。
俺なんて、「坂の上の雲」で出てきた
島田謹二「ロシアにおける広瀬武夫」と「アメリカにおける秋山真之」を
探して買っちまったよ、これがまた面白いんだわ
つい最近初めて司馬作品を読み始めました
元々歴史は好きなんですが、読むのは歴史の本ばかりで歴史小説には手を出していませんでした
とりあえず、同居してる爺様が持っていた「最後の伊賀者」「幕末」「峠」「酔って候」を借りて読破
次は「最後の将軍」を読む予定です
思っていたより文章は読みづらくなく、余談とかは結構ニヤリとさせられますね
個人的に家康好きなので、先生が嫌っているという家康の作品「覇王の家」がとても興味出ました
149 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 03:34:24
司馬遼が好きな人物の条件というと、ちょっと思いつくだけで書くけど
第一に、時代を切り開くような仕事をした人
第二に、無私な人
第三に、明るい人
…くらいかな。
全部当てはまるのが、坂本竜馬、秋山兄弟
好き
正岡子規
ザビエル
嫌い
松倉重政
山県有朋
151 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 04:00:41
問題なく好きな竜馬とか、問題外の松倉とかはともかく
好き嫌いが微妙なひとの評価が読んでいて面白いよね。
家康は偉大な政治家だったけど、徳川家だけのために政権をつくったかんじがある。
信長のような独創性もないし秀吉のような明るさもないし。
山縣も、どうも暗い権力志向者で、維新前後の大久保や竜馬に比べてだいぶ品下がる感じはあるけど
そうはいっても明治期の指導者としてはそれなりによくやったとはいえる。
152 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 04:08:43
一番愛憎が微妙なのが乃木将軍だろうね。
無能な軍人で兵隊をたくさん死なせてるから司馬遼好みではないのは確か。
しかしそのわりにはしつこく書いてる。
『殉死』のなかで、自分(司馬遼)は乃木ファンではないが大正期の文士たちのような
乃木への嫌悪感はない、しかし親戚だったら敬遠しただろう…ってなことを書いていたと思う。
どこかの講演で、隙か嫌いかといわれればどちらかといえば好き、と言ってた。
わかりやすい英雄や悪役よりも、そういう微妙な人物の方が興味深く読める。
小説の題材としての評価と人間的な好き嫌いは別だろううねえ。
司馬さんが好むタイプというか、傾倒しているタイプは「無私なひと」「一途な人」
ではないかと思う。街道とかエッセイとかで、お寺の僧侶を訪ねたときの態度とか、
海軍あがりの軍人さんたちの会話を傾聴しているときの態度とかから分かる気がする。
「人々の跫音」に出てくる正岡子規とそれにまつわる人たちはその典型ではないだろうかね。
司馬が好きな人と言えば、須田剋太画伯のことが
真っ先に思い浮かぶ
奇人が好み
156 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 12:18:01
『21世紀を生きる君たちへ』にある。
君たち。
君たちは常に、晴れ上がった空のような たかだかとしたこころをもたなければならない。
歴史上でも、たかだかとしたこころをもったひとが好きだったんだろうね、司馬さんは。
有名無名、権力や財力の有無を問わず。でも、やはり有能な人が好みみたいだけど。
一時、しきりに「思い、邪(よこしま)無し」といってた。
晩年、バブルにうかれる日本人が大嫌いだったよう。
157 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 15:34:11
「街道〜」はやはり須田画伯がいっしょだった頃がいい。
画伯の詩文や道元、植物についての造詣が燃料になっていたし、やりとりも濃密に
描かれていて、飄々・超然とした画伯の風韻への司馬遼の深い愛情をもった眼差しが
感じられた。後任の安野画伯は残念ながらそこまでの存在にはなれなかったな。
奇人変人が好きな割に論理的思考が豊富で何事にも理由つけたがるのもあるな>司馬
街道で、普通の人からすれば「単なる礼儀知らずのDQNってだけだろ?」で終わるような
店員の無愛想な対応を、現代効率生産利益主義から考察してみたり、
旧城下町の伝統的な文化と照らし合わせて地域民族性と照らし合わせてみたり、
わかってやってるんだろうけど、なんとなく面白かった。
159 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 20:04:49
「お暑うございますね」→「夏は暑いものです」みたいな、
論理的思考が行き過ぎて奇人変人になってるタイプも好きだね
160 :
無名草子さん:2007/03/06(火) 01:55:16
まあ、須田画伯も フツーの人の感覚では相当奇人だったみたいだからね。
キャラクターがクリアな人が好きというのか、
司馬が小説でキャラクターをクリアにしているというのか。
夏草の賦読んで思った。奈々が土佐駒見て「これは犬か」って感想持ってたけど、
当時の日本の馬ってかなり小さかったんだよね? それよりもさらに小さい馬に
甲冑着けた武者が乗れるものなのだろうか
>>162 本格的な血統配合による品種改良は江戸からだけど、
鎌倉〜室町時代あたりから馬格のいい馬育てるのはポピュラーだったし、
司馬作品中でも描写あるけど、信長は馬好きで当時としてはでっかい馬ばっか集めてたから、
「四国あたりにいる在来馬よりはでかい馬」が菜々のスタンダードだったんでないかな。
加藤清正の馬なんて今の競走馬並の馬格だし。
世のためのつくした人の一生ほど、美しいものはない。
かれは、名を求めず、利を求めなかった。
あふれるほどの実力がありながら、しかも他人のために生き続けた。
そういう生涯は、はるかな山河のように、 実に美しく思えるのである。
>>163 セキトバってどんくらいでかかったんだろ
サトニラさん
>>163 帝釈栗毛のことか?
それでも清正は足が地面に着きそうになったんだよな?
>>168 清正は190cmオーバーの超マッチョじゃなかったか確か
160cmあるかないか程度だった説もあるみたいだが
この手のって白髪三千丈式の伝記的オーバー表現がつきものだけど、
清正の身長がオーバーなのか愛馬がオーバーなのか・・・w
そういや源平合戦だか南北朝の戦乱のどっちかだと思ったけど、
自分の愛馬がケガしたら可哀想だからつって、馬を背負って谷を降りたって
武将がいなかったっけ?
なんぼ馬格小さい日本在来馬つったって体重250キロオーバーくらいはあんだから、
嘘もたいがいにせえと思ったのを思い出したw
馬を背負う話は何かの短編で読んだな
主人が自分を馬に乗せない(身分を重くしない)のを皮肉って
逆に馬を背負って町中を歩くって挿話
馬を背負うって言うと三国志演義の周倉の話がある。
周倉は関羽の家来なんだけど、関羽の赤兎馬は一日に千里走る。
で、周倉は並みの馬では追いつけないのでいつも走って付いていってた。
それを不憫に思った関羽は一日に七百里走る馬を与えた。
それから周倉はその馬で七百里走り、三百里はその馬を背負って走ったそうな。
誇張もここまでいくと笑えるw
172 :
無名草子さん:2007/03/08(木) 18:40:22
周倉って演義オリキャラだっけ?
誇張が笑える範囲までいったら失敗だなw
>>157 「街道〜」を読み始めたんだが、須田画伯
居なくなってしまうのか。残念だ。これ読
んでるとその場所に行きたくなりますね。
街道を読んだ後だと、行ったら感慨がある。
読んでないと何の感慨もないと思う。
176 :
無名草子さん:2007/03/10(土) 01:32:07
モンゴル高原で星を見る須田画伯の言葉には、泣いたよ。
発行部数が多いのが竜馬がゆくで
発行部数を巻数で割って一番部数が
多いのが項羽と劉邦って噂なんですが
本当ですか?
178 :
無名草子さん:2007/03/10(土) 08:17:42
そもそもハードカバーと単行本で巻数が違うわけで…
そーゆーのはどう判断するのやら
恋愛がないのがいいよな。
歴史小説はみんなそうなのかもしれないけど。
>>181 たしかにあったけど、あんまり記憶にないな。
記憶に残んないならあってもなくても気にするなよ・・・
いや、記憶に残らない程度のさりげない描き方がいいということなんだ。
竜馬がゆく
外道仏
店員の態度が悪くても、時代背景や風土のせいにしてしまう。
街道を行く読みたくなったw
蕎麦とカレーばっか食うなよ司馬
190 :
無名草子さん:2007/03/11(日) 18:45:40
たまにはカレー南蛮もくえよ、と
いま「街道をゆく・17・島原天草の諸道」を読んでるんだけど、松倉重政に対する司馬さんの非難の激しさに驚いた。あまりにも筆致が露骨すぎて引いた。
結局、重政と昭和の軍人の人格が似ていたってとこが大きいと思う。
重政って悪い奴じゃん。あいつとか山県とか、墓を暴かれて骨は下水溝にぶち撒かれて当然
葬る必要もない悪党
重政と昭和軍人は、全然違うだろ。
>>175 俺は行った後で読むほうが面白いと思う方。
自分で感じた空気を、司馬さんの余談と照らし合わせて「そういうことあったあった」
とか、ひとりで反省会するのが面白い。山や川や、街道沿いの店のたたずまいとか、
店のおばちゃんとか全力で観察してくる。地名とかも要チェック。
司馬さんたちが行ったところをそのままなぞるようだと、単なるガイド本みたいな
感じがして、ちょっと違うと思っちゃうんだよな。司馬さんが須田画伯や安野画伯と
行くから味があるのであって、多分実際に一人で行ってもショボかったり
するんじゃないかと。
三成とか吉良とか綱吉とか、一般に悪人扱いされていた人物も後年になって、
再評価される場合があるが、重政と子の勝家にその類の話はあるのか?
松倉重政って初めて聞いたからぐぐって調べたらモロ悪人じゃん。。
ホントだ、こりゃフォローしようがないわ
おまけに小物すぎて語るほどのものは無いね
しまれんたろうだと思ってた恥ずかしい
気づいてよかったじゃない
200 :
無名草子さん:2007/03/13(火) 10:33:57
未亡人の福田みどりさんは、妖怪ですか?
妖怪です
202 :
無名草子さん:2007/03/13(火) 23:53:54
け?
203 :
無名草子さん:2007/03/14(水) 19:44:56
新選組
204 :
無名草子さん:2007/03/14(水) 22:21:14
221:おさかなくわえた名無しさん :2007/03/13(火) 16:54:03 ID:hzD8LxC/ [sage]
就職間もない頃、貯まったエロ本は必ずジャンル別にして近くの中学の裏山に持っていってた
何回か続けると誰がおいたのか缶ジュースやタバコ(箱に半分)と『今度はこういったジャンルのエロ本が見てみたいです』といったリクエストの紙があった
ボーナス後で余裕もあったんで更に交流を深めてるといつしか『受験で悩んでます』『早く大人になって黒丸の下が見たい』といった複数からの手紙が来るようになった
やがて春が来て交流は無くなったがその後 友達(その中学校近くに住んでる)に聞くと俺はその中学の七不思議のひとつになったらしい
10年以上前に燃えよ剣読んだのだ者ですが、昨日買った文庫と記憶がちと違う・・・
沖田が刺身のつまばっか食うのって七里研之助の時じゃなかったっけ?
そりゃ100%お前の記憶が間違ってる
自分の記憶より本の方がすり替わっていると思うのがすごい
みなもと太郎の本よんでたら、
司馬遼太郎はマンガを嫌っていて(これには納得せざるをえないだけの理由があるが)
みたいな文章を見かけたんだけど、なんで司馬さんはマンガ嫌ってたんだ?
>>208 >(これには納得せざるをえないだけの理由があるが)
理由があるのかないのかはっきりしろ
理由があるってみなもと太郎が書いてたんだろ?
>>209ってゆとり?
こんなスレにもゆとりっているの?
もしくは真性?
司馬遼太郎ってマンガ嫌いなの?
宮崎駿のアニメなら見てたみたいだけど
なんでもかんでもゆとりゆとりって言ってるやつってなんなの?
浅ましいよ
215 :
無名草子さん:2007/03/16(金) 10:27:17
ようするに
「これには納得せざるをえないだけの理由があるが司馬遼太郎はマンガを嫌っている」
って感じの文章を見たんだがその理由が書かれていなかった、教えて欲しい。
ってことだろ。
216 :
208:2007/03/16(金) 11:44:34
まいった、荒れてしまうとは。
まったりしてるスレだしまぁみんな分かってくれるだろうとw
ややこしい書き方をして申し訳ない。
>>216 ところでみなもとのどの本だ?
風雲児たち?
218 :
208:2007/03/16(金) 12:05:03
>>217 冗談新撰組だったかな。風雲児たちではなかったと思う。
図書館で街道をゆくを借りてたら、突然今読んでる巻より
先の五巻が借りられてた。今まで自分以外借りてなかった
のに。これは嫌がらせか?
220 :
無名草子さん:2007/03/16(金) 17:59:07
>>218 みなもとが自分を卑下してたんじゃないの?
司馬が漫画嫌いでも好きでも別に個人の嗜好だからどうでもいいけどな。
漫画家でもないし、別に漫画嫌いだからって司馬が嫌いになる訳もない
222 :
208:2007/03/16(金) 19:51:34
>>220 いや、卑下とかじゃなくて、何か特定の理由があって、
かつその情報を知ってるようなニュアンスだったからさ。
漫画家をして納得せざるを得ないと言わしめるほどの理由ってなんだろう、と興味を持っただけで、
個人の嗜好云々からは少しずれているはず。
最初が最初だったしwあんまりしつこく話繰り返えすのもなんなのでそろそろ消えますね。
>>219 そうかもなー。でもまー海外編の二つ以外は続きモンじゃないからどこから借りてもいいんじゃまいか。
テレビを見ることもしなかったらしい。
当時のみなもとスレにみなもと本人が事情を書き込んでいたので調べなさい。
226 :
無名草子さん:2007/03/18(日) 10:15:32
「坂本りょうま」「坂本りゅうま」どっちですか?
両方呼ぶ人が居るので解らないです。
友人に聞いたところ「どちらでも良いんだ。」と言われました。
通じればいいんじゃね?
俺はりょうまだが
どっちがただしいってのがないからそうなるんでねえの?
だったらどっちでも随意
「りょうま」が正しい
「龍」は「りょう」とも読む。
西国では「龍」は「りょう」と読む習慣が無かったらしく、
大久保だったか西郷だったかが「良馬」と手紙に書いていたとか。
と、司馬がなんかに書いてた
今だって龍を「りょう」とはふつう読まないのでは?
ヒント:画竜点睛
まさか「がりゅうてんせい」って読むほど馬鹿じゃないだろ?
233 :
無名草子さん:2007/03/18(日) 17:29:21
このスレで訊くことか?
235 :
226です。:2007/03/18(日) 21:14:30
皆さん有難うございます。
そして、もう1つ質問なんですが・・・
「しま遼太郎」「しば遼太郎」どっちなんですか?
私の周りでは「しま遼太郎」と言っているように聞こえるのですが
よく解りません。
司馬遼太郎
しまりょうたろうでいいよ。
司馬遷もしませんだよ。
238 :
無名草子さん:2007/03/18(日) 22:11:12
「しまはるかふとろう」だ覚えておけ
これはサムい
「しばりょう・たろう」だ、覚えとけ。
福田定一だ。
「うるとらまん・たろう」みたいでカッコヨス
あれってウルトラ万太郎じゃないの?
それを言うなら粳寅満太郎
わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又〜
>>235 しま遼太郎で変換出来るならそのPC窓から投げ捨てろ
以上は余談である。
思えば福田「さだいち」なのか「ていいち」なのかも悩むところ
これはものによってフリガナが違うから困る
いま花神読み終わった面白かった
勝海舟が魅力的に描かれていたので
氷川清話を読んでみようかな
250 :
無名草子さん:2007/03/19(月) 03:15:40
NHKのインタビューで、幼馴染のひとが「さだいっちゃんは…」と語っていた。
サダイチが正しいと思われ。
NHKの街道をゆくの第1回では、「ふくだていいち」と言ってたよ。
その番組の中でも、幼馴染が「さだいっちゃん」と呼んでる映像を紹介してたから、
正しくは「ていいち」で、「さだいっちゃん」は子供が字面を見て、そう呼んでただけだと思う。
河井継之助は けいのすけ つぎのすけ つぐのすけ
どれ?
今は愛想もけいのすけ は無いだろうなあ
>>251 Webのどこだったかで、幼なじみや近所の人は「さだちゃん」って呼んでて、
本人は阿部定のイメージがあって「さだ」って呼ばれるの嫌ってサタって濁音入れずに
自分で言ったり、テイイチって言ったりしてたとか。どこだったっけかなぁ。
著者リストとかNHKの番組だと「ていいち」だし、
確か訃報が新聞で報じられた時は「ていいち」と記憶してんだけど。どっちなんだろw
255 :
無名草子さん:2007/03/19(月) 08:06:48
世に棲む日々の文庫って背表紙にバリエーションありすぎじゃね?
2〜4まで買ったんだが、どうしても同じ背表紙の1巻が見つからない
本棚に並べて見栄え悪かったら嫌だし、図書館で読んでるよ
>>255 旧版のほうを買ってしまったの?世に棲む日日は旧版のほうがカコイイものな
今の新装版はカバーの絵が変わってしまったし、旧版は古本屋で探すしかないね
>>256 うん、古い奴買ってる
でも新装版でもけっこうバラバラな気がする
発行年月日が同時期でもなぜか文字の大きさとか合ってないような・・・
あと「新装版」の文字自体があんまり好きじゃなかったりする
だから文春と講談社は古本屋で買うことが多いよ
逆に新潮は分冊したのとかあるから新品で揃えるようにしてる
258 :
無名草子さん:2007/03/19(月) 10:50:33
名前の読み方は実は本人が勝手に代えれるからな
なんせ出生届にフリガナは振らなくていいし。
俺の爺さんも本来の読みを嫌って勝手に別の読み方で名乗ってた。
死んでから坊さんが経をあげたときも本人が自称してた読み方だったし。
>なんせ出生届にフリガナは振らなくていいし。
あ、そうなの?それは知らなかった独身な俺
言われてみればうちの爺さんも、普通の名前なのにへんな当て字だったなー
>>260 俺の会社の元上司で○○○ジョウと読む人がいて、皆それで呼んでたし自称してたし、
取引先も全員○○○ジョウだったんだが、その人が退職して俺が退職金とかの
整理や社保の整理してる時に登録名が「○○○ジロ」になってて、
驚いて聞いたら「入社した時から皆に○○○ジョウ言われてたからそれで通した」と
随分前の話だけど、ちょっと思い出したよ
近くに○○○ジョウって地名があって、そのせいで何度説明してもそう呼ばれたかららしい
勤続40年だったんだけど元同僚や20年くらい一緒に仕事した部下も知らない人一杯いて驚いてたw
余談だな。
「坂本龍馬」の読み方に関して
司馬氏が亡くなったあとの特集番組だったか何かで、氏と親交のあった韓国人が
「りゅうば」と堂々と言っていたのを俺は記憶している。
ということは意味が通じれば読み方はなんとでもなるんだよな。
最後の将軍を「けいき」、伊藤博文を「はくぶん」と音読みしても
結局のところ、誰のこと言ってるのか相手に通じれば別に良いのさ。
結局どっちでもいいのか?
「定一」なのに定まってないとは面白い
265 :
263:2007/03/20(火) 04:00:19
韓国の方の発言は、最初の「菜の花忌」の追悼座談会でのことだったかな。
今現在の人で言えば、「もりきろう」と言っても判る人には判るし。
おれが高校のときの先生はキドコーインとか読んでたな
通じればまぁいいか
>>266 いやそれは普通にそう読むこともあるんじゃなかったか
あの頃は、音読み訓読みどっちでも気にしなかったよね
今は大抵訓読みだけど
269 :
無名草子さん:2007/03/20(火) 12:39:39
選挙で、読みやすい音読みにしてる候補者はよくいるね。
芸名みたいのは別にしても(そのまんま東とかサスケとか)
名前がアバウトっていうと司馬小説とエッセイで3つのエピソード思い出す
・「翔ぶが如く」での西郷兄弟の名前のエピソード
・「項羽と劉邦」での劉邦の名前の由来
・どのエッセイか忘れたけど、スターリンやレーニンの名前
「定一」は、俺はジョウイチって読むのかと思ってた。
なんかの随筆で、父親の名前が「是定」と書いて「シジョウ」
という”坊主めいた名前”云々っていうのを読んだ事があるんで。
ま、どうでもいいった、どうでもいいけど。
わかる人にだけわかればいいけど、「アルティマ」か「ウルティマ」か論争思い出した37歳バツ1の俺
新撰組と新選組は後者が正解なんだよな確か
土方歳三は昔「サイゾウ」って読んでた
ちょっと亀レスだが
>>155-160くらいまでの「奇人」について
峠に記述があったので抜き出してみる
「単に性質や挙動が風変わりで世の中の常識に調和せぬというだけの奇人ならとるにたらないが、
志とその志への追求が強烈なために世間に調和せず、つい奇行を演じていると言う人物は、
人間のもっとも純粋なものであろう」
単に奇人ってだけじゃなくて志に基づいているかどうかが司馬遼太郎の奇人好みの基準なのかな
>>273 ああ名言だ・・・・、司馬は奇人変人に対して優しいよね
275 :
無名草子さん:2007/03/20(火) 20:03:41
技術者大好き変人大好きだもんな
かわりものの技術者村田某なんてたまらんわな
276 :
無名草子さん:2007/03/21(水) 02:22:18
日本は、職人を尊敬する文化をもってきた。
中国では、職人は卑しく扱われた。「君子は器ならず」で、思弁的な士大夫が重んじられた。
ヨーロッパでも中国ほどではないが、やはり職人の地位は低かった。
職人=技術者を重んじた日本人の伝統は誇るべきものだ
NHKの『雑談・昭和への道』で、司馬サンが言ってた。
手に職つけろは教訓みたいになってるもんな
現代でも技術持ってたら一生食いっぱぐれないし
278 :
無名草子さん:2007/03/21(水) 02:48:52
>>276 朝鮮出兵の際に、日本に連れて来られた陶工達が、帰国の機会を捨てて、
職人として尊敬される日本での永住を選んだと言うヤツですね。
後、司馬なら、ドイツのマイスターの伝統に類縁性を感じる世代
だったと思われ
>>277 陳腐化し易い技術は無数に在るし、伝統芸でもそれで食えるとは
限らん
>>272 「最初、としみつ、だと思っていたよ」って友人もいた
山本権兵衛とか黒田勘兵衛とか
XのTOSHIが利三?と書いてとしみつと読むんだったような記憶。
284 :
無名草子さん:2007/03/21(水) 11:56:20
技術好きだった日本人が、昭和初期に狂ってしまって 技術の最先端であるはずの兵器もお粗末なもので戦った。
そのお粗末な戦車に乗せられたのがよほど腹立たしかったんだろうね。
285 :
無名草子さん:2007/03/21(水) 14:26:26
自分の乗り込まされた戦車が、そのまま棺桶になるという虚しさw
日本軍は世界最高の戦車を作った
美しいフォルムと技術において当時並ぶものがなかったといっていい
しかし唯一最大の欠点は戦闘に弱いということであった
287 :
無名草子さん:2007/03/21(水) 23:23:19
つかえねーーーーw
九七式チハたんは優秀な戦車だけど司馬が戦車兵になってる時点で時代遅れ杉たからな
あの時代の戦車進化の1年は現代兵器のヘタすっと5〜10年以上の差
免許取り立てで他の皆が新車買って貰ってるのに自分だけ10年落ちの中古車買ってもらったようなもん
さらにその機械に人の生き死にが関わってくるとなってはなぁ・・・w
せめて自国の戦車が世界最強だと信じたまま戦後まで来れたらまだしも、
まがりなりにも司馬は正規教育を経たエリート士官な訳で、戦争中から時代遅れってわかってて、
それでも戦わないといけないっていうあたりにあのエッセイの悲壮さがあると思うなw
しかし、青年を載せた九七式チハたんは、やがてひとりの作家を生み出すこととなる。
福田定一、のちの司馬遼太郎である。
>正規教育を経たエリート士官
これは違う。学生あがりの幹部候補生(通称カンコウ)は、戦時の将校不足の産物。
尉官でエリートという概念もあるかもしれんが、訓練は短く、中途半端。
歴戦の兵卒に侮られること多数。
海軍だけど、いまだにウキウキ幸せにそのころの思い出を語れる将校様の阿川某はかわいいw
>>290 いや、司馬は甲幹の士官試験合格してるし候補生が全部が全部小隊長になれる訳でもない
確かに日華事変時や緒戦時よりは緩くなって質も低下してるだろうが、
彼の謙遜もあるかもだが選抜されたエリートには間違いないと思うよ
司馬さんの出身地である大阪は弱兵として有名だったらしく、大阪出身者は侮られがちだったらしい
司馬さんの部下は九州男児が多くて、侮られるのは確実だから奈良出身と偽ってたみたいだね
戦後その部下達と飲むときにはネタバレして笑い話にしてたってさ
弱視で数学苦手で、体力もあんまりない司馬さんが陸軍の兵隊て・・・
まあ、負けますわな日本・・・
1人のヒトラーも出さずに官軍民結集で大戦争やってのけたとは
一体どういう事だろう?ってのが記憶に残ってるな
司馬さんの陸軍時代で面白いと思ったのが、満洲にある砲術学校での
エピソードだな。卒業前の実射訓練は大体外れても的の2、3メートル
らしいが、司馬さんは外れること遥か彼方。呼び出された教官にした言
い訳が、視界にごみが浮いていてそれを撃った、とかなんとか。司馬さん
は幼い頃から視界に浮かぶごみ(飛蚊症)が気になっていて、それでこの
時、咄嗟に的が外れた言い訳でこの言葉が出たんだろうな。数発殴られた
とあったな。
戦車長は撃たなくていいからその点はヨカタ?w
>>293 でも坂の上の雲では、訓練がいきわたって大阪鎮台兵も普通に強くなったそうだけど。
ま、一度付いてしまったイメージってのは覆しにくいものですね。
>>298 戦国時代も尾張は弱兵といわれながら、時代を席巻してるんだよなあ
俺の経験上、福岡人は現代でも熱くて血気盛ん
男も女も
300 :
無名草子さん:2007/03/22(木) 11:32:43
『殉死』を読んだ元将校だか自衛隊幹部だかが
「司馬遼太郎は職業軍人か?」と言ったという話がいろんなところに書いてある。
軍人としてエリートだったかどうかは知らんが、たしかに作品を読んでると
戦略眼だけでなく、個別の戦闘の戦術眼もある感じはする。
301 :
無名草子さん:2007/03/22(木) 14:03:13
本人が村田蔵六みたいだったのかもしれないね。
個人として戦闘に強いってわけじゃないけど、指揮官としては優れているというタイプ。
どっかで読んだけど、司馬さん自身が
自分に小部隊を指揮させればけっこううまいはずだ、という趣旨のことを言ってたような気がする。
腐った組織では生きられないタイプだったのでは。
303 :
無名草子さん:2007/03/22(木) 16:11:20
傍目八目
司馬遼太郎の本でルソーの話が出てくるのってどの本だっけか。
明治維新にルソーの思想が入っていれば…云々という話だったんだが
どの本か忘れてしまった。わかる人いないかな
305 :
無名草子さん:2007/03/22(木) 20:46:36
>>304 翔ぶが如くに出てる宮崎八郎の話辺りかなぁ?
4〜5年前に読んだきりなので自信ない。
>>301 んで司馬に指揮された部隊は道に迷った、と
307 :
304:2007/03/22(木) 22:03:58
308 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 01:03:13
朝日の朝刊に連載している、夢枕獏の小説の文体が司馬を彷彿とさせてならない。
遠藤盛遠の性格描写など・・・
309 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 08:41:00
泣いて読むルソー民約論
七言絶句の漢詩だったよね。
はじめて自由思想にふれたひとの感激が端的に表れてる。
ルソーってどんな漢字をあてたんだっけ
310 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 11:44:12
司馬史観ってのがイマイチ理解できないのですが誰か教えて下さい
311 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 12:02:16
教えれば理解できるのか?
312 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 12:05:03
司馬史観っていうのは、司馬遼太郎の推測に基づく歴史観で、
近代史に限れば、明治の軍人と戦争は肯定的。昭和のそれには否定的ってところか。
あと、家康がお嫌いみたいだ。
ていうか、理解もなにも自分で小説読めよ。
>>310 司馬史観について書かれた本があるだろ、それ読めよ
Amazonで「司馬遼太郎」で検索して、司馬本人が書いた以外の本がそれだ
○○史観なんて理解する必要ないと思うけどね、ああいうのはごく通ぶったインテリの遊び道具だし
司馬史観っていうのは確か、氏がエッセイで書いた、
「一人の人物の完結した生涯を、例えばビルの屋上から眺めるように
して見るのが好きだ」(正確な引用ではないので注意)
という言葉に代表されるみたいだね。確か『十六の話し』の中にあったかな。
英雄史観が強いといわれてるね。
司馬さんは経営者や若い人に読まれるけど、それは司馬さんの小説を読む
ことによって励まされるから。裏返せば、司馬さんの小説は、物事をそのまま
見るんじゃなくて、きれいな物を見ようとして書かれた。ために挫折者や落伍者
悪人が書けてないと言われてるね。
海音寺潮五郎の「悪人列伝」も、悪人に対して優しいよね
時代が時代だけに出てきた悪人で当時としてはごく普通の風潮だった、みたいな語り口で
悪人を悪事そのもので評価しきってしまわずに、時代背景やもつれた人間関係を評価している
まあ一部の悪人はメッタクソに切り捨てているけどw
>挫折者や落伍者 悪人が書けてないと言われてる
こういう批評よくあるよな。某経済評論家Sとかw
「書けてない」んじゃなくて「書いていない」だけなのにな。
司馬の執筆動機さえ知ってれば、それくらいは分かるはずなんだが。
挫折者や落伍者 悪人って例えば誰?
悪人扱いうけてる三成とか光秀とか書いているような気もするんだけど
318 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 17:05:45
レスサンクス。じゃあ本読んできます
ちょっと説明が足らなかったみたいで失礼。
挫折者や落伍者や悪人っていうのは、歴史上偉大な影響を与えた
個人もそうだろうけど、その陰に隠れてしまった人物、また、主に市
井にいて名を知られていないような、でも確かに存在した人々のこと。
これがない為に、司馬さんの小説は権力側からの視点に偏って、これ
は、氏の「ビルの屋上から云々」という言葉に表れているんだと言うこと
らしいです。 『司馬遼太郎と藤沢周平』 佐高信
320 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 19:42:30
司馬さんの竜馬がゆくを読んだけど、登場人物を可愛らしく書いてくれるところが良かったです。
西郷どんなんて凄く可愛いし薩摩藩が好きになりました。
>>319 後出しジャンケンみたいなこと言ってるな・・・
司馬史観=東急クオリティ
司馬びいきの人間が彼を持ち上げるために無理やり作った用語だが、
すぐさま主に馬鹿にされたり批判されるときにだけ使われる言葉となってしまった。
323 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 20:03:04
土方とか斉藤道三も悪玉扱いが多かったけど、司馬が書いてから扱いが良くなったかもね。
黒田如水も昔は野心家、陰謀家のようなイメージではなかったかと思う。
あとは、最後の将軍、王城の護衛者なんかで慶喜や会津を擁護的に書いている。
これも当時としてはわりと前例が少なかったらしい。
>>319 さすが佐高クオリティw
ろくに読んでないくせに口だけは一丁前だな。
325 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 21:17:56
>>324 もし生前の氏と対談したとして、その持論を本人に言えただろうかね?
評論なんて悪意を持って解釈(例・三段々論法)すれば何とでも言えると思う。
ただ単に佐高某は嫌いな権力者に司馬作品の愛読者が多いと言うだけな気がする。
小泉純一郎も読者だって言ってたなぁ。
あと市井の人々って短編によく出てくると思うんだ
佐高は社長、官僚、サラリーマンが嫌いだからなあ。
佐高の司馬批判は文芸批判・歴史観批判というよりも、単に「日本の社長やサラリー
マンに影響を与えた」=悪、という感じにしか見えない。
「ビルの屋上から・・・」の例えだって、なぜ「世間を見下している」「天から見下したよ
うな」という解釈になるのかよくわからん。
>>326の小泉で思い出したけど佐高は前の郵政選挙の時、あの辻元清美の応援演説
したような人物。
この一点だけでも佐高がいかなる思想の持ち主で、その思想が司馬的考え方や司馬
信奉者と相容れるかどうか、だいたい分かるってもんだ。
>>310 司馬遼太郎と藤沢周平―「歴史と人間」をどう読むか
佐高 信 (著)
これ読めばおk
329 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 22:49:25
佐高は単に、司馬死去後の司馬本の出版ラッシュを見て一枚噛んでやろうと思っただけじゃないかな。
その本も確か読んだと思うが、ほとんど内容はなかったような気がする。
まあ昔から司馬の小説というのは、経営者にもウケが良いからね。
実は国家とか大組織と、己の技芸を以って自立する主人公の対決みたいな話も多いと思うが。
>>328 ワロタ。
確か2冊あったと思うが、どこに行っても批判しかされていない佐高の司馬本w
佐高は正気の沙汰か?
はっきり言って、佐高信と司馬は全く関係無いからねぇ
話したいなら、佐高のスレ(が、在るのかどうか知らないけれど)に書き込んだ方がいいよ
332 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 23:26:21
司馬遼太郎は本でどれぐらい儲けたか知ってる人いる?
財産は推定どれくらいなんだろうか?
333 :
無名草子さん:2007/03/23(金) 23:33:33
部数的には総数で一億冊以上売れてるんじゃなかったっけ
昭和40年代後半から昭和60年あたりの納税額は、
平均2億くらい。あとは想像しろ。
収入の8割が税金に取られているとか、
東大阪の自宅の土地を市から買わないかともちかけられて買ったが相場よりも少し高かったみたいとか、
エッセイでこぼしていた事あった
司馬さんの古書漁りは大変有名だけど(トラック3台とか)、
税金関係での悩みで、税務署が古書代を経費として認めて
くれないってのがあったね。最初にこの話を聞いたときは、
そのまま理解して、税金として本の代金が一切控除されな
いのかと思ったけど、荒俣宏さんの発言等読んでいるとどう
やら違うよう。荒俣さんの古書収集もつとに有名で、こちらは
博物学関係の筋金入りの稀覯(きこう)本コレクター。百万
単位、時には千万なんてものも手に入れることがあるようだけ
ど(帝都物語のヒットで得た1億の印税を全て古書につぎ込み
独力で世界大博物図鑑を著す)そういう高価な本は、美術品
何かと同じで、資産価値ありとみなされてしまうんだって。多分
司馬さんも同じだろうね。
司馬はどんな貴重な本でも、書き込みやらページ折りやらで
台無しにしたらしい。
338 :
無名草子さん:2007/03/24(土) 01:38:55
漱石の初版本も「あーあ」と言われる扱いを受けたと言う。
339 :
無名草子さん:2007/03/24(土) 01:51:47
小説書く材料に初版とか関係ないんじゃないか?
そりゃ関係ないけど、今、話してるのはそういうことじゃなくてね
立花隆は司馬さんと同じで博覧強記のひとだけど、この人も
本を読むときは書き込みをしたり色をつけたり、時にはページ
を破って別の本に貼り付けるなんていうことをするらしいよ。
司馬さんが手荒い本の扱いをしてたなんて知らなかったよ。
司馬さんの家には5万冊の本があるんだってね。うち2万冊が
現在司馬遼太郎記念館に所蔵されているらしい写真で見たこと
あるけど、壁一面にインテリアとして所蔵しているように見えたが、
。実際手にとって見れるのだろうか?どんな風に本を使っていたか
少し気になる。
司馬さんといえば
「喫茶店でコーヒー一杯飲み終える頃には本一冊読み終えてしまう」
というエピソードが浮かぶよ。
全文字に目を通すのではなく、重要なところに自然と目が行くという才能が凄い。
「電車通勤中に破いた事典を暗記していた」なんて話もあるよな。
記憶力がすごいよな。
街道なんて、行ってから何ヶ月も経ってから書いてるんだろ?
しかも、A地に行って、その後別のB地に行って、
その後でA地のことを書いてるんだからなあ。
メモも取ってるんだろうが、
それにしてもそのときの相手のセリフとかしぐさとか、
よく覚えてるもんだ。
344 :
無名草子さん:2007/03/24(土) 07:57:09
書かれたしぐさとほんとのしぐさとは違ったかもしれないとはおもわないのかねw
街道をゆくは、なんでもかんでもドラマティックに表現しすぎだろw
ほとんど小説じゃないか。
記憶力は凄いな。手に入れた知識はほとんど忘れてなさそうだ。
清張なんかもそんな気がする。
神田神保町の高山本店に行く度に司馬さんの色紙を見てたなぁ。
別に買おうという古書があったわけじゃないんだが、つい寄って見てしまう。
最近行ってないが、高山本店って無くなっちゃったんだっけ?
>>345 街道を行くは旅行ガイド本じゃないので、そのドラマチックな表現が命なわけだが。
まぁ
>>345はるるぶでも読んでなさいってこった
何気ない旅にもドラマを見出すには、
豊かな想像力、深い洞察力、確かな取材力、鋭い観察力、
卓抜した文章表現力、そして詳細な事前勉強が必要だ。
でもそれって単なる「思い込み」を生み出す要素でもあるような気がするんだが
旅する前は知識がないほうがいいとか何かの本で言っていたような気がする
何の本か忘れたけど。(もちろん司馬遼太郎ね
少しの知識はあったほうがいいよ。
後で見逃したと悔しい思いをしないで済む。
どうだろう?作家はみんな嘘つきだからどこまでが本心なのか分からないね。
352 :
無名草子さん:2007/03/24(土) 23:02:45
言葉を操れる人間はみんな嘘つきさ
>>351 そういうときは、縁がなかったのだ、と思ってあきらめて、次に行くチャンスをうかがうのですよ。
次に行くまでの間に募る思いがドラマを生むんです。
354 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 03:37:42
金なんかねぇっちゅうの!
旅先での想像力をかきたてるためには、
その土地で過去にどのようなことがあったのかを
少しでも知っておいたほうがいいと思う。
それから地図をじっと見て募る思いを反芻する。
ちょいと個人的な経験を書かせてもらう。
俺は9年前に中国に旅行に行った(三国志史跡めぐりパックツアー)。
その途中、湖北省(当時の荊州北部)の田舎をバスで移動中に、
道のかたわらに石碑が立っているのを車窓から見た。
刻まれた文章の先頭に「張翼徳」の文字が見えたのでちょっと気になったが
その時は疲れていたのでそこをバスが過ぎ去るのに任せていた…。
さて日本に帰ってきて、三好徹氏の「興亡三国志」を読んでいると、
4巻の長坂の戦いのくだりに以下の文章を見つけた。
…このあたり、現在は一面の水田で、沮河の流れも南の当陽市に移っており、
橋もない。ただ、六角亭があってそこに石碑が建っている。清の時代に、
張飛の子孫の張カン(カンは草かんむりに九)が建立したもので、碑文は
「張翼徳横矛処」とある…
愕然とした。あの石碑こそ、三国志の数ある名場面の中でも五指に入る、
張飛が曹操の軍勢を二十騎で食い止めた長坂橋のあった場所を示していたのだ。
気付いていれば当然バスを止めさせて存分に往時を偲ぶことができたのに…
俺は旅の前にこの本を読みこんでおかなかった己のうかつさを呪った。
また海外にゆくことがあれば、今度こそ参考になる本はきちんと全部読んでおきたい。
「街道をゆく」は言うまでもなくその最右翼だ。
>>356には申し訳ないんだが
356の文章自体がなんか味があるね
いい土産話じゃん、みたいな
街道だって司馬が旅から帰ってきた後で
調べて書いているところもあるしなあ。
それに司馬さんはいいよ。
見落とした所はまた行けばいいから。
取材費でお金の心配もなくぶらぶら行ける。
普通の人はなかなか行けないよ。
中国の話も何か分かるなあ。
自分は中国行った時に下調べして無駄がないように回った、満足したから。
360 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 16:48:28
幕末〜明治がさっぱりわからん俺に竜馬がゆく以外をすすめなさい
>>360 竜馬がゆくで理解できなきゃ終わっとる。
反対の新撰組側からの本も読んでみたら?
「燃えよ剣」とか
慶喜の「最後の将軍」とか、
ついでに高校の日本史Aの簡単な参考書があれば納得するんじゃない。
それでも解らないならもう解らないままで…
日本史解らなくても生活に支障ないから。
なにその大人気ない対応w
>>360 菜の花の沖
男の生き様が凝縮してるように思う
ちょっと間延びした感はあるけどお勧めする
まぁ司馬遼太郎は何の前知識なくても読めるけどな
「最後の将軍」を勧める時点で、あんまり司馬作品読んでないでしょ。
あれは幕末ものの最後でもいいくらい。
366 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 17:00:54
司馬さんの場合、取材前に予備知識を仕入れなくても
基礎知識が充分に有ったから行く前からの知り過ぎを
自制してたんじゃなかろうか?
367 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 17:11:10
ここの人って司馬厨って言われてる?
日本史板に行くと酷く嫌っている人が居るのは何故?
日本史板にはいったことないけど嫌われてるの?
まぁ小説と史実をごっちゃにしているから、と予想してみる
日本史板のアホどもは、司馬の本が小説だという大前提が
わかってないからな。相手するだけ無駄。
反対だと思うんだ。
小説だから日本史に持ってくるなという感じだった。
いやだから、日本史板で司馬のことを語ってる奴が
みんなアホだと。
日本史板ってすぐウヨサヨ低学歴認定するところだろ?
たぶん日本史板で司馬厨が頑張っちゃうからだと思う。
あれは隔離板だから。関わらないほうがいい。
>>732 そうそう。
つまり司馬さんの小説を読んで、これが歴史だ!と言うと恥をかくという事だよね。
あそこの住人ってどんな人達なんだろう。
このスレの住人は大人だから、日本史板みたいな厨臭いところに
出張はしてないよ。
黙って巣へお帰り。
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>>361 相手が未成年なら大人気ない対応が許されるのか?
未成年だとどうやって判断したのか?
竜馬をすでに読んでいるとどうやって判断したのか?
歴史を理解したいだけ、とどうやって判断したのか?
ずいぶん無理がある大人もいたもんだな
とりあえず
>>364は自分が未成年だと言ったんだと思うが。
381 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 19:57:40
俺が幕末もので好きなのは、
竜馬以外だと、まずは花神。
燃えよ剣、峠、世に棲む日々も面白いけどね。
あと中編、短編では最後の将軍、酔って候も良い。
竜馬の女のおりょうはその後どしたの?
街道がゆくの南伊予で、
また高浜虚子少年と子規との野球出会い話があった。
あの話好きなんだなあ。
司馬遼太郎の最後の作品は何ですか?
生きていた時の最後の作品が知りたい。
386 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 22:55:07
死んでからは書けないよ・・・・
387 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 22:55:17
たしか「街道をゆく」の「濃尾参州記」が未完だったかな
小説はそれより十年位前?の「韃靼疾風録」が最後
風塵抄の「日本に明日をつくるために」じゃないかな。
1996年2月8日に原稿執筆。四日後に逝去。
>>384 アリガトウ
ググッてみたら沢山出てきました。
>>388 なんか死期を悟ってたかのようなタイトルだな。
「風塵抄」は未読なんだよなぁ。そろそろ読んでみるか。
風塵抄読みたいけど本屋に行って本棚探してもないなぁと思って
いつも違う本買っちゃってたけど出版社が中央公論新社かよ〜!
その出版社の本棚は見に行ったことがなかったorz
ネットで検索するか店員に聞けよって話ですが。明日買いにいくかな。
中央公論社、だな
読売が買い取って以降は、新社だぞ
ナベツネの伝記か何かを出してたのを見て
中央公論終ったな・・・と思った
396 :
無名草子さん:2007/03/25(日) 23:55:15
就職試験中央公論社落ちた腹いせにかっちゃったてんだからナベツネおそるべし
司馬は、中央公論が一番書きやすいと言ってたらしい。
理由は、売れ行きを気にしなくていいからw
大村益次郎がw
女どもが不細工すぎる・・・。
おりょうの何処が可愛いのか。
乙女の何処がキレイなのか。
まあ美人は時代によって基準が違うかんね
ほんの二十数年前のグラビアやアイドル見てたって
セーコチャンカットで脚太くて肉感的でマユゲぶっとくて顔大きめ
今は小顔書き細マユゲスレンダーとえらい感覚が違う訳で、100数十年前なんて。
おりょうは当時の人(海江田他)が「美人」ってガチでゆってんだから美人なのw
司馬もエッセイで「美人は時代によって違う。例えばマリリン・モンローを
江戸時代に持ってきたら皆キモッ!!ってなるだけでハァハァなんてしないだろ」
って書いてたぞ。
でもさー、陸奥宗光の嫁さんは現代基準でも間違いなく美人だけど、
彼女は当時からも絶世の美女扱いされてた訳でしょ
土方歳三も今の基準からしてもいー男だと思うけど当時も「役者のような美男」
って証言が多数あんだよな。
って事は(r
おりょうキレイじゃん。バーさんの写真は仕方ないけど、若い頃のはなかなかそそる
陸奥亮子たん…ハァハァ…
岩倉具視が立派に見える。
竜馬がゆくの中で平家蟹と書いてあったけど似てるね。
405 :
無名草子さん:2007/03/26(月) 14:17:46
オレも「おりょう」は美人だと思う
岩下志麻の若い頃みたいで、相当モテたんじゃない?
岩下志麻は褒めすぎなんじゃないか?
おりょうはあんまり幸せそうでもないけど竜馬の子でも産んでいたら待遇が違ったのかね?
沖田「ボクチン、つおいんだお」
桂小五郎が美男子だわぁ
女性陣はばあさんばっかりだな
若いときは写真をとる習慣はなかったんだろうか
>>409 というよりも、江戸幕末期の女性の社会的地位とか考えると、
1人とか連れ添って写真とかってまずないだろうからなぁ・・・
魂が抜かれるってばっちゃがゆってた
沖田…
西郷も1枚くらい写真撮っときゃよかったのにな。
チャリ好きな薩摩人なんだから、イサドラ・ダンカンみたく西郷が農業してる時に
隠し撮りとかできんかったんだろうか
当時の写真だと厳しいかね
おりょうマーサ似・・・
斉藤一なんか宇宙人じゃないか
竜馬のこと汚いって言えないほど皆汚い。
その中でも長州藩は醤油顔で素敵かな。
土方も良い男だよね。
>>413 当時の写真は今みたいにシャッター押してハイできあがり、なんて気軽に撮れるものではなく、
光を反射させるために顔におしろい塗って晴れた日の屋外で何十分かじっとしてないと
ちゃんと映らないものだったそうな。
だから映りが汚い写真は、本人が撮影の最中に動いちゃったからだろうと思われる。
そう見ると、近藤と土方と沖田(?)の写真が鮮明(つまり撮影中微動だにしない)なのは
さすがに剣だけで歴史に名を残した猛者どもだな、と感心したりする。
沖田が意外だった
当時の美的感覚ではハンサムなんだろうか
オレの理想の上司は黒田官兵衛だな
沖田とか斉藤一とか、フォトショップで描いたみたいだw
沖田もちゃんとした写真あるよね?
歴史群像のムックで沖田の写真見た覚えがある
>>398 このサイトの写真は嘘もかなり混じってるから信用すんなよ
423 :
無名草子さん:2007/03/27(火) 01:14:36
ところで、ここに居る司馬遼太郎ファンの皆さんは一番好きな作品はどれですか?
>>423 「俄 ― 浪華遊侠伝 ―」
よく名前が出る有名な作品以外では俺の司馬ベストはこれ。
娯楽作品としても幕末の雰囲気を感じられる作品としても個人的に最高。
出てくるキャラも面白い。
>>423 「燃えよ剣」か「竜馬がゆく」だな。
中学生の時に読んで司馬ファンになった思い出深い作品。
「竜馬がゆく」にはツンデレ、さな子がいる。司馬は時代を先取りしていた。
逆に「妖怪」は、おいおいって思ったよ。延々と妄想の中で妄想してさらにそれも妄想だったとか。
お前ら術に簡単にかかりすぎだろって
427 :
423です:2007/03/27(火) 04:03:56
皆さんありがとうございます。
次回買う参考にさせて頂きます。
今は歳月の上を読みはじめて200ページですが、
読んでいると江藤があまりにも田舎者で野心家で他人を馬鹿にするような人物で自己中心的で腹が立っているところです。
思いっきり不快なんですけど、この先の話は何か面白い展開になるのでしょうか?少し流れだけでも教えて貰えませんか?
イライラしてきてどうしたら良いのかと考え中です。
ふと休憩してここに来てしまいました。
>>427 そこまで江藤にイラついてんなら最後スカッとすんじゃない?
きっと最後はスカッとすると思うのでそのまま読み続けるといい
>>424 俺も好き
まんきちのセリフがいちいちカッコイイ
>>426 妖怪とか風神の〜とか、奇記っぽいのは
ほんと向いてないよなぁ…と思う。
ハッタリの回収の仕方が律儀すぎるせいだとおもうのだが。
>>431 妖怪は面白かったよ
ただ、少年誌の打ち切りっぽく終わってるのが凄く気になった
源四郎はあのあと、将軍になる夢を捨てて腹大夫と共に足軽か野盗の首領になって一生を過ごしたんだと思うけど
村田蔵六が蒸気船をつくったときの
短編で提灯屋のキモイおじさんが
主人公扱いのやつが一番面白いですか?
沖田は総司の姉の子の子を描いたもので本人ではないということは
組オタでなくともがいしゅつ
436 :
無名草子さん:2007/03/28(水) 14:38:50
一番古い時代の話を書いた本はどれですか?
幕末ものが多い感じもするけど小説で義経より古いのありますか?
奈良飛鳥時代の話はないですか?
437 :
無名草子さん:2007/03/28(水) 15:00:56
対象とする時代が古いものといえば、日本史じゃないけど
『項羽と劉邦』でしょ
短編の八咫烏はどれくらいの時期なんだろ
あれも紀元前?
439 :
無名草子さん:2007/03/28(水) 15:24:47
436です。
日本史で教えて欲しいんですけど。
幕末ものは散々読んだのでお腹いっぱいです。
義経 平安末期
妖怪 室町中期
箱根の坂 室町後期、戦国初期
短編集はこれか(読んでないので不確か)
果心居士の幻術 古代〜平安、戦国
>>440 >>441 そこまでしか有りませんか(^o^;)
ではその辺りを読んで行きたいと思います。
ありがとうございます。
ここの人は親切で助かりますm(__)m
八咫烏は神武東征の話なんだから当然紀元前。
わがままな質問者にむっとした俺は心が狭いのかな
狭いな
何が狭いって「ムッとした」って書いてしまったところ
ムッとしてもそんなことおくびにも出さずに答えるのが大人ってもんだぜ?
446 :
無名草子さん:2007/03/28(水) 19:47:10
義経以前ならせめて『空海の風景』は触れて置かないと(小説だよ)
>>443 >>446 ご親切にどうもです。
神武天皇や空海いいですね(*^^*)読んでみたいです。
司馬さんは内藤湖南だったかの引用で
「応仁の乱以前の日本は別の国みたいなもん」とか書いてなかったっけ?
司馬さんの好きな「日本」じゃないから余り興味がないのかもね
(鎌倉幕府成立も評価してたような気もするが)
「街道を行く」のオホーツク海道は縄文期の日本が出てくるが…。
北のまほろばも農耕初期の風景が出てきたような気がするが…。
450 :
無名草子さん:2007/03/29(木) 02:10:55
話を豚斬って悪いんだけど西郷どんてメンヘルだよね。
統失とまでは思わないしボダともまた違うけど今でいうメンヘルよ。
燃え尽き症候群+鬱ってとこでそ?
451 :
◆OF.Beatles :2007/03/29(木) 05:37:40
愛してる
452 :
無名草子さん:2007/03/29(木) 10:39:06
大久保利通の子孫→麻生太郎
岩倉具視の子孫→加山雄三
司馬遼太郎の本読んでるとマキャベリ(国盗り物語)やらルソー(跳ぶが如く)やら
マックスウェーバー(菜の花の沖)やら、ちょっとした教養の知識がついてお得だなぁ
半可通ってのは性質が悪いから、興味を持ったら元本を読んだ方が良いぞ
読書の幅も広がるし
455 :
453:2007/03/29(木) 20:33:48
ルソーの社会契約論読んでみたけど飛び飛びにしか理解できない…全体の1割〜2割くらい。
司馬遼太郎の数行の説明は興味深く感じるんだが元本は…。もう少しがんばってみる…
いきなり哲学書を読んでも易々とは理解できない。解説書などの副読本と平行して読むのがいい
>>455 最初のとっかかりとしては、その読み方は間違ってないと俺は思うぞ。
司馬氏は原著のエッセンスを抽出して書いてるのだし(氏の主観が相当入るにしても)。
余談が思わぬ展開になって、その分、自分の知識が増えていくのが面白いよな。
スターリンの本名とか別にどうでもいいことだが、ちょっとした豆知識くらいにはなる。
マックス・ヴェーバーなんて司馬の本読んでなかったら
絶対読まなかったな。
いまちょうどマックスヴェーバーの本読んでるけど
マックスヴェーバーは司馬遼太郎とかぶっているところ多くて読みやすい。
例えば「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」は「菜の花の沖」は似ている。
北風家の「儲けすぎはいけない。儲けすぎた分は社会に還元せよ」とか。
主人公の、荷物は絶対ごまかさない、など共通点がヴェーバーの本でも出てくる。
(ただ、ドイツの話とか出てくるとさっぱりわからんね。)
風塵抄の一番最後で出てきた話に出てきた本だけに、やっぱりこれからの日本に必要なことだってことは
なんとなくだけどわかる
460 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 02:47:30
巨大組織の腐敗・不合理を極端に嫌った人やね。
幕府から政府、殺されかけた陸軍まで。
461 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 03:52:47
司馬さんに小説の中で悪く書かれた人の子孫は今でも気分を害しているらしい。
誰にだろうが悪く書かれたらその子孫は気分を害するのが普通だと思うが?
司馬に悪く書かれた人物というと、山縣と井上ぐらいしか思いつかない
歳月の大久保はかなり酷く書かれていたよ。
なによりあの日記の暴露がすごい。
あれでかなり印象悪くした。
おまいら伊地知タソを忘れてやるなよw
大久保には「飛ぶが如く」があるのでプラマイゼロ、
いやあの活躍ぶりだと大久保が偉大に思える人もいるだろう
伊地知は悲惨だな〜、乃木軍のガン扱いだったね
海江田も酷かったな、けどあれは大村暗殺の疑いがあったからしょうがないか
司馬に悪く書かれた人物ていうと、家康が筆頭だろうな。特に「城塞」では犯罪者扱い。
よくまぁ徳川家からクレームつかなかったなと思うよ。司馬ファンではあるけどあの作品
での家康の描き方は正直気分悪くなった。いくらなんでも色眼鏡かけ過ぎ。司馬を理知的
だとか、冷厳な筆致とよく言うけど、なかなかどうしてかなり感情的な書き方する人だった
と思う。あの当時は山岡荘八の「徳川家康」ブームでもあったから、そのアンチテーゼ的な
気分もあったんだろうけど。
後年になると「この国のかたち」や「街道をゆく」などで家康を再評価するようにはなってるが。
秀吉好きが高じて家康を毛嫌いしてるだけだもんな。
秀吉の汚い部分は完全スルーしてるしw
まあ「城塞」なんかは冒頭から「大坂なりの感情で描く」的なこと書いてて、ハナから公正さを
捨ててることを表明してるんだけどw
「覇王の家」なんかでは、しつっこいくらいに秀吉と家康を対比して「秀吉のほうがすごい、すごい」
って子供っぽいくらいに繰り返してる。秀吉の、それこそ犯罪的な面に関しては「その明るさで後世
に暗い印象を与えなかった」って必死な擁護してるし。まあそのある意味豪快で単純な割り切りが
作品をわかりやすくしたところもあるんだろうけど。
しかし年譜を見ると「覇王の家」が1973年に書かれていて、その2年後の75年に書かれた「播磨灘物語」
では秀吉をより深刻に掘り下げて、負の面についても考察しているところがあって、ともかくも一方的な
マンセーに終始したわけではないことが窺える。河合継之助や大久保でもそうだけど、どうも作品に
よって評価を振り分けていたような感じがするな。エンターテインメントとして考えた場合評価のバランス
をとろうとすると曖昧でわかりにくい作品になると思っていたんだろうか。
たぶんそんな感じじゃないか?
別にひとつの作品で全てを書かなきゃいけないわけでもないし。
要するに政治家容堂の本質はお調子者なのである。(竜馬がゆく)
皆よ、司馬がツンデレだと言うことを忘れてはいけない
>>471 一応「酔って候」でフォローしてるけどね。
「王城の護衛者」で慶喜冷たい奴と描いといて「最後の将軍」でフォロー。
色んな作品見てみると、司馬はそこまで偏った描き方はしてないかと
>>467 いや、家康は悪党だろ
あんなネクラで背骨の曲った小人が日本を牛耳ったから日本人は閉鎖的になったんだよ
あいつはスペインのフランコみたいな奴だ
信長が天下統一してれば、日本は良い国になってたよ
>>474 俺も信長好きなのだが、なぜだろう?
君の発言に説得力が全く感じられない
477 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 20:56:17
叩いてみたりフォローしてみたり調子のいいやっちゃな
478 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 20:58:31
竜馬がゆくの中に書かれた子孫の方が怒ってるんだね。
誰のことだろう?
なんだこりゃ…。ただの罵り合いじゃないか。
>>473 「竜馬」の中でも一応、フォローはしてたよ。
何をしても一流だったとか、デラックスな男だとか誰かの言葉を引用してた。
でも、政治家としては、お調子者。時勢のブレーキ役とも書いてたね。
腹黒いとか悪党と書かれるよりも、お調子者だの頭悪いと書かれたほうが嫌に決まってる。
なんか小者みたいじゃん・・・。
実際、歴史の表舞台に出てこなければどんな英雄でもそんなもんだろ?
竜馬は、容堂のこと小僧呼ばわりしてたよな。
つまり、竜馬から見れば小者同然。
吉田東洋だって容堂の英雄気取りは笑止だと思ってたんだよね・・・
「俺を戦国武将に例えると誰よ(信長と言え)」
「うーん、毛利元就ですかねえw」
にゃくいのう
小山&武田コンビの「お〜い!竜馬」でも山内家側や元上士側から文句ついたんだっけか?
司馬が膨らませた土佐上士VS郷士の関係をエスカレートさせたようなもんだから確かにカドは立ったかもな
(実際は上士と郷士はそこまで仲悪くなかったし両者間の結婚等もザラだったから)
近代は子孫が存命なパターン多いから影響力のある作品は色々言われるんだろうね。
例の兵頭の言葉が本当なら、乃木の遺族は定期的に司馬に討論&訂正を求めてたっぽいし。
でも逆に褒められたってのなかったっけ?なんの作品だっけ?
よくそこまで書いてくださいましたって電話貰ったってやつ。割と初期〜中期の作品だったと思ったが。
勝者の側の子孫は小説に反論したり訂正を求めたりして、
敗者の側の子孫のほうは書いてくれて有り難う、と言ってくるんだろうなと推測
491 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 14:43:12
会津戦争で薩摩藩が行った人肉喰らいとか遺体からチンポ切り落として口に詰めたりしたことの描写が書いてある本ありますか?
翔ぶが如くに書いてあったような。
あれは西南戦争のときの会津藩士の行動だったか?
薩摩の人間は人肉を喰べるって本当に食べてたのかね?
黒木だか奥だかが食べてたとか読んだことがあるが、はたして・・・。
甘い、食べてたと言うのは事実ですから。
日本人は太平洋戦争でも喰らっていました。
会津戦争でググりなさい。
495 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 16:57:29
ソース1
明治新政府は会津戦争における戦死者の埋葬をなかなか許可せず、
長期間に渡って戦死者の死体を放置させるといった冷酷な弾圧が
続いた。西南戦争では、多くの旧会津藩士が新政府軍に参加した。
薩摩への敵愾心がぬきんでて強かったために他地域出身者より使いや
すかったのだという。
長州藩兵、薩摩藩兵が会津若松城下で略奪や虐殺行為を行った。
会津藩兵の死体から陰部を切り取って口に含ませ放置したり、
薩摩藩兵が食人行為を行ったという記録まである。その凄惨さは、
新政府軍側の土佐藩兵や従軍僧侶が日記に批判的に書き記すほどで
あった。これらの非人道的行為に対する民衆の恨みは後世まで引き
継がれ、さらに、山県有朋を筆頭に、長州閥が明治期を通じて会津
出身者を『朝敵風情が』と見下し、学問や官僚の世界に進んだ会津藩
出身者の登用について、ことごとく妨害工作を行った。
496 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 19:34:33
あ〜あ 変なのが沸いてつまんなくなっちゃったな
春休み早く終われ
むろん冗談である
499 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 21:12:09
つか司馬厨って底学歴のスクツでつまんないからさ。
かわいそうに。春休みなのにすることないのね。
たまにはマンガ以外の本でも読みなさいよ〜。
以上余談
余談を続けたい
502 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 22:48:07
直木賞の選考会で松本清張と史料の読み方をめぐって議論になったそうだね。
もう少し詳しく!それだけでは解らないよ。
歴史好きなのは分かるけど、
昔は良かった今はダメみたいな考えに偏りすぎてない?
街道読んでも、この人は古いものなら何だっていいのかな
という印象があるんだけど。
505 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 00:23:01
今にも昔にも、どこの地息にも理解をしめす八方美人的な印象。
貶しても、その後にフォローするみたいな。
506 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 00:31:37
もう少し長生きしてれば第二次世界大戦もボロクソに書いたと思う。
まだ生きている人が居たから批判が起きるので書けなかった。
もし書いていたら滅茶苦茶叩かれる悪者は誰だろう?
司馬さんってあんなに偏食で口内炎にならなかったんだろうか?
俺なんかすぐ出るのに
508 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 00:36:18
>>504 ただ、昔でもきちんと褒めている昔とそうでない昔は結構
はっきりしているからね。ただ、後者となるとそう露骨には
貶さないから
>>506 いや、世間はサヨ退潮、ウヨ台頭へと更に進んでいたから、
到底ボロクソには描けなかったろうな
509 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 00:39:50
司馬遼太郎でも世間が怖いと思うのですか?
なーんだペンは剣よりも強しではないのですか?
510 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 00:42:52
>>509 ウヨの暴力よりも、商業的理由。サヨの作家は
全般的に退潮してる
>>506 石原莞爾や辻政信はたまに本で文句言ってたような気がする。
なんにせよ歴史書が書けるのはそのときから100年は立ってないとって
何かの本で見たような。
512 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 01:40:46
それは司馬の都合
513 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 02:34:20
とぶがごとくのタイトルって 世にすむ日々で吉田松陰が黒船見に行くときに書き記した手紙で「心はなはだいそぎ とぶがごとく とぶがごとく」って文と関係あるんですか?
関係ない
515 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 02:50:15
全然関係ないが、おれの実家は司馬氏宅の近くにある。自転車で5分ぐらい。
某高校の裏手にあり、閑静な住宅です。
記念館ってなんであんな場所なの?
よく見たら鶴橋の近くだよねぇ。
そこを想像するとコリアタウン金俊平なんだけど。
記念館があの場所なのは、もともと司馬の家だからだよ。
だから司馬の家も庭もそのまま残っている。
鶴橋とは全然違うだろ、5駅も離れてるし、大阪市と東大阪市じゃ別の市じゃん
街道で出てきた、下が沼になってて大工が苦労して土台ぶっこんで完成した、
って家だろ?司馬んち。
閑静な住宅←大阪だと説得力ないな。
520 :
無名草子さん:2007/04/01(日) 23:10:07
どいつもこいつも、ソロバン弾きながら、でんがなまんがなと呟いて、
虚ろな目線は路上に落ちてる小銭を探してる。
大阪人て厚かましいのばっかりだわ。
522 :
無名草子さん:2007/04/02(月) 07:38:01
城をとる話を読んだけどつまらなかった。
本丸に居た藤左はどうしたんですか?なぜ放火しなかったのでしょう?
普通は全焼させて逃げるのが筋でしょ。
一揆側の主要人物は死んでしまうし話がよく分かりません。
司馬先生はあの作品で何を言いたかったのですか?
司馬ファンのどなたか解説してください。
立地や大阪は叩くけど大阪人である司馬を叩かないのはいいなw
城を盗る話
は単純なエンタメ時代小説。内容はよく覚えてないが、ラストで一応「城を盗った」はず。
525 :
無名草子さん:2007/04/02(月) 22:45:12
>>524 盗ったは盗ったけどただ一人になっただけですよ。
お金損しましたよ。
そこに男の哀しみがあるんじゃないか。沢山の犠牲を払って盗るには盗ったが、城にいるのは自分ひとりっていう。
初期テーマである「男の野望のお可笑しさと哀しみ」に則って書かれてるとおもう
悲しい城やね。
風の武士もある意味似たようなオチだったね・・・
夏草の賦も悲しいオチだったな
情熱が急速に失われた男の悲しさ
仙石秀久はあの後、三国一の臆病者と罵られ領地没収をされたけど、
いろいろあって大名に返り咲き、徳川時代もうまく生き延びて、
栄華しているのむかつくな。
憎まれっ子世に憚るってやつか。
戦国時代物を読みつくしちゃったので、
ここ一年くらい幕末〜明治物よみまくりましたが
初めて知ることばかりでおもしろかった
最近は歳月→花神と読みましたが
どちらも無私な技術者である二人が、
新時代の基礎を築くも、明治初期で人生を終らせてしまうところが似てますね
次はもっと俗な印象のある
山縣有朋とか井上馨の話をみてみたいですw
次は世に棲む日日読もうと思ってるけどでてくるかな?
>>531 長州藩の話だからな、出てくるよ
しかも司馬の嫌いな山縣が微妙に活躍するシーンもある
>>532 期待して読んでみます!
司馬センセって山縣キライなんです?
まぁ確かに小説読んでて、
山縣有朋に良い印象抱くとこないですがw
陸軍の法王的〜…って記述よくみますしね
たれか侍はこわいを読んだ人いますか?
感想を聞かせてください。
535 :
無名草子さん:2007/04/04(水) 02:39:27
たれか、、、、、、
歳月て知らんかったな
文春文庫で全部読破してたとオモテタワ
537 :
無名草子さん:2007/04/04(水) 07:30:03
司馬作品を殆ど読んでるのに歳月知らんなんて信じられないな。
この前「新説宮本武蔵」じゃない、司馬版「宮本武蔵」を見つけてビックリした。
>>539 朝日新聞社刊だから、意外と知らない人多いよな
置いてない本屋もあるし、俺も司馬の作品一覧をうpしているサイトで知った
俺なんか結構最近まで中公文庫の存在しらなんだよw
田舎の本屋にゃ置いてないんだよなぁ
みんな司馬遼太郎の本を何冊持ってるの?
ここ見てると大して持ってないような感じだね。
うちの近所の本屋には岩波文庫が置いてない
まあ俺は買わないからいいんだけど
岩波文庫は買い切りだから、書店は嫌がるから大書店ぐらいしか充実していないよね
>>543 自分で買って持ってるのは文春と講談社中心に文庫ばっかり50冊くらいかなぁ
ほとんど図書館利用
546 :
無名草子さん:2007/04/04(水) 20:14:44
世に済む日々読んでねえや
高杉晋作のはなしだっけ?
前半は吉田松陰、後半は高杉晋作
が主役らしい
読んだことないけど
>>531 松本清張著『象徴の設計』 文春文庫 は
山県が主役です
読みにくいかもしれないけれど・・・
>>534 読んだけれど、封印されていた (?) 作品らしき異質性
読みなれた他の作品群と比べると違和感をうける
忍者モノを呼んだときの伝奇性というか
>>537 『歳月』は講談社文庫ではなかったかな
>>546 申し訳ないけど、政治家の人には司馬作品なり司馬語録なりを引用してほしくないなあ。
どうも利用されてる感が否めない。
552 :
無名草子さん:2007/04/05(木) 21:27:50
司馬は人物を否定的に捉えるからあんまり好きになれない。
気に入った人物(自分で作りあげてる)は肯定的に捉える。
当たり前か…自分が作りあげた人物は可愛くて仕方ない。
関西人だけあって幕府や会津にはあまり触れない。
薩摩が会津でかなり残虐なことをしたのにも勿論触れたりしない。
>>542 オレはほとんど持ってるな・・・
まぁ持ってないものもまだあるけど
司馬遼太郎ファンだというなら100冊は持ってないと話にならない。
一つの作品でかなりの数になる。
俺、街道をゆくと対談集以外は全部持ってるよ
全部、文庫だけどね
100冊読んでやっとファンかよwwwww
1作読んだだけで充分ファンになりうるだろ
高慢というかなんというか・・・
高慢じゃなくて馬鹿なだけ。
558 :
無名草子さん:2007/04/05(木) 23:39:50
司馬は1冊だけでも面白い、と解釈しておく
ただし1冊で完結しているものは少ないがw
562 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 01:21:22
ってか、何だここは1冊だか1作品だか読んで偉そうに語ってる場所なんだな。
1冊読んだファンと100冊読んだファンがケンカしているなんて
司馬さんはどう思うだろう…
坂の上の雲 竜馬がゆく 国盗り物語 項羽と劉邦 燃えよ剣 菜の花の沖 播磨灘物語 翔ぶが如く 言い触らし団右衛門
新撰組血風録 花神 世に棲む日日 関ヶ原 韃靼疾風録 城塞 尻啖え孫市 覇王の家 風神の門 峠 幕末 夏草の賦
新史太閤記 最後の将軍 十一番目の志士 功名が辻 義経 殉死 峠 歳月 妖怪 箱根の坂 北斗の人 人斬り以蔵
果心居士の幻術 馬上少年過ぐ おれは権現 風の武士 戦雲の夢 アームストロング砲 おお、大砲
この国のかたち ロシアについて 日本歴史を点検する 歴史の中の日本 歴史を紀行する
日本人を考える 歴史と視点 手掘り日本史 風塵抄 「明治」という国家 歴史と風土 「昭和」という国家
これだけ読んだ。ほとんど文庫本
>>563 沢山買ってくれたほうが嬉しいのは当たり前。
司馬は関西人だから商人根性は凄いと思う。
無私がなんだの書いてるけど無私ではオマンマ食えんのよ。
内心は図書館で貸りないで買え!ってとこじゃないか。
>>564 立派なファンじゃないか。
文庫であれそれだけ読めば司馬も潤うだろう。連投スマソ
探したけど歳月見当んなかった。結局アマゾンで注文しますた。
娯楽で読んでるんで楽しみですわ
568 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 07:57:46
司馬本は話半分だと心構えて読んでいる。
事実は素直に受け止める、それでも自分で調べることもする。
司馬のビルの屋上から下の人間を観察するような話は司馬の心を観察。
捻くれてやがんなーと思いつつ読むのがいい。
心がける程の物じゃないだろ、小説なんだから
司馬厨には分かってないで言い張る奴は多いよ。
厨房って無知だから史実と小説の区別がつかないので、わざわざ心がけないと読めないのだ。
そして自分がわかってないだけなのに、↑のように言い張る。
いちいち厨房認定する奴ってなんなの?
君たち。
君たちはつねに晴れあがった空のように、
たかだかとした心を持たねばならない。
574 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 13:26:29
本棚みたら司馬作品は27冊あった
遅レスだが
司馬クラスになると下々が直接カネ払わなくても
関心持つだけでめぐりめぐって司馬(の関係者)に
カネ回ってくんじゃないの?
ディズニーとか松坂大輔とか某芥川賞知事みたいなもんでさ
578 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 20:43:40
読者あっての作家だろ。
項羽と劉邦って「秦末ものといえば司馬遼太郎の『項羽と劉邦』」といえるほどの傑作ですか?
ギフトカード2000円分もらったから項羽と劉邦にするか、宮城谷の香乱記にするか迷ってます
>>579 間違いなく「項羽と劉邦」のほうがオモロイ
できれば事前に、マンガの項羽と劉邦(横山光輝)を読んでおくと、
脳内でイメージしやすくなるのでお勧め
宮城谷の香乱記は、裏・項羽と劉邦とでも思ったほうがいい
司馬の小説では、あまり良く書かれてない田氏が主人公だし
>>580 横光の項羽と劉邦は漢楚軍談が元だから、司馬の項羽と劉邦とじゃ混乱するとオモ
>>579が普通に中国の歴史を知っているなら、
わざわざ別作品で予備知識入れる必要もないんじゃ。
俺も横光マンガ好きだけど
>>581 たしかに、漢楚軍談は時代小説がかっているけど、
鴻門の会などの歴史的な重要事項は同じ具合に展開するので、
さほど齟齬は来さないと思うよ、どちらも史記や漢書がベースなのは変わらないし
横光の漫画を勧めたのは、絵があると、小説を読むときイメージしやすくなると思ったのでね・・・
失礼しましたー
584 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 21:51:37
っていうかほかに使い途あるぞ、ギフトカード・・・
香乱記って宮城谷作品の中でも面白くなかった。ヒーロー物みたいで。
項羽と劉邦は、司馬がわざわざ中国物に取り組んだだけあって、それなりに面白い。
香乱記は「項羽と劉邦」に対する挑戦的な小説だと思う
ゆえに香乱記を十分楽しむには「項羽と劉邦」を先に読んだほうがいい
ぶっちゃけ香乱記はそんなに面白くは・・・
項羽と劉邦は本屋で買ってじっくり読む、のちに香乱記は図書館で借りる、これがベスト
588 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 23:10:40
図書館で借りた本でもじっくり読めよw
図書館で借りれる司馬の本ってボロいのが多いんだけど、
宮城谷の本は綺麗なのが多いから良いねw
590 :
579:2007/04/06(金) 23:48:03
みなさんありがとうございます
漫画を買うお金は無いので司馬遼太郎の項羽と劉邦買ってきますね
香乱記は保留にしました
劉邦の人間性がいまいち分からなかった。
それが劉邦さ、という気もする
司馬は後期の作品になるほど、当時の時代背景とかの社会科学的説明が
作中に増えてくるけど、その白眉というか、最たるものは「項羽と劉邦」だな。
なんたって劉邦集団の特性を解説するのに真正の学術論文持ち出したんだからw
エンターテインメントの歴史小説でこんなことやらかしたの、後にも先にも司馬遼くらい
じゃないか?
「箱根の坂」なんかも、ありゃ北条早雲が主人公になってるけど、実質的には戦国期に
一般化する「領国政治」への社会変革を主題とした一種の革命小説だな。
生硬な文章の典型例
>>593 司馬作品は歴史版ゴルゴ13
まで読んだ
596 :
無名草子さん:2007/04/07(土) 20:12:46
どうせなら第二次世界大戦を辛口で書いて死んで欲しかった
司馬はただのビビりだったわけだ
被害者意識があってエンターテインメントを書けなかったんだろ
誰だって何だって遊び半分の加害者は楽しいけど被害者はつらいもんね
ノモンハンの件がそうだが、書いてて苦痛を感じる物は書きたくないだろう
時代別国語辞典なんてあるんだな。
もう何十回目だろうか
第二次大戦を書いてほしかった〜ノモンハンって流れ
なんかここではこればっか見てきた感じがしないでもないw
世界大戦を書いて欲しかったって人はオッサン連中が多そう・・・
今の10代〜20代あたりの少年青年は、興味が無いどころか学校で習った内容もほとんど覚えていない
そのくせ三国志や戦国時代には詳しい奴が多い
司馬は時代に人間の美しい部分を見出せないと執筆意欲が湧かない。
世界大戦は人間の悪が暴走した戦争という認識しかなかったんだろうな。
603 :
無名草子さん:2007/04/08(日) 11:18:35
>>602 調べていけばその時代にも良い話は有ったろうと思います。
でも、書いてしまえば時代そのものを肯定している様に
解釈されかねない事を避けたのでは?
この国のかたちで、結構書いてるしな
>>603 自ら経験しちゃってるからな。
逆に言えば日露戦争は書物の上でのみイメージしてるから、
ああいうふうに書けたんだろう。
第二次大戦後、国連復帰ぐらいまでなら、多少明るく書けたかも。
同世代じゃないほうがいいだろうから、綿谷りさあたりが書かないかな
そうだな。
第二次大戦小説は戦後世代の作家が書いたほうがいい。
いやいや司馬さんに慰安婦の話を書いて欲しかった。
はいはじまった
坂の上の雲だって、当時は戦争に行った人も多く存命で、
遺族や関係者からクレームもずいぶんあったらしいからね・・・
でも今、戦後六十年ちょっとだから、
日露戦後、六十数年で司馬が坂の上の雲を書いたのと、
ちょうど同じくらいの年月がたってるわけだな。
でも死人だからもう無理だな。
日中〜第二次世界大戦って大戦争だっただけに司馬存命当時どころか、未だに不確定な事が多いしな。
翔ぶが如くで川路大久保の西郷暗殺計画に関する描写で、
「この稿は、やや困難な個所に刺しかかっている、○○が○○を○○しようとした、というのである」
ってのがあって結局結論が出せないまま終わってしまってたが、
ああいうのが無数に出てきたと思われ。それこそ盧溝橋あたりから。
613 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 17:15:29
だれか竜馬の12〜19才の足どり、24〜28才までどこにいてなにをしてたかしらないか
614 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 17:21:26
12歳の頃はまだ寝小便たれてた
615 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 19:08:22
家屋よりでかい姉に鍛えられていたという説もある
616 :
無名草子さん:2007/04/11(水) 02:04:34
乙女EXだな。ぐしゃ←りんごを潰す音
>>613 剣術修行とガリ勉。
そのおかげで千葉道場主席というエリートになりました。
司馬さんの声っていいなぁ。染み入るよ。
前も同じこと書いたけど…
620 :
無名草子さん:2007/04/11(水) 13:48:24
乙女もさなこも美人じゃないんだけど……
トゥルーとファクトの話やっとわかった気がするw
「司馬遼太郎全作品なんたら」という歴史群像特別編の本を図書館から借りてきて読んだが、
長編5本同時連載とか、当たり前のようにこなしてるのな、スゴス。
北海道の諸道。
嘉兵衛の話が長い。ほとんど「菜の花〜」のダイジェストだ。
今まさに、菜の花の沖最終巻を読んでいるんだが、この小説は司馬余談の集大成だね
嘉兵衛が生き生きと活躍する部分以外の余談が長い長いw
オロシヤ事情、欧州事情、江戸時代の船、海の男達の生活、貨幣・商品社会、蝦夷地開発、
松前藩の残酷ぶり、日本的いじめと意地悪、士農工商、鎖国、徳川幕府の性質、江戸と大坂、
樺太・北方領土のこと、アイヌ達、林蔵や忠敬ら江戸時代の偉人、そのほか司馬流人生訓がたっぷり
具だくさんのチャンコ料理的な小説だった・・・
さらに、その「菜の花の沖」の余談として「ロシアについて」があるw
もはや小説ではない。語りだ。
小説として出すから珠玉の語りだけど、
小説として出さなかったら騙りだたね
628 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 16:01:58
629 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 16:08:58
項羽と劉邦読み出したんだが台詞少ないな
しかしおもしろいのはなぜだ
「箱根の坂」を読み始めたんだが、司馬とは思えないぐらいつまらない&読みにくいな
ワースト作品であろう「大盗禅師」「城を取る話」に並ぶかもしれない
631 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 19:56:31
箱根の坂は好きだけど、播磨灘物語がきつかった
箱根の坂は下巻から面白くなりますよ
上巻中巻は頑張って読んでくださいw
633 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 23:11:48
今、「夏草の賦」を読んでるんだけど、1582年の本能寺の変のところまで来て、
長曽我部元親と菜々(斉藤内蔵助の妹)の間に生まれた長曽我部信親が18歳で登場した。
しかし菜々はこの小説冒頭で、信長治下の岐阜城下から土佐に嫁いだことになってるから、
結婚は少なくとも1567年以降だろうし、なんか計算上おかしいね。
何で初出以降に辻褄あわせとかしなかったのかな。
634 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 00:37:46
坂本竜馬は好きなんだけど、うざい竜馬かぶれは大嫌いだ。
その代表格が武田鉄也。
あのオヤジがなんか昔映画で竜馬を演じたことがあったよね。
観てないけど、たぶん見られたもんじゃなかっただろう
どなたか見た人、感想きかせてください
ずいぶん前にTVで見ただけだからよく覚えてないけど、
あれはわりと竜馬をコミカルに演じてたかな。
海援隊=薩長の下請けのような感じで、高杉はともかく伊藤あたりにも頭が上がらない。
それでシリアスなシーンとの落差を出していたような。
面白かったかどうかはよく覚えてないw
636 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 01:13:36
さっそく回答ありがとう。
たしか高杉は吉田拓郎がやってたんだよね。
『竜馬がゆく』が書かれた頃は学生運動が盛んで、
学生は自分たちを幕末の志士になぞらえるような風潮があったらしい。
武田鉄也もその世代だと思うから、もっとナルシスに演じてるのかと思ったよ。
俺は文庫版ばかり100冊以上持ってるが、「翔ぶが如く」の中盤から
後半にかけて中弛みを感じて読むのが億劫になったことはある。
それ以外の司馬作品では幸いなことに億劫感は無いな。
坂の上の雲で正岡子規死後読むのが億劫になった奴も意外といそう
ノシ
もう、長編買うのを躊躇います。
億劫になるとか書かれちゃうと10巻もあったらどうしようかと・・・。
司馬さんの本はつまらないのも結構ありますよね。
>>640 つまらないのは少ないと思うが、自分の好みと合わないのはあるな。
でも読んでおいて損は無いから「翔ぶが如く」文庫全10巻も挑戦してみなよ。
そう。自分の感性が他の人と同じとは限らない。
クリア、コンプリートにこだわる読書もあり
だけどこだわらなくてもいいとオモ
(とくに、近代以降の日本の小説は連載まとめたものがほとんどなわけだし)
おまいら文庫本か単行本どっち派?
俺は文庫本派
・安い
・持ち運び楽
・やわらかくて読みやすい・破損してもショックが少ない
・規格に統一性があって並べやすい
>>644 俺も文庫派。
ハードカバーは片手で読みにくい
(寝転がって読むにも不向きな気がする)
多少値段が高い
本棚の場所をとる、以上。
もはや単行本買う奴なんてほとんどいないだろ。
新刊が出れば別だけど。
長編ものは
全巻まとめ買いするか
一巻一巻読んでから買うか
という風にも分かれるだろうな。
ちなみに俺はまとめ買い派。
図書館で借りるのすら、なるべく文庫を探す。
ハードカバー重いっす
文庫派、長編は一冊ずつ買う派
たまに新装版と旧版が一緒くたに売られてたりするのがもどかしいですね
司馬に限らずどの作家についても基本はハードカバー派だ。
651 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 19:16:34
峠読み終った。
長岡での戦いはよく知らなかったけど、激戦だったんだね。
峠の前は世に棲む日日を読んだけど、両方とも山県狂介かっこよかった
これは意外な感想ですな
事務処理能力は天下一品だったそうだ。
山県は翔ぶが如くで大久保とタメ張って論陣展開してたシーンはかっこよかった
朝鮮通信使400周年だそうだ。
さっきニュースでやってた。
街道で司馬さんが説明してくれたやつだなと思った。
事務処理能力に乏しいおいらには憧れの的……orz>山縣
「翔ぶがごとく」と「歳月」を再読。国家設計の違いに関心をもった。
司馬によれば維新当時国家設計の能力を持っていたのは大久保と江藤しか
おらず、大久保は日本の民度からまず少数の有司専制で近代国家を速成に
構築して追々民権を拡張する方針、江藤はいきなり国民参加の体制をつくりあげて
いわばOJTで国民を鍛錬していくという方針だったように思う。加えれば西郷は
革命の業火に国民全体を巻き込んで焦土の中から新しい日本人を誕生せしめようと
していたという点、どちらかといえば江藤の指向に近い。文と武の違いはあるが。
結局歴史は大久保の方針を山県がゆがめた形で進んだわけだが、今なおお上頼み
体質の日本人を見ると果たして大久保の方針は正しかったのか…考えさせられる。
ちら裏のいい見本だな、こりゃ。
本に書いてあることを書き写されても。
>>658 最近こういうレス多くなったな。そういうレスだって「ちら裏」だっての。
658の理論でいけばこのスレちら裏だらけだわなw
>>659 お前、ちら裏の意味がわかってないだろw
何、このイタい流れ
以上は余談である
閑話休題
うん、まあ、ヒマっちゃヒマだね
司馬作品は名作、いつまでも色褪せないだろう、と思ってたのだけど。
アメリカ素描にあった「黒人はイカすなあ」って。
イカす、なんて何十年ぶりに聞いただろうw
ナウい、って表現もどっかで見た気がする
オッサンは微妙に一世代くらい前の流行語を使いたがるからな
本が出版されたころは流行ってたのかもよ
「〜でしょうネ」
とか、語尾をカタカナにする表現って流行ったの?過去に。
そうでアリマス
そうなんだ。60年代後半〜80年代最初くらいの漫画や雑誌見てると、
頻繁に語尾をカタカナで止める表現が出てくるから流行りだったのかなと。
アベシ、ヒデブ、チニャ、とか?
676 :
無名草子さん:2007/04/17(火) 23:43:36
それは全部ひらがなだった気がするw
アタタタタタタタ
以上は余談である
以下も余談である
そうでアリマス
そのことはすでに述べた
このスレに影響されて項羽と劉邦読み始めた
陳勝と旧友の後味の悪い再開の場面のこの台詞で噴いた
「シェー!」
ちなみにこの「シェー」なる台詞は、赤塚不二男の手による漫画作品「おそ松くん」
の中で、洋行帰りの人物が驚愕したときに発するものであった。全身前例を傾けて
表現される特異な身振りとともに、それは全国の小中学生を(ry
>>634 孫正義が竜馬を演じてる作品があるというのを
聞いた事がある。
「〜でアリマス」って長州の方言なの?
そうでアリマス
タイチョーとグンソーは長州人だったのでありますか
なるほどなー。
はぁ、なんとかして大河「花神」完全版観たいな・・・ドラえも〜ん!!
長州閥が陸軍のトップにいたから軍人さんは「〜であります」口調になった
って認識で良いのかな
>>690 ソースも何も知らんけど、「それは司馬の創作」って言われたら納得してしまう
>>691 自分が米国検索機関の協力を得て調査したところ
坂の上の雲があやしいであります
あやしいでありんす
「以下は想像だが」でいいよ。
695 :
無名草子さん:2007/04/18(水) 23:42:10
本の中身検索かけてみたいなあ
燃えよ剣読んだ
面白かった
次何読めばおk?
自分で読む本くらい自分で決めろ。
司馬遼太郎が考えたこと7巻の若い訪問者の与一はなんだか他人という気がしないな
別に金持ちや日本を憎悪したり外国の娼婦に入れ揚げたりはしないけどなんかおれと似てる
>>696 『人斬り以蔵』。土方もMAXにカッコイイが
岡田以蔵は限度を超えてるぜ!
「新選組血風録」も各隊士の小編がいい味出してる。
なかでも沖田の恋の話は大好きだ。
池波正太郎の「人斬り半次郎」が爽やかでお勧め。
土方とは敵だが、なんとなく似てんだよな、この二人。
702 :
無名草子さん:2007/04/19(木) 15:30:03
幕末物として竜馬がゆく
703 :
無名草子さん:2007/04/19(木) 15:32:12
「梟の城」ってマンガの元ネタに多用されてんね
幕末物として胡蝶の夢
>>698 あ、それって原稿書いてて一休みしようと思ったときにやってきた
親戚の若者の話?おれもなんだか司馬さんに怒られたような感覚を覚えたよ。
司馬さん、ここで殴らなければ人じゃない、みたいな表現するくらい怒ってたよね。
考えたことは未読だが、
「ある運命について」に収録されていた作品だと予想。
幕末物として喧嘩草雲
街道をゆく「北海道の諸道」
もう何十ページも開陽丸の話が続いているが、面白い。
司馬作品の中でも白眉だと思う。
喧嘩草雲いいよね。話はすごく単純なんだけど、草雲の人物造形が見事だからぐいぐい読ませる。ある意味、司馬文学の真骨頂。
け?
711 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 14:16:35
>>698 昔読んだので、若者を「蹴倒してやろうかと思った」とか書いてたのをおぼろげに覚えてるけど
それかな? 司馬サンは温厚そうに見えてけっこう激しいところもあったのかもね。
712 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 15:01:17
激しいってか、、、性格のひねくれたオヤジって感じ。
近所に居たら無愛想で嫌なオヤジだよ。
無愛想な人間に「街道をゆく」は書けまい
714 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 15:47:59
基本的には優しくて親切なおじさんって感じだね。
715 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 15:50:56
>>709 『殉死』の乃木将軍の人物造形もあざやかだった。
大長編ばかりではなく、短編で人間をみせるのもうまい作家だったね。
座談の名手って評判だから、側にいたらいくらでもおもしろい話が聞けそうだけど。
717 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 17:24:24
週間司馬遼太郎立ち読みしたら面白かった。
古川薫が、小説で長州人が悪く書かれてることが多いけど、
長州人が嫌いなのですかって聞いたら、
はいそうですと。
そのくせ奥さんの話では、故郷が長州だったらよかったのにって言ってたらしい。
なんというツンデレ。
週刊司馬遼は見かけたんだけど買ってねえや
面白そうだし買ってみるかな
週刊司馬遼太郎、カラーばかりで出来がいいよ
900円なら悪くない買い物だと思う
ところで司馬夫人って、水木しげるに出てくるキャラみたいだね・・・
「坂の上の雲」読み直してるが、本当に面白いな。
ロシア視察に行く好古の横暴っぷりがたまらん。
「義経」よんだらプチ鬱に・・・
こりゃ判官(義経)贔屓にもなりますよねー、上手いこと書いてはるわ
結局は、頼朝も含めて源氏も平氏もみーんな滅びちゃって、北条の天下になっちゃうのがまた哀しい
判官贔屓はもうあまり現代的じゃないと思うけどなぁ。
同情はするけど、それ以上のことは自己責任みたいな。
そういや司馬の「義経」って、途中でぶちぎれてるんじゃなかったっけ。
物語としての義経はここからがおもしろいのに
司馬義経読んだら頼朝に感情移入しちゃったよw
>>705>>711 それです
最後の方など(゚д゚)ポカーンとさせられる後味の良くないエッセイなんですけど実に印象的でした
725 :
無名草子さん:2007/04/21(土) 07:43:16
>>719 俺もみどりさんについてそう思った。ありゃ妖怪だぜ
ひどいぞ。
>>723 義経は兄頼朝に、頼朝は嫁さんに源氏を滅ぼされたので兄弟揃って哀れだったね
いや、源平の最後は皆そんなのばかりか・・・
みどりは森毅に似ている
竜馬がゆく読み始めて
2巻目終わりぐらいなんだけど感想は
竜馬モテすぎ…
すごいな、この色男ぶりは
竜馬って好きな人多いけどそれって維新の立役者だったとか
歴史的な側面だけじゃなくて
この人いいな、俺もこんなふうに強くなって女にもてたい、という羨望があると思う
竜馬の途中で司馬の小説スタイルが確立されたとかいう評論を
読んだ覚えがある。
だから、竜馬の前半はもてもてだけど、後半は史実の描写が多くなって
それほどでもなくなる。
>>727 いや配流で裸一貫の身で、立ててくれた関東の諸豪族や重鎮達の意見を重視して
調整していかないといけない苦労や、かみさん天下&実家の横暴の苦労に加え、
空気読めない天才弟のおかげでさらに問題抱え込んで・・・ってのが印象的だった
なんか司馬小説だと、始終胃薬飲んでそうなイメージが・・・まあ、そんな繊細でもないかw>頼朝
>>732 三条実美大臣なら昏倒してしまいそうな状態だな。w
義経は生涯女とヤリまくれたけど、頼朝は政子と結婚してからは政子のみ
どっちのほうが男として幸せだったんだろうな?
考えるまでもないか
せめて子孫が栄えてればあの世で勝ち誇れたんだがな
英雄の子供って凡庸だよなあ。
>>734 頼朝が愛妾をもったことに激怒した政子
愛妾の家に人をやって乱暴狼藉をはたらかせた
と何かの本で読んだが
司馬長編小説に初挑戦!!
燃えよ剣の薩摩拡大バージョンのつもりでwktk読み始めたら・・・
のっけから国辱orz
ところで、義経や北条政子や時宗の小説ってかなりあるけれど
頼朝が主人公の小説ってあるのかな?
アマゾンで探してみるか・・・
山岡にあったはずだぞ
宮城谷昌光の文体って司馬さんに似てるよね。
やっぱ歴史小説を書くには司馬スタイルがいいのかしら
仕事で書く報告書を司馬の文体で書くのが夢
>>742 むかし論文を司馬調で書いたことあるけど、無駄が多いって怒られたよ
745 :
無名草子さん:2007/04/23(月) 22:55:09
むしろ司馬は、海音寺の史伝文学にかなり影響を受けていると感じた
去年から、海音寺の文庫が新装で再販され始めたので嬉しいです
漏れも退職届け司馬さん風に書けばよかったな。
「秋田県散歩・街道を行く29」
( д ) ̄ ゚ ゚ 「以上は、余談のようで、そうではない。」(p.35)
読者の1枚上を行ってるなw
内容が全部余談だったなら、余談とは言えないんじゃね?w
以下は余談である。とはいっても、すでに余談に入っているが、・・・
というのもあったな。
752 :
無名草子さん:2007/04/24(火) 19:48:52
余談、つづく
余談がすぎた。しかしまだ続ける。
話が、脇道にそれている。
ようやくこの長い余談も終わろうとしている
以上は、余談のようで、そうではない。
何を言やがる
余談がすぎた。が、多少未練がある。
もう少し続ける。
余談について―司馬遼の原型―
燃え余談
余談疾風録
761 :
無名草子さん:2007/04/25(水) 04:09:53
関ヶ原→城塞
続き物だよねぇ。面白かった。司馬はなんだかんだで家康も好きなんじゃないのかな?そうじゃなかったらここまで主役として扱うのだろうか。
秀吉がすきなのはよく分かるけど、民衆に負担を強いる豊臣政権自体は否定的な書き方をしてるわな。決して豊臣秀吉マンセーってわけでもない。
城塞では本田正純や崇伝らが大坂に言いがかりをつけてくるわけだが、片桐且元ではなく石田三成ならどう切り替えしていたのか司馬妄想小説で見てみたかったな。
別に司馬が家康を好きだろうが嫌いだろうがどうでもいいです
読み物として面白ければよろし
確かにどうでもいいわな。
それに司馬は家康嫌いだそうだが、俺は城塞読んで家康を尊敬したし
だから司馬はツンデレなんだってば
765 :
無名草子さん:2007/04/25(水) 18:57:12
>>764 そこになぜ戻る
そんなことはどうでもいい
むろん冗談だが
能力は認めるが、人間としては好きになれないって感じなのでは。
確かに、司馬の好きな詩的、文学的みたいのとはちょっと違うからなぁ。
特に司馬の書く家康は。
家康には公の欠陥がないからな。
もし自分が部下になるとしたら秀吉がいい。天下取る前までの。
って、なんかの本で言ってたような。
皆はもし仕えるとしたら誰が良い?
自分は黒田如水。優しそう。司馬作品のイメージでね
秀長がいいな、能力を発揮すればいい転職先まで斡旋してもらえそう
加藤清正かな。寛容そうだしうるさくなさそうだし、上司としては理想的な人格
峠の次は夏草の賦を読んだ。これは切ないラストだね・・・
途中の織田、羽柴、島津との戦は心が騒いだ。
新装版を読んだけど、新解説がすごく面白かった。おすすめ
解説が面白いってのはめずらしいね、明日書店で見てくっか
大学の中に売ってたら読むつもり。なかった時のために
バッグに尻くらえ孫一入れてきた
売ってないや・・・
燃えよ剣も無いや。八王子なのに
土方その人は燃えよ剣読むなんてガラじゃないわな
779 :
無名草子さん:2007/04/26(木) 19:27:58
「燃えよ剣」って題名は司馬さんが考えたのかな?
他の司馬作品と比べると少年漫画っぽいタイトルだと思う。
この連休に坂の上の雲ミュージアムに行く人いる?
>>779 悪人列伝買ったら忘れてたw
明日こそ・・・
>>778 そうでもない。上手ではないが自ら歌も詠んでたし
784 :
無名草子さん:2007/04/27(金) 20:07:24
魂は東の
って読める?
たましいはひがしの
786 :
無名草子さん:2007/04/28(土) 10:04:03
あはは
ちょっと司馬は休んで、吉村昭読む。
俺は城山三郎読んでる
最近、村上春樹を集中的に読んだ。春樹もノモンハンに興味があるらしい。曰く「ノモンハン事件はあまりに日本的であり、日本人的であった」
やっぱり日本人の問題を追求すると、ノモンハンにたどり着くのかも
790 :
無名草子さん:2007/04/28(土) 23:47:54
春樹と司馬って対極にあるような作家だよなぁ、
少なくとも作品を見たかぎり
司馬に読みなれると、他の典型的な小説が息苦しく感じる。
安岡章太郎だったと思うが、司馬の小説は、みんなエッセーに
なっちゃったと書いてたな。
時代と作者がせりだしてきて人物が退いていく感は否めないからな
逆にふつうの小説読むと他の人物になりきって読む作業にバテる
陳舜臣氏の歴史小説は軽度な司馬っぽくて気楽に読めた記憶がある
陳は作品が多い割りにあまり面白いのがないのが・・・
>>796 こうなんつーか、読みやすいんだけど盛り上がりに欠けるんだよね。
味の薄い司馬っつーか。ちょっと言いすぎかな。
よんでて楽しいんだけど。小説十八史略とか。
中途半端なんだろうな。
小説十八史略は面白いけど、
登場人物が戦争よりも、裏切りと謀略と出世争いばかりで死ぬのでうんざりしてくるね
陳は、中国任侠伝、中国傑物伝、諸葛孔明、曹操、秘本三国志、中国の歴史
これだけ読めば充分だろう
800 :
無名草子さん:2007/04/29(日) 11:00:49
これだけが多すぎw
「中国の歴史」は小説じゃないから、歴史オタだけ読めばいい
それでもまだ多いよwww
開館したというのに記念館の話題がひとつもなくてワロタ。
吉村昭を読んで、司馬の文章がいかに華麗であるかが分かった。
>>803 産経エクスプレス【司馬さんも雲の上から祝福】
もし霊というものがあったとしたら、自分の意思を勝手に代弁されたことを
驚くに相違ない。
>>804 個人的な感想だが、文章の華麗さでは開高の方が上。
よくこれだけの語彙があるなと読むたびに感心させられる。
以上、スレ違い御免。
開高とか持ち出すのなら、もっと華麗な文章は沢山あるだろう
810 :
806:2007/04/29(日) 21:08:13
>>808 貴殿が開高の作品を読んで、俺と同様に感じるかはまた別の問題。
個人的にそう感じるだけで、当然人によっては好き嫌いが分かれるだろう。
まあタイプが違うので当たり前だが。
貴殿
>>803 高いお金出して松山まで行こうとは思わないだろ・・・
司馬遼太郎記念館と比べてどれくらいの規模なのかな?
>>807 言われてみればそうだなw 因果応報か…。
いやただ、司馬遼こういうの嫌がらないのかなと思って
814 :
無名草子さん:2007/04/29(日) 23:05:06
覇王の家
815 :
名無し募集中。。。:2007/04/30(月) 01:47:12
>>799 >裏切りと謀略と出世争いばかり
逆に面白そうだと思った。
このスレの住人は歴史小説に詳しいと思うので、
南北朝時代を描いた小説でお勧めを教えてほしい。
私本太平記は知ってるけど、どうも吉川英治は合わなくて。
よろしく頼んます。
お約束だな
田中芳樹『奔流』
>>817 司馬さんはこの時代のことは書かないと明言してるので
少なくとも司馬作品は出てこないと思われるが…。
>>817 お勧め・・とまでは正直言えないけど、
北方謙三がこの時代のものを幾つか書いてるので、
その中で主人公に興味がある作品を読んだらどうでしょう。
822 :
817:2007/04/30(月) 21:00:33
みんな親切にどうも。参考にします。
>>818 それ、南北朝違いw
山田風太郎の「婆裟羅」はお薦め。複雑な南北朝時代をコンパクトにまとめている。
司馬遼と山風はパラレルな所があって、忍者小説から出発して一方は本格歴史小説を、一方はそのまま伝奇小説を書いていった。両者の明治観は真逆だし秀吉観も微妙なズレがあって面白い
「項羽と劉邦」面白いんだけど解説がわかりにくかった
語意力が無いせいか全く先に進まない
解説ならもっとわかりやすく書いてくれよ
解説って何のこと?
文庫本のあとがきの後に書いてあるやつ
解説をまじめに読んだのは峠くらいかな
書き残しがあったかも、って作者が言ってたのに対して
その書き残しを書いてくれたような気がする
竜馬がゆく読んだけど
薩英戦争の件ほとんど出てこなかった
とぶが如くで大きく触れられるのかな
「翔ぶが如く」でもほとんど触れられてないよ。
大盗禅師、今読んでるんだけど。これって何で全集未収録になったの?
司馬さん、この作品気に入らなかったのかな
ってか全集未収録ってのを全集出してる会社が売りにするはどうかって思ったなw
王城の護衛者を買って来た
収録作品は人斬り以蔵とかなりだぶってるけど、松平容保の作品が読みたかったからこっちにした
幕末維新関連
最低限読んだほうがいいと思われるのはどれでしょう
835 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 11:36:37
竜馬がいくじゃねえの。
司馬の代表作だろうし。
坂本竜馬ってあまりにもヨイショされすぎてて個人的にはさほど魅力感じないな・・・
838 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 13:08:41
デアルカ
花神もおもしろいよ。
であります
毎日豆腐の生活はできない、と花神を読んで思いました
大村先生、豆腐だけではお腹が持ちません、もっと食べたいです
栄養は十分たりてアリマス
自分も最近幕末物読み始めたんだけど
竜馬→翔ぶが如く→燃えよ剣→歳月→花神と読んだよ。
次はアームストロング砲と世に棲む日日読む予定で、もう手元にある
歴史の読み物としては、翔ぶが如くが面白くて
小説として読めて、個人に魅力を感じるという点では、
燃えよ剣、歳月、花神が好きでした。
幕末について書いてるものなら、
竜馬がゆく(土佐)、世に棲む日々(長州)、あとは酔って候、最後の将軍、王城の護衛者(大名クラス)
あたりが良いのじゃないかと思う。
花神、燃えよ剣、峠なども面白いけど上記ほど幕末という時代について書いてるという感じではない。
「翔ぶが如く」読了。
完成度はともかく、司馬遼が精力を傾けたという意味では
「坂の上の雲」と双璧だろうなぁ。
作家になりたかったなあ。
849 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 00:44:22
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!
荒木比呂彦で「翔ぶが如く」を漫画化したらどうだろう。擬音が楽しみw
チェスト
ジョジョ立ちする桐野と西郷どん。それに対して構えてる大久保と岩倉
いっぽう江川は「坂の上の雲」を漫画化した。
…地図ばかりの
854 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 13:47:52
しかし地図無しで坂の上の雲の後半を理解できるわけもなく・・・
顔と人物名がずらずら出る場面が続いてて飽きてみるのやめちゃったなあのマンガ
>>850 『ズゥギュウゥゥゥ〜〜ンンン』 という擬音と共に桐野が登場
冷たい目をして抜刀、とんでもない跳躍力で官軍を襲いそう
西郷とか山県とか
舌の上でチェリーを転がす描写が出そう
>>854 安心しろ。
後半どころか日清戦争で打ち切られた
あのマンガは黒歴史になるんだろうなあ・・・
読んだこと無いし、これからも読まないでおこうw
859 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 18:38:11
飛ぶが如くは長すぎるし主役もいないし年表読んでるみたいで一番つまらんかった
佐賀の乱までだが歳月は同じ明治後でも面白かった
>>856 山県「だからこの西南戦争でこの山県有朋に
精神的動揺による作戦ミスは決してないっ!と思っていただこうッ!」
西郷軍可愛岳より脱出
山県「この山県、学ばせてもらったよ・・・」
翔ぶが如くの西郷は、司馬がその実像に迫ろうとして、唯一
迫りきれなかった歴史上の人物じゃないかな。
何とか西郷に迫ろうとして、あれやこれやと考えをめぐらせる辺りは、
司馬の思考の追体験が好きな読者なら、すごく楽しいと思う。
でも、結局、西郷像がボヤけたまま終わっちゃうから、
何とも消化不良な印象が残るんだよね。
862 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 19:16:42
司馬本結構読んだが、最初の方に読んだ竜馬がいくがやっぱ傑作だったなとおもう。
司馬さんの本は結構な数読んだけど、竜馬は読んでなかったりする
ゲームやマンガ大好き少年だったあの頃司馬遼太郎の本と出合わなければ
ぜんぜん違う人生だったんだろうな…
龍馬暗殺の黒幕に西郷、大久保説あるけど司馬はどう思ってたんだろうな?
漏れは結構信じてるけどさー
薩摩黒幕説は近年TVとか本で取り上げられたりして、
これぞ真相って感じで広まっているけど根拠になったのは、
真実不明の海援隊士の手紙だけで真っ当な研究者の間じゃ、
青森のキリストの墓ぐらいトンデモ扱いされているらしいぞ。
大久保が、暗殺のような陋劣な手段を選ぶことは考えにくいとか、
書いてあったような。たぶん飛ぶが如くだったと思う。
薩摩黒幕説の根拠の一つになっている佐々木多門の手紙も、
ノストラダムスの予言みたいに読む側が一部を抜き出して都合のいいように
解釈していて、この手紙を持って薩摩を犯人とするには説得力に乏しいそうな。
869 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 21:19:59
>薩摩黒幕説
薩摩側サイドだと「土佐(竜馬)は要らん事(大政奉還の提案)をしやがる」くらいは思っただろうが
だからと言って「消してしまえ」は発覚時のリスクを考えると短絡的だと思いますね。
薩摩にとって、竜馬は殺すほどの大物では無いとオモ
>>870 その大物でないヤツがとっとと維新の結末をまとめてしまったものだから
薩摩の暴れ足りない連中が西南戦争を起こし、西南戦争で敗れた怨嗟が
昭和初期の軍部の暴走になった、というのが司馬史観
874 :
872:2007/05/05(土) 22:59:33
どう違うのか書いてないというのは、まことに説得力に欠ける。
そういや、「史観」って言葉は海音寺の造語らしいね
>>860 薩摩の武力はぁ、日本一ぃぃ !!
西郷さん
幕末・・倒幕派リーダーと言ってもいいくらいの活躍ぶり
明治・・(西南戦争) 私学校生・不平士族に担がれているだけの御神体・神輿ぶり
あまりにも印象が違うからな
だから捉えどころが無く
死に場所を探していたとか、病気で性格が変わったとか言われるんだな
>>872 > 西南戦争で敗れた怨嗟が昭和初期の軍部の暴走になった
こんなこと言ってたっけ?
幕末期に見られた長州の暴走遺伝子が長州閥を中心とした
陸軍に継承され、それが昭和期の陸軍暴走に繋がったってのは、
竜馬が行くとかで司馬が語っていたが、
薩摩の怨念が原因なんてのは初めて聞いたな。
879 :
876:2007/05/05(土) 23:21:07
くどいほど既出のことだけど
司馬さんが、西郷像をつかめていないから『翔ぶが如く』って読むのが辛いんだよね ?
家康なんかは
三河武士団を守っていくために感情を押し殺して生きていた現実家・超公的人間で
晩年に掴んだ天下を維持するために公的人間の仮面を脱ぎ捨てた
印象があるんだが
うまく言えないけど
>司馬さんが、西郷像をつかめていないから『翔ぶが如く』って読むのが辛いんだよね ?
いや、司馬は西郷を掴んでいるように思う。「西郷とはこうだった」と断じきっている書き方が多い。
だけど、それを裏付ける史料が無いから、あくまで司馬が捉えた西郷像でしかないんだよな。
「翔ぶが如く」が読むのが辛いとされている理由だが私には、
司馬が余談に筆を費やしまくっているから話がなかなか進まないし、
別の小説でも出てきたネタを使ったり、さらには登場人物が多すぎるせいで
それらの人物評を一々書いているので、西南戦争に入るまでがもの凄く長い・・・。
それとこの小説はフィクション要素が「坂の上の雲」同様に少ないし、坂の上の雲と違って、
最初から結末まで一貫して胸がすくような爽快感がほとんど無いからまた辛い。
881 :
無名草子さん:2007/05/05(土) 23:53:28
龍馬暗殺は大久保も臭いが、西郷の行動を見るとむしろ西郷が怪しいね。
否定論者は西郷はそんなことしないとか言うが、結構陰険な手を使うよな西郷は。
陰謀論はなんにでも当てはめられるからな。
西郷も大久保も長州藩には多少気を遣ってるけど、
土佐藩は、ほぼ無視に近い。
ましてや大政奉還が終わった後に、竜馬を暗殺するかな。
大政奉還を恨んだ桐野が、後藤象二郎を斬ろうとしたのを
西郷は止めてるし。
884 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 00:34:26
西郷は龍馬の事かなり評価してたが、大政奉還あたりからなんか冷めてるように感じる。
死んだあとは感想すら漏らしてない。
西郷は面識もない実行犯とされた見回り組みの今井を必死に助けたり、大久保は日記に龍馬がまったくでて来ないのに暗殺された途端に連続で坂本坂本と手紙に書いたりしてるし。
大政奉還自体は薩摩も同意してたが、成功した後の徳川に対する考えはかなり違ってるし、土佐に功をとられたのは過激派は相当憤慨したんじゃねーの。
司馬の飛ぶが如くのなかでも、土佐に対してかなり警戒して功を足られないようにしたとか。
桐野は土佐嫌いとか書いてあったし。あれはまじ?
885 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 00:37:36
>>882 事件自体が既に陰謀に属するんだが。見廻り組の単独行動、
背後関係は皆無で終了か?
>>883 竜馬の行動力では、西郷らが決めた徳川及び旧佐幕勢力武力討伐
を覆す恐れがあったと云うのが根拠にあったね、大政奉還自体は
徳川の主導権を確保するのが目的だった訳だし
886 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 00:44:55
西郷は薩摩主導主義者、薩摩主導での問題なら敵に対してすら寛容だが。
長州に対する扱いも、長州が京で主導のときは朝敵にまで追い込んで散々な目にあわせてる。
竜馬がゆくを読むと、竜馬の存在がすごく大きく感じられるけど、
幕末物や翔ぶが如くを一通り読んでみると、実はそれほどでも
無かったのかと思えなくもない。
888 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 00:56:37
>>887 なんだかんだ言っても影響力はあったろう、特に土佐の外交を握ってた後藤に対してはかなりあったろ。
でも維新前後で殺人犯の捜査が続けられたのは竜馬だけだとなんかに書いてあったな。
890 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 01:01:11
薩摩が黒幕といっても実行犯ではないでしょ。
「竜馬がゆく」だけを読んで、維新は竜馬がやってのけたみたいに
思ってる読者が結構いそうだが、幕末維新を動かしてたのは
ほとんど薩摩だよな。
龍馬暗殺はあきらかにフリーメーソンの仕業。
あいつらはいつも陰険な手段を使うからな。
春ですなあ
894 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 08:32:57
ってかいつまで続けるんだ?
>>875 どうせガセだろと思ってまず漢和辞典みたら載ってない
西洋は偉大ですたorz
俺、連休中に司馬さんのモノマネができるようになった
-----ここまで読み飛ばした-----
899 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 17:47:30
司馬が幕末の事語ってる本ある?
900 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 18:00:38
おっ、菜の花忌シンポジウム始まったぞ
田辺聖子って夫人に似てるんだな
福田みどり、田辺聖子、岸田今日子、井上ひさし、サエキけんぞう
義経読んでるけど、青池保子の
漫画 アルカサル 王城 と印象が重なる
904 :
無名草子さん:2007/05/07(月) 17:01:57
池宮彰一郎さんが死去されたそうです。
え…
ちょうど今池宮「高杉晋作」読もうとしてた所だよ。
ご冥福をお祈りします
三省堂神田本店でサイン会やってるの見たことある
インチキ軍学者みたいで、学者兼業作家とか評論家兼業作家とか
二枚目純文学者にはないいかがわしさが漂ってて、カッコヨスでした
907 :
無名草子さん:2007/05/07(月) 19:51:33
坂の上の雲読んでるが、竜馬がいく並に期待したほど面白くないんだが?
3巻の途中まで読んでるが、今後盛り上がったり感動できるかね?
軍事好きでない限り
3巻まででダメなら以降もダメだろう
>>907 3巻まで読んでダメなら先読むの止めたがいいよおも。
おまいには合わなかったとあきらめれ。
>>905 冥福なんて祈らんでいいよ。
司馬の盗作ばかりしやがって。
それなりに面白い本も書いたのに、晩節を汚した、って言葉がふさわしい作家だったな
>>907 読んだほうがいいと思う
ちょっと似たシーンあるから
坂の上と竜馬
蝉時雨、剣客商売で時代劇物にはまって
今「功名が辻」>「竜馬がゆく(1〜3巻)」な俺にお勧めってありますか?
十一番目の志士
北斗の剣
じゃなくて、北斗の人
燃えよ剣
918 :
無名草子さん:2007/05/08(火) 01:04:45
レスありがとうございます
司馬さん歴史物だけだと思ってたんですが剣客物成分が高いのも多いんですね。
>>915 竜馬を読んでいて高杉とか長州にも興味がわいて来てたんで、どんな風に描かれているのか楽しみです。
レビュー読んでみたら成長する以蔵って感じがしました。
>>916 司馬さん幅広いですね、千葉周作書いてるとは思いませんでした
昔剣道やってたのですが「剣は瞬速、心気力の一致」とか良い言葉ですよね。
>>917 うわw竜馬と飛ぶが如くしか知らなかったのが恥ずかしいっすわw
ドラマとか漫画でも土方は優遇というか愛されていますよね
大昔にやった白虎隊の京都動乱編でも新撰組は良い味だしてました。
どれも面白そうなのでこんど本屋に言った時に在った物から買うことにします!
最終的には全部買いそうですがw皆さんありがとうです。
項羽と劉邦が好きなんだが、司馬氏って他に春秋〜後漢末くらいの話書いてる?
長編は無いだろうけど短編で何かあったら教えてつかあさい
>>914 竜馬がゆく(4〜8巻)
>>919 項羽と劉邦の読後感は、なんとなくもっと中華モノを読みたくさせるんだよな。
漏れはそのまま陳さんの十八史ryに行ったよ。
>>919 残念ですが短編も長編も無いっすね、古代中国の話は項羽と劉邦だけです
924 :
無名草子さん:2007/05/08(火) 12:24:59
孫市に出てくる小みちが可愛いすぎる
司馬遼太郎は「中国は分からんので、(日本を含め)中国周辺の民族を書く」と確か言っていたね。
中国を書いたのは項羽と劉邦以外には、
古代ではないけれど、「韃靼疾風録」で明末清初をわりと書いていたと思う。
200〜300年後に司馬さんが再び現れて、現代の俺を題材に一冊書いてもらって、さらに俺も200〜300年後に再び生まれて読む
これが俺の夢
100年後とか1000年後の歴史書を見てみたいって気持ちはあるなぁ
これからの世の中はどうなっていくんだろう
1000年後には人類生き残ってなさそう。
929 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 00:22:10
戦雲の夢読み終えた。
こんなに素晴らしい作品だとは思わなんだ
お主等、好きな司馬対談集って何さ?
俺は、
「日本人を考える」と
「日本人と日本文化」だ。
「土地と日本人」も捨てがたい。
それらもイイが「時代の風音」かな。堀田さんと司馬さんどっちも凄い。宮崎おもしろい。
「人間について」もおもしろいよ〜。医者がらみの話
海音寺とのやつ
短編の「鬼謀の人」と「英雄児」を読んだ
「花神」と「峠」はちょっと読むには長いって人には丁度イイ長さだね
私はどっちも先に長編の方を読んでいたけど、この短編も充分面白かった
935 :
無名草子さん:2007/05/11(金) 08:08:53
今日土方の命日だから墓参りいってくる
936 :
無名草子さん:2007/05/11(金) 10:45:21
日野高校のやつこの時間に登校とかまさにバラガキ
久々に「俄」読み返した。
これやっぱり最高だわ!
他にも沢山良い作品あるが、この作品だけ異質な面白さがあると思う。
なんだろう、この軽やかさは…
かわぐちかいじの沈黙の艦隊って
竜馬の海援隊設立の思想がベースになってるのかな
いま太閤記読んでるが司馬は秀吉のこと好きすぎだろwwwww
あまりの完璧っぷりにだんだんイライラしてきたぞ
秀吉と言えば
筑紫が「角栄と秀吉って似てますよね」と司馬に言ったら
「どこが似てんだ( ゚Д゚)ゴルァ!!」
と言って不愉快そうにしてたらしい。
なんでも「街道をゆく」に出てくる歴史上の人物は秀吉が一番多いらしい
司馬に限らず、大家の書いている秀吉って皆凄すぎる様な気が・・・
むしろ秀吉をつまらなく書く方が難しいね
司馬は角栄が大嫌いだしな。
946 :
945:2007/05/12(土) 21:16:32
検索してみたら見つけたかも
日本文明のかたち―司馬遼太郎対話選集〈5〉
に収録されてる
日本人とリアリズム(山本七平)(リアリズムなき日本人;田中角栄と日本人)
これで合ってるかなぁ?
現代について語る司馬遼太郎に興味があるので読んでみたいと思った
筑紫は秀吉嫌いなんだろうな
あの人アレだから
嫌いというか、角栄の日本列島改造論を司馬がどう思っていたかは、
土地を投機対象にすることをあれだけ問題視していたことを考えれば、
想像がつくはず。
筑紫はわざと司馬の嫌いな角栄を秀吉に似てるだなんて言ったんだと思う
日本列島改造論は口だけだと思ってたら、あいつは
ほんとにやりやがったみたいなのを、何かで読んだ覚えがあるな。
国民的ガス抜き作家の面目躍如だな
「土地と日本人」を70年代に出したのは、卓見としか言いようがない。
出版社に自分で企画を持ち込んだらしい。
でも未だに「司馬は資本主義を分かっていない」
で片付けられてるよな。
アームストロング砲読んだが
なかなか面白い短編何個かあって楽しめた
与六の話が好き
確かに司馬は資本主義をわかっていないかも知れない
しかしあの土地バブルが間違っていたことだけは事実
957 :
無名草子さん:2007/05/14(月) 13:18:49
>>956 同感。
司馬マンセーの谷沢が、渡部昇一との対談で
司馬を絶賛しつつも、唯一その点がいけない、みたいなことを云っていた。
でもねえ、結局司馬さんは正しかったと想うよ。結果論としてでなく。
資本主義の精神は健全な運営のもとにのみ成立するってことだね。
ちょっと明治憲法の解釈運用にも似てるかも
6年前に放送されたN*K正月ドラマ「菜の花の沖」のビデオが出てきた。
観てなくてキボンの人はメール呉さい。来週引っ越すので急ぎ
うらわ美術館で「生誕100年記念 須田剋太展−生命の讃歌−」
をやっているようです。6月24日まで。
正直、「街道をゆく」の挿絵を描いている方の絵は二人とも好みの絵じゃないんだよなー
>>946 > 日本人とリアリズム(山本七平)(田中角栄と日本人)
この対談は、「八人との対話(文春文庫)」にも載ってますよ。
ここでは、日本的政治風土からみた田中角栄的機能に対して評論してますが、
量は数頁にすぎないですし、対談なので文章の濃度は濃くないです。
なお、言葉使いがぞんざいには感じますが、人間的な好悪は言ってないですね。
※「日本人とリアリズム」の初出
第1章 リアリズムなき日本人 文藝春秋1976.09
第2章 田中角栄と日本人 文藝春秋1977.01
第3章 日本に聖人や天才はいらない 文藝春秋1977.02
対談が行われたのは、正にこんな時期
1976.02.04 米国上院委員会にてロッキード事件発覚
1976.07.27 田中逮捕(受託収賄、外国為替・外国貿易管理法違反)
1977.01.27 田中に対する公判開始(東京地裁)
>>959 浦和ですかい。武州熊谷の産だから地元では忘れられてないてことかな。>須田画伯
画集とかカラーで見たことないけど、司馬さんいわく赤の名手だそうですな。
根来塗の赤を見た衝撃で、自分の作品をひとつお蔵入りにしてしまったというエピソードが街道にあった。
>>960 挿絵描きは三人いなかったっけ?
>>961 街道を行くの潟のみちとか佐久平んとこを行くところがちょうどその時期で、
やっぱり土地に対する司馬さんの感覚が色濃く出てる。小諸で飯食うときの話が面白い。
岩田村っつーとこで飯食ってるときに田中角栄が逮捕されたというニュースが載ってた。
963 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 16:13:37
司馬遼太郎の小説ほとんど読んでて、亡くなった時は何日も泣いた。
あれほど日本の行く末を心配していた司馬さんが亡くなってこれから日本はどうなるんだ。
とまで思った。
ある時、司馬遼太郎はサヨクだ。と書いてあるのを読んで目からうろこだった。
小説以外の文には??の時もあったので、とても納得がいった。
あっというまに冷めて、追悼本なんかも大量に処分した。
自分がこれほどサヨク嫌いだったとは、小説はとてもおもしろいので読んでおいてよかった。
目に鱗がついたの間違いじゃね?
この手のあからさまな書き込みはあぼーん推奨
どうでもいいことなのかもしれないが。この前からこの下にある
「このスレを見ている人はこんなスレも見ています」にある
ぼくの夏休み3が凄すぎで痴漢リアル乳搾り [ハード・業界]
って何?w
司馬さんの信長・秀吉・家康に対する評価を知りたいんだが、エッセイに書いてないかな?
太閤記では秀吉>信長って感じがする
でも信長信者に対するフォローなのか秀吉に「この人(信長)は神だ」とまで言わせてたりする
つ【街道をゆく43・濃尾参州記】
970 :
無名草子さん:2007/05/17(木) 03:35:24
昔、「ひとびとの跫音」を読んだ。難解だった。
最近、「ひとびとの跫音」を再読した。やっぱり、難解だった。
だれか、解説して!!
×だれか
○たれか