【サブカル系】マイナー文学の書籍【タコシェ的】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1無名草子さん

マイナー文学こそが言語を新たに創造する――
こんなふうにかたっているのは
ドゥルーズとガタリだったのではないだろうか。

このスレッドの目指すところは既にして
『カフカ〜マイナー文学のために〜』の中にある。

ネットでしか入手できない非流通本や、
書店では絶対入手できない非売品の本のこと、
池袋リブロのぽえむぱろうるとか、
中野ブロードウェイのタコシェとか、
神保町の書肆アクセスとか、
自費出版本とか個人零細出版社とか、
そんなマイノリティを語ってみないか?
――ドゥルーズ=ガタリとともに。
2無名草子さん:2007/02/10(土) 14:59:03
中野ブロードウェイのタコシェで「KEMANAI」というマンガを買った。
あの店のいかがわしい雰囲気が好きだ。
3無名草子さん:2007/02/10(土) 19:33:17
蛸シエってどこにあんの
4無名草子さん:2007/02/11(日) 01:26:05
つタコシェ
http://www.tacoche.com/
5無名草子さん:2007/02/11(日) 02:03:43
まんだらけの先んとこにあるやつね。
6無名草子さん:2007/02/11(日) 10:05:50
まんだらけはよく行くぞ
7無名草子さん:2007/02/11(日) 20:49:08
漫画はよまない
8無名草子さん:2007/02/12(月) 12:18:15
ネット古書店ならぬネット出版社もいくつかあるね。
9無名草子さん:2007/02/12(月) 15:59:29
たとえば?
10無名草子さん:2007/02/12(月) 16:42:16
ISBNコードのない本ってことか
11無名草子さん:2007/02/12(月) 21:43:15
結構いっぱいあるんでねーの
12無名草子さん:2007/02/12(月) 23:46:52
非流通本のコレクターが友達にいるけど
まるでハイエナのような奴だよ。
あと出版社が無料で書店に置いてるPR雑誌なんかも。
13無名草子さん:2007/02/13(火) 08:54:56
波とか?
14無名草子さん:2007/02/13(火) 16:23:28
そんな屎本集めてどうする?
15無名草子さん:2007/02/13(火) 20:18:44
たでくうむしもなんたら
16無名草子さん:2007/02/13(火) 22:15:59
飛来はゆく「時々蝶のようにとまれたら」
17無名草子さん:2007/02/14(水) 00:05:06
チョウノヨウニマイハチノヨウニサス。
18無名草子さん:2007/02/14(水) 11:24:51
サンリオの本ほしい
19無名草子さん:2007/02/14(水) 11:39:13
>>18
けっこう最近のブルータスに、観音開きの見開き一面つかって
全冊の書影が載ってたな。あれ、そのままほしいなあと思った。
20無名草子さん:2007/02/14(水) 20:04:04
キティちゃん?
21無名草子さん:2007/02/14(水) 21:18:38
SF文庫でそ?
22無名草子さん:2007/02/14(水) 22:34:24
サンリオ文庫にはけっこうマイナーでへんなSF多いね
23無名草子さん:2007/02/15(木) 09:00:58
一冊ももってねー
24無名草子さん:2007/02/16(金) 00:20:43
中野ブロードウェイを語ろう Part 3
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1159109611/
25無名草子さん:2007/02/16(金) 01:01:21
森開社とか薔薇十字社とかも
26無名草子さん:2007/02/16(金) 21:09:31
蓼くう虫もなんたら
27無名草子さん:2007/02/17(土) 18:28:47
薔薇十字社
森開社
創土社
コーべブックス
奢覇都館
エディシオン・アルシーヴ
村松書館
冥草社
深夜叢書

このへんの情報が欲しいな
28無名草子さん:2007/02/18(日) 16:00:41
マイナー出版社なら、牧神社や南柯書局は外せないね。
29無名草子さん:2007/02/19(月) 13:28:42
奢覇都館の眼球譚が家にあったんで久しぶりに見てみたら、
定価5800円だった・・・。よく買ったなおれ、と思った。
30無名草子さん:2007/02/19(月) 20:52:01
たけーな
31無名草子さん:2007/02/21(水) 01:05:22
そこらへんだと1冊も持ってないよ。
32無名草子さん:2007/02/21(水) 21:38:22
奢覇都、牧神社、薔薇十字社を各1冊もってるな
33無名草子さん:2007/02/23(金) 16:55:18
すげー
34無名草子さん:2007/02/23(金) 18:32:19
ふんじゃ現代思潮社、シェル出版、大陸書房あたりも夜露死苦。
35無名草子さん:2007/02/23(金) 19:07:41
おっと白夜もお忘れなく。つってもなんか出してたっけ?て感じですが。
36無名草子さん:2007/02/23(金) 19:35:49
牧神社のアーサー・マッケン作品集成を
全巻揃で持ってるが未だ頁を開いたことが無い。
37無名草子さん:2007/02/23(金) 22:09:59
大陸書房は最近ようやく品薄になって値が上がってるね。
数年前まで300〜500円だったのも軒並み1000円以上になった。
これもネット販売普及の影響かな。

大陸シリーズを文庫化したボーダーランド文庫も
最近見かけなくなったので、これからどんどん
値上がりするんだろう。
38無名草子さん:2007/02/23(金) 23:38:22
ボーダーランド文庫って例えばどんなラインナップ?
39無名草子さん:2007/02/24(土) 00:22:04
こないだ全ラインナップ(28冊)調べてみたよ。
タイトルは大陸版から変わってるのも多い。
コロージモのはたくさんありすぎて
どれがどれに対応するのか知らない。

1. 失われたムー大陸 / ジェームズ・チャーチワード[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 1)
2. 地球空洞説 / レイモンド・バーナード[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.6. -- (ボーダーランド文庫)
3. ピカトリックスの秘密 / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 3)
4. 宇宙からの福音 / ジョン・A・キール[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 4)
5. 神の進化計画 / マックス・H.フリント,オットー・O.ビンダー[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 5)
6. ムー帝国の表象 / ジェームズ・チャーチワード[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.7. -- (ボーダーランド文庫 ; 6)
7. 火星からの使徒 / W.レイモンド・ドレイク[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.7. -- (ボーダーランド文庫 ; 7)
8. 地底都市の巨神 / エリック・ノーマン[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.7. -- (ボーダーランド文庫 ; 8)
9. 第三種接近遭遇 / J.アレン・ハイネック[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.7. -- (ボーダーランド文庫 ; 9)
10. オデュッセウスの宇宙船 / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.7. -- (ボーダーランド文庫 ; 10)
11. 謎の反重力網 / ブルース・L.キャッシー,ピーター・N.テム[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.8. -- (ボーダーランド文庫 ; 11)
12. 神の宇宙船 / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.8. -- (ボーダーランド文庫 ; 12)
13. 不思議現象ファイル / ジョン・A.キール[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.8. -- (ボーダーランド文庫 ; 13)
14. 宇宙人の超古代史 / W.レイモンド・ドレイク[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.10. -- (ボーダーランド文庫 ; 14)
40無名草子さん:2007/02/24(土) 00:23:01
15. 神々の秘密 / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.10. -- (ボーダーランド文庫 ; 15)
16. 衝撃のムー文明 / トニー・アール[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.10. -- (ボーダーランド文庫 ; 16)
17. 霊界写本 / ハンス・ホルツァー[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.12. -- (ボーダーランド文庫 ; 17)
18. プラトンのアトランティス / ライアン・スプレイグ・ディ・キャンプ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.12. -- (ボーダーランド文庫 ; 18)
19. 奇現象ファイル / F.W.ホリデイ[他]. -- 角川春樹事務所, 1997.12. -- (ボーダーランド文庫 ; 19)
20. ヒトラーとロンギヌスの槍 / ハワード・A.ビュークナー,ヴィルヘルム・ベルンハルト[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.2. -- (ボーダーランド文庫 ; 20)
21. 恐怖のポルターガイスト / ウィリアム・G.ロール[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.2. -- (ボーダーランド文庫 ; 21)
22. 謎の超怪奇ゾーン / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.2. -- (ボーダーランド文庫 ; 22)
23. 聖なる宇宙への帰還 / ピーター・コロージモ[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.4. -- (ボーダーランド文庫 ; 23)
24. ツタンカーメンの呪い / フィリップ・ファンデンベルク[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.4. -- (ボーダーランド文庫 ; 24)
25. 戦慄の超サイコ現象 / マッシモ・イナルディ[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.4. -- (ボーダーランド文庫 ; 25)
26. 空飛ぶ円盤同乗記 / ジョージ・アダムスキー[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 26)
27. 時の旅人ノストラダムス / ミシェル・C・トゥシャール[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 27)
28. 世にも不思議な物語 / スー・コヴァック[他]. -- 角川春樹事務所, 1998.6. -- (ボーダーランド文庫 ; 28)
41無名草子さん:2007/02/24(土) 01:15:59
結構あんだなー
42無名草子さん:2007/02/24(土) 02:22:35
雑誌「ボーダーランド」が廃刊になって、文庫も継続断念。
おそらくここのオカルト関連スタッフの残党は
アドリアネ企画とか学研M文庫に流れたんじゃなかろうか。
そっちでも大陸やサイマルのオカルト本リメイクをしてる。
43無名草子さん:2007/02/25(日) 15:08:29
いわゆるムー路線?
44無名草子さん:2007/02/27(火) 13:28:26
オカルトは固定読者いるしね
45無名草子さん:2007/03/01(木) 00:08:48
サンリオで一番レアは?
46無名草子さん:2007/03/01(木) 00:22:12
あ"、モーニングのムーさんってそういう事か
47無名草子さん:2007/03/03(土) 16:26:08
自営零細の書籍編集発行所「龜鳴屋」
http://www.spacelan.ne.jp/~kamenaku/index.htm

しぶい、しぶすぎる。。。
48無名草子さん:2007/03/04(日) 00:16:33
書肆心水とか月曜社なんかも渋い。
49無名草子さん:2007/03/04(日) 00:33:05
やはり、ここいらとなると、代表取締役一人、営業・総務・経理
‥社員一人、電話番一人、小遣い一人、全部一人で兼任‥という
とこでしゅか?、
50無名草子さん:2007/03/04(日) 10:22:51
ですね。。。
51無名草子さん:2007/03/06(火) 01:12:24
ペヨトル工房も今はないね。。。
52無名草子さん:2007/03/06(火) 01:14:10
ペヨトルか。懐かしいな。
53無名草子さん:2007/03/06(火) 02:10:53
サブカルといったら、中島らもや大槻ケンヂではないかと。マイナーでもないかもしれませんが。
54無名草子さん:2007/03/06(火) 15:06:55
>53
そりゃあソフトサブカルというか、サブカル入門編というか、
彼らはそんなもんでしょ。
55無名草子さん:2007/03/07(水) 20:10:23
アングラサブカルという言葉があってもいいかな
56無名草子さん:2007/03/07(水) 20:42:08
危ない一号とか? それとも薔薇十字社系?
57無名草子さん:2007/03/09(金) 13:22:03
サブカルっていうと軽いというイメージがあるんだな
58無名草子さん:2007/03/09(金) 21:56:14
実際軽いし
59無名草子さん:2007/03/09(金) 23:14:26
サムカルってレベルのものもあるよな。寒ッ軽ッ的な。
60無名草子さん:2007/03/09(金) 23:17:21
かと思えば、B級だけど重いタイプもある。
サバトとかペヨトルとかはそういう路線じゃね?
61無名草子さん:2007/03/10(土) 22:29:11
自分に酔いたい人向けだすな
ある意味軽い
62無名草子さん:2007/03/11(日) 23:43:35
自分に酔うのもいいもんだべ
63無名草子さん:2007/03/12(月) 21:20:17
んだんだ
64無名草子さん:2007/03/13(火) 13:06:44
精神病の本、新刊出ないかな。
65無名草子さん:2007/03/13(火) 13:55:35
みすずから出るよ
66無名草子さん:2007/03/14(水) 10:56:59
マイナー文学ってB級ってことよね
67無名草子さん:2007/03/14(水) 12:31:32
ちがいます。俗受けを忌避し表現の極北を目指した至高の作品たちです。
68無名草子さん:2007/03/14(水) 19:48:02
するってえと一種のアウトサイダーアートみたいなもんすか?
69無名草子さん:2007/03/16(金) 00:30:26
牧神社、南柯書局、薔薇十字社、森開社、創土社、奢覇都館あたりは
もう極北というか伝説というか幻というか、まあ燻し銀な感じ。
ペヨトル工房あたりはB級的なイメージもあるけど。
書肆山田、水声社、小沢書店、書肆心水、月曜社、現代思潮社、
このあたりにはぜひ頑張って欲しいな。
70無名草子さん:2007/03/16(金) 00:46:06
最近だと商売上は工作舍もその辺のレベルまで降りて来てるな
ていうかもう活動停止してる?
71無名草子さん:2007/03/16(金) 01:37:58
>>69
小沢ってつぶれなかったか?
72無名草子さん:2007/03/16(金) 03:05:50
<チラシの裏>
>>70
前、電話かけたら対応の悪いひとが出ました。
商売する気があるのでしょうか?
</チラシの裏>
73無名草子さん:2007/03/16(金) 12:07:12
サービス精神なさそ
74無名草子さん:2007/03/16(金) 12:25:19
天声出版
75無名草子さん:2007/03/17(土) 14:12:02
血と薔薇んとこね
76無名草子さん:2007/03/19(月) 01:10:17
ツワモノどもが夢のあと
77無名草子さん:2007/03/25(日) 19:04:14
天声出版って「血と薔薇」を出してたところかあ。
ほかに書籍では5冊しか検索でヒットしなかったよ。

ジョン・シルバ- / 唐十郎‖著 / 天声出版 , 1969
永遠なるヒトラ- / ヘルマン・ラウシュニング‖著 / 天声出版 , 1968
ゲバラの魂 / 諏訪優[訳]‖編 / 天声出版 , 1968
街に戦場あり / 寺山修司‖著 / 天声出版 , 1968
愛たちけものたち神たち / 白石かずこ‖著 / 天声出版 , 1968
78無名草子さん:2007/03/25(日) 19:06:09
>>71
小沢書店も鬼籍に入ってしまっていたとは。。。orz
79無名草子さん:2007/03/26(月) 20:10:22
小沢の本どうりで古本屋に出回ってるわけだ
80無名草子さん:2007/03/27(火) 17:40:21
思潮社なんかは?
81無名草子さん:2007/03/27(火) 18:05:59
なんだ、ここ
82無名草子さん:2007/03/30(金) 00:04:28
詩を出してる出版社は(ry
83無名草子さん:2007/03/31(土) 15:34:37
詩はなかなか売れないからね。
戯曲も売れないけど。
批評も部数は限られてる。
小説も最近は苦しい。
となると、硬派の版元は何を出せばいいのやら。。。
84無名草子さん:2007/04/03(火) 00:51:32
零細出版社がんばれ
85無名草子さん:2007/04/05(木) 13:59:59
本が売れないから厳しいよ。
86無名草子さん:2007/04/05(木) 15:33:54
零細の方が、まだなんとかなるだろ。
中途半端な規模の会社が一番きつい。
87無名草子さん:2007/04/07(土) 22:41:38
たしかに零細のほうがやっていけるかもな
88無名草子さん:2007/04/13(金) 20:50:55
みんな零細になればいいんとちゃう
89無名草子さん:2007/04/19(木) 14:26:45
タコシエの場所わからんかったorz
90無名草子さん:2007/04/19(木) 14:59:12
「藝文往来」 長谷川郁夫さん

文学の残照とともに

 箱に入った細身の本にトレーシングペーパーがかかっている。帯には〈小沢書店とともに生きた30年の
思い出を、「昨日の花束」として読者に捧げる〉の文句。本が無造作に積まれた表紙の写真は古本屋の店頭だ。

 英文学者の吉田健一、作家の中野孝次、画家の野見山暁治……。そうそうたる文学者、芸術家との交遊が
深い奥行きをもって語られる。「編集者として見聞きしたことをコーズリー(雑談、閑話)のスタイルで、半ば余技の
つもりで書いた」と言う。

 早稲田大在学中に友人らと小沢書店をおこした。編集方針に独自の美学を掲げ、小川国夫全集など小説から
画集まで幅広いジャンルの本を出版し、自ら装丁も手がけた。しかし7年前、文芸の退潮という時代の波に抗しき
れず会社は倒れた。以来、肩書は「小沢書店社長」から「文芸編集者」に変わった。
91無名草子さん:2007/04/19(木) 14:59:57

 再出発で事務所を構えたのは東京・神保町の近く。古本街を歩き、金策のために根こそぎ手放した蔵書を探すこ
ともある。<だがあきらめと欠落感に躓(つまず)きそうな気分に襲われることがある〉。文学の力を信じて作家と編
集者が結託した幸福な時代はすでに過去のものになったと嘆く。

 この本のあちこちに「文学」の残照がひっそり陰影のように浮かびあがってくるのは、単なる著者の趣味ではない。
古き良き時代の思い出は、多くの自社本を絶版にしてしまったことへの自責の念に転じる。「手がけた本はいわば
自分の分身。だから何を書いても、最後は癒えることのない傷に行き着いてしまう」

 昭和出版界の風雲児、長谷川巳之吉(みのきち)の生涯を追った『美酒と革嚢(かくのう)』(河出書房新社)を昨年
出版し、このほど芸術選奨・文部科学大臣賞に決まった。「客観的な評論ではなく、主観的な文学として読んでもらえ
ればうれしい」と話す。現在は詩人の堀口大學の評伝に取り組む。

 「僕は文学に救われたから、いつまでも文学とつながっていたい」。夕暮れの古本街を歩きながらぽつりとつぶやいた。
(平凡社、2200円)(良)

(2007年3月20日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/author/20070319bk11.htm
92無名草子さん:2007/04/22(日) 15:34:31
93無名草子さん:2007/04/24(火) 22:15:39
サブカルこそ命
94無名草子さん:2007/05/06(日) 17:42:55
あげ
95無名草子さん :2007/05/06(日) 18:20:50
要するに、大手はメジャー路線に動き、
零細弱小出版社がサブカルとマイナーで飯を食う。
これが理想。
96無名草子さん:2007/05/24(木) 23:46:12
硬派は?
97無名草子さん:2007/05/28(月) 22:58:32
硬派は倒産
98無名草子さん:2007/06/06(水) 12:01:04
硬派版元が生きにくい時代やなあ
99無名草子さん:2007/06/06(水) 12:13:15
二昔前はエロで稼いで、硬い出版物を趣味で、というのも
あったのだが
100無名草子さん:2007/08/02(木) 12:17:02
硬派リバイバル
101無名草子さん:2007/09/05(水) 01:42:51
もっと詩集を買え。詩人を助けてやれ。
102無名草子さん:2007/10/16(火) 01:58:32
あげ
103無名草子さん:2008/01/03(木) 06:12:40
新年age
104無名草子さん:2008/02/06(水) 10:42:42
タコシェにいこう!
105無名草子さん:2008/02/13(水) 02:02:57
最近タコシェで買ったのは「KEMANAI」というマンガ。
これがなかなか興味深い。
どういうジャンルに入れたらいいのかよくわからないけど、
SF的イラストレーションコミックとでもいうのかな、
線のタッチの魅力にまず目が奪われる。
最近出たのは「KEMANAI2」だけど1のほうは1年前くらいに出てた。
106無名草子さん:2008/02/13(水) 12:20:51
>>105
わたしも「KEMANAI」買いましたよ♪
1と2の両方持ってまあす
ジャンルわけかあ・・・
哲学のようでもあり、かつ文学のようでもあるかな
107無名草子さん:2008/02/16(土) 16:14:38
自費出版に慈悲を
108無名草子さん:2008/02/17(日) 17:48:44
>>106
>哲学のようでもあり、かつ文学のようでもあるかな
うーん、確かにストーリーがあるから文学的ではあるけれど
哲学的というのはどういうところなんだろう。
109106:2008/02/18(月) 12:28:54
>>108
>哲学的というのはどういうところなんだろう。
善悪について考察される物語です。

「怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように
気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。」
――ニーチェ「善悪の彼岸」より抜粋

わたしは「善悪の彼岸」は未読なのですが、この格言を読むと
悪と戦い正義を行う者はその過程で自身が悪にならないように自戒しなければ
ならないということですね。
ケマナイは敵に立ち向かう際にすでに怪物になりかけています。。。
ミイラ取りがミイラになってしまう危険性を秘めているのです。
ケマナイは当初は正義の代理人であったはずが、2においては正義を行使する
よりもただ憎い敵を倒すためだけに殺戮を繰り返しているようにみえるのです。
110無名草子さん:2008/02/29(金) 01:47:45
>>109
なるほど、ミイラ取りがミイラになってしまう危険性の提示により
善悪について読者に考えさせるということか。

ニーチェの場合は道徳的な善悪という判断基準をご破算にする地平として
「力への意志」における「良い悪い」というのをもってくるんだけど、
ケマナイの場合はどうなんだろうね。
無口なだけに余白を読まないとわからないなあ。
111109:2008/03/02(日) 19:17:42
>>110
>ケマナイの場合はどうなんだろうね。
>無口なだけに余白を読まないとわからないなあ。
わたしは「力への意志」は未読なのですが、ケマナイの場合「良い悪い」という
道徳的な善悪の判断基準というよりも、ひたすら殺された恋人への愛のためだけに
行動しているように思えますね。
彼女への愛ゆえに彼は復讐に専念する。
そう、ケマナイの行動は善悪の基準というよりも、恋人への愛なんですね。
ところが、その肝心な恋人にケマナイは復讐を非難されてしまうんです。
愛ゆえに行動しているのに、愛の有り方が誤った方向に行ってしまっている。
今後ケマナイの葛藤が色濃く出てくると予測するのですが、
その葛藤は「善悪」を超えて「愛」を考えさせられる展開になると期待しています。

そういえばね、曽野綾子さんがこんなことを述べておいでてした。
「法廷で裁かれるのは罪であって、愛だけは裁くことはできない」と。。。
112無名草子さん:2008/03/06(木) 00:14:27
>「法廷で裁かれるのは罪であって、愛だけは裁くことはできない」と。。。
たしかに裁かれるのは罪=結果で、愛=原因ではないけれど、
動機などの追求によって情状酌量が判決に盛り込まれることもあるから、
無機的に見える法というものにも人間的な面があるかもしれないなあ。

「善悪の彼岸」「道徳の系譜」「力への意志」といった著作の中で
ニーチェはキリスト教的、あるいは道徳的かつ人間的な《善悪》にかえて、
《力への意志》における《よいわるい》を対置してるんだけど、
その《よいわるい》はもっと根源的な次元での判断基準だとしてて、
宗教的でも道徳的でも人間的でもないところの、
野性的かつ本能的なものといえるかなあ。
この視点の手前の文脈には《価値転換》があり、
先の文脈には《超人》が出てくるんだけれども。
113無名草子さん:2008/03/07(金) 12:40:48
>>112
>動機などの追求によって情状酌量が判決に盛り込まれることもあるから、
>無機的に見える法というものにも人間的な面があるかもしれないなあ。
そうですね。
法は非情なものというイメージがあるのですが、実は結構「情」の部分が
占める位置は大きいのかもしれませんね。
何しろ、判決を言い渡すのは裁判官や陪審員という血の通った人間なのですから。

>その《よいわるい》はもっと根源的な次元での判断基準だとしてて、
>宗教的でも道徳的でも人間的でもないところの、
>野性的かつ本能的なものといえるかなあ。
本能としての《よいわるい》か、なかなか興味がありますね。
そういえばデカルトは方法序説の書き出しに
「世界の物のうちで最も公平に分配されているものは良識である」と書き、
当時教会権力に虐げられていた無名の大衆に良識=理性の覚醒を呼びかけ、
知のデモクラシーを唱えていましたね。
114無名草子さん:2008/03/07(金) 12:41:16

>この視点の手前の文脈には《価値転換》があり、
>先の文脈には《超人》が出てくるんだけれども。
「ツァトゥストラ」はずっと前に読んだきりなのでうろ覚えなのですが、
全編新約聖書のパロディでしたね。
それもイエスの説いた言葉と真逆なことばかり、、、
ときに辛辣、ときにブラック・ユーモアを交えての語り口調はなかなか印象的
でした。
ひとつだけ強烈な印象で残っているのは、「あなたのふさわしいときに死になさい」
という言葉。
旧約の「伝道の書」の「自分のときが来ないのに死んでならない」に真っ向から
意義を唱えたメッセージです。
イエスは神の意のままに死んだけれども、超人ツァトゥストラは自分の意志で
死ぬことを推奨するのです。
115無名草子さん:2008/03/12(水) 01:09:56
>>113-114
そのデカルトの説はちょっと怪しいかな、と思うな。
無邪気さというんなら話は別だけど。

「あなたのふさわしいときに死になさい」 か、
なにせニーチェはアンチクリストだしね。
そういえば「望みのときに」というブランショのレシがあったっけ。
116無名草子さん:2008/03/13(木) 23:45:02
超人ツァラトゥストラが自らの意志で死ぬことを推めるとき、
そこには人類全体の脱皮への促しがあるんだろうね。
つまり人間は没落し、超人が誕生する、という。
117無名草子さん:2008/03/26(水) 16:33:56

>>115-116
>無邪気さというんなら話は別だけど。
デカルトは「良識」というものがすべての人間に等しく備わっているとしていますが、
キリスト教では「人は生まれながらにして原罪を背負う罪人である」と
性悪説が前提なんですね。
デカルトは「良識」を「原罪」に打ち勝てる唯一の最後の砦として提唱したかった
のではないでしょうかね?
つまり、本能に打ち勝つのは良識=理性=思考を高く掲げたかったのではないかと。。。

>そういえば「望みのときに」というブランショのレシがあったっけ。
記憶がすでにおぼろ。。。
確かひとつの屋敷内で一人の病人の男性と彼を世話する二人の対照的な女性の
お話だったような・・・?
この男性は自らの望むときに死を希望しているのが随所に伺えるのですが、結局は自殺では
なく、病死という結末を暗示して終わっていたのではなかったかなあ……?
118無名草子さん

>超人ツァラトゥストラが自らの意志で死ぬことを推めるとき、
>そこには人類全体の脱皮への促しがあるんだろうね。
>つまり人間は没落し、超人が誕生する、という。
ツァラトゥストラは徹底した反キリスト者なのですが、キリスト者は当然ながら
自殺は神に禁じられているんですね。
人の死は神の御旨(みむね)によって決まる、つまり、人は自身の死を自分の意志で
司ることはならないわけです。
ところが、ツァラトゥストラは「人」ではなく、人を超えた「超人」ですから
神の束縛を受けないんですね。神の定めたすべての掟から自由なんです。
それゆえ、死は自らの意志で決めることができ、選ぶことができるというわけです。
人が神に縛られている間はなにもかも神の思し召しのままであり、神の木偶でしか
ないんですね。
ニーチェはこうした神からの束縛を逃れる手段として「神の死」と「超人」を提唱したので
しょうね。。。