5160 皆様へのお詫び RES
by 中村うさぎです
中村うさぎと申します。
長い間、このサイトを見てなかったので、このような事態になっていることを知らず、申し訳ございませんでした。
このたびのことは、もちろん私に責任の大部分があります。
私は出版の話をする時に、渚さんに「他サイトへの無差別宣伝書き込みはしないでくださいね」とお願いし、
てっきりお約束を守ってくださっていると思っていたので、このサイトも2ちゃんねるもチェックしていませんでした。
私との約束ならきちんと守ってくださるだろう、などと考えていたのは、まったく私の思い上がりでしたね。
ご迷惑をおかけした方々に、お詫びいたします。私の傲慢さゆえにこのような事態を引き起こし、
そのうえ何も知らずに放置していたこと、無責任と言われても仕方ありません。
ご批判は、ごもっともと思います。申し訳ございませんでした。
皆さんが、「そんな本、絶対に買うもんか」と思われるのは当然です。
私だって皆さんの立場なら、意地でも買わないでしょう。
本が出る前から不買運動が起きるなんて、さすがの私も初めてです。正直、困惑しております。
角川に対して、そして皆さんに対しても、どうやって責任を取ればいいのか、わかりかねるからです。
この責任の取り方について、今すぐには答は出せませんが、これからじっくりと考えたいと思います。
>>573 ただの妄想劇場だと疑ってる
けど、本当にセッティングされてる対面だったら
相応と準備や対策が講じられているのでは?
場違いな異物に突撃されたら、商売に支障が出るよ
さて。渚さん。
私は本当に、悲しい気持ちと悔しい気持ちで一杯です。
あなたは作家になりたい、商業出版社から本を出したいと、それだけを目標に生きてきたのではありませんか。
何故、約束を破って、自分からすべてを台無しにしてしまうのでしょう?
日曜日と月曜日、あなたとじっくりとお話をさせていただいて、私は少しでもあなたを理解しようと努力しました。
あなたが「何者かになりたい。何者かにならないと、自分の人生には価値がない」と思い込んで焦る気持ちは、
私にもよくわかります。私だって、そのような想いを抱えて、ジリジリしながら生きていた頃があるからです。
今だって、思いどおりの自分になれない自分自身に、常に怒りと不満と焦りを抱えています。
だからこそ、私はあなたの中に「自分の鏡像」を探そうと思ったのだし、あなたの抱える鬱屈を共有したかったのです。
対談の時に申し上げましたよね?「私はあなたを救ってやろうなんて、そんなことは考えてません。
私はあなたを通して、自分を見つめたいだけなのです」と。
ですが、私はあなたを理解できない。確かに約束したはずなのに、その約束を簡単に踏みにじるあなたを、
どうしても理解できません。あなたを理解できるかと思った私が傲慢だったのは明らかですが、
それを認めつつも、あなたを少しでも理解したかったのに、と、悔しい気持ちで一杯です。
渚さん、あなたは「自分の世界を共有してくれる人が欲しい。だから小説を書き続ける」とおっしゃいました。
その気持ちは、私だって同じです。少しでも誰かとつながりたい、自分の作品を通して誰かと心を共有したい、と、
それだけを考えて、私は、読んでももらえないかもしれない駄文を書き続けているのです。
ならば、少しでも他者と心を共有したいのならば、このような行為をしてはなりません。
あなたの行為は、他者とつながるどころか、他者との関係を断ち切っているのです。
こんなことをする人の作品を、誰が読みたいと思うでしょう?誰が、あなたと心を共有したいと思うでしょう?
そっか近所のマック○バリューは大手?
でも規模が違うと多少変わるかな?
見に行ってきます
渚さん、大人になってください。自分に対して、客観性を持とうと努力してください。
私たちの仕事に、客観性は大切です。自分が何を言っているのか、何をしているのか、
何を書いているのか、常に自覚していなくてはなりません。
自覚していれば、たとえ批判を浴びても、堂々と受けて立てます。
でも、あなたは、自分の行為に対する批判に反論できますか?
ちなみに「止めないでね」なんていうのは、反論ではありません。
反論というのは、相手にきちんと自分の正当性を訴えることです。
反論できない時は、潔く謝らなくてははなりません。謝ってください、渚さん。お願いします。
と、このようなことを渚さんに説教した以上、私も、きちんと皆さんに謝らなくてはなりません。
何故なら、渚さんの行為に対して、そして私の判断ミスに対してのご批判に、私は何ひとつ反論できないからです。
渚さんと本を出そうと考えたことは、私の間違いであったかもしれません。
私は渚さんを知りたかったし、、その心に触れたかった。
そんな私の利己的かつ思い上がりも甚だしい欲求が、皆さんに多大なご迷惑をおかけしてしまいました。
冒頭でも申し上げましたように、責任の取り方は、これからじっくりと考えます。
まずは、皆さんに、お詫びの言葉だけでも、受け取っていただければ幸いです。
長文の書き込みで、失礼いたしました。
中村うさぎ
2004/03/11 00:29 D