萎えるスレタイやの。
3 :
無名草子さん:2006/11/25(土) 19:12:26
中間選挙の詳細について正確に伝えることができるが
中間選挙が与える日本への影響に関する記述が弱い
イギリスとロシアの新聞とは対照的
そこに日本の新聞が衰退する原因がある
ナショナリズムとは普段は特段意識することはないが
外国人に日本をコケにされたりすると発露する
ロシア人が日ごろ、大統領をボロ糞に非難しているにもかかわらず
外国人がロシアの大統領を侮辱するのは断じて許さない感覚と同じ
田中真紀子は外務省が病んでいる事を知っていたが
医師免許を持っていなかったので
外務省を生体解剖してしまった
圧倒的軍事力を持ち、戦争になれば負けがないアメリカは
他国の世論より、自国の世論を優先する
多民族国家が分裂することを恐れる
ゆえに、インテリジェンス工作もそういう方向性になる
フセインは生け捕りにすることが必要だと、イギリスは考えた
フセインを暗殺すれば、同人は殉教者として死後も権威を持ち
同様の独裁者を再び誕生させてしまう可能性がある
捕まったフセインは何度も口を開けさせられ
喉の奥まで懐中電灯で照らされ、DNA照合のタメに
粘膜を採取されているところが何度もテレビで放映された
これを見たイラク市民は
異教徒のまえで、言われるがままになっているフセインを見て幻滅
これで権威は失墜する
神の喪失によるヨーロッパ文明の危機を
多発する自殺とニヒリズムに見出す
無神論的ニヒリズムを非難するドストエフスキーに注目
ドストエフスキー過酷な現実と対峙せず、運命をおとなしく受け入れる
登場人物を理想像とすることを激しく非難する米原万里
米原万里とマサリクは共通の考えを持つ
テポドン1号が発射成功したときは
労働新聞の一面に打ち上げ写真が載るなど
北朝鮮側の興奮具合が伝わってきた
しかし核実験後の北朝鮮は静かなもの
ただ、じっと各国の反応を注視していた
特にアメリカを
北朝鮮の核実験に対して
ロシアの反応は素早いものだった
イタルタス通信を使い報道している
イタルタス通信を使うということは
情報としての確度、精度が高いことを示している
北朝鮮とイランは実験データを共有している
これは自国で実験を重ねることと同義だ
韓国の外交官でさえ、北朝鮮の核保有に関しては
「あれは、いずれ自分たちのものになる」との考えを持ち
同じ民族として誇りを感じる、などという感想を持っている
哀れ
核拡散を防ぐタメに
アメリカは恫喝も懐柔も辞さないことは歴史が証明している
アメリカは表立って迂闊なことをする国ではない
核拡散防止という大義名分があれば
議会も世論もマスコミも、政府を非難することはない
ゆえに、北朝鮮は核保有をアピールすれば
アメリカとの交渉の機会を表裏の両面で得ることができる
インテリジェンスについて学ぶにはその道の一級のプロの回想録やインタビューを丁寧に読むこと
印刷屋とカメラマンという偽装ならば、さまざまな文書や写真を所持していても怪しまれない
たとえ人間的弱さで失敗した工作員でも、最後まで面倒を見るというインテリジェンスの掟
西ベルリン市長をつとめていた社会民主党の大物政治家ヴィリー・ブラントを標的にする。
ブラントの社会民主主義的思想にマルクス主義の影があり
しかもユダヤ人に対する意識が強いので、取り込みが可能と考えたのだ。
首相になったブラントは、ギョームに頼み込んで私設秘書を引き受けてもらう。
そしてブラントが進めた東方政策(ソ連・東欧諸国との関係正常化)に助言を求められるようになったのである。
マサにミラクル
20 :
無名草子さん:2006/11/30(木) 13:49:46
佐藤優は、ゴルバチョフがクーデターで監禁されたときもクリミアの別荘だというのをしってたんだったか?
ということは相当権力の中枢にくいこめてるんだな,
其の分日本の情報もロシアにながしてるんでゴタゴタしてるんだな
21 :
無名草子さん:2006/11/30(木) 20:07:35
佐藤優が休職してから、日本はロシアに舐められっぱなし。
で、このオジサン復職できるの?
>>22 無理
外務省は正式に止めさせたくて仕方ないが
その後に何をいわれるか怖くて何もできないでいるってのが現状
インテリジェンスには文書諜報という分野がある
情報統制の厳しい国家の新聞や、雑誌等の公刊物を
徹底的に読み込み、行間から対象国の内在的論理を読み取る
与党で絶大な権力を保持している政治家との連絡を密にして
自己の安全保障をとりつけている外務官僚
これぞ外務官僚の鑑
外務省が今日のような状況に陥った最大の原因は外務官僚の能力低下にある
能力が低く、外務省の外に出た場合、現在の収入を維持できないという不安があるから
蓄財に走るのである
能力に不安があるから、リスクがあるが国益のために必要な外交政策の企画立案を怠り
いい訳だけを考えるのである
能力に不安があるから、キャリア職員は過度に尊大になる
またノンキャリア職員も能力に不安があるから
専門の語学や地域事情の知識を基に
キャリア職員と張り合っていくという気概をもたずにいじけていくのである
27 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 08:07:29
鈴木宗男は、「私は騙すより騙される方がいい」といった、佐藤優は、甘いがそんな宗男
がすきだという、
この甘さが日ソ中立条約をやぶってソ連の侵攻を許した,
人としては宗男は正しいのかもしれんが、国として
というのがある、
28 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 08:10:37
まことに仁に志せば悪無し(本当に相手の心を思いやれば悪いことにはならない)
29 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 08:13:40
>>27 この甘さが日ソ中立条約をやぶってソ連の侵攻を許した
とか言っているが
お前、馬鹿だろ
30 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 08:59:35
>>26 そもそも敗戦で外交の基本政策を丸投げした歴史があるわけだが、
何時と比較しての話だ?
>>29 確かに
>>27の議論は前段と後段が結びつかない。ムネオにどうして
大戦時の対ソ戦略の責任がある?
31 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 16:25:29
大戦時の責任があるとはいっとらんだろ、
まことに仁に志せば悪無し(本当に相手の心を思いやれば悪いことにはならない)
取調官に対しては、西独法で求められている本名、住所、生年月日だけを伝え
その後は黙秘し、在ボン東独代表部が指定する弁護士とだけ接触する、というのがマニュアルだった。
こうすれば西独憲法擁護庁は、逮捕した者が東独スパイということはわかるが工作の全容を知ることはできない。
西欧民主主義社会の人権保全システムを最大限に活用した効果的防御法だ。
しかし、ギョームはこのマニュアルを守らなかった。
ギョームの家庭生活は破綻し、愛人がいた。
愛人はギョームの秘書で、逮捕のニュースを知って自殺未遂をしている。
法擁護庁が愛人を責め立てることは必至だった。
そこでギョームは秘密を供述する。
この点についてヴォルフは特に非難もせずに、人間としては仕方がないと見ている。
34 :
無名草子さん:2006/12/04(月) 01:01:16
35 :
無名草子さん:2006/12/04(月) 01:20:47
>>27 馬鹿は、その甘さが国にとって命取りとか漫画レベルの内容と格言で
何か悟った気になるのか?
36 :
無名草子さん:2006/12/04(月) 01:29:15
>>31 お前が的外れな説教をしたい対象は鈴木宗男だろw
鈴木宗男スレに行け
イギリス秘密情報部(SIS)は
最も秘密のベールに閉ざされた対外インテリジェンス(諜報)機関と言われている。
そもそもSISという正式名称よりもMI6(軍事情報第6部)という
実際には存在しない擬装名の方が映画「007」シリーズなどで有名になっている。
外交と対外諜報は業務内容で重なる部分もあるが
外交が国際法を遵守するという建前の下で展開される表仕事であるのに対して
対外諜報は何でもありの裏仕事だ。
外交官と対外諜報機関員は、文化も訓練も異なる。
一般論として、業務に重複が生じると官僚組織の関係は険悪になる。
従って、外務省と対外諜報機関は別組織にするのが主流である。
しかし、主要国のなかでもイギリスだけは外務省傘下にSISを置いている。
SISは外務副大臣によって統括されるという建前になっているが、首相にも直属している。
国家存亡に係わる重要なインテリジェンス機関を
外務副大臣という比較的低いランクの政治家の監督下に置くのは
対外諜報が汚れ仕事であることに起因する。
スキャンダルやトラブルの発覚で首相や外相の責任が追及されるようなことがあってはならない。
大きな政治問題になることを避けるための安全弁なのである。
イギリスの対外諜報活動が、実際には首相の指揮下で行なわれていることは公然の秘密である
佐藤さん、ポロニウム事件へのコメント
どこかで出してますかね。
41 :
無名草子さん:2006/12/07(木) 20:46:36
もっと痩せてよ。
テッシーと並ぶと悲惨だ。
イギリスの官僚も日本の官僚と同じくらいに嫉妬深いのであるが
よい仕事に対しては嫉妬心を乗り越えて認め合う文化がある。
それゆえに外務省傘下に対外諜報機関を置くことができるのだ。
このような嫉妬心を乗り越える文化は
オックスフォード大学、ケンブリッジ大学出身者を中心とする貴族的雰囲気の中で作られる。
「エリートは特別の義務を負うのが当たり前だ(ノブレス・オブリージュ)」
という伝統に支えられてSISは存在している。
従って、SISの職員は公募されず
徴募担当官が大学生や大学院生に声をかけて
密かに要員を採用するという縁故採用の手法がとられてきた。
外務省職員が在外勤務で蓄財したカネについては
他の日本国民と同じ水準で課税する
資本主義社会でカネと権力は正の相関関係にある
生涯所得として見た場合
在勤手当をもとに少なく見積もっても1億円を超える所得について
外務省職員が課税を免れている現状が外務官僚に
「われわれは特別の人種なんだ」
という根拠のない優越感を抱かせる原因になっている
国税庁が在外公館から帰任した外務職員に対して税務調査を行い
公平な税負担をさせる
外務省在外職員の在勤手当や住居手当について答申する
外務人事審議会を廃止し
その機能を人事院に移管する
外務人事審議会には調査能力がなく
実際は外務省大臣官房在外公館課が作成するデータによる
「お手盛り予算」となっている実態にメスをいれる
外務省がいかに外交政策で尽力しても
「カネでおかしなことをしている」
という印象が一掃されない限り
信頼を回復することはできない
人事課の機能を強化する
外務省の腐敗と停滞の温床になっている
スクールとマフィアから人事権を奪う
狭い語学スクールの中の閉鎖的なネットワークが
澱んだ人間関係による不公正な人事や
在外公館に勤務したときの不正蓄財
外交特権濫用(例えば飲酒運転による交通事故の揉み消し)
による「黒い連帯」を生み出している
スクールがもつ、所属する職員の不祥事に関するデータを
人事課に引き渡し、一元管理する
研修体制を強化する
しかし、このSISの採用手法に最近大きな変化が生じた。
4月末にSISが対外諜報機関員の求人広告を新聞や雑誌に掲載したのである。
朝日新聞が「作戦要員」と訳しているのは工作員と置き換えてもよい。
現場で情報収集活動や謀略活動を行なう諜報機関員のことだ。
筆者の見立てでは、作戦要員については
形式上公募のをとっても、実質的には縁故採用が継続される。
SISの徴募担当官が、事前に人物調査を済ませた候補者に最終段階で
「公募に応じる形をとってくれ」と耳打ちするのであろう。
他方、語学・地域専門家や分析専門家については実質的な公募が行なわれることになると思う。
米CIA(中央情報局)や独BND(連邦情報庁)では
分析部局と工作部局は区別され
一人の対外諜報機関員が工作と分析に同時に従事することはない。
イギリスの場合、両部局間の人事交流も頻繁で
対外諜報機関員が自らの担当する工作について
偏見をできるだけ排除して客観的に分析する能力がある場合には
一人で工作と分析の双方に従事することもある。
少数精鋭主義をとるSISの機関員は、工作の全体像を把握することができる。
この仕組みがイギリスの対外諜報の強さだったが、公募制の導入でこの文化も変化するであろう。
具体的には公募で採用した職員を分析に従事させ
適性を見た上で工作部門に転出させるという人事政策をとることになると思う。
同時にSISの分析部門は民間との交流を強め
大学やシンクタンク、さらに損保会社の調査部門などと関係を強化し
民間の情報を国家のインテリジェンスに活用する仕組みを整える。
このような形態で「情報機関が公益に資していることを常に国民にアピールする」のである。
岩波から立派な本が出たね。
外務省入省時点では比較的優れた資質を持ち
研修でもそこそこ成果をあげた人物についても
専門職では三十台半ば、キャリアでも四十台半ばを超えた人々で
能力のある人々がほとんどいなくなってしまうのは
組織より与えられた課題が小さくなってしまうから
これがポストが人を作るということ
組織には、組織が必要とする水準に個人の能力を引き出す本性がある
人間の能力は与えられた器に合わせてできる
私が今まで会った中でもっとも語学に通暁していたのは
ロシア科学アカデミー民族学・人類学研究所の
セルゲイ・アルチューノフ教授
鈴木パージの結果、政治家の「介入」を外務省が認めないということは
裏返せば
外務省が政治の力を使えなくなるということである
これから暫くの間は
外務省の外側で作られた政治家と結びついたチャネルが
大きな外交を動かすことになる
外務省はある意味で執行機関になる
米国の国務省のような役割になる
ユダヤ人は、質問に対して積極的な答えをせず
再質問で応答することがほとんどである
これも基本的に歴史を信用しない
人間の言葉を究極的なところで信用しないという
ユダヤ人的思考の反映と僕は見ている
彼らは徹底的に議論をする中で
「議論にならない部分」を掴み
それにより相手の人間が信頼できるかどうかを判断する
このような人間観察術は正しいと思う
一級の宣伝工作の場合
「答え」(こっちにとって都合のよいシナリオ)を
こちらから提示してはなりません
こちらからは、断片だけを提供し
それにより受け手が自ら組み立てたシナリオが
われわれのシナリオに「偶然」一致するという方向に
うまく誘導することが適切です
人間は他者から押し付けられたものよりも
自ら組み立てたものに強い愛着を感じるという
本性があるからです
裁判長がカリカリしているが、勝手にカリカリしていればよいだけの話である
「切れる」のは
全く事実無根の誹謗をされた場合か
本当のことを指摘された場合の
いずれかである
外務省のように成果が数字で出ない官庁は
外部からの刺激がないと
「椅子取りゲーム」に収斂していくような文化があります
大学が全共闘運動で機能不全に陥った時期に学生だった人々が
現在外務官僚幹部になっているが
この人たちはいちばん重要な時期に基礎的な勉強をしていない
この連中は自分より上の世代の権威は認めないが
下の世代の台頭も許さない強圧的なところがある
この世代が去らない限り
外務省の組織が本格的に変化することはないと僕は見ている
しかし、今回の獄中生活を通じて
理不尽な状況を理解するために
いかに旧約聖書に書かれているユダヤ人の知恵が役に立つか
ということを実感しました
ヒュミントのプロは偶然を装って接近してくることが多いが
事前に工作対象者についての十分な調査を済ませている。
ファースト・コンタクト(第1回接触)の目的は
情報入手よりも人間関係の構築、具体的には2回目の接触を担保することだ。
第1回目で情報入手にガッツキすぎると警戒されてしまう。
他方、あまりおとなしくしていると相手の印象に残らず
次の接触につながらない。そこでよく使われるのが「物を借りる」という手法だ。
例えば、ロシアにおける北朝鮮問題の権威かつて平壌に勤務し
金日成や金正日と食事をしたこともあり
現在も朝鮮労働党幹部と人脈をもっている学者を工作対象者とする場合について考えてみる。
このような学者は、日本政府に利用されるのではないかという警戒心が当然のことながら強い。
従って、まずその警戒心を解きほぐす必要がある。前もってこの学者に著書があるかを調べておく。
もちろんロシア中央国立図書館(旧レーニン図書館)に行って、その学者の主要な著作に目を通しておく。
本を出すような人間には、自分の主張を理解してもらいたいという欲望がある。この欲望につけ込むのだ。
その際、鍵を握るのが「絶版」になった本である。
第1回目の接触では、さりげなく相手が最も自信をもっている言説に水を向ける。
熱心に耳を傾け、「もっと詳しく知りたいのだが、よい本があれば貸して欲しい」と頼む。
ここで「くれとか売って欲しい」と言うのではなく「貸して欲しい」というのがポイントだ。
そして絶版本を借り出す。借りた物は必ず返さなくてはならない。
ここで第2回の接触が自然に担保されるのである。
あとは工作対象者とのの呼吸だ。
人間の心理として「貸し・借り」はとても重要だ。
悪質な訪問販売業者は、まずボールペンや鍋などを客にタダで渡し
その後、高価な商品の契約をとりつけるというスタイルをとることが多いが
これは「借りは返さなくてはならない」という人間の心理に巧みにつけ込んだ工作なのである。
逆に相手に「貸し」があるという意識をもっている人は
その貸しを返してもらうことについてはそれほど抵抗感がない。
したがって、このような心理を工作対象者にもたせ、食事の席に引き出してくるのだ。
私が512日間の独房生活を終え、東京拘置所から保釈になったのが
2003年10月8日、それから2カ月が過ぎ
獄中生活で衰えた脚の筋肉も少し元に戻った年のクリスマスイブ(12月24日)に
東京地方裁判所406号法廷で私の背任・偽計業務妨害事件の公判があった。
現役外交官時代に私の盟友であった人物に対して弁護人が反対尋問をする期日だった。
証人は私への人間的親しみを失っていないことが証言の端々から感じられた。
同時に外務省員として生き残っていかなくてはならない。
傍聴席には外務省から送り込まれた職員が細かくメモをとっている。
生き残るためには真実のすべてを語ることはできず
また、検察庁と外務省が裏ですり合わせたストーリーを維持しなくてはならない。
証人はとても辛そうだった。
私は被告人席から小声で
「無理をしないでいいから。自分の生き残りだけを考えろ」と言った。
証人は私の目をみて軽くうなずいた。
現在の日露関係は2001年3月に交わした「イルクーツク声明」から離れている
1993年10月の「東京宣言」ではなく
日本とロシアがもっとも歩み寄った「イルクーツク声明」から出発すれば成果が期待できる
私がソ連崩壊前後、ロシア、沿バルト諸国(エストニア・ラトビア・リトアニア)
トランスコーカサス諸国(アゼルバイジャン・アルメニア・グルジア)における革命
内乱の過程で見たのは、やさしいまなざしをした人が
結果として残虐な政治の支持者になることが多いという逆説だった。
自らの民族や国家のために自己の命を投げ出す覚悟のある人物は
たいした抵抗感なく他者の生命を奪うことができるのである。
本当の外交とはそんなものじゃあない。
国内では、『こいつは中国の手先じゃないか』『ロシアの手先じゃないか』
などと批判されながらも
外では絶対に譲れない日本の原理原則を主張して
両側から板ばさみにあいながらも粘り強く交渉を進めていく。
そういう外交官が少なくなりました
この新聞社として
どの言説に信憑性があるかについての評価は巧みに避けている
あの新聞社は記事の振幅が激しい
ただ外国の新聞社の記事を垂れ流しているだけ
継続して記事を読んでいると
頭が錯綜して、わけがわからなくなる
人に真実を話させる才がある
私の記憶は映像方式で、何かきっかけがあるとその映像の中の人物が動き出し
話し出すので、本を読む場合にもその方法で記憶を定着させる。
例えば、旧約聖書ならばヨブとかエゼキエルといった預言者が私の前で話し出すし
マルクスの『資本論』を読んでいても
議会での統計について報告している官僚の映像が見えるし
また資本の原始的蓄積に関する部分では
マルクスが資本主義体制の「最後の警鐘」が鳴る様子を熱っぽく語る映像が見える。
その中での預言者やマルクスは動いている。
インテリジェンスの世界で
使用できる経費とその人物のもつ権限は比例する関係にある
客を部屋に招くことが想定される場合
スウィートもしくはセミスウィートに泊まり
ベッドルーム以外で意見交換する
ベッドルームに一緒にいる写真を撮られた場合
それが異性でも同姓でも
スキャンダルや脅迫の“種”になる可能性がある
ある時、ホテルのメインバーでバーテンから
「あそこにいる2人があなたを監視している
奴らは予算がなくて
何も飲むことができないからカリカリしているぜ
サトウさんのツケでバーボンを1本プレゼントしてごらん
連中も機嫌をよくするよ」
といわれたので
助言に従って、バーボン(ジャックダニエル)を贈った
当時、バーボンはたいへんな高級酒であった
ロシアにはボトルキープの習慣がない
ボトルは全部飲み切ってしまうのが礼儀だ
酒を贈ったからといって
ロシアのカウンターインテリジェンス機関の監視が緩むわけではない
しかし、「あなたたちが監視していることを私は承知しています。
だから、無茶な情報活動はしません」
というシグナルを送ることになる
ちなみに、翌日
ホテルの部屋にはウオトカとキャビアが
「昨晩のお礼です」
というメイド経由の口頭メッセージとともに届いていた
このようなユーモア半分のシグナルのやりとりが
敵対する関係にある者との間でできなくては
情報活動での成果はあがらない
憲法の中に愛国心とか道徳をもっと盛り込んだ方がいいと言う人たちがいますが
私はこれ、間違っていると思います。
こういうものは心の中から自然に出てこないとダメなんです。
自然に出てくるためには何が必要か。実は詰め込み教育なんです。
例えば、ロシアでは歴史の教科書っていうのは一冊で300〜400頁もあるんです。
ちなみに向こうは11年間の義務教育なんですが
小学校5年生から教え始められて7年間
この分厚い歴史の教科書が合わせて7冊
合計2千数百頁を全部暗誦させられるんです。
ですから歴史については広島・長崎の原爆
パールハーバーのこと
あるいはノモンハン事変のこと
ロシア人はみんな知ってます。
それから自分たちの古典
プーシキンの詩であるとか
チェーホフの小説であるとか
そういうものも全部覚えさせてます。
こういう詰め込み教育をやってるから愛国心が自ら育つんです。
愛国心っていうのは自分たちの文化がどういうふうになっているか
歴史がどういうふうになってるかっていうところから出てくるんですよ。
日本の場合、私自身の体験で驚いたことですが
一つの大きな断絶っていうのが1982年にあるのです。
この年に高校の大きな学習指導要領改定があって、ゆとり教育の走りですね
高校に漢文と古文の授業がほとんどなくなっちゃったんです。
大学の入試でも漢文がなくなった。
従って現在の30歳代の人たちは、特別に勉強した人を除いて古文や漢文を理解できなくなっている。
日本の知的伝統が切断されているんです。
そういうところからは根から湧いてくるような愛国心って絶対に出てこないんです。
どこか本末転倒している。
今保守系の政治家たちが、愛国心教育を憲法で重視しろと言っていますが
かたちでやったって絶対に中身は入りません。
逆にきちんとした詰め込み教育で歴史を教える
日本の古典を教えるところから愛国心は出てくるんです。
中国も韓国もロシアもドイツも、歴史と古典教育には今、ますます力を入れているんですよ。
東西冷戦という構造がなくなって、イデオロギーの力がなくなった後
歴史・民族・国家の力っていうのは実のところますます強まってるんですね、各国で。
そのために一生懸命歴史を勉強してるんですよ。
日本はどうも、それと逆行するようなことをしていて、私は非常に怖いんです。
89 :
無名草子さん:2006/12/14(木) 23:31:34
長すぎ、携帯から読んでる者はみない
90 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:00:02
インテリジェンス武器なき戦争が早くも10万部突破か。
このコピペ、本当に佐藤さんが書いたもの? いやはや・・・。
>>87 >中国も韓国もロシアもドイツも、歴史と古典教育には今、ますます力を入れているんですよ。
中国は国土が広過ぎて、どんなに経済成長しても地方を引き上げることが出来ないし、か
と言って都市部では既に学部卒が余り始めていて就職できなくなっている。経済が伸びているが
それでも足りず、日本にさらに労働開国させて中国国内で持て余した労働者を送り込もうと必死な状況。
韓国がIMF不況の打撃から回復したとは聞かない。
ロシアやドイツもそんなに豊かだとは聞かない。ひどい話ばかり伝わってくる。
もちろん日本の教育行政がいいものだということは全く無いが、かといってそんなに
素晴らしい教育を行っているはずの諸外国も内政はボロボロですが何か?
教育についてはどこまで行っても国内の階層再分配と内需振興(比較優位産業に対応できる
高次な労働者を作り出せるか)の問題に尽きると思うけどねえ。
教育そのもので国際競争しているとかどうして思いたがるものかねえ。
92 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:19:11
>>91 愛国心の話なんじゃないか?
内政と絡み付けるのが間違いじゃねえの?
>>91 愛国心教育と経済問題をごっちゃにする低能乙w
94 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:32:14
>>85 プーシキンやチエホフは短いが、暗唱するのは気が遠くなるな
(学部時代の露語二年目で結構根が要った)。
尤もこれは旧ソ連邦時代にも脈々と受け継がれた伝統。
95 :
91:2006/12/15(金) 00:36:15
>>92-93 はっきり言うと、「愛国心」なんかと国家の繁栄は何の関係もない。国民が
勤勉かどうか(生産性や効率性の向上-その究極がカイゼンのような生産管理ね)、
中央銀行と政治がまともな経済政策を行うかどうか(今の日本はここで失敗している状況)、
そういう次元で決まっているだけだよ。
96 :
91:2006/12/15(金) 00:37:53
>>94 そんな高度な文学教育を行ってもソ連は崩壊したなあ。
97 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:38:07
>>95 国の繁栄とは関係ないとか話題を逸らすな。
愛国心を国民に根づかせるにはどうするか?ということを語っているんだ。
98 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:38:31
>>91 それでも流石にインドの初等算数教育の優位は認めるだろな。
国語力の低下は国際的にも結構、話題になってるね
99 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:39:22
>>95 愛国心がテーマなのに、それを無理やり自分の土俵に上げようとするからそうなるんだよ低能
100 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:40:37
>>95 生産性や効率性の話など、最初から佐藤優は語っていないと思うが?
101 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:41:47
>>95 最近政府が愛国心を査定するとか言い出したから、それに言及しただけだろ。
馬鹿かおまえ?
102 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:43:09
あんまり
>>95のゴミを苛めるなよwww
荒らしになるぞwww
103 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:44:33
>>96 文学教育の出来る事は愛国心だと言うのが
>>88以前の趣旨だろ。
覇権国家が消滅しても、民族国家や民族は残る。寧ろ、本来個々の
民族の有する多様性を消失させてしまった事の方が問題
104 :
91:2006/12/15(金) 00:49:58
>>98 実はインドっていまだに初等中等教育の完全普及(ほぼ100%の就学)には
成功してないんだけどね。
「国語力」って、国際テストで測定されるのはある種のリテラシー能力であって、
日本人が想定しているような意味での「読解力」「古典」とは無関係。
105 :
91:2006/12/15(金) 00:55:09
>>101 >>103 このコピペってマジで佐藤さんが書いたもの? だとすれば、彼はリアルの中教審や教育再生会議など
の議論を全く知らないんじゃないの?
まさに(それがいいことか悪いことかは別にして)そうした読み書きや歴史教育を初
等中等教育でもっとやらせようというのが現在のそうした場所での議論になってまして
-要するに藤原正彦が言っているようなこと-、別に佐藤さんに説教されなくてもやろうとしてますが何か?
106 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:55:11
>>91 さっさと「いやはや・・・。」とかほざきながら、佐藤優について語れ。
論破してやる。
107 :
91:2006/12/15(金) 00:56:03
>>106 語る気は無いよ。このコピペの内容は飛躍していると言っただけ。
108 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:57:59
>>105 説教しなくてもやろうとしてますが?じゃねえだろクズ
佐藤さんの言われていることと現在教育再生会議が考えているのは実は同じことです
「さすがです」とか言え
109 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 00:59:18
>>105 なんで佐藤優が中教審や教育再生会議などの議論をチェックする必要がある。
同じ結論に至ったことを褒めろ。
110 :
91:2006/12/15(金) 00:59:45
>>108 じゃあ「さすがです」ね佐藤さん。でも上にも書いたように国家の盛衰と愛国心
は実はあんまり関係はないんだけどな。
111 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 01:00:33
>>107 おまえが運よく論破できると勘違いしたのが
>>91のレスか。
そんなんで優越感に浸ろうとするなよ。
112 :
91:2006/12/15(金) 01:01:39
>>109 このコピペが本当に彼の書いたものなら、彼は日本の教育を憂えている
んでしょ? だったらそういう動向ぐらいは知ってて当然じゃないの?
113 :
91:2006/12/15(金) 01:02:31
>>111 だから、このコピペは本当に彼が書いたものなのですか?
114 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 01:02:41
>>110 安倍政権に愛国心教育は無駄だと言え
佐藤優は愛国心教育をするならこうしろと指南しただけだ
115 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 01:04:32
>>112 動向なんぞしらんでも、片手間で同じ水準に達していることを賞賛しろ。
116 :
91:2006/12/15(金) 01:09:34
>>114 でもこのコピペもやっぱり愛国心そのものは必要だと思っているんでしょ?
ただし憲法などの規定ではなく下からの教育として行えと。
どんなに愛国心があってもデタラメな政策運営を行えば滅びるときは滅びるよ。
>>115 このコピペを書いた人(本当に佐藤さん?)に聞きたいのは、そんなに素晴らしい
教育を行っているはずなのになんで旧ソ連はボロボロなんですか?
117 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 01:10:35
>>116 愛国心が無いよりあった方がいいだろ・・・常識的に考えて
118 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 01:12:26
119 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 02:12:57
>>116 言い包めるとしたら、愛国心を培ったとて何でも解決できる
わけじゃない。だが、この一人一人の子供達の心の中に培われた
財産はいずれ開花する時がやってくる、という処かな?
120 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 13:41:43
名前と顔が有名になった時点でインテリジェンス界からは追放される…
ハーバーマスは、社会で人々の合意がうまく達成されるためには
一方が他方に何らかの行動を強制しない状況下での対話が
唯一の方法であると考えます
国益のため、日本国民のために仕事をするといっても
それが外務省内の出世のため
世間での名誉のためということでは、出世に繋がらず
メディアで非難の合唱が起きれば、当該人物の国益観は崩れてしまう
国益に対する信念、日本の将来に対する信念
日本の将来に対する希望、そして同胞である
日本人への愛をもっていれば、要するに
「究極的なもの」が自分の中にあるならば
相当のことがあっても人間は崩れることはないと思う
人間は形成途上にある
他人でなく自分の過去と比較せよ
拘置所暮らしを契機に、これまでのライフスタイルを転換するべきである
いつもなにかに追われているような生活と訣別し
ゆっくりとした生活を送ろう
外務省時代、特に八八年六月に館務(モスクワの日本大使館勤務)に
ついてからずっと走り続けてきた
ここでよい転換ができるかもしれない
これまで買いためてきた本を一生かけて読んでもいい
裁判が終わった後は「余生」と考えてもよいのではないか
できることならば、京都でひっそりと余生を送りたい
健康にさえ気をつければ、二○〜三○年の持ち時間があるだろう
外にいた頃、私の蔵書は分散しており
赤坂に二五○○冊、役所に八○○冊、与野の実家に七○○冊
計四○○○冊くらいで、これが私にとって何よりの財産であり
楽しみでした
しかし仕事のために読まないとならない本があまりに多かったため
自分の好きな本を読む時間はほんとうに限定されていました
外交官時代に集めた学術書を読むだけでも一○〜二○年を
充実して送ることが出来るでしょうが
やはり、この「公の世界」で経験したことを
「私の世界」から冷静に見つめ直してみたいと思います
この作業にも一○〜二○年はかかるでしょう
拘置所内でどれくらい学術書を読んでいるかチェックしてみました
逮捕後一ヶ月は、本を読むどころではなかったので
結局三ヶ月で一四冊(語学書を除く)を読んでいます
月平均五冊、一冊平均四○○頁として、月に二○○○頁
一日当たり、七○頁弱になります
四○○字詰め原稿用紙に換算すると一四○枚程度です
外にいる頃は一晩でこの一○〜一五倍の文書を読んでいたと思いますが
独房内で現在読んでいる本は相当難しく
頭に入り難いので、この程度が私の能力の限界なのでしょう
残りの人生のうち、知性が働く期間をあと三○年と仮定した場合
熟読できる難解な学術書は(一冊平均五○○頁として)
一ヶ月に一○冊が限度でしょう
三○年でわずか三六○○冊しか読めないのです
書く作業にも時間を持っていかれるので
実際に読める本の数はもっと少なく
これら読んだ本の中から頭に定着させることのできる
知の量はもっと限られてきます
三六○○冊の本ならば、天井まで積めば
この独房にすべて収まるでしょう
そう考えると、人間が一生の間に出来ることは
とても限られていると実感します
独房で長く暮らしていると
死刑囚の心理を追体験することができるようになってきます
これは私にとって、恐らく勾留生活によってえられた
最大の成果だと思います
この点については、いつか(獄中にいるうちに)
きちんとまとめてみたいと思いますが
一言で言うと、自分が現在持っている時間が
とても貴重に思えてくるということです
この人坂口の隣に拘置されてたんでしょ
コピペしてる奴。やりすぎじゃね?
著作権OKかな?
「9・11」後、テロとの戦いが対外諜報機関にとって重要な地位を占めている。
「国民の安全を守れ」という声も高まっている。
その一方で、「プライバシー保護」「行政機関の情報公開」 に対する要請も強い。
矛盾するこの2つの要請を同時に満たすことが対外諜報機関に要求されており
公募制導入もそうした時代の要請を反映したものだ。
日本では国会議員は選挙で選ばれ、最も多く議席を獲得した政党
あるいは、与党を形成する政党に属する議員が
首相になり、内閣を組織していますね
つまり日本のリーダーは、間接的に選ばれていて
直接、国民を代表しませんね
日本が議院内閣制をとっている限りは
象徴天皇制とはぶつかりにくいというわけなんです
ところが、ホリエモンが導入を主張した大統領制は
どのようなかたちで選挙が行われるでしょうか
国民の直接投票になりますよね
もし、大統領制になった場合
国民統合の象徴である天皇との整合性はどうなりますか
明らかにぶつかりますね
ドイツの首相と大統領の関係は
前者が権力、後者が権威と言っていいでしょう
アメリカ合衆国大統領は権威と権力をあわせもっています
日本を大統領制にした場合
天皇の立場はどうなるのでしょう
日本の政治史においては、ごく少数の例外を除いて
権威と権力がひとつになることはありませんでしたね
つまり、ホリエモンは超えてはならない
日本文化のタブーを超えてしまったように私には見えます
一昔前のやり手の経営者はあからさまに
「稼ぐが勝ち」なんて言いませんでしたよ
この取引はあなたにもよかったし、わたしにもよかった
むしろ出血大サービスです
なんて言いながら、“稼ぐが勝ち”をやっていた
ホリエモンをメディアは取り上げ
ある部分では庶民の共感を得たと言ってもいいでしょう
企業としても一定程度成功しましたよね
なぜなら、いま日本においては
貨幣や資本が“流行”になっているからです
そうした状況下では、貨幣や資本という眼鏡を通して
世の中を見るようになってしまうでしょう
言い換えれば、日本が新自由主義的な政策下にあるということです
国家の目的は何かというと、自己保存なんです
そのためには国民から富や労働力を収奪しなければならない
国民に対して、福祉という優しさを示すのも
ある程度、国民に優しくしないと
国民が疲弊して収奪できなくなるからなんです
金融面での規制を緩和して起業を促したのも
新たな収奪の対象をつくりだす
という側面があったといってもいいでしょう
新自由主義的な経済政策も
新たに富める者をつくりだして収奪するためだといえます
ところが新自由主義は文字通り
「稼ぐが勝ち」の世界ですから、資本の増殖が目的ですね
資本にとっては、規制が緩和されたとはいえ
国家なんて邪魔なだけです
新自由主義の論理を突き詰めれば
貨幣=資本による国家の解体になります
逆に国家にとっては
新自由主義の行き過ぎで資本が国家を超克しよう
なんてことになったら、非常に都合が悪いですね
なぜなら収奪ができなくなって
国家として存続できなくなるわけですから
先ほどからの佐藤さんのホリエモンに対する評価から考えるならば
彼こそ、行き過ぎた新自由主義そのものだと?
そうです。
彼はナショナルなものに価値を感じない
本物の新自由主義者でしょう
ですから、ホリエモンの憲法における天皇の位置付け
に対する違和感の表明や大統領制を肯定する発言も頷けますね
資本主義は違法か適法かよくわからない
ルールのグレーゾーンの中に突っ込んでゆくもの
公平分配型の政策を掲げる政治勢力が潰れていくと同時に
もっと大きな構造転換が起きていることに
国家、官僚は気付いたのです
経済政策として掲げた新自由主義の行き過ぎに、です
新自由主義を乱暴に表現すれば
市場での自由競争において勝ち残ったものが富をどんどん蓄積し
ひたすら個別利益を追求していく経済活動だと言えます
この場合、国家は関係ありません
法律のグレーゾーンを衝いて利益を上げたり
場合によっては違法行為を行ってでも
タックス・ヘイブンに富を移すことだってあります
つまり、日本に籍を置く個人や企業が経済力を上げても
国家は十分に潤わない
さらに言うならば国家を支える官僚が潤わないのです
堀江さんが悪質な脱税をしていたということではなく
「ホリエモン的なるもの」に国家を潤わせない理念型がある
と官僚が見なしたのでしょう
新自由主義のシステムをこのまま放置することは
国家を弱体化させることになる
平等主義も認めないが新自由主義で国家
すなわち官僚を無視するような経済活動も認めない
官僚の定めた回廊の中でしか行動してはいけないんですよと教える
ライブドア事件で官僚が一番問題視したのは
ホリエモンが政治に直接手を突っ込んだことだと思います
日本では「共謀罪」の法制化が国会で大きな問題になっているが
本件が対外諜報の問題であることが意外と意識されていない。
1997年11月に西シベリアのクラスノヤルスクで
橋本龍太郎首相とエリツィン大統領が非公式に会談し
「東京宣言に基づき2000年までに
平和条約を締結するよう全力をつくす」
と合意した後、北方領土問題解決の可能性が生まれたので
筆者も頻繁にモスクワに出張するようになった
パレスやメトロポールなどの欧米資本と提携したホテルに泊まるのだが
いつも2人連れの男が尾行してかなわない
しかし、筆者の横に張り付いて
「こいつと会うとロクなことにならないぞ」
と威圧する業界用語でいうところの
「強行尾行」ではない
ロシアの尾行術は洗練されているので
15名くらいのチームできちんと監視すれば
筆者に気づかれず、尾行することは可能だ
(もっとも2時間くらいかけて点検行動をとれば
そのような尾行でも見破ることはできる)
そのどちらでもない中途半端な尾行なのである
筆者の情報源には、勘のよい政治家や学者がいたので
「サトウさん、私たちは監視されていますね
何のシグナルでしょうか」
などと聞かれ、十分な意見交換ができない
筆者としてもどうしたらよいかわからないので
中東某国の「ロシア情報の神様」
と呼ばれるある高官に相談した
この高官はかつてソ連反体制派だったが
ソ連崩壊後はクレムリン高官と
個人的に親しくしていた
防諜機関はサトウさんが誰と会ったか
詳細な記録を作れという指示を出しているのでしょう
連中は会談の内容を理解できませんし
そもそも関心がありません
ですからできるだけ彼らが
監視しやすい場所で会見するのです
どこですか
プレジデントホテルがいいでしょう
私もモスクワに行くときは
いつもこのホテルに泊まっています
私が申し込んでも宿泊できるでしょうか
サトウさんの名前は十分有名だから大丈夫ですよ
私からも大統領総務局に電話しておきます
敗北に直面した時、みずからにその責任が在ることを認めたくないと云う心理が誰にも働く。
「誰かに自分は騙されていた」と云うフィクションで自分の責任から逃れようとするのだ。
その透間をアメリカが衝いて「軍閥によって大多数の日本人が騙された」と云う神話を作った。
いわゆるA級戦犯に対して戦争責任を負わせる言説もこの延長線上にある。
そして日本人は自らその神話を受け入れて行くのである。
しかし日本人は騙されて大東亜戦争に突入したのではない。
国際テロリズムという新たな脅威に対抗するためには
(現在の法案には解決すべき問題点が多数あるが)
「共謀罪」型の、ある程度まで人間の宗教・思想・信条に踏み込み
保護・観察・隔離的要素をもった法律が必ず生まれてくる。
裏返して言うならば、対外諜報機関をもたずに「共謀罪」を作っても
国際テロ対策に有効な措置はとれない。
残念ながら外務省にセクシャルハラスメントの常習にとどまらず
性犯罪として刑事責任を追及されるような行為をした幹部が
複数いることは間違いない
マルクス主義は国家の廃止を唱えているにもかかわらず
なぜソ連という国家を形成したのか
本来、共産主義革命は世界的規模で起きることを想定しているが
20世紀初め、帝国主義国間の矛盾が最も強かった状況下で
後発資本主義国であるロシアで革命は起きてしまった
近未来に他の資本主義国でも社会主義革命が起きるのは必然である
あるいはその過渡期に
社会主義革命の基地としての役割を果たす国家が必要となる
という口実でソ連の存在を正当化した
ソ連は国家を廃絶するという目的のために作られた国家なのだ
これがスターリンの一国社会主義を支える論理構成だ
同様に、イスラーム原理主義組織アル・カーイダ既成の国民国家を廃絶し
単一のイスラーム帝国(カリフ帝国)の復興を目標とする
ちなみにアル・カーイダとはアラビア語で「基地」の意味だ
世界イスラーム革命のための基地がアル・カーイダなのである
そこで過渡期国家としてタリバーンのアフガニスタン国家を樹立した
タリバーンのアフガニスタンは一国イスラーム主義国家といってもよい
スターリンのソ連と同様の論理構成で
アフガニスタン国家の存在を正当化したのである
しかし、ソ連の本質は
マルクス・レーニン主義に基づく世界社会主義革命の実現ではなく
帝国主義的支配の拡大に過ぎない
>>91 機関としての国家とネーションの区別ぐらいはこの場でもつけてると思う。
柄谷を夢中で読むぐらいだし。
太平洋戦争の開始に当たって
日本政府は国民に何の説明もせず
国民は軍閥に騙されたという物語がいまだに通用しています
これは戦争が終わった後、GHQが「真相はかうだ」という
謀略活動をラジオや新聞を通じてやりました
日本が米国に対する秘密兵器
として飛ばした風船爆弾がニ、三個しか米国に着かなかった
などという嘘の話は全部そこで出てきたわけなんです
風船爆弾は、実際には千個撃って百個も着いていたんですよ
風船爆弾を日本人はバカにしますけど
これは日本のインテリジェンスの最高傑作だと私は思っているんです
インテリジェンスの要諦は現在持っているカードだけを使うことです
日本は和紙とコンニャク糊
当時の先端技術を結集した精密なサーモスタット
それから冬期に北太平洋上空で
米国に向けて流れるジェット気流を用いた
この気流は東行きだけなので米国は使えません
風船爆弾に生物・化学兵器を積めば
大きな効果が期待できます
風船爆弾は潜在的破壊力においても
心理兵器としても大きな意味を持ちました
それだから戦後
米国のインテリジェンスが風船爆弾について徹底的に調査したのです
テロを防ぐためには
思想を観察し
テロが実行される前に、つまり準備段階で粉砕する必要がある。
現行法の大原則は「疑わしきはシロ」だが
対外諜報の世界における「ゲームのルール」では「疑わしきはクロ」なのだ。
179 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 13:10:31
>>177 風船おじさんの調査は進んでいるのか。。。
なに、このスレ…
最近、太りすぎなのは、印税がいっぱい入って、
牢獄の反動で、いいもの食べてるから?
2002年4月末、東京プリンスホテルの10階のある部屋に
偽名で泊まっていた東郷さんに呼ばれました
偽名で泊まっているだけで
検察は東郷さんを捕まえることができたんですが
そこで東郷さんに
「あなたは外務省を辞めて外国に出る気はないのか」
と言われました
僕は日本にとどまろうと思っていると断りましたが
東郷さんは何人かの外務省の人間の
個人的なスキャンダルを言いました
そのうちの一人は、外務省を辞めていて
いまでは内閣の近くで非常に大きな影響力を持っています
その人の個人的なスキャンダルをたっぷりと私に告げ
いざとなったらこれを使ってくれと言いました
冷戦はもう十五年前に終結したのに
未だ日本の論壇には
もはや有効性を喪失した左翼、右翼の壁があって
自己閉塞的言説空間を作っている
日本国家の危機的状況に鑑みるならば
論壇人が感情的非難の応酬をしている余裕はないはずだ
日本国家、日本人の過去、現在、未来を真剣に考えるという視座から
一人ひとりの論壇人が少しだけリスクを冒して
『敵』陣営の言説でも評価できる内容については正当に評価することだ
コピペしてる精神障碍者ウザイぞ
189 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 21:33:32
ウザイスレからは立ち去ればいいじゃない。
他にも佐藤優スレあるよ。
191 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 21:36:02
192 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 21:41:29
>>191 15日に立てて、まだ2レスかよ
そっちにコピペしる
194 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 22:22:26
195 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 22:23:48
196 :
無名草子さん:2006/12/21(木) 22:29:35
>>193 そこで面白い、面白くなかったとかの、感想文でも書いたら?
外交政策のスレにはよくあるよね。
ポリトコフスカヤが報道されるようなリベラル派代表であるかは疑問である。
彼女の著作『プーチニズム』を読んで皆さんが判断して欲しい。
プーチン政権は彼女を敢えて野放しにしていた。
ロシアにおける報道の自由を「証明」するため。
このパイプライン問題のインテリジェンス的見方をお話ししておきますね
ロシア側は、石油・天然ガス・パイプラインについて
「日本か中国か」という天秤を提示し
それに踊った日本外務省・経産省の官僚たちは
日本誘致に向け働きかけましたが
これは情報戦における日本の体力低下を如実に示す例です
ロシアが「日本か中国か」という提示を行った時点で
ロシアは日本ルートを決断しているのです
その理由は極めて単純です
日露間でパイプラインができれば
エネルギーの元栓をロシアが握り
日本の生殺与奪権をロシアが握ることになるが
露中間でパイプラインができれば
中長期的に中国がロシアの生殺与奪権を握る蓋然性が高まるからなのです
インテリジェンス的には実に簡単な謎解きなのですよ
日露間でパイプライン建設が決まれば
日本のロシアに対するエネルギー依存度が高まります
一方、日本からロシアに対して持つ経済カードは限定的で
ロシアがエネルギーの元栓を閉じた場合に
対抗する術を持ちません
他方でロシアが日本から必要とする機材・ノウハウは
基本的にEUから調達可能です
露中間でパイプライン建設が決まれば
中国の投資のかなりの部分は労働力提供という形で行われます
日露の場合、マイナス四十度にもなる東シベリアに
日本の労働者が出稼ぎに行くというシナリオが考えられるでしょうか
シベリアのロシア人労働者の賃金は月三百から四百ドルくらいはあるでしょう
これと比べて中国人労働者の賃金は東北部では
月七十から百ドル程度なので、インセンティブは十分にあります
ここで問題になるのは、すでにお話した露中間の人口圧力の相違です
パイプライン計画が動くことによって
中国人がシベリアに大量流入して
パイプライン関連のインフラが整備された後も中国に帰国せず
極東における中国の人口圧力が増大することに
クレムリンは強い恐れを持っているんです
従って、ロシアが「中国か日本か」という天秤を提示した時点で
その思惑をインテリジェンス的に分析し
日本の国益という観点から処方箋を組み立てるのが
「外交ゲームのルール」なのですが
どうも日本政府はその水準に達していない
205 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 02:42:12
なぜ日本は常任理事国になれないのか
http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r12-211.htm そもそも、現在の国連のシステムでは、日本が常任理事国になれる道理が初めからないのである。
何故なら、中国が自国内のチベットや新疆ウイグル、あるいは内蒙古地域等における
自国民(少数民族)の人権を蹂躙(伝統文化の抹殺も含む)したり、台湾に対する武力侵攻を
正々堂々と表明することの論理の中に、かつての中国大陸における抗日戦争で、
常に自分たち(共産軍)が主体であった(「日本帝国主義からの解放者は自分たちである」
という意)ということが、彼ら中国共産党および人民解放軍のあらゆる蛮行を
正当化する根拠になっているからである.
彼らがいかに自国民を抑圧しようと、 あるいはベトナムなどの周辺国に戦争を仕掛けようと、
それらはすべて、 彼らの武力行使を正当化させる
「日本帝国主義に対する抵抗手段である」と言わなければならないのである。
206 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 12:52:28
このスレの住人、何人いるの? 一人?
季チガイ一人とほか少数
208 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 16:28:35
佐藤優スレはどこも過疎だな。
外交政策の佐藤スレなんて4月にスレが立ってあの状態だし。
209 :
無名草子さん:2006/12/23(土) 16:45:34
/ ̄ ̄\
/ ヽ_ .\
( ●)( ●) | ____
(__人__) | / \
l` ⌒´ | / ─ ─ \
. { |/ (●) ( ●) \
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,-、 ヽ ノ、\ ` ⌒´ ,/_
/ ノ/ ̄/ ` ー ─ '/>< ` ー─ ' ┌、 ヽ ヽ,
/ L_  ̄ / _l__( { r-、 .ト
_,,二) / 〔― ‐} Ll | l) )
>_,フ / }二 コ\ Li‐'
__,,,i‐ノ l └―イ ヽ |
l i ヽl
手嶋龍一 佐藤優
谷内外務次官は頭があり、腹もある。
アメリカに関しては
その内在論理が前期と後期で転換している
初期のアメリカ、つまりイギリスから独立して
19世紀半ばまでは、アメリカは普遍主義に反対し
アメリカという地理的制約を重視し
独自の内在論理を発展させた
ヨーロッパによるアメリカ大陸への干渉を認めない
と宣言したモンロー主義がその典型である
要するに当時のアメリカは
一種の地政学に基づいた小世界に自らを限定していたのである
北米大陸の支配が終わると
アメリカは地政学を海洋に展開した
ここでもアメリカに世界制覇の意図などなかった
依然として地政学が維持されていたのである
前述したように19世紀末にアメリカは帝国主義政策に転換し
フィリピン、グアムに海軍基地を設けた
さらに植民地として魅力的な中国を目の前にして
アメリカは中国へ参入するためには
門戸開放という自由主義の論理を用いることが得だと考えた
ここでアメリカの国家原理に地政学と普遍主義の双方が入るようになった
220 :
無名草子さん:2006/12/25(月) 13:47:45
論語ぐらい読むべき
221 :
無名草子さん:2006/12/26(火) 02:29:34
今から、佐藤とムネオの対談本読みますー
戦争は「良い」とか「悪い」とか善悪の彼岸にある
人間の文化システム間で必然的に起こる出来事
と受け止める考え方
「共謀罪」の先には対外諜報機関の設置問題が必ず出てくる。
それを官僚の「組織の維持拡大」の口実とさせず
日本が直面する国際テロの危険から
国家体制と国民を守るための体制をどのように組み立てるかについて
国民、マスコミ、政治家が真剣に議論しなくてはならないと筆者は考える。
人間は思想からは離れて生きていけない
なぜなら、人間には表象能力があるから
思想の間を移動することしかないんですよ
私たちに残されたのは
絶対正しいものはあってもいいんです
ただし
それは複数あるんですよ
しかも、それら複数の絶対に正しいことは権利的に同格なんです
例外は、人を殺すなど他者に危害を加えること
その場合は、権利的に同格とは言えなくなります
これを除けば、あとは曖昧でいいのではないかという態度
そもそも、思想を批判すること自体が難しい
自分たちが何を考えているのかということを
“対象”として把握することは難しい
231 :
無名草子さん:2006/12/27(水) 01:38:35
だんだん抽象的になってきた。拘置所疲れかな。
中東にイスラエルが無くなると
ヒズボラやイランのような国々だけになってしまう。
そうなるとまずい。
報道は、イスラエル支持にしてもアラブ支持にしても贔屓筋である。
本当に中東について報道をしようとしたら、命を賭けなくてはならない。
特に日本での中東報道に支障がないのは、大した報道をしていないからだ。
構成を重視する認識構造は基本的に観念論と親和的だ。
彼の認識構造は、本人の自己意識とは異なるであろうが
哲学史的には典型的な観念論である。
自らの頭の中で構成する観念を外部から崩すことはできない。
これは観念論の強さである。
他方、観念論には決定的な弱点がある。
観念論の立場に立つ限り、他者を理解することができないのである。
私が思っている他者は、実は私の頭の中にある他者で
その他者が実際に存在するかどうかは確定できないのである。
弁護人と被告人の間で齟齬が生じるのも
観念と観念がぶつかりあうからなのだ。
いわば
国家を愛しながら平然と突き放す
という離れ業をあっさりやってのけている
物事を決めるとき、ある決まりごとがあって
研究の積み重ねが学問だというのが普通の考えですが
神学は違うんです
いろいろ議論をしているうちに
針の先に天使が何人止まれるか
と訳のわからない議論になる
例えば
神様っていうのはすべての概念を持っている
絶対のもの
最高のものはすべての概念を持っているから
その中には「存在」という概念があり
だから存在するのだと
そうすると最高のアトランティス大陸は
なんてことを言った場合
「最高の」という形容詞が付くから存在するはずだみたいな
こういう屁理屈の研究になって
訳がわからなくなるんです
そうなると、みんな疲れちゃうからやめちゃう
そんな論争をしたことも忘れちゃうんです
それでまた、二、三百年経つと同じ話が切り口を変えて蒸し返してくる
そういうふうにして同じことが何度も繰り返されるわけなんです
で、訳がわからなくなるんですが
神学ととり組んでいると
人間は進歩してるという考え方を持ってるっていうことが
もしかしたら私たちの幻想なのかもしれない
という気持ちが強くなってくるんですね
大学では「無神論」を研究したかったのですが
私の神学研究は実は二十世紀の米国神学からスタートしているのです
本質的な意味において
人間がつくったもの
(それがどんな権力であれ、権威であれ)
を信じていない
にもかかわらず国家の尊厳を重視する
約八年のモスクワ勤務時代に
ソ連崩壊と新生ロシアの混乱を目の当たりにした
国家が壊れると
どれほど悲惨なことが起きるのか
ということを知って
「国家は悪だ。しかし、絶対に必要なのだ」と痛感したのだ
坂場報道官は記者に厳しく追求されると
感情が昂り、つい喋りすぎてしまう癖があるので
貴重な情報源だ
国家には分業化の進んだ社会を調整する役割があると同時に
人間に命を投げ出させてしまうだけの強烈な力もある
予見される未来において国家に代わるシステムを人間は作ることができない
と私は考える。
したがって
剥き出しの暴力と慈愛に溢れた母の顔のバランスがとれた強い国家を維持することが
現実的な処方箋と考える。
警察・検察はその本質からして猟犬で、チャンスがあれば
暴力性を剥き出しにして国民を支配することに喜びを感じる。
これが行きすぎると国民の国家に対する信頼が落ち
結果として国家存在の成立基盤、伝統的なことばで言うならば国体が弱体化する。
視野狭窄に陥った検察が好敵手である弁護士に対して
無理な国策捜査を行うという現状は
日本の国家体制が弱っているが故に起きている現象なのだ。
大学で締め付けが行なわれたというのは
体制の強さを物語るものじゃない
むしろ弱さを表している
インテリに対して力を誇示するのは最低のやり方だ
インテリが体制に対する反発を強めるだけだ
産業社会は、それを構成する人々の流動化、匿名化を促しますね
そうなると、人々はバラバラになりかねません
その一方で産業社会は継続的に維持されていかねばならない
そんな背反的な状態が起きてしまう
これを解消するためには
人々に共有の文化をもたせればいいのです
民族、国民としての自覚をもたせることによって
流動化した人々を束ねていくのが有効な方法だからです
共同主観性の形成と言えるかもしれない
国は国家予算の半分くらいをかけて
国民に読み書き能力を獲得させるような基礎教育を施すことで
それを達成しようとします
つまり、人為的に維持されている文化なんです
現代社会は教育から産業にいたるまで
極めて高度で複雑な分業化が進んでいる
それを調整し、維持してゆく役割は国家にしか担えない
国民国家以外にもそうした役割を果たす共同体が存在するのではないか
と考えておいたほうがいい局面にきていると思います
これはまだ仮説の段階ですが9・11以降にはっきりと姿を現してきた
アルカイダがそのように映ります
今後、このような集団が
国家に代わりうる機能を果たすのかもしれません
国家や民族ではないもので、非常に強力な共同主観性を帯びたもの
要するに宗教です
これが国境を越えた共同体を形成しうるのではないか
というのも、その共同体の名の下に
自己の生命を差し出すことのできる人間を継続的に作り出すことに
成功しつつあるのではないかと私には思えるからです
ただ、自爆テロが国際的なものになってまだ一○年たっていませんからね
少なくとも三世代経ないことにはシステムとして
定着しているかどうかの判断は下せませんが
それでも国民国家ではない、ナショナリズムのない国家が存在しているのではないか
という大きな疑問符をつけてもいいのではないでしょうか
ナショナリズムに代わるものとして一定期間有効性を保った国際共産主義
ソ連型共産主義といってもいいかと思いますが――や
知識人や都市住民の大量殺戮を招いたポル=ポトの
クメール・ルージュ型の共産主義
あるいは古代から続く厳格な身分制度であるインドのカースト制と
比べてみてください
少なくともわれわれ日本人にとっては“まし”なのではないかと
世の中、ろくでもないものしかない
国家だって民族だってろくなもんじゃない
しかし、ろくでもないもののなかをうまく歩いていかねばならない
近代産業社会を国家なしで運営しようと考えるのは無謀だ。
人為的に国家を廃止しようとしても
ソ連やタリバンのアフガニスタンのように
国家を廃止するための過渡的国家が生まれてくる。
この性善説を建前とする国家は巨悪を生み出す。
「チェチェン問題に関して日本の政府は
ロシアの国内問題であるといっているが
これを変更して、人権問題として取り上げ
アメリカやイギリスとともに
ロシアを叩くことになったらどうなるのか
佐藤さんの率直な見解を教えてほしい」
と鈴木さんから聞かれました
また、より具体的に
「チェチェン問題が人権問題であるという認識は正しいのか」
「チェチェン問題でロシアを日本が叩けば
北方領土交渉にどのような影響があるのか」
という質問もありました
私は、こう答えました
「チェチェン問題はロシアにとっては死活的に重要な問題であり
エリツィンがプーチンを首相代行に据えたのも
チェチェン問題解決のためです
日本がこの問題をロシアの国内問題としていることは
ロシアが力を使ってチェチェンを抑え込むことを
認めることを意味します
ここで人権問題だといえば、欧米が人権を理由に介入するので
ロシアのチェチェン平定作戦に支障をきたします
ロシアが大反発をしてくるのは間違いありません
そもそも、西側の理屈というのは
ロシアが恣意的な人権弾圧を隠すために
ありもしない国際テロリズムを
口実にしているというものです
私はイスラエルからも情報を得ていますが
専門家の情報を総合してみると
国際テロリズムは存在します
ロシアではワッハーブ派と呼ばれている流れですが
要するに、中東でのアルカイダの影響が
チェチェンからタジキスタンに及んでいるのは事実で
その脅威は存在します
したがって
「テロの脅威は存在しない」
「ロシアのでっち上げだ」
というのは事実に反している
また、この問題はロシアという国家が立つか倒れるかという
死活的な問題をはらんでいるため
チェチェン問題にへたなさわり方をすると
ロシアが大変な反発をすることは必死です
もし日本がここで、人権干渉という方向に舵を切ったら
北方領土交渉は進まなくなる」
私はこう答えたのです
鈴木
私はすぐに東郷さんのところに電話をして
事の次第を話しました
外務省幹部の一部に政府の方針を無視する輩がいる
ということです
佐藤
そうだったのですか
鈴木さんと話したあと、それほど時間をおかずに
東郷さんからも連絡がありました
東郷さんは、「あなたはいったい、鈴木さんに何を振り付けたのだ」
と興奮していました
私は、「振り付けたというのは人聞きが悪いですね」
と、鈴木さんに伝えた話を東郷さんにしました
すると東郷さんは
「じつは、あなたには話していなかったのだが
省内で方針を変えようという話がある
河野大臣の意向もあるので、人権干渉という方向に
変えようとしているところだった
ところが、鈴木さんが大暴れして困っている
どうしたんだろう」
というのですね
私は、「前もってそういうことがあるといっていただければ
別の説明の仕方がありましたよ
ストレートに聞かれたので、ストレートに答えただけです
第一、人権干渉に切り替えたら
北方領土交渉は止まってしまいますよ」
といいました
鈴木
筋論としても情勢分析としても私のほうが正しいわけですよ
なぜなら、日本政府つまり、内閣総理大臣は政策変更をしていないのですから
佐藤
当時、外務省の幹部たちは政策変更の方向に動こうとしていましたが
私は情報分析のプロとして
「それは違う」
とほんとうのことをいっただけです
そして、いまでも私はこの分析と評価は間違っていない
と思っています
鈴木
結果として二年後のニ○○一年九月十一日に
アメリカで「9・11同時多発テロ」が起き
だれもが国際テロの脅威を認識することになりました
加えて、テロの温床になったのが
チェチェンであることにみんなが気づいた
そこでアメリカも、プーチン大統領に対して
「我々は勘違いしていた」
と謝罪したのです
さらにアメリカはもう一歩踏み込んで
「これからは国際テロに対してお互いに手を結んでいこう」
と提案しました
佐藤
「9・11同時多発テロ」以降も日本の外務省は
何かあるとかならず
「チェチェンに対して日本は
他のG7諸国とは違うスタンスだった
日本はこの問題に関して
ロシアの国内問題だといい続けていた」
などと、さんざんロシアに売り込んでいましたね
鈴木
外務省の豹変にはあきれてものがいえませんが
プーチン大統領の反応に外務省は喜んでいました
プーチンさんは
「G8のなかで、チェチェン問題に関するスタンスが
ぶれなかったのは日本だけだ」といっていますからね
さらに、「我々は日本の専門家の分析力を高く評価しているし
感謝している」と持ち上げてくれるのだから
外務官僚にとっては悪くありません
佐藤
プーチン大統領はそのとき
「日本人は優秀だ」ともいっていましたね
日本人の情報収集力や分析力が優れているから
何が起きても惑わされずに物事の本質が見えているのだと
たしかに、その後「9・11同時多発テロ」が起きたときも
私たち専門家に意外感はなかったですね
鈴木
たしかにその通りです
あれほどの規模かどうかは別にして
何かが起こるという懸念はつねに持っていましたからね
四月の段階で、近くアメリカかその同盟国で
大規模なテロが起こるのではないかという話を
佐藤さんから聞いたことをよく覚えています
282 :
無名草子さん:2006/12/31(日) 00:56:01
フセイン処刑へのコメントは出たのかな?
チェチェン問題はというのは1999年まで
チェチェン独立派対モスクワの対立だった。
しかし98年頃から、アルカイダが相当チェチェンに入ってくる。
するとチェチェン独立派は
モスクワも嫌いだがアルカイダに席巻されたら
民族独立なんかできなくないということで
モスクワと手を組むようになる。
イスラム勢力側は隣のダゲスタンにイスラム原理主義国家を作り
いよいよ大運動に盛り上がりそうになって
モスクワは断固これを平定する状況になった。
当時プーチンはロシア首相で、ロシアの情報機関も軍も
「国際テロリズムが存在する。これは国境を越えたネットワークで
イスラムの帝国を作ろうとする本格的な武装原理主義運動だ」と主張する。
これに対してアメリカやイギリスは
「嘘だ。そんなものは存在しない。ロシアの人権弾圧や民族自決の抑圧の口実にすぎない」
といい、ロシアと西側が対立したんです。
手嶋 さて、日本はどうするか。
佐藤
もっとハッキリいうと
当時外務大臣だった河野洋平さんがどうするかということですね。
河野さんはハト派・人権派だし
外務省でイスラム研究会を作ったように、イスラム諸国との関係を重視していた。
英米は、少しエリツィンが弱ってきたと思ったら
プーチンというのが出てきたが
これは秘密警察出身でタチの悪いヤツだ
ここらでロシアのやりすぎを牽制しておこうという考え。
そこで河野さんの意向も忖度し
外務省幹部がG8の外相会議ではG7で団結してロシアを絞めてやろうということになった。
外務大臣も外務省もその方向でいこう……。
手嶋
という最終的な結論が外務省の中で出て、自民党の外交部会に持っていった。
そこで鈴木宗男さんと最初に激突し
「鈴木宗男さん+佐藤ラスプーチン」と、ロシアを絞めあげようじゃないか
という見解を固めた外務省の首脳陣との間で戦争に突入したわけです。
ここが問題なんです。当時の外務省の首脳陣は
ひとたびチェチェンをめぐる政策的見解を決めたのですから
鈴木さんと佐藤さんがどんなに圧力をかけようが
それを断固守るべきだったと僕は思います。
しかし、みっともないことに、二人の威圧の前に膝を屈してしまったのです。
ひとたびそれをやってしまえば、言うなりです。
僕はそれを厳しく批判しているんです。
ただ一人を除いて全員が、鈴木さんと佐藤さんの軍門に降ってしまった。
少し話を戻せば、あのときは青天の霹靂で、鈴木宗男さんから電話がかかってきました。
鈴木さんは「チェチェンはロシアの国内問題だという従来の方針を変更し
これは人権問題だとロシアに圧力を加えたらどうなるか。
第一に、その見方は国際情勢の分析として正しいか。
第二に北方領土問題にどんな影響を与えるか」と、二つの質問をした。
私は、一点目は「その分析は間違いです。ロシアのいう国際テロリズムは存在する。
ロシアがタメにしている話ではない。イスラエルから聞いている話とも符合しており
イスラムのハンバル法学派に属するワッハーブ過激派
サウジのオサマ・ビンラディンたちのネットワークが世界で何かをやらかそうとしており
間違いなくダゲスタンとチェチェンをその拠点に据えようとしている」と答えた。
二点目は「チェチェンはロシアにとって死活的に重要だから
チェチェンで人権弾圧だとロシアを絞めたたら、北方領土交渉は止まります」と答えた。
すると15分ほどして東郷和彦さんから電話がかかってきた。
「君は鈴木さんに何を話したんだ」
「これこれの二つです」
「実は、あんたの意見は聞かなかったが
うちの役所でこう決めちゃって、いま鈴木さんとモメてるんだ」
「そんなことを言われたって仕方がない。
私は分析専門家として、正確な見立てを説明しただけです」。
そのあと何を言ってきたかといえば
外務省の幹部たちから
「鈴木さんが横になっちゃった。
縦にできるのはおまえしかいないから、なんでもいいからやってくれ」
と言われたわけなんです。
もし、あのとき事前に外務省が一つの方針を決めたということを私が知っていたならば
恐らく私は自分の見立てをそのまま鈴木さんに伝えることはなかったと思います。
ストレートに伝えることはなかったと言っているが
結果、話を婉曲させずに、そのまま伝えることが国益に適った
外務省幹部の恨み、妬みを買い、敵を増やしてでも
意見を押し通すことが国益を増進させた
しかし、この周りとの軋轢を避けずに
プロとしての立場を貫くことが
後の国策捜査に繋がるというのであれば
一体、誰が周囲との衝突を恐れず、自己の保身を顧みず
国益を断固追求していく姿勢が取れるのだろうか
それが外務省の不作為体質と繋がってみえる
外務官僚は鈴木さんに対してであれ
小渕さんか野中(広務)さんに対してであれ
国益上必要ならば対立を恐れずに自らの意見を述べる「官僚道」を
わきまえていると思っていたからです。
ただ一つ重要なポイントは
手嶋さんが一人寝返らず頑張っていたといったのは誰かと聞かれましたが
これが谷内正太郎さんだった。
私は鈴木さんに「谷内のところに行って、俺の考えを伝えてこい」といわれて
そうした。すると谷内さんはこう言ったんです。
「私は鈴木さんには詫びない。鈴木さんの考え方は
外交論として一つの筋の通った考え方だ。
それを踏まえたうえで外務省の方針を決める。
それで鈴木宗男さんとぶつかるならば、仕方がない」と。
田原 それは立派だ。
佐藤 それを、私は鈴木さんに伝えた。鈴木さんはなんと言ったか。
「谷内はしっかり者だ」と、こういう話です。
田原 彼は断じて土下座なんかしなかった。
佐藤 しないよ。しないしない。土下座する人がおかしいんですよ。
東京にいる外国人情報専門家たちは
「率直にいって、小泉前政権と同一国家の外交か、にわかには信じられない」
と感想を述べている。
筆者は「その秘訣(ひけつ)は安倍官邸が外務官僚の能力を十二分に引き出しているからです。
キーパーソンは谷内正太郎外務事務次官です」と答えている。
外部からは見えにくいが、日本外交を下支えするのは外務省課長クラスの官僚だ。
課長がしっかりした人物だと
首相や外相の政策を外交の「ゲームのルール」に従った言葉に転換し
国益を実現することが可能になる。
外務省の中国課長には中国語を専攻したキャリアの外交官
(いわゆるチャイナスクール)が就任することが不文律とされていた。
だが、専門家は視野が狭くなり
特にチャイナスクールの場合は中国当局者と「腐れ縁」があるので
いざけんかというときに毅然(きぜん)たる対応がとれない。
その辺の事情もあって、夏の人事で英語研修の秋葉剛男氏が中国課長に就任した。
チャイナスクールは猛反発したが、谷内次官が押し切ったという。
その結果、チャイナスクール内部にも危機感が走り
中国との「なれ合い外交」を続けているとスクール(派閥)が崩壊してしまうと考え
緊張感をもって日中首脳会談を準備した。
派閥を守ろうとするのは自己保身に過ぎないが
官僚を動かすには国益と自己保身の上手な連立方程式を立てることが不可欠だ。
谷内・秋葉ラインは見事にそれを実行した。
例えば、温家宝首相との晩餐(ばんさん)会で安倍首相が行うスピーチに対し
事前に中国側が変更を求める事態があった。
安倍氏は中国側の要請を拒み、スピーチを中止した。
従来のチャイナスクール主導外交では首相に頼み込み何とかスピーチを行う体裁を整えただろう。
秋葉課長だからこそ対応が変わった
その結果、日中関係が悪化したわけではない。
むしろ9日に「中国政府より在中国日本国大使館に対し
北朝鮮が間もなく核実験を行うであろう旨の事前の情報伝達が行われた」
(20日付内閣答弁書)という成果をもたらしている。
中国による理不尽な要求を安倍首相が拒絶したので
むしろ中国は日本に対して一目置き、情報協力を深化させたのだ。
「コリント(協力諜報)」という業界用語がある。
友好国間で相互に得意なインテリジェンスを交換するという手法だが
ここでは担当するインテリジェンス担当官の資質が決定的に重要だ。
谷内氏にはその資質がある。
そして安倍晋三首相、麻生外相が谷内氏の能力を国益のために最大限に搾り取っているのだ。
外務省はよくやっている
しかし、一生懸命やっているは評価の対象にならない。
負け続きの日本外交であるが、今回は快挙で、韓国に勝利した。
竹島周辺で日本が計画していた海洋調査で日韓関係が緊張していた二十一、二十二日。
谷内正太郎外務事務次官が訪韓し、柳明桓韓国外交通商第一次官と交渉して
(1)韓国が六月の国際会議で竹島周辺の海底地形の韓国名表記提案を行わない
(2)日本は今回予定していた海洋調査を中止する
(3)両国は日韓の排他的経済水域(EEZ)境界画定協議を五月中にも再開する、の三点で合意した。
今回マスコミは当面の衝突が回避されたことは評価するが
「当面の危機が回避されたとはいえ、再燃の恐れは消えていない」(二十三日付朝日新聞)
「韓国側が今回の合意について
日本が韓国の主張に譲歩したためだと国内外に強弁する可能性もある。
円満な解決のために妥協を重ねれば、将来に禍根を残す構図に変わりはない」(同日付産経新聞)
と今後の事態の進捗(しんちょく)を懸念している。
産経、朝日の懸念はもっともなことで
近未来にこの問題は必ず再燃する。
それを折り込んだ上で、谷内次官は外交のプロとして
実に重要な「爆弾」を埋め込んだ。
この点は、専門家以外にはなかなか読みにくいのである。
そもそも領土・国境係争に関して「問題の存在」を認めるということは
相手国に譲歩する第一歩なのである。
北方領土問題についても、冷戦時代のソ連は問題の存在自体を認めなかった。
ただし、一九五六年の日ソ共同宣言第九項に
平和条約締結後の歯舞群島、色丹島の引き渡しが明記されていたので
領土問題が存在しないというソ連の主張にはどこから見ても無理があった。
韓国は竹島(韓国名では独島)問題について冷戦時代のソ連と同様に
「独島問題は存在しない」というかたくなな態度をとっている。
しかも、六五年の日韓基本条約の本文に竹島問題を示唆する文言は一言も存在しない。
わずかにこのとき椎名悦三郎外相と李東元外交部長官の往復書簡で
竹島問題へのかすかな手掛かりが残されているに過ぎない。
この往復書簡では、「両国政府は、別段の合意がある場合を除くほか
両国間の紛争は、まず、外交上の経路を通じて解決するものとし
これにより解決することができなかつた場合は
両国政府が合意する手続に従い、調停によつて解決を図るものとする」
と記されているが、竹島や領土問題という文言はない。
ただし、当時の交渉経緯から「両国間の紛争」に竹島問題が含まれることは明白なので
日本としては「竹島はわが国固有の領土である」
という国家の原理原則を厳然と主張すればよい。
今回の交渉で谷内次官が
「両国は日韓のEEZ境界画定協議を五月中にも再開する」
と合意してきたことが重要だ。
領土画定すなわち国境線を明確にしないままEEZを画定することはできない。
これまでの韓国政権ならば、玉虫色の妥協も可能であったろうが
反日ナショナリズムを権力基盤の道具とする盧武鉉政権は
玉虫色解決を拒否するであろう。
この韓国の強硬姿勢を逆手に取るのだ。
協議の場で、韓国政府としては「独島」が韓国領であると主張し
日本政府としては竹島が日本領であると主張し
双方の主張は完全に対立しているという事実を外交文書に残すのである。
日本側は「韓国としては、日本に強硬な姿勢を示したという記録が残るから
この方が世論対策としてもいいだろう」と言って引っかけるのだ。
竹島問題を領土問題であると韓国側に認知させれば
今後の交渉技法次第で時間はかかるが
竹島を日本に取り戻すことが可能になる。
今回、日本外交はその入り口を開くことに成功しかけている。
谷内戦略をうまく発展させることだ。
「勝った者は決して白い歯を見せてはいけない。
なぜならば、相手側が譲りすぎたことに気づき、交渉に禍根を残すからだ」
ビスマルクの言葉だとも言われています。
谷内次官がやったことは、まさにこれ。
一日目は厳しい交渉だったと一貫して言い続け
二日目もよい表情を一切見せずに終わった。
交渉直後に出た週刊誌は『週刊新潮』も『週刊文春』も
「譲りに譲り続けた国賊だ」という批判を載せて
ナショナリズムという名の劣情を煽っていました。
しかし、谷内次官は、一貫して「昼行灯」を決め込み、さして言い訳もしない。
並の神経なら、つい「実は勝ったんだ」
と言いたくなるところでしょう。
尋常ならざる交渉者なのです。
日本外交の慣例では、外務事務次官は東京の司令塔でデンと構え
外交交渉のために外国に赴くことはない。
今回、そのおきてを破って、谷内氏はソウルに赴いた。
谷内氏は今回の交渉が決裂したら外務省を去る腹を固めていたと筆者は見ている。
「外交は人」であるが
今回は谷内正太郎というサムライの胆力が韓国のタフネゴシエーターを押し切った。
谷内氏は独自の外交哲学と「官僚道」をもつユニークな外交官だ。
谷内さんは外務本省の訓令に反し
アメリカとある経済交渉をまとめたことがあり
激怒した当時の外務省幹部が
「こんな横紙破りは叩き潰せ!」
と谷内さんを依願退職に追い込もうとしたのを、瀬島さんが
「谷内は国益のために必要だ」
と言ってたしなめた件がある
この一件が示すように
谷内さんは自らが国益と信じる道を
自己保身を排して進む外交官です
鈴木
一九九五年に私が北方領土に渡ったときは自社さ連立政権でした
これは余談ですが
私は一九九四年六月の首班指名のときに
党議拘束のかかった
「社会党委員長・村山富市首班指名」に歯向かって
旧連立政権が推す「海部俊樹」と書きました
その結果、当時のポストだった議運理事
国対副委員長、国防部会長を、すべて辞任することになった
首班指名の前は、伊吹文明さんと
「村山より海部のほうがましじゃないのか」
「俺もそう思う」なんて話をしていましたが、私は本気でした
背景には、北海道は社会党アレルギーが強かったということがあります
自衛隊反対、日の丸・君が代反対の社会党でしたからね
村山さんは、総理になってから初めて
日の丸、君が代、自衛隊を認めたのです
私は一回目の投票で「海部俊樹」と書きましたが
一回目の結果で海部さんの可能性はなくなりました
伊吹さんは、二回目の投票では「村山富市」に切り替えたので
二回とも「海部俊樹」と書いたのは
自民党の衆議院議員のなかで私だけでした
政治家としての筋というか
私なりの信念を貫いたつもりでした
有能だが、酒癖が悪く、力を持っているときはヘイコラしてくるが
地獄に落ちたと見るや、スタンスを変える人柄の丹波大使
1983年9月1日、大韓航空機が撃墜された時
当時のソ連課長丹波實さんがサハリンに乗り込んで
現場で折衝した姿を想い出す時
今のロシアンスクールにそうした人がいないことは、何か寂しい限りである。
丹波實ロシア大使―東郷和彦欧亜局長―佐藤優主任分析官というラインは最強だった
佐藤
その直後、丹波さんが手紙を持ってくるのですね
鈴木
確か、当時、丹波さんは条約局長だったと思います
手紙には「先生、感激しました。
いまこそ先生のような政治家が日本には必要なんです。
がんばってください」と書かれていて
えらく感激したものです
佐藤
鈴木さんが逮捕された後、丹波さんの態度はどうでした。
鈴木
ぜんぜん連絡がありませんねえ
首班指名で「海部俊樹」と書いたその日
家に帰る途中で派閥の会長である小渕さんに電話をしたんです
とにかくその日あったことを話すと
小渕さんは絶句してしまうのです
「・・・・鈴木君、本当か・・・・そりゃ、たいへんなことだぞ。
除名もあるかもしれんぞ。困ったなぁ」
こんな調子だったので、正直いってガックリきました
「鈴木君、心配するな。俺がなんとかする」
といってくれるのではないかと
期待していたところもあったので
見事にアテがはずれました
「困ったなぁ」とぼやく小渕さんの声を聞きながら
(困っているのは俺なんだけどな)
と心の中で愚痴っていましたよ
小渕さんという人は、正直というか人がいいというか
「起きたことはしかたないから、俺も最善を尽くすからな」
なんてはったりはかませない人なんですね
佐藤
節目、節目で人生の厳しさを教えてくれるのですから
やはり、すばらしい派閥の領袖なのだと思いますよ
「人生は厳しいものなんだ」
「いざとなったら自分しか頼るものはいないんだ」
ということは、なかなか教えてくれる人がいませんから
鈴木
ところが、その三ヶ月後に私は沖縄北方特別委員長を命じられたわけです
当時の平成研(小渕派)は結束が強かったわけです
その巡り合わせで、国会議員としてはじめて北方四島にも行くことができた
人生というのは、本当に面白いものです
今回の国策捜査の中で痛感したのは
戦後の日本社会が正しい意味でのエリート作りを怠ってきたことです
日本ではエリートというと
何か嫌な響きがありますが
ヨーロッパ、ロシアではごく普通の、価値中立的な言葉です
ここでは、「エリート社会」を長々と述べることは差し控えますが
国家を含むあらゆる共同体はエリートなしには成り立ち得ない
ということを大前提にして議論を進めます
そうなると、どのようなエリートが形成され(特に政治エリート)
国家を導いていくかということが問題になります
現下、日本のエリートは、自らがエリートである
つまり国家、社会に対して特別の責任を負っている
という自覚を欠いて
その権力を行使しているところに危険があります
外務省の研修指導で最も苦労したのは
「研修は自分のためにやっているのではなく
日本国家のために勉強しているのだ
ロシア語ができず、外交官として語学や任国事情に弱いが故に
他人に迷惑をかけるようでは国益を毀損することになる」
ということを新入省員にいかに納得させるかということでした
外交の世界で無能は犯罪
国益を毀損する
国益に関連する事柄をアカデミズムの成果を踏まえて
理解できるような基礎力を有しているというのは
官僚として必要条件なのですが
これに欠ける官僚が多いというのが
霞ヶ関の実態でしょう
理由は簡単です
ある時点から勉強しなくなってしまうからです
実力に不安があるから
「キャリア」であるとか「○○省員」であるとかいうブランドで
エリートたる地位を維持しようとするのでしょう
この点、外交の世界は実力社会です
どの大学を出ていようが
(あるいは公式の高等教育を受けていなくても)
地位が何であろうと
任国についてよく知っていて
人脈をもっている者が「勝ち」なのです
外国の政治・経済・学術エリートは
そもそも外交官と付き合う義務はないのですから
「会ってメリットがある」「会って面白い」
という基準でカウンターパートを選びます
日本の外交官が人脈作りが苦手である
というのは若干誇張された表現ですが
モスクワのG7諸国大使館で
ロシアの政治エリートに深く食い込んでいる外交官は一○人もいません
常にそうです
そのような外交官は、十人十色ですが
いずれも話していて面白く
「また会いたい」という気持ちになります
そして、こういった外交官たちはエリートとしての自覚も強いのです
特に諜報の世界のエリートたちと接していて感じたことですが
この連中は外交官以上にエリート意識が強く
それと同時に金銭、役職に対する執着がほとんどありません
また、学者として十分に通用する水準の知識と洞察力があります
未知の分野を担当させられても一年ぐらいで
そこそこの大学教授くらいの水準になります
このような人々と付き合うことは
勉強になりましたし
またそこは私にとってたいへん居心地のよい世界でした
諜報エリートは、非常に醒めた形ですが
強い愛国心を持っています
この世界は実に奇妙な世界で
極端に頭の悪い人間も極端に秀でた人間もいません
また、皆愛国心をもっていますが
「世直し型」の理想主義者はいません
多少おかしなことでも
いったん納得すれば
良心などという言葉を忘れ、目的達成に全力をあげます
諜報の世界では
正義感の強すぎる人間
潔癖症の人間が
「ただでさえ複雑な状況を一層複雑にする」
といって最も敬遠されます
それから、この連中は独特な自己顕示欲をもっています
一般の外交官は(この点は政治家と似ていますが)
自己の業績が世間により評価されることが好きです
(遠慮がちな態度を表面上示すか
露骨に名誉を追求するかという差がありますが
自己顕示欲のない外交官というのを私は見たことがありません)
諜報エリートには一般的な意味での自己顕示欲はありません
しかし、非常に狭い範囲の政策決定者(首脳、諜報機関のトップ)には
自己の活動を正しく評価して欲しい
という気持ちが非常に強いのです
秘められた「自己顕示欲」なのでしょう
しかし、不必要な人間に自己の活動を知られるのは
(特に生命に関わることになるので)
生理的拒絶反応を示します
このような環境にしばらくいると
乱暴なようで優しい
猜疑心が強いようでお人好し
社交的だが人間嫌い
知性の水準は高いのだが野蛮な面をもつ
一種独特のキャラクターが生まれてくるのです
そして、この世界の人間の間では
何とも言えない信頼関係が生まれるのです
諜報エリートに事故はつきもので
(だいたいの場合、工作中に摘発される)
一度このような事故に巻き込まれると
無事生き残っても
再び諜報の世界の第一線で働くことはできません
このような人たちは多才ですので
あえて組織に残ることに固執する者はまずいません
自分の力で、学者、芸術家、作家になる例が多いです
稀にビジネスマンになる人もいます
そして、その人たちは自己の第二の人生では
過去についてはほとんど語らないので
その人がかつて諜報の世界でどれだけの仕事をした人物なのか
ということを周囲の人々は全く知らずに
時が流れていくのです
恐ろしい状況、危険な仕事を
肌身で知っているので
このような人たちは、平和な環境での自由な時間を
本当に大切に使っています
私が付き合ったこの世界のトップエリートは異口同音に
「最後に信用できるのは自分自身と親友だ」
と述べていましたが
この言葉の意味も
私自身が国策捜査の対象となって初めてわかりました
なぜ食事が信頼関係を構築するために重要なのだろうか。
それは動物を見てみればよくわかる。
動物は警戒する相手とともに餌を食べない。
その逆で、食事を共にすることで心理的に警戒感が取り去られるのである。
私の考えよりも、まず事実関係から並べていったほうがおもしろいと思います
私が逮捕されたのが2002年の5月14日
その前日に同じく逮捕・起訴された前島陽さん
(当時外務省ロシア支援室課長補佐)
から電話がかかってくるんです
「週刊現代」に、東京地方検察庁が内部の慎重論を押し切り
私と前島さんをテルアビブ国際学会がらみの背任で逮捕するという
趣旨の記事が出ているというのです
前島さんはそれまでの1ケ月の間に数回
東京地検特捜部に呼ばれていたのですが
電話の前日に取り調べに呼ばれた際には
花崎という検事が出てきて
今までとは様子が違うというのです
その検事は、何枚かの領収書を見せながら
「実際にやっていないレセプションのお金が
この中に入っているのは、どういうことなんだ」
と前島さんに聞いたそうです
前島さんから「僕は逮捕されるのでしょうか」と聞かれたので
私は「そういうものを提示するのは最終段階だから
逮捕されると思ったほうがいい。
僕も一緒にやられるけど
これは入り口で向こうの狙いは
鈴木宗男さんなり、東郷和彦さんだから
とにかく弁護士と相談しなさい」
とアドバイスしました。
国際会議の経費については
次官がサインをした決裁書が確かにあるんです
ところが、その決裁書が外務省からなくなっている
そして、最初、公判に出てきた決裁書のコピーは
なぜか東郷さんまでの中途のものでした
決裁書にはそれぞれの担当者がチェックする
四角い欄が並んでいるが
取調べの際に佐藤さんに提示されたのは?
次官までのもの
僕は次官の決裁をとっているぞ
ということをはっきりと言ったんで
その文書を検察官は提示してきたんです
公判と取調べで、2種類の証拠物件が出てきたんです
さらに、ほかの人の取調べでは
次官と外務審議官のところがZ印の線で消されていて
中間までの決済しかとられていないものだった
弁護団が「同じ取調べに
2種類の書類が使われているのはおかしい。
原本を出せ」と公判で要求したら
外務省から裁判所への回答は
「原本がありません」
というものだった
なぜ出さないんでしょう。
わかりません。
私は事実だけ述べているんです。
私は外務省に20年いますけど
次官の決裁というのは重いんです。
次官の決裁した文書はきちんとファイルされているんですが
最近、文書管理が悪くなったということなんでしょうか。
そうとしか理解できないんです。
キャリアとノンキャリアの研修期間に
一年の差を設けているロシア語は異例で
このキャリアを優遇した措置は
職員の士気に影響を与えると私は考えていた
この問題について
モスクワに勤務していたときに
ドイツ語専門のキャリアではあるが
ロシア社会に入り込んでいく腹があり
ソ連末期に異例のことだが
大使館の政務班長になった谷崎泰明参事官(現領事局長)に
率直に話したことがある
谷崎氏の答えはこうだった
「佐藤、俺もロシアスクールのやり方はおかしいと思うよ。
こういうやり方をしないと、多分
キャリアの連中は自分の優位性を保てないと思っているんだ。
専門職が怖いんだよ。
特に二回目以後のモスクワ勤務のときは
ロシア語をしばらく使っていないので
専門家の助けなくして仕事ができない。
それでも優位性を保つためには
はじめから身分が違うという制度にしておかないとまずい
と思っているんだろう。
そういう思惑が透けて見える。
それから、ロシア語の場合、需要がそこそこあるから
専門職に地域研究をやらせても
大学の先生に転出されるんじゃかなわないと思っているんで
研修延長には消極的なんだ。
できるだけ、転職に有利な状況を作り出さないようにするということだ」
「谷崎さん、要するに専門家は『飼い殺し』にするということですね」
「そういうことだ。君の場合、能力があるから
組織の中でも組織の外に出ても、納得できる形で道を拓くことができるだろう」
「能力はないですけど、生き残り方は自分で考えます」
この谷崎氏が大臣官房総務課長をつとめているときに私は逮捕された
私は外交資料館課長補佐に異動になったが、職制上は総務課長の下になる
逮捕前、谷崎氏に私は
「鈴木宗男疑惑の嵐は止みそうにありません。
組織のことや後輩にかける迷惑を考えるならば
そろそろ辞表を出す時期に来ていると思うんですけれど・・・・」
と率直に相談した
谷崎氏は
「いや、今辞めると疑惑のすべてが君に被せられてしまう。
嵐が過ぎるのを待つんだ。
その上で佐藤の人生にとっていちばんよい選択をすればいいよ」
と答えた
獄中で取り調べを受けているとき
東京地方検察庁特別捜査部の西村尚芳検事から
「外務省の総務課長が君の逮捕前に、うち(東京地検)に
『背任ではなく横領で捕まえてもらえないか。
背任だと事務次官のサインした決裁書があるので困る』
というアプローチがあったぜ。
あんたたちが横領しているということにして
外務省は被害者で、すべてを佐藤に被せてやろうというわけだ」
という話を聞かされた。
そのとき私には、谷崎氏の顔が浮かび
「人生の巡り合わせは実に不思議だ」と思い
何か滑稽な感じがした
公判では外務省関係者の証言もぶれるのです
供述の段階で外務省の人は
「こんなことは違法だと思っていた。
しかし、鈴木宗男さんが怖かった。
佐藤の後ろには鈴木宗男さんがいる。
違法だと思っていたが、決裁書にサインしないと
どんな怖い目に遭うかわからないからサインした」
と言っています
いわば緊急避難的なものだから
自分たちについては刑事責任の追及から免れると
こういう供述をしているんです
ただ、これだと、後々、問題が発生します
仮に私や鈴木さんが怖いというのが事実だとしましょう
しかし、世の中には、もっと怖い人がいる
北朝鮮やロシアなどです
外交交渉の席で
北朝鮮が怖いからといって
日本に不利な文書にサインするような人はどうなりますか。
鈴木宗男さんが怖いからサインしたというわけですから
そういう人に外交を任せていいのか
という問題が出てくるんです
ですから公判段階で外務省は対応を変えた
「国際学会に代表団を派遣する経費を
支援委員会から支出することについては
協定違反だと思っていたが
違法とは思っていなかった」という論理です
これには検察も困ったはずです
なぜなら、私を有罪に問うことができなくなるからです
ですから、検察は、供述のほうが信用性があるとしたのです
最終的な認定としては
「違法だとみんな思っていた。が、鈴木宗男さんが怖いからと
違法なものにサインした。
鈴木さんがいなくなったら、こういうことはなくなるから
今回だけは勘弁してください」と
こういう構成に落ち着いたのです
佐藤さんも法廷で「鈴木宗男さんが怖かった」と言ったら
どうなっていたんですか。
情状酌量の余地は出てきた。ただし私は、
鈴木さんは怖くなかった。
嘘はつけないんです。
しかし、問題は、鈴木宗男さんが怖いとか、怖くないとか
そういうことじゃない。
鈴木さんは怖くてもいいんです。
鈴木さんを怖いという人たちが
もっと怖い人が出てきたときに
外交文書にサインするんじゃないか。
むしろそっちに問題があると思います。
金正日が怖いから日朝共同宣言を結びました
という理屈が通っちゃうわけですね。
通るわけです。
少なくとも鈴木さんよりも
金正日やプーチンのほうが怖いと思うんです。
それは怖いでしょう。鈴木さんは核をつくっていないから。
それにしても、外務官僚は鈴木宗男さんの何が怖かったんですか。
一言で言うと
本当のことを言われるのが怖いんでしょう。
すり寄ったり、いろいろとみっともないことをしていますから。
鍋料理は同じ「餌箱」から食べるという意味でとくに効果的だ。
さらに、欧米、ロシア、あるいは中東などでは
バーベキューやシャシリック(串焼き料理)など
野外で肉や野菜を焼く食事は
信頼関係を構築する上で大きな意味をもつ。
地上の人間が食事を共にするだけでなく
煙となった形で天上の神様もこの食事会に参加することになるからだ。
ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の一神教世界の人々に
無意識のうちに刷り込まれた神感覚を
ヒュミントのプロは野外料理で上手に活用する。
西田恒夫審議官は大使にご栄転、ホモ殺人とゆかりのある大使館へ
おそらく、赤ちゃんプレイの松田邦紀ロシア課長も
在外公館に異動になり
西田恒夫外務審議官、松田邦紀外務省欧州局ロシア課長という
外務省のもっとも腐敗した部分が
外務本省からとりあえず除去される、その結果
天才佐藤優が今、最も懸念、危惧、不信感を抱いているかもしれない日本人
袴田茂樹青山学院大学教授
一九九○年代は、日本とロシアの関係を考えると激動の時代でした
そこでお聞きしたいのですが、本質的な意味で
本格的に日ロ関係が動きはじめたのは
いつごろからだと鈴木さんはお考えでしょうか
鈴木
橋本龍太郎内閣が誕生してからですね
すでに触れましたが、「橋本三原則」の持つ意味が大きかった
これでエリツィン大統領を筆頭にロシア政治エリートのなかで
「橋本は頭のいい奴だ」という評価が定着しました
エリツィンの琴線に触れたといってもいいでしょう
佐藤
青山学院大学の袴田茂樹教授は、「橋本三原則」のひとつである
「長期的視点」について
「ロシアに対して『問題解決に時間がかかってもいい』
という誤ったシグナルを送ることになった」と批判していますが
まったくピントのずれた解釈ですね
「『長期的視点』で日ロ関係を進めるためには
領土問題をできるだけ早く解決しなければならない」
というのが正しい理解なのです
おそらく袴田教授はこのことがわかっているのに
あえて曲解したいい方をしているのでしょう
なぜなら、「北方領土ビジネス」に傷がつくからです
「北方領土ビジネス」というのは
北方領土問題に関わることで利益を得ようとする行為です
したがって、領土問題が解決せずに
長引けば、長引くほど金や利権になるのだから
できるだけ足を引っ張るような論陣を張ろうとするわけです
鈴木
たしかに、一部のロシア外交専門の学者、評論家にとっては
問題がこじれたほうが仕事が増えますからね
北方領土問題が解決した瞬間に
飯のタネがなくなるのだから必死なのはわかりますが
本当の意味で国益と対立するのは
こうした北方領土問題を飯のタネにしている学者や評論家ではないのでしょうか
彼らは、原理原則を言い続けていればお金になりますが
本気で北方領土を取り返そうとは考えていない
あえて厳しいことをいいますが
絵空事の空論を並べることで生活しているような輩に
外交を語る資格はありません
佐藤
命がけで原理原則を貫く覚悟があるのか
と聞いてみたいですね
「北方領土ビジネス」
「空想的北方領土四島返還論者」っていう連中がいて
現実主義から空想主義への転換ということが
この五年間行われている。
佐藤
ここで一部からの反発をあえて覚悟して
これまで誰も踏み込まなかった問題に言及したいと思います
じつは、「北方領土ビジネス」なるものが存在します
そんなビジネスをやっている連中にとっては
ビジネスがいつまでも続くことが
個別利益に適います
例えば
北方領土問題対策協会(北対協)には
いくらくらい金が出ているのでしょうか
鈴木
北対協のホームページによれば
ニ○○六(平成一八)年度予算は
一○億一七○○万円ということです
ほかにも、外務省系として北方領土復帰期成同盟(北方同盟)がありますが
ここはニ○○○(平成一二)年一○月に二一○○万円の
使途不明金問題が発覚しています
また北方領土対策本部という部署もありますが
どこも億単位の予算がついている
佐藤
そうした団体には北海道庁から役人が天下り
研究会と称したことをやっていますが
どこまで役に立っているかわかりません
鈴木
北方領土ビジネスというのは
領土問題が解決しないほうが都合がいいのです
自分たちの立場が守られますからね
返還運動に関わっている
北方領土返還要求運動連絡協議会(北連協)の
事務局長である児玉泰子さんや
すでに何度も名前のあがっている
青山学院大学の袴田茂樹教授も同じです
はっきりいいますが
彼らは国民の税金を食い物にしているのです
佐藤
児玉さんや袴田さんの運動によって
北方領土交渉が前進したことがあるのでしょうか
佐藤
児玉さんや袴田さんの運動によって
北方領土交渉が前進したことがあるのでしょうか
鈴木
何ひとつありません
彼らにとって、自分たちの仕事が続くためには
北方領土問題が解決してもらっては困るのです
したがって
ことあるごとに問題を起こして
交渉の妨害を企てる
トラブルメーカーのようなものですね
佐藤
私は、国民の前に袴田さんたちの素顔を晒すことで
国民的な議論をすべきだと思っています
そうしなければ日本の対ロ外交はズタズタになってしまう
彼らが自腹を切ってやっているのならいいです
しかし、国民の税金を使って
国益を損なうようなことをしているのですから
これはよくない
しかも、路線を誤っている
この人たちの言説や行動を検証しなくてはなりません
そして批判すべきところは徹底的に批判されてしかるべきです
鈴木
児玉さんの口癖は
「人道支援はけしからん」なのですが
人道支援があると真っ先に駆けつけます
発言と行動がまったく一致していません
また、ピースポートに乗って
北方四島に渡ったりしていますが
それは北方四島がロシアの管轄であることを認めることになるので
日本人としてやってはならないことです
しかし、それでもお咎めがないのは
彼女が内閣府の覚えめでたいからです
経験者として慣れているということで
「北方領土の日」などの行事には
事務方の責任者としてかならず一枚加わっています
しかも、元島民であることを売り物にしている
まったくタチが悪いですね
佐藤
袴田教授と児玉さんは
いまの北方領土ビジネスの問題点を考えたときの
象徴的な人物だと思います
この人たちが与えている害はとても大きい
それは、「右バネ」(右翼)という表象を使うからです
「そんな軟弱なことをいって大丈夫ですか。
安保研の批判を受けますよ」
というのが袴田さんの口癖です
要するに「右翼が来ますよ」ということなんですね
袴田さんたちは何か勘違いしているようで困りますが
私に「右バネ」という脅しはきかない
そもそも右翼陣営には国のことを真面目に考えている人が多い
問題を現実的に解決しなければならない
という私たち外交実務家の話も
きちんと受け止めてくれる人々がほとんどなんです
右翼カードを使いながら北方領土ビジネスをするような輩たちは
本当に整理したほうがいい
そのためには
国民の前にこうした連中の行状を明らかにすることが必要です
どんな金で食っているのか
政府との関係はどうなっているのか
いままでの発言がどう変わってきたのか
すべてを白日の下に晒すべきです
袴田教授などは
「『鈴木宗男』後の日露関係をいかに再構築するか」などという論文を
鈴木さんが勾留されているときに書いたりする人間です
鈴木さんが拘置所から出てくると黙ってしまうのです
人柄が表われていますね
現役時代にあえて黙っていたが
今回、意を決して私と鈴木宗男氏が
初めて真実について述べたのは
北方領土問題を自らの「メシの種」とする
「北方領土ビジネス」に従事する者たちの実態があるからだ
その代表的人物が袴田茂樹青山学院大学教授である
鈴木氏が指摘するように
こうした人々にとって
北方領土問題が解決することは
「失業」につながるので
「日本政府は毅然たる態度をとれ」
「国家百年の計で取り組め」
などといって、「右バネ」をきかせた
勇ましいスローガンを掲げ
日本外交の選択の幅を狭めようとする
私も現役時代に
この勢力を懐柔する必要があると考え
カネ、情報を含むさまざまな便宜を与えたことを
いまでは深く反省している
八月一六日の漁船銃撃・拿捕事件を契機に
袴田氏は論壇で精力的に活動し始めた
ニ○○六年八月ニ六日付の産経新聞に
袴田氏が寄稿しているが
このテキストから
典型的な領土ビジネスマンの本領を読み取ることができる
産経の寄稿では、名指しこそ避けているが
ここでいう「2島先行論者」とは
過去の経緯、それから
私の耳に入ってくる袴田氏の裏の言動から
鈴木宗男氏、東郷和彦氏、私を指していると思われる
少なくとも私はそう受け止めている
であるなら、私も袴田氏の言説にある
排外主義を煽る「北方領土ビジネス」について
国民の関心を広く惹起する責任がある
そして、どちらが真に北方領土返還を願うアプローチであるかを
国民に判断してもらいたいのである
少なくとも過去一年半
北方領土を巡る袴田教授の論壇への露出はほとんどなかった
北方領土に対する小泉氏の姿勢に批判があるならば
なぜ袴田教授は現実の外交に影響を与えるタイミングで
発信しなかったのだろうか
理解に苦しむ
ちなみに、一年半前
ニ○○五年三月に私は
『国家の罠−外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)を上梓し
そのなかで袴田教授の検察庁への協力ぶりについて
袴田氏の署名、捺印がある検察官面前調書からの引用を中心に
実証的に明らかにした経緯がある
その後、袴田氏は陰でコソコソとメモをまいたりしていると
承知するが(写しは私の手許にある)
文句があるならば、正々堂々と私にいってくればよい
私にはいつでも公開の場で対決する用意がある
産経新聞『正論』で、袴田茂樹青山学院大学教授が
入り口論・出口論は否定と書いてあった。
私も興味深く読んでいたら
あるロシア人から
「全く論理がわからない。条件をつけて交渉するのが入り口論で
信頼を重ねて交渉する出口論と二つしかない。論理破綻ではないか」
と言われた。
わかりやすい話であると思った。
9月9日モスクワ郊外で行われた「ヴァルダイ会議」だが
日本からは袴田茂樹青山学院大学教授が出席した。
ロシア大統領公式HPによれば袴田教授は「日本政府顧問」の肩書で出席した。
プーチン大統領は1956年日ソ共同宣言で約束された
歯舞群島、色丹島の引き渡しについても
「どこの主権下かについても記載されていない」(ロシア大統領公式HP)とし
北方領土問題について
「日本側が立場を厳しくしようと試みたのである」(同)と述べている。
しかも「あなたとこの問題について議論する必要はない。
両国外務省の専門家に話をさせればよい」(同)と
袴田教授を通じて領土問題についてメッセージのやりとりをするつもりがないことを
明確に述べている。
袴田教授がこの機会に聞かなくてはならなかったことは
8月16日に北方領土・貝殻島近海で
ロシア国境警備艇による日本漁船の銃撃・拿捕(だほ)により
日本人乗組員1人が殺害された事件についてのプーチン大統領の認識だ。
袴田氏は拿捕事件に関連し
「ロシアの最近の不合理な強硬論に、公然かつ断固たる反論を怠った」(産経新聞8月26日)
と政府を非難する。
その袴田氏が
プーチン大統領と直接話をした機会になぜ銃撃事件に言及しないのか理解に苦しむ。
袴田氏の対応が
プーチン大統領に銃撃事件を日本は深刻視していない
という誤ったメッセージを送ることになったのではないか
と筆者は危惧(きぐ)する。
440 :
無名草子さん:2007/01/06(土) 19:02:41
なんかコピペばかりのスレだけど、ちょっと質問が。
もう随分と前のことだとは思うのだけど、
山内昌之による『国家の罠』の書評が、
いつ、どの媒体に載ったか御存知の方いらっしゃる?
ある個人や集団や国家の
一見、訳の分からない行動も
その内在論理をみつけだせば
案外簡単に理解できるし
未来の行動もある程度予測できるかもしれない
昨日夜、ラジオで流れていたワイド番組(「ジャム・ザ・ワールド」)で
鈴木代議士初公判が特集されていました
(こういう放送がなされているならば
接見等禁止の意味はほとんどなくなります)
一連の鈴木「疑惑」では
計一五名は逮捕・起訴されていますが
鈴木代議士本人と秘書以外で
つまり外部の人間で
戦う姿勢をしているのは
私一人であるということに
ラジオを聞いていて気づきました
何とも情けない話ですが
ここは「名誉ある孤立」を維持することによって
とても重要な政治的意味があります
タイミングを見極めて
ゆっくりと語っていくことが重要なのだと思います
鈴木宗男が外に出るまで、外に出ない
検察は僕はもう用済みなので
早く外に出して、鈴木代議士と切り離し
整理してしまいたいと考えている
僕は、鈴木・外務省関係を徹底的に解明すれば
それは官邸、自民党、外務省全体に及ぶので
かえって鈴木代議士の正当性を明らかにできる
と考えている
いわば「鈴木・外務省『疑惑』をお忘れなく」
と言い続けているのである
この意味で、敵の分断工作に乗ってはならない
わかりやすい図式を維持するために
鈴木さんが中にいる間は
僕も中にいると決めた
共産党の佐々木[憲昭]代議士が電話インタビューで
「外堀も内堀も埋まっている。
鈴木被告の最後の悪あがきだ。
検察の冒頭陳述はリアリティーがある」
とコメントしていました
そうそう
一連の騒動は外務省の「告発者」が
日本共産党に文書をリークするところから始まったのです
共産党は現在の日本のシステムを覆すことを
網領に明記した革命政党です
その革命政党が地検特捜と共通の利害をもっているのですから
極めて興味深い構造の戦いです
ちなみに、佐々木氏は
「支援委員会やODAの意思決定メカニズムが明らかになっていない
これにメスを入れる必要がある!」
と述べていましたが
私も賛成です
この点を解明すれば
鈴木代議士の「不当介入」などというものが作り話で
現下、日本のシステム(資本主義国で議院内閣制)の下で
刑事責任はもとより
道義的責任を追求される筋合いの話でもないことが
明白になります
腑に落ちないのは、怪しい金の使い方をしている
外務省の北方領土四島支援事業などに
なぜ検察のチェックが入らないのか
という点です
とくにロシア支援委員会は金の出入りが滅茶苦茶なのに
まったくチェックされていない
ところが
私が逮捕されると
検察のチェックが入ると考えた外務省は
支援委員会の存在自体を消してしまおうと動いた
そして、支援委員会を解体してしまった
これほどあからさまな証拠隠滅は聞いたことがありません
公判では
対立よりも矛盾が
浮き彫りになるという構成をとりたいと考えています
日常的には、対立と矛盾はそれほど異なった概念
として捉えられていませんが
哲学(特にドイツ系)の世界では
差異、対立、矛盾は、全く別の概念です
食事会を通じて、相手の健康状態をチェックすることもできる。
1998年11月のクラスノヤルスク日露非公式首脳会談前
ロシア情勢について説明している筆者に
対して橋本龍太郎首相(当時)がとても興味深いコメントをした。
「エリツィンさんが健康不安を抱えていることは間違いないと思うんだ。
いま思い出したんだけれど、デンバー・サミット(主要国首脳会議)の晩餐会で
エリツィンがナイフで肉を細かく切っているんだけれど、全然口にもっていかない。
それからワインにも口をつけるんだけれど全然減らない。
かなり厳しく食事制限をしているのだと思う」
その話を聞きながら、橋本首相の情報感覚の冴えに筆者は舌を巻いた。
こうした食事の重要性から
ヒュミントのプロは政府高官や国会議員から食事に誘われるとまず断わることはない。
記事を書いた記者だけでなく
デスクのチェック態勢を含め
基礎体力が弱っていることを示す具体例だ
北方領土交渉の進捗は
日本のシベリアやサハリンにおける
天然ガス、石油開発と
直接関連する重要問題であるのだが
北方領土問題については
「原理原則の牙城」であった同紙が
面積分割案を肯定的に報じたこと自体が
時代の変化を示すニュース
麻生氏は外相再任後
3島返還論に言及したが
領土問題解決に向けて
さらに柔軟な姿勢を示した形だ
と好意的に報じた
本件を取り扱っていない
見落とすということは考えられないので
あえて、ニュース性なし
という判断をしたのだろう
本件を扱わない理由が深い認識に基づくのか
記者の勘の悪さに起因するのかがわからない
12月14日の朝刊記事で、麻生外相が
「北方領土問題について
北方4島(択捉、国後、色丹、歯舞)全体の面積を
2等分する境界線を
日露両国の国境とする
新たな解決案を示した」と報じているが
麻生外相の発言を素直に読む限り
そのような新提案と解釈することはできない
しかし、これが同紙の“飛ばし”かというと
そうではない
評者の得ている情報では
外務省某幹部が面積分割による
北方領土問題解決の可能性について
オフレコベースで解説している
外務省が観測気球として同紙に目をつけたのだろう
筆者もクレムリンやロシアの国会を歩いていて
「メシを食べたか」と聞かれると
「まだ食べていません」とか「少しだけしか食べていないので、お腹がすいています」
と答える癖がついてしまった。こう答えれば
食事でないとしてもコーヒーを片手に
サンドウイッチやビスケットをつまみながら話をする機会が得られるからだ。
そうした生活をしていると昼食を一日2回
夕食を2、3回などということが普通になり、どんどん太っていく。
従って、太っている外交官を見ると
「ヒュミントのプロではないか」
という疑いの眼で見ることが多くなったが
7割程度の確率でその見立ては間違えていない。
イラクにおけるネオコン戦略の失敗が決定的になりつつある中だが
面白いのでネオコン
ネオコンの特質は三つ
一つは、民主党リベラル派から
その外交・安全保障政策に落胆して
保守派に移ってきた人々であること
二つ目は、ネオコンの大半がユダヤ人であることです
ポール・ウォルフォウィッツ前国防副長官がその代表格です
さらには闇のプリンスと呼ばれた
リチャード・パール外交諮問会議元議長らのイデオローグがいる
理念が現実になる
ユダヤ・キリスト教文化圏では
incarnation(神のキリストにおける受肉あるいは托身)
と言えば、それほど抵抗なく理解される概念ですが
ネオコン思想はそれによって貫かれているんです
理念は現実にならなくては何の意味もない
米国における自由主義(リベラリズム)とは
「社会は公平を重視する」
ヨーロッパで言うところの
社会民主主義や福祉国家に近い概念なのです
自由主義の大前提として
自分でできることはまず自分でやって
それではどうしても解決できないことだけを
国家によって助けてもらうという考え方がある
知識人はそのことをわかっています
しかし、知的水準や倫理的基準の高くない一般大衆には
この大前提が理解できていないとネオコンは考える
知識人が大衆の無責任体質を考慮せずに
自由主義的発言をすることは無責任だとネオコンは考えます
だから真の知識人は何か発言する場合
大衆がそれを受けとめて
どのような反応や行動をするかについても計算した上で
戦略的な発想をしなくてはならないというのが
ネオコンの主張です
すなわち、自分の考えていることを
ストレートには言わないのです
これは決して不誠実な態度ではなく
結果に対して真面目なのだと考えるのです
現代ドイツの代表的哲学者に
「理論と実践の統合を目指すマルクス主義の現代的再生を図った」
と言われるユルゲン・ハーバーマスがいますが
彼は「ネオコンは知的能力が高いがゆえに危険だ」
と二十年も前に見抜いて
もっとも厳しいネオコン批判を展開してきました
彼の理論を敷衍しますと
ネオコンと呼ばれる知識人集団は
元はと言えば左翼もしくは自由主義者で
社会科学的な訓練を受けた知的水準の高い人々なんですね
宗教右派は、当然、有神論で
アカデミックな批判的理性とは
かなりかけ離れた世界観的構造を有していますが
ネオコンの論理構造は世俗的で、唯物論的なのです
一部のネオコンは
頭の悪い宗教右派を戦術的に利用しているとの見方もありますが
ネオコンの思想は
理論と実践を切り離すことのできない世界観型の思想です
ネオコンの思想は、唯物論的です
唯物論は、通常、無神論と親和的なのですが
ネオコンの唯物論は神を認める構成になっています
ここではユダヤ思想の「カバラの知恵」が利用されています
神学的な細かい説明はわかりにくいので
単純化すると
当初、神は全世界を覆っていますが
あるときに自発的に収縮して、隙間ができます
この隙間が自然です
通常の神学では、神が自然を創造したと考えますが
「カバラの知恵」では
「神の収縮」つまり自然を人間が
「神によって追加的に創造されたもの」
と勘違いしていることになります
この隙間、つまり自然の世界には神がいないので
唯物論的な世界なのです
ですから、神の意思が自然に直接反映されることはありません
それだから、自然の世界には悪が存在します
ただし、この唯物論的な自然界の悪に対して
神は責任を負わないのです
「神の収縮」によって
自然が生まれたことを知っているネオコン思想家は
神の存在は認めるが、同時に
この世界は唯物論的だということについても確信する
有神論的唯物論という論理構成をとるのです
ネオコンとラスプーチンは、戦略と哲学という二つの守護神の庇護の元にある
という点で共通点が見出せるかもしれない
ネオコンは、一般的に幅広い教養の持ち主で
外国についての深い知識を持っている
その国の言葉も往々にして完璧に話す
という所も似ている
まぁイスラエルと関わりがあるところも同じ
どこの国の安全保障を第一に考えているか等の大きな違いはあるがな
しかし、ユダヤ人でない、日本人でもイスラエルに辿り着くという結論から見て
イスラエルは優秀なインテリジェンス専門家が皆行き着く帰結なのかもしれない
イランの石油以外を安定的に供給する代替案が必要かもな
開発認可を取り消されたが、今の機会に北方領土問題を解決し
サハリン大陸棚の石油・天然ガス開発などに再注目することが必要かもしれない
明らかな相違点と言えばイラク戦争だろう
ネオコン失墜の要因だ
本音は石油利権だか民主化のドミノ倒しだか
イスラエルの安全保障だか神の啓示だか知らんが
イラク戦争の建前、大義は2つある
1 フセインが大量破壊兵器を隠している
2 フセインがビンラディン率いるアルカイダと組んでいる
しかし、二つ目の話が大嘘だということは明らか
ビンラディンの目的はイスラム原理主義の帝国をつくること
そこに民族や国民国家の意識はない
一方、フセインはイラク人による
大国民国家をつくることを目指しており
これは基本的にナショナリズムの亜流
ゆえに、フセインはビンラディンの仲間を大量にブッ殺しているし
ビンラディンにとってもフセインは打倒の対象だった
ネオコンはそれを意図的にくっつけた、結果から見て愚かな行為といえる
民主主義と自由主義を積極的行動で守るということは
ネオコンの好きなテーマであり
彼等の政治的パンフレットに頻繁に顔を出す
政治体制の性格こそが
世界の平和を守るために作られたどのような機構組織や協約よりもずっと重要である
と考える
一番大きな脅威は
民主主義というアメリカの価値を共有しない国家からもたらされるとする
その国家の体制を変化させ
民主主義の価値に向けて進歩させることが
アメリカの安全保障と平和を強化する最良の方法であるとするのだ
この政治体制を重要視する事
好戦的民主主義の賞賛
宗教的なまでのアメリカの価値に対する賞賛
暴君政治に対する断固たる反対姿勢
これらはブッシュ政権を満たしているネオコン達を特徴付けるテーマである
ネオコン達は「メシア的な救済」という「楽観主義」に取り付かれているという事だ
昨日は日本とドイツ、明日は中近東に
やがて全世界に自由をもたらすというのだ
あたかも政治的な意志主義が
人間の本性までも変えうると考えているかのように
これもまた幻想である
出来るだけの多くの人に民主主義をもたらす事はいい事だが、それは哲学者の仕事ではない
軍事力が強い国は軍事力が弱い国とは違った目で世界をみる
軍事力が強い国は「脅威」を許容できる限度(がまんの限度)を低く設定し
軍事力が弱い国はこれを許容できる限度を高く設定する
強い国は「ならず者国家」の脅威を許し難いものとみる
弱い国は軍事力のハードパワーよりも経済力中心のソフトパワーを重視する世界
国力よりも国際法や国際機関が重要になる国際秩序
強い国の単独行動を禁止し、すべての国が同じ権利を持ち「国際的行動ルール」のもとで
すべての国が同等に保護される国際秩序を求める。
ネオコンの特質における三番目の要素は
アーヴィング・クリストルが書いた
「Neoconservatism」(ネオコンサヴァティズム・新保守主義)
という論文集を読むとはっきりする
彼らはニューヨーク市立大学出身の
トロツキストグループなんです
学生時代から世界革命の思想を持っています
現在もその思想は変わっていません
ただし、それはマルクス主義に基づく世界共産革命ではなくて
世界自由民主主義革命なんです
つまりネオコンというのは
独裁者や悪い奴はやっつけて
普遍的な一つの理念で世界を統一していこうという革命家たちなんです
普遍主義的な物の考え方の特徴で
自分が世界一だと思っている人は
その感覚こそが世界の常識だと思ってしまい
それを世界中に善意で押しつける
市場原理主義も
ネオコンの自由民主主義革命路線と一緒だと私は見ています
要するに自由や民主主義、市場原理主義といった価値は
絶対に正しく普遍的なので
力によってこれらの価値を移植することが
最終的に人類全体のためになると考えます
大量破壊兵器についても
入り口がイタリアという点
イギリスの情報機関からもたらされたものだが
信頼度は最低レベルと評価されていた情報である点
大量破壊兵器を国内に置いておくような下手なことは絶対にしない
などの点から判断して、佐藤氏の場合
最初から、大量破壊兵器がないという前提に立っていただろう
ラスプーチンなら2つの大義を両方とも失っている
論理が破綻した戦争を始めることはないと言える
ネオコンより
自称、インテリジェンスについてある程度の知識を
持っている外交官、とか言ってる天才の方が上手のようだな
唯物論者であるネオコンにとって
宗教右派と手を握ることは
自己の世界観と矛盾しません
ただし、このような複雑な思想的組み立てを
あえて宗教右派に説明するには及ばず
「お互いに神を信じている」
と言えば良いのです
宗教右派も理屈はよくわかりませんが
ネオコンが口先だけでなく
本心で神を信じていることについては
疑いを持っていないと思います
だから両者は手を握ることができるのです
ネオコンはキリスト教原理主義との融合体ではない
二つの潮流(キリスト教原理主義とネオコン)が結合され
ネオコンとキリスト教原理主義のそれぞれを生かす形で共存している
ヒュミント工作では、できるだけ高いレストランで相手を接待するのが作法だ。
これには2つの意味がある。
第1に、こちらが相手を高級レストランで接待するに値する重要人物
と見ているということを示すことになる。
高く評価されることを嫌がる人は少ない。
第2に、ヒュミント担当官が自由にカネを使う権限をもっている
ということを誇示する意味がある。
諜報機関は鷹揚さとケチなところを併せもっているが
ヒュミント工作で食事にかけるカネは「青天井」である。
東京の基準ならば、2級国のいちばん下っ端の工作員でも
一食一人あたり5万円くらいならば平気で使う。
外交官の場合はそうはいかない。
主要国の1等書記官クラスの中堅外交官では
大使館につけ回せるのは、1万円程度のメニューが限度だろう。
従って、1等書記官、2等書記官という
比較的ランクが低い肩書の外交官であるにもかかわらず
高級レストランを用い、鷹揚にカネを払う人物は要注意だ。
外交官をした諜報機関員とみてまず間違いない。
支払い方法もよく観察してみるとよい。
通常の外交官ならば大使館の公用クレジットカードを用いる。
現金払いをする人物は、会見の痕跡が残らないようにしているので要注意だ。
また、領収書を受け取るかどうかもよく見ておいた方がいい。
1980年に共和党から大統領選に出馬したレーガン大統領は
対ソヴィエト強硬路線を唱えたが
これを熱烈に支持した有権者のなかには多くのネオコン派がいた。
ネオコン派のゴールは、アメリカの民主主義に至高の価値を求め
「リベラルな民主主義」を全世界に広めることにあるが故に
長年にわたり人権抑圧を続けた「悪の帝国」ソヴィエト共産主義に対抗し
アメリカが軍事的に優位に立ち
冷戦を有利に戦おうとするレーガンドクトリンを支持したのである。
党内事情から民主党に留まりつつも
「元祖レーガン・デモクラット」と言われる
アーヴィング・クリストル(パブリック・インタレスト誌を主幹)は
ネオコン派の総帥であるが元はトロツキストであると言われている。
また、レーガン政権において国連大使を務めたカーク・パトリック女史は
民主党の煮え切らない対ソ戦略に失望し、レーガン陣営へと鞍替えした。
この他にもネオコン派と呼ばれる人々の中には民主党からの転向組が多く含まれており
ネオコン思想は元来、左翼知識人の思想変更の産物でもある。
ネオコンは、その世界観、社会観、歴史観の中に
トロツキズム的マルクス主義
即ち第四インター系マルクス主義理論をそれなりに取り込んでおり
その論理構成の洗練とリアリズム的認識論を媒介させているが故に
余計に厄介な主義として立ち現われている。
ネオコンは理論面で自由主義者、左翼を乗り越えるだけでなく
レーガン大統領の選出で影響力を行使した
ことからもうかがえるように
理論と実践の統一を前提とした
世界観的アプローチをとっていて
その世界観は一九五○年代の反共主義を継承する全体主義論
それに民主社会においても
政治はエリートによって支配されるべきである
という反ポピュリズムを二本柱としています
ネオコンの思想及び政治哲学には
ユダヤ主義的な「選民選良知的エリート」による愚民支配社会が前提にされている
彼らはかっての「革命の輸出」に代わって「戦争の輸出」を辞さない
それが如何に暴力的過程を通ろうとも
エリートによる愚民支配には正当性があると考えている節がある
まぁ正しい意味でのエリートは必要なんだが
一見、時代錯誤に陥っているようですが、そのイデオロギーを
かつて自由主義者であったネオコンが採用した背景には
それなりの深刻な理由があるんです
それは、一九六○、七○年代の政治的現実によって
自由主義が自らの価値観に基づいて
政治を運営していくことに
深刻な恐れを抱いたからです
「ネオコンのゴッドファーザー」といわれて
「新保守主主義信念」を書いたアービング・クリストルは
ハーバーマスとは政治的見解は正反対でしょうが
そのクリストル自信が
「現実によってふるえあがった自由主義者」という自己規定を行っている
「新保守主義とは、自由主義者が
彼自身の自由主義に不安になるときにかかりうる罠である」
と定義することができますね
自由主義者が新保守主義に転向した理由には
いくつかの要因がありますが
社会・経済的には、ニューディール以降のケインズ政策が
米国は発展の阻害要因になったことがあると思うんです
外交政策について言うと
ネオコンはベトナム戦争の敗北と
キッシンジャーのデタント(緊張緩和)外交によって
国際共産主義に対する米国の抵抗力が弱まった
という危機意識を持つに至った
ネオコンはほとんど、中下層階級、労働階級の子供たちであり、大不況の子供たちだった
そして、第2次世界大戦の参戦経験を持っていた
だから、ニューディールを原則として受け入れ
当時の米国の保守主義に浸透していた孤立主義には好感を持っていない
しかし、同時にネオコンはリベラル派に対しては違和感を持っていた
ジョンソンの偉大な社会の多くのプログラムには反対した
1965年以来、ネオコンとリベラルの関係は敵対的な関係となった
1972年のマクガバン民主党でネオコンは民主党と袂を分かとうと考えた
現在の定義はさておき、誰も異存がないのはその発生の経緯である
ネオコンが伝統的な保守と違うのは
それがリベラリズムに失望した元民主党リベラルだという事である
七〇年代初頭前後のベトナム反戦、ヒッピーなどのリベラルの風潮
対外政策では、七〇年代前半を中心とする
冷戦の実態を無視したデタント政策に対する疑念、反発がその出発点である
ちなみにネオコンの反共主義には
反全体主義論に基づく要因と
トロツキズムの反スターリン主義が奇妙な形で混融しているんです
ネオコンの倫理的姿勢が
資本主義社会のエリートとしての自己の特権地位を守る
という構えではなく
普遍的正義の実現という観点から
現実に存在する共産主義は容認できない
という構成をとっている点に注目しなくてはなりません
この倫理姿勢はトロツキズムの永続革命、世界革命の
思想的枠組みに類比することが可能です
アーヴィング・クリストルやノーマン・ポドーレツらは
第四インター系の社会主義的世界同時革命を捨て
アメリカとイスラエルが手を組み
シオニズムを旗印に世界支配を企てるという理論を創造していった
この理論が次第に影響力を持ち始めネオコンを形成していくことになった
この論理は、世界同時的社会主義革命で
世界を「解放」しようとしたトロツキー思想の化身したものに他ならない
トロツキズム的「世界革命」の論理をストレートに
国際金融資本の「世界革命」へと転じさせた思想を支えとしている
ネオコンは、米国の危機の原因を
経済や国家機関には求めてはいません
ネオコンの見立てでは
米国型民主主義の進捗によって文化の転換が生じ
それが国家、社会、経済を成り立たせる基盤となる正当化の危機をもたらしたことが
米国の基幹的システムの権威喪失を
とくに政治においてもたらしたことになります
ネオコンは政治学、国際関係論、哲学の視座ではなく
社会学の視座から危機分析を行って世界観を構築しています
従って、われわれがネオコンを分析する際には
社会学的目配りが不可欠となるんですね
諜報機関員は、原則として領収書などの証拠書類なしにカネを使う権限をもっている。
ただし、組織の存在を匂わせるためにあえて領収書を取ることもある。
例えば、ホテルの高級レストランで、一人5万円のコースに対する支払いについては領収書をとる。
その後、2次会でホテルのバーに行き
ウイスキーの水割りを2、3杯飲んで、野菜スティックかナッツでもつまむ。
この2人で1万数千円程度の支払いについては領収書をとらない。
これは工作対象者に
「レストラン代は組織に回しているが、2次会はポケットマネーを使っている。
仕事を離れてプライベートでも付き合うつもりがあるんだ」
という印象をもたせる工作なのである。
もちろんこのカネも伝票払いで組織から出る。
534 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 18:55:51
ここのキチガイは、どういう意図でコピペやってるの?
535 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 19:05:21
どういう意図かを知る必要もあるまい。
537 :
無名草子さん:2007/01/11(木) 19:08:52
ちなみに日本外務省の場合
証拠書類のないカネは一切出ないので、このような洒落た工作はできない。
自腹を切るか領収書を偽造するか
あるいはホテルと話をつけて
他の支払いを水増しし
裏金をプールしてこのような工作に出るのである。
ネオコンの危機分析によれば
ニューディール政策以後
政府が社会への介入を強めることになった結果
米国人が政府に対して依存する心構えが生まれ、拡大していった
別の言い方をするならば、文化が変化してしまったのです
まずできることは自分でやってから
どうしようもないときに政府に
お願いするという米国文化が変化してしまった
一九三○年代以降
福祉国家的概念に自由主義が転換した後
まず政府からとれるだけのものをとってやろうという
高い税金を払っているんだから
とり返すことを考えるのが当たり前だというように
米国文化が変化してしまったのだ
とネオコンは考えます
このような心構えを背景に
政党、マスメディア、多様化した圧力団体が
期待と要求のインフレーションを引き起こした
このインフレ圧力によって政府の負担が急増しました
政府の活動が法的手続を経た議会のみならず
議会外のマスメディア、圧力団体の影響力によって事実上規制され
国民の忠誠心が物質的保障を確保する団体に対して向けられ
国民が経済的ツケを政府に回すような状況では
正統性システムの危機
つまり、制度化された政治の権威喪失が始まるわけです
ここで言う正統性とは
国民が自ら選出した議会での討議を通じて
政府が持つ稀少資源の分配がなされるという意味ですね
このような正統性システムの危機が米国を弱体化させ
国際共産主義に対する米国の一歩後退を余儀なくしているんだと
この問題を解決するためには
「自分のことは自分でやる」
という米国の建国時からの伝統であった
自助努力の倫理を回復し
要求のインフレーションの連鎖を切断しなくてはならないと
この意味で、ネオコンは文化的保守主義を世界観の基礎するんですね
米国の伝統では、一九三○年代に意味転換する前の経済的自由主義は
そもそも建国時の原理で
一種の「保守的価値」なのであって
ここからハイエクやフリードマン流の
サプライサイド経済政策を支持するんです
しかし、あくまでも米国国家を強化するためには
サプライサイド経済政策が有効という保守原理に基づいているのです
ハイエク流の究極的に国家の価値を認めず、個人のみを重視する
政治的自由主義とネオコンは世界観的基礎を異にするんです
余談ですが、ハイエク流の極端な自由主義を政治的に適用すると
論理連関からはアナーキズムが導かれるんです
要求のインフレ圧力を政治的に強化するために
ネオコンは政治の自主性を強化し
民主主義手続や世論の圧力から、政府を切り離そうとする
この前提には、政府は知的能力においても倫理性においても
一般の国民大衆よりは水準の高いエリートにより
構成されているという
プラトン流「哲人政治」の構えがあります
人間は、いわば洞窟の中で手足を縛られ捕らえられた囚人にすぎません。
私たちの背後には焚き火がたかれているのですが
時折、通る人々の姿を私たちは見ることができず
洞窟の壁に映るその影から判断するしか方法はないのです。
しかし哲学者は、なぜか洞窟から出て、自然の光のもとで
善のイデアに照らし出された事物の本性を見抜くことができます。
だとすれば彼の指命は明白でしょう。
ふたたび洞窟に戻り、同胞たちに対して、彼らが見ているものが影に過ぎないこと
洞窟の外に本当の世界があることを教えることがそれです。
プラトンは、洞窟の中の囚人がこの哲学者の言うことをすぐには信じないものであること
つまり大衆は愚かであると信じていましたが
だからこそ、こうした哲学者が無知な大衆を指導すべきだと考えたのでした。
そのためには「高貴な嘘」すら支配者には容認されていたのです。
アメリカのネオコンの思想を生み出したレオ・シュトラウスは
行き過ぎた自由は人間からあらゆる美徳を奪い去る
倫理的な制約を欠いた個人が
各々自分の利益を追求するようになれば
社会の崩壊は避けがたいと考えていた。
そして、正しいものなど存在せず
全てが許されるという危険な状況のなかで
崩壊しつつあるアメリカ社会をまとめ上げるためには
誰もが信じる力強い神話が必要だと考えた。
プラトンは、その著書『国家』の中で
統治者が社会秩序を守るために人々に信じこませる神話を
「高貴な嘘(noble lie)」と呼んだが
かって自らもネオコンだったというジャーナリストのマイケル・リンドは
「ネオコンにとって宗教は、道徳を広めるための道具であり
プラトンの哲学でいう『高貴な嘘』である」という。
他方、イスラム過激派の思想を生み出したサイード・クトゥブは
アメリカ留学を通じてレオ・シュトラウスと同様の危険を感じとり
この利己的で個人主義的な文化から祖国エジプトを守ろうと決心した。
人々にイスラムの倫理的な制約を課すことによって
自分勝手な欲望を押さえ込もうと考えたクトゥブは
大衆を暗闇から救い出しイスラム教の光の中へ導く指導者、純粋なエリートが必要だと考えた。
シュトラウスははっきりと言っています。
「(マルクスが説くように)宗教は阿片である。
けれども、大衆には阿片が必要である。高貴な嘘が大切である」
「下劣な真実の下で、俗世的な欲望に溺れるよりも
英雄的な妄想の犠牲になる方がよい。
宗教は、政治社会にモラル・秩序・安定をもたらすのに必要である」と。
民主主義の文化的資源、平たく言えば
国民が政府に突き付けてもよい「お願い」の範囲には
限界があるはずです
エリートはそのことを自覚しているけれど
大衆には理解できないか、理解しても
自己の個別利益を優先する行動を選好する
国民に対し、文化的資源が稀少財であるとの
思想的誘導をしなくてはならないにもかかわらず
逆に文化的資源の過剰消費を教唆する勢力が存在するんです
これが知識人という「新しい階級」です
環境運動、フェミニズム、人種差別撤廃運動、平和運動など
文化的資源の過剰消費を行う人々は
知識人によって生み出されてきましたし
一方でヒッピー、同性愛者などの国家統合に逆行する人々も
知識人により生み出されてきた
従って、知識人を統制することが
ネオコンにとって重要な課題となるわけです
ネオコン自体が一級の知識人であるにもかかわらず
自由主義的な知識人、日本に引き寄せると左翼・市民派系知識人
に対して闘争的になるのは
このような思考回路を経るからなんですよ
2002年、外務省がホテルに裏金をプールし、逮捕者まで出す事件を引き起こしたが
それは個人犯罪というよりも
硬直した予算運用システムの「抜け道」を組織ぐるみで作ったことに原因がある。
外務省は、課長補佐以上の全職員に過去に用いた裏金にあたるカネを拠出させ
過去を清算したとのポーズをとった。
しかし、これでは問題の解決にならない。
アービング・クリストルの著作の
「新保守主義、その思想の自伝」の第四十章
「あるトロツキストの回想」が
トロツキズムのメンタリティーとネオコンの共通性をよく示しています
一九三○年代のニューヨーク市立大学は
労働者階級もしくは、下層中産階級の
ユダヤ系学生が大部分を占め
独特の政治的雰囲気を醸していて
共産党信者はほとんどおらず
民主党のニュー・ディール政策に
共感する学生が多かったそうです
第一学生クラブは「トロツキスト系」
第二学生クラブは「共産党(スターリニスト)系」
だったなどとクリストルは懐かしそうに昔話を綴っています
他大学では上層中産階級以上の学生が多く
政治的には共和党支持もいました
クリストルはこのようなトロツキストとしての過去をまったく反省しておらず
むしろ、教室の外でよい勉強ができた
と誇りにしています
彼自身、第四インターナショナル系青年組織のメンバー
だったことも明らかにしています
しかも、このトロツキスト・サークルからダニエル・ベルなど
多くの有能な学者が生まれたことを誇りにしています
私が注目するのは
クリストルが学生時代に
社会主義的ヒューマニズムと個人的モダニズムを
和解させることに興味を持ち
これを一種の弁証法ととらえていたことです
社会主義的ヒューマニズムを
「自由と民主の基本理念」
個人的モダニズムを
「国家や組織に頼らない個人の決断」と言い換えれば
ネオコンの人々のスタイルと重なるように思えます
少し乱暴な比喩ですが
社会的意識の強い哲学者・思想家は
プラトンにせよ、ヘーゲル、マルクスにせよ
日本の西田幾太郎、廣松渉にせよ
当初、政治的実践に関与し、強い挫折を経験し
その鬱屈とした思いを新たなエネルギーに転化し
独自の哲学・思想を形成したように私には思えます
クリストルもその類型に属するのでしょう
思想史的に面白いと感じたのは
クリストルの小論「新保守主義的信念」を読んで
私が想定したいくつかの点が確認されたことですね
まず、新正統派神学者ラインホルド・ニーバーの影響を
クリストルが強く受けていることです
ニーバーについては
「トロツキー、レーニン、ローザ・ルクセンブルグとともに読んだのが
ニーバー、ティリッヒ、マルタンで
私は彼らに共感を覚えた」と述べています
しかも、「私の宗教的見解はずっと『新正統派』である」
とまで述べています
「新正統派」とは米国神学の独特の用語で
ヨーロッパで言うところの「弁証法神学」を
米国的に荒っぽく指す用語なんです
ティリッヒは、ドイツの弁証法神学者で宗教社会主義者でしたが
ナチスの台頭とともに米国に亡命しました
私が神学生時代から研究しているチェコの神学者
フロマートカも弁証法神学の流れに近い神学者です
インテリジェンス、特にヒュミント工作には
青天井の飲食費、状況によっては風俗接待用の工作費も必要なのである。
十分なカネももたせずに諜報・工作活動を命じれば担当者には多大な負担がかかる。
その結果、誰もがインテリジェンス業務を敬遠するようになる。
「日米開戦の真実」読んだけど、211ページより前は不要だな
このスレも一週間後に閉鎖。
自分でブログ開いたら?
「国家の自縛」面白かったよ
筆者が外務省に入省したのは1985年4月、まだ“バブル”が始まる前だった。
当時はフレンチやイタリアンのレストランも街にはあまりなく
外務省には研修生(見習い外交官)が外務省研修所の食堂で
フレンチのフルコースを食べながらテーブルマナーを覚える体験研修があった。
外交官として高級レストランで戸惑うことがないようにするためだ。
「この事件で誰が得をするか」ということが諜報の世界の文法だ。
まず、ポリトコフスカヤさんですが
彼女は、チェチェン独立派に非常に近いと同時に
突撃型でマフィアを取材するジャーナリストとしては
第一級の人物でした
主要なチェチェン・マフィアの組長らの動向を
きちんと取材できる「特殊な立場」にいて
非常に目立つ存在だった
また、彼女の活躍している新聞は
ゴルバチョフ元ソ連大統領が
スポンサーになっているという一種、特殊な媒体でした
ただ、彼女のような人がいることは
ロシア政権にとってはプラスだったはずです
彼女は、ロシア国内では
それほどに影響のある人物ではない
プーチン政権を「ヒトラーと同じだ」
とまで罵詈雑言を浴びせかけてもなお
政権は媒体を潰していないし
損害賠償訴訟なども起こしていない
FSB、SVR(対外諜報庁)は
むしろ彼女を
「ロシアには報道の自由がある」
というPRに使っていました
手嶋
佐藤ラスプーチン流の推理は
「誰が得をするのか」でしたね
彼女にロシア当局が手をかけたとするのでは
あまりに短絡的に過ぎてプーチン政権の得にはならない
佐藤
ロシア政府にとって
世界中の批判を招いて
損することはあっても
得はしないでしょう
結論から言えば
わたしはリトビネンコ氏の暗殺も
政府当局が手をかけたという見方は
あまりにも単純に過ぎると思います
そもそも東京裁判で大川がA級戦犯容疑者
として起訴されたのは
ナチスドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判で
ナチズムの理論家アルフレッド・ローゼンベルク博士が逮捕、起訴され
絞首刑になったことを踏まえ
日本でもファシズムあるいは人種主義理論の思想家を引っ張り出さなくては
バランスがよくない
という必要に迫られたからとの憶測を
筆者はどうしても捨て去ることができない
『米英東亜侵略史』が太平洋戦争中の1944年9月に英訳されていたことも
恐らくマイナスに作用したのであろう
いずれにせよアメリカの大川に対する評価は偏見に満ちたものだった
アメリカが大川をどれくらい危険視していたかは
1946年3月21日にヘルム検察官が
東京裁判被告人選定委員会に提出した報告書からもうかがうことができる
ヘルム検察官の報告書から見ても
『米英東亜侵略史』が
アメリカ、イギリスの逆鱗に触れたことは間違いない
国際スタンダードで、語学と地域事情に通暁した
専門家を育成することが
スパイ学校を直接経営したことになり
帝国主義化したアメリカに対抗するために
日本が植民地解放をスローガンに
対抗戦略を構築したことが
日本がメシア的使命を果たすべきであるという邪悪な決意とされ
日本の政治改革に真剣に関与したことが
「血なまぐさいクーデターに日夜奔走した」
ことにされてしまった。
もっとも政治裁判とはそのようなものである。
むしろ大川周明という知識人に対して
アメリカが激怒したことを筆者は誇りに思う。
人であれ、国家であれ、激怒する場合は二通りしかないからだ。
佐藤優も田中外相を「婆さん」って呼んでたのはガッカリ
大川が『米英東亜侵略史』で展開した言説が
事実をもとに構成された説得力に富むものであったから
アメリカがこれほど注目したのだ
もっとも大川を危険視していたのはアメリカだけではない
ソ連も大川を日本軍国主義の主要なイデオローグである
と位置付けた
法曹界の重鎮が書いた書物の割には乱暴な内容だ
少し調べれば
大川が満鉄総裁をつとめたことなどないことが
わかるにもかかわらず
あえてきちんと調べていないと見るのが妥当であろう
ソ連は大川周明を実物よりも大きく見せたかったのである
法廷で大川が東条英機の真後ろに座っていたことですら
大川の邪悪さの証左になるのだった
自分たちの同盟者を籠絡するために
ヒトラー一味は
日本人を「極東のアーリア民族」と名づけた
そしてこのような設定にほかならぬ大川が果たした役割は少なくない(前掲書、48頁)
大川が日本人を
「極東のアーリア民族」
と名付けた事実もない。
ここには大川の思想を
ナチスの理論家ローゼンベルクの亜流に押し込もうとする
ソ連の意図が透けて見える。
600 :
無名草子さん:2007/01/16(火) 18:18:13
ムネオの本で、外務省幹部の痴態を知ったから、
外務省人事のニュースを見るのが面白いな。
「闇権力の執行人」はオススメ!
ここはチラシの裏ですか?
602 :
無名草子さん:2007/01/16(火) 21:25:43
>>601 おまえが鋭い考察を書けば大丈夫、佐藤優スレに来た意味を置いていけ
603 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 08:34:31
佐藤氏は有罪判決を恐れマスゴミ利用して検察牽制に躍起にな
っているのだが、岩波なんぞ敵の敵は味方の論理なんかもしれ
んが完全にのせられて獄中記なぞ刊行しちゃって、もう痛杉w
我が方上海総領事館電信官を陥れた支那側のエゲつない組織的
工作手口こそ真のインテリジェンス機関の工作とするならば、
手嶋氏にもちあげられてる佐藤氏の一連の「工作」とやらは外
交的意見交換の域を出ないのは明らかで、それを手放しで褒め
上げる輩が校長を務める「インテリジェンス・オフィサー養成
学校」なぞ笑止千番で痛杉る事この上ないww
そもそも外交官が外地で一人や二人程度の個人プレー的展開を
してインテリジェンスになる訳がなかろう、寝言は寝て言えw
604 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:05:46
>>603 他スレのコピペのようだが
相手をしてやろう、無能が調子に乗らんように
貼ったのが、他人か本人かは知らんが
605 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:06:20
>>603 有罪判決恐れてじゃねえだろ
無罪なのに有罪になったら、誰でも嫌だろ
606 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:06:54
>>603 おまえは冤罪で捕まっても、ただ黙って耐えるのか?
607 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:07:26
>>603 まぁおまえには検察を牽制できるほどの能力も無いし
外務省と戦う根性も頭もお前には無いけどよ
608 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:07:59
>>603 この件で外務省を擁護するメディアがあったら驚きだ
外務省絡みの原稿でも欲しいのかね
609 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:08:42
>>603 佐藤にとって、岩波は一番苦しいときに手を差し伸べたメディアだからな
岩波で出版したのは単に編集者との「約束」を守っただけだろう
岩波で出版したかったかどうかは知らんな
610 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:09:15
>>603 支那側のエゲつない組織的工作とやらに引っかかったヤツを叩くことなく
佐藤氏を叩くとは、頭大丈夫か?
誰にも悩みを相談できないような孤立した状況にいるのが既に問題
どんな状況でも総領事や首席領事に
中国公安が工作を仕掛けているという事実を知らせる必要があったんじゃねえの?
それで本人以外の誰かが、中国公安にメッセージを送れば、解決できただろ?
国のタメに死んだのは偉いし、お悔やみを申し上げるところだが
避ける手段はあったとしか思えない
支那側のエゲつない組織的工作とやらの詳細な情報が欲しいね
チャイナスクールにはこの自殺した偉い電信官以外にも
支那の工作に掛かった下衆がいて毅然とした態度が取れないらしいし
自殺して国益を全うしたヤツを叩く必要はないが、こういう馬鹿共は叩きたい
正確な情報が欲しい
611 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:10:06
>>603 組織的インテリジェンス工作ができないのは糞外務省のせいだろが
国益より自己保身が大事な糞共のせいだろが
佐藤機関を解体した例からも、その糞さ加減がうかがえる
612 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:12:19
>>603 あと、こいつは、どこどこでインテリジェンス研修をしたとか
全部喋っちまったらしいなw
どれだけクズなんだよ
613 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:12:52
>>603 佐藤チームってのは、第2、第3の佐藤優を製造してるとでも思ったのか?
そりゃ保身野郎は、死に物狂いで潰しにかかるだろうなw
さぞ恐ろしかろうw
614 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:13:32
>>603 >「工作」とやらは外交的意見交換の域を出ないのは明らかで、それを手放しで褒め上げる
どこら辺にこの内容が書かれているんだ
具体的に指摘してくれ
批判するタメだけに
工作と外交的意見交換とやらの定義を決めて
独りで喜んでるようにしか見えない
インテリジェンス工作じゃないとすることで
業績を全部チャラにでもするつもりかw
重要なら詳しく書けよ
615 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:14:15
>>603 しかし、佐藤氏でも褒められないとすると
外務省の誰を褒めればいいんだw?教えろよ
褒められるヤツは一人もいないのか?
まあ、低能なおまえよりは優秀なヤツはたくさんいるだろう
当時、他の連中は、真のインテリジェンス機関の工作なんかやってたのか?
佐藤氏を褒められないんだったら、他の外務省の連中なんてゴミクズになっちまうぜ?
佐藤氏の活動は賞賛に値するだろ
616 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:14:47
>>603 名称は適当だろうが
「インテリジェンス・オフィサー養成学校」とやらの校長って誰がいいんだ?
インテリジェンスについて書いてる、他の作家かw?
こういうところだけ本気にするんだなw
批判できる部分だけ本気にしやがるw
校長に相応しいかは知らんが、手嶋は有能な人材
617 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:15:35
手嶋は佐藤の言説を引き立たせるタメに
わざと物を知らんような質問をしたりしていて
評価できる人間
そのおかげで対談も
他の人間との対談よりスムーズだ
手嶋が書いた記事からも賢い人間であることがわかる
有能な人材だ
褒めすぎとか言ってるのは、褒められたことが無い無能だな
褒めるべき活躍、分析を褒めるのは当たり前だろが
まあ、外務省の連中は、評価しないで、手柄を自分のものにしていたかもしれんがw
相手に敬意を払っているといったところか
プライドだけが高い低能には真似できない
褒めて、相手の能力を高く評価する宣伝もした方がいい
実際、能力が高いのだから、嘘の宣伝じゃねえ
まぁ、手嶋とは飲み友達じゃねえだろうし
この機会に言っておくこともあるだろう
頻繁に対談はしているようだがな
618 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:16:07
>>603 個人プレイも出来ない不作為体質に陥っているクズ外務省の連中より遥かにマシだな
寝言もおまえだな
619 :
無名草子さん:2007/01/17(水) 16:16:40
>>603 おまえは頭が悪いが面白い、もっと書け
といってもただのコピペか
普段は豚カツ定食やフライ定食が出される食堂にテーブルクロスが敷かれ
食前酒、前菜、スープ、魚料理
箸休めのシャーベット、肉料理
デザート、コーヒー、砂糖菓子、食後酒
という本格的なコース料理が次々と目の前に運ばれる。
タキシードを着たウエイターを前に、(場慣れした外交官2世を除き)
私たちは緊張して食事に臨んだ。
研修指導官がなかなか厳しく
ワインを注ぐときにグラスを持ち上げたりすると
「君、そういう品のないことをするな」と鋭い注意が飛ぶ。
手嶋
リトビネンコ氏も謎に包まれた人物です
本当は、どういった人物だった
と考えていますか
佐藤
リトビネンコ氏がなぜ
キーパーソンとして注目されるか
これを説明するには
彼ときわめて密接な関係にあった
ロシアの政商ボリス・ベレゾフスキー氏
について説明する必要があるでしょう
彼は、ファクス機器や車の販売で
巨万の富を作り
エリツィン政権の中枢に食い込みました
その上、ロシア安全保障会議副書記に就任し
チェチェン問題を担当したという経歴の持ち主です
その後はプーチン大統領を支持し
またも政権の中枢に食い込むはずだったんです
ところが、彼は気が利きすぎる
小技をきかせすぎる
どうもこれがプーチンの癇に障ったようなのです
まもなくプーチン大統領は
ベレゾフスキー氏の財力をバックにした強大な影響力の削ぎにかかった
ベレソフスキー氏は公共放送ORTや航空会社アエロフロート
の筆頭株主だったけれど
この株を取り上げたんです
その上、最高検察庁は、アエロフロート資金の横領疑惑などで
ベレゾフスキー氏を追及し始める
ベレソフスキー氏はイギリスに逃げざるを得なかった
しかし、イギリス亡命中であっても
かつて培ったチェチェン、ロシア内の反体制派に広く人脈を持ち
いまだに影響力の強い人物であることに変わりはありません
チェチェン・マフィアともきわめて濃いつながりを持っている
今、プーチンと本格的に戦うことのできる人物といえば
ベレゾフスキー氏がナンバーワンといっていい
ソ連は、マルクス・レーニン主義の図式に従い
大川を独占資本家の利益代表と描き出し
しかも日本人を「極東のアーリア民族」とする
人種神話を作りだしたイデオローグに仕立て上げようとする
強いて言えば、大川は親ソ派なのだが
ソ連は大川のテキストにもあたらず
その軌跡についての事実関係を一切無視して
断罪するのである
アメリカ人とソ連人の双方にこれだけ危険視された
日本人思想家は、大川周明以外に見当たらない
法廷における奇怪な行動が契機となって
大川は、精神鑑定のために巣鴨プリズンから
米軍病院へ、さらに東大病院を経て、松沢病院に移される
この数ヶ月の間に
大川は不思議な夢を見続ける
夢の中で、これまで書物で読んだ宗教家、思想家から
教えを受けるのである
第二次世界大戦後、世界がイデオロギーによって
資本主義陣営と共産主義陣営に分かれる東西冷戦の時代に入った
大川はこのようなイデオロギー対立には
たいした関心を示さずに
人類の文明の類型を作り出す重要な基盤である
イスラーム研究に知的精力のほとんどを注入する
イスラームが世界を動かす原動力となることが
大川には見えていたのである
一昔前まで、「剣かコーランか」
という宗教と政治と軍事の融合を重視する
大川のイスラーム観は時代遅れと見られていた
2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以降の世界を考えるならば
大川が説いたイスラームのもつ
歴史に与える力に関する洞察が
本質を衝いていることがよくわかる
641 :
無名草子さん:2007/01/18(木) 04:39:08
__,,.-‐''''''''''''''''''''ー:-、_
,,.-'";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`ヽ:、_
,/;:;:;:;;:-'"~~''ヾ/~~~'''''--、;:;:;;:;:;:;;:\
/;:;:;:-'" `ヾ;:;:;:;:;:;;ヽ、
/;:;:彡 ヾ;:;:;:;:;:;;:ヽ
/;;::;:三 i;:;:ミ;:;:;:;::ヽ
,i";:;:彡 - '' - 、. ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;i
/;:;;:;彡 ,,...:-'" ,,,..... ミ;:;:\;:;:ミ|
/;:;:;:;:;:彡 - ' ''"" - ''" ミ;;;;;;;;ヾ;;;;|
i!;:;/;:;:;彡 ,,;;;;;;;!!!!!:、 ヽ、;:;:;:;;::、
!i;:;:;:;:;:;:;| ,,;;;!!!!;;;;:::: :::. '"" _ ノ i / |
ヾ;:彡/ _ _ ::: :::: ,,.ィゝ-''ヽー ' ヾ/ゝ |
!;:;:;:| ゝ_,.-''"ゞ-'ゝ,;: ::::;:;:;::ー= '" :::ノ |
i、/ ,.-‐>ゝ: : ' " ::::;:;:;: : : :; /
:| ..:/ :::: '⌒ヽ ;::‐'
ゝ、 ..::::: ゝ - 、 ,:-‐-' `ヽ、 .. :|
i ::::/:: `'''' i:::: |
ヽ !:::: __,,,..::;;;;;;;;;;;::::‐-っー ,!
ヽ `::: `ーゞL:L:L:Ll.-'~ノ .:: /
\ ` `ー-、二二,.:'' .:: ,ィ"
,,...--;'''"";:ヾ, :.. ,;: /
,..:-'" ー:、 .....,,,,,,.... ,.::'"
Vam spasivo!
642 :
無名草子さん:2007/01/18(木) 06:12:07
科学的発想の卓越性は耕作活動の車輪として余りにも有効なので離れないのだ
と思います。実は車以外の交通手段を何十年も前から検討しているのだそうで
す。地球環境を鑑みてだそうです。アメリカをイスラムのサミュエルが土壌支
配しているようです。背と名乗っているそうで、其れが証拠に車がびゅんビュ
ン走ってます。盗作王もいるようです。戦争が多いですね。黒人同士疑念を持
っています。凶悪犯罪者は黄人です。トータルで検討してみてください。家庭
内のいい人ですか。気づくと頭が散るのは可笑しいです。宰村は中のビルが一
棟も土曜と水曜で倒壊させられない場合には やまとの柱を辞任します。ロシア
勢力が日本の庭に入ってきたようで、ヨーロッパも憎悪します。ラピュタも乗
っ取られたようで、祥だそうです。魂が浅く社会貢献がないので怖い、しかも
エネルギーの変化で星人には見限られ、鞭打ち抵抗運動をしているのだ。ミス
ターエスの基地があるエス島の地下には何千トンもの略奪した食糧が隠匿され
ていました。兵糧米のようです。いちごブイリアのチーズが数トンに亘り整然
と並べられて居ます。羅馬のアリーナの地下に形状と同一に螺旋状に英雄が埋
めていた。他人から愛され感謝され或いは憎まれても憶えられていると深く何
度も四か九回生まれ変われるのです。アメリカ軍はやまとと提携してカン公国
を攻撃し尽くします。コンセンサスです。短調の楽曲により意識を短く切り認
識を低劣化させるという計略があるようです。歌詞は意味が繋がらない、詩情
へ次第に低俗化ささせていく常だそうです。小の歌や詩は破壊の典型だと思い
ます。稲のDNAの解読を進めている最中に異星人を使ってゲノムという遺伝子の
全容解明しましたが、此れは宇宙から盗用した挙句に先回りして作成したもの
だそうです。サリ連合は労働階級に多いです。物価の釣り上げ利益の確保があ
るようです。集合意志が集まらないで魂が浅いまま死んだら其れっきりになり
ます。冴苑のような勇気のある文明人を抑え込んで奪取してきたので、逃げる
限り終わらず善意の企画と資金の提供者のなれの果てです。
また、研修所長から
「欧米には日本のように酒を強要する文化はないので、気をつけるように」
との訓話も受けた。
味もよくわからないほど緊張した食事会だったが
テーブルマナーの基本が体得できたことで
イギリスやロシアで高級レストランに呼ばれたときも戸惑うことはなかった。
もっとも
ロシアは日本以上に酒を強要する文化があるので、この点についての研修所長の訓話は役に立たなかった。
手嶋
リトビネンコ氏は、そのベレゾフスキー氏の庇護下にいて
金銭的にも支援を受けていた
ロンドンの家も彼の持ち家でした
佐藤
そうです
リトビネンコ氏は
ベレゾフスキー氏の支援のもと
ロシア政府を批判する本を出版しています
この本は、九九年、モスクワのアパートで
三○○人以上が死亡した
連続テロ爆破事件は
実はチェチェン武装勢力の仕業ではなく
ロシアFSBの自作自演だったと書いています
この内容は、その筋の世界では
「事実ではない」ということになっているのですが
ともかく彼が、反プーチン派の代表格のベレゾフスキー氏と共に
プーチン政権のチェチェン政策を
相当、声高に批判していたのは事実です
手嶋
ポリトコフスカヤ、ベレゾフスキー、リトビネンコ
一連の事件の延長線上には
反プーチン派が登場します
彼らは一様にプーチンのチェチェン対策を批判している
そうすると、暗殺の黒幕はプーチン大統領
政府の情報機関や当局の意を受けた民間人が
手をかけたと見るのが自然です
しかも、ポロニウム210は四○億円もする
きわめて高価な物質です
致死量を入手するためには
核関連施設から持ち出すしかないといわれています
これらの状況証拠から見て
ロシア政府による暗殺ではないか―――と仄めかす報道も少なくなかった
ただ、これでは
あまりにも犯人像が明々白々としすぎる
そう、佐藤ラスプーチンも見立てているのですね
佐藤
確かに、ロシア政府には
伝統的に毒を盛る暴力体質があります
以前、わたしが在ソ連日本大使館員だった頃にも
ソ連当局側の警告を受け入れず
しびれ薬を盛られた経験もありますから(笑)
毒薬は一服盛られると
脅しの効き目はかなりのものでしょう
佐藤
ええ。面白いもので、同じことをしようとしたときに
毒で苦しんだことを体が思い出してできなくなるんです。
効果絶大です。(笑)
ともかく、インテリジェンスの世界で
国家の暗殺といえば
主な手段は交通事故か自殺です
中東や東南アジアにおびき出して
交通事故死に見せかけてしまえば
ろくに事故を調査されることもない
暗殺技法についてCIA(米中央情報局)は交通事故を
KGB(旧ソ連国家保安委員会)は自殺を偽装することが多い。
自殺は動機を疑われ、交通事故も先進国では足がつきやすい。
不慮の事故に巻き込まれたというのが最も上手な暗殺術だ。
ロンドン在住の人物を消すならば
中東か北アフリカの観光地におびき寄せて
交通事故で始末してしまうのはそれほど難しくない。
中央アジアやトランスコーカサスも暗殺の実行現場によく用いられる。
ところが、ポロニウムなどという
およそ素人では手に入らないような武器を使えば
まず、国家が疑われる
こんなやり方では、ロシアの暴力体質を世界にPRするようなものです
得策とはいえない
だから国家の仕業ではないと考えます
大川はイスラームにかぶれているのではない
世界征服を実際に果たす力がイスラームにあることを
多くの日本人がきづいてない
イスラームの内在的論理を知り
その力を過小評価せずに
イスラームの世界支配という野望に対峙する状況が到来するまでに
日本国家と日本人が生き残る方策を考えよ
と警鐘を鳴らし
同時に大川自身がその知的基礎作業に従事したのである
661 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 07:24:51
ねえ(ラス)プーチンこっち向いて
662 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 07:29:04
______
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/::::::::::/ |::://∧::::ノ ヽ、:::::::ヽ
|:::::::::::/ |/ |ノ |/ ヽ:::::::::|
|::::::::::/ ;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;; |:::::::|
|:::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::|
| =ロ -=・=- |, | -=・=- ロ=:::|
|:::/ヽ /ノ ヽ / ヽ|ヽ
|/ `─── / ` ─── | |
(9|| (●_●) |ノ
| l l |
| __-- ̄`´ ̄--__ .| アクチーヴノエ.....
| -二二二二- |
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日本は外食文化の国である。
従って、レストランに行くこともそう珍しくないが
ロシアでは高級レストランに一度も行ったことがない人が
官僚や学者はもとより政治家でも結構いる。
日本人の美徳、信仰の対象として、謙虚、もったいない、世間などいろいろあり
世界に広めていくべきものもあるが
ロシアの美徳の一つに、謀略というものがあるらしい、狡さが尊ばれる
わかってはいたが、日本人とロシア人の内在的論理にはかなりの違いがあるようだ
日本の常識は通用しないらしい
平均的日本人の感覚からすると
ロシア人は「ずるい」
一方で、ロシア人は
ロシア人の「ずるさ」を見抜く外国人を尊敬し、取り引きに応じる
アメリカでは正直さが美徳とされる
手続きを厳格にし、それをきちんと守ったらズルのしようがない
という日本では普通のシステムとは違い
原則に則って勝手に個々人で正しいと思うことを粛々と進めるべし
途中でチェックはしないが、嘘を付いたら(そしてそれがバレたら)
社会的・経済的・刑法的罰則を非常に厳しく課すというアメリカ
このアメリカのシステムが上手く運用される鍵は
「嘘はいけない」という原則が徹底していること
嘘をついたら大変なことになるから、嘘はつけない
宗教のせいではなく、監査コストを抑えるタメ、事務処理が苦手という見方もできるが
そういう今あるシステムに傾倒、収束していった要因は正直さという
アメリカ人の美徳にあるとも見える
アメリカ人にも嘘つきは当然いるだろうが
欧米においては
「神」が人々の監査機関の役割を果たしている側面があるかもしれない
「世間」という監査機関とはまた異なる
神は世間とは違い、全てを見透かしているという前提条件があるので
嘘に対して良心というストップがかかる
世間ではそうはいかない
アメリカ人の行う謀略はどこかぎこちない
フルシチョフ第一書記が
「敵の前で汚れた下着を洗うな」
と命じたように
自国に都合の悪いことはあくまでも隠すという
政治文化のロシアでは
謀略は美徳とみなされている
06年11月、ロンドンでプーチン政権批判の急先鋒に立っていた
元ロシア・スパイのリトビネンコ氏が変死した事件についても
ロシアは謀略戦を巧みに展開している
「ロシアの秘密警察が暗殺するときにはもっとうまくやる。
ポロニウム210のような放射性物質を用いて殺したら
痕跡が残って強制捜査に発展するじゃないか。
ロシアは恐ろしい国だ
という評判が立って、プーチンが何の得をするか」
という情報を流し、反プーチンの勢力の陰謀であるという印象を
ロシア国内で植え付けることに成功した
毒性の強い放射性物質の管理が
ロシアではきちんとできていないので
ポロニウム210がマフィアの武器商人に流れ
それがアルカイダや北朝鮮に渡っているか否かの方が
より深刻な問題なのに
欧米世論がスパイ小説もどきの暗殺説で沸き立っていることを
ロシアは逆用した
私が恐れるのはポロニウムの入手経路なのです
乱暴なことを言えば
国家による犯罪なら、まあ、安心なのです
国家が標的の人物を始末するためにのみ使用するのだから
管理はしっかりしている
むやみやたらに流出する危険はありません
しかし、武器の密売ルートに乗って
これだけ恐ろしい大量破壊兵器が
“民間のマーケット”に出回っているとすれば
これは放置できない
手嶋
今回の事件の本質は
その一点にあると言ってもいい
核管理のほころびを示すものか否か
これこそが核心です
ポロニウムの出所はロシアと見ていますか
佐藤
ロシアであることを否定する材料はありません
不思議なことに今
ロシアでは、アメリカに対する報道が抑制されているんですよ
普通、こういった事件があれば、ロシアでは
「アメリカにもポロニウムがある」
という報道があるものです
ところが、十一月二十七日付のロシア有力紙
『イズベスチヤ』によると
「確かに、アメリカの研究機関などにも
ポロニウムはあるけれど
アメリカの国境線での管理はしっかりしているので
アメリカから出ることはありえない」
と報道している
こういう記事が出るということは、ロシアは
「まずいぞ。わが国か、旧ソ連の一二ヶ国で構成する
独立国家共同体(CIS)から出ている危険があるぞ」
と思っているということですよ
プーチン政権は、事態の深刻さに気付いていると思います
大川にとって、学問とは書斎の中や大学の研究室での知的遊戯ではない
学問とは日本国家と日本人が生き残っていくために必要な知的武器なのである
国家と民族が必要とする研究を行うことが
大川は知識人としての責務と考え
他の人々には見えないイスラームの力を
日本人に理解させるために不可欠の作業として
コーランの全訳を学生時代から何度も考えていたが、挫折した
夢の中でのムハンマドとの「出会い」を生かして
大川はコーランの全訳にとりかかり
これを完成させる
大川は独学でアラビア語の基礎知識を身に付けていたが
コーランを直接翻訳する力はないと自覚していたので
中国語、英語、ドイツ語、フランス語訳を参照した
重訳になったが
それでも1958年に井筒俊彦(慶應義塾大学教授、1993年死去)による
アラビア語からの全訳がなされるまでは
大川訳が日本語に全訳された唯一のコーランであった
井筒も大川周明の薫陶を受けた知識人の一人である
686 :
無名草子さん:2007/01/19(金) 21:43:28
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687 :
無名草子さん:2007/01/20(土) 12:57:50
相変わらず粘着してますねっ!!
手嶋
日本のメディアはほとんど指摘しないのですが
この事件は、大量破壊兵器の拡散をどうすれば抑止できるか
という問題として捉えたほうがいい
佐藤
おっしゃる通りです
不拡散とカウンターテロリズムの問題です
これだけ深刻な問題になってくると
今後、国際インテリジェンスのネットワークから
情報が出てこなくなる危険が高い
大昔の苔むした東西冷戦の図式に当てはめて
東側が気に食わない奴を殺している―――などという単純素朴な図式で見ていると
本当に重要なことを見落としてしまいかねない
手嶋
それでは、実際に事件を引き起こしたのは
どんな組織だったと考えられるでしょうか
佐藤
これを考える上で
リトビネンコ氏の葬儀がイスラム教であったことに注視すべきでしょう
たとえば、ソ連時代の武器商人は
ほとんどがイスラム教徒でした
イスラム世界の人間と武器をやり取りをする際に
武器の値段が違ってくるからです
ちなみに、リトビネンコ氏のような亡命者が
ロンドンにある寿司バーに出入りするには
四五○○万〜五○○○万円の年収が必要になる
このことを押さえておく必要があります
手嶋
ここからは、私の専門分野です(笑)
リトビネンコ氏は、ロンドン市内にある
高級カジノに出入りしていたことが分かってます
五○○○ポンド、日本円にして一ニ○万円ほどを
一つかみにしてルーレットにポンと賭けてしまう
上客が出入りしている
一回の勝負で一○○○万円くらいは簡単に動いてしまう
それで、店は「トラブルに備えて」
という建前で店中に監視カメラを張り巡らせている
これにより、すべての客の顔がカメラに収録されていた
イギリス当局がこのカジノなどから情報収集した結果
出入りしていたのは、ロンドンに拠点を置いて
手広く武器を扱っている密輸ディーラーばかりでした
人種も国籍も居住地も異なるけれど
マシンガンやロケット砲
果ては核関連物質まで
利幅の大きいブツなら何でも扱っていた
先ほど、五○○○万円程度の年収が必要だという指摘は
リトビネンコ氏の仕事を推測する一つの手がかりにもなるでしょう
佐藤
リトビネンコ氏自身もこうしたビジネスに関わっていた
と考えていいのではないでしょうか
リトビネンコ氏は
ロシアの闇に精通した特異な経歴を持っています
旧ソ連中佐を経て、KGBに入り
組織犯罪(マフィア)を担当しています
武器密輸に十分なネットワークです
また、こうした利権抗争の中で
人が殺されることも珍しいことではない
この筋立てのほうが、ロシア政府主犯説よりも
論理整合的と思います
「正常」判定後も法廷復帰が許されなかったのはなぜか
日本側医師団の評価では
大川周明は依然として精神疾患があり
法廷における審理を理解できないとの診断がなされたが
アメリカが本気になれば軍医の鑑定を採用して
大川を法廷に引き戻すことができたはずだ
しかし、あえてそれをしなかった
大川がいたずら心で法廷を喜劇の場にしてしまうことを
アメリカは恐れたのではないか
と筆者は考えている
スパイとは、英語のエスパイ(espy)と共通の語源で
「探り出す人」という意味だ
要するに敵国や敵対組織が隠している情報を探索する専門家を指す
ただし、現在、業界用語で「スパイ活動」というと
味方側に害を与える敵性のニュアンスが含まれるので
より中立的な用語として、通常
「インテリジェンス(intelligence)」
が用いられる
インテリジェンスとは
ラテン語の「間」(inter)と「読む」(lego)の合成語で
「対象の内在的論理をつかむ」
という意味だ
さまざまな偶然が重なって
私はソ連という帝国が崩壊する過程を内側から観察する機会に恵まれた
一党独裁、秘密警察の監視網、核兵器をもった強力な軍隊
更に幼少時からの徹底したイデオロギー教育によってつくられた
20世紀最大の帝国も1991年8月のクーデター未遂事件を契機に
あっという間に自己崩壊してしまった
ところでソ連という帝国は、国民国家(ネイション・ステート)
とは異なる独自の原理によって組み立てられた国家だった
ソ連の正式名称はソビエト社会主義共和国連邦であるが
ここには民族を示唆することばがひとつもない
ソ連民族(ソビエツカヤ・ナーツィヤ)というロシア語も存在しない
ソ連人(ソビエツキー・ナロード)ということばが
当局によって慫慂され
確かにこのことばは
あの国に住んでいた人々の
「われわれ」を表す意味で使われていたが
ソ連崩壊後は死語になってしまった
ちなみに私はレーニンが自らの政権を
「ソビエト」と表現したところに
天才的なひらめきがあったと考える
ソビエトとはロシア語で会議の意味だが
それと発音が近い
「スベト」は「光り輝く」
「ソベート」は「助言」
「ソーベスチ」は「良心」を意味する
ソビエト政権というだけで
ロシア語を母語とする人々には
何かいいもののような感じがするのである
小泉政権で主席総理秘書官は
「官邸のラスプーチン」と呼ばれていた
帝政ロシア末期に皇帝夫妻を裏で操り
国家を崩壊に追い込んだ人物という意味で
ラスプーチンという言葉が使われたのであろう
しかし、ロシアでは
ラスプーチンについて
官僚化して皇帝に正確な情報が上がってこない状況で
国民の声を直接皇帝夫妻に伝えた平和主義者だった
という見方もある
かつて「外務省のラスプーチン」
と呼ばれた評者としては
同じ形で揶揄された
というだけで飯島氏に対して好感をもってしまう
実際に本書を読み終えて
その内容に積極的な嘘はないとの印象を評者は強くもった
その理由は
ニ○○ニ年一月末の田中真紀子外相更迭に関する記述が正確だからだ
この内幕を筆者は詳細に知っている(その中には墓までもっていく話もいくつかあるが)
そのことは大川自身の以下の回想からもうかがうことができる
米国病院の診断が
私はよく裁判の性質を理解し
かつ法廷で自己を弁護する知的能力と判断力を有する
と証明したにもかかわらず
裁判長が私を裁判から除外したのは
万一私の病気が再発して
今度は平沼(騏一郎)翁の白髪頭を叩きはせぬか
と心配したからであるかもしぬ
しかし再発せぬ限りは診断書にある通りの精神状態である(前掲書、738頁)
大川が「いたずら心で法廷を喜劇の場にする」
というのは言い過ぎかもしれない
大川はこの法廷が姿形を変えただけの戦場に過ぎない
と認識していたので
そこで知的戦闘を行いたかったのである
そのためには法廷を厳粛な審判の場ではなく
喜劇劇場にした方が
日本人観客にとって
そこで展開される言説がより腹に入ると考えたのであろう
筆者の見立てでは
大川は腹の底から法廷をバカにしている
戦勝国の裁判官による「公正な裁判」などというのは作り話だ
人間は心身に若干の変調を来しても
信念の根本が崩れることはない
筆者は、大川の深層心理が初公判へのパジャマ姿での出廷や
東条英機の禿頭を叩くというパフォーマンスにつながったのだと解釈している
暴力を背景に真相の究明を装うような法廷を
根源的に批判するためには
法理論に基づいた反論よりも
法廷を悲喜劇の劇場にする方が効果がある
大川は初公判で法廷を悲喜劇劇場にすることに成功した
「ナショナリズムという迷宮」借りてきた
インテリジェンス活動に従事する人を
インテリジェンス・オフィサー(情報将校)という
インテリジェンスは基本的に国家の機能なので
オフィサーという用語が用いられるのだ
インテリジェンスの究極の目標は国家の保全である
戦争に負ければ
国家が解体する危険性が生じるので
インテリジェンスの目標は
戦争に(勝たないまでも)
少なくとも負けないことである
逆説的であるが
軍事力が他国と比較して
圧倒的に強い世界最強国では
インテリジェンスが育ちにくい
たとえば現下の国際情勢で
米国がインテリジェンス分析で
サダム・フセイン政権下のイラクにおける大量破壊兵器の存在を確信する
という過ちを犯したのも
究極的には軍事力でサダム・フセイン政権を叩き潰すことができる
という余裕があったからである
米国にとって
インテリジェンスの優劣は
戦争の勝敗に影響するものではなく
コストの大小にかかわる問題にすぎない
防衛庁が防衛省に昇格した
国際社会はこれが単なる名称変更にとどまらず
日本が本格的に国防力を強化する契機になると注目している
その関連で、陸上自衛隊が海外情報部隊を創設するとのニュースも
世界のインテリジェンス専門家は注視している
「ヒューミントは欧米各国でも重視しており
海外任務が増える自衛隊にも
『ようやくできる』という印象だ。
自ら攻撃できない自衛隊にとって
現地で信頼関係を築き
情報を得るのは
100人の警備要員より役立つこともある」
と述べているが筆者も同意見だ
状況によっては
一人の協力者から得る情報が数千人の警備要員の役割を果たすこともある
日本人は自らのインテリジェンス能力を卑下する傾向があるが
実は防衛省、自衛隊のインテリジェンス能力は
国際基準で見た場合、相当高い
情報本部の衛星画像情報はまだスタートに就いたばかりであるが
電波傍受情報の能力の高さについては国際的に定評がある
それから、中国、北朝鮮、ロシアなどの公刊物を翻訳、分析して
公開情報から秘密を探る文書諜報のプロ集団である
中央資料隊の能力も極めて高い
さらに陸上自衛隊の情報保全隊も防諜のプロ集団で
職員の士気・能力共に高い
ただし、率直に言うが筆者には大きな懸念がある
省庁間の縄張り争いと嫉妬心から
外務省が陸上自衛隊に
本格的なヒュミント(人を通じた情報収集活動)専門家が育つことを
陰に陽に妨害する危険性だ
他省庁の参入を妨害する陰険さにおいて
外務官僚の右に出る者はいないだろう
大使館や総領事館に出向した他省庁の人々を
「語学ができない」
などと言っていじめ、まともな仕事を与えない
また、重要な秘密情報は外務省出身者だけで独占し
他省庁からの出向者に見せない
などというのも日常的だ
それに加え夫人の世界でも嫌がらせがある
外務省の夫人は語学、プロトコール(外交礼儀)の訓練を受けているが
他省庁からの出向者の夫人はそのような知識がない
筆者がモスクワの日本大使館に勤務していた時期に
新たに着任した他省庁からの出向者の若い夫人が
大使館幹部夫人に挨拶をするときに白手袋をもってこなかった
という些細な理由でいじめられているのを目撃したことがある
ソ連では、ブレジネフ時代に民族問題は
最終的に解決されたということになっていて
ソビエトの諸民族は
「融合(スリヤーニエ)と開花(プロツベタニエ)」
を遂げたというのが公式見解になっていた
ちょっと考えてみれば
この公式見解が論理的に矛盾していることがわかる
「融合」ならば
ロシア人、ウクライナ人、グルジア人などの差異が解消され
単一のソ連人という概念に統合されればよい
「開花」ならばそれぞれの民族が発展していくのだから
ソ連人という概念を放棄してしまうべきだ
ブレジネフ時代にソ連はどちらの選択もせずに
あえて絶対矛盾の自己同一のような状態を放置することにした
このことを私は、当初
ブレジネフ政権のイデオローグたちの知的怠惰
もしくは知的水準の低さ故に生じたと考えていたが、それは私の認識不足だった
スースロフ政治局員をはじめとする
当時のソ連共産党イデオローグが
ナショナリズムの生命力を十分に自覚し
かつそれをマルクス・レーニン主義と結合することが
原理的に不可能である
と認識していたから
このような曖昧政策をとったのであると
現在私は考えている
物事をあえて詰めて考えずに判断を停止するというのは
知的怠惰ではなく
知の誤使用を避けるための
勇気ある知の形態
と考えてよいのである
「私はこの事態に至ることも想定して
総理と相談の上で一つの腹案を持っていた
私はまず官房長官室に出向いた
その後鈴木宗男衆院議院運営委員長に連絡を取り
総理執務室に入った」
とさりげなく書くが
ここで飯島氏が鈴木氏に伝えた小泉総理からのメッセージと
それに対して鈴木氏がつけた条件についての真実は
恐らく関係者が存命中には表に出てこないだろう
「一般論として秘書が居付かない事務所は要注意である
議員と秘書との間に安定した信頼関係ができない
ということであり
議員本人の人格・仕事振りに問題があるか
秘書の採用ルートに問題がある
(逆に言えばいい秘書が採用できない)
ことが想定されるからである」
との指摘はその通りだ
「人事をきちんと掌握すれば
官僚機構は言うことを聞くということでもある
特にトップの人事を掌握することが非常に重要」
という記述はまさにポイントを衝いている
また外務官僚について
「組織としての統率が極めて弱く
個々の幹部職員が個人の判断で
勝手に記者に情報を漏らしたりすることもある
語学グループ別の『スクール』があり
中には日本の外交官なのか
相手国の在外事務所なのか分からないような
政策判断をする輩がいたりもする
在外公館ではまるで王様気分のような大使がやりたい放題で
館員や公費を公私混同で使ったりする例もあった。
表沙汰にならない女性スキャンダルも
他の省庁に比べて多い」
という飯島氏の指摘は
評者が知る外務省の内情と矛盾しない
欲を言えば、表沙汰にならないスキャンダルや
やりたい放題の外務官僚の「素顔」について
飯島氏が具体的事例を外務官僚の実名をあげて
いくつか披露すれば
読者の好奇心を満たすし
また真の外務省改革に貢献した
核武装論には反対なれど・・・
もし、核武装のためにアメリカを説得せよ、と命じられたら
アメリカの政治エリートに直接働きかけるロビー活動と
第三国を経由して背後で影響力を与える
二つのアプローチを筆者ならばとる
アメリカの政治エリートをターゲットとする工作については
ホワイトハウス(大統領府)のスタッフ
CIA(中央情報局)幹部
上下院の有力議員
更にシンクタンクや大学で対日政策に影響を与えうる人々を
総計五十程度絞り込んで
日本から学識が豊かで、ユーモアのセンスに富んだ
社交的インテリジェンス・オフィサーを五〜十名
ワシントンに送り込む
政治エリートが集まる
「ジョージタウン・クラブ」のような場所を
二、三ヶ所開拓して工作の場にする
762 :
無名草子さん:2007/01/24(水) 20:17:28
最近の本でのマーくんの言いたいこと
「袴田氏ね」
763 :
無名草子さん:2007/01/25(木) 16:33:04
もっと書いてくれ!
764 :
無名草子さん:2007/01/26(金) 14:10:46
佐藤優は自分の公式サイトを立ち上げればいいのに。なぜつくらないのだろう
ムネオの公式は充実してるのにね
ふじさんけいビジネスアイの連載は面白いね
>>764 この人のイメージは差し入れの紙+ちびた鉛筆でしょ?
768 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 15:06:56
ブログは運用が面倒だからでは? 連載なら原稿料がもらえる 休職が続いているから生活費が必要なのでは
769 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 16:24:56
佐藤は結局金が欲しいんだよ
あれだけ本が売れてリャ弁護士費用は十分だろ
771 :
無名草子さん:2007/01/29(月) 20:16:10
マーくんも所詮人の子だよ・・ブログを作れば自分の思想(国体論、護憲etc)をより多くの人に
伝えられるのに・・そうやらないのは原稿料が欲しいからだよ、本も売れてるしね。
772 :
無名草子さん:2007/01/30(火) 10:12:10
そうかなぁ 彼の訴えたい先は ネットの住人より役所の為政者だから新聞なのでは
774 :
無名草子さん:2007/02/02(金) 20:30:04
>>764 最新の「週刊読書人」のインタビューを読め。
佐藤のモチベーション、というか何を大事にして活動しているのかがわかる。
>>769 金が欲しくない人間がどこにいるんだ?
佐藤自身、「物を書いて食ってる」という認識なんだから当然じゃん。
ブログは単に趣味に合わんだけだろう。
>>774 確かに『読書人』のインタビュー読めば
活字を大切にしてることがよく判るよな。
776 :
無名草子さん:2007/02/02(金) 21:54:59
テレビの講演は断るけど、書店のイベントなんかには呼ばれれば
積極的に行くそうだ。
意外なほど活字メディア、本という文化に愛着ある人なんだな〜、
と思った。
「ナショナリズムという迷宮」を読むと、
2ちゃんねるとナショナリズムの関係が出てきた。
779 :
無名草子さん:2007/02/04(日) 18:00:42
佐藤さんってゴツい体してそうだけど、
武道かなにかやってたの?
本を読む限り、ある程度格闘技とか護身術とかも
必要な仕事内容な気がする…
780 :
無名草子さん:2007/02/04(日) 20:32:47
佐藤優って真の知識人だよね。TVに出てる奴らが皆インチキに見えてきた
>>779 拘留中に太ってブクブクに
以前は痩せてた
782 :
無名草子さん:2007/02/08(木) 06:12:03
ねえ(ラス)プーチン、こっち向いてヨ
783 :
無名草子さん:2007/02/09(金) 22:26:29
__,,.-‐''''''''''''''''''''ー:-、_
,,.-'";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:~`ヽ:、_
,/;:;:;:;;:-'"~~''ヾ/~~~'''''--、;:;:;;:;:;:;;:\
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/;:;:彡 ヾ;:;:;:;:;:;;:ヽ
/;;::;:三 i;:;:ミ;:;:;:;::ヽ
,i";:;:彡 - '' - 、. ヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;i
/;:;;:;彡 ,,...:-'" ,,,..... ミ;:;:\;:;:ミ|
/;:;:;:;:;:彡 - ' ''"" - ''" ミ;;;;;;;;ヾ;;;;|
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!i;:;:;:;:;:;:;| ,,;;;!!!!;;;;:::: :::. '"" _ ノ i / |
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!;:;:;:| ゝ_,.-''"ゞ-'ゝ,;: ::::;:;:;::ー= '" :::ノ |
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ゝ、 ..::::: ゝ - 、 ,:-‐-' `ヽ、 .. :|
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ヽ `::: `ーゞL:L:L:Ll.-'~ノ .:: /
\ ` `ー-、二二,.:'' .:: ,ィ"
,,...--;'''"";:ヾ, :.. ,;: /
,..:-'" ー:、 .....,,,,,,.... ,.::'"
784 :
無名草子さん:2007/02/09(金) 23:36:20
佐藤優とセックスしたい
785 :
無名草子さん:2007/02/12(月) 14:24:38
佐藤は自分を大川周明に重ねて酔ってるよ
786 :
無名草子さん:2007/02/12(月) 20:24:02
この人は何ヶ国語喋れるんだろう
なんか、あちこちの雑誌で書いてるな
788 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 10:52:27
売れっ子なのだろうか。
まあめちゃめちゃ専門性のある分野だし、
わかりやすい文章書ける人だから依頼は無くならないだろうな〜。
最近ロシアの話題多いし。
789 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 19:56:36
790 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 22:49:18
>>786 英語、ロシア語、日本語、チェコ語、ドイツ語、フランス語、ラテン語、古典ギリシア語、コイネー・ギリシア語。
あと、ヘブライ語と朝鮮語とサンスクリット語の文献を読めるらしい。
791 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 23:31:09
井筒俊彦かっ!
792 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 23:39:59
この人、客層によって親米と反米を使い分けるから胡散臭い
793 :
無名草子さん:2007/02/13(火) 23:49:09
>>792 客層の違う雑誌をよく読み込んでいるみたいですね。
詳しく解説してください。
794 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 00:39:14
>>794 言葉で解説して頂けると助かるのですが・・・。
797 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 00:55:04
799 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 10:56:17
アルメニア語とアゼルバイジャン語もはなせるんじゃなかった?
800 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 13:14:44
>>794 それ、対談相手に合わせてるだけだろ
佐藤の対談本のワースト2だし。
魚住とのは良かったんだけどね
801 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 20:25:28
同志社院神学修士で牧師の資格持ってるんでしょ
キリスト教の学問だからイヤでも言語には強くなるんだろうか?
802 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 23:24:58
チェコ語もできるんじゃないの?
外務省の仕事続けるかチェコに行って神学の研究やるか迷ってたんでしょ?
803 :
無名草子さん:2007/02/17(土) 13:33:23
獄中記に出てきた今中次麿を読んでいる(ファシズム論)
面白い
804 :
無名草子さん:2007/02/17(土) 15:07:00
胡散臭い牧師だなw
805 :
無名草子さん:2007/02/17(土) 16:39:06
>胡散臭い牧師だなw
教派によって違うが、一般的に、教派指定の神学校に通い、聖書、神学、
ヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語、カウンセリングなどを学び、
卒業後、試験に合格した者が伝道師となる。伝道師として、キャリアを積み
試験に合格した者が按手を受けて牧師となる。
二重教職制を敷かない教派はいきなり牧師となるが、
通常は主任牧師が既にいる教会の副牧師として経験を積む。
たぶん、牧師の免許はもってないと思われ。
806 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 17:27:15
このデブは同志社大のくせに知識人ぶってんのかよ
切込隊長に批判されてる
808 :
sage:2007/02/19(月) 20:13:47
ホントだ。
でも、たいしたこと言ってないような。
なんで佐藤優を取り上げる必要があったのか、ということの方が気になる。
809 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 20:28:13
811 :
無名草子さん:2007/02/20(火) 01:07:54
だれか佐藤専用のファンサイトつくってくんないかな
812 :
無名草子さん:2007/02/20(火) 09:42:31
佐べるしーちぇ佐もうびーすとぅぼ
813 :
無名草子さん:2007/02/20(火) 09:47:21
ミス富良野
使い分けとまでは言わないが、出版社によって多少論調を変えてるよな。
『日米開戦の真実』は端々で威勢が良かったし。
815 :
無名草子さん:2007/02/20(火) 20:17:00
>>814 虎視眈々と揚げ足取りを狙う必死な人間、に見えるからやめた方がいい
切込隊長とかいう奴と同類になるぞ
論調を変えるのはむしろ評価しているんだが……
本論はブレがないしな。
817 :
無名草子さん:2007/02/20(火) 20:26:34
まあ作家として活動してく上で文体を使い分けるのも
戦略の一つだろう。福田和也を見よ。
まあ言ってる内容がぜんぜん違うとなるとまずいけども。
いやさすがに福田和也はちょっと
そろそろネタが被ってきたな。
820 :
無名草子さん:2007/02/21(水) 04:59:35
佐藤優は選挙にでたほうがいい。こういう人物こそ首相になるべきだ
>>820 政治家の懐刀でこそ
佐藤優は真価を発揮すると思うが
>>820 いまどきの政治家はビジュアル勝負だからな。。。
まずは痩せないと
もう一度、牢屋に入って、ネタ作りとダイエットを
ネタ作りなら外務省もどったほうがいいんじゃね?
826 :
無名草子さん:2007/02/22(木) 20:09:27
佐藤このスレ見てるなら書き込めよ
>>826みたいなカスは叩かないとダメか
秀逸な分析を書くわけでもなく、偉そうなゴミクズは
828 :
無名草子さん:2007/02/23(金) 15:16:02
このクソは一部の外務官僚を攻撃してるけど、その人の家族のこととかどうすんだよ。子供が自殺
したりしたらどうすんだ? つーかこいつは国益!国益!を馬鹿みたいに連呼してるけど、種
無しで国の少子化にまったく貢献してないじゃないかwww
829 :
無名草子さん:2007/02/23(金) 15:42:42
>人の家族のこととかどうすんだよ。子供が自殺
>したりしたらどうすんだ?
という事は、椰子が非難して構わないのは、種無しやゲイ、高齢者
だけか?
家族なんてどうでも良いんだよ官僚は公人なんだからさあ。
チョコもらえなかったんで拗ねてんのかな。
>少子化に貢献 ←少子化に貢献してどうすんだハゲ
831 :
無名草子さん:2007/02/25(日) 20:24:15
この人学歴は同志社だがホントは東大とかいけてたんじゃないの?
832 :
無名草子さん:2007/02/25(日) 21:02:52
こいつは一浪同志社のくせにやけにえらそーだなwwwww
833 :
無名草子さん:2007/02/25(日) 21:59:42
優ちゃんこのスレ見てるんだろ?なんか書き込めよ犯罪者
悪いことは言わん。
煽るなら政治やニュースの板でやったほうがいいぞ。こんな過疎板でやらんでも。
一浪してたなんて初耳だ
外務省職員は、こんなトコにまで来てるんですか?
さすが情報操作して田中、鈴木を追い出しただけある
837 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 16:08:29
佐藤には植草と同じにおいを感じる こいつもまた逮捕されて本性だすよ。あ、俺は外務省とは何の関わりもないからな
838 :
無名草子さん:2007/02/27(火) 17:45:28
うそつけ。外務省勤務の東大法学部卒の超ハンサムなエリート君のくせに。しかも女の子にもモテモテで全くウラヤマシイ限りですな。
839 :
無名草子さん:2007/02/28(水) 10:04:28
自壊する帝国すごい話だね。
小説みたいな本当の話。
840 :
佐藤優:2007/02/28(水) 15:49:52
いやあれは小説だから
841 :
無名草子さん:2007/03/01(木) 14:44:59
サーシャって実在すんのか?
全て、獄中での妄想です
843 :
無名草子さん:2007/03/02(金) 00:19:22
サーシャと出会った時って二人とも二十代なんだよな。
恐ろしい知性だわ。
獄中期によるとサーシャの論文が、1995年の第三文明に翻訳されて、のってるらしいぞ。
そのサーシャが実際に本のような活動をしたのかどうかはしらんがな。
ライターが悪いのだが、
「白系ロシア人」は、「白人ロシア人」ではないと、何度言ったら…
包茎手術受けた外務省職員って誰だ?
847 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 15:49:45
なにそれ
包茎手術くらいほっといてやれよw
>>849 包茎云々はオマケで記事、読み物としては面白い
852 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 19:41:33
めぢから!
853 :
無名草子さん:2007/03/31(土) 19:54:34
854 :
無名草子さん:2007/04/03(火) 20:46:45
めがねがへん!
855 :
無名草子さん:2007/04/03(火) 23:44:26
誰とでも対談するんだな。
856 :
無名草子さん:2007/04/04(水) 13:26:00
ふとりすぎ!
857 :
いや:2007/04/04(水) 19:28:57
この二人には共通項ががとてもおおいよ
外山にやけっぱちの一票だ!
858 :
無名草子さん:2007/04/04(水) 20:24:26
確かに太った。
逮捕前より50キロぐらい違う感じじゃないか?
拘留されなかったら不摂生で死んでいたと書いていたが、今のままでも死ぬぞw
860 :
無名草子さん:2007/04/05(木) 01:07:04
861 :
無名草子さん:2007/04/05(木) 16:50:05
逮捕前だけ筋肉鍛えて戦闘態勢に入ったんだから
太っているのが常態 でもやせたほうがいいね
862 :
まあ君:2007/04/05(木) 23:35:47
( ◎ゝ◎ )
まぁ、VIPとカロリー高い食事をするのが仕事だからな。
864 :
無名草子さん:2007/04/08(日) 14:19:49
次は植草と対談を来盆。
865 :
無名草子さん:2007/04/08(日) 15:57:07
植草はただの犯罪者だろw
866 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 15:33:27
さっき文化放送に出てたな
867 :
無名草子さん:2007/04/11(水) 18:23:03
文化放送途中から聞けなかったんだきど、お札の話の後、北朝鮮ネタ何か語ってましたか?
終了後「今日はすごいお話を」なんてアナが言ってましたが
868 :
無名草子さん:2007/04/12(木) 22:28:09
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070412ij22.htm 大宅壮一ノンフィクション賞に佐藤優氏、田草川弘氏
第38回大宅壮一ノンフィクション賞(日本文学振興会主催)は12日の選考会で、
佐藤優さん(47)の「自壊する帝国」(新潮社刊)と、田草川(たそがわ)弘さん(73)の
「黒澤明●ハリウッド」(文芸春秋刊)に決まった。(●は1文字分で「vs.」)
佐藤さんの作品は新潮ドキュメント賞とのダブル受賞、
田草川さんの作品は大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、芸術選奨文部科学大臣賞と合わせて4冠。
正賞100万円。贈呈式は6月25日午後6時、東京・内幸町の帝国ホテルで。
(2007年4月12日20時52分 読売新聞)
869 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 00:41:10
優さん、受賞おめでとうございます。これからも頑張ってくださいね。^^
870 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 00:37:49
やっぱ実力がものをいうな。
これから嫉妬のブーメランが飛んでくるでしょうから
きをつけて
871 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 03:03:55
優さんに稲中の書評してもらいたいw
すっげー気になるw
872 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 10:20:22
佐藤先生の新刊が出ましたね。ペースが早いなあ。
873 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 10:36:45
何か2ちゃんでべた誉めって、かぇって胡散臭く感じちゃぅ
875 :
無名草子さん:2007/04/20(金) 01:39:03
優は痩せるべき。
なぜなら痩せないとメタボリックシンドロームなどで死んでしまうからだ。
彼が死ぬことは地球にとって大きな損失なのだ。
876 :
無名草子さん:2007/04/23(月) 20:31:05
「諸君!」の批判記事見てきた。
この人がロシアにいっぱい食わされてるのが手に取るようにわかった。
本人がこの記事を読んで痩せないようなら、もう痩せるチャンスはないだろう。
AERAに写真が載ってるけれど、随分腹が出てるよね。
昔はあんなに痩せてたのに…。
878 :
無名草子さん:2007/04/26(木) 12:26:45
優の正体はドラえもんなのではないか。
未来からタイムスリップしてきたに違いない。
近経を勉強してくれ
この人の経済知識って宇野派で止まってるね
つーかガチガチのマルクス主義者だし
881 :
無名草子さん:2007/04/29(日) 00:57:07
お嫁さんは太ってることに対してなにも言わないのか?
882 :
無名草子さん:2007/04/29(日) 03:27:34
今は再婚してるんじゃなかったっけ?
885 :
無名草子さん:2007/04/30(月) 04:05:22
神学の徒でも再婚していいのか
886 :
無名草子さん:2007/04/30(月) 18:14:08
この人と結婚するのは勇気がいるな。。
887 :
無名草子さん:2007/04/30(月) 22:42:04
俺は埼玉出身だが、浦和高ってめちゃくちゃ頭いいとこだよ。俺の学校では学年主席の奴が行った所。それなのに同志社て・・・
888 :
無名草子さん:2007/04/30(月) 22:51:53
神学ってとこがポイントだろうね。
>>887 一応言っておくと神学科は特別。
大学院ならともかく、日本の学部で真剣に神学を勉強したければあそこしかない。
俺も埼玉出身だが、浦和高って都内の国立・私立高に受からない連中が通う学校だよ。
県内の早慶付属高にすら劣るしょぼい学校。
同志社に行ければ充分だね。
わかったから学歴板に帰れ
892 :
無名草子さん:2007/05/03(木) 19:14:27
本当に頭いいやつは学校なんて行かないんだけどね。
893 :
無名草子さん:2007/05/03(木) 19:43:07
>>890 >また進学実績も良く、2005年現在、東京大学合格者の人数は、
>公立王国愛知県の「岡崎高校」についで、公立では全国2位。
浦和高校 はてなダイアリー
894 :
無名草子さん:2007/05/03(木) 19:45:30
>>888 そこから院まで態々行って外務省のノンキャリという経歴は
不思議。修論はチェコ共産党と教会の組織論だったっけ?
>>890 お前はどうせ東大京大にいけなかったクチだろw
896 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 01:21:08
この人は優秀な人だと思うけど、野中に擦り寄って権力を得た
ムネオに近ずき過ぎて道を誤った人だと思う。外交は票になら
ないと思って、佐藤さんを評価できなかった自民党議員連中も
アホなわけだが・・。
897 :
お腹いっぱい@気まぐれアナスイ:2007/05/04(金) 01:26:11
>>892 危険な事を!
学校に行かずに学歴を取るなんて!
898 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 01:42:58
国会図書館とかで勉強すればいいだけの話
マルクスじゃないんだから。
それならせめて外国いけ。
900 :
無名草子さん:2007/05/04(金) 14:22:45
フジサンケイビジネスアイが更新されないんだが
901 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 01:04:33
佐藤君はどんなプレイがお好みなのかしら
902 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 02:00:07
>>899 裁判中だから(だから外務省も休職扱い)今は未だダメ。
ロシヤ外交の専門家という立場を捨てる理由はないな
>>901 あの体格だと腹上×もあり?
903 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 22:31:14
>>896 佐藤の本読んだ上でよくそんな感想出てくるなw
905 :
無名草子さん:2007/05/08(火) 21:05:59
鈴木宗男
宮崎学
落合信彦
ホリエモン
ベンジャミンフルフォード
・
・
確かに中々の相手w
佐藤の立場から表舞台の人は選びにくいのかもね
だから手塚との対談本出版は双方にとってメリット大きかったな
佐藤は保守本流の手塚さんが認めてるのかと読者が注目したし
906 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 06:44:28
手嶋龍一は落合信彦を尊敬するって言ってたよ。インチキなふりして、実はかなりの大物なのかも
スパ!の対談では、
国家は収奪機関とか、資本と国家が結びついて
柄谷の「資本国家ネーション」みたいなこと言ってたな
つーかあの人の経済はマル経ベース
協同主義マンセーだから
909 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 13:39:46
つーか、落合は最初佐藤と宗男のこと批判してただろ?
衆愚の1人だったじゃねーのか?
910 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 18:33:09
アエラにしては「佐藤優の罠」は良く出来た記事だと思ったが、
書いた記者は佐藤のクレームに全面降伏したらしいなw
912 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 19:48:34
【今週のトップ記事】「佐藤優という『罠』」(4月23日号)
http://www.aera-net.jp/fromeditors/2007/04/423.php これすか。>911
どうも佐藤優の存在そのものが、日本という国の大きな流れの中の
ひとつであるように思えて仕方がない今日この頃。
佐藤優がメディアに過剰に露出する行為そのものが、
国民へ意識改革を促す強いメッセージになってる。
自分が受け取ったメッセージは、「世界を構成する
複雑なルールをもっと考えろ、そして、見抜け」というものだった。
914 :
無名草子さん:2007/05/09(水) 22:20:44
LoadAverage = 72.66 (50.00以上は人大杉)
人大杉
915 :
無名草子さん:2007/05/10(木) 00:38:28
佐藤さんのやり方で記憶力を鍛えている
916 :
無名草子さん:2007/05/11(金) 12:40:33
917 :
無名草子さん:2007/05/11(金) 18:52:30
二審っていつごろ始まるのかな?
週刊金曜日のサイトに、週刊新潮の記事にあった
AERA記者に対する公開質問状が載ってるね。
919 :
無名草子さん:2007/05/11(金) 20:53:14
どうせ、しらを切り抜く朝日のいつものパターンだろう
もういい、もういいんだ小谷野……
922 :
無名草子さん:2007/05/12(土) 07:16:33
佐藤が右翼に言うぞって脅したってマジ?化けの皮が剥がれてきたな
923 :
無名草子さん:2007/05/12(土) 21:18:02
まあ君はそんな事しないもんねー
924 :
無名草子さん :2007/05/13(日) 12:50:21
925 :
無名草子さん:2007/05/13(日) 19:13:22
諸君とアエラに左右両面攻撃されるとは、愉快な人だな
アエラへ反撃に金曜日を使ったということは、諸君への反撃はサピオとかの、もっと右の雑誌かな?
927 :
無名草子さん:2007/05/15(火) 11:01:52
小谷野さんと議論は枝葉末節でどうでもいいのだけど、
(佐藤さんのような濫読で博覧強記なタイプは広く浅くなりがちで
細かいミスをしやすいから仕方ない)
>実証的な外交の現場の話から、観念的な世界に議論がジャンプしがちです。
という小谷野さんの指摘は確かに感じる。
政治外交分析を政治外交分析のフレームで議論するときはそんなに違和感を
感じないけど、観念的なフレームで政治外交分析を論じるときは微妙な感じがする。
ほかの人はどう?
928 :
無名草子さん:2007/05/15(火) 20:23:46
政治外交分析で括ってる時点で話がジャンプしすぎ
何で外務省は佐藤を切ったの??
930 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 00:07:41
>>928 ん?
じゃあ
実務の経験に基づいた分析
観念的・哲学的な分析
という分類ではどう?
931 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 00:15:44
>>927 俺の頭では佐藤さんの話についていこうとするのがやっとで内容の正しさは
正直よくわからんッス‥。
ただ外交には哲学がないといけないから観念論もきちんと展開するべきで、
「ジャンプしがち」はあたりまえでワと。
佐藤さんは弁証法的に世界を語る力を持っていると思う。
自己の理論と現実の相互浸透という点では、佐藤さんはあの優秀な地頭で
徹底的に考えて、最高の学者に交わり、世界動乱の最前線で論理を昇華
させてきた。そうして完成させた自己の外交哲学は、(・∀・)イイ!
とオモタ
>>929 コワイから
>>927 南北朝正閏論は致命的な間違いだと思うが?
933 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 14:08:22
>>932 南北朝の話は詳しくないので分からないけど、
自分は
A 知識人としての佐藤さん
B インテリジェンス関係者としての佐藤さん
の二つに分けてます。(もちろん繋がってるんだろうけれども)
そして自分の興味はBであって、Aにはあんまり興味が無いんですよ。
上にも書いたように博覧強記なタイプは幅広い知識を手に入れる代わりに、
間違いや勘違いもかなり混じってしまうわけです。
自分の経験でもこういう人は教養人で多面的な見方ができて面白いけど
同時にいろいろとミスも抱えているようです。
だからBの部分で間違っていても仕方ないなとおもってます。
小谷野さんの批判は小谷野さんのフィールドであるBの部分に集中しているよう
です。だから小谷野さんの視点からは、
南北朝に関する議論での間違いは重要なんだと思います。
934 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 14:14:05
で、
A 知識人としての佐藤さん
B インテリジェンス関係者としての佐藤さん
この二つはA→Bというようにモチベーションとかものの見方に影響を
与えているようなのですが(フロマートカの話とかでね)それはいいとして、
佐藤さんの経験の範疇を出たところで何かを論ずるとき(例えば天皇とか)
に知識人としての佐藤さんとしての側面が出てくると非常に観念的な議論
になっていて本当に正しいのかな?と感じるんですよ。
小谷野さんが共和制だとファシズムになるという議論の根拠が薄弱とか
いうのもそこらへんを突いていると思うんですね。
というわけで、
実務の経験に基づいた分析←興味深い
観念的・哲学的な分析 ←本当?
という感じで自分は受け取ってます。
935 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 14:19:48
>ただ外交には哲学がないといけないから観念論もきちんと展開するべきで、
>「ジャンプしがち」はあたりまえでワと。
ジャンプしがちというのは、外交と観念論というより、
なんていうか、観念論から現象を分析しちゃうときに
「いきなりこの考えを現象に当てはめて解釈していいの?」
とおもうことを言って見ました。(小泉政権とファシズムとかね)
>佐藤さんは弁証法的に世界を語る力を持っていると思う。
>自己の理論と現実の相互浸透という点では、佐藤さんはあの優秀な地頭で
>徹底的に考えて、最高の学者に交わり、世界動乱の最前線で論理を昇華
>させてきた。そうして完成させた自己の外交哲学は、(・∀・)イイ!
>とオモタ
弁証法とかわからけど、修羅場もくぐってるし、頭もいいし、行動力もあるし
すごい人なのは確かですね。私も大好きですよ。
>>935 私も対談本とか読んでホントにその解釈でー?
とか思うことは多々あるんですがw 勉強させてもらってます
937 :
無名草子さん:2007/05/18(金) 02:27:15
講演は鳥肌実みたいだね。
938 :
無名草子さん:2007/05/18(金) 08:19:24
>>937 確かにそうかも。
奇妙な迫力があって目つきとも尋常じゃない。
あと感じるのは講演とか対談で感じるのは相手を上手く持ち上げてること。
人脈作るプロだけあって持ち上げ上手だなぁと。
939 :
無名草子さん:2007/05/18(金) 11:47:37
大川周明+北一輝=佐藤優
大川周明的な高貴さ、知力と北一輝的な、魔人?みたいな怪しさを兼ね揃えた存在だ。
そんなええもんか!? ときいておく
佐藤さんが勉強法や教養の身につけ方の本出したらン万円でも即買いする
>916 ‥まだ長い目で見てください
>>941 獄中記で色々書いてるじゃないか。
便乗ライターが『佐藤優に学ぶ勉強法』とかそのうち出すんじゃねえの
そうですね獄中記ももちろん、今まで書いてたものでも非常にためになります。
語学力、記憶力、教養力、論理力、交渉力、胆力w、そして魅力に優れた
バサラ神ですね佐藤さんは
944 :
無名草子さん:2007/05/20(日) 19:53:33
>>941 俺も始めてみよう。たしかSAPIOにのってたやり方でいいの?
945 :
無名草子さん:2007/05/20(日) 20:06:16
佐藤さんの獄中記を読むと哲学を哲学として学ぶのでなく、
哲学の思考形態を学ぶことで、現実を捉えるフレームワークを手に入れているの
だと思う。俺は意思決定論を専攻していたんで、
哲学を通じないで論理的思考とか現実を捉えるフレームワークを学んだんだけど、
哲学を通じて学んでみるのもいいかなと思って
長谷川「新しいヘーゲル」「ヘーゲル『精神現象学』入門」を読んでる。
広松、マルクス、宇野、ハーバーマスまでは手が回らないけど
現代思想の鳥瞰図として
『現代思想入門 グローバル時代の「思想地図」はこうなっている!』
も現在読書中。かなりいい。
哲学を通じないで優れた思考を学べそうなのを俺の専門から2冊挙げると
「OL進化論でまなぶクリティカルシンカー論」と「すぐれた意思決定」だ。
946 :
無名草子さん:2007/05/20(日) 20:11:43
あともう一つ
「予測ビジネスで儲ける人びと―すべての予測は予測はずれに終わる」
ウィリアム シャーデン
経済予測、社会予測、地震、気象、流行にいたるまでことごとく外れるという
実例とその理由の分析。佐藤さんの教養と実績の迫力に負けて鵜呑みにしないように
あえてこの本を読んどくといいと思う。
947 :
無名草子さん:2007/05/20(日) 22:51:10
「オフレコ!」に載ってる!ホリエモンとの対談。
>>944 私が特に参考にしたのは、佐藤さんが重要な本を丸々一冊、
一字一句、当然のごとく覚えようとしていることdesu。
詰め込みは論理的理解にくらべてくだらないものだと考えていた私にとって
新鮮な驚き。で、私もこれはという専門書と語学の本を句読点の位置まで覚
えているのだが、これが中々出来ない様で出来る。記憶力が増してるイイ感じ
がある。最初キツイけど。
>>948 どうも。丸暗記やってるんですね。
私も英語短文の暗唱とやや長めで気に入った文章の暗唱をしてます。
ネット上でSAPIOに書かれた
「メモをとれない現場で培った 「インテリジェンス流記憶術」」
が読めたんですが、いつの間にか消えてしまったので
保存したのから再現すると。
ノートに前日の食事を記録すること。
コーヒーや菓子類を含め、できるだけ正確に記憶を再現する。
最初はなかなか思い出せないものであるが、
1か月も続けると完全な記録を作ることができるようになる。
このために使う時間は5分程度なので継続可能だ。
そして、食べたり飲んだりしたときの状況をできるだけ詳細に思い起こす。
皿の色、カップの色、前に座っていた人の服装などである。
そのうち、食事の席での話が断片的に再現される。
そうすればしめたもので、記憶の再現力が急速に強化されていく。
文章を暗唱することだ。
まずは好きな小説、例えば、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』や『藪の中』のような短編小説から始める。
小説が嫌いで技術的文献が好きな人は、コンピュータやDVDプレイヤーのマニュアルでもよい。
句点、読点まで記憶することだ。最初はなかなか覚えられないが、
2週間もすれば文庫本20〜30頁の文章は暗記できるようになる。
ちなみにこの暗記の訓練には1日30分以上の時間をかけないことだ。
筆者の経験では10〜15分の訓練時間が理想的だ
。これは眼から入る記憶の訓練であるが、同時に音声
(CDの朗読が教材として適切)を聞いて記憶を定着する訓練も有効だ。
理解については考えずにとにかく暗記することだ。
この訓練が完成すれば、あとは夏目漱石の「こゝろ」や「それから」のような中編小説の暗記を試みる。
そうすれば、聴取情報や新聞記事も自ずと記憶に定着するようになる。
>>948 現時点で英語の短文暗唱スレとか英文丸暗記スレはありますが
英語/日本語を問わない暗唱スレは無いので
もし良かったらどっかにスレ立てて暗唱の情報交換しませんか?
954 :
無名草子さん:2007/05/22(火) 23:58:43
>>949 なんだこれは・・
頭のいい人ってこんなことやってるのか・・
流石、同志社(笑)
956 :
無名草子さん:2007/05/23(水) 06:43:45
>>953 >おそらく、「拘置所は学習と鍛錬の場」と自分で決めてしまったからでしょう。
食事もおいしく、集中して勉強できる現在の生活を私は心底楽しんでいます。
保釈の必要はありませんし…
wwwww
957 :
無名草子さん:2007/05/23(水) 16:13:10
958 :
無名草子さん:2007/05/23(水) 16:22:38
何の文章を暗記するかの選択もちょっと考えないとな
キレイな文、名文もしくは内容自体に価値があるものがベストですよね
とすると
>>958 私は日本語暗唱は家康公遺訓から始めました。
(ここで暗唱の話をしすぎてもまずいと思いますので暗記趣味スレのほうに書きましたが)
俺は忘却力を鍛えたい
961 :
無名草子さん:2007/05/24(木) 20:27:25
安田のことを南朝イデオロギーが何だとか肯定的に評価してるのだけは理解できない。
佐藤優書店・・・。
俺は地方なんで行けない。だれかレポよろしく。
どんな本を薦めるんだろう。
964 :
無名草子さん:2007/05/25(金) 14:29:41
とても切れ者とは思えない字w
店長怖い…
967 :
無名草子さん:2007/05/25(金) 23:46:20
店長に論争仕掛けてもいいですか?
968 :
無名草子さん:2007/05/26(土) 01:02:26
笑顔が似合わねええええええええええ
969 :
無名草子さん:2007/05/26(土) 02:50:16
きょうの猫村さんwwwwww
肉球プニプニ日記wwww
一番書き慣れてる自分の名前でさえww
頭でっかち という印象だな
いるなあ、頭良いのに、こういう字を書く人。
文字を書く速度が思考に追いつかないんだろうけど。
自分の名前が好きではなかったのかも。
優を「まさる」と読んでもらえなかったり、男か女か分からない名前だとか、
子供の頃から言われてきたのじゃないかなぁ。
ジュンク堂と私 誰か聞きましたぁ?
・・
ネコ好きなんですねえ
神道ではネコは魔王で魔を退けるという考え方があるそうですが
ここでは誰も小谷野と佐藤優の「神皇正統記」を巡っての論争は話題にしてないのか。
976 :
無名草子さん:2007/05/26(土) 18:31:02
優は白ネコのような女性がお好き。
ロシア タス通信]◎起訴休職外交官、コスプレ姿で登場か?
【東京26日特派員】
東京都内のジュンク堂書店にてトークショウを開催中の
起訴休職外交官の写真が「今日の猫村さん」のコスプレではないかという
疑惑が広まっていることが25日までにわかった。
東京のインテリジェンス専門家達も大きな衝撃を受けている。
猫村さんコスプレを疑われているのは、休職起訴外交官の男性、佐藤優氏。
消息筋によると、佐藤氏は、佐藤書店書店主として写真を掲載していると主張しているという。
良く肥えた体に、エプロンにはたきをもって微笑む佐藤氏。
当局や専門家は佐藤氏が外務省を大掃除するという意思表明ではないか、
身辺をきれいにして地下潜伏の準備中を意図しているのではないかなど
憶測が飛び交い、何ら有効な対策はいまだとられておらず、
今後議論を呼ぶものとみられている。
979 :
無名草子さん:2007/05/26(土) 21:09:26
>>975 神皇正統記は全く読んだこと無いから話題に出来ない‥。
図書館でも閉架しか無かったし、amazonでも中古値段が跳ね上がっているね。
さとうまさる書店でさえも買えないみたい。
980 :
無名草子さん:
なんか織田無道に似てきたな