701 :
無名草子さん :
2007/01/12(金) 02:51:59
703 :
無名草子さん :2007/01/12(金) 11:31:43
島清についてはまずはなんと言っても杉森久英(日本最高の伝記作家 ですよ!)の「天才と狂人の間」を読まないと。 あと猪瀬の「マガジン青春譜」な。 ヤンジャンでやってた「栄光無き天才たち」ってマンガ、 この島清編もめちゃくちゃおもしろいよ(同時収録されてる 川島雄三編も最高)。ブクオフで100円で簡単に買えます。 またプライベートモード…w 今度はどこを直すんだろう? 田中とのやり取りかな?
704 :
無名草子さん :2007/01/12(金) 17:56:21
705 :
無名草子 :2007/01/12(金) 23:19:30
勝手に「交換ブログ」とかしたから、田中から苦情が来たんじゃねえか。
706 :
無名草子さん :2007/01/12(金) 23:46:54
707 :
無名草子さん :2007/01/13(土) 10:34:38
プライベートモードきたこれ! つかなんで過去のエントリを削除するのにわざわざプライベートモードにするの? まあ小谷野にはネット界の常識は通用しないようだけど、 あまりにも恥を晒しすぎてて気の毒だ。 あとみんなお前の削除癖はブログ開設時から知ってて キャッシュ保存してるから削除しても意味ないよw 今までお前が「どうでもいいから消した」書き込みをここにコピペしてやろうか?
>>694 自殺未遂まで手を広げて実際に調べてみたら面白いかもね
「作家と自殺」
卒論のテーマくらいにはなりそうだ
更新してる ほー翻訳って状況に応じてカットすることもあるのか。意外だ
710 :
無名草子さん :2007/01/13(土) 18:58:39
小谷野は蓮実の文芸評論は評価してたんだよね?
>>709 日本の翻訳でもカットが多い(らしい)のは有名な話。好意的に捉えれば、直訳では売りもの
にならない本を編訳で売れるようにしているとは言える。海外でも同じようなことをしているとは
知らなかったが、あの程度の性描写でも敬遠される傾向があるのか。
なぜ村上春樹が海外で売れるのか(海外で日本文学はどう読まれているのか)
についての考察は参考になった。
村上が描く女性の傾向についても、今の村上夫人がどうなのかは知らないが、村上も
昔はそういう女性が好みだったのではないだろうか。日本人のノーベル文学賞候補最有力作家も、
案外に個人的なところに作品を左右されているのだろう。というか村上の小説はいつも彼の考える”センスのいい”趣味と意匠の塊でしかないけど。
712 :
無名草子さん :2007/01/13(土) 20:18:57
というかこれは春樹ファンには有名な話だが、高校時代の春樹の 彼女(新聞部の同級生で地味なカップルだったという)は今でいうメンへラーだった んだよね。「誰とでも寝る女の子」だったんだよ。 春樹は「ウォーク・ドント・ラン」では、おそらくこの高校時代の女の子のことを 念頭において「誰とでも寝る女の子っているでしょ。僕はそういう子と寝るのが 楽でよかったんだよ」とかなんとか発言し、龍に「すごい発言ですねw」と呆れ られています。でも、実のところ彼はものすごく苦悩し、傷ついたにちがいないんだよね。 苦しんでいる彼女を救えない、という無力感をも含めて、たぶん。 それで彼女をモデルにして「蛍・納屋を焼く」とか「ノルウェイの森」とか 書くわけだけど(当然直子のほうね。緑のモデルは陽子夫人)これらのように 直接ではなくとも、彼が描くヒロインには当然この彼女との 思い出が反映されてるんだと思うよ。
713 :
無名草子さん :2007/01/13(土) 20:29:22
呉智英はウルトラマン・シリーズをよく見ていたそうだが、小谷野も好きだよね 二人してウルトラマン・シリーズの魅力について語り合ったりするのかな?
714 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 00:23:16
>>711 浅田彰が村上春樹の趣味は田舎臭いから嫌いだと話してたな。
猫猫先生、検挙されたりしないでくださいね。
>>714 ありゃ同属嫌悪だよw 少なくとも春樹は浅田と仲いい康夫よりずっと
センスがいいと思うが。
717 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 11:11:27
>一時期閉鎖されていたので、がっかりしていました。 頻繁に閉鎖するお前に言われたくない
718 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 11:16:16
>>716 春樹って洋服のセンスが死ぬほどダサかったよ。
今なら確実に「アキバ系」として括られるな、って感じだったw
こんなキモいおっさんがあのスカした小説書いてると思うと
まともに読めません。
719 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 12:20:06
720 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 12:32:28
春樹信者は帰れ。
おまえの子供が生まれたら、まっさきに犯してやろうか
「なんとなく、リベラル」面白かったぞ
浅田とハルキは同じ神戸出身(←これ重要) 同じようにいいとこのボンボン(浅田医者の一人息子。ハルキ国語高校教師―京都帝国 大学卒―の一人息子。) クラシック、ジャズ、ロックに造詣が深くともに舶来品(浅田ポストモダン思想、 ハルキアメリカ文学)好き。 浅田がハルキに同属嫌悪の感情、ライバル心(俺のほうがセンスいい!) をもつのは当然でしょう。 ちなみにハルキの「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」には 浅田の影響があるのではないかと言われています。
(^??^?)
725 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 21:10:55
あっちゃんがいってるのは、そういう春樹を「おしゃれ」とか 「非日本的」だとか評価するのが、田舎臭いってことだろ。 未開文化にすぎない春画を外人にほめられて悦に入るがごとし。
726 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 23:53:49
<「あたし、エイズだよ」と言われたら引き返すかもしれない かも?? 引き返すでしょ
727 :
無名草子さん :2007/01/14(日) 23:56:10
そうなの?
川村湊があっちゃんと西村の作を並べてたのはどこで?
729 :
無名草子さん :2007/01/15(月) 01:44:21
出会い系で会った女に「私17なんだけど」って言われたら普通帰るだろ? 「ここまで来たら引き返せない、というライン」て… 冗談で書いてるのかな。そんなに切羽詰ってるのか小谷野。 人生棒に振ることになってもヤりたい、と思えるような美人だったら まだしも…風俗いくらでもあるこの時代にねぇ…。
730 :
無名草子さん :2007/01/15(月) 04:08:22
やー お風呂まで入っちゃったらめんどくさくてひきかえさんのじゃない? 17歳といわれてなえちゃいますか?そんなんだったらはじめっからいかないんじゃないかい?エイズのほうがこわいぜ
西村賢太って、読んだことないんですが、良いですか? この時代に、中卒の作家ってのはけっこう珍しいような気がする けれども、どういう経歴の人なのだろう。
俺も読んだことないけど、1967年生まれで中卒ってのは何か事情があったのかな?
>>731 読み物としては面白いが、ただそれだけ。
734 :
無名草子さん :2007/01/15(月) 22:02:17
735 :
無名草子さん :2007/01/16(火) 00:36:04
おれのことか馬鹿野郎
どうとも読めるが、あんな露骨なイニシャルを書くくらいなら実名で書いても いいじゃないかと思った。まるで意図が分からない。 あと、文中で言及されている塚原某って、田口ランディとの一件でも知られて るひとだよね。大月隆寛の田口ランディ叩きには、この人の弔い合戦的な意味 もあったと思う。
738 :
無名草子さん :2007/01/16(火) 21:14:34
追いつきたかったていうか付き合いたかったんじゃないの。 誰か小谷野に貰ったラブレターとか公開しないかな〜。 私信の公開は小谷野的にはOKだろ。
ラブレターを平気で後悔するような女に、小谷野は惹かれないだろう。
740 :
無名草子さん :2007/01/17(水) 00:06:19
私信を平気でWEBに公開しちゃうような小谷野も まともな女には好かれないな。
モームを全然読んでないとは驚き。短編集も読んでないのか? まぁ外国文学はいいとして、『夜明け前』を読破してないというのはいかがなものか。 でもこんなことも悪びれずに書いちゃうというのは、嫌味がなくていいなぁ。
今回は心から同意だな。古典っていつまでたっても 読み終わらないよねw 坪内祐三もトルストイは最近まで 読んでなかったらしいし。
読んでなかったなんて今さら人に言えない…って古典が実は結構ある。 誰もが心のうちに抱えている傷なのかな。 古典ってのは必ずしも読みやすいものじゃないから、相性が合わないと 拷問みたいなところもあるしなあ…
デイヴィッド・ロッジ『交換教授』に出てきたゲームを 思い出すな。「当然読んでいるはずと思われているが 実は読んでいない本」を挙げて,最も周りを驚かせた奴が 勝ち…みたいなの。 英文学者が「ハムレット」を挙げ,ゲームには勝ったが 後でクビになった…んじゃなかったっけ?
745 :
無名草子さん :2007/01/17(水) 21:27:07
>>744 俺も同じこと書こうと思ってた。
最後に「ハムレット!!」て叫ぶんだよねw
小説を「たくさん読んでる」ことに関しては小谷野を信頼していたが、
「夜明け前」が未読って意外だね。
読み通すのが困難なほど長くはないし、苦痛を覚えるほど退屈でもないと思うが。
小谷野が好きらしい漱石の「明暗」なんて分量は「夜明け前」の3分の1くらいだけど
死ぬほど退屈だった。好みの問題か…
えーとこれは?つまり普段OOも知らないのか!みたいに言ってるあっちゃんが当然知っているはずのものを知らなかった事を 平然と告白した点が味わい深いのですね?
747 :
ミックジャガーヨコタ村上 :2007/01/17(水) 22:10:57
次のスレタイがまだ決まらない。
748 :
無名草子さん :2007/01/17(水) 23:00:02
モームはちょっと前まで通俗小説扱いだったのだが、 いつから古典になったんだ?
落語を知らないで近代文学を語るなとか言ってたな。 モームもしらないで、今まで文学語ってたのw
でも概して小谷野は「たくさん読んでる」とは思うよ。
そりゃそうだろうけど、人に言うってことは自分も言われるってことで それを省みず平然と「読んでない」と仮眠具アウトするのがあっちゃんクオリティだろ。
自分の事は棚に上げ それがいつものあっちゃん
>>751 あのなあ…ここで小谷野の悪口言っている奴ら、書いていることがアホすぎるぞ。
皮肉は皮肉として理解した上でリアクションをせんかい。
「『たくさん読んでる』」のカギ括弧で苦笑するところだろう、ここは。
職業的研究者は義務的読書が多くなるのが難だな
755 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 12:21:44
モームを知らなくても文学は語ってもいいと思われます。 所詮通俗小説です。
>>753 自分の求めたリアクションが返ってこないからって我侭ですねw
>要するに戦争の代わりに内線のある世界になるだけである。 内線? 電話か!
田中貴子のブログで、学生が「モスラも中村真一郎と福永武彦と堀田善衛」も 知らなかったって… モスラくらい知らないのか? 福永武彦はアニオタになら、池澤春菜のお祖父さんといえばわかるかな…
759 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 19:16:29
760 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 19:49:48
「悲望」(小谷野敦/文學界8月号) →文芸誌の最新号を立ち読みしてきた。 小谷野敦はベストセラー「もてない男」で知られる文化人。 「悲望」は「もてない男」の青春を描いた初の(同時におそらく最後の)自伝的恋愛小説。 恋愛小説とはいえ、この物語において恋愛が描かれることはない。 いや、もしやこれこそ歴史上、初めて書かれた真の恋愛小説かもしれぬ。 恋愛のおぞましさを直視する小谷野敦の真面目は、 現代においてなお文学的ということばを用いるにふさわしい。 ひと言でいえば、キモいのである。 凄まじいキモさに読者は真の文学をここに見るかもしれない。 小谷野自身と思われる大学院生の藤井は、おなじ比較文学研究室の篁に恋をする。 ありがちなボーイミーツガールと思われるが、藤井の恋はどこかさもしい。 篁の親が大企業の要職にいることをこっそり確認したうえでの恋愛感情である。 藤井は何度も告白する。お嬢さまがいいんだ。 じぶんは中流の生まれ。二浪してなんとか東大までこぎつけた。 あとはお嬢さまである。めざすは上流階級。 藤井のストーカーはとまらない。篁の研究論文をすべて読み、ある結論にいたる。 この篁という女は教授連の受けはいいが、たいした才能はないのではないか。 それでもいいのである。お嬢さまだからである。 おなじ研究室にいる話すことを許された数少ない女性のひとりだからである。 趣味がおなじ。篁の趣味も歌舞伎と相撲。1学年上だが藤井が二浪しているため年下。 藤井が研究室に入ったときに、篁が話しかけてくれた。 これだけで運命を感じてしまう藤井はキモかわいい。 現在の小谷野敦の魅力でもある。 あれは青年時代からもっていた天性のものだということがわかる。
761 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 19:50:20
小説を書きなれぬ「もてない男」である。 どうしても文体に小説的な動きが見られない。小谷野は構成を工夫する。 ラストシーンに近い地点から書き始めるのである。 藤井は結局、篁の留学先のカナダまでストーカーを続ける。 ただ篁がいるというだけで、カナダのおなじ大学に留学するのである。 そこで篁から痛烈な絶縁状を受け取る。 藤井はあてどなくカナダの夜を歩きまわる。回想のスタートである。 日本での出会いと、カナダでのストーカー行為が、同時進行で語られる。 物語のクライマックスは、日本での告白場面である。愛を告白する。 まずは電話である。それからラブレター攻撃。 返信がなくとも藤井はラブレターを送りつづける。 それもシェイクスピア並の美辞麗句を書き連ねる。 このラブレターを回想して、あれは「ピンク色の化物」だったと小谷野はいう。 この小説でいちばん大笑いしたところである。 あくまでも無視する篁。追い求める藤井はこんなことばをぶつける。 「地の果てまでも追っていくぞ」 篁がカナダに留学したら、ほんとうに後を追いかけていく藤井である。 小谷野敦はおのがキモさを客観視してこの「悲望」を書いているのはわかる。 だが、指摘したい。小谷野自身が意識している以上のキモさがこの「悲望」にはある。 キモキモキモキモ〜と読後、絶叫した読者も多いだろう。 このキモさの正体はなにか。ようやく思いあたる。これは文学がもつキモさである。 「悲望」の藤井は文学学徒。文学作品を過剰に読み込んできた男である。 その男が恋愛をしようとすると、こんなみじめな結果になってしまう。 文学偏差値の高さは、篁からも、現代の読者からも、 キモい! と一刀両断切り捨てられてしまうのである。
762 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 19:51:03
「悲望」における藤井の悲劇(喜劇?)は、かれの顔面偏差値の低さのみが原因ではない。 たぶんに文学という魔物に支配された結果である。 我われがこの「悲望」から学ぶところがあるとすれば文学の実態である。 小谷野敦の大学院生時代といえば、いまから20年ほどまえ。 もうそのころから文学はかっこいいものではなくなっているのである。 小谷野のような男が文学作品のまねをして求愛行動を起こすとこうもキモくなる。 「悲望」こそ日本文学の終焉を決定づける作品かもしれぬ。 最後にラストシーンへの不満を書く。あれではダメだ。 小谷野は小説の終わりで、篁がいまも独身であること。 篁という女はどうやら男性恐怖症・潔癖症の持ち主でうんぬんといった自己弁護をする。 いま思えば、たいした女ではなかったという書きかたである。 これでは小谷野が先ごろ、谷崎研究をしたとはとうてい思えない。 小谷野はこう書くべきであった。 藤井はいまでも机のひきだしに篁の写真を数枚忍ばせている。 ときおり写真を見ながらあらぬ想像をすることがある――。 小谷野敦。文学研究はできても、決して文学者にはなれぬ男である。 ■ 「素敵」 │ 2006/07/07 ↓ TB 0 ↑ Com 0
763 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 21:20:37
↑面白いね。ブログか何かの引用?
764 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 21:56:22
「恋愛の昭和史」(小谷野敦/文藝春秋) →これはたいへんな労作である。 ベストセラー「もてない男」で知られる小谷野氏の、この著書にかけた情熱ははかりしれぬ。 この熱情は、いいかえれば怨念である。 ぼうだいな読書をこの執筆のために必要としたことと思う。 その熱源は、なまやさしい知的興味などでは決してない。 怨念とよぶほかない、著者の生命の根源にある炎を一見軽い文体の裏から感じる。 恋愛ってなによ。おまえらいちゃいちゃしてんじゃねーぞ。 どーせおれの生まれは下流さ。だから高学歴の美女と恋愛がしたいんだ。悪いか。 学者らしからぬねちっこい嫉妬心がちらほら見え隠れする。何度も大笑いした。 辛口のわたしが最大限の評価をこの著作に与えるゆえんである。 もっと読まれるべき好著なのにと残念でならない。 少しでも宣伝になればとこうして若僧のわたしが紹介しているわけだ。 ところでご存知か。恋愛結婚が見合結婚を上回ったのはいつか。 昭和42年だという。ちなみに、これは本著で知りえた知識ではない。 意外か。あるいは想像どおりか。昭和42年以前は、半数以上の夫婦が見合で結婚していた――。 統計はまったく知らない。だが、その見合結婚の大部分が離婚したということは聞かない。 おおかたは、まあ、それなりにどたばたしながらも、適当にやっていたのではないか。 たとえば「熟年離婚」といったテレビドラマが放送される(わたしは見ていない)。 夫婦間には愛がなければならないといった(真偽定かならぬ)情報が、 さも絶対的真実であるかのように視聴者へ伝達される。 果たしてドラマの影響で離婚件数が増えたのかは寡聞にして知らない。 いささかの影響もなかったといったら、これもウソになるのだろう。 恋愛などというものを知らなかったら不幸にならずに済んだ人間が大勢いるはずである。 大衆はなんによって恋愛なるものを知るか。いまならテレビドラマ。 むかしは新聞に連載される大衆小説である。 現代において最大のちからを有する恋愛至上主義から差別された「もてない男」 小谷野敦氏は、恋愛とはなにかというライフテーマの答えを求めて、 いまでは忘れ去られた山のような大衆小説へわけいっていく。果敢である。笑える。
765 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 21:57:28
この作品は文芸評論ではない。そんな退屈なものではないのである。 いうなれば明治から昭和にかけての、文壇ゴシップ集大成。 よくもここまで調べたものだとあきれ……いや、感動することしきりであった。 小谷野氏のお気に入りは菊池寛と見た。まず著者は、はやばやと菊池寛の正体を看破する。 「人も知るとおり、久米や松岡とは桁違いの醜男である菊池は、 てんから『恋愛結婚』などは自分とは無縁だと思い決めていて、 郷里の両親が選んだ相手と結婚するのである」(P50) ところが、どうだ。 「菊池こそ、大正九年の『真珠夫人』以来、数多くの女性向け通俗恋愛小説を書いて 女性読者の絶大な支持を得るに至るのである」(P50) 小谷野氏の論理は軽やかに飛躍する。ホップ、ステップ、ジャンプである。 「恋愛小説や恋愛論の秀作は、恋愛の下手な者たちによってこそ書かれうることを、 この事実(通俗恋愛小説の大家・菊池寛!)は示しているように思われる。 それはやはり醜男でもてない男だったスタンダールがそうであったように、 あるいは現代日本の美男作家の恋愛小説がちっとも面白くないように」(P51) じぶんこそ現代日本において恋愛論を書くのにふさわしい。あたかも小谷野氏はそういっているかのようである。 さて、現在バツイチ。 結婚相談所相手のトラブルを幾度か繰り返した小谷野氏の未来は? 注目したい。
766 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 21:58:08
一方、菊池寛のほうはどうなったか。とんでもない「色魔」になったと著者は内情をばらす。 あちらこちらに愛人をつくっていたとのこと。さあ、「もてない男」小谷野敦氏は、色狂いの中年・菊池寛をどう評するか。 「私には、若いころ、自分は恋愛などとは無縁と思っていた菊池が、 後年カネと名声に物を言わせる漁色家になったのを、 とうてい憎む気にはなれない。 むしろ、カネと名声なくしては漁色家になれなかった 菊池の怨恨の深さをそこに見る思いがする」(P71) 若者に大人気の論客・宮台真司氏が先年、東大名誉教授の娘で二十歳年下の、 日本女子大卒の令嬢と結婚したのは世間に衝撃を与えた。 「援助交際OK!」で世にでた社会学者のとんだ顛末(てんまつ)になったわけである。 さて、小谷野敦氏はどうなるか。平成の菊池寛になれるのか。大問題である。
文学の世界にいながら石原慎太郎の悪口を言ってる中原昌也は、やっぱり偉い?
769 :
すっぱい葡萄 :2007/01/18(木) 23:20:03
> 学者世界では安心して悪口が言えるのが石原慎太郎。 これは、自分は民間人だっていってること? 「お前は大学のことを知らない」って学者側の立ち位置での発言もあったような、、、 筒井康隆に、、、 ちょっと譲って、大学のことは知っていると認めるとしよう。 けど、教授については知らないよね。 なったことないんだから。
川村湊が西村賢太と小谷野を並べて論じたのはどの雑誌なんだ
771 :
無名草子さん :2007/01/18(木) 23:47:31
>>768 中原昌也は「文学の世界にいる」とは到底言えないだろう。
文学界で生きていこうなんてこれっぽっちも思ってないでしょこの人。
石田衣良の悪口言ってるのもこの人くらいかな…w
772 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 00:11:29
渡辺京二「逝きし世の面影」ってトンデモなの? そういや過去のエントリで詳しく批判してたっけ…。 小谷野さんへのチクり。 中野三敏が講演会でこの本を絶賛していましたよ!w
東大教師が新入生にすすめる本 2004年「UP」4月号で、 本郷 和人(史料編纂所助教授/日本中世史)が挙げている書名の一部。 『孤独について──生きるのが困難な人々へ』中島義道(文春新書、1998) 『もてない男──恋愛論を超えて』小谷野敦(ちくま新書、1999) 『死を前にした人間』フィリップ・アリエス/成瀬駒男訳(みすず書房、1990) 『日本近代素描(I) 逝きし世の面影』渡辺京二(葦書房、1998)
774 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 02:53:58
以下の人名をあてよ。 A 文藝学科卒論として書いた小説を刊行し、 (前)女子大生作家として華麗にデビュー(デヴューなんて書いてる頭の悪い女性作家は誰ですか)、 作品は桃井かおり主演で映画化されるが、その後が続かず、十年ほど前上下二巻の大作を発表するも誰からも相手にされず。 地方では活躍しているらしい。「頼山陽にピアス」というエッセイ集を出したことを知る人は少ない。 B 女子高生作家として文藝賞を受賞、一躍時の人になり、作品は富田靖子主演で映画化され、 ねじめ正一は何をとち狂ったか「志があって頭がいい」唯一の作家だと評していたが、 その後は怖いくらい「普通」の恋愛小説を割に精力的に書いていたが、出産後は育児、家庭論のエッセイに転向。 C 文学界新人賞をとり、芥川賞候補になりながら落選したが、 割に美人だったので口絵に作者近影入りの単行本を刊行、一部で話題になるが、以後まるで続かず。 D 文藝賞受賞、ちょっと有名だった映画監督の娘で、 ちょっと美人だったのでちょっと騒がれたが、後はぼちぼち。数年前、選挙に出て落選。 E 新潮新人賞を受賞しただけで、単行本もないのに、美人なので朝日新聞の「メディア時評」を担当。 長野県の某市に住んでいるのが自分のペンネームの由来だなどと書いて顰蹙を買っていた。結局単行本一冊も出ず。 F 筑波大出身で海燕新人賞から芥川賞を受賞。その後ファンタジー作家になるが、そう売れてはいない。
775 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 05:12:59
見延典子とかね、堀田あけみとかね、長野まゆみとかね、まあそんなあたりがね
776 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 07:11:38
40歳くらいの文学ヲタじゃなきゃわかんねえよ。
ぜんぜん知らないので、ヲタの人、答え教えてください。
>>771 中原は「思ってない」を装ってるだけにしか見えないw
779 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 14:06:51
小谷野って経歴、学歴、受賞暦ネタ大好きだな。
何か評するにはわかりやすい基準ではある
A見延典子 B堀田あけみ C D中平マミ E F松村栄子 調べんのもめんどくさくなったのでCとEは空けとく
Cは松浦理英子かな? 以後まるで続かず、は言い過ぎだと思うが。
以下の人名をあてよ。 Aサントリー賞をとり、評論界に華々しくデビュー。 しかしその初期作以外ぱっとせず、当時流行っていた ブログでは著名人とは思えぬおっぴろげな作風で ネット界では話題騒然となる。 昔書いたという小説を何作か発表してみるが これまた誰もから無視され、結局ブログだけの人として終わる。 その後逮捕されたという噂もきくが、はたして。
784 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 19:23:21
>>783 小谷野敦!!
しかしまあ「非望」は小谷野のキモキャラを強化しただけで終わったなw
学生の頃は作家志望であんだけ色んな小説読みまくってる人でも
こんなしょうもないネタ小説書いちゃうんだ…とがっかりした。
785 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 20:31:29
CとEが分らないですね。
786 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 22:27:01
文学板一の精神露出狂yonda?こと美香(土屋敬之の娘?)がブログに特攻した小谷野にコメントしてるぞ!!!
http://yondance.blog25.fc2.com/ Yonda? URL @
01/19 19:48 小谷野敦先生へ.
ほんとうに一般人(無名人)のブログへいらっしゃるのですね。
噂では聞いていました。
なんでも「この愚民が!」とお叱りになるとか。
どこか削除・改変すべき箇所がございましたらご教示ください。
テレビ番組「田舎へ泊ろう」の家族の気持がわかりました。
有名人をまえにすると、どぎまぎしますね。
小谷野先生のご著作から、だいぶ勉強いたしました。
いつでしたか、本屋に並んでいた先生のご本を一気に読んだことがあります。
立ち読みなどという下賎な行為をして恥ずかしいばかりですが。
小谷野先生から学んだのは、疑うということです。
どんな著名な本でも、自分の知識・感覚をたよりに疑ってかかる。
わからないことは、はっきりわからないと言う。ごまかさない。
以上の点で、先生から多大な影響を受けました。
それではブログ「猫を償うに猫をもってせよ」の更新を楽しみにしています。
コメント、ありがとうございました。
787 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 22:37:21
「すばらしき愚民社会」で「太平記」が凋落したのは戦前の反動とか書いてたがそうなのか? 小説やTVドラマになりにくいのは単純にどこで区切っていいのかわからないからだと思うが
もちろん小谷野氏ほどの頭脳明晰な学者さんが、 こんなかんたんなことをわかっていないはずがない。 小谷野氏は、あちこちで劇を生みだす論客。 日本のストリンドベリといってもいいくらいだ。
789 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:23:37
小谷野、ここのリンクから行ったな。w
790 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:28:26
791 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:35:07
790番にリンクされている膨大な過去ログ。その中の美香というコテハン が「分け入っても分け入っても本の山」のヨンダね。 俺が美香ことヨンダの半生を語ってやるよ。かなり小谷野先生奮い立つと 思うよ♪
792 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:36:41
ヨンダは男だろ
793 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:39:24
>>792 ヨンダは土屋さんという女の子だよ。
1977年生まれで現役で早稲田大学第一文学部文芸専攻卒業(政経の乙竹
と同期卒業)。小谷野先生がマジになれば早稲田大学校友会名簿を手に入れ
て確認すればいい。というか小谷野先生はメールで釣って奮い立てばいいの
か♪
794 :
無名草子さん :2007/01/19(金) 23:47:45
↑上野祐二↑ 34歳無職。ネット論客。 大阪府枚方市枚方上之町17−23 072−841−8433
795 :
無名草子さん :2007/01/20(土) 00:32:47
796 :
ヨンダこと美香さんから頂いた真摯なメール :2007/01/20(土) 01:06:03
小谷野先生、これはマジで送られてきたメールです。まあこんな子です。 小谷野先生好みの女の子(とはいっても現在30歳ですが)ではないでしょう か。以下そのまま掲載します。 査定も何も、まだ上野くんの査定材料がそろっていないから。 年齢も、住んでいるところも。 それと、きみは勘違いしている。 上野くんは出遅れている。 とっくにころにゃんともムー大陸ともメールが開通している。 会うまでにはいたってないが。 これから書くことは、ぜったいに文壇バーとかに書かないで。 秘密だから。書いたら絶交。よろしいか? 実はメールしてきた男と会ったこともある。 長年、文壇バーをロムしていたひと。 アドレスを公開した翌日にメールが来た。 だれかさんとは違って、思いやりあふれる丁寧なメールだった。 きみの場合とおなじように自己紹介をしてくれと頼んだ。 返信には会社名、現住所、電話番号(携帯ではないほうも)がしっかり書いてあった。 頼んでもいないのに。 上野くんの乱暴なメールとは大違い。
797 :
ヨンダこと美香さんから頂いた真摯なメール :2007/01/20(土) 01:07:04
このひとは信頼できるなと思った。しきりに会いたいという。 そんなナンパにのる安っぽい女じゃないつもりだったんだけど、 身元もはっきりしていることだし、何より……会社が出版社だったのね。 それも編集者。そこまで大きくはないけど、本好きなら知っているレベルの。 ついに待ち人来たるか。これが運命の人か。 そんなふうに思って、びくびくしながらも誘いにのったわけである。 38歳にしては若く見えた。離婚暦があるという。悪くない感じだった。 言っちゃ悪いけど、上野くんより数段かっこいい。 つまりわたしと顔面偏差値がつりあっている。 あれは見栄だったのか、そうとう高級な、料亭みたいなとろへ連れて行かれた。 男と出歩くなんてしばらくぶりだったから緊張した。 驚いたのは、わたしのことをよく知っている。 中学時代にいじめにあい、脱がされたことまで知っていた。 とても恥ずかしかった。 論先生が何度も書いたせいだ(悪いのは上野祐二である!)。 きみのことは、あれはキチガイだと言っていた。 注意したほうがいいと(いまも注意している!)。
798 :
ヨンダこと美香さんから頂いた真摯なメール :2007/01/20(土) 01:07:55
お酒をじゃんじゃん飲ませてくれる。 まあ、そのくらいで酔うわたしではないが。 ものすごい同情的にわたしの話を聞いてくれた。 始終、話していたのはわたしのほう。 バカだったのは部屋までついていってしまったこと。 危ないとは、わかっていたんだけど、まだ時間も早いから。 山頭火直筆の書を持っているという。見せたいという。 その宝物を見たくてたまらなかった。 マンションに一人暮らし。 で、部屋に入ったらお約束の豹変(苦笑)。 (山頭火のは実際にあった。帰るとき盗もうかと思った) かれいわく――。 小説を書くなら一度は男を知らなくてはならない(そうなの?)。 経験してみなくちゃわからないじゃないか。 そんなにきれいなのにもったいない。 最後は押し倒された。男のちからって強いのね。いってえ。 このまま動かなければ、やられちゃうのかとぼんやり思った。 お母さんもこういうことを経験したのか。
799 :
ヨンダこと美香さんから頂いた真摯なメール :2007/01/20(土) 01:09:26
だけど、やっぱりからだが動いちゃう。 マンション中に響きわたる大声をあげ、そこらにあるものでかれを殴った。 部屋を飛びだした。 翌日、これまた丁寧な謝罪のメールが来た。 でも、どこかで怒っているわけ。部屋までついてきたくせにと。 直接的には書いていないけど、文面からうかがえる。 そのメール、上野くん見たい? 送ろうか? それには返信を書かなかった。正確には書けなかった。 きまずいのか、かれからもそれっきり。 あまりにも個人的なことなのでブログには書けない。 「さらなる悪いことが」とちょこっとだけにおわせたくらい。 ふう。これを書いたことですっきりした。 上野にもそのくらいの使いみちはあるということか。 別に論先生のことが頭にあって、かれを拒否したわけではない。 勘違いしないように。 まあ、やられていたら、上野から処女がどうのとバカにされることもなくなったのか。 あれでよかったのかな。なんか悪いことばかり続いている。 でもまあ、実害は暴れているときにパンツを見られたくらいだから、うーん。 これから何かストーカーみたいのことがあっても、 住所、電話番号、会社名を知っているから警察への通報は簡単だ。 繰り返すが、このことは絶対に2ちゃんの文学板には書かないでください。 まだかれも読んでいるかもしれないのだから。 書きつかれた。 上野へのメールだから、このへんでいいかげんに終わるか。 結論、上野祐二くん、はい、自己紹介やりなおし! あ、そう、無職なの? 笑った。インドでも行く(苦笑)? いつでも「切る」ことはできる。もっと低姿勢で来い!
800 :
800の貴公子 :2007/01/20(土) 02:30:19
頂きます。これで俺は幸せになるお。