【文芸社】協力出版・共同出版を語る 15【新風舎】

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693無名草子さん
「新風舎」なるどうもちょっと気になる出版社

藤原新也氏の日記より
> 以前、その写真集を送ってきた著者(無名)に問い合わせると、こういうことだった。
> 新風舎では毎年「平間至・写真賞」なるものが催されていて、大賞が30万と舎での
>出版となっているという。それで応募したのだが選に漏れた。だがしばらくすると
>新風舎から電話がかかってきた。選にもれたがあなたの写真は捨てがたいので、
>写真集を作らないかという誘いだった。喜んでお受けしますというと、ついては
>写真集を作るのに200万かかるから負担してほしいとのこと。最初は驚いたが、迷ったらしい。
>24歳のOLで五年間で溜めたお金がちょうどそのくらいあった。迷って返事を渋っていると、
>絵はがきでもいい、という申し出が後日あらためて来た。いくらかかるのかと尋ねると50万という。
> 迷ったが最終的には自分が写真集など出せるのは一生に一度かも知れないと、受けることにした。
>だが宣伝に金がかかりますからと言った写真集の宣伝をしてくれるわけでもなく、
>当然どこの本屋に行ってもない。作ったあとはなしのつぶて。そのまま「新風舎」とは縁が切れた。
> 私に送って来たのは、私の写真のファンだからという。
> 私はその薄い冊子のような写真集をつくるのにいくらかかるのかと、同じ印刷所で見積もりを作らせた。
>80万と出た。量があればもっと安く上がるはずである。
> 200万とはちょうど若い子がなんとか持っていそうなころあいの金額。

> これはどうも怪しげな話である。ひょっとすると写真賞とは客寄せの方法で、
>応募した者すべてにこの手の誘いが行っているのではないか。
>そんな疑いをどうも感じざるを得ない。かりにそうであるとするなら
>それなりの名前のある写真家がこの危うい商法の客寄せになっている
>(本人が知っているのかどうかはわからないが)わけであり、写真界に関わっているものとして
>捨ててはおけない問題だ。
> というよりこれまで送られて写真集の著者が全部私の写真のファンだとすれば、
>個人的にも見過ごすことは出来ない。
> この「新風舎」の写真集に関する情報をお持ちの方はお寄せいただきたい。
http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php