森達也スレ 2

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151無名草子さん
色々検索してみたら凄く面白いネタを発見したぞ!

↓は、森の下山本の単行本が出た頃に、「波」2004年3月号に佐野眞一が書いたもの。
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/466201.html

森の下山本文庫版の解説はこれが土台になっているが、取材過程に関する解説が
加筆挿入されている。
まず「波」版解説だが、ここでは「彼」こと柴田は森の取材の単なるきっかけに
過ぎないかのように書かれている。
これが文庫版解説では、柴田自身も当初から取材を続けていたこと、最初は柴田、諸永、森が
共同で取材していたがそれぞれ別の作品を書いたことなどが加筆されている。
まあ、これは柴田が本を出して過去の経緯がかなり明らかになってしまった以上、
このままではやばいということだったんでしょうな。

そして、注目すべきが後述する後半の部分。
152無名草子さん:2006/11/03(金) 01:30:36
佐野はブサヨつながりだろうね
153無名草子さん:2006/11/03(金) 01:32:49
151続き
佐野の解説後半部分は、文庫発売前後で以下のように書き換えられている。
森の単行本発売後に、柴田が本を出したことを考慮に入れた書き換えだが、
注目すべきは「もう問わない」の理由。よく読み比べてみましょう。

 「波」2004年3月号版解説(森の捏造発覚前)
  本書とほぼ同テーマの作品が、著者と共同で作業した新聞記者によりすでに上梓
  されているのは、本書同様、不幸なことである。その顛末に関しては、冒頭でも
  述べたように、著者自らがこれ以上ない正直さで明らかにしているので、もう問わない。

 2006年10月発売文庫版解説(森の捏造発覚後)
  本書とほぼ同テーマの作品が、著者と共同で作業した雑誌記者によりすでに上梓
  されている。また、その後も情報提供者の「彼」によって同じテーマのノンフィクションが
  刊行されている。それは重ねて不幸なことである。それについては、この本の著者が
  おそらく一番気にしていることなので、もう問わない。

柴田本の刊行で、森が捏造をやっていたことがばれてしまったから、
「これ以上ない正直さ」などとは口が裂けても言えませんわな・・・
しかし佐野真一もよくこんな役目を引き受けたもんですな。
154無名草子さん:2006/11/03(金) 01:39:08
正直な人→とんでもない人 に移行w
155無名草子さん:2006/11/03(金) 01:51:55
153さらに補足

まず、「波」版解説について。
森の下山本では、終盤、諸永が森のネタを横取りしたかのように書く描写が
延々続く。で、佐野は森の言を真に受けたうえで、その件について
「著者自らがこれ以上ない正直さで明らかにしているので、もう問わない」と
言っているわけだ。
つまり、諸永とのトラブルの真相については森が明らかにしているので
いまさら自分が言う必要はないと。

で、文庫版解説だが、柴田が森の捏造を指摘した本を出し、森はそれにいたくご心痛(?)。
で、柴田の本については森が「おそらく一番気にしていることなので、もう問わない」と
佐野は言っている。

つまり、同じ「もう問わない」で結ばれていながら、何を問わないかが変わってるだけでなく、
問わない理由が正反対になっているわけだ。
もうハッキリしてるから問わない → ハッキリさせたくないから問わない
とね。
なんともトホホな話だ。