小説の匠(たくみ) 吉村昭スレッド2

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529ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
「闇にひらめく」は、前科を持つ鰻採りの男が主人公。
(脚色されてはいるが、この辺は映画「うなぎ」に活かされている)
本作を収録した「海馬」は流氷にのって(?)ではなく、
追われてやって来る海馬を狩る猟師が主人公。
(流氷にのってやって来たのは「キタキツネの物語」の主人公では?)

「闇を裂く道」は、丹那トンネル工事を描いた「高熱ずい道」と並ぶ土木小説の傑作。
生き埋めシーンの迫力が凄まじい。


18日付け讀賣新聞朝刊文化面で、吉村先生の尊厳死に関して特集を組んでおり、
曽野綾子、関川夏央、対本宗訓(つしもとそうくん 僧侶・医師)の3氏が
コメントを寄せている。
曽野、関川両氏は肯定的な立場をとり、対本氏は疑問を呈している。
事の是非は置くとして、吉村先生の最後の選択のみがクローズアップされてしまい
その作品評価が後回しにされている感が強いのが非常に残念だ。
讀賣は、近年では「アメリカ彦蔵」の連載紙だというのに…
530無名草子さん:2006/09/21(木) 23:49:08
>>529
いつも斜め読みするわたしの記憶違いですね
ありがとうございます