2!
先生はいらんなぁ
スレタイに先生はなんか鼻に付くね
あとなぜか漫画スレに誘導が貼られてるけど漫画の話をしたいなら漫画板でお願いしますね
そのために誘導が貼られてるんじゃないのか
7 :
無名草子さん:2006/06/27(火) 02:28:53
とりあえずヒディングが負けて良かった。
8 :
無名草子さん:2006/06/27(火) 18:35:25
保守
エロがホントに実用的じゃないな
全スレにあったエロっぽいと言われてるの片っ端から読んだが
悶々する一歩手前ってとこでしょうか
抜けないけど前菜としては中々
しかし前スレ998-1000は美しいな
シュチュエーションはエロなんだけど行き過ぎてグロか滑稽かに思えてしまう
そのうえ文章は抜かせようとして書いてない
ドラゴンボールでいう光線技みたいなもんだな、山田作品のエロ。
13 :
無名草子さん:2006/06/29(木) 08:29:32
イビチャ・オシム
山風がいじりそうな名前だな。
14 :
847:2006/06/29(木) 11:45:53
スペルはSITUATIONだからシチュエーションだよ
>>11さん、シミュレーションもシュミレーションって言ってるでしょ
あ、age てしまった。
ひとさまのミスを指摘しておいて面目ない。すみません。
黄色い下宿人ってオチがキモなのになんでみんなネタバレするの?
17 :
無名草子さん:2006/06/30(金) 00:22:22
してたっけ?
紹介される時はいつも「ナゾの日本人が実はあの人」だと明かされてる。
そのことを言ってるのでは?
同じテーマで最近の作家も書いてるな。誰のどれとは言わないが。
そうそうラストまで謎の東洋人があの人だと気づかずに読んでたら絶対最後でやられたってなるのにもったいない
くノ一忍法帖のラストより大技なのに
20 :
無名草子さん:2006/07/01(土) 16:06:19
からくり事件帳つまんなくない?
NHKが毒抜きしちゃったんで…^^;
唐人お吉のヌード写真を撮る話があんなことに……
23 :
9:2006/07/02(日) 14:41:36
今、気付いたんだが
作者は故人だったんだね
ちょっと嫌味っぽくレスしてもうたよ
ごめんな、山田
>>23 たぶんあの世でも全く気にしてないと思うから大丈夫。
「うん、そうなんだよ」とさえ言ってくれるかもしれん。
まあ「セックスなんて滑稽なもの」って言ってた人だし
でも、オレも確かにアレはみっともないと思う。
年に2回ぐらい踊るようなかたちで優雅に生殖できるなら、そっちの方がいい。
俺もあんな滑稽なことしたくないから今でも童貞だよ^^
確かに滑稽だとは思うが、俺が言うと言い訳としか思われないのが辛い。
25だけどおれが言いたかったのは滑稽かどうかじゃなくて、
そういう人だからエロを冷ややかな視点からだったり
面白可笑しく書いちゃてるので実用的ではないのでは、ということだったんだがw
いやー、横滑りしてゆくのは2ちゃんの常で
連想ゲームみたいなもんだy
医学生だったから、というのはあるかな?<エロくならない
『剣鬼ラマ仏』とか『〆の忍法帖』とかの短編読むと(本音かはともかく)
作者の発想がうかがえて面白い。あ、『盲牌試合』とかもかな。
忍法も見る人によっては滑稽になるよね
でっかいカエルに変身する忍法だって
昔の日本人は恐れおののいたのかもしれないけど
外人が見たら拍手喝采じゃね
手裏剣も結構滑稽な形してるよね
34 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 19:29:15
いや、あれは格好いいよ。
マキビシってテトラポッドみたいな形してるよね
忍者はテトラポッドを先取りしてたんだな
山田忍者は手裏剣よりマキビシを投げることが多いのを不思議に思っていた。
菊地秀行もそう思っていたらしく、対談で直に質問している。
>>37 何て答えてたの?
俺もちょっと気になってた
39 :
無名草子さん:2006/07/04(火) 05:29:56
手裏剣なんて重い物そう沢山携帯していられないから、
が理由だったと思う。
確かね。
>>39 サンクス。
意外にまっとうな答えだな…。
実際の忍者も同じ理由(重い・かさばる)で
手裏剣は必要最低限しか持たなかったらしいけど
忍法帖の忍者ならいくらでも持てそうな気がするw
妙なところでこだわるよな風太郎w
関係ないけど実際の忍者は投げた手裏剣をいちいち探して回収していたらしい
足が付くからだというがそれはそれで滑稽
>>38 いや、何かまともに答えていなかったように記憶している。
「ああいうの(マキビシ)が出てくるのは、小説がダレてるところだ」
とか、まるで違うことを答えていた。
>>39 さんが読んだのは、別の機会の対談では?
銭形平次は「お金を粗末にするという抗議が来ると困る」という理由で
当初は投げた銭を投げた後わざわざ拾っていたそうだが
あまりにもみっともなかったのですぐにやめることにしたそうだ
44 :
39:2006/07/05(水) 07:35:51
>>42 ああ、ごめんごめん、今確認したらそんな事言ってなかった、
君の言うとおりでした。
角川版魔界転生の下巻でしょ?いやもうごめんごめん。
明治モノを読んでみたいんだけど
どれが一番オススメ?
「明治断頭台」から入ることをオススメ。短編連作だから読みやすい。
自分もそうだったんだけど「警視庁草紙」からで。
明治波濤歌でもいいかもね。
明治ものはどれもレベル高いし、短編も多いから、どれでもいいんじゃない?
強いて言えば年代の古いものから読んだほうがいいかな。
幕末から明治にかけてが年代順に並んでる表とかあると便利かもね
45です。みなさんありがとうございます。
明治中期くらいでどちらかというと市井の人々がでてくる話
がいいんだけど、そういうのあるかな?
本屋さんに行っても全部置いてないから細かく確認できないんだよね。
そうなると、「明治十手架」かなぁ。
一人称の語りだから、読みやすいですよ。
あまり有名人も出て来ないし。
辻馬車とか。まあ有名どころもいろいろ出てくるけど。
ラスプーチンだと後期になるのか?
こないだ新宿紀伊国屋に行ったら、ちくま文庫の棚から
明治ものがほとんど消えて忍法帖短編全集がずらりと並んでた。
まだ明治もの全部読んでないのに、まったく油断ならない。
神曲崩壊の中に 吉川英治の宮本武蔵を批判する知識人 ( 三田村鳶魚 かなあ?) がでてきますけど 吉川英治の 宮本武蔵のどこを批判していたんですか? 本がなくなって 今更 古本屋巡りする 気力もないし
おしえてください
googleで神曲崩壊 宮本武蔵 批判 嘘 時代考証の間違い 指摘 など
思いつくかぎりのキーワードで探索したのですか 閑古鳥が鳴いているしまつです
55 :
無名草子さん:2006/07/07(金) 23:18:19
三冊読み終わった。
伊賀忍法帳>>>くの一忍法帳>甲賀忍法帳
の順で面白かった。
伊賀忍法帳の続きってないよね?
<<54
「神曲崩壊」終わりのほう。「憤激の地獄」
10ヶ条ほど。
例 「野暮」という会話。慶長時代にはない。
「旅篭屋・呉服屋」慶長元年の、播州の山奥にそんなものがあるはずがない。
まして「飯盛り女」は江戸後期にならないと出現しない。
「飛脚」「商家のおかみさん」いったいいつの時代の話か。
「下手茶でござるが」茶道に下手茶なんて言葉はない。
「滅茶くそ」という言葉は、書いている本人にもわからないはず。
こんなの。
>>55 果心居士はその後も伊賀や上泉先生や権力者につきまとうよ
忍法剣士伝や短編の忍法おだまき、忍法死のうは一定を読むと果心がなぜ松永に取り入ろうとしたかももっと解る
>>54 武蔵批判なら、上林暁(かんばやし・あかつき)じゃないですか?
戦時中に書いた内容を、戦後こっそり変更しているのを批判した、
って話が、小林信彦の本に出て来ます。
59 :
58:2006/07/08(土) 02:30:44
あ、ゴメン。
>>56を読まずに書き込んでしまった。
ヤフー知恵袋のせいで、質問を見かけたら反射的に答えを書き込む癖が……
『警視庁草紙』読んでみたい!
最近、ドラマ再放送されましたよね。
『山田風太郎 からくり事件帖』ってやつ。
確か、それは『警視庁草紙』が原作だったはず。
面白くて
ハマってDVDに録画したよ。
レンタルしたいのに見当たらないし…。
>>60 原作の方が面白いですよ。
からくり、途中でご隠居の俳優が変わっちゃいましたね。
>>61 漏れも原作に一票。ドラマはそれでも風太郎原作ものとしては頑張っているほうだけど。
どうやったら原田知世になるのかと。あと川路はもう顔が出てこないくらいでいいよ。
北海道出身なので「地の果ての獄」は興味深く読めた。
オレがバイクでツーリングした道は、流刑囚らの血と汗と涙で出来ているのだな。
聖書を読んだ後の牢屋小僧が、あまりにも面白かった。
じゃあ新潟県出身としては秘戯書争奪.をあげる。
65 :
無名草子さん:2006/07/08(土) 13:06:19
>56 どうもありがとうございました
じゃあ愛媛出身としては坂の上の雲をあげる
>>61-62 ドラマよりも原作の方が面白いんですか!
これは読んでみなければ!
近所の本屋に行っても見つからないので
明日車で本屋巡りに行ってきます。
>>58 レスどうも。
本屋さんとか古本屋さん行っても
あまり置いてない・・・・
その後の果心居士と城太郎があれば
是非読みたいと思った。
城太郎はでないよ、空白の時間は想像のおまかせ
忍法剣士伝でも弟子を取るけどそのひとがどうなるかをみればなんとなく解る
70 :
無名草子さん:2006/07/09(日) 14:02:40
甲賀忍法帖の解説で十人対十人の戦いのことをトーナメント形式って言ってるけど、あれ、ちがうんじゃない?
じつは俺もおもってた
思い切って明治小説全集全14巻セットを注文しちゃいました。
筑摩に在庫があれば1〜2週間で届くとのこと。
ああ早く読みたいな。
幻燈辻馬車は菅原文太主演で映画化される予定だったが、岡本喜八監督の急逝で
流れてしまった。観たかったな。最初に読んだ明治ものだから特に好きだ。
>>72 偶然ですね!
私も先月末に、同じくセットで注文・購入しました。
まだデーンと飾ってあるだけで、読み始めていませんが(笑)。
一応、書誌検索ではまだ在庫ありそうですよね。
ていうか、忍法帖も1冊ずつ地道に揃えてるところなんだけど、
どうせならこちらもセットで買えばよかった・・・
「辻馬車」は明治ものの中でも屈指の出来だと思う。
それを岡本監督がテンポよく映画にしてくれたら…というのは夢だった。
脚本は出来てたとも聞くし、一縷の望みを…
叛旗兵を読んで、「雀剣一如」から「そこで武蔵は考えた」の流れにワロスw
>>75 監督の死後、弟子がメガホンをとって完成させる例もあるから、まだ完全に
終わった企画とは言えないね。
>>54 三田村先生の武蔵批判は中公文庫の鳶魚江戸文庫別巻『時代小説評判記』に入ってますよ。
現在は絶版ですけど、当時はたいへんな文壇の話題になったそうです。どこをどう批判つーか、最初から最後まで全否定。
>78 へー すごいですねー 全否定ですか… 三田村先生の本は 図書館に行って読んでみたいと思います
山田風太郎さんの作品は太陽黒点 神曲崩壊 夜より他に訊く者無し エッセイ 死言帖 名前は忘れてしまったのですが
水滸伝のキンペイバイが出てくる時代小説 短編 忍法破倭兵状 を読みました
どれも面白かったです 初心者向けの作品はどれですか あと 中島らもさんが勧めていた
いOOつがおおきい忍者が出てくる作品が読みたいのですが
名前はなんというのですか?
80 :
無名草子さん:2006/07/11(火) 17:36:17
いちもつが大きい?
風来忍法帖かな?
魔界転生に出てくるような
「白くてとろりとした」女に会ってみたい。
>>79 忍者じゃないけど、『叛旗兵』の前田慶次郎はたいへんなものだった。
>>79 大男根と言えば風来忍法帖の馬左衛門だな。
正確に言えば忍者のなりそこないだけどw
84 :
無名草子さん:2006/07/13(木) 17:42:17
≫74
72です。今日明治小説全集届きました!これから読むのが楽しみ。
やっぱり警察庁草紙から読んだ方がいいのかな?
昨日映画の『SHINOBI』を観たんだが
あれ、原作ファンは観てはならんな…。
なんだあの内容は。
原作と全然違う物語になってる。
最後、朧は生き残ってるし。
>>86 登場人物の基本設定をまるまる創作してるからな
しかも映画でほとんど描ききれずにシークレットストーリーと称してサイトで公開して保管という
まぁ、ロケーションぐらいはほめたいな。
日本にこんな場所が残っていたのか、と感心したよ。
『育児日記』げと。
けっこう面白い。この世代の作家の日記は安心して読める。
山風の後継者って言われてる ←朝日新聞に載ってた
荒山徹の作品読んだ奴いる?
ちょっとググッて見たら辛辣な批評が多いけど
荒山徹は山風よりある意味やばい
怪獣とか半獣人とか巨大ロボが「朝鮮にはそういう伝承があるから」という理由でバンバン出てくる
あと隆慶一郎並みの柳生マニア
>>92 伝奇小説家というより電(波)奇小説家みたいだ。
ちょっと惹かれる俺がいる。
意識的に抑えてる山風か
意識的にやんちゃやってる荒徹か
って感じだな、ちょっと違うけど石川県のノリを感じる
荒山は、山田作品とは別のベクトルのおもしろさ。
作品のほとんどが朝鮮がらみだし、荒唐無稽だし、合わない人はとことん合わないが、合う人はおそろしいくらいハマる。
奇想小説集の解説の荒唐無稽は地に足が着いてないと子供騙しになるというのを凧揚げに例えた話はおもしろかった
荒山作品は地に足が着いてるけど凧を台風の中で好き勝手にさせてる感じ
>>85 74です。
もう読み始めていらっしゃると思うので今更ですが・・・
私は警視庁草紙から読んでます。
実は前に河出版で読んだことあるのですが、
やっぱりこれから読みはじめました。
でもこのスレを見るに、どこから読んでも大丈夫そうですよね。
>>97 >荒山作品は地に足が着いてるけど凧を台風の中で好き勝手にさせてる感じ
かなりの才能を持った人のように見えてしまうな
100 :
無名草子さん:2006/07/20(木) 02:55:58
山風の後継者は菊地秀行で沢山だよ。
と言っても明治ものの後は継げない。「明治ドラキュラ伝」を読む限り。
明治ものは年代順に読むのと刊行順に読むのとどっちがいい
川路のようにいろんな作品にでてくる人もいるし
>102
どっちでも。「草紙」→「断頭台」だった(年逆)けど川路の能力を知っているから楽しめる側面もあった。
「辻馬車」→「エド」(年順)も年逆でも楽しめると思う。乙松会津にマネキンがあったよ乙松。ダンナは武道館近くで馬にまたがってるけど。
個人的には宇月原晴明がかなり後継者っぽい感じするんだが
バカっぽいエロはたりないな
>>98 85です。
実はまだなんです。私も警察庁草紙から読もうと思ってます。
山風を読むのは初めてなので順番通りの方が無難なのかなって。
おまえら山風を映画化するならいちばんいいのはなんだとおもう?
SHINOBI
映画化するなら明治物がいいと個人的には思う。
幻燈辻馬車
からくりイ車とか。あと尾張出身の水の上歩く忍者のやつ。短篇が実はいいんじゃないかなあ。
満員島かな。
日本沈没みたいで面白いと思う。
魔群の通過は?
魔群だと、大河ドラマにいいんじゃないかな
大河ドラマだと主人公だけは善玉で救われそうでダメ。
いっそ忍法八犬伝を人形劇で
人形劇なら忍城の風来だろう?
....ちんこじゃなくて体突っ込むという話になりそうな気もするが。
安彦良和に明治物を原作にした漫画を描いてほしい。
「奇想天外」1977年12月号に載ってるらしい筒井康隆の「幻燈辻馬車」の書評の内容知ってるひといますか?
>>118 単行本(文庫)に収録されてたと思う。『乱れ撃ち涜書ノート』だったかなあ。
誉めてたと思うよ。だって、おれ、それ読んで初めて山田風太郎に興味持ったもん。
タイトル格好いいねえ、流石作家。
>>119 オレもそれで初めて知って、いつか読もうと決めた。
ほぼ手放しの絶賛だが、一箇所、主人公の怒りを、
「あたかも戦中派が全共闘の学生に覚えるような」
と、形容したことに違和感を表明している。
ほか『剣鬼ラマ仏』の書評もあり、
「何故このネタを先に思いつけなかったのか」
と、悔しがっている。
>>121 でも現代劇で「ラマ仏」しちゃったら単なるチツ痙攣のふたりになる恐れが。
筒井流のアレンジを読んでみたい気もするけど。
本人いわく、
自著『私説博物誌』の中で、一生交尾している虫について言及し「これが
人間だったら」とまで書いているのに「山田さんに先に書かれてしまった」
のが悔しいらしい。
海鳴り忍法帖読了
すごくやるせない話だった・・・
中盤のほうは竹忍者wwwって感じだったけど
海鳴りっていう割には全然海出なかったね。
い と り を編集者が間違えたんじゃね?
128 :
無名草子さん:2006/07/28(金) 03:45:33
うみない
ね。
吉四六さんか、お前は
きっちょむさんと聞くと
「さあ虎を出してください」と襖の前で得意顔の坊主のことを
思いだし「あれは一休か」となる。
そして、きっちょむさん自体はなにをやったのか自分がよく
覚えていないことに気付く。
吉四六さんと彦一の区別がつかないや
「ある史実があってその根を変えずに葉を変える。
根を変えないからこそ稗史──伝奇小説となる。
ま、これが書くほうも読むほうも一つの遊びになるのだね。
この世の遊びにはすべて約束事がある。
約束事を守ってこそ遊戯になるのだ。
史実に従ってうそをつく。
私は戯作者としてこの約束事を守っているつもりだ」
八犬伝の馬琴の台詞のここの部分の面白さは山風に教えてもらったなあ
伝奇小説は最近でも良いのはいっぱいあるけど
漫画や映画やゲームなんかは最近のは歴史考証がいい加減なのが目立つね
133 :
無名草子さん:2006/07/31(月) 08:43:12
あれは馬琴のというよか、山風の創作論だね。
135 :
無名草子さん:2006/08/03(木) 14:53:12
というか、山風自体、馬琴を意識している作家だと思う。
136 :
無名草子さん:2006/08/03(木) 21:50:50
皮肉なことに、日記シリーズが一番面白い
育児日記も面白い?
ニートが社会問題になってるけど山風が生きていたらどういうだろう
剣士伝の林崎甚助の年齢って若すぎない?
140 :
無名草子さん:2006/08/09(水) 17:24:21
叛旗兵読んだけど
伽羅って結局、史実では大阪の陣の後
伊達家に嫁ぐんじゃなかったっけ?
>>140 手元の資料では、本多政重に嫁いだとされる直江兼続の娘は、
慶長10年(あるいは11年)に死亡しています。
本多政重はその後兼続の実弟大国実頼の娘を後妻にしていますが、
慶長16年に実家へ戻りました。
政重の子孫は加賀前田家の家老として幕末まで続いています。
参考文献:直江兼続のすべて 新人物往来社
先に「叛旗兵」を読んでいたので、隆慶一郎の前田慶次郎には違和感バリバリ
それを言ったら宗矩なんかもっと凄いじゃないか
さらに言うならジャンプの「花の慶次」には唖然呆然なすすべを知らず
>>140 伊達に嫁いだのは(正確には伊達の片倉氏に嫁ぐ)
幸村の三女の阿梅
>>142 花慶でも最後の方は頭剃って坊主になってたね
自分は、毎年コミケで小金を稼いでくる同人作家なのですが、
部屋に帰っていつも思うのが、「居間いっぱいに金をばらまいて、
その上を転がってみたい」。これは『叛旗兵』の岡左内だっけ?
あの人の影響。
ちくまから同日同刻が出たんだね、いきなり本屋で見てちと驚いた。
147 名前:名も無い忍者でござる[sage] 投稿日:1604/03/12(金) 10:32:39
半蔵さまの屋敷に就職決まった!!
伊賀のエリートとして出世街道ばく進中wwww!
少し、寒いかな…
下がりすぎなのでageます…よ!
151 :
無名草子さん :2006/08/23(水) 20:36:44
だからなに?って感。
153 :
無名草子さん:2006/08/25(金) 05:07:52
医師免許もってるから「先生」だよなあ
持ってないよ
【盗作3バカ】のスレに
田口ランディ本人後輪中?! 盗作犯人同士がバトル?!
156 :
無名草子さん:2006/08/25(金) 14:09:01
持ってるよ
私は漫画のバジリスクで山田風太郎さんをしったにわかなんですが、今帰省していまして母と車で隣町まででかけたら、山田風太郎記念館なるものがありビックリ!
なんで?って聞いたら 「なにを言ってんの。この町出身よ。」と、いわれてまたビックリ!!
今までまったく興味がなかったから知らなかったけど、そんなすごい人が隣町出身とは…
ちなみに実家はお医者さんでした。
うらやましい。ぜひ記念館に行ってみてください。
できればレポートを
記念館の写真も欲しいところ。
職員に聞いてみて可能なら写真をお願い。
俺も山風の親父の顔見たい
>157です。
レポートしたかったんですけどもう地元を離れてしまいました。お役に立てずすみません。
ポスターはもらってきましたが、12月27日まで「風太郎と絵画」と銘打って、作家になる前は絵が好きで得意だった風太郎さんの絵画をたくさん展示してあるみたいです。 記念館は兵庫県の養父市にあります。
私も次の帰省にはのぞいてみようと思いますので、その時は報告させていただきます。
宣伝みたいになっちゃってすいませんでした。
kazetarouなのがいいね
甲賀忍法帖と戦中派不戦日記買いたい
どの出版社がいい?
ブックオフにあるのでいいんじゃない?
定価で買うなら講談社が解説が詳しくておすすめだけど
>>166 dくす
検索したら角川やら講談やら別物やら出てきて困った
小さい本屋だと講談社と角川しか見当たらない
魔界転生以外に天草四郎が登場する作品ありますか?
>>169 ありません。
森宗意軒が(由比正雪とセットで)出てくるのなら有るけど。
172 :
170:2006/09/01(金) 20:27:11
>171
大盗禅師って司馬遼太郎か。読んでないから判らなかった。
宗意軒は出てくるの?
山風作品で、と言う意味だったんだけど。
森宗意軒と由比正雪の師弟コンビって山風オリジナルのはず。
登場作品は
非忍法帖の「叛心十六才」、短編の「彦左衛門忍法盥」「忍者仁木弾正」。
正雪単独ならまだ有りますが。
明治ものを読みたいのだけど、自分は明治時代の知識がほとんどありません。
なので、明治ものを楽しむために明治の歴史や人物を解説した良い入門書は
ありませんか? 教えてください。
174 :
無名草子さん:2006/09/09(土) 17:24:42
もっともグロテスクかつエロティックな作品を教えてください
俺もソコに期待して何冊か読んだが
山風作品の中でのソレは期待しない方が良い
ソレ系の特化した物が好きなら別板へ出かけた方が吉
>>173 今ならインターネット検索だけでも基本的な知識は十分埋まると思う。
(小説に実在ぽい知らない人名が出たら調べてみるとか)
明治ものの魅力は、歴史上の人物の「有名になる前」や「意外な組み合わせ」にあるので、
知識が増えれば増えるほど「知る速度」がどんどん加速していくと思う。
>>174 質で言うなら『くノ一忍法帖』、量で言うなら『外道忍法帖』かな?
でも、175も言っている通り、一般的なエログロを期待すると肩すかしだと思う。
目的はたぶんそこにない作家さんなので。
>>173 高校の日本史教科書で十分だよ。
人名と、行った事業名だけで十分。
読み終えてから調べるという手もある。
そのあともう一度読み直す。
いま筑摩文庫の明治小説全集3「幻燈辻馬車 上」を買って読んでるんだけどね、
同じ筑摩の全集4が売り切れなんですよね。で、文春文庫の「幻燈辻馬車 下」
を買おうと思ってるんですけど、これって筑摩の全集4みたいに幻燈辻馬車以外の短編は
収録されているのでしょうか。
されてない。
明治小説全集、どんどん絶版になってるみたいだね、こりゃ今の内買っておかな。
え、マジで?うちも買っとこう
185 :
無名草子さん:2006/09/20(水) 20:52:15
186 :
無名草子さん:2006/09/22(金) 15:48:46
SHINOBI見たけど何がおもしろいのかさっぱり。
187 :
無名草子さん:2006/09/22(金) 20:09:38
警視庁草紙面白いね
自分も警視庁草紙で山風に完璧に嵌ったよ。
明治ものって外れがないような気がする。
このスレ住人はみんなそう思ってるよ
アンカー忘れた
189は186へのレス
「明治断頭台」「エドの舞踏会」も
ヤバイぐらい面白かった。
山風の作品の構成力って半端じゃねえ。
>>155 そのスレ凄い。盗作で賞金500万円泥棒だと!佐藤亜紀って奴
盗作本「バルタザールの遍歴」
ここ
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
本人後輪中?! 盗作同士が激バトル?!
忍法帳シリーズ読んでみたいんだけど、何から読むのがオススメ?
『甲賀忍法帖』が一番とっつきやすいと言われる。
それから有名な『魔界転生』『くノ一忍法帖』はたぶんだいたいの人が面白いと言ってくれる。
あとはお好きに。ただし忍法帖は出来にバラつきがあるので、駄作(と思うもの)に当たっても怒らないでね。
ちくま もっかい明治小説全集刷ってくんないかな。
もったいないっての。
信玄が最高
これ以上はねーべ
銀河忍法帖も好きだ
江戸忍法帖だって!
逆にダメな忍法帖は?
ダメなものを挙げた方が、これから読む人に親切かも。
相伝73、魔天はとりあえず読まないほうがいいな
外道はダメなわけじゃないが15VS15人VS15人という
実験作的な傾向が濃いので最初に読むと面食らうかも
甲賀、八犬伝、風来、忠臣蔵、魔界転生、くノ一
あたりは、まごうことなき傑作
『忍法笑い陰陽師』はオススメしかねる。
『飛騨忍法帖』は、忍法帖と銘打ちながら、歴史小説的色彩が濃いので、
明治ものを読んでからの方が良いでしょう。
腐っても風太郎。
風太郎の中では、今イチかも知れないが
それでも投げ捨てたくなるような作品はない。
他の作家では、いくらでもあるが。
武蔵野水滸伝は投げ捨てたくなったが…w
ひいき目だけど、駄作があると「ああ完璧超人じゃないんだ」とホッとする作家だと思う。
おれは銀河を読むのがしんどかったな
凄そうな忍者がひとりもいないうえにヒロインに魅力がないし
大久保長安は忍法封印の描写のほうが化け物じみていたし
落ちもある程度予想できてしまったし
武蔵野水滸伝だけだなぁw 明らかな駄作は・・・。
魔天も別にわるかない。
短編向きのネタを長編にふくらませたぐらいとかんがえておけば・・・。
むしろ忍者物に飢えて、他作家の忍者っぽいのを読むと
愕然とするね・・・あまりのつまらなさに。
『武蔵野水滸伝』は、別冊新評の「山田風太郎の世界」で名前だけ知っていて、
おお、南無扇子丸が出るのはこれか!と期待して読み始めたが、つらかったな。
他の作家の忍者もので面白いのは司馬遼太郎『風神の門』、柴田練三郎『赤い
影法師』ぐらいだった。
五味康祐氏の柳生モノ、特に「柳生武芸帳」なんかは?
国枝史郎の「蔦葛木曾桟」とかも面白いよ
その二人も風太郎とは違う意味でそれぞれに「ヤバい」んだけど…
良くも悪くも今の一般読者には読みにくいと思うんだ。
それと『柳生武芸帖』って未完じゃなかった?
211 :
208:2006/09/27(水) 00:24:25
矢野徹『カムイの剣』を星新一が手放しで絶賛してるので、読んでみたが
ピンと来なかったな。
>>209 の2冊は読んでないので、探してみます。
>>210 かなり大昔に読んだので、ただ「面白かったなあ」という記憶だけでカキしました。
で、押入れの奥から引っ張りだしてみた。
新潮文庫「柳生武芸帳」上・中・下巻
確かに未完ですね。
>>211 矢野さんの「カムイの剣」は面白かった記憶があります。
ただ他の作品にはピンとこなかった(私には)
それと今思い出したのが、宮崎惇さんの「魔界住人」
本のカバーの紹介では
「武田信玄の意を受け、甲斐の山中で黄金を捜し歩いていた山師が消息を断った。
忍び組の那智鳶之介は探索を命じられ…(略)…魔界をさすらう鳶之介と妖怪との死闘を描く、奇想天外時代小説」
六篇からなる連作小説で、それぞれの章題が…
・飛頭蛮(ろくろくび)の洞窟
・魚人氷河境
・空飛ぶ城塞
・邪しき神の島
・星谷の人狼
・幽明境の池
…とここまでくれば半村良の伝奇小説に近くなるかも
とりとめなく、長々と失礼いたしました。
半村良と山田風太郎には共通したものを感じる。
半村良も好きだけど、導入部分の上手さは共通してると思う。
でも、話のまとめ方は、山風が究極の1点に収束するのに比べて
なげっぱなしに近い話をふくらますだけふくらまして・・・って感じがw
なんどか出てるけど、宇月原晴明が"妖説"のほうを継承してる気がする。
よく戦闘シーンのド派手さのため
武侠小説の金庸と比較されてるけど、実はあんまり似ていないよね
金庸作品もほとんど史実を背景に絡めてるが
背景となる史実が生かされず、虚構の部分だけで話が進んでいき
大風呂敷広げすぎて最後が中途半端に終わるのが残念
風太郎は絡めた史実をちゃんと生かしきってる点が凄い
忍城の戦い、赤穂浪士討ち入り、天狗党などの絡み方は絶妙の域
信玄忍法帖の風魔小太郎がでてくる章のラストシーンから甲陽軍鑑の引用で締めるところとか絶妙だし
虚実の使い方が本当に巧みだと思う
武侠小説って「ふーん、こんなものか」と思って読んでたけど、古龍『多情剣客無情剣』に
めぐり合った時は、「全盛期の山風や平井和正ばりに面白い!」と、唸った。
全身がざわざわするぐらい興奮した。我が読書人生の収穫の一つ。
金庸は作風や人物造型が思いっきりパターン化してるので
その後で、古龍読むと新鮮だろうね
同じ武侠と言っても作風、戦闘、人物造型、女性観、などが全く違うからね
山風=古龍、吉川=金庸 な感じがする
あちらの武侠小説専門誌を古本屋で買ったら『江戸忍法帖』が翻訳連載されていた。
挿し絵もいい感じだった。
>>219 それどっかで無断翻訳だときいたんだがどうなんだろう
たぶん無断。
終りに「未完」とあるので「?」と思ったけど、他の連載も全て「未完」。
向こうじゃ「つづく」って意味に使うのが解った。
他に『電子小姐』なんて、スーパーヒロインものが載っていた。
「未完」って男坂かよw
金庸の作品でも「笑傲江湖」なんか山風のノリに近かった。
チンポ切ってパワーアップ!!とか大真面目にやってるし。
>>222 NEVER END とかいう終わり方もあったなぁ。
甲賀や柳生、魔界あたりも翻訳して紹介してほしい。
もちろん正式の翻訳で
中国・台湾は著作権の認識が乏しいので無理かな。
そのうち「忍法帖」が勝手に商標登録されるんじゃね?w
古龍の楚留香シリーズ『蝙蝠伝奇』で、真剣白刃取りをするシーン、
「あれは、東エイ(難しい字で見つからない)の伊賀に伝わる大拍手!」
と解説が入るんだよ。
で、注釈には「東エイ=武侠小説に登場する半架空の日本」とある。
忍者はもはや世界共有のファンタジーなのだろう。ウィザードリィにも出るし。
東エイ=東映?
さんずいで、盲の下に三つ左から、月女凡と並んでる
盲
シ
月女凡
こんな感じの漢字
wizの忍者は全裸最強。
>・扶桑・東瀛(ふそう・とうえい)
>武侠作品に登場する架空世界としての日本。映画『スウォーズマン』には明代の、『キル・ビル Vol.1』には現在のその様子が出てくる。
>飛行機の座席に日本刀ホルダーが標準装備された国。住民は総じて凶悪で忍者、侍の構成比が高い。倭寇の出身地。
230 :
無名草子さん:2006/10/07(土) 00:16:56
戦中派不戦日記読んでるけど、このころから文才あったんだなと思った
俺がなさすぎなだけかもしれないけど
あの時代の子どもの作文を読むとレベルが高い。
全体に、文章力において日本人の平均レベルは下がる一方じゃないかな。
悪貨良貨を駆逐する、ってのは言葉でも同じなんだと思う。
永井荷風をちょっと読み返したんだけど、一見さらさら書いたような印象。
しかし、ゆっくり読むとおそろしく神経の行き届いた日本語だと思った。
だろうなぁ。
素足って言葉をナマ足が駆逐する。
浅漬けって言葉をべったら漬けが駆逐する。
オーディオ・ビジュアル、略してAVって言葉をアダルト・ビデオが駆逐する。
常に下品な語感の方が残るんだよ。
単純に読書量が減ったから国語能力が下がっただけのような気もするが
それでも外国人が感心するのは、「日本ではホームレスでも新聞を読んでる」
なんだよ。
とはいっても新聞記者やホームレスの国語能力も半世紀前より下がってるんじゃね?
ホームレスは知らんが新聞記者は下がってるね。
某新聞の夕刊一面コラム、相撲ネタで「ロシア語舞う支度部屋」。(見出しの大きさ)
…「ロシア語“飛び交う”支度部屋」だよな??
確かに違和感はあるがそれを見て育った世代が大人になる頃には正しい日本語になってる
なにをもって言葉の変化とするか国語能力の低下とみるか
山風と関係なくなってきたなw
谷崎潤一郎、中島敦、安部公房あたりを読んでから
いまの芥川賞作家の文章読むとレベルの違いに愕然とする
まあ、能力の低下というよりは時代の変化なんでしょうけど
つまり、半世紀前も今も違和感なく読める日本語を書いた山田風太郎はすごいってことでいい?
べつに山風だけすごいって訳でもないけどな
読み書きって言うけど
今は書く機会がすごく減ってるよね。
ワープロで文書作成したり
今の作家でも手書きの原稿なんて少ないんじゃない?
オレの場合、読めるけど書けない漢字が増えていくばかりだ。
「書くことで体で文字を覚え込む」という経験が薄れてきているのは我ながら恥ずかしいことだと思う。
「読む」に関しても黙読するばかりで、声を出して朗読することをしない。
日本語の基本的な能力低下は仕方ないことなのかもしれない。
ついつい安易に流されてしまうよ。
山風の話題から離れてしまって申し訳ない。
低下したのは国語能力だけじゃないよね。
最近読んだ山風の短編「お江戸英雄坂」に
「銀座をゆくミニスカートの娘に聞け。
『あなたは相馬大作って知っていますか?』
すると、十人に七、八人は首を横にふるだろう。
新宿を歩く長髪の若者に聞け。
『君は鳥居甲斐守って知っているかい?』
すると、十人に五人はあいまいな顔で沈黙しているだろう。」
とあるのを見て眼を疑ったよ。
今の金髪ピアスの若者なら十人中ひとりでも知ってる人間がいるとは思えない。
たった三、四十年しか経ってないのにね。
自分がテレビとかで見聞しない事象(主に生まれる前のこと)は、
知らなくてもいい、もしくは本当に無かったことにしたままの人多いからね、最近。
鳥居はきのうはじまった土6アニメのお陰でいっきに一部若年層の知名度があがったわけだが
オレは『天下堂々』で岸田森が演じてたので憶えてる。天保の妖怪だろう。
おおっ 懐かし〜
天下堂々ハイ堂々!っていうテーマ曲だったよね?
でも「鳥居耀蔵」って言えば、ちょっとはわかる人いるんじゃないかな。
>>243 いや、これは風太郎先生の感覚の方が、当時既にずれていたのだと思う。
銀座のミニスカの娘は、当時(初出でS48)でも相馬大作なんてまずほと
んどが知らない。
10人に7人どころか、10人に10人が首をふるだろう。
ためしに、今現在五十代の女性に聞いてみればわかると思う。
仇討ちで有名な曾我兄弟はかろうじて憶えていても、二人の名前が言えるかい。
五郎と十郎と答えられる人でも、十郎が兄で五郎が弟、とまでは知ってるかな。
芥川の随筆によると、小学校の級友はみんな、五郎が兄だと思っていたらしい。
明治時代でもこんなもんだよ。
江戸忍法帖を読んでて「忍法肉鎧」が出てきた瞬間、着ていたスーツを脱ぎ捨てて褌一丁になり、
鋼の肉体を惜し気も無く披露するギリシャ彫刻のように美しいユリアン閣下を思い出しました。
とりあえず「いぶきぃぃぃぃっっ!」と念仏を唱えてみました。
先日、古本屋で「室町少年倶楽部」という本を買ったら
何やらサインらしきものが書いてあった
日付もなく「風」の一文字のみ
これ本物かなぁ
うふ
>>251 確認したいから俺の最寄の郵便局まで送付してくれ
>>251 それ子供が落書きした奴だから俺が引き取ってやるよ
254 :
無名草子さん:2006/10/12(木) 17:43:46
医大に入るまでに五浪したのか
最近深夜放送で深作版魔界転生を見たんだけど、原作でもあんな尻切れトンボな終わりかたなの?
確か映画版は炎上する江戸城で天草四郎と対決だったっけ?
原作のラストは巌流島で武蔵と決闘という
吉川英治「宮本武蔵」を意識した終わり方だった
最終章のタイトルも「魚歌水心」で「宮本武蔵」の最終章と同じ
そもそも原作と展開違うし。登場人物も
>>255 山田風太郎は尻切れトンボな終わり方ってほとんど無かったと思う。
むろん小説の『魔界転生』もちゃんと終わってるよ。
259 :
255:2006/10/12(木) 23:50:07
>>256-258 サンクス
映画版の最後は天草四郎が自分の生首を小脇に抱えて、「人の世がある限り私は死なん」みたいな捨て台詞を吐いて
高笑いをして煙のようにドロンと掻き消える。
で、燃え盛る炎の中ぼんやり仁王立ちする十兵衛の画の上に唐突に「終」の字が現れてエンド。
どうせ二時間三十分近い長編映画なんだから、あと十分くらい伸ばしてサクッと天草を倒せば魔界衆全滅、一件落着
できれいに片付いたのに。魔界転生の使える天草を取り逃がしたら元の木阿弥じゃん。
火事もえらいごうごう燃え盛ってて、このあと十兵衛無事脱出できるのか?って不安になるくらいだったし。
途中経過は結構面白かったけど、すごい煮え切らない気分になる結末のせいで何もかも台無し。
結末のもやもや感解消のためにも一度原作読んでみるわ。
あれはあれでエネルギーあっていい終わり方だと思うけどね。
なんつうか、戦いはまだ終わらない!みたいな感じで。
「魔界〜」が「柳生一族の陰謀」の続編だったように、
「魔界〜」の続きの構想があったんじゃないか?
いや、魔界と柳生一族につながりはないでしょ。
深作カントクとしては、江戸幕府滅亡!完!でオッケーだったのではw
あの映画の見所はハマりすぎた千葉十兵衛と、動きの速すぎる但馬守だと思ってます。
>>262 「陰謀」にいた伊賀忍者が出てこなかったっけ?
そうなのか、よく見てるなあ、気付かなかったよ。
見た目の派手さとインパクトの強さで
いつも映像化すると天草四郎がボス設定なんだよねぇ。
原作じゃあっさり殺される雑魚なのに
>>260 >戦いはまだ終わらない!
打ち切り漫画かよW
269 :
250:2006/10/13(金) 18:44:48
>>268携帯だから見れないんだけど、閣下の動画?あと、ストはマイナーじゃないぞ〜
八剣民部はお縫にチョメチョメをする時に背後にエイジス置いとけばよかったのにな。
>>263 一応あのラストは振袖火事だからさすがに滅亡は狙ってなさそうだけど
俺も深作監督の『魔界転生』は、あれはあれで好きだなぁ。
終わり方はダイナミックプロっぽいけどw
そーいやダイナミックつながりで、
石川賢の漫画版『魔界転生』のこのスレでの評価はどうなの?
石川賢は誰の原作の何描いても同じ展開だし…;
>>271 あそこまで原作ぶっ壊したのは好感持てる。
たしか、生前の山風先生も誉めていたはず。
本当に読んだのかは怪しいけどw
日下三蔵の目の前で読んだらしいから読んだことは確かかと
山田先生の年齢では、漫画の評価は難しいと思う。
石川賢の作品は、あれはあれで哀感漂う部分もあって悪くないと思うけど。
漫画としての完成度は低くないし、原作に敬意を払わないアレンジでもなし。
映画「SHINOBI」で、必要もないのに柳生十兵衛を下っ端の敵役として登場
させていたのはちょいと腹が立った。
別に十兵衛ファンではないが、原作者にたいしてそれはどうか、と。
石川版『魔界転生』、十兵衛を転生させるために送り込まれた女忍者が
「死んだらわたしのなかに帰ってくるんだ」って言った部分が
めちゃくちゃ山風チックにエロスむんむんで読んでいて気分が躍り上がった
『SHINOBI』は怖すぎて見れない
>>275 ちょいと…か。
俺は監督か脚本のブログがあったら特攻しそうなくらい腹立ったがな。
山風作品の映像化は期待しない方がいいよな。
窪塚の魔界転生も酷かったし。
昔何かのテレビ番組で、Vシネに点数付けるという企画をやってて
中島らもがくの一忍法帖だったかな、それに最低点付けて怒ってたんだが、
山風ファンになってその気持ちがよくわかるようになったよ。
幻燈辻馬車に期待
岡本喜八が死んじゃったからなぁ……
辻馬車も不安だ
辻馬車は本当にずっとお蔵入りのままにする気なのかね?
他になにか山風作品映像化しないかな〜
映像化しなく良いよ。
アホなプロデューサーと監督が原作に唾履くような行為は
もう止めて欲しい。
ストーリーとかはアレだけど、
Vシネのちょいエロ忍法帖こそ山風らしさを受け継いでいる気が。
ストーリーがアレじゃ駄目だろ
次に映像化しそうなのは柳生忍法帖か
NHKの大河ドラマに妖説太閤記てのはどう?
脚本ジェームス三木で…
ゴメン、なんか想像出来そうで出来ないorz
やって欲しいが…今じゃ、秀吉役は柄本しか考えられない状態になっちまった。
映像化・・・アニメのバジリスクとか山風オマージュ全開の獣兵衛忍風帖は良かったじゃん。
原作のエロを再現しようとすると、女優もグラビアとかAV女優くらいしかやってくれなくて、予算も相応のもの
になり、Vシネレベルの安っぽい企画になって、アクションその他もしょぼい仕上がりに。
有名女優の出演するちゃんとした映画だと、アクションや衣装・セットがちゃんとする代わりに、エロが出来ない。
結局、エログロと、破天荒でスピーディなアクションと、実写じゃ両立出来ないんだよな。
両立させられるのはアニメしかないんだろうな。
SHINOBIなんか設定・能力改変しまくりで
原型とどめてなかったしな
甲賀弦之介
瞳術→加速装置。墨坂又太郎の「忍法時よどみ」に。
朧
破幻の瞳→睨んだだけで即死。
小四郎
かまいたち→無数の手裏剣を投げる。何故か甲賀側にチェンジ。
豹馬
瞳術&異常聴覚→占いで敵の位置を探る
念鬼
自在の体毛→ウルヴァリン状態で暴れまわる
せっかくの巧妙なバトルが台無しになっとる
天膳なんか陽炎の毒で死ぬし
天膳は不死身忍者じゃなくなってるの?
不死身だけど毒で死ぬという設定
ひゃ〜。
朧の瞳が・・・という話だから意味があるのに。
でも「睨んだだけで即死。」なんだから、
陽炎の毒で死のうが同じことだねw
SHINOBIって、十兵衛がでていたの!? 時代が違うんじゃない?!
どんな扱いされているか不安。隆慶一郎作品系みたいなかませ犬?
SHINOBIはマイワーストムービー
映画よりも、アニメとか演劇のほうが合うのかな?山風作品は。
でも、もし山風本人が生きてたらSHINOBIの出来が
どんなにアレでもひょうひょうと無関心なんだろなぁ、と思うと笑えるw
それが切手なら大喜びなんだが
誤爆>297
>>287 うちの親父も柄本絶賛してるわ
ちょっと前まで竹中だったけどねw
>>293 台詞なし、役目なし。ただ親父の横にいるだけだったと記憶している。
>>296 深作転生が気に入らなくて、握手拒否して帰らなかったか?
じゃあ、下山は――頚動脈ぐらい切り裂いてもいいな
>>299 おまえさんの親父は俺か?w
>>291 SHINOBIの天膳は体内に特殊な虫を飼っていて
その虫が傷を治すから、どんな重い外傷を受けても治ってしまうが
毒だとその体内の虫ごと死んでしまうので天膳は復活しない、という設定
バスタードでそんなキャラいたな・・・。
無限の住人にもそんな主人公がいたな・・・。
まあ忍者のキャラが違う、とかは監督はこれが面白いと思ったのか、フーン。
ですませることも俺はできるんだけど、あの十兵衛の扱いはなあ…
甲賀も、深作が監督すれば、すくなくとも忍者連中はキャラ立ちまくりだった
と思うんだけどね。
深作は、個性的な人物を多数登場させる手腕は抜群だったから。
NHKの「警視庁草紙」は、テレビの予算とかも考えれば許容範囲だったと
思う。
原作(個人的には明治物の最高傑作とおもう)に一応忠実なんで、腹は立た
ないよ。感動もしないけど。
このスレかミステリ板の山風スレで明治物が絶版になるって知って急いで本屋で注文したけど
既に絶版になってて辻馬車の下とエドの舞踏会だけ手に入らなかった\(^O^)/
札幌駅横の紀伊国屋に明治ものいっぱいあったよ
それだけ手に入ってうらやましい・・・
下巻だけしかないのとかあってどーしろってゆーんだよお
みんなでちくまにメールおくろうぜ
ちくま、まさか忍者物まで絶版じゃないよね…?
忍者物は今のご時勢でもコンスタントに売れているらしい
忍びの卍あたり講談社に出してもらいたいな
でも筑摩の短編集とかは早いとこ買っておかないと絶版になりそうで怖い
明治物なんて警視庁草紙しか見たこと無いよ……
図書館でも見たことないです
書店と古本屋を何軒もはしごして探しまくったけど、明治物は一冊も売ってなかった。
忍者物ならどこもたくさん置いてあるのに〜
近所の書店に明治ものがあるなあとおもってたらいつの間にかぜんぶ消えていた
うんこ殺人っておもしろいの?
読んだけど憶えてない、ってことはオレ的にはつまらない
>>314 タイトルほど面白くない。
読まずに、どんな内容なのかなと夢想しているのが吉。
竹本健治が騒いでるからカルト作品みたいに思われてる
双頭の鷲は三人とも生き残って安心したよ。
山風のことだから全滅させるんじゃないかと思って、最後の方を読んでるときは気が気じゃなかった。
風来と忍法八犬伝はあのノリだったから姫以外が全滅した時は欝になったなぁ。
山風って新選組や源平なんかはあまり題材にしてないね
莫大な資料と完璧な裏打ちがあっての作品が多いから
違う時代の作品にとっかかるのは大変なんだろう・・・。
そういや、歴史漫画の巨匠・横山光輝も新選組は避けてるな
室町、幕末、あと太平洋戦争関連だったかな
は善悪の区別が難しいから避けられやすいらしいらしい
>>321 原作つきだけど、土方と少年忍者が絡む漫画を描いていた。
>>323 原作つきだとふだんは描かないエログロにも手を染めてる(『戦国獅子伝』)。
その辺りは職人だね。
忍者武芸帳の影一族の登場と甲賀忍法帖ではどっちが早かったのな
武芸帳は甲賀のパクリだって聞いたけど。
影丸は数年ひらいてるけど
武芸張は連載が同時期なんだね
大雑把に言って、白土=司馬の影響、横山=山風の影響だよ。
横山作品は、山田とか吉川が元ネタなんだけど、おもしろいんだよなぁ。
藤沢周平の密謀を読み、忍法忠臣蔵と繋げて夢想した
漫画の話はするな、と言われるかも知れんが…
石川賢が逝っちまった。
残念で仕方がない。
まだ、10年は創作活動のできる年齢だったのに。
遠藤周作の沈黙を読んだ後に
山田風太郎の外道忍法帖読んだら激しく凹んだ
フェレイラ神父があんな事になるなんて……
>>332 どっちの解釈も間違っているとは言えないところがまたね〜w
>>331 オレもショックを受けた。
まるで鷹狩りの最中に倒れた十兵衛みたいな突然死。
『ゲッターロボ』、夢中になって読んだものだ。
旅人国定龍次よんでるけど下巻も半ばにさしかかり
それまでの痛快さとはうってかわってだんだん血の匂いが濃くなってきた、ハラハラ
しかし龍次といいおげ丸といい純粋なやつほど
終盤は話が悪いほうへ悪いほうへといって悲惨な目に遭う
山風は酷いやつだな
世の中というものを分ってるからだろう。
たびたび評論で名を見かける宅和宏ってだれですか?
339 :
無名草子さん:2006/12/05(火) 15:07:05
さあ?
忍法帖シリーズで最初に甲賀買って読んで面白かったから
他の伊賀とか風来とか色々読んだんだけど…
他のも面白かったんだ。何となくね。でもくノ一の面白さだけが分からん。
誰かこの話のどこが良いのか教えてくれ。
あとがきで「多感な時期に(作者が)母親を喪ったことへ、の絶望は
二度と手に入れることのできない母性への渇望を作者に与えたはずだ。
そうした母性に対する抜き差しならない渇望が
妊婦たちの壮絶な活躍の根底にあるのではないだろうか」
とか書いてあるけど、妊婦にこんな事させるとは…いくらなんでも。
最初読んだ時山風って狂ってたのかなとか思ってしまったよ。
俺高校生なんだけどまだ読むの早かったかな…。
>>340 俺も君ぐらいの年齢のときに読んだが、面白いとは思わなかった。
ただ、時間がたってから考えてみれば、構成のきっちりした、完成度の
高い作品であるということは間違いないと思ったな。
まあ、好きな作家でも感性の合わない作品というのはあるもんだよ。
そういう本は、とりあえず置いておくw
5年たち、10年たち、するうちに、もう一度読みたい、という時がきたら
読めばいいと思う。
小説っていうのは、同じものでも年齢によって感動できる部分があった
りなかったりするものだから。
>>341 なるほど。
とりあえず俺も数年ほっとく事にします。
構成か…ストーリーだけ読んでてあんまり気にして無かった。
やっぱり成長すれば今見えてない物もそのうち見えてくるのかな。
レス感謝です。
『くノ一忍法帖』の魅力は、講談社の新書サイズの解説を書いてた橋本治が一番端的につかんでいると思う。
妊婦が戦う、という発想に驚けないなら面白くもなんともない作品になるかも。
自分の場合はそれまで『魔界転生』が最高傑作だと思っていたのが、『くノ一』を読んでちょっとぐらついた。
くノ一は、妊娠してない千姫がいちばん母性をムンムンさせてる描写なんかがいいかんぢだとおもう
千姫、作中の女性で数少ない非妊婦だしね。
あらためて読み直して思うのは、19歳の未亡人という設定は、今なら確実に(ry
信玄忍法帖を読むと、くの一・八犬伝の時の服部一党の情けなさは何なんだ?
って思う。
「忍法時よどみ」なんか、破れる奴いないぞ?
時よどみは瞳術だから目が見えないやつには効かないんじゃね
くノ一はオチの離れ業が秀逸
最近、講談社の甲賀忍法帖読んだんだけど、解説の浅田次郎の文
が適当に書いた感全開でどうにも違和感。
いくら旅行中に書いたからって、ラスベガスと甲賀忍法帖を無理矢理結
びつけんでも……。
浅田次郎だもん・・・・・・・
戦中派日記シリーズを読もうと思ってるんだが、ひとまず「不戦日記」
だけ読んでおいても大丈夫でしょうか? それとも年代順に
「虫けら日記」→「不戦日記」→「焼け跡日記」と読んだ方がいいでしょうか?
読んだことある人いたらアドバイスお願いします。
351 :
無名草子さん:2006/12/10(日) 07:21:06
ジュンバンの方がいいと思う
ジェバンニの方がいいと思う
山風が日本映画と海外映画のベスト10みたいなのに答えたのがあったけど
なにがはいってたっけ?
356 :
無名草子さん:2006/12/15(金) 23:52:50
>>354 そんなのあったんだ。
何が好きなんだろ?
獣兵衛忍法風帖とかは見てたんだろか?
357 :
無名草子さん:2006/12/16(土) 01:28:13
>>343 アンソニークインに
ジョディフォスターって奴だよね
橋本は「シネマほらセット」という本でも
・魔界転生
・くのいち
のハリウッド映画化計画を書いてるw
>>355 ありがとう
>>356 ずっと前に見たような気がするけど
記憶では黒澤明が三作くらい入っていたような気がする
359 :
無名草子さん:2006/12/17(日) 09:30:57
>>354 文藝春秋が出した
文庫版
洋画ベスト100
邦画ベスト100
のアンケートかな?
>>357 家康→アンソニークイン
千姫→ジョディフォスターかユマサーマン
忍者→シャロンストーン・ジョンマルコビッチ他
十兵衛→デンゼルワシントン
天草→トムクルーズ
田宮→クリスチャンスレーター
柳生父→アンソニーホプキンス
武蔵→デニーロ
正雪→バンデラス
そんなんだよなw
魔界は設定だけ頂いて舞台を昔の欧米に移せばハリウッドでも無理なく映像化できるし、結構面白そう。
タランティーノとかがぱくってやってくれないかなー。
でも転生するメンバーを欧米風にしないといけない
いつの時代にするんだよ
あちらの有名な剣士とかって、いるのかねえ?
ダルタニャンが、甦った三銃士と戦うとか?
多分、むこうの人間なら知ってても、こちらでは有名な
剣士、傭兵、なんてほとんどいないんじゃないの?
そこでガンマンですよ
レジェンドリーグって映画があってね…
ちょっと違うんだけどジキル&ハイド、ドリアングレイとかネモやら切り裂きジャックとか
その他オレにはなじみの薄い人たちがゾロゾロとショーンコネリー演ずる束ねる役の人の
名前が思い出せないぐらいだ。
コネリーが演じたのはアラン・クォーターメン。
「ソロモンの洞窟」など、冒険小説の古典シリーズで主人公をつとめた大物だよ。
子どもの頃、ワクワクしながら読んだものだ。第1章「血で書いた地図」とか。
追伸 月食の知識を利用し、危険を逃れるってアイデアは「ソロモンの洞窟」から。
>>364 ああ、それならありだなあ。
武蔵=ワイルド・ビル・ヒコック
宝蔵院=パット・マスターソン
荒木=W・アープ
田宮=ドク・ホリディ
但馬守=ジェシー・ジェイムス
天草=ビリー・ザ・キッド
森宗意軒は、インディアンの魔術師か、南軍の残党とかで。
個人的には、これ映画にするならサム・ライミにやってほしい。
武蔵=山田
胤舜=山田
荒木=山田
田宮=山田
宗矩=山田
天草=山田
十兵衛先生=俺
すばらしい映画だ
関川夏央と谷口ジローの 「坊っちゃん」の時代 って明治ものみたいな感じかな?
>>370 うん、そんな感じだ。
ただ、小説の方がダイナミックかもしれん。
なるほど、娯楽より純文学寄りだと聞いたけどおもしろそうなので読んでみよう
4部の大逆事件がとくに興味がある
>>370=372?
おそらくというか、かなり高い確率で山田風太郎の明治ものを狙ったふしがある。
(関川夏央は山田風太郎のインタビュー本もある)
実はこの小汚い少年はのちの○○…とか、そういうサービスもいっぱい。
かなり娯楽寄りだと思うし、絵的にも(ちょっとごついが)素晴らしいと思う。
次郎長がいい味だしてるんだよな。
「次郎長の顔に免じて、この場は梨の花にしてもらいてえ」
とか。
『舞姫』エリスが出てくるところも、明治ものに似てるぞ。
「魔界転生U 魔道変」というのがあるらしいけど観るのが恐い
「魔界転生」の映画を久しぶりに見たら、やっぱ面白かった。
燃え盛る城の中で細川ガラシャが笑いながら歩くシーンとか、ケレン味たっぷり。
>>376 あれは個人的には若山富三郎の異常な素早さを堪能する映画です。
378 :
あけましておめでとう:2007/01/01(月) 01:37:22
下がりすぎage
379 :
無名草子さん:2007/01/01(月) 02:46:03
Y十Mアニメ化するかな
バジリスクのファンドは失敗だったみたいだからな…
GONZOじゃ無理かも
もっともスタッフさえ同じなら別にいいし。それこそIGとかBONESでやって欲しい
BONESだけは勘弁してくれ…。
あれはマジでダメ。
382 :
無名草子さん:2007/01/03(水) 17:20:14
忍法を格好良く映像化してくれたらどこでもいいよ。
383 :
無名草子さん:2007/01/03(水) 19:56:25
風ちゃんの育児日記には息子さんが、天才ってなに?
って聞いたら風ちゃんは
おとうさんみたいなひとのことだよ、
っていってるのね。
自他共に認める天才であったことは確かだ
384 :
無名草子さん:2007/01/05(金) 00:12:52
よくそんな事日記に書けちゃうね。
実際、天才だよね。
小説読んだあと、何度「山風って天才!」と感嘆したことかw
同感。筒井康隆が嫉妬したほどの才能
387 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 15:42:50
>>365 ちょっと違うよ。
正しくはリーグオブレジェンド。
あれは映画より原作の方が面白いね。
山風が短編小説ですごいとおもったのが久作の瓶詰地獄らしいけど
その影響か風太郎も書簡体の短編を結構かいてるな
おれも瓶詰地獄はすごいとおもってたからなんだかうれしかった
乱歩周辺は凄い才能の持ち主ばっかりだよな
何人かの作家が自分の短編+好きな短編を載せるというアンソロジーだったか
確かに瓶詰地獄はあの分量であの文章、構成、複線は空前絶後といっても大げさじゃないな
ただ、絶海の孤島で育った二人の文章力がじょじょに上がってゆくのは
不自然だという指摘がある。
妖説太閤記読んでるけど半兵衛の死に際かっこよすぎ
それを上回る秀吉の怪物っぷりもいい
>>391 あんまり話すとスレ違いだが
あれは無関係の手紙3枚をそうとは書かずに
読者が勝手に関連付けてひとつの話だと錯覚するように作者が配置してるんだとおもってる
スレ違いを承知で一言わせてくれ
「爆弾太平記」だか「犬神博士」も面白かった
たしか未完だとおもったが。
山風も久作もハズレがないね。
>>392 > あれは無関係の手紙3枚をそうとは書かずに
> 読者が勝手に関連付けてひとつの話だと錯覚するように作者が配置してるんだとおもってる
そうだろうか? 海流の関係で順不同に流れ着く手紙を全て読み終えた時、読み手の
心に悲劇の全体像が浮かび上がるのだから、その解釈だと興醒めなのでは。
shinobiの弦の介と朧の瞳術をあわしたら信玄の「時よどみ」になるな
ちょっと皆様のお知恵を拝借。
懐かし漫画板の手塚治虫スレッドに「ブラック・ジャックは山田風太郎の
医者が主人公の作品に影響を受けて描かれたらしい」
という書き込みがあり、自分は、
「茨木歓喜シリーズのことなら、全然雰囲気が違う」
とレスしました。
他にブラック・ジャックに似た作品が存在するのでしょうか?
医者が主人公の話って
短編だと結構多いような気がするんだが…
>>397 それとおなじことを書いてる日記があったけど
そのひとは茨木歓喜が手塚治虫のブラック・ジャックや
黒澤明の酔いどれ天使(だったと思う)の医者の原型だと書いていたんだが
これは明らかに勘違いで
黒澤の映画のほうが茨木歓喜の初登場作品より数年前に発表されてるので
俺は映画を観てないからなんともいえないけど
もしなんらか共通点が見出せたなら、黒澤の撮った医者が手塚や風太郎に影響を与えたというほうが正しい
手塚も風太郎も黒澤ファンだしね
つぎはぎで一人の人間を作るって話があったようななかったような
401 :
397:2007/01/22(月) 20:34:26
>>399 丁寧なレスを有難うございます。
自分も茨木歓喜と『酔いどれ天使』で志村喬が演じた医者は、
どっちが早いのだろう?と考えていました。
その時歴史が動いたで島原の乱やってたね。
改めて悲惨な出来事だなーって思ったよ。
どろろ今日公開だね。
見に行く人いる?
彼女と行こうかな、と。
OKしてくれたら
どろろもいろいろ言われてるけども
SHINOBIを見た後なら何でも許せそうな気がする
たしかに。
SHINOBIのファンドを購入しようかと迷いながらも止めたのは、わが人生最良の
決断であったとは自信を持って言える。
「蝋人」と言う短編を読んだんだがコレ無茶苦茶面白いな
自分は満員島が好き
キリシタンものが面白かった。
おれは陰茎人がすき
題名を英訳するとペニスマンかマン・オブ・ペニスだとかんがえたんだが
なんか映画のパロディAVのタイトルみたいだ
おれは「わが愛しの妻よ」読んだとき、やっぱ山田風太郎はとんでもないなと思った
413 :
無名草子さん:2007/02/08(木) 03:05:10
さがりすぎage
漫画の方(改じゃないほう)見て、面白かったんで小説も読みたくなったんだけど、
620円の2002年に出版されたのと、900円の2005年に出版したの、どう違うんでしょうか?
2005年の方の表紙は漫画の人っぽいけど。
あと、挿絵ってこうゆう小説にあるんですかね?時代劇小説に挿絵があるの見た事ないんですが。
文章の内容は同じ
900円のノベルスは読んでないので挿絵のあるなしは解らないけど
漫画版の表紙がすきなら300円多く出してノベルスを買ってもいい
あとは字体の読みやすさや解説なんかで好きなほうを選べばいいよ
ありがとうございます。
あまり違いが無いようなので慣れている漫画版の表紙のほうを買うことにします。
明治断頭台読了
途中でもしかして・・・ってちょっと思ったけど
それでも衝撃的でした
面白かったー
明治断頭台は面白いよなぁ。
(ネタバレ)が滑り落ちてくるとことか想像するのも楽しい。
419 :
無名草子さん:2007/02/16(金) 17:50:52
戦中派不戦日記を一日ずつ読んでる
竜車にむかう蟷螂の斧 ってフレーズ好きだよね。
日記読むと、敗戦前の昭和20年でもものすごいペースで読書してるけど
本はどうやって手に入れてたんだろう? 空襲にあわずに開館してた
図書館があったのか、古本を安く手に入れてたのか、友達に借りたり
してたのか?? 不思議でたまらん。知ってる人がいたら教えて下さい。
知的欲求というのは、ときに生理的欲求を上回る執念を生むものでな…
俺もそう思う。
戦時中にあんなに本を入手できたんだと…
医大に図書館があったのか
最近読み始めました。
警視庁草子、明治断頭台とちょっときつかったんで、
エドの舞踏会読んでほっとしてます。
貸本屋が当たり前の時代じゃないの
426 :
名無し募集中。。。:2007/02/22(木) 18:23:41
うん
あの人めさめさ本読むよね
貸本屋って東京大空襲のあとでもやってたのか?
それに、貸本屋が扱っていたんだろうかという感じの硬い本も含めて
ほぼ毎日読んでるんだよ。
戦時・戦後もやってた古本屋があったのでは
戦時・戦後の古本屋はいい本は高いから買えないだろ
高いうえに米とか要求されたらしい
安く売ると悪い本屋に買い占められて商売ができなくなるらしい
貸本屋だったり、友達や学校から借りたりして読んだんじゃない?
本人に直接聞けばいいんじゃね?
誰かあの世まで聞きに行ってくれよ
>>430 そいつから結果を聞くために、また誰かあの世に行かなきゃ
戦時中大学生だったやつにでも聞けばまだ近い
他の作家が書いてたけど戦後は結構普通に営業してる古本屋も多かったらしい
あと戦時中も大学教授なんかが金のために売りにきたりして
意外と良い本が集まったりしたらしい
>>429 たしか山田風太郎はかなり金持ってたんじゃなかったっけ
量自体がそもそも少ないんだろうけど、よく食べ物を買ってるね。疎開後も。
でも一度断った古本屋にもう一度行って恥をかいてたり。
孤児じゃなかったけ?
金持ってたんだ
戦後って金の価値はそのままなの?インフレ起きなかったのか
医学生になる前、沖電気に勤めていた頃は、神田の古本屋に行ってたと
関川との対談本にある。自分の読む本をなぜか同僚も読みたがって、
同時期に皆おなじ本を読んでいたりした、とか。
(旧制)中学出だから他より少し給料は多かったと、別のインタビューで
読んだような。
438 :
無名草子さん:2007/02/23(金) 02:01:37
学費にあてた上でそんなに余ってたのか
よほど稼いだんだな
図書館が開いていた(芥川龍之介が通っていた所)
古本を買っていた
給料+懸賞小説の賞金があったが決して余裕はない
昔の人の本好きはただ事じゃないよ。西田幾太郎の「善の研究」だったかな
(違ったらゴメン)。発売日には本屋の開店前から人が並んでいたって話だ。
ウィンドウズのOSとかドラクエかよ。
日本人の行列好きは国民病だったんだな・・・
それよりさらに凄い話。
チャールズ・ディケンズの本は分冊で出るんだよ。
イギリスで出版されてから、やや遅れて船便でアメリカに届く。
しかしアメリカの読書家は到着を待ちきれず、船影が水平線に
見えるや、ボートを何艘も漕ぎ出して、
「おーい、ネリーは生きてるのかー!?」
船に向かってヒロインの安否をたずねる。
水夫は甲板から、
「大丈夫だ! ネリーは助かったぞー!」
…先をばらされたらオレはガッカリするが。
ボートの乗っている人の間で殴り合いのケンカは起こらなかったのだろうか。
それもそうだな。
で、S・キングが「グリーンマイル」を分冊で出したのは、その時代の
ディケンズにあやかったから。日本では薄っぺらい文庫が分冊になった。
話を山風に戻すと「魔界転生(おぼろ忍法帖)」や「くノ一忍法帖」を
連載で読んだ人がうらやましい。
「十兵衛は武蔵に勝てるのかー?」
「大丈夫だ! 十兵衛は勝ったぞー!」
>>419 毎日その日の日付の分を読んでるってこと?
ちょうど62年前の同じ日付を読んでる
そういうのおもしろいよね
一昨年ぐらいかな
昭和20年の"その日"にあった出来事と
日替わりゲストの体験談とで構成された短い番組が
BSで毎日放送されてましたよね。
あれは面白かった。
山田風太郎の日記紹介されてた回があった。
今年と昭和20年は曜日も同じだからなおさらな
同日同刻みたいな読み方だな。
面白そうだな。
「戦中派不戦日記」とあわせて昭和20年の新聞も一日分づつ
読んでいけば、さらに味わい深くなりそうな気がする。
八月が近づくにつれて鬱な気分にもなりそうだが…
ちくまの明治小説全集の文庫が買えるようになってた
アマゾン
454 :
無名草子さん:2007/02/26(月) 19:01:26
俺は今日から、山田風太郎の事を、「山風」と書いて「やまぷー」と呼ぼうと思う
ちくま増刷したのかな
入手困難になってからのこのスレのカキコをみて増刷決めてたりして
日記作品がどうも読み込めないんだよな。
まあ最初から最後まできっちり読まなければ駄目なものではないんだけど、
それにしても、何冊か買ってるのにほぼ手つかずで本棚に。
今時流行らないかもしれないが、昔の家の応接間なんかに百科事典が並べてあったりしたでしょ。
ほとんどああいう存在に…
>>419のような読み方いいかも
日めくり感覚で
数行で終わる日と十ページくらい延々と愚痴ったり怒ったりしてる日と。
459 :
無名草子さん:2007/03/05(月) 04:00:11
一日一冊も本読めない
>>427 そうだな古本屋だな
貸本屋は戦後にもあったけどな
空襲被害で開店できてたかは知らないが
むしけら日記で、本を高値で売れる古本屋を探し回ったが
結局は最初の店に戻ってきて、そこに店主に鼻で笑われて
一日嫌な気分になったって書いてあったことを思い出した
店主「結局戻ってきたんスかwwwww」
>>459 また昔の本って細かい字がギッシリ詰まってる。あれじゃみんな
メガネになるわけだよ。最近本を読むスピードが上がったなぁと
思ったら、活字が大きく、字間がスカスカなせいもあった。
464 :
無名草子さん:2007/03/07(水) 09:59:16
立川文庫とか円本か
その立川文庫に至っては、細かい漢字にさらに細かい振り仮名が振られてる。
(あのころは新聞も振り仮名つきだな)。昔の新聞の字がまた細かい細かい。
最近でも、ハヤカワのポケミスを図書館から借りて来ると、高峰を前にした
登山家のような心境で「さあ、読むぞ!」と気合いが入る。
466 :
無名草子さん:2007/03/07(水) 10:39:05
振り仮名またつければいいのに
簡単な漢字でも日常使わない単語は確信もって読めないし、間違ってたり。調べるのがめんどくさい、調べるけど
ヘタレなオレは古本屋で買った旧角川文庫を電車で
読むのは断念した、字が小さいし詰まってるんだもん。
昔の文庫本、ページ周りにあれだけ余白をとって文章を
中央に集めていたのはなんでなんだろう。
片手で持って読むから、指の下に字が隠れないようにしてるのでは
私、近視な上に眼圧高めだけど
逆に昔の角川みたいなののほうが読みやすい。
活字が大きくなったのはいいけど、
なんかその分、行間が狭くなったように感じるんだけど。
気のせいかなぁ・・・?
角川文庫の「ギリシア・ローマ神話」、愛読しすぎてボロボロになり、
カバーもどっかに消えたので、新版を買ってみたら、行数は旧も新も
19行で変わらないけれど、1行の字数が44字から42字に減っている。
そういうことでした。
おまえらが日記日記言うから
文庫になるまで待とうと思ってた
戦中派焼け跡日記買っちゃったじゃないか!
大学のころからコツコツ日記を書いてる。途中からパソコンに
切り替えて楽になった。
でも「日記を書いてる」なんて打ち明けようものなら、まるで
「オレ、実はホモなんだ」と告白したかのように、みんな変な
表情になる。そんなに不味いことなのか。
だいたい、山風の頃はみんな日記を書いていたのかな?
473 :
無名草子さん:2007/03/08(木) 14:41:58
昔はけっこう書いてたんじゃないの
日記をネタにした話とか漫画にあったりしたけど、今は見かけないし
今はブログかな
日記文学なんていうジャンル分けがあるくらいで、
有名氏はもとよりひそかに書き継ぐ無名氏はたくさん
いた(いる)んだろうな。
>471は俺かというくらいぴったり同じタイミングで焼け跡日記を買いました。
詩人の荒川洋治(字が違うかも)が古書市で戦前の日記を買ったら、
それが夫婦の交換日記でね、
「わたしは女学生になったり、看護婦になったり」
と、当時からイメクラみたいなプレイをしている夫婦がいたんだな。
妖説太閤記読み終わったよ。
流石方々で褒めちぎられてるだけあってすごい本だ。
個人的に甲賀、八犬伝と並ぶ傑作。
妖説太閤記読んで秀吉の持つ明るいイメージがすべて吹き飛んだ
「へうげもの」というマンガが割合「妖説太閤記」の秀吉に近いよ
にしても、「妖説太閤記」は面白いよな。
アレが週刊大衆に連載されていたなんてオドロロキ
ホント、山風は変な忍術抜きでも面白い。
普通に書いてりゃ、司馬遼太郎を超える作家になっただろうに。
なのに、『忍法筒枯らし』とか書いちゃうのが、山風風味。
俺的には、「妖説太閤記」は、伝奇小説の中で一番面白い。
一般的なイメージの明るい秀吉も好きだけど、「妖説太閤記」系の黒い秀吉も好きだ。
本当に、色々な意味で魅力的な人物だな、豊臣秀吉は。
>>479 逆に考えるんだ。むしろ司馬やんのラインの方が二流だと…
照れもあるのかもね、「いい大人が歴史だとか文明だとか…それよりもおバカ忍法とかで茶化して書いちゃえ」みたいな。
人のやっている事はやりたくないともいうてるね。
>>479 それ以前に山風が司馬遼みたいな小説書いたって
面白くもなんともないと思うが。超えもしないと思うし。
伝奇ものが好きな人種からしてみると、司馬遼だとか
山本周五郎だとか藤沢周平とか何が面白いんだか
と思う。だったらまだ池波とか柴錬や角田や富田が面白い。
>>477 その勢いで「忍法破倭兵状」もお読みなさい。
秀吉を狙う朝鮮の巫女さんを描いた傑作短編。
司馬遼の直木賞をとっている「梟の城」ですら
初期の作品で文章がまだこなれていないとはいえ
山風読者からしてみれば、
三流以下の伝奇小説にしか思えない人も多いんじゃないだろうか?
「妖怪」や「風神の門」なんかのラインも正直きつい。
逆に山風が、
戦国や幕末のヒーローをヒーローらしく"そのまま"描いても面白くないだろう。
モチはモチ屋というわけですな。
司馬でも「燃えよ剣」とかはなかなかいいアクション系小説だったとも思うのだが…(浅いけどね)
まあ、「こりゃあ向いてないな」と思ってうんちく・疑似正史系に走って成功したのかもしれん。
警視庁草紙→飛ぶが如くの流れで読むと
川路大警視にびっくりするな
沈黙→外道忍法帖は…お勧めしない
>483
ああ、ごめん。言い方が悪かった。
一般的評価だと、どうしても司馬>>山風みたいなところがあるから、
一発、司馬遼太郎系の「ヒーローもの」を書いて、
ご大層な文学賞でも取ってくれたら、もっと文壇の評価が高かっただろうなと思って。
俺の中での価値は、山風先生>>(亜空間)>>司馬遼太郎みたいな感じだから、
山風=変な忍術、と思われているのが、悔しくてしょうがないw
でも山風本人が世間的な評価なんぞ、気にしなかっただろうけど、
ファンとしては、もっと評価されていていいと思ってしまうんだ
山風のほうが司馬遼より見た目もかっこいいのに・・・
AVくの一忍法帖で山風=変態小説家みたいな偏見が広まった気がする。
・・・あまり的外れでもねえな
「司馬と山田風太郎の“一般的な”評価が逆にならない限り、日本に成熟した文化があるとは言えない」
とぶちかました人もいるらしいしな。
ちゃんとした大人でも(いろんな意味で)ニヤニヤしながら楽しめるものって、やはり日本じゃ理解されにくいよ。
ところで
>>487 沈黙→外道忍法帖はいいんじゃないだろうか。
おすすめするには人を選ぶだろうけど。
司馬遼太郎の司馬って司馬一眼坊からとったのかな?
494 :
無名草子さん:2007/03/16(金) 04:13:13
>>484 あくまで個人的見解ですが・・・忍法破倭兵状はおすすめできないな。
あれは人を選ぶ。話が淡々としずぎてるしストーリーが面白いわけでもない。
娯楽作からは遠く離れてる。歴史の一旦というか、ドキュメンタリー風の
感はぬぐえないな。
>>491 ああ誰だったか忘れてしまいましたがどこかで見ましたねそのことば
忍法破倭兵状、ダメ? オレは楽しく読んだけど。
秀吉の朝鮮征伐(朝鮮出兵)について、あれで学んだし。
太平洋戦争との比較で「緒戦の華々しい戦果、拡大しすぎた戦線、
補給の断絶」などの類似点を挙げて、4世紀を経ても変わらない
日本人の弱点を暴き出す辺りに膝を打った。
朝鮮側に寝返った日本の武将「沙也可」は、短い出番ながら印象的。
角川文庫カバー、巫女さんのはかなげな美貌も忘れがたい。
まぁ
>>477 さん、試しにお読みなはれ。
破倭兵状はマンコこする朝鮮巫術だけが記憶に残ってしまった
日月何とかっていうやつ
日月明図(イルオルミョンド)ね。
オレが最初に憶えた韓国語かも。
忍法破倭兵状はダメっていうんじゃなくて、なんというか
忍法帖ぽくない気がする。どっちかっていうと、妖説太閤記とか
あっちらへんというか、歴史ものに無理やり忍法突っ込んでる感じ。
だから、そっち方面が好きな人ならいいんじゃないかな。
忍法帖って基本は時代小説なのだが、破倭兵状は歴史小説に片足を
のせている。飛騨忍法帖に違和感を覚えたのは、あれもそうだから。
飛騨ってすべからく忠臣蔵の逆なんだよねえ・・・女のために
忠義尽くして死ぬしさ。なんかこう、後味悪い感じがするなあ。
ちょっと主人公のタイプが「忍法封印いま破る」に近い気がする。
家康と顔見知りのようだったけど
山風が沙也可を誰のつもりで書いたのか気になる
家康の弱みを握ってる武将……、誰のつもりなんだろう?
505 :
無名草子さん:2007/03/24(土) 05:16:05
保守
家康のたまたま
今日魔界転生やるらしいね
窪塚の
言われているほど悪くなかった。
邦画にしては映像凝っていたし、少なくとも見れないほどの駄作ってわけじゃない。
10点満点中5点ってとこかな。
5点はやりすぎだろ。どうみても
武蔵戦・・・ダメというかあんなバカ武蔵、錦之助に両断されろ
但馬守戦・・・あんなクソ殺陣演出で中村嘉津雄に失礼とは思わんのか
家康復活・・・根拠無し
窪塚のバカ演技・・・糞以下
脚本・構成・・・読書感想文レベルというか原作読んだと思えない
冒頭の島原合戦に免じて2点ぐらいはやるよ。
SHINOBIと比べると、どっちがひどかった?
魔界は最後まで見れた
SHINOBIは途中で見るのやめちゃったな
SHINOBIはそもそも原作でないからな…
そういえばあの下山天だっけ?監督やったの。
「弟切草」撮った時も原作クラッシャーだったな。
マジでなんであんなのが連続して映画撮れるのか理解に苦しむ。
リメイク魔界の平山監督は「学校の怪談」とか「愛を乞うひと」とか
良い映画も撮ってるから、単に水が合わなかったんだと思えるが。
中村嘉津雄が出演していながら武蔵役でない時点でマイナス8点
深作の魔界はヨシヨシって意見が多そうだけど、
俺に言わせりゃ、あれもどうかと思うよ。
忍法魔界転生の解釈、細川ガラシャの存在意義、武蔵の中ボス化、
ラストの投げっぱなし等々々……。
え、深作版って「若山富三郎のすばやい殺陣」を楽しむものじゃないの?
深作板は原作と同じ物を期待すると肩すかし食うよ。
原作をかみ砕いて再構成した別作品だと思うべき。
ラストの投げっぱなしやガラシャは確かに頂けなかったな
ただ転生衆を倒すには特別な刀=村正じゃなきゃ駄目って設定は好きだった
原作だと転生衆は鉄砲でも死んじゃうけど、
それなら頭数さえ揃えれば勝てる事になっちゃうのが不満だったのよね
>>515 深作の魔界はジュリーの妖艶さと若山御大の殺陣を見る映画、だと思えば
満足できる
(ちなみに若山御大は魔界衆の役作りとして瞬きをしていない)
「時代劇マガジン」という雑誌の緒形拳インタビューによれば、緒形拳は最初
オファーを断ったそうだが、若山御大に「オレも出るからお前も出ろ」と言われ
たので出演したそうだ
まぁ、「四郎のラスボス化」、「武蔵の中ボス化」、「原作の魔界衆はカットされ
るのに不必要に追加される転生する人物がいる」など深作版の影響は大きい
原作のストーリーをそのまま二時間の枠に納める事なんて出来ないからね
あれはあれでよく考えられてる
魔界転生どこのチャンネルでやってたの・・・
俺の地域じゃ新聞にも書いてなかったよ・・・田舎だからかorz
まだレンタル屋にも置いてあるはずだから興味あるなら見てみるといいよ。
>>522-533 ありがとう
日テレ系か・・・地方には入ってない枠もあるからそこでやってたのかな
BSで放送してくれたら見れたのに
評価悪いからレンタル控えてたけど、借りてくるしかなさそうだな
平山監督は、ああいうハッタリのきいた作品撮るひとじゃないしな。
あれならまだしも、北村龍平にやらせた…いや、武蔵と十兵衛が格闘技やるか。。。
>>525 同時期に北村の「あずみ」が公開されてたけど
どう考えても人選が逆だよな
>>525 格闘技てw
それ、何て石川賢版魔界転生?
あの監督はアクションのセンスあるからねー
叶う物なら忍法帖原作に一作撮って欲しい
あの監督にやらせるなら「忍者月影抄」「信玄忍法帖」ぐらいか、ぎりぎり妥協して。
他はどれも無理な気がする。
530 :
無名草子さん:2007/03/29(木) 23:32:56
>>526 そうだよねー。あずみは、平山監督ならそれはそれでアクションに主眼を置かない話としてまとめられるし。
>>527 いや、そういう人なんだってばw
>>528-529 北村監督なら話が込み入ってないものだよね。逆に平山監督だと、忍法忠臣蔵あたりぐらいがかろうじてかな、と。
個人的には、但馬守に千葉真一をキャスティングして、アクションも彼任せで見てみたい。
最初の方を視た。深作版で省かれた荒木又右衛門が出てるんだな。
映像化はもういい
映像化できない忍法と映像化したらギャグにしかならない忍法が多すぎる
んだんだ。枯葉返しなんかカドカワ『伊賀忍法帖』で観て情けなくなった。
山風の文章の訴求力に遠く及ばない。
534 :
無名草子さん:2007/03/30(金) 05:14:17
魔界が映画化しやすいのは剣豪ものだから。
メインが剣術だからことさら忍法描写がいらない。
同じ理屈で忍法剣士伝なんかも映像化しやすい
とは思うが、剣豪のネタがいかんせん古すぎて
誰も知らんか。
いっそ、まんがまつりみたいに山風短編まつりで。
「御庭番地球を廻る」「忍法小塚原」「ガリバー忍法島」「忍法聖千姫」
の4本立てで、ひとつw
最後のやつAVにしかならねーじゃねーか
ガリバー忍法島は盛り沢山でいいかもしれない
あれの剣劇シーンは結構燃えた
>>534 ほうずき燈籠は映像化したら映えるだろうが
射精大会は無理だろw
北村月影抄は見たいな
姦の忍法帖映画化してほしいなぁ
セックス&バイオレンスに武具対決のスリル、ある意味衝撃的なオチとか、
エンターテイメントの極致だし。むしろなぜ映画化しない!?
いや、ちょっと──地味じゃない?
地味かな、、、?
たしかに派手な忍法は使わないけど、夏の日差しの下に野ざらしで転がる
美女と異形の忍者の死体の山とか、御前で行われる衆人環視の野外セックスとか
けっこう映像の派手さはあると思うんだけど、、、。
最期の「ここまでやったのに」てな感じの空虚感とか好きなんだけどなぁ
明治断頭台なんか、ヴィジュアル的にいい気がする。
洋行帰りなのに平安へ復古する香月なんか特に。
確かに明治ものは一度映画化して欲しい。
岡本喜八が死んでなきゃ、幻燈辻馬車が観られたのになぁ。
喜八監督、なんでもう1年逝くの待てなかったのか・・・。
断頭台は面白くなっちゃいそうな気がするなあ
シャーって言いながら下ってきたxxで首飛ぶんだぞw
秘宝系の雰囲気っつーかw
>>544 助太刀屋助六撮ったときに脳梗塞の後遺症で言葉が上手く喋れなくなってたらしいし、もう撮るのは無理だったんじゃないかなあ。
>>540 おまいが
監督兼男優&脚本作ってSODに願い出ろ
少なくともDVD3本は買ってやる
辻馬車、シナリオは出来ていて、主演は仲代達矢だったらしい。
岡本夫人がメガホンとるとかいうニュースがちょっと前にあったような。
<主人公
おれは緒方拳をイメージしてた。
忍法帖が中国で翻訳されたらしいし、香港で映画化してくれないかな。
妖異金瓶梅を中国か台湾で映画化してほしい
渡辺淳一が恋愛の毛沢東とか言われて人気なぐらいだから
エロに対する理解はあるはず
映画になってくれなければ、ちくま文庫の明治小説を増刷してくれないかもしれない。
まだ読んでないものがあったのに。
せいぜい映画化されたのしか増刷されんよ
柳生十兵衛のドラマ、今日からまたやるらしいね。
和泉元弥が由井正雪だっけ
十兵衛七番勝負?あれ、ほとんど原作無視じゃないの?
津本陽でしょ?あんなバラエティーっぽかったかなあ、と。
>>558 原案になってる。
それに比べて、原作ってしていたSHINOBIは・・・
七番勝負は、ドラマを観てから原作を読んだら、その味気なさにびっくりしもうした。
>>558 第一シリーズでは原作になってた
好評だったので第二シリーズが作られる事になった時に、ハナシは別物だけど
登場人物の関係(十兵衛と一緒に旅する忍者)で原案になった
但馬守が幼い十兵衛に「竹刀をとれ!」と言ってたけど、
江戸時代初期に竹刀があるのかな?
ひきはだ竹刀と脳内補完
この時代あったのかしらんがw
練習で怪我をしないように
竹刀やなんかを考案したのは
柳生のだれそれだときいたことがあるようなないような
>>564 >>563のひきはだ竹刀なら
剣聖上泉信綱考案とされてるような小説はいくつか見た。
現在のカタチの竹刀は江戸中期に完成されたらしい。
博識やねー
マンガ「剣の舞」(岩明 均)で竹刀っぽいのが出てた。
「それは悪しゅうござる」って疋田文吾がカッコイイんだ。
スレ違いっぽいけど、柳生博って新陰流使えるんだろうか?
>>560 びっくりしもうした、と申したか。
>>567 伊勢守の有名なエピソードですね。自分で相手にせんで
弟子に相手させたけどそれでも全然歯が立たなかった。
でも、まあそういうのがあったから、石舟斎も後年印可
もらえたんだし。「われ、ついに君におよばず」とまで
言われてるんだもんなあ。感激したろうな。
>>568 「金色槌」という技の使い手だと聞いた事がある
>>567 あの疋田は、かっこいいよねえ。某ゲームであの漫画を基にしたイベントを作っている人がいて、嬉しかった覚えがある。
572 :
無名草子さん:2007/04/09(月) 22:04:51
信長って女装好きだったらしいね
驚いたよ
>>570 金色槌か、、、どんな技なんだろ。そういうものを現代まで伝えてるって
なんかすごいな。さすが柳生一族。
574 :
無名草子さん:2007/04/11(水) 22:27:45
ゴールデンハンマー知らんのかw
へ?ゴルディオン・ハンマーじゃなくて?(笑)
あぼーん
実際、中国が攻撃してくる事ってあるんだろうか、よくわからん…。
平和呆けしてるのかもなー。
安心しろ。
この国には伊賀も甲賀もいる。
>>577 中共の歴代首脳の言ってる事を調べるといいと思うよ。
日本という国は将来無くなるとか普通に言ってるし。
ドラクエ好きな同僚の台湾人は
唐、元、清などの異民族王朝=ガンガンいこうぜ
宋、明などの漢民族王朝=いのちだいじに
とか言ってた
しかし今の中国は経歴を見る限り
朝鮮戦争参戦、ベトナム侵攻、蒙古・ウイグル併合、チベット侵略、ソ連との国境紛争と
そうとう好戦的な国に入る
支那のくノ一に「盾の船」の奥儀書を、まんまと盗られた。
取り返せるか、服部。
>>580 チベットで散々、奪うの犯すの殺すのして、ダライ・ラマが世界を回るのを妨害しているくせにな。
正直、チベットと李氏朝鮮は平和ボケして酷い目にあった国の典型。
幕末日本は目覚めるのが瞬速だったので何とかなった。
みんな釣られすぎ
586 :
無名草子さん:2007/04/15(日) 13:55:02
明治初期の人が俊才ばかりで助かったね、ほんと。
坂の上の雲を目指して歩んでいたからね
588 :
無名草子さん:2007/04/16(月) 02:05:32
上手いなあ
589 :
無名草子さん:2007/04/19(木) 16:00:48
不戦日記
当たり前だけど、まえがき・橋本治の解説のほうが文章うまいな
それでもあの年齢であの文章書けるのはすごい
そもそも人に見せるつもりで書いてたんじゃないしな
出版前に直しても限度があっただろうし
21年の11月頃からいきなり躁になるよ
593 :
無名草子さん:2007/04/21(土) 18:29:54
女を知ったんだろう
なるほど
595 :
無名草子さん:2007/04/24(火) 16:12:04
いや、ヒロポンだ
>>590 しこたま読書してたのがプラスになったのかな
597 :
無名草子さん:2007/04/25(水) 02:22:15
大量万引きしたくらいだからな
そうなの?
そんな事やってたんだ…
600 :
無名草子さん:2007/04/26(木) 01:42:40
まえもあともある
601 :
無名草子さん:2007/04/26(木) 03:00:21
今、不戦日記って講談社文庫だっけ?
602 :
無名草子さん:2007/04/30(月) 10:40:52
しらねえ
それしか持ってないけど
警視庁草紙ってNHKでドラマ化されたそうだがあの悲壮なラストまでやったんかいな?
「明治十手架」「北の果ての獄」他メディア化するなら出崎統にアニメして欲しいな。
壮絶な漢(女もヲカマもいるが)の死闘を出崎の止め絵で見てみてぇ・・。
>>603 した。ただし、予算の都合でこじんまりとはしていたけどね。
出崎のアニメというのは思いつかなかったな。面白そうだ。
ちょっと補足。
西南戦争に出征する主人公(狂言回し)と見送る女、というラストは確かに原作通りだったが…
わざわざナレーションで「主人公は生きて返って女と幸せに暮らしました」というご親切wな説明入りだった。
原作では明らかに生きて返ってこないという描写なのだが…NHKのダメっぷりを感じた。
>>605 うわぁ。NHKでそんなら
>>603のTVアニメ化はもうテレ東(京)の深夜しかないじゃん、て、萌全盛だしなぁ・・・・・。
映画化・・OAV・・・・企画通るか??。
>「主人公は生きて返って女と幸せに暮らしました」というご親切wな説明入りだった
mjk なんでそんな余計なことするんだ?
自分はあのシーンは何度読み返してもウルっとくる。山風の文章技巧が炸裂してる。
「徳川の侍が出陣するんだ。おまえ達も幕臣の娘だろう、にっこり笑って送り出してくれ」
あのラストのおかげで警視庁草紙は明治物の中で一番好きなんだけどなあ。
この前初めて「抜刀隊の歌」をCDで聴いたんだが、すごくメロディーが把握しずらかった。
西洋音楽に慣れてない明治時代の日本人なら尚更じゃないのかな。
当時の人はどんな思いで歌っていたのかね。
あのナレとテロップは全部完成した後で取って付けたような感じがする。
ちなみに再放送で見たけどあれさえ除けば結構好きなドラマです。
>>606 舞台が江戸初期とはいえ『バジリスク』は原作に相当忠実だったから、アニメの方がまだ期待できるかもしれない。
ただ、明治ものは企画が通る可能性がほとんどないような気がする…
江戸以前なら時代劇のセットを使いまわせるけど、明治時代は西洋東洋がごちゃまぜだからねえ。
そう考えると銀座煉瓦街を登場させたからくり事件帖は結構頑張ってたと思う。
アニメなら煉瓦街でも蒸気機関でも熱気球でもばっちり描けそうだなあ
よくわからんが、ビルの町に車が走ってるのを描くのと手間はそんなに違わないよな?
バジリスクは、もちろんアニメそれ自体も良かったが、せがわまさきの漫画が驚異的な良作だったからこそ成功したのだと思う。
明治ものも誰か才能豊かな人に漫画化してもらえれば映像化の道が拓ける…かな
確かに描く手間は変わらないかもしれないけど、
企画自体の通りやすさは「時代劇・忍法帖>>>明治もの」だと思う。
でもどこかで通ってくれないかな…という期待はある。
バジリスクの成功についてはその通りだと思う。アニメスタッフも変なオリジナル入れなくて偉かった。
「エドの舞踏会」は実写で見たい
明治の元勲とドレスを着たその夫人たちが鹿鳴館でダンス
実際にダンスしているシーンは殆どなかった気もするが
明治ものは忍法帖に比べたら地に足がついた話だから、映像化すると地味になるな
「夏というこの少女こそ後の樋口一葉である」とかナレーションが入っても「ふーん、それで…?」ってことになりそう
614 :
無名草子さん:2007/05/08(火) 16:05:25
映像化するならそういうのは外した方が良いね。
あれは小説だから成立する。
>>613 『妻たちの鹿鳴館』と題したテレビドラマになっている。TBSで1988/10オンエア。
捨松は片平なぎさ、ほか大原麗子、小林桂樹、竹脇無我、池内淳子、山岡久乃、
佐久間良子の出演。製作・石井ふく子、脚本・宮川一郎、演出・鴨下信一。
のち石井ふく子は、若尾文子の伊藤梅子を主役にした舞台も同じタイトルで上演。
それ以外に、八千草薫や水谷良重が捨松を演じた舞台もあり、こちらのタイトル
は『エドの舞踏会』のまま。
あー、なんか帯カバーに女優の写真があったような記憶が。
617 :
615:2007/05/10(木) 16:19:52
追加情報。
今年12月、名古屋・御園座で『エドの舞踏会』上演決定。
主演・三田佳子、池内淳子、脚本・大藪郁子、演出・石井ふく子。
今回は原作タイトルのままで上演。
>明治の元勲とドレスを着たその夫人たちが鹿鳴館でダンス
するシーンが舞台映え
戦中派と冠のついた日記は昭和27年まで刊行済み。
育児日記名目で昭和29年〜の日記も発売中。
この間を繋ぐ日記が発売される予定はあるのでしょうか。
619 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 10:46:43
医大いくなんて頭よかったんだなあ
今も名門だろ
なんじゃその素朴な感心はw
まあ、怪物だよ。あの爺様は。
伊藤一刀斎みたいだな。
とすれば、十兵衛は菊地秀行あたりか。
聖跡桜ヶ丘に山田風太郎が住んでいたと知ってビックリ
俺の家の近くじゃん。ちょっと嬉しい。
622 :
無名草子さん:2007/05/16(水) 23:22:12
地球46億年の中で生きた時代ならもっと近いだろ
これが山風の小説の中なら、山風と
>>621 はバリバリ遭遇してるよ
二作読んだだけの山風初心者だが魔界転生でいきなりカタカナ英語はやめろ
ちょっぴり萎えただろ
文句はあの世で言ってくれ
>>624 あのくそまじめ白土三平だって、忍者漫画のセリフで「それはジェスチャーだと思うよ」とか書いてるんだ、固いこと言うなw
>>624 何に引っ掛かったんだろうか? 章のタイトル「ゲームのルール」かな。
これを読んで、メートル法を使っていることに触れていた解説があったなと思って探してみたら、
浅田次郎が書いていた。
自分は、昔、山風の文体が好きになれなかったんだけど、今となっては何でだったんだろうと不思議でしょうがない。
自分のようにあとで後悔しないためにも、読み続けた方が良いですよ。
あ、別に読まないとは言ってないか。
古本屋で『不知火軍記』を買った。
まだ読んでいないけど楽しみ。
山風のキリシタンもの好き。
「甲賀南蛮寺領」なんて、面白かったなぁ
630 :
無名草子さん:2007/05/24(木) 09:30:06
あれはおちが素晴らしかったね
うわーやられたって思ったもん
甲賀の所領に南蛮寺が建立されたという歴史的事実から、あれだけの
プロットを創り出す山風マジック!
あれはたしかにすごかった!
>>620 菊地を十兵衛とするなら、山風は上泉伊勢守では?
634 :
無名草子さん:2007/05/29(火) 20:22:42
不戦日記の解説で、親子の愛がわからないのに語る云々で四十年後に本当に起こったことは何?
>>619 大学に行くこと自体「頭のいい人」のすることだったが、
その中では理工系がネ申で、医学部はそれ程でもなかった。ハズ
一般認識の神は法学部、理工系は頭のいい変わり者、ってかんじだな。
医学部はお医者様の卵だから、頭が云々よりも、ある種人格を備えた人
として敬意を集める対象だね。
637 :
無名草子さん:2007/05/30(水) 21:51:32
工・法・医か
学徒動員でも、まず文系から先に徴兵された。
国家には「死んでもあまり惜しくない」人材なのだろう。
最後は理工も徴兵されて、医学生だけ残ったんだっけ?
よその国だと理工系は軍事施設で暗号解いたり兵器作ったり核作ったりしたそうだが、日本はどうだったの?
戦争に関係ない自分達の研究して、軍人だけが指揮してたみたいなイメージがあるけど
教えて博学多識のひと
そっちの方は知らないけど、関連話を一つ。
軍部は太平洋戦争が長期化することに備えて、天才少年ばかり
集めたクラスをあちこちに作っていた。
その中には少年時代の伊丹十三や筒井康隆が入っていた。
伊丹十三は、たしか山風がエッセイで親の伊丹万作と比べて
「万と十三の違いなだけはある」とかって書いてたな。
いくらなんでも言いすぎだと思って爆笑したよ。
久しぶりに『エドの舞踏会』読み直してるんだけど…
何というか、すごく「優しい」ね。
もちろんただの甘えた優しさではなくて、裏に恐ろしいものを含んでもいるんだけど。
若き日の山本権兵衛と、萌えキャラ(?)の大山捨松という狂言回しコンビもかなり斬新だと思う。
643 :
無名草子さん:2007/06/09(土) 22:46:08
>>641亡くなった祖父が言ってたけど、第二次大戦中たしか東海大を作った逓信系の超有能な技術者を二等兵として動員してたりしたらしい。
内閣の方針に反対してたとはいえ技術者の使い方は微妙だと思う。
士官学校出てなきゃ、まず二等兵からという建前だそうな。
大卒も小卒(で良かったっけ)も平等というある意味民主的な組織。
645 :
無名草子さん:2007/06/11(月) 14:30:42
フランスはすでに士官なのに
グランゼコール出てたら
今日大河ドラマに謙信が出てきたので、ふと「くノ一紅旗兵」を読み返した。
これと「叛旗兵」で前田慶次郎を知ったので、後の隆慶一郎だっけ?あれと、
その漫画版「花の慶次」に違和感を覚えた。
角川文庫版「くノ一紅旗兵」のカバーイラストはヨイ。
あーわかる。私も初めて知ったのは「紅旗兵」でした。
「花の慶次」は知らなかったけど、「戦国BASARA 2」をやってびっくりした。
ていうかあのゲームほかのキャラ造型もなんか笑えるけど。
紅騎兵だったっけ…失礼
あれは歴史ゲームじゃなくて腐女子向けのキャラゲだからな、時間と空間を無視してるし
無双でぎりぎり歴史ゲーム
というより花慶のタイトルを決めるとき語呂が悪いから慶次にしただけなのに
他のもんにでてきたときにも慶次だと、慶次郎か利益とか利太のどっちかにしろよとおもう
BASARAはあの内容で、かつ妙な所で史実からネタを持ってくるから困るw
651 :
646:2007/06/19(火) 12:15:21
>>648 あー、オレもスで「紅旗兵」って書いてたよ。
>>640 遅レスだが…
筒井康隆は、ハイヒールが司会の関西ローカルの番組で
チュートリアル.ブラックマヨネーズ.たむけん.江川達也等といっしょに
レギュラー出演しているんだが、
その番組でIQとかEQの話になった時の筒井康隆の発言
大体のニュアンスは以下のような感じ
IQがxxx以上(忘れた)の人間を集めたクラスに居ったけど、
あんなもんあかんで、クラスメートでまともなん2,3人や、
俺がまとも言うかまぁ小説家やろ、もう一人xxx(忘れた)になりよった奴がおるけど、
後は犯罪者になって捕まった奴とか、おかしなった奴とか、自殺したとか、行方不明とか、
ほとんどそんなんばっかり、あんなもんあかんで
アメリカアマゾンで英語版柳生の表紙がうpされてたよ
甲賀の評判がよかったのか漫画よりさきに英訳されるとは意外
>>653 漫画版の表紙しか出てこないぞ。
勘違い?
画像はマンガ版の画像っぽいけど
詳細がcomicじゃなくてpaperbackになてるから小説じゃないの?
ページ数をみるとやっぱりマンガっぽくもあるけど
作者に masaki segawa ってあった気がするんだけど
ドイツ語と英語で出てるんだ・・・すごいね。
表示がバラバラで、著者名に山田風太郎の名前しかないやつもある。
でも表紙をみると、英語版は「画:バジリスクのせがわまさき」みたいなことが書いてあるし、
ドイツ語版も「art: masaki segawa」ってあるから、中はコミックでしょう。
どっちも「MANGA」って文字が入ってるし。
あ、すみません、自分はamazon.co.jpで検索しました。
comではたぶんドイツ語版は出てこないと思います
漱石の倫敦塔の英訳版の巻末におまけで黄色い下宿人が載ってるんだが
そこに配置するのは壮大なネタバレだとおもうんだ
村上春樹や吉本ばななでも一般の外国人はぎりぎり聞いたことあるかな程度で
いわんや漱石なんてふつうは知らないだろうから仕方ないけど
英訳で、『忍法天女貝!』とか『女人袈裟!』をどう訳しているのか気になる…
まあ、女人の貝はいいとして、袈裟はどーするのだろう…
英訳した奴、偉いなぁ…
天女貝は柳生忍法帖では出てこないのでは?
あれはくの一と八犬伝にしか出てこなかったような
穴開き(=アナフィラキシー)はどう訳せばいいんだろうか
663 :
無名草子さん:2007/06/27(水) 10:23:20
そのまんま
NINPO ANAHIRAKI で良いんじゃないかな
海外版のNARUTOでも術の名前がそのままローマ字に置き換えられてるらしいし
民俗学か何かの術語でウテルス・デンタータ(歯のある女陰)ってのがある。
あれは使えないかな?
でも向こうののやつからしたら「Ninpou Utels Denterta!!」 とかやられるより
>>663のほうが忍者っぽくて好まれるんじゃね?
山口県光市の母子殺し。あんなところで魔界転生なんか持ち出すな!
山風の面白さに触れたなら人殺しなんかしてる暇ないけどな
読んでないんだよ。
だって読んでたら逆におかしい。魔界転生ってそんな術じゃないだろ。
死刑になった後、被告自身が魔界転生でこの世に復活するために種を仕込んでおくっていうなら判るけど、どっちにしろ母体を殺してしまってるんじゃ意味がない。
だいたい倫理も論理もあったもんじゃないね。
人を殺す度に復活の儀式をすれば、それで罪が軽減されるってんじゃ
この社会は大変なことになっちまう。
頭おかしいふりして罪軽くしようってんじゃないかな
犯人の頭はおかしいといえばおかしいのは確かだが
罪が軽減されるべきおかしさじゃあないな
犯人の頭もおかしいが、弁護士どもはもっとだろ。
魔界転生とか、あいつらの入れ知恵だろ。もろ深作映画版世代じゃん。
頭蓋の中に何飼ってるか知らないけど、少しは脳細胞があったほうが良いらしいと聞いたんだが
あの弁護団って、あの麻原死刑囚の弁護もしていたというのは本当ですか?
原作読んでないし、映画もうろ覚えなのは確かだな。
21人は自分の女房子どもを殺した奴でも弁護するんだろうな。エライな。
>>672 弁護団っていうか、安田弁護士がやってた
あいつらは死刑を廃止したいだけだからタチが悪い
何やったって死刑にならないのが解ってるから、未成年が暴れ放題なのに、
全年齢それにする気か? 怖くておもてを歩けないぞ。
死刑廃止のためなら人殺しすらやりそうだよな
被告が証言した魔界転生での復活の儀式というのは
本当にそういう記述があるのでしょうか?
どうぞお教え下さい。お願い致します。
買って読んでください
>>678 被告が証言したような記述はない
死姦して女を生き返らせる忍法じゃなくて
自分の人生に後悔がある現世への未練をもった死に際の男が
こころから恋しいと思う生きている女と性交することによって
その女の身体を媒体に男自身が胎内で転生し
この世に残した未練を晴らすために倫理道徳のない魔人として化して復活する忍法
天草四郎の黒幕 森宗意軒が、自分の指で候補になる女体を淫することで、
忍胎(だったかな?)をこしらえる。そのつど指を切り取るので、転生衆の
上限は10人。宗意軒は映画では省かれ、天草四郎がメインを張ることが多い。
忘れてはいかんのは、忍法魔界転生には条件が二つある。
まず「並はずれた能力・技量を持っていること」、そして「死に及んでなお女人と交わる気力・体力があり、まだ死ねないと思っていること」。
どちらも、常人には不可能なことだ。
あの連中も常人じゃないけどな
常人ではないが「並はずれた能力・技量」を持っているわけではない。
不完全な法の隙間に湧いた蛆のようなものだろう。
忍法魔界天生は「女を犠牲にして男が復活する忍法」であって
被告が言ったような「女を生き返らせる忍法」ではない
でも、被告・弁護団に転生した魔人のように倫理観が欠落してることと
自分が生き永らえたい(死刑を回避したい)という強い執念は
共通している
精神鑑定で精神異常と判定されれば死刑には出来ないから
それを狙っているのだと思う。
実に姑息な手段。早ぇとこ死刑になって、いんふぇるのへ旅立ってほしい。
精神異常は無理じゃね?
10年近いだろ?犯行あってから。当時馬鹿な手紙も出していたし。
犯行当時ではなく、現在の時点で精神異常と判断されれば死刑にされないの?
麻原並に佯狂を装えば、少なくとも審議は進まなくなるのでは?
犯行当時に心身喪失だと無罪
犯行当時でなくても判決時に心神喪失だと死刑判決は出せない(一等減免)
死刑判決が出ても狂ってしまえば死刑執行は出来ない(麻原がこれかどうかで揉めている)
だったかな?うろ覚えなので自信ない・・・
明治物では絞首刑VS斬首刑の構図がよく登場するね
あの犯人は是非とも山田浅右衛門に斬首してもらいたいな
でもドラえもんを同時にだしてくれたからいいようなものの
魔界転生だけだと本気で誤解されかねなかったような気がする
ブームのころは悪書といわれて90年代以降はVシネのせいでイメージが悪いから
ドラえもん発言なしで
「くノ一忍法帖の妊婦をレイプするシーンに影響されてやった」
とかだったらマスゴミもくいついてたかもしれん
691 :
無名草子さん:2007/07/05(木) 04:29:14
確かにね
死刑執行当日 「最期の願いです セクスさせてください」 とか言うんだろうか
ま 実際に本読んだ事あるのは弁護団の誰かなんだろうが
>>693 読んでるかねえ?せいぜい深作の映画じゃね。コメントから察するに
とりあえず基地外弁護士どもは『牢屋の坊ちゃん』を100回音読しておけってことだ。
恩赦についての見解は秀逸の一言に尽きる。
被害者の旦那さんには
「正義は虚であっても、それをつらぬいて一生を終えれば、その人の人生は実となる。
決して虚とはならん」の言葉を伝えたいな。
いや、あいつらには惨たらしく死んで欲しいけど。
39.Posted by 2007年02月04日 22:07
山田風太郎と血縁関係にある俺は勝ち組
最近、たまたま伊賀忍法帖→くの一忍法帖→魔界転生の順で読んだら
上手いこと綺麗に話が繋がった気がして、一人で勝手に感動した
実際は一作一作パラレルワールドなんだろうけど
伊賀とくの一の繋がりって?
鍔隠れってことかな。
甲賀→くの一は繋がっていたよね
>>699 あう。伊賀→くの一は、単に年代順、ってだけ
伊賀ラストで柳生太祖・石舟斎が誕生(ついでに根来僧との因縁も)
くの一ラストで由比正雪と頼宣、そして徳川宗家との間の因縁が暗示されて
んで魔界で柳生の正統たる十兵衛と正雪・頼宣の争いが勃発と
これなんて3部作?みたいな
>>696 それって、ああいう立場の人にかける言葉とはちょっと違わない?
作品同士につながりがあるとおもわれる記述のあるものもあるけど
基本的に別個の話で同一世界ともそうでないともいいきれないし
短編も入れると矛盾したりする
ただ、近代兵器と剣聖と聖女と超人忍者という構成要素と
日本史という根幹部分が共通してるから同一世界とみても間違いではないと思う
あとどうせなら年代順ではないけど登場人物がかぶるから
甲賀→柳生→くノ一→魔界という流れのほうがよかったようにもおもう
伊賀にでてくる上泉たんや果心居士は剣士伝、信玄、海鳴りなどにも関わってくるよ
703 :
無名草子さん:2007/07/14(土) 00:43:45
へー まだ本出せるほど未収録が残ってたんだ
いや。
少なくとも少年物はほとんど刊行されていないはずですよ。
「叛心十六歳」は魔界転生の前日譚という事でよろしいか?
河出書房版の忍法帖はどうなったんだろう…まだ待ってるのに。
打ち切られたと見るほか無いね
Shinobiのせいかな
>>707 日下氏の書き込みによると
「河出は無理そうなので忍法帖は他の文庫にプレゼンしています。」(at 2006.12.30)
だそうです。
河出で出した時代劇漫画大全(とかなんとか)にナルトはあってもバジリスクが無視されてたのも
関係ありげ?
忍法帖続刊がぽしゃったのは確かにすげー惜しいけど、
信玄、外道、月影抄の三冊だけでも復活させてくれたのは感謝してるよ。
>>712 ナルトが時代劇ってギャグだろwww
パソコンや電柱はあるのに、通信手段は鳥とかだからかな
未完に終わったマンガの「甲賀改」もサイバーパンクのようで
人別帳の通信手段は無かったんだよな。
オレはどうにもそこが引っかかってイマイチのれなかった。
オレなんかチョロイからそこらへんをうまく誤魔化してくれてれば
騙されるのに。
ああ、結局未完になっちゃったんだアレ。
けっこう独自の世界で気に入ってたんだけどな。
話やセリフはほぼ原作通りであの絵だから面白かったんだけど。
717 :
無名草子さん:2007/07/22(日) 02:35:39
ゲオで「魔界転生」上下、各105円でゲト(^O^)ほぼ新品同様。ラッキー角川文庫なのは残念だけど。早速読むぞ!
>>717 うらやましい奴、あれを初めて読めるのか…
十兵衛先生はすぐ出て来ないけど、出てくればあとは一気に行けるよ!
>>717 ネタバレしてやる。転生した伊豆守が天草四郎をボコって終わり
720 :
無名草子さん:2007/07/22(日) 19:10:21
>>719 お前性格悪いな。しかも全然ネタバレになってねえしw
ラストの伊豆守対卜伝は山風一の名勝負だな
まさか精子を相手の刀の鍔元に飛ばして
その粘着力で相手の抜刀を防ぐとはな・・
凄いぜ、朴伝
>>720 ネタバレになっていないなら、別に性格悪くもないような
でも伊豆守が「俺は知恵伊豆。知恵伊豆なんだ。俺の知恵がくらえ」と、頭突きで卜伝を倒すシーンは感動。
まさか知恵伊豆が十兵衛からもらったラブリー眼帯をつけてスーパー
知恵伊豆になるとは思わなかったよ
40年前の作品とは思えねー
まさにカオス。
振られたからって理由で、十兵衛と戦闘中の四郎を爆殺したくノ一にはびびった
そこに逆ギレ気味のネパール人が乱入したもんだから、もう何がなにやら
十兵衛がパワーアップして千兵衛になった時は、本を取り落としたよ
怪人二十面相が四十面相になったんじゃないんだからw
そこまではいいさ。眼帯を外すと、死んだはずの柳生但馬守が眼窩の奥から
目玉のオヤジになって這い出した時は、正直ついて行けなかった。
目玉のオヤジはさすがに、フェレイラ神父の指チンコよりも吃驚したなあ。
正直、山風ファンを止めようかと真剣に悩んじゃったよ。
でも、あの後、目玉の但馬の活躍を読んで、本気で感動した。
まさか…アレがあんな複線になっていたとはな…
上巻の最後のページで十兵衛一行が男坂を駆け上がった時は焦ったね
「ここで打ち切りか?」って思っちゃったよ
髪切丸を跳ね返し、天草四郎を斬ったところで、読んでるこっちも
一安心したところで、まさか仁王像が割れて、一郎、二郎、三郎が
出現しようとは……! これだから山風は油断できんよ。
坊太郎の棒術は見事だったな
確かに「棒」とは呼ぶけどその「棒」を使うとは思わなかった
兵庫助の出番がカットされたり、宗矩が転生している最中にやられたり、武蔵の顔が宇宙と繋がっていたり、転生した四郎がまた転生したり、
虎無りそうになったり、爆弾小僧とか燃える人とか怪しい人がいっぱい出てきたりした時は驚いた。
石川賢版かよw
…合掌。
宝蔵院が岩のバケモノなのは
原作の碁盤のような体つきというのが元ネタなのかな
他にも九鬼谷にある書物に外道忍法帖に出てきた書があったり
あれで結構山風をリスペクトしてるあたりが侮れない>石川賢版
いや、賢ちゃん先生は普通に山風ファンだったから。
合掌。
石川賢先生、山風先生の後を追うように。・゚・(ノД`)・゚・。
石川賢が漫画版魔界転生のあとがきで言ってた大江戸忍法帖って何のことだったのかな
「MIROKU」もそうだけど、賢ちゃんの描く忍者合戦は奇妙キテレツな術者がかっ飛んでいてホント面白かった。
山風リスペクタ−は大勢いるけど、山風テイストを一番忠実に再現しようとしていたのは、賢ちゃんかも知れない。
賢ちゃん版の「十兵衛死す」、連載がきちんと続いていたら、どんどん忍法帖のキャラが登場して、すごいことになったんだろうな
745 :
無名草子さん:2007/07/27(金) 04:14:11
甲賀しか知らない俺にはおまえらのいっていることがネタかどうかわからねえ
>>745 読めばいい
大抵の図書館にはあるはずだよ
俺も石川賢は読んだことないけど
ここででたネタがむちゃくちゃすぎてワラタ
みんな原作についてはほとんどウソのネタバレしかしていないのに、
石川賢版についてはありのままを語っているだけなのが何とも…w
石川賢版はまともにネタバレしても、読後感想にあまり影響がない。
読者の想像の遥かに上を行くトンデモ系だから(褒めてるのよん)
事前に文章で知っていても、その衝撃度は弱まらない。
文章で内容を知ってもそれ以上に絵の迫力が凄いもんなあ
山風先生は、「魔界転生」の時はまだご存命だったよね。
「十兵衛死す」の時はお亡くなりになってたと思うけど。
賢ちゃんのアレンジをどう考えていたんだろうか?
叛旗兵を中盤まで読んだんだが
武蔵と小次郎に何させてんだwww
麻雀
>>751 「柳生十兵衛死す」漫画版1話は日下三蔵さんが山風先生に送ってたから
ひょっとしたら見てると思うよ。けっこう好意的な感想だったかと記憶してる。
どこかのスレで読んだが「十兵衛死す」(BJ連載)の
連載開始前号にBJ誌上で対談をしていたらしいが
内容は知らない。
それは、かなり読みたい
「すごいね、これは」とか言ってたと思う
風太郎「原作よりも面白いな」
山田風太郎と石川賢のとりあわせなんて、すごすぎる。
石川賢も本望だろうな
霊界というものがもしあるとして…
石川「お待たせしました!ぜひ合作しましょう!」
山田「疲れるからいいよ」
新かぐや姫と誰も私を愛さないに萌えた
幻妖 山田風太郎全仕事ってどうよ?
あまりお薦めできない
765 :
無名草子さん:2007/08/01(水) 17:22:29
言うなよ・・・買った俺はどうなるorz
767 :
無名草子さん:2007/08/01(水) 22:35:08
レス無いねえ
スレストの際に言うべき一大事はなし
旅人国定龍次がすごくおもしろかったんだが
それは良かったね
そ、そ、それは。よ、よ、良かった。
773 :
終戦記念日@戦中派不戦日記:2007/08/15(水) 10:38:03
179:無名草子さん:2007/07/18(水) 00:26:43
>>173 NHKの山田風太郎特番で、司馬と風太郎の明治時代を舞台にした小説で
同じ舞台が出てくるらしいんだが、
そこで司馬の風俗考証がおかしい(風太郎の方は完璧)という話はあった。
番組中では「意図あって変更したのだろう」と表現していたが。
まあ本当に意図あって変更したのかもしれないけどね。
『同日同刻』を読む。つくづく名著だと思う。
事実を並べただけと抜かした批評がどこかにあったが、
選択の絶妙さがわからないらしい。
『同日同刻』。12月8日に戦争がはじまって、作家連中も
「新しく生まれ変わった様な思いがする」とか書いてるなか、
幸田露伴だけが「若い人たちが気の毒だ」と悲しんでいた
というのがすごく印象に残ってるなあ。
>>774 >事実を並べただけと抜かした批評
…なんというか絶句するよ。
その思いつきと膨大な資料を集める苦労や整理・取捨選択の
難しさとかそういうのは想像できない人なんだろうな。
「臨終図鑑」もその人にかかると事実を並べただけ、になるんだろう。
なんで地屏風をするとお蛍とセクロスしても死なないかわからないんだが…
>777
いや、死なないために使ったんじゃないよあれは。
地屏風は騎乗位で男のプライドを立ててやるための忍法だから。
親兵衛が死ななかったのは、元から生命力が異常に強かったから。
地屏風はもともと方向感覚を狂わせるだけの忍法だけど
親兵衛が使ったときは術者の素質のせいか
自然現象にまで影響を与える超絶忍法になってた
作者としてはそれが忍法「狂」の演出
毒女とやっても死なない方法っていくらでもあるよね
そうとわかっていても接吻をせずにはいられない男心
782 :
無名草子さん:2007/09/03(月) 16:58:25
あんまり山風と関係無いけどカムイ外伝が映画化するらしいね
783 :
無名草子さん:2007/09/05(水) 03:07:55
懐かしき風太郎先生・・・
橋本治は「涅槃に入られた」と追悼文を
戦中派不戦日記の文庫版解説を
書いた橋本治は風太郎先生から感謝をされたらしい
橋本治は山田風太郎をベタボメだよなあ。
講談社ノベル版の『くノ一忍法帖』の解説もよかった。
落ちるなあ これは
いや
俺が落ちよう
788 :
無名草子さん:2007/09/16(日) 00:09:11
全体像!全体像!
水牢!水牢!
秘仏開帳!秘仏開帳!
1番の萌えキャラは角太郎
角太郎の大馬鹿野郎の場面のテンドンはよかったな
794 :
無名草子さん:2007/09/20(木) 11:03:27
魔界転生って歴史上の実在の人物を貶めたり、
耄碌したジジイの連続腹上死ばっかで
つまんねー上に胸糞悪くなるクソ作品だな
途中まで読んで文庫本破り捨てた
ひとにはすきずきがあるからむりに読まなくていいよ
山風は好き好きがあるから、嫌いなら読まないでイイヨな。
てか、村雨様の御開帳を見たい。
797 :
無名草子さん:2007/09/23(日) 20:30:04
八犬伝が新書で手に入らないんですが
古本で探すしかないのかな?
確かに品切れになってるみたいだね
ネットの古書店とか回ってみれば結構あるんじゃないかな
800 :
無名草子さん:2007/09/24(月) 18:24:32
800 (`・ω・´) 忍法・鏡地獄
筒井康隆の短編集の解説をかいてるけどどんなの?
八犬伝読了(忍法ではなく馬琴の伝記込みの方)
一応のハッピーエンドだとは思うんだが、このやるせなさは何だろう
>>802 797ですが、八犬伝はどこで
手に入れましたか?
804 :
802:2007/09/29(土) 22:36:00
図書館です(高知市民)
朝日新聞のハードカバー
ご期待に添えないようですね
出版社に直接問い合わせて見たら?
結構売ってくれるみたいだよ
後クレジットカードあるならアマゾンのユーズド商品を買うとか
6月頃だったか、廣済堂の文庫のやつを書店で取寄せてもらったとき、
「もう在庫ほとんどないみたいですよ」と店員さんに言われた>八犬伝
手に入るといいね、面白かった(というか最後の辺はなにやら鬼気迫る
ものがあった)よ。
山風が馬琴大好きなのが伝わって来た
馬琴と北斎のコンビがすごくよかった。いい意味で凸凹。
…今なら二次創作になってたかな;年齢制限ありの。
>>808 八犬傳は確かに二次創作かもね
だが、忍法帖と比べたらエログロ表現なんて圧倒的に無かったと記憶しているけど
八犬伝といえば、馬琴が「さかさま」の鶴屋南北と対峙するところが印象的。
あそこは忍法帖のそれに劣らない、鬼気迫る「対決」シーンだ。
八犬伝の「欠点」は、実の世界が面白すぎて、虚の世界を読み飛ばしてしまうこと。
おれ、下巻(朝日文庫版)の虚の世界、ほとんど記憶にないわ。
>>810 俺の親父、虚の世界だけ読んでかっぽりやがった・・・
812 :
797:2007/10/09(火) 19:40:40
八犬伝、廣済堂のが手に入りました。
これから読もうと思います。
読み終えたら また来たいと思います。
皆さんありがとうございます。
お父さん、子供の頃仮面ライダースナックを買って……
カードを捨てたクチか?
814 :
無名草子さん:2007/10/16(火) 01:07:48
ほしゅ
風太郎先生のエッセイにたびたび出てくる
「チーズ肉トロ」、実際に作って食べてみました。
美味しかったです。
けっこう腹にたまるよなw
くノ一の百夜ぐるま
月影抄の銅拍子
のように忍法を披露したあとに忍法名をいうのがかっこよくてすき
818 :
797:2007/10/16(火) 20:05:29
八犬伝 読了しました。
八犬伝の話に興味があって読んだのですが
馬琴の苦労や、実の世界と虚の世界に対する
思いが面白かったです。
その前に読んだ甲賀忍法帖の解説に
隆慶一郎から山田風太郎に入ってくるみたいなことが
書いてありましたが、自分はまさにその口でしたね
皆さんは山田風太郎以外にはどんな作家が好きですか?
しかし八犬伝読んだあと、北方水滸伝読もうと思っていたのに
さらに風太郎が読みたくなりました。
特に柳生ものが。
長レス失礼しました。
最初に山風を知るのは忍法帖という人が多いだろうけど、そこから明治ものに行くかどうかが分岐点な気がする。
自分は筒井康隆が書評で『幻燈辻馬車』を誉めていたので興味を持って、読んで、以後ハマった。
好きな作家は故人なら幸田露伴とか大岡昇平、生きてる作家なら橋本治とか。
>>819 「乱れ撃ち涜書ノート」ですね。
ぼくもそれ読んだ。ラストの赤井と干兵衛の対決を
戦中派と赤軍派に喩えた部分に筒井康隆が苦言を呈したんだけど、
その比較こそあの小説のテーマであり、肝であるように思っていたので
少し違和感があったのを覚えています。
>>820 そうそう、それです。
苦言の部分は覚えてますけど、実際に読んだらそれほど気にならなかったですね。
でも、全体としてはかなり好意的な書評だったように記憶しています。
だから購読したわけですし。
ちなみに山田風太郎が筒井康隆に好意的なコラムを書いてたことを最近知りました。
えぐい下ネタ好き同士で相通じるところがあったんじないだろうか
「新宿コンフィデンシャル」単行本版に山田風太郎が解説書いてるよ
あと「涜書ノート」で「剣鬼ラマ仏」を絶賛する書評も書いてたな
>>820 おれは筒井康隆と同じであの部分は浮いてると思った
ま、人それぞれってことで
>>821 確か「自分(山風)の作品について、よく“アイディアだけだ”という悪口があるが、
誉め言葉だと思っている。筒井氏にも自分と同じものを感じる」という内容だったような。
山田風太郎が、筒井康隆読んで司馬遼太郎読んでないってなんかいいな。
「イヌが同族の臭いをかぎわけるように、作家も互いの作品は読まなくても
何となく“あいつはこんなものを書いてるだろう”とアタリをつける。だいたい間違ってない」
って書いてたw<山田風太郎
晩年のインタビュー本で、確か柴田錬三郎賞の打診を受け
「そいつよりおれの方が偉い」といって断った話が出てたような…
しかしその論点で行くと喜んでもらってもらえそうな賞は
江戸川乱歩賞くらいしかないのではないか。
山風が愛読、あるいは認めていた歴史、時代作家って誰なんだろう。
菊地寛賞は、電話口で泥酔してて断れなかったという説があるくらいだしなあw
19世紀のフランスの文豪たち(バルザック、大デュマ、ユゴー)にあこがれたってのは、どっかで読んだ。
日本ではどうなんだろ。『臨終図鑑』を読むと、中里介山や吉川英治はそれなりに評価してるように見える。
>>828 賞の類はうけないことにしてるのに酒の勢いでうっかり電話で了承してしまい
よくわからない間に菊地寛賞をもらうことになっていたんだっけw
ぐぐったら吉川英治文学賞というのがあるな
昔はエンターテインメント系の文学賞が少なかったから仕方ないけど
今だったら「甲賀忍法帖」が直木賞「魔界転生」が吉川英治文学賞
「警視庁草紙」が山本周五郎賞「人間臨終図鑑」が芸術選奨文部科学大臣賞
「誰にもできる殺人」が三島由紀夫賞「神曲崩壊」がトンデモ本大賞と
阿呆ほど賞をとりそうなんだけどなあ。
もしノミネートされてもぜんぶ辞退するだろ
>>833 これ光文社だろ。ミステリー傑作選のパブリシティだからな。
風太郎先生も断りずらかったのだろう。
「先生のミステリーの全集を出しましょう」
「あんまり昔のものは出してほしくないんだが」
「なにをおっしゃる。傑作揃いですよ」
「そんなにいうなら、まあいいよ」
「ありがとうございます。あっそうだ、ついでに弊社から賞をさしあげます」
「……好きにしなよ」
みたいな感じかな。
>834
山風に萌えたぞ!
>>827 柴錬って、「オレのほうが『忍法』って最初に使ったのに」と文章で書いて、
山風に「吉川英治のほうが先だよ」ってエッセイで返されてなかったっけ?
そんないきさつもあるので断ったのかも
>835
エッセイや対談集読んでても萌えるよ!
山田風太郎のアフォリズムといえば「臨終図鑑」にたくさん載っているが
やっぱり「幻燈辻馬車」、「花魁自由党」の結びの一文にとどめを刺す。
人の世に情けはあるが、運命に容赦はない。
あまりにも格好よくて、読むたびに震える。
昭和前期の青春という本が出るけどこれはなに?
未収録エッセイ集の二冊目かな
未収録エッセイ集買いたいが資金の関係で難しい
まっこと運命に容赦なしorz
>>841 四日ぐらい昼飯抜いて買え。エッセイ集は古本屋とかでは中々見つからないぞ。
俺も忍法相伝73とエッセイ集を除けば大体はそろってきた。
だけど、忍法物以外の時代ものは文庫化も単行本化もされて
ないものも多そうだから、前途は多難だ。
844 :
842:2007/10/26(金) 14:54:09
先ず隗より始めよ、と言うことで「昭和前期の青春」買ってきました。
とりあえず日下さんありがとう〜!
日下さん、いい仕事してるね。もっと、幻の作品をどんどん発掘してもらいたい。
>>843 徳間文庫の時代小説集が、途中で止まっているのが痛いね。自分はエッセイまで読むつもりは、あまり無いけどね。
>>843 >>846 廣済堂とハルキ文庫でほとんど文庫化されていないか?
今だと新刊は無いだろうけど…
廣済堂文庫のは刊行時に買っといてよかった。
文庫は絶版にならないようにしてもらわんと困る。
いつでも買えるという安心感がほしいね。
あと少しレアだけど旺文社文庫な。
徳間文庫版が再開されない以上
旺文社文庫と廣済堂文庫はマーク
しといた方がいいかも。
旺文社文庫収録作品は他ので手にはいるから一冊も買わなくても大丈夫ですよ。
ただし、徳間文庫と廣済堂文庫はそこにしか入ってない作品があるから避けられない。
徳間でしか読めないのって「邪宗門頭巾」だけじゃね?
>>843 未収録作品なんてほとんどないだろ
集英社もいくつか出てたな
「幻妖桐の葉おとし」なんかは、集英社かハルキでしか手に入らないんじゃ?
「幻妖桐の葉おとし」はあずみの原型かもしれんな。
ところで今、げんようが現用になってしまうので、
幻とあやかしで書こうとしたら、
「彩夏氏」
というのが出た。意味を知りたいわ! まったく・・・
854 :
無名草子さん:2007/10/29(月) 03:09:03
下がりすぎage
山風にハマった頃、近所の古い本屋で廣済堂文庫買い占めたな
それから数日後、その本屋は閉店し、それ以降はどの本屋でも山風の廣済堂文庫
は見かけない
山風好きになったタイミングがもう少しずれていたら、と思うと、((;゚Д゚)ガクガクブルブル
>>853 小松彩夏あたりが好きなんじゃない?
>>855 地味な探索を続けている身としては羨ましい。「長脇差枯野抄」「ヤマトフの逃亡」が廣済堂では見つからない。
もう何年前になるか、東京都T市の古本屋で集英社文庫「秀吉妖話帖」を見つけ
レジに持っていったところ、店員の兄ちゃんが
「山田風太郎って、映画の魔界転生のひとですよね」と話しかけてきた。
同好の士だろうかと思い、会話に応じていると
「あれって麻生久美子出てますよね」
「クララ役ですね。いいキャストだと思います」
「そうなんスか。よく知らないけど」
「?」
「ぼく麻生久美子のファンで、彼女の地元の千葉まで行って
卒業アルバム見てきましたよ。いやあ、可愛かったなあ」
――変態じゃねえかよ!
同日同刻の1945年5月編なんてのがあったとは。
エッセイ集を買いなされ。旧制中学時代の文章も読めるぞ
つまり頭のいい人は中学生時代からそうだっちゅう話orz
といっても旧制中学の中でも、いまでは高校生の年代の頃だけどね。
勿論高校生にしてもとんでもない文章力だと思う。
上手いんだけど、この頃からひねくれてるなあとは思う。
小説と違ってこういう文章は探し出すのも大変だろうに、これだけ集めて出版にこぎつけた
日下さんに俺はもう足を向けて寝られません。
雅楽の5巻も楽しみだわ。
俺は山風の文章が好きなんだけど、大概の作家って、最初の頃は文章が下手で、
やがて上達していく人が多いのに、山風に限っては最初から文章が上手い。
やっぱこればっかりはセンスかね。凄いな、山風。
もちろん才能もあるだろうけど、若い頃の古典や名作の濫読を自分の文章に取り込んでいるって感じかな。
たとえば他の時代小説の大家の文章、確かにいいんだけど、今読むと古い…
山田風太郎は今読んでもあまり違和感がない日本語。
むしろ今の若い作家の方が違和感がある。
ラノベとかね。
ラノベやケータイ小説、これからはあっちが主流になっていくのかも。
きっと、オレよりも前の読書子が感じていた悲哀というのは
たぶんこんなものじゃないのか、なんて思うよ。
例えとして相応しいか判らんけど「今の若い者は…」ってやつかね。
古さのない文章のファンにもカビが生えるか
まともな文章が書けない若いやつなんてスルーすればいいよ。
870 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 14:16:34
「妖異金瓶梅」(美しい字面だよね)の中古本が100円で売られているのを頻繁に見かける。
そのたんびに、つい買いたくなってしまうんだよな。すでに2冊持ってるのに。
871 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 17:43:06
昭和19年姫路の連隊に徴兵検査に行ったんですってね。
私の実家がその連隊のすぐそばで、今は県立高校になってる。
陸軍刑務所なんかもあって、お城の周りは、当時連隊がほとんどの
場所を占めてたんだよなあ。
私のおじいさんも姫路の連隊所属で父は面会に行ったこともあるそうな。
うちの近所の古本屋には岩谷書店の厨子家の悪霊が3500円で売ってるよ
その本屋は流石だ。
安くも高くもない。
適値ってやつ。
>>873 そうなんだ。yaoo auctionで眼中の悪魔が10万円でentryされてたので、すごく安いのかと思ったよ。
風太郎でいちばん怖い話はなにかな
三国無双みたいなシステムで風太郎無双出れば絶対買うのに。
おげ丸最強みたいな。
まず造型で賛否両論
次に身体欠損
最後にエロ
エロは表現しようがないな
879 :
無名草子さん:2007/11/10(土) 23:37:39
光文社の山田風太郎ミステリー傑作選全巻新品購入した。とりあえず『誰にも出来る殺人』読了。いきなり面白い。先が楽しみだ!
>>876 最強の一騎当千キャラはミカエル厨子丸
ついで上泉伊勢守その次におげ丸、無明
881 :
無名草子さん:2007/11/11(日) 08:21:03
>>880 「海鳴り忍法帖」や「室町御伽草紙」の剣聖は、微妙にヘタレ。
先にSHINOBI見ちゃったんですが、
今から忍法帖読んでも楽しめますか?
SHINOBIは見たことありませんが、今までの評価を見る限りでは全くの別物なので十分楽しめます。
>>879 1巻は誰にでもできる殺人以外はたいしたことなかったな
一巻は大抵そんなもんだ
誰にでもできる殺人と間違われやすい誰にもできる殺人
>>882 風景がきれいなので、環境映像として楽しめます
美男美女なので流して見る分にはいいかも
889 :
無名草子さん:2007/11/14(水) 15:30:08
怪異投込寺が古本屋にあった
これ絶版か
じゃねえの?
30にして風太郎センセに目覚めてしまいました。
いやー最高ですね風太郎センセ。
なんかイロモノ的イメージがあって食わず嫌いだったんだけど
こんなに素晴らしい大作家だとは。。。
忍法帖見たあと厨子家のなんたらという推理小説読んだんだけど
お笑いが混ざってると思ってるんだろーとかおもってたら本格的で驚いた。
先生御自身は推理小説は上手くないと謙遜しておられたらしいですが
私は大いに楽しめたので他にも読んで見たくなり古本屋へ。
短編集(かなりぶあつい)があったので早速手に取り開いてみたら
最初に目に飛び込んできたのが
『うんこ殺人事件』
周りに人がいるのに噴出してしまいました。
毎回毎回良い意味で裏切られ楽しい限りであります。
>>891 風太郎先生はいい意味でイロモンで大作家。
日記エッセイ小説みんな面白いなんて凄いことだ!
ほんと今まで読んだ本、1冊としてツマラナイのないからなー。
895 :
無名草子さん:2007/11/22(木) 23:57:05
それはないだろ。駄作もあるぞ風太郎。
武蔵野水滸伝のことかーーーーー
魔天忍法帖のことかーーーーー
忍法相伝73のことかーーーーー
おれは読んどらんわーーーーー
でも、駄作発見するとホッとする。
「ああ、完璧超人じゃないんだ」って。
公式認定された駄作は73のみ(P)だが
確認するのは一苦労。
駄作系は書いてるうちにやる気がなくなってったんだろうなーと感じられるのが妙に笑える
武蔵野の後半なんか地の文でそんなこと言ってるし
忍法相伝73は苦労して手に入れたけど、マジでおもしろくないぞ
みんなそう言うがな
読んでないやつは読みたがるもんだ
出版芸術社だっけ
あそこだけが頼り
904 :
無名草子さん:2007/11/23(金) 22:00:30
今、ブックオフで見つけた「風眼抄」読んでます。
ちくまの短編全集の「忍法相伝64」で冒頭部だけ読んでしまったので余計に気になる
>>902 忍法相伝はどこの古本屋でも
見かけないからまじでうらやましい
国会図書館にいきゃ読めるよ
たしかにこりゃ評判通りだわと思わされたひでー出来だった
俺もちくまで「64」読んだけどそうは感じなかった。
909 :
無名草子さん:2007/11/24(土) 10:13:04
>>903 確かにうんこ殺人は読まないほうが良かったと思った
2ちゃんにも何かというと
うんこを連呼する連中がいるが
風太郎はそういう連中の先もいってる
というかスカトロジイなんて人類の発祥からあったのでは。
むろんそれを「あんな形」で娯楽小説に突っ込んだ風太郎はすごいw
912 :
無名草子さん:2007/11/24(土) 15:41:59
病院の待合室で
『春愁糞尿タン(←変換デキネ)』読んでたら
噴出しちまった。
遠く受け付にいる数名の看護婦達も
その大半が驚いて此方を振り向く始末・・・。
精神科だったらめだたなかったのに
おまいら今日も相変わらず
バカか?♪
てか人気調べるだけで随分ややこしいな。
2行目あたりでリタイアしたなり。
つーかやっぱこのアカデミックさは
情報操作=ミスターだにゃ。
ところでおまいら日に何回くらいブログのぞく?
俺10回くらい。多すぎ?ヤヴァイ?
軽くヤヴァイ
916 :
無名草子さん:2007/11/30(金) 21:34:36
角川の忍法超シリーズとちくまの短編集シリーズってかなりかぶってますか?
揃えるならどちらがいいでしょうか?
両方
918 :
無名草子さん:2007/12/01(土) 20:38:33
今日古本屋いったら角川の忍法帖シリーズが1冊100円でうってた。
でも随分昔のらしく、カバーとか全然違う。
まーカバーイラストは俺的にはこの古い方のマンガみたいなのが好きだけど。
5,6冊はあったんだけど、買っちゃうと新装版揃えよーとした時同じの買うのバカバカしーだろーし非常に悩んだ。
結局金瓶梅だけ買っといた。
今じゃ手に入らないものあるけどな
920 :
無名草子さん:2007/12/01(土) 20:55:15
え???そうなの???
じゃー全部買っとくべきだったかなぁ・・・
>918
赤っぽい背表紙の?
だったら羨ましい。佐伯画伯の表紙が好きなんだ。
>>918 忍者黒白草紙はあった?
それがあれば忍法帖コンプリートできるんだ
923 :
無名草子さん:2007/12/01(土) 22:54:14
そうだね。赤っぽいやつ。
カバーイラストは原色ってかんじ(わかりづれーかな・・・?)
なんつーか紙芝居みたいなかんじとでもいおーか。
タイトルまではおぼえてないなー・・・。
よりによって未収録作品ありの「金瓶梅」を買うとは
まあ、もしカバー目当てならそれでいいんだけろうど
金瓶梅は扶桑社版を薦める人が多いな
でも俺も最初は角川だったからいいんじゃね?
926 :
無名草子さん:2007/12/02(日) 09:49:31
出版社によってちがうってどーゆーこと?
内容はおなじじゃないの?
翻訳されてて訳者の違いで、とかならわかるけど。
扶桑社版は違う話と差し替えられてそれまで削除されてた話がボーナストラックとして入ってる
まあ100円なら買いだろう。
気に入ったら新本に買い換えるのも手。
そういえば旧角川と廣済堂文庫のカバー絵の人って同一人物?
930 :
無名草子さん:2007/12/02(日) 11:13:01
けど古本屋のだからやっぱきたねーんだよな・・・
>>929 別人
おそらく佐伯俊男と山本タカトを混同されているのでは
>>931 そうかもしれない。叛旗兵とか修羅維新牢とかは
出てきたが肝心の現代ものが荷物の山に埋もれてる。
確認できたことと言えば廣済堂文庫のカバー担当は
複数いることぐらい。旧角川は佐伯、新角川は天野
というような他社のような統一性はないようだ。
>>926 まあ、あれだな。君は「金瓶梅」が連作短編集だと気づいていなかったんだろうな。
>>932 天野は、講談社では?
柳生忍法帖の会津行の途中ででてきた甲州流の兵法を使う浪人って
結局正体が解らなかったけど小幡勘兵衛のつもりだったんじゃね?
小説にもボーナストラックがあることを知るのも
扶桑社版の特典の一つ
甲賀忍法帖のハッピーED版書いて欲しかったな
「妖異金瓶梅」は日本ミステリーの中でもベスト級とされている。
しかし、江戸川乱歩・横溝正史・鮎川哲也あたりがそれぞれベスト級を
1〜2ぐらいは出してるので、「妖異金瓶梅」はベスト5に入るか入らないか、
微妙なところだろう。もっとも、山田風太郎自身が日本ミステリー史上
歴代ベスト5に入るという人もいるので「妖異金瓶梅」もベスト5に入ってるかも。
939 :
無名草子さん:2007/12/06(木) 03:10:16
けど、トリック自体は相当無理あるとゆーか稚拙だよね。
あの時代、あの特殊階級のような非現実的世界の話だし。
ただ、作品の雰囲気、意外性、は風太郎節出まくりで最高。
上級の物語、てかんじ。
てか実は今丁度読んでる最中なんだけどねw
3分の1くらい読み終わったとこ。
まあ3分の1の段階ではその程度の評価になるのもやむをえまいw
>>939 変化牡丹はまだ読んでないって事だよね。そこ否定されるときつい。
942 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 07:39:48
ちょうど変化牡丹まで読んだとこw
あの話が好きなの?あれ特別凄い?
あのトリックも随分非現実的だと思うけど。
てか否定はしてないよ。
読み物としては充分上質。満喫してるよ。
非現実的とか稚拙とか損な読み方してるなあ
トリックが・・・とか言い出したら
そもそも連作で○○が全部××っていう時点で大失敗
って話になりかねないよ。
まあでも939さんも面白く読んではいらっしゃるようだし。
面白いのが何よりですよね。
どうぞ最後までお楽しみ下さい。
ほかに939さんがお好きな山風作品とかありますか。
獄門島や点と線が下らんて奴もいるからな。
江戸川乱歩にいたっては代表作は何と聞いてくる奴とかね。
そんな奴には怪人20面相か化人幻戯を勧めてみる。
何というか…
「本を読む」のと「考える」のは別の作業だと思ってる人が増えてる気がする。
947 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 20:01:57
>>943 いや、損というかさやっぱり推理小説よんでると
どこまで現実的か?てのはイヤでも意識しちゃわない?
実際あまりにもひどいトリックなら
『ありえない』『むりすぎる』とか思って冷めるでしょ?
推理小説でそんな事を一切きにしないなんてないと思う。
で、あの小説は推理小説としては?てとことはあるけれど
物語としては充分楽しめて面白いから満足してる、てことネ。
>>944 ○○ ×× ???
俺はまだ俄ファンだからそんなに読んでない。
今読んでる金瓶梅以外では
甲賀忍法帖、厨子家、他3冊くらいかな。
厨子家が意外にも随分シリアスだったからね、
それと金瓶梅を比べちゃたりもする、てのもある。
今まで読んだのはハズレなし。全部面白かった。
俺は今日「妖異金瓶梅」読了。
最後まで読んだ感想はトリック云々よりも、種本を先に読んでおきたかった。
種本を読んだ上で「妖異」読んだ人って多いの?
元ネタの金瓶梅自体が水滸伝の中を舞台としてるから
読むなら水滸伝からになってしまう
950 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 21:26:49
俺は種本読んでから今読んでるよ。
でも種本は上下巻だけど上しか読んでないw
イマイチおもろくなかったから。
まー期待しすぎてた、てのもあるかもしれないけど。
原文で読めりゃおもしろいんだろなーとはオモタ。
妖異金瓶梅、ミステリかどうかとかは全く意識しなかった。とにかく面白かったなー
種本は読んだ事無くて
>>949みたいな事知らないから、最後のいきなりなあの展開はぶっとびだった。
水滸伝も三国志も全く読んでないし、忠臣蔵もうろ覚え、明治の歴史や人物も良く知らなかった。
司馬遼太郎さえ一冊も読んでないし、山田風太郎で歴史を学んでる感じだが、大丈夫なのだろうかw
風太郎に限ったことではないが
1度目に読んだのをきっかけに興味を持って
勉強してからまた読めば1粒で二度おいしい
>>947 「推理小説としては?と思うけど充分楽しめて面白い」
という読み方が出来る人なら、逆に色んな種類の物語が許容出来そうなタイプじゃないかな。
俄ファンか…金脈を掘り当てたね。
どんどん読むべき、山風は当り多いと思うよ。
俺としては長編は高打率なんだけど初期短編なんかは
正直あたりはずれがあるようにおもう
時代を感じてしまうものが少なくない
そういうのは、ちょっとした小品というか お菓子というか おやつというか、そんな気分で読む事にしている。
自分はうんこ殺人が思ったよりはずれだった。
あまりにも期待が大きすぎてw
これが最初の作品だ。
でも良かったよ山風にはまるきっかけになったから。
957 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:13:50
俺は運が良かった。
筒井の読書ノートとかゆー本見て
そこで紹介されてた忍法帖(題名忘れた)購入したんだけど、
そのチョイ前に江戸川乱歩傑作選読んでたんだよね。
随分前(恐らく10年くらい)読みかけで放り出したのを
たまたま読み返して読み終えてた。
江戸川乱歩はその1冊しか読んだことない。
ほんと強運だったネ
>>951 特に明治ものに言えるけど、司馬遼太郎よりも「深い」と思う。
アイディアは奇抜だけど、根っこはすごくまともな印象。
自分は中島らもがうんこ殺人うんこ殺人て言うからさ。
いったいどんな作品だろうと。。
うんこ殺人はタイトルのインパクトのせいで過大評価されてるよな
961 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:22:53
俺もキッカケはらもだね。
で、甲賀忍法帖読んでハマった。
あれは恋愛小説としても極上な気がする。
日本的な恋愛小説、最高のプラトニックラブてかんじ。
962 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:30:39
古本屋にうんこ殺人が収録されてる
光文社(だったとおもう)の
かなり分厚いミステリ傑作選みたいのがあったけど
たしかそれが8巻とかなんだよね。
一体何巻まであるんだろ?
てかあの分厚さで8巻あるだけでも驚き。
963 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:34:40
今日は誰にでもできる殺人ての買った。
角川のカバーイラストが佐伯て人のやつで
伊賀忍法帖があったからかおうと思ったら
その巻は表紙一面写真でやんのw
映画化とかの時期だったんだろうね。
あれは真田かなぁ???萎えて買うのヤメタ・・・
カバーデザインってかなり大事だよね。
964 :
951:2007/12/07(金) 22:34:47
>>958 司馬は一冊も読んでないのに、宇月原晴明は読んでたりするから歴史認識がちょっとおかしいかもw
さらに最近手を付け出したのが酒見賢一。三国志の事全く知らないのにw
いわゆる三国志ファン怒るって。
965 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:37:16
三国志はやっぱりわかりやすさ、面白さで吉川のが際立ってる希ガス
随分古いのにたいしたもんだ。
宮本武蔵はたいしておもしろいとはおもわなかったけど。
おれも歴史は山風、荒山、宇月原で一から学んだよ。
>>959 まったく小説を読まない友人に山田風太郎を薦め
「じゃあ、何から読んだらいい?」と聞かれたので
思わず「うんこ殺人」と答えてしまい、
「やめとく」と言われたことが三回ほどある。
969 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:41:54
>>966 わるい日下さんわからん・・・・登場人物?
970 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 22:43:35
しかし今日はこのスレ確変きてますな。
ふだん人いないから書き込まないような奴らの暇な時間がちょうど重なったんだな
>>967 歴史には表と裏があってその人たちはどちらかといえば裏。
でもそういうのが案外真理を突いてたりするんだよな。
しかし裏の裏が表な訳だから今度司馬とか吉川とかの王道も読んでみようかな。
っていうか本当は表も裏も無いんだよな。
>>972 大雑把にわけると
表のようにみせた裏か
裏であることを開き直った裏か
>>967 荒山は読んだ事無い。どんな感じですか?
976 :
無名草子さん:2007/12/07(金) 23:03:34
よーし今日中に1000だ。本日風太郎デー。
司馬遼太郎はTVの街道を行くしか知らない。
よく見てたけど、知らない事もいっぱい出てくるしおもしろかったよ。
ただ性善説というか人間を買いかぶり過ぎというか、その点が少しだけ気になった。
あと龍馬が好きな人もなんか過大評価をしがちな気がするんだよな。龍馬が嫌いな訳じゃないんだけど。
でもこの間本屋でおもしろそうな司馬遼太郎を見つけた。
こういうタイプの作品も書いてるのかと思った。題名わすれたけど。
今度読んでみよう。
>>973って事かも知れんし。
簡単に言うと司馬は人物伝の要素が強い。
悪く言えばライトノベル(キャラ萌え)。そのくらいとっつきやすくないと「国民文学」なんぞにならないw
山風は一見ファンタジーに見えて、実はかなり歴史の流れを重視した話を作ってる。(特に明治もの)
展開はかなり荒唐無稽なのに史実通りにきれいにオチが付くとか、普通の作家じゃありえん。
>>974 朝鮮や柳生一族が本筋なんだけど
話によっては巨大怪獣がでてきたり
良くも悪くも山風よりリミッターがぶっ飛んでる
はまるひとははまる
>>969 登場人物ではありません。
とっても偉いお方ですw
私もこのスレで初めて知りました。
宇月原? 初めて知った名だが山風や荒山の系譜なら期待できそうだ。
なあ…山風と荒山って同じ系譜にしていいのか?
アマゾンで宇月原のレビュー読んできたが非常に危険な匂いがした。
合えばいいが合わなきゃどうにもならないくらい悲惨な目にあいそうだ。
とりあえず図書館かブクオフの100円コーナーを探してみる。
宇月原は『聚楽』がおすすめ
聚楽第の話? どうやら国盗り物語関連の話を書いてる人のようだ>宇月原
「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」が「ヘリオガバルス」へのオマージュ
「聚楽 太閤の錬金窟」が「妖説太閤記」へのオマージュ
「黎明に叛くもの」が「国盗り物語」へのオマージュ
信長が両性具有だったり秀次が聚楽第の地下で錬金術してたり松永久秀がペルシア暗殺術を使ったりする
山風の系譜とかいう分け方はあんまり好きでないけど。確かに共通点はあるよ。
どんなにぶっ飛んでようが荒唐無稽であろうが、史実は絶対はずさない事と、その上で大飛躍してみせるところ。
この山風の一大特徴とも言うべき部分が共通していると思う。
信長なんか皆生涯を知ってるわけで、結末は本能寺に集約していくに決まってるわけだが、それでもなお面白い。
自分のおすすめは安徳天皇漂海記。最高
988 :
無名草子さん:2007/12/08(土) 13:15:23
チンギス・ハーン説もあったり。。
知ってる?
チンギス・ハーンとジンギスカンって同一人物説があるんだぜ。
聚楽は、秀吉と家康の関係が好きだ。
991 :
無名草子さん:2007/12/08(土) 19:17:02
古書店で数千万円使った作家は山風、司馬、清張の三人しかいない。
「いい出物があったら値段はいいからとにかく持ってきて」
といっていたらしい。
神田一誠堂書店などは、一冊数百万円なんて本が目録にごろごろ載ってるんだよ。
一冊数百万円なら単純計算で十冊で数千万円。
おそろしい世界だ。
一冊100円の本を数十万冊買っても意味ないんだろうな多分。
そういう資料の裏付けがあってこそ、ああいう史実にもとづいた作品がかけるんだな。
史料や史料だけで無くて、取材とかはしなかったのかな?
996 :
無名草子さん:2007/12/08(土) 21:38:03
昭和30年台始め頃切支丹関連の古書100数冊買ったとか手品の種本
数百冊まとめて買ったとかインタブーで答えてる。
当時は担ぎやと呼ばれる店舗を持たず、戦前に小僧から修行した古書探索探偵みたいな人が
けっこういたらしいよ。 風呂敷包みでドサッと持ってくるんだが、
とりあえず全部置いて帰る。作家の傾向をよく知ってるから目利きの古書屋ですね。
おれもそのインタビューは読んだけど
>古書店で数千万円使った作家は山風、司馬、清張の三人しかいない。
って書いてあったっけ?
998 :
無名草子さん:2007/12/08(土) 21:57:26
っていうかさ、この三人は生涯で10億円以上稼いでいたわけでね、
やっぱり投資しないとベストセラー作家になれないんだよ。
三人ともほとんど他の作家と付き合いせず、
道楽もなくただ本はよく買っていた。
三人とも記念館みたいなのがあるから行ってみるといい。
蔵書目録あるから目利きならいくらくらいするか判断してみてよ。
荒俣さんやら日下さんはいったいどれだけ使ってるんだろう
コ レ デ オ シ マ イ 。
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