【動く標的】大藪春彦の本について語る3

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450書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
大藪氏のリベンジャーものは、主人公が暴走気味でもそのモチベーションゆえ、
許したくなるものなのだが、「長く熱い復讐」の鷲尾はどうにも頂けない点が
ある。リベンジ相手の娘を見て、
「鷲尾に、久しぶりに男性としての欲望が湧いてきた。あの娘が本当に春日の
娘なのなら、俺はあの娘を犯す権利がある筈だ…と、胸のなかで呟く」
この後、なぜか実父殺しの男(衣川)にその娘が惚れてしまったりするといった
(「みな殺しの唄」)大藪風の救い(?)もないまま
実際に主人公鷲尾は、リベンジのターゲットの娘を陵辱し、
銃撃戦の中、娘を含めた家族全員を死へと追いやる。
まさに、2ちゃんねらーも顔負けの俺様ルール全開、この辺も2ちゃんねるで複数スレ
が並存する人気の高さの因のひとつあろうか。
そう、2ちゃんねらーって結構わがまま者が多いのである(w