【動く標的】大藪春彦の本について語る3

このエントリーをはてなブックマークに追加
356書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
相変わらずのカタログ読みが続いているようだが、
自分は、大藪春彦はミステリか、という基本的な問題について考えてみた。
「血の来訪者」の解説を見ると、大坪直行氏などは完全にハードボイルド・ミステリ
の系譜の中で大藪作品を把握しようとしているようだが、
内容面では、むしろ、ミステリのジャンルの中でもクライム・ノベル(「野獣死すべし」
「蘇える金狼」「復讐の弾道」等)、冒険小説(「傭兵たちの挽歌」、西城のハンター
シリーズ等)等に分類される得るものが多いかと思う。
海外作家だと、リチャード・スターク、ジム・トンプソンあたりに共通するテーストを
感じてしまうのだが。