★★こうなったら読書マラソンしません? 第四戦目

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634HANA(21☆5846) :2006/10/16(月) 07:17:20
('A`)さん、集計ありがとうございます。
かえるくんさん、千の天使がバスケするさん、完走おめでとうございます。
夜香木さん、これからよろしくです。
水無月さん、邪魅はいかがですか?読み終えられた感想を聞かせていただきたいものです。

『凶鳥の如き忌むもの』 三津田信三 講談社ノベルズ 382p
伝奇ミステリ。
作品全体の雰囲気としては、ホラーよりもミステリに比重がかかっている感じ。
厭魅の方が雰囲気的にはよかったような・・・
トリックに関しては二三言いたい事もあるけど、
あのシチュエーションであれを持ってきたのは実によかったと思います。(ネタバレになるんでこんな書き方しか)【C】

『異神(上・下)』 山本ひろ子 ちくま学芸文庫 441+448p
新羅明神、摩多羅神、宇賀神、牛頭天王といった異国からもたらされた神についての論考。
摩多羅神は常行堂の守護神としたイメージしかもっていなかったので大変勉強になった。
ほとんどの異神が比叡山と密接な関係を持っているのに驚かされる。
やっぱり中世の比叡山は当時の精神文化に非常に影響を与えていたと再確認。【C】

『「超」怖い話 超ー1怪コレクション』 加藤一・編 竹書房文庫 267p
「超」怖い話読者参加型で作られた一冊。
玉石混交で石が多い感じ。
しかし実話怪談の文体は似てくる傾向にあるのかなあ。参加者のほとんどが似た文体であった。【D】
635HANA(21☆6997) :2006/10/16(月) 07:45:48
『現代民俗論の課題』 宮田登 未来社 338p
民俗学を現代にどう適応させるかという論考が中心。
農村や漁村のみを調査の対象とする従来の姿勢に異議を唱えるのには大いに同感させられた。
祭りや女子供の習俗、ケ・ハレを現代の都市に応用する点が非常に興味深く感じられる。【B】

『蕨野行』 村田喜代子 文春文庫 236p
六十を過ぎると野山で一年を過ごすという習俗を設定し、嫁姑の交流を描いている。
姥捨て山というと哀愁漂う一編を想像するけど、老人たちのたくましさを感じられるためそのような感傷は抱かせない。
遠野物語の一挿話を読むような心持がする。【B】

『亡びざるもの』 バルベー・ドールヴィイ 国書刊行会 364p
要約するとDQNができちゃった婚したにも拘らず、前の女も妊娠していてさあ大変って話。
これを読んでいて何故自分が恋愛小説嫌いなのか判った気がする。
登場人物の全てが自意識肥大で、自分の赴くままに行動している点とかが妙に気に障る。
文章が大時代なせいで余計にそう感じたのかも。
あ、これって昨今のセカイ系に共通する部分があるような・・・。
物語は莫迦と付き合うなという教訓話でした。【E】

『催眠術の日本近代』 一柳廣孝 青弓社 213p
明治以来、日本がどのように催眠術を受容してきたのかが説かれている。
ブームからアカデミズムや国家による干渉、衰退という流れは他の様々なものにあてはめれそうな気がする。
催眠術や心霊というアヤシげなものに対する興味は、今も昔も大して変わらないものですね。【C】
636キキジイ(☆165):2006/10/16(月) 19:13:14
宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」創元推理文庫 355ページ【C】
犬が主人犬のミステリー。
おれも、もっと老けたら犬を飼います。番犬を。
637水無月(12☆3918):2006/10/17(火) 18:20:13
('A`)さん、集計いつもありがとうございます。
りーすさん、かえるくんさん、千の天使がバスケするさん、完走おめでとうございます。
りーすさん、ひつじさん、有難うございます。
夜香木さん、始めまして、よろしくお願いします。
あいかわらず児童書というかファンタジーというかが占める割合が多いです。
でも1作目でよほど外さない限りシリーズものは全部読みたいし。
シリーズものは2作目までは読まないと外したかどうかわからないことも多いし。
でも「イルムア年代記」と「崖の国物語」は1作目しか読んでないけど外したような気がします。
2作目まで読む価値あるかどうか迷っているところです。

「タランと角の王」 ロイド・アレグザンダー 評論社 p249 【C】
「タランと黒い魔法の釜」 ロイド・アレグザンダー 評論社 p263 【C】
「タランとリールの城」 ロイド・アレグザンダー 評論社 p230 【C】
「旅人タラン」 ロイド・アレグザンダー 評論社 p297 【B】
「タラン・新しき王者」 ロイド・アレグザンダー 評論社 p337 【B】
「ペギー・スー 魔法の瞳の少女」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p269 【B】
「ペギー・スー 蜃気楼の国へ飛ぶ」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p239 【C】
「ペギー・スー 幸福を運ぶ魔法の蝶」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p283 【C】
「ペギー・スー 魔法にかけられた動物園」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p259 【C】
「ペギー・スー 黒い城の恐ろしい謎」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p248 【C】
「ペギー・スー 宇宙の果ての惑星怪物」 セルジュ・ブリュソロ 角川書店 p348 【C】   
638水無月(12☆3918):2006/10/17(火) 18:25:02
「ローワンと魔法の地図」 エミリー・ロッダ あすなろ書房 p207 【B】
「ローワンと黄金の谷の謎」 エミリー・ロッダ あすなろ書房 p219 【C】
「ローワンと伝説の水晶」 エミリー・ロッダ あすなろ書房 p239 【C】
「ローワンとゼバックの黒い影」 エミリー・ロッダ あすなろ書房 p253 【C】 
「イルムア年代記1 襲われた魔都ダリッチ」 ディヴィッド・L・ ストーン ソニー・マガジンズ p322  【D】
「崖の国物語1 深森をこえて」 ポール・スチュアート ポプラ社 p379
  【D】      
「邪魅の雫」 京極夏彦 講談社 p812 【B】
著者は邪魅を絡新婦と対比させながら書いているような気がします。
絡新婦の事件も邪魅の事件もどちらも見かけと真相が違うわけだけど(まあミステリは皆そうなんだけど)、
その見かけが邪魅ではメ欄1なものに見え、絡新婦ではメ欄2なものに見えていて、
真相は邪魅ではメ欄2なものであるに対して、絡新婦ではメ欄1なものだから。 
京極堂が出たら事件は解決(なんたって何もかもお見通しの主役)
だからと言って京極堂を登場させずに事件を進めると今度は登場の切っ掛け作りが難しい。
今回はちょっと唐突・強引な感じがしました。
京極堂への依頼者視点の2〜3章があってもよかったのでは。 
榎木津が見たら事件は解決(と言っていいのか?)
だからいかにして榎木津に見られるのを遅らせるか。
陰摩羅鬼の手口は一回しか使えないだろうし。
と思っていたら今回は榎木津のお見合い話とは。なるほど。
これなら本人には伏せたまま、周辺の人間だけで話が進んでもおかしくないから。 
主役と探偵を出すのをぎりぎりまで遅らせながらも存在感を損なわせずに、
尚且つミステリとして読ませるための工夫が窺えるのが読んでて面白かった。
犯人は今回も割りと早々と見当がついたし、辻褄が怪しいところがあったような気がしないでもない。
でもそれがあまり減点にならないのが京極堂シリーズだと思ってます。
今回一番ミステリ小説していた部分は本筋とはあまり関係がない帝銀事件を巡る推理部分かもしれない。


639千の天使がバスケする(☆1458):2006/10/17(火) 20:33:31
みなさんありがとうございます。
巷の美食家 開高健 角川春樹事務所(242) 【C】
開高氏が食物を描くと、どれも食べたくなります。
でも、セキフェは絶対食べたくないです。
見るだけでもやだ・・・勇気のある方はメール欄を。
休みの国 中島らも 講談社(214)【C】
いろんな記念日についてのエッセー。
今夜すべてのバーで 中島らも 講談社(269)【C】
酒を飲むシーンがほとんどないのに、酔った気分になれる不思議な小説。
640水無月(12☆6278):2006/10/18(水) 08:51:18
●「ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎海噺2」 田中啓文 集英社 p317 【C】
日常の謎系の謎解きはありますがミステリと呼ぶには少し弱いような気がします。
俺は落語家になるんだ、なりたいんだ青春小説と言った方がたぶん正しい。                   
●「漆黒泉」 森福都 文藝春秋 p347 【B】
幼な心に一目で恋した婚約者を殺されてしまったヒロインが、純愛変わらぬまま成長し、
婚約者の遺志を果たそうとして、犯人探しもすることになるお話。
中国活劇小説なんだけど、こちらは意外とミステリしてるし、女心がよく描けてます。
●「腕貫探偵 市民サーヴィス出張所事件簿」 西澤保彦 実業之日本社 p250 【B】
安楽椅子探偵ニュー・タイプ。コミカルというかホラーというかシュールというかリアルというか。
腕貫氏は「事件を解決する」んじゃなくて「依頼人自らに解決させる」探偵なんだよねー。
でも腕貫氏の存在が無ければお話は山葵抜きで食べるお刺身みたいになると思います。

「シートン探偵動物記」 柳広司 p288 【C】
「あきらめのよい相談者」 剣持鷹士 創元推理文庫 p266 【C】
「時計を忘れて森へいこう」 光原百合 創元推理文庫 p310 【C】
「破弾」 堂場瞬一 中央公論社 p301 【C】
「熱欲」 堂場瞬一 中央公論社 p281 【C】 
641ドローイングヴュー(9105):2006/10/18(水) 22:11:47
『サウスバウンド』奥田英朗/534P【C】
面白い。ハラハラしたりほのぼのとした気持ちになった。
考えさせられる台詞もいくつかあった。

『黄色い目の魚』佐藤多佳子/330P【F】
中学生の雑談より酷い。

『わかることはかわること』養老孟子、佐治晴夫/205P【D】
興味深い話はいくつかあったけど、あまり興味をそそらないものも多かった。
642千の天使がバスケする(☆1718):2006/10/19(木) 08:16:44
てのひらの迷路 石田衣良 講談社 (260)【B】
ショートショートで構成された私小説あり、ファンタジーあり、
ホラーありと楽しめる作品集。
個人的にお薦めは、ウェイトレスの天才。
643千の天使がバスケする(☆1980):2006/10/20(金) 20:11:15
てのひらの迷路 石田衣良 講談社 (260)【B】
恋愛、小説の事などを詰め込んだショートショート集。
お薦めは、ウェイトレスの天才。実際にこんな子がいたら、
自分も食事をおごってあげたくなるかも。
オートフィクション 金原ひとみ 集英社 【C】
新婚ほやほやの女性作家がオートフィクション(自伝的小説)を
書くこととなり、葬り去りたい過去の男性遍歴を回想していく。
パチスロ好きの男との同棲生活は、実際の作者の体験かな?
後、満子って何回でてくるんだ?この作品(稿 
644千の天使がバスケする:2006/10/20(金) 20:15:49
すんまそ。書き込みが反映されて無いとおもって重複させました。
645千の天使がバスケする(☆2498):2006/10/21(土) 15:20:43
死日記 桂望実 株式会社エクスナレッジ (285)【C】
県庁の星の原作者のデビュー作。
殺人事件に巻き込まれた少年の日記から事件の背景をさぐる、小説。
明るいイメージの作品の印象が強い分、意外な感じがした。
機関車先生 伊集院静 講談社 (233)【C】
おけら先生もとい、伊集院先生の作品は、ギャンブル物しか読んだ事が
無かったのですが感動物もいいです。
口のきけない先生と島の学校の生徒達との交流の物語。
646夜香木(1139):2006/10/22(日) 16:35:14
『魔術はささやく』 宮部みゆき 新潮文庫 p406 【B】
火車や理由のように新聞記事を読んでいるような現実感はありませんが、それはそれで心地よかった。
主人公・守の葛藤が見所。

『西の魔女が死んだ』 梨木香歩 新潮文庫 p226 【C】
ライトノベルみたいだった。
647無名草子さん:2006/10/22(日) 17:19:27
おもろいスレ見た。本人後輪中!
盗作で賞泥棒中年女・佐藤亜紀てのが(盗作本バルタザールの遍歴)
田口ランディに叩きのめされ狂いまわって「うんこ」と自称してるw

,ここ ↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原一  盗作同士激バトル?!
648千の天使がバスケする(☆2938):2006/10/22(日) 22:43:06
介護入門 モブ・ノリオ 文芸春秋(105) 【C】 
YO 朋輩(稿 
夢を与える 綿矢りさ文芸 冬号より(146)【C】
子役少女とその家族の物語。
主人公の少女がなんとなく、急に有名になって、
戸惑う作者にだぶる気がしました。
タクシーストーリー 大平安夫 新風社 【B】
札幌のタクシードライバーが書いた、ショートショート集。
なんとなく癒される話が中心でいいです。
649千の天使がバスケする(3460):2006/10/23(月) 18:34:47
ならずもの 中島らも イースト・プレス (215)【C】
遺作対談集。
M 馳星周 文芸春秋(307)【C】
エログロ短篇集。新堂のグロとは違う、精神的なグロさがありました。
650紅の静香(6401):2006/10/23(月) 21:27:44
『シャーロック・ホームズの履歴書』(206p)
講談社現代新書 河村幹夫
様々な観点からホームズが何者であったか、今何処に居るのかを紐解く。
小説のキャラクターを作るとき、作者はまず履歴書を作るという話を何処かで聞いたが、本書は単なる歴所に留まらず
ファンなら押さえて欲しいところはしっかりと押さえてくれている。
個人的にはワトスンがホームズの奇行に苦労というくだりを書いてくれたのと原作者触れてくれているのが高得点。
【C】

『遺留品』(507p)
講談社文庫 パトリシア・コーンウェル
パトリシア・コーンウェルの「検屍官」シリーズ3作目。一作目に登場したキャラクターが再登場したり、中々登場人物が
豪華。
カップルが行方不明の末殺される事件が頻発し、とうとう時期副大統領と目される大物女性政治家の娘が姿を消す。
一年後に白骨死体で見つかったカップルは連続殺人犯によって殺されたと推測するなか、
二人を殺したのはCIAの人間であるという疑惑が飛び出す―と、以前よりもエンターテイメント性が増している印象。
中々豪快に人が死ぬので注意が必要ですが、最後までどんでん返しと悲劇が続くのが面白い。
【C】

『真犯人』(532p)
講談社文庫 パトリシア・コーンウェル
検死官モノ第4作目。
冒頭からかなり主人公ケイの状況が変化しているのは、一巻で全て解決していたこれまでのスタイルが変わり、
これから数作にわたって同じキーワードが登場し続けることの現れか。のっけから死んでいる人間もいたり。
「私を殺しても`けだもの`は死なない」と言って処刑された死刑囚の言葉。
それが実現したかのように、死刑囚の死んだ日に殺された少年。その事件現場からは死刑囚の指紋。
果たして処刑されたのは本当にあの黒人死刑囚なのか?別の誰かなのか?
そして本策では主人公ケイに犯人の疑惑が集まる。スピード感が増している印象。
【C】
651水無月(12☆9346):2006/10/24(火) 16:56:28
ファンタジー業界でハリー・ポッターってやはり偉大なんだと改めて思いました。
ハリー・ポッターの原点になる作品とか、ハリー・ポッターの著者の愛読したシリーズとか、
ついに出たハリー・ポッターの正統な後継作だとか、ハリー・ポッターを見出した編集者が次に見出した著者だとか、
ハリー・ポッター絡みのコピーが溢れてます。

「ライオンボーイ 消えた両親の謎」 ジズー・コーダー PHP p448 【B】
「ライオンボーイU 奇跡の翼」 ジズー・コーダー PHP p443 【B】
「ライオンボーイV カリブの決闘」 ジズー・コーダー PHP p394 【B】
ファンタジーと言ってもいいけどSFと言った方が相応しいかも。小説世界も異世界じゃなくて近未来だし。
ジズー・コーダーはシングルマザー+その11歳の娘のペン・ネームで、
いかにも安普請奇抜装飾まやかし効果狙いの宣伝っぽい組み合わせなんだけど、
お話の出来栄えは、大人も楽しめる骨格のしっかりした近未来世界SFに、
子供心がわくわくする冒険物語ガジェット盛りだくさんという理想的な組み合わせ。
652水無月(12☆9346):2006/10/24(火) 16:57:09
「フェリックスと異界の伝説1 羽根に宿る力」 エリザベス・ケイ あすなろ書房 p384 【C】
「フェリックスと異界の伝説2 世にも危険なパズル」 エリザベス・ケイ あすなろ書房 p460 【C】
「フェリックスと異界の伝説3 禁断の呪文」 エリザベス・ケイ あすなろ書房 p425 【C】
人間と科学が伝説で、妖精や魔物と魔法が現実という異世界が「売り」みたいなファンタジーなんだけど。
電気だけが科学と思ってませんか、この作者。
荷車で物運ぶのだって松明に灯をともすのだって原始的な科学なんだし、
おおよそ文明があるところで科学を全て伝説にしちゃうのは無理がある。
数学フリークのグリフィンとか今時の娘してるグリフィンとか、
登場人(?)物が個性豊かで生き生きしてて、話の筋もメリハリあって悪くない。
でも世界観を理詰めで構築しようとしてる割に、初期設定をざっぱでいい加減なままごりごり進めちゃってるから、
世界観もストーリーも詰めが甘いままで散漫な印象になっている。惜しいです。

「ジョニー・ディクソン ミイラと遺書と地下聖堂」 ジョン・ベレアーズ 集英社 p186 【C】
「ジョニー・ディクソン どくろの呪い」 ジョン・ベレアーズ 集英社 p185 【C】
「ジョニー・ディクソン 魔術師の復讐」 ジョン・ベレアーズ 集英社 p143 【C】
ジュブナイルだけどゴシック小説で、不気味さとユーモアのバランスが絶妙。
それにアメリカン・ゴシックって作品の空気がヨーロッパ産とどこか違ってるとこが嬉しい。
主役を張るのが邦訳3作目ではジョニーでなくて、
このシリーズには魅力的な脇役が主役を務めてくれる巻がまだあるのではないかしら。
邦訳されてない作品がまだまだあるので期待してます。

653水無月(13☆2030):2006/10/27(金) 09:08:33
「ローワンと白い魔物」 エミリー・ロッダ あすなろ書房 p341 【C】
「盗神伝T ハミアテスの約束」 M・W・ターナー あかね書房 p372 【C】
「盗神伝U アトリアの女王ー復讐」 M・W・ターナー あかね書房 p320 【B】
「盗神伝V アトリアの女王ー告白」 M・W・ターナー あかね書房 p291 【B】
「オーディンとのろわれた語り部」 スーザン・プライス 徳間書店 p112 【C】
「アドリア海の奇跡」 J・M・ジズベルト 徳間書店 p193 【C】
「ベラスケスの十字の謎」 エリアセル・カンシーノ 徳間書店 p193 【C】
「猫の帰還」 ロバート・ウェストール 徳間書店 p246 【B】
「ぼくの心の闇の声」 ロバート・コーミア 徳間書店 p126 【B】  
「幽霊派遣会社」 エヴァ・イボットソン 偕成社 p235 【B】
「虎の弟子」 ローレンス・イェップ あすなろ書房 p254 【C】
654HANA(21☆8343):2006/10/28(土) 06:57:46
水無月さん、完走おめでとうございます。

『ラヴクラフトの世界』 スコット・デイヴィッド・アニオロフスキ・編 青心社 543p
ラヴクラフトの世界、アーカムとかプロヴィデンスを舞台にしたアンソロジー。
地名をそこから借りただけの物がほとんど。
普通のホラー短編集でした。【C】

『宮田登日本を語る9 都市の民俗学』 宮田登 吉川弘文館 226p
第一部問題提起には、先ほど読んだ「現代民俗学の課題」と被る部分が結構ある。
後半からは江戸時代のフォークロアとか習俗が中心。
一番興味深かったのが、都市伝説や東京の境界、怪異などを扱った部分。
現代の東京と江戸は密接につながりあっていると改めて感じた。【C】

『火の粉』 雫井脩介 幻冬舎 577p
無罪にした男が隣人になった裁判官の恐怖を描くサスペンス。
「ケープフィアー」や「種子まく男」みたいに、誰かによって日常が壊されていく恐怖を描いている。
それが善意と思い込みによって引き起こされているというのは新しいと思う。
後半の正体に気付いてからの追い込みは圧巻でありました。【B】
655HANA(22☆241):2006/10/28(土) 07:25:16
『新輯内田百闡S集 第十九巻』 内田百閨@福武書店 497p
「けぶりか波か」「クルやお前か」を収録。
前者には故人の思い出を綴ったものが多い。「空中分解」の最後の一行など百鬼園先生の嘆きが直接聞こえてきそう。
後者は飼い猫の死、船上座談会の思い出を綴ったものが多い。しみじみとした作品が多いなあ。
摩阿陀会、御慶の会はいつもどおり収録されております。【B】

『裸のランチ』 ウィリアム・バロウズ 河出文庫 373p
ビートニクの作品を読むのは初めてであるが、イメージの奔流に圧倒されて筋はわからずじまいであった。
なんだか「黒死館」読んだ時もこんなだったなあ。
技法を使ってない部分はよくわかるんですけどね・・・。【C】

『国枝史郎伝奇短編小説集成 第一巻』 国枝史郎 作品社 550p
大正十年から昭和二年までの全集未収録短編集を収録。
短編という性質上、長編のような破天荒な展開はないけど、その分すっきりまとまっている。
長編といっても読んだの「八ヶ岳の魔人」くらいですが。
「権太梟」や「駕籠の怪」「運命屋敷」といった長編に通じるイメージを持ったものが多いのも嬉しい。【B】

『香山滋全集13』 香山滋 三一書房 478p
「悪魔の星」「タンガニーカの砦」といったジュブナイルを収録。
特に「タンガニーカの砦」は香山独特の怪生物が出てきて楽しい。
昔はこういった血湧き肉踊る冒険をよく読んだなあ、とふとノスタルジー。【C】
656HANA(22☆241):2006/10/28(土) 07:38:28
書き落としてた^^;
キキジイさん、完走おめでとうございます。
657千の天使がバスケする(☆4732):2006/10/28(土) 08:25:07
たびを 花村萬月 実業之日本社 (1005)【C】
はっきり言って長すぎ(w
カブで日本一周旅行をする少年の、
成長と出会いを描いた長編。(もちろん花村エロスもあるよ)
各地の名物などの取材に関しても、秀悦。
子供たち怒る怒る怒る 佐藤友哉 新潮社 【A】
今まで読んだ中で一番恐かったです。でも、ページをめくる手が止まらなかったです。
658千の天使がバスケする:2006/10/28(土) 08:32:19
水無月さん、キキジイさん、HANAさん完走おめでとうございます。
最後のは267Pです。
659ですな(7☆9522):2006/10/28(土) 10:09:35
フィリップ・マクドナルド「フライアーズ・パードン館の謎」原書房330p
どうということもなし【C】

森雅裕「モーツァルトは子守唄を歌わない」ブッキング334p
やや小ぶり
探偵役ベートーベンの独白体が愉快ですな【B】
660ドローイングヴュー(9936) :2006/10/28(土) 14:40:26
『クリック?クラック!』エドウィージ・ダンティカ/253P【B】
短編集。力強く、悲しい物語が多い。

『NHKにようこそ!』滝本竜彦/269【C】
面白いが、ちょっとドラマチックすぎ。

『沈黙の春』レイチェル・カーソン/309P【B】
専門的なことは自分にはどうしようもない。自分には理解できない部分もあった。
しかし、起こっていることを知り、考えて行動することは出来る。
それを怠けることは自然破壊にもつながることを肝に銘じなければならない。
傲慢な私たち人間は自然に生かされているんだ。ということを分からなければならない。
661ひつじ(☆300):2006/10/28(土) 17:53:43
完走なされた方、おめでとうございます。
夜香木さん、これから宜しくお願いしますね。

『山月記・李陵 他九篇』 中島敦 岩波書店 421p
どのお話も目に見えない人々の悩みや苦しみと目に見える現実との混ざり具合が絶妙だと思う。
「山月記」は高校生の時に教科書で読んで以来だけれど、やっぱり良かった。【A】

『罪と罰(上・下)』 ドストエフスキー 新潮社 488p,502p
読んでいる時は本当に精神力を消耗させられた。
結末がああなるとは予想もしなかった。
この本には今も尚(もしかしたら今だからこそ)、とてつもない力を持って訴えかけるものがある。【A】

『桜の園』 チェーホフ 岩波書店 173p
ラネーフスカヤ夫人やその家族のあまりのお花畑的な言動にとてもイライラしていたが、
けれど解説を読み終えてから本にもう一度目を通すと、彼等の悲しさが伝わり切なくなった。
自分にはまだまだ読解力が足りないと感じさせられた。【B】

『狂人日記 他二篇』 ゴーゴリ 岩波書店 224p
表題作である「狂人日記」は主人公の精神がおかしくなっていく過程が
日記という形式を使うことによって、リアルに感じられた。【B】

『ぐうたら交遊録』 遠藤周作 講談社 228p
「類は友を呼ぶ」という言葉を実感したような本。
変人と彼の友人である面白い変人達の話。【C】

『幸福な死』 カミュ 新潮社 295p 【C】
『酔生夢死か、起死回生か。』 阿川弘之、北杜夫 新潮社 188p 【C】
『祖国とは国語』 藤原正彦 新潮社 236p 【C】
『オイディプス王』 ソポクレス 岩波書店 160p 【A】
『旧約聖書の思想』 関根清三 講談社 355p 【C】
『なぜ宗教は平和を妨げるのか』 町田宗鳳 講談社 216p
662ドローイングヴュー(☆66) :2006/10/29(日) 21:25:29
『ジーキル博士とハイド氏』スティーブンソン/130P【B】
精神的ホラーだと思った。面白い。

10000ページ読むって結構達成感ありますね。
663水無月(13☆8623):2006/10/30(月) 13:30:41
キキジイさん、HANAさん、ひつじさん、ドローイングヴューさん、完走おめでとうございます。
HANAさん、千の天使がバスケするさん、ひつじさん、ありがとうございます。

「盗神伝W 新しき王ー孤立」 M・W・ターナー あかね書房 p310 【A】
「盗神伝X 新しき王ー栄光」 M・W・ターナー あかね書房 p290 【A】

「盗神伝」は、Tの「ハミアテスの約束」は恋愛のレの字も入ってない冒険ファンタジーなんだけれど、
UとVの「アトリアの女王」は、児童書っていうよりはむしろ、
子供が読んでどこまで面白さがわかるかしら?の恋愛小説になっています。
いや勿論、活劇も陰謀もあるハラハラドキドキ冒険物語でもあるんだけれどー。
U・Vに関しては児童書コーナーに置いちゃ駄目って言いたいくらいです。
読まずに死ねるか!本リストに乙女編があれば確実に入ると断言していい。
W・Xの「新しき王」はラブ・ストーリー色は薄れて、権謀・術策のサスペンス。
「氷と炎の歌」と「チャーリー・マフィン」を足して割ったような大人向けファンタジーの仕上がりです。
もう一つ、「盗神伝」はファンタジーであってミステリではありません。
でも、Tの「ハミアテスの約束」には、ラストにどんでん返しがあります。
ファンタジーだと思って読んでいるところににどんでん返しが来るので、
人によっては(特に今時のミステリを読み慣れていないと)アンフェア感がするみたいです。
ミステリーだったら今更アンフェア論議の対象になどならないトリックなんですが。
でもT読んでどんでん返しにめげそうになった人、めげないでU・Vの「アトリアの女王」まで進んでください。
T読まないとU・Vに進めませんし、W・Xにも進めませんし、しり上りに面白くなっていくシリーズです。
読者対象年齢も上げてある感じがしますね。
またU・Vまで読み進めばTのトリックの必要性ももっとよくわかります。
U・Vにもどんでん返しが仕掛けてあってTの後だからこその快感を堪能できますから。
最初はトリックに引っ掛かるために次にトリックを味わうために2度読むべき小説でもあります。
どうかY・Zと、[・\と、どんどん続けて出してください、M・W・ターナー様。一生ついていきますから。

664水無月(13☆8623):2006/10/30(月) 13:32:24
「神は日本を憎んでる」 ダグラス・クープランド 角川書店 p264 【B】
90年代にバブル崩壊、大震災、地下鉄サリンがあったのなら、
60年代には水俣病、ベトナム戦争、浅間山荘、爆弾テロとかあっただろうと思うけど。
「センチメンタルな殺し屋」 ルイス・セプルベダ 現代企画室 p158 【B】
チャーミングで皮肉の利いている文体、リズム感のある展開、洒落た会話、
繊細で透明感のある非情さ、抑制の効いた哀感。まさに極上のエンターテインメント小説。
「白薔薇と鎖」 ポール・ドハテイ 早川書房 p254 【B】
ヘンリー8世の頃16世紀が舞台ですから、
役者が派手で時代も華やかなところでして、本筋以外のところも読み応えがあり。
「毒杯の囀り」 ポール・ドハティー 創元推理文庫 p299 【C】
作中のリチャード2世にせよ摂政ジョン・オブ・ゴーントにせよ私のイメージ通りに描かれていて大満足。
一部トリックがやや強引過ぎるきらいもありますが。
「殺人者の放物線」 アンドレア・H・ジャップ 創元推理文庫 p339 【C】
そんな数学理論でそこまで具体的に犯人判明するわけないと肝心要のところが説得力不足でした。
「血の協会」上下 マイケル・グルーバー 創元推理文庫 p412+p386 【B】
前作の「夜の回帰線」と比べるとオカルト要素はぐっと控えめ。1作目より格段に面白いです。
事件の影に窺える国家的規模の謀略がサスペンスを盛り上げてます。

「ケルベロス第五の首」 ジーン・ウルフ 国書刊行会 p314 【C】
「風の影」 上下 カルロス・ルイス・サフォン 集英社文庫 p404+p408 【B】
「ザ・ポエット」上下 マイクル・コナリー 扶鍬社文庫 p409+p389 【C】
「天使と罪の街」上下 マイクル・コナリー 講談社文庫 p330+p322 【C】
「幸福な自殺者」 ジョン・T・レスノア ハヤカワ文庫 p480 【C】
「愛の年代記」 塩野七生 新潮社 p226 【C】
「サイキック・マフィア」 M・ラマー・キーン 大田出版 p210 【C】
「「大人」がいない・・・」 清水義範 ちくま新書 p197 【C】
「貧相ですが、何か?」 土屋賢二 文藝春秋 p192 【C】   


665千の天使がバスケする(☆5559):2006/10/30(月) 17:26:12
人間・失格 野島神司 幻冬舎(333)【C】
末期ガンになったIT社長からの手紙 藤田憲一 幻冬舎(213)【C】
ダブルアップ ハセベバクシンオー 宝島社 【B】
個人的に注目の作家。闇金の新堂冬樹、ギャンブルのバクシンオーって感じかな?
歌舞伎町のゲーム喫茶に持ち込まれた1キロのシャブ。それがきっかけで強盗に襲撃される。
真相を知っていくうちに歌舞伎町のビル火災と歌舞伎町浄化作戦の裏で進む陰謀を知る。
デビュー作から、かなり進化したと思います。
666テタ(☆☆☆☆☆7780):2006/10/30(月) 21:20:13
キキジイさん、水無月さん、HANAさん、ひつじさん、ドローイングヴューさん、完走おめでとうございます。

『英国パブの誘惑』前田己治子 双葉社 111p
パブの基本的な知識をまとめたもの。【C】

『パブは愉しい』白井哲也 千早書房 141p
上の本よりもパブ周辺の人物に焦点を持ってきている。【C】

『SYNC』スティーブン・ストロガッツ 早川書房 468p
バラバラに明滅していたホタルが自律的に明滅のタイミングを合わせ、
ついには何キロにもわたり一斉に明滅するという現象に代表される同期現象を
扱っている。量子論のレベルからネットワークまでさまざまな対象を考察している。
後半部分はまだできあがっていない発展途上ではあるが。【C】
667りーす(22☆8068):2006/10/31(火) 07:29:46
水無月さん、ありがとうございます。
夜香木さん、よろしくお願いします。
千の天使がバスケするさん、キキジイさん、水無月さん、HANAさん、
ひつじさん、ドローイングヴューさん、完走おめでとうございます。

『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハーラン・エリスン(著)(ハヤカワ文庫)428p【C】
題名パクリ作品であるセカチューに触発されて読んでみたが、想像したものとかけ離れていた。
表題となった作品よりも、超能力犬が出てくる話や体内に太陽爆弾を埋め込まれた男の話のほうが面白い。

『人喰い病』石黒達昌(著)(角川春樹事務所)203p【C】
全身に潰瘍が発生して死に至る奇病を題材にした話。実在しそうなリアルさが怖い。

『夏の名残の薔薇』恩田陸(著)(文藝春秋)384p【D】
恩田作品の中では「ロミオとロミオは永遠に」の次に面白くなかった。

『リレキショ』中村航(著)(河出書房新社)204p【C】
ほのぼのとした独特の文体が良い。登場人物が全員、少しずつ変で、良い味出している。

『冗談』橘基緒(著)(文芸社)117p【E】
15歳という年齢だけでウリにしないで欲しい。文章作法を無視しているし、文章自体も踊らされている。
自らの血肉として紡ぎ出された文章ではなく、無理やり背伸びしている感じを拭えない。
この程度なら、ネット小説投稿板にいくらでも転がっている。
668りーす(23☆0000):2006/10/31(火) 08:07:35
読破ページ数、ちょっと狙ってみました。

『博士の愛した数式』小川洋子(著)(新潮社)253p【B】
事故の後遺症で記憶が80分しか持たない博士と雇われ家政婦、そして家政婦の息子の物語。

『ふりむいてはいけない』平山夢明(著)(ハルキ・ホラー文庫)221p【D】
イラストだけは怖いけど、話自体はウソっぽいのが多くて……。

『逢魔が時物語』結城伸夫(著)(小学館文庫)250p【C】
これも作り物っぽい話が多い。中途半端でオチもない。

『空の中』有川浩(著)(メディアワークス)477p【B】
すでにラノベの域を超越しているので、キャラ絵に頼らない空の風景が表紙に相応しい。
これを電撃文庫ではなくハードカバーで出したのは慧眼だと思う。

『あやふやな季節』泉麻人(著)(角川書店)213p【C】
『冴子の東京物語』氷室冴子(著)(集英社文庫)259p【C】
『法学入門』末川博(編)(有斐閣)259p【C】
669HANA(22☆984):2006/10/31(火) 20:14:33
千の天使がバスケするさん、ひつじさん、水無月さん、テタさん、りーすさん、
ありがとうございます。
ひつじさん、ドローイングヴューさん、りーすさん、完走おめでとうございます。

『新輯内田百闡S集 第二十巻』 内田百閨@福武書店 472p
収録作は「波のうねうね」「馬は丸顔」。
摩阿陀会、御慶の会を始め、故人の思い出、食事など多岐に渡っている。
岡山の思い出を語ったものにしみじみとしていいのが多かったように感じられた。
特に「遍照金剛」のラストは下手なホラーより遥かに怖い。【B】

『京都の不思議』 黒田正子 ランダムハウス講談社 271p
京都に関する雑学集。
「清水の舞台から飛び降りた人は本当にいる?」「京の七野って、わからはりますか」
といった重箱の隅のようなのが77編収められていて楽しい。
こういうの読んでいると、また住みたくなるから不思議。【C】
670目薬(☆☆☆7073):2006/10/31(火) 21:04:12
HANAさん真空さんひつじさん水無月さんキキジイさんりーすさん
ドローイングヴューさん千の天使がバスケするさん完走おめでとうです。
みなさん読むペース早いっすねー。
あと夜香木さんよろしくっす。

「時をかける少女<新装版>」筒井康隆(角川書店)P238【C】
 元々中学生向けの本に連載されていた作品だったせいか平仮名が多用されており、
 少々読みにくく感じました。
「敵」筒井康隆(新潮社)P311【C】
 段々ボケていく爺さんの話。自分ではボケを認識できない、という事の恐ろしさが
 よくわかりました。
「脱走と追跡のサンバ・おれに関する噂」筒井康隆(新潮社)P384【C】
 脱走と〜の方は読み難く、然程面白いとは思いませんでした。
 おれに〜や他に収録されていた短編の方が個人的には好きです。
「村上朝日堂はいほー!」村上春樹(新潮社)P182【C】
「うずまき猫のみつけかた」村上春樹(新潮社)P255【C】
 二冊ともエッセイ。
「妖怪文芸巻之壱 モノノケ大合戦」東雅夫編(小学館)P377【C】
 ページ数稼ぎのどうでもいい話が多いような気がします。
「西行・山家集」井上靖(学習研究社)P180【C】
 短歌とか俳句はよくわからんです。
「日本古典文学全集48」上田秋成他(小学館)P645【B】
 雨月物語、春雨物語、英草紙、西山物語の四冊を収録。
671('A`):2006/11/02(木) 20:31:54
10月1日〜10月31日のページ数を集計しました。

1位…水無月選手(20158P)【3/35 位】
2位…千の天使がバスケする(9185P)【20/35 位】
3位…HANA選手(6676P)【2/35 位】
4位…りーす選手(5673P)【1/35 位】
5位…かえるくん選手(4560P)【5/35 位】
6位…ドローイングヴュー選手(3746P)【24/35 位】
7位…ひつじ選手(3486P)【22/35 位】
8位…目薬選手(2572P)【13/35 位】
9位…テタ選手(1763P)【9/35 位】
10位…キキジイ選手(1561P)【23/35 位】
11位…紅の静香選手(1245P)【29/35 位】
12位…夜香木選手(1139P)【33/35 位】
13位…ですな選手(664P)【6/35 位】

今年は暖冬らしいです('A`)
672(*'A`)<こちらは実況です!:2006/11/02(木) 20:33:11
(*'A`)<「りーす」選手が23回目の完走です!
(*'A`)<「HANA」選手が22回目の完走です!
(*'A`)<「水無月」選手が13回目の完走です!
(*'A`)<「かえるくん」選手が10回目の完走です!(※史上5人目!)
(*'A`)<「千の天使がバスケする」選手が1回目の完走です!
(*'A`)<「ひつじ」選手が1回目の完走です!
(*'A`)<「キキジイ」選手が1回目の完走です!
(*'A`)<「ドローイングヴュー!」選手が1回目の完走です!

(*'A`)<「目薬」選手が14位から13位に順位を上げました!
(*'A`)<「千の天使がバスケする」選手が27位から20位に順位を上げました!
(*'A`)<「ひつじ」選手が26位から22位に順位を上げました!
(*'A`)<「ドローイングヴュー」選手が28位から24位に順位を上げました!
(*'A`)<「紅の静香」選手が30位から29位に順位を上げました!
(*'A`)<「夜香木」選手が圏外から33位に順位を上げました!
673夜香木(2043):2006/11/03(金) 05:01:02
『空の境界 上』 奈須 きのこ 講談社 p431 【B】
『空の境界 下』 奈須 きのこ 講談社 p473 【B】
説明だらけだったけど、こういうの割と好きかも。
674('A`):2006/11/03(金) 17:52:15
おそらく、このスレは1ヶ月もちそうにないので、新スレ立てました

次スレ→http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1162543639/l50
675千の天使がバスケする(☆6481):2006/11/03(金) 19:52:43
('A`)さんありがとうございます。公式のほうもすいません。
天皇ごっこ 見沢知廉新潮文庫【C】(420)
「非日常」の視点から天皇を見たらという小説。 天皇や皇室について改めて考えさせられた。
囚人狂時代 見沢知廉 株式会社 ザ・マサダ (318)【C】
七号病室 見沢知廉 作品社 (184)【C】
囚人・・・は獄中生活とそこで会った人々を綴ったノンフィクション
七号病室は医師から視点から見た囚人を描いた表題作と他一編。
676テタ(☆☆☆☆☆7999):2006/11/05(日) 08:27:19
りーすさん、完走おめでとうございます。

('A`)さん、集計いつもありがとうございます。


『ドン・キホーテの独り言』木村榮一 岩波書店 219p
セルバンテスの生地にある大学で客員教授をしていたときのエッセイ。
【C】
677紅の静香(7150):2006/11/11(土) 19:14:31
りーすさん、完走おめでとうございます。
('A`)さん、集計いつもありがとうございます。

『帝都東京 殺しの万華鏡 昭和モダンノンフィクション事件編』新潮文庫編集部編 新潮文庫 p333
昭和におこった事件を実際に担当した刑事が振り返って書く、というスタイル。いくつかは記者と裁判官や監察医の対談
形式もある。
ひとつに犯罪と言っても、随分時代性というものがあると感じた。中にはこれがノンフィクションであるということが信じられない
ようなものもあったり…
それにしても刑事たちは実に饒舌で達筆。取調調書が一人前に書けるようになれば作家になれるというのもあながち
嘘ではないかも知れない。
心に残ったのは「母殺し涙の裁判」。【B】


『読書力』 斉藤孝 岩波新書 210p
すすめられて読んでみる。読書についてのちょしゃの考え方は確かに納得蒸させられるところもあるが、
個人的には三色ボールペン法というのはきつい。本は綺麗なまま読みたいかも……
巻末についているオススメ本の一覧は中々便利。【D】


『狭山事件』 下田雄一郎 新風社文庫 206p
戦後未解決事件に名を連ね、不可解な部分を残したまま次々と関係者が死んでいったという狭山事件。
これまでは「犯人」とされてきた容疑者の無罪証明本が多かったため、より客観的な証拠を集めたと筆者が述べている。
なので狭山事件に初めて触れる人も、推理をしたい人にもオススメできると思う。
自分も少し考えてみたが、考えれば考えるほどに不可解な事件……
解決する日は来るのだろうかというのが正直な感想。【C】
678目薬(☆☆☆7744):2006/11/12(日) 22:26:08
「新日本古典文学大系26」(岩波書店)P422【C】
 堤中納言物語ととりかへばや物語の2作。
 平安時代の作品と言えどお堅い文学とは限らないのですね。
「エンガッツィオ司令塔」筒井康隆(文藝春秋)P249【C】
 相変わらず飛ばしてるなー。
679目薬(☆☆☆7744):2006/11/12(日) 22:27:57
あ、('A`)さん集計乙です
次スレdat落ち(´・ω・)カナシス
680水無月(14☆4531):2006/11/13(月) 07:56:46
('A`)さんいつもいつも有難うございます。
テタさん、りーすさん、目薬さん有難うございます。
りーす(23☆0000)さん、読破ページの数字、
狙ってもなかなか取れる数字じゃないですよ、凄い!&完走おめでとうございます。

さすがにファンタジーはやや食傷して参りました。

「サークル・オブ・マジック 魔法の学校」 D・ドイル&J・D・マクドナルド 小学館 p357 【C】
「サークル・オブ・マジック 邪悪の彫像/王様の劇場」 D・ドイル&J・D・マクドナルド 小学館 p357 【C】 
「サークル・オブ・マジック ブレスランドの平和」 D・ドイル&J・D・マクドナルド 小学館 p355 【C】
「サークル・オブ・マジック 魔法学校再訪/氷の国の宮殿」 D・ドイル&J・D・マクドナルド 小学館 p272 【C】
「光の六つのしるし 闇の戦い1」 スーザン・クーパー 評論社 p306 【C】
「みどりの老婆 闇の戦い2」 スーザン・クーパー 評論社 p294 【C】

「孤宿の人」上下 宮部みゆき 新人物往来社 p399+p418 【C】
「孤宿の人」読んだのをきっかけに宮部みゆきの時代ものを再読しました。
「孤宿の人」は今までの宮部みゆきの時代ものと比べると、
ミステリ色・ホラー色ともに非常に薄いです。
また今までの宮部みゆきの時代ものは市井の人々中心の話だったのに、
「孤宿の人」は武士階級にかなりスポットライト当ててますね。
宮部みゆきの時代ものとしては異色作と言っていいだろうと思います。
681水無月(14☆4531):2006/11/13(月) 07:57:30
「本所深川ふしぎ草紙」 宮部みゆき 新潮文庫 p246 【C】
「初ものがたり」 宮部みゆき 新潮文庫 p261 【C】
「かまいたち」 宮部みゆき 新潮文庫 p255 【C】
「幻色江戸ごよみ」 宮部みゆき 新潮文庫 p316 【C】
「堪忍箱」 宮部みゆき 新潮文庫 p230 【C】
「あやし」 宮部みゆき 角川文庫 p291 【C】
「震える岩 霊験お初捕物控」 宮部みゆき 講談社文庫 p394 【C】
「天狗風 霊験お初捕物控(二)」 宮部みゆき 講談社文庫 p558 【C】
「ぼんくら」上下 宮部みゆき 講談社文庫 p316+p283 【C】
682水無月(14☆8373):2006/11/17(金) 09:33:26
「ストームブレイカー」 アンソニー・ホロヴィッツ 集英社 p259 【C】
「ポイントブランク」 アンソニー・ホロヴィッツ 集英社 p258 【C】
「スケルトンキー」 アンソニー・ホロヴィッツ 集英社 p292 【C】
「イーグルストライク」 アンソニー・ホロヴィッツ 集英社 p286 【B】
「なんと14歳の少年が女王陛下のスパイに!」のお話です。
でも荒唐無稽度は低いです。ダブル・オー・セヴンと同程度くらいです。
勿論、拳銃は不携帯です。主人公が子供ですから。
濡れ場も出てきません。読者が子供ですから。
毎回任務遂行の手助けにと秘密アイテムを渡されますが、それが楽しい。
14才の少年の所持品として不自然でないもの、
例えば「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のハード・カバー本に仕掛けられている、とか。
1巻よりも2巻、2巻よりも3巻、3巻より4巻とやはりしり上がりに面白くなってくるシリーズ。
ところが図書館で5巻がずっと貸し出し中。今借りてる人、どうか早く返して。

683水無月(14☆8373)
「小さな村の大きな郵便事件」 K・コルドン 大日本図書 p170 【C】
善意と隣人愛が傲慢と結びつくか、献身と結びつくか。紙一重のその怖さ。
「一方通行」 K・コルドン さ・え・ら書房 p164  【B】
青少年の麻薬問題ってこういうものなのかと実感。
「時計はとまらない」 フィリップ・プルマン 偕成社 p127 【C】 
E・T・A・ホフマン風のどこか滑稽な不気味さがあります。
「空から兵隊がふってきた」 ベン・ライス アーティスト・ハウス p90 【C】 
ラストが衝撃的・でも読後感はさわやかを狙ってるけど、狙い過ぎがちょっとあざとい感じ。
「ヒストリアン」上下 エリザベス・コストヴァ NHK出版 p489+p493 【C】
上下合わせて約1000ページくらいは乗れる小説なら一気に行きますが、
題材的には好み(歴史ミステリ+吸血鬼談)であるにもかかわらず、「ヒストリアン」はやや辛かった。
「ラビリンス」上下 ケイト・モス ソフトバンク・クリエイティブ p421+p440 【C】
ミステリ、ではないなあ。事件の推移が描いてあるだけで推理が全然ないから。
でも現代と中世を交互に描いて半々くらいだから中世歴史小説でもない。
ファンタジーの要素もあるけれど、これっぱかしじゃファンタジーとも呼べないし。
「さよならを告げた夜」 マイケル・コリーダ 早川書房 p353 【C】
実人生ではなく映画や小説から知った知識で書かれた小説。著者21歳。でも面白い。