マニュアル類だが、いろんなのがあるよね。
小説家志望の人と会っていつも思うのは、そのレベルの違いだ。
レベルの違いとは、つまりその人がいま何を必要としているか、ということだが、
そのレベルによって、どういう本を進めるかを考えたことがある。
初級者以前:日本語の書き方。テニヲハから。
朝日文庫『日本語の作文技術』本多勝一
岩波新書『論文の書き方』清水幾太郎
ちくま学芸文庫『新作文宣言』清水良典ら
初級者 :物語の結構の整え方。
集英社文庫『天気の好い日は小説を書こう』三田誠広
新潮文庫『自家製文章読本』井上ひさし
『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』
講談社現代新書『キャラクター小説の書き方』大塚英志
朝日新聞社『物語の体操』大塚英志
中級者以前:物語の技法の初歩。描写の仕方、アイデアの練り方など。
光風社出版『小説道場1〜4』中島梓
徳間書店『新人賞の獲り方』久美沙織(書名違うかも知らん)
新潮文庫『できそこない博物館』星新一
講談社現代新書『童話の書き方』寺村輝夫
中級者 :物語や小説の技法に深入り。
新潮文庫『着想の技術』筒井康隆
集英社文庫『深くておいしい小説の書き方』三田誠広
上級者以前:小説の意義、物語の意義。文学論から見た技法。作家の文学理念。
岩波書店『小説の方法』大江健三郎
岩波新書『新しい文学のために』大江健三郎
新潮文庫『新文章読本』川端康成
中公文庫『文章読本』丸谷才一
『文章読本』谷崎潤一郎
『文章読本』三島由紀夫
上級者 :小説論。技法は自らが思考
ちくま学芸文庫『小説の理論』ルカーチ
『ドストエフスキーの詩学』バフチン
岩波現代文庫『挑発としての文学史』ヤウス
『文学部唯野教授』筒井康隆
ジャンル別:早川書房『SF入門』
講談社文庫『ミステリーの書き方』アメリカ探偵作家クラブ
どこだっけ『耽美小説の書き方』丸茂ジュン
こんなところか。メモ代わりに張りつけ。