熊谷達也を語ろう

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『邂逅の森』
よかったです。
もっといろいろ読みたいな。
2無名草子さん:04/08/30 19:58
>>1
本人がスレ立てでつか?

(゚听)イラネ
2000円なんでみんな買ってください
4無名草子さん:04/09/03 00:15
邂逅の森
俺もかな〜り良かった。
同じ直木賞でも
空中ブランコとははっきり言って格が全然違う。

こういう硬派な作品最近少な杉。
こういうのもっともっと書いて欲しいけど売れないんだろうな今時こういうの。

相克の森はちょっと軽いというか浅いと言うか、テーマはいいんだけどなんか深みが無い感じがした。俺は。
5死んだはずだよおとみさん:04/09/04 03:45
やったぁ、初めてまともなレスがついた
吉村昭の熊撃ち猟師物というかマタギ物作品(あと、漫画だけど、銀牙とかもマタギ物だったりする)を読んでいたので邂逅の森は大変とっつきやすかったです
でも遊郭の話とか銅山の話とかもそうだけど当事のくらしとかがよくわかりますね。それと、夜這いが日常的に行われてたみたいですが、東北地方では当事は貞操観念みたいなのは希薄だったのでしょうか。
全体的に吉村ファンが好きそうな話です。僕だけかな
64:04/09/04 04:29
多分当時は東北地方に限らずどこでもそうだったのではないかと思います。今より昔の方がおおっぴらだっただけじゃないのかなあ。
血が濃くなるのを防ぐために異なる村同士での結婚をさせるためにはああいうことは必要だったのではないかと思います。
楢山節考みたいな話もあるし、耕作面積の小さな山間の村や島などでは、生きるのに必死だったと思う。

でも、生きるために命を奪って、あれだけ必死に生きても簡単に死んでしまう時代と言うのは、バーチャルリアリティの中に生きる現代と違って、生きている実感というか手ごたえはものすごくあったんだろうなあ。
7無名草子さん:04/09/04 17:54
やっとスレが立ったか。
山本周五郎賞取ったということで『邂逅の森』は読んだけど
それ以外に何かお薦めあります?とりあえず『マイ・ホームタウン』
は読んでみようかと思っているんですが。
8死んだはずだよおとみさん:04/09/05 23:36
『ウェンカムイの爪』っていうのも面白そうです
これもまた熊ものですがこちらは蝦夷の羆です。
近所の書店では置いてなかったのですが今調べたら集英社から文庫化してたみたいです
まあ、近いうちに読みたいです
9無名草子さん:04/09/05 23:53
戸川幸夫とか新田次郎って、最近手に入らないのかな。

この系譜って貴重なんだが。

硬派ははやんなくなったんだろうな。
10無名草子さん:04/09/06 06:46
『邂逅の森』の次の1冊としては『山背郷』をお勧めします
戦後まもない頃の東北を舞台にした、マタギや漁民の生活を題材にした
短編集です。自然相手の厳しい生活とその中で育まれた家族の絆が
ノンフィクションのようなリアルさで緻密に描かれてます。

他に良かったのは
 マタギ大好きなら 『相克の森』
 クマ大好きなら 『ウェンカムイの爪』 
 子供の頃に戻りたいなら 『マイ・ホームタウン』

残りは
 まあまあ 『漂泊の牙』 『まほろばの疾風』 
 駄目駄目 『迎え火の山』
11無名草子さん:04/09/06 22:39
>>10
ありがとうございます。迎え火の山は、ちょうど文庫化されたということで
買ってみようかと思っていましたが、ダメダメですか。
12無名草子さん:04/09/07 00:48
自分はそれなりに面白く読めたけどね>迎え火
ただ、「邂逅の森」とは全く雰囲気が違ってて、半村良の伝奇小説みたいな感じです。

しかし、直木賞受賞後の最初の文庫化がこれとは。
今日書店で『ウェンカムイの爪』と『漂白の牙』の文庫版を買ってきました。
早速前者を読んでるところです。
今夜これから夜行に乗るのでいい旅の友ができました。
14死んだはずだよおとみさん
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