この二月は日露戦争勃発(ぼっぱつ)から百年だった。
それで思い出したことがある。
私は原則的に平和主義者だが、日露開戦が必ずしも間
違った選択だったとは思わない。アジアの新興小国が大
国ロシヤの南下政策を命がけではねのけたという一面が
あるからだ。ロシヤの圧迫に苦しんでいたトルコなどの
国々では、日露戦争の日本の勝利に大きく力づけられた。
こういう日露戦争観を私は三十数年前の学生時代に既
に持っていた。小田実の『日本の知識人』(筑摩書房)
を読んでいたからだ。小田はこう書く。
「日露戦争は〔帝国主義同士の戦争であるが〕そうで
ない側面ももっていた」
それだけではない。こうも言う。
「太平洋戦争は……最後は徹底的な敗戦に終ったが、
西洋に対して戦をいどみ、曲りなりにも緒戦において
は勝利を収めたことである。この事実は、今日、人々
はまったく無視して語らないが、日本人(あるいは、西
洋以外の他の国々、ことにアジア・アフリカ諸国の人々
)に大きな自信をあたえ……」
私がこれを読んだのは、元版(一九六四年)から五年
後の筑摩叢書版であったが、その時点でも「この事実は、今
日、人々はまったく無視して語らない」に等しかった。実に
現在でさえ、“良識家”の間ではそうだ。
その後、北朝鮮問題などで小田批判が続出する。私も批判
者なのだが、日露戦争や太平洋戦争(大東亜戦争)の二面性
を教わった学恩だけは忘れまいと思う。
>73 そんな事、夫子書いてましたか。ありがとう。
小田も面白い人だなあ。
そういえば、大江も実はテロリストだし、鶴見もそのマナザシは悪魔のようだ。
(ネタ元 坪内)
みんな、ほんとは「朝日新聞的良識派」などでは、サラサラないのかなあ。
あと10年もすると、彼らの「バサラ」振りが、評価の基準になるのかなあ。
>73 そんな事、夫子書いてましたか。ありがとう。(誤)
>72 そんな事、夫子書いてましたか。ありがとう。(正)
すんません。
75 :
無名草子さん:04/03/16 11:09
>>72 朝日新聞の記者って自分とこの新聞は読まないの?
76 :
無名草子さん:04/03/16 12:24
>>71 >「おい。めくら、気をつけろよ」と言ったりはしないんだな。
>ここが理解できる人でないと、呉本を読むのは(ry
論理と情熱だな。ここが理解できたお前!どんな理解をしたか、解説してみやがれ!
まさか呉がメ(ry www
呉が「差別は正しい」と書いているというのはどこのことですか?
79 :
無名草子さん:04/03/16 21:42
【現代人の論語】っていうのは、論語を憲法に置き換えると
憲法の注釈に当たる憲法学じゃなくて、「条文」を読めば面白いよ。っていう事なんですか?
>>79 徳治と法治から言って、論語を憲法に置き換える事自体がナンセンスだな
>>76 バカに解説する気はないよ。
>>78 著書では述べられていなかったような。
たしか、マガジン「Woooo」とかいうエロ本で見た記憶あり。
>>79 もうちょっと砕いて言うと、むしろ憲法の方が『論語』(でも何でも良いのだが)に
対する注釈であると言った方が分かりやすいかも知れない(近代は否定的注釈の
色彩が強いと言うべきかも知れないが)。
極めて雑に言うと、核となる理念への注釈(成文化)が憲法で、憲法への
注釈(各論)が法律。裁判では更に注釈(法解釈や運用)が行われる。
ではこの核となる理念とは何かと言うと、各時代の思想家が哲学的思索の
苦悩を重ねてウルトラ理念に対して行った注釈。
『論語』や神話や妄想はウルトラ理念の一種。
憲法から法律が制定される過程には時代背景や関わった人々の
人間模様が色濃く反映されているので、それらを想像しながら法律を
読み解き、活用するのは面白い、みたいな事を田中角栄が言っていた
そうだ(確か『保守反動思想家に学ぶ本』)。
当方法律は藤四郎ですので用語や内容の誤り等突っ込んで下さい。
>>77 違うよ。俺だ。
ただ厳密に言うと著作権の問題にひっかかるから今後はなるべく自粛する。
>>83 いつも情報サンクス。
2ちゃんだから著作権は・・・。