■ お勧めのノンフィクション ■

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176無名草子さん
「暴力の学校 倒錯の街」 藤井誠二 雲母書房

1995年7月17日、福岡県飯塚市近畿大学付属女子高で、
ある女子生徒が教師に殴られた上コンクリートの壁に頭を
打ち付け、脳挫傷で死亡した。

犯人の教師には、人口8万の街で7万5千以上の減刑嘆願署名が
集まり、嘆き悲しむ遺族を待っていたのは、電話番号を何度変えても
かかってくる罵りや無言電話、身に覚えのない着払いの商品など
亡くなった女子生徒、遺族に対する地域ぐるみの誹謗中傷の嵐だった・・・。

誹謗中傷のデマの数々:
刺青をしてた、シンナーをやってた、覚せい剤の常習者、黒髪はかつらで
実は茶髪、両親は別居してる、父親は暴力団、オウム真理教の信者、etc....。

少々突っ込み不足で物足りない感はするが、麻生城下町で起こった
体罰死事件を追ったルポ。巻末の対談は蛇足気味。