1 :
Pop Life:
岩瀬達哉の作品は個人的には良書です。
佐野眞一、高山文彦、野村進、鎌田慧、森達也のものは
誰が何と言おうが良書です。
ワイルドスワン は衝撃でした
沢木耕太郎はもう過去の人?
過去の人でしょ?
高橋秀美「からくり民主主義」草思社。は一押しです。富士の樹海や有明海、ちいさな親切運動など正面からでなく横からみた視点がすばらしい。
10 :
無名草子さん:04/02/18 13:00
鈴木明は?
11 :
無名草子さん:04/02/19 13:22
本田靖春は?
12 :
無名草子さん:04/02/19 15:17
柳田邦男は?
13 :
無名草子さん:04/02/19 19:29
>9
同意。この人の本をもっと読みたい。
ちなみに高橋秀実が正しい名前。
14 :
無名草子さん:04/02/19 23:06
からくり民主主義、それなりに
面白く読んだけど。
そこまで言うほどかなあ……
15 :
無名草子さん:04/02/20 14:35
楽しかった日は赤、まーまーの日は黄、面白くなかった日は青
でカレンダー塗る話って何だっけ
16 :
無名草子さん:04/02/20 14:40
17 :
無名草子さん:04/02/21 11:01
草思社のPR誌「草思」の今月号に
高橋秀美さんが図書館について書いてておもしろいですよ。
半藤一利とかだめ?
19 :
無名草子さん:04/02/22 00:55
20 :
無名草子さん:04/02/22 23:00
半藤一利って歴史家?
21 :
無名草子さん:04/02/23 00:53
↑半藤氏は歴史探偵。
魚住昭はどうかな?特捜検察の闇とかけっこういいものかいてるよ。
23 :
無名草子さん:04/02/23 01:50
今、幻冬舎文庫の「闇ビジネスの現場」とかゆーのを読んでるんだけどさ、
文章がマジ稚拙で呆れたわけだ。
あれでよく編集者のGOが出たよね?
それと、日経にデカくこの本の広告が出たのも驚き。
内容は、まあこんなのもアリとしても
ちょっと類を見ないぐらいヘタクソな文章なんだよ。
フツー手直しするだろ、これ?って感じがしたのは俺だけ?
そんな本買うのがおめーだけ。>23
25 :
無名草子さん:04/02/23 13:43
「オーストラリア 歴史の旅」 藤川隆男 朝日選書
観光地のイメージしかないオーストラリアなんだけど、
短い歴史とはいえ、いろいろあったんだなあと。
うさぎが大繁殖して問題になったとは知りませんでした。
なんつーか、白人は身勝手だね。
もう少しマシなの紹介スレ
28 :
無名草子さん:04/02/23 17:06
「恐るべき空白」 ハヤカワ文庫 アラン・ムーアヘッド著
>>25の内容は判らないけど、こちらはオーストラリア内陸部が
まだ未知の領域であった頃の探検隊の話。
凄まじい気候に凄まじいエピソードの数々・・・。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉を思い出さずには
いられないほど衝撃的な結末だった。
29 :
無名草子さん:04/02/23 17:25
幻冬舎の本にまともなのがあるわけがない。
ましてやノンフィクションに。
例外はあるだろうが。
例外認めんのかよw
31 :
無名草子さん:04/02/23 18:30
>>467 あ り え な い 。それは。
バストダンジョンでリリカのおっぱい値を800近くまで調教強化してやらないと、そのフラグは立たない。
仮にフィリオナをメンバーから外してリリカを集中調教しても、アナルバイブが使えないその段階では
スカリバーはまだ手に入れられないはず。 妄 想 で つ か ?
とりあえずアンダー草原で淫獣マリリスを大量に調教して淫度をどんどん稼いどけ。
展開が不安ならバックアップ取っておくのを忘れんなよ。説教くさくなってスマソ・・・。ついな・・・。
32 :
無名草子さん:04/02/23 18:30
>>30 ないとは言い切れないだろ。
しかし、最近出た「警察官の犯罪」(宮崎学)だっけ?
あれもチープだよなあ。
さて、俺のお勧めは「下山事件」(森達也・新潮社)
幻冬舎の本なら
梁石日は認めるよ。それは例外。
35 :
無名草子さん:04/02/23 19:06
森達也人気あるな。
今度図書館で借りてみようかな。
徳岡孝夫「五衰の人 三島由紀夫私記」(文春)を
読まないでノンフィクションを語るな。以上
37 :
無名草子さん:04/02/23 21:47
このスレには、一人だけエラソーなアフォが常駐してるな。
sageで何度もカキコしてるおまえだよ。お・ま・え。
俺のことか?
オススメは本田靖春「誘拐」。
これを読まずしてノンフィクションを語るなかれ。
39 :
無名草子さん:04/02/23 23:51
小林照幸がいっとう好きです。
どの作品ですか?
小林照幸って、史上最年少にして大宅賞獲って、
これでもかって勢いで本出してる人でしょ?
なんか海洋生物だの、政治家やめますだの、熟年性革命だの、
幅広く書いてるみたいだけど、どれが一番面白いの?
プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星
大平 貴之
凄い奴がいたもんだ。
今は会社員辞めてこれで食ってくらしいから
多少意識が変わってきちゃうかもしれないな。
ノンフィクション?
谷川葉「警察が狙撃された日」だな。
読めよ、ゴルア!!!
44 :
無名草子さん:04/02/24 16:53
>>36 「五衰の人」はおもしろいね。
タイだったか、三島と筆者がフランス料理食ったとき、
三島が「ちょっと物足りない・・」と追加料理頼んだら
なんと鯛の姿焼きが出てきて、三島が「しまった!」という顔
をしたというエピソードには笑ったよ。
その本がおもしろかったので、
「銃口は死を越えて 岡本公三裁判全記録」新人物往来社 徳岡孝夫
も読んでみた。
出版が古いのと、裁判全記録といっても5日間で裁判は終わったんだけど、
これもけっこうおもしろかった。
森田必勝と岡本との類似性にも言及してたよ。
45 :
無名草子さん:04/02/24 21:32
エンデュアランス号 シャクルトン南極探検の全記録
キャロライン・アレグザンダー著
フランク・ハーレー写真
畔上司 訳
ソニーマガジンズ
第一次大戦がはじまったころ、南極横断を目指したが失敗、
遭難するが、無事全員帰還を果たしたイギリスの探検家たちの話。
イギリス人マンセーな内容が多少鼻につくが、これだけ困難な旅で
一人の死者も出なかったというのは本当にすごい。
鮮明で美しい写真も豊富に残っており、死に面した状況なのに余裕が
感じられる。
私は図書館で借りたのだが、3800円もするやたら装丁が立派な本だった。
遭難モノが好きな人は読む価値あり。
46 :
無名草子さん:04/02/26 18:05
盛り上がらないねえ
47 :
無名草子さん:04/02/26 18:29
>>46 前のスレなんて950越えるのに3年近くかかったんだし
こんなもんだよ。
前スレの635以降は過去ログからもカットされてるしw
>>46 普段からノンフィクションを手に取る人でも、実際に
読むのは自分の興味のある分野に限られているん
じゃないでしょうか?ノンフィクションを全般的に読む人は
あまりいないのかも。
要は読者の絶対数が少ないってことで……。
g
50 :
無名草子さん:04/02/27 09:33
けっこうノンフィクション読んでるんですけど、
なぜか語ることがないんですよね...
事件もので、志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫)
ルポライターではなく事件の共犯者本人が書いてるんだけど、妙に読ませる文章でね。
阪神大震災とオウムの陰になってしまって事件としての注目度はいまひとつだったものの、
これ、下手すると大久保や佐川に匹敵するぐらいの犯罪だわ。なんか30人以上死んでるっぽいし。
52 :
無名草子さん:04/02/27 11:16
「ねじれた絆」奥野修司著(文春文庫)
小学校入学時の血液検査で、女児二名の出生時の取違えが発覚して、娘の交換をする
二つの家族の物語。
家族のありかたを、考えさせられました。
親が子を選ぶのか、子が親を選ぶのか?偉大な母親に感動しました。
53 :
無名草子さん:04/02/27 12:53
54 :
無名草子さん:04/02/27 23:36
ジョン・サックの「龍頭(ドラゴンヘッド)」読んだ人いませんか?
どんな感じか気になります。
55 :
無名草子さん:04/02/27 23:39
麻原しょーこー死刑。
これ、今一番ホットなノンフィクション。
57 :
無名草子さん:04/02/28 21:40
「その日」はいつなのか―。死刑囚長谷川敏彦の叫び 大塚公子著 角川文庫
泣けますよ。
58 :
無名草子さん:04/02/29 01:24
「強くて淋しい男たち」 永沢光男著 ちくま文庫
この人の文章いいんだよねえ。好きだなあ。
59 :
無名草子さん:04/02/29 03:19
41
『フィラリア』(中央公論新社)はいかが?
寄生虫の根絶に生涯をかけた医師の話。患者の写真は結構
衝撃的だった。寄生されて肥大した陰嚢を座卓代わりにした、
なんて患者の挿話もありました。
60 :
無名草子さん:04/03/01 09:17
Pop Life
61 :
無名草子さん:04/03/03 01:16
志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫)
に1票。
62 :
無名草子さん:04/03/03 02:31
どういうところがおもしろかったのか、
内容にもちょっと触れていただけると参考になります。
63 :
無名草子さん:04/03/03 11:05
溝口敦「食肉の帝王」
買おうかどうしようか迷っています。
どなたか感想きぼんぬ。
64 :
無名草子さん:04/03/03 14:25
「ルーマニア・マンホール生活者たちの記録」早坂隆 現代書館
ブカレストのマンホールで暮らすホームレスの少年たちとの
触れ合いを綴ったルポ。ブカレストの冬はとても寒いので、
温水などのパイプが通ってるマンホールの中で彼らは暮らしてる。
著者は若く、善意が感じられる。ちと感傷的で甘い部分もあるかな
とは思うが、構成がしっかりしてて、文章も読みやすい。
ホームレス・浮浪者系ノンフィクションが好きな人にはおすすめ。
ルーマニアはチャウシェスク独裁下で娯楽が少なかったせいか、
バンク(笑い話)が発達してるそうだ。その中から一つ。
ある父親が娘を連れてコンスタンツァ(ルーマニアの黒海に面した
リゾート地)へと海水浴に行った。そこでは多くの男性がぴっちりと
した小さな水着で泳いだり、砂浜で寝転んだりしていた。
それを見た娘が父親に聞いた。
「ねえねえパパ、あの男の人たちの足と足の間が膨らんでるのはなぜ?
水着の中に何か入っているの?」
答えに困った父親は窮してこう言った。
「ああ、あれは笛を入れてるんだよ」
「ふうん」
それから数週間後、娘は父親のところへ来て、泣きながら言った。
「パパの嘘つき!音なんて鳴らなかったよ!」
65 :
無名草子さん:04/03/07 17:26
_ -─ ¬く  ̄ ‐- 、
/ _==-ミァ-─‐-、 \
/ , ‐''" \ \
/ / / | \ ヽ
/ / / / / || | i ヽ i
i / / / / / / || || |│ |ノス
|// / /___, -一ァ| /! |ト、|│ | | く」
|,-‐¬  ̄---┘'7 |! ハ! |,、-┼十|! | | |
, -‐ ''" し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ハ |
,r/ __ ,イ|リ ヾハ! ヽ! ,ィ⌒ヾミリノ!/リ |
/ ||ヽ -' / ̄ )` __ |ヒノ:} '` ,イ/ | |
,r ' ヾ、 ,-、____ , イ ̄,r==- ==-' レ' /| |
/ ヽ `ーソ ' | |ト、,ヘ ′"" "" / / || |
. / \_ / | ハ ヽ`゙'ヘ ' '__. ィ / / | | |
/ / / | ヽ 川\ ヾ三ニ‐'′//! | | | |
/ / / 八 \川| |`ト- .. __ , イ‐ァヘ | | || |!
/ / / / \ \ 「`ー- 、 / .〉 ト、| ヽ、
,イ /-─=¬ニヘ、_ \ 厂\ 厂ヽ /!| | `ー=ヘ
66 :
無名草子さん:04/03/07 20:37
志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫)
に2票目。
「子供は元気か?」の台詞が印象的だった
「食肉の帝王」(溝口敦)、大分前に読んだよ。
こういうタブーに迫ったものって嫌いじゃないんだけど、
いまいちだった気がする。でも読んでみれば?
損はないと思うけど。
「りんごの木の下であなたを生もうと決めた」 重信房子 幻冬舎
あざとい題名がつけられた幻冬舎の企画モノ。
重信が警視庁留置場で書いた上申書を本にしたらしいが、
まるで中学生が書いた作文のようで、文章にまったく生気が感じられない。
新しい事実も皆無に等しく、本当に本人が書いたのかどうかも疑わしい。
子供を抱いた重信の写真は、若い頃の矢野顕子のようで笑えた。
あざとい題名にだまされた頭の弱い女子供が買うのだろうか。
この本はおすすめできない。
69 :
無名草子さん:04/03/08 18:34
>67
さんくす。
古本屋にでるか、文庫になるまで待ってみます。
70 :
無名草子さん:04/03/08 18:59
>68
なにをもって中学生の書いた作文のようなものに
才気をかんじられないのだろうか。
ノンフィクションに才気が必要なのだろうか。
才気って言うのは年齢によって変化するのだろうか。
あほ
72 :
無名草子さん:04/03/08 19:07
作文でも売れれば問題ない 売れたもんがち
74 :
無名草子さん:04/03/08 19:32
「天皇家の食卓」
ウマーp
p余計
76 :
無名草子さん:04/03/09 14:58
s
77 :
無名草子さん:04/03/10 22:31
知らぬ存ぜぬは許しません!
78 :
無名草子さん:04/03/10 22:35
h
80 :
無名草子さん:04/03/11 16:23
食肉の王は面白い。読んで絶対損はない。
文章にときどき稚拙なところがあるのが惜しい。
山口組に刺されてもあれだけ書くんだから
溝口さんという人は偉い。
81 :
無名草子さん:04/03/12 07:00
そのうち殺されるんだろうな。
余計なこと書くから殺されて当然だろ。
馬鹿なやつw
大体が溝口氏の書くものに、それほど価値が
あると思えないんだよね。
83 :
無名草子さん:04/03/14 04:20
「食肉の王」は面白い。「カリスマ(ダイエー)」が好きな人は読むべき。
ナベツネを描いたヤツ・・・・題名忘れた・・・・も面白かった
84 :
無名草子さん:04/03/14 06:03
>>85 高かったらしいが、文庫になって安くなりましたよ。
この機会に一冊いかがですか?ってだけだよ。
後まあどうでもいい話、
吉村先生は海外の遭難ものも好きなんだろかね
88 :
無名草子さん:04/03/15 02:24
志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫)
「子供は元気か?」の台詞
本当に恐い。
『ボディーは透明』これ基本
89 :
無名草子さん:04/03/15 02:34
「ルーマニア・マンホール生活者たちの記録」は確かにかなり良い。
噂の真相で井家上隆幸氏が「大宅賞にふさわしい」みたいなことを書いていた(ような気がする)。
90 :
無名草子さん:04/03/16 00:38
「食肉の帝王」おもしろかった。
題名忘れたけど、どっかの外人が「日本社会は官僚・財界・政治家・ヤクザが
鉄の四角形を形作ってる」と書いてたがホントかもしれんね。
91 :
無名草子さん:04/03/16 01:32
ベンジャミンフルフォードかロバートwか
92 :
無名草子さん:04/03/16 01:51
「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」&「ヤクザ・リセッション」やね
93 :
無名草子さん:04/03/16 02:01
佐野眞一「カリスマ」が最もよい。
ただこの人かなりの寡作、重厚長大物を極少数出す主義のようでバリエが少ないが。
最近の小渕のことを書いた作品は、取材期間が少ないためか、今までの作品に比べて
軽薄短小化した気がする。
95 :
無名草子さん:04/03/17 10:53
「闇に消えた怪人」に一票
グリコ/森永事件の真相にせまるノンフィクションです。
一夜で読みました。久々に「止まらなかった」本です。
一橋文哉か。「三億円事件」は読んだけど、
一橋ってちょっと話作ってね?
>>96 ホンマヤネ。
ワシモ ソウ オモウワ。
チョット ハナシ オモロスギル。
ソノワリニ カンジンナトコ ウヤムヤヤシ。
98 :
無名草子さん:04/03/17 15:07
上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」(幻冬舎)に一票。
普通の人の日常を描く、なんだか気持のいい本です。
99 :
無名草子さん:04/03/17 22:22
幻冬舎の本は題名が長いのか?
100 :
無名草子さん:04/03/18 08:31
100ゲット
101 :
無名草子さん:04/03/18 12:34
森達也の下山事件ってどうなの?
102 :
無名草子さん:04/03/18 15:38
【100レスまでのお勧めノンフィクション】(詳細はAmazon調べ)
志麻永幸「愛犬家連続殺人」角川文庫 4票
溝口敦「食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満」講談社 3票
高橋秀実「からくり民主主義」草思社 2票
徳岡孝夫「五衰の人 三島由紀夫私記」文春文庫 2票
早坂隆「ルーマニア・マンホール生活者たちの記録」現代書館 2票
佐野眞一「カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」」(全2冊)新潮文庫 2票
103 :
無名草子さん:04/03/18 15:39
↓以下1票
ユン チアン「ワイルドスワン」(全3冊)講談社文庫
魚住昭「特捜検察の闇」文春文庫
藤川隆男「オーストラリア 歴史の旅」朝日選書
アラン・ムーアヘッド「恐るべき空白」ハヤカワ文庫NF
森達也「下山事件」新潮社
本田靖春「誘拐」文春文庫(在庫切れ)
(*旬報社の全集「本田靖春集1―誘拐・村が消えた」は在庫あり)
大平貴之「プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星」エクスナレッジ
谷川葉「警察が狙撃された日」講談社+α文庫
徳岡孝夫「岡本公三裁判全記録 銃口は死を越えて
テルアビブ空港襲撃事件の全貌」新人物往来社(絶版)
104 :
無名草子さん:04/03/18 15:40
キャロライン・アレグザンダー「エンデュアランス号
シャクルトン南極探検の全記録」ソニー・マガジンズ
(*ソニー・マガジンズで文庫化されたのはシャクルトン自身の記録でこの本とは別もの)
奥野修司「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」文春文庫
大塚公子「「その日」はいつなのか―。死刑囚長谷川敏彦の叫び」角川文庫
永沢光雄「強くて淋しい男たち」ちくま文庫
小林照幸「フィラリア―難病根絶に賭けた人間の記録」TBSブリタニカ(在庫切れ)
秋場龍一「天皇家の食卓―和食が育てた日本人の心」角川ソフィア文庫
一橋文哉「闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」新潮文庫
上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」幻冬舎アウトロー文庫(在庫切れ)
(*学陽書房の単行本は在庫あり)
105 :
無名草子さん:04/03/18 22:48
107 :
無名草子さん:04/03/19 02:48
ロベール・ギラン 「アジア特電」
仏人特派員が見た戦前、戦中、戦後の日本。
上海事変、ゾルゲ事件、終戦の混乱等、昭和史を
直接目撃した仏人記者の視点。
タイトルと著者だけでなく、出版社も書いてくれよ。頼むから。
>>108 そうだよな。
でもここに上げられている本なら、ぐぐって、ほぼ一瞬にして見つけられるぜ。
110 :
無名草子さん:04/03/20 13:09
最近ノンフィクションにはまってます。
日本の政治家に関するノンフィクションで面白い本が
あったら、教えていただけないでしょうか。
われ万死に値す
田中角栄研究
凡宰伝
くらいかな。
明治の元勲の本ならいっぱいあるけど。
政治物なら、塩田潮が書いたものは面白いよ
大下英治の政治ものは、面白いですか?
「田中清玄自伝」田中清玄 文芸春秋
これおもしろかったよ。田中清玄は武装共産党の幹部から
獄中で転向し、戦後右翼になった人ね。
けっこう毒を吐いてます。
>>111-114 どれも面白そうですね。新書で政治を扱ったものは多いのですが、
量が多すぎて選ぶのに困ってしまいます。
推薦していただいた皆さん、ありがとうございました。
どいつもこいつもくだらない本ばっかり紹介しやがって。
使えねえ馬鹿ばっかりだよまったく!
117 :
無名草子さん:04/03/20 23:43
「墜落遺体」が挙がってないのが意外
「墜落遺体」面白かった(不謹慎ですまん)けど、なんかノンフィクションと
しての要件を満たしていない気がするんだな。
それが何かと問われると答えられないんで恥ずかしいんだけど。
墜落遺体はただのグロモノだろ。
他人の不幸で儲けやがって、あの著者味を占めて続編まで出してたよ。
胸糞が悪い。
読む人間の資質によって、その本がどう読まれるか違うからな。
121 :
無名草子さん:04/03/21 11:04
>>119 なに興奮してんの?
他人の不幸で儲けてなんて言ってたら何にも書けないだろ。
海野弘
「スパイの世界史」「陰謀の世界史」(ともに文春)
「墜落遺体」は女性セブンや週刊女性に連載すると受けると思う。
124 :
無名草子さん:04/03/22 21:01
森達也「下山事件」読了。
切なさを感じたい人におすすめ。
メインストーリーよりサイドストーリーの方が、赤裸々で面白かったりする。
それにしても、戦後すぐのGHQ・右翼・共産党の話をもっと読んでみたいなあ。
125 :
無名草子さん:04/03/22 21:13
ありすぎて困る。
ノンフィクションの本おもしろいよね!
“It”(それ)と呼ばれた子
誰かと語りてぇ…。
127 :
無名草子さん:04/03/25 11:17
無人島もの
実録犯罪もの
日記
この辺でひとつお願いします。
128 :
無名草子さん:04/03/25 11:26
>>121そうですね・・・何も書けなくなっちゃうわよね。
でも私は不幸になったことがないから
他人の不幸って重過ぎて書けない。
だから不幸になろうとしています。
>>127 せめて
これまでどういう本を読んていて
どういう傾向が好みなのか書かないと。
すれ違いという説もあるし
うーん、日記はノンフィクションなのだろうか?
131 :
無名草子さん:04/03/25 20:40
日記は少なくともフィクションではないと
おもう。
132 :
無名草子さん:04/03/25 23:58
>>126 結構話題になってベストセラーにも顔を出してたなぁ。
母親から著者への虐待はどれも酷かったが、とくにエゲツなかったのは
塩素系洗剤で充満した浴室に閉じ込めるというもの。それも、通気孔と
窓をふさいだままで。
133 :
無名草子さん:04/03/26 12:13
「ワイルド・スワン」が出ていないのが意外
まあ漏れは読んだことないわけだが
134 :
無名草子さん:04/03/27 13:52
「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」 上下巻
ジャレド・ダイアモンド 倉骨彰訳 草思社
ヨーロッパ人はアメリカ先住民族を滅ぼし、支配したが、なぜその逆は
起こらなかったのか?
なぜ文明の発祥地の一つであるイラクは、今日世界の主導権を握ってないのか?
オーストラリア大陸のアボリジニは白人に征服されたが、なぜその逆は
起こらなかったのか?その辺りの謎を世界史的に追った本。
言語の説明をする部分はやや専門的で難しいかなと思ったが、
世界史に興味がある人にはおすすめ。
1998年度ピュリツァー賞一般ノンフィクション部門受賞
135 :
無名草子さん:04/03/27 14:50
ジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」の感想きぼんぬ。
増補版でてたけど。
>>134 その本面白いけど、むかついた点が一つ。
漢字文化を馬鹿にしてる。表意文字を使うのは遅れた文明だって論調だった。
たぶん著者は中国が嫌いなんだと思う。
馬鹿にしてるととられかねない論調ではあるけど
一側面をうまく捉えてはいたと思う。
現代中国の一部の意見と重なる部分が多いので
それを踏まえた上での表現だとは思うけど。
もう一工夫あったほうがよかったとは思う。
「町にオウムがやって来た」
藤岡オウム騒動を記録する会 編 リベルタ出版
群馬県藤岡市にオウム信者が移転して来て、住民の反対運動から
オウムの撤退までを綴った手記。オウム信者、反対派市民、
野次馬のフリージャーナリストらの文章が集められており、オウム関連の本といえば
オウムを絶対悪のように扱った本が目立つなか、マッタリしたムードの本である。
オウム施設の目の前に監視小屋を建てた住民が、オウム信者の青年と
だんだん言葉を交わすようになり、次第に心を通わすようになっていく様子や、
オウム反対派内部の軋轢(市長派vs反市長派)がおもしろい。
139 :
無名草子さん:04/04/03 13:03
「幕末維新・明治・大正 美人帖」 ポーラ文化研究所編 別冊歴史読本 新人物往来社
昔の女性のポートレート写真を集めた本だが、やたら美人ばっかりなのに驚く。
くっきりした二重まぶたの美人が多く、おそらく現代の美意識に合わせて編集したんだろう。
特に唐人お吉といわれる写真や新菊村の音丸は、現代のアイドルとしても
十分通用すると思う。他にも川島芳子、与謝野晶子、伊藤野枝などなど、
数多くの顔写真が載っており見ていて飽きない。この本に収録された女性たちは、
全員もうこの世にはいないわけで、それを思うと感慨深いものがある。
『Itと呼ばれた子』の青春編は少年期と完結の間の本ですよね。 完結編を読んでから読んだほうがいいですか?それとも完結編を読む前に読んだほうがいいですか?
141 :
無名草子さん:04/04/04 01:11
>>139 こういう説明を読むと、その本も読んでみたくなるな。
「警察が狙撃された日 そして<偽り>の媒介者たちは」
谷川葉 三一書房
国松長官狙撃事件を追ったルポ。妙にレトリックの多い文体で、
文学作品じゃないんだからもっとさらっと書いて欲しかった。
見開きにヘーゲルやドゥルーズの引用があるので、そういうのが好きな
著者なのかもしれない。
警察内部の対応を詳しく追っている。公安部、刑事部の確執、特に人事に
ついてはこと細かく言及しており、このへんが三一書房らしいところか。
「オウムの薬物主義」は興味深かった。
>>142 それ、新聞記者がペンネームで書いたらしいね。
144 :
無名草子さん:04/04/09 04:20
「巨怪伝 正力松太郎と影武者たちの一世紀」
佐野眞一 文芸春秋
600ページを越える大著。正力は警察官僚から読売新聞に転じ、
テレビの父、プロ野球の父、原子力の父と呼ばれた(呼ばせた)男。
正力の傲慢さ、嫉妬心、自己宣伝に辟易するが、大正・昭和の政治史、
社会史として興味深く読んだ。
また、作中に登場する人物が○○の息子、孫というのがあまりにも多い。
日本社会の世襲の根深さを改めて実感した。
「敗北を抱きしめて」
読んで損はない。ついでに「容赦なき戦争」もいっとけ。文庫でてるし
146 :
無名草子さん:04/04/20 02:21
「プラネタリウムを作りました。 7畳間で生まれた410万の星」
大平貴之 株式会社エクスナレッジ
個人ですごいプラネタリウムを完成させた人の話。
子供の頃からなんでも凝り性で、確かにすごい人なんだけども
所詮プラネタリウムはフェイクなわけで、いくらすばらしいものを
作っても本物の星空にはかなわない。読んでいて虚しさを感じた。
文中でもプラネタリウムの技術的な話ばっかりで、星の話はほとんど出てこない。
あくまでプラネタリウム自体に興味がある人で、星には興味がない人のようだ。
やたら凝り性の改良者である。
付録にペーパークラフトのプラネタリウムがついている。
ちゃんと穴も開けてあって、親切な本。
147 :
無名草子さん:04/04/20 02:52
「ある10代の日記」
冨増寛和 文芸社
10代後半の少年の書いた思想日記。
芸術、思想、人生論、恋愛、社会問題など
いろいろなものごとに関して鋭い視点で哲学的に論じてある。
科学、音楽、美術、歴史など
あらゆるジャンルに精通しているようで知識も豊富。
たしかに若さや未熟さが感じられるところもあるが、
洞察力というか、思考というか、感性というか、
とにかく普通の10代の子供の書ける文章じゃない。
巻頭に著者の描いた絵画も付録されているが、プロ並の腕前。
いろいろと考えさせられた一冊。
10代に対する見方が変ると思う。
148 :
無名草子さん:04/04/20 17:05
「S・ミルグラム 服従の心理 アイヒマン実験」
人は権力に弱い、という事と、正しい事でもその人に力がないと誰も信じない、という事が改めてわかった。
よく、悪さして捕まったヤシが裁判とかで「漏れは悪くない。あいつの指示だ」とか言うけど、それは違う。たとえ会社首になっても、頃されても、ヤパ−りそいつも責任取る義務がある、と思った。
安部譲二「日本怪死人列伝」
新井将敬、尾崎豊など、不自然な最期を迎えた有名人の死に様を追う。
半分は著者の妄想だが、著者が元893なだけに、
人の死に方、特に変死には詳しい。
ミュージシャン尾崎豊は、なぜ死んだのか・・・・
>>148 その実験は聞いたことあったけど、一冊の本になってたんだな。
読んでみるか。
151 :
無名草子さん:04/04/23 00:09
赤田佑介『証言構成 「ポパイ」の時代』
今も語り継がれている雑誌「ポパイ」(まぁ、今もあるけど全然別物です)
創刊当時の初期スタッフ15人へのインタビューを通して、現在の雑誌の
"スタイル"を形作った裏側を検証していく。ちなみに著者は『磯野家の謎』
『バトルロワイアル』などを担当、『クイック・ジャパン』の初代編集長でもある。
野田 努『ブラック・マシン・ミュージック』
70年代アンダーグラウンド・ディスコ〜シカゴ・ハウス〜
サン・ラ〜P-ファンク〜デトロイト・テクノ〜UR……
500ページ超の大ボリュームに圧倒されるが、読み出すと止まらない。
まるでダンス・ミュージック史の現場に立ち会っているかのような錯覚を覚える。
石田昌隆『黒いグルーヴ』
写真家である著者が、ジャマイカ〜ロンドン〜ブリストル〜
ブリクストン〜ロサンジェルス〜ニューヨーク〜アフリカ〜へと旅しながら、
そこにある音楽(レゲエ、ダブ、スカ、フェラクティ、マッシヴアタックなど)を
ブラック・ディアスポラ、または黒いグルーヴという言葉でひとつ縄に結わえてみせる。
伊藤文学『編集長「秘話」』
1972年に創刊したゲイ雑誌『薔薇族』の編集長が、その30年の歴史を綴ったもの。
一雑誌の歴史として、さらに日本のゲイ文化、マイノリティの歴史を辿る上でも貴重。
152 :
無名草子さん:04/04/23 00:22
エリック・シュローサー『巨大化するアメリカの地下経済』
『ファーストフードが世界を食いつくす』の著者による近著
(ちなみに『ファーストフード〜』も面白い)。
大麻産業/文化、メキシコからの密入国労働者、ポルノ産業という
3つの角度から、アメリカという国のいびつさを淡々と炙りだしていく。
153 :
無名草子さん:04/04/23 03:21
石丸元章
「シービスケット」(ソニーマガジンズ)
競馬を知らない門外漢のぼくでも
充分楽しめました。これを読んでいると
「ダービースタリオン」はきっと面白いんだろうな、
と思いました。
155 :
無名草子さん:04/05/04 22:22
盛り上がらねーっすね
>>133 「ワイルドスワン」を読むことで、
ぼくが生まれた頃、となりの国で文化大革命という
壮大な悲劇があったことを知りました。
157 :
無名草子さん:04/05/15 11:20
近藤衛「ヤマギシ会見聞録」行路社
ヤマギシ会って、どんなんか全然知らんかったけど、おもろい団体やねえ。
一種の思想団体だね。カルトみたいな。
著者はそのヤマギシ会(三重県にある)に入りこんで潜入取材している。
いやあ、相当な労力かけた取材で、文章が読みやすいんで、一気に読み終わりました。
158 :
無名草子さん:04/05/15 20:48
いままで斎藤貴男の名前が出てこないのは意外だなあ。
斎藤貴男「機会不平等」(文藝春秋)はお勧め。
159 :
無名草子さん:04/05/15 21:06
東電OL殺人事件。
被告に肩入れしすぎのような気もするけど、被害者にスポットを当てた部分は面白かった。
でも結局彼女の闇は彼女にしかわからないんだろうな。
あと、既出だけど愛犬家連続殺人事件はトラウマ。
マイケル・ルイス「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」ランダムハウス講談社
フォーサイト5月号で向井万起男の書評を読んで面白そうだから買ってみました。
貧乏球団オークランド・アスレティックスのオーナーが、
チーム総年俸額を抑えてプレーオフ常連の強豪チームを作る過程が描かれていますが、
興味深いのが独自の選手評価基準。
実際に、1勝に対する投資金額が他球団よりも格段に優れています。
元メジャーリーガーであるオーナーを中心に語られるのは、MLB経営のコペルニクス的転回とも言える内容。
ネタ探しだけは定評ある著者ですが、今回ばかりは構成もかなり読めるものに仕上がってます。
私は数字を追いかけるタイプだから、この本で語られる考え方は素直に理解できました。
野球に限らず、プロスポーツ好きな人は読む価値アリと思いますよ。
特にスタッツ厨orアンチスタッツ厨の人は。
161 :
無名草子さん:04/05/16 02:21
162 :
無名草子さん:04/05/16 18:13
「この本を読んでから建てよう 断熱、防音、そして高気密を斬る!」
山本順三 三一書房
著者は断熱職人。セルローズファイバー(植物繊維)での断熱をすすめている。
トヨタホームやパナホーム、ミサワホーム、積水ハウスなど、大手ハウスメーカー
の家がいかに馬鹿馬鹿しいものかわかる。これから家を建てよう、買おうと
言った人は確かに読んだほうがいいかも。
もう家を買った人は読まないほうがいいね。ショックを受けるから(w
>>159 佐野眞一はネパールまで取材に行ったりして徹底してるよね。
坂口安吾の「堕落論」を引き合いに出す視点がおもしろい。
私が読んだ新潮社のハードカバーでは、被告のゴビンダに無罪判決が
下ったところで終わってるんだけど、逆転有罪が決定したんだっけ?
裁判っつのはわからんもんだ。
164 :
無名草子さん:04/05/16 18:25
「自転車通勤で行こう」 WAVE出版
「自転車生活の愉しみ」 東京書籍
疋田智(ひきた さとし)
疋田氏はTBSのディレクター。やはり人の興味を引かせるコツを掴んでいるのか、
ところどころに伏線も張ってあって、読みやすくおもしろい文章だ。
これを読んで、自転車に乗ってみようと感化される人はけっこう多いと思われる。
「自転車生活の愉しみ」は、ヨーロッパ自転車事情のルポ付き。
「自転車通勤で行こう」のHP
ttp://japgun.hp.infoseek.co.jp/
165 :
無名草子さん:04/05/20 12:59
〔監視カメラ社会〕講談社+@新書
著者わすれた、800円くらいの本。
著者は大学の先生で、こういうテーマにありがちな「ホントかいな?」
と思わせる部分が少ない。出典も明記してあるし。
2ちゃんねるのことも書いてあるよ(ちょっとだけど)。
166 :
無名草子さん:04/05/26 16:17
167 :
無名草子さん:04/05/26 16:22
>>149 >ミュージシャン尾崎豊は、なぜ死んだのか・・・・
違法薬物による発作だよ。
168 :
無名草子さん:04/05/29 23:47
獄窓記、おもしろいね
>>167 薬物の発作で、あんなに身体が痣だからけになり、顔は腫れ上がるんですか?
170 :
無名草子さん:04/06/03 01:09
獄窓記読みました。確かにおもしろい。
見沢知廉が八王子医療刑務所のパープー工場のことを書いてたけど、
黒羽の寮内工場はあれとそっくりだね。
故事成句や四文字熟語が多かったり、
ひたすら前向きで明るい著者の態度が癪に触る人もいるからも
しれないけど、おすすめの本だ。
辻本にデタラメ言われて怒ってるシーンは笑えた。
171 :
無名草子さん:04/06/04 04:05
高山文彦「これからのわたし」飛鳥新社
天下の詐欺師なかにし礼の前妻による暴露本!!!!!
えーと、「赤い楯」読んでまーす。
あああ、わかりづれぇ_| ̄|○
「納得しなかった男ーエンヴェル・パシャ 中東から中央アジアへー」山内昌之
このテーマをこの人が書いて、面白くなかったらもう犯罪だし、実際面白い、て本が世の中にはあるが、その典型の一つ。
革命家にして無類の風雲児の主人公が、風と共に駆け抜けた道筋を、現代の地域専門家がゆっくりたどって足跡を解明していく。
在ったことを在るがままに書くだけで、混乱を極めた時代の一面が鮮やかに切り取られている。面白い!
ttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/6/0015510.html
174 :
無名草子さん:04/06/14 02:05
今F1関係の本を読もうと思っている者ですが、以下の本を探しています。
「F1の歴史はイギリス貴族とその他欧州の貴族の覇権争いである」
「ルール改正からレース開催にいたるまでその争いが介入されている」
ってな書評だったと思います。確か日本人の作者だと思いました。
どなたかご存知でしょうか?
ご一報お待ちしております
175 :
無名草子さん:04/06/16 22:13
スティーブン・キングの「ライディング・ザ・ブレット」
水上 勉の「土を喰らう日々」
176 :
無名草子さん:04/06/16 23:57
「暴力の学校 倒錯の街」 藤井誠二 雲母書房
1995年7月17日、福岡県飯塚市近畿大学付属女子高で、
ある女子生徒が教師に殴られた上コンクリートの壁に頭を
打ち付け、脳挫傷で死亡した。
犯人の教師には、人口8万の街で7万5千以上の減刑嘆願署名が
集まり、嘆き悲しむ遺族を待っていたのは、電話番号を何度変えても
かかってくる罵りや無言電話、身に覚えのない着払いの商品など
亡くなった女子生徒、遺族に対する地域ぐるみの誹謗中傷の嵐だった・・・。
誹謗中傷のデマの数々:
刺青をしてた、シンナーをやってた、覚せい剤の常習者、黒髪はかつらで
実は茶髪、両親は別居してる、父親は暴力団、オウム真理教の信者、etc....。
少々突っ込み不足で物足りない感はするが、麻生城下町で起こった
体罰死事件を追ったルポ。巻末の対談は蛇足気味。
177 :
無名草子さん:04/06/17 22:32
>>175 「土を喰らう日々」は昔読みましたけど、おもしろかったです。
水上勉は子供のころ、禅寺にいたんですよね。
これを読むと腹が減ってきて、ジャガイモや野菜を畑に植えたくなりますw
志向は違いますが、腹が減る本という意味では、色川武大の「喰いたい放題」もおすすめ。
「母よ生きるべし」松下竜一
著者の訃報を聞いて、思い浮かんだのがコレ。ノンフィクションというよりは私小説に近いが…。
>>175 念のため。
スティーブン・キングの「ライディング・ザ・ブレット」は
ノンフィクションじゃないよん。
聖の青春
>176
そんな事件あったんだ・・・知らんかった
読みたいな。
182 :
無名草子さん:04/06/19 10:48
『もっと上手に抱きあいたい…』−快適な男女関係を築くための21章−
(清宮多志郎著 心交社 1575円)
【目次】
第一部 人ごみの中で
第1章 「らしさ」に縛られる男と女
第2章 女はなぜきれいに見えるのか
第3章 女はなぜ露出しないでいられないのか
第4章 男はなぜスカートの中を覗きたがるのか
第5章 男はなぜ痴漢するのか
第6章 男はなぜレイプするのか
第7章 男はなぜ女の下着をほしがるのか
第二部 ひとつ屋根の下で
第8章 結婚しなくなった男と女
第9章 男はなぜ女を家に閉じ込めておきたいのか
第10章 女はなぜ子供をかわいいと思えなくなったのか
第11章 女はなぜ手首をきるのか
第12章 男はなぜ酒びたりになるのか
第13章 男はなぜ父親として迷うのか
第14章なぜ離婚が増えているのか
第三部 ベッドの上で
第15章 性欲がこれだけ違う男と女
第16章 男はなぜ女をいかせようとするのか
第17章 女はなぜ何種類ものオーガズムを感じられるのか
第18章 男はなぜセックスで支配感を求めるのか
第19章 男はなぜすぐにへたばるのか
第20章 女はなぜいつまでもへたばらないのか
第21章 女はなぜ男よりも気持ちよさそうに見えるのか
183 :
無名草子さん:04/06/19 11:38
子供向けだけど杉山満丸の『グリーンファーザー』
その中にある、父龍丸の「二つの悲しみ」は泣けた。
184 :
無名草子さん:04/06/19 21:33
>>178 全集が間に合ってホントによかった。わたしは「風成の女たち」
「ルイズ、父に貰いし名は」を思い出しました。
185 :
無名草子さん:04/06/27 09:35
マジレスすると
流れる星は生きている / 藤原てい
マジレスならどこがどうお勧めなのかぐらい書け
187 :
無名草子さん:04/06/27 11:21
筑摩の「世界ノンフィクション全集」(うろ覚え)復刊キボンヌ
なんかさぁ、
>>186みたいなのがいると紹介する気が萎えるよねぇw
>>188 ごたくはいいから紹介しやがれー(#゚ー゚)
通りすがりだが、
>>189さん、君は紹介しないのかい?
>>190 ん、もっともだな。
つーてもノンフィクションの定義間違ってるかも、歴史記録。
「「満州国」見聞記 −リットン調査団同行記」
最近講談社学術文庫入りしてるな。
英、仏、伊、米に独の主に外交畑の人間で構成された国際連盟が主導の
調査団の記録。
記述者のシュネー氏がドイツ、この時点では中立。
アメリカ辺りがやたら日本に心情的に甘い。
(第一次世界大戦絡みの理由なんだけどな)
他に“満州”の支配者的存在であった人物の、使いっ走りみたいな人物が
(友人って書いてあるけどな、なんか絶対服従ぽい( ´∀`))、後に参加。
日本の大反発を食らう。
後の歴史から、この調査団がキツいこと言ったと思ってる人もおるが。
はっきり言って彼らの調査結果が出る前に日本が行動に出てしまったのが
実際のところだね。
自国に評価がキツい僕にとっても。
日本の印象も特に残虐というようなこともなく、言いたいことはこのくらい。
空気嫁(゚∀゚)!!
まじお勧め。
192 :
無名草子さん:04/06/27 20:27
>185
タイトルも素敵だよね。
193 :
無名草子さん:04/06/27 20:33
頭の悪い女子供が好みそうな題名だw
ぐぐったら満州引き上げの時のだとさ。
戦争関係を馬鹿にするのはちょっと関心しないなぁ……。
散々きしゅつだが
志麻永幸『愛犬家連続殺人』(角川文庫)
マジオッカネェ。
『ハンニバル』の26倍位怖えぇ。
マジお勧め。
ヨンデタラ チョットダケ ヤキニクガ タベタクナッタ・・・
198 :
無名草子さん:04/07/10 20:51
199 :
無名草子さん:04/07/10 22:40
「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」
ナサニエル・フィルブリック 相原真理子訳 集英社
1820年、21人のクルーを乗せた捕鯨船がマッコウクジラの体当たりを受け
沈没、3隻のボートで3ヶ月間漂流する。先に死んだ黒人クルーの死体を食べ、
最後にはくじ引きで仲間を殺し、生き残ったのは8人(うち3人は途中の島に残った)
だった・・・。
メルヴィルの「白鯨」や、ポーの「アーサー・ゴードン・ピムの物語」の原作になった
漂流船のノンフィクション。「白鯨」と合わせて読むとさらにおもしろい。
とても読みやすい訳で、当時の生き残り船員の書いたスケッチも収められている。
漂流もの、カニバリズムものが好きな人には絶対のおすすめ。
塩狩峠はダメか?
変人偏屈列伝
古いんだけど、大宅賞作品の「メディアの興亡」(杉山隆男)は傑作。新聞業会のことを取り上げてるけど、この業界に興味なくても十分楽しめる。
話の展開が絶妙で、会社の中で意思決定がどのようにして行われていったのかがよく分かる。日経新聞社と毎日新聞社との比較も分かりやすくて(・∀・)イイ!!
ただ、この人の作品はこれ以外それほど興味ないんだなぁ。
あとはベタだがハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」もすごい。
企業とか政府とか、組織の内部を描いたノンフィクションで面白いのないですかね?
203 :
無名草子さん:04/07/13 02:34
>>202 エリック・シュローサー「ファストフードが世界を食いつくす」草思社
マクドナルドの内幕のルポ。
アメリカのマクドナルドはハンバーガー代じゃなくて、実は貸店舗の家賃収入で
儲けてるとか、フレーバー(香料)でどんな味でも再現できるとか、いろいろおもしろい
ことが書いてある。同じ著者の「巨大化するアメリカの地下経済」はいまいちだった。
後はちょっと古いけど、鎌田慧の「自動車絶望工場」とか。
著者が実際トヨタの期間工として働いた経験を綴ってる。
10年ぐらい前だったか、自動車雑誌NAVI誌上で、ホンダの期間工として
働いた連載があったけど、「絶望工場」の時代とあんまり変わってないみたい。
このスレの前スレは1000近くまでいったのに、なぜか過去ログには
600少しまでしか収録されてないのが残念。
★お薦めノンフィクション本教えてください★
http://natto.2ch.net/books/kako/987/987169203.html
>>203 サンクス。「ファーストフードが…」は面白いらしいね。今度読んでみよう。
>>202 > 企業とか政府とか、組織の内部を描いたノンフィクションで面白いのないですかね?
カレントな話題になっているので「警察が狙撃された日」(三一書房)なんかどう?
国松警察庁長官狙撃事件のときの公安内部の暗闘が描かれている。
その延長線上で「日本の公安警察」(講談社現代新書)も興味深い。
政府・企業の内幕ものの正統派ノンフィクションとしては、斎藤貴男の一連の著作
は欠かせない。「カルト資本主義」や「機会不平等」はもう文庫になっているはず
だから、このあたりから読んでみたら?
>>205 ありがd。過去ログ読んでも、斉藤貴男は人気なんだなぁ。
漏れは「機会不平等」は読んだけど、ちょっと苦手だわ。
頑張って取材しているのは分かるんだが、どうも陰謀説が強すぎて…。
前半は何とか読めても、「遺伝子操作でエリートによる階級社会が…」までいくと
もうお腹一杯ってな感じです。
でも「カルト資本主義」は面白いテーマだと思うんで、読んでみたいとは思います。
いろいろ教えてもらったんでこちらも1冊。
新潮社の「一九九一年日本の敗北」(手嶋竜一)。もう絶版になってるけど。
湾岸戦争で金だけ出して尊敬されなかった、という一件について鋭く取材してまつ。
外務省の秘密主義、大蔵と外務省との縄張り争いが日本を敗北させる過程が
冷静に書かれてて面白かった。
「縄張り争い」なんて言葉はよく聞くけど、それを生々しく感じられるのが
ノンフィクションならではの魅力ですわな。
日本でもこれだけの取材をできる人がいるってのに驚いた。
>>206 そんな板orスレッドないです。
1 名前:read.cgi ver7.20p (04/01/07)投稿日:2001/04/12(木) 15:11
そんな板orスレッドないです。
過去ログ倉庫にもありませんでした。
問い合わせても見つかる可能性はほとんどありません。
>>202 企業ものでは、
鎌田慧に影響された書き手の作品として、
下記のようなのがある。
堀江邦夫「原発ジプシー」
森江信「原子炉被曝日記」
元々原発の技術者だった人と、原発労働の内情を
知るために実際に原発で働いた人がまとめたルポルタージュ。
いずれも講談社文庫。私のお薦めです。
211 :
無名草子さん:04/07/13 19:46
>>210 隊長! スレッド 987169203.dat は、html化されるのを待っているようです。
しばらく待つしかない。
鎌田慧はおもしろいよねぇ。まあ今の人はサヨだとかいって
敬遠するかもしんないけど。
岩波新書から出てる屠殺場のルポ「ドキュメント 屠場」もおすすめ。
自分が普段食ってる肉が、どういうプロセスを経て口に入るかというのは
知っておいたほうがいいと思う。
斉藤貴男の「カルト資本主義」は「トンデモ本の世界」の最新刊に採用されてたな。
216 :
無名草子さん:04/07/23 02:17
「官僚病の起源」岸田秀 新書館
岸田秀の本を読むと、なんだかすっきりして頭が良くなったような気がする。
「大航海」という雑誌に連載されたエッセイの単行本だが、表題は一つの章で、
他の章は、いつもの唯幻論に基づく日本人論みたいなもの。
表題をもっと深く掘り下げて欲しかった。
217 :
無名草子さん:04/07/23 11:53
千葉敦子 犬養道子
意外な所で
寺沢龍「透視も念写も事実である〜福来友吉と千里眼事件」
好きな人には有名な、福来友吉博士の超能力実験を中心に伝記的に描いた本。
著者は、偏狭なアカデミズムに排斥された悲運の学者…と言いたいようだが…。
詳述される実験等から浮かび上がるのは、著者の狙いとは反対のもの。
学問的な興味から出発したはずが、杜撰な実験を繰り返しながらどんどん信じ込んでいき、科学から離れていく学者の姿である。
「信じる」ことの危うさを浮き彫りにして面白い。
著者の意図は逆なんだが。
難点は、福来博士に肩入れしすぎて、積極的に嘘は書かないまでも本当のことを書いていない点か。
月の裏側の念写写真を載せ、8割が実物と一致と本文に書きながら、本物の月の写真は載せていない。
載せれば似ていないことがバレるからw
このような不利な材料はカットしまくり。
十分楽しむには予備知識が必要か。
219 :
無名草子さん:04/08/01 17:18
>215
「野中広務 差別と権力」を読みました。
前半部分は野中広務という人間が前面に押し出され、
その迫力に圧倒されあっという間に読めてしまうのですが、
後半はどうも伸びを欠いた感があります。
個人的には「渡邉恒雄 メディアと権力」の方がお勧めです。
「カルト資本主義」は、さすがに元経済記者だけに、ネタ選びは面白いし取材もしっかりしてる。
しかし結論が性急すぎるっていうか、もっと踏み込んで過去の事例にまで遡れば
陰謀論じゃない結論が出たんじゃないかと思った。
221 :
無名草子さん:04/08/06 23:24
222 :
無名草子さん:04/08/15 02:53
「公安警察スパイ養成所」島袋修 宝島社
公安の警官として働いた著者の手記。
共産党内部にスパイを作り、意のままにコントロールする
過程が如実に語られる。
ある意味非常に怖い本。
タカノマサオ・高野雅夫・解放出版社
高野氏の夜間中学に賭ける生きざま
が書かれてます。
戦争の為17まで読み書きできず、
言葉を武器に闘う姿は壮絶です。
224 :
無名草子さん:04/08/17 03:22
「19歳の結末 一家4人惨殺事件」 祝康成(いわい やすなり) 新潮社
1992年3月、千葉県市川市で起こった陰惨な殺人事件のルポ。
ハードボイルド調のプロローグはどうにかならんか。
前半と後半で内容がダブっている。
犯人の告白に沿って淡々と話をすすめており読みやすいのだが、
もっと深く犯人の内面に踏み込んで欲しかった。
物足りなさが残る読後感。
このあたりは佐野眞一などと比べるとはっきり見劣りする。
犯人の関光彦(せき てるひこ)は2001年12月3日死刑確定
事件概要
ttp://hp666.hp.infoseek.co.jp/syouryaku/file2/seki.txt
225 :
無名草子さん:04/08/18 14:24
高野秀行の「早稲田三畳青春期」
226 :
無名草子さん:04/08/18 20:23
Sallustius Crispus の Catilina と Jugurta
227 :
無名草子さん:04/08/25 13:55
「洞窟オジさん 荒野の43年」加村一馬 小学館
ちょっと前にニュースでも話題になった、43年間に渡って山奥で生活した人
の話。女性セブンの記者が本人の話を聞き、それを一人称に編集したものと
思われる。「現代のロビンソン・クルーソー」などと書かれているが、
実際は山菜や野草を売り、その金で生計を立てており、警察に捕まったときも
放置原付に乗って自販機をバールでこじあけようとしていたので、
ロビンソンクルーソーのような完全な自活生活を期待すると裏切られる。
内容は、頭悪そうというか女性セブンの読者層にターゲットが絞られた文章。
本人のホラ話も相当含まれてると思われる。
独特な小動物の捕まえ方、料理法は興味深い。
228 :
無名草子さん:04/08/26 08:29
一橋文哉 「赤報隊の正体」
若一光司 「自殺者 現代日本の118人」
川嶋康男 「九人の乙女はなぜ死んだか 樺太・真岡郵便局電話交換手集団自決の真相」
229 :
無名草子さん:04/08/26 10:41
>>228 一橋文哉・・・。赤報隊・・・。
ネタ? ネタだよね? フィクションとしての読み物って事だよね? ね?
>>229 ダメ?ダメ?結構、言うぅ〜〜〜〜〜〜!!
ああ、でも確かに読み物として楽しんでいたのかなあ。
一橋と同じ手法だった「葬られた夏 追跡 下山事件」
も楽しかったけど、下山事件について何も知らずに読んだからかな?
赤報隊も当時、物心ついてないから知らんかったし。
231 :
無名草子さん:04/08/27 16:58
一橋文哉は小説を書けばいいのにね。
なんでノンフィクションにこだわるんだろう。
232 :
無名草子さん:04/08/27 18:50
袴田事件どうよ!
小説って、、、一橋って実在しないんでしょ?
234 :
無名草子さん:04/08/27 22:38
>>233 一応実在はするよね。っていうか、ペンネームなんだよね。
「一橋」=一ツ橋 の 「文哉」=聞屋=新聞屋
って事で、毎日の記者だっていうのが通説らしいけど、よく知らん。
「元」なのかもしれないし。
たださ、あれやっぱりノンフィクションとしての読み物じゃないよね。
どこに信用をおいて読んでいいか分からないよ。
本当に小説書けばいいのに。
あと
>>230 『葬られた夏』も悪い噂たくさんあるよ。その変は森達也の『下山事件』に詳しいけど、とにかく色々な下山に関する書物を読む事をお勧めする。
とりあえずノンフィクションじゃないのかもしれないけど、
松本清張の『日本の黒い霧』は読む意味があるような気がします。
235 :
無名草子さん:04/08/28 08:49
このスレで挙げられている人だと、
佐野眞一(=くどすぎる。東電OL語るために円山町の歴史を語る必要はない。
「〜という点に運命を感じる」など、意見の押しつけがめんどくさい)、
森達也(文章が下手くそ。何読んでも「読ませてくれたなぁ」という感覚になれない)
鎌田慧(いくらなんでも偏りすぎ。反骨のジャーナリストを意識しすぎ)
などの理由で好きになれない。
良かったのは、
魚住昭『渡邊恒男 メディアと権力』
(俺は『特捜警察の闇より遙かに好き。元々ナベツネは嫌いじゃなかったが、
あの人の今のポジションにいる明確な理由が分かり、更に好感を持ってしまった。
嫌いな人が読んだらもっと嫌いになるんだろうなぁとも思ったのだが。)
若草みどり『クアトロ・ラガッツィ』
(読み応えありすぎ。天正少年使節とこの国におけるキリスト教の存在、役割。
本当にただの歴史書とは違う、圧倒的な情景が目に浮かんできた。
4000円出す甲斐は充分にある。下手な本何冊も読むよりよっぽど価値がある)
大崎善夫『将棋の子』
(『聖の青春』も良かったけど、こっちの方が圧倒的に良かった。ベタかな。
将棋というゲームはよく知らないんだけど、とにかく残酷で、美しかった)
236 :
無名草子さん:04/08/28 08:50
福田和也『地ひらく』
(大嫌いな福田和也が書いた大好きな本。読み終わった後、どっぷりのめり込んだ自分に気付き、
なんかスゲー負けたと思った。石原完爾という題材も魅力的なんだろうけど、とにかく表現が素晴らしかった。
ちなみにこれも4000円くらいしたと思う。その価値は充分にある。あの人テレビ出なきゃいいのに・・・)
堤堯『昭和の三傑』
(この国の憲法9条に対する謎を「幣原喜重郎は昭和を代表する宰相だった」という仮定に基づいて暴いていこうとした本。
元文春の編集長が著した割に政治的な偏りがなく(当時の文春ってそうだったのかな)、なんか笑いながら読めた。
憲法9条が押しつけられたものだなんてまやかしだ、という内容。怪書だなぁと思った)
高木徹『戦争広告代理店』
(今さらこのスレで説明する必要はないのかもしれないけど、戦争におけるメディアの役割と、
情報操作について著した本。この本なんかもっともっと売れるべきだと思った。
とにかく傑作です)
なんかスゲー書いちまった。書いてるうちにドンドン盛り上がってしまった。長文すいません。
これで叩かれなかったらまた今度書かせてください。よろしくお願いします。
ああ、疲れた。
>>234 サンクス。「葬られた夏」はアマゾンの書評で、だいたいトラブってたのが
わかりました。
下山事件はとりあえず森達本と矢田本を読んでみますよ。「黒い霧」も。
238 :
無名草子さん:04/08/28 22:49
>>235さん、朝一でここロムって将棋の子買ってきて
いま読破しました 大崎よしおはパイロットフィッシ
ュは読んだ事あったんですが、ノンフィクションの方
が良いですね 次魚住昭読んでみます
239 :
無名草子さん:04/08/31 21:24
>新潮ドキュメント賞 山本譲司元議員が受賞 獄中生活描き
>
>第3回新潮ドキュメント賞・小林秀雄賞(いずれも新潮文芸振興会主催)の選考会が30日、東京都内であり、
>新潮ドキュメント賞に、秘書給与詐取事件で実刑判決を受け服役した元民主党衆院議員、山本譲司さん(41)の「獄窓記」(ポプラ社)が選ばれた。
>山本さんは、菅直人前民主党代表の公設秘書を務めた後、都議会議員を経て衆院議員に。2期目の00年9月に逮捕された。
>受賞作は、433日間の獄中生活と事件を語った異色のノンフィクション作品だ。さまざまな障害を抱えた受刑者たちの悲惨な姿を赤裸々に描いている。
>(毎日新聞) - 8月31日10時34分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040831-00000007-maip-soci
240 :
無名草子さん:04/09/04 16:50
ネタかと思ったらホントだった
流用した金で買ったカツラどうしたのかなぁ
241 :
無名草子さん:04/09/04 17:15
>>240 「獄窓記」の中で、断じてカツラは買ってないと熱弁してた。
別の金で買ったてか
そういう嫌疑かけられるだけで
この上無い恥ずかしさだな
243 :
無名草子さん:04/09/04 20:36
断じてカツラはつけてないと熱弁してたってわけじゃないのねw
244 :
無名草子さん:04/09/04 23:15
山本譲司は菅直人の運転手をやってたんだってね。
政治信条はともかく、「獄窓記」自体は普通に読み物として
おもしろいよ。刑務所内では精神疾患や病人が収容されてる
場所に配属されるんだが、そこの話はすごいよ。
赤の他人のウンチやオシッコの世話だからな。
口先だけの福祉じゃ、とてもあんなことはできないと思う。
もう政界に復帰する意思はなくて、福祉活動をやってるんだっけ?
それがいいよ。この人に政界は向いてない。
245 :
無名草子さん:04/09/08 22:31
「カラシニコフ」 松本仁一 朝日新聞社
有名なカラシニコフAK47自動小銃を扱ったルポ。
アフリカの内戦で少年少女たちまでが、AK47を持ってる様子が描かれる。
AK47を設計したミハイル・カラシニコフ氏はなんと存命で、彼へのインタビューあり。
絶望的な状況が続く中、最終章に一般人の武装解除に成功したソマリランドの例を
持ってくるのは構成がうまい。
朝日新聞社ということで拒否反応を示す人もいると思うが、本書はAK47がなぜ
多くの国で使われるのか、その実態が描かれていて興味深い。
軍オタ向けではないので注意。
「戦争の犬たち」の作者、フレデリック・フォーサイスのインタビューもあり。
246 :
無名草子さん:04/09/08 22:48
ノンフィクションの大家のパクリ疑惑には幻滅した。
孤高のノンフィク作家、佐野眞一
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1025971493/l50 212 名前:無名草子さん 投稿日:04/09/05 20:34
>>210 >尾辻著の名文風の表現を自身の文章として使ってた。
この人、よくやってるよね。
↓例えば・・・
「故郷の潮の満ち干(ひ)きする渚の、
おどろくほど緻密な観察と鮮明な記憶、
まのあたりに見ているような平明な描写力。
読んでいてふいに胸えぐられる感じになるのは、
今はこの列島の海岸線すべてから、
氏の書き残されたような渚が消え去ったことに思い至るからである」
(石牟礼道子「山川の召命」『ちくま日本文学全集 53 宮本常一』1993年、461頁)
「潮の満ち引きまで感じられる渚の写真を眺めながら、
ふいに胸えぐられるような思いに駆られるのは、
かつて宮本がカメラにおさめたような渚が、
日本の海岸線からことごとく消えてしまったことに思いいたるからであろう」
(佐野眞一『宮本常一の写真に読む失われた昭和』平凡社、2004年、6頁)
>>246 これほどまでとは・・・。氏の著作を読むときは先人による
類書も読んでおかなくちゃいけないなぁ。
248 :
無名草子さん:04/09/10 12:18
「将棋の子」「聖の青春」大崎善生 講談社文庫
249 :
無名草子さん:04/09/19 23:14:29
「海上保安庁特殊救難隊 −限りなき挑戦−」
海上保安庁特殊救難隊初代隊長 北岡洋次
海文堂
遭難した船などに、ヘリコプターから潜水具をつけて降下し
遭難者を救助する特殊部隊の隊長さんが書いた本。
あまり脚色がされておらず、素の日記を読んでいるような印象で
おもしろい。毎回毎回反省点をしっかり書いており、「自省録」といった
感じ。
遺体が怖くて引き上げの際手を離してしまった隊員の話や、
必死でモノにしがみついて、それを決して離そうとしない遭難者、
やっと声が届いたと思ったら、自分(北岡)の頭を踏みつけて
船外へ出た遭難者の話などなど、遭難モノが好きな人には
絶対おもしろいと思う。
「将棋の子」読みました。
電車の中で読んでて涙をこらえるのが辛かった。
舞台の一部になっている札幌在住なので、臨場感が強かった。
>>235の >とにかく残酷で、美しかった
という感想に禿同。
ノンフィクションというには装飾が多いというか、感情入りすぎって気もするけど。
251 :
無名草子さん:04/09/26 01:37:02
佐野眞一の「東電OL」は、著者が摂食障害を過剰に美化してる。
たぶん、この病気の詳しいことを知らないんだろう。
自分はこの病気のOGなんでそこらが気になった。
252 :
無名草子さん:04/09/26 01:46:00
「無敵のハンディキャップ」北島なんとか
帯カバーの「中島らも絶賛!」だけで買いでした。
ところで、誰も井田真木子をあげないんですか?
253 :
無名草子さん:04/09/26 06:33:31
254 :
無名草子さん:04/09/26 21:00:44
井田真木子から2作
「同性愛者たち」'94 文芸春秋
商業的なものでもヘンタイでもない、普通の日本の普通の同性愛者たちが
巻き込まれたエイズ禍のウワサ。彼らはどう考えどう戦ったのか。
「旬の自画像」'95 文芸春秋
80年代からの10年間、時代の顔となった5人の人物の実像。
特に細川護熙の綿密な分析が光る!
255 :
無名草子さん:04/09/26 21:34:59
「旬の自画像」の残りの4人が気になったのでググってみた。
黒木香、村西とおる、太地喜和子、尾上縫。
時代を感じる・・・。
256 :
無名草子さん:04/09/26 22:09:38
太地については長田渚の「太地喜和子伝説」の方が細かい。
黒木、村西についてはリアルタイムでけっこう書かれてるんで。
立花隆が受賞に猛反対したという「プロレス少女伝説」もなかなかです。
257 :
無名草子さん:04/09/26 23:44:32
>>256 太一貴和子伝説、読んだよ。
彼女のことをよく知らないうちに死んでしまったので、
へえ、こんな評価高かったんだ、と興味深かった。
シェクスピアの翻訳者の小田島雄志が、日本で最高のジュリエットとして
太地をあげてました。
正直、自分も色っぽい女優さんという印象しかなかったんで
読んでからへぇええええでしたけどね。
259 :
無名草子さん:04/09/27 22:25:46
>>256 >立花隆が受賞に猛反対したという
くわしく
260 :
無名草子さん:04/09/27 23:19:06
>259
>256じゃないけど、
たしかプロレス少女について立花氏は
「よく書けているかもしれないが、是が非にも周りの人に読んでもらいたいというものではない(かなり意訳)」
てなことを言っていたような。
つまりテーマが今絶対に取り上げられなければならないものではない、ということみたいです。
261 :
無名草子さん:04/09/27 23:28:46
ちなみに、立花隆は、「プロレスは程度が低い」とかつていったほど
プロレスアンチで有名。詳しくは、宝島社から出てる立花隆批判の本参照。
プロレスは頭の弱い人が観るスポーツ
みたいなことを書いてたよねたしか
俺の印象ではめちゃくちゃ頭が悪いか、かなりのインテリが好むのがプロレスだと思う。
俺はプロレス嫌いです。
264 :
無名草子さん:04/09/28 09:03:06
>>260 >>261 >>262 Thanks ☆☆** v( ̄ー ̄)v**☆☆ Thanks
井田は良い書き手だったのにね。早世が惜しまれる。
立花は大家扱いされるようになってから駄目になった。
265 :
無名草子さん:04/09/28 09:06:43
>>263 村松友視のプロレス3部作をリアルタイムで読んだ世代はちょっと見方が違うかも。
266 :
無名草子さん:04/09/28 23:30:04
立花は「自分はまったくプロレスに興味がもてない」と言ったそうです。
アンチというより興味なくて知らないということらしい。
(水道橋博士日記過去ログに出てくる)
→
ttp://blog.livedoor.jp/s_hakase/archives/176471.html しかし審査員の発言としてはどんなもんなんでしょうかね?
井田の神取忍へのインタビューは圧巻でした。
あと、井田の池田大作論は学会・池田大作を論じる人にはマストでしょう。
テリー伊藤の「お笑い創価学会」の中に収録されているんで、知ってる人が少ないのが残念です。
267 :
無名草子さん:04/09/29 01:23:26
本を探しているのですが
海外の本で競馬で巨額の富を得
それを全て競馬で失った男の話なんですが…
分厚く高い本で躊躇してる間に売れてしまいました。
ご存じの方、タイトル教えて下さいませ。
268 :
無名草子さん:04/09/29 01:38:16
いつごろの本ですか?
それとだいたいでいいので、どこの国でしょう?
269 :
無名草子さん:04/09/29 01:47:17
いつ頃なのかわかりません。すみません。
まだ存命してる男性の話で(出版時では)
かなり短い期間に時代を駆け抜けた男性らしいです。
黒い表紙でした。
ケンタッキーダービーの記述があったような…うろ覚えですみません。
値段の衝撃とおこずかい貯めて買いに行ったらなくなった衝撃で、
記憶が吹っ飛びました。
こんな拙い情報で申し訳ありませんが
もし、お分りになる方がおられましたら教えて下さい。
お願いします。
271 :
無名草子さん:04/09/29 02:09:49
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 角川文庫(この6月に文庫入り)
米原 万里 (著)
1960年、プラハ。
小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。
男の見極め方を教えてくれるギリシア人のリッツァ。
嘘つきでもみなに愛されているルーマニア人のアーニャ。
クラス1の優等生、ユーゴスラビア人のヤスミンカ。
それから三十年、激動の東欧で音信が途絶えた三人を捜し当てたマリは、
少女時代には知り得なかった真実に出会う!
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
実はこの次の「オリガ・モリソヴナの反語法」の方が完成度は高いと思うが
いちおうあっちは小説ということになってるので。
「オリガ〜」の」ほうはどんでん返しにつぐどんでん返し、
最後の部分は「ソフィの選択」を思い出させ、真夜中に総毛だった。
272 :
無名草子さん:04/09/29 02:17:17
「シービスケット」は感動の競馬ウマ物語では?
映画化されて、先月からレンタルになってる。
273 :
無名草子さん:04/09/29 02:27:00
>>270さん
ありがとうございます。
でも違ったみたいです。
この本も面白そうなので読んでみたいと思います。
もう少し自分でも探してみます。
274 :
無名草子さん:04/09/29 02:38:34
275 :
無名草子さん:04/09/29 21:49:44
★★こんな内容の本を探してる★★
一見いいスレなんですが、内容が漠然としすぎですね。
伝説の呼び屋にして有吉佐和子の元夫、神明の評伝とかノンフクションてないでしょうか?
ノンフクション好きといったら「落合信彦とか?」と聞いてくれたH君、死んでください。
あんたのおかげで久々にハイレベルな殺意を覚えました。
277 :
無名草子さん:04/10/02 06:18:08
落合の笹川と児玉の事書いたノンフィクション面白いよ。
隠れて読んでみろ。
278 :
無名草子さん:04/10/02 11:44:30
サンマーク出版「ずっと、いっしょだよ」
でも、これってノンフィクションに分類されるかな?
とにかく、よかった。
サンマークって「脳内革命」のとこだよね。
280 :
無名草子さん:04/10/02 16:41:09
ググれよ>275
呼び屋 神で検索すると、一発で出るよ。
281 :
無名草子さん:04/10/03 12:17:04
虚業成れり 「呼び屋」神彰の生涯
著者/訳者名 : 大島幹雄/著
出版社名 : 岩波書店 (ISBN:4-00-022531-6)
発行年月 : 2004年01月
サイズ : 378P 20cm
うわあほんとだ。すいせんでした。
宣伝ですか
だとしたらものすごく効率悪い宣伝ですね
284 :
無名草子さん:04/10/03 18:57:10
うん、宣伝ぽいね。萎えるよ、ここまであからさまだと。
285 :
無名草子さん:04/10/03 19:10:58
どうでもいいじゃん。
ケツの穴の小せえやつだな。
宣伝でもいいから、おもしろい本紹介して。
んなんで萎えんのかよ(嘲)
288 :
無名草子さん:04/10/05 07:51:01
政治・社会・歴史あたりで必読の書を10冊お願いします。
教科書とか読んどけば?
290 :
無名草子さん:04/10/05 20:24:58
そんなアバウトなくくりで必読書とかすすめられるかよ。
日本史で10冊とかいうならともかく。
面倒くさいと正直に言うのはどうだろうか
>>288 とりあえずペルシア帝国近辺で、ヘロドトス「歴史」上中下(岩波文庫)
日本で『日本書紀』と『古事記』読んで。
ホメロスの『イリアス』と『オデュッセイア』読んで。
インドで「ブッダのことば」(岩波文庫)辺りを読んで。
中国で『史記』。
エジプトで「イシスとオシリス」(岩波文庫、絶版)。
あと、『旧約聖書』と『新約聖書』でも読んどけ。
岩波の廻しモンではない...|゚д゚)
293 :
無名草子さん:04/10/05 22:15:01
「カチン族の首かご」妹尾隆彦
筑摩書房 世界ノンフィクション全集第4巻に収録
太平洋戦争中、日本軍の命を受け、カチン族を味方につけるため
ミャンマー山奥へ向かった著者が、カチン族の王様になってしまうという、
思わずお前は地獄の黙示録のカーツ大佐か!とツッコミを入れたくなるような
内容の本。一応ノンフィクションのはずだが、解説でも疑われていたように
著者の妄想がかなりの部分を占めると思われる。
しかし、カチン族の風俗は克明に記録しており、読み物としてはおもしろい。
ノンフィクションというかSFに分類するべきか。
なかなかカルトな本でした。
上前淳一郎は既出ですか?
「読むクスリ」のイメージしかないかも知れませんが
以前のノンフィクションも結構好きです。
「太平洋の生還者」文春文庫
日本ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞
太平洋戦争でアメリカ軍の捕虜になった兵士たちのドキュメンタリー。
”生きて虜囚の辱め”を実際に体験した男たちの
心の葛藤を描いている。
収容所内での上下関係は”いかに絶望的な状況で捕虜になったか”で
決められるくだりや
アメリカ軍の撒くビラを作る仕事を請け負い
その中での言いようのない後ろめたさなど
通常の戦争を描いたノンフィクションとは異なり
戦闘の描写は殆どないが
かえってその当時の日本人の考え方がリアルに迫ってくる。
上前淳一郎の文章自体も読みやすくてお気に入りの作家です。
295 :
無名草子さん:04/10/09 23:27:15
福田和也 地ひらく
296 :
無名草子さん:04/10/10 22:35:53
「サハラに死す 上温湯隆の一生」
上温湯隆 (かみおんゆ たかし)
時事通信社
ラクダに乗って単独サハラ砂漠横断を試み、途中で渇死した日本人青年の話。
一度目は途中でラクダが死に、旅を中断するのだがサハラを諦めきれず、
アフリカに滞在し続け、前回の旅の中断地点から旅を再開しようとした。
死んだラクダ(サハービー)の骨を探してた途中で、(おそらく)荷物を積んだ
ラクダに逃げられて、木陰で死亡してるのが発見された。
前半の旅の様子を読んでいてもかなり無謀というか、旧日本軍みたいに
食料や水を現地調達主義で旅をすすめており、バカな奴だとも思ったが
旅に対する情熱は心を打つ。
最初のラクダは、ラクダの体調不良を読みきれず死なせてしまってるし、
もっとラクダの生態や扱い方を勉強しとけばよかったのに・・と思った。
297 :
無名草子さん:04/10/12 01:54:35
ハヤカワ文庫NFから何かおすすめお願いします。
『星を喰った男』 潮健児著、唐沢俊一編集・構成
東映映画や「仮面ライダー」などで活躍された名脇役の潮健児氏の
語りおろしの一代記。ハヤカワ文庫のNFではなくJAです。
299 :
無名草子さん:04/10/12 11:57:47
「マネー・ボール」 マイケル・ルイス
>>297 アンディ・マクナブのSAS物。趣味が違うと言われても困るが。
これが面白く読めれば「ブラックホークダウン」もいいんじゃないか。
>>299 たぶん既出。ここで見て買いに行ったから。
301 :
無名草子さん:04/10/12 12:57:38
潮健児氏とは地獄大使ですね。
死神博士の天本英世氏の評伝はあるのかな?
天本氏に大戸屋でばったり合い席になり、緊張のあまりメシがのどを通らなかった。
>235-236
ここに挙げられているの時間かかりましたが全部読み終えました
全部良かったのですが、若桑みどりさんの書物は特に読みごたえがありました
このスレまだ見ているようでしたらまた情報ください
304 :
無名草子さん:04/10/17 14:34:30
『ルポ・精神病棟』>精神病になるのが怖くなるぞ〜。
305 :
無名草子さん:04/10/17 20:11:36
ちょっと視点を変えてみたいんだが、
いま、一番注目されている、もしくは、
長らくベストとされている書き方というのは
どんなものなのだろう?
私ジャーナリズムというのが出てからしばらくたつけど、
それ以上のものをおれは知らないもので・・・
306 :
無名草子さん:04/10/17 20:32:27
>>304 あれは怖いよね。
読んでみて自分は絶対精神病にならないように気をつけようと誓ったのであったw
308 :
無名草子さん:04/10/19 01:11:40
ジェノサイドの丘はどうだった?
私は読みにくくて途中で放棄してしまいました。
朝日新聞社『カラシニコフ』
正直、そんなに突っ込んだノンフィクションじゃあないが、カラシニコフ本人への
インタビューが読めたのは僥倖。ロシアも開かれたもんだなあ、とは思った。
310 :
無名草子さん:04/10/23 18:39:23
私ジャーナリズムってプライベートアイ・ジャーナリズムって言うんじゃなかったかな
おそらく日本人の作家が訳したときにそうなったんだんだと思うけど
311 :
無名草子さん:04/10/23 22:43:32
プライベートアイって私立探偵のことだと思ってたよ。
312 :
無名草子さん:04/10/24 10:35:18
前は政治系ばかり読んでいたが一年前くらいから
殺人事件のノンフィクションにのめり込んでます。
読みたいと思う本はネットで「日本の古本屋」か
「スーパー源氏」か「イーブックス」で探しています。
なんせ田舎なんでブックオフくらいの古本屋しかないんですよね。
313 :
312:04/10/24 10:42:02
愛犬家連続殺人は内容は生々しいけど著者の
面白さがカバーしていてスラスラ読めますね。
戦後の殺人・死刑制度・裁判などを中心に読んでいますが
よく「一番すごい事件は何?」と聞かれます。そういう時に
最大のミステリーは下山事件・狭山事件と答えています。
どちらも結論が出ていないだけに、完全なるノンフィクション
ではないと思いますが、状況から判断してこういう風に殺したのでは
ないだろうか?という本でお勧めなのは
殿岡駿星の「犯人・狭山事件より」です。狭山事件の推理はさまざま
ですが、読み物として面白いのはこの一冊は絶対にお勧めです。
314 :
312:04/10/24 10:47:33
こういう本を集めていると、初版がほしくなっちゃうんですよね。
カバー帯の状態で。300ページくらいだと古本と新品があまり
変わらない金額(送料・手数料いれると)ですが、けっこう
分厚い本になると古本で買わないと生活がしていけないので
ほとんど古本で買ってます。一般の本屋ってノンフィクション
少ないし。まだまだ読みたい本がいっぱいありますね〜。
女と遊ぶのより面白いと最近思うようになってきました。
やばい。。
315 :
無名草子さん:04/10/24 14:42:30
今年、講談社ノンフィクション賞を受賞した
「野中広務 差別と権力」
読んだ人いる?この人のナベツネ本が最高だったんでちょっと気になってる。
316 :
無名草子さん:04/10/24 17:54:42
>>315 宝島社の同和利権の真相に似てるのかな?
318 :
無名草子さん:04/10/24 20:01:43
野中が被差別部落出身なのは関西なら誰でも知ってるけど
こういう形で公刊されちゃうとまた違うんだろな。
319 :
無名草子さん:04/10/24 20:05:01
ノンフィクション好きな女を捜せ>312
>>315 いい本だったよ。ただ腐すような内容ではなく、野中の人間性にまで
迫っている。部落問題も、差別反対というきっちりとしたスタンスが貫かれていた。
被差別部落出身ということに触れられたのには、野中本人は不満のようだが。
なんかこのスレ、だんだん宣伝臭たっぷりの自作自演レスが増えてきた気がする。
>>315 全くの私見ですけどナベツネを10とすれば野中は4〜5。
なんとなく薄っぺらいというか、野中という人間が垣間見えた気がしなかった。
麻生太郎の「野中みたいな部落者を〜」という発言だけが印象に残った。
京都に縁のある俺ですらこんなもんなんだから、どうなんでしょ。
愛犬家殺人事件の何がそんなにありがたいのかイマイチ分かりません。
怖い怖いいうほど怖くないし、ニュース自体にさして印象がなかったからなんでしょうかね。
これを事件物という扱いにしていいのかよく分からないですけど、
僕は沢木の『テロルの決算』はやはり稀に見る傑書だと思います。
山口二矢と浅沼稲次郎、二人が交わるの一瞬だけなんですよね。
出来事の背景に物語りを求める沢木耕太朗のやり方って最近特に批判されがちですが、
でもあの人のノンフィクションには嘘がない(まぁ当然なんでしょうけど)というか、
文章を信用できる気がします。今さらテロルの決算もないのかもしれませんが、
何となく書いてみました。
324 :
無名草子さん:04/10/25 20:30:26
殺人事件のお勧めノンフィクションないかなー
>>324 朴寿南編『罪と死と愛と〜李珍宇の手紙』(三一書房)
>>324 『静波の家―ある連続殺人事件の記録』 遠藤 允 (著)
「子が子なら親も親」としか言い様がない家庭が不気味。
殺人事件といえば、迷宮入りになったブラックダリア事件のノンフィクションを薦めたい。
か、題名思い出せないんだ。
『暗闇の戦士たち』マーティン・C・アロステギ 朝日文庫
原題『特殊部隊全史ーSAS誕生からフセイン暗殺計画まで』 朝日新聞社刊
他スレや、上のほうに出ていたアンディ・マクナブものとは違って
これは普通にジャーナリストが書いたものなんだけど
ハードな文体でかつ、とても詳細に調べてあるので、かなり読ませると思う。
特に、必ずしも体のゴッツイ奴が残る訳ではないなどという
隊員が選抜されていくくだりは、個人的に非常に面白かった。
331 :
無名草子さん:04/10/30 01:05:24
落合ノビーは複数のゴーストを抱えていて、当たりのゴーストと外れの出来の差が大きいそうだ。
香具師の新刊の「金正日」はクソだった。
332 :
無名草子さん:04/10/30 01:17:20
三億円事件とグリコ森永の本はおもしろいな
333 :
無名草子さん:04/10/30 01:28:50
エレクトロボーイ・躁鬱病をぶっとばせ
文春文庫・アンディバーマン著
躁鬱病を・・ってとこに惹かれて買ってきたんだけど、これかなり面白いわ。精神病の話ではなくて、著者自身の破天荒な生活を振り返った手記です。
ミラーの北回帰線の現代版てとこかな。
馬鹿げた世界を生き抜きたかったら馬鹿になれ!
そう感じました。乙。
「20世紀最後の真実」は面白かったぞ。
>>334 あれは傑作ですね。
僕はあれを読むことによって、世界史の暗部とは何かを知りました。
>>335 もちろん人が書いたものだから正確に言うと真偽の程はなんともいえんのだが
もしあれが本当だったらマジでかなり鬱だよ。
アルゼンチンなんて怖くていけんわ。
>>336 ほんと、もし真実なら「アルゼンチン人を見たらナチスと思え」ですね。
なんか
>>336は落合いっぱい読んでそうだな。
俺は「20世紀」しか読んでないんだけど、他にこれ並みのやつってあるの?
「2039年」を読めって盛んに勧められたことはあるんだけどさ。
340 :
無名草子さん:04/10/30 04:17:01
メル欄読んでみ
341 :
334=336:04/10/30 04:22:33
違う。違う。338内の
>>336のことだ。紛らわしかったごめん
しらけちまったな。悪かった、もう寝るよ。
お勧めがあったら何か書いておいてくれ。
>>337
なんか面白そうな本ですな。
ブックオフで見つけたら買ってみよう。
って、フィクション?ノンフィクション?
フィクションなら読まないけど。
町田徹「巨大独占 NTTの宿罪」新潮社
いろいろな意味でタイムリーな本だと思います。
低脳揃いの日経出身らしく取材を消化する力に乏しいのは仕方ありませんが、
政治との癒着、というかその利用法にNTTの強さが垣間見られて興味深かったので、
ちょっとお薦めします。
それにしても、NTT労組のプールしてるスト資金は500億円ってのはスゲー
某製造業の内情ですが、組合幹部になると途端に羽振りが良くなるんですよね。
ウナギとかフグとかおごってくれました(w
やっぱり、どの会社も一緒なのかな。
346 :
無名草子さん:04/10/30 19:09:22
>>325 朴寿南さんの本はけっこう高いですね。希少価値で高いのでしょうかね。
民族系の本は出版数が少ない。
ましてちょっと古くなると高いよ。
348 :
無名草子さん:04/10/30 23:05:19
「夜と霧ー新版ー」ビクター・E・フランクル(みすず書房)
あえて池田訳の新版をすすめる。
強制収容所への収容という極限状態におかれた一心理学者によるこのノンフィクションが、
のちのイスラエル建国、アメリカのイスラエル支援のいわば口実に使われたという恐ろしさは、
あとがきにもあまり詳しく書かれていないだけに一層鬼気迫るものがある。
>>346 古書価格?
三一書房の既刊書は、労働争議が起きてから、手に入りづらく
なっているものの、労組に問い合わせれば定価で買えると思いますよ。
350 :
無名草子さん:04/10/30 23:15:48
そうなんだ〜労働争議って・・
いかにも関連性がありそうな・・
352 :
無名草子さん:04/10/31 00:12:43
出版している本から、この争議はなっとくできるね。
会社側も大変だろうにw
>>352 争議のきっかけをつくった当時の経営陣(元社員であり、かつ元労組員)はみんな
いなくなったみたいだね。組合のサイトを読んだら、いまはもともと三一書房と
関わりのなかった人物が社長を名乗っているらしい。争議がはじまったころ、
組合側は、外部の人間によって会社乗っ取りの策動があったと主張していたように
記憶しているけど、ほんとうにそうなってしまったんだろうか。
会社側関係者は組合を非難するための宣伝本を出していたけど、組合側が
三一書房争議のノンフィクション本を出したら、読んでみたい気がするなあ。
俺は335=337の感覚を一橋文哉に感じるよ。
こっちが調子に乗って話し合わせてたら、ふと本気で面白がってるんじゃないのだろうか、って。
メル欄も伝わってないみたいだしね。
334=336=339だが
(↑これが抜けてるのが痛かった)
>>354は俺を擁護してくれてるのかな。
だとしたらありがとう。
335=337は、多分338を読んで俺が落合について詳しいのを
ひけらかす自演厨だとでも思ったんじゃあないかな。
で、
>>339でどこかの野次馬が突っ込んだと勘違いしたと。
もちろん俺は落合は
>>338に書いた通り一冊しか読んでなく
何か聞かれても何にも答えられなかったんだけどw
まあ文章からして若い感じがするから、2Ch乗りで
つい脊髄反射しちゃったんだと好意的に解釈してるんだけど違うのかな。
とにかくミスタイプした俺も悪かったのだし、わざわざレスする必要も
なかったのかもしれないが、ずっと気になってたんで一応書いておく。
(一橋文哉って誰?)
どうでもいいから
>>355 というかですね、僕は全くの第三者なんですが、
どう転んでも
>>354はあなたを擁護していないみたいですよ。
というかですね、むしろめちゃくちゃに貶されているようですよ。
昔、虐められていた経験はございますか?
確かにそういう経験には乏しいかもしれない。悪かった。
終わりにする。
>>359 最後の最後まで何かズレた方ですね・・・
( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ
『9・11 アメリカに報復する資格はない』
ノーム・チョムスキー 文春文庫
言語学者である作者の、他の9・11物とは一味違った
かなりグローバルな視点が披露されているインタビュー集。
どこから見てるんだ、というような奇抜な
視点が展開されている。
古館が読んでるらしい。
なんかあったようだが気を取り直して。
「ジャンキー」、 W・S・バロウズ、河出書房
一応フィクションのていを取っているがかなりの部分が
本人の実体験を元にした いわゆるノンフィクションノベルに近い。
「裸のランチ」ほど支離滅裂ではない普通のドキュメントに近い
テイストが感じられる。
>>359
敢えて言ってやる
おまえは、いじめられてた経験が、あるだろ?
って358は言ってるんだよ
何をそんなにむきになってるんだよ。
部外者のあんたがそんなこと聞いてどうする。
俺が苛めにあってたかどうかは本筋の話に関係ないし、
もしそれをいったとしてどうやってそれを証明するんだよ。
そんなのは、はっきりいってない。
というか、君等が幾つか知らないが、俺はいじめ世代どころか
校内暴力世代よりかなり上の世代だから
特殊なのを除いてそんなものはほんとにほとんどなかったんだよ。
今よりもっと平和な時代だったんだよ。
けどこれをいってどうするの。証明する方法なんてないだろ。
それをあえて聞くっていうのはな、要するにふざけてるんだよ。
とにかく俺は2チャンネル初心者だから、
慣習が良く分からなくって
上のようにちゃんと説明するものだと思ったし
自演と思われるのもいやだったし
それにいたいけな青年を傷つけてしまったのかと思ったから
わざわざ書いたのであってそれを
そこまでいわれる必要はないね。
まあどうやらそうではないという意見も出ているようだけど
それだって本当のところは分からないじゃないか。
とにかく粘着して訳のわからない嫌がらせをしている奴の神経を俺は疑うよ。
まともな議論がしたいんだったらちゃんと筋の通る話し方をしてくれ。
コピペ
おもわず笑ってしまう自分が情けないが
断じてコピペなどではないぞ。
とにかく初心者の訳のわからん間違いをしたのは謝る。
それから、何よりも悪意だけはなかったことはいっておく。
でも他のことについては憶測や妙な嫌がらせを含めて大きなお世話だ。
たいがいにしろ。
だから必要のない限りはもうここへは来ない。
もう、うんざりだ。
以上
なんか健気すぎて泣けてきた
俺はあんたを味方する その味方のオレから一言、、、
もう喋るな 人の噂も49日ってry
これはもうイジメとしか言いようがないw
370 :
無名草子さん:04/11/08 22:54:39
がんばれ365さん!
こうなったら全員説き伏せてしまえ! おいらは応援する。
>>368 あの、四十九日にしちゃうのはアレかと思いますが…
前間孝則「技術者たちの敗戦」草思社
戦後の日本で頑張った技術者たちのお話です。
まだ1章しか読んでないけど、草思社の本にしては珍しくハズレ引いた気分濃厚です。
もしかしたら、この後面白くなるのかもしれませんが。
とにかく、今の時点で言えるのはこれだけ。
タ イ ト ル 悪 す ぎ
373 :
無名草子さん:04/11/14 16:05:16
なんかない?
あるよ
375 :
無名草子さん:04/11/17 02:18:26
ロバート・シルヴァーバーグ 佐藤高子訳
『地上から消えた動物』 早川書房
絶滅した動物に関する本 ドードー鳥、モアとロック鳥、リョコウバトとヒースヘン
など、絶滅した動物に関する文庫。
『生きながら火に焼かれて』
著者・スアド
って本今読み終ったけど、良い本でしたよ。
中東の国で行われている名誉の殺人の生き残りの人の話なんだけど、泣けたよ。
377 :
無名草子さん:04/11/27 03:12:12
ロベール・メナール 「闘うジャーナリストたち 国境なき記者団の挑戦」 岩波書店
フランスのジャーナリストNPOの活動を紹介する本です。
ジャーナリストが頑張ってる姿を応援したい人はどうぞ。
フランスかぶれ著者の痛い訳文に耐える力が必要ですが(マジ日本語下手くそ)。
内容は基本的に退屈。
でも、時折、私の琴線に触れる言葉を拾えたのでちょっと満足しました。
すいません。
>>378の著者は訳者の間違いです。。。
380 :
無名草子さん:04/12/03 05:59:10
●タイタニック号の最期
ウォルター・ロード著 佐藤亮一訳 ちくま文庫
当時の人々の声を元に書かれたノンフィクション。
沈没事件そのものだけでなく、当時の文化や人々の価値観にも触れており
それがまた興味深い。
ただし翻訳がイマイチというかイマニ。原作のまま読んだ方がいいかも。
最初に出版されたのは1995年と古い。
●セックスはなぜ楽しいか(Why Is Sex Fun?)
ジャレド・ダイアモンド著 長谷川寿一訳 草思社
生理学学者による研究書だが、とても分かりやすく、また面白く書かれている。
訳も良い。
比べるまでもないが、筆者は竹内久美子のようなインチキ研究者ではなく、
本物の学者で内容は非常に理論的かつ説得力がある。
本田靖春氏が亡くなったね。まだ71歳だったのか。
年内は選集を読み返して過ごそう。合掌。
382 :
無名草子さん:04/12/07 23:16:39
>>381 月間現代の連載『我、拗ね者として生涯を閉ず』を時々読んでまだ大丈夫だなと思っていたけど残念だね...
383 :
無名草子さん:04/12/09 20:10:43
「救命センター当直日誌」
浜辺祐一 集英社文庫
著者は東大医学部出身が余程自慢なのか、救急センターに運ばれてきた
浮浪者の体を洗うシーンで「しかし、何が悲しくて最高学府の、それも医学部
まで出ている者が、浮浪者の垢落としをしなければならないのか・・・」とか、
「天下の最高学府」などの言葉が出てくる。そのくせ他のところでは自分のことを
「庶民」と言ってるのが白々しい。兵庫県生まれなのに、キップのよい江戸っ子風の
しゃべりをしてるのも謎。解説では著者を「兄貴」とまで呼んでるし、気持ち悪いったら
ありゃしない。おそらく集英社の週刊誌に連載されたのだと思うが、
読み手の頭を使わせない易しい内容。同じ救急モノなら、矢貫隆の
「救えたはずの生命(いのち)―救命救急センターの10000時間」のほうがずっと
おもしろい。
384 :
無名草子さん:04/12/13 21:16:37
ベンジャミン・フルフォード著、「泥棒国家の完成」
385 :
無名草子さん:04/12/13 21:24:09
『忘れられたぽっぽや』
「また鹿か。まったく、この寒いのに勘弁してほしいな。」
ベテラン車掌はぶつぶつ呟きながら重い腰を持ち上げた。すると、後輩の若手車掌はそれを引き止めた。彼は雪がひどいので若い自分が点検すると言い張った。
ベテラン車掌は若手車掌を振り切って列車の外に出ると、黙々と点検作業を始めた。この道30年のベテランにとってこの作業はたやすく、時間は10分とかからなかった。
「これで全部か。鹿さん成仏しろよ。」車掌は立ち上がり、掌を合わせてつぶやいた。
電車は重い音とともに、ゆっくりと動きだした。
「発車オーライってか。」そう言うとベテラン車掌は、そばにあった大きめの石に腰掛けた。
電車は速度を上げ始めた。ベテラン車掌は小さくなっていく電車を見ながら、自慢げにつぶやいた。「俺の腕はまだ衰えちゃいない。これでわかっただろ。ひよっこが俺を心配するなんて100年早い。」
若手車掌の乗る電車は恥ずかしそうに雪のなかに消えていった。
「あ…。」
ベテラン車掌は重要なことに気付いた。
「あの野郎、俺を置いて行きやがった。」
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1102902769/
上野英信の炭鉱ルポほか
387 :
無名草子さん:04/12/14 10:45:02
岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』
文庫本で800ページを超える大著だけれど、一度はまると一気に
読み通してしまう魔力がある。
ソ連崩壊から近年に至るロシア周辺の状況を、現地取材と現地要人、
一般市民への直接取材、ロシアの近現代史などの検証を交えて詳しく
レポートしている。
シェワルナゼという日本人が名前を知っている政治家に対する
インタビューなど、筆者の行動力には驚くばかりだ。
筆者が直接インタビューした反ロシア派の要人の多くがその数年後
死亡したり、にわかには信じられないような事実が列挙されていたが、
筆者の説得力のある論説によってこれがロシアの現在だと信じさせる力がある。
先日の北オセチア学校占拠事件や今回のウクライナ大統領候補毒殺未遂疑惑でも
わかるように、この本で書かれていることは現在進行形だと思った。
ここで本多勝一の名を出すのはタブーでしょうか。
極地3部作などは名作かと。
>>388 『ニューギニア高地人』を途中まで読んだけど面白かったよ。
何故か途中まで読んで10年位放置していたが続きを読みたくなった。
本多勝一といえば『北海道探検記』も面白かった。
>>387 出版当時に読んだ。凄い本だった…
ところで、「チェチェン やめられない戦争」を勧めとく。
391 :
無名草子さん:04/12/17 03:55:18
>>391 でも、「日本語の作文技術」はためになる本だよ。
本多勝一は登山紀行文シリーズも名著だよね。
ウヨサヨいう前に読んでみることをおすすめする。
>>393 ウヨとかサヨとか関係なく改竄する奴はクズだよ。
つか本多勝一って資本主義社会の中で甘い汁を吸ってる人間の一人だし。
395 :
無名草子さん:04/12/17 14:33:13
本多勝一先生が改ざん?
とんでもない。本多先生がウソを書いたことなんて一度もありませんよ。
396 :
無名草子さん:04/12/17 14:42:51
いや、いくら当人が脳内で真実だと信じていても、
事実と違うことを書いたら「ウソ」というのが社会の常識、社会の掟。
397 :
無名草子さん:04/12/17 14:46:28
>>393 私も本多勝一氏の大ファンです。
実は山が好きなので、そっちの方面から本多氏のファンになったのですが。
最初に読んだのは「カナダ=エスキモー」だった覚えが。それから「山を考える」だったかな。
私は本多氏のような本格的な登山はできませんが、やっぱりあこがれちゃいます。
あと、実はラテンアメリカ狂なので、「マゼランが来た」はとても感銘を受けました。
398 :
無名草子さん:04/12/17 15:11:55
399 :
無名草子さん:04/12/17 15:16:52
本多勝一を攻撃する陣営はかつては、南京大虐殺否定派などでした。しかし、その主張が敗北し、裁判においても旧日本軍の731部隊や南京大虐殺が認められた現在、
今度は形を変えた本多勝一攻撃が始まっています。
>>399 というかさ、一度書いた本を後から(真実が明らかになったり、間違いを指摘されて)、
ちょこちょこ、ちょこちょこ改ざんする行為がクソなんだよな。
401 :
無名草子さん:04/12/17 15:24:59
>>399 本多さんのご本は本当に面白いですね。私の嗜好はどちらかというと文学系でして、あのように理詰めな考えに衝撃を受けまして、
以来、自分とはまったく別な発想のひとに憧れて著作をむさぼり読みました。
どうも、このスレには本多本人が紛れ込んでるようだな
403 :
無名草子さん:04/12/17 15:38:00
私は、本多さんの本を読んで人生が変わりました。・・・やや大袈裟かもしれませんが、事実だから仕方ありません。
当時、高校三年生だった私はとても荒んでいて、自殺さえ考えていました。重くのしかかってくる受験の重圧にたえきれなかったのです。
なぜ、こんな理不尽な事で苦しまなければならないのか。毎日、その答えを探していました。そして、「子供たちの復讐」に出会ったんです。
感動しました。そこには、私が捜し求めていた答えがあったのですから。
404 :
無名草子さん:04/12/17 15:45:16
>>403 オウムの連中も、さながらそんな心境だったろう。
405 :
無名草子さん:04/12/17 15:49:09
>>400 それは改ざんと言わないw
加筆修正だろ。
書きっぱなしにせず、後から修正するってのは
責任ある行為じゃないか。
改ざん(加筆修正ねぇ・・)をしたことを明示しない、
指摘されても認めようとしない、
しかも改ざんしたのは枝葉末節なことではなく、
重要な事柄についてある。
これを「改ざん」と言わないなら、改ざんなんて世の中に存在しない罠。
408 :
無名草子さん:04/12/17 16:13:33
>>406 ほうほう、それじゃどこをどのように「改ざん」したのか説明してもらいましょうかねえ(苦笑)
409 :
無名草子さん:04/12/17 16:16:43
本多さんは自己の著作に責任を持ち、加筆修正した部分はもちろん明示してますけど。
>>本多
専用スレ行け
>>387 「あらかじめ裏切られた革命」
すげ―面白そうだと思って検索したら売ってないじゃん、ばかー。
amazonにあるよ
414 :
無名草子さん:04/12/18 16:16:20
生年月日も改竄しているなw
本の奥書によってなぜか違う。
>>412-413 ありがとうございます、古本はちょっと抵抗があるので
選択肢に入ってませんでした。
でも気にしすぎで面白い本を読まないのは勿体ないですね・・・ブックオフでなるべく綺麗なものを探してみます。
417 :
無名草子さん:04/12/24 14:12:18
418 :
無名草子さん:04/12/29 22:13:49
「ジロジロ見ないで 〜"普通の顔"を喪った9人の物語」
撮影:高橋聖人 構成:茅島奈緒深 扶桑社
題名の通り、「ユニークフェイク」な9人のインタビュー。
テーマはおもしろいのだが、インタビュアーのツッコミが足らない。
インタビューイが怒るぐらい、もっと内面に迫って欲しい。
これだとただ表面をなぞってるだけのようで惜しい。
一番顔がひどかったのは、夜中、シンナーを小ビンに移し変えるのを
手伝ってて、ライターが引火し全身に大火傷を負った元不良少女だが、
いまだに不良仲間のせいにしており、本当に反省してんのか?と思った。
火がついた瞬間の表現はリアル。
「一瞬、何が起きたのかわけがわからず、私は驚きのあまり腰を抜かして
しまいました。どうしよう!炎は洋服に燃え移っているというのに、パニック状態の
私には熱いと感じる余裕すらなく、とにかく火元から離れなくちゃ、と考えるのに
精一杯でした。私は、全速力で走り出しました。走っても走っても、炎は私を
追いかけてきました。途中で、友達が自分の上着をかけようとしてくれたとき、
初めて私は自分が火だるま状態になっていることに気づきました」
火事でやけどを負った仮面ライダー2号の佐々木剛も、9人の1人として登場。
やたら漢字のふりがなが目立つ本だが、これもバリアフリーってことか。
419 :
無名草子さん:05/01/09 01:06:24
「下山事件 シモヤマ・ケース」森達也 新潮社
なんで今ごろ下山事件?と思ったら、事件の関係者を偶然紹介されたのが
きっかけらしい。森達也風の、取材の裏側や飯を食いながらの打ち合わせ
などを暴露しながら、三歩進んで二歩下がるというか、いろいろ横道にそれたり
逡巡しながら話は進んでいく。まあ結局真相はよくわからないままなんだが、
これぐらいが限界か。途中から出てくる「NHKを退職した順子」の役回りが
いまいちわからない。やっぱりこれも映像で見たい作品。
「子供のころからヒーローものには熱狂できなかった。勧善懲悪がダメなのだ。
ヒーローにあっさりとやられる悪の結社の手下たちの日々の営みや心情を
想像して、どうしてもストーリーに没頭できなかった」
↑ここ笑ったんだけど、森達也のスタンスはこれにつきるね。
「A」や「A2」しかり。これに共感できる人は、森達也を読むとおもしろいかも。
420 :
無名草子さん :05/01/09 08:17:52
石牟礼道子「苦界浄土」
本当はフィクションらしいけど・・・
>>419 森達也は映画も文章もいいね。
不器用な生き方(生きざま)が共感できる。
422 :
無名草子さん:05/01/09 22:57:40
>>387 「あらかじめ裏切られた革命」おもしろかったよ。
おもしろいんだけど、読んでるとロシアの腐敗ぶりにうんざりするね。
どうしようもないな、あの国はw
ジリノフスキーにけっこう紙面を割いてたけど、最近は彼の名前を聞かんね。
「ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー」
森達也 角川書店
あざとい題名が角川らしい。ファン・ボイ・チャウの名前ぐらいは知っていたが、
日本で死んだベトナムのプリンスがいたとは知らなかった。
ベトナム史を語る部分は、なんというか「見てきたような事を書いてる」感が
強く、別に森達也が書かなくてもいいじゃないかと感じたのだが、取材がうまく
行かない部分や、打ち合わせで酒飲んだりするシーンでは俄然筆が生き生きと
してくる。この企画は最初から文章で発表する予定だったそうだが、テレビでやった
動物実験モノもぜひ出版して欲しい。
最後はイマジン風のメッセージで〆。
424 :
無名草子さん:05/01/13 02:45:36
425 :
無名草子さん:05/01/19 22:28:24
既出では「無敵のハンディキャップ」北島行徳
むず痒かった場所に手が届いた感じで新鮮だった。
好きなノンフィクション作家は澤地久枝。
「昭和史のおんな」シリーズとか「家族の横顔」が面白いよ。
北朝鮮物はハズレがあんまり無い。
426 :
無名草子さん:05/01/21 01:07:34
「覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年」 講談社文庫
立石 泰則
日本コンピュータ産業の歴史についての本。
コンピューターについてまったく分からんのだが、全然問題なく読み進められた。
登場人物の細かいエピソードなんかも交えてて、物語として楽しく読めます。
900ページ越えの本格的なノンフィクション作品です。
ただ内容はWINDOWS95以前だから、現在のコンピューター業界については書かれてません。
マイクロソフトを軸にした続編が出たら面白いんだろうけど…。
427 :
無名草子さん:05/01/21 14:30:53
森達也って、書いたもん読む限りでは
あまり思想的に偏ってない人だと思ってたんだが、
かなり左の人だったのねん。がっかりした。
左というか、同情的、情緒的な文章を書く人な気がする
「NHK問題に関する緊急記者会見とアピール」
ttp://www.asiapress.org/050118/050118/050118_index.htm ■発言予定者(五十音順)
岩崎貞明(「放送レポート」編集長)、小田桐誠(「GALAC」編集長)、
桂敬一(立正大学教員・日本ジャーナリスト会議会員)、北村肇(「週刊金曜日」編集長)、
斎藤貴男(ジャーナリスト)、坂上香(映像ジャーナリスト)、坂本衛(ジャーナリスト)、
篠田博之(「創」編集長)、下村健一(市民メディア・アドバイザー)、
高橋哲哉(東京大学教授)、土江真樹子(TVディレクター)、服部孝章(立教大学教授)、
原寿雄(ジャーナリスト)、広河隆一(ジャーナリスト・「DAYS JAPAN」編集長)、
松田浩(元立命館大学教授)、森達也(映画監督)、←こんなところに
綿井健陽(ビデオ・ジャーナリスト)他
■コーディネーター/呼びかけ人代表 野中章弘(ジャーナリスト)
432 :
無名草子さん:05/01/24 12:55:53
>>431 ここに名前が挙がってる奴はアカだってことだね。
書籍板には不似合いの変なやつが現れているな。シッシ。
いや、別に誰が赤でも黄色でもいいんだけど、
たとえば森達也の「放送禁止歌」を読んでも、
微妙なところでバランス保ってる人って感じだったのでね。
ヲイヲイ、ここは入れ食いの釣り堀かよ。
↑シッシ
437 :
無名草子さん:05/02/02 03:28:47
ドキュメント 戦争広告代理店―情報操作とボスニア紛争
高木 徹
いまさらだけど読んでみた。
話題になってただけあって面白かった。
アフリカで数多くの虐殺が起きても省みられないのに
ボスニアの件は大きく取り上げられたという現実。
全ての紛争や虐殺に対して国際世論(アメリカ世論)が興味を持てないから
そこにPR会社の活躍の場があるわけですね。
ただ、筆者がPR会社を動評価しているのかがはっきりしない気が。
肯定も否定もしてないのは確かだけど。
438 :
無名草子さん:05/02/02 05:49:03
米本和広「洗脳の楽園」は
文章と構成の上手さで一気読みした。
ただ、もう古本でしか入手不可。
これはもっと読まれていい本だと思う。
2月14日に読むのにふさわしいルポルタージュはあるでしょうか?
>>439 最相葉月「青いバラ」なんてどうでしょう。
>>440 thx
絶対音感は読んだことがあって、
ちょっとした豆知識が得られてお得でした。
青い腹読んでみます。
443 :
無名草子さん:05/02/05 08:29:11
吉岡忍とか好きな人いないかな?m世界のなんとかっていう本がすごくおもしろかったよ
>>443 面白かったけど書名どおり憂鬱になったよ。
後半でちょこっとインターネットに言及してたけど、ちょっと悲観的な捉え方じゃないかと
思ったりもしたな。
まあ彼の危惧するところは痛いほど判るんだけどね。
宮崎つながりで、一橋文哉の「宮崎勤事件」と続けて読んだ。
スタンスの違いはあれど、一橋に比べて吉岡の方が断然良かった。
高山文彦「火花」
らいの作家・北条民雄の伝記。川端康成がいい。
447 :
無名草子さん:05/02/22 09:58:58
「墜落!の瞬間 ボイスレコーダーが語る真実」
マルコム・マクファーソン編著
山本光伸訳
青山出版社
航空機が墜落する直前のコックピット内の会話を、
ボイスレコーダから起こしたもの。
日航機123便の事故も収められている。
非常に期待したのだが、28件ものケースが収められており、
1件1件が浅い内容になっているのが惜しい。航空機の機種すら
わからない項目もある。もっと収録件数を減らして、1件1件を深く
掘り下げて欲しかった。スペースシャトル・チャレンジャー事故の
事故寸前までの会話内容は初めて知った。といってもネットで出回っている
墜落中の会話ではない。これは創作。↓
ttp://www2.csc.ne.jp/~okaruto/kowaisakuhin/charenjasaigo.htm ボイスレコーダの一部はネット上で音声も聞けるので、それと照らし合わせて
読むとさらにおもしろい。こういうのは訳が難しいと思うので、元の英会話も
載せて欲しかったがさすがにそれは無理か。
448 :
無名草子さん:05/02/22 10:43:43
ラジオできいたんだけど
「今週妻が浮気します」
っていいの?読んだ人いる?
「顔面漂流記 アザをもつジャーナリスト」 石井政之 かもがわ出版
題名の通り、顔の右半分に大きな赤アザを持ち、子供の頃は
「キカイダー」といじめられたジャーナリストの本。甘い内容かと
思いきや、心情はよく表現されてるし、行動力はあるしでかなり
読み応えがあった。
>>418の「ジロジロ見ないで」には、筆者の
写真が出ていたのだが、この本では肖像画のみ。
医療技術がこれだけ発達してるというのに、顔面のアザを直すと
いうのは非常に難しいらしい。
あとがきなど、ちと自分に酔ってるんじゃないかと思わせる部分も
あるが、意外と硬派な内容だった。ハンセン病への言及もあり。
>>449 石井さん、中村うさぎと対談してたりして、その組み合わせがおもしろかった。
彼のブログを見ていると、本当に行動派だと思う。
まあ、地に根づいて実を結ぶのには少々時間がかかりそうですが。
「墜落か生還か 緊急事態発生」
スタンリー・スチュワート著
十亀洋訳
講談社
飛行中、墜落しそうになったケースを10ほど集めて解説した本。
10ケースに絞り、図や写真を交えて詳しく書いてある。
ボルトを種類を間違えてコックピットガラスが脱落した件では、
実物大のボルトの比較図まで載せていてわかりやすい。
訳者も全日空空輸に勤務してる人なので安心して読める。
航空機モノの中ではおすすめ。
マイケル・ギルモア著、村上春樹訳『心臓を貫かれて』文芸春秋社
こんなことがあるのか、としみじみ思った。
暴力の連鎖というか、暴力の歴史の連鎖と言うか、
うまく言えないんだけど、読んだあとと読む前では人間の見方が多少変わるかも。
柘植あずみ著『文化としての生殖技術』松籟社
不妊治療を扱った学術書だけれど、インタビューから話を構成していくのが巧い。
不妊女性(カップル)が両親の期待や高額な治療費などに囲まれて、
声泣き叫びをあげているのが良くわかる。
453 :
無名草子さん:05/03/18 10:57:25
村上春樹訳だってプププ
454 :
無名草子さん:05/03/18 13:59:40
455 :
無名草子さん:2005/03/26(土) 12:18:10
坂村健ってトロンの?
456 :
無名草子さん:2005/04/06(水) 18:16:56
保守
457 :
無名草子さん:2005/04/11(月) 16:45:31
「広島反転爆撃の証明」若木重敏 文藝春秋
一般的に言われるエノラ・ゲイの航跡は四国の大島から三崎半島、
松永から三原に向かい、そのまま広島へ原爆投下というのものなのだが、
著者が主張するのは四国、九州間の豊後水道から国東半島を通り、
徳山付近から東進、広島上空を一時グルっと回ってさらに東へ向かい、
淡路島辺りで反転して広島へ戻り原爆投下という奇天烈なものである。
原爆と同時に投下された観測機器を分解する様子や、投下直後の市内へ
入り、新型爆弾の正体をあれこれ推測する部分はおもしろいが、題名にも
なっている「反転攻撃」はトンデモとしか言いようがない。
458 :
無名草子さん:2005/04/15(金) 22:03:18
「野中広務 差別と権力」
魚住昭
講談社
これはおもしろいよ。2ちゃんねるでは野中の名前を出しただけで
血祭りにあげられそうだが、部落出身の彼が、権謀術数を駆使して
町会議員から影の総理と言われるまでに成り上がっていく様子が
文句なくおもしろい。
ヤクザとかヒモとかもそうだけど、人を操る人間というのはアメとムチの
使い分けが絶妙だね。それと、TOPクラスの政治でさえ、あの人には
昔世話をしてやったのに今回は挨拶にこなかったとか、そういうしょうもない(?)
理由で政局が変わるもんだと感じた。
今年に入ってから読んだ中では一番おもしろかった一冊。
「野中は元郵政省幹部が的確に指摘したように『潮目を見る』政治家であって、
潮目をつくり出す政治家ではない。利害や思想の異なる集団同士の『調停』
では突出した能力を発揮するが、かつての田中角栄のように大きなスケール
で国家の将来像を創出する力はない。
野中が政界の出世階段を駆け上ったのは、その時々の政治状況に素早く反応
し、周囲が求めるパイプ役や『裏の掃除役』を完璧にこなしてきたからである。
そこには一貫したイデオロギーは見られない。融通無碍に変化する彼の政治行動
に通底する思想を読み取ろうとしてもほとんど徒労に終わってしまう」
(野中引退寸前、最後の自民党総務会で)
堀内の目の前に座っていた野中が、
「総務会長!」
と甲高い声を上げたのはそのときだった。
立ち上がった野中は、
「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに
顔を向けた。
「総務大臣に予定されておる麻生政調会長、あなたは大勇会の会合で、
『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。
そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間が
わが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発
なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を
真っ赤にしてうつむいたままだった。
「野中広務 差別と権力」P352
>>458-459 それに関連して、文春文庫から出てる「私は闘う」と言う野中自身が書いた本も面白いよ。
小沢に対する彼の考えが色々と書かれてた。
で、野中が怒ってる小沢の行動を知りたければ、
新潮文庫から出てる「岩瀬達哉著 我 万死に値す」にも詳しい。
まあ、岩瀬の本は竹中のことに関して書かれてる本だから竹中のことが中心だけど、
これはこれで竹中に関する読み応えのある内容の本だった。
って、このスレに来る人なら既に読んでる本かもしれないけど。
>>458-459 麻生ってヤパーリ見かけ通り最低の奴だな。
魚住昭は『渡邊恒雄 メディアと権力』(講談社文庫)を読んだよ。
共同通信社社会部『沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか』
(新潮社文庫)にも関わっていたかな?
感想を書く文才が無いがどちらも読んで損は無い。
『野中広務 差別と権力』にも興味があるが、ケチだから文庫化
されてから買おう。
同和利権つながりで溝口敦『食肉の帝王』が講談社+α文庫に入ったんだね。
買わなくては。
462 :
460:2005/04/16(土) 03:24:18
>>461 俺も貧乏だし、文庫になる際に追記される
後日談やその後の経緯を読むのが好きだから、文庫が出るまで我慢してるw
ナベツネのはまだ買ってないから、買わなくては。
確か、ナベツネのインタビューも掲載されてるんだよね。
けど、読む本がかなり溜まってるから、いつ読めるか分からないなあw
463 :
無名草子さん:2005/04/22(金) 04:19:55
ニッポンFSXを撃て―日米冷戦への導火線・新ゼロ戦計画
手嶋 龍一
赤坂のアメリカ大使館員と日本外交官の支援戦闘機導入を巡る戦い。
一気に読みました。
一大使館員が愛国心に駆られて外交テクニックを駆使して日本外交陣に
戦いを挑み、またそれを阻止しようとあらゆる手を使って防ぐ日本。
ハリウッド映画のような実話です。
この著者の「一九九一・日本の敗北」の外交による戦いも面白かった。
ミカドの肖像ってどうでしょうか?
465 :
無名草子さん:2005/04/22(金) 13:35:09
沢木耕太郎の一瞬の夏
466 :
無名草子さん:2005/04/22(金) 14:52:20
467 :
無名草子さん:2005/04/24(日) 02:37:49
ひえ、麻生太郎ってそこまで根性腐ってるんだ。ヤマタクより
そっちの発言追求しろよ>マスコミ って思うけど、やっぱ
部落ネタには及び腰になるんだろうね。
野中と青木って巨悪って感じしすぎて興味なかったけど
>>458-459で興味出た。
468 :
無名草子さん:2005/04/27(水) 12:58:43
カルトの子 米本 和宏
いわゆるカルト教団に入った信者達の子供の話。親が宗教にのめり込むあまりに、
子供の心に深い傷を負わせてしまう実態がルポされている。オウムのサティアン
から救出(?)された子供のその後の話や、エホバの人で、子供連れで家庭訪問
にくる人たちの話など、見たことがある話題もあって興味深かったなぁ。
469 :
無名草子さん:2005/05/06(金) 13:23:24
>>464 なかなか良いよ。
猪瀬直樹の初期の頃の作品(処女作?)だね。
文庫本にもなってるだろうから手軽に読めると思う。
「ヒロシマの嘘 写らなかった戦後」福島菊次郎 現代人文社
ものすごく「濃い」本。自身も戦車に爆弾を抱えて突っ込んでいく特攻兵として九死に一生を得、
被爆者や自衛隊、学生運動などの写真を撮る。カバーの写真は、原爆症で働けない被爆者と、
彼が飼っていた犬の最後の写真。この直後、この犬は「生活保護を受けてる者がペットを飼うとはけしからん」
ということで保健所に捕まえられ殺された。一般的には表に出てこない被爆者に対する行政の仕打ちが書かれている。
軍隊生活の様子や、天皇に対する思いを書いた部分もおもしろい。あまりに内容が濃すぎるので、どんな人かと
思ったらまたこれがすごい。自衛隊告発の撮影の後では、何者かに襲われて重傷を負い、自宅は放火で全焼する。
ABCCの内部撮影の後は、報復として米政府から沖縄ビザ発給拒否を受ける。62歳にして自給自足の生活を目指し、
瀬戸内海の無人島に入植と濃すぎる人生だ。
写真を撮るというのはまったく命がけだね。
ここ数年で一番濃かった本。
タイプは全然違うが、「ゆきゆきて、神軍」を見た後のように疲れた。
Amazon.co.jp: 本: 写らなかった戦後 ヒロシマの嘘
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877981667/249-3070215-3765911 報道写真家、福島菊次郎著「ヒロシマの嘘」のススメ
ttp://homepage2.nifty.com/munesuke/za-2003-8-6.htm
召集を受けたとき、彼が長兄から言われたアドバイス。
「お前は入隊したらすぐ沖縄に送られる。しかし日本軍はもう制海権も制空権も失い、兵隊を積んだ船足の遅い輸送船は
宇品から出航し、沖縄に着くまでにほとんどアメリカの潜水艦や艦載機に撃沈されている。船に乗ったら新兵は一番底の
船倉に入れられるから絶対にタラップの真下に席をとれ。靴を履いていては泳げんからすぐ脱げるように紐を緩めておけよ。
それから船がやられたとき重い銃や軍装品を持って逃げようなどと絶対考えるな。水筒と止血帯を忘れるなよ。乾パンも
3、4日分貯めておけ。夜やられたらすぐ停電して真っ暗になるから甲板に出る順路をよく覚えておけ」
「ドカンときたらすぐタラップを駆け上がり甲板に出て海に飛び込み、船と直角に船の長さだけ泳ぎ急いで離れろ。
沈没したときの渦に巻き込まれたら助からんぞ。船が沈没したらいろんな物が浮いてくるからすぐ掴まる物を探せ。
もし怪我をしていたら海の中では血が止まらんからすぐ止血しろ。その後はできるだけ落ち着いて鼻歌でも歌ってろ。
焦って助かろうとする奴から体力を消耗して死んでいくからだ。それから言っておくが、人を助けようとなどと絶対に考えるな。
体力を消耗してしがみつかれたら一緒にお陀仏だぞ。海の中では海水に体温を奪われて死ぬから泳ぎ難くても上着は脱ぐなよ。
鮫は自分の体長より長いものは襲わんからふんどしを垂らしておけ。それから階級章はすぐ引きちぎれ。新兵は掴まってる物
を古兵に奪われ、たとえボートや筏に収容されていても、収容者が一杯になれば新兵から海に放り込まれるからだ」
(「ヒロシマの嘘」 P252-253)
>福島さんは独立独歩の報道写真家で、信念を命がけで守り抜き、
>天皇制批判と自衛隊の違憲を報道してきた前例のない人物だ。
左翼は コワイ(´・ω・)(・ω・`)ネー
>>471 ぜひ読んでみたいと思いました。
もうすっかり忘れていたのですが、ヒロヒトが死んだあと、
地元で福島菊次郎の写真展が企画され、右翼の襲撃予告が
あったため、会場前で警戒にあたったことを思い出しました。
右翼の街宣車が集団でやってきて、会場の前を何度も
周回して威嚇していきましたが、幸い襲撃には至りませんでした。
私にとってはいっときの緊張に過ぎませんでしたが、
福島氏は常に闘い続けていること、そのことに敬意を表さずには
いられません。
自演は コワイ(´・ω・)(・ω・`)ネー
>>469 マジレスすると猪瀬の処女作は、梶原一騎を描いた
「あさってのジョー」
このスレでは、『国家の罠』はまだ話題になっていないのか。
ここ1年くらいのノンフィクション作品ではナンバー1だと思うよ。
あからさまな自演ワロタ
480 :
無名草子さん:2005/05/18(水) 23:26:27
>>399 >裁判においても旧日本軍の731部隊や南京大虐殺が認められた現在、
おいおい、嘘を本当の様に書くなよ。
>>480 おいおい、本当の話を嘘の様に書くなよ。
このスレは左巻きを寄せ付けるフェロモンが出てるの?
このスレは右巻きを寄せ付けるフェロモンが出てるの?
てか、ウザイ
うん、違う政治思想と脳内判断すると、即座にネット上の嫌がらせ開始。
恥ずかしくないのかのう、こういうお人は。
カルトの子は面白かった。特にヤマギシズムの狂いっぷりを知ってびびった。
でもヤマギシって学校作ろうとして申請出してたんだよね。県から却下されたけどさ。
485 :
無名草子さん:2005/05/26(木) 13:37:49
ルポ十四歳―消える少女たち 井田 真木子
インタビューを通して浮かび上がってくる少女達の心の傷・・。本当につらいことは
人には言えないよね。そして、それに気付こうともしない家族。
「渾身のルポ」という表現がピッタリの一冊だと思う。
486 :
無名草子さん:2005/05/31(火) 21:51:01
「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」
佐藤優
新潮社
けっこうおもしろいんだが、なんつーか「自分は頭が良いんだぞ、賢いんだぞ」と
言いたげなところがちと鼻についた。まあ実際アタマ良いんだろうけど。
この本を読む限りでは、佐藤もムネオも国益のためにがんばったのに、
「国策捜査」の犠牲になってしまったということになっている。
それとロシア人と付き合うのはたいへんだね、酒を飲みまくらないとダメだから。
具体的な名前は出してないが、拘置所の隣の房に連合赤軍事件の
坂口弘がいたようで、彼の様子も興味深い。
>486
今、あちこちで褒められてるよね、その本。
気にはなるんだけど、「基本、俺ら犠牲者ですから!スケープゴートに
なっただけですから!」みたいな姿勢がどうもなーと思って、手に取れないでいる。
488 :
無名草子さん:2005/06/05(日) 06:56:05
保守も兼ねて…。
>>486 面白い、という意見も含めて同意。
押さえて、押さえて、なんとか鼻につかないよう取り繕うとはしてるんだけど、
検事との対決に話が及ぶと、もうどうにも止まらないみたいな感じになっちゃってる。
そんな人間臭さも含めて、俺は面白いと思ったんだが、どうなんだろう。
とりあえず俺は上半期ナンバー1です。ぶっちぎりで。
>>487 それを踏まえて読めばいいと思うよ。
マスコミの報道が全てでないのと同じように、佐藤優の言うこともきっと全てじゃないんだと。
でも、全く見えてなかった片方の側面には純粋に好奇心をくすぐられると思います。
489 :
無名草子さん:2005/06/07(火) 10:28:15
(野中引退寸前、最後の自民党総務会で)
堀内の目の前に座っていた野中が、
「総務会長!」
と甲高い声を上げたのはそのときだった。
立ち上がった野中は、
「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに
顔を向けた。
「総務大臣に予定されておる麻生政調会長、あなたは大勇会の会合で、
『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。
そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間が
わが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発
なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
490 :
無名草子さん:2005/06/07(火) 10:28:57
(野中引退寸前、最後の自民党総務会で)
堀内の目の前に座っていた野中が、
「総務会長!」
と甲高い声を上げたのはそのときだった。
立ち上がった野中は、
「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに
顔を向けた。
491 :
無名草子さん:2005/06/07(火) 22:21:00
「砂漠の囚われ人マリカ」が面白かったです。
モロッコの国王の養女が実父が起こしたクーデターの逆恨みで(クーデターは失敗。実父は射殺される)15年間砂漠に投獄される話なのですが、
世界仰天ニュースでやっていて、気になって読んでみました。
でもわかりにくい訳し方だったのが残念でした。
別の人の訳で読んでみたかったです。
>>491 ずーっと前にCBSドキュメントで特集されてたよ。
世界仰天ニュースとかって、そういうまともな番組の後追いパクリ状態だね。
494 :
無名草子さん:2005/06/16(木) 20:08:03
ホシュ
495 :
無名草子さん:2005/06/17(金) 19:16:18
「死刑執行人サンソン」
ルイ16世の首を跳ねた男の生涯。ベルばら好きにはたまらん、フランス革命の側面。
ベルばらを全然知らない男だけど面白かったよ
497 :
無名草子さん:2005/06/21(火) 23:47:58
「平壌の水槽 北朝鮮 地獄の強制収容所」
カン・チョルファン著 ペ・ヨンホン訳 ポプラ社
北朝鮮の強制収容所に10年入れられ、釈放後に韓国に亡命するまでの体験記。
「水槽」というのは、著者は子供の頃収容所に入れられたのだが(祖父が原因で
一家で収容)、金魚を飼うのが好きで、いっしょに収容所に持っていった金魚鉢のこと。
内容はまあ想像どおりというか、飢えの余りネズミを食ったり、暴力教師に
殴られたりと悲惨な話が続く。しかしグロ描写はさほどでもないので、グロ話目的で
読むと期待外れかも。釈放後、韓国のラジオ放送を無断で聞いているのを密告され、
捕まる寸前に中国を経由し韓国に亡命を果たしている。つまり家族を残して逃げてきた
わけで、残された家族がどういう目に遭ってるかと思うとやりきれない。
日本語訳が非常に自然で読みやすいのは良い。
「谷川岳 大バカ野郎の50年 3000日山に登った登山界の暴れん坊」
寺田甲子男 白山書房
谷川岳というのは、実は世界で一番遭難者が多いことで知られる山である。
その山を拠点に、戦中戦後と暴れまわったヤマヤの手記。
江戸っ子というか、生まれつき荒っぽい性格のようでDQN自慢風の話が続く。
山小屋に火をつけて全焼させたとか、無賃乗車を咎めた車掌をデッキに連れ出して
脅したなどなど。自分を織田信長に例えてる部分などは失笑するしかないが、
ロク降ろし(遭難遺体の回収)の話や、自分が転落しかかったとき、あまりの
精神の高ぶりで記憶が飛んでしまったなどの話はリアルでおもしろい。
自衛隊がザイルを銃撃して遺体を収容した"衝立岩宙吊り事件"にも触れており、
2時間に渡って1000発も機関銃で銃撃したそうな。
隠語が興味深かったので記しておく。
ホキ(保喜多 ほきた) バテた、困った、悪いことすべて。
ドド(都都) とにかくデカい、大きいこと、ドドに大きな滝、等。
モロ(模路) モハン的なルート、キセルの親、語源当初は、モロスパといっていた。
アタ(吾太尽 あたつく) ドドにホキた状態。あの野郎は、あんな所でアタアタしている。
ワカモト(話花素) わかってモトモトのこと。モロとはちょっと違う。
ロク(六) 死人、作家・三角寛「山窩」の用語。南無阿弥陀仏(オロクジ)。
キジ(雉) 山野で用をたすこと。ヤブの中でキジを撃つスタイル。
499 :
無名草子さん:2005/06/26(日) 04:42:47
アウシュビッツは眠らない
「アメリカはなぜ日本に原爆を投下したのか」
ロナルド・タカキ
草思社
著者は日系人なんだろうか、特に人種差別の点から、原爆投下理由を考察している。
それと、トルーマンの個人的な性格からも。
トルーマンは小さい頃から近眼でスポーツもできなかったらしく、それが非常に勇敢だった
父に対する憧れとも相まってコンプレックスを持ったのか、「男らしさ」「「タフさ」を示すのが
好きだったという。トルーマンが高卒で、洋品店の経営に失敗したというのも初めて知った。
トルーマンがポツダムでスターリンに会ったとき、自分より背が低かったので喜んだとか、
(トルーマンは173センチ、スターリンは165センチもなかったらしい)いろいろエピソード
が載っている。
創価学会 島田裕己
日本共産党の研究 立花隆
同和利権の真相 宝島文庫
502 :
無名草子さん:2005/07/16(土) 17:34:13
「ニューヨーク底辺物語 NYでホームレスとして生活した日本人が見て感じたありのままのアメリカ」
境セイキ 扶桑社
アメリカで古着屋を経営してた境さんだが、ドラッグにはまってしまい、職も家も
失ってしまう。ホームレスになった後も、月150ドルぐらい空き缶集めで稼いでた
そうで、そんだけあればホームレスから脱却できるのでは?と思ったら
その稼ぎは全部ドラッグを買う金になってたそうだ。
ドラッグの種類が書いてないのだが、コカインか?
表紙の写真は、服装を差し引いても、ホームレス特有の無気力な表情がありあり
と見て取れる。
それとアメリカの、ホームレスや貧乏人に対するボランティアの厚さに驚く。
スープ・キッチンという無償の食事提供所や、服を提供してくれることもあって、
飢え死する心配はないようだ。アメリカは貧富の差が激しい社会だが、教会の存在や
寄付に対する税制優遇などが、ガス抜き(と同時にホームレスを甘やかすことになる)に
なってるのかなと感じた。
古着屋をやっていただけあって、仲間のホームレスの服装を詳しく書いてる
ところなんか興味深いのだが、最後の部分で、「人の温かさに触れて更生を決意する」
展開になってたところが気に入らない。最後までトコトンホームレスを極めて欲しかった。
というか、麻薬は少々のことではやめられないし、境さん、再びドラッグにはまって
ホームレスに逆戻りするニオイがプンプンする。
503 :
無名草子さん:2005/07/31(日) 16:26:03
ホシュ
スローカーブをもう一球
タイトルがすごくいい
本田靖春 『誘拐』
小原家が法昌段に入ったのは、保の祖父安三郎の代である。彼は旧須釜村
(現石川郡玉川村)の農家に生まれた。成人したが、耕す農地はない。
それで、法昌段に開墾地を求めたのである。(略)
同じ石川でも、町ではこんなことをいう。
「谷地と坂路に犬は育たず」
ここに名を挙げられた集落は、石川からいわき方面へ十キロほど入った山間
部にある。そこでは犬が食用に供されるから育つひまがない、という町の人た
ちの彼らを見る目は冷たい。
雷管に肉をくるんで仕掛ける。輪切りにした大根の周囲にカミソリの刃をぎっしり
埋め込んで、これをひたひたの牛乳に沈める。
そういった犬の捕獲法が、それを見たわけでもない人たちの口から口へと恐ろし
げに語られて行くうち、事実として定着してしまう。
う〜む、なんとも陰鬱な。
506 :
無名草子さん:2005/08/05(金) 01:22:55
「みかん畑に帰りたかった 北極点単独徒歩日本人初到達・河野兵市の冒険」
埜口保男 小学館
第9回小学館ノンフィクション大賞受賞作品だそうだが、どうも内容が薄い。
あらすじだけ読んだような印象。
貧乏自慢の海外放浪にありがちな、ボロ自慢というか「自分は他の日本人とは
違うんだ」的な主張もある。
タイトルのセンスは良い。
「死刑執行人の記録 知られざる現代刑務所史」 坂本敏夫 光人社
まあ目新しいことが書いてあるわけでもなく、大体想像通りの内容。
ちとスタイルが古臭いかな。
でも死刑囚が、死刑当日に刑場へ連れて行かれるときの描写はリアル。
(当日の朝まで、死刑囚に死刑執行は知らされない)
「田村、出房だ」
警備隊長が窓から静かに声をかけた。
「はい」
田村は立ち上がって服装を整えた後、部屋の中央に正座をした。房を出るときの決まりである。
扉が開いても、刑務官が出ろ!と言わなければ立ってはいけない。
扉が開かれた。
「出なさい」
「うわぁ!」
スリッパを揃えて廊下に出ようとした田村は多数の刑務官を見て、大声を上げ、房の奥に逃げ込んだ。
「出てこい!」
警備隊長が叫ぶと同時に、房に飛び込み、田村の襟首を掴んで引きずり出そうとした。
「ギャー!人殺し!」
「この野郎!おい、担ぎ出せ」
警備隊長が怒鳴った。
508 :
無名草子さん:2005/08/19(金) 01:33:10
「たったひとりのワールドカップ 三浦知良1700日の闘い」 一志治夫 幻冬舎
これはカズファンの俺には良かった。読み物として評価するならノーコメントw
・破綻国家の内幕 東京新聞取材班 角川文庫
510 :
無名草子さん:2005/08/26(金) 14:07:49
「まぐろ土佐船(とさぶね)」斎藤健次 小学館
なかなかおもしろい。著者はフリーライターから28歳でマグロ船に乗ったそうだが、
写真を見ると長髪にヒゲ、細身の長身とバンドマンか喫茶店のマスターのようで、
とても漁師が勤まりそうには見えない。1年半も粘ってやっと船に乗せてもらえたが、
やはり荒っぽい仕事は肌に合わず、料理の腕を生かして途中からコックとして乗ってたそうだ。
経費は1日110万円、20ヶ月の航海で6億6千万円水揚げがなければ赤字だとか、大雑把にいうと
、総水揚げの1.1%が一人当たりの取り分、多いときは燃料代が総水揚げの3分の1だとか、
そのへんの裏事情もおもしろい。船員はマグロをマヨネーズで食べるのだとか。
印象に残ったペンギンの話(P120)
「正丸の船員がペンギンを捕まえ、船内で飼うことになった。だいぶ人にも馴れ、
ピュ―と口笛を吹くと真似してピュ―と鳴き、包丁を持つとエサをくれるものと
思って羽をばたつかせて近づいてくるまでになった。しかし、ペンギンはワイヤーを
踏んで、左足が化膿して犬の足ほどに腫れあがってしまった。赤道を越えて日本へ
帰った。途中でペンギンの姿が船から消え、船員たちは暑さに耐えきれず海に飛び込んだ
のだろうと諦めた。船はドッグを済ませ、積み込みが始まった。そのとき、ベルトコンベアの
下にいるペンギンを見つけた。むけた羽をばたつかせて船員に寄ってきた。8月の猛暑の
中、何を食べていたのだろう。出港を控え、そのまま飼うわけにはいかず、動物園に
引き取ってもらった。送迎会の席でその話が出た。酌をしていた芸者が、そのペンギンなら
動物園で見たといった。犬の足のように腫れ上がったペンギンが、仲間はずれになって
一羽じっとしてた、と。船員たちはしばらく俯いたまま黙り込んでしまった」
511 :
_:2005/08/26(金) 19:20:00
石丸元章
DEEPS
双葉文庫
もうね、言うことない。
この人の文章はサイコーよー
ダ・ヴィンチで書評されてた「自閉症裁判」はえがった。
対象に向き合う著者のスタンスが特に。
「ダーウィンに消された男」(原題:A Delicate Arrangement)アーノルド・C・ブラックマン著
本来なら、自然淘汰説の提唱者として生物学の教科書に載ってもおかしくない男がいた。
アルフレッド・ラッセル・ウォレス。低層階級出身の、清廉潔白で謙虚で人を疑うことを知らない、
素朴な男だった。彼は、ダーウィンに負けないぐらい、生物の進化の研究に熱心で、
世界各地を研究のために旅行しては記録と考察をまとめ、ライバルであり同士である
ダーウィンに送っていた。
結論から言うと著者は、自然淘汰説を最初に閃いたのはウォレスであり、それを自分宛の
手紙で知ったダーウィンは嫉妬と名誉欲に駆られ己の手柄とした、と考えている。ダーウィン
の剽窃行為に加担したのは、ダーウィンの同じく上流階級出身の、学者仲間二人である。
著者が取材によって得た情報が、それをほぼ裏付けている。取材の上で特に役立ったのが手紙
である。ウォレスとダーウィンの往復書簡を読めば、ダーウィンがいかに剽窃行為を働いたかが
ありありと浮かんでくる。
ダーウィンによる剽窃行為の検証が済んだあとの、後半部分も面白い。対照的な二人の科学者
ダーウィンとウォレスのその後の人生がつづられている。ウォレスは、科学の普及のためにキリスト教
原理主義者と"地球が球体であるか否か"について泥沼の闘いをしたり、社会における女性の権利
獲得のために運動に参加したりする。晩年、かねてから周囲の人間が言っていた「ダーウィンは
ウォレスのアイデアをパクッた」ことを、ウォレス本人もついに認めるが、「もう済んだこと」として
怒ったりはしなかった。人を疑うことを知らず、新発見の優先権のことなど眼中に無い、科学者の
鑑ウォレスは、死ぬまで稀有なほどの人格者であった。
516 :
無名草子さん:2005/09/02(金) 23:27:32
大崎善生の「聖の青春」。
これしかノンフィクションは読んだことないから。
うん。
聖の青春はよかった。
師匠がええ味だしてるんよなー
既出のでは
高木徹 『ドキュメント戦争広告代理店』 講談社文庫
ジャレド・ダイアモンド 『銃・病原菌・鉄』 草思社
がよかったかな。
そういえば
鎌田慧 『自動車絶望工場―ある季節工の手記』 講談社文庫
が有名だけどまだスレで出てないか。
このスレあんまり人居ないけど、かなり参考にさせてもらってます。
520 :
無名草子さん:2005/09/03(土) 20:03:13
>>518 気が合いそうだな。その2冊が好みなら、
・P.W.シンガー「戦争請負会社」(NHK出版)
・アルフレッド・クロスビー「ヨーロッパ帝国主義の謎」(岩波書店)
を勧めてみる。
>>520 上は読もうと思ってたやつだ.
下は知らなかったけど,モロど真ん中ストライク.探してみるよ.ありがと.
522 :
無名草子さん:2005/09/03(土) 23:02:49
メンデ
523 :
無名草子さん:2005/09/18(日) 03:52:17
>>518 10年ぐらい前の自動車雑誌「NAVI」で、その鎌田慧の自動車絶望工場のリメイクというか、
ホンダの自動車工場で働いた体験記が連載されていたね。
30年近く年月を隔てても、期間工の環境はほとんど変わってない、という内容だったと
記憶してる。バネ指とかね。
524 :
日通集配センター:2005/09/18(日) 05:10:26
アマゾンドットコムの光と影
鎌田のトヨタと同じようなもんだけど、ちと視点が違って面白いんだよな
一回でも工場労働した人なら、殺伐とした現場の雰囲気が分かり
何倍も面白く読めるんじゃないか? 俺なんか痛いほどわかったよ
525 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 04:41:51
凍える心臓
526 :
無名草子さん:2005/09/21(水) 15:59:52
何清漣(カ・セイレン)「中国〜現代化の落とし穴」草思社
中国社会の闇の部分、とりわけ共産党官僚のすさまじい腐敗の具体的
内容がこれほど豊富に体系的に紹介されてる本は他にはない。
農村部の貧困、マフィアの横行、マネーロンダリングなど書かれてある
ことがすべて具体的でありかつ中国の改革路線の全体の中の位置づけが
なされている。
筆者は中国のエリート学者であったが、同書の発行によって迫害を受け、
米国に亡命することになる。
中国社会の負の側面を知りたい場合、つまらん本や雑誌を読むより、
同書が最良のテキストなる。
>>526 フォーサイトは結構いいツッコミしてると思うけど。
>『国家の罠』に評価真っ二つ
> 第4回新潮ドキュメント賞の選評には、絶賛の評が並んだ。「不屈の精神に感動した」(藤原正彦)、
>「抜群に面白い手記」(柳田邦男)、「満点の5をつけた」(柳美里)。受賞作の中川一徳著
>『メディアの支配者』(講談社)への賛辞ではない。次点に終わった佐藤優著『国家の罠 外務省の
>ラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)への選評で、「新潮45」の10月号に掲載されている。
>
>・・・・柳田氏は「出版の意義は大きい」と評価している。
>
> にもかかわらず、落ちた。8月29日の記者会見や選評によると、5人の委員のうち1人が
>「もし『国家の罠』が受賞したら、委員に名をつらねたくない」などと強硬に反対、異例の0点をつけたためという。
>選考委員の櫻井よしこ氏は、選評で「日露関係の基本から現状まで、肝心の事実関係をとりまちがえてきたのは
>何故か」と疑問を呈し、バッサリ切っている。
>
> だが、どこがどう具体的に間違っているのか、肝心な点は明らかにしていない。選考会で事実の誤りが
>認定されたわけでもない。この作品を最優秀とした藤原氏は「純然たる誤りなのか価値観の相違なのか
>今もってよく分からない」としている。なんとも、すっきりしない結論である。
>
>「詰まるところ、政治的立場の相違、事実認識の相違に過ぎないのではないか」(柳氏)との意見もあり、
>白黒をつけるのは難しいかもしれない。そうであるとしても、どの点が事実誤認と指摘されたかは公表すべきだろう。
>
> 佐藤優氏は「見たこと聞いたことをできるだけ正確に書いた。事実誤認と言われても、具体的な指摘がなければ、
>何とも言いようがない」と困惑している。(鵜飼哲夫)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20050922bk09.htm
新潮45が扱う巻頭の事件物
>>528 新潮はどうして柳美里なんかを選者に加えているんだろ?
531 :
無名草子さん:2005/09/26(月) 17:57:07
>>528 【社会】佐藤優著 『国家の罠』 受賞したら委員に名を連ねたくないと強硬に反対、新潮ドキュメント賞
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1127719573/ 22 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2005/09/26(月) 16:37:25 ID:BWw3didT0
柳美里が満点付けたんなら、まずダメだな
25 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2005/09/26(月) 16:37:58 ID:RmS/VaEI0
柳美里が絶賛してるんなら話は早いな。
この本はいらね。
38 名前:名無しさん@6周年[sage] 投稿日:2005/09/26(月) 16:44:18 ID:6uEtCO5W0
>「満点の5をつけた」(柳美里)
この時点で信頼性ゼロ
40 名前:名無しさん@6周年[] 投稿日:2005/09/26(月) 16:47:07 ID:AOpWx5OW0
柳美里が褒めてんだから、ダメな本にきまってる
『国家の罠』はかなり面白かったけどな。
コピペしたスレッドの連中にも、読んでから批評しろと伝えてくれ(笑
評価しづらい点はあると思うけど、「国家の罠」は結構面白く読めた。
特筆すべきは文章がこなれてるところ。
中身よりそこが最も評価できる。
これ、ゴーストじゃないんでしょ?
佐藤にはノンフィクション作家として再出発してほしい。
534 :
無名草子さん:2005/09/28(水) 03:18:54
「生きてみたい、もう一度」 杉原 美津子 文芸春秋
新宿駅西口バス放火事件
ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/sinjuku.htm で全身に大ヤケドを負った被害者の手記。
彼女は当時不倫をしており、事件の瞬間、このまま死を選ぶか逃げるか迷ったという。
カメラマンの兄が偶然燃えさかるバスの写真を撮ってスクープを取ったり、
その後不倫相手の妻がガンで急逝(「あなたと私の人間の関係に、一つの障害は
なくなった」とあるのが怖い)、結婚に踏み切るも、彼の経営する編集プロダクションが
経営難で心中を決意し、東尋坊で自殺寸前にまで至る・・とドラマチックな人生だ。
犯人の丸山の減刑を求めたり、面会しようともしている。
(丸山は1997年に刑務所内で自殺)
しかし見沢知廉の本を読んでると、丸山は完全なキチガイなので彼女の思いは
果たして通じたかどうか。
なんというか、全編「女の情念」というか、ドロドロした得体の知れないものが文章を
覆っており、クールなドキュメンタリーが好きな人には向いてないと思うが、
その辺りの感覚が合う人ならぴったりくるのかも。
>>534 面白そうなテーマだけど、あなたの評価を読む限り著者の主観が強そうで読んでみたいとは思わないな。
個人的には佐野や沢木(一瞬の夏を除いて)みたいにやや第三者的な視点のものが好きなので。
536 :
無名草子さん:2005/09/29(木) 00:03:55
>>236 『戦争広告代理店』読みました。
噛んで含めるような丁寧な文章で読みやすいですね。
隅々まで気を配る情報操作の細かさに感嘆する一方で、
「言葉で説明しなくても、黙って頑張りつづければいつかは他人が認めてくれる」
といったような日本的?な手法はもう通用しないのかとどこか鬱な気分にもなりました。
シライジッチとPR会社が、最後に支払いのことで決裂するのがいきなり俗的で笑いました。
著者はNHK勤務のようだけど、肝心のNHKのPRはどうなってるの?とも思いましたが。
一つ疑問。
「(マッケンジー)将軍がサラエボ市内でジープを走らせると、街を歩く子供でさえ、
親指を突き立てる、西洋人にとってきわめて侮蔑的なサインをしてみせる有様だった」
P216 とあるけれど、これは中指を立てるfuck youポーズのことではないの?
親指を立てるのはGood Job!なのでは?
親指を立てるのはアラブではご法度らしいね。
ハン板だったかな、2chのどこの板か忘れたけど、読んだ覚えがある。
もしかしたら、ムスリムにとって侮辱的な仕草ってことなのかなあ。
538 :
無名草子さん:2005/10/01(土) 04:51:05
>538
この事故、こないだ出た「911の102分」本の手法で、誰か全体像をまとめてくれんかな
>>539 『出版ニュース』の最新号の「出したいテーマ」とかいう欄で鉄道評論家だったかが、
小説の手法で事件を掘り下げたいと書いていたね。
>>538の「一両目の真実」と「9.11の102分」。
全然違う話なのに、伝わってくるものが同じだなあ。
世の中欠陥だらけなのがよくわかる。
「9.11 生死を分けた102分」(文藝春秋)は、
ほんとにあったことだけを時間軸に沿って書いたノンフィクション。
知りたいことが全部書いてあった。おすすめ。
542 :
無名草子さん:2005/10/05(水) 02:56:59
543 :
無名草子さん:2005/10/06(木) 01:52:14
この地球を受け継ぐ者へ―人力地球縦断プロジェクト「P2P」の全記録
石川 直樹 講談社
気負った題名がつけられているが、世界7カ国から8名の若者が選ばれ、力を合わせて
北極から南極まで人力で移動(極地はスキー、そり、大陸は自転車、ヨットもあり)した記録。
ボロいけどサポートカーもつき、自転車は一人が一日数十キロを担当するというリレー方式で
"冒険"ではない。非常に忙しい旅で、各地でプレゼンテーションを繰り返したり、いろんな
イベントに引っ張り出されたり、NPOの仕事を手伝ったりと慌しいことこの上ない。
P2Pは本人も書いているが、一種の教育プログラムのような感じ。
男5人、女3人のチームが長旅をするんだから、当然ケンカしたりくっついたりもする。
読んでて正直うらやましい。私もこんな経験を若いうちにしてみたかった・・・。
「好き嫌いセッション」といって、チームの人間関係を維持するために2人一組になって
普段は口に出せない相手の好きなところ、嫌いなところを正直に言い合うというのがある
のだが、これは使えそうだ。
朝飯がシリアルばっかりで、この先1年はシリアルを食べたくないと書いてたけど、
読んでると逆にシリアルが食べたくなってしまったw
とここで衝撃的なニュースが!
南米を旅していた石川君がクルマで横転事故を起こし、同乗の女性(彼女?)が亡くなって
しまったらしい。
【国際】28歳・日本人冒険家(大学院生)の車が横転、24歳日本人女性死亡…アルゼンチン
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1128360214/
544 :
無名草子さん:2005/10/10(月) 22:08:11
「孤闘 Fighting Alone」斉藤実 角川書店
著者はヨットレースで地球を何度も一周した人。
20歳の頃から、仕事は50歳でリタイヤして、その後は好きなことをやろうと
決めてたそうで、その通りの人生を歩んでるのはすごい。
しかしいきなり父、兄との確執(財産をめぐる裁判沙汰など)の話から始まり、
いろいろ愚痴が続くのは正直読んでてうざい。これに限らず、日本文化や日本社会、
同僚やメカニックに対する愚痴が多い。
環境問題に言及しながら、波に腹を立ててゴミを海に投げ込んだり、
最新のGPS装置を積みながら、ヨットの装備は原始的で、100年前になかったものは
積んでないとか書いてるのがおかしい。
ヨットレースが危険なのは確かのようで、知り合いが何人も死んでいく。
彼(彼女)らの写真をヨットに載せ、目的地まで持っていって
「○○、ここがケープホーンだ!」みたいなことやってるのもどうも演歌くさい。
本自体はつまんないけど、好きなことやって本まで出してるんだから、本人は
さぞ満足なのであろう。
>>539 「9.11 生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言」
ジム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン 三川基好訳 文藝春秋
読みました。この事件に関する本はたくさん出てますが、ありがちなアメリカ万歳、ヒーロー万歳的な
主張が押さえられていてよかったです。テロリスト側以外の「人災」的な面からも視点がありますしね。
多くのエピソードを時系列に沿って並行して描いてるので、ちょっと人名とかが複雑になるんですが、
それを見越して巻頭に登場人物一覧をつけた訳者の仕事も親切。現場の写真も欲しいなと思ったの
ですが、それはまあ載せられない事情もあるんでしょう。
911関連のテレビドキュメンタリー、例えば「9.11 〜N.Y.同時多発テロ衝撃の真実 」
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006IINA/250-2967820-1476244 などと一緒に見ると、さらに楽しめます(楽しんじゃダメか)。この本に出た人も出演してますよ。
驚いたのは、こんな大惨事の最中でも、ジョークを口にしてる人がいること。
しかも消防士がw さすがアメリカ人というか、日本じゃ到底あり得ないでしょうね。
「消防士の中にはきまじめな態度を崩さなかった者もいたが、ジョークを飛ばす者もいた―ときには同じジョークを。
<メイ・デイヴィス・グループ>のディーラーのスティーブ・チャレストは、87階のオフィスからゴルフクラブを持って、
北タワーの非常階段を降りてきた。すれちがった消防士がそれに気づいた。
『ちょっと!』彼は言った。『あんたのボール、見たよ。ここの2、3階下にあった』
2、3階降りていくと、また消防士たちがのぼってきた。そのうちの一人がチャレットのゴルフクラブに目を留めた。
『あんたのボール、見たよ』彼は言った。そのあとも同じだった。2、3階下で、と」
(P257)
546 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 00:07:43
「日本人ごっこ」 吉岡忍 文藝春秋
タイ人の少女、カンティアがバンコクで日本大使の娘に成りすまし、
周りを翻弄するのだが、結局正体がバレてしまう。彼女は警察官まで護衛につけて、
病院の視察までやってしまうのだからすごい。吉岡がタイまで行き、この少女の足取りを綿密に追ったルポ。
吉岡忍特有の湿度があるというか、じとっと湿り気のある冷んやりした文章だ。
バレるまでの過程はコミカルでいて物悲しい。
吉岡は一枚の写真だけを頼りに彼女を捜す。
ノンフィクションを書き慣れてるな、という感じで最後まで構成もしっかりしており、安心して読める。
地味だが堅実な一冊。
装幀・地図を書いてるのが和田誠なのだが、この本の雰囲気にぴったり。
吉岡忍はノンフィクションうまいんだけど、バンコクの街の形を女性の体に例えて説明するのはいかがなものかと思う。
高速道路がお尻の湾曲で、チャオプラヤ河のS字型の蛇行は乳房のふくらみ、
ワット・ポーがあるのは乳首のあたり、ラーマ一世通りはブラジャーのストラップ・・・。
文体に湿度があるだけにキモイ。
ノンフィクションとかドキュメントと銘打っていて
実状は、フィクション入りまくりの「実録もの」という
作品も多いよね、この分野は。沢木耕太郎とか。
落合信彦までいくと、これはもう「ホラ話」の分野。
>>547 沢木の場合、デビュー当時「ニュージャーナリズム」ともてはやされた
主観を交えたルポの手法から出発しているからね。
ノビーはトンデモ本並みだから、評価の対象外。
549 :
無名草子さん:2005/10/16(日) 16:52:02
ノビーをバカにするんじゃねえよ
THE LONG WALK
551 :
無名草子さん:2005/10/19(水) 12:20:14
「人体部品ビジネス 『臓器』商品化時代の現実」 粟屋剛 講談社選書メチエ
ウィットがあるところもあるんだが、大学の講義概要といった感じの文章で
読みにくい。巻末の補論「ネオ・カニバリズム論」のほうがおもしろかった。
人体を食料として考えようというSFのような話。
552 :
無名草子さん:2005/10/19(水) 12:38:47
「第82空挺師団の日本人少尉」 飯柴智亮 並木書房
普通の高校生が米陸軍の少尉になるまでの半世紀、
アフガンの戦闘とか、結構リアルな描写で軽い戦場体験
553 :
無名草子さん:2005/10/22(土) 09:38:41
星野夏の「あおぞら」
泣いちゃったよ
554 :
無名草子さん:2005/10/24(月) 23:48:56
「アマゾン・ドット・コムの光と影」横田増生 情報センター出版局
アマゾンの物流センターへバイトとして半年間働いた潜入ルポ。
すぐに鎌田慧の「自動車絶望工場」を思い浮かべる人も多いだろうが、
文中にもそれへの言及がある。トヨタの工場が「絶望工場」となりえたのは
そこに労働者が希望を求めようとしたからで、アマゾンの物流センターは
最初から希望さえないらしいw
著者は物流業界紙の記者をやってたそうで、鎌田のように一労働者の視点よりも、
厚いベールに覆われたアマゾンの流通戦略への興味が大きいようで、視点も
その立場からのものが多い。記者としての身分がバレないかとあせる様子は
ちと自意識過剰にも思える。
自分としてはもうちょっと労働者の立場から深く掘り下げて書いて欲しかったが、
それでも激しいノルマとコンピューター管理でがんじがらめにされたバイトの様子は
伝わってくる。
「その棚がぎっしり並んだ空間を数十人のアルバイトたちが、脇目もふらず
一心不乱に働いている。その姿を見て、私は気圧されるように感じた。
たかが時給900円である。なぜこんなに懸命に働いているのだろう。
いぶかしく思ったのと同時に、最初に抱いた違和感の理由がわかった。
ここには物流現場にありがちなけだるい雰囲気がまるでないのだ。
早くシフトが終わらないかなあというだらけた雰囲気とは逆に、ピンと張りつけた
空気のなかを皆が何かに急き立てられるように足早に歩いていた。
バイト同士の笑い声はもちろん、話し声さえ聞こえてこない。真剣そのものである」
P53
555 :
田舎もん:2005/10/25(火) 00:51:06
556 :
無名草子さん:2005/10/25(火) 01:48:55
>>553 本屋で最後まで立ち読みしてしまった
もっとすごい経験してる人、ああいう経験してるって人たくさんいるんだろうな
>556
立ち読みかよ!うわーん!
558 :
無名草子さん:2005/10/26(水) 00:05:45
結構厚めの本だけど一気に読んじゃう迫力があるね。
「貧乏神髄」川上卓也 WAVE出版
最近は貧乏生活マニュアルのような本もよく見かけるようになってきた。
その中の一冊。貧乏というか、倹約したナチュラル志向、スローライフと
いった感じ。単に金をかけずに生活するだけなら、2ちゃんのその日暮らし板の
ほうがずっと参考になる。土鍋でコメを炊くとか、プラスチック製品はキライなので
100円ショップは使わないとか、石油ストーブじゃなくて火鉢を使うとか、このへん
に著者の方向性がある。
エコを気取るわりに、タバコはやめられない(キセルを使う)のがおかしい。
酒の章で、自家製どぶろくを紹介しないのはやはり法律に触れるからだろう。
ホットケーキのレシピで、「ベーキングパウダーが無い場合、この際は入れずに
いきましょう。なあに、膨らまないだけです」とあるのが妙におかしかった。
「コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー」
ブルックス・ブラウン(元コロンバイン高校生徒) ロブ・メリット
西本美由紀訳
大田出版
>560と同じ事件を扱った本。著者は犯人の友人だったらしい。
ペーパーバック風の装幀である。
これも視点が近すぎて、事件のノンフィクションとしてはいまいち。
日本の学校もイジメがあるが、アメリカのイジメもなかなかすごいらしい。
何ヶ所か、原文の単語をそのまま載せて「意味不明」と書いてあるのだが、
これは訳者の怠慢ではないか?スラングだとしてもなんとか調べろよ、と
思うのだが。
「ガイアナ人民寺院の虐殺 目撃者の証言」
チャールズ・A・クラウス
中山善之訳
鶴書房
ガイアナの空港でで米国の下院議員ライアンが銃殺されたとき、
その場に居合わせて九死に一生を得たジャーナリストのルポ。
クラウスは奇跡的に、尻に銃弾がかすめただけで済んだ。
5日間でまとめた本らしいが、そのわりに良く書けている。
つい数日前までしゃべっていた人たちの遺体を確認するシーンは
もの悲しい。
宮内勝典「善悪の彼岸へ」で、人民寺院事件とオウム真理教を比較して
おり、それも合わせて読むとさらに興味深い。
人民寺院事件
ttp://www.nazoo.org/cult/jimjones.htm
563 :
無名草子さん:2005/10/31(月) 09:00:30
潜航指令―証言 北朝鮮潜水艦ゲリラ事件
李 光洙 (著), 辺 真一 (原著)
もう絶版だけど、図書館で借りて読んだ。確か韓国ではベストセラーになったはず。
前に韓国で起きた北朝鮮工作員上陸事件で唯一人生き残った兵士の手記。
予定通りに行かない作戦、追い詰められてゆく中での心理状態、よく書き残してくれた
ものだ。このテの本は、やっぱり体験記に限ると思う。
光文社のペーパーブックス
まだ中身は読んだこと無いけど、個人的に題名に惹かれる本が多い
565 :
無名草子さん:2005/11/03(木) 14:21:12
「砂漠の囚われ人マリカ」マリカ・ウフキル&ミシェル・フィトゥーシ
香川由利子訳 早川書房
かなりおもしろい。父親がモロッコのクーデタに失敗して殺されたため、
20年も監禁され続けた家族の話。
最初の夢のような王宮での暮らしの描写がうざいと思われる人もいるかも
しれないが、それが後半の牢獄生活との落差を増している。
牢獄も、始めのうちは家族全員で暮らせたり、スポーツもできたりと
ちと甘いのではないか?と感じたが、どんどん過酷になっていく。
20年も閉じ込められると、時間や空間の感覚が麻痺してしまうものらしい。
占い(なぜか的中する)が各所に出てくるのはご愛嬌。
翻訳もこなれていて読みやすい。ここ数ヶ月で読んだものの中ではベスト。
映画化はされないのかな?
「戒厳令下チリ潜入記 ―ある映画監督の冒険― 」
G・ガルシア・マルケス
後藤政子訳
岩波新書
映画監督のミゲル・リティンが変装してチリに潜入し、それを
マルケスが本にしたもの。リティンはゲバラに似た男前であるが、
レジスタンスとしては行動が軽はずみすぎる。
パートナーの制止も聞かず、一人で夜まで街中をブラブラしたり、
床屋に入って変装のため眉毛を抜いてるのを見破られ、怪しまれたりと
最後まで当局にバレなかったのが不思議なぐらいだ。
これといって大きなクライマックスがあるわけではないが、捕まったら
ヤバイというドキドキ感は味わえる。
「納棺夫日記 増補改訂版」 青木新門 文春文庫
「納棺夫」とは、死者の体を清め、死装束を着させて柩に納める作業をする人のこと。
(辞書にはないらしい)
グロいエピソードがないわけでもないが、哲学・宗教などが好きな人のようで
特に3章は仏教の素養がないと、理解するのが難しいかも。
やはりこういう仕事をしてると蔑視されることもあるようで、親戚からやめろと
説得されたり、妻にも嫌がられたようだ。
「昨夜、体を求めたら拒否された。今の仕事をやめない限り、嫌だという。
いろいろ話し合ったが、子供たちの将来のことも考えてくれと、最後は泣き出した。
近々に何とかするからと、その場逃れの言葉で再度求めたが、
『穢(けが)らわしい、近づかないで!』
とヒステリックに妻は拒絶した」
孤独死した老人の、蛆だらけの部屋を片付ける一節
「蛆を掃き集めているうちに、一匹一匹の蛆が鮮明に見えてきた。
そして、蛆たちが捕まるまいと必死に逃げているのに気づいた。
柱をよじ登って逃げようとしているのまでいる。
蛆も生命なのだ。そう思うと蛆たちが光って見えた」
「ベルサーチを殺った男 愛憎が生んだ処刑逃避行」
ウェンズレー・クラークソン 諸星裕訳
KKベストセラーズ
1997年、ファッション・デザイナーのジャンニ・ベルサーチがマイアミの自宅前で
ホモの男に射殺された。その犯人、アンドルー・クナナンを追ったルポ。
クナナンはベルサーチを含む少なくとも5人を殺しているが、写真を見ると
美しい眉毛をした美青年で、とても殺人鬼には見えない。
彼は逮捕直前に自殺してしまったので、ベルサーチを殺した動機は推測する
しかない。猟奇殺人(といっていいのか)モノにありがちな精神分析、また
長たらしい裁判の様子がないので、読みやすいことは読みやすいが物足りなさも
感じる。
自らの内面・外面共に努力して磨き、大金持ちのパトロンを得てステップアップを
目指し、次から次へと男を乗り換える・・・。こういう世界もあるのかと驚いたが、
これホモの世界じゃなくて、女が美貌を武器に・・と置き換えると普通にあることだよね。
「アンゲロス」という男娼が主人公のギリシャ映画があったのだが、それを思い出した。
「顔を失くして『私』を見つけた」
ルーシー・グレアリー
実川元子訳
徳間書店
下あごを幼少時にガンで失った女性の日記。
太ももなどから皮膚や骨を移植して一時的に形を整えたとしても、
そのうちくっつけた部分は吸収されて元に戻ってしまうものらしい。
原題は「Autobiography of Faace」だから「顔の自叙伝」か。
邦題は「自分捜し」系の印象だが、決してベタベタした内容ではない。
著者は詩人ということで、全体を通して表面に薄い水の層があって
ユラユラしたようなというか、冷たいボンヤリ感が漂っている。
けっこうユーモアもあるし、ユニークフェイスのドキュメンタリーが好きな
人なら読んで損はないと思う。娘と父の微妙な関係もよく書けてる。
でも最後のオチの部分がよく意味がわからなかった。
「ある午後のこと、一人の物乞いが私を追いかけてきて金をねだった。
私は歩みを止めて振り返って彼を見た。物乞いも言葉を途中で切って
立ち止まり、私を穴があくほど見たかと思うと、ていねいに謝って私の
手に一ドル札を押しつけてぶつぶつつぶやきながら歩き去った」
その部分だけ読めば乞食が「自分の方が不幸だ」と思ったんじゃね?
>>570 ごめん、説明が悪かった。
>569の引用は、単に印象に残った部分で、最後のシーンとは関係がないんです。
「眼が見えない猫のきもち」徳大寺有恒 平凡社
やけに余白が多くてフォントもでかいので、30分ぐらいで読み終わってしまった。
有名な自動車評論家の徳大寺さんだが、子供がいないそうで、猫には
キャビアやシャンペンを与えたり、正月にはイクラを出したり、猫のために
引越しまでするといった可愛がりよう(塩分が猫に悪いというのはわかってるようだ)
これは自動車雑誌で知ったことなんだけど、彼はミニバンのインプレを嫌がる
んだよね。興味ないとか言って。でも、それは自身に子供がおらず、
大家族で乗るのが前提のミニバンを避けてるんじゃないかと思う。
若いときは共働き+子無しで余裕を持って暮らせるかもしれないけど、
やっぱ老人になってくると・・・。猫はかわいいけど子供の代わりにはならないよ・・。
扉の、猫を抱いて笑顔の写真が悲しい本。
「ユナボマー 爆弾魔の狂気」
タイム誌編集記者著
田村明子訳
KKベストセラーズ
ユナボマーは、モンタナの森林深くに電気も水道もない3メートルx3.6メートルの掘っ立て小屋に
25年も住んでいたという。このサイズなんだが、偶然にも「方丈記」を書いた鴨長明の小屋と同じぐらいだ。
(「丈」は長さの単位で約3メートル。「方丈」は3メートル四方という意味)
小屋の写真が載ってるのだが、切妻にほとんど軒がなく、極小の窓に小さなエントツと、
正直私もこんな小屋で隠遁生活をしてみたいと思った。でも、内部はすごく不潔で
トイレはバケツを使ってたというのだからそんな甘いものではないのかもしれない。
巻末に彼の声明文が載ってるのだが、そこだけフォントが小さくて読みにくい。故意に読みにくくしているのか?
なぜか左翼を目の仇にしており、左翼批判で始まり左翼批判で終わる。
彼は生後6ヶ月のときアレルギーが原因で母親と引き離され、数週間後に再会したときは、すっかり
無表情な赤ん坊になってしまったという。これも不幸な原因の一つか。
そうブサイクな男でもないのだが、やはり若いころ女にモテていればこんな事件は起こさなかったのではないか。
不思議と犬が一匹も彼になつこうとせず、彼が自転車に乗っていようが歩いていようが犬たちに吼えられていたという
のは笑える。
新潮文庫 裁判官が日本を滅ぼす
トンデモ裁判官を判決と実名を出し、詳しく書いてる
2chで叩かれてた痴漢被害を捏造したであろう女子高生の裁判も掲載されている
>>573 おー、懐かしい
出版されてすぐ買って読んだ
弟、気付くの遅すぎと思ったけどw
「希望格差社会 『負け組』の絶望感が日本を引き裂く」
山田昌弘
筑摩書房
良書。構成がしっかりしており、文章も簡潔で理解しやすい。
しかも数段落ごとに見出しで内容を要約までしてくれる親切さ。
東京学芸大の先生らしいが、こんな親切な先生の授業を受けてみたいもんだ。
現在の不安定な社会の構造分析、戦後からの流れ、1990年ごろからの
崩壊プロセスと見事な分析なのだが、ではどうすればよいのかという
最終章が弱いか。まあそれがわかれば誰も苦労はしないのだが。
笑えた部分↓
「よく、お見合い産業や公的な男女の出会いを目的にしたパーティーなどが
批判されることがある。私的な配偶者選択を企業や公的機関が扱うことに
対する抵抗は強い。しかし、私が講師として参加した印象からいうと、これは、
出会いのパーティーの名を借りた、コミュニケーション能力訓練と、カウンセリングの
場という機能を果たしている。自分のコミュニケーション能力の無さを自覚し、
自分の理想通りの相手など存在しないことを経験から学ぶ場なのである」
「敵対水域―ソ連原潜浮上せず」
文春文庫
ピーター・ハクソーゼン/R・アラン・ホワイト/イーゴリ・クルジン
(翻訳:三宅真理)
チェルノブイリ原発事故があった1986年、米バミューダ沖で起きたソ連ミサイル原潜
K−219の火災事故を取り上げたノンフィクション。
ソ連海軍の杜撰なメンテナンスからSLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)格納庫に
浸水が発生。ミサイル燃料と海水の化学反応で格納庫が爆発、火災が起きる。
止まらない浸水、薄れる酸素、迫る有毒ガス、原子炉暴走、殺意を覚えるほど
他人事気分な友軍のお偉方と、既に満身創痍のK-219を追い回し殺る気満々の
米原潜。
これ以上無いほどの極限状態の中、クルジン艦長以下クルーの文字通り命を賭けた
脱出をタイトに描いている。
原子炉の真上に向かい、制御棒を手動で落とすクライマックスは正直震えた。
サブマリナー達の勇気が、逆に哀しい。
10分しか持たない酸素パックやペラ紙同然の放射線防護服など、嫌がらせかと
思うほど貧弱なソ連の装備に別の意味で泣けたりもする。
578 :
無名草子さん:2005/12/01(木) 03:46:35
579 :
無名草子さん:2005/12/01(木) 11:12:52
ノンフィクションを読むにあたって、右とか左とか出てくるけど、いまいちよーわからんです。
わかりやすく箇条書きでいいんで、教えておくんなまし。
よろぴこー
>>579 お前いい年してそんなこともしらないのかよ?小さいときにお父さんやお母さんに習わなかったのか?
・右=箸を持つ手のほう
・左=茶碗を持つ手のほう
ったく、これもゆとり教育の影響なのかな?
581 :
無名草子さん:2005/12/01(木) 17:55:13
「私は障害者向けのデリヘル嬢」
ブックマン社
大森みゆき著
著者が「元デリヘル嬢」ってことで、途中はとてもリアルな描写だったので
ついつい買ったものの、終わってみれば「まじめ」な本だった。
582 :
無名草子さん:2005/12/01(木) 19:43:09
ひょんな事から、後に「チョコ」と呼ばれる女性を
【助けた事】になってしまった新聞奨学生
その名も「朝刊男」!!!
巨大掲示板『2ちゃんねる』のスレ住人に相談しながら、次々と『ハッタリ』を武器に「チョコ」と関係を深めていく。
興奮、期待、罵倒、激昂、寝落ち!
「チョコ」のみならず、スレ住人とも衝突、和解を繰り返し、少しずつ成長していく「朝刊男」!!
他にも「店長」「バスケ太郎」「ヒーロー男」等々
個性豊かな住人達がスレを盛り上げる!!!
果たして「朝刊男」の恋の行方は!?
必見!!【朝刊男】!!!
http://www.geocities.jp/cyoukanman/
「私はヒロシマ・ナガサキに原爆を投下した」
チャールズ・W・スウィーニー
黒田剛訳
原書房
ヒロシマでは観測機の機長、ナガサキでは原爆を投下したボックス・カーの
機長だったスウィーニーが書いた本。当然ながら、原爆のおかげで戦争が
終わり、多くの人が助かったというトーンだ。
ヒロシマの影になって、あまり語られることのないナガサキへの原爆投下の
裏話が興味深い。ヒロシマはパーフェクトといっていいできだったが、
はっきり言ってナガサキは失敗だった。・燃料ポンプの故障、・屋久島上空での
随伴機との待ち合わせ失敗、・信管の誤作動(モニター回路の誤作動だった)、
・随伴機が無線封鎖を破った、・小倉上空の煙の存在、・激しい対空砲火、などなど。
9日の作戦も指揮がティベッツなら、小倉に落としてたんじゃないかと思う。
ファットマン本体が黄色のエナメルで塗装されていたというのも初めて知った。
あとは米軍の人事における柔軟さと、機密保持のすごさが印象に残った。
「封印作品の謎」
安藤健二
太田出版
いわゆる発禁になったマンガ、テレビ作品などを追った本。
・ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」
・怪奇大作戦第24話「狂鬼人間」
・映画「ノストラダムスの大予言」
・ブラック・ジャック第41話「植物人間」、第58話「快楽の座」
・O157予防ゲーム
意外としつこく取材をしており、よく書けている。
winnyで落として見たと堂々と書いてるのは笑った。
封印作品を取材しようとすると、大手(円谷プロ)などから圧力が
かかってくるところが怖い。
著者はこれが第1作目らしいが、なかなか有望だと思う。
最後の自分が関わったO157ゲームの項は蛇足気味。
表紙のデザインもいい。
これがおもしろかった人は、森達也の「放送禁止歌」もおすすめ。
戦場もののノンフィクションでおもろいのないですかね。
「傭兵の誇り」高部正樹は良かった。
586 :
無名草子さん:2006/01/02(月) 01:54:47
真実無罪 特捜検察との攻防
発売日:2005年 12月 15日 定価(税込): 1680円
四六判 ISBN 4-04-621019-2-C0095
編:角川学芸出版
588 :
無名草子さん:2006/01/06(金) 15:37:43
やっぱ「国家の罠」に一票だな〜
検察と佐藤の「国策捜査」の所のやりとりはほんとに面白かった。
目からうろこだった。
ジャレド・ダイアモンド「文明崩壊」
まだ買ったばっかりだけど、草思社の本なのに栞になるヒモがついてる!
すげー驚き。
>>588 そ、その辺りは、あの、なんというか、
かなりフィクション入ってると思って読むべきところなので(;^ω^)
まあ純朴な人も(・∀・)
>>589 > かなりフィクション入ってると思って読むべきところなので(;^ω^)
なぜそう思った?
>>589って「自分はわかってる」とか思い込んで人を見下すタイプだよな、それで陰で笑われてるのに気付かないっていう
592 :
無名草子さん:2006/01/07(土) 00:02:06
本に詳しい方教えてください。
題名や著者は分かりませんがTTその本の物語に自分の名前などを入れてもらえるらしいのです。
FMで紹介されたらしいのですが・・・探しても分かりません
しりませんか?
絵本でそういうのがあったような記憶があるな。
594 :
無名草子さん:2006/01/07(土) 00:16:45
キーワードがアチェスタなんですけど私もFMで聴いたのでよく聞き取れませんでしたが
たぶん絵本だと思うのですが・・・
>>589に同意。
眉唾で読む本。
疑って読もうとする人間・真に受ける人間
「『自分はわかってる』とか思い込んで」いるのはどちらだろう?
その書き込み見るだけでわかってるつもりになってることがわかるよね
賞に漏れた新潮ノンフィクション賞とか講談社ノンフィクション賞とかの選評だけの
印象だけで語ってるんだろうね。
599 :
598:2006/01/07(土) 16:00:24
補足。
>>598は、「眉唾」だと書いている人への皮肉。
自分に都合のいいようにしか書いてない。
相手の言い分は一切取材してない。
あの本を信じると、佐藤はすごくいい人間ってことになっちゃう。
これがフィクションだと言った理由。
個人的には、それ以外の部分に読むべきところが多いと思った。
マジで真実だと思ってる人がいるの?
当事者が書いた本なんだから
「ノンフィクション」としてなら割り引いて読むのが
当然だろうに。なんでそこまで盲目的になれるのかね?
なんでオレが見てる時間にみんなレスするんだよ。
オレの自作自演みたいだ。
「国家の罠」を腐しているのはノンフィクションの読み方も知らないのか。
どんなノンフィクションであってもすべてを「真実」「と思ったり、「盲信」したり、
「盲目的」に読むヤツなんかいないだろうに。
そういえば、「ダカーポ」の記事で、新聞や雑誌の書評担当者が選んだ
2005年の1冊では、「国家の罠」が1位だったっけな。
本を評価したその書評担当は全部が全部「盲信」しているってことになるのかあ?
なんで目からうろこと書いてるだけで、彼はすべて真実を受け入れてると思うんだよ
そこが根本的におかしい罠
疑いながら読むことを一生懸命説明してどうする。子供か君は。
そんなの当然だろ。
だったら
>>589に噛みついたり
>>591のような明らかな過剰反応レスする必要はないだろうに。
当事者が書いたものは当事者しか知りえない情報が含まれている場合がある。
しかし、自分に都合のいいように記述したり、都合の悪い点を隠す場合も多い。
ましてや非公開を前提としたメモなどではなく
世の中にアピールするために書いた著作の場合はなおさらのこと。
それはわかっているんだろ?
>「ダカーポ」の記事で、新聞や雑誌の書評担当者が選んだ
>2005年の1冊では、「国家の罠」が1位だったっけな。
>本を評価したその書評担当は全部が全部「盲信」しているってことになるのかあ?
答えは明らかにNOであるけど、全く反論になってない。
自分で書いててわからない?
誰にレスしてるのかわからん。
そして何故そんなに必死になるのかも。
>>606 反論を書いた覚えはないが。
君らに対する反語なら書いたけどね。
わからなかったんだろうな。
そんなじゃ、ノンフィクションを読むのもかなり苦労しているんじゃないの?
同情するよ。
┏┳┓ ハイッ. ┏┳┓
┏┫┃┃ 議論は ┃┃┣┓
┃┃┃┣┓ ここまで ┏┫┃┃┃
┃ ┃┃┏━━━┓┃┃ ┃
┃ ┣┫ ・∀・ .┣┫ ダメッ.┃
┗━━━┛┗┳━┳┛┗━━━┛
┏┻┓┃
┏━┛ ┣┻┓
┗━━━┫ ┗━┓
. ┗━━━┛
以下ノンフィクションの紹介
↓↓↓↓↓
610 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 03:16:54
葬儀屋日記はどう?
611 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:29:03
南の島に雪が降る
加藤 大介著
光文社 知恵の森文庫
第2次大戦末期のニューギニアで、敵と戦闘を行わずに芝居や演芸をしていた
兵隊さんたちの話。
嘘みたいな本当の話だが、かなり戦争の愚かしさ、とくに当時の日本陸軍上層
部の無責任さ、を描き出している。
庶民はいつの時代も哀しい存在だと思い知らされて、最後のほうでは何故か
涙が出てきたよ。
612 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:47:00
>>611 旧日本軍ほど、規律と統制が取れた美しい軍隊はなかったんだけどね(苦笑)
特に将校たちの勇敢さ、礼儀正しさは世界史上でも稀な存在だよ。
613 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:47:46
氏は土地の青年によってかつての激戦地に案内される。
ナガ族の青年は途々賞讃をこめて語りかけるのである。インドにおける対日世論調査
日本兵が勇敢であったこと。
彼らは英印軍の圧倒的に優勢な武器をものともせず、戦車に
銃剣一つで立ち向かっていった。
死を少しも恐れていなかった。
そして、なかんずく軍律が厳しかったという事実を。
戦後しばしば聞かされていた日本陸軍の、中国大陸やフィリピン、
マレーでの非人間的な戦争犯罪の話を思い出し、思わず「軍律が?」
と中根氏は尋ねた。青年は答える。
「日本の兵隊は私たちの婦女子にけっして悪いことをしませんでした。
・・・英印軍のなかには私たちの婦女子にずいぶんひどいことをしたのも
少なくありませんでした。私たちは、敗けたとはいえ、日本軍のあの
勇敢さと軍律の厳しさを、今でも尊敬しているのです」と
「列伝 太平洋戦争」半藤一利
宮崎繁三郎中将--インパール作戦の鬼将軍
614 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:48:37
■中国人、謝永光著「日本軍は香港で何をしたか」より抜粋。
最初の数日間は平穏無事で、「皇軍」の姿は全くみられなかった。
ところがある日、突然五、六人の‘獣兵‘が現れ、麻雀をしていた四人の女優を輪姦したという。
前述の女優は日本軍の馬丁に暴行されたが、この馬丁とは恐らく朝鮮人に違いなかった。
(中略)
香港占領期間中、多くの朝鮮人が日本の軍服を着ていたが、一般の日本人よりも背が高く、日本の正規軍よりももっと凶暴だった。
このとき民家に乱入して婦女暴行を働いたのは、ほとんど日本人の手先となって悪事を働いていた朝鮮人であった。
当時香港住民は日本軍に対するよりももっと激しい憎悪の念を彼らに抱いた。
■元パリ・マッチ特派員アルフレッド・スムラー著「日本は誤解されている」より抜粋。
「別に日本人戦犯の責任を軽減するつもりはないが、占領地域で最も嫌われたのは、このころ日本国籍を持っていた朝鮮人だったことに注意しておかなければならない」
※パリ・マッチ・・・フランスの歴史ある雑誌
ttp://bookwebpro.kinokuniya.co.jp/files/magazine/Paris%20Match.jpg [ソースチェック]
■とある内科医の述懐「キヤンガン、山下将軍降伏の地―フィリピンの心象風景」より抜粋。
山では仲間どうしの信頼関係が全てだ。
韓比日の3人で風雨の中、ピークを踏む寸前のこと、小休止のときアンがコリアンと知らないフィリピン人の彼が言った。
「日本の占領下で最も残虐だったのはコリアンだった。赤ん坊を投げて銃剣でうけたのも彼らだった。皆がそう信じている。」
一気に遭難しそうになったパーティを何とか支えつつ、私はキアンガンの将軍の亡霊を見たような心持だった。
その後も各地でこの噂のような言説をきくたびに、愛国者たるアンの胸中が想われてならない。
ttp://www.net-ric.com/advocacy/datums/95_10irohira.html ■中国人が描いた絵「旭日旗を持った朝鮮人が中国人を殺す」
ttp://japanese.joins.com/transboard/upfile/up28088.jpg
615 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:49:59
ていうかさ、旧日本軍を非難する事って、自分達の国を命がけで守ってくれた故人達を中傷する事なんだよな。
日本で少しでもナショナリズムを訴えると右翼扱いされるけど、それも左教育の結果。
俺は大学では遊んでばかりだったけど、義務教育や高校では教えてくれないような、日本人の誇りという大事な事を学べた気がする。
俺は、死んでいった英霊達、そして今でも傷を負いながらも暮らす先輩を尊敬しています。
616 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:51:59
ジャカルタ郊外のカリバタ国立英雄墓地は、日本軍降伏後、4年
5ヶ月におよんだイギリス、オランダとの独立戦争で、特別な功労
を立てて戦死した人々が祀られている。この中に11名の日本人が
一緒に手厚く葬られている。
1945年8月15日の日本軍降伏後も現地に残留して、インドネシア
独立義勇軍に身を投じた人々は、1〜2千人程度と推定されている。
400名程度が戦死され、そのうちの32名が各地区の英雄墓地に
祀られている。また独立50周年となった平成7年、残留日本兵
69名に対し、渡辺インドネシア大使から感謝状が贈られ、スハ
ルト大統領は官邸に招いて、お礼を述べられた。
インドネシアの独立宣言文を起草したスカルノ、ハッタは宣言を
したその日付を1945年という西暦ではなく、日本の協力なしには
独立できなかったという感謝の念をこめて、17805という皇紀
で記した。
617 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:52:49
ジャカルタ郊外のカリバタ国立英雄墓地は、日本軍降伏後、4年
5ヶ月におよんだイギリス、オランダとの独立戦争で、特別な功労
を立てて戦死した人々が祀られている。この中に11名の日本人が
一緒に手厚く葬られている。
1945年8月15日の日本軍降伏後も現地に残留して、インドネシア
独立義勇軍に身を投じた人々は、1〜2千人程度と推定されている。
400名程度が戦死され、そのうちの32名が各地区の英雄墓地に
祀られている。また独立50周年となった平成7年、残留日本兵
69名に対し、渡辺インドネシア大使から感謝状が贈られ、スハ
ルト大統領は官邸に招いて、お礼を述べられた。
インドネシアの独立宣言文を起草したスカルノ、ハッタは宣言を
したその日付を1945年という西暦ではなく、日本の協力なしには
独立できなかったという感謝の念をこめて、17805という皇紀
で記した。
618 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:53:34
フランスの国際法学者フォーシーユは、日本軍をついて次のように語っている。
「日中戦争で日本軍は、敵が国際法を無視したにも拘らず自らはこれを守り、
日本軍人であることに誇りを持っていた。
中国兵は卑怯にして残虐極まりない軍隊で、例えば中国軍の捕虜になると、
四肢を斬り分けられ、生きながらに火炙(あぶ)りにされたり、磔(はりつけ)
にされたりしたのである。
更に日本兵の屍に対しても、酸鼻を極めた蛮行を行っている。
即ち死者の首を切り落とし面皮を剥ぎとり、或は男根を切り落し、胸部を
切り開いて石を詰め込み、首は両耳を穿って紐や針金を通し、さながら魚
を串刺しにしたように口から喉に紐を通して持ち運びする等々、それが中国
軍の戦争様式であり、日本軍には絶対に見ることのできない支那の戦争文化
である」
619 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 16:59:46
57年前、昭和20年1月。比島・マバラカット基地。
前年10月以来特攻作戦を展開してきた第一航空艦隊も、圧倒的な米軍の前には
如何ともし難く、遂に1月5日、残存の零戦5機を以って最後の特攻攻撃を
行うこととなった。
この5機が出撃してしまえば、残った搭乗員達は陸戦隊となって玉砕する他無い。
誰もが出撃を熱望し、飛行長中島少佐の元に押しかけた。中島少佐は熟慮の末、
中野勇三中尉はじめ5名を選出した。
16時45分。猛烈な空襲の合間を縫って、発進が始まった。中島少佐は自ら特攻機を誘導し、
滑走路へと導いた。と、一番機の中野中尉が突然座席から立ち上がり、大声で叫んだ。
「飛行長、飛行長っ!!」
驚いて駆け寄った少佐に、中尉は満面の笑みを浮かべて、
「飛行長、ありがとうございましたっ!!」
夢中で手を振る少佐の前を、一番機が轟音と共に進発していった。
続く二番機も、
「飛行長、ありがとうございました!私を選んでくださって・・・・・・!」
三番機も、四番機も五番機も、みな同様であった・・・・・・。
たった5機の攻撃隊は、基地の上空を一度旋回して編隊を組むと、
夕陽に銀翼を輝かせながら、北方の空へと消えていった・・・・・・。
・・・・・・ずっと昔に読んだ「神風特別攻撃隊」で、とりわけ印象に残っているシーンです。
620 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 17:00:35
元クルガ兵(ネパール人)の証言。
我々は世界最強の傭兵だ。
第二次大戦で英軍の傭兵の時、マレー軍を3時間で撃破した。
インド軍は1日で降参させた。
だが、日本の正規軍との戦いは過酷で一週間不眠不休で戦わされ、我々も
半数以上が戦死した。
これだけの死闘は初めてで、勇敢な敵軍を尊敬したのはこの時だけだった。
玉砕した日本軍の所に行ってさらに驚いた、日本軍は貧弱な武器なうえ
食料も、わずかな米しかなく、日本軍の死体はみんなやせ細っていた。
戦友が死んだ時には泣かなかったが、敵である死んだ日本人を見て皆泣いた。
621 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 17:01:28
今から十五年ほど前、アジア各国の軍部代表がマニラに集ったときのこと
だ。例によって韓国軍の代表が、延々と戦争当時の日本軍と日本民族と現在
の日本企業を罵倒する演説を打った。列席のアジアの親日家たちは「韓国代表
の演説は痛烈無残で聞くに耐えなかった。だが列席の日本の自衛官はひと言も
発しなかった。」
そこで、列席していたインドネシアのアリ・ムルトブ准将は韓国の軍人に
向かって次のように日本を擁護した。彼はASEAN結成の仕掛け人である。
<日本はアジアの光である。大東亜戦争は欧米人にアジア人の勇敢さを示した
もので、チンギス・ハーンとともにアジア人の誇りである。/ここで、インド
ネシアの日本民族の価値について申し上げる。今、忽然として日本民族がこの
地球上から消えたら、アジアとアフリカは非常に困る。その時に韓国が一番
困ると思う。韓国は工業大国の日本と競争したから、立派な工業国になれたので
ある。近くに強力な競争相手がいることは素晴らしいことだ。/つまり日本の近く
に位置していることは幸運なのだ。経済的支援を連続的に受けているといってよい
くらいだ。インドネシアが日本に近ければ今のような貧弱なインドネシアではない。
つまり、我々インドネシア人は「日本はなにもしてくれなくてもよい。」と考え
ている。日本は欧米と肩を並べて進歩しているだけで十分アジア・アフリカに尽くして
いる。
だから、我々アジア人は外交面に弱い日本を支援したいと思っている。日本から援助
をもらうだけで応援しないのでは運命共同体の一員とは言えないし、対等のパートナー
とも言えないのではないか。>
「日韓2000年の真実」名越二荒之助編著 国際企画より
622 :
無名草子さん:2006/01/08(日) 17:02:16
「インドネシア独立のために、誇り高く戦った日本人兵士たち。
祖国への想いを断ち、彼らはなぜ戦ったのか。
―――これは、真実の物語である。」
【ムルデカ 17805】
1945年8月15日―
無条件降伏で終戦を迎えた大日本帝国。激しい混乱と動揺のなか、日本は平和国家として
祖国再建への一歩を踏み出そうとしていた。そして同じ日。遥か南方の地では、銃を手に
異国の人々と運命を共にすることを決意した日本兵たちがいた。スカルノらが勝ち取った
「インドネシア独立」の陰には、祖国に帰ることを選ばず、
自らの意志で異国の地に残った名も無き幾千の日本兵士の姿があった。
【17805の意味】
後の正副大統領・スカルノとハッタは、日本への感謝を表し、インドネシア独立宣言文に
日本の皇紀「2605(=西暦1945年)8月17日」で年号を書き入れ署名した。
これを、日・月・年の順に並べた5ケタの数字は、独立を宣言した日として、
いまもインドネシア国民に記憶されている。
荒れすぎ
連投するなら名前つけてくれあぼんできない
長文よみまへん
しかし凄いなw
625 :
無名草子さん:2006/01/09(月) 14:29:12
流れ変えてみるか
脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち
スラヴォミール・ラウイッツ(著)
海津正彦(訳)
ソニー・マガジンズ
第二次世界大戦中シベリア捕虜収容所に送られ,強制労働25年の刑を受けた筆者が
仲間と謀って収容所から脱走,想像を絶する苦難の末,遂に逃げ延びる。
既出じゃないよな?
すごいぞおまいらこれ
これは「ニセ紀行」の疑いが濃厚
ソニーマガジンズはなぜか装丁がオレの心をくすぐる。
でも全然買ってない(;^ω^)
文庫になったら読めばいいやって思ってる。
蚊のやつ(タイトル忘れた)も文庫で読んでそこそこ面白かった。
629 :
無名草子さん:2006/01/09(月) 18:31:59
>>626 まあそういわずに読んでみろ
読みもしないでそんなこと言ってるとバカだと思われるぞ実社会で
>>629 そ、その辺りは、あの、なんというか、
かなりフィクション入ってると思って読むべきところなので(;^ω^)
まあ純朴な人も(・∀・)
631 :
625:2006/01/09(月) 18:50:00
>>630 何かよく分からんがそんなに熱くなるなってことか?
そうならスマソ
最近読んだ中ではかなり面白い部類に入ったもんで
阿呆か、読んだ上で「ニセ紀行」として評価が定まってる
作品なんですよ。もう一回読み返してみな、地名なんか
全然出てこないし、リアリティゼロの作品だってわかるから。
633 :
625:2006/01/09(月) 19:24:14
>>632 アヒャ そうなの?
とりあえずもう一度読んでみるわ
634 :
無名草子さん:2006/01/09(月) 20:20:21
『脱出記』の内容が変なところだらけなのはすぐにわかるし、
それに
ラウィッツがインドに到着して、その後イラク、パレスチナに
行ったという記録もどこにもないし、共著のドナルド・ダウニング
という人物も全く消息が知られていないし(おそらくラウィッツと
出版社が作り上げた架空の人物)、一緒にインドに出た仲間についても
全く記録が残ってない。
わかっているのは戦後イギリスに住み始めたことだけ。
この本を「ウソ旅行記」と言ってるのは、ラサに長く暮らしていた
駐ラサ・イギリス代表Hugh Richardson、登山家Eric Shipton、
20世紀初頭にラサに攻め込んだイギリス軍に従軍していた
Peter Flemingなどそうそうたる人たち。
こういう詐欺師は多いから気をつけた方がいいよ。
635 :
634:2006/01/09(月) 22:12:11
> 20世紀初頭にラサに攻め込んだイギリス軍に従軍していた
これは書きかけの変なフレーズが混入しちゃったもの>カットね
636 :
無名草子さん:2006/01/09(月) 23:15:50
遠藤誠 「帝銀事件の全貌と平沢貞通」は? 確か3千円くらいしたけど面白いのかな
637 :
無名草子さん:2006/01/10(火) 20:01:54
>>625 俺も読んだ。
嘘とかどうか言う前におれは読み物として面白かった。
上原隆の人間ドキュメント3部作はもっと胸にせまるけどな。
> 読み物として面白かった。
そういう評価は当然あってもいいけど、ここは「ノンフィクション」
スレなんだから嘘か本当かという話は無視しちゃいかんだろ。
639 :
無名草子さん:2006/01/11(水) 19:59:02
で、
上原隆はどうでしょ。
640 :
無名草子さん:2006/01/13(金) 21:14:55
人類みな兄弟のモーターボートの笹川良一の自伝みたいな本ってありますか?この人かなりすごかった人みたいなので!
641 :
無名草子さん:2006/01/13(金) 22:33:40
まあ右翼だわな。
本田靖春でしょ。
>>639 上原隆は好きだけど、
いっぱい読むと、だんだん飽きてくる。
ところで北九州の家族で殺し合いさせる話、読んだ人、
感想プリーズ。
テレビで佐木隆三の番組観たけど、
怖ろしすぎる。
風俗嬢ですが・・。
恋は肉色。 これは、女性作家
今日買ったのは、歌舞伎町午前零時 女衒の夜
ネタかよw
646 :
無名草子さん:2006/01/24(火) 00:34:50
恋は肉色。私の心。
いつもあなたの茶色がとどめ。
きゃー!
647 :
無名草子さん:2006/01/25(水) 23:40:29
私の肉に蓋をして。
あなたの棒はレイン棒。
今夜の花は蓮の花。
648 :
無名草子さん:2006/01/28(土) 17:29:35
女という病
中村うさぎ
この人がこういう本を書くと、なんか迫力あっていい感じだった。
吉岡忍さんの「M/世界の、憂鬱な先端」
ノンフィクションとしてもすごい厚みがあって
読み応えあるけど文章のセンスが素晴らしかった
650 :
無名草子さん:2006/02/26(日) 04:57:10
「国家と罠」が面白かった人に「真実無罪」と「M/世界の、憂鬱な先端」を強く勧めたい。
「真実無罪」はやはり検察と政治家の国策捜査をめぐる戦い。
「M/世界の、憂鬱な先端」は宮崎勤の例の事件を深く追求した話。
特に精神鑑定と検察の調書のずさんさを明らかにしてる。
この本は一気に読んだ、というより止まらなかった。
眠くなって本を閉じて横になるんだけど、気になってまた読み出してしまう。
しかし検察が宮崎を「正常」の人間として死刑にしてしまうのはしょうがないのかな、とも思った。
当時の情勢だと初めてのケースだし、幼女4人を殺した人間を無罪放免とはいかない世論がある。
検察は世論で動くのだとつくづく思った。
でもやっぱり宮崎勤は「狂って」たし「気違い」だった。
この本の止まらないところは作者の吉岡忍が見事に「誰でも身近に」「宮崎なような人間」を「抱え得る」、
または誰しも宮崎になりうるって証明したことによる。
読み終わったあと、ほんとに怖かった。
この本の前に、佐野眞一の「怒りと響き」を読むともっとスッと入ってくる。
651 :
無名草子さん:2006/03/17(金) 14:21:56
昨日買ったのは「トビラノムコウ」って本。
著者の山下康代ってのはどうもヒッキーっぽいんだが、自伝本としてはまぁまぁ。
思い切ったこと書いたなって感じ。
652 :
無名草子さん:2006/03/26(日) 20:07:44
>>651 ヒキコモリじゃなくてヤリマンメンヘル女
653 :
無名草子さん:2006/03/26(日) 22:48:00
654 :
無名草子さん:2006/03/27(月) 01:39:42
ドモホルンリンクルかとおもた
655 :
無名草子さん:2006/03/27(月) 06:49:18
女という病
中村うさぎ
浅草キッド 「お笑い男の星座」
ある意味ノンフィクションだと・・・・・・でも面白さは保証
ルポルタージュでなんかいいのありませんか?
からくり民主主義
659 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 17:54:24
age
660 :
無名草子さん:2006/03/30(木) 18:03:49
なんだろ?小林紀晴・小林キユウかな。
661 :
無名草子さん:2006/04/04(火) 16:22:28
( _, ,_)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
>657
『山谷ブルース』
>>662 尼でぐぐってみたよ
日雇い労働者の話みたいだね、面白そうだし文庫だから読んでみるよ
ありがとう dクス
664 :
無名草子さん:2006/04/08(土) 22:30:18
ここで知ったのかな、ベルサーチを殺った男」という本は面白かったです。
あと、お勧めというか個人的に「何だかなー」と思う本があるのですが
橘由子という人の本で、順番としては「主婦になりきれない女」を
先に読んでもらって、次に「離婚・失業・脳こうそく でも元気!」
を読んで欲しいです。
私も同じ女ですけど、この人の人生はチョット理解不可能な所が
あります。ヒマ持て余してる人いたら、図書館で借りてみて
ください。他の人の感想も聞いてみたいです・・・
665 :
無名草子さん:2006/04/08(土) 23:26:30
ここで知った本だと、カラシニコフと嘘つきアーニャが面白かった
666 :
無名草子さん:2006/04/09(日) 11:39:22
「脳の中の幽霊」
続編が出たようなんだけど読んだ人いる?
667 :
無名草子さん:2006/04/10(月) 13:10:03
「脳の中の幽霊」V・S・ラマチャンドラン
「火星の人類学者」オリバー・サックス
「妻を帽子と間違えた男」 〃
「フロイト先生のウソ」ロルフ・デーゲン
「フラミンゴの微笑」スティーブン・J・グールド
「死へのイデオロギー」パトリシア・スタインホフ
この辺は既出かな?
エッセイや人生指南書みたいなもの以外でお勧めがありましたらよろしく。
668 :
無名草子さん:2006/04/11(火) 20:20:39
新潮社『顔のない裸体たち』の事件について、何か知ってたら教えてください。
669 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 18:55:34
「堤 義明 闇の帝国 西武グループの総帥はいかにして失墜したか」
七尾和晃 光文社
力作。若い著者(1974年生まれ)で、業界紙から叩き上げてきた自負の
あるせいか、ところどころ青臭さを感じる部分もあるが、よく取材できている。
ちと劇画調の文体と、時系列がバラバラで整理できてない印象は持った。
一橋文哉っぽいところがあるかな。
七尾和晃の本はこれしかHITしないので、次回作に期待してたら末尾に
「私のジャーナリストとしての活動は本書をもって終了する」とある。
惜しいことです。
堤義明もメカケの子として生まれて、いろいろかわいそうなところはある。
精神分析してみたらおもしろいと思った。
↓ワンマン経営者にありがちな突然激怒のシーン。なんかこういうのが、
美談というか武勇伝みたいに語られるんだよなw
「ある日、坪内(嘉雄・ダイヤモンド社社長)は義明との面会のため東京・原宿にある
コクド本社に出向いた。義明に応接室のソファーをすすめられ、歓談を始めようかと
いう矢先、若い女性社員が盆にお茶をのせ入ってきた。その女性はまず義明の前に
茶碗を置き、次いで客人である坪内の前に茶碗を出した。
その瞬間――。
バーンという音とともにテーブルの上にあった茶碗はきれいに消え、部屋の壁に飛んで
いた。
客人である坪内にではなく、自分に先に茶を置くとはどういうことなのか。義明の怒りは
瞬時に沸点に達し、それを言葉でたしなめるでもなく、無言のうちに暴力で示したのであった」
P142-143
670 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 19:13:09
>>655 「女という病」はノンフィクションとは言えないでしょう。
ほとんど中村の妄想で成り立ってる。
事件をヒントにした短編小説だよ。
671 :
無名草子さん:2006/04/17(月) 20:55:48
青木あざみ
まっすぐに
ノンフィクションじゃないだろw
↑ワロタw
674 :
無名草子さん:2006/05/01(月) 17:07:31
おすすめは、
ずばり
落合信彦です
彼こそ日本書籍界で、最も売れているノンフィクション作家と
言っても過言ではないでしょう
関係者乙
676 :
無名草子さん:2006/05/07(日) 01:52:18
>>664 その順番で読んでみたがおもしろかったよ。
この人は強迫神経症っぽい部分と、
境界例っぽい部分がある。
そういう人は、世間一般的な幸せをつかんだとしても、
自分からその安定した状態を壊しちゃうんだよ。
オレは男だけど、いわゆる高学歴(自分でいうのもなんだが)から
ドロップアウトして工場を渡り歩いてるから、彼女の葛藤もよく理解できた。
ジェンダーに言及してる辺りはいまいちピンと来なかったけど。
他の著作も読んでみようと思う。
一つ、「主婦に〜」にほうだけど、プロローグの終わりで
「離婚届けを市役所に出したのは1996年8月6日。長崎の原爆記念日であった」
とあるのにずっこけた。8月6日は広島だろーがw
出版されるまで、なんで誰も気づかないんだ?
こういうのが最初にあると、本全体の信憑性がガクンと落ちるので、
もっと気をつけろといいたい。
677 :
無名草子さん:2006/05/07(日) 03:49:32
ノンフィクションならマイケル・ギルモアの『心臓を貫かれて』
>676
> 出版されるまで、なんで誰も気づかないんだ?
その本を作った人ではありませんがすみません、気をつけます。いち編集者より
千鶴子容疑者を書いたノンフィクションまだ〜(AA略
680 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 13:16:37
>>676 読んでもらえたんですね、どうもありがとうございます!
私は、近所の図書館がネット検索出来ない数年前に書庫で偶然見つけ
初めて読んでまた先日借りて読み返したのです。この女性、やっぱり
そういう感じですか。1冊目を読んでから2冊目を読むと言ってた事
とやってる事が正反対って感じに思えてたんですよね。
有名大出というのを50歳にもなろうとする女性が未だ引きずってる
感じするのも、良いんだか悪いんだかって感じで。あと、2冊目の
本で言うと恋人との関係ですね。この男性も相当の変わり者風で
私だったら付き合い継続は無理そうですけど。同性から見ると
この年下恋人ってどうですか?
この二人、今は再婚してたりするのかな・・・
>>680 >有名大出というのを50歳にもなろうとする女性が未だ引きずってる
これは現状に満足できないから、過去の栄光にすがってるんだろうね。
男女関係なく、有名大出で社会の底辺にいるようなのはみんなそうなんじゃ
ないの?
>この男性も相当の変わり者風
これはね、宮田は橘のことが大して好きじゃないんだよw
まあ50前のオバサンだしなw
男からしたら、若い女のほうがいいに決まってる。
下手に優しさをみせて、ぶら下がってこられるのを警戒してるだけじゃないのかw
682 :
無名草子さん:2006/05/13(土) 14:10:18
>>681 >これは現状に満足できないから、過去の栄光にすがってるんだろうね。
そういう事なんでしょうね、でもある程度の年齢を重ねるとそういう
事が自分の中で薄まっていくというのはないんでしょうか。
いつまでも引きずってる方が苦しいような気がして。
>これはね、宮田は橘のことが大して好きじゃないんだよw
やっぱり同性から見てもそうですか、というか著者も知人男性から
そんな感じの事を言われてましたよね。でも、何故だか自分に都合
良く解釈しちゃって付き合いを継続してる。世の中にはあらゆる面
で平等を好む女性もいますから、そういう女性との関係ならこうい
う男性もアリかな?とも思いますけど、この著者は違いますよね。
口に出してまで懇願した事もあるけど、軽く一蹴されてる。
ここまでして、この男性と付き合ってる理由がわかりません。
よほどセックスが良いのかルックスが好みなの?とかそれくらい
しか私には想像が出来ないのですけど。2冊目の終わりでショップ
店員に応募するって感じになってましたが、仕事どうなのかな。
「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」
黒川伊保子
新潮社
言葉の「音」に注目して、それぞれの音がどういうイメージを起こさせるか
いろいろ研究した本。題材はおもしろいのだが、自分の息子のことを
いちいち引き合いに出したり、著者の「女」としての立場からの発言が
挟まれる部分がうざい。「公私混同」という言葉が頭をよぎった。
こういうのはまさに感覚勝負なので、論理より感覚を重視した文章になる
のも仕方ないのかも。「おわりに」で、著者は「この本は、感性を感性で
語った本ではない。感性を物理的効果の観点から論理化することを
試みた本である」と書いてるが、どうだろうか?
題材がおもしろいだけに惜しい本だ。もっと練って続編を出して欲しい。
684 :
無名草子さん:2006/05/14(日) 22:58:28
ありきたりだけど
ジャレド・ダイヤモンド「鉄・病原菌・銃」が面白かった。
あと、海老沢泰久「美味礼賛」もよかった
これは小説っぽい感じだけどね
687 :
683:2006/05/15(月) 01:35:59
>>686 この本は、「感性を感性で語った」本だと思った。
音のイメージをアルファベット別にまとめたところはおもしろい。
体系的な理論を期待すると、批判してるページの人みたいに裏切られるかもね。
それじゃノンフィクションとはいいがたいなw。
単なるエッセイの域を出ない。
689 :
無名草子さん:2006/05/17(水) 10:37:15
個人的にメチャクチャ面白かったのでお薦めします。
「懲戒除名」非行弁護士を撃て 内田雅敏 大田出版
これは同じ内容で「乗っ取り弁護士」ちくま文庫からも出てるみたいです。
内容は相当に重いはずなのですが、自分はゲラゲラ笑いながら読んで
しまいました。関係者が、ほぼ実名で登場するのも面白いです。
事実は小説よりも奇なりだと思えます。この元弁護士の消息が気になりますw
最近の新書は粗製濫造がひどくて
自費出版レベルが平気で大手から出るから
油断できない。
691 :
無名草子さん:2006/05/18(木) 16:58:48
宅間関係
広島神隠し事件関係で
なにか本が出てないかな
宅間に関しては新潮45の『殺ったのはおまえだ』って文庫に載ってたよ。
父親に対するインタビューだったかな。
新潮社のサイトでその本の出だしのちょこっとだけ立ち読み出来るから、
まだ読んでないようなら、いってみてはどうでしょうか。
693 :
無名草子さん:2006/05/19(金) 17:18:34
[殺ったのはおまえだ]読みましたよ。
面白かったです。
宅間の親父のインタブー面白いよな。あれぞ個性
696 :
無名草子さん:2006/05/29(月) 00:52:15
>>695 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
タイトルに惹かれ図書館で借りたけど、個人的には時間を無駄にしたと思えた本だったw
*どこがおもしろかったのか、あるいはどこがおもしろくなかったのかという点も
具体的に書いていただけると参考になります。
>>696 本読むのなんて時間の無駄だから、一切読まないのが一番だよ
699 :
無名草子さん:2006/06/01(木) 16:04:14
溝口敦さんの長男切られる 東京、男2人逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060601-00000036-san-soci 東京都三鷹市で今年1月、フリーライターの溝口敦さんの長男(33)が路上
で切りつけられる事件があり、警視庁組織犯罪対策4課は傷害の疑いで、無職
の上野孝夫(53)=東京都日野市、上野浩(43)=同=の2容疑者を逮捕した
ことが1日、分かった。2人は指定暴力団山口組系暴力団の周辺者とみられる。
溝口さんは以前、山口組についての記事を書いたさいに、同組から訂正する
よう求められており、警視庁で関連を調べている。
調べでは、上野容疑者らは今年1月8日、三鷹市内の路上にいた溝口さんの
長男の右足を後ろから刃物で切りつけ、約2週間のけがをさせた疑い。
溝口さんは出版社や広告代理店を経てフリーライターとなり、暴力団などを
批判する作品を発表。「山口組ドキュメント 五代目山口組」などの著作がある。
レスさっぱり伸びませんね
701 :
無名草子さん:2006/06/08(木) 14:35:15
「セックスボラティア」
なんて言ってわからないけど、こういう現実があるのか・・って実感じた。
「ジーニアス・ファクトリー」なんかどう?
ノーベル賞受賞者の精子バンクを作った人の話。
紆余曲折も含めて、事実は小説よりも奇なりだと思ったよ。
またブックオフ巡りでもすっかなー
705 :
無名草子さん:2006/06/16(金) 14:24:51
『女子高生コンクリート詰め事件』『世田谷一家殺人事件』『和歌山カレー事件』についてのオススメ文庫あれば是非詳しく教えてください
ジェームス・マン『ウルカヌスの群像』
共同通信社,2004年 渡辺昭夫監訳
チェイニー、ライス、パウエル、ラムズフェルト、
ウルフォウィッツ(ウォルフォウィッツ)、アーミテージら
第一次ブッシュ政権の外交チーム「ウルカヌス」の面々についての評伝。
といって誰かしら必ずベトナム戦争以後の歴代アメリカ政権に常に
参加している(or明確な批判者になってる)ので、
現代アメリカ外交史にもなっている。
(最後5章程度が子ブッシュ政権時代の時代のドキュメント)
ネオコンと呼ばれたり、協調派と呼ばれる6人が実際は
「ベトナム戦争で地に落ちたアメリカを、軍事力を通じて最強国に押し上げる」という
一枚岩の意識を持っていたこと、冷戦終結やソ連に対する勝利も
その一つのプロセスとしか考えていなかったこと
そんな彼らが9.11以後どのようにフル回転で働き始めたかを描いている。
原著が2004年前半に出たので「イラク戦争テラヤバス?」ってところで
終わっているけど、変な時事分析本を読むよりおすすめ。
708 :
無名草子さん:2006/06/23(金) 01:09:05
冒険記ってあるでしょうか?
「スレを立てるまでもない質問」スレでここを紹介されて来ました
向こうでは 植村直己とか堀江謙一の作品を紹介されました。
世界の知らないことが知れるというか
こんな事があるの!?
みたいなものがいいんですが.....
コレ本当にノンフィクション!?小説でしょ!?
っていうワクワクするものが読みたいのです!
ノンフィクションじゃありえないでしょうか?
709 :
無名草子さん:2006/06/23(金) 06:12:07
ごめんねぇ足痛いから交代しちゃった
だって痛いのっていやじゃん?
∩___∩ ∩___∩
♪ | ノ ⌒ ⌒ヽハッ __ _,, -ー ,, ハッ / ⌒ ⌒ 丶| ♪急にボールが来たので
/ (●) (●) ハッ (/ "つ`..,: ハッ (●) (●) 丶 シュート決められませんでした!
| ( _●_) ミ :/ :::::i:. ミ (_●_ ) | ねぇ?どんな気分?
___ 彡 |∪| ミ :i ─::!,, ミ、 |∪| 、彡____
ヽ___ ヽノ、`\ ヽ.....::::::::: ::::ij(_::● / ヽノ ___/
/ 高原 /ヽ < r " .r ミノ~. 〉 /\ 柳沢丶
/ /  ̄ :|::| カズ :::| :::i ゚。  ̄♪ \ 丶
/ / ♪ :|::| ::::| :::|: \ 丶
(_ ⌒丶... :` | ::::| :::|_: /⌒_
> コレ本当にノンフィクション!?小説でしょ!?
> っていうワクワクするものが読みたいのです!
だったら素直に小説読んでた方がいいですよ。
あんたみたいな人はラウイッツ『脱出記』みたいなのに
コロリと騙されるから。
「冒険」というと、自ら危険な目標を立てて血湧き肉躍る体験を…
というイメージになっちゃうからなー
ノンフィクションには「ワクワクしたい」人が読むものはあまりなさげ。
プラネタリウム「メガスター」を作った人の半生記「プラネタリウムを
作りました。」は、ワクワクはしたけど冒険ものじゃないしね。
このスレと「猟奇殺人」、あと「極限状態」スレを全部読んでみて。
興味がわく本がまったく見つからないってことはないだろうから。
「BOOK OFF 〜大手古本屋の真実〜」
これ買い取ってもらえんのかw
713 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 18:12:00
魚住昭好きな人+『国家の罠』好きな人、今度紀伊國屋でイベントありますよ。
『国家の罠』以降似たようなタイトルの本ばっかだったけど、
今度出た小学館の『日米開戦の真実』はどんなもんかちょっと期待。
714 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 20:20:43
7月31日発売の『大山倍達正伝』(新潮社)は
640ページの超大作! かなり期待の持てる一冊!
715 :
無名草子さん:2006/07/03(月) 20:56:46
六日日の奇跡 です。
誰か読んだ人いますか?
宣伝は宣伝ぽくなく、思わず読みたくなるように書いてくれ。
宣伝でも、あえてsageる勇気も持ってくれ
718 :
sage:2006/07/05(水) 19:39:28
719 :
無名草子さん:2006/07/05(水) 20:44:21
古本屋で買った「阿片茶」ビビアン・タム普通かな?後、
「ブレンダと呼ばれた少年」 カツレイ失敗→変な教授の助言により女の子として育つが… こんな感じ。
720 :
無名草子さん:2006/07/05(水) 20:49:35
>>719だけど、本当は双子の男の子だから、 片方だけ失敗して、
片方普通。絶好の研究材料にされてますた…
> 7月31日発売の『大山倍達正伝』(新潮社)は
> 640ページの超大作! かなり期待の持てる一冊!
それもおもしろそうだけど、紙のプロレスから出てた
「大山倍達とは何か」「極真とは何か」も読んでおくと
いいぞ。
オチャラケ気味にではあるが空手バカ一代のウソもあばいてる。
信者に反感買わないようにしてるあたりは、たいしたテクニックではある。
ポリシーは「大山倍達が好き(敬意を表してる)」でも
「大山倍達は面白い(笑える)」だから本も面白いわけ。
テポった今だから読みたい出色ドキュメント
春原剛『米朝対立―核危機の十年』(日経新聞社,2004)
同『誕生 国産スパイ衛星 独自情報網と日米同盟』(同上,2005)
日経の編集委員を務めるベテラン記者が、米政府要人へのインタビューを
通じて、父ブッシュ・クリントン・子ブッシュ三代の対北政策の決定過程を
まとめたドキュメンタリー。
10年前の米朝危機がリアルでヤバかったことを今更に確認しつつ、
今の北朝鮮の行動パターンなんかを考えるにも面白い。
下は前回のテポ丼・ショックを受けて打ち上げられた、国産スパイ衛星打ち上げに
至る国内の駆け引きを中心にしたドキュメント。とはいえこっちは積ん読なので
読んでないorz
こんなコラムもWebで書いてる
ttp://www.nikkei.co.jp/neteye5/sunohara/index.html
724 :
無名草子さん:2006/07/07(金) 10:50:14
「ブレンダと呼ばれた少年」は衝撃をうけた本だったなあ。
双子が完全にマネー医師のモルモットになっている上に
この医師の行動にも終始問題ありまくり。
もちろん勝手に性を歪める、というのが一番問題なんだが、
医療行為やカウンセリングと称してまだ幼い双子に対して
ポルノを見せたり、体を触ったり、性的な事を聞いたりしてる。
この双子じゃなくてもこんなことされたら普通トラウマものだろう。
扶桑社から出てる再刊版の訳者あとがきでは
この医師の行いがいかに罪深い事だったのか、改めて思い知らされる
非常に後味の悪い情報が追加されているので一度読んだ人にも
再刊版を手に取ってほしい。
今朝渋谷の一蘭行ってきました
日中の混雑時間を避けたとはいえ
人気の店だけ会って結構並びました
殺伐とした雰囲気を覗けば
すごく美味しくいただけました。
726 :
無名草子さん:2006/07/08(土) 02:00:53
『栃木リンチ殺人事件―殺害を決意させた警察の怠慢と企業の保身』
新風舎文庫 黒木 昭雄 (著)
この事件はテレビでも何回も放送されていて知っている方も多いと思います。
テレビでは放送できない大手自動車企業と警察の関係も書かれています。
727 :
無名草子さん:2006/07/08(土) 03:22:32
ぼくは「奴隷」じゃない―中学生「5000万円恐喝事件」の闇
中日新聞社会部
事件は単純に加害者と被害者がいたというだけではなく、
加害者にも恐喝する先輩不良の二重恐喝の実態や
非社会的な不良文化のなかでもがいて抜け出せない加害者。
小学生の頃、卒業アルバムの人気投票で安定多数を集めるような生徒が没落して不良の門を叩いていく様子。
親子関係、知らん振りする学校のことなど、悩みに堕ちる子はとことん辛いまま救われにくい。
東京アンダーグラウンド ロバートホワイティング
突破者 宮崎学
とかはどう?どっちも裏社会からみた戦後の昭和史って
感じで面白かったけど。宮崎氏は突破者がダントツに面白い
と思う。
729 :
無名草子さん:2006/07/08(土) 18:37:16
>>724 ブレンダのことレスした者だけど、たぶん買ったのは古い方だから、 再版の後書き読んでみまつ。
730 :
無名草子さん:2006/07/11(火) 21:41:38
拒否できない日本
が面白そうなので読むことに決めました。
731 :
無名草子さん:2006/07/13(木) 20:29:03
>724
読んだ読んだ!
これほんとすごい。最後がほんとびっくりした。
>>728 同意、その2冊はおもしろい
突破者にはアジ演説する久米弘とか出てくるよな
>>730 似たような視点で「日本の外交は国民に何を隠しているのか」もお勧め
WC終わってから読んだが「アディダスvsプーマ」が面白かった
あと佐藤優はペース早い割には内容濃くて飽きない
733 :
無名草子さん:2006/07/19(水) 21:56:02
江藤淳『妻と私』
734 :
無名草子さん:2006/07/19(水) 22:09:39
東電OL殺人事件
735 :
無名草子さん:2006/07/19(水) 22:18:02
「私という病」
中村うさぎ
736 :
無名草子さん:2006/07/24(月) 18:31:32
>>235で出てるが、
大崎善生『将棋の子』(講談社文庫)
絶対に読んだほうがいい。心の底から揺さぶられる。
amazonのレビューでは『聖の青春』の方が高評価だが、
実際は『将棋の子』の方が格段に優れた作品だと思う。
737 :
無名草子さん:2006/07/24(月) 18:55:54
小林照幸の「毒蛇」(文春文庫)面白かったよ
大崎善生はダカーポのエッセイが糞過ぎる。
「聖の青春」でめちゃ泣きしたのに、至極残念。
将棋の子も聖の青春もどっちもいいと思う
740 :
無名草子さん:2006/07/25(火) 11:11:41
>>738 俺は
>>736だが、大崎善生の本は、将棋関連の本以外は全て糞だよ。
『パイロットフィッシュ』『アジアンタムブルー』『ドナウよ、静かに流れよ』
3冊とも一応読んだけど、読み終えて壁に投げつけたくなるほどの駄作だった。
『将棋の子』を書いたのと同じ人間が書いたとは、とても思えない。
大崎の恋愛小説は、間違いなく3流以下。
でも、『将棋の子』は文句なしに面白いから、是非読むべきだと思う。
741 :
無名草子さん:2006/07/31(月) 10:52:09
家田荘子 やさしく抱いて、そしてキスして
742 :
無名草子さん:2006/08/10(木) 01:34:18
石川好の「ストロベリー・ロード」がまだ出てないとは。
面白いのに、意外と読んだ人少ないんだろうか。
今では絶版かもしれんけど、
ブックオフなどで簡単にみつかると思う。
743 :
無名草子さん:2006/08/10(木) 02:32:20
>>743 1965年に高校を卒業した著者が、
先に渡米している兄を頼りカリフォルニアへと渡る話。
そこでイチゴ畑を手伝いつつ、
手探りで「アメリカの実体」に触れていくのだけれど……。
日本にいて想像していた「アメリカ」と肌で触れる「アメリカ」とのギャップ、
ファーマーとしての生活の厳しさ、当時の移民問題や日系人の悩みなどが、
著者の目を通して克明に描かれている。
アメリカでのハイスクール・ライフも少し描かれてたりする。
(著者は高校を既に卒業しているが、英語を勉強するために大学ではなく高校へ編入)
まあ、単純に一人の青年の「青春記」として読むだけで面白いわけよ。
一行抜けてた……というか誤って削除してたので修正。
>まあ、単純に一人の青年の「青春記」として読むだけで面白いわけよ。
と、著者が色々な物事を体験・理解していく様子が興味深く面白いし、
まあ、単純に一人の青年の「青春記」として読むだけで面白いわけよ。
石川好はアカ
748 :
無名草子さん:2006/08/10(木) 06:00:49
世界を騙した男は面白かった。
749 :
無名草子さん:2006/08/20(日) 00:47:24
ノン・フィクションといえば、落合信彦しかいないだろう。
【盗作3バカ】のスレに
田口ランディ本人後輪中?! 盗作犯人同士がバトル?!
トリイヘイデン
752 :
無名草子さん:2006/09/02(土) 02:20:37
あげ
753 :
無名草子さん:2006/09/02(土) 13:48:45
:本当にあった怖い名無し :2006/09/01(金) 12:26:43 ID:3P77rC7k0
ノンフィクションで「心にナイフをしのばせて」。
あらすじ読んだだけで後味悪い。
--
1969年春、横浜の高校で悲惨な事件が起きた。
入学して間もない男子生徒が、同級生に首を切り落とされ、殺害されたのだ。
「28年前の酒鬼薔薇事件」である。
10年に及ぶ取材の結果、著者は驚くべき事実を発掘する。
殺された少年の母は、事件から1年半をほとんど布団の中で過ごし、
事件を含めたすべての記憶を失っていた。
そして犯人はいま、大きな事務所を経営する弁護士になっていたのである。
これまでの少年犯罪ルポに一線を画する、新大宅賞作家の衝撃ノンフィクション。
--
弁護士になった加害者からは、いまだ謝罪もなければ慰謝料もないらしい。
ひどい話だ。
その本こないだ本屋さんで見た。今度買ってみよ。
755 :
無名草子さん:2006/09/15(金) 14:37:18
心にナイフをしのばせて 読まないかも知れないが
面白そうだな 暴走族から先生なったとか親分と離婚した
あと弁護士、の本のうえをいってるじゃないかぁ
大崎は将棋でがんばってほしい。長編小説でもついていくよ。
756 :
無名草子さん:2006/09/15(金) 16:26:31
俺も将棋関連で1冊挙げとこう
「名人に香車を引いた男 升田幸三自伝」(中公文庫)
名人と香落ちで対戦し勝利した唯一の棋士、升田幸三の波乱に富んだ半生
ちなみに当時の名人はあの大山康晴
よこレススマソ・・・
「世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白」
読んだんですけど、どこまで信じていいんですか?
警察が否定したって聞いたんですが・・・
本の中では警察からの裏情報として、
著者もクリミナル・グループのことを知って
取材してますよね・・・・
読み終わって謎が深まるばかりです・・・
心にナイフをしのばせて読んだよ。
みんなも読んだほうがいいよ。
アマゾンのレビュー見たけど、
体調の良いときに読まないと、ドーンと来そうで怖いな。
被害者のことを思うとあれなんだけさ。
>>760 犯人は少年院に入り、出院したあと弁護士になりました。
遺族への謝罪はいまだにありません。
インベカヲリ★の「取り扱い注意な女たち」
題名はヤバイが内容はそんなではなかったな
ロリータカウンセラーの話と
18才で閉鎖病棟入院経験のある女の子の話が面白かった
764 :
無名草子さん:2006/09/24(日) 15:23:35
山本譲司「累犯障害者」
読んだほうが良い。深く考えさせられた。
特に一番最後に書かれてある裁判のエピソードには、
胸を締め付けられた。自分に何かできないのか、考えずにはいられない。
山本さん(元民主党代議士、秘書給与詐欺で実刑判決)は、
刑務所に行って、ある意味で本当によかったのだと思う。
>>750 そのスレ凄い。盗作で賞金500万円泥棒だと!佐藤亜紀って奴
盗作本「バルタザールの遍歴」
ここ
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
本人後輪中! 盗作同士が激バトル?!
766 :
無名草子さん:2006/09/28(木) 05:40:56
>>764 また新しい本出したんだな。
「獄窓記」はおもしろかった。
>>685 『美味礼讃』は「事実を元にした小説」。
海老沢のノンフィクションなら『ただ栄光のために』が代表格。
ここ数年流行のヒルズ(IT)関係のお勧め本ってなんだろう
ヒルズない時代のだけど
板倉雄一郎 『社長失格』 はおすすめ。
772 :
無名草子さん:2006/10/08(日) 09:23:26
【ロシア】モスクワで著名女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんが射殺される…軍の内幕暴露、プーチン政権を批判
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1160244170/ ★モスクワで著名女性記者が射殺される…軍の内幕暴露
【モスクワ=緒方賢一】ロシア南部チェチェン共和国で、武装勢力掃討を名目にロシア軍が
一般市民を弾圧する事実を告発し、プーチン政権を厳しく批判した女性記者アンナ・ポリトコフ
スカヤさんが7日午後(日本時間同日深夜)、モスクワの自宅近くで射殺体で発見された。
警察は殺人事件として捜査を始めた。
インターファクス通信などによると、ポリトコフスカヤさんの遺体は自宅があるアパートの
エレベーターで発見され、近くにはピストルと薬きょうが落ちていた。ポリトコフスカヤさんが
評論員を務めるリベラル派の新聞「ノーバヤ・ガゼータ」編集長は、取材活動に関連し暗殺
された、との見方を示した。
ポリトコフスカヤさんは同紙記者として1990年代末からチェチェン共和国で取材を進め、
ロシア軍兵士による住民への暴行や略奪などを暴露し、内外で高く評価された。2002年10月、
チェチェン共和国のイスラム武装勢力がモスクワの劇場を占拠し、129人が死亡した事件では、
政府と武装勢力の仲介役を務めた。取材をまとめたルポは各国で翻訳され、日本でも
「チェチェン やめられない戦争」(NHK出版)として出版された。
(2006年10月8日1時44分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061007i214.htm
773 :
無名草子さん:2006/10/08(日) 11:53:37
オリガ・モリソヴナの反語法 米原 万里
774 :
無名草子さん:2006/10/09(月) 16:55:15
>大崎は将棋でがんばってほしい。
同感。
将棋に興味は全くないがこの人が書くと読んでしまう。
775 :
無名草子さん:2006/10/09(月) 16:57:59
>>772-773 怖いよね・・米原万里が生きていたらなんと言っただろう。
でも日本も政治家の家に放火するようなのが出てきてるから、
対岸の火事と思ってちゃいけない。
ぐげ
掘った奪った逃げた
プリズン・ガール
あんなに待遇がいいんなら
そりゃ〜犯罪は減らんわな
どっかの学生寮みたいだよ
乞食の子 という本に感動した。これは本当にオススメ。
780 :
無名草子さん:2006/10/29(日) 23:48:22
>>778 ジェフリー・アーチャーの「獄中記」も読んだけど、イギリスの刑務所も
日本からすると考えられないほど楽だね。
懲役じゃなくて禁固なんで、朝から晩までスポーツ三昧。
疲れたら読書だよw
イギリス人やアメリカ人を、そのまま日本の刑務所に入れたら、
ストレスで死ぬんじゃね?
781 :
無名草子さん:2006/10/29(日) 23:57:58
782 :
無名草子さん:2006/11/02(木) 14:45:24
あー、確かに
残された奥さんはさびしいわな。
でも、酒飲むところはたくさんあるから。
永澤さん、「野球小僧」で闘病記みたいなモノを書いてたんだよな。合掌。
「累犯障害者」
読んだけど凄いね。
格差社会、ニート、ひきこもりとか問題になってるけど、
日本の底辺にはもっとひどい人達がいるんだね。
詳しく
「心にナイフをしのばせて」
どなたか読みましたか?
ここ数年のルポルタージュで秀逸だったのは、
「封印作品の謎」安藤健二
790 :
無名草子さん:2006/12/11(月) 15:20:50
>788
読んだ。加害者の話は最後にちょっとだけだから、そのへん期待
して読むと肩すかしを食う。
一方、被害者家族のその後は詳しく描かれている。あれは大変だわ。
ただ、著者が資料を恣意的に読んでる、被害者寄りにすぎる、という
指摘もあるみたいだ。
でも、そういうのを差し引いてもすごい本だったと思うよ。
確かに加害者についてもっと突っ込んで欲しかった。
無理…だとは思いつつ。
>790-791
あれは宣伝が悪いよな。
帯に「加害者は弁護士になっていた!」なんて大書して
おきながら、その話はちょっぴりだもん。
そう書く方が売れるだろうってのはわかるけどさ
793 :
無名草子さん:2006/12/13(水) 21:24:49
「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」
マイケル・ルイス
ランダムハウス講談社
大リーグの金欠・弱小球団が常勝軍団になるまでのストーリー。
精神論・技術論は一つも無く、いかに与えられた条件で、
最良の戦力を揃えていくか、に焦点を当てた戦略の書。
ハーバード出身の参謀等、名脇役もいっぱい。
794 :
無名草子さん:2006/12/14(木) 16:01:29
>538 名前:無名草子さん[] 投稿日:2005/10/01(土) 04:51:05
>
> 本じゃないけど、これはおもしろいよ。
> そのうち出版されそうな予感・・・。
>
> 2005年4月25日 福知山線5418M、一両目の「真実」
>
ttp://www.kysd.net/fuku42501.html 出たね。
吉田恭一『福知山線5418M 一両目の真実』エクスナレッジ
795 :
無名草子さん:2006/12/16(土) 12:45:09
『』
『夜と霧』『死と愛』(フランクル)
『生きがいについて』(神谷美恵子)
『悩む力』(斉藤道雄)
『こんな夜更けにバナナかよ』
『将棋の子』(大崎善生)
796 :
無名草子さん:2006/12/16(土) 13:29:47
「彩花へ−「生きる力」をありがとう」
酒鬼薔薇事件の被害者(何人目か忘れた)の親が書いた本です
楽天の選手がオススメしていたので、読んでみた経緯
ニッポン非合法地帯 北芝健
おもしろいよ
798 :
無名草子さん:2006/12/22(金) 11:11:57
>>791 あれだけネットやメディアで話題になったのに、
どれだけググっても犯人の情報はネットに出てこない。
少年法ってそんなにガードが堅いのか?不思議だ・・・
今は成人して地元でも名士なんだろう
少しぐらいあったっておかしくないんだが・・・
799 :
無名草子さん:2006/12/27(水) 16:18:01
秘書給与の詐取で実刑判決を受けた元衆議院議員の山本譲司氏は、知的障害を持つ服役囚の
介護が服役中の仕事だった。国会議員から一気に受刑者へと転落した時点で、ある程度の覚悟は
できていたとは言え、そこには「服役囚の4人に1人が知的障害者」という驚くべき現実が山本氏を
待っていた。
約1年半の刑期を終え出所してきた山本氏は、福祉の仕事に携わりながら、知的障害者の
犯罪の実態を調べ始めた。そしてそれを一冊の本にまとめたものが、近著「累犯障害者」だった。
その中で山本氏は、実社会では生きるすべを持たない知的障害者たちが、繰り返し犯罪を
犯しては刑務所に戻ってくる様を克明に描いている。犯罪といってもほとんどが「しょんべん刑」
と呼ばれる万引き、無銭飲食、自転車の盗難などだ。そしてそうした犯罪を犯して繰り返し
刑務所に戻ってくる障害者たちの多くが、刑務所を事実上「終の棲家」としてしまっているのが
実態だという。
おおよそどこの国にも人口の2〜3%程度は知的障害者が存在するとされる。日本の場合
その数は300万人程度と推察されるが、その中で障害者に認定された際に渡される療育手帳
を取得し公的福祉サービスを受けている人の数は46万人に過ぎない。残る障害者の多くが
、福祉の網から漏れたまま、刑務所と社会の間を行き来する生活を送っているということになる。
現実的には、知的障害者の多くにとって公的福祉サービスは存在しないに等しいという。
厚生養護施設は3ヶ月程度しか障害者を受け入れてくれない。身寄りのない障害者は3ヶ月後
には道に放り出される。そして、その多くが、ホームレスのような生活をする中で「しょんべん」
犯罪を犯し服役してくる。その後は、同じことの繰り返しとなる。
*参考図書
ttp://www.7andy.jp/books/detail?accd=31769755
特に近年の高齢化によって、身寄りの無い障害者の数が増えていることも、この問題を更に
深刻化させている。 山本氏はこうした問題の背後には福祉と法務行政の両方の問題があると
指摘する。現在の日本では、一見健常者と見分けがつかない知的障害者に対する福祉が
明らかに不十分であると同時に、知的障害者が犯罪を犯すと、自らを弁護する能力を
持たないため、警察や検察に言われるがままに供述調書に署名するケースがほとんどだという。
結果的に他愛も無い小さな犯罪でも立件され、刑務所送りになる。そして、それが累犯の
温床となる。そんな悪循環だ。
しかし、それにしても本来福祉が担うべき知的障害者の保護を、法務行政が、しかも刑務所
という場で担っていて本当によいのだろうか。そもそも、知的障害者が刑務所に入る以外に
生きるすべがないような社会が正しい社会と言えるのだろうか。このような障害者が生き難い
社会というのは、実は健常者も生き難い社会ということなのではないのか。
出所以来福祉活動に奔走している山本氏とともに、「服役囚の4分の1が知的障害者」が
意味するものを考えた。
*参考図書
ttp://www.amazon.co.jp/b/dp/4103029315/sr=1-1/qid=1167218713/ 出版社/著者からの内容紹介
「これまで生きてきた中で、ここが一番暮らしやすかった……」
逮捕された元国会議員の著者は、刑務所でそうつぶやく障害者の姿に衝撃を受け
た。獄中での経験を胸に、「障害者が起こした事件」の現場を訪ね歩く著者は、
「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」など、驚くべき現実を
次々とあぶり出す。
行政もマスコミも目を瞑る「社会の闇」を描いた衝撃のノンフィクション。
内容(「BOOK」データベースより)
「これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかった…」逮捕された元国会議員は、
刑務所でそうつぶやく障害者の姿に衝撃を受けた。獄中での経験を胸に、「障害者が起こした事件」
の現場を訪ね歩く著者は、「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」「障害者一家
による障害者の監禁致死事件」など、驚くべき事実を次々とあぶり出す。現代日本の「究極の不条理」
を描く問題作。
804 :
無名草子さん:2006/12/28(木) 16:04:46
[目次]
序章 安住の地は刑務所だった―下関駅放火事件;第1章 レッサーパンダ帽の男―
浅草・女子短大生刺殺事件;第2章 障害者を食い物にする人々―宇都宮・誤認逮捕事件
;第3章 生きがいはセックス―売春する知的障害女性たち;第4章 閉鎖社会の犯罪―
浜松・ろうあ者不倫殺人事件;第5章 ろうあ者暴力団―「仲間」を狙いうちする障害者たち;
終章 行き着く先はどこに―福祉・刑務所・裁判所の問題点
まぐろ土佐船 斉藤健次
807 :
無名草子さん:2006/12/30(土) 23:48:31
808 :
無名草子さん:2006/12/31(日) 19:54:53
精神科ER
809 :
無名草子さん:2007/01/02(火) 13:08:37
>>802 とても参考になりました。
さっそく購入してみます。
ありがとう
810 :
無名草子さん:2007/01/04(木) 21:25:15
「遺書 5人の若者が残した最期の言葉」
811 :
無名草子さん:2007/01/05(金) 00:09:50
別に実話じゃなくても、泣けて励みになるものはあるよ。
何が言いたいの?
813 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 11:15:55
沢木耕太郎とかは既出なのかな
いいのあったらおしえてください。
814 :
無名草子さん:2007/01/12(金) 21:09:02
>813
いいノンフィクションは、すでにたくさん紹介されてるよ
>>813 一昨年くらいかな、文藝春秋から全集出てたじゃん。
大きい書店行けば全巻揃ってるだろうから、自分の興味ひきそうなモノからまずは選んでみては。
自分は日韓ワールドカップや冬季五輪のエッセイが良かったよ。
816 :
無名草子さん:2007/01/15(月) 21:23:17
既出かな?
「下々戦記」15年熟成させた末にやっと読破しました。全編にむせかえるような生への渇望、エネルギーに圧倒されました。
817 :
無名草子さん:2007/01/16(火) 12:22:10
818 :
無名草子さん:2007/01/16(火) 12:31:25
819 :
無名草子さん:2007/01/21(日) 23:29:52
820 :
無名草子さん:2007/01/22(月) 12:38:26
>>818 読まなくても題名だけで反日キチガイ左翼だということがわかる。
キチガイ左翼の文章など読むに値しない(苦笑)
821 :
無名草子さん:2007/01/22(月) 13:29:33
↑場違いなのでお引き取りください。
822 :
満族:2007/01/22(月) 23:30:19
昔読んだ松本均の警察シリーズ
さっき名前でググったらどこぞの市議に納まってやがった
823 :
満族:2007/01/23(火) 14:48:25
824 :
満族:2007/01/23(火) 15:08:05
小池重明と野口英世に共通点を見出す
825 :
無名草子さん:2007/01/23(火) 16:44:50
『牙―江夏豊とその時代』後藤 正治
最初は、ただの江夏マンセー本かと思ってたが
よく読めば違うという事がわかった。
阪神ファンがプロ野球を題材にしたノンフィクションを書くと
言い掛かりみたいなアンチジャイアンツ論を
長々と読まされる場合があるが、この本はその点大丈夫。
スポーツノンフィクションは、沢木耕太郎のも嫌いじゃないが、
自分自身が関わった「一瞬の夏」は例外として
対象を取材するのみで書いた諸作品は
世間で言われるほど名作だとは思わないなぁ。
後藤正治はわりとオーソドックスで面白いですよ。
阪神ファンがプロ野球を題材にしたノンフィクションを書くと
言い掛かりみたいなアンチジャイアンツ論を長々と読まされる
これこそ言い掛かり
827 :
満族:2007/01/23(火) 23:35:18
僕はアメリカに幻滅した・小林 至
これ読んだらちょっと米映画の視点が変わった
米系生損保信頼できるか不安になった
829 :
無名草子さん:2007/01/28(日) 10:32:39
>>814-815 本屋に行ったらあったよ。
面白そうなの選んで買って読んでみるよ。
dクス
830 :
無名草子さん:2007/02/05(月) 20:01:13
新潮45編集の「凶悪 ある死刑囚の告発」
831 :
無名草子さん:2007/02/05(月) 22:18:39
「裏方名人」 足立紀尚
832 :
無名草子さん:2007/02/05(月) 23:26:27
ノンフィクションじゃないけど、鯨 統一郎の
「邪馬台国はどこですか?」が、いい
833 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 17:27:07
d
>>830 わざわざ1冊にして出版するほどの事件じゃないな。
正直期待はずれ。
お前の期待に添うのが目的じゃないだろうし
836 :
無名草子さん:2007/03/06(火) 03:39:44
既出かもしれないけど
辺見庸 もの食う人々
深夜特急みたいな感じの本
写真があるのがよかった
>>836 あれはイイね!
読んでるとき、隣の家にヒッキーの息子がいてさ
親がすごく悩んでたんで、これ読ませたいと思った。
839 :
無名草子さん:2007/03/26(月) 16:17:34
大宅賞はメールで送れば良いのですか?
840 :
無名草子さん:2007/04/12(木) 22:29:59
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070412ij22.htm 大宅壮一ノンフィクション賞に佐藤優氏、田草川弘氏
第38回大宅壮一ノンフィクション賞(日本文学振興会主催)は12日の選考会で、
佐藤優さん(47)の「自壊する帝国」(新潮社刊)と、田草川(たそがわ)弘さん(73)の
「黒澤明●ハリウッド」(文芸春秋刊)に決まった。(●は1文字分で「vs.」)
佐藤さんの作品は新潮ドキュメント賞とのダブル受賞、
田草川さんの作品は大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、芸術選奨文部科学大臣賞と合わせて4冠。
正賞100万円。贈呈式は6月25日午後6時、東京・内幸町の帝国ホテルで。
(2007年4月12日20時52分 読売新聞)
「ムッソリーニを逮捕せよ」(木村裕主・新潮文庫《携帯版》)
1943年、イタリア降伏の内幕。イタリア=弱い、という定説へのアンチテーゼ。
文庫版は全然見つからないので、携帯版で読んでいる。
「服従の審理」(ミルグラム・現在絶版)
いわゆるアイヒマン実験の研究報告。人の理性の限界とは何か。
今まで読んだ中で一番恐ろしく、しかし何度でも読みたい本。再版を強く希望。
「マッハの恐怖」「続・マッハの恐怖」(柳田邦男・新潮文庫)
1966年と1970年代初頭、日本で起きた連続飛行機墜落事故のドキュメンタリー。
丹念な取材を基に、謎に満ち満ちた数々の事故を追及。記者志望の方はぜひどうぞ。
「アンダーグラウンド」(村上春樹・講談社文庫)
1995年、地下鉄サリン事件の被害者の証言。あの日、首都の地下鉄で何が起きたのか。
現状、この事件について一番詳しい本だと思う。村上春樹の本はこれしか読んでいない。
>>841 「服従の心理」でした。逝ってくる。
追加でもう一冊。
「カウントダウン・ヒロシマ」(スティーブン・ウォーカー・早川書房)
1945年、トリニティ実験から広島原爆投下までのドキュメンタリー。
歴史が変わった瞬間が細かく描写されている。翻訳物にしては文章が上手い。
「ひかりごけ」事件―難破船長食人犯罪の真相
知床に旅行に行った後に、たまたま「ひかりごけ」の芝居を観て
興味を持ち、小説の「ひかりごけ」を読んで、その後にこの本を読んだ。
一粒で3度おもしろかった。一つの題材を扱ったときの、
それぞれの表現の違いがおもしろかったし、なにより
生きることについて考えさせられた。
>>一九四三年、陸軍所属の微用船が厳冬の北海道・知床岬で難破。
>>生き残った船長と乗組員の少年の二人は、氷雪に閉ざされた飢餓地獄を
>>体験するが、やがて少年は力尽きて餓死。極限状況のなか、
>>船長はついに少年の屍を解体して「食人」する。遭難から二ヵ月、
>>一人生還した船長は、「奇跡の神兵」として歓呼されるが、
>>事件が発覚すると、世界で初めて「食人」の罪で投獄された――。
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「でっちあげ 福岡殺人教師事件の真相
イジメの事実は1から10まで保護者のでっちあげだった。
さらにその保護者は自分の経歴まで詐称までして、教師をつるし上げた。
マスコミは、この保護者の言うがままに捏造報道に終始し、被害者を
社会的に抹殺した。
朝日新聞、週間文春、西日本新聞は、被害者を殺人教師だとキャンペーンまで
はり、報道被害は日本史上類をみないほどであった。
結局一審で被害者は勝訴したが、事件が残したものは、あまりにも大きかった。
私見ですが
責任のいったんは事件当時祭りと称して、被害者を激しく糾弾した2ch
にも十分あると思う。
被害者の家に脅迫文や脅迫電話、嫌がらせを行ったのは、少なからずネラーも
含まれていたのは確かだからだ。
既成メディアに対するアンチテーゼを普段訴えるネラーたちが、メディア
それも朝日や文春の記事を鵜呑みにしてしまって、踊らされてしまった
事実は罪深い、これではメディア批判の急先鋒だった2chも本末転倒
ではなかろうか。
2chなんて、叩ける対象を取り上げているメディアなら
簡単に信じる奴ばかりだからね
848 :
無名草子さん:2007/04/28(土) 03:28:43
>>764 >山本譲司「累犯障害者」
おもしろいよな。
文章も前作よりさらにうまくなって、
プロのノンフィクションライターと変わらんよ。
849 :
無名草子さん:2007/05/06(日) 17:14:02
『封印作品の謎』みたいなサブカルチャー系のルポ・ノンフィクションをよく読みますが、アニメやマンガの裏事情がわかる本など何かありましたら参考にしたいです。
850 :
無名草子さん:2007/05/13(日) 00:44:25
ひさしぶりに来た&下がってるからあげ
>>797でもおすすめしたけど北芝健の本はおもしろいよ。
手軽に読めるような本だから、あまり本よまない人にもオススメ。
851 :
無名草子さん:2007/05/13(日) 00:49:51
852 :
無名草子さん:2007/05/20(日) 11:32:46
>119
『墜落遺体』
ただのグロモノだとわおもわないな
デビッド・ハルバースタムが亡くなりました。交通事故。76歳。
すばらしい本の数々。合掌。
北芝健の犯罪モノは確かに面白いね。でも最近は若干ネタ切れ感も・・・
>>854 おお、ここにも北芝健ファンが。
このスレで何度かオススメしたもんですが、他にも何冊か読んだけど
個人的には、ニッポン非合法地帯(2003年)が一番おもしろいですね。
あとは累犯障害者が面白かったので
塀の中から見た人生 安部 譲二 山本 譲司
を読んでみたけど、これもよかったです。
累犯障害者より以前の作品ですね。
この本で安部譲二に興味を持ったので「渡世の学校」を
読んでみましたがこれも気に入りました。
他の作品も読んでみようと図書館で借りました。
856 :
無名草子さん:2007/05/23(水) 18:18:02
新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街 吾妻 博勝
読了しました。結構おもしろかったです。
新・〜の方はまだ読んでません
857 :
無名草子さん:2007/05/31(木) 08:17:23
858 :
無名草子さん:2007/06/01(金) 03:13:07
>>769 >板倉雄一郎 『社長失格』
読んだ。なかなかおもしろかった。
ちと自慢気な自信満々の文章と、伏線が多いのが気になったがw
高校のときから、アマチュアバンドのプロモーターみたいなことやって
ライブの後は数十万稼いでたというんだから、元々そういうのが好きなんだろうな。
成功物語は多いが、倒産の手記ってのは恥ずかしいのか、あんまり無いので
参考になった。銀行が一斉に手のひらを返すところはひどいね。
フェラーリで夜の高速を飛ばすシーンの描写は芝居がかっててワロタw
お前は特大寺かっつのw
859 :
無名草子さん:2007/07/07(土) 15:16:02
最近、80年代90年代のノンフィクションを読むのに凝ってます。
80年代90年代を代表するノンフィクション作家を10人あげるとしたら誰でしょうか?
10人ってお前……
ネタ振りするときは、もちっと控えめに。
861 :
無名草子さん:2007/07/08(日) 03:55:14
吉岡忍
足立倫行
本多勝一
鎌田慧
山根一真
立花隆
斎藤茂男
朝倉喬司
橋本克彦
竹中労
選外
猪瀬直樹
862 :
859:2007/07/08(日) 04:04:42
>>860 すんません。
でも、世の中広いから、10人くらいは参考にしたいなぁって思いまして。。。。
863 :
859:2007/07/08(日) 04:05:37
>>861 サンクスです。
明日、じっくりその人たちの本を探してきます。
864 :
無名草子さん:2007/07/08(日) 17:24:18
865 :
無名草子さん:2007/07/09(月) 06:04:39
本田勝一・・・・orz
本田勝一の登山に関するノンフィクションは名作。
経済以外の日経記事は読ませるというのと同じだな。
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007071200999 2007/07/12-19:02 講談社ノンフィクション賞に最相、鈴木氏=エッセイ賞は青山、岸本の2氏
第29回講談社ノンフィクション賞は12日、最相葉月氏(43)の「星新一 1001話をつくった人」(新潮社)と、
鈴木敦秋氏(43)の「明香ちゃんの心臓 〈検証〉東京女子医大病院事件」(講談社)に決まった。
また、第23回同エッセイ賞には青山潤氏(40)の「アフリカにょろり旅」(講談社)と、
岸本佐知子氏(47)の「ねにもつタイプ」(筑摩書房)、
第23回同科学出版賞には西成活裕氏(40)の「渋滞学」(新潮社)がそれぞれ選ばれた。
869 :
無名草子さん:2007/07/13(金) 14:18:52
>>868 ちなみに、ノンフィクション賞は、他にどんな作品が候補作だったのでしょうか?
870 :
無名草子さん:2007/07/18(水) 17:52:51
反転てどうよ?
871 :
無名草子さん:2007/07/19(木) 23:34:21
「Into the wild」
Jon Krakauer
アラスカで腐乱死体となって発見された若者。
裕福な家庭に生まれた彼は、貯金をすべて寄附し、
車と所持品を捨て、わずかに残った紙幣さえも燃やし、
新たな生活を求め、独り荒野に入っていった。
何が彼を大自然に導いたのか?
著者同様、私も自分自身をこの若者に重ねてしまった。
現代社会で生きづらい、流亡の魂を持つ人にオススメ。
>>871 それおもしろかったよ
「空へ」もおすすめ
874 :
無名草子さん:2007/07/20(金) 21:25:40
「空へ」
エベレスト登山の話ですね。
著者はアマのクライマーですから、実際に登っちゃう。
極限の世界での人間を描いたベストセラーです!
「荒野へ」は映画化されてたんですか、こちらこそ貴重な情報ありがとう
875 :
無名草子さん:2007/07/20(金) 23:13:58
876 :
無名草子さん:2007/07/21(土) 00:09:10
ジョンクラ関係って結構映像化されてるんやね。
あとモルモン教とその開祖についての
「Under the banner of heaven」
も読んだけど、これは正直ピンとこなかった。
>>876 ソレ読んだ直後に副業でモルモニの宣教師をやってるユタ州の大学の先生を
職場に呼んで講演してもらうことになったけど、微妙に気まずかったw
登山のノンフィクションなら、「ミニヤコンカ奇跡の生還」もおすすめです。
凍傷で手足をやられながらも、生きようとする筆者の執念に圧倒されますが、
吹雪の山中、神社の鳥居のようなものを目撃する箇所が、ゾクゾクっときます。
879 :
無名草子さん:2007/07/23(月) 10:43:32
『みかん畑に帰りたかった』はどうかな。河野兵一の話だよ
「僕はパパを殺すことに決めた」草薙厚子
を読んだ方いませんか?
881 :
無名草子さん:2007/07/27(金) 21:36:57
「反転」読みました。オススメです。
石橋産業手形詐欺事件で、許永中と共に起訴され、
現在上告中の筆者、田中森一。
彼は元地検特捜部エースの"ヤメ検"であり、弁護士
になった後は、許永中、山口組若頭故宅見組長などと親交を深め、
闇の守護神とまで呼ばれた。
内容は自身の回顧録だが、出て来るメンツがすごい。しかも全て実名。
バブル紳士から美しい国のあの人まで。皆さんいろいろやってますな
日本は政、財、闇のメルティングポットだね。
自身の容疑に関しては、東京地検の恨みを買った
結果との想い強し。
882 :
無名草子さん:2007/08/21(火) 01:10:10
草薙厚子の本は『少年A』とか『佐世保小学生事件』とか読んだけど、考え方がかなり偏っている気がしたよ。新刊もあんまり期待してないな。読むなら古本で十分だと思う。
883 :
無名草子さん:2007/08/29(水) 12:55:37
・お笑い 男の星座2 私情最強編 浅草キッド
・USAカニバケツ 町山 智浩
・底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間 町山 智浩
おもしろかったです。これはオススメです。
「ワセダ三畳青春記」で高野秀行にハマった
あっというまに著書は全部読んじゃった
この人が本の雑誌で提唱してた「エンタメ・ノンフ」ってジャンルを応援したい
みなさんも、面白いエンタメノンフの本があったら挙げてください
885 :
無名草子さん:2007/09/22(土) 06:06:31
886 :
無名草子さん:2007/09/22(土) 15:31:33
ハンナングループ浅田会長の逮捕に北朝鮮・旧朝銀信用組合と関係の深い杞●岳史!!
杞●岳史は家やマンションビルの中の様子を建物の外から盗撮しています!!
建物の中の様子を外から盗撮するプライバシー丸裸のとんでもない盗撮機械を自宅に所持!!
名前は杞● 岳史(キヤマ タケシ)ユ タケシ
経歴は北朝鮮とつながりの深い旧朝銀信用組合と関わりが深く旧朝銀信用組合の青年会に所属。
東大阪市柏●東10の9から転居後の自宅に所持!!
※杞●岳史の自宅からすごいものがでてきます!!
家やビル、建物の中の様子を外から盗撮するプライバシー丸裸の盗撮機械は杞●岳史の自宅にあります!!
あと一歩で杞●岳史逮捕なのでみんなで公安に連絡しましょう!!
公安の強制捜査で必ずマスコミ関係者様・関係者様・2ちゃんねら〜の皆様の御期待にそえます!
※法務省 公安調査庁 0335925711 東京都千代田区霞が関1丁目1の1
※近畿公安調査室局(代) 0669437771 大阪市中央区谷町2丁目1の17
週刊新潮
0332665311
週刊新潮への情報提供は
[email protected] 週刊現代 編集部0353953438
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週刊アサヒ芸能 編集0354034379
週刊実話 編集0334361844
プレイボーイ 編集部0332306371
フライデー 編集部0339432500
SPA! 0354038875
女性自身 編集部0353958240
887 :
無名草子さん:2007/10/16(火) 01:38:43
VOW とか
888 :
無名草子さん:2007/10/16(火) 11:18:05
「下山事件−最後の証言」柴田哲孝
柴田の金儲けの上手さが光るインチキ本
889 :
無名草子さん:2007/10/28(日) 14:05:49
>>884氏のレスのおかげで高野氏の本に出会うことができた。
感謝したい。図書館でワセダ三畳のが借りられていたから
アマゾンで評価がついてた異国トーキョー漂流記を借りて読んでみたけど
これは傑作だった。本で爆笑するというめずらしい経験をした。
他の高野氏の本も読んでみようと思う。
>>889 高野は俺も大好きだから、愛読者が増えて嬉しい
ただ、今年の新刊の「怪魚ウモッカ」「怪獣記」はイマイチだった
去年以前の著書ならどれも面白いよ
891 :
無名草子さん :2007/10/31(水) 23:02:15
>149
あなたと同じだが私も書く。
安部譲二「日本怪死人列伝」
安部の資料検証、人脈、そして嗅覚で日本の有名人が死んだ事件を
考察する。彼が元やくざなだけに、書かれた推論は信憑性がある。
蛇の道は蛇に案内してもらった方がいい。
日航ジャンボ機墜落は、米軍機との接触で墜落したと聞いていたが、
自衛隊のミサイルで墜落とは・・・・・・。
まあ、とにかく読んでみなさい。面白いよ。
話半分で読んだよ
>>891 >書かれた推論は信憑性がある。
ねーよバカwwwwww
全部推測だから話半分よりさらに落ちるな
105円までならおk
>自衛隊のミサイルで墜落とは・・・・・・。
本気で信じてんのかよあいつ・・・
896 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 12:01:48
本サイトで連載を続けている企画「マスコミが書けない本当のトヨタ」が11月6日、『トヨタの闇−−利益2兆円
の「犠牲」になる人々』と題して、単行本として発売される。版元のビジネス社によれば、新書でないビジネス書
の単行本としては異例の初版2万部。それでも、年間1千億円超の広告宣伝費で“口止め”された新聞・テレビ
・大雑誌は、書評を載せることすらできないことを、発売前に予測しておく。
→『トヨタの闇−−利益2兆円の「犠牲」になる人々』 amazon.comのサイトへ
http://news.livedoor.com/article/detail/3375780/ だそうです。
897 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 14:33:22
どなたかノンフィクションで有名な医療系の本を教えていただけないでしょうか?
898 :
無名草子さん:2007/11/06(火) 16:15:12
南極大陸のサソリ・早川冨男
901 :
無名草子さん:2007/11/07(水) 16:03:59
マングローブ〜テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実
902 :
無名草子さん:2007/11/08(木) 15:21:59
ゴキブリのまち−住民300日間の闘争
903 :
無名草子さん:2007/11/08(木) 18:26:40
塀の中の懲りない面々 (新風舎文庫) (文庫)
安部 譲二 (著)
安息の地は、どう?
905 :
無名草子さん:2007/11/10(土) 16:53:58
>>888 お前キチガイだろ?
「金儲け」も「インチキ本」も森の専売特許じゃねえか。
キチガイでなければ森は2ちゃんを気にしているようだからもしかして・・・
ttp://www.47news.jp/CN/200711/CN2007111001000675.html N・メイラー氏死去 「裸者と死者」の米作家
ノーマン・メイラー氏(小説「裸者と死者」の米作家)AP通信によると、
10日、腎不全のため、ニューヨーク市内の病院で死去、84歳。
東部ニュージャージー州のユダヤ系家庭の出身。ハーバード大在学中に小説を書き始めた。
太平洋戦争に従軍し、フィリピンで日本軍と戦い、その時の経験が戦争文学の傑作「裸者と死者」(48年)を生んだ。
戦後、進駐軍として千葉県に上陸、銚子や福島県にも滞在した。
また、ベトナム反戦運動の体験を描いた「夜の軍隊」(68年)など
社会問題を題材にした骨太のノンフィクションを次々に世に問い、「ニュージャーナリズム」の旗手として知られた。
ピュリツァー賞を2度受けたほか、ノーベル文学賞候補に何度も名前が挙がった。
私生活では、結婚を6回繰り返し、養子も含め9人の子どもがいた。
最近は健康を害し、入退院を繰り返していた。(ニューヨーク共同)
2007/11/10 22:33 【共同通信】
>>897 亀だが、文春文庫から出てる『赤ちゃんは殺されたのか』がオススメ
乳幼児突然死症候群(SIDS)についての本
これを読むと、以前講談社ノンフィクション賞だか取ったSIDSについての本が読めなくなる
908 :
無名草子さん:2007/11/18(日) 17:04:40
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 高野 秀行
を読み終わりました。
これはこのスレよりも極限状態のノンフィクションスレの方がいいかもしれませんが
なかなか面白かったです。
909 :
無名草子さん:2007/11/18(日) 19:05:52
金持ちの人は金持ちになる本なんかいらん。
910 :
無名草子さん:2007/11/28(水) 14:17:35
このスレのおかげで高野秀行を知り、いま「アヘン王国潜入記」を読んでいます。
最高に面白くまたためになります。子供のころ本を読んでワクワクした気分を
思い出しました。ありがとうございました。
911 :
無名草子さん:2007/12/02(日) 09:17:19
あげ
極限状態ノンフィクションのスレは落ちちゃったのか
みたいだね。参考にしてただけに残念。
914 :
無名草子さん:2007/12/11(火) 18:39:52
915 :
無名草子さん:2007/12/12(水) 12:13:09
ワセダ三畳青春記、読了
おもしろかったw
916 :
無名草子さん:2007/12/13(木) 23:28:02
H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ (単行本)
これノンフィクションじゃなくてフィクションみたいだけど
ノンフィクションにおいてもいいんかなと思ってとりあえずかきこ
「アヘン王国潜入記」読了しました。
これ名作といっていいのではないでしょうか。
素朴な村の人々に感動しました。
アヘンが平和利用されれば良いと本当に思います。
918 :
無名草子さん:2007/12/28(金) 06:04:44
age
「脱出記−シベリアからインドまで歩いた男たち」
が文庫になったね
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4789732010 ここか「極限状態」スレだったかで、さんざん作り話だっていう
書き込みがされていたけど、レビューは相変わらず「現実にある
話とは信じられない」のオンパレードだ。
ノンフィクと思い込んで読む作り話と、純粋な作り話だと、読む側
の心情も変わってくるんだなあ
「小説なら逆にありえないだろその展開」みたいなことが現実には
起きたりするし
>>871-
>>874 「荒野へ」今まさに読んでる。(集英社文庫の方)
報道を知った人に「自分探しでいい迷惑」みたいな非難もされた、という記述を読んで
違う!違うっつーの!!と思った自分もどこか似たところがあるかも知れない。
それにしてもフランツが・・・。・゚・(ノД`)・゚・。よしこれからあと半分読む!
あ、超遅レスすみません。
921 :
無名草子さん:2008/01/05(土) 19:48:29
>919
あの文春でさえ、偽書ほぼ確定の偽インド人・山田和・著
「喪失の国・日本」を平気な顔して売り続けてるんだから、
ソニー出版なんて弱小なら、売れると思ったら偽書でもなんでも
いくらでも売るだろな。
>文春
つイザヤ・ベンダサン
923 :
無名草子さん:2008/01/10(木) 01:33:21
うわわーん
>919
文庫はヴィレッジブックスからなのね
ヴィレッジブックスは販売をソニーマガジンズに委託してるから
大差ないでしょ。
926 :
無名草子さん:2008/01/11(金) 00:27:47
私が今まで読んで面白かったのは
電子立国日本の自叙伝
将棋の子
福翁自伝
技術系の男ですが、こんな私にお勧めの本があったら教えてください。
>>926 将棋のノンフなら、「真剣師 小池重明」「修羅の棋士」が面白かったなあ
どっちも文庫であるよ
928 :
無名草子さん:2008/01/11(金) 01:44:31
>>927 ありがとうございます。技術者版でそういったものもありますか?
漫画・栄光なき天才たち
も面白かったくちです。
930 :
無名草子さん:2008/01/11(金) 10:57:13
>>929 ほんとオレたち日本人ってのはすげーよな。
こうやって、必ず目標を達成するんだから。
逆に、世界で一番無能なのは中国人と韓国人w
あいつらは何をやってもだめww
>>931 チュウゴク、「神舟」上ゲタアルヨ。
有人宇宙飛行ジリキで成功シタノハ、
ソビエト、アメリカ続イテ、
チュウゴク、三番目アルネ。
歌舞伎町のシャブ女王
>>926 自伝系で、リチャード・ファインマン「ご冗談でしょう ファインマンさん」、石橋湛山「湛山回想」あたりどうかな。
936 :
926:2008/01/11(金) 23:22:46
>>935 ありがとう。
ご冗談でしょう、は読みました。面白い話とそうでない話がまじっていました。
それなりに楽しめましたが、ファインマンは生まれながらに聡明で失敗談も
挫折もほとんどなく、順調な人生を語っているという印象で。。
プロジェクトXみたいに挫折や認められなかった苦しい時期を乗り越えて、
みたいな話が好きです。
>>931 中国人はすごいよ。
最終的な目的を達成するためなら、何だってやっちゃうから。
日本人なら体面を気にするような人権無視や環境破壊も何のそのだし。
中国は10国ぐらいに分裂すべきだと思う
10に分裂してもまだ日本よりも大国だし
すべきと言われても、当の中国にそのつもりがないんだから仕方ない。
識者が論じてるけど、中国は実質的に多民族国家なんだけど、
昔から中央集権的な統一国家の形態を求めつづけてきてるから。
人民みんな個人主義なんだけど、なぜかその感覚は一致してるらしい。
「ファインマンさん最後の冒険」も滅茶苦茶おもしろい。
前代未聞の旅行に行かない旅行記。
旅行に行かなかったのは、スペースシャトルの事故調査で多忙だった上に、
癌に冒されていたからだっけ?
本にははっきり書いてないけど。
942 :
無名草子さん:2008/01/13(日) 07:26:07
最近「神に棄てられた裸体〜イスラムの夜を歩く」を読み終えた。
イスラム社会における同性愛や売春、堕胎など、あまり知る機会のない世界を
覗き見られて面白かった。
著者が日芸で文芸を学んだからか、一般のノンフィクションに比べ、
情景描写、表現が上手く、すごく読みやすい文章で、まるで小説みたい。
ていうか、乞食などまともにコミュニケーションできない最下層の人々と、
たとえガイドがいたにしろ、あそこまで交流したり理解を深めたりできるのかが疑問。
彼の脳内の妄想も多いのではないかと。
>>942 後半は漏れも思った。
あとがきで旅は半年以上と書いてるけど、地図を見ると
いろいろな国を回ってるよね。大雑把に5ヶ所。
滞在期間は1ヶ所1〜2ヶ月と見積もって、その間にあんなに
溶け込めるものかなあと。
「インドの大道商人」「ミニアチュール幻想」で評価された山田和も
ヒンディ語もろくにしゃべれないのに、あそこまでつっこんだ話が
聞けるか?という疑問は前からあったが、「喪失の国、日本」で
馬脚をあらわし、作り話を平気で事実と称する人だという評価で
落着。
945 :
無名草子さん:2008/01/13(日) 21:55:30
藤原新也系の主観的なノンフィクションには辟易することがおおい
>>945 最近も、麻原は水俣病だっていうデマを信じて本書いちゃってたね。
弁護のためならなんでもありの弁護団ですら、相手にしなかったネタなのに。
947 :
無名草子さん:2008/01/18(金) 02:13:05
ttp://miranca.com/entry/article6 この博士も知らないニッポンの裏に出演していて、はじめて上杉隆という人を
知ったけど、この番組(最新のだけネットで無料で見られる)を見ていて
おもしろかったから本を読んでみようと、なんでもベストセラーになってるそうだから
と思って図書館で借りようとしたら、予約がたくさん入ってて順番待ちだった。
なので予約が入ってない少し前に出た本を読んでみてるところだけど
この人やっぱおもしろいかも。「小泉の勝利 メディアの敗北」という本。
結局はジャーナリストに対しての批判&自己反省が主題になってるようだけど
小泉政治のことも知れてとてもよいかも。蟹瀬氏が田中真紀子のところで
触れられていたけど、あの人もやっぱすごい人だとおもた。
なんといっても読んでて読みやすい。これほど読みやすいのはめずらしいかも。
興味をひかれるというか。
今ベストセラーになってるのは、「官邸崩壊 安倍政権迷走の一年」という本らしい。
ジャーナリストに対しての批判じゃないや
それでもあってるけど、マスメディアに対する批判の方が正しいかも
949 :
947:2008/01/18(金) 07:19:11
読みやすいけど内容は政治のことをしってないと難しいし退屈かも。
おいらもそれにあてはまるから、だんだんむずかしくなってきたと共に退屈にもなってきた。
でも政治に興味持ってる人はこの本かなりいいのかも。
イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!
おもしろいかもw馬鹿らしいというかw内容はまじめでおばかという感じ。
とんでもないことをした人間を表彰してるw
例えばオレンジ州を破産させた人に、イグノーベル経済学賞とか
その上級版と言うわけでもないんだが、「ダーウィン賞!」
あまりにもアホらしい死に様を晒した愚か者を、劣悪遺伝子を取り除いて人類進化に貢献したものとして表彰する。
ずいぶん不謹慎な様だが、肝心の中身というのが…
1 三人で、ロシア製対戦車地雷に飛び乗りっこのロシアン・ルーレットをやらかして、地雷が爆発して消し飛んだカンボジア人
2 目の前にパトカーが止まっていて、中で警官がコーヒーを飲んでいて、客でごった返している、
アメリカ西部の銃所持が認められている州の銃砲店へ強盗に入って、手を上げろ!と発砲した奴。店主・警官・客全員が即座に反撃、射殺
3 ポケットに金は入っているのに、コカコーラの自販機から小銭を盗もうと苦労した挙句、自販機が倒れこんできて圧死したアメリカ人
4 イタリアの田舎の小道でカーセックスを、ただし188kmで暴走しながらやらかして事故死したカップル。
5 (日本版未収録) 92000tの弾薬が詰まった弾薬庫で荷積み中に、煙草を一服して燃え差しを弾薬庫の中にポイ捨てたウクライナ兵。木箱に引火し、弾薬庫全体が爆発。
爆発は一週間続き、25マイル彼方へ破片が降り注ぎ、半径2マイルの住民が避難。被害総額7億5000万ドル。
(ソース
http://www.darwinawards.com/darwin/darwin2004-08.html)
…確かにこりゃ、死ななきゃ直らんかも…
「ホージンのススメ 特殊法人職員の優雅で怠惰な生活日誌」
若林アキ 朝日新聞社
内部告発本。筆者が女性ということもあってか、ちと私怨っぽい部分が
ひっかかる人がいるかもしれないが、それでも特殊法人の内実を暴いていて
おもしろい。税金を払うのがバカバカしくなるような内容。
ある意味、知らないでいたほうがいいかも。
筆者は、退職直後にこの文章を発表したため、役所は退職金を払わないという
嫌がらせに出た。結局裁判になったが、筆者が勝訴。
>>942-943 その本、私もそう思い、2ちゃんなら、
妄想説で盛り上がってるだろうと思って、
wktkしながら来ました。
でも、あまり盛り上がっていないみたいですねー、残念。
そこで自分で燃料を投下したいと思います。
まずは、言葉遣いから。
(1)ペシャワールでの「ヒジュラ」の話がありますが、
「ヒジュラ」はインドで呼び方で、
パキスタンなら「クスラ」でしょ。
(2)メダンの婆のところで、
「リキシャと呼ばれるオート三輪の運転手」を
通訳として雇ったって書いてありますが、
インドネシアなら「バジャイ」じゃないの?
次スレ以降は定番モノをテンプレ化して欲しいな。
もの食う人々とか、夜と霧とか。
956 :
無名草子さん:2008/01/25(金) 01:53:49
960 :
942:2008/01/25(金) 10:50:01
>>953 やっぱり眉唾ですよね。
彼は、ホームページによると、分かりやすくするために編集したり、
一部設定を変更しているそうですが、相当話を作りこんでいるとしか思えないです。
ヒジュラとリキシャについては同様に思いました。
あと、どうでもいい話ですが、表紙の写真はバンコクのゴーゴーバー集合ビルのナナプラザ。
タイの話なんてなかったのに、なんでだろう?
961 :
953:2008/01/25(金) 15:06:49
>>960 表紙ですか?目の付けどころがいいですね。
たしかに、裏表紙のネオンのところには"Bangkok"って書いてありますしw
要は、他にいい「夜の街」の写真がなかったんでしょうね。
そうなってくると、イスラム圏の風俗街に本当に足を運んだのか疑問に思えてきますよね。
だいたい「銃声の子」では、パキスタンのトライバルエリアの話を書いています。
アフガンへボランティアに行く人とかでも避ける地域だと思うのですが、よく行きましたよね。
あと、かなり謎なのが、紀行なのに、月日をいっさい記していない点。
前書き、後書きから2006年1月〜8月ごろの「旅」だったことは分かりますが、
途中はいっさい今が何月か書いていません。
たとえば、文体はたしかに怪しいですが、あの文体にしたメリットもあると思います。
しかし、月日を書かないというのは、怪しいだけで、メリットはないでしょう。
夜の街や、働く人々の考え方だって年月によって大きく変わるわけで、
ノンフィクションとしては、訪問した時期っていうのは大事な情報だと思うのですが。
962 :
953:2008/01/25(金) 15:30:22
それから、石井氏のhpも、突っ込みどころ満載で面白いですよね。
たとえば、読者からの「どこからどこまでが本当なのか疑問です」に対し、
> つうか、こういう話を聞くと、「その気なら小説書いてるよ」と思う(笑)。
> そもそもノンフィクションなんて書くだけで数百万円の赤字である。
> メルセデスベンツ一台買えるぐらいの赤字である。
> そんな大金をはたいて、命の危険を冒してまでフィクションを書くバカがどこにいるのだろう?
> どうせフィクションを書くなら、「フィクションだ」と最初から宣言して、
> 取材費もかけず、危険もおかさず、日本の書斎で筆だけとっていた方がいいに決まっているじゃないか。
と書いています。石井氏には失礼ですが、少し頭が弱いのかなとまで思っちゃいました。
963 :
無名草子さん:2008/01/25(金) 21:50:57
>>957 ちょっと一般性・客観性に欠ける。
>>952が言ってる通り、「私怨」が入ってる=対象との距離が十分にとれてない。
著者がその組織の一員であって事情に詳しい、というのは一見何より有利に思えるが、
往々にして対象との距離が十分にとれず独り善がりな内容になってしまうケースが多いが、
これがまさしくそれ。
対象の十分な相対化、及び自己の内省が必要だけど、それは非常に難しい。
新婚のノロケや、夫婦喧嘩を聞かされてる、と言ったら言い過ぎか。
956じゃないけど同意見なので一言、
965 :
953:2008/01/26(土) 15:33:14
>>964 すみません、やりすぎました。
「お勧めの〜」なんで、スレ違いでしたね。
966 :
953:2008/01/26(土) 16:14:13
ということで、反省して、
私のオススメのノンフィクションを1つ。
『世界屠畜紀行』
解放出版なんていうサヨ出版社から出てるので、
(まあ、屠殺といえば、部落ですからねー)
毛嫌いする人もいるかもしれませんが、
中身はサヨっぽい物言いはあまりありません。
ただ知りたいという素朴なモティベーションによる本なので、
ウヨの人でもなんなく読めると思います。
韓国、バリ、モンゴルといった独特な肉食文化をもったアジア圏から、
我々には馴染みの薄いイスラム圏、ヨーロッパの田舎、
そして、もちろん日本、さらに世界最大の牛肉生産国アメリカと、
世界各地の屠殺事情を、たんたんとした筆致のイラストと共に、
きめ細かく語っています。
ゆうべ食べた肉が、どのような過程を通ってきたか知りたくありませんか?
食に興味がある人は、読んで損はないと思います。
967 :
無名草子さん:2008/01/26(土) 17:55:22
>>966 あんた、旅人だな? 蔵前さんのでその本の事見た。
>967
え?これ新聞や雑誌でも何度も取り上げられてる有名な本だよ。
蔵前氏だけが発見してる希少本だとでも?
いろんな文芸誌でレビューを見かけるし、高野秀行らいろんな作家がお薦めしているし、
ジュンク堂でも目立つところにあったから、かなり知られている本だよね
たしかに差別に関する記述がちょっとアレだから、いつか改訂版を出して欲しいな
970 :
無名草子さん:
世界屠畜紀行は解放出版の雑誌に連載されていたものだし、
元々の読者を考えると仕方ないのでは。
部落最高