題のとおりです。みんなで話をつなげて
1つの恋愛小説をつくりましょう!!
ちなみに
>>1000の人があとがきね。
(sage進行です。)
じゃぁ、始めますよ。
『さくら』
5月。
私はあと寿命が2年と宣告された。手術をすれば助かる確率はあるらしい。
けれど、その確率とやらは0に近いのだ。さすがに12歳の私には重大過ぎた。
しかし、死は怖くない。いつか人間は死ぬものだ。それが早いか遅いかと
ゆうだけだ。私は運がなかったのだろう。今はそう納得してる・・・。
綺麗な五月晴れの日だった。私はふっと散歩がしたかったので看護婦さんに
許可をとり、とぼとぼと歩いていた。見上げると桜の木があった。私の名前も
さくら…。
「でも、桜とは違いすぎ…。」
と、私はつぶやいた。すると
「すみませ〜ん。ボールとってください。」
と、明るい男の子の声が聞こえてきた。足元にはボロボロのサッカーボール。
私が振り返ると、私より1つか2つ年上ぐらいの男の子が立っていた。
(誰か続きお願いします。)
彼は既に死んでいた。
私は彼を生き返らせなければいけないと思った。
運命を感じたからだ。というのは嘘でホントはそうしないと話が進まないからだ。
とりあえず、近所のスーパーで2割引で売っていたドラゴンレーダーを買ってきた。
そして、さくらは早速ドラゴンレーダーを起動させた。
「ピッ」
さくらはドラゴンレーダーに映し出された驚くべき光景に思わず屁が出てしまったが、
そんな事は問題ではない。
ドラゴンレーダーは、このスーパー内に全てのドラゴンボールがあるという反応を示していたのだ。
さくらはまず野菜売り場へ向かった。
そこにひとつめのドラゴンボールがあるはず・・
あった!玉ねぎのなかにまぎれてアルシンチュウがあった!
と思ったらすぐ横のライチの中にイーシンチュウとウーシンチュウともあった!
まさに奇跡!あまりに驚いて今度は屁と一緒にミまで出たが気にしない。
残るボールはあと4つ、さくらは魚売り場へと向かった・・
私はその反応を基にドラゴンボールを探した。
すると、店の奥の棚にフッツーに陳列されているドラゴンボールを発見した。
私はすぐにシェンロン、これを召還し、先の男の子を生き返らせようと思ったが、
良く考えてみると、そんなことはどうでもいい事のように思えてきたのだ。
そこで私はこうシェンロンに言った。
「おまえはもう死んでいる」
ホワーァタタタタタタタタ、ワァィィィィイイイ。
って、馬鹿。
もう、私ったら、茶目ね。
えーっと願い事は・・・。
そうだ!病気を治してもらおう!
私は口を開いた「私のびょ・・」
しかし次の瞬間、隣から飛び出てきた豚男が
「ギャルのパンティおくれ!」と叫んだ。
シェンロンは「わかった」というと、閃光とともに消えた。
天からひらひらとパンティが舞い降りてくる。
呆然とする私。
その横でパンティをかかげて悦びにひたる豚。
悦びに浸る豚。
悦びに浸る豚。
悦びに浸る豚。
私は憤怒した。
した。
したと同時に屁が出てしまったが、そんなことは気にもならない。
悦びに浸る豚。
私はおもむろにジャケットの内ポケットから五寸釘を取り出し、
背後から豚の背にそれを突き刺した。
「痛いぶう」
11 :
無名草子さん:03/11/04 23:06
時を同じくして地球の裏側では、今まさに地獄の支社が復活しようとしていた。
12 :
無名草子さん:03/11/04 23:07
しかし、そんな事は大した問題ではなかったのである。
13 :
無名草子さん:03/11/04 23:54
「痛いぶう!痛いぶう!」
そう、私にとって重要なのは目の前でパンティを握りしめ、のた打ち回る豚だった。
豚の頭には何本もの五寸釘が刺さっている。
私は愉快な気分になった。
「うふふ……」
釘を食い込ませながら豚はのた打ち回る。
のた打ち回る豚。豚。豚。
「やめたまえ!」
誰だ?私の楽しみをさえぎるのは。
振り返るとそこにはハゲ頭にしろヒゲのじじいが立っていた。
「わしは神さまじゃ」
うわー自分で自分を神様だとか言ってるよ、とか思う暇もなくジジイは続けた。
「わしはまだ若くして不治の病に冒されたお前を可哀相に思い救いにきたのだ。
なのに豚に5寸釘を打ち付けるとはなんということだ!お前にはあきれた!
おまえはあと1週間の寿命じゃ!せいぜい残りの人生を楽しむが良い・・」
じじいは言いたい放題行ってすうっと消えた。最近のCGはすごい。
でも、あと1週間で死ぬって・・・私はまだ恋愛すらしたことないのに!
恋愛。
時に甘く、時に切ない人類不易の関心事。
でも今はそんなセンチメンタールな気分に浸っている場合じゃないのよ、私。
「だって、一週間で死んでしまうなんて!そんなのアリ?」
「私、まだ死にたくないわ・・・」
すると、豚。
息も絶え絶えに。
「ぶ・・ぶう・・シェンロンをもう一度召還するしかないぶうね・・」
私。
「そ・・そうね、その手があったわね」
私はドラゴンレーダーのスイッチを入れた。
・・・。
反応が無い。
壊れたのだ。
「壊れてるわ・・ああ、もう終わりね・・・」
豚。
「ぶう・・ぶう・・・まだ手はあるぶう。」
「ほんとに!?で、どうするの?」
「ぶう・・ぶう・・こ・・ここから・・み・・・南にさっ・・・30キロ離れたとこ・・
ぶう・・ぶう・・ぶっ・・・。」
豚は言い終わる前に絶えた。
「あぁ!豚が絶えたわ!どうしよう!」
16 :
無名草子さん:03/11/05 01:35
ううん、ダメよ私!しっかりしなきゃ!
そう、今の私がしなくちゃいらないのは豚の死を振り返ることなんかじゃない。
そう決意した私は一歩づつ、南に向かってスキップを始めた。
17 :
無名草子さん:03/11/05 02:02
すべてを忘れたい。
そうだ、考えることを止めよう。
すると突然何処かで覚えのある花の香りがしてきた。
懐かしい匂い・・・
一体なんの花の匂いだろう・・・
そうだ、これはラベンダーの香りだ!
母が玄関に活けたラベンダーの香りだ。
もしかしてあたしは「時をかける少女」なの?
そして気が遠くなっった・・・
18 :
無名草子さん:03/11/05 02:06
目が覚めた。
目の前には何処かで覚えのあるオヤジ。
髭面の眠そうな目。長い髪。ブタのような鼻。
は!あのオウム真理教の教祖だ!
あれ!声が出ない。ううう。何かテープのようなもので口をふさがれている。
あたしは誘拐されたのかしら。
その時、両手両足をきつく縛られているのに気が付いた。
南へ30キロ、確かこの辺りはよく当てる占い師がいる館で有名な歓楽街の一角
「真帆驢馬 会館」流行雑誌に紹介され
うら若き恋に悩める女学生やOLでごった返している 牛舎を思わせる丸太造りの
都会の中のリゾート風?建造物が受けたらしい。
とりあえず疑わしきは捜索せよって事よね・・・
それが一抹の悲劇への序章であった。
20 :
無名草子さん:03/11/05 02:14
目の前の男は私の心を読んだように言った。
「今は、アッレ〜フだ」
21 :
無名草子さん:03/11/05 02:17
私は首を振った。
いけない、楽しい電波を受けている場合じゃないわ。
今は占い師に会わないと
・・・・・。
「え、今の・・・何?」
もう一人の・・・私?
オウム真理教の教祖が見えたような・・何この記憶?
まるで私が体験したような・・。
「でも今はそんなこと気にしてる場合じゃないわ・・。」
今私はとにかく占い師に会わなきゃ死んでしまうわ・・・。
スキップすること丸一日。
スーパーから南へ30`弱、占い師の館に着いた。
私は重く仰々しい館の扉を開けた。
冷たく重厚な扉を開けると、アバウトな外装とは打って変わって
白のメリヤスシャツをパリって感じで着こなしたイケメンが迎え入れてくれ
私はスーシンチュウそっちのけで、暫しの間 目の保養を楽しんでいた。
2日間、目の保養を楽しんだ私はそろそろ占い師に会わないと時間が無いことに気づいた。
「既に3日経っているわ・・。私の命も残り4日か・・」
私は館内を歩き周り、遂に占い師の部屋を見つけた。
入った。
空だった。
代わりに机上に置手紙。
「さくら、貴女が来ることは分っていました。
私は貴女の力になってあげたいが、のっぴきならない用事でここにはいません。
私が今いるのは・・・」
正しくは、「いた」のはあなたが太くて硬い釘を 5本も刺した豚。
そう、つまり私は魂の移民。 体はとある理由で今は養生中ってとこね
ただ一つだけ言える事は、 豚 か よ って事ね。
がーん、とありきたりな絶望の仕方をしてみたが、手紙には続きがあった。
「このおくの やまをこえたところに レパスというまちがあります
そこには しれんのどうくつというものが あります
しれんのどうくつをクリアしたものは どんなびょうきでもなおるといわれています
さぁ、ゆうしゃよ、いそぐのです!かみのごかごが あらんことを!」
まさか鳥山つながりでドラクエでくるとは。
とりあえず私の命は100時間も持たない。急いでレパスに行かなければ・・
27 :
無名草子さん:03/11/05 17:59
そのときの私は思いもしなかった。
まさか同じころレパスのしれんのどうくつに、地球の裏側の地獄の支社から死者の使者が記者と汽車で派遣されていたなんて……
しかし、貴社の記者は汽車で帰社したので、地獄の支社から派遣された死者の使者も一緒に帰社したのだった。
つまり、
>>27は完全に話がややこしくなるだけなので、この際無い事にして、
私はとにかく、レパスに行かなければならぬのだ。
レパスはここから山を越えるとは言ってもレパス駅で下車すればいので、
早速私は電車に乗り、レパス駅で下車した。
レパスは寒かった。
私は薄着であった。
しかし、とにかく時間が無いのである。
私は駅前のタクシーに乗って試練の洞窟に向かった。
道中、私はバックミラーに移る運転手の姿を見た。
すると、なんと運転手は、
沙乃だった。
…というのは冗談で、知らないヒゲの生えたオヤジ。
このまま私は何をすればいいのだろうか。私の胸の片隅で
そんなことがもやもやしていた。すると私の目から涙がこぼれた。
それが何故だかは分からない。しかし、涙は止まらない。
私の心の中で何か光が見えた。そうだ
>>2で死んだあの人を
生き返らせよう。そう決意した。とりあえずは試練を受け入れて
先へ進もう。私の命もあと少し・・・・
(続きお願いね。)
*皆様、スミマセンがなるべく名前入れてください。*
試練の洞窟まではそう時間は掛からなかった。
お礼を言って料金を支払うとタクシーを降りた。
私は洞窟の前に立った。
右手にコンビニエンスストアが見える。
洞窟の入り口は狭く、私一人が通るのがやっとだった。
暫く進むと、洞窟の暗闇の奥から「ぶう・・ぶう・・」という息遣いが聴こえる。
これはもしや!
彼は不意に蘇り、あまりに早急な蘇生であった為に声をなくしていた。
うん、どうやら探し物が増えたようだ。
私は彼の声と、彼の言葉を見つけなくてはいけない。
さくらは死を目の前にして何か自分の人生に
とても重大な忘れ物をしていた事に気が付いた
それは
そう、私はドラゴンレーダーを忘れていたことに気づいた。
と同時にもうドラゴンレーダー必要が無い事にも気づいた。
目の前に占い師、っていうか豚が頭に五寸釘を差したまま仰向けに倒れている。
「ぶう・・ぶう・・遂にここまで来たぶうね」
豚は横腹から腸が出ているが気にしていない様子だ。
よく見ると左の眼球も無い。
「どうしたの?」私は訊いた。
「ぶう・・ぶう・・・実は・・・
おいらのケガを治してもらおうと急いできたぶぅ・・
でもこの洞窟は普通じゃないぶぅ・・
・・・あんたも・・・きをつ・・け・・ガクッ」
豚はありがちな方法で死んだ。とりあえず精肉店に売り払う。
豚はあの時死んだはずではないのかと疑問に思ったが、気にしない。
洞窟の中にあった精肉店に豚の亡骸を売る。
2400円になった。
私は豚が横臥していた地点から1キロ程進んだが依然として幅の狭い道が続いていた。
さっき壁際に雑草が幾つか生えていた以外は殆ど何の変化も無い。
「どこまで進めばいいのかしら・・・」
私は徐々に不安になってきた。
すると視界の先に小さな光が見える。
「出口・・・?」
私は駆けた。
「これでやっと出れるわ」
と、その瞬間、私は宙に浮いているような感覚に襲われた。
っつーか事実、宙に浮いていたのだ。
私は5bほど落ちた。
落とし穴だ。
落とし穴は直径3メートル程の大きさだ。
私は背後に人の気配を感じてぞっとした。
私の背後にいたものは・・・
青いスーツにメガネを掛けたひょろっとした男。
烈火のごとく捲し立てる。
「コラわれぇ!危ないやないか!ぼけぇ!怒るでしかし」
紛れも無い。
・・・横山のやっさんだった。
やっさんは豹変した。そしてボソッとつぶやいた。
「俺の使命はさくらをこの世から消し去る事…。覚悟!!!」
「えぇ?」
頭がついていかない。何が起こったのだろうか。私はは恐怖の
あまりひざまづいた。そして死を覚悟した。すると
「ぐゎゎゎゎ!!お…ぎゃあ!ぼぁぁ!!!」
やっさんの悲惨な悲鳴。そしてやっさんは倒れた。倒れたやっさんの
向こう側に見えたのは知らない男の子。14歳くらいだろうか
「あ…あなたが助けてくれたの?」
私の声は震えていた。
「・・・・・・・。」
男の子はこくんとうなづいた。
「な…まえは?私さ…くらだけど。」
「響。」
私のの目から涙が落ちた。止まらない。ずっと一人だったから
安心したのだろうか?すると響は優しく抱きしめた。
響は優しく抱きしめ・・・・・・??・・??
「や・・・・す・・・・」
「や・・す・・・・ん・・・」
「な〜に?」・・・・・・・
「や〜す〜しーーく・・・・・・・」
「なに???なに!!!!!!」
「や!・す・し〜くーーーーーーん!!!!!」バシ!バシバシバシッ!!
そしてセックスした
わけがない。
さて、響の意味不明の言動に恐ろしくなった私は、彼を五寸釘で殺った。
「わぎゃぁ」、断末魔。
さて、2つの死体が転がっているこの穴の中から何とかして抜け出さなくてはならない。
5メートル・・・私には高くてとても這い上がれる高さではない。
しかし私は最後の力を振り絞って何度もdだ。
届かない。
大声を上げても誰も着てくれない。
私は疲れ果て、壁に寄りかかった。
「もう私ここで死ぬのね・・」
あきらめかけたその時、
家を出る時に上着のポケットにいれておいた、マツタケに気がついた。
そうだ、これを使ってなんとか外に出る方法はないかしら・・
結局何も思い浮かばなかったが、さくらはそのマツタケを見ているうちに
郷愁の思いにかられると、実家で今日は洗濯日和だったから、母がいつものように
割烹着をつけて、陽気な日差しの中、父の伸びきったブリーフや、弟の膝の破れた
ジーンズなどを干している姿が目に浮かんだ。
ふいに、さくらは泣いた、あの何でもない日常、学校に行き、家に帰り 土日は
父の運転で よく横浜に家族で行った事、あの中華料理店
今この、気が乗らない時などに授業中、漠然と求めていた未知への刺激が叶った今は
なんたるおぞましい事か、そしてここで、私の人生の糸が切れてしまうと思うと
激しく後悔した、生き延び様とドラゴンボールを探そうとしたことさえも。
だが、さくらは暗闇に目が慣れた内に、壁の一部分だけに妙な突起があることに
気がついた。その突起を手探り、押してみると
背後から声が聞こえる。
「・・がね・・め・・が・・メガネ、メガネ・・・」
やっさんが生き返った。
反射的に私は五寸釘をやっさんの頭に突き立てた。
突き立てること3回。
再び私はやっさんを殺害した。
暫くして落ち着きを取り戻した私は、ひとつの仮説を立てた。
即ち、壁の突起を押すと、やっさんが生き返る、という仮説である。
私はそんな馬鹿な話があるはずがない、と思いながらも、恐る恐る、壁の突起を押した。
「がね・・・メガ・・ネ・・メガネ」
「やはりか!」
そこで私は
ある事を思い立った、やっさんの息吹を吹き返すスイッチを睨みながら、
もう一度そのスイッチを押してみる
「がね・・メガ・・ネメガネ」 と、またやッさんを生きかえらし・・!?
そうだ、さっきのやっさんは、とうに息を吹き返している。
やっさんは複製された、やっさん降臨スイッチだったのだ!
さて、読者の皆さんはこれから私が企てている目論見に気が付いただろうか。
つい数分前まで奈落の底で現世を呪いながら 海亀のようにまるまっていた私は
どこ吹く風である。
少しして、落とし穴一杯に増産された、やっさん。
そう、名づけて 「ワシを越えてゆけ 〜浪花の男節〜」である。
やっさんの上にやっさんを肩車させて 更にその上にやっさんをのせ
そのまた上にやっさん。 そして私は土足である事も躊躇せず彼らを踏み台にして
見事 脱出成功。
一番上のやつが地面に両手でぶら下がっていたので 指を思いきり踏んづけてやったが
「彼ら」の為であるから、問題はない。
そして私は洞窟の先へと歩んでいった。
彼女は、病気を治す為に試練の洞窟を彷徨い続けた。
だがどこをどういっても同じ道に出てしまう事に気付いた頃には、
もう彼女の体力は限界に達していた。
自分の計画性の無さを嘆き全てを諦めるしか無いと悟った時、何故か尿意を催した。
だがこれは自然な事であった。何故なら3日も排尿行為をしていなかったのである。
周囲に誰も居ない事を確認していた時、壁に小型の監視カメラが設置してある事に気付いた。
この洞窟は誰かに監視されている…
「きゃー誰が見てるのぉーえっちぃー」
47 :
無名草子さん:03/11/09 13:28
私は気味が悪くなり
駆け出した。幸い、洞窟は不定間隔に蝋が置かれている
その蝋燭の芯は短く、私の人生の残り火を投影しているようだ
しかしこの洞窟進めど進めど、宝箱も、モンスターも、左右に折れる道すらない
延々と続く一本道、しばらく走っていると 明かりが見えた、何かの看板だ
魔の巣。そう思った。
もぐろ・・ふくぞうだっけ、あの漫画なら好きだ。みんな破滅的でありながら
生きる幸せを得ている。
ためらいもなく、扉を開けると
そこは8畳程の広さの真っ白な部屋だった。部屋の中には真っ赤なソファーが一つあるのみだった。
洞窟の中にいきなりソファのある部屋・・やっぱりおかしい。
これはもしかしてドッキリ?でも私がなんで・・
気づくと扉がしまっている。あけようとするがびくともしない。
どうやらこの部屋に閉じ込められてしまったようだ。
がっくん。
部屋が動きだした。こ…これは!!
なんとこの部屋はトロッコになっていたのだ。
きっとこのトロッコは1つの場所に続いているはずだ。
「何が…待っているの?」
私は少し怖くなった。すると、
「さくら…?」
何か女の子の声が響いた。私が振り向くと小6ぐらいの女の子がたっていた。
がっくん。
部屋が動きだした。こ…これは!!
なんとこの部屋はトロッコになっていたのだ。
きっとこのトロッコは1つの場所に続いているはずだ。
「何が…待っているの?」
私は少し怖くなった。すると、
「さくら…?」
何か女の子の声が響いた。私が振り向くと小6ぐらいの女の子がたっていた。
天の声
「こ〜ら〜っ!
お・し・お・き・・だべ〜〜!」
その女の子はどこかで見た事のある顔をしていた。
いやこの顔を忘れるはずも無い。そうこの顔は私の顔なのだ。
「誰?」
ちょっと気味が悪かった。
「私だよ。さくら。奈々だよ。」
薄暗い部屋の中、彼女の体は光っていた。綺麗な黄緑色の髪。
レースの変わった服を着ていた。
「ねぇ。さくら、
>>2の男の子生き返らせてみたくない?」
「え?まぁ、できるなら。」
「じゃぁ、この先の敵倒して!!」
「はぁ?」
私は突然のことに驚いた。
「そうしたら、この子生き返らせるから!!はい。決まりね!!」
強情な子であった。でも、私はこの子についていくことにした。
一人はもう嫌だから・・・・
「小泉首相は果たして郵政民営化を実現するだろうか?」
奈々は次から次へと高度な質問を発した。
「いや無理だな。私が必ず阻止してみせる。」
ぶつぶつ独り言を繰り返している。
重苦しい雰囲気だった。
この調子だときっと・・・・。この先の敵って・・・。
57 :
無名草子さん:03/11/10 20:02
奈々は荒井広幸が落選した事を凄く悔しがっていた。
そして3時間程彼の素晴らしさを語った。
私は政治の事はまったく興味がなくて退屈だったが何故か奈々がひどく寂しい人間に見え悲しくなり話を必死に会わせた。
私は左手首に巻かれている腕時計を見た。
(ん・・・?)
私は、(ありきたりな表現だが他に適切な形容が見当たらないので)我が目を疑った。
私が生きていられるのはあと2時間しかないのだ!
このトロッコはどこまで続いているのかしら・・・。
奈々はまだ何やらぶつぶつ独り言を話しているが、
最早その声は小さすぎて、言葉として判別できる大きさで私の耳には届かない。
私は奈々が徐々に不気味になってきた。
後から思えば、あのときの私は余命が短くなったことに気づき、混乱していたのだと思う。
私は、力任せに、奈々の正面から五寸釘を頭部に突き刺した。
ガキーン、びしっ、ガガガガ・・・
あぁ、なんてこと!奈々の頭から煙が上がっている!
「わたシ・・・よく・も・・ピーガーガガガ」
奈々がぎこちなくうごめいている。まさか奈々はロボット!?
奈々がこちらをにらんだ。あ!よく見ると目のなかに小型カメラが・・
「・・おマえは・・生き返らせる・・おとコのコ・・」
奈々はその場に崩れ落ちた。
どういうこと!?誰が私を監視しているの!?あと2時間しかないなんて・・
がたん!・・・トロッコが止まったようだ・・
そこは4畳半のかび臭い和室だった。
真ん中には小さな丸テーブルがぽつんと一つ。
一瞬さくらの脳裏にある風景がよみがえった。
何年前だっただろうか・・・。この部屋で私は・・・。
「オまエハ・・ワたシと・イっしょ・・。」
倒れ付している奈々が唸る様に言った。
!!奈々の目が潤んでいる。涙?ロボットじゃないの?
「ミンエイカ・・・・。」
それが奈々の最期の言葉だった。
61 :
無名草子さん:03/11/11 19:55
私はこの部屋を知っている。
いやこの部屋は私の部屋だ。4畳半のかび臭い和室に小さな丸テーブル…
この無味乾燥な部屋は私の部屋にしか思えなかった。
しかし私の部屋がこんな洞窟の中にあるわけもない。
そんな事あるはずがない。絶対に。
しかし私の思いはあっけなく打ち砕かれた。
その丸テーブルにはうちの丸テーブルと同じ場所に傷があった。
それはうちの猫の「にょんにょん左衛門」が悪戯して付けた傷に酷似していたのだ…。
ううう・・頭が痛い・・・わたし・・・確かあの時・・
いや、私は奈々に・・奈々が私・・?
白衣を着た男の人・・怖くない?怖い?・・私・・・
その時、地の底から湧き上がるような全身を包む吐き気を覚えた。
『そうだ。白衣を着た男は私の父親。奈々は私の妹。
同じ試験管から生まれたもの同士。私は奈々で、奈々は私。
だが妹の奈々だけは民営化の波に飲まれていってしまった。』
さくらは恐怖のあまり部屋を飛び出した。もう行くしかない。
そう、漆黒の闇の中へ。走る、走る、走る。
それは、まさに天かける「にょんにょん左衛門」の如し。
途中丸テーブルをのしのし担いできている自分に気づき愕然としながらも、
この先に待つ闇の大魔王を倒す覚悟はできていた。
「待っていなさい、ダーク・ペーター!!」
覚悟を決めたと同時に天から、光輝く剣、○イトセーバーが!
剣についてあった紙には「さくらたんへ。神様より」と書いてある。
(剣はいらないから私の寿命を延ばせ!)と神様につっこむが、剣は受け取っておく。
名前:さくら レベル:34 装備:五寸釘 ライトセーバー
殺害人数;3 残り時間:1時間56分
65 :
無名草子さん:03/11/13 01:15
五寸釘とライトセーバー、そして飛び道具「クサイだま」
これらを携えて私は魔王「ダークペーター」以下D.Pが待ち構える
地下神殿へと乗りこんだ。
しかし、乱暴な気持ちで乗り行ったのはいいものの。DPとおぼしき人物は
どこにも見当たらない。私は興奮を抑えるべく、ライトセーバーの試し切りを
近くにあった観葉植物を切りつけた。
すると、「ワギャ!!」と植物が雄たけびをあげ、煙があがり、そしてDPは
死んでいた。 ・・・・・ よしとしよう。
そして偶然にもDPがスーシンチューを首から下げていたので毟りとって
外へ出た。これで、ドラゴンボールはあと3つ。しかし時間がない
と思っていたら、残りの3つはスーパーで買ったスーパーボールで代用することを
思いついた、そしてシェンロンを呼びつけた。ポッポルンガ プリピットパロである
願いは3つ 一つ目はー
67 :
無名草子さん:03/11/13 02:01
「
>>2の男の子を生き返らせて。お願い」
私は勢い込んで言った。
「ふむ。だがその男の子は寿命で死んだのだ。寿命で死んだものは生き返らせられない・・・」
私は愕然とした・・・
68 :
無名草子さん:03/11/13 02:11
「ちょっと待って、神龍!寿命とは簡単には断言できないのではないだろうか
むしろ、不断に寿命という概念について議論することこそが、
今日の医療においては重視されるべきことであろう。
私は、ここに寿命概念の刷新を提言します」
さくらは鼻を膨らませて訴えた。
神龍は絶句したが、そのあまりにも正論ぶりについには、
男の子は寿命で死んだわけでは決してないことを認めた。
しかしシェンロンは首を縦にふらなかった。
「漫画ではないのだ。死んだものをそう簡単に生き返らせるわけにはいかぬ」
「なんでっ!何でも願いを聞いてくれるんじゃなかったの?」
「仕方あるまい。ここでよみがえらせてしまったら
>>1000まで話がもちそうにないのだ」
「そんな・・」
「よし、それではこうしよう」
シェンロンは一つの提案をした。
「私が願いを叶えるかわり、お前も私に相応のモノを寄越すのだ。そうだな…・」
「分かったわ。私の体が欲しいのね!」
「えっ?いや違うよ。返り血をタップリ浴びてる女なんていらない。」(なんて下品な女だ!)
「じゃなによ?」
神龍は言った。
「金だ。魔王は多額の財産を持っている。それの65%を私に寄越せ。
それだけの金があれば、次の昇進試験も楽勝だ。」
さくらは神龍の言葉に憤慨すると共に、頭の中で自分の利益の計算を始めた。
(なんて龍なの!金を要求してくるなんて・・…。でも残りの35%の金は
私のモノになるわけよね。まぁ損にはならないわ。
それに神龍に恩を売っておくと、後々役にたつかもしれないわ)
さくらは神龍の提案を受諾した。
71 :
無名草子さん:03/11/13 18:57
さて、いかなる金策をしたものか・・・・・・
さくらの脳裏にある一人の女の顔が浮かんだ。
それはもしかしたら、必然というべきものなのかもしれない。
「もう、あの女とコンタクトをとるしかないようね」
「残り2つの願いは何だ?」
神龍の言葉を聞いて、今度は思考を願いの方に切り替える。
さくらは名案を思いついて言った。
「神龍!このスレ小説を短編小説にして下さい!」
「むぅ、
>>1には1つの恋愛小説とある。
はたして勝手に短編にしてよいものか・・」
74 :
無名草子さん:03/11/14 17:31
私は神龍に対して憤り覚えおもむろにジャケットの内ポケットから五寸釘を取り出し、
背後から神龍の後頭部にそれを突き刺した。
神龍は「なんでこうなるんだぁー」と断末魔の叫びをあげ煙のように消え去ってしまった。
75 :
無名草子さん:03/11/14 17:49
思わず脱糞した。
・・・・顔を紅く染め、後始末に追われながらも、
『神龍が消えた今、私が神の力を手に入れるしかない。』
さくらは願いがかなわないのなら自分で男の子を生き返らせようと考えた。
そのためには天界に赴き覇権を握る。
『やはりあの女が必要ね。まず金と神脈を手にいれなければ。』
あの女・・・かつて白衣の男の影にいた女。
通称“レッド・ハイジ”。彼女は今どこにいるのか。
白衣の男“ダーク・ペーター”つまり私の父親は、
観葉植物となっていたため私がそれに気づかずに倒してしまった。
彼女を探す手がかりとなる人物は、もはやこの世にはいない。
忌まわしき洞窟を抜け出した私は、
あらためて新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「よーし。寝るかぁ。」
今まで一睡もしていないことに気づくと、さくらは猛烈な睡魔に襲われた・・。
と、眠りに落ちるその瞬間、どこからか昔聞いた子守唄が聞こえた様な気がした。
「あの雲はなっぜぇ遠くまで・・・♪・・クララ・立・た・・。」
が、今のさくらにはその意味するところはわからなかった
ただ今は眠りたかった。自分の余命も忘れて・・・。
77 :
無名草子さん:03/11/15 21:51
朝、自分の異常な口の臭さによって眠りから覚めた。
さくらは不快だった。
「あークチくさ」
さっそく、くさいだまをティッシュに吐き出し、その臭いをかいでみた。
もういちど、眠りに落ちた。
目が醒めたらさくらは豚になっていた
「ぶぅ・・・」
79 :
無名草子さん:03/11/16 00:01
私は突然の事でひどく混乱したが全てを運命として受け入れることにした。
いや受け入れざる負えなかったのだ。もう私はお終いだ…そう嘆いていると私はひどくお腹が空いている事に気付いた。
しかし食べ物などない。
そこで私は仕方なく飼い主となってくれる人を探そうと途方も無く彷徨った。
四本足で歩く事は初めは想像以上に大変だったが慣れてくると二本足で歩いていた時より爽快である事に気付きなんとも言えない高揚感をもたらした。
私はこれから豚として生きていく。かっこいい豚の彼氏を作って、幸せな家庭を気付く。
そんな夢を抱きながら歩いていると・・・
・・・草原に出た。地平線の端にはいくつかのテントが点在しモンゴルの草原を思い起こさせる。
しかし一体ここはどこだろう。豚はひたすら歩いた。しかしいくら歩けどテントに
つくどころか次第に遠のいてるようで、しかし空の雲は次第に地上に近づいているようで豚は異様な
閉塞間に息苦しい。うんこ
81 :
無名草子さん:03/11/16 00:33
うんこが目の前にあった。
人間のものだろうか。あるいは、動物のものか。
いずれにしても、なぜか嫌悪感を抱かない。
むしろ、そのうんこを食してもみたくなるくらいだ。
「わたしはどうしたというのだろう」
とりあえず私は辺りを見回してみた。
何も無い。
と、思いきや、数メートル先に人の影がある。
そこまで歩いていくと、影はうつ病の高島忠夫だった。
その時だ。
私の頭上に、一羽の鷹が止まった。鷹は、流暢な日本語で話しかけてきた。
「お前は、それを食べるつもりなのか?」私は、突然の出来事に困惑してしまった。
しかし、答えなければいけないような衝動に駆られた。
「私は、どうすればいいのか分からないんだよ。私が、君に助言してもらいたいくらいだよ。」
84 :
無名草子さん:03/11/16 06:03
「豚がうんこを食するとき、天と地に存在の革命が起きるであろう」
鷹はそう言い残すと、青空へ再び舞い戻った。
さくらは鷹の箴言に思いをめぐらす。
「存在の革命・・・・・・」
あの鷹は、私に何を伝えたかったのだろう。謎は、深まるばかりで答えだけが見つからない。
なぜ、私だけがパンドラの世界に迷い込んでしまったのか理解できない。
「あぁ 私の守護神である聖母マリアよ。これは、私に与えられた試練なのですか?教えてください。」
86 :
無名草子さん:03/11/16 08:54
しかし、眼前にいるのは聖母マリアではなく、鬱病の高島忠夫だ。
私は、もう、誰にでもいい、ただ、すがりたい気分だった。
「あぁ、神様、忠夫様、私はどうしたらいいのでしょう」
すると彼は、
87 :
無名草子さん:03/11/16 09:32
しかし間違えてブラクラをクリックしてしまった。
なぜか忠夫がフリーズした。
89 :
無名草子さん:03/11/16 19:44
忠夫はとりあえずほっといて、2ちゃんを見てみた。
ラウンジで無駄に時間を消費した後、ようやく
>>87のスレッドにたどり着いた。
何これ?
どうして私のことが書いてあるの??
もしかして、監視されてたのはここに私のことを書くため?
いったいだれがこんなこと・・何のために・・・?
監視されている。
目的はわからないが、なぜか体が疼いた。
うんこは孤独にそこにあった。
食さねば・・・食さねば・・・・。
豚の本能がかきたてる、食欲という悪魔。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「まずい。」
そのときだった。豚さくらの背中に白い翼があらわれたのだ。
「私は天使になったの?」
そう思ったが体は元のまま豚のようだ。
それに気付くと激しい怒りが湧いてきて、さくらは叫んだ。
「これじゃ自分を何だと思えばいいのか分からねぇじゃねえかゴルァ!」
監視していた2ちゃんねらー達も現状を理解できずに困惑していた・……。
93 :
無名草子さん:03/11/16 23:34
さくらもとまどいをかくせない。
「わたしの運命がわたしの書き込みによって決まっている・・・・・・の?
わたしは今、
>>93として書き込もうとしているわよね。
でも、書き込まなかったら、誰かがわたしの運命を決めるのよね。
それは許せない。なんとしてでもあの男の子をよみがえらせたいもん。
でも、でも、書き込まないといけない。
2ちゃんねらーに負けてられないわっ!」
さくらのちゃんねらー人生はこうしてはじまったのだった。
よしっ、こうなったら私が勝手に話を作ってやる!
私の運命は私が決めるのよ!
何かこう、ドラマチックな展開が欲しいな・・
とりあえず、私はくさいだまとか出してちゃだめよ!おしとやかに、可憐な少女なのよ・・
私は、新たな出会いを求め日夜2ちゃんを訪れた。しかし、一向に運命的な
出会いは訪れなかった。そして、容姿は相変わらず醜いままだった。
私は、現実と虚構の狭間を何時間もさまよった。
96 :
無名草子さん:03/11/17 03:16
そして、ウンコを食った。
食いすぎた。
98 :
無名草子さん:03/11/17 22:58
お腹を下してしまった。
出てきたのをまた食べてみた。これはもしかして永久機関かしら?
神様が現れて言った。
「さくら、お前はメンヘル板に行った方がいいかもしれんなぁ」
もう、ちょっと、違うってば!
こんな展開じゃだめよ!こんなのヒロインじゃない!
と嘆いたところで体は豚のまま。とりあえずこれをどうにかしなくちゃ・・
だが、悩んだところでどうにもならない。
ありのままの自分を受け入れて生きて行こうと悟った瞬間、目が覚めた。
おいおい、今時夢落ちかいなと馬鹿らしくなり、苦笑しつつ顔を洗いに階下に降りて行く。
そして顔を洗った。
歯を磨いた。
コーヒーをセットして、トースターにパンを放り込んだ。
新聞を広げる。
テレビのニュースを見つつ、朝食をとる。
朝は時間がたつのが速い。
パジャマを脱いで服を着る。
慌てて家を飛び出しバス停へ。
バスに乗る。
駅につく。
電車に乗る。
毎度のことながら身動きもできない混みようだ。
向かい合わせのかたちになっていた女子高生が凭れかかってくる。
私を見上げて「すみません」と言う。
顔が蒼白だ。
気分が悪くなったらしい。
突然さくらってなんだ?という疑念が頭を駆けめぐる。
前スレを読まなかったからか。
まあ良い。
女子高生はますます体の重みをあずけてくる。
至福の時である。
ここ最近の私は、女に興奮を感じる。男に飢えていると、性的な対象は同性に
向けられるのか?さくらは、山手線に揺られながら考えた。女子高生は、なおも私に
全体重をあずけてくる。手入れの行き届いた彼女の、さらさらストレートの髪が
私の頬に優しく触れた。ほのかなシャンプーの香りと、柔らかなクリスタルの香りが
絶妙なバランスで匂ってくる。私の体は、素直に彼女を求めていた。
だが悲しいことに乗っていたのは山手線であった。
すぐに次の駅に電車は入り、女子高生は礼を述べて降りていってしまった。
ああ、これが西部新宿線で通勤快速だったら!
さくらは、彼女の後を追わなかった事を凄く後悔した。世間は狭いと言うが、明日
また彼女に会える保障など無い。しかし、さくらの体は完全に燃え上がっていた。愛液は、とめどなく
私の下着を湿らせた。その時、さくらは悟った。自分が本当に求めてるのは、男ではなく
汚れのない女の子であることを。
戻ろう!
今ならまだ女子高生は降りた駅のベンチにまだ座っているかもしれない。
次の駅につくと電車から飛び出た。
ホームがひとつしかない高田の馬場駅であったのが幸いした。
これならすぐに逆方向に向かう電車を待つことが出来る。
改札口に向かって行く、学習院女子のセーラー服の群れがまぶしい。
今まで何の興味もなく見過ごしていた光景が、少女への愛に目覚めた私に新鮮に映る。
ああ、汚れのない女の子!
淫裂が熱くうずき、しとどに愛液があふれでる。
私は股間に手が伸びそうになるのを必死に押さえつつ、淫裂とか愛液という単語が一発変換できてしまう自宅のパソコンのことを考えていた。
Macintosh G3 300。
もはや旧型になって久しい。
だが、インタネとメールに使うなら充分である。
そして2ちゃんねるへの書き込みも。
私は股間を濡らしながら新たに目覚めた欲望について帰宅したら日記に正直に書き込もうと誓った。
やはり日記は一人称体で書くのが良いわよね。
私は一人ごちた。
でも三人称で書いた方が客観的かしら。
でもでも、この小説もコロコロ変わるし。
え、小説?
私は自分が何を言っているのか判らなくなっていった。
通勤時間のダイヤは短い。
混乱した想念をまとめきれないうちに少女が待つ駅に向かう電車がホームに滑り込んできた。
さくらは、迷わず電車に飛び乗った。車内は、ギュウギュウ詰めで息をするのが困難で
仕方ない。前方に座ってる中年のおやじが、ニヤニヤしながら週刊ポストのグラビアを
舐めるように眺めていた。さくらは、何気なく腕時計に視線を移した。渋谷駅のホームには、まだ
彼女が居るだろうか?言いようのない不安が、さくらを苦しめた。電車は、やっと彼女が下車した
渋谷駅に到着した。ドアが開くと同時に、さくらは忘れられなかった彼女を見つけた。
こんな都合のいい展開ってあるのね!?
さくらは仏にもキリストにもマホメットにも感謝したいような気分だった。
彼女はやはり美しく、さくらは少しの間、完璧に見惚れていた。
そしてさくらはフラフラと彼女に近付いていった。
このことは純情恋愛板と過激板のどちらに書き込めばいいかしら?と考えながら……。
109 :
無名草子さん:03/11/18 20:05
さくらは彼女の右斜め後ろに立ち一息付き心を落ち着かせて彼女に声をかけた。
「あの…」
しかしさくらの声が小さかった為か彼女は振り返らなかった。
さくらはもう一度一息付き、さっきより大きい声で彼女に声をかけた。
しかし彼女は振り返らない。
だが彼女の周りに居た人は私の声があまりにも大きかった為か(?)私の方を観ている。
何故…?彼女は私をシカトしているの…。そうだとしたら私…。
彼女はすでに死んでいた。
と、いうありきたりの妄想が私の脳裏に浮かび上がった。
だが、人間はそう簡単に死ぬことはない。
例え具合が悪そうだったとしてもだ。
私は心を落ち着けて、彼女の様子をうかがった。
肩が小刻みに震えている。
そっと覗き込むと膝の上に組まれた白い手に涙がポトポトと落ちている。
私は無言のまま彼女に横に腰掛け、顔を覗き込んだ。
彼女の涙は悲しみの涙であった。
体調がすぐれないためではないと判り、私はどのように話し掛けてよいかさらに混乱した。
私は改めて彼女の様子を見た。
彼女は必死に腰の部分をを隠そうとしている。
私はハッとし、ようやく彼女の困惑と悲しみの理由を了解した。
たしかチマチョゴリというのだろうか。
民族学校の制服。
そのスカートの部分がかみそりのようなもので大きく切り裂かれ、制服の黒地の隙間から真っ白な太ももが覗いていた。
汚れない少女の白い肌!
再び私の股間は熱く濡れた。
何としてもこの少女をモノにしてみせる。
同性なら無用な警戒はしないであろう。
私は声が震えないように務めて話しかけた。
「だいじょうぶ?」
少女は俯いたままコクリとうなづいた。
取り乱そうとする感情の高ぶりを必死に押さえていることが、きつく閉じられた唇が見て取れた。
健気である。
実に健気である。
「これを・・」
私はコートを脱ぎ、彼女に羽織らせた。
とりあえず落ち着ける場所に連れて行かなければならない。
が、その時、背後からうめくような声が聞こえて来た。
114 :
無名草子さん:03/11/18 23:50
私の興奮はとても抑えることが出来るレベルではなく彼女の美しい太腿に触れてみたい衝動に駆られた。
しかし公衆の面前でそんな事が出来るわけもなく悶々とした気分のまま彼女を見つめるだけだった。
115 :
無名草子さん:03/11/18 23:55
うめくようなその声は一人ではなかった。
「ジサクジエ〜ン・・ジサクジエ〜ン・・」
地の底から響いてくるような呻きの合唱に私と少女は身をすくめた。
ジサクジエ〜ン・・。
一体何を意味するのだろうか。
私は勇気を振り絞って背後の声の主たちを見た。
116 :
無名草子さん:03/11/19 00:00
そこには「嫌韓愛国」と墨黒々と書かれた旗指物を背中に指した、青白い顔の少年たちが立っていた。
出たな嫌韓厨!
私はバックに忍び込ませた日活コルトに手を伸ばした。
だが、この雑踏の中での銃撃は出来るなら避けたい。
魑魅魍魎は徐々に囲いの環を狭めてくる。
「ジサクジエ〜ン・・ジサクジエ〜ン・・」
こうとなっては是非もない!
私はコルトを引き抜こうとした。
が、その刹那、嫌韓厨の背後で閃光がはためいた。
ズバッ、ドシュッ、バキッ!
声も立てずに次々と倒れてゆく嫌韓厨。
ライトセーバーの放つイオン臭が鼻孔をくすぐる。
周囲の雑踏がピクリとも動かず、静寂が渋谷駅ホームを包んでいる。
私は状況を一瞬のうちに把握した。
誰かが閉鎖空間を展張したのだ。
私は眼球に埋め込まれた赤外線センサーを作動させた。
切り裂かれ絶命した嫌韓厨の群れの奥にその男は立っていた。
やって来たのはガスコン兵であった。
ガスコン兵は、興奮しながら言った。
「この女だけは、絶対許さねぇ。イケメンの俺を、あっさり振りやがった。」
彼女は、涙をこらえて反論した。
「私は、レズなの。男は、問題外よ。」
さくらは、自分の耳を疑った。ガスコン兵は、驚きを隠せず黙り込んで
しまった。男の取り巻きは、絶句していた。
「さあ、早く!閉鎖空間を構成するエネルギーテンションが・・!」
私は少女の腕を掴み駆け出した。
ほぼ同時に静寂が破れ街のノイズが蘇えった。
背後で悲鳴があがった。
突然現れた嫌韓厨の死体とガスコン兵に恐怖する一般乗客の悲鳴であった。
全ての一般乗客は、恐怖のあまり脱糞していた。
「もう終わりだな」
誰かがそう呟いた。
「いや、まだだ」
冷笑を浮かべ、別の誰かが呟いた。
123 :
無名草子さん:03/11/19 16:45
よく考えればさくらは羽の生えた豚の姿のままだった。
「よし、飛ぶわよ」
少女をつれて、空中へと飛翔した
だが、それは一瞬のジャンプでしかなかった。
「ああ、私なにやってんだろう!」
豚のままでは少女の腕を掴んで飛び立つことなどできない。
私は、いくら混乱したからといって自分が羽の生えた豚だと思ったことを恥じた。
全然「よく考えて」いなかったのだ。
追っ手が迫る。
逃げなければ!
便臭が充満する渋谷駅を飛び出し、私と少女は雑踏に紛れながら道玄坂の方へ向かった。
目指すは、円山町。
この時間なら間違いなくサービスタイム三時間休憩の部屋なら空いているはずだ。
カード入れの中には、なじみのラブホの割り引き会員券がある。
お気に入りの鏡張りの部屋でこの少女と・・。
クフフフフ・・・。
思わずよだれがこぼれる。
だが、その前にガスコン兵を始末しなければならない。
さらに脱出する駅の中で、フルレンジモードの耳に飛び込んで来た、年若い男たちの会話の謎を解かねば。
ガスコン兵たちは熟練の狩人でもあった。
彼らは一定の距離を保ちつつ確実に私たちのあとをついて来ていた。
やっぱり飛ぶしかない。
さくらは右腕だけを残し、自らの体を豚さんに変形させた。
バッ!
羽を広げ少女を抱え込む。
「しっかりつかまっていて」
少女は目を見張ったままうなづいた。
飛び立つために体を沈み込ませる。
「・・・!」
さくらは力を込め過ぎ、思わず脱糞した。
思わず自分の糞を食べそうになるが、少女の目の前なので無理矢理その衝動を止める。
そして今度こそ都会の空へ飛び立った。
・………が電線に引っ掛かって感電した。
バチバチバチ・・
ビリビリビリ・・
「ぐげほ!」
「あががが・・」
ドサッ
さくらは少女をかばうような姿勢をとりながら地面に激突した。
サージ電流が、体内に埋め込まれた制御機器をフリーズさせたのだろうか、体の自由が効かない。
サブシステムを起動し、二次電池を開放する。
復調したメタポライザーがアドレナリンを注入させはじめた。
「だいじょうぶ?」
さくらは麻痺の残る体を必死に起こし、少女を抱きかかえた。
うっすらと目を開けた少女は消え入るような声で答えた。
「エ、エリカジョング・・」
さくらは、彼女が発した言葉に驚愕した。もしや、これはハングル語?さくらは、彼女に
返す言葉を必死に考えた。だが、努力も空しく言葉が見つからない。とりあえず、早く人目の
つかないラブホに行かなきゃ。
だが、すでに少女は死んでいた。
ソッコーで、生き返った。
そして又死んだ。
「死んじゃいや〜っ!」
私は絶叫した。
こんな理不尽なことがあって良いのだろうか。
山手線の中で出会ってまだ一時間も経っていないのに!
私は少女の体を抱きしめ、三分十五秒のあいだ、号泣した。
少女の柔らかな胸の感触が心地良い。
だが、その胸の下から鼓動は消えて戻らない。
男
女
誕生
氏
そして永遠
私は慶応医学部合格を蹴り、白百合女子初等科で女子小学生の道を選んだことを後悔していた。
あの時、医者の道を選んでいたら・・。
だが、それと同時に「死姦なんかも悪くないな、ウフッ」などとも考えていた。
その時、男たちの爆笑が響いた。
見るとガスコン兵たちはカラーギャングに囲まれていた。
いかに異装の徒をおおらかに許容する渋谷であっても、ガスコン兵の黄金に輝く甲冑は異常である。
カラーギャングは何かのパーフォーマンスと勘違いしたらしい。
しきりにガスコン兵をつつきまわし、からかいの罵声を上げている。
さくらは愕然とした。
「今時、カラーギャング?!」
彼らはジュラ紀に絶滅したのではなかったのか?
騒ぎを聞きつけたのか、渋谷駅の方からガーディアンエンジェルの一団までが道玄坂を駆け上って来ていた。
さくらは遂に禁じられたアノ術を使ってしまった
「ザ・ワールド!」
そして、スレが止まった
ここで余談になるがスレとは何か考えてみなければならない。
スレッドとも言う。
歴史の上にスレが登場したのはそれほど昔のことではない。
(以下数十行スレの歴史について記述が続くが省略)
即ちスレとはそういう物だと考えて良いのだろう。
それから3年の年月が経ったある日、再びスレが動き出した。
それはさくらが幸せに家族と暮らしているそんな時だった。そしてさくらの幸せが終わる時でもあった。
スレの正体を知ったガスコン兵たちは逆上した。
「ええい面倒だ。野郎共、みんな叩き斬っちまえー」
堪忍袋の緒が切れたガスコン兵の親分が手下の若い衆に向かって叫んだ。
「おーっ」
一斉に三度笠を宙に放り投げ、ライトセーバーを抜き放つ。
ブオーン。。。
そして殺戮が始まった。
カラーギャング、ガーディアンエンジェルの区別なく斬って斬って斬りまくって行く。
乱戦の中、親分がさくらを見つけようと走り回り絶叫する。
「目指すは御大将さくら一騎のみ、他の者の兜首は打ち捨てよー」
一天にわかにかき曇り、渋谷の街に雨が降りはじめた。
さくら「ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!! 」
あれから早三年・・。
未だに渋谷の路上では殺戮が続いている。
さくらはとりあえず少女の遺骸を目の前にあった紀伊国屋書店に引きずり込む。
さくらはレジのお姉さんに暫くのあいだ遺骸を預かってくれるように頼み込んだ。
お姉さんは一瞬とまどいの表情を浮かべたが快く引き受けてくれた。
さすがに老舗の書店だけはある。
社内教育がしっかりしているのであろう。
しかし、書店に勤める女性は何ゆえ美人が少ないのか?
だが、そんなことは言ってはいられない。
礼を述べ、往来に飛び出したさくらはカバンの中から三十連発の日活コルトを掴み出し、両手で構え、銃口を乱戦中の集団にむけた。
路上に打ち倒されたガーディアンエンジェルに、とどめをさそうとライトセーバーを振りかぶったガスコン兵に狙いを定める。
「南無八幡台菩薩!」
さくらはそう叫びつつ引き金を引いた。
142 :
無名草子さん:03/11/20 20:52
初弾命中!
さくらの撃った椎の実型の銃弾は、ガスコン兵のミスリルで出来た胸甲を貫き下瀬火薬を爆発させた。
ドッカ〜ン・・・
ガスコン兵の体は一瞬にして四散した。
「やった、命中したのはガスコン兵のイケメン隊長、ペドロパブロフスクね」
さくらは銀座玉屋で手に入れたツアイスの双眼鏡をおろしつぶやいた。
しかし残りのガスコン兵は隊長を失っても戦意を失わず、盾を構え密集隊形を整えて押してくる。
さくらは再び銃をかまえ応射した。
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
原稿用紙の枚数を稼ごうとする能なしライターの如く連射を続ける。
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
ズギュ〜ン
カチカチカチ・・
ついに弾丸が底をついた。
「チェ〜ストォ!」
さくらはコルトをアスファルトに叩きつけた。
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・
次々と倒れていくガスコン兵
しかし一人たった一人だけさくらの攻撃をかわした者がいた
そう、そいつのは名は・・・・・・
エージェントスミス。軽やかな身のこなしで全てのかわし、増殖し始めた。
その数100人。
さらに、さくらの背後から軍靴の響きが聞こえてきた。
振り返ったさくらは息を呑んだ。
「メガネ・・メガネ・・メガネ・・」
坂の上からやっさんの群れが現れたのだ。
「しまった!あの落とし穴のスイッチを切るのを忘れていた!!」
なんて馬鹿なんだろう。
さくらは十二歳の自分を呪った。
前にエージェントスミス、後ろにやっさん。
前門の虎肛門の痔疾とはこのことを言うのではないだろうか。
さくらは咄嗟にやっさんの脚の数を数えた。
「え〜と524割ることの2だから262人ね」
だが、それは前衛の一団にすぎない。
次々と洞窟はやっさんを作り出しているはずだ。
万事休す!
さらに四方から楚の歌までが響き始めた。
♪ソソソ-ソソソーソソソー
ソの音しかないので、つまらない歌だった。
その頃、たていし班は新宿区鳴子坂にあるアパート、J荘に向かっていた。
一方渋谷、道玄坂では増殖するエージェントスミスとやっさんが道玄坂を埋め尽くそうとしていた。
楚の歌を歌っていた劉邦の軍はうたのつまらなさを恥じ、姿を消していた。
さくらは彼らが味方なのか敵なのか一生知ることがなかった。
人生とはそういうものである。
「あ〜ん、誰かたすけて」
スキップをする獅子心王と勇名を馳せたこともある彼女もついに最期がくることを覚悟した。
その時!
紀伊国屋書店の扉が開き、レジ係のお姉さんが現れた。
やはり今ひとつ美形とは言えず地味である。
お姉さんは制服の四次元ポケットから角笛を取り出し、音高らかに吹き鳴らした。
それはこのようなことが起きた時を考え、神宮の森に隠していた伏兵、グルーシー将軍に出撃を促すものであった。
天晴れ、さすがに天下の老舗、紀伊国屋である。
グルーシー麾下、仏蘭西龍騎兵は直ちに渋谷へと進軍を開始した。
150 :
無名草子さん:03/11/20 23:08
J荘でさくらが目にしたもの、それは
欲望に狂う男たちだった。彼らの強欲に
さくらは息を呑んだ。
「おいっ誰かいるぞ」
一人の男が叫んだ。
さくらは、一目散にその場を後にした。さくらはその光景を消して
忘れることはなかった。
そして時がたち、木々が萌えはじめた11月の秋
さくらは、18歳の花の女子高生になった。
「え〜何?二万で私を買おうっていうの?調子にのるんじゃねーよ」
私は、もう世の中に対してどうでもよくなっていた。自分の体を
切り売りすることもなんとも思わなくなっていた。そう、幼い頃の
あの光景を見たそのときの私は、野獣につかまってしまったのだ。
「ひっく ひっく やめて」
「みられちゃったらしゃ〜ね〜おいこの女もやっちまおうぜ」
もう一人の男が私の体を押さえつける
「へっいい体してんじゃね〜か」
さくらは、性欲に狂っている野獣共に犯されるのはまっぴらと思っていた
が、これも世界征服の糧になると確信した。
「当たり前でしょう?あたしは、小野小町の末裔なのよ。」
さくらは、野獣共を見下しながら、高らかに笑った。
男の手がブラウスの上からさくらの体をなでまわす
「ほお、ガキのくせにもうこんなにふくらんでやがる」
もう一人の男が吊りスカートのなかに手をのばし、パンツを一気におろした
「足をひらくんだよ!」
さくらは絶叫した
「おかあさーん」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、ここまで書き終えた時、さくらの創作ノートをレジのお姉さんが引きちぎるように取り上げた。
「何で!」とさくら
「何でじゃないです。こんな時にエロ小説なんて書いてる場合じゃないでしょ」
「でも冬コミまであと一月ないし〜」
お姉さんはパラパラと創作ノートをめくり、さくらの書き続けてきた壮大なエロ小説に眼を走らせ絶句した。
「よくもまあこんなどこかで見たようなワンパターンを・・・。句読点も打ってない!」
さくらはきずついた。
「的を得た酷評かもね・・」
「的を射たよ!」
お姉さんはあきれてしまった。
「そんなことより、ごらんなさい!」
レジのお姉さんは有無を言わさず屋上のへりへさくら連れて行き、地上の様子を見させた。
読者諸氏は突然のシーン展開に戸惑われるかも知れないので説明しよう。
ガスコン兵とやっさんに挟み打ちになる寸前、さくらは毎度おなじみの羽つき豚となって、中央三井信託銀行の屋上にレジのお姉さんをぶら下げながら避難したのであった。
さらにハングル少女の遺体は紀伊国屋書店員AとBによって社員食堂の冷凍庫に運び込まれたのであった。
眼下ではガスコン兵とカラーギャングとガーディアンエンジェルとエージェントスミスとやっさんと仏蘭西龍騎兵一個師団が壮絶な戦いを繰り広げていた。
しかもいつのまにか101匹のダルメシアンと四十七人の赤穂浪人と七人の侍とローマのセンチュリアンが乱入していた。
まさにバトルロワイアル。
血で血を洗う戦いであった。
レジのお姉さんはノートパソコンを見て舌をうった。
「立石班が犯人を取り逃がしたようね」
「なにそれ?」
「特別機動捜査隊を知らないの?」
レジのお姉さんは肩をすくめて苦笑した。
日本人には似合わないポーズである。
「まぁ若い人は知らないかもね。ぐぐれば一発でわかるんだけど」
渋谷駅で発生した集団脱糞事件の捜査に、警視庁と公安が動き出したのだという。
「なぜそれをお姉さんが?」
「ニュー速+は下手なニュース番組より速報が速いからね」
どうやらこの人、仕事中に2ちゃんをやっていたらしい。
さくら「ギャガ━━Σ(゚д゚lll)━━ン!!! 」
さくらは、言葉にならない奇声を発した。なぜって?そんな事、あたし
に聞かれても困るって話だ。その時だ。さっきまで冴えなかったレジの
お姉様が、キュティーハニーに変身した。さくらは、お姉様のセクシーな
コスプレに釘付けになった。
ウホッ、いい女!
制服の下にこんな体が隠されてたなんて。
さくらの乳頭がコリコリと勃起し、膣にバルトリン液が溢れた。
でも、羽あり豚さんのままだったのでどうにもならない。
158 :
無名草子さん:03/11/21 16:12
J荘でさくらが目にしたもの、それは
欲望に狂う男たちだった。彼らの強欲に
さくらは息を呑んだ。
「おいっ誰かいるぞ」
一人の男が叫んだ。
さくらは、一目散にその場を後にした。さくらはその光景を消して
忘れることはなかった。
そして時がたち、木々が萌えはじめた11月の秋
さくらは、18歳の花の女子高生になった。
「え〜何?二万で私を買おうっていうの?調子にのるんじゃねーよ」
私は、もう世の中に対してどうでもよくなっていた。自分の体を
切り売りすることもなんとも思わなくなっていた。そう、幼い頃の
あの光景を見たそのときの私は、野獣につかまってしまったのだ。
「ひっく ひっく やめて」
「みられちゃったらしゃ〜ね〜おいこの女もやっちまおうぜ」
もう一人の男が私の体を押さえつける
「へっいい体してんじゃね〜か」
「どうにもこのネタは駄目みたいだねぇ」
さくらはノートパソコンを閉じた。
レジのお姉さんは、また2ちゃんを見ている。
「あら、ブラクラふんじゃった。イクラのテロの可能性が強いわね。」
間の抜けた声でコスプレ・レジ姉さんは毒づいた。
さくらは目のやり場に困りながらも、ちらちらとその姿を盗み見た。
「でも、まさか渋谷駅で発生した集団脱糞事件は違いますよね。」
「ふん!あの事件は陽動だと気づかないの?のんきなものね。
だからあなたはいつも 『イノブタさくら』とまちがわれるのよ!」
「!」
切れた。
まじ切れた。ぶち切れた。ネタ切れた。
久しぶりだった。こんな感覚は。
血沸き肉踊る。頭がしびれる。そのとき全身が金色の光に包まれた。
レジのお姉さんが驚いた様子でこちらをみている。
おびえているのか唇が震えている。何かつぶやいてる?
「・・ス、スーパー・・サ・イ・ヤ・」
息絶えた。
気が付けば屋上に逃げ、はや数刻。
十一月の寒気と沛然として降り続ける雨の中、2チャンネルに没頭した二人の体力は驚異的と言わざるおえない。
いや、もはやこれは2チャン中毒末期状態と言うべきか。
断定は避けるべきだが、彼女が息絶えた原因はそこにあったのかも知れない。
それにしても真に驚くべきはノートパソコンのバッテリーの持ちと防水性であった。
「さくら・・さくら・・」
どこからか私を呼ぶ声が聞こえてくる。
ここはどこ?
霧に包まれたような真っ白な世界を私の体が浮遊している。
スレッドは200にも行かないのについに天に召される時がきたのだろうか。
一般書籍板なら伸びると思っていたのに・・・。
私の唇に誰かの柔らかい唇が触れる。
そして息が繰り返し吹き込まれるのを感じる・・。
私の股間が(以下略)
そして私は目覚めガバと体を起こした。
「エッ!又夢落ち・・?!」
「なに言ってんの?もうお昼の時間よ」
コスプレレズ・・じゃなかった!コスプレレジ姉さんが私の顔をのぞいている。
メガネの奥でカラーコンタクトをした瞳が優しく微笑みかける。
私はキュティーハニーにメガネはどうかと思ったが、それを口にしてはいけないような気がして押し黙った。
それにしても打って変わってこの態度はなんなんだろう?
「悪いけどちょっとコンビニでお弁当買ってきてもらえない?」
聞くと地上のガスコン兵とカラーギャングと(中略)センチュリアンの戦いは渋谷を埋め尽くし、今はもう北は原宿、南は恵比寿のあたりまで広がっているとか。
お姉さんによると新宿あたりならまだコンビニが開いているのだそうだ。
一体どこが「ちょっと」なのだ。
私は言い返そうとしたが、それより先にお腹がグーと答えた。
渋谷から新宿へ。
再びまた渋谷へ。
そしてその間に私が見た眼下の光景は・・・
164 :
無名草子さん:03/11/23 10:48
闇だった。
もしも正常な人間がある日突然盲人となったとしても、
これほどまでの暗黒を味わうことはないであろう。
もしそういってよければ、
それは盲人がもう一度盲人になければならないほどの漆黒の闇であった。
もとい漆黒の闇市だった。
誰が何を言おうとそこには闇市があった。
盲人がごった返している。コンビニとは名ばかりの闇市。
ここで買い物ができるのは闇に潜む住人のみ。
さくらは自分のもつまばゆいオーラに気づかない。
盲人達がうめいている、
「まぶしい、まぶしい、だれだ闇に光を持ち込むものは・・。」
さくらは果敢に言い放つ、
「闇に巣くうものどもよ、ぼっくり弁当2つください。」
ざわざわ・・。ざわざわ・・・。
闇市はそれほど大きくはないようだ。目が慣れてきたせいか、
盲人の顔も判別できるようになってきた。
「ぼっくり弁当は売り切れたよ。」
他のものとは違う雰囲気をもつ盲人が近寄ってきた。
166 :
無名草子さん:03/11/24 01:07
「へぇ〜、それは大変だったわね〜」
さくらの話にコスレジ姉さんは驚いてみせた。
と、いってもぼっくり弁当をほおばりながらだから、どうも真剣味がない。
「ほんと、すごかったんですよ〜」
さくらは闇市での体験を生涯忘れることはないだろう。
「でもよかったわね〜」
「そうなんでしょうか」
「すごかったんでしょう〜」
「はい、もう何ともはぁ〜」
さくらは手にしたカップスープに落ちる雨を見つめる。
なんども蘇るあの光景・・・。
「それにしても貴重な体験ね〜」
「貴著な体験ですよ」
この二人、雨を避けるため室内に入るということが頭に浮かばないらしい。
さて読者諸氏をあまり引っ張りすぎるのはよろしくない。
さくらが闇市で出会った盲人とは・・・
皆様レス有難うございます。正直想像以上だったので驚いています。
それでは、本編どうぞ。
>>2で死んだ男の子であった。奇跡的に生きていたらしい。しかし、
あの衝撃で視力を失ったらしい。あまりにショッキングなできごとであった。
読者の皆様はお忘れかもしれないがさくらの寿命が12ヶ月と宣告されてから
今までにもう半年の月日が流れていたのだ。これまでやったことを後悔する
ことはしないが、これから半年もどうすればいのだろう。すると、さくらは
眩い光に包まれた。
(何?とっても温かい)
どこか遠い昔に味わったような気分であった。すると、目の前に…
168 :
無名草子さん:03/11/24 15:19
ざわ・・
ざわざわ・・
周囲の盲人の群れが左右に分かれて行く。
そしてその中から現れた光に包まれた盲人はホホホと笑い話し掛けてきた。
「さくら、久しぶりじゃのう。覚えておるか?わしは神様じゃよ」
相変わらず自分で自分のことを神様と言っている。
「神様、何でこんなところに?」
「ふむ、神様の行動に理由なぞないのじゃ。現れたくなったら現れ、消えたくなったら消える。ただそれだけじゃ」
さくらは神様の言葉の真意が掴めなかった。
ただ、今までの成り行きを思い返せば、何となく頷けるものもある。
「でも現れたからにはそれなりの理由があるんでしょ?」
「理由と言うか気分というか判らんが、現れたくなってたところなのじゃな〜」
さくらは怒りがこみ上げてきた。
何のための神様なんだ。
神様はさくらの怒りに気がついたようだ。
さくらを怒らすとますます話がややこしくなる。
からかうのはこの辺で止めておこうとしたのか、あわてて説明をはじめた。
「あのな、知り合いのエクスデウスマキナが故障してしてしまってな、代わりにここへ言ってくれとたのまれたんじゃよ」
「エクスデウスマキナ・・・。機械仕掛けの神ね」
さくらは問い返した。
別にインテリぶって衒学趣味を披瀝しているわけではない。
それはただ市井に生きる知的一般大衆たらんと日々読書に励んできた成果であった。
「応!その通りじゃよ。ギリシャ悲劇のあれじゃ」
確かにあれが現れれば、全てが終わる。
だが、壊れているんじゃどうしようもない。
「それで、エクスデウスマキナは神様にここに来て何をするように頼んだの?」
「いや、単にちょっと顔を出してくれれば良いと言っておったわ」
さくらは「見えた」
ネタ切れの苦し紛れにしても見苦しいことこの上ない。
「じゃ、わしはこの辺で・・」
神様は背を向けて去っていこうとした。
「ちょっと待った!」
「なんじゃな?」
さくらは赤面していた。
手にしたノートパソコンをパタリと閉めて言い訳をする。
「エクスデウスマキナじゃなくてデウスエクスマキナだったわ」
何故か不安になってGoogleで検索したらしい。
まことに困ったものである。
「あ、そうじゃったか。まあ覚えにくい名前じゃの」
神様は気にもしないで去って行く。
「まだ行っちゃだめ!」
「待っな行くなとうるさいの〜。一体なんなんじゃよ?」
さくらは肩をすくめて苦笑した。
やはり日本人には似合わないジェスチャーではある。
「お弁当がほしんだけど」
さくらはまたまた赤面した。
「ふぉれでほとこのふぉはどほなったふぉ?(それで男の子はどうなったの?)」
歯を磨きながらコスプレレジ姉さんが質問した。
食後は必ず歯を磨くことにしているのだという。
「神様と話をしているうちにどこかへ消えちゃいました」
さくらは遠くを見つめたまま悲しげに答えた。
やっと会えたのに・・。
お姉さんが顔を覗き込んでじっと見つめる。
「その子が好きだったのね」
「エッ?・・・・」
さくらはどう答えて良いか戸惑った。
私はあの子が好きだったんだろうか・・。
思えば短い出会いでしかなかった。
しかも会った時にあの少年はすでに死んでいて、一言も言葉を交わすこともなかった。
果たしてあれが恋と呼べるものなのか。
「うん、好きなの・・。今でもこの先もずっと好き・・」
さくらは自分の答えに自分で驚いていた。
たとえ一瞬の出会いであっても、あの時の心の高ぶりは恋以外のなにものでもなかった。
ま、同じようにハングル少女とコスプレ姉さんも好きだけど・・・。
173 :
無名草子さん:03/11/24 19:50
「ひとりあたり、レス1回につき5行くらいにしなさいよ」
そんな一文をみつけた。
なるほどそれもそうだな、とさくらは思った。
でもなぜ私はそう思ったのだろう?
さくらは自分の心の不思議さに微かな嫌悪感を覚えた。
この日、東証株価指数は市場最悪の下げ幅を記録。
円相場は乱高下し、東京為替市場は閉鎖された。
「あ〜!頭が混乱するわ!もう少し一貫性のあるレスをつけなさいよ!」
さくらは意味不明の事を言って嘆いている。
さくらはDJの生き方に無反応だった。何これ・・・。
私はこうはならないわよ。いつもいつも私の人生には邪魔が入るけど
今私はこうして生きている。必死に彼の姿を追いかけている。
「これは私の物語よ!私、さくらの華麗なる人生は誰にも止められやしない!」
レジのお姉さんが奇異の目で見てるのもなんのその、
さくらは自分の言葉に酔いしれていた。いつまでもここで安穏としていられない・・。
「コスプレ姉さん。私、もう行くね。彼は確かに一度は死んだのかもしれない。
でも、闇市で見かけた彼は、彼は、・・・似てるだけ?それとも・・・。」
「私もついていくわ。さくら。あなたの物語を見届けたいの。もう豚である
必要はないわ。私があなたを解放してあげる。」
レジのコスプレ姉さんは妖しげに微笑んだ。さくらはぞくっとした。
コスプレ姉さんの手がそっと肩に置かれた。
あっという間にチャイナドレスに着替えている。
なんで?
「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」
コスプレ姉さんはそう言って微笑んだ。
181 :
無名草子さん:03/11/25 22:12
コスプレ姉さんはお台場へコミケに行き、
さくらは病院へ寝に帰った。
病院へ帰つたさくらは新めて考へた。その晩の空はいつになく晴れわたつてゐた。
183 :
無名草子さん:03/11/25 23:00
寝台に身を横たえたさくらは、天井を見つめて一人ごちた。
「いくら何でもひどすぎる・・・」
気持ちを切り替えるのには時間がかかるかもしれない。
もう今夜は何も考えずに眠ろう・・・
さくらは深い眠りの中へ入っていった。
夢の中でさくらはコスプレ姉さんの言葉を思い出していた。
その言葉を耳にした途端、さくらの体は青白い光に包まれ・・
魔法が使えて変身も可能な成人型サイボーグだったさくらは、12歳の少女に戻っていた。
「私が身に付けた力はなくなっちゃうの?」
「どうなんだろう・・。」
コスプレお姉さんにもそれは判らないのだった。
そして夜が明けた
お昼をとっているとコスプレ姉さんが紀伊国屋書店の制服姿で現れた。
「今日はコスプレしないんですか?」
「この制服もコスプレみたいなものだからね〜。それに四次元ポケットに着替えを入れておけるし〜」
恐るべし紀伊国屋!。社員にどういう制服を支給してるんだろ。
「あなた用に友枝小の制服も用意してきたわよ〜」
「い、いや、それはちょっと・・・」
さくらはおねえさんがズラリと並べてくれた服を眺めて悩んでしまった。
「え〜と、どれにしようかな・・・」
あ、もう十行使っちまったよ、めんどくせえな。
そしてさくらが選んだ服は・・・
188 :
無名草子さん:03/11/26 18:57
「丹下段平」一式だった。
・・・ドラえもんの着ぐるみが目に入った。
着た。
「はい!どこでもどわあぁぁ・・・。」
さくらは赤面した。
「丹下段平」はコスプレレジ姉さんのお気に入りだった。
「今となっては現役当時程の力は無いが、戦いの中で磨いたカンは鈍っていない。
甘くみると得意のラッシュを見舞ってくるぞ!」
ドラえもんさくらは、一瞬の隙をつかれたことにますます赤面した。
「セーラー服キボーン・・」
どこからともなく読者の呟きが聞こえたりもする。
「これなんかはどうですか?」
さくらは兜の緒をキリリと締めて、くるりと回ってみせた。
赤糸威の大鎧に、黄金作りの太刀を佩き、重藤の弓を脇にはさみ、天晴れ見事な武者振りである。
「おおお、よか稚児たい!」
コスレジ姉さんは眼を輝かせ、薩摩弁で叫んだ。
やはりショタコンもやっていたか・・・。
二人がコスチューム選びに時間を消費している間も状況は悪化し続けた。
東京に続き、西ヨーロッパの為替市場が次々と閉鎖されてゆく。
東京の混乱は国際経済に深刻な影を落としつつあった。
政府は自衛隊の出動を断念。午後一時をもって内閣やっさん対策本部を立川の防災センターへと移動させた。
同時刻、皇室一家は那須の御用邸に避難。
ひろゆきは雲隠れ。
そして2ちゃんねるは・・
194 :
無名草子さん:03/11/27 10:48
噂と憶測とが飛び交っていた。
「もうだめぽ」
「むしろ、イ`!」
「逝ってよし!」
「ニュース速報キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!」
「1000ゲトー」
これまでにないスピードでそれぞれのスレは消化されていった。
195 :
無名草子さん:03/11/27 17:41
196 :
無名草子さん:03/11/27 18:58
すみせんがちゃんと小説書いてください。あんまり止めないようにしてください。
それでは本編どうぞ。(
>>194から
な〜んってなったら凄いよね。」
なんと>>193-
>>194はさくらの妄想であった。さくらはコーヒーを入れて
一息ついた。
「コスプレお姉さん砂糖何個入れます?」
「10個!!」
「あ…甘党ですね。」
今はあまりにも平凡なのでちょっと前のことがうそのようだ。
「んで、これから半年どうするの?」
「どうしよっか。う〜ん。ひたすら恋に生きてみよっかな〜。」
「そんなんでいいのかよ…。」
まぁそれでもいいとさくらは思っていた。ただ純粋に恋一筋に
過ごしてみるのも楽しいかもしれない。
「ガタッ」
コスプレお姉さんが倒れた。
「大丈夫ですか?あっ何だ寝ただけか〜。」
しかし、何かがおかしい。いつもはあんなにうるさい世界が
静まり返っている。外をおそるおそる見た。な…なんと!!
皆寝ていたのだ。さくらの頭がついていかなかった。
198 :
らずべりぃ:03/11/29 21:35
またまた登場神様!!
「ほぉっほぉっほぉっ。さくらよ。またおぬしに使命ができたぞよ。」
「使命?」
「その使命とはのぉ・・・・
神様はそのとき遠い目をした。心なしか目が潤んでいる。
「心優しい人間が犠牲になっておる。人のために頑張ろうとしている人が、
人の期待を背負った人が、その志半ばで倒れている。」
沈黙が流れる。外の喧騒が聞こえなくなっている。人々はまだ眠りの世界だ。
時計はその音を、あたかも時を支配しているかのように、響かせている。
さくらは、一瞬耳を貫く悲鳴を聞いた。何?神様が震えた。
そして、意を決したように、さくらの目をギンと睨んだ。
「イラクへ飛んでくれ。」
さくらは恐怖のあまり膝の力が抜けた。何故わたしが?
わたしが行っても何の役にも立たないわ。神様は続ける。
「今、日本だけではなく世界中の人々を眠りにつかせた。
イラクに行き、彼を探してくるのだ」
「え?」
「お前の探している少年じゃよ。彼は世界の紛争を消滅させるキーとなる人間だ。」
「とりあえずageてからじゃないと・・・。」さくらは躊躇する。
神様はため息混じりにつぶやく。「誰もみとらんよ・・・・。」
「誰もみていない・・・」
さくらはドッと脱力感に襲われ失禁しそうになった。
いけない!ここで漏らしたら毎度のパターンに逆戻りしてしまう・・・。
気力を奮い立たせるのよさくら!
だが、毎度のことながら事態の展開に頭がついていかない。
「でもなんで、あの子がイラクにいるんですか?」
神様は潤んだ目でさくらをジッと見詰める。
「行けば判る」
「と思う」
神様は、さくらの頭じゃ分からないかもしれないと危惧して付け加えた。
さくらは神様の要求に応えるべきか否か即答できずにいた。
そのときコスプレ姉さん満面苦渋の表情でが起き上がった。
「イラク派遣。基本計画がまとまったわ。もう後には引けない。
他の人ができないことでも、あなたならできる。」
「命の保障は?」さくらはすがる思いで神様に聞く。
「神のみぞ知る。」神様は冷たく言い放った。
「落ちる所まで落ちろ、ということかな。」
力無く、さくらは自嘲気味につぶやく。
自分の人生が、自分の力でどうにもならない。
このまま落ち続け、世界から消滅する自分。
「それでもいいかな。もう疲れちゃったし。彼も捕まってしまったみたいだし。
sageてこそきれいに消えていけるもん。あと少し・・・。」
そしてさくらは旅立った。
一面、見渡す限りの荒野。雨が降っている。
孤独。
誰もいない。
さがる、さがる、さがる。そしてさがる。
「神様私はここまで来ました・・・・。」
「私は年越しできるのかしら。クリスマスも誰もいない砂漠で一人。
もう、だめ・・・。」
さくらはほくそえんだ。
「ふふっ。あけましておめでとう、私。ここは私だけの世界。
いつか、浮上して見せる。そのときのみんなの驚く間抜け面が
楽しみだわ。」
だがそれはさくらの思いこみでしかなかった。
「あけましておめでとう!」
突然背後から声をかけられ、さくらは飛び上がった。
「あ、あなた!なんでここに?!」
ティグリットの市街に冷たい風が吹きすぎて行く。
さくらの前に現れたのは
捕まったはずの彼・・・・・。
そう、元この国の元首である、S・Fセインである。
「私を倒しにきたのだろう?、え?おあいにくさま。
今年もよろしくおねがいします。謹賀新年だよ!
あは、あはははははははははははははははははは。」
「眠いのぉ」
「あは、あはははははははははははははははははは。」
「うえええん。もう一人ぼっちだと思ってたよぅ。」
さくらは211に抱きついた。
「あは、あはははははははんんんんんんんん。」
213 :
無名草子さん:04/01/16 21:15
211は勃起した。
214 :
無名草子さん:04/01/16 23:12
>211は『さくらヤメろよ、オレのポッキーが勃起しちゃったじゃないか』と、言った。
するとサクラは『いくらあなたのチンコが先細りだからってそんな自虐的なギャグを言わなくてもいいよ』と言った。
>211はサクラのうえに馬乗りになって、サクラの顔面をボコボコに殴った。
サクラが謝っても>211は手を緩めない、>211は今までこんなに怒り狂ったことはなかった。
しかし怒りとともに、陰鬱な快感も感じていた。サクラの顔が2倍近く腫れ上がったところで>211は射精した。
215 :
無名草子さん:04/01/16 23:54
S・Fセインは様子をうかがっている。
「あは、あはははははははははははははははははは」
216 :
無名草子さん:04/01/17 00:26
S・Fセインは虚しくなって笑うのをやめた。
そして家来にサクラと>211を始末するよういいつけた。
家来は腰のピストルを抜き、パンパンと2発うち>211とサクラはあっけなく死んだ。
S・Fセインは考えた、『こんなに虚しいのは僕が本当の愛を知らないからじゃないか?』
『そうだ!、旅に出よう!』
S・Fセインは家来にも息子&娘にもついてくるなと言い残し、
東の果てにある黄金の国ジパングに旅立った。
成田空港に降り立ち、初めてのジャポンを満喫するS・Fセイン。
その日は東京を一巡りし、最後に新宿歌舞伎町にやってきた。
南米系の外国人に「シャッチョサン、イチジカン1マンエン、ポッキリヨ、イチマンエン!」と言われるS・Fセイン。
今日一日でなんとなく日本語を覚えた天才S・Fセイン。
なんのことか分からぬが、一万円払ってみようと思った、そして。
217 :
無名草子さん:04/01/17 00:57
「この花はそこに飾ろうか。」
彼はそういって引越しの時にしまったダンボールの中から
細長く、青い螺旋が入ったガラスの花瓶を取り出した。
そこに束ねられたハルジオンを挿して、窓からみえるゆった
りと流れ行く雲を背に置いてみた。
少しだけ、その華奢な茎が互いに寄り添った。
「まんこがくさい、まんこがちんちん。」ばかよねわたし。
ちんちんちんちんちんちん。
218 :
無名草子さん:04/01/17 01:56
そして時は動き始めた。
誰かがさくらの亡骸を抱き起こした。
さくらの顔を汚す血と泥が、濡れたタオルで清められて行く。
そしてその女が呟いた。
「可愛そうに誰がこんなことを・・・」
日本語だった。
「私がクリスマスの頃から下げ続け、いつかこの私があげようと思っていたのに。
さくら!何たるざまだ・・・。
私の世界が!私の世界が!私の世界が!だれだこの俺の世界を邪魔する奴は!」
女は男でもあった。その言葉は日本語だったが、声に出された瞬間、日本語では無くなっていた。
「ちくしょう!sage,sage,sage,sage,sage,sage,sage,sage,sage,hage!」
さくらの目が開いた。
さくらの目にまず映ったのはイラクの紺碧の空であった。
くっきりとした輪郭の雲がゆっくりと流れて行く。
視界を覆うように懐かしい顔が覗き込んで来た。
「アンニョンハセヨ〜、サクラ」
彼女だった。
覚えている方はおられるであろうか。
彼女こそは遙か昔、今を去ること数ヶ月前に渋谷の戦いで
命を落としたハングル少女であった。
「なぜ、あなたが?」
「話しは後で・・・。今はゆっくり休んで」
さくらは少女の名を聞きそびれてしまっていたことを思い出した。
「あなたの名前は?」
ハングル少女は苦笑して答える。
「私?私は金井美恵子」
さくらは首を振った。
「それは通名でしょ。本当の名前は?」
「え・・・、通名って何?・・・」
戸惑うハングル少女。
さくらは心の中で呟いた。
「やっぱりあれとあれは伏線だったのね・・・」
ハングル少女はさくらの心の動きを読み取ったらしい。
今までの優しげな微笑みに代わり冷たい微笑が広がって行く。
「気がついていたのね・・・。一体いつから?」
「ねぎしおラーメンが食べたいわ]
224 :
無名草子さん:04/02/26 09:35
さくらはつぶやいた。ハングル少女は問い直した。さくらはもう一度言った。少女は数秒間黙ってさくらの顔を見つめていた。が、「行きましょう。」と少女は言った。さくらの胸は高鳴った。
225 :
無名草子さん:04/02/26 21:55
その時、ティグリットの空を数万隻の艦艇が埋め尽くした。
猛将の名高いビッテンフェルト提督率いる「黒色槍騎兵団」艦隊
である。
ビッテン「シュワルツ・ランツェンレイター突撃だ!」
その掛け声とともに数万本のきらめくビームの槍がさくらとハングル娘を襲った。
さくら「おのれビッテンフェルトの猪め、今日こそバルハラに送ってくれる!」
さくらはハングル娘を連れて単座式戦闘艇スパルタ二アソに乗り込んだ。
226 :
無名草子さん:04/02/26 22:02
元々1人乗り用の戦闘艇だが、この際仕方がない。
まずさくらがシートに座り、その膝にハングルが座るようにして
乗り込んだ。
狭い操縦席の中で、二人の体は密着する。若々しい女体の感触に
さくらの性本能は刺激され、たちまち股間が熱く、濡れてきた
さくら「ふ・・・」
さくらは自分の本能に自嘲気味に笑った。
ハングル、顔だけさくらに向け、目だけを股間にやる。
ハングル「ふ・・・」
ハングルの表情は目から顔全体に伝わるように見下しの顔になる。
228 :
無名草子さん:04/02/28 22:20
「伊達と酔狂で革命やってんだよ!」
ハングルは自嘲気味に笑い出すと、さくらの手を握った。
「ユリアンならイゼルローンを捨ててでもヤンを救いに行ったわ。」
どきっとした。
そして思わず失禁した。
以前のように脱糞に至らなかったのは人間的成長の証しである。
しかしさくらが驚くのは無理もない。
聞いたこともない名が立て続けにハングル娘の口から飛び出して来たのだから。
暫くの間、このハングル娘、否!偽ハングル娘に成り行きを任せるしかないと、さくら
は覚悟した。
「ランナウェイ、ランナウェイ、ヘイ、さくら」
話せもしない英語をオーバーアクションで表現している。
「あなた、ハングラーのリストって知ってるでしょ?
ユダヤ人の逃亡を助けたあの有名な・・・。」
ハングル娘があのハングラーだというのか。さくらは思わず失笑した。
「知らないわ。そんなもの。」
「そう。私も何のことやらさっぱりよ。」
『怒!』
拝啓 コスプレ姉さん
ごぶさたしています。
コスプレ姉さんはお元気でしょうか?
さくらは落ち込んだりもしたけれど今はとっても脳天気です。
こちらでは自衛隊が来たり、テロが起きたりで大変です。
そうそう、渋谷で死んだと思っていたチマチョゴリの女の子と再会しました。
なぜ、生き返って私の前に現れたか謎です。
出会った時から不審なところがあったので、ただの女の子とは思っていま
せんでしたが、再会したあとはさらにさらに怪しさ百倍です。
あ、なんで不審に思ったかは又いつかゆっくり。
男の子は未だに見つかりません。
なにしろあの神様の言葉だからどこまで信じて良いのやら。
新たな敵さん?も現れたので、も少しここにとどまるつもりです。
またお手紙書きます。
ではでは(^^)/
そして私は質屋へ行きました。
質草になるものといったら、母の形見のネックレスだけ。
つらいけど、お金が必要なのです。
必ず出すからと誓いました。
手に入れたお金でタクシーを雇います。
目指すはファルージャです。
なんとしても私は・・・
本場のマクルゥバを食べたいの〜。
(T)
よく晴れた春のある日の朝であった。その日は、前日の彼氏とのセックスがマヤの予想以上にエキサイティングになったあくる日の日の朝であった。
「さー、コーヒーでも飲みに行こうか。」
(U)
はい、先ほども申し上げました通り、当日の朝、私は愛人のマヤを伴い日頃から行きつけの
店である喫茶伽藍堂へ赴きました。
店に着いたのは午前十時を少し回った頃です。
いつもの事ですが、この日も私たち以外に店内には客の姿はありませんでした。
(V)
その人が店に入って来たことに、わたしは気がつかなかった。
ゆうべの名残りがけだるさとなり、コーヒーもそれを覚ますことがなかったから。
「マヤ・・・」
彼は見てごらんと目配せし、少し離れた席についている客をみるように促した。
わたしたちから少し離れた席にその人は座っていた。
長い髪を無造作にうしろに束ね、度の強そうなメガネをかけた、私より少し年上の
女の人だった。
手にした封書を食い入るように読みつづけている。
決して美人とは言えないが、その表情に強い意志の力(少しあやまれば狂気ささえ・・)
を感じる。
事務員のような制服、仕事を抜け出して来たのだろうか?
そして彼が無言で促した理由を了解した。
その人は手紙を読みながら泣いていたのだった。
(W)
だが見も知らぬ女性が泣いていたからと言って、特にどうすることもないだろう。
こういう時はせめて気がつかないふりをするのが最低限の嗜みである。。
私は冷たくなったコーヒーを飲み干し、彼に店を出ようと促した。
「え、何で?」
彼には理解できないらしい。
そろそろ別れる時が来たのかもしれない。
さて、その頃さくらはファルージャの安ホテルで冷やしコーヒーにたっぷりとコンデンスミルク
を注ごうとしていた。
そんなさくらをロビーの隅から見つめている男たちがいた。
サマーワ聖戦士旅団のメンバーである。
「あの小娘を人質にして日本を脅迫するよろし」リーダーらしい男が言った。
so
「ん、空耳?・・・」
絶対音感を持つさくらは「ソ」の音がどこから聞こえて来たのかと周囲を見回した。
と、柱の陰にスッと隠れる男が見えた。
「・・・・来たようね」
244 :
無名草子さん:04/11/09 14:40:58
男はただの通行人だった しかしさくらにとっては違っていた
「ふう… また私の崇拝者が1人」
さくらは妄想癖が有る上にとにかく気持ち悪かった
245 :
無名草子さん:04/11/09 15:01:33
(;´Д`)ハァハァ」
246 :
無名草子さん:04/11/11 13:44:41
「崇拝者だと笑わせるな」男はかけていた
馳☆周モデルのサングラスをはずした
「!!! やっやッさん」馬鹿な 大量のやっさんは
集団的意思のままに川に次々飛び込んだはず
私は悪い夢の中にいる 出口は 見えない
だが、一つだけ言えることがある。
「たいまつは引き継がれた」のだ、と。
248 :
無名草子さん:04/11/12 14:25:24
そう、現実は執拗で休む暇も与えてくれない。
さくらは気力を振り絞りたいまつでやっさんになぐりかかった。
サマーワ聖騎士旅団はなりゆきを見守っている。
「もし、あの娘がやっさんを倒すことが出きれば」
さくらの渾身の一撃はいともたやすく跳ね返された。
「我々の一員として迎える用意がある」
「落ちる所まで落ちろ、ということかな。」
力無く、さくらは自嘲気味につぶやく。
自分の人生が、自分の力でどうにもならない。
このまま落ち続け、世界から消滅する自分。
「それでもいいかな。もう疲れちゃったし。彼も捕まってしまったみたいだし。
sageてこそきれいに消えていけるもん。あと少し・・・。」
250 :
無名草子さん:05/01/06 02:02:32
(;´Д`)ハァハァ
意識が遠のきそうになる。
「さくらちゃ〜ん!」
体力の限界が迫っている。
「探したわよ!」
ドッと崩れ落ちるさくら。
「コ・・ス・プレ・・・ねえ・・・・・」
どれぐらいの時間が過ぎたのだろう。
意識を取り戻したさくらは、妙な違和感を感じていた。
「こ、これは・・・?」
さくらは、自分が妙な男たちに囲まれ、写真を撮られていることに気付いた。
しかも、自分の服装に異変が!
「こ、これは!? カードキャ○チャー!?」
(な、なんてベタなのかしら・・・)
動揺するさくらに、容赦の無い男たちの声が掛かる。
「さくらちゃ〜ん、今度はこれ着てよう」
もはや旬が過ぎたBABY,THE STARS SHINE BRIGHTのお洋服なのでした。
遠距離恋愛に関しての小説ってか書いたんだけどここに載せて良いのかな?
結構長いしまだ途中なんだけど
「フフ、どうなっても知らないよ。フフフフフ・・・」
さくらは妖しく微笑みました。
男が用意していたものは
ベイビー定番のピンタックブラウス、
ピンクのシュガーブーケカチューシャ、
同シリーズのJSK、白いフリル付きソックス
靴はピンクのフリルバレリーナシューズでした。
これらを身に纏ったさくらは
鏡に映った自分を見て惚れ惚れしました。
聞いたこともないような斬新な企画だな
259 :
無名草子さん:2005/06/10(金) 22:18:52
全員死亡が確認された
おわり
そして今、復活を報せる復活のトランペットが高らかに鳴り響く!
…気が付くと私は日本にいた…いや、よく見ると日本ではない。
耳をすますと「ヨウルチャンハオイムユズケティロフ?」などという沖縄語以上に理解不明な言葉が話され、
街を歩いていると砂糖に野菜を付けたものや、ラーメンのようなものが売られる。
見取られキョロキョロしながら歩いていると、石につまづいて転んでしまった、
ふと優しそうな男の人の声がする「デージオップカー?」
私はそれは他人を心配する言葉だと気付き、頭を上げるといかにも二枚目な男が立っていた。
「…ダージョッブ」
私は返事を返すつもりで下手糞な言葉で話すと「ゲーガグズンハ…」と言うとこの国の通貨らしきものと
と本をくれ、家に案内してくれた。
彼の家は小さかったが、中はとても綺麗だった。
262 :
無名草子さん:2005/07/13(水) 17:13:03
阿下
263 :
無名草子さん:2005/07/26(火) 18:55:01
「綺麗な家ですね」
私は言ったけど、彼に通じるわけがない。
でも、気持ちは伝わったみたいだ。
彼は何も言わず、黙って温かいミルクをくれた。
264 :
無名草子さん:2005/07/31(日) 14:47:22
に「日…(読めない)・梵壱」と書いてあった。
私が眺めていると彼がその文字を呼んでくれた。
苗字は教えてくれなかったが、どうやら彼の名前はパンイズというらしい。
265 :
無名草子さん:2005/09/06(火) 00:44:47
パンイズはゆっくりとイスに座り、私の目をじっと見つめながらこう言った。
「ラッメンジモチャビッカー?」
…どういう意味だろう。
少し考えてしまったが、言葉の響きがなんとなくラーメンと似ていたので、私は食べ物をもらえるんだと思い、大きくうなずいた。
するとパンイズはゆっくりと立ち上がり、家の外へ出て行ってしまった。
「あれ、なんで外に行っちゃったんだろ…。」
さっき街で見かけたラーメンのようなものを買いに行ったのだろうか。
家中を勝手に散策するわけにもいかないので、私はミルクをすすりながらおとなしく待つことにした。
しかしパンイズはなかなか帰ってこない。ここから街へはそれほど遠くないのに…。
ふとテーブルの下を見てみると、そこだけ床板の色が違う事に気づいた。
この下に何かあるんだろうか。
じっと待っている事に飽きてしまった私は好奇心に勝てず、床下をのぞいてみた。
266 :
無名草子さん:2005/09/06(火) 01:07:10
床板を剥がすとハチミツを思わせる生温かく甘ったるい匂いが立ち上った。
20センチ程開いた隙間から覗いてみると、中は収納スペースになっているようだ。
壁や床に木板がしきつめられていて、腐って変色してしまっている。
暗くてよく確認できないが、隅に救急箱ぐらいの大きさの木箱が
4、5個収められているようだ。
私が木箱に手を伸ばしかける……が、玄関の方から複数の足音が聞こえ、手をとめた。
267 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 15:01:11
ふぅ〜とため息をつく
268 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 23:08:40
シャブ中であるさくらの幻覚でした。
269 :
無名草子さん:2005/10/21(金) 23:41:55
そうだ、医師に宣告されてからもうすぐ2年が経とうとしている。
私にはもう時間がないよ。
なにかをやりとげたような、何もしてないような気がする。
とにかくもう一度あの医師に会い診察してもらおう。
そのとき突然手足が痺れて倒れこんだ。
気がつくと、床に倒れている自分と同じ顔をした人間を
宙に浮きながら他人事のように眺めていた。
これが幽体離脱というものだろうか。
271 :
名古屋駅:2005/11/05(土) 19:18:44
もう言いの――――――――
思い残すことは、なにもない
そう思ったのは瞬間、背筋がぴくっとなる感覚と共にふと目が覚める様な感覚。「これは夢だったの??」自分でも分からない。でもこれだけは覚えている。
その時、日本刀をかざした包帯男が、
「トンカラトンと言え」
と怒鳴った。
「と、トンカラトン・・」
試しに呟いてみた。
275 :
無名草子さん:2006/01/19(木) 19:05:07
突然、包帯男を押しのけて伴天連風の外套を
羽織った女が、
「ごめんやすなあ、このお方ちーっと
酔ってはるんやっしゃ、
まあ奥にお入り、えらいすんまへん」
と言った。
276 :
無名草子さん:2006/02/02(木) 23:58:26
女をみて男は衝撃を受けた。
「お前、、ゆきじゃないか?」
「あ、、あなたは」
顔色をかえる女。
二人の再開によって二人の運命が少しずつ動いてゆく。
277 :
無名草子さん:2006/02/05(日) 16:45:49
祐司はため息をつきながらノートを閉じた
「なんてデタラメな話なんだ・・ ガッカリってやつだな この感情は」
祐司は明るくなりはじめた空にその微かに希望の伺える目を向けた
消え失せてしまった昨日、代わり映えしないであろう今日を思いながらあの人の想いを閉じ込めたノートに使い捨ての100円ライターで火をつけた。
278 :
無名草子さん:2006/02/06(月) 05:24:44
ノートはまるで、果実が腐っていく様を何倍速かで見るように、黒ずんでいった。ふと空を見上げると、オリオン座がくっきりとその輪郭を現していた。視線を下げる頃には、魂のような微かな煙が上がっているだけで、思い出は、灰に姿を変えていた。
279 :
繭(中2):2006/03/13(月) 21:50:16
私にはずっとまえから好きな男のコがいた。その人には彼女がいた。でもあきらめられなかったから
好きアピールをいつもしていた。そんな日が続き、彼が彼女と別れたということがわかった。私はす
ごく嬉しくて、元カノと別れて2ヶ月後、メールで告白した。結果は・・・「付き合ってもいいけど俺は
100パーセントおまえの事好きじゃないから・・・・。それでもおまえはいいならいいよ。」そんな
返事だった・・。だからそのときは付き合わなかった。それでも仲が良かった私達は、いつも一緒に
はしゃいだり・・遊んだり、馬鹿やったりしてた。そんな日が続くうちに彼が私の事を好きだという事
を聞き、「付き合ってくれるの・・・?」「うん。いいよ!!」私はすごく嬉しくてその日は眠れなかった。
私達はそれから一緒にお祭りに行った。いざ二人きりになると頭が真っ白でぜんぜん話せなかった・・・。
いつもはあんなに話せてたのに・・・。すごく気まづくて、ャで・・。何も話せないままお祭りは終わった。
それからも、ぜんぜん会話ができないまま・・・、5ヶ月間付き合った。嬉しい事があったり、ムカツク事が
あったり、悲しい事があったり・・・。それで、彼は私から離れていった・・。今、彼には彼女がいます。
でも、私はいまでもその彼が好きです。彼はすごく優しくて・・・そんな彼をいまでも私は思いつづけている。
今は、前のようにもどって仲良くやっています・・・。
280 :
無名草子さん:2006/04/09(日) 05:48:44
そしてアークとハーべスの脳は飛び散った。
で、死んだ は〜〜〜い 糸冬
たけしは屁が止まらないのに困っていた。
283 :
無名草子さん:2006/05/15(月) 22:11:26
きよしが嗅いでる
284 :
無名草子さん:2006/07/15(土) 18:39:05
きよしが言った。「嗅いでいても、何も始まらない。病院へ行こう」
285 :
無名草子さん:2006/07/15(土) 18:53:11
たけしは、屁が止まらないまま、きよしに勧められるまま病院に行った。
匂いと音が、すごかったせいで、大勢の患者がたけしの方をいっせいにジロリと見た。たけしは、ただ赤くなって、俯いているしかなかった。その時、たけしのところに歳の頃、二十二、三の看護師がやってきた。
「大丈夫ですか?」
その看護師は、たけしをそっと【相談室】と書かれた部屋に通してくれた。
「あ、ありがとうございます」
たけしは、小さな声で、それだけ言うのがやっとだった。
「いえ、いいんですよ」
その看護師の、はなみずきのような薄紅色の笑顔に、たけしの頬は紅く染まった。
人目から、逃れられた開放感からかたけしは大きく深呼吸をした。
その時窓たけしの頭を銃弾が直撃した。一瞬だった。たけしは子供が操る操り人形のように
ぎこちない動きをしながら床に倒れこんだ。即死だった。
床に倒れこむ瞬間、走馬灯のように、これまでの思い出が脳裏に
あふれ出す。
・・・これは、この奇病が初めて発病したときのことだ
288 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 14:31:27
あの時、俺はひろみの白い胸に顔をうずめていた。二十代で幼い体型をしているのに、かなり男性経験があるようだ。白い丘の上の片方のチェリーを舌でいじり、もう一個のチェリーを手でいじり続けた。ひろみは俺の首にしがみついてきた。
289 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 14:49:32
その時、ドアをノックする音がした。
ゆうこだ。
電話をすれば、すぐに来てくれる気のいい京女だ。
昨夜、俺はゆうこの白い丘陵のはざまのしげみに顔をうずめていた。
ひろみは人妻だ、
「まずい」
俺はあせった。
ひろみは、繁みに雨露を滴らせて、ゆうこの声に気付いていない。
290 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 15:00:18
医師という仕事がら、これまで女に不自由したことはなかった。
ひろみもゆうこも俺が好きなんじゃない。医師である俺、もっといえば、医者ならだれでもいい、医師という職業が好きなのだ。
ひろみは、いつも俺に亭主の収入のなさをぐちた。
しかたなく、俺は小遣いをめぐんでやった。デートの最中のおねだりはしょっちゅうだった。
代わりに俺はひろみの体を貪った。
291 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 15:42:18
俺は大人のつきあいのつもりだったのに、相手が結婚を望んでいたこともあった。
何度【病院・医者】板で、写真入りでさらされたことか。
しんちゃんは、俺の戦友だ。
292 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 15:53:20
若いころ、親友のかずのりとナンパを競いあったくせがぬけなかった。当直の夜、電話でナースとの寝物語りを競いあった。
患者がやってこない屋上、職員用駐車場。人気のない深夜の外来待ち合い、俺の当直室。俺たちは、それぞれ、腹を割ってすべてを話し、テクニックをみがいた。
293 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 15:57:39
記憶が薄れていく・・・。
きよしが、俺を呼ぶ声がする。
屁がとまらなくなったのは、そうだ、ひろみとそうなったあと、ゆうこともそうなった日から、数えて二週間後だった。
294 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 15:59:22
ドアをノックする音がした。
「きよしさん、たけしさんの体を解剖させていただくことになります」
295 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 16:05:47
解剖の結果が出た。
その神経質そうな医師はきよしに告げた。
「最近発見されたpgnsウィルスによる【放屁停止不能症候群】という性病に感染しておられたようです。非常に感染力が強く危険です。
たけしさんの女性関係はわかりますか?」
296 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 16:14:42
「さあ、とっかえひっかえでしたから」
きよしは答えた。
だが、不安になって、ひろみとゆうこの家を訪ねた。
ひろみもゆうこも屁がとまらなくなって、困っていた。
[大変だ!〕きよしは、そう思った。
先ほどの医師の説明だと、この病気の末期は一反木綿のようになり、バケツに飛び込み、トイレのきんかくしや台所の三角コーナーをきゅっきゅっしながら、絶命するということだ。
297 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 16:31:37
かずのりのもとも訪ねてみた。
変わった様子はなかった。
きよしが病気の話をすると、かずのりは「ゴムをつけてますから」とにっこり笑って言った。
298 :
無名草子さん:2006/07/18(火) 22:35:18
「たけしー!なぜ、ゴムをしなかったんだー!」
きよしは、叫んだ!
その時、電話のベルがなった。
「今日はだめなんだ。待機でね」
女からの誘いのようだった。
きよしは、かずのりの家を後にした。
『たった、ゴム一つで』
やりきれなかった。
(どうして・・・どうして、こんな目に・・・)
きよしは絶望の淵をさ迷っていた。
先ほどから再三、呼びかけているものの、たけしは眠っているらしく気配を
まるで感じない。
(なんで俺がこんな目に・・・俺だけがこんな目に・・・)
「・・・たけし!!」
ふと、たけしの声が聞こえたような気がした。
後から考えると幻聴だったのかもしれない。だが、きよしにはその声がたけし
のものと思うほかなかった。
(・・・広めろって? ウィルスを・・・か?)
呆然と突っ立っていたきよしは、首を軽く振った後、ゆったりと歩き出した。
・・・こうしてきよしの男女見境の無いナンパが始まったのである。
300 :
無名草子さん:2006/08/20(日) 23:37:55
きよしの耳にたけしの声が響いた。
「きよし!悪いのは、ゴムをつけない男の方だ。男だ!男から攻めるんだ!」
きよしは言った
「男は辛いな」
「だったら、ニューハーフにしろ」たけしの声がささやいた。
きよしはニューハーフなバーにいた。
「しずかちゃん、お願いします!」
やってきたしずかちゃんは体重90キロで筋肉質な体をしていた。
聞いたところ、柔道をしていたということだ。
ひげが濃いらしく、ところどころ、そり残しが目だった。
【盗作3バカ】のスレに
田口ランディ本人後輪中?! 盗作犯人同士がバトル?!
302 :
無名草子さん:2006/09/25(月) 00:01:35
きよしは、ニューハーフの店【ちろりん】に向かった。
ちろりんはニューハーフがメイド姿でサービスをするので有名な店だった。
きよしが店に入ると眼鏡っ子のアイドル系のニューハーフが
「いらっしゃいませ、ごしゅじんさま(はあと)」
と、ブルマ姿の自分のフィギァを渡して迎えいれてくれた。
「ダメだ、こんないいこにはうつせないよ!」
きよしは思った。
303 :
無名草子さん:2006/09/25(月) 04:23:04
8月になった。そろそろあれから、11ヶ月になる。この11ヶ月間、心から 楽しいと思うことは一度もなかった。時々ある笑顔も、全部作り物だ。
正直、寝てるときが一番幸せな気がする。なぜかといつと、びくびくしながら、 街をさまよわなくてもいいからだ。朝起きたとき、また一日が始まるのかと 思ったらうんざりする。
水曜日、あの日があの場所との最後との最後の別れだったのか・・・ 人生には、予期せぬ突然の別れがあるというが、あまりにも突然すぎだ。
何度通ったか分からないが、あそこにはいろいろな思い出がある。 それも、すべてつらい思い出に変わってしまった。
ばかばかしいよ。7ヶ月間、必死に頑張ってきたのに、とうとうその成果を 試すことはできなかった。周りは、(そんなことたいしたことない!関係ない だろう。)という。お前らには、輪からねえよ。自分がどれだけ頑張ってきたのかを。
誰も話を聞いてくれない。お前らは、勉強以外で、評価するものはないのかよ。 もう、叶わないことだとわかっているけど、もう一度あの頃に戻りたい。 そう目標に向かっていたあの暑い日々に。もう嫌なんだ。夢も希望もない日々は。
あるのは、もう終わったという実感だけ。今日もびくびくしながら、生きるのか。 どんな、飯を食べても、テレビをみても、すべて幻に感じる。そう、私の心は、空っぽなんだ。
まだ、そんな日々が続いていくなんて、うんざりするよ。早く、終了させて下さい。 もう、人生は、終わったんだ。 今まで、楽しかったよ 、最近、時々車の前に身を投げ出しそうになるよ 人生には、生きがいが必要だね。 最近、わかったよ。
人生は、一度きりだ。チャンスを生かすも殺すも、自分しだい。 最近、幼い頃の夢をよく見る。綺麗だったあの頃の。・・ 目が輝いていたよ。懐かしい!そして、悔しい! そして、いろいろない人に出会う。 懐かしい顔ぶれだ
ねえ、一年前の君は、今の私を見たら、何ていうのかな?どうしたの?とかいうのだろうか
>>301 そのスレ凄い。盗作で賞金500万円泥棒だと!佐藤亜紀って奴
盗作本「バルタザールの遍歴」
ここ
↓
【盗作3バカ】田口ランディ/ 佐藤亜紀 /篠原
本人後輪中! 盗作同士が激バトル?!
305 :
無名草子さん:2006/11/05(日) 21:56:16
ジムリーダーのタケシがしょうぶをしかけてきた
ねぎしおラーメンが食べたいわ
307 :
無名草子さん:2006/12/03(日) 00:54:21
みそっみそっみーそ♪
みそやね(゚∪゚)
((((;゚Д゚))))
309 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 00:34:58
綺麗な五月晴れの日だった。たけしはふっと散歩がしたかったので看護婦さんに
許可をとり、とぼとぼと歩いていた。ふと見るとサッカーボールがあった。つま先で玩ぶと思わぬ方向に転がっていってしまった。
ボールは豚によく似た女の子の元へと転がった。「すみませ〜ん。ボールとってください。」
と、声を掛けた瞬間、たけしの頭を銃弾が直撃した。一瞬だった。たけしは子供が操る操り人形のように
ぎこちない動きをしながら床に倒れこんだ。即死だった。
310 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 00:40:34
豚によく似た少女、さくらはショックを受け暫く立ち尽くした。
しかし次の瞬間、彼を生き返らせなければいけないと強く思った。
運命を感じたからだ。
その場でさくらは狂ったように踊りだした。
「アァーーー!ギャーーー!キィーーー!」
奇声を発しながら踊り狂うさくらに、
驚いて逃げようとした少年は車にはねられ、
犬の散歩をしていた老人は心臓発作をおこし、
土手で釣りをしていたおじさんは川に転落し流されていった。
そんなことは気にならないとばかりに激しく踊り続けるさくら。
足早に通り過ぎてゆく通行人。
なおも踊り続けるさくら。
駆けつける警察。
そして、その時、 奇 跡 が お こ っ た の だ 。
312 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 11:35:10
さくらの乳房がみるみる成長しはじめたのだ。それはぐんぐんぐん成長し横に細長くそりたっていった。「きゃー、何コレッ!」さくらが絶叫した時また奇跡がおきた。
313 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 13:47:01
きよしはたけしを見舞いに来ていた。
病室に彼がいないので、病室の前を通りかかった看護婦に尋ねてみた。
たけしは庭へ散歩へ出たということだった。
エレベーターを使わず階段を駆け下り庭へ出てみると、
若い女性の奇声が聞こえてきた。
「アァーーー!ギャーーー!キィーーー!」
きよしが駆け寄ると、豚そっくりの少女が踊り狂っていた。
その傍にはたけしが、頭から血を流し倒れている。
きよしはたけしを抱き上げ叫んだ。
「助けてくーださーーーーいいい!!!」
豚少女の乳房が横にそり立っているように見えたがそれは羽だった。
羽が生えた豚は空高く飛び立ち、仕舞いには見えなくなった。
314 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 22:04:34
「響、響・・・!!!」さくらは飛びながら心は錯乱状態だった。
さっきの男性は一体誰だったのか?
響・・・さくらがまだ12歳の時だった。
入院中のさくらは自分の余命があと2年であることを知った。
絶望の淵に立たされながら自分と同じ名前である
美しくも儚げな花を咲かす桜の木に思いを馳せていると
一人の少年が視界に入って来た。
それは12歳の私の初恋であった。
先ほど出会った男性はその少年の面影があった。
年齢に差はあれどそっくりだと言ってもおかしくは無かった。
「何か関係があるのかも知れない!!!」
さくらは方向転換し、たけしを目指し舞い戻った。
泣き叫ぶきよしからたけしの亡骸を奪い取ると、
渋谷の紀伊国屋へと向かった。
315 :
無名草子さん:2007/02/14(水) 22:15:16
紀伊国屋のコスプレ姉さん「ひろみ」はバケツに頭から飛び込んでいた。
「お姉さん!!!これ頼むわね!!」
さくらがたけしの亡骸を投げ渡すと、
「オケーー」
ひろみはそれを紀伊国屋の社員食堂の冷蔵庫、
ハングル少女日本名「ゆうこ」の隣へ収めた。
316 :
無名草子さん:2007/02/15(木) 16:36:34
「あ"あ"あ"あ"・・・。」
ひろみは心に何かひっかかり冷蔵庫の遺体を再度確認したが、
それがたけしであることに気づいた。
たけしとの不倫の日々・・。甲斐性のない自分の亭主と違い、
たけしは自身に満ち溢れ魅力的で輝いていた。
それ以上の事は既婚者の身分では何も望んではいなかったが、
たけしとの時間はひろみにとっては自身の結婚人生のカンフル剤であった。
あの、輝いていたたけしは今はこんな姿に-----。
「たけし!!!!」
ひろみは大きく放屁した。
「ぶぶぶぶぶぶりりりりーーーーーー・・・・・・。」
317 :
無名草子さん:2007/02/15(木) 19:40:53
きよしは空飛ぶ豚にたけしを奪われ呆然としていた。
豚少女の変態踊りの通報を受け駆けつけた警察官に事情を聞かれた。
「分かりません。僕はたけし君のお見舞いに来ただけで、
豚少女も、空飛ぶ豚も僕は知りません。」
一通りの事情聴取を終えた後、きよしは病院へ戻った。
たけしの担当の医師に会うと、
こんな自体になってしまった今では医師も口が重くなり、
たけしの真の病名に関しては何も教えてくれそうになかった。
「先生はJK医大でたけしの先輩でしたよね。お噂はかねがね・・・。」
きよしはこう切り出し、不適に微笑してみた。
医師は、自分の利益・不利益や今後の捜査の展開など色々思い巡らしていたようだが、
ついには重い口を開いた。
「実はたけし君の血液検査の結果で、最近発見されたpgnsウィルスによる【放屁停止不能症候群】という性病に感染しておられたようです。」
今回の事件に関係しているかどうかは分かりませんが、非常に感染力が強く危険です。
たけしさんの女性関係はわかりますか?」
「さあ?とっかえひっかえでしたから。」
きよしは病院を後にした。
318 :
無名草子さん:2007/02/16(金) 17:33:28
「ピンポーーーンン・・・♪」
ひろみはドアスコープできよしの姿を確認しドアを開けた。
「わあぁっっ!!!!」
きよしは驚き、大げさにひっくり返った。
ひろみは頭からすっぽり白い布を被り、
目の辺りに開けた横長の二つの穴からこちらを見ている。
その姿はまるで一反もめんのようだ。
「何だよ、その格好は!またコスプレかよ!」
ふんっ!と鼻息をならしながらひろみはきよしを部屋へ通した。
コーヒー豆を挽きながらひろみは言った。
「たけしの事で来たんでしょ?」
モカの香りがキッチンからふわっと漂ってきた。
「旦那は?」
「出張よ。来週帰ってくる。」
今コーヒーを飲むと今夜は眠りにつき辛くなるかも・・・
きよしがそんなことを考えていると、
「ぶ・ぶ・ぶ・ぶーーーーーーぅ・・・」
強烈な屁を放ったのはひろみだった。たちまちモカの香りは
ひろみの屁の悪臭に犯されていった。
「失礼。最近腸の調子が悪くて・・・。」
キュキュキュキュキュキュ・・・
きよしの背筋が凍った。ひろみはキッチンの三角コーナーを磨いている。
「ひろみ!!君の命はもう長くはないかも・・。」
「ええぇ?きよし、何言ってるの?」
319 :
無名草子さん:2007/02/19(月) 20:11:52
さくらは占いの館にいた。相変わらずイケメン揃いの館で
「あー、もうどうしてイケメンて癒されるのかしら?
顔の配置が黄金比率、黄金・・・だから癒されるんだわ。
それともイケメン自身が毎日の生活ストレスゼロでマイナスイオンでも発生してるのかも!ぶふふ!」
なんてことを考えながら、以前訪れた占い師の部屋に入ると、
今度は占い師はしっかり椅子に腰かけ「待っていたわよ。さくらちゃん。」
とさくらを招き入れてくれた。怪しげな空気が少し近寄りがたい。
「とうとうこの時がやってきたわね。寿命を縮められたり伸ばしたり、
そんなことはこの世界ではよくあることなの。
精神力があれば自分自身を制御可能な世界に私たちは生きているのよ。」
まーたわけのわからない独り言を言ってるよこのおばちゃん、と思いながら
さくらはテーブルに着いた。
「あなたを守るのは似豚星(にとんせい)という太陽系13番目の惑星。その星がドラゴンヘッド、ドラゴンテール、太陽と並ぶ時
あなたやあなた周辺の人々の運勢が劇的に変化するの。根底から覆すほどの大きな力よ。」
「あの、もっとわかりやすく説明してもらえませんか?」
ふーーーっとため息を漏らしながら、かつては美貌であったであろうその容貌を、
暗い照明とベールでごまかしながら、一段低い声で占い師は言った。
「さくらちゃん、あなたのご両親はあなたの実の父母では無い筈よ。」
「え?えええええーーーーーーえ??うっそーーーんん!」
ぶっっひん!!!さくらは豚の姿で卒倒した。
320 :
小説ひとり:2007/02/20(火) 21:36:17
「ぶほっっっ!」きっつーーいゼラニウムの香りでさくらは目覚めた。「さくらちゃん起きて。」
占いのおばちゃんはソファーに横たわった私にカモミールティーを運んでくれた。
アンティークなのかアラブ調なのかよくわからないインテリア、その上かび臭い。
カモミールティーもぬるく濃く、ゼラニウムのオイルの香りと混ざり吐き気を覚えた。
「さくらちゃん、見て!」ラウンドテーブルの上のタロットカードを見つめ、おばちゃんは言った。
「あなたにとても近い関係の人が氷の部屋に閉じ込められている。
尋ねたら何かわかるかもしれないわよ。」
氷の部屋?氷?冷凍?冷凍庫?
「冷蔵庫!!!」
「すぐに行って!料金はつけとくわ。急いで!」
ぶっひーーーーん・・・・・さくらは紀伊国屋の冷蔵庫へ飛んだ。
ひろみときよしはそこにいた。
抱きしめあったような格好の2体の遺体を見て何やら話し合っていた。
と、突然ひろみは
「わっけのわからん性病感染しやがってこの汚ちんめ!!くそったれ!市ねや!」
ぼぐっ・・!!!
ひろみはたけしとゆうこを蹴り飛ばすと、二人はパコン!と離れた。
「こいつら別々の冷凍庫に突っ込んじゃる!」
ひろみが逆上している理由がさくらにはトン、とわからなかった。
321 :
過疎ってるよ:2007/03/05(月) 23:30:16
Kの国屋の社員食堂のテーブルに着き、さくらはきよしから、ひろみがたけしから貰い受けたであろう性病について説明を受けた。
【放屁停止不能症候群】という性病は、末期には一反木綿のようになり、バケツに飛び込み、
トイレのきんかくしや台所の三角コーナーをきゅっきゅっしながら、絶命するということだ。
確かに、最近のひろみにはその末期症状が現れているようだ。
「私まだ子供も生んでないのよ!まだ死にたくないわ!冗談じゃないわ!」
ウギャーーーーーーーッ!!!とひろみは泣き崩れた。頭を掻き毟りながらバケツに飛び込んでは、
社員食堂の流しの三角コーナーをキュッキュしながら泣き叫んだ。
「うーーぅん・・。」
さくらは足りない頭をフル稼働させ、自分に何かできないものかと考えあぐねた。
「あ!ドラゴンボール!!」
さくらが言うと、ひろしはその大声に驚きはしたものの目を輝かせ、
「君、そんなもの持ってるの?」
「うん!全部集めた!!」
「凄いじゃないか!!それがあればひろみやたけしやゆうこを、救えるかもしれないよ!すごいよ、さくらちゃん!!」
「あ!」
「どうしたの?また何か思い出した?」
「私刺したのよ。」
え?きよしの顔は曇り、もうそれ以上の事を聞くのは恐ろしい気持ちになった。
「何を?」
「シェンロンよ。シェンロン刺したの。五寸釘で。あーーん、もう駄目ね私ったら、ついうっかり!!」
予測できなくはない展開、むしろ予感通りの展開にきよしは無力感に襲われた。
322 :
勝手に書いてます:2007/03/12(月) 18:06:56
深夜の病院・・・「相談室」と書かれた明かりもついていない一室で、男女一組の会話が聞こえてきた。
「渋谷での抗争はそろそろ終結しそうなの?」
「仏蘭西龍騎兵一個師団やローマのセンチュリアンは採算に合わないと撤退、ダルメシアンや赤穂浪士も今や姿が見えない。
我が部隊の一員がやっさんを大量に増殖するスイッチを、ついに発見したらしい。長年に及ぶ戦いだったが、抗争も終わりに近づいているよ。」
窓から差し込む外明かりに看護師の青白い顔が浮かび上がった。
鼻筋と顎、身体の曲線は自然で滑らかだが、現実に存在するのは不自然なほど完成されていた。
男の左手は看護師の右膝、大腿部の側面を上に向かって滑っていった。ナースワンピースの裾が捲れあがった。
男は看護師のガーターベルトに古風に装着されているベレッタを取り上げると、
「明日、部隊の奴がここに来る。これは始末しておくよ。」と言い拳銃をテーブルに置いた。
ドアの鍵はかけられてはいるものの、二人は人の気配に多少警戒しながら、
衣服は身につけたまま、唇と体の深い部分を重ね合わせた。
「レッド・ハイジ・・・。」
>>153
323 :
無名草子さん:2007/03/12(月) 19:22:10
とその時!!!!
324 :
無名草子さん:2007/03/13(火) 22:43:26
「俺はもう終わった男さ」
325 :
誰かいるよかった:2007/03/13(火) 23:38:28
「え?」
男は何か覚悟を決めた様子で看護師の髪を指でかきあげた。
看護師は男の憂いに同情する様子も無く男の首に腕を回した。
と、窓の外から
「ゴムー・・・ゴムー・・・ゴムを忘れるなーーーー・・・。」
と、低く聞き取りにくい、かすれた気味の悪い声が聞こえた。
二人は窓のほうに振り向いた。
「ひっ!!」「ぅわっ!!」
暗い窓の外に見覚えのある男の姿があった。
「そんな馬鹿な!」
看護師は男を突き飛ばし窓際へ駆け寄った。
女は窓を開け、深夜の庭、空、その向こうの町並みを見渡したが何も見つけることはできなかった。
男は自分の寝間着を整えながら、冷めやらぬ火照りを無理に押さえ込んだ。
「俺にも今聞こえたよ・・・。奴の顔も確認できた。」
透き通るように白い女の顔は興奮のあまり紅潮した。
「彼はもう死んでいるはずよ!」
男は曖昧に首を振った。
「どうだろうね。遺体はまだ見つかっていないようだ。」
ベレッタを胸にしまい込みドアの鍵を開け、
男は若干足を引きずりながら、病室へと戻っていった。
326 :
沙乃さん何処?:2007/03/22(木) 19:43:33
さくらはなかなか眠りにつけなかった。
それは、この部屋がどこもかしこもピンクだらけという事は関係がなさそうだった。
響とたけしが瓜二つな件、それはたけしを生き返らせでもしない限り事実は不明なまま。
誰がたけしを撃ったのか、それは何故なのか、もわからない。
一番気になるのは占いの館のおばちゃんが言っていた、
さくらの両親は実の父母ではないはず、
という言葉だった。何故あの時すぐに問いただせなかったのだろう?
さくらは後悔のあまり苦悶した。
溢れる程の愛情を注いでくれた父と母が、実の両親ではないなんて!
嘘であって欲しい!嘘であって欲しい・・・!
さくらの頬を涙が伝い、枕は涙でグショグショになった。
その時、天井から声が聞こえた。
「わた〜しは〜、私は〜、」
「誰?」
さくらは飛び起きたが部屋には誰にもいない。
「私は〜〜〜〜ぁ・・・・・う〜〜〜んん・・・神だ!!」
さくらはひとまず深呼吸し、たっぷり皮肉を込めて
「ハァ?」
と、返し、
「かみってなんだよ。トイレットペーパーかよ。」
と、自称神様にからんでみた。
「ちゃうちゃう、神だよ、か・み・さ・ま!」
もーーーーぅぅ、イヤ!!!
さくらは耳を塞いだ。
327 :
やれやれ:2007/03/23(金) 11:14:57
「ねえねえ、ちょっとちょっと。」
自称神様はさくらの肩をツンツン、とつついた。
「君さあ、はやく魔王を捕まえなよ。自分だって財産欲しいんだろう?」
あーぁ、その手があったか!さくらはポンと右拳で左掌を軽く叩いた。
「ところでおじさん、その魔王はどこにいんのよ?名前は?プセインつったっけ?」
「プセインはこの間処刑されてしまったので、魔王はオッサンマー・ビン・ラーデンという事になりました。」
ふっ!安易な設定。さくらはいい加減なシナリオに飽き飽きしながら自称神様から地図を受け取った。
受け取った、と言っても地図は空中から出現しベッドの上にポトンと落ちた。
「ねえおじさん、あんた何で姿見せないのよ?」
一瞬、きゅっと空気が緊張したが
「カカカ神は姿を見せないののであーる・・・。」
と噛みながら、自称神様は気配を消した。
328 :
ぶーぶー:2007/04/02(月) 11:36:03
「ねえ、これ何?」
Kの国屋の社員食堂のおばちゃんが冷凍庫を覗き込み、隣のおばちゃんに聞いた。
「ああ、それひろみさんが知人でもあるお客様に豚肉を頂いたんだけど
自宅の冷凍庫には収まらないので、置かせてくださいって言ってたわよ!」
眉間に皺を寄せたおばちゃんは不満そうに、「そうなの。それにしても邪魔ねえ、これ。」
と言いながら冷凍庫のドアをバッタン!!と閉じた。
「うぜぇよババア・・・。」
冷凍庫から声が漏れたがおばちゃんたちの大きな話し声にかき消された。
「だけど、ひろみさん入院したらしいわよ。長期になるらしいわ。」
「本当に?いくら冷凍でもお肉が痛むわよ!私たちで分けちゃおうか?」
「私、頭はいらないわ。」「え?ずるいわよそんなのー。ヒレ肉は私のものよ!!」
極寒の冷凍庫の中だというのに豚の額に脂汗がにじんだ。
「・・・・・。」
「だめよー!!本人から承諾を得なきゃー!!」
「そんなのわかってるわよ、冗談だってば!いやねー!!がはははははーーー!!!」
豚は安堵した。
「マジ、うぜえなババアども・・・。」
「なんか言ったあ?がはははははーーーー。」
「もう、いやねえ、田中さんたらーー。一月過ぎたら豚さばこうか?あはははははーー。」
豚・・。
「・・・・。」
ひろみの入院先に、夫が着替えと少しの食べ物を持ってきた。
「君、自分の病名を医師から聞いたか?」
ひろみは萎縮し、少々怯えた様子で頷いた。
「僕も明日検査の予定だが、僕自身は全く身に覚えがない。
君にうつされていたならば、陽性のはずだけどね。」
二人の間に淀んだ空気が蔓延し、ひろみは息が詰まりそうになった。
するとまた最悪のタイミングで、きよしが見舞いに来た。
ひろみの夫はきよしの顔を見るなり掴みかかった。
「貴様!」
329 :
無名草子さん:2007/04/06(金) 20:37:06
その時、空にウルキオラ、グリムジョー、市丸ぎんと斉藤一、剣心、四之森が戦っているのをまだ誰も知らなかった。
そしてさくらは突如ベジータに拉致されてしまったのだ。
330 :
無名草子さん:2007/04/07(土) 01:02:11
さくらはどうしても聞きたかった。
「べジータって[ベジタブル]という意味ですか?」
331 :
無名草子さん:2007/04/07(土) 03:06:32
人一倍プライドの高いべジータは、その言葉を聞いた瞬間キレた。
332 :
無名草子さん:2007/04/08(日) 02:25:00
斉藤一が気づく
『抜刀斉、ウルキオラがいないぞ?』
剣心『やばい!さくら殿まで消えてるでござる!探すでござる!
グリムジョー『おっとそうはいかねえなあ!』
その時、ベジータとさくらは
ベジータ『俺がベジタブル!?ふざけるな!くそったれが馬鹿にしやがって!』
ベジータが強引に胸をもむ
さくら『きゃっ』(あっ、気持ちいいわ)
その時さくらの胸をもむベジータの前になんとジンとウォッカが…
333 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 00:17:50
ジン『久しぶりだな、さくら。お前が組織を抜け出したからくりを教えてもらおうか』
さくら『…』
ベジータ『さ、さくら貴様。黒ずくめの奴らの仲間だったのか?』
さくら『…』
ウォッカ『どうしますか兄貴?この女、ばらしやすか?』
ジンが唖然としてベジータとさくらの上を見上げる
ウォッカ『兄貴?どうしやした?』
ジン『あ、あいつは…』
ベジータとさくらが上を向く。 そこにいた者は…
334 :
無名草子さん:2007/04/10(火) 05:43:05
335 :
宵っ張りのクロマニヨンさん、どうぞ!!:2007/04/10(火) 22:38:46
完璧ボディの萌えナース、レッド・ハイジだった。
「ジンさん、ウォッカさん、検温ですよ!」
ジン、ウォッカは鼻の下を地面に着くほど長く伸ばし、
「は〜〜〜いい♪」
と、忠犬のごとく萌えナースの後をついていった。
残ったさくらはべジータをガン見しながら、
「べジータ、お前はベジタブル(植物人間)だ!
お前はすでに入院している!!」
と叫んだ。
336 :
無名草子さん:2007/04/14(土) 01:02:49
ぐったりとしたべジータを突き飛ばして床に転がし、さくらはひろみの病室へ走った。
入院患者達はひとしきりの騒動を見守りながら、「あの娘はこの間豚に変身した娘じゃないか?」と、口々に噂した。
ひろみの病室ではきよしとひろみの夫が何やらもめていた。
「違います!!僕とひろみさんはただの友達です!」
「君とひろみが一緒に写っている写真を見たんだ。往生際が悪いぞ!」
さくらはひろみのいる病室を確認し、息をきらしながら二人の間に割って入った。
「他の男も一緒に写ってなかった?きよしくんは私の彼よ。
私達、ひろみさんにいつもお世話になってるの。」
4人の間にしばらく沈黙が続いた。さくらの荒い息だけが病室に漂った。
すると病室の入り口に、身なりのいい老年夫婦が立っていた。
男性はきよしを見つけると傍に駆け寄り、すがりながら言った。
「きよしくん、たけしの行方を知らないか?刑事事件にしようにも本人が見つからなくて、
生きているのか死んでいるのか、警察も手の打ちようがなくて私達も困っているんだ!助けてくれ!」
そこへまたドヤドヤと大勢の患者が病室に押し寄せてきた。
「その子、豚少女じゃない?捕まえた方がいいかしら?」入院患者の一人であるおばさんが言った。
オバハンはいつもタイミングを考えずにものを言う、と皆が思った瞬間誰かが叫んだ。
「捕まえろ!!!」
大勢の患者がさくらに飛び掛った。さくらは窓に向かって走り、外へジャンプした。
「キャーーー!!!」「あーーーーっ!!!」
人々は驚き、われ先と窓際へ駆け寄ったが、
外には何も見つけることができなかった。
大勢の患者が病室を出、きよしがたけしの両親を外に連れ出した後、
ひろみの引き出しの中の、携帯のメール着信音が聞こえてきた。
メールはさくらからのものだった。
「アフガンへ飛びます。さくら」
ひろみは訳が分からないまま、疲労の為そのままうとうと眠ってしまった。
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/冫、 )::: GWkarudenannttoka...
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最近バイト先の片想いの女の子が就職決まって辞めてしまった。
今までその娘が心の支えとなっていて孤独な俺でも孤独の辛さに屈する事無く生き生きとした
充実した毎日を過ごせていたのに急に心にぽっかりと大きな隙間が出来て
何もかもが面倒でやる気が起きない。
部屋が散らかっても掃除する気が起きないしバイトも全然楽しく感じなくなって
苦痛だけど辞めたら自分が金に困ってしまうだけで嫌々やっているだけ。
以前は毎日全身をきれいに洗っていたけど最近は毎日風呂に入るのが面倒で
二日に一回全身を洗えばいい方になってしまっった。
明日は仮病使ってバイトを休む(サボる)予定。
相手は彼氏もいる付き合うのは無理だし俺の気持ちに完全に気づいているから
いまさら告白する必要はないけど、でも面と向かって自分の気持ちを
はっきりと言いたかったよ。
しばらくショックから立ち直れそうにない。
どうしたらいいんだ?
339 :
無名草子さん:2007/05/02(水) 00:30:52
占い師「あなたは太陽系12番目の惑星、煮牛星が守護神です。今は下積みの時期ですよ。自分を磨く時間を大切にしてください。」
男「12番目?10番目と11番目は何なの?」
占い師「水・金・地・火・木・土・天・海・冥・犬・猫・牛・豚・鶏の順よ。」
男「はー・・・、そうですか。下積み期間の後、僕はいつ頃報われますか?」
占い師「7年後にまた開花が来るわ。それまでは下準備よ。今現在、彼女に告白するしないは、あまり意味が無いわね。まずは自分を確立しなくては。」
男「開花するのは7年後?それじゃ遅すぎるよ!今の僕には彼女が必要なんだよ!」
占い師「何を言ってるの?あなた何年前から彼女を知ってるの?それにあなた今25歳だからって25年前に急にこの世に湧いて出てきたわけじゃないのよ?
地球に人類が登場してから400万年も経つのよ!あなたの遺伝子は400万年前からずっと現在まで受け継がれてきたの。
あなたは400万年前からこの地球上に存在しているのよ!たった7年が何だっていうの?」
男「僕にとっては今が大事なんだ!400万年て言われてもピンともこないし、無意味だよ!」
占い師「そうなの。では、400万年続いたその命、今自分のエゴでどうにでもすればいいわ。」
男「何だよその突き放した言い方!細き数の子みたいだな!ひどいな!!僕に市ねというのか!!」
占い師「あなたはね、自分自身に責任を持たなければいけない。自分自身を幸せにできない人間は、
他人に多くを求められないのよ?厳しいことを言ってしまったけどわかってね。細き数の子とは比較しないで。」
さくら「あのー、すみません。お取り込み中失礼します。」
占い師「あ!さくらちゃん!いいわよ。行っておいで。魔王を探すのよ!」
さくら「え?知ってたの?あの国危なくないかな?」
占い師「だーいじょうぶ、だいじょうぶ!!!あなたは強運だから!」
占い師のおばちゃんは払いのけるように手の平をしっしと振った。
ちっ!!さくらは舌打ちして立ち去ろうとした。
それを見ていた気弱な男は、武者震いをして立ち上がった。
「僕も連れて行ってください!!」
340 :
またまたまた一人芝居:2007/05/08(火) 00:05:02
さくらは腕組みをした。
「あんたねー、私は桃太郎じゃないのよ。きび団子みたいなうまい話はないわよ。ニートのあんたに何ができるのよ?」
「僕はニートじゃない!仕事もしてるよ!ただ自分探しの旅がしたくて・・。命も惜しくない。」
ぶっふふーーーん・・・と鼻息を荒くしてさくらは言った。
「テレビゲームじゃないのよ?自分が主人公になったつもり?自分自分て、現実を見なさいよ!」
「さくらちゃん!いい加減になさい!!」
占いのおばちゃんは軽くピシャリとさくらの頬を打った。
「二人で行ってらっしゃい。あなた方二人、両方にとっての自分探しの旅になるわ。」
さくらはおばちゃんにすがった。
「私の両親について聞きたいことが!」
おばちゃんは二人を部屋から追い出し、カチャリとドアの鍵を閉めた。
「開けてよーーーーーーおおお!!!!」
さくらはドンドンドンドンドアを叩いたがその後おばちゃんからは何の返事も無かった。
ちぇっ!!さくらは不機嫌そうにつぶやいた。
「どうせならイケメンと一緒がよかった・・・。」
341 :
無名草子さん:2007/05/15(火) 01:53:09
「僕も本当は美女と一緒がよかった。」
342 :
とろとろととろ:2007/05/21(月) 12:29:45
「ああ、そうですか。」
さくらは面倒なときは相手を否定しない事にしている。
ニート君は孫悟空で猪八戒役だった「伊藤あつくるしい」にそっくりだった。
さくらとならぶとまるで豚のカップルのようでお似合いと言えばお似合いだった。
それにしても、この間イラクへ行ったばかりだというのに、
今度は枯れ果てたアフガニスタンへニート君と一緒に旅立つのか・・・。
「私の青春て何?訳わかんね。」さくらのふてくされた顔は不細工だった。
さくらは両親に見つからないように荷造りをして、荷物はきよしのマンションに置いてもらった。
旅費などはきよしに借りることにした。
旅立ちの前日、夕飯のテーブルでさくらは母の顔をじっと見つめた。
薄く塗られた化粧も剥げ落ち、髪も染めてはいるが根元が白く際立っている。
「お母さん、お母さんは私のこと愛してる?」
さくらの言葉を聞いた母は一瞬石のように硬直したが、
「何を言ってるの?当たり前じゃない!あなたは私の大事な大事な娘よ!
この世で一番大切な、私のたった一人の娘よ!」
さくらは涙が止まらなくなった。抑えても抑えても涙は勝手に零れ落ちた。
めがねの奥に自分をしまい込んだような、普段はだんまりで静かな父も、
「お前は私たちの大事な娘だよ。」
とボソッと言うと立ち上がり、ティッシュでさくらの目頭を押さえてくれた。
さくらはその後学校での友達の話や、夢中になっているアイドルの話など、
随分たくさんおしゃべりをして、まるで幼児のごとく早々と眠りについた。
しかし居間の照明は遅くまでついていて、さくらの両親は夜中まで起きていた。
「まだ、さくらには何も言わないでおこう。時期が来たら話せばいい。」
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(l||l´д`)::: to-kaninattananntokasena
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/ << ) ('A`,,),,)〜 ))
| ハ ハ
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| ハ ハ
| ( 'ー`)ノ('A`,,)_
/ ( ヘヘ cuuo)〜優
誰か一人でもそばにいてくれたら救われるんだろうな…