小谷野敦 2

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512無名草子さん
一昨日、『すばらしき愚民社会』を一揆読みした。
西部邁『大衆の反逆』を強く意識し、その限界について幾度も言及しながら、
最終的には「知識人こそ愚民だ」という同じ立場へ行き着くのが、ちと残念。
とはいえ、2004年段階での書き加えもふんだんにあり、サービスは満点。買ってよかった。
2ちゃんねらーへの批判(第六章)は至極的確。章末尾の佐藤愛子発言にしびれた。

昨日、書店の新刊棚で『綿矢りさのしくみ』を見つけ、即購入。
小谷野氏目当てだったので、大きめの活字で16頁分しかなかったのはイタイ。
けれど内容自体は楽しめた。読解は真っ当だったし、中学時代のエピソードには笑った。
小谷野氏、中学時代から「知的で美人な女性」が好きだったのだな・・・
氏自身がかなり「にな川」であったことが分かり、収穫であった(何の?)

ついでに「樹が陣営」27号を購入。呉智英が小谷野氏の活動への評価を少し語っていた。
この呉智英インタビューは、知識人論として『すばらしき愚民社会』と繋げて読める。
小特集は「小谷野敦を読んでみる」で、こちらは小さなポイントで23頁。さて内容は如何。