角川ホラー文庫について語ろう

このエントリーをはてなブックマークに追加
46無名草子さん
>>45
 レスありがとうございます。「処刑列車」と「自由殺人」というのは
 気づきませんでした。「呪怨」の1と2はコピーだとすぐにわかりますね。
 「湘南人肉医」の醍醐味は、私は人肉がいかに美味しそうかという
 描写だと思うのですが、あなたはどこに醍醐味を感じましたか?
  「殺人勤務医」の着地は綺麗ですよね。「死者の体温」は最後が
 あまり好きではありません。
  ところで、「自由殺人」のあとがきに書いてあった「いつか僕らは、
 いなくなる」という小説がどこに出ていたかご存知ないですか?
47無名草子さん:03/11/30 09:59
>>46
>「湘南人肉医」の醍醐味
「美味そうに食う」という表現だけをとればもの足りない気がします。
主人公の中で人肉は、単に空腹を抑えるための食用と
自身の中に取り込む事で情欲に溺れるための愛玩用に分類される。
飢餓に堪えかねて一人喰うたび不幸な子供の救済で贖罪する。
麻薬のように人肉食いという禁忌に耽溺していった結果
最終的に本来自分が正当に求めるべき愛情さえも見失い自滅していく。
醍醐味といえば小鳥田の「溺れ方」でしょうか。

「勤務医」では、殺人する事に無理にでも理由付けをしけして溺れまいとしますが
「人肉医」の方には意図がない。肥満のカリカチュアのように喰いまくる。
考えすぎの比較論ですかねぇ。

>「死者の体温」
残念な事にまだ入手できないのです。
「出生率0」と合わせて一気に読みたかったのですが。
どちらも絶版なようで非常に残念です。

>「僕たちはすぐに、いなくなる」
これはこれは、気がつきませんでした。
評判も芳しくない事から>32さんの書き込みは皮肉だと思ってました(笑)
書籍検索しても出て来なかったのでその存在自体初めて知りました。
ありがとうございます。
でも主人公名から推測するにこれが「履き忘れた・・・」のカテゴリー作品だとするならば、
「絶対2度複写」説は無しという事になりますね(笑)
やっぱり脳内補間のし過ぎかなぁ。
長文で申しわけない。
48無名草子さん:03/11/30 22:26
おっと。結構なレス付いてますね。

大石圭作品に限らず色んな意見があって面白いですね。
中でも、「作品の複写」って興味深いですね〜
自分は「アンダー」「殺人勤務医」「自由殺人」「呪怨」「湘南人肉医」
と読んできたのでちょっと気づかなかったなぁ。
一般論からかけ離れた異常性殺人っていう設定が好きだから第3弾(?)も是非希望!
「吸血常駐医」みたいなw

で、この流れから行くと次回作は「アンダー・ユア・ベッド」系の作品ですかねぇ
4946:03/12/01 09:41
>>47
 どうでもいいけど、小鳥田の溺れ方という表現がなんかよさげ。
 そういう見方もあるか〜。
 「人肉医」の方は、理由づけがない分、「勤務医」に比べてすっきり
 している感があります。まあ、この比較は適切なんですかね〜。
 「人肉医」と「死者の体温」を比べてみるのもいいかもしれません。
  「死者の体温」も「出生率0」もどちらも河出にはもうないようです。
 古書で探すしかないでしょうね。日本の古本屋などで調べては
 どうでしょう?
  「僕はすぐに、いなくなる」は何かの雑誌に載っているのか、
 それとも作者がこれから出す予定のを既に出したと勘違いした
 のかもしれません。なにせ情報がないので全くわからない状況
 です。作者本人に尋ねるという手段がありますが。

>>48
 「自由殺人」が「勤務医」の次に来たから、また少し毛色の
 違う作品かもしれません。来年かな。