ジョイスのフィネガンズウェイクの翻訳本を買って読みました。
でも読むのが苦痛で投げ出してしまいました。
どなたかフィネガンズウェイクのあらすじを教えてください。
もし、読めた人がいたのなら。
2get.
要約不可能。
終了
戦時中、川岸に住んでいたフィネガンが首都へ旅行する。
金がないため競馬などをしてみる。資金がそこをつき…
筑摩の世界文学全集に載ってるのは河出版より読みやすいよ。
抄訳だけど。
1ページ目で挫折しました
あらすじがわかれば読めるというモノではないが、「スケルトオン・キー・オブ・FW」という洋書があるからそれ読め!
10 :
無名草子さん:02/11/13 22:30
まず『ユリシーズ』読んだら?
11 :
無名草子さん:02/11/17 00:07
ジョイスの趣味はスカトロ!しょっちゅう糞や肛門が小説に出てくるよ。
はじめ翻訳に挑戦した人がふたりいたそうです。ひとりは発狂し、
ひとりは行方不明になって、柳瀬さんがようやく仕上げたといわれています。
『フィネガンズ・ウェイク』は『フィネガンの復活祭』と訳せます。
本来ならば『フィネガンの目覚め』となりますが、それだと語呂合わせにならないからです。
あらすじは聴いたところで意味がありません。
あれは対句や連続語、語呂合わせを口の中でつぶやき、
歌を歌うように、詩を読むように詠んでいくうちに、
やがてナンかおかしくなって楽しめてしまうものですから。
もっともその味がわかるころにはかなりヤバくなっていると思いますが。
13 :
無名草子さん:02/11/17 19:20
日本語訳には「釧路」が出てくる。もちろん原文にはこんな表現はない!
柳瀬アホ樹が釧路出身だから!こんな訳、名訳といえるだろうか?
将棋名人の米長邦雄だか誰だったかを訳文に織り込んだ、とも自慢してたっけ。
15 :
無名草子さん:02/11/17 23:38
まじめにフィネガンを翻訳していた学者グループもあった。でも柳瀬式のアホさ加減に怒り爆発で途中でやめてしもうたとか・・・。
16 :
無名草子さん:02/11/18 22:13
フィネガンの超訳はW大系の学者が中心となっている。でもY瀬氏の評価は専門家筋でも高くはない。
きちんとした丁寧はフィネガン訳を望む!
17 :
ん草無子さ名:02/11/19 00:04
チキンと舌焼くってねえ、それじゃあちらの注射苦を跳訳しておもらいヨ。
>8: 言葉遊びを楽しむ(あるいは苦しむ)
文が苦(お粗末)。
>12: やがてナンかおかしくなって楽しめてしまうものですから。
> もっともその味がわかるころにはかなりヤバくなっていると思いますが。
こちらが逝かれてくるんだよね。ジョイスの意図だろ。
あらすじ知りたいのは感想文病かな、かわいそうねえ。
18 :
無名草子さん:02/11/19 02:41
英文の冒頭は小文字で始まります。
riverrun,だっけか。
柳瀬のエッセイにさんざん出てくるよ。
アホのオレとしては、本編よりは柳瀬のエッセイの方が面白いぞw
20 :
無名草子さん:02/11/19 15:42
Y氏はフィネガンを冒涜しているというのがジョイス研究者の陰の声では・・・。
漏れが厨3の時に流行ったよ。
ネタの出典がわからなくても、原書で読んだ方が良いなり。
いま、気になっているのがスペイン語版
22 :
無名草子さん:02/11/20 18:00
フランス語版はサミュエル・ベケットが手がけました。
>>19 同感。熟語本位英和中辞典買っちゃったよ俺。
24 :
無名草子さん:02/11/22 00:05
柳瀬氏がフィネガンを冒涜していると、ジョイス学者が言っているという話も
とんと聞かないね。冒涜だなんて、大げさ。
>13 FWに「名訳」なんてあるのでしょうか?
Nino Frankとのコラボレーションでジョイスが訳したALPのイタリア語訳も
翻訳というのではなくて、re-creationだという話。
polyglotのジョイス自身だって、翻訳ができないのだから、
柳瀬氏みたいにre-creationしたっていいんじゃないの?
>11 ジョイスの趣味はスカトロという発言もばかばかしいね。
この板にその手のガセネタを書き込むのはやめたら?
25 :
無名草子さん:02/11/22 14:07
11 ジョイスの趣味はスカトロという発言もばかばかしいね。
この板にその手のガセネタを書き込むのはやめたら?
ちがうんですか?わたしは無関係者ですけど、ユリシーズなどにはそういう記述もあるように思えますが・・・。
もし間違ってたらごめんなさい。
26 :
無名草子さん:02/11/22 14:11
ユリシーズに登場する大便・小便・・・。やはりスカトロ趣味がないというほうが無理では?
実際、それに言及した論文もありますし、別にスカトロだっていいじゃないですか。
ジョイスはおもしろいですよ。
27 :
無名草子さん:02/11/22 22:01
Y氏の態度はやはりフィネガンに対する冒涜でしょう。Y大系の人たちには彼を支持する人も多いでしょう。
でもY氏の超訳(北海道の地名も出てくる誤訳)で一般読者が先入観を抱いてジョイスを考えるようになったのも事実。
学術的にきちんとした正確な訳も必要であって、それをY氏の「芸術的訳」と同次元に扱う必要はない。
海外が超訳だからといって日本語版がそうであっていいということではない。
日本人の読者の読みたい訳は正確な訳!(たとえ不可能に近くても)。
その意味ではY氏の訳はやはり冒涜!
でも別の意味でY氏は優れているとは思いますよ。別に冒涜したっていいじゃないですか、
たかがアイルランドの田舎からパリに出てきたかっぺの小説くらい・・・。
28 :
無名草子さん:02/11/22 23:47
柳瀬氏は筒井康隆の「読者罵倒」すら誤読した人だからなあ。
「歌と饒舌の戦記」も深読みし過ぎて筒井に、
「そこまでお考えになる必要はないと思います」と言われたし。
(突然変異幻語対談より)
29 :
無名草子さん:02/11/23 01:18
ジョイスが描いたのは人間は排泄もするという当たり前のことでしょう。
自慰もするし。
それがジョイスのスカトロ趣味を反映しているなんて
いつから定説になったのですか?
「冒涜」という表現に関してですが、
柳瀬氏が、FWを読む価値のない尻拭き紙にしたわけではないでしょう。
「学術的にきちんとした正確な訳も必要」というのは半分は賛成ですが、
実際に原文を読んでみればわかるとおり、
正確な訳なんてできるわけがないので、それは
神の顔を拝みたいというような幻想にすぎません。
そういう意味では、柳瀬氏はよくやっていますよ。
ジョイスはアイルランドの田舎からパリに出てきた田舎っぺではありません。
出身地はアイルランドの都市ダブリンです。
22歳からはパリに移住する1920年まで
オーストリア=ハンガリー帝国のトリエステという国際的な港町に
十数年暮らし、そこでイタリア語のトリエステ訛を使い、
その方言を家族の公用語にし、その街でユダヤ人やハンガリー人などを
含むさまざまな人種と交流したヨーロッパ人です。
アイルランドの田舎に埋もれた田舎者でもないし、
華のパリ見物に田舎から出てきたお上りさんでもありません。
学究的な正確な訳を求めるというならば、
その程度の基本的な知識も正確に押さえておくべきです。
その点柳瀬氏は、かなり正確です。
30 :
無名草子さん:02/11/23 01:23
ダブリンって、パリに比べれば田舎でしょ?
そういう意味です。それとスカトロ趣味は結構、有名ですよ。
31 :
無名草子さん:02/11/23 01:29
>29
あなたが真面目なのはわかるけど、どーでもいいことじゃあないですか?
ジョイスの経歴なんて・・・。ただ、ダブリン出身にこだわったのはあまり都会的とはいえないですよね。
『ダブリン市民』なんてパリジャンとか粋人は書かないよねえ。
ワイルドもベケットもジョイス同様で、アイルランド出身作家はなんか大陸へのコンプレックスは強いですよねえ。
あとベケットはアングロアイリッシュですけどジョイスは・・・。
Y氏が正確かどうかはフィネガンの訳の話。できないとかできるとかではなく、
一般読者に誤解を与えたという意味でY氏の訳はやはり賛否両論。
まったく肯定して終わりとするほうが異常でしょう。
32 :
無名草子さん:02/11/23 10:18
スカトロ趣味って言うのは、誰が言い出したのですか?
ジョージ・オーウェルですか?
誰かが言っているからと言って、正しいとは限らないでしょう。
パリと比較すれば、ダブリンは田舎です。
ジョイスが田舎出身だとしても、
発想は井の中の蛙ではないでしょう。
田舎で羊の世話をしていたわけではないし。
そういう地理的な問題にこだわること自体、視野が狭くないですか。
田舎者というのは視野が狭く、島国根性の塊のようなものだとすれば、
パリジャンのなかにも田舎者はいるでしょう。
自分のところが一番と思いこんでいるという意味では。
東京都民にも多いですけど。
ジョイスの文学はパリジャンのような都会人の文学ではないですが、
あくまでも都市に住む人々の文学ですよ。
柳瀬氏に関しては、全肯定はしていません。
ジョイスのFWのイタリア語訳のアプローチの仕方と決定的に違うのは、
音の美しさを重視しなかったこと。
それが最大の欠点であるというのは、柳瀬氏も認めているとおりです。
しかしこれも自分でやってみたらわかるでしょうけど、至難の業です。
「釧路」とか「米長邦雄」とかそんなことにこだわるのは方向性が違うのは明らかです。
でも、FWという作品には、随所にそのような面が見られるのであるから、
原文と一対一で対応していなくてもよいと思いますけど。
おっしゃるとおり、FWというものを日本の読者に誤解させた
という意味では冒涜かもしれません。しかし誤解する程度の
連中も悪くはないですか。
33 :
無名草子さん:02/11/23 12:50
スカトロ趣味って言っても
実際にプレイをしていたって言ってるわけじゃないんでしょ。
そうゆう意味では筒井もスカトロ趣味なんだから、
あんまり、むきにならなくてもいいんじゃない?
まあ、スカトロはラブレーも愛用してた
下品なネタのお決まりみたいなところがあるからなあ。
FWなんかだと柳瀬訳がまともすぎると思われるくらいの
えげつない場面があったりするよね。
35 :
無名草子さん:02/11/23 16:03
まあまあ、ケンカはそれぐらいにしてフィネガンの中身についてお願いします!
36 :
無名草子さん:02/11/23 16:07
ごめんなさい。
喧嘩のつもりではなかったのですが。
ただやはりジョイスがスカトロ趣味という話だけは、
受け入れがたくて。田舎者の件や、柳瀬訳批判は
わかるのですが。
批判してる人は、まず、原文5ー6行引用してくれ。
4時間(午後8時くらいまで)待つからよ。
38 :
無名草子さん:02/11/23 17:45
確かにジョイスの好きな人には一途の人が多いから・・・。
でもジョイス=神、みたいになってなんでもジョイスはベストって考えちゃうと逆の意味で楽しみはないのでは?
フィネガンについて訳を批判するとか以前にあの柳瀬訳を完ぺきに読みぬいた人っているんですか?
もしいたらその人の感想をきかせてほしいけど?
柳瀬訳は原文と突きあわせてがっちり読んだけれど、
かなり原文の意味を採りこもうとしてると思った。
原文で造語してるところはしっかり造語してるしw
確かに正確に訳そうとしているといった感じ。
勿論、たまに柳瀬が遊んでるところもあるんだけれど
全然問題ないレベルに感じたね。そんな感じか。
40 :
無名草子さん:02/11/24 03:27
あなたは何者?大学教授?
フィネガンを原文つき合わせて全部読める一般読者なんかいないでしょう?
41 :
無名草子さん:02/11/24 09:25
42 :
無名草子さん:02/11/24 15:17
ジョイス学者や大学教授の立場ではなく、一般読者として柳瀬訳を考えてほしい。
平均的な文学好きな人があの訳を理解できるか?また正確な訳と思えるか?
39さんのようなジョイス学者が「わたしは正確に読んだ」みたいな話をしても、このスレのレベルには合わないと思うが・・・。
43 :
無名草子さん:02/11/24 15:21
原文がああいうトンデモなんだから、翻訳がわかりやすくなるはずは
ないとおもうがなあ。
44 :
無名草子さん:02/11/24 15:48
そうですね。
いや、とにかくあらすじをお願いします。
ド素人でも原文を読めばある程度訳が変になるのは分かるもんだがね。
47 :
無名草子さん:02/11/25 03:22
39教授先生様、全部隈なく読解されたのでしたら是非、内容についてご教授を!
48 :
無名草子さん:02/11/25 18:08
なんだ!39先生はどこかに逃げたのか!偽者先生だったかな?
Y氏周辺の人が英語ができるとは、Y氏も含めてあっしには信じられんのだが・・・。
49 :
無名草子さん:02/11/25 20:19
英語青年12月号にフィネガンズ・ウェイク論が載ってるぞあげ。
逃げてないですよw
毎日2ちゃんねるしているわけではないので。
あと、教授先生でもない一般人なので過剰な期待をしないように。
んで、粗筋ですか。
どのくらい前提となる知識があるかわからないので、
とりあえずお決りのタイトルの説明から始めますか。
Finnegans WakeはFinnegan's Wakeという
アイルランドの歌から来てます。
レンガ職人のフィネガンが梯子から落ちて死んでしまう。
しかし、その通夜の最中に酒をかけたらよみがえったという話。
Wakeとはアイルランドの通夜のことなんですが、
ジョイスはアポストロフィを取ってフィネガンを複数にした上で、
「目覚める」という意味の動詞wakeの意味を掛けます。
また、Finneganはfin againであって死と再生を表わし、
フィン・マクールというアイルランドの伝説の巨人の名をも指します。
作品の全体の構造ははヴィーコの歴史循環説の枠組みを借りています。
簡単に言うと、神の時代から英雄、人間の時代、再生の時代を経て
神の時代に再び戻るという循環的な歴史観。
ジョイスは作品を四つの部分に分けてそれぞれを対応させた上で、
そのそれぞれの部分の内部においても4つの周期の小さな循環を
繰り返させています。ただ、これはユリシーズにおける
オデュッセイアみたいなもので、まあ参考程度といった感じ。
続きは時間があれば深夜書きます。
内容に入る前にちょっと前提の知識の確認をもう少し。
なんだ、だれも、手もとに原文もってないのか。嘘つき。
暇つぶしに2ちゃんに来たら、フィネガンズウエイクがあっておおーーーっと思ったら、
ちょとアレ気味?
>37=52
洋書のペーパーバッグでよけりゃ、持ってるyo!
ちょっと眠いので簡単に続き。
一応この作品はダブリン郊外のチャペリゾットで居酒屋を営む
ハンフリー・チムデン・イアウィッカー(HCE)と
その妻アンナ・リヴィア・プルーラベル(ALP)、
双子の息子シェムとショーンそして娘のイシーの物語、
主に彼らが見る夢の物語ということになっています。
そしてそれが太古から生きている伝説の巨人である
フィネガン/フィン・マクールの夢と重ねられることによって
世界の全ての歴史を内包することになります。
つまり、その時々の文脈に応じて彼らは多様な姿をとるようになる、
例えばHCEとALPはアダムとイブになったり、
いつも喧嘩ばかりしている双子の息子は
蟻とキリギリスになったりするわけです。
あと、HCEはダブリンのフェニックス公園で
事件か何かを起こしたことを気にしていて、
また、娘のイシーに近親相姦的な欲望を掻き立てられています。
とりあえずこれだけ確認して
ようやく粗筋に入れるかな、といった感じ。
明日はちょっと来れないと思いますが、
続きはそのうちに。
カムイ降臨!
続きお待ちしてます。
56 :
無名草子さん:02/11/26 09:16
57 :
無名草子さん:02/11/26 16:14
大学の特別文学講座よりいいかも!
58 :
無名草子さん:02/11/27 01:18
はやく続きが知りたいデース!
59 :
無名草子さん:02/11/27 21:16
60 :
くどくてすみませんが・・・。:02/11/27 23:52
フィネガンのあらすじは?
本編に入りますが、その前にやはり色々と確認w
テキストは
>>59氏がトレント大学のe-textを貼ってくださってるので
興味があればそれを参照してください。
んで、注釈関係は
Roland McHugh, Annotations to Finnegans Wake
Joseph Campbell & Henry Morton Robinson, A Skelton Key to Finnegans Wake
William York Tindall, A Reader's Guide to Finnegans Wake
あたりを使って読んでますが、終始テキトーです。
あと、こういうのもありますね。
ttp://www.robotwisdom.com/jaj/fwake/shortwake.html The Online Shorter Finnegans Wakeということで、FWの要約及び抄訳。
わざわざ私が要約しなくてもこのサイトを見れば十分じゃんかΣ(゚Д゚)
みたいな感じで微妙にやる気が萎えたりするんですがどうでしょうね。
今日は一応続きをやってみますが、
上のサイトを見れば十分だからやめろ、
と思うならばそう書いてください。やめますのでw
FWはBOOKIからBOOKIVまで四つに分けられていて、
それ以外では改ページで区切りがつけられているのみなんですが
便宜上それらをchapter1とかchapter2とか呼び習わすことが多いので、
それに従って進めることにします。
BOOKI chapter1
よく知られているようにFWはriverrunという一語で始まります。
これがFWの一番最後のtheから繋がっているというのも有名ですが、
単に単語として繋がっているだけではなくて場面としても繋がっています。
つまり、最後の場面はALPがリフィ川を流れ下る場面であり、
最初の場面もまたリフィ川がダブリン湾に流れ下る場面なわけです。
んでそのダブリン湾の場面。リフィ川はALPでHowth Castle and Environsは
HCE、さらにHowth Castleの初代城主の名前がTristramということで
トリスタンとイゾルデの主題が導入されHCEとALPに重ねられます。
んで、トリスタンとイゾルデの三角関係のモチーフからスウィフトなんかに
言及しつつ湾の描写が続きます。
で、雷なんかが落ちてきてヴィーコの「神の時代」である
ことを匂わせてフィネガン/HCEの転落。
そして迷いこんだのがゴート族とか出てくるので多分中世初め。
戦争やらそれに紛れてセックスの話などをして
ダブリンが出来た頃のアイルランドの話。
Bygmester Finnegan、柳瀬訳だと棟梁フィネガンが
どんどん建物を造っていく。それは自慰する様子に重ねられます。
さらに現代(といっても1930年代とかですが)のダブリンと
ストーンヘンジとか古代のものを比べてみたりもします。
一通り造り終ったところでフィネガンが梯子から落っこちます。
ということで、前にちょっと触れたFinnegan's Wakeの歌の話題。
盛大な大騒ぎの通夜が始まります。死んでいるフィネガン=HCEは
なぜか魚に模せられて食卓に並べられるんですが、
パンとワインになった上で食べられる直前に消えてしまい、
キリストにでもなって復活しそうな雰囲気です。
……とか書いてて思ったんですけれど、
ここまで細かくやる必要ないんですよね、粗筋なんだからw
というかまだ7ページぐらいまでしか進んでないし……
このペースじゃ終わるまでに半年くらいかかりそうな雰囲気なので
とりあえず反応などを見つつ、どの程度詳しく、もしくは大雑把に
進めるかを考えたいと思います。
64 :
無名草子さん:02/11/28 02:25
うーむ・・・。勉強になります!2ちゃんねるでこんなに勉強したの初めて!
やっぱりあなたは教授ですね。よろしくお願いします!
65 :
無名草子さん:02/11/28 02:28
細かくてもいいですよ。わたしは半年でもこんなに充実した解釈が続くなら付き合います!
そちらの都合がよろしければ、その感じでお願いします。
こちらは半年でも付き合いますので。
それにしてもスケールの大きな話だったんですね。
ブリキの太鼓みたいなのとは違うのかな。
67 :
無名草子さん:02/11/28 21:29
わたしは「受講用」のノート、買ってきましたよ!
htmlのサイトありがとう。
なんだ「ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ」と同じじゃん。
69 :
無名草子さん:02/11/28 23:27
なんか盛り上がったきましたね。
何となく評判は悪くなさそうなのでこの調子で続けたいと思います。
ペースは一日おき程度にします。ということで今日は休みw
明日は多分museumの場面がメインになるのではないかと。
んで、一箇所訂正ですが、
>>61で出した書名、
>Joseph Campbell & Henry Morton Robinson, A Skelton Key to Finnegans Wake
ですが、'Skelton'じゃなくて'Skeleton'ですね、綴り間違えた。
予習しておきます。
72 :
無名草子さん:02/11/29 23:15
まだ第一書の最初の部分なのにフィネガンってなんかすでに思っていたイメージと違ってきたな。
73 :
無名草子さん:02/11/29 23:50
数日あけていたら、謎の39氏が親切にもFWの講義をしてくださっていたようですね。
水を差すようで悪いのですが、これってあまりに初歩的な知識です。
しかも60年前の情報です。
神話学者のジョーゼフ・キャンベルとヘンリー・モートン・ロビンソンの
A Skelton Key to Finnegans Wakeという書をベースにしたものだと思われます。
いずれ、39氏はそのような骨格の解説を理解しても、
FWは読んだことにはならないとひっくり返してくださるでしょう。
だから、39氏の講義を拝聴している方たちは心しておくように。
それから、田舎の公立図書館だって、
ジョイス入門のような本はあるでしょうから、そういうのを
少しは読んで予習してくださいよ。
この程度の知識さえも持ち合わせずに、
柳瀬批判をしていたひとたちって何だったののでしょう?
>>73 大学での、注釈の授業って大抵こんなものじゃないでしょうか。
古ーい注釈書をいくつもひっぱってきて、抜書きして
それらを綜合して、ちょこっと自分の味を加える、、、
39氏のはあらすじ解説だからいいんでしょ。だけど文章的には
柳瀬氏のエッセイの方が面白く書かれてある・・・単に海外文献の
引き写しではなく。
75 :
無名草子さん:02/11/30 00:09
「A Skelton Key to Finnegans Wakeという書を
ベースにしたものだと思われます」なんて書いてしまってお恥ずかしい。
よく読んだら、上できちんと書いてありましたね。
すみません。しかも綴りまで間違えていた。
おわびに、一冊ジョイス入門書を紹介しておきます。
伊藤整編、『ジョイス』(研究社、20 世紀英米文学案内9、1969 年)
FWの解説はおそらくほとんどが柳瀬氏のものと思われます。
よくまとまっているし、わかりやすいと思います。
古いので、見つかるかどうかわかりませんが、
がんばって図書館で探してください。
みなさん、あんまり39氏の手をわずらわせないように。
もしやここもほとんど独りで書いている過疎スレなのでは・・・
77 :
無名草子さん:02/11/30 00:32
素人にでもわかるFW翻訳待望論に関して
学者のように注釈書やらレキシコンやらOEDやらブリタニカやらを
つきあわせて丹念に読んでようやくわかるという面白さ
(あるいは全然わからないという面白さ)は
やはり捨てがたいと思います。
そういう楽しみを考慮に入れず、いきなりゴールを目指したいという
気持ちもわからないわけではないですか、
あらすじを読んでわかったつもりにはならないでほしいです。
あらすじがどうしても読みたいというのであれば、
英語の文献をあさってください。
いろんな批評家がいろんな見方を提示しています。
それを読み比べてみてください。
そうすれば、FWにはひとつのあらすじに還元できないことに
気がつくでしょう。
FWの面白さの一面は、ひとつのあらすじに還元できないことでしょう。
バラバラに割れた鏡のように光が乱反射し、全体像が
はっきりしないというイメージに近いかもしれません。
そういうイメージがつかめるような段階へいけば、
素人にでもわかるFW翻訳待望論は忽ち雲散霧消してしまうでしょう。
1970年代以降の『ウェイク』論ってこんな感じです。
こういう考えがおもしろいかおもしろくないかは人それぞれですけど。
78 :
無名草子さん:02/11/30 00:33
>76さん
私が見ている限り、あなたを含めて5人はいますね。
79 :
無名草子さん:02/11/30 01:07
>>77 ということはジョーゼフ・キャンベルとヘンリー・モートン・ロビンソンの
A Skeleton Key to Finnegans Wakeを下に、あらすじと解釈を組み立ていっても
けっきょく最後は雲散霧消して全体像ははっきりしなくなるということでしょう?
というか、私には「決定不能性」というのは今や陳腐なもののように感じる。
私はまるで光が差すように、物事がみな明快に解きほぐれてゆくのを好む。
FWは原書でちらりと見ただけだけど、理解可能な解釈をつけるだけで精一杯な
本のようですね。だから私ならこういう本は、注釈書を脇に置いて自分で
楽しみながら自分だけの読みを作っていくことで満喫すると思います。
それをわざわざ文章にして人に見せる人の気が、あまり知れない。
なんでそんなことをするんだろう? それが私にとって“注釈書”と呼ばれて
いるものの持つの謎です。私にはそうした「光の乱反射」によって全体像が
見えにくくなるイメージというのはたいして面白くないんです。
私は素人でもわかるFW翻訳待望論者です。
ようやく突っ込みが入ったw
私は最近、特にこのスレに来るようになってから思うんだけど、
日本の平均的な読者のFWの理解って
それこそまだ60年以上前の水準だし、それで当たり前だと思うんだよね。
早川書房から出てる丸谷才一編纂の『現代作家論 ジェイムズ・ジョイス』に
FWがwork in progressとして連載されてたころの
F.R.リーヴィスの『ジョイスと「言語革命」』という論考が載ってるけど、
批判の正当性はともかくとして、FWの理解は
今の日本の柳瀬訳批判におけるFW理解と変わらない思う。
(というか、当時のFW理解は擁護側も批判側も大体あんな感じだけど
そのあたりも今の日本と似てるw)
普通の読者は英文の解説書なんて先ず間違いなく読まないわけで、
やはり一度日本語でそれなりにコンテキストを追えるFWが提示される
必要はあると思うんですよ。日本版のA Skeleton-といってもいいけど。
実際そういうことをしてるグループもあるわけでしょう。
まあ、私自身のことで言えば、
昔のノートなんかを読み返しつつFWの基本的な理解を確認する作業は
やはり刺激的でおもしろいものでありました。
粗筋は読むより書くほうがずっとおもしろいよ、死ぬほど疲れるけどw
んで、まだやる必要はあるのかな?
>>80 いや、ぜひやっとくれ。見ていられるか分かんないけど(w
82 :
無名草子さん:02/11/30 02:39
まあ、あなた方、プロ、セミプロはともかく、いーじゃないですか、底辺広げると思って、そんなにシロウトをばかにしなくても!
そんなに参考文献、山のように読まなきゃ読書しちゃあいけないんですか?
別に文学部や院の授業でもないし、あまり一般読者の出来に文句言わないで下さいよ。
そーいうところが、いわゆる「文学部の衰退」とかスノビズムとかいわれるところなんじゃあないですか。
たんに柳瀬訳が一般に難しいという理由で批判しちゃあいけないんですか?
だって、あれで物好き合わせて2万部売ったんだから、すこしは一般的な読者の立場や文句、不平も許してくださいよ。
また文学部出身者でもジョイスやってない人はゴマンといるのでそれは許してくださいよ。
あなたがた「プロ」だって、ジョイスなみに、トルストイもバルザックもリチャードソンも知ってるわけではないでしょう?
高尚な話もいいけど、世間の一般レベルとかよく分からない人の視線でもモノ考えてみてくださいよ!
83 :
ん草無子さ名:02/11/30 03:32
(エッヘンガホゴホゴッガホイイシイエッチセキバクツメキシワゴホブキライホンコンコ
ンゲロウハウハハクゲロションゴホントキタラリュウカカミナリオヤジクサンギネスヲノンデジンタンノンデマ
タノンデシドウホウガク)
いや、素人は素人並に読んでいればいいじゃん。
研究
あ、途中で送っちまった。
ま、いっか。
87 :
無名草子さん:02/12/01 00:17
シロウトっていうのは差別語だろ?
だいたい読書にシロもクロもねーだろ!
88 :
無名草子さん:02/12/01 00:50
>>77 >>79 >>80 の流れは興味深いです。
>>39さんにとっては、あらすじをまとめるのもまた読書の一環として
楽しめるんじゃないでしょうか。そのことを
>>79さんのような視点から
批評されるのもまた新鮮なんじゃないかと思います。
FWはとても読めませんが、このスレッドの流れはとても面白いです。
>>39さん、よろしくお願いします。
89 :
無名草子さん:02/12/01 02:22
FWを読むことに、そんなにエリート意識を感じないでほしい。
専門家も一般の人もみんなで楽しくFWについて語りましょうよ!
90 :
無名草子さん:02/12/01 10:42
核子の構成要素クオークはFWからきてるんだよ。
というような豆知識をもっと披露してください。
91 :
無名草子さん:02/12/01 18:53
気は早いけど、FWの最後って、終わるの?それとも最初に帰るの?
いや、FWはエリート以外読むべきで*ない*だろう。
89の意見だって「俺はFWを読んだエリートだが、そのエリートの
意見として『専門家も一般の人もみんなで楽しく』」ってにおい
プンプンするよ。
93 :
無名草子さん:02/12/02 00:21
たしかにジョイスの姿勢も「わかるやつだけ読め!」って感じだった。
FWの研究に100年はかかるとか言われるのも一般読者が読めないこととつながる。
でもまあ、それでも読みたい一般読者もいるということなので・・・。
( ゚∋゚)。oO( このままこのスレが続きますように)
95 :
無名草子さん:02/12/03 02:17
ジョイスやってる人って、「自分がジョイスのこと一番好き」とみんな思ってるところが笑える。
>>95 それでもいいんじゃないのかな。
たぶん難解なパズルでも解くように読んでるんだろ>ジョイス読み
まさか芸術作品として鑑賞してるわけでもないだろう。
97 :
無名草子さん:02/12/03 14:29
FWって、芸術じゃあないんですか?
あっしは芸術作品と思って「鑑賞」(読んでもよくわからんので)してましたが・・・。
100年たっても解けないパズルを作り上げたジョイスはすごいよな。
問題は解答が存在するのかなのだが。
99 :
無名草子さん:02/12/03 22:14
清水義範のパスティーシュ「船が州を上へ行く」(『私は作中の人物である』)を
知ってる人いる?
100 :
無名草子さん:02/12/04 00:24
知らなくもないけど、例によってかるーいな。
101 :
無名草子さん:02/12/04 01:40
かるすぎ!
FWについて語れ!
ユリイカのジョイス特集号での四方田犬彦と柳瀬の対談面白い。
103 :
無名草子さん:02/12/05 21:21
どんな対談だったんですか?
104 :
無名草子さん:02/12/06 00:50
件の柳瀬擁護派です。
すべてのピースがしかるべき場所に置かれた末に、
ひとつの絵が眼前に浮かび上がり、神々しい光を放つという
エピファニーをのぞむ気持ちは私にもあります。
しかし、それは100年たってもあり得ないんじゃないかと思います。
自分の立場としては、70年代の批評家のように、
「理解不可能性」によって、ジョイスを語り尽くしたと思うような安易さも
はねのけるべきであり、同時に安易にシロウトにでもわかるような粗筋をくれ!
という叫び声もはねのけるべきであると考えます。
とにかく、文句を言わずに、テキストをわからないなりにも、地道に読み進める
努力をすべきだということです。
このような姿勢は、一般の読者を遠ざけることになるのは必至しょう。
ただ、そういう方法でしか読めない作家もいるということは受け入れざるを
得ないと思います。それを一般の読者には読めないと憤慨し、
ジョイスは馬鹿だとまで言いだすのも呆れた話です。
一般の読者は、もっとわかりやすくしろと、学者につっこむのが役目だろうし、
学者もそのような批判に答えるような作業をするのが役目であることも、
当然、理解できます。
お互い水を掛け合っていても仕方がないことですから。
>95
「ジョイスやってる人って、「自分がジョイスのこと一番好き」とみんな思ってるところが笑える。」
この批判はマッキントッシュ・コンピュータを偏愛するひとにも多分にあてはまることです。
だからといって、滑稽ではないし、ジョイスの価値が下がるわけでもないでしょう。
ジョイス学者に対する批判には、この手の浅はかで、的はずれで、
滑稽な揶揄が多いのが至極残念です。
そんなにまでして文学作品を読む意義ってなんですか?
じゃあFWを理解するためには、そこまで通暁してなきゃならない
ということですよね。
私は難解なものはけっして嫌いではないですが、上のような意見には反対です。
読者にそこまで負担をかける文学作品は、単に“悪”です。
学者は学者同士で無駄なおしゃべりをしていればいいと思いますが、
学者の本分はまず第一に一般読者の理解に一助の介を資することではないですか。
私は
>>85の古本屋店員さんの意見に賛成です。素人には素人の読みがあるだろう。
学者にはそれをより正確な方向に改善してもらえばいいのです。
ただくだらない“決定不能性”のせいで、解釈の間で退屈な議論になるのは
くだらないことのように思える。。
106 :
無名草子さん:02/12/06 23:59
文学を読む意義なんて、議論してどうなるの?
そんなの、ひとそれぞれですよ。
ジョイスを読むと、世界のあらゆる事象の勉強になります。
読者にとって、それはものすごい負担です。
ジョイスに関わらなかったら、死ぬまで知らなかったようなこと、
歴史の教科書には絶対書かれれていないマイナーな人物なども
知ることができ、それによって自分の視野が広がっていくという
楽しみもあります。
いわば、固定化された世界観をアップデートする作業ですね。
それをジョイスを読むことの意義ととらえることもできるでしょうが、
自分にとっては、そんなことはどうでもいいです。
読者にそのような負担を強いる文学は、
読者が積極的に作品の創作に関わることを可能にするものです。
そういう読み方もあるのです。
早く私に感動をください、というような受け身な読み方じゃなく、
自分で感動を作り出していくような能動的な読み方もあるのです。
読者に負担をかける文学が単純に悪であるなら
読者に負担をかけない赤川次郎は善ですか?
別に、そう思う人もいてもいいですけどね。
107 :
無名草子さん:02/12/06 23:59
「決定不能性」に関しても、誤解があるのかもしれません。
あれだって、作品の意味は一つじゃないと、という警告じゃないですか?
浅はかな読者は、作品の中に一つの答えを見つけ出そうとするでしょ?
作品に対するそういう「囲い込み」をいったん保留してみましょうということでしょ?
そうやって保留することで、また新たな視界が開ける可能性に
賭けてみようよ、ということなんですから。
ただわからなくてもいいや、というお馬鹿なことを言っているわけではないのですよ。
なんかことごとくこの板は私の意見に反対する人が多いですね。
それってけっこうおもしろいです。
自慰はsageでやってくれるかなあ。
>>108 同意。
俺は『ユリシーズ』を翻訳で読んだだけだけど
こんなもんを有難がってるヤシは少々精神に
異常を来たしているんだろうなあと思った。
もしくは実に子供っぽいヤシだと思う。
まあひとそれぞれだけんどね。
110 :
無名草子さん:02/12/07 00:40
>109
それは言いすぎだと思う。たしかに文学作品の中には難解すぎて研究する意義が不鮮明になるものもあるような気がするけど、難しいものを完全に否定するのは一般レベルでも情けない。
ジョイスの『ユリシーズ』くらいはそんなに難しくないのだから読めないことを恥じるべきだと思う。
ただ、FWについては、創ったジョイスにも問題があったような気はするね。
でも内容はとても気になるので、読むのを投げ出したくはないけど・・・。
言い過ぎました、ごめなんさいm(__)m
酔っ払いの戯言だと思って忘れてください。
112 :
無名草子さん:02/12/07 11:38
難しい研究を自慰とか自己満足とか言って簡単に否定する人が多い気がするけど、
ノーベル賞の受賞者たちも運が悪ければ、彼らの研究も自慰と言われていたんだろうな。
馬鹿と天才は紙一重ですよ。
凡人は、酔っぱらって、気焔をはいていればいいんじゃない。
あほらしくなったよ。
113 :
無名草子さん:02/12/07 12:03
自分を天才扱いですか(w
ジョイス読みのお里が知れますな。
つうかここの奴が基地外なだけなんだろうけど。
112はかなり恥ずかしいカキコだね。
114 :
無名草子さん:02/12/07 12:07
>馬鹿と天才は紙一重ですよ。
ならお前は馬鹿ですよ、間違いなく。
>こんなもんを有難がってるヤシは少々精神に
異常を来たしている
なんとなく納得しますた。
116 :
無名草子さん:02/12/07 12:30
読者を自分は天才だと妄想させるジョイスはすごいと思う。
で、ノーベル賞とった人は天才なの?
一冊の本を読んだだけで、この本の真の意味はこうに違いない。とか
オレは世界の真理を発見した。と自慰にひたっている香具師と、ノー
ベル賞受賞者が同列なわけなかろう。とはいっても哲学書読んでる奴ら
なんて、思考パターンジョイスオタと一緒だからな。その勢力はなかなか
侮れんものがあったりする。
118 :
無名草子さん:02/12/07 18:05
>116
ジョイスの秘書こと、サミュエル・ベケットはノーベル賞もらってます。ジョイスはえらすぎてノーベル賞なんか超越してます。
119 :
無名草子さん:02/12/07 19:13
>ノーベル賞受賞者が同列なわけなかろう
あはは。露骨に権威主義的なんだな、
2ちゃんらしからず。
ノーベル賞取った研究者が”天才”かどうか、って、
”文学研究者”が天才なわけないじゃん
創作家が天才であっても。
それもジョイスレベルの創作家じゃないとねー
39さんがいなくなったら
スレのレベルが急激に下がってて
悲しいです。
やっぱ2ちゃんねらーの大半は馬鹿なんですね(笑)
みなさん煽り合いはみっともないのでやめましょう!
>>120 ひとの褌をかりて馬鹿だの利巧だのいっている
君がいちばん恥ずかしいね。
39さんは自分の研究に誇りをもっているのなら
雑音に乱されないで書き込みを再開してください。
122 :
無名草子さん:02/12/08 02:13
ほんとは39なんて人は実在しない?
FWを読めるとか、やっぱりはったり?
ジョイス学者もビビって読まないFW読めるのはだれ?
んー、なんか物騒になってますが、
FWのスレだし荒れてるぐらいが丁度いいとかなんとか。
粗筋の方はどうしようかなぁ、とか思っていて。
掲示板でやるのもなんだし、どっかにこっそり
サイトでも作って細々と続けようとか思ってるんですけどね。
予告したmuseumの場面ぐらいはここに載せるつもりですが。
んで、FWを読むということについてだけど、
まあ、確かにこれは粗筋なんか読んでも
何も分かるものじゃないんだよね。
別に小難しいことじゃなくて、粗筋なんか書くときに
切り落としちゃうような細部(単語レベル)で
意味を幾つも重ねたり、無理に歌詞を押し込んだり
しているのを確認しながら、何となくコンテキストが
分かったり分からなかったりする、何となくつかめた
コンテキストも幾つも入り混じっていて
変なところ結びついていたり、どう読んでもセックスしている
ようにしかみえなかったりする、
そういうのがFWを読む楽しみなわけですよ。
すらすらFWを読む人間なんかジョイスは
初めから全然想定してないんですよね。
内容を追う過程を頭を抱えながら楽しむことを
ジョイスは要請する、というかむしろ強要する。
そんなもん相手にしていられないっていう人も
沢山いるでしょうけれどね(寧ろ圧倒的多数派)。
まあ、実際のところ能書きはどうでもいいんで、
やはり少しFWを読んでみようかなぁ、と思うわけです。
難しいところはめんどくさいんで、
分かりやすいところ。p11の下のほう、ALPについて触れてるところ。
How bootifull and how truetowife of her, when strengly fore-
bidden, to steal our histric presents from the past postpropheti-
cals so as to will make us all lordy heirs and ladymaidesses of a
pretty nice kettle of fruit.
柳瀬訳
ほんとに溜めまめしくも美しく、なんと史実な妻、厳格に
禁じられているというのに、歴史的現在時製の品々を後期
預言書の過去からくすねてきて、われら皆をてんや菓わんや
か魚っとするよな御曹司と姫君に仕立て上げようとする。
注釈なんか見なくてもbootifullにbeautifulが入ってたり、
truetowife にtrue to life、strenglyにstronglyが響いている
のは簡単に分かると思う。テキトーにMcHughの注を
そのまま引張りつつ解説すると、bootifullはboot or booty+full
あたりだろうし、strengはドイツ語で「厳格な」という意味。
forebiddenにはforebodingがありそうな雰囲気で、
ladymaidessesはよくわかんないけど
McHughはLord Mayors & Lady Mayoressesと注をつけてる。
lady's maidとかもあるような気はするんだけどね。
a pretty nice kettle of fruitはa pretty nice kettle of fish
というイディオムのもじりで「ごたごたすること」ぐらいの意味。
あとはまあ説明しなくてもいいかな。
んで、原文を何度も読み返しながら、
これらの内容を組み立てていくわけです。
FWを読むっていうのは大体こんな感じです。
125 :
39教授へ:02/12/10 23:24
内容、とても濃いし、ほんと掲示板じゃあもったいないですよねえ・・・。こっそりやる必要はないですけど、独自のHPをおつくりになったらどうでしょうか?
126 :
無名草子さん:02/12/10 23:51
小説の書き方には色々あるってだけなのに、なんで信者はあんな偉そうなんだろ。
書き方で文学の優劣を決めてるのかね。
127 :
無名草子さん:02/12/11 03:14
ジョイス信者=マック愛好家=阪神ファン=ジュビロ磐田ファン=全然モテナイ男&女
少なくともこのスレではアンチのほうが偉そうにしてるように見えるが?
130 :
無名草子さん:02/12/12 23:18
ジョイスを語る人間にすでに問題があるということ?
131 :
子供っぽいヤシ:02/12/17 00:48
amazonで、フィネガンズウェイクの朗読のCDを買ってみた。
NAXOS AudioBooks NA516312 ISBN:9626341637
ディスク4枚組、約5時間 全文収録の冊子付
子供っぽいだろ
132 :
無名草子さん:02/12/17 06:34
ジョイスの朗読箇所ありましたよね?
なんかジョイスの英語って、すごくなまってるように感じるんですけど?
三島由紀夫の『文章読本』はジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』について
語ることで締められています。「文学の可能性」と間単に書かれているだけですが、
彼の自決との関連性はなかったのでしょうか?
楯の会の一部の人間しか知らないことだけど、
介錯を受けて首を落とされたあとに、すでに腹を斬って臓物まで
出ていたにもかかわらず、立ち上がって(すでに首はない)
自分の尻を三回叩いてそのまま倒れ落ちたそうだ。
まったく不条理だが、意志の力を示すために生前から目論んでいた
行為だったという。
この不条理をどう考えるかだ。ジョイスの影響もあったのかも
知れない。しかし、むしろ精神が肉体を超克しうることを
最後に示そうとしたのではないか?
>>134 正確には『文章読本』の締めは「古典や伝統を重んじるべし」というよう
な感じでしたが、巻末の「附・質疑応答」の最後が「造語とは?」で、そこでジョ
イスに触れていたのです。三島は「軽薄な新人作家の使いがちな流行語」と「切実
な文学者が産み出す造語」を区別して捉え、ジョイスに関してはいいとも悪いとも
言っていませんが、かなりの衝撃を受けていた事は確かだろうと思います。三島は
石原慎太郎の文壇デビューにも複雑な思いを抱いていたという話も聞いたことがあ
りますので、「軽薄な新人作家」というのは石原慎太郎のことを指していたのかも
しれません。そこら辺の事情も切腹に関わっているという説もあるようですね。
136 :
無名草子さん:02/12/17 11:32
>>134 首がなくて立ち上がることは、意志の力を示すことになるのだろうか?
むしろ逆に意志と関係のない肉体の力を示すものではなかろうか?
切れたトカゲの尻尾とか、蛸の踊り食いとか、単なる肉体の運動に過ぎない、
と見るほうが正しいような。
>>136 多分、ナチス辺りの人体実験でそこら辺の問題の解明はなされているんじゃ
ないでしょうか。どこで調べればいいのかわからないのですが、何かをし続けている
途中で殺された場合にもその動作を続けられるものかどうかという実験はされていた
とどこかで紹介されていた記憶があります。そして三島はそれを知っていたのかもしれません。
138 :
無名草子さん:02/12/17 13:43
いつまで経ってもコテはおろかトリップさえつけてくれない柳瀬擁護派氏は
例えば松本人志のコントビデオを観て「これはこうでこうだからおもしろいんだと
納得ずくで観られる人間しか観てはいけない」って言ってるみたいで。
あなたは別に鴻鵠の志を知る地球上唯一の人ではないんですわ。
漏れは在学中に柳瀬訳が出版された年頃の外大中退でありまして、そりゃもう
日常英会話もたどたどしいレベルの半可通の端くれの真似事みたいな香具師だが
FWは未だに原書・柳瀬訳ともども本棚から引きずり出してページ見比べて
楽しんでるよ。
禿しく乱暴な言い方をすれば『頭の体操にちょうどいい』点において漏れに
とってFWは多湖輝とおんなじ存在であるます。
139 :
無名草子さん:02/12/18 00:59
このスレの趣旨は確かあらすじを・・・。39教授は消えたね・・・・。
そして・・・三島?・・・このスレはFWみたいに趣旨から離れて・・・。
>>189 それは素晴らしいところに目をつけましたね。次は糞尿の不可視性について語り合いましょう。
141 :
無名草子さん:02/12/18 08:58
工藤眞一さんって、本名、叙位巣とか言い出すんじゃないですか?
あーあ・・・
なぜFWスレで三島を・・・
143 :
無名草子さん:02/12/18 10:41
駆動が躁病カキコすると
スレがどんどん壊れて逝くね。
コテハンでスレ荒らしして、議論の流れを歪めるのが
そんなに楽しいか、駆動クン?
迷惑を考えろ!
144 :
無名草子さん:02/12/18 18:58
工藤さん、もう消えてください!
145 :
無名草子さん:02/12/19 06:35
FWのこのサイトにははったり野郎が多いな。FWの講釈師を気取るバカ、三島と比較する奴。
でもだれもあらすじさえ、満足にいないわけだ!
39先生、汚れたスレを浄化してください。
147 :
無名草子さん:02/12/20 05:08
39先生は実在しません。あれはウソ!解説もパクリ。
>>132 ttp://www.finneganswake.org/joycereading.htm ですね。ALPの一部をジョイスが読んでる。
ジョイスの発音はアイルランドの訛りがかなりありますね。
ダブリンあたりの訛りなのかな、ポートレイトではスティーブンが
アルスター訛りの学生を腹立たしく思ってるのをこう書いてる。
The voice, the accent, the mind of the
questioner offended him and he allowed the offence to carry him towards
wilful unkindness, bidding his mind think that the student's father
would have done better had he sent his son to Belfast to study and have
saved something on the train fare by so doing.
ダブリンの訛りについては半ばふざけた感じでこう言う。
--It is called a tundish in Lower Drumcondra, said Stephen, laughing,
where they speak the best English.
FWの粗筋はmuseumの場面の導入のところだけ。
>>63の続き。
なんだかんだで通夜が終わって
"Hic cubat edilis. Apud libertinam parvulam."(原文イタリック)
ラテン語のもじりですが、柳瀬訳だと
「営地ニテ椎ヅカニ遺ータイトナレリ。安ラクニ並ラビソウ
璃美ナルムスメ有リ」ということでALPの登場。
ALPは尿の水溜りをつくりながらどこかに歩いていきます。
HCEはキリストのように復活します。
といっても巨人のHCEはいびきをかいて寝てます。
頭はHowth Castleにあって、足はPhoenix Parkで突き出しています。
Phoenix Parkにはmaggyとその腹違いの妹という二人の村娘がいて
叢で放尿してたりするんですが、
そんな"waterloose"な情景がWaterlooの戦場に繋がっていきます。
ということで博物館の場面ですが、軽く解説。
Phoenix Parkにはウェリントンの記念碑があって、
それがウェリントン博物館になり、
ワーテルローの戦いの有り様が博物館を見物する様子に見立てられます。
人物は蝋人形として再現して展示してあります。
また、ワーテルロー以外にも、ペロポネソス戦争から
第一次世界大戦にいたるまでの様々な戦いが
言及されていて一大戦争博物館になってます。
主要登場人物との対応ということで言えば、
ウェリントンは家長としてHCEに対応し転落を経験し、
ウェリントンと争うナポレオンは二人の息子に対応します。
次回でざっくりとmuseumをやります。
三分の二くらいは出来てるのでそのうちということで。
150 :
無名草子さん:03/01/07 23:59
結局、フィネガン読解講座も尻すぼみ。あらすじさえよく分かりませんでしたねえ。
(^^)
とにかく、あらすじを簡潔にお願いします。
(^^)
154 :
無名草子さん:03/01/24 01:32
教授、あらすじを一回で簡潔に書いてよ!
純粋な疑問なんだけど、多言語に翻訳不可能だとされているこの作品。
英語圏の人間は、これを読んで(文章中の多言語は読めなくても仕方ないとして)あらすじを追えているのか?
文章の基本が英語って事は、ある程度は読めているのか?
日本人が筒井の『虚航船団』を読んだようなものかと。
157 :
素朴な怒り:03/01/26 23:01
あらすじもいえねーくせにうざい奴多いよな・・・・。
つまりは難解且つ知的なノリピー語なんだよ。因みに弟のスタニスロースは
フィネガンズウェイクに対して、一般読者には理解不可能だという理由で
否定的だったらしい。
159 :
おまえっら・・・:03/01/29 01:33
あのさあ、フィネガン、読むくらいのやつは高学歴だろ?東大京大早慶とかいるだろ?大学院生、研究者、専任教員もいるだろ?あらすじくらい語れよ!あほ!
不良中学生の幽助は子供を助ようとして交通事故で死んでしまう。
「お前の通夜に美少女が12人来たら生き返らせてやる。」
そこで幽助は幼なじみの夢枕に立ったり憑依したりと手をつくして美少女
を集めるのだった。もちろん、うっかり幼なじみのお風呂についていって
しまうとか、気の強い学級委員のかわいい一面を見てしまうとかの萌えイ
ベントがもれなくついてる。
最後になんとか生き返るが、集まった美少女たちにもみくちゃにされて、
ふたたび危篤状態に。
「じゃあ今度は全員にキスしてもらったら生き返らせてやる。」
っていつまでつづくんだよ……。
あらすじなんかないんです。
162 :
無名草子さん:03/01/29 11:11
あれ読むんなら、奥崎健三でも、読む。
英語だとお高く見えるのよ。
163 :
無名草子さん:03/01/29 12:19
柳瀬さんには、ゆきゆきて神軍を英訳して欲しい。
モンゴル訳でもいいが。
164 :
無名草子さん:03/01/31 17:40
こら、高学歴の豚ども、あらすじないわけねーだろが!どあふぉ!
165 :
無名草子さん:03/01/31 19:02
私はこの本を三回写経しました。貴方は何回ですか?
167 :
無名草子さん:03/02/01 08:09
ジョイスは女性ヌードに興味がありますか?
169 :
無名草子さん:03/02/03 19:38
あらすじ言えよ!
荒らすじいやよ!!
171 :
無名草子さん:03/02/05 17:04
ジョイスの奥さんのノラの映画、なんかやらしいポルノでしたね。不潔!
実際ジョイスも奥さんにエロレターを送っていたみたいだしね・・・
173 :
無名草子さん:03/02/14 17:33
不潔!
174 :
無名草子さん:03/02/14 21:51
ジョイスのエロネタきぼんぬ。
175 :
無名草子さん:03/03/08 06:30
君の子宮に早く辿り着きたいみたいな内容だったらしいよ>エロレター
(^^)
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
なんつーかこういう侃々諤々な神学論争を
ジョイスタンは狙っていたというか、
むしろあの世で意地の悪い笑みを浮かべて、
「うぇっへっへっへ」
とか言っている情景をリアルに想像してしまいますた。
ちなみに私はFWを30Pで放棄した通りすがりでつ。
181 :
無名草子さん:03/05/18 17:57
まだ売ってますか?
河出文庫にはいるよ。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
>>41 ワラタ
ところではなしは変わるけど、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)
このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。
画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。
この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
突然へんなこと言い出してスマソ…
GBAとくらべてみてどうなんでしょうか?(シェアのことは抜きで)
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
188 :
無名草子さん:03/08/12 18:04
ダブリン市民しか読んでねーなあ。あとユリシーズだっけ。これは途中でヤメ。
フィネ癌図はたぶんパンクじゃねーの? 当時の。
訳本見たときはすごい本だと純粋に感じたが。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン