「命は両親から頂いた大切なもの!もう一度静かに両親や兄弟子供の事を考えてみましょう。
一人で悩まず相談してください」
そんな立て看板がアタシ達三人の前に立っている。
「これから死のうと決めて、この樹海まで来た人間には説得力がないな〜」
ここに来ることの発案者である鈴木がそう言いながら、看板をデジカメで撮影している。
「…それで、僕たちはどこで死ぬんだい?」
最年長の山本が緊張した声で、鈴木に尋ねる。
「ヤマさん、死ぬのが怖くなった?別に死ななくたっていいんだよ?死ぬのは俺
だけで充分なんだから」
「怖くなった訳じゃない!どうせ死ぬんだったら、すぐに発見されないように、
奥まで入った方がいいんじゃないかと思っただけだよ」
鈴木は何も答えず、口元で笑っている。
「村上ちゃん、ノートパソコンを貸してくれる?」
アタシはリュックに入っているノートパソコンを出して、鈴木に渡した。
「何すんの?」
「どうせなら、祭りににした方が面白いと思ってさ」
鈴木は楽しそうにパソコンを操作し、さっきデジカメで撮った画像をパソコンに
取り込み、ネットに接続して用意してあった画像掲示板にアップした。
そして、そのURLをコピーして、2ちゃんねるに移動して、スレッドを立てた。
【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】
1 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
死にますけど、何か?
http://www300.jisatu.ne.jp/gazou/cgi/23458777.jpg 2 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
2!
3 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
4くらい
4 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:33
つーほーしますた