★産廃物&盗作屋・田口ランディ監視スレ Part 30★

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866参考資料
たま1999年7-8月121号
田口ランディの水瓶座クロニクル
巻之3「霊障」

 今年の春分の日に、友人が急性錯乱に陥り警察に保護された。3日ほど前か
ら奇妙な電話がかかってきていて、どうも様子が変だなと思い訪ねてみると、
かなりの興奮状態で、まるで宇宙からなにか電波を感じているかのように猛烈
な勢いで、世界の仕組みや人間の生きる道について説き「わかった、わかった」
とはしゃいでいる。
 それでも私と話をしているうちにだいぶ落ち着いたように見えたので、とに
かくその日はおいとました。すると、私が帰った後すぐに暴れ始め、服を脱い
で家財道具をすべて投げ出すという暴挙に出た。近所から警察に通報され、そ
のまま保護室に収容され、私が駆けつけた時には、さながら狼少女か悪魔憑き
のような状態で、もう自分が誰かもわからないほどの興奮だった。
 このままでは身体がダメージを受けてしまうと思い、家族の方と相談して精
神病院への措置入院を行なった。家族の方もはっきりと口には出さないが、心
の中で「悪魔憑き」ということを思ったようだった。当然だ、本当にそういう
状態になっちゃうのだ。
 実は私は臨床心理学をちょっとだけ噛ったことがあるので、普通の人よりは
多く「錯乱している人」を見てきたと思う。
 と同時に、本当に悪いものが憑いている人もたくさん見た。なぜかというと、
ずいぶん前だけれど、私はフジテレビで「超常現象を見た!」というスペシャ
ル番組を作っていたプロデューサーのKさんの依頼で、テレビ番組を元にした
心霊本なるものの編集を頼まれたことがあるからだ。
 心霊プロデューサーとして名高かったKさんは、全国の霊能力者に強力なコ
ネクションをもっていて、しかも、超上級レベルの霊能力者ばっかり(前田和
恵さんとか)。で、私はKさんから借りて、その霊能力者の皆さまが悪霊を祓