【控訴】ホテルジャンキーズクラブ・村瀬千文【37】

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965無名草子さん
コソーリ
まだ計数さんが来られないので、この場を借りて、完全版は概出でないはずのPLAYBOY2001年12月号の「ひとりで泊まる!男のひとり泊まり」をウプしましょう。
ちょうど話題の、部屋に入れば荷物を開ける〜♪を使い回しています!
今の愚利を思えばかなり長文です。
打ちながら、この文章は構想は爺、作成はチィではないかとモワワしました。
文の構造がねじれて主語のないワケワカラン文章がチィらしい反面、
「〜であるが、〜だ。」的な俺様センテンスも含まれています。
「女たちよ」「男たちよ」という呼びかけも、チィ文には新鮮でした。
以下、タイトル、リード、本文の順に、できるところまで全掲載するつもりです。
Men's Lifestyle★ゴージャスな癒し、ひとりで泊まる!男のホテル道

文・監修−−村瀬千文(ホテル・ジャンキーズクラブ代表)

ここ数年、東京には個性を競うかのように高級ホテルが続々と誕生している。
しかも不景気と言われるご時世にあって、人気ホテルは高い稼働率を上げているという。
都会に住む女性たちが自分へのご褒美として優雅にホテルに泊まっている時代。
さあ、われわれ男たちも、ひとりでホテルに泊まりに行こうではないか!

■ひとり泊まりのススメ
「女たちよ、男を捨てて、ホテルへ行こう!」。常々、女性たちにはこうすすめている。
つまり、伴侶やつきあっている男性に、何かと期待したり、頼るのではなく、ひとりで
自分自身に向かい合ってみてはどうか、と。そんな時、日常から物理的にも精神的にも
きっぱりと隔離された時間と空間が手に入るホテルは、かっこうの舞台である。
 いま、同じ言葉を男性たちにも向けたい。男たちよ、ひとりでホテルに泊まりに行こう、と。
 ひとりでホテルに泊まる……そんなの、もったいないじゃないか、どうせなら彼女との
デートの時に使いたい、おそらくそう思う方が多いだろう。しかし、朝、目覚めた時、
思わず「あーあ、きょうもまた始まるのか……」と重いため息をついたり、仕事中、
ついぼんやりと窓の外を見ることが多くなったと思うことはないだろうか?
 コンピューターのような機械ですら、長時間使っていれば、目に見えないところで
余計なメモリが増えて動作の負担になったり、プログラム同士のバッティングが起きたり
して、なんだかよくわからないけれど処理スピードが遅くなったり、フリーズが増えたりする。
人間も同じである。上司の前でのみ込んでおなかの中にしまいこんだ反論の言葉。
ついいい顔してしまって断れなかった友人からの頼みごと、断った時の不機嫌な顔を
見たくないがゆえに、あるいは言い争いがめんどうでオーケーしてしまった彼女との
約束……。こうして知らず知らずのうちに体内に不純物がたまっていき、身も心も重く
なってゆくのだ。
 そんな時は、「再起動」が必要である。コンピューターの場合は、再起動によって、
不要なメモリを捨て、プログラム間の不要なリンクや絡(から)まった関係を整理して、
身軽なからだに戻す。人間も同じである。無駄なものと捨て、基本にたちもどって関係を
シンプルに整理し、無理しない自然体のあるがままの自分自身に戻ること、重症の
場合は、OSを入れ直さなねばならないが、そこまで行かない軽い症状の時にぜひ
おすすめなのが、ホテルのひとり泊まりである。
■ひとりだからこそ、いい眺めのホテルを選ぶ
 さて、まず直面するのがホテル選び。仕事で泊まる時はそれなりの制約があるし、
女性と泊まる時であれば、見栄もはったりもあるだろう。しかし、ひとり泊まりの時は、
ほんとうに自分が好きなホテルが選べる。逆に、自分にぴったりのホテル選びこそが、
実のある滞在のために必要である。
 まず、自分が好きな時間はどんな時間か考えていただきたい。そうは言われても、
別にこれといって思いつかないという方は、どんどん時間をさかのぼって、少年の頃、
好きだったこと、どんな時が楽しかったかを思い出していただきたい。山に大きな夕陽が
沈むのをじっと立ち止まって眺めていた時のこと、浜辺の波打ち際で潮風を受けながら
飽きずに波の音を聞いていたこと、時刻表片手に通り過ぎる電車に目を輝かせていたこと……。
実は、今、首都圏のホテルではこれらの全てのことが可能である。
「眺め」ひとつとっても、いろいろ選べる。高層ビルの夜景が代表するシティービュー、
オーシャンビューに港ビュー、リバービューにマウンテンビュー。ひとり泊まりの時は特に
「眺め」にこだわってホテル選びをしたい。ベッドに寝転がってふと窓の外に目をやった時、
大好きな眺めがあってほしいものだ。そのためには、予約の時から「○△側の、高層階
(あるいは低層階)の部屋」というふうに、リクエストを入れよう。最近は渋谷にオープンした
セルリアンタワー東急ホテルのように、あらかじめ部屋指定をできるホテルも出てきたが、
まだまだリクエストベース。しかし、予約時から強い希望を伝えてリクエストを重ねていけば、
好みの部屋に泊まれる可能性は高まる。なお、予約段階のリクエストがチェックインの
担当者に必ずしも通っているとは限らないので、チェックインの際にもう一度ダメ押しして
みること。

■違いがわかる男は部屋タイプを使い分ける
 ホテルの予約の際、「シングルルーム一つをお願いします」。コレだけで済ませては
いないだろうか?こう言うと出てくるのは、スタンダードタイプのシングルルームだ。
レストランで言えば、ランチタイムにとりあえずオーダーする「ランチ」のようなものだ。
 では、いったいどんな部屋タイプ選びができるのか? まず、ひとりだからこそ
ゆったりすごしたい方には、ダブルルーム、あるいはツインルームのシングルユース
(ひとり利用)をすすめたい。もし予算が合えば、スイートルームまで行かなくても、
ジュニアスイート(ベッドルームとリビングルームが二室に分かれてはいないけれど、
リビングスペースがある部屋のこと)であれば、よりくつろぎ度は高い。
 もっと懐[ふところ]に余裕がある方のひとり泊まりにすすめたいのは、"クラブフロア"
"エグゼクティブフロア"などと呼ばれる、特別フロアの部屋。料金はふつうのスタンダード
ルームに比べると3000円から1万円くらい高いが、ひとり泊まりにあるとうれしい、
いろいろな付加価値がついている。まず、専用ラウンジ。特別フロアの宿泊客だけが
使えるリビングルームのようなもので、専従のスタッフがセクレタリーのようにあれこれと
世話をやいてくれたりもする。ひとり泊まりでなんとなく人恋しくなった時、あるいは同じ
客室にずっといることに疲れたときなどにいい。ラウンジではたいてい日中はコーヒー、
紅茶、ジュースなどのソフトドリンク類は無料で、夜はアルコールサービスをするところも
多い。また、ホテルによっては朝食をはじめ、軽食、アフタヌーンティーセットなどの
ミールサービスやをするところもある。雑誌や新聞、本やビデオ等をそろえているところも
多いので便利だ。
 さらに、ホテルによっては同じ料金でもぐっと付加価値が高い部屋があるので、
これもチェックしたい。たとえば、コーナールーム、つまり角部屋。ふつうの部屋だと
窓が一面にしかないのが、二面に窓があったり、バスルームが窓付きだったりする。
また、バルコニー付きの部屋かどうかも、すごし方にちがいが出てくる。同じ海に
面した部屋でも、バルコニーがあるのとないのとでは大違い。潮風を受けながら
朝食を食べたり、デッキチェアで本を読んだり、あるいは夜風に吹かれながら
冷たいシャンパンを飲んだりしたい方はバルコニー付きの部屋を探すといい。

■自分が好きな時間を「作る」
 ホテルライフにいいところは、自分の好きなものに囲まれて、好き勝手に過ごせる
ことである。眺めもインテリアも好みにぴったりのホテルを選ぶことができたら、
さらに快適にすごすために、もうひと努力、必要だ。ホテルの部屋は、チェックインした
瞬間はまだまだヨソの部屋にすぎない。これを「マイルーム」に変えるのである。
 まず、出かける前に「同行するモノ」たちの準備。自分が好きな時間を演出するために
必要な小道具をそろえる。好きな音楽を聴きながらすごしたい方は、CDやテープの
準備を。映画三昧をした方は、ビデオを。客室に備え付けのものでなくてもCDプレイヤー
やビデオデッキはリクエストすれば貸してくれるホテルが多いので、事前にリクエスト
しておくこと。ビデオも貸し出しているホテルもある。なお、ホテルによっては有料の
ところもあるので確認を忘れずに。
 また、写真立て、目覚まし時計、お気に入りのグラスなど、いつも自分の身の回りに
置いてあるものを持っていってホテルの部屋に置くと、これだけでそれまで他人の顔を
していたホテルが「マイルーム」化して、ぐっと落ち着くものだ。
 そして、ぜひおすすめしたいのが、チェックイン直後にカバンから荷物をすべて出して
空にすること。どうせ一泊しかしないからと、ついついめんどうでカバンから下着や洋服を
その都度引き出したりする方が多いが、すべて出して、クローゼットや引き出しなどに
おさめるのだ。ひげ剃りやローション、歯ブラシなども、ポーチから出してバスルームの
シンクの上に並べる。一見、めんどうなことだが、こうした作業のひとつひとつを通して、
ヨソの部屋が自分のなじみのある部屋に変わってゆく。

■そして、ひとりで何をするのか?
 チェックインし、部屋のセッティングも終わる。そうしたら、誰にもじゃまされない、
あなただけの、そして、好きなことだけをしてもいいまっしろな時間が目の前にある。
バスルームが気に入ったら、何度でも昼風呂していいし、湯上がりにふっくらとした
バスローブをはおり、好きな音楽をBGMに、絶景の眺めを楽しみながら、冷たい
ビールを飲み、そのまま眠くなったらスベスベのシーツの上で眠りに落ちてもいい。
目覚めて空腹だったらルームサービスで好きな料理を届けてもらい、好きな位置に
テーブルをセットしてもらって、好きな映画のビデオを見ながら誰の目を気にすることなく
オイオイ涙を流したっていい。誰にかっこつけることもないのだから。
 気が向けば、着替えてホテル内のレストランに行き、おいしいものを自分のテンポで
心ゆくまで楽しんでもいいし、夜、思い立ってバーにぶらりと一杯飲[や]りに出かけても
いい。そして、ホロ酔いかげんですっかりいい気分になったとしても、そのいい時間を
途切れさせることなく、持続したまま快適な自分の部屋へと戻ることができる。それが
ホテルのいいところである。
 さて、こうして着々と身につけた「ひとり泊まり」のノウハウは、実はそのまま誰か
大切な人と一緒にすごす時に生きるものである。ふたり泊まりでは得られない
「ひとり泊まり」の楽しさ、そして寂しさを身をもって知った男こそ、ふたりですごす時間
ならではの楽しさ、そしてかけがえのなさを知っているはずだ。
 つまり、「ひとり泊まり」ができる男こそ、女にとって「いい男」なのである。

(これで本文終了)
注)[括弧]内の平仮名は漢字に振られたルビです。
p110からは、ホテル及びホテル内施設の写真が掲載され、5項目に分けてコメントが
ついています。


●男のホテル利用術
ホテルはタダ泊まるだけの場所ではない。賢く利用すれば、さまざまなサービスも
享受できる。男を磨くのにうってつけの「場」と心得るべし。数多[あまた]あるホテルの
なかから、ここに厳選したレストランやバーを皮切りにもっと、もっとホテルを身近に
活用しようではないか。

【ひとりで泊まるときに選びたいホテル】
新御三家と呼ばれる「パークハイアット東京」「ウエスティンホテル東京」「フォーシーズンズ
ホテル椿山荘」は人気も高い。ひとりで泊まる時こそ本当に自分が好きなホテルを選びたい。
「東京ドームホテル」の部屋から眺める皇居の景色は新鮮。インターネット環境が整備
された「セルリアンタワー東急ホテル」なら、仕事を片付ける目的で滞在するのもいい。
リゾート気分を満喫するなら、通の間では「ホテル日航東京」が人気だ。

【週末のデートに活用したいレストラン】
ここに取り上げたのは、ホテルのレストランの中でも、味、雰囲気、サービス共に
レベルの高い店。普段はちょっと敷居が高く、接待でしか使えないような名店でも、
ランチならプライベートにも気軽に利用できる。眺めのいい窓際の席を予約すれば、
週末の昼のデートにもうってつけだ。とりわけおすすめなのが、パークハイアット東京
「ニューヨーク・グリル」の「シャンパンブランチ」(土日祝のみ、¥5800)。

【ホテルのバーの利用法】
ホテルのバーは、目的に応じて使い分けたい。口説き、口説かれるのが目的なら、
夜景が望めるパークハイアット東京の「ニューヨークバー」、セルリアンタワー東急
ホテルの「タワーズ バー ベロビスト」、赤坂プリンスホテルの「トップ オブ アカサカ」。
蘊蓄[うんちく]で男を磨きたい時は、ロイヤルパークホテルの「ロイヤルスコッツ」、
帝国ホテルの「オールドインペリアルバー」、山の上ホテルの「バーノンノン」「バーモンモン」。
別れ話をするなら駅から近い東京ステーションホテルのバーで。

【朝食にこだわる】
朝食のうまいホテルは、それだけで大きな魅力だ。朝食時のレストランは、最も
そのホテルらしい姿が見られる時間だ。宿泊客の他、ビジネスブレックファストの
利用客も意外と多い。宿泊しなくても、大事な仕事のある日などは、ホテルの朝食で
英気を養うという利用の仕方もある。

【プールにこだわる】
がむしゃらに泳ぐだけなら区民センターで十分だが、ホテルのプールサイドは
マン・ウォッチングの恰好の場。VIPや有名人に遭遇したり、意外な都心の景色が
見えたり、エクササイズの他にもプラスアルファの楽しみがある。東陽町にある
「ホテルルイースト21」のゴージャスな屋外ガーデンプールは、知る人ぞ知る穴場。
宿泊の際は積極的に利用したい。


以上で終了です。お邪魔いたしました。それでは密かに流してくだされ。