読書家のみなさんは氏の小説についていかがですかね?
ダイスキです
長編はあまり読んでないけど「夏姫春秋」とかすごく良い。
講談社の未来研の催しで以前氏を招いて講演聞いたことあるけど
人物も好感度高い。すごく謙虚&努力家という印象。
人間性が文章に溢れているね。
「楽毅」が俺はおもしろかったです。
あとエッセイみたいなのも面白くて
個人的にはこっちのほうが本領発揮のような気もしなくもない。
いい意味ですごい想像力の持ち主と思います。
勉強家だし。
主人公が皆似たような成長の仕方をしている。
そして絶世の美女に恵まれすぎる。
タイトルを見ても内容が思い出せない。
でも面白いので大好きです。
歴史的事実とはされていない夏商革命を扱った「天空の舟」が平然とラインナップに並んでいるのが凄い。
って、実は一番好きな作品。
冒頭の、伊尹の母の死と赤ん坊の伊尹救出のエピソードは、涙腺直撃モノです。
オモシロイ!
「太公望」一気読みしたよ。
「重耳」と「介子推」を並べて読むのもまた一興。
構成というものをしらんのかいね、この人は
>6
太公望、いいよね。
今新聞小説書いてるよね
10 :
無名草子さん:02/05/30 22:39
>>7 構成にとらわれすぎて面白くないのもどうかと思うが。
あなたはプロの方?
11 :
無名草子さん:02/05/31 02:27
12 :
無名草子さん:02/05/31 08:56
「子産」が好き。
>>12 鄭のクーデターで、子産の父、子国が死ぬ辺りにも泣きました。
「王家の風日」が一番好きです。
「天空の舟」と違って、殷周革命は、史実0%でないから、
例えば、亀甲占いも、なんだか現代のアナリストのようなリアリティが感じられました。
私だけかもしれないけど。
15 :
無名草子さん:02/05/31 13:44
奇貨おくべしだけはつまらなかった。他は好き。
>11
9じゃないけど知らなかったのでググってみた。
5/1から毎日新聞だってさ。
ちなみに「孟嘗君」は神戸新聞、「沙中の回廊」「子産」は朝日新聞の連載小説だったらしい。
なんかすごい…。
>16
ありがとー
18 :
無名草子さん:02/06/06 00:51
子産は朝日新聞の朝刊ですか?みなかったので。
沙中の回廊は毎日、新聞をきりぬきしていた。
毎日新聞の連載も原田さんが版画してますね。
沙中の回廊の最終回の文章がよかった。
またレスします。
あっさりしていてよい。
文芸春秋の三国志はあと10年は続くであろう
sage それ以上。
21 :
無名草子さん:02/06/08 09:42
今、晏子読んでる。文庫版だと4巻なんだな
22 :
無名草子さん:02/06/08 18:46
好きだけど、最近説教臭くなってきたような気がする。
23 :
無名草子さん:02/06/13 06:42
どれを読んでも大抵面白い
ただ、主人公が良い人過ぎるような気がする
そのためか、司馬遼太郎のような深みがない
24 :
無名草子さん:02/06/21 20:35
アマゾンコムでつい太公望を衝動買いしちまったい。
届くのが楽しみー。
保全。
26 :
無名草子さん:02/07/05 01:00
美人多すぎないか?
27 :
無名草子さん:02/07/05 17:59
自分は「楽毅」以外は全て読んだと思う。
一番面白かったのは「晏子」だったように思う。
たった今「奇貨居くべし」読み終わったけど、
明らかに読者をサラリーマンと想定し会社における「自分」の保ち方を
大っぴらに出しているので臭かった。
この人の作品は面白く読めるモノもあるけど、「これ!」という作品がない。
なんでかなーと考えると、どの主人公にも特徴がないからかな。
みんながみんな、賢くてさわやか。
これまでは本を購入して読んでたけど今後は借りて読むようになると思う。
好きな人ごめちゃいね。
28 :
無名草子さん:02/07/06 15:25
太公望と楽毅を読んだ。
太公望は鬼公がアボーンしたとき思わず泣いてしまった。
29 :
大抵、主人公と別れてどっかの偉いサンに囲われる:02/07/12 14:06
ミ,,゚Д゚彡y━~~ つーか、ヒロインの境遇がはげしくエロいです。
30 :
無名草子さん:02/07/18 07:25
「夏姫春秋」あたりは楽しめるんだけど、「太公望」などで超常的な説明が
入るところについていけないんですけど。
歴史小説なんだし、地の文は現実的な解釈中心に進めてもらいたかったな。
ファンの皆さんはどうお考えですか?
31 :
無名草子さん:02/07/18 21:52
私は「太公望」結構好きなんですが…
「沙中の回廊」も面白かったですよ。
32 :
無名草子さん:02/07/18 23:37
沈黙の王も面白い
33 :
無名草子さん:02/07/19 00:53
この人の作品はエンターテイメントでしょ。それが好きなんだけど。
漫画向きな気もする。つーか主人公より脇役のほうがいい
やっぱり晏子(晏嬰)が一番特徴あるかな。
彼だけはスーパーマンな活躍がなくてただの頑固者。
ただし信じられないくらいなスーパー頑固者。それがなぜか好きなんだな。
晏弱とサイチョのやり取りはゾクゾクするもんがあった
36 :
晏子でもそうだが:02/07/19 06:58
ミ,,゚Д゚彡y━~~ 重耳で、一番面白いのは上巻だと言う罠。
宮城谷はエロいわ。
38 :
沈黙の王と王家の風日がすき:02/07/19 18:48
ミ,,゚Д゚彡y━~~ 最近のより昔の方が好きだな。
39 :
無名草子さん:02/07/19 21:29
>36
同感。
武公称と狐突将軍は惚れ惚れするほどかっこいい。
これを最初に読んだおかげで勢いに乗って集めてしまったし。
>37
確かに「夏姫春秋」や「青雲はるかに」をよく読むと意外ときわどい表現が多いかも。
この人の作品は文庫化された長編はほとんど持ってるけど、他にもえちぃ所がちらほらと。
40 :
無名草子さん:02/07/19 21:31
沈黙の王が面白い。
41 :
鳳凰の冠が面白い:02/07/20 15:35
今のところ「沈黙の王」が大人気だな。
42 :
無名草子さん:02/07/20 20:59
短編が面白い。
43 :
俺は仇にかこわれる田声に一票:02/07/21 01:42
ミ,,゚Д゚彡y━~~ ところで皆さんが一番エロイと思ったシチュエーションは?
44 :
無名草子さん:02/07/21 03:03
親父(主人公の)がいつもいちばんカコイイ。
45 :
無名草子さん:02/07/21 09:24
あげ。
先生はどこにすんでいるんですか?
沙中の回廊を連載していたときは名古屋にいたそうですが。
母の実家が蒲郡なんです。いまでも蒲郡にいるのかな?
>44
そうかな?「孟嘗君」「晏子」は良かったと思うけど、
「重耳」では祖父がかっこよくて父はダメ、
「楽毅」もちょっと・・・「奇貨居くべし」では存在感無し、
「士会」は微妙なところか?
「子産」は今読んでる最中なので保留。
直木賞を受賞した頃から読んでいたけど、最近はなんか
マンネリ気味で読んでない。
49 :
無名草子さん:02/07/22 15:04
静岡県三ヶ日町だと聞いてますが……
先生のすみか
50 :
しかも本当にやな奴だと思えるところが:02/07/25 02:02
ミ,,゚Д゚彡y━~~ 自分の小説の主人公が、他の小説では悪役になったりするところがいい。
51 :
無名草子さん:02/07/25 21:28
夏姫タン (;´Д`)…ハァハァ
>>36>>39 やっぱりそういう方がいましたか、ちょっとホッとした
上巻のこの二方は本当に恰好良かったので
因みに本編の前に介子推を読んでしまった大馬鹿者です
53 :
無名草子さん:02/07/29 22:18
天空の舟がよかった。
54 :
それなりに楽しめると:02/07/29 22:39
>>52 ミ,,゚Д゚彡y━~~ 別にどっちから読んでもいいと思うよ。
55 :
無名草子さん:02/07/30 22:26
三国志はいつ本になるんかな・・
この人の書く三国志って興味あるんだけど。
56 :
無名草子さん:02/07/31 15:06
夏姫春秋 が良かったです。荘王旅萌え。巫臣萌え−。
他に好きなのは、長城のかげ の中の 石径の果て かな。
57 :
無名草子さん:02/08/10 22:51
すみません、もうとっくにおなくなりに
なっているのかと。。。
氏はどうやら孟嘗君が好きなようですね。
「孟嘗君」はもとより、「楽毅」や「奇貨居くべし」でも重要な役割を果たしていますし。
信陵君や平原君がぜんぜん目立たない。
あの春申君ですら、「奇貨居くべし」で目立ったのに(笑)
59 :
無名草子さん:02/08/16 12:22
60 :
無名草子さん:02/08/19 00:07
この人の本を読む年代はどのくらいなんでしょう…
高校ではマイナーなんですが…
61 :
無名草子さん:02/08/19 17:50
>60
私が氏の作品を初めて読んだのは中学生のときでした。
まわりに布教してみましたが、やはりマイナーで...
高校に入ってようやく他の宮城谷ファンを発見しました。
が、定年間近の先生でした。
62 :
2チャンねるで超有名サイト:02/08/19 18:02
もう大好きですvvv
「花の歳月」「雨」「歳月」「沈黙の王」「地中の火」「王家の風日」
などが好きです。
あと「太公望」も。まだ読んでない作品も多いので 読まなくては!
>>60 私は もともと学生の時 小説は読まなかったので宮城谷先生の本は
25・6歳のときからです。マンガの人だったので。(笑)
一応 周りの人に薦めるんだけど、「厚いし 内容難しい」って返された
ことあって やっぱり私しか読んでいません。
歴史に興味ある人じゃないと 面白くないのかなあ。
私は「花の歳月」で布教しています。字大きいし薄いし。
読めない漢字があってもだいたい意味わかるでしょ〜、
漢字自体は少ないでしょ〜、ってことを先ずわからせなくてはならぬ。
「花の歳月」は今までに5冊買いました。
>>65 確かに「花の歳月」は 字が大きいし薄いですね。
ラストは感動だし♪
なるほど 参考になりました。ありがとうございますvvv
67 :
そして大学の図書館に重子と介子推が有ったのが決定的:02/08/20 10:33
ミ,,゚Д゚彡y━~~ 俺は大学受験の帰りの飛行機で「沈黙の王」を読んで以来のファンだな。
68 :
無名草子さん:02/08/20 12:32
聖人君子の多いなか、『奇貨居くべし』の魏冄は、悪くないと思う。
>>67 !!
あんた、少年漫画板の某解説さんでは?!
ジャンプ発売されたら戻ってきてね☆
かくいう俺は、モーショークンを親父に薦められて
読んだらハマッた口です。
三巻の白圭と文のやりとりには涙、涙・・・
>>69 ミ,,゚Д゚彡y━~~ なんかあのスレも最近廃れてるね。
>>65 >>66 あ、成る程、「花の歳月」ですか
確かに字が大きいし薄いし、お話として綺麗に纏まってるし
そういう使い道がありましたか
「鳳凰の冠」を読んでから
無性に「晏子」と「子産」が読みたくなってしまいました
短編でいいから春秋時代、もっと書いてくれないかなぁ〜
三国志、はやく本になってホスィ
久しぶりに図書館で文藝春秋読んでみるかな
73 :
無名草子さん:02/08/27 23:13
三国志、ちゃんと終わるんですかね?
連載16回目にしてようやく曹操が誕生。
この調子だと本の完結が先か作者の寿命が先か、ってなりそう。
74 :
無名草子さん:02/08/28 00:26
初心者ですみません。
この人が書くの中国とかの時代物ばかりですか?
現代の日本を舞台にした、海辺の町の話ってありませんでしたっけ?
読みかけでなくしてしまったんでわからないんです。
75 :
読んだ事ないけど:02/08/28 00:34
>>74 ミ,,゚Д゚彡y━~~ 「春の潮」じゃないの?
77 :
まあ、それまでが面白いからいいけど:02/08/29 21:23
>>73 ミ,,゚Д゚彡y━~~ しかしこの人の作品は主人公の活躍は最期にさらっとやって終わる事多いし。
>>74 そのものズバリ「海辺の小さな町」ではないかと
79 :
無名草子さん:02/08/30 23:23
主役の描写がみんな似ている。ワンパターン。
面白い。
80 :
無名草子さん:02/08/30 23:37
初めて読んだ宮城谷作品が「孟嘗君」
で、感じたことは、孟嘗君出てこねー!
実際には、最初に盗まれる赤ちゃん役で出てきたけどね!
イメージでいうと、なかなか出てこないんだよね
次に読んだ「晏子」でも、
本人が書きたいのは、晏嬰だと思うのだが、やっぱりなかなか出てこない。
でも、おもしろいから何でも許す。
それでも晏子にでてくる、牛を降らす攻撃はやっぱり納得いかない!
横山光輝の史記を全部読んでストーリー把握した後くらいにこの人を知って
文庫で出たばかりの孟嘗君を読んでみたらアフォみたいに面白くて一気に5巻読んで
それから村上春樹を読み始めてハルーキばっか読んでました。すいません。
あっと、新潮文庫で宮部が解説書いてた短編のも読みましたが上品でしたね。好きです。
82 :
無名草子さん:02/09/04 23:54
「奇貨居くべし」の順番教えてけろ!
どれから読んでいいのか分からないんだよね!
83 :
既刊のところ見ればすぐわかる:02/09/05 01:51
>>82 ミ,,゚Д゚彡y━~~ 春風→火雲→黄河→飛翔→天命
>>83 産休
司馬の「竜馬が逝く」で最初に痛い目に遭い、
池波の「健脚商売」でもしくじっちゃったので尋ねてみた。
文庫版くらいは
数字振っといてもいいのにな>奇貨
86 :
無名草子さん:02/09/07 14:46
「楽毅」3巻まで来て田単、名前だけしか出てない....
また、孟賞くんがブイブイゆわしてるし。
つまらん。
87 :
無名草子さん:02/09/09 12:23
>>86 小説の読み方っていろいろだなあ。
漏れはおもしろかったから別に気にならんかったよ?でんたん。
>>87 ですねぇ私の場合は武霊王がいなくなってからは
テンションが落ちちゃって4巻は読み流したようなもんです・・・
孟嘗君の後に「田成子の簒奪」(作者:沢周一郎(ウロオボエ))ってのも面白いよ。
90 :
無名草子さん:02/09/18 20:21
age
「玉人」はエロイな〜と思った。
「花の歳月」は、泣いた!ラスト近くになるにつれ感動!
展開とか書き方が上手い人だなーって思った。
司馬の小説も好きだけど、この人のも好き。
読みやすいよね。
華栄の丘はどうよ?
「晏子」と「沙中の回廊」で使い回しの表現があって
他にも結構こういうことやってるんじゃないかと思った。
94 :
無名草子さん:02/10/01 01:29
95 :
吾輩は名無しである:02/10/01 01:41
彼は中国歴史小説で有名だが、日本が舞台の初期の短編に珠玉揃い。
川端を髣髴とさせられたよ。
96 :
無名草子さん:02/10/11 04:15
主人公が君主に忠義を尽くすんだけど次の君主が暗愚で(´・ω・`)ショボーン
お決まりのパターンなんだけど毎回切なくなってしまう。
ていうか暗愚(・∀・)イイ!!
97 :
無名草子さん:02/10/12 14:23
...あのさぁ、田単て楽毅と矛を交えていないの?
小説じゃ、風の便りで名前伝わってくるだけだし。
短い作品のほうが面白いと思う。最近の長編はちょっと…。
>>96で思い出したけど、「晏子」のラストは切なかった。
崔杼も魅力的だったし、長編では「晏子」が一番好き。
「重耳」は序盤は好きだけど、話が話なだけに読み進めるのが
辛くなっちゃってだめだった。
短編で好きなのは「鳳凰の冠」「指」。
>98 短編がいい に 禿同。
長編も、好きなんだけどね。
中国史嫌いでしたが、この人の作品で、めざめました。
100 :
無名草子さん:02/10/12 23:40
楽毅読んだんだけど、序盤の複線が未消化だよ。
それに小説に徹してない。
その時代になりきって読みきりたいのに、突然、歴史上の評価は云々などと、作者の妄想が始まって萎えた。
主観の混ざった教科書みたいでとても読めないよ。読んだけど。
全体の印象は、「ジャンプで連載打ち切りが決定した漫画」ってな感じでした。
他の作品もあんなんなの??
101 :
無名草子さん:02/10/12 23:54
この人は名古屋にあった海越出版社に育てられたんだな。
102 :
無名草子さん:02/10/13 03:01
>>97 田単と直接交戦する前に暗愚な君主に事実上追放されますた
103 :
無名草子さん:02/10/13 03:08
>>100 どのへん?>伏線
歴史小説でも宮城谷の小説なんかはなりきって読むタイプじゃないと思うけどね。
そもそも春秋・戦国なんて普通の人知らないし(三国志がせいぜいでしょ)、
説明的になるのは無理もないかと。
104 :
漢字の解説とか:02/10/13 20:33
ミ,,゚Д゚彡y━~~ 俺としては、説明的なところが魅力なんだけどなぁ。
105 :
無名草子さん:02/10/13 21:39
田単のエピソードとかも前半あんだけ田単のとーちゃんと絡ませといて最後はちょびっとしか語られてない。
小説として書くならもっとドラマチックに書けるだろうに。
もうしょう君もなんかえらく良い人に書きすぎ。
つまらん
106 :
無名草子さん:02/10/13 21:52
ちょっと夢枕縛のように、余白が多くなりすぎw
いかんよなあ
孟嘗君の名を借りた「白圭」
重耳の名を借りた「介子推」
でも楽毅と田単が絡まないからねえ。
まあ宮城谷の小説がどれもこれも何か淡々とした終わり方をしてる感は
否めないが。
でも俺、春秋戦国全然知らないから宮城谷はいい入門書になったーよ。
109 :
無名草子さん:02/10/15 12:54
孟嘗君ハードカバーも文庫も買っちゃった。
俺は馬鹿だから。
最初読んだのは楽毅の1巻。
孔明が、「管仲、楽毅なんちゃらかんちゃら」って言ってたきがしたから。
全部買って読んだけど、「天空の舟」「太公望」「重耳」「介子推」以外は読み返しまくり。
学問的に正しくなくってもいーんじゃ無いのかな?
面白けりゃいい。
一山田風太郎フアンヨリ。
110 :
無名草子さん:02/10/15 17:42
>108
「花の歳月」の落とし所は見事すぎると思うぞ
111 :
花の歳月は珍しいハッピーエンドだし:02/10/17 16:40
ミ,,゚Д゚彡y━~~ まあ、基本的に大抵の奴は最後に悲惨な状況になるから淡々となるのは仕方ないかと。
113 :
無名草子さん:02/10/21 09:03
俺の三国志から前史への拡がり方
曹操スキー→わが張子房→項羽と劉邦→秦、前漢→始皇帝&韓非子スキー
法家つながり→商日央スキー→4君スキー(本来ならここで宮城谷分岐があったはずなのだが)
→何故か越王光線にやられる→范蠡マンセー→っていうか春秋戦国マンセー
→どうでもいいけど夏姫エロい→父が読んでたエロ小説(宮城谷の夏姫春秋)→(再び交差するはずだった)
→妲己妹喜西施傾城マンセー→(藤崎竜の封神演義を読む)→ちげーー
→(何となく本屋で「太公望」を手に取る)→宮城谷キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
114 :
U-名無しさん:02/10/25 05:26
いま「長城のかげ」読んでるんだけど。
宮城谷版「項羽と劉邦」は書いてくれないのかな?
みんな「孟夏の太陽」よんでないのかなー
「重耳」を読んだ後に読むとかなりハマると思うんだが。
程嬰が趙武を20年間守り抜いて自殺するところなんて涙モノだよ。
116 :
無名草子さん:02/10/25 21:15
100は宮城谷に向いてないと思われ
117 :
無名草子さん:02/10/25 21:17
118 :
無名草子さん:02/10/25 21:49
さ、全集はじまるですよ
119 :
それよりザッピングシステム導入の「重耳」と「介子推」のセットが:02/10/26 00:44
>>115 ミ,,゚Д゚彡y━~~ いまいち、趙一族は好きになれないんだよな。
>>117 お〜!うれしいねぇ
>>119 う〜ん、残念ですねぇ。
私はこの本読むまでは戦国時代の趙が嫌いだったけど、この本読んで考えが
変わりました。
121 :
無名草子さん:02/10/26 07:31
メモっときます。
122 :
無名草子さん:02/10/26 10:13
>>114 現在、朝日新聞で『香乱記』を連載中。
主人公が田横で、劉邦や項羽と同時代。
現在は項梁が決起した頃で、田横は項羽の死後まで存命しているから、
漢楚攻防の梗概も並行して描かれるんではないかな。
123 :
無名草子さん:02/10/26 19:34
あの、太公望はいくらなんでもと、思ってしましました。
重耳は大好きです。
124 :
視点が変わると、同じ出来事でも評価が変わるのが宮城谷作品の魅力だ:02/10/27 02:00
>>122 ミ,,゚Д゚彡y━~~ でもそれとは別に「項羽と劉邦」も書いて欲しいな。
>>125 う…「毎日」ね。
『管仲』の方は、次回で、いよいよ宰相かな。
127 :
無名草子さん:02/10/29 00:17
なんだ、チミ達は太公望はきらいか
孟嘗君が良かった。かなり創ってるけど
ツジツマがあってるから凄い!
129 :
無名草子さん:02/10/29 17:53
孟嘗君っつーか、白圭だけどね
130 :
無名草子さん:02/10/30 10:36
『孟嘗君』『太公望』『奇貨居くべし』は、あまりいただけなかった。
時代小説っぽいのが、なんだか…。
娯楽性が良いんじゃない?
ドップリ中国史文学なら陳舜臣をお勧めする
132 :
無名草子さん:02/10/31 06:12
陳舜臣はいいけど、宗教関係者とか王の側近が根回しとか
のパターンが苗。
秘本三国誌=チンジスハーンの一族
133 :
無名草子さん:02/11/02 00:22
>123
じゃ〜、封神演義か?
宮城谷の太公望=太閤記で好き
134 :
無名草子さん:02/11/02 10:28
>>133 言い得て妙。そっか、太閤記か。
確かに話はスゴイ(w けど、望カコイイ
「花の歳月」は史記の外戚世家を読んでも泣ける罠。
ほとんど翻訳しただけだったりして
136 :
無名草子さん:02/11/09 17:59
>>135 でも竇皇后の後半生は、知らない方が幸せといえる。
137 :
無名草子さん:02/11/09 22:36
この方の本は小説とは言えない。思想書という感じだね。
まあ、いい教訓にはなっているけど。
139 :
BOBBY1846:02/11/14 22:59
今まで楽殻・太公望ときて孟嘗君読んだけどさすがに今回は萎えたよ。
タイトルを「白圭」にしたらいいと思う。
最後、(ふうけん)にあの短剣持たすのはいくらなんでも
ちょっとやりすぎでは??
とかいいながら、次は伊イン読もうと決めてる罠。
140 :
無名草子さん:02/12/03 15:04
age
太公望は長すぎて萎え。王家の風日ぐらいがちょうどいい。
142 :
無名草子さん:02/12/06 17:38
異色作「海辺の小さな町」を読んだ。
思わず押入の奥にしまっていた一眼レフカメラをひっぱり出しちゃった。
現代物も結構いけるんでないの。
143 :
無名草子さん:02/12/06 18:16
『重耳』冒頭で武公が息子をムチでひっぱたくシーンって、
三島の『春の雪』のパクリで内科医?
私も「花の歳月」では泣いたクチです。
皇后が幼き日に生き別れとなった、実弟との再会シーンは
涙なしには読めない…。
>>142 >>143 朝から仕事だと言うのに仕事が終わってから
読み初めて一気に読んでしまいました
このスレ見て無ければ存在も知らなかったので、(著者の歴史物は読んでます)
面白い本を教えてくれて有り難う。
司馬遼太郎の“項羽と劉邦”が好きだったので、短編集“長城の影”が好き。
148 :
無名草子さん:02/12/21 12:23
>>148 サンクス!
”香乱記”は毎日新聞連載のやつね。
田横が主役ってことで、興味あります。
新聞読まんので、単行本まで待ちます。
150 :
無名草子さん:02/12/22 23:32
オリジナルの’史記’読んだ?
宮城谷見たいに構成力のない作家を読むより
1700年読み継がれた名著 史記を読め(もちろん日本語訳)
ホント面白いから
151 :
無名草子さん:02/12/23 02:29
>>150 えらそうなことは、せめて原典をそのまま読めるようになってから言ってください。
主人公が立身出世するまでの経過には時間をかけるけど、その地に関しては
ほんと浅い。まぁーそーいうもんだ、でもいいんだけど。
>>105 >田単のエピソードとかも前半あんだけ田単のとーちゃんと絡ませといて最後はちょびっとしか語られてない。
おれもあれだけ書くんだからなんかあるんかとおもったけど、軽い扱いで驚いた。
153 :
無名草子さん:02/12/23 19:35
どうも背景が鮮やかすぎるきらいがあります。
孟嘗君の時代が何か日本の戦国・江戸期のような気さえします。どの作品でも
そうなのですが、「王家の風日」などあまりにも現代的な感があります。
154 :
無名草子さん :02/12/23 20:21
楽毅はすでに単行本になっていたかな?
155 :
無名草子さん:02/12/24 13:47
156 :
無名草子さん:02/12/24 15:24
宮城谷氏の本に地図を付けてほすいのはオデだけですか?
157 :
無名草子さん:02/12/24 15:49
孟嘗君の文庫本には地図付いてたよ
158 :
無名草子さん:02/12/24 16:44
>>156 文庫版にはたいてい、地図と登場人物一覧がついてたようなきが。
160 :
無名草子さん:02/12/24 22:08
「王家の風日」と「太公望」ってどっち先に読んだらいいの?
「孟嘗君」と「楽毅」で「楽毅」の方を先に読んで失敗したから今度は失敗したくないんで…
161 :
基本的に発表順:02/12/25 17:53
>>160 ミ,,゚Д゚彡y━~~ やっぱ、「王家の風日」からの方がいいと。
162 :
無名草子さん:02/12/26 09:19
163 :
無名草子さん:02/12/27 18:19
>>161 ありがとーございます。
おすすめにしたがって「王家の風日」から読んでみます。
164 :
無名草子さん:03/01/07 16:22
何故、日本人を書かないのだろうか。書けないのかな。なんでだろ。
……とふと思ってから、結構好きだったのに新刊に手がでなくなってしまった。
同じパターンで、津本陽が「自分は楽しみながら本を書いたことがない」とインタビューで言ってから、やはり新刊に……。
165 :
無名草子さん:03/01/07 17:26
「海辺の小さな町」に出てきたのは、確か日本人だと思った。
(^^)
168 :
無名草子さん:03/01/14 11:58
『沙中の回廊』文庫版発売hosyu
>>168うぉマジですかい
本屋拠ってみっか、
この前買った天空の船すら未読だけど・・・
>何故、日本人を書かないのだろうか。書けないのかな。なんでだろ。
書いてますよ。「小説新潮」に、『風は山河より』という作品を連載中です。
現時点での主人公は、徳川家康の祖父・松平清康(世良田次郎三郎)に帰服した、野田菅沼家当主・菅沼新八郎定則。今後、子、孫と三代にわたって話は進む予定です。
売って無かった・・・
>>168 早速購入。
登場人物は今までの書籍を読んでいれば登場している人なので新鮮さにちょっと
かけるところありかも。ぼちぼちよみます。
この辺の歴史をざっくり読んでみたいけど適当な本ってないかな?
あぁ、『沙中の回廊』が読みたい。
でも『海辺の―』は未読のまま本棚に放置されている。
どうするべきか・・。
「よし、『海辺の―』を読んでからにしよう!」
とは言わなかった。
明日本屋に行ってきます。
174 :
無名草子さん:03/01/15 11:27
>>172 海音寺潮五郎の『中国英傑伝‐下』を薦める。
春秋五覇を軸に書かれており、入門としても、かなり読みやすい。
慣れたら、『春秋左氏伝』と『史記世家』を読めばいい。
あと、『国語』も。
ageちまった…ごめんよ。
176 :
無名草子さん:03/01/16 17:40
二時間位新幹線に乗らなければいけないので、駅そばの本屋で
文庫本「春秋の名君」を試読せずに薄いので買った。
‘あとがき’のオンパレードだった。少々ガカーリすた。
そう?たしか司馬先生の話とかも載ってたよね
結構好きな本なんだけどなぁ
>>174 サンクス。
一度登場人物を整理して歴史どおりに流して読みたいんでね。
「沙中の回廊」(・∀・)イイ!!
『沙中の回廊』って、かなりの部分が『春秋左氏伝』『史記』『国語』でカバー
されてる。
だけど、さすがにかなり史料は読み込んでいるというか、なんというか…。
少々、壮年期以降の士会を万能にしすぎな感があるけど。
上巻を読み終えた。さぁ下巻を会にいこう。
>>180 >少々、壮年期以降の士会を万能にしすぎな感があるけど。
そうですな。あと文公が主役でないこともあるんだろうけど、
英雄から少し引きずり落としたところがあるかも。
時代は「重耳」の後の話なんで非常に面白く読めますな。
狼鐔なんて『春秋左氏伝』では彭衙の戦いの記述に僅かに登場する(その折に、[肴殳]
の戦いでの捕虜の処分や、箕の戦いでの車右更迭の件などが記されている)だけなのに、
士会と武技に託けて絡ませたり、なかなかに面白い発送と展開ではある。
襄王の女の叔姫の登場には無理も感じたけど、普通に読む分には全く支障ないし。
183 :
無名草子さん:03/01/18 17:15
氏は直木賞選考委員なんだねっ!
184 :
無名草子さん:03/01/20 03:24
「奇貨置くべし」読み終えた感想。
1巻…「和氏の璧」事件を知らなかったので楽しめた。つかみはOK
2〜4巻…呂不葦の人生観、人物評が延々と続いて疲れる。挫折寸前。
4巻「奇貨」との出会い後〜5巻…普通に歴史小説として楽しめた。
最後の淡々とした感じも良い。
185 :
無名草子さん:03/01/20 03:25
間違えた「居くべし」だね
186 :
同志募る!応戦求む!:03/01/20 06:33
(^^)
『香乱記』魏豹登場保守age
189 :
無名草子さん:03/01/27 09:41
って、sageてるし…
190 :
無名草子さん:03/01/27 09:52
『管仲』完結記念age
保守さげ
192 :
無名草子さん:03/02/08 11:20
田?死亡間近age
193 :
無名草子さん:03/02/08 11:21
?(タン)、出ないのか?…
194 :
無名草子さん:03/02/08 11:39
>>193 風邪で、のどの奥の方から出てきましぇん。
早く兆治を読まなきゃ。(まさかり伝説)
195 :
無名草子さん:03/02/08 21:12
海辺の小さな町を読んだよ
・・かなりよかった。
風景描写がうまいよな
>194
まさかりワロタ
初期の短かめののほうが好きだったなあ・・・
「王家の風日」「花の歳月」「夏姫春秋」。
「鳳凰の冠」とか「指」とか、地味なのも好きだ。
長いのは構成がイマイチに感じてしまう。
197 :
無名草子さん:03/02/09 01:52
「子産」ってどうですか?
文庫本でてなくて高いからちょっとためらってます。
ここでも話にあんまり出てないし・・・。
ちなみに個人的には晏子と楽毅がかなりお気に入りなのですが・・・。
すみませんが読んだ方感想をお願いします。
沙中の回廊
いいっ!このスレでまたききます
199 :
無名草子さん:03/02/09 15:35
>>197 『子産』は、春秋期でも最も史料等が充実している時代でもあり、『孟嘗君』のような
歴史小説というよりは時代小説めいた活劇調を期待しているなら、避けてもいいかも。
「あとがき」にあるのだが、『晏子』同様に、創作した人物が一切登場しない作品。
…とあれこれ書いたが、自分の中では上位三位にはいる。
200 :
無名草子さん:03/02/11 04:09
>>199さん
わかりやすい説明本当にありがとうございます。
とりあえずまだ読んでない本が何冊かあるので、それを読み終わってから
買いに行って来たいと思います。
>>198さん
沙中の回廊これから読もうと思ってたり…。
すごく楽しみです。
「子産」を最初に読んで思ったこと。
「子」姓ばっかりで誰が誰だか・・・
>>201 「子」を冠した名は、正確には「字(あざな)」であって姓ではないよ。
子産でいえば、姫が姓で、公孫が氏、産が字になり、貴族は字に「子」をかぶせた
いうなれば尊称ではないかと。
あと、氏からわかるように、公族でも二代目以降は姓を用いないため、姓に姫は
用いず、かわりに領邑名を氏にする場合もある。
(士会であれば、随と范という邑(氏名)があることを考えればいい)
鄭の場合、各公子の字で氏をもったようだけど。
(子産の家は、父の子国(名は発)からとって「国氏」となる)
春秋期の貴族は、字に子をかぶせた呼称が専らなため、読み手には錯覚や混乱が
おきやすいのだと思われ。
時代が下って戦国期にうつると、貴族のみでもなくなったらしいけど。
『礼記』かなにかでもあれば、詳しくわかると思う。 長々とゴメン。
203 :
無名草子さん:03/02/13 23:37
司馬遼太郎さん、ごめんなさい。
「項羽と劉邦」と「孟嘗君」があって、
「項羽と…」ははじめの10ページだけ読んで眠くなりましたが
「孟嘗君」は気付けばもう3巻です・・。(文庫本)
宮城谷先生 おもろいまじで。
>202
いえ、私が言いたいのはそういうことではなく、
「子○」という人物が多くて区別するのが大変だな〜というだけの事です。
子産、子国、子駟、子罕、子耳、子孔、子キョウ、子展、子西、子ル、子皮、子羽・・・・
「主な登場人物」に書かれた鄭の人間だけでもこれだけいるんだし、
ちょい役も含めると、それはもう混乱してしまいます。
>>204 仰りたい事は、わかる。
ただ、「子」”姓”ばっかり…ってあるから、レスしただけ。
「沙中の回廊」新聞で読んだ。
本に挿絵も入れてくれないかな(w
新聞の挿絵ってどんなのだった?
よかった?
>>206 マリガトー
この人の絵っていろいろな宮城谷作品で使われてるよね。
なんか雰囲気が好き。
個人的な宮城谷作品TOP3
@孟嘗君
初めて夜通しで読んだ。どんどん面白くなっていって、止まらなかった。
沢山の個性ある食客が光ってた。
A晏子
初めて読んだ宮城谷作品。はまった。いろんな人がいるけど
個人的には後半の晏嬰の活躍の方が面白かった。
これを読んで妙に自分の生活を振り返ってみたり。
B楽毅
↑の晏子の前半部分(晏弱)が好きな人には絶対おすすめ。
戦略眼とか世を見渡す眼とか、とにかくすごい。
孟嘗君より先に読んでしまったけど、別にどちらが先でもいいと思う。
まだ沙中の回廊や太公望、奇貨居くべしを読んでないけど、ざっとこんな感じ。
他のも早く読みたい。
皆さんの宮城谷作品ベスト3はどうですか?
210 :
無名草子さん:03/02/18 07:33
1、花の歳月
2、天空の舟
3、重耳
未だ読んでいない長編が多いのですが
(孟嘗君、晏子、奇貨居くべし)
1.花の歳月
2.重耳
3.華栄の丘
3に関しては『おいおい・・・』という人が多数かもしれませんが
初めて読んだ宮城谷さんの本ですし趙盾とか楚の荘王とか
出ていて興味の幅を広げてくれたのが大きいです
まぁ無理やりつけた順番ですが
「晏子」で一つだけ気になるのは
最初に出てくる頃公の母親の消防叔子
自分で種まいといて偉そうに息子に説教するDQN母
まあ宰相ぐらい森でも小泉でもつとまるけどさ。
213 :
無名草子さん:03/02/23 18:50
『華栄の丘』来月文庫化age
214 :
無名草子さん:03/02/25 10:35
『管仲』来月単行本化age
やべぇ 絶対両方買うなこりゃ
216 :
無名草子さん :03/02/27 14:15
出版ラッシュだ!うれしいけど単行本とはいえ金がかかる・・・
217 :
無名草子さん:03/02/27 17:41
今まで「みやぎたに あきみつ」だと読んでいました
>>217 不遜の輩め『ハムサンドにしてくれるわぁ!!!』
──これは、すぐに知らさねば。
そう思った213と214は、なんのためらいも覚えず、書き込みを行った。
「やべぇ 絶対両方買うなこりゃ」
215はすみやかに二人の厚意を容(い)れた。
「出版ラッシュだ!」
喜んだ216は言葉を続けた。
「うれしいけど単行本とはいえ金がかかる・・・」
──不可解な…。
と215が思ったのは、216の言葉ではなくその考え方であった。
確かに金がかかるのは事実である。金が無くなる。ましてやこの不景気である。
一円たりとも無駄にはできない。それゆえためらうのは仕方の無いことである。
──しかしそれを言葉にしていうべきではないのではないか。
215は216の顔を見た。よくよくみると肌のつやはよく、眼光は少年のような輝きをもっていた。
──これは、相当な人物だな。
と215は一目でみぬいた。
人を家にたとえると、眼は窓にあたる。窓は外光や外気を室内にとりいれるが、
室内の明暗をもうつす。そのように眼は心の清濁や明暗をうつす。
(219の続き)
216の眼が少年のようだ、と215が感じたのは、216という人間が少年の純粋さを
持ちつづけてきたということであろうが、216の心が2ちゃんねるという腥風の吹きすさぶ
道を歩いてきたにも関わらず、汚れなかったということであり、さらにいえば、かれを
襲った不幸をはね返し、かれを浸した幸福におぼれなかったということでもあり、
そのことはとりもなおさず、常人ばなれのした新年があるということである。
215はそう考えた。その意中が215の眼にあらわれたのか、216は眼を細めた。
さて、217である。
217はまったく動かず、このスレを見つづけていた。寂しいといえば、
それほど寂しい影はない。レスとレスのあいだにあって、孤立している個である。不動の個である。
──このままでは、だめだ。
217は勇気を振り絞って思うさまを書きこんでみた。
217は死んだ。その晩年はさだかではない。
ワラタ
222 :
無名草子さん:03/03/02 03:51
>>220 わはは。
おもろいね。宮城谷タンの三段論法。
沙中の回廊の文庫
挿絵も入ってるんだな(w
224 :
無名草子さん:03/03/05 03:45
「沙中の回廊」、解説ひどくない?
ストーリー羅列してどーするよ。
225 :
無名草子さん:03/03/05 10:24
>>219-220 まさか自分が登場人物になろうとは(笑)。
>そのことはとりもなおさず、常人ばなれのした新年があるということである。
新年だけはありますが、かなわずです。
「玉人」を読んで思ったこと
前々からわかっていたことだが宮城谷タンはエロイ 以上
『華栄の丘』文庫発売age
(^^)
231 :
無名草子さん:03/03/14 16:02
お気に入り
1 楽毅
2 重耳
3 あんし
かな。みんな「三国志」読んでる?
読んでるけど、あれのどこが三国志なのかと小一時間(w
>>232 読んで無いけどやっぱ関羽マンセーなの?
>233
いや、関羽どころか黄布の乱すら起きてないの。
最近はちょっと読んでないけど、曹操は成人したかな?
つまり、一般にいう「三国志」の時代に入っていない状態。
1.「玉人」の「指」
2.孟嘗君
3.海辺の小さな町
『華栄の丘』の文庫版、「文庫版あとがき」が無い…楽しみだったのに…。
238 :
無名草子さん:03/03/17 12:27
231
曹操生まれた?
>>238 生まれたどころか、既に諸葛亮も生まれている時代にさしかかってるよ。
そろそろ、黄色の巾で知られる有名な人物も登場する。
>>239 宮城谷さんが70半ば迄生きると仮定して
完結するのか不安になって来たよ・・・
吉川版水滸伝の二の舞は勘弁
まだ一巻分まとまってないのかなぁ?
はよ出して欲しいYP
242 :
無名草子さん:03/03/20 17:54
>>240 でも宮城谷作品って後半あっさりと終わっちゃうのが多いからね(笑)
244 :
無名草子さん:03/03/23 11:50
全集買ってる人いる?
>>244 知り合いの何人かは。
余裕無いわけじゃないけど、自分は見送った。
巻末に春秋時代の名臣伝があるから、そこだけ読んでる。
一人目は、「大義親を滅す」で有名な、衛の石[石昔]だね。
246 :
無名草子さん:03/03/24 02:17
>>245 何人か…
買ってる人いるんだねぇ。
今日、ジュンク堂の全集コーナーに置いてないから心配したよ。
漏れも図書館でその巻末の奴を読んでみる
247 :
無名草子さん:03/03/24 21:51
>>245 漏れはその巻末の奴と第1巻の「宋門の雨」だけ
図書館で借りて読みますた。
248 :
無名草子さん:03/03/26 23:45
太公望を読んだ感想
太公望の配下の数が多すぎるうえに
似たような名前(虎とか熊とか)の奴がいて
途中で何がなんだか分けがわからなくなった・・・
鬱
249 :
無名草子さん:03/03/30 17:42
花の歳月を読んで涙を流してしまった。
フランダースの犬以来だ。
年をとって、ただ単に涙腺が緩くなっただけかなー
>>249 まあ人によってそれぞれ弱いシチュエーションが(w
「晏子」のラスト、走る景公がイイ
えろいーーーというと
夏姫なんとかもほんのり思った。
桃色の乳房みたいな。
252 :
無名草子さん:03/03/30 23:24
なんども言われていると思うけど、人物描写がワンパターンなんだよなあ。
>>251 エロが入ってないと
疲れ切ったリーマンが買ってくれない。
>>250 こんな感じだったな。
。 ∧_∧。゚
゚ (゚ ´Д`゚ )っ゚うわぁあぁぁ〜ん
(つ /
( | (⌒) ⌒`) ←景公
( し⌒^ ミ )`)
255 :
無名草子さん:03/03/31 16:16
「三国志」どこまでやるんだろう?
曹操の死まで?劉備の死まで?晋の統一まで?
どー思う?
作者の死まで
257 :
無名草子さん:03/03/31 19:39
ひらがなが多くて歴史の重厚さがない。
歴史家としての顔が作中に度々出てきてイヤダ。
>>257 ひらがなが多いのは出版社の方針と思われ。
>>257 本来、文字のもつ意味を重視しようという表れでは?
甲骨文字とか金文とか、あの作者はよく勉強してるよ。
260 :
無名草子さん:03/04/01 21:07
>>259 甲骨文字とか金文とかはひらがなにした方が伝えやすいということ?
どうして?
納得できたら、もう一冊読んでみるから、おせーて。
>>260 ん〜…自分でもうまくいえんけど、たとえば、「”投”げる」、と書く場合、
この「投」という文字のなりたちを思えば理解しやすい。
この場合、左側が人で、右側の「殳」はつえ や古代の長柄の武器をあらわす。
だから、物理的な意味での「投げる」になるのであって、「この懸案を投げる」や、
「任務を投げる」というような場合には用いない、という具合なのではないかと。
…分り難かったら、もうしわけない。
でも、漢字を多用すればいいというわけでも、重厚さがでるわけでもない。
”鉤章棘句”という言葉がある様に、読み手にはつっかかりやすかったりという
弊害も生むわけだし…、って、説教地味てるな…ゴメン。
ついでに、早い地域は昨日で遅くとも明日、『管仲』発売age
262 :
無名草子さん:03/04/02 16:10
この人がまだ書いていない春秋・戦国あたりの偉人?てあと誰だろう。
263 :
無名草子さん:03/04/02 16:26
264 :
無名草子さん:03/04/02 18:57
>>262 田単は両親が楽毅にちょこっと出てくるけどどういう育てられ方をしたか
読んでみたい気はする。
まだ書いてない大物と言えば始皇帝やその周辺かな。
青雲はるかにの続編で蔡沢とか。
>262
そりゃまだ沢山いますよ。
例えば伍子胥と孫武、向戌に王翦、呉の寿夢や趙鞅、
変わったところでは楚の武王、文王親子なんかもいいかな?
あと孔子や老子といった連中も面白そう。
他の作中に名前が出てきたキャラは省いたつもりだけど、重なってたらゴメン。
そういえば鄭の荘公って出てたっけ?
伍子胥が主人公ならタイトルは
「日暮れて道遠し」
以外にないな。
>>265 鄭の荘公は、『管仲』の序盤で繻葛の戦いがあるから、登場する。
趙鞅は、短編だけど『孟夏の太陽』にあるのでは?
魏の文侯、武侯の時代、韓の申不害、趙の李牧あたりは、ほとんどふれられていないはず。
春秋時代なら、子産歿後から晋分裂の少し前あたりをかいてもらいたい。
『孟夏の太陽』にあるのはわかるけど、この時代、大物は少ないけど、六卿〜三卿時代に
至る時期でもあり、なかなか面白い。
268 :
無名草子さん:03/04/03 12:00
まだ誰も書いていないような人物を書いてほしいよ。
始皇帝やごししょ、孫武は他のヒトが書いてるし。
269 :
無名草子さん:03/04/03 15:59
信陵君なんてどう?
>>269 陳舜臣が書いてる・・・のは知ってると思うが・・・
271 :
無名草子さん:03/04/04 22:33
孔子
272 :
747です:03/04/07 11:59
「管仲」読んだ?
>>272 747って、何?
まぁ、それはいいとして…、連載時におおかた読んでた。
で、感想として、王子城父が登場しないのがどうにも残念。
274 :
無名草子さん:03/04/08 13:54
age
275 :
無名草子さん:03/04/08 22:30
かく去病は? 屈原は?
>275
霍去病?春秋戦国時代じゃないでしょうに・・・
それに塚本青史が既に書いていますね。
屈原は主人公としてはまだ誰も書いてないと思う。
ただ、死の直前が一番輝いていたともいえるキャラですから書きにくいでしょうね。
そういえば彼の詩って漁父辞以外は見たこと無いんだけど、どっかにある?
277 :
無名草子さん:03/04/08 23:09
廉頗とリン相如は?題して『刎頸の交わり』
>>276 スレ違いの話題になるけど、宮城谷ファンから見て塚本青史ってどうなの?漏れは今一つハマれなかった。
>>276 屈原が主人公の小説は、自分が知ってる限りでは、ひとつ存在する。
宮城谷氏の短編も収録されてる『異色中国短編傑作集』内に、真樹 操という著者の
『屈原鎮魂』という短編がある。
詩に関しては、素直に『楚辞』を買われた方がいいかと。
>>277 廉頗と藺相如を主人公に吸えた小説なら、伴野 朗の『邯鄲盛衰』がある。
が、この著者、安易に外来単語(サバイバル、パフォーマンス、ファン等々)を連発
するし、話の流れが単純なうえに、話に関連させた自分の身の上話を長々と載せて
流れを折るので、とてもではないが好きになれない。
塚本史に関しては、いちおう自分は、歴史小説は全作品を購入して読了してる。
もともとが現代推理小説を書いていたようで、そのためか複雑なプロットを構築し、
多数の複線を絡め合わせた展開になっていて、自分は気に入った。
ヘタな架空人物なんかをあまり登場させないし、登場していても、くどさや鬱陶しさ
があまり無いと思う。
長々と書いて、たいへんにすまんす。
279 :
無名草子さん:03/04/10 14:31
「もうしょうくん」では父さんが良かったね(名前忘れた。)
生みの親じゃなく育ての方のさ。色々旅して人を惹きつけたり主役を食ってたね。
あの漫画は「白圭」
>277
塚本青史は私もあまり好きになれませんね。
なんというか、イベントを中心にしてその周りに人物を配置したという感じがします。
例えるならば宮城谷氏がドキュメンタリー的な作りを感じさせるのに対して、
塚本氏はドラマ的な刺激を求めているように思えます。
「次の瞬間、信じられない出来事が!!」とか出てきそうだと思ったことがあります(笑)
廉頗、藺相如コンビは「奇貨居くべし」で結構出ていたので>265では特にあげませんでした。
「管仲」ようやく上巻を読み終わり下巻に入ったところ。
相変わらずというか、実際の歴史に登場する場面までが長いこと長いこと(笑)
「宋門の雨」は全集以外に収録されてますか?
孟嘗君つまんねー
285 :
無名草子さん:03/04/14 12:22
「孟嘗君」は実は白圭(風洪)が主人公、
って気がします。まあ誰でもそう思えるか。
新刊「管仲」、面白いですか?
管仲と鮑叔牙の話は春秋戦国の中では定番なので、
展開と顛末は殆どわかっちゃってるんですが、それでも
小説として面白ければ買おうと思うのですが(ハードカバー高いし・・・
(^^)
288 :
無名草子さん:03/04/17 12:14
奇貨おくべしだけはどうにもつまらなかったなあ。
各人のスタンスにもよると思うが俺は宮城谷氏は典型的な「文庫待ち」作家。早いし(w
>286
てなわけで俺は文庫待ちをオススメする。
晏子、楽毅、孟嘗君、青雲はるかに、はハードカバーで全部揃ってて。
重耳、沙中の回廊、子産、太公望、奇貨居くべし、は一巻のみハードカバーで続きは文庫本。
本棚に並べると、収まりが悪いし格好悪い・・・
宮城谷氏の小説は好きなんだけど、展開が遅くて飽きちゃうことが・・・( ´Д⊂
>289 ですね!私も待つことにします。サンクシ
291 :
無名草子さん:03/04/18 19:37
宮城谷さんはうちのご近所さんです。
静岡県引佐郡三ヶ日町(いなさぐんみっかびちょう)の
東急リゾートタウン内に2区画所有。
いつも雨戸がしまっています。
田舎なので高くないけど、メルセデスとか標準仕様の環境ぽい。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
293 :
無名草子さん:03/04/21 05:46
孟嘗君だけのスレがある板ってありますか?
連載26回目にしてようやく黄巾の乱が起き、ようやく「らしく」なってきた三国志。
さて、このままのペースで行くとどうなるか。
せめて官渡の戦いまでは続けて欲しいな〜
宮城谷の文体に慣れてしまい、歴史小説に
「!」や「?」マークがあると違和感を感じてしまう俺
それよ。
298 :
無名草子さん:03/04/22 01:40
>>295 え、まだ26回目なの?
もう一年ぐらい経つのに?
299 :
無名草子さん:03/04/22 06:18
三国志は、宦官や后妃の能力や立場をよく書いていて、異民族にも公平で
いい感じだよね。
でも「王家の風日」が最初におもしろかったのがひいていて、
神話時代にかかるような、夏とか商とかの話が好き。
異質な思考を字や挿話から再構築しつつ、物語るという二重性
がよいな。
>>296 だよな。
あの文体は優しい感じで好きだ
毎日新聞で連載している香乱記ってよんでますか?
項羽と劉邦の話です。
段落の題で
地上の星ってあったけど中島みゆきのファンなのかしらん。
302 :
無名草子さん:03/04/30 22:02
保守
三国志のお話の所悪いんだけど、
自分は夏姫春秋を読んで二度とこの人の作品は読むまいと思った…。
あのラストなによ!?と一人で憤っちゃったよ。
知り合い二人に読ませたけど全く同じ意見だった。
>>303 うん・・・俺もあれを最初に読んでたら
他は読まなかったかもしれないね(w
しょうがないだろ
くたびれたリーマン向けなんだから!
>>303 君はあのラストに風を感じなかったのか? (w
307 :
無名草子さん:03/05/02 15:29
308 :
無名草子さん:03/05/02 15:29
309 :
無名草子さん:03/05/03 20:21
続編っぽい「鳳凰の冠」の方が面白かったかも。
310 :
無名草子さん:03/05/03 20:54
ホントにおもしろいの?
福田和也にボロクソに批判されてたけど。
312 :
無名草子さん:03/05/04 15:12
>>310 福田がなんと言おうが面白いものは面白い。つまらないのもある。奇貨おくべしとか。
三国志の単行本はまだ出ないの?
314 :
無名草子さん:03/05/05 15:49
>>310 福田ごときの評価などどうでもいい。
それよりもお前はどう思ってんの?他人の評価じゃなくってさ。
>314
文章が稚拙だ。だらだらと話が長いとかって、
作家に点数つける本で書かれてたような、点数は忘れちゃったけど。
まぁ、漏れは田中芳樹の中国ものより宮城谷の中国ものの方が遙かに好きだ。
>>316 稚拙ってのは意味不明までいかないとな(w
田中芳樹のように奇をてらってはいないと思うし
司馬遼太郎と同程度ではないかと。
318 :
無名草子さん:03/05/10 21:10
昔はよく読んでいたんだけど、最近つまらなくなってきた。
三国志は読むつもり・・・だが。
319 :
無名草子さん:03/05/10 21:39
「沙中の回廊」は、どこから文庫本でてますか?
「花の歳月」は文庫本化してないの?何年も前に図書館で借りて、
泣いたよ。・゚・(ノД`)・゚・ !!
またあの感動を味わいたいよ・・・
宮城谷氏はほんとに三国志なんて書きたかったのかな。
残りの人生を考えて、最後の大作を仕上げたいとか思ってるのかな。
井上靖の孔子ばりの遺作をば、頑張ってちょーらい。
323 :
無名草子さん:03/05/13 15:00
ガイシュツかもしれないけどこの人の作品の主人公はすべてサワヤカなんで
そうでなかったとおもわれるような人物が主人公のとき(奇貨とか青雲など)は
作品としてイマイチになるんじゃないかな?
324 :
無名草子さん:03/05/14 11:33
>>318 ワンパターンに感じるようになった。作風といわれればそれまでだけど。
頭ん中で想像する主人公の顔がみーんな一緒になってる罠
三国志はやりつくされているから
死ぬまでの大作はほかのがいい。
まだやってない時代のやつ。
歴史作家なら三国志はでもやってみたいだろうなあ。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
春の潮が一番
ってのはどーよ?
>329
いいのでは?
上のレスでも何度か出ているが、あの作品は意外と評価高いみたいだね。
文字が大きくて読みやすいってのもけっこうあるし(笑)
331 :
無名草子さん:03/05/30 15:37
ageておく。
さて楽毅でも読むか
333 :
無名草子さん:03/06/01 22:25
おお、こんなスレがあったのか。
孟嘗君は、宮城谷作品のはじめの一本にちょうどいいんでないかい?
オールスターキャストみたいに登場人物が豪華だし(w
ところで子産ってまだ文庫化されていないの? 文庫本制覇を目論んで
いるのだが。
すまぬ。ageてもた
数多の英雄やら軍師の中でも范蠡が一番好きな俺的には氏の彼に対する評価はあまり高くないようで悲しい
そうでもないと思うけど?
俺は呉王夫差や越王勾践を取り上げてほしい
そういえば高校時代の漢文の授業で陶朱公やったなぁ
もっとまじめにやっとけば良かったと後悔。
338 :
無名草子さん:03/06/04 11:13
奇貨よみおわた。
結構のめりこんでいたんだが、最終巻の展開でちょっと萎えた。
さらっと終わりすぎだよー
呂布ゐ晩年がアレだもんなあ…
340 :
無名草子さん:03/06/04 22:30
管仲の文庫っていつ出るんだろう
奇貨読むと、孟嘗君読むより孟嘗君が偉大に思えるよねW
管仲はさすがに先だろう。
そう思って買って読んじまった。ネタばれしてー(w
343 :
無名草子さん:03/06/05 20:01
ageてみる
河出書房新社の新十八史略を十年ぶりに読んでいる。
中学の時に読んだけど、これで一発で中国史の虜になってしまった。
やっぱり、中国史は面白いなぁ。
345 :
無名草子さん:03/06/07 16:39
中国ものはいいね
孟子最強
タイトル忘れたけど趙氏の家系を辿ったのが意外に好きだ。
重耳以降の春秋のおおまかな流れもわかるし。
348 :
無名草子さん:03/06/08 00:23
中国の歴史小説が好きなんだがこの人の語りくちが俺には合わないみたいだ
「楽毅」「重耳」をなんとか無理して読破したがあまり記憶に残らず
みんながお薦めしている二冊がダメなんだからきっと他もダメなんだろうなあ
「管仲」「太公望」「孟嘗君」など読みたいと思うんだが・・・苦痛が先にたってしまう(;´д`)トホホ
他に春秋戦国時代やそれ以前の歴史小説を書いてる人は殆どいないしなあ・・・
おかしいのかな?俺
>>348 俺はウザイところ飛ばし読みしてるよ(w
>春秋戦国時代やそれ以前の歴史小説を書いてる人
陳舜臣なんかどう?
>>348 「天空の舟」は面白かったよ。
といっても俺は「重耳」が良かったクチなんだけど。
あ、あとは「長城のかげ」なんかは説教臭さがないからいいかも。
351 :
無名草子さん:03/06/10 00:33
>>350 アゲてもいい?
漏れも長城のかげ好き。
「石径の果て」が特にイイ
>>351 ですな。漏れも一番好きなんだ。
「長城のかげ」。
漏れは「風の消長」が好き。
でもその後を調べてみて劉肥の息子が皇帝になれなかったのは
シキンが外戚になるのを嫌がられたからなんだと知って、
すげー悔しかった。
「わたしとふたりで、天下を平定しよう」というシーンが
宮城谷昌光の小説のなかで一番イイ。
俺は妖異記が好き
国を傾けるのって、大抵が外戚か宦官だからね。
漢は両方だけど…。
>354
両方というが、宦官が政治の舞台に出てくる国って中国以外にどっかある?
>>354 中国以外にもあちこちで採用していたんじゃなかったっけ?
日本には入ってこなかったけど。
358 :
無名草子さん:03/06/13 16:00
今、重耳読んでるよ。本読むのがなかなか進まないタチなんだけど
けっこうハマってどんどん読んでる。
この前、ブックオフの100円コーナーでどっさり買いそろえたけど
奇貨と夏姫はトホホなのか?
花の歳月は感動した。
奇貨は未だ読んで無いけど
夏姫春秋は結構おもしろかったよ俺は
夏姫はちびっとだけエロい。おもろいと言えばおもろいが、荘王周辺
の予備知識があればなお楽しめそう。
奇貨はできれば孟嘗君読んでからの方がいいかも。
>>359,360
夏姫はそんなにトホホじゃないんですね。ちょっと安心しました。
主人も夏姫と奇貨はつまらないって言ってたもんで。。
重耳のつぎは天空の舟か介子推あたりを読もうと考えてたところでした。
孟嘗君はまだ読むつもりないので奇貨はその後に読むことにします。
ごめん、sage進行だったのね
以後気をつけます
うぶなご主人ですな
天空は甲骨文字もなかった大昔の話だからねぇ...
それでもやっぱり時代小説..なんだろうな、やっぱり。
すげぇなぁ。
ブックオフで買い揃えたんならトホホでも文句言うな(w
そんなに分量ないでしょうが(w
『孟嘗君』は歴史小説というより時代小説って感じだな。
いちばんなじめなかった。
孟嘗君は一番派手な冒険活劇っちゅう感じで、漏れは嫌いではない。
むしろ好き。鶏鳴狗盗程度のエピソードしか知らなかった漏れに
とっては、そんなのをテーマになんであんな長編書けるのか、それ
だけで関心してしまった。孫氏も出てくるし。
でもあれは「孟嘗君」ではなく「白圭」
?子も??x5b34;:?弱=7:3くらいだったし
スマソ2行目超意味不明
アン子もアンエイ:アン弱=7:3くらいだったし、ってことね。
>368-369
晏子 晏嬰:晏弱
出るかな?
>370お見事。
しかも比率が逆だし。槍田詩嚢
比率逆やろ
ぶぇつにいーじゃん、面白ければ。
ただ、晏氏は二度目に読んだ時は晏エイの部分もかなり楽しめたよ。
宮城谷さんの作風が解ってきたからかもしれないけど。
30になってから宮城谷氏の小説読むのって恥ずかしいかな
>>373 全然
>30になってから宮城谷氏の小説読むのって恥ずかしいかな
むしろ、こういった考えの方が恥ずかしい
375 :
無名草子さん:03/06/16 16:13
「孟嘗君」は都合よく人と人が出会いすぎ
ここは100人の小さな村かよって言いたくなった
>>375 都合よく出会う、基本だろ。宮本武蔵なんか50人くらいの村だぞ(w
377 :
無名草子さん:03/06/17 16:27
375,376
ドラマとかでもよくある設定、不倫中のふたりがこっそり会ってるところに
偶然?知り合いが通りがかって見つかる、ってのと同じですか?
脱線しすぎました、スマソ。
378 :
無名草子さん:03/06/18 17:47
今日宮城谷氏の「孟嘗君」全巻読み終えました
宮城谷氏の作品を読んだのは初めてだったけど
おもしろかった!
宮城谷氏の作品の中で孟嘗君の次に読むなら
どの作品がいいですか?
宮城谷ファンの方、ビギナーは
どんな順番で読んでステップアップ
して行ったらいいか指導下さい。
情報キボン!
教えて厨、マルチ、本当にごめんなさい;
三国志・戦国板の宮城谷スレ、先に見つけたんで
向こうにも同じレスしちゃいました;
強くてかっこいい人が出てきて、躍動感があるのが好きだったら
「楽毅」「沙中の回廊」あたりがお勧めかな?
「重耳」から「介子推」もありかもしれない。
「太公望」も有名人だけにありかな。「王家の風日」とどっちが先
がいいんだろう? 先に太公望読んで、王家に行ったほうが面白い
かもしれない。
慣れてきたら「晏子」を読んでみて、晏弱だけじゃなく、晏嬰部分
も楽しめるようになってたら、もう何を読んでも楽しめるでしょう。
「夏姫春秋」を試しに読んでみてください。
歴史の古さに思いを馳せるのだったら、「天空の船」を早めに読んで
みるのもいいかも。
他にもいっぱいありますよ。史記をある程度頭においておくと、より
楽しめますので、横山漫画でもいいから先に読んでみるのも手だと思
います。
>>379 ご丁寧なレスありがとうございます!
歴史の順番通りに読んでいった方が
いいかと思っていたんですけど、
そんな事はないんですね。
歴史物を読むのは孟嘗君が初めて
だったんですけど本当に面白かったので歴史物に
はまりそうです!お薦めして頂いた物を
明日にでも書店で何冊かまとめ買いして、
どれから読んでいくか決めようと思います。
躍動感のある話は大好きなんで「楽毅」から
入った方がいいでしょうか?「重耳」とどちらが
読みやすいですか?質問ばかりですいません;
381 :
無名草子さん:03/06/19 04:33
自分はやっぱり歴史の順番どおりに読んでいった方がいいと思うよ
孟嘗君を読んだんだったら「孟嘗君→楽毅→奇貨居くべし」の順で読むと
時代の流れとかも解っていいと思う。
3作品とも孟嘗君がでてくるから感情移入しやすいしね。
ちなみに自分は「楽毅→孟嘗君」の順番で読んではげしく後悔・゚・(ノД`)・゚・
もっともそれぞれ単独で読んでも面白いし強制はしませんが・・・
あとどういう作品を躍動感のある話っていうのかわかりませんが
宮城谷作品の中で冒険小説風なのは「孟嘗君」「奇貨居くべし」「太公望」あたりですかね
本も薄いし字も大きいし
更にお話もおもしろい「花の歳月」
前漢の話しだけどいいよ
あえて、「海辺の小さな町」を読んでみる
384 :
無名草子さん:03/06/22 00:18
私は親が買い揃えていたので天空の舟から歴史を下っていきますた。
よく故事を引用する作家だから、この読み方を私は勧めます。
>>384 そう、それあるよね。故事をひいて語る部分なんて、
「あ、これって漏れ読んだなー」みたいな感じになって楽しい。
ちなみに漏れは「太公望」がロストバージンの一冊デスタ
386 :
無名草子さん:03/06/27 14:59
ただねぇ、逆に、あのとき語られていたあの話がコレか、という
楽しみもあるよなぁ。
伝説モノを読むのに近い感覚で楽しめるよ。
俺は重耳を読んで介子推に惚れたが
いざ「介子推」を読んでみるとアレ?だった。
それがまたいいと思う。
さんざん既出だが、『奇貨居くべし』と『青雲はるかに』では登場人物の
扱い方が全然違っておもしろかったよ。
389 :
無名草子さん:03/06/29 15:46
つまり都合よすぎ
390 :
無名草子さん:03/06/30 10:16
歴史小説とか伝記なんて立場が変われば扱い変わって当たり前。
だって、自分達が絶体絶命のときの相手チームのエラーは
オールスター級の好プレーに感じられるだろ?
それが相手チームにすればA級戦犯。
それに、都合良くならないと、一般受けしにくい。
商業ベースに乗せてるんだから、受けを意識して書くものだ。
受けるよう意識しつつその計算を感じさせないものが名作と呼ばれるのだが。
そう思う。
『青雲はるかに』と『奇貨居くべし』の魏冉や白起なんか、扱いが百八十度も
違うんだし。
392 :
無名草子さん:03/06/30 22:36
んなん、ご都合主義と混同するなんて、厨房や消防の見識やん。
ついでにageとく
定見がないわけね
394 :
無名草子さん:03/07/01 19:11
395 :
無名草子さん:03/07/01 21:25
396 :
無名草子さん:03/07/01 21:31
宮城谷昌光>>北方謙三>>>>越えられない壁>酒見賢一>>>司馬遼太郎>田中芳樹
ご都合主義=歴史家の冷眼
ご都合主義の話が出てますが、俺はむしろ好意的に受け取ってます。
歴史書というのは多かれ少なかれ、著者の価値観が現れているものだと思います。
かの孔子サマも春秋の筆法を使っているわけですし。
我々だって、ある人の性格や癖をどう受け取るかは人それぞれでしょう。
宮城谷先生の作品をいろいろ読ませてもらったことで、この考えが俺の中にできて、
歴史ってやっぱ生きているんだなと改めて思うようになり、もっと好きになりました。
まぁ、どう受け取るかは、上で申したとおり、個人個人の問題ですが、
俺は宮城谷先生の作品が大好きです。
学がないのに、口をはさんでしまって申し訳ありません。
この人の書く人物には幅と深みがある。完全な悪人も善人も少ない。
ある人物にとっては悪人でも別の立場からすれば善人、ごく当たり前のことだが
小説世界ではこれをすると節操がないと非難する向きもあるだろう。
司馬遼太郎はその点、作者がコイツは悪人と定めたら徹頭徹尾悪人としか描かない。
坂の上の雲で悪人として書かれた某参謀の子孫からはクレームが付いたともいう。
>>399 まあそうかもしれんが、しかし宮城谷昌光の小説が売れなくて
司馬遼太郎の作品が大ヒットしたの理由はなんだったんだろうねー
マンネリ気味
ジャンプが売れて他が売れないのと全く同じ理由
高校辺りの古文の苦い経験から春秋という単語だけで
倦厭してしまうむきが実は多い?
俺は古文は嫌いだったが漢文は大好きだったぞ
漫画とゲームのおかげだが
>>400 宮崎駿が売れてるのと同じ理由
それから性交の場面なんかは司馬のほうが
リーマン向け。
宮城谷昌光って売れてないのかな
マシなほうだと思うんだが(w
宮城谷が売れない(司馬遼太郎などにくらべ)理由
主人公が全部同じような性格なので一冊読めば十分だから
>>406 ということが解るのは何冊か読んでからだ。
それに主人公がメインの作品は殆ど無い。
時代背景やら情勢がメインだよ。
司馬あたりまではいく作家だと思ってたんだが
やっぱ題材がマイナーすぎるのか
んな過大評価を...
と思ったけど、柴−竜馬くらいは言ってもいいかな?
>時代背景やら情勢
もほとんど中国古代じゃん
作家として活動していた時期が違う司馬と宮城谷の売れている比較なんて
出来ないとおもうのだが……
400の基準が知りたいところだ。
司馬遼太郎の作品は映像化されている。
宮城谷昌光はされていない。
これだろ
管仲とか売れてるんじゃないの?
414 :
無名草子さん:03/07/04 19:32
太公望中巻読み中です。
がっき、きか、せいうん、とよんできたけど一番面白いよいまんとこ
415 :
無名草子さん:03/07/04 19:42
管仲読んだあとに孟夏の太陽読むと生ぬるい笑みが浮かんでしかたがない。
416 :
無名草子さん:03/07/04 23:34
いや、単にアフォでしょ。
集英社新書で「クラシック千夜一曲」なんての出してたね。
自信たっぷりに解説してたが志の低さを感じる。
テス
確かに、特に春秋なんかの人物を通しての中国情勢なんかは
楽しいし、役に立たない知識の蓄積ができた気分になって、
その点でも面白いけど、言ってしまえばそれが宮城谷さんの
作品の限界なのかもね。
魅力的な人物設定をしなくても面白いからイイ、のかもしれ
ないけど、やっぱりなんだかんだ言って坂本竜馬のような
魅力的な人物像を設定できていないのが、司馬遼太郎との
決定的な差なのかもしれないなぁ、と。
超有名なのに、さして先人の手垢がついていないネタとして、
太公望がチャンスだったかもしれないけど、復讐心を持った
策士として描いちゃったからね。中国人としてはそれで正しい
のかもしれないけど、日本人には絶賛されるタイプの人物像で
はない。太公望に、せめて白圭くらいの魅力を持たせていれば、
もう少し広い層の支持を集められていたかも。
別に広い支持集めなくともいいと思うけど。
日本人受けするキャラクターに改変されたらそれはそれで萎える。
まあ俺が司馬嫌いのせいかもしれないが。
某盗作作家に比べれば遙かにましでしょう、って
比べるのが失礼か。
たまに人物の評価なんかで
言ってることが矛盾してたり(w
突っこんで意味を考えると曖昧で
英訳しづらい文章だね。
↑( ´,_ゝ`)プッ
426 :
無名草子さん:03/07/09 01:15
いや、単にアフォでしょ。
430 :
無名草子さん:03/07/09 01:42
宮城谷昌光>>北方謙三>>>>越えられない壁>酒見賢一>>>司馬遼太郎>田中芳樹
↑( ´,_ゝ`)プッ
↑( ´,_ゝ`)プッ
433 :
無名草子さん:03/07/09 02:50
奇貨2巻火雲篇まで読みました。なんかここでの評価あんま良くない
みたいですが、私としては1,2を争う面白さなんですが。
ただ、このままいくと小環チャンが始皇帝の母親になるんですよね?
なんか鬱になりそうです。
奇貨はある意味宮城谷さんの典型的なスタイルなんじゃないかな。
いつものことながら終盤が問題なんだよね。
あとがきなんかを見ても、書き出しには拘りを見せているようだけど、
終わり方にももっと拘ってくれればなぁ。
>>433 ネタばれになるからあまり多くは書かないけど、運命の皮肉さというものを
感じさせてくれる結果になるよ。
個人的に奇貨はそれほど好きじゃないんだけど、この小環の使い方は
うまかったと思う。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
437 :
無名草子さん:03/07/19 12:26
そして誰もいなくなった・・・
438 :
無名草子さん:03/07/19 12:30
漢字が読めない。
魏寿余が士会の「足を踏んだ」ってのは誤訳に近いな。
>439
ではあなたならどう訳します?
あまりにもまったりしすぎなのでネタをお願い・・・
ちなみに私は原文(史記?)を読んだこと無いのでパス。
上の方見てやっと理解できた!
DQNがくだらねぇチャチャ入れして、それをバカにされたもんだから、
コピペしてバカに仕返したつもりになったけどスルーされて恥の上塗り
をした、ってことだな。
事実はどうなのかな?
>438
読めない漢字探すのが小説家だと思ってるみたいだよ、本人は。
白川静との対談で、そんなこと言ってますた。
444 :
無名草子さん:03/08/01 15:50
宮城谷さんのクラシック1001曲とやらを読んだ方いらっしゃいますか?
>>444 クラシックの趣味として自分と正反対に位置する人だと分りますたw
446 :
無名草子さん:03/08/01 17:50
確かに、宮城谷さんの作品は司馬遼太郎さんに比べて主人公の個性が薄いと思う。
宮城谷がきっかけで左伝にはまった。
ちょっと恥ずかしい。
448 :
無名草子さん:03/08/02 01:46
ここ見て逆に竜馬がゆくを久しぶりに読みだしちゃったよ。
やっぱり面白いや。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
あげ
「玉人」や「孟夏の太陽」みたいな短編がまた読みたいなあ…
「指」とか「鳳凰の冠」とかが好き。
「夏姫春秋」は夏姫のキティな兄やヤケクソ息子がかわいそうで泣いた
「王家の風日」はラストで友情って感じがして泣いた
「晏子」はラストの景公がけなげで泣いた >254 可愛い(´Д`*)
…最近の本では泣いてません
>>451 漏れも「指」好きだな
なんかとてもユーモラスだった。
「管仲」も文庫化したら早く読みたいもんだ
453 :
無名草子さん:03/08/12 10:41
いま「晏子」読んでいます
454 :
無名草子さん:03/08/12 22:28
僕、モウショウクン を読みましたけれど、僕はモウショウクンがどのように活躍してくれるか?期待してたけれども、白圭のことばかりで、しかも、最後のほうはチャチャットおわらせ茶手。なんか、欲求不満がのこりました。ガッキもカンチュウもタイコウボウも。
455 :
無名草子さん:03/08/12 22:33
アンシは楽しいですか?
俺、10ページくらいでやめちゃった。
でも、陳瞬しんの「小説十八史略」よんでるぞ!
>>455 ・゚・( ノД`)・゚・。
ま、確かに冒頭の部分、
斉は厨房の集まりだねw
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
459 :
無名草子さん:03/08/17 19:10
陳舜臣の小説十八史略より、河出書房新社の新十八史略の方が遙かに面白いよん。
宮城谷氏の小説は全体としてだらだらしてるよね。
ただ、この時代を書く小説家はこの人だけだし、呼んでいて知識はたまる。
途中で読む手が止まることがあるなぁ、俺、、、
重耳とか、、、有名な話だけにだらだらされると余計に、、、
でも、好きだなぁ雰囲気が、、、
でも、最近読んでないなぁ、、、
そういえば、中学の時の読書感想文が晏子だったなぁ、、、
460 :
無名草子さん:03/08/17 20:44
|||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| まじ〜〜?
おれ、「新小説十八史略」よもー。
☆ъ( ゜ー^)> バチッ サンキュー
読書感想文でどんなこと書きました。 459さん
うおっ、、即レスにびっくりっ
河出書房新社の新十八史略は、かなり古い本だけど、要所要所しっかり押さえていて、無駄がない感じだけど、小説を読んでいる気分になる。
私の場合、陳舜臣のも、これも、二年に一回くらい最初から読み始めるけど、大体王莽が出てきたあたりで飽き始めちゃうんだよなぁ、、、
読書感想文は10年近く?も昔のことなので、もうさっぱり忘れてます、、、
社稷の臣という考え方に感銘を受けたとか、そんな感じだったかなぁ
462 :
無名草子さん:03/08/19 09:30
二年に一回くらい最初から読み始めるというのはすごいですね!
自分もみならはなきゃ。 御返答どうもありがとうございます。
アリガト♪(*'-^)‐☆パチン キラキラ~~~コツン゛☆(°_° )~°ポケー
その顔文字と効果音・・・イタイ
465 :
無名草子さん:03/08/20 23:00
太公望一番最初に読んだんだけど、一番好きかもしれない。
この人長編の方がおもしろいと思うのだが。
ちなみに知らない漢字は新字源で探しつつ読んでる。
たいていの漢字は載ってるよ。
>>451 確かに子南は哀れだよな。なんか周囲と運命とに押し潰されたって感じで。
468 :
無名草子さん ってなんて読むの?:03/08/22 22:05
太公望は楽しいけど、当時あまり歴史の表舞台にでれなく、「影の人」
みたいな感想を思ったんですけど。
>468
「むめいそうしさん」じゃねの?
本文は言ってる意味がよくわからないが。
470 :
無名草子さん:03/08/23 13:15
↑( ´,_ゝ`)プッ
分かれよ。
宮城谷作品ってトりビアみたいなもんだよな。 役にたつ知識ってわけでもないけど「へー」と関心できる。
宮城谷作品ってトりビアみたいなもんだよな。
役にたつ知識ってわけでもないけど「へー」と関心できる。
韓信嫌いなんでつね。
474 :
無名草子さん:03/09/06 01:46
宮城谷作品ってトりビアみたいなもんだよな。
役にたつ知識ってわけでもないけど「へー」と関心できる。
476 :
無名草子さん:03/09/21 18:22
age
477 :
無名草子さん:03/09/24 18:34
俺的に宮城谷さんの本は、
中国歴史に興味持つ第一歩って感じ。
で、面白いからその後も初心忘れることなく読んでしまう。
歴史背景とかを知るのには適してるかもしれないけど、
登場人物になりきって読むタイプじゃないなぁ。
歴史背景に関しても、○王の何年とかって書き方だから、
いつの頃なのかがわかりにくい。
でも、全体的な雰囲気が好き。読み易い。
宮城谷、面白い。
中国の歴史について知識がなくてもすんなり読めた。
感覚としては、どことなく司馬遼太郎に似てると思った。
私的には「重耳」がお薦めかなぁ。
主人公の重耳が「三国志」の劉備とダブってしまう。
479 :
無名草子さん:03/09/27 01:56
文体にハマる
時間を忘れるほど夢中になれたのは孟夏の太陽と楽毅だけかな
孟嘗君や青雲はるかには肌に合わず読破するのが辛かった…
あと沙中の回廊は未読だけど、このスレ見ると期待できそうだ
>>480 >夢中になれたのは孟夏の太陽
>沙中の回廊は未読だけど、このスレ見ると期待できそうだ
未読ですかそうですか……
「孟夏の太陽」好きだと「沙中の回廊」はある意味でつらい。
小説としては面白いけど、登場人物に対しての視点が正反対な書き方だからなあ(w
漏れは「孟夏の太陽」は好きだが「沙中の回廊」はいまいち好じゃない
でも同じ書き手であれだけ正反対に書けるってのもおもしろいよな
>>379見て自分には合ってるかな、と感じたんだが
「夏姫春秋」と「孟夏の太陽」でも趙盾の扱いが多少違ってたけど
もしかして「沙中の回廊」では更に小物扱いとか?
小説ごとに感情移入の拠り所を切り替える俺には無用の心配かも
孟夏の太陽を先に読むと趙盾の苦悩や心遣いっていうのがわかるんだけど
沙中の回廊では嫌な専横政治家って感じなんだよね
言いたい放題で少しも理解してくれない士会にちょっとむかついた
>沙中の回廊では嫌な専横政治家って感じなんだよね
ワラタw
是非読んでみたくなったよ。ありがとう。
子産はいつ文庫化するんだよ
もうハードカバーでて3年はたつのに
はやく出してくださいおながいします。
香乱記もそろそろ終わりかな・・・
どうやら子産の文庫は明日発売のようだぞ
490 :
無名草子さん:03/10/16 23:32
マジですか?
待ちに待ったよ
491 :
無名草子さん:03/10/17 12:28
文庫あったよ。あれ、よんでみようと思うけど、全然無知なもので。初めての人も楽しく読めるかな?因みに宮城谷さんの作品は好きです(^^
予備知識がないと魯の三桓氏がでてくるあたりがわかりにくいと思うけど
充分楽しめるんでないかな
エン陵の戦いなんかは、いかにも春秋期の戦いらしくてなかなか面白いかと
493 :
491です:03/10/17 23:43
そうですか。いろいろ調べながら読むことにしよう。漢字辞典は今回も常備…っと。492さん、レスありがトン(^^)早速読んでみるよ。
494 :
無名草子さん:03/10/18 17:11
「子産」購入記念age
495 :
無名草子さん:03/10/19 17:50
子産読み終わった。
前に図書館で借りて読んだことがあったから、2度目だけどやっぱ面白い。
下巻は戦争が少ないから物足りない人もいるだろうけど、
漏れ的には宮城谷さんの本の中でも好きな本の一つだな
子産購入記念sage
宮城谷作品はそれぞれ伝わってくる熱というか温度の差が
ある気がしてるんだけど、その点、『子産』は実に絶妙な感じ。
単行本で出た当時のことだけど、読了後にすぐ再読したのは
後にも先にもこれだけ。
それくらい『子産』は自分の肌にあう作品だな。
不満点を言えば、終盤は鄭にばかり焦点をあてていて、世界
状勢というか、そのあたりが等閑な感じがした。
『春秋左氏伝』なんかを見ればはやいけど、子産が執政の就いて
から死ぬまでってけっこう長い。
ま、終盤が駆け足なのは、どの作品も一緒かな……
上巻と下巻の初めは子産がまだ執政についてない話だから
どうしても鄭の話中心になっちゃうね
晋と楚に挟まれて苦心してるっていう話を出さないと
当時の状況がわからないだろうから、後の子産の活躍が引き立たないしね
後半はその分子産の実績みたいなのが中心となるからどうしても
世界情勢みたいなとこまでいかないのはしょうがないかとも思うね
でもあの短い後半で子産の活躍がすごく良く表されてると思う
499 :
無名草子さん:03/10/23 01:48
−○○を見よ
と、□□は思う。(以下薀蓄)
このパターン何回見たっけ・・・ちょっと冷める。
いま孟嘗君呼んでるんですが、文庫版第5巻のP199で
淳于コンが斉王に魏への出兵を中止させた件で
魏から(つまり田文から)賄賂を受け取ったことを
斉王に問いつめらわれて曰く、
「魏を伐つことが不利になるなら、魏を伐つなという私を魏が刺殺しても、王には利益になりません。
魏を伐つことが真に不利になるなら、魏が私に領地をくれても、出陣なさらなかった王には
利益があるとお思いになりなりませんか。」
と切り返すのですが、この文章、後段はともかく前段の文章の意味がよくわからんのですが、
どうして魏を伐つなという淳于コンを魏が刺殺するということになるのでしょうか?
頭悪いのかなあ・・・・おれ。
賄賂の有無に関わらず、俺はどっちにしろギを叩くのはよくねー
と思ってたし、あんたも俺の話で納得したんべ。
それを俺がさぁ、「賄賂は良くねぇ」とばかりにギの使者を邪険
にしてみ? 俺、殺されたかもしんねーべ?
ほしたら、あんたにとってもよくねーべよ。
したら、俺がありがたく賄賂もらって、ちゃ〜んと正しい方向に
あんたを導いてやったほうが、あんたにとっても結局は良かった
ってことだっぺよ。
程度だんべ。
502 :
無名草子さん:03/10/23 17:58
香乱記 連載終わったよ。
香乱記終わったのか。初めの3ヶ月くらいは図書館で読んでたんだけど
新聞とってないと読み続けられないね。早く文庫本でてほしい
504 :
ターミネーター3:03/10/23 23:23
俺も毎日「香乱記」を楽しみにしていた。途中、読み損ねた時期があったけど。
連載終了、残念。
今は、「奇貨〜」の第3巻を読書中。また、最近、「子産」文庫本を買った。
これも読まなきゃ。
あと、「太公望」「夏姫春秋」を購入しているが、未読。楽しみ。
曹参で締めるとは思わなかったよ。
ここは許負を出すべきじゃなかったかな。
最後急ぎ足でなんだかなぁ・・・
507 :
無名草子さん:03/10/25 15:29
子産(・∀・)イイ!!
エロイシーンが無いのが(・∀・)イイ!!
508 :
無名草子さん:03/11/01 21:03
夏姫春秋(あとこの続編みたいな羊舌氏の話)、沈黙の王、妖異記(漢字?西周末鄭国の話)。
このへんが好きなんだが。
なんと言っても、最初に読んだ、重耳。
これの上巻が一番良かったなあ。
509 :
無名草子さん:03/11/04 16:35
宮城谷作品を年代順で並べたらどうなるかな?
持ってる本で並べてみたけど途中でわかんなくなったよ。
誰か分かる人いる?
510 :
無名草子さん:03/11/04 23:20
太公望が一番古い、位しかわかんな〜〜い(ノ^▽^)ノ
511 :
無名草子さん:03/11/05 00:22
奇貨〜のが古くないのか?
512 :
無名草子さん:03/11/05 00:26
子産読んでたら晏弱が出てきたから「晏子」も読まないと…
こういう読み方も出来るから宮城谷作品を読むのがなかなか途切れないw
513 :
無名草子さん:03/11/05 01:40
子産読み終わった。
読後の爽快感は、いつもの通り。
514 :
無名草子さん:03/11/05 07:31
>>510 長編では「天空の舟」が一番古いんじゃないですか
短編だともっと古いのもありました
515 :
無名草子さん:03/11/05 12:04
>514
夏→商の時代より前の時代の作品があるの?
ギョウ、舜、ウのころ?
兎の話があったと思う。封神演義で言うとこの申公豹(本名忘れた
がでてきて耳を洗うってシーンがあった。封神演義で出てきた農夫
って兎の事だったのかな。
俺の中で二つの作品がリンクした瞬間でした。
俺が持ってる本の限りではこんな感じかな。
できるだけ年代順に並べたつもりだけど、小説間で時代が入り乱れてるところも多いから
厳密に「どっちが古い」っていうのは難しいなー(晋を書いた本は特に) 。
間違ってるところのツッコミとか、俺が持ってない本についてはどなたか補完よろしく。
●夏→商(殷)
天空の舟
●商(殷)
沈黙の王
●商(殷)→周
王家の風日
太公望
●春秋時代
管仲
重耳
介子推
孟夏の太陽
沙中の回廊
子産
夏姫春秋
晏子
●戦国時代
孟嘗君
楽毅
奇貨居くべし
●秦以降
長城のかげ
作ってみた。
【 五帝・尭〜舜 】
『布衣の人』 (『侠骨記』収録)
【 夏初期 】
『地中の火』 (『沈黙の王』収録)
【 夏末〜商初期 】
『天空の船』
【 商中期 】
『沈黙の王』 (同名作品短編)
【 商末〜周初期 】
『王家の風日』
『太公望』
『甘棠の人』
【 周末〜春秋初期 】
『妖異記』 (『沈黙の王』収録)
『豊饒の門』 (同上)
【 春秋期 】
『管仲』
『侠骨記』 (同名作品短編)
『買われた宰相』 (『侠骨記』収録)
『重耳』
『介子推』
『孟夏の太陽』 (同名作品短編)
『沙中の回廊』
『夏姫春秋』
『月下の彦士』 (『孟夏の太陽』収録)
『華栄の丘』
『晏子』
『雨』 (『玉人』収録)
『指』 (同上)
『鳳凰の冠』 (『沈黙の王』収録)
『子産』
『老桃残記』 (『孟夏の太陽』収録)
『隼の城』 (同上)
【 戦国期 】
『孟嘗君』
『風と白猿』 (『玉人』収録)
『楽毅』
『青雲はるかに』
『奇貨居くべし』
【 秦初〜末〜漢初期 】
『香乱記』 ※未刊
『長城のかげ』
『花の歳月』
おおまかだが、こんなあたり?。
どちらかといえば、作品間の繋がりよりは時系列を優先させているので、
短編を各時代の最後に置き換える方が無難な場合を了承されたい。
どなたか修正よろ。
521 :
無名草子さん:03/11/06 12:10
>516
耳を洗う、というと許由?がギョウから王を譲られそうになった時に
「けがらわしい」といってそんな話を聞いてしまった耳を洗う、
という伝説があったけどそのことですか?
ちなみにある老人が牛に水を飲ませに川へいったところ、耳を洗った川の水を牛に
飲ませるのをやめて(牛に飲ませるのも汚らわしいから)引き返した。
というハナシもありますが。
うわ…さっそくミスってまつ…
>>518の、『甘棠の人』は『『侠骨記』に収録されてる短編ですた。
あと、
>>520の
>おおまかだが、こんなあたり?。
”。”はいらんすね………こまかいかもしれんけど、なんか恥ずいので。
523 :
無名草子さん:03/11/06 19:32
春秋時代のつながりがある作品を一気に読むのは気持ちいい。
俺の場合、
重耳→介子推→夏姫春秋→沙中の回廊→子産→晏子
→管仲→孟夏の太陽→沈黙の王
だった。
関連有ると分かったら思いつきで買いに行ってたので、時代背景にズレはあるがw
そういや「三国志」もあるんだよね。
兎じゃなくて舜だった・・・。
>>521 >耳を洗う、というと許由?がギョウから王を譲られそうになった時に
>「けがらわしい」といってそんな話を聞いてしまった耳を洗う、
>という伝説があったけどそのことですか?
そのとおりです。でも実際に耳を洗うシーンはありませんでした。スミマセン。
>ちなみにある老人が牛に水を飲ませに川へいったところ、耳を洗った川の水を牛に
>飲ませるのをやめて(牛に飲ませるのも汚らわしいから)引き返した。
>というハナシもありますが。
このシーンは封神演義にでてきます。うろ覚えですが老人は引き返さずに
上流に行って水を飲ませた、と書かれていたような。
ちなみにその場面を見ていた偉い仙人が許由を仙界へ連れて行き、彼は申公豹
と言う仙人になり千年後(? 殷(商)周の戦争に再登場する。
というのが封神演義に書かれています。
>>525 許由の「由」の字の縦の棒が突き抜けて、「申」となり、
尊称として「申公」と呼ばれ、乗っていた動物が「豹」(?)であったから
「申公豹」と呼ばれるようになった。。
だったっけ?スレ違いスマソ
527 :
無名草子さん:03/11/08 20:43
宮城谷さんの作品は、彼の過去の不遇時代に培ったものが大変影響しており
それが作品に底知れない奥行きを与えているから・・・大変共感できます。
特に「管仲」において、まだ管仲が商人をしており精彩がなかったときそこら
のはな垂れ子僧があれが宰相になれるやつかと馬鹿にしたら、鮑叔があれが臥龍
というんだよというところにはかんどうしました。
528 :
ターミネーター3:03/11/09 21:55
やっと、「奇貨〜」を読了。今は「子産」の上巻を読んでいるところ。その次は
「夏姫春秋」。また、「華栄の丘」が欲しい。今度、古本屋で探そう。
>523
確かに気持ちがいいね。
529 :
無名草子さん:03/11/10 12:27
>521
その老人の名は巣父(そうほ)
晏子 を読んでます。晏嬰って小さかったんだね。
体躯の小さな主人公と言えば孟嘗君も小さかったような気がする。
あと生家が武人の家、って事で子産と同じだね。
楽毅読んだが、有名な趙の100余城を破った話がすんげー短かった。
もうページがないよ!あの話は出てこないのか?と思ったら、
さりげなくちょこっと書いてある程度でちょっとガッカリした。
531 :
無名草子さん:03/11/11 12:01
>530
ラストちかくからアッサリと流すようにして終了、
というのはよくあるパターン。
そうなんだよな〜。例えるなら
伍子胥――平王の死体に鞭打つところはキラーパス!
孫[月賓]――何の感傷もなくあっさりとホウ涓を倒しちゃう
周瑜――赤壁1ページで終わりかよ!
みたいな感じで、それを期待していた人にとってはハァ?って事がよくある。
それも特徴の一つなんだろうけど、この点だけは個人的に好かん。
それが良いんじゃないか! って人そんなにいるのかなぁ?
孫ピンの奴はそうだなあ
読んでた当時「あれ??」って思った
534 :
無名草子さん:03/11/12 11:48
>533
かまどを減らす作戦ですか?
あれは最高です。
535 :
無名草子さん:03/11/13 17:23
>>534 うろ覚えだが、木の樹皮を剥いだ部分に「ホウ涓はここで死す」とか書いてあって
夜間でその字がよく読めなかったホウ涓が灯りをともした瞬間、そこに向かって
矢を射かけ、ホウ涓を殺す。ってヤツでは?
536 :
無名草子さん:03/11/14 11:14
>535
そうです。消防のころマンガ中国史で読んだときからのオキニのシーンでした。
同門に止めをさすシーンとしてはちと残酷だよな
それまでの孫濱のイメージとはちと違う気が
538 :
無名草子さん:03/11/14 15:33
今月の『三国志』を読んでみた。
衛茲や史渙、臧洪をきっちり登場させてくれてるあたり、
さすが、って思う。
まぁ、衛茲は徐栄との戦いで早くも戦死してしまうし、
功績を多くたてるのは子の代なわけだけど…。
540 :
無名草子さん:03/11/18 01:29
>>537 孫殯が殯刑(膝下切断の刑)にされたのは封建のせいなんだから、その恨みはデカイだろ。
ところで春秋の五覇って、斉のカン公、晋の文公、楚の荘王とあと誰だっけ?
>>540 大別すると、孟子と荀子の二説ある。
孟子では、斉桓公、晋文公、秦穆公、宋襄公、楚荘王、となり
荀子では、斉桓公、晋文公、呉王闔廬、呉王夫差、越王句践
となるはず…うろ覚えだが。
>>540 >>541が書いているように記している文献によって多少の異同があって
絶対の五覇ていうのはないです
斉桓と晋文は確定
544 :
無名草子さん:03/11/18 22:47
「春秋の名君」に全部のってるね。
宋襄や夫差ってどうなんだろうかね。あまり最後よくないし。
あ、覇王会議?みたいなのを開催したってことか。
546 :
無名草子さん:03/11/19 17:40
読者の男性女性比ってどのくらいなんだろう。
男性ってこの手の中国歴史物好きな人多いよね。
いや、女性にも好きな人は多いんだろうけどさ。比率として・・・
>>545 宋襄公なんて、最後はバカ丸出しだけどそれ以前に功績もなにもない。
アレを五覇に数えるのは五虎将に麋芳入れるぐらい不思議。
>>547 斉桓公が死んだ後の混乱を治めて孝公を即位させてる
宋襄の仁も、一般の人にはあほだと思われても
儒者の間でそれが古代の戦争での君子の行いとして称えられたから
春秋五覇の一人にあげられるようになったんじゃないかな
良くも悪くも後世に名を残したという点で
存在感のある人物ではあったと思う
>>547 現代の価値観のみで語ってどうする?
『公洋伝』では賞賛されてる。
それに麋芳を過小評価しすぎ
550 :
無名草子さん:03/11/20 12:51
この人の作品って小説って感じがしない。
何か解説書と小説の中間みたいな。
中国史の素養がかなりある人だと物凄く楽しめるのかも。
全く素養の無い自分でも「子産」、それなりに楽しんで読めたけど。
551 :
無名草子さん:03/11/20 22:25
既出だけど、本によって国や人の評価が違うのがおもしろいね。
因みに介子推が好きです。
552 :
無名草子さん:03/11/21 16:47
>551
漏れは重耳のほうが好き。
547>孟子の思想を理解しないと多分わかりません。私にはいまだにわかりませんが。
550>あなたのようなビギナーにもわかるように書かれたんでしょうね。(悪気はありません)
551>どんな本ですか?
>>553 > 551>どんな本ですか?
最も顕著なのは、『沙中の回廊』と『孟夏の太陽』の趙盾。
他には『青雲はるかに』と『奇貨居くべし』の魏冉。
555 :
無名草子さん:03/11/22 16:46
霍去病の話がでてるヤツはないのかな?
557 :
無名草子さん:03/11/22 20:35
>>555 スレ違いだが、カクキョヘイなら、塚本青史嫁
『香乱記』の刊行はいつですか?っつうことであげ
559 :
無名草子さん:03/12/02 03:49
管仲を読み終わった。
率直な感想としては、管仲よりも鮑叔についてもっと書いて欲しかった。
単に鮑叔の方が好きだからなんだけどね。
斉の桓公についてこれから書かれるとも思えないし、
管仲くらいでしか詳しく書かれないだろうしさ・・・・・
この人の随筆集で呻吟語と左伝を知ることができた。
なにげに随筆集がおもしろい。
楽毅読み終わった。
面白かったのでスレ見に来ました。
この人三国志書いてるんだ、早く読んでみたい。
誰の視点で書いてるの?
他の作品みたいに主要人物はみんないい人なの?
読んでる人、ネタバレにならない範囲で教えて。
パラ読みしたら文藝春秋の最新号は、反董卓同盟結成あたりで曹操視点だったぞー。
って、まだ31回なんだな。はやく本にならないものか…。
>>562 レスサンクス
もうそんなとこまで話進んでますか。
雰囲気知りたいから文藝春秋一回立ち読みしよう。
次は上の方で結構評判のよい「孟夏の太陽」読んでみます。
この人の『三国志』って、いままでの他作家の諸作品なんかでは
ほとんどとりあげられない人物が登場してて、読んでて少し感動した。
「後漢書」と『三国志』と『晋書』と『資治通鑑』がベースなのかな。
『後漢書』の比重は大きいだろうね。『演義』では触れられていない後漢中期の
状況説明が入ることによって、なぜ後漢が衰えたのか(というよりなぜあまり
発展しなかったのか)ということを理解する助けとなると思う。
宦官の跋扈と地方軍閥の形成、異民族の侵入といった事件の種は、すでに
後漢中期に蒔かれていたんだよね。
信陵君書いてくれないかな。
もしくは春秋時代で呉と楚(伍子胥)、呉と越(勾践、闔閭、夫差)とか。
ところでみなさんはどんな名君、名将、名宰相がすきですか?
私は楽毅です。
>>566 孫叔敖、胥臣、趙衰、韓厥、魏絳、晏嬰、かな。
戦国時代を含めれば、西門豹、屈原、趙奢、とかだと思う。
小説や『史記』なんかではそれほど扱われない人物もいるけど、
『呂氏春秋』や『国語』、『戦国策』あたりでは良い評価をうけてる
人が多いよ。
>>539 その衛茲が早くも戦死してしまった・・・。
>>566 君主でも将でも宰相でもないけど、荘周ですな。荘子中でおちょくられる恵施も好き。
三国志はいつから刊行されるんだ?
age
572 :
無名草子さん:04/01/05 11:09
子産読んでます…とホシュ
576 :
無名草子さん:04/01/16 12:02
管仲、読了age
文藝春秋の連載をコピーしてノートに貼ろうかと思ったが、
費用がハードカバーを買うのと同じくらいになるのでやめた…
文庫になってる物は全て読了…
全集って何であんなに高いの一巻4800もするんだね
579 :
無名草子さん:04/01/24 16:44
ageトクカ
580 :
無名草子さん:04/01/25 18:29
司馬終わったら、こっち読むよ。
今、「寄貨おくべし」を読み終えた。
個人的には、あの呂不イ像はどうよ?と思いつつも
呂不イを取り囲む人物に魅力的なのが多くて、楽しかったです。
途中、南シという女性に心当たりがあり、戦国期の他作品を探したら
「青雲はるかに」で登場してたのを見つけて、おぉぅとかオモタり…
そういえば、呂不イが孟嘗君の客になった時に代舎を与えられた
とありましたが、本当なんでしょうか…?
んなこたない
583 :
無名草子さん:04/01/30 15:54
>581
さんざんガイシュツな意見だがあの呂フイは善人すぎる。
『香乱記』、出たみたいだな。
なんだってー(AA略
今から買いに行ってきます
香乱記、上巻のみしか発売してね-よ _| ̄|○
中下巻が揃う3月まで待ちます。
「悪」に対する考え方が面白い
「殷の湯王、周の文王、前漢の高祖は梁冀が足元にも及ばないほどの大悪人だったかもしれないが、
歴史は彼らの行った欺瞞、反逆、殺戮などを美辞麗句にすりかえた」
「悪も天下を支配するほど巨大になれば正義に変わる」
とかね
香乱記、登場人物が田ばっかりで混乱しまくり _| ̄|○
『史記』で補完するとか、自分で系図でも書いておけば?
そういえば『子産』でも、混乱した、とかいう読者の意見があったらしいね。
590 :
無名草子さん:04/02/06 05:09
香乱記、毎日連載終了はいつ頃かな?
あの手の新聞連載って終わった後に作者の挨拶とかありがちだから見てみたい。
592 :
無名草子さん:04/02/16 00:12
オレ的には、このヒトには三晋の成立あたりを書いてほしい
三晋成立なら、短編ですが「隼の城」がありますよ。
孟夏の太陽に収録されてます。
晋→三晋含めてこの人何冊くらい書いてたっけ?
流石に晋がメインの本は打ち止めっぽいような気がする
晋が舞台の物語
・重耳
・介子推
・沙中の回廊
・鳳凰の冠(沈黙の王)
・孟夏の太陽(孟夏の太陽)
・月下の彦士(孟夏の太陽)
・老桃残記(孟夏の太陽)
・隼の城(孟夏の太陽)
三晋(趙魏韓)が舞台の物語
…思い出せん
つか、持ってる本の中からは見当たらなかった
>>595 それで間違いないよ。
三晋にいたる過程に僅かながら触れてる作品は
『老桃残記』と『隼の城』くらいだと思われ。
『楽毅』は半分くらい三晋が舞台になってる。
あ、分裂前後ではなくて、戦国期の三晋だったのか…。
だったら、『青雲はるかに』と『孟嘗君』も割いてる紙数は多いね。
戦国初期の百年近くが書かれてないですよね。
呉起は作品中に名前だけ結構出てくるから書いて欲しかった。
したら魏の文侯も出てきたろうに。
伴野が書いてなきゃ書いてたかなー。
そういえば、知氏滅亡から商君の活躍までの100年くらいがちょうど抜け落ちた
感じなんだよね。この間で題材にできそうなのは呉起ぐらいなのかな?もっと
いそうな気がするけど。
>>599>>600 戦国初期の作品では、全集の方に短編を書き下ろしてる。
墨子を軸にした作品だったはず。
>>600 あんまり有名な人はいないですね。田和くらいでは。
>>601 他にも全集にしかのってない作品ってあるんですか。
603 :
無名草子さん:04/02/19 23:29
晋の中行氏とハン氏が粛清されて、ジュン氏が晋の公室を圧迫していく
あたりって、あまり扱われてないんじゃないかな。
史料がないのか、春秋はもう終わっちゃうんだっけ?
史記だけだと、書きにくいかもな。
ハンタンの戦いはメジャーなんだけどね。
>603
『孟夏の太陽』でその経緯が描かれているよ。
『左氏伝』と『国語』はともに知氏の滅亡までで終わっているからその後の
時代にはどうしても空白が生まれるんだよな。
605 :
茶川ドラゴンノ介べ:04/02/22 13:34
「香乱記」中巻も出てたぞー。毎日新聞連載当時、一部読んでいないところがあっ
たが、なかなか面白かった。早く文庫化を!
606 :
無名草子さん:04/02/23 14:30
文藝春秋がバカ売れしてるんで「三国志」も読者が増えたことでしょう。
文芸春秋のバックナンバーって図書館で読めるかな?三国志だけ最初から読みたいんだけど。
中国の歴史好きなので前から読もうと思ってましたが長そうなので手付けなかったけど今日から読み始めました。
とりあえず安子(←あんていう漢字みつからない)読み始めました。面白いです。
当然とばしてるけど難しい熟語がよく使われてますね。まあ1ページにかかれてる文章が少ないので以外に早く読みこなせそうです
見た目よりはずっと読みやすいよね。
晏子 ←よかったらコピペして使ってくれいw
610 :
無名草子さん:04/03/04 00:48
age
そういや、香乱記って何でこんな題名なんだろ…
主人公と何か関係あるのかな?
あんこ読了。よかった。
613 :
読む人知らず:04/03/04 17:11
青雲はるかに→孟嘗君→奇貨おくべし
読んでみると秦という国の大望が見えてくる。
諸々の人が作り上げてきた秦という国(財産)を
食いつぶしたのがバカボンの政(始皇帝)ということで(w
香乱記は全巻でてから読むとしよう。1・2読んで3を待つ身はつらいから(w
食いつぶしたバカボンは二世皇帝の胡亥だYO!
615 :
無名草子さん:04/03/04 20:35
『晏子』読んだけど面白かったよ。
崔杼&高固(・∀・)イイ!! 慶封も(・∀・)イイ!!。
でも晏弱は文武両道のスーパーマンっぽくっていかにも空想の人物っぽいな…
斉の君主では、頃公>霊公>荘公>景公の順かな。頃公は敗戦後の態度が立派でしたな。
一番好きなシーンは、莱を平定した晏弱を崔杼が出迎えるところ、でした。
あと子産について、「権力を握ってからちょっと傲慢になった」とか
「子皮の方が一段人物が上だ」とか「法で国を治めようとしたから鄭は滅びた」とか
けっこう悪口書いてあったけど、『子産』ではそのへんどうなんすか?
>>615 晏子はいいね。漏れも宮城谷さんの著作中では一番好き。
晏嬰に興味をもったなら、ぜひ「晏氏春秋」を読まれる事をお勧めする。
小説「晏子」を読んでたら、結構あっさり読めるし。
ちなみに、子産についてだけど傲慢という所は、改革を断行する強い意思と
行動として描かれてる。
「子皮の方が一段上」というのは、孔子の「賢は賢を薦める」といった言葉からじゃないかな。
子産を抜擢して国政を任せたのは子皮なので、子皮の方が偉い。
そんな感じ。
>>611 毎日新聞の連載直前に掲載された記事に、本人のコメントとしてある。
コピーしてあったんで、かいつまんで書くと、
―秦末に多くの群雄が決起して叛「乱」が勃こるなかで、劉邦の統一後も
降伏しなかった田横の不屈の精神に浪漫的な「香」りを添えてみたい―
とのこと。
晏子の最後の景公が泣きながら走るシーンに涙した
でも景公は、晏嬰が死んでからそんなに後悔するなら
生きてるうちにもっと宰相孝行して言うこと聞いてあげればよかったのに…
だらける→晏嬰注意する→しゃきっとする→すぐまただらける、
の繰り返しだったんでしょ。
そこのところは孔子の死後に哀公が捧げた弔辞と似ていなくもない。
ただ『奇貨居くべし』の中で「景公あっての争臣」という言葉もあるし、
それに人間そう変われるものでもないからねぇ。
君主としては三流以下だったけどなんか人間的に憎めない人だったんだろうね
>>622 でも臣民を問わず、景公の評判は散々だよ。
>>623 でも諡号が「景」ってことは、それほどひどい人でもなかったんじゃない?
愚帝ではあったかもしらんが、暴君ではなかった、みたいなかんじか?
「良くも悪くも頭がハッピーな帝だったなあ」かもしれん。
氏の作品は短編なら『鳳凰の冠(沈黙の王)』『石径の果て(長城のかげ)』『布衣の人(侠骨記)』『買われた宰相(同左)』が好きだ。
長編なら『天空の舟』『王家の風日』『太公望』『夏姫春秋』あたり。
期待外れというかもっと書いて欲しかったのは『甘棠の人(侠骨記)』。
召公の解釈を『太公望』で先に読んでからずっと期待していたのだが、説明が多くストーリー性に欠けていたように思う。
同本の他三作品が気に入っているだけに少々悔しかった。
しかし氏の甲骨文字や金文に対する考えは読んでいて本当に清々しい。
布衣の人、イイ!!
短篇では俺的にはダントツだなあ。
なんというか、牧歌的な(?)情景と宮城谷さんの木訥な(?)文調がとても合っている気がする。
地中の火(沈黙の王)もけっこう好きだ。
いま高校生のしょぼい小遣いで全集買ってるわけだが
630 :
無名草子さん:04/03/11 12:25
文庫でなく全集、というところが「男らしい」
ガンガレ。
627です。
>>628 賛同意見感謝。
最初「俊?そんな奴中国史にいたか?」と思って読んでいると数頁で舜だということが判明する。
あのときのなんともいえない痛快な気分は最高だった。
地中の火も(・∀・)イイ!! 終わりが印象的。
氏は伝説時代や夏王朝時代を書いてくれる数少ない作家の一人で、私にはなくてはならない存在だ。
全集もいずれ買いたいが今のところ629のような根性はない。
私の分も629には頑張ってもらいたいもの。カコイイぞ!
629かっこいいなぁ、文庫メインなので
華栄の丘以来の新書香乱記は結構嬉しかったりしてます
本当は軒並み新書で揃えたいけど金も場所も無い…_| ̄|○
>>634 漏れは新書派。
早く読みたいし、装丁豪華だし、あの重みが好きだし。
ちなみに、「侠骨記」は新書と文庫どっちも持ってるよ…( ´Д`;)
理由は…秘密。
月小遣い 4000
学習塾アルバイト 4000〜5000
雑費 -2000
その他本代 -2000
全集 4000
毎月収支表が同じ
「華栄の丘」なぞを読んで思ったんですが
楚の荘王を主人公にした小説書いたら面白いと思いました。
晏子読み終わった。うーん晏弱編のが面白かった。
晏弱の時は彼を支える二人の武将、頭切れる崔氏、国佐、他の国にも魅力的で有能な臣がいたけど
晏嬰になってから無能で暴虐な臣多くて内戦ばかりだったからなー主君もいいのを輩出できなかったし。
やっぱ他国と戦う話のが自分は好きだと確信させられました。
この続きはどうなるのでしょうか?景公は10年後に亡くなり?晏嬰の子供は政変に巻き込まれ?
陳氏が復活して陳無宇の子が公を虐げるって書いてたけど謀反でも起こすのかな?
>>638 大半の人が「晏弱」の方が良かったというけど、自分は後半の方がいい。
たぶん、晏弱の方が良い、という要因には、『三国志』から移ってきたせいが
あると思う。
>>638の感想をみてると、まさしくそうなんじゃないかと思う。
だけど、この時代を小説以外の史料なんかの媒体を介してみていって、
後半の方がはるかに深いと思った。
この時代は、まだ武力統一や徹底した国土拡大路線といった傾向には
完全に至ってないから、今後もこの時代の小説をその観念で読んでいっても
辛いかもしれない。
氏の小説は予備知識なしでも楽しめるんだけど、その時代について知っ手から
読むと別の見方が出来るようになる。『晏子』を読んだのはだいぶ前だけど、
最近になって『左氏伝』を脇に置きながら読み返してみたらまた違う視点で
楽しめた。
>>639 俺も後半の方が好き。
この時代の史料とかはあんまり読んだことはないけど(十八史略程度)、
なんていうか、清々しい気持ちになれましたね晏嬰の方が。
>>638 「子産」「鳳凰の冠」も読むと、晏子を更に理解できると思われ。(同時代なので)
晏弱が好きなら、「沙中の回廊」「樂毅」も楽しめるかな。
>>641 『晏子春秋』が典拠だったと思うけど、楚へ遣いした際の、霊王との
やりとりにあった「南橘北枳」の話なんかは特に最高だった。
矮躯で武辺には程遠くても、機転と才覚で危機を乗り越える晏嬰の
姿に惹かれる。
>>643 皮肉を皮肉で真正面から返したとこでつね。
あれは胸がスカッとしました。
>>643 社稷を至上とする晏嬰がかっこいいですね。
虎門の攻防での陳無宇とのやり取りにはしびれた。
ついに香乱記の下巻がキキキキキタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
オール讀物にて「戦国名臣列伝」連載スタート
>>647 最初は范蠡ですね。
范蠡って戦国時代に入るの?
>>647 キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
知らなんだ。明日、さっそく書店へ行こう。
>>648 末期とはいえ、明らかに春秋期の人物かと。
まずは先駆的な存在で、ってことなんじゃない?
『香乱記』読んだけど、劉邦達をこき下ろしていて、ひいきの引き倒しに思える。今まで読んだ宮城谷さんの本の中では一番ダメ。
やっぱそうかぁ…。
楚漢攻防時代の、斉攻略戦については、自分の中では
司馬遼の「項羽と劉邦」に描かれたアレでイメージが染み
付いてしまっているので、文庫になるまで待つことにしまし
た。
描く主人公のことごとくが“快男児”になってしまうのが、
宮城谷先生の欠点だと思うのですが、連載中の「三国志」
ではどうなんでしょう。
曹操とかは、どういう感じに描かれているのでしょうか?
どちらかといえば、劉邦達に関してはイメージに近い感じ。
田横に関してはやりすぎとも思ったけれど。
司馬遼の影響がまったく無いとは言い切れないが、影響があるとした司馬遷のほうだね。
確かに項羽は残虐だし、劉邦の斉への騙し討ち(項羽を後ろから襲ったのも)は卑怯だけど。
項羽や劉邦の良い所をまったく見ようとせずに卑怯だ、残虐だ。と言い立てる田横達がすごく幼稚に見えるわけだ。
斉の弁護のために彭越がえらく綺麗に書かれているのも苦しいしね。彭越があんな殊勝な人間の訳が無い。
最後の田横の客達を劉邦が殺した事になるってのも完全に言いがかりじゃないの。
斉の側から見ればそうなるんだろう
項羽や劉邦をヒーロー的に描く作品が多いからアンチテーゼのつもりなのかも
劉邦側からすると信義を守って滅びるなんてもってのほか
天下をとるため、生きるためなら何でもやれってのが基本的なスタンス。
(↑これが私の考えている劉邦のイメージ。)
それとは全く違う立場(信義にそむく行為をするくらいなら
滅んだほうがまし)で小説を書いているのだから、劉邦が
やっている行為を肯定することができないのは自然な気が・・・
この考え方をベースにすると、劉邦や項羽からは、良い点はあまり
あげれないと思う。
(
>>655さんも書かれていますが要するに視点の差)
彭越に関しては、反論できない。
→ただ田横に関していうと司馬遷も節義の人と感嘆してるので
あそこまで突き詰めたほうがある意味、劉邦や項羽との
対比ができてありなのではないかとは思った。
>最後の田横の客達を劉邦が殺した事になるってのも完全に言いがかりじゃないの
・脅迫に近い形で田横を呼び寄せ死ぬきっかけを劉邦が作ったのだから
田横の死を悲しみ死んだ客達を劉邦が殺したと解釈してもいいのでは。
だからその視点と言う奴が幼稚に見える訳だ。私にとっては。
とまあ、これ以上自説を押し付けるつもりは無いので、ここらにしておくが。
ただこう言った奇麗事が通用するのは戦国時代までだったんじゃいのかね。
三国志ではどう書いてるんだろう。楽しみのような不安なような。
あ、650です。
659 :
無名草子さん:04/04/02 02:08
『香乱記』の劉邦像がブレ過ぎて田横の結晶化に失敗した。
いま中巻の半ばに差し掛かってるんだけど、このあたりは全土で叛乱が
勃発してて、時間軸の関係もあるけど、展開・描写がえらく難しいのかもと
思ってしまう。
少なくとも、河北、斉、中原、江南と描かなくちゃならんわけで、たいへんそう。
太公望読んだ。面白かったけどローマ人の物語も好きな俺としては最後の戦闘シーンの描写ほとんどなくあっけなく終わったのは残念だ。
戦闘シーン詳しく書いてあるの読みたい。
馬氏一族書いてくれないかな〜白眉の馬良と4兄弟
香乱記読み終わった。
自分的には最終巻が一番面白かったと感じた。
畳み方もまとまってて良かった。
劉邦に関しては、確かに逆贔屓に思えなくもないが
描写の絶対量自体が少ないせいもありあまり気にはならなかったな。
香乱記、漏れも読了した。
序盤〜中盤はいつもの宮城谷氏の快男児の活躍記だが終盤の
漢楚の決着辺りになると、項羽や劉邦の欠点をあげつらって、
田横を大きく見せる小細工が個人的には気に入らなかった。
これは、前の方の感想にも書かれてました。
劉邦が天下を取るという一つの帰結を前にして、田横がそれに如何にぶつかって行ったか
という事が終盤の一つのテーマだと思うが、その辺の行動の説明が後世の歴史家(小説家)の立場から
描かれていたものになっていて、最後は醒めた目で物語を眺める事になってしまったのが残念だ。
劉邦や項羽を批判するにしても、同じ時代を生きている田横の言葉でなく
後世から両者を見た宮城谷正光の言葉を田横に話させてる為
歴史の帰結を知っている人間が、欠点をあげつらってるように感じてしまう。
なんというか、途中まで田横と共に秦末を生きてきたのに、ある時から突然
ゴールに立って田横の最後を見届けるようになった感じ。
最後まで田横と共に物語を完走したかった。
追記です。
あとがきを読んで、少し納得したことがあります。
勝者は劉邦だったが劉邦は輝きつづけたのか?
項羽と田横が投げかけた影は実は光より勝っていたのではないか?
といった記述がありました。
この小説は田横の生き様を主題に据えたが、その裏は劉邦へのアンチテーゼだったと思います。
また、漢楚戦争を劉邦、項羽の視点に田横の視点を加えることで、新たな漢楚戦争像を
浮かび上がらせようとしたのではないでしょうか。
1回目の読了の感想はこんな感じ。
数回読むと、評価も変わってくると思われるが…
>>663-664 けっこう自分と近い感想だね。
今回は、いつになく主役(とその兄弟)を贔屓しすぎな感じもした。
普通に小説として楽しんで全く問題ないけど、先に『史記』の「田?列伝」を
読んでいる人間には、終盤に差し掛かっていくと辛いね。
七星が、徐々に、徐々に………って感じで。
あれ、[イ・−タン]がでなかったか。
「元勲」って太公望のことをあらわす表現として、一般的なんすか?
なんか原典があるとか・・・
今月の三国志読んでたらそういう表現が出てきた。
んで、たしか以前読んだ殷周革命の小説でもそんな表現があった気がするので
新しく出た白川静の本の中で対談している
白川先生の本なんて高くておいそれと手が出ないよ……
字統の普及版は辛うじて持ってるが
671 :
無名草子さん:04/04/24 22:06
晏子がNo.1
荘公が崔杼邸で殺害されたとき、晏嬰は荘公の逆鱗に触れ自領地に謹慎生活を送っていたが単身崔杼邸に乗り込み死んだ荘公の頭の優しく膝にのせて哭礼を行い3度舞う。
という画面があったが巻末の”あとがき”で編集者が「晏嬰は死んだ荘公を膝にのせて泣いたのでなく、瀕死の斉の社稷を膝にのせてないたのだ。」
という一文を読んで雷に打たれたような衝撃を受けました。そして自分のなかでガラガラと音をたてて変化していきました。
そして”国を想う”とはある意味、晏嬰のような人を言うのでしょう。
いろいろな歴史小説を読みましたが晏嬰を超える人物いないのでは?
今の日本に晏嬰がタイムスリップして総理大臣をやってもらいたい。
少なくともシナや朝鮮からの内政干渉なくなるでしょう。
ま、外国人が首脳になるっていうことはある意味内政干渉だな。
673 :
無名草子さん:04/04/25 11:39
羊頭狗肉って晏子が言った言葉だっけ。いまの年金問題を見ていると
まさしくこの通りだなと思うね。払いたくもなくなる。
(小説『晏子』のなかに限った事ではなくて)晏嬰の出処進退をみてると
欺瞞というものがほんとうに無い。
当時、各国には君子・人傑と目される人物はいたけど、晏嬰ほど全てにおいて
徹底してる人物はいない。
季札や叔向、季孫行父、叔孫豹、子産、有名なところを多く挙げてみても、
一個の人間としてみると晏嬰には及ばない。
孔子はこの人に随分と嫌われていたようだけど、やはり相容れないものが
あったのだろうか。
質素倹約を旨とする晏嬰にしてみれば
孔子の教えは繁文縟礼だから斉に仕官させないようにした、って書いてあったね。
677 :
無名草子さん:04/04/26 17:12
宮城谷作品に登場する人物で中でもし日本で担ってもらいたい理想の閣僚名簿(あくまでも理想)
天皇 経済産業大臣
重耳 呂不韋
総理大臣 財務大臣
晏嬰 白圭
法務大臣
管中
外務大臣
田栄
防衛庁長官
楽毅
官房長官
田文
>>677 それだとさすがにすぐに崩壊しそうな気が・・・・・
法務大臣 管中は却下
気象庁長官(っているのか??)
許負
宮城谷作品の中で晏嬰はいまいち好きになれないんだよなぁ。流れぶった切って悪いが。
なんていうか人間臭さを感じないっていうか。
清廉潔白で私利私欲がなくて、ただ国のためにっていう人だというのはわかるんだけど。
第3者からしてみれば素晴らしい人なんだけど、家族からしてみれば近寄りがたい存在というか。
晏嬰の家族(両親はともかく)や家庭の描写ってほとんどなかったからそう思うのかもしれない。
>>681 そうでもないよ。
俺のオヤジは、もちろん晏嬰にはほど遠いけれど、私利私欲を嫌う潔癖人間だったけど、
子どもとしてはわかりやすくて安心して付き合っていけたよ。
俺は晏嬰は結構好き。管仲、子産あたりよりも出処進退が見事に思える。
天に祝福され、民に敬愛された名臣っていうイメージ。
でも、たしかにまあ、家族だったらちょっと嫌かも。
おまいらの親はそうとうの甘ちゃんですな。
いまどき無利無欲とか厳格な親なんて流行らねえよ
個人的に崔杼とその妻のエピソードの印象が強すぎて、だからこそ、あんまり人間臭さがかんじられなかった
晏嬰が好きじゃないのかな。
父親の晏弱には腹を割って話せる親友がいたから余計に。
687 :
無名草子さん:04/05/04 18:03
いま「天空の舟」を読んでるけど
天才少年っぽかった主人公がブサ中年になってしまってちょっと萎え・・・
湯王が捕まりそうなところなんですけど。
宮城谷作品って、奸臣っぽいイメージの人が意外と面白い、魅力ある人に
描かれていてなんか(・∀・)イイ!!ですね。
宮城谷氏、物事の見方や捉え方がサラリーマン向けって感じです。
>>689 それは、サラリーマン向けっていうよりサラリーマンのみ?
>サラリーマン向け
そんな感じの本も出してたね。「会社人間上昇学」だったっけ…
あまりといえばあまりなタイトルだよな。
サラリーマンを馬鹿にするなよ。日本を支えているのは名も無きサラリーマンだぞ。
実社会でもまれていない人間よりもよほど言うことに重みがあるよ。
と煽ってみる
693 :
無名草子さん:04/05/18 00:38
晏子を読みました。
当時の中国の国内情勢が現代の世界情勢にある意味、似ている感じるのは私だけでしょうか。
当時の晋が強大な国力と軍事力を背景に同盟国をグイグイ引っ張り、協調しない国は成敗する。
当時の晋が現代のアメリカ、当時の楚が現代のロシア、当時の宋が現代のイギリス?・・・・・
さて、日本に当時の国に当てはまるところはあるかと読んでみたがなっかた。(当然といえば当然)
当時の晋が存在していた頃は、まだ晋と楚を中心とした国際情勢だった。
その後、晋が分裂して中国全体が無秩序な戦乱の時代へと突入していく。・・・・
それらを考慮してみると現代のアメリカはいろいろ批判されるが、もしアメリカがなければそれこそ混沌した世界ではなかろうか?
アメリカの睨みが効いているからこそ、ならず者国家(北朝鮮等)に牽制が働いていると思われる。
今の日本の対米協調はある意味、間違っていないでしょう。
当時の中国がその後、秦によって統一される。・・・・・
現代の世界で将来、世界を統一する国家は出現するだろうか????その国名は????
694 :
無名草子さん:04/05/18 17:49
春秋時代は、そういえば米ソの冷戦時代に似てるね。
アメリカが晋、ソ連が楚で、国連が周王っていう役どころかな。
で、斉がイギリス、秦が中国、フランスが魯、ドイツが宋あたりか。
今は戦国末期で、強秦=アメリカっていう情勢に似てる気がする。
終わり方確かにどの作品も竜頭蛇尾な感じがするけど
俺の中で唯一ラストだけが素晴らしかった。
途中狩とかシーンがダルダル感であんまり覚えてないんだけど
最後に箕子が九公(だよね?)に言われたあの言葉一言に感動。
興奮した読後感にしばらく浸ってますた。
九公ではなく土公です。
697 :
無名草子さん:04/05/28 03:34
90年代ベスト1時代小説に選ばれた「重耳」。友人の強いススメで読んでますが、上巻読んだ限りでは面白くないです。どこら辺から面白くなりますか?
三国志どうよ
700 :
無名草子さん:04/05/28 22:47
>>700 片山恭一先生の「世界の中心で愛を叫ぶ」をオススメします。
>>700 フィーリングが合わないんだろ。他人が面白いと評価した本じゃないと読めない
人は
>>701のお薦めする本をおとなしく読んだ方がいいよ。無理することない。
>697
面白くなるかどうかはわかんないけど、
とりあえず途中はとばして、重耳が帰国&即位するあたりから読んだらどうだろ。
この人の小説って、そこまでが長い。って感じる人もけっこう多いかもしれない。
そこまで=歴史の表舞台に登場するまで、っていう意味です。
>>703 まてまて、そこ飛ばしたら面白さ十分の一だw
706 :
無名草子さん:04/05/29 22:43
>699
三国志おもしろいと思うけど、ありゃ文藝春秋読んでる&宮城谷ファンのオサーン向けな感じもする。
ちょっと読みにくいかな。
現代日本における一般的な三国志知識って、意外と高いと見てるのかも知れないけど…
読んでないけど、今やっと孫堅あぼーんの辺りだって?
全部で何冊になるんだろうね。
本にはいつなるの?
>>697 いちおう、丁寧に答えておくぞ。
流す程度でもいいから我慢して最後まで読んだらいい。
そうすれば、上巻が一番面白いのがわかる。
それでも合わないなら、もう
>>701の薦める本を読んだ方がいい。
711 :
無名草子さん:04/05/30 18:17
三国志、誰が主役なんだろう。孔明かなぁ。
楊修とか。
この人の本、理解し辛い。
子産なんか我慢して読了した。
再読して初めて面白いと感じたよ。
楽毅は分かりやすかった。
>>711 読んでないけど、曹操と予想。
主人公は曹操だけど、活躍しはじめるまで長かった…
っていうか曹操が生まれるまでも長かった。
715 :
無名草子さん:04/05/31 01:11
宮城谷氏の作品を一通り拝読させて頂きました。
氏の作品は春秋・戦国ものが中心ですが、その中でとくに感慨深いのは
長く混沌とした時代に終止符を打った秦を抜きにはかたれないだろう。
辺境で後進的な国家が最後には中国を統一する。
要害に守られた国土、他の強国の自滅・分裂等の要素もあるが、やはりその時代時代で活躍した「人」ではないか?
商鞅・范雎・甘茂・呂不韋・・・とくに商鞅がいなければ秦による統一は無理であったであろう。
さらに、これらの人達は秦出身でなくすべて他国から流れてきた人達です。
(同じ中国人であっても、当時の世界観でみればやはり外国人ではないか)
それらを鑑み今の日本を見ると優秀な外国人、例えばカルロス・ゴーン氏のような人材をなぜ国でも他企業でも登用しないのか不思議です。
言値のサラリー(給料)や大権をを渡すくらいの度量がないのでしょうか。彼を見ると商鞅にダブッテ見えるのは私だけですか?
>>715 宮城谷さんの小説の感想じゃなくて、春秋・戦国時代に対する感想ですか?
717 :
無名草子さん:04/06/01 13:23
この人の小説は、春秋戦国の蘊蓄と、戦闘の駆け引きに面白みを見い出せないと面白くないだろな。
俺はおいしんぼとスラムダンクのいいとこどりした漫画のような感覚で読んでるよ。
んで青雲はるかにや、奇貨居くべしなんかじゃ、何が何でも主人公を人格高潔に仕向け過ぎ、
と思っているし、管仲では主人公ワンパターン脱却を試みて失敗した、と思っている。
沙中の回廊が一番好きかな。他の作品との絡みも多いし、ワンパターン主人公もハマっているし。
ちょっと前に「布衣の人」についてのカキコがあったので読んでみました。
面白かったです。俊の家族のDQNファミリーっぷり、ちょっと笑った…
そんな家族に対して、俊はどこまでいいやつなんだーと。
でも、結局弟はアホなだけで実はそんなに悪いやつではないんですよね。
>>718 『奇貨居くべし』の魏冉には惹かれたな。
大抵は実権を握った専横者として認識されて、その様に描かれやすい人物を
主人公に便宜をはかる人物として描かれている。
『楽毅』の趙の武霊王も、前半の主人公に立ち塞がる壁のような描かれ方を
されていて、人間的には好きでもないけど、読んでいて悪くないと思った。
>>721 同感。
りょふい(携帯にて変換できず)なんてそっちの系統の方がしっくり来るんだけどな。
そんな主人公をつくれば、宮城谷さんの新境地だなw
>>697 人によって合う合わないは有るだろうが
上巻が一番面白いだろ?あなたに宮城谷氏の小説は合わないと思われます
三国志、主人公が曹操ってことは、宮城谷バージョン三国志では
曹操は人格高潔、男気に溢れ、美女には必ず惚れられる、って
ことですか? それとも、管仲みたいに、中途半端な崩し方になる
のかな?
ん〜〜〜、曹操こそ、魏冉や武霊王的要素を盛り込んだ主役に
して欲しいよなぁ。
いや、それよりも曹操が主人公になっちゃうと、脇キャラが超かっこいい罠
やっぱ劉備がそうなっちゃうのかなぁ…
ここに来るほとんどの人は、
吉川英治 三国志
司馬遼太郎 項羽と劉邦
横山光輝 史紀
は読んでいるよな?、な?
漫画万歳!!
>横山光輝 史紀
は読んでない。
なんでそんな誤字なんだ? そう変換する方が難しいだろうに
730 :
無名草子さん :04/06/14 03:58
age
731 :
無名草子さん:04/06/14 10:43
紀伝体につき「史紀」が正しい
中国人の物語なら中国語で書くべきだ。
>>731 史記には本紀以外も収録されているから史紀はまちがい。
734 :
無名草子さん:04/06/15 16:09
春秋時代にちなみ「二季」
宮城谷といえばクラシック通
ヴィバルディの「四季」
クラシック通で「四季」を語るヤツはまず居ない。
「指揮」の方に憧れる。
737 :
無名草子さん:04/06/17 07:52
カメラ通なんだって?
チョウセンは出てくるのだろうか…
>738
どうやら史実をベースに書いているようなので恐らく出てこないかと
741 :
無名草子さん:04/06/23 12:42
今頃、香乱記、読了。
単行本版を読みながら、なんかエピソード足らない感じがし、新聞連載版から大幅改訂したのかと思った。
が、新聞連載版→他の歴史小説→司馬「項劉」→ラノベ→単行本版」と読んだので、司馬「項劉」が脳みそに残っていたらしい。
司馬「項劉」の記憶が薄れてから単行本版読めばよかったと、ちっと後悔。
香乱記も、他の多くの作品同様、主人公を宮城谷色に染めて突っ走った挙句、
最後は史記などの資料の記述に忠実にまとめようとするもんで、どうしてもここで
ギャップが生まれちゃう。
宮城谷ヒーローは解りやすいだけに日本人の感覚のまま過して、最後に、
「あ、中国人だったっけ。にしても変な行動」
になっちゃうんだよなぁ。
無限花序とかいうのを読もうとしたんだけど、
文体がわけわからなすぎて挫折した。
何つーか、今と違いすぎる。
745 :
無名草子さん:04/07/04 10:32
age
746 :
無名草子さん:04/07/04 14:34
管仲の文庫ってまだ出てない?
管仲、期待しちゃダメ。
正直、あんまおもろくない。きっと主人公がワンパターンだと
言われて、意識しちゃったんだと思われ。
呉越のあたりはまだ書いてないよね。
三国志よりそっちを書いて欲しかったな。伍子胥や孫武、ハンレイ、文種なんて、絶対面白いだろうに。
伍子胥や孫武なら海音寺の「孫子」が読みやすくおもしろかった
宮城谷や陳のイメージとはチト違うが…
スレ違い御免
「文藝春秋」はまだしも、「オール讀物」なんて誰も読まないのかな。
後者で「戦国名臣伝」という短編を連載していて、
第一回「范蠡」
第二回「呉起」
第三回「孫[月賓]」
第四回「商鞅」(これが今月)
という構成なんだけど……。
今朝遅刻しそうになりながら『太公望』読了。
初宮城谷でしたがおもしろかったっす。
氏はしっかり勉強してものを書く作家なのだなあ。いいですねなんか。
文体が単調なのは新聞連載仕様ですか?まあ、慣れるとむしろその方が良くなったけど。
「沈黙の王」」文庫版の表紙イラストの背景の文字、なんて読むの?
今手元に辞書がないので合ってるかどうか分からんが、「文字」ではないかと推測してみる
ああ、「文字」、なるほど、文字かぁ。さんくすこ。
高宗でも武帝でもないしなぁとおもていたけど、そうか、
756 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 15:47
周王国連を無視した超大国アメリカが覇権を誇示して欧米文化圏の諸候を率いてイラクでワガママ放題。次の会盟の地はどこやねん!毎回の負担金も重いし疲れるわ!
757 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 17:52
アメリカ=晋
イラク=鄭
ニッポン=宋?
もういい加減そのネタやめようや。
全集も全部出たし、
今連載してるのって雑誌だけ?
※確認したもの
「三国志」 (文藝春秋)
「風は山河より」 (小説新潮)
「戦国名臣列伝」 (オール讀物)
「古城の風景」 (波)
「クラシック 未知なる名曲を求めて」 (別冊文藝春秋)
>>759 たぶん、そうじゃないかな。
それはそうと、どなたか、全集の巻末に収録されている「春秋名臣伝」の
面々を列挙していただけないでせうか?
激しく気になるもので。
>>760 春秋名臣伝の番号は巻数ではなく発売順になってます。
( )内に春秋名臣列伝の番号を書いておきます。
第一巻 ( 序)
第二巻 ( 3)斉の管夷吾(管仲)
第三巻 ( 6)魯の蔵孫達(蔵哀伯)
第四巻 ( 7)魯の蔵孫辰(蔵文仲)
第五巻 ( 8)晋の狐偃(子犯)
第六巻 ( 9)晋の郤缺(郤成子)
第七巻 (10)楚のイ艾猟(孫叔猟)
第八巻 ( 1)衛の石サク
第九巻 ( 2)鄭の祭足(祭仲)
第十巻 ( 4)晋の士イ(子輿)
第十一巻 ( 5)秦の百里奚(五コ大夫)
第十二巻 (11)楚と晋の屈巫(巫臣・子霊)
第十三巻 (12)晋の祁奚
第十四巻 (13)晋の師曠(子野)
第十五巻 (14)鄭の国僑(子産・子美)
第十六巻 (16)斉の晏嬰(晏子・晏平仲)
第十七巻 (17)呉の季札(延陵の季子)
第十八巻 (15)宋の楽喜(子罕)
第十九巻 (18)衛のキョエン
第二十巻 (19)呉の伍員(伍子胥)
第二十一巻 (20)呉の孫武(孫子)
>>761 くぅ。
叔向、士会、向戌
辺りも入れて欲しかった…
言い始めるときりがないが。
戦国名臣列伝が完結すると、春秋〜と一緒になって刊行されるヨカーン
つか、刊行してくれ…orz
今の所、宮城谷昌光の作品全部持ってるから、全集買う意味があまり無いんだよなぁ。
名臣伝だけのためにん万円出せねーし…orz
>>761 おぉ、ありがとう!
一番好きな孫叔傲だけ立ち読みしてたんで、助かったよ。
この中じゃ、祁奚と楽喜が気になる。
でも、既に主役として配した人物は避けてもよかった気がする。
個人的には晋の士燮とか魏絳・舒、韓蕨・起、魯の季孫行父、楚の闘伯比や子文
なんかも書いてほしかった…。
>763
同意…ウン万円は貧乏学生にはキツいんだよね…
766 :
無名草子さん:04/07/31 18:25
管仲と香乱記、学校で借りて読んだけど、やっぱりはやく文庫化してほしい・・・。
てか管仲って結局出自は不明、でいいんだよね?
小説板で聞いていいかわからんけど、
DVD−BOXの「さすらいの覇者 重耳(全4巻)」って見た人っている?
宮城谷昌光(原作)を、中国で映画化したものなんだけど、
ちょっと前に店頭でBOX見かけて原作すきなんで買おうかなとか
思ったんだけど 27,000は高くて・・・
「三国志」って今どのあたり?
連載してる事すら最近まで知らなかった・・・。
この人の影響で生甲斐=中国史を見つけられたんだから感謝してる。
特に『鳳凰の冠』と『長城のかげ』イイ!
連載5年目でそれは遅いだろ。
本当に氏が逝去するまでに完結するのか…
>>771 四年目だろう。
遅いのには同感だが。
「遅い」というより「長い」のか…?
今、三国志の連載は39回目
遅いというよりは長いって感じはする
順帝や曹騰あたりがなくなってから少しスピードが上がった気がするし、
通常の三国志部分に入ったので一気にはしょりながら終わらせる可能性が
あるのがこの作者の怖いところ、、、
>>773 ラインハルトがヤン・ウェンリーが出る前に終わる銀英伝みたいなものか。
できればこの人の書く八王の乱を読みたいけど、きっと無理なんだろうなあ・・・。
キョウイが出てくるくらいには続けてホスィ
一巻が刊行されるのって大体何時頃になりそうなの?
待ち遠しい…
ハードカバーは高いし、買っても他の小説は全て文庫だから適わない・・・orz
学校図書館も並ぶのは発売後しばらく経ってからだしなあ・・・。
保守
781 :
無名草子さん:04/08/25 03:17
『学毅』を医者の先生に薦められて読みました。
春秋戦国素人の私には文体や説明の丁寧さに氏の人柄が顕われていているようで、
一気にファンになりました。
特に「歴史を知って人を知るのであり、その逆では決してない」は深いなぁと。
楽毅?
783 :
無名草子さん:04/08/26 02:43
ああああ字まちがえたああああ
不覚…
ドンマイ
項羽と関羽を間違えるような俺のリア友に比べたらマシだよ。
785 :
無名草子さん:04/09/01 15:27
孟嘗君オススメ
本人でなく育ての父親の方
重耳オススメ
本人でなくて育ての祖父の方
晏子オススメ
息子じゃなくて父親の方
なんて言いながら何度も読み返したら晏子は息子の方も段々好きになったよ
788 :
無名草子さん:04/09/03 12:57
子産もストーリーが親子2代型だね内容まったく覚えてないが…
それにしても氏の作品は似たようなもんばかりで記憶に内容までとどめられない。もっとも中国史自体がループして繰り返してるだけだからしゃーないか。
ループというより螺旋ではないかと
790 :
無名草子さん:04/09/03 18:15
んで氏の一番の傑作はどの作品なんですかね?
>790
人によって違うだろうけど、俺は『香乱記』。
陳勝呉広の乱の辺り好きだし、
それに、楚漢戦争の辺りを描いた書物で斉の視点に立ってるようなものって今まで読んだことなかったから・・・。
あと、田横の墓前に座る曹参がいいと思った。
792 :
無名草子さん:04/09/05 08:40
>>490 漏れ的には晏子かな。
けど、氏の小説というか、晏嬰の生き方に感動したからなぁ。
小説として楽しかったのは、楽毅ですた。
794 :
無名草子さん:04/09/05 11:29
790です。私も楽毅は面白いと思います。いま晏子2巻目の來国首都包囲あたりを読んでます。
なにげに評判いまひとつの青雲はるかにも悪くないと思いますが…白起があまりにも簡単に城を落としてくるので秦の宰相でありながら苦虫顔の主人公の顔を想像して笑った。
自分は晏子かなー。
楽毅も捨てがたいが、心躍ったのはやっぱり晏子。
崔慶に対して盟いを立てろと脅された時の場面、
史実であるから氏の実力だけという訳じゃないけど鳥肌立った。
あと最期に晏嬰の危篤を知って泣きじゃくりながら走る景公も良かった。
宮城谷氏のは、人情味溢れる話が特に好きだ。
香乱記。
末永く幸せに暮らしました的な、まったりとした終わり方の作品が多い中、
主人公の最期にビックリ。
797 :
無名草子さん:04/09/07 23:16
>>792 漏れは晏子は小説としても傑作だと思う。
前半の晏弱の活躍は、まさに小説的で楽しい。
後半の晏嬰の活躍は、まんま晏氏春秋の書き写しって位だけど。
むしろ、へんにアレンジしなかった点を評価したいね。
>>796 田横は最期がクライマックスのはずなのに尻すぼみじゃね?
799 :
無名草子さん:04/09/09 10:52
宮城谷作品は大抵尻すぼみ
孟賞君持ち上げ杉
主人公、女にモテ杉
800 :
無名草子さん:04/09/09 10:58
誰が誰だか分からなくなる僕は馬鹿ですか?
>>799 女にモテ杉…そうか?
むしろ男にモテ杉だと思ったが。
変な意味じゃないぞ。
女にモテ過ぎなのは白圭でしょ。
三国志もう40回か。
一回15ページあるとしても600ページ分だぞ。
いい加減本出して欲しいんですが。
>>796 主人公が主人公だけにそっちに持ってくの無理だし
>>803 いや、普通の作品なら、ああなる前に終わって、
残りは説明的な文章でまとめるという印象があったのと
田横に関しては限りなく真っ白に近い知識だったので
ラストシーンに近づくにしたがって盛り上がっていた
自分の気持ちがエッ?ていう気持ちになった。
『香乱記』早く文庫にならないかなぁ。
自分は『楽毅』の最後の方で田氏がこう、なんというか
「グゴゴゴゴ…」みたいに揚がってくる感じが好きです。
「夏姫春秋」がすごくおもしろかったので宮城谷さんのほかの作品を
読んでみたいんだが、初心者には何がおすすめ?
夏姫春秋、か・・・。
性的描写が異常に多いからかなり飛ばし読みしちゃったよ。勿論描写部分だけ。
一回読んでそれ以来触っていないな・・・。orz
本題。
>初心者
全部。
氏の小説は無駄&下手に難しい描写が少ないし、
難解な部分には説明が付け加えられてるから十分読めると思う。
もっとも、最初から理解できていた方が遥かに面白いんだけど・・・。
昔に読んだ小説を今読んでみると、感じ方が全然違う。
漠然としたものがはっきり見えるようになったと言うか何と言うか・・・。
・・・うーん。上手く言えない。orz
>>806 夏姫春秋を読んだのなら、時代が重なる
「沙中の回廊」「子産」「華栄の丘」などの作品が読みやすいかも。
楚の荘王も出てくるし。
あと、沈黙の王という短編集に「鳳凰の冠」という作品があるけど
叔向っていう夏姫の娘の旦那が主人公の作品。
個人的なおすすめは「重耳」
やっぱり、宮城谷昌光の作品の中ではスタンダードだと思うし
氏の春秋時代関連の作品を読むなら、軸になる作品だと思う。
>>808 dクス。
「重耳」や「子産」あたりに挑戦しようかと思います。
三国志1,2巻が出るみたいだな。(各1680円)
本の雑誌WEBのヘッドラインみたいなとこに書いてあった。
>>811 ぬお、高い・・・。
俺の一か月分の小遣い、それで7割消えるよ・・・orz (他でかなり金要るから使えず)
やっぱり学校の図書館に並ぶのを待つしかないのか・・・。
三国志1,2巻出るのか…
連載物は完結するまで絶対手を出さないつもりなんだが
買ってしまいそう。
そういえば、文芸春秋を立ち読みしたのだが、三国志は連載第41回で
董卓が横死後の、袁紹の華北進出と楊州へのちょっかい
袁術の陳留侵略、曹操の献帝奪取の下ごしらえなどが書かれてた。
結構、ペース早めな感じがした。
814 :
無名草子さん:04/09/16 21:45:04
815 :
無名草子さん:04/09/16 23:27:14
なんか袁術かっこいい
>814
あの時代を舞台にしただけだ、と言い張られるだけのような気もするが。
もっとも介子推が棒術使いってのはアウトだが(史実では武器についての言及はなかったはずなので)
まぁ同人ソフトということで生暖かく見守ってあげましょうよ
817 :
無名草子さん:04/09/17 05:29:24
宮城谷氏と村上豊氏のコンビは絶妙だな。
宮城谷氏の味のある文章に村上氏の味のある絵が見事に整合している。
818 :
無名草子さん:04/09/19 11:38:09
このスレで評判が高い「花の歳月」を買ってみました。まだ「晏子」が途中なんだが。「奇貸居くべし」もこないだ買ったし…。
ところで皆さんは安能務さんの作品はあまり読まないんですか?中国歴史好きには最強ですよ!特に「春秋戦国志」と「始皇帝」
>>818 うーん。悪いけど、安能氏は『春秋戦国志』に呆れて買う気が・・・。
まず性的描写が最悪だった。俺自身が嫌いなのもあるだろうけど、宮城谷氏に比べたら品性の欠片も無い・・・。
文章も読み難いし解かり難い、冒頭でいきなり現代人にむかって「儒教の眼鏡を外せ」も意味不明。
しかもなんか孟軻と孔丘についてはどこの誰だかわからないような人の酷評だけで、アレは読者に儒者を誤解される原因。
まあ、それらを直せば良書だろうけど・・・。
>晏子
刊行されたやつは全部読了して、俺も今それ読み返してる。まだ一巻だけど。
高固vs孫良夫が面白い。と言うか戦闘描写大好き。
もうすぐ來の攻伐(*'')フフ
820 :
無名草子さん:04/09/20 11:28:46
そうですか…残念です。私は宮城谷さんより好きなんですよ!「中華帝国志」なんかも確に続編だから儒教否定に近い事は確に言ってますが私は逆にそれが氏の魅力だと感じ新しい視点から楽しく読めましたケド
822 :
無名草子さん:04/09/21 11:04:30
安能氏は作品ごとに人を選ぶね。
漏れも、春秋戦国志はちょっと受け入れられなかった。
内容自体は、結構面白かったんだけど
>>819が指摘しているように
特定の人物の酷評と表現がちょっとね。
始皇帝、韓非子は春秋戦国志とベクトルが一緒だけど、アレはぜんぜんOKだった・・・
隋唐演義、封神演義はかなり好き。
安能氏は贔屓の引き倒しするからなぁ……
そう言えば公孫竜の白馬非馬論についての考え方も全く違うなあ・・・。>宮城谷氏vs安能氏
宮城谷氏はよく憶えてないけど、「これをこうすればおかしくない」というくらいのことを言っているのに、
安能氏は「関所じゃ白馬でもなんでも税を取られる」だけだった。
よく言えば単純明解、悪く言えば浅い。
まあ俺も安能氏はあまり読んでないから、一概には言えないけど・・・。
--------------------------------
『晏子』を読んでいたが、それよりも重要なことに今更ながら気が付いた。
・・・学校で借りた『史記(明治書院/新釈漢文大系)』の一巻、まだ読了してねえー・・・。orz
貸し出し継続しまくりでそろそろやばいから、『晏子』を中断して『史記』を読んでおります・・・。
今日一気に莱の征伐から太子のヽ('A`)ノまで読んだ。
莱の征伐、最初は何も思わなかったんだけど、何故かオーシューvsアンジャクが赤壁の小型版に思えた。
火の奇策、水上で燃える舟。まあ病気が無いから違うけど・・・。
それにしてもあそこはいいなあ。胸が躍る。
恥ずかしながら…
「赤壁」で一番胸躍ったのは北方三国志のそれです。
なぜか誰にも言えません w
828 :
無名草子さん:04/09/23 11:13:07
とりあえず、宣伝活動への嫌悪感を表明しておく
>北方三国志
初見で「ほっぽうさんごくし」と読んだ人間は俺だけではないはず。
「晏子」をひさびさに読み返し。
……褒め言葉が褒め言葉がこそばゆいorz
昔は心地よかったように思うんだが、馴染みのない人物だったからかな。
どなたか「管仲」で管仲がどうして斉に仕えることになったかを、教えて貰えると
ありがたい。
ぱら見しただけでは、なにがどうなっているんだかさっぱりわからない。
左氏伝も管子も読んでるのに見覚えのない単語ばっかりなのなんでー(;´∀`)
831 :
無名草子さん:04/09/24 12:18:18
>>814 ワロタ
郭偃を重耳の師としてる所がぁゃιぃ
史書にはそんな記述なかったよね?
832 :
無名草子さん:04/09/24 12:19:42
>>814 武公を称というキャラクターに仕立てている時点で著作権侵害確定。
>>833 んにゃ、史料にゃそこら辺が全く載ってねぇんだ。
つーか斉恒公が即位したのち数年くらいまで、謎だらけなんだよ。
だから氏がどう料理したかが興味あるんだが。
>>834 鮑叔が召公のもとで学び、その師が管仲(召公の高弟)。同門に召忽。
色々あって鄭へ行き、鮑叔が鄭の太子に目をかけられ、それを利用してなんとか管仲を仕官させようとするが失敗。
んで諸侯会同(何処だか忘れた)で、鄭公が鮑叔をなんとか貰い受けようと彼の父を説得するが、
斉公が「鮑叔は斉で仕官させる」と明言したために破却。
斉で仕官した鮑叔が管仲を推挙し、見事成功。
一回しか読んでないからよく憶えてないけど、こんな感じだったと思う。(文章の拙さには触れないで)
管鮑の商いもどこかに入ってたんだよなあ・・・。どこだっけorz
御免、ちょっと違ったorz
鄭の太子忽が斉を救援して、その後の宴席で鮑叔を貰おうとした、だった。
>>835 ご、ごめん、ありがとう、そんなにややこしいとは想像してなんだ(;´∀`)
どうりでいくらめくっても訳がわかんないわけだ……。
いつもみたいに親世代にシフトするんじゃなくて、鮑叔にいったのかー。
ある意味らしいっちゃらしいな(w
しかし斉に仕官後の部分は読めそうもないなー、読むか読まないか迷うな。
香乱記と三国志は同時期に連載されてたのに全然印象が違うな
同じ作家とは思えんほどだ
>>835 管鮑の商いって何?
管鮑の交わりとはまた違う話?
>>839 管仲と鮑叔が仕官する前に一緒に商売してたって話のこと。
「管仲」読みましたです。
鮑叔やら、変わったとこでは恒公なんかはカッコ良かったけど。
……つくづく、清濁併せ呑むタイプを書くのに向いてねーorz
なんか周囲甘えよな(超意訳)、という後書きはわりと好きかもしれない。
そのスタンスで書いてくれれば良かったのになぁ。
843 :
無名草子さん:04/10/12 00:00:06
宮城谷三国志まで後二日。
ねたばれいつから??
今月3冊(三国志1・2、古城の風景1)。
こんなに集中しなくても・・・。
845 :
無名草子さん:04/10/14 08:38:41
三国志、買って今読みはじめた。
いきなりエン紹や曹操の先祖の話しからはじまった・・・
まあこの人らしいけど・・・より道が多いよなあ
氏曰く、先祖のことを語ることからはじめるべき、らしいけど・・・
846 :
無名草子さん:04/10/14 11:34:37
>845 文芸春秋に宮城谷流三国志の読み方出てたな
今月号?
848 :
無名草子さん:04/10/14 12:49:18
>>847 うぃ今月号。
三国志の楽しさの話から,三国志の中に見る儒教精神と道教精神の話とか
忌諡の話とかの薀蓄めいた話までいろいろ
宮城谷三国志、買った。
ついでに、三国志 別冊っていう無料で配布されていた
8Pほどの小冊子もゲット。
初版の一巻っていつかプレミアつくかな
>>848 >忌諡
忌諱、じゃなかった?
常山が諱を避けられているということは、張耳は正しくは『恒山王』なのか・・・。
ぐああああ。
買いてぇぇえ。が、完結すまで我慢だ我慢…
むかし、楽毅の上巻を買って、結局下巻が出なかった罠。
ま、全4巻で新装されたから何の問題も無かったんだけどね。
>>852 俺もその上巻のみの「楽毅」、持ってるよ。
そのあたりの経緯はあとがきでもふれてたはず。
それはそうと、しばらく遠ざかってたのに最近になって再読しまくってる。
「楽毅」読んで、続けて「奇貨」読んで、その後なぜか「管仲」になってる。
これ読んでると、むしょうに「重耳」が読みたくなってくる。このまま続行しそうだ。
お!三国志やっと出たのか。
早速学校の図書館にリクエストして買ってもらおう。
>>853 中山滅亡と同時に、上巻出してた出版者が潰れたってあとがきにあったな。
宮城谷作品を読むと、確かに関連のある作品を再読したくなるよな。
重耳なんかは、春秋関連の軸になる作品だからぁ。
沙中の回廊、介子推、孟夏の太陽…
時代は微妙に後だが、華栄の丘、夏姫春秋、子産、晏子辺りは
文公が即位した時の六卿と関連が深いし。
>>855 結局、あれから『管仲』を終えて『重耳』に突入しますたよ。
唐叔虞からじっくり書き始めるあたり、毎度の事ながらこの著者ならではと
読み入ってしまう。
序章の最後の最後に漸く重耳の名が出てくるのが、再読する身としては
なんともいえない感じになってくる。
俺だけかもしれないけど、作中で著者が史料名を挙げてくると、自分でも
同じ史料を開いて確認してしまう事が多い。
そのせいかなかなか読み進まないんだけど……。
晏子・子産を一気に読んで今度は『青雲はるかに』に入った。
…戦国好きだけどなんか最初から原声出てくるのがどうにもorz
氏の小説って春秋や秦末〜楚漢中心なのね。分ってはいたけど、戦国期の少なさを見て改めて思った。
>>856 『史記』『左伝』とか各種思想書・兵書ならわかるけど、『国語』『穀梁伝』『公羊伝』とかは?
欲しくて書店やネットで探すんだけど、無い…。
売られているんだったら買いたいなあ。なんとか金貯めて。
>>856 初めて、重耳を読んだ時は春秋モノが初めてだったので、唐叔虞の記述は
殆ど読み飛ばしてた。(あんまり理解できなかったし)
今読むと、何故晋という国があるのか、翼と曲沃が争ってるのかというのが
良く分かっていいですね。
今連載の三国志もそうなんですが
「〜という国があった」で始るんじゃなくて
「〜という人が〜経緯で〜という国が出来た」といった説明があるので
作品の舞台の前に繋がる&興味を持てるので、私は好きですね。
逆に、冗長すぎて読むのに疲れるって人もいるけど。
私も、小説読みながら史料を読みますよ。初読ではやりませんが。
>>857 明治書院なら抄じゃなくてあるよ。
呂氏春秋やアンシ春秋もあるよ。
ただし1冊6千円するよ
>>858 おお、早速ありがとう。
先生が解説か・・・、読んでみたいかも。
>>860 新釈漢文大系?
出てたんだ・・・。
学校に置いてあった『史記』についてた商品の一覧に入ってないから、
無いもんだと思ってた。
(ノД`) 拙文失礼
>>857 さすがに『竹書紀年』や『穀梁伝』、『公羊伝』なんかは持ってないので
シニカあたりで閲覧してる。
他は明治書院からだいたいはでてるから、それらを使ってまつ。
『戦国策』と『呂氏春秋』、『大戴礼記』と『礼記』あたりは買って正解だった。
さすがに思想書や兵書は文庫版で我慢してますけど。
しかし…数年ぶりに読み返してるけど、重耳が生まれるまでにここまで
紙数を割いていたっけか……
宮城谷三国志、3巻までの帯の応募券を集めて贈ると
来年1月に、「宮城谷さんを囲むお茶会」に抽選で参加できるみたいね。
三国志、完結するまで買わないつもりだったけど、3巻までは買って、お茶会に応募しよう。
詳細は、書店でただで配ってる三国志別冊を読むべし。応募はがきもついてるし。
で、皆で送りまくるんだ。
当選したら、連れを一人まで連れて行けるらしいから
もし漏れが抽選から漏れたら誰か連れてってくれ
茶会でなにがしたいんだ?
865 :
無名草子さん:04/10/21 11:49:55
>864
ハァハァしたいんじゃないの?
866 :
無名草子さん:04/10/21 19:15:08
三国志って全三巻じゃないの?
867 :
無名草子さん:04/10/21 19:16:58
もしかして一巻読み終えても黄巾の乱も始らないのか?←現在230ページ
>>867 ちょい待て、どっから始まったんだ……?
劉備氏以前になるだろうというのは、よい意味で期待してはいたが。
870 :
無名草子さん:04/10/21 21:07:29
>>869 光武帝による後漢の成立について触れながら第六代安帝の時代を舞台にして、
登β太后と外戚の登βしつをメインにすえて始まっております。
一巻は八代順帝崩御あたりまで。
>>870 ありがとう。
とどのつまり、前政権の傾きからか……もう少し先が出てから、と思っていたが
図書館ででも借りてこよう。
872 :
無名草子さん:04/10/22 01:34:39
宮城谷「三国志」は12巻までと予想
873 :
無名草子さん:04/10/22 09:02:42
曹操と劉備どんなキャラ設定なんだろ楽しみ
この人は純粋な人格者しか書けないっぽいから、曹操や劉備はチトやばい希ガス
意味不明
>>872 残念。本日付け朝日の夕刊を見ると、第一期分が3巻、
全9巻予定らしい。
後、1-3巻買って、券貼って応募したら、もれなく地図が貰えるらしいので、
自分は古本専門、、なのだが、買おうかと思ってる。
この流れで全9巻は短い気が。
やはり竜頭蛇尾になるんかな……
>>876 >地図
マジで!?
学校のを借りようかと思ってたけど、地図は欲しいなあ…。
買おうかな、どうしよう。金が…。
879 :
無名草子さん:04/10/22 22:04:04
>>878 地図は漏れなくもらえる。「宮城谷昌光『三国志』特製カラー地図」らしい。
後は懸賞でA賞茶話会100組、B賞直筆サイン付額装地図10名、C賞三国志特製図書カード100名でつ。
一巻に十二話のってるから全九巻なら108話ぐらいか??
文芸春秋も読んでるけど40話過ぎても袁術生きてるぐらいなのに。
水滸伝の70話本みたいに三国鼎立デ話が終わるとかw
楽毅なんかは、始め上下巻の予定だったけど、大幅に書く量が増えて結局4巻までになったし。
出版社が途中で変わったってアクシデントもあったけどね。
だから、書いて途中で足りないようなら、増えるんじゃない?
と、期待してみる
結局買いますた。親との交換条件(と言うほどでもないけど)で。んで今読んでる。
母親の実家に行ったら伯母さんとお祖母さんが小遣いくれたよ・゚・(ノ∀`)・゚・
二巻三巻もちゃんと買えそうだ、ありがとう・゚・(ノ∀`)・゚・
882 :
無名草子さん:04/10/23 22:52:46
「三国志」1巻読了
光武帝から始まり8代順帝までが第1巻
前置きだけで結構な量だね、宮城谷さんは初めて読むんだけどいつもこんな感じで
前置きが長いのですか?
>>876が言ってたように9巻で終わるとしたら、張角登場から晋統一までで相当
端折らないと終わらない・・・というか本編が少なすぎる。
そんなことになったら悲しすぎる。どうか
>>880の言う通りになりますよう。
>>882 前置きっつうか冗長だといわれる事もあるね。
別冊に、氏自身が書いてたけど、三国志の主人公は曹操で
曹操を知る為にその祖父の曹騰を調べ、曹騰は宦官だから
宦官に権力を与えた垂簾の政治を知る必要が…という事で
書き始めたのが光武帝かららすぃ。
まぁ、宮城谷センセらしといえば、らしいが肝心の三国時代を
ばっさり切る事はないと願いたい…
多分、呉建国以後は駆け足な予感だが…
なんとなく陳三国志に近いような股間
『重耳』を読んだ事があるひとならわかると思うけど、何事にせよ成り立ちを
おろそかにしない書き方でいいんじゃないかと思う。
いきなり「黄巾の乱」から始まるのんじゃ「演義」とかわらんでしょ。
連載開始前の『文藝春秋』でも、いろいろと語ってたし。
>>885 いや、本篇が同じくらいの厚さなら言うことはないけどさ( ノ∀`)
いざ本筋となるとさくさくさくと畳まれてしまうのが……好きだけど悲しいよ。
887 :
無名草子さん:04/10/25 11:06:38
曹操が主人公か
曹操死んだら終わり?
>>887 三国志なんだから・・・。
曹操死んだ時点じゃまだ三国時代に入ってない。
晋が統一して終わり、だと思われ。
常識的にはそうですが、如何せん…
せめて仲達が走るとこまでは希望
890 :
無名草子さん:04/10/25 19:30:39
>>890 お兄さん(と推定)……、その三国志はお笑いですか。
正直見てみたいけどさ。
曹操の死で幕切れでもかまわない気がするな。
俺がいちばん許せない終わり方は、諸葛亮の死でほぼ終わるかたちのもの。
これは俺が三国志の小説に娯楽性というかドラマ性をもとめてないからだろうけど。
曹操の死で終わりなら
三国志でなく陳舜臣のように「曹操」と題すべき
吉本三国志 イイ!!
896 :
無名草子さん:04/10/27 23:36:33
三国志2巻げっと。
一巻と二巻で見た目まるで同じ。
中に挟まれている紙類も一巻とまるで同じ。
二巻は九代沖帝における梁翼の暗躍から黄巾の乱まで
今後の3〜9巻を予想してみる
3巻 黄巾の乱、董卓台頭
4巻 董卓連合軍〜董卓死亡、献帝争奪、中原争覇、華北の争い
5巻 呂布の台頭〜滅亡、官渡の戦い、孫策江南制圧、孫権孫家継承
6巻 劉備荊州入り、三顧の礼、赤壁の戦い、
7巻 劉備荊州南部制圧戦、長安争奪戦(馬超vs曹操)、劉備入蜀、合肥の戦い
8巻 漢中争奪戦、荊州争奪(関羽死亡)、曹操死亡、魏建国、蜀建国、夷陵の戦い
9巻 第一次北伐、呉建国、蜀滅亡、魏滅亡、晋建国、呉滅亡
適当に思い浮かんだ事項を並べてみた。
抜けが多いと思うけど、ぶっちゃけ呉の滅亡までは無理な予感が…
9巻だけスピードが速すぎ。
899 :
無名草子さん:04/10/28 11:34:37
9巻だけ800頁
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>>899 9巻だけ上中下かー、って指輪物語かよ(;´∀`)
自分で書いてアレだが、7〜9巻はどう見ても詰めすぎだな。
呉滅亡まで書く前提なら、全9巻はぜって-無理だろ…
つか、3巻は別冊本に内容紹介があったんだけど
黄巾の乱収束〜董卓台頭までなんだよね。
確かに、内容の濃い年代であると思うけど、一冊にこれだけ
割いてると、4巻以降の内容も無理なんじゃないかと思ったり…
無理!
だけど氏の小説では、オイオイこんなペースでどんな終わりかたすルンだよ…
と心配しながら読むモノ多し
最後はいつも駆け足だからな
終盤が駆け足の展開で最たるものといえば『管仲』。
総紙数が約640項ほどに対して、桓公即位以降の40年に割いた紙数が
全体の1割強(70項)ほどしかない。
終盤の展開が速いのはわかりきったことでも、さすがにこの時は唸った。
掲載紙の都合もあるだろうけど、折りしも『三国志』の連載と重なる時期で
あったのも影響してるのかな。
906 :
無名草子さん:04/10/29 16:14:47
魏の滅亡で終わるんじゃないのかな?
名古屋北区のらくだ書店にまだ三国志サイン本あるから
おまいら買えよ。
907 :
無名草子さん:04/10/29 16:30:18
>>906 それじゃ「三国志」ではない。
タイトル変更「魏の興亡」
邪馬台国はどうなるかなあ…
よくあるパターン。
三国志=赤壁で、赤壁の戦いが終わったら連載終了。
三国志=諸葛亮で、孔明死んだら連載終了。
三国志=ライフワークで、作家が死んだら連載終了。