なにしろ膨大な仕事量の橋本治さん
ここで橋本治について語りましょう
桃尻2ゲット
3
青空人生相談所は名著。
橋本治以上の人生相談師はいないだろう。
この人ってなんかキモイ。装丁とかタイトルとか。何なの??
前みたいに妙なファン連中は来ないで欲しいな
7 :
ファンではないが:02/05/25 18:43
橋本治訳の『古事記』を読みました。
どこまでが創作(というか補足)なのかわからなかった
けど、読みやすいし非常によかった。
特にオオクニヌシノミコトがスサノヲから逃げ切る時に
スサノヲの呼び掛ける言葉に久々に感動した。
いいな、うん。
浮上せよと活字は言う
橋本治さんのフィクションよりもエッセイとかの方のファンです。
でも多分おいらの頭では十分の一も理解できてない。
橋本さんの言っていることを理解できる頭になりたいです。
おいらにとって橋本作品はじっくり時間をかけて咀嚼していく本です。
10 :
無名草子さん:02/05/29 00:30
最近はずいぶんわかりやすい文章を書くようになったな。
「蓮と刀」なんか一読しただけじゃ、なに言ってるか全然わからんかった。
俺の場合、うんうん唸りながらくりかえし読んでたら、ある瞬間天啓のごとく
わかった。「ユリイカ!」みたいな(w
要は橋本治文体のタイミングとかリズム(橋本治ならば「生理」と言うだろう)に
慣れたんだと思うが。あとはもうスイスイ。
いずれにせよ、21世紀になってようやく橋本治を正当に評価できるような気がする。
今までは信者のマンセーか、文壇・論壇の無視か、「橋本治? 誰それ?」しか
なかったからな。
11 :
無名草子さん:02/05/29 00:38
昔,「夜中の学校」という番組で、しゃべってる姿を見たが、
しゃべりに興奮してくると、
口の端に、なんか泡が溜まってきて、口の形も妙に窄まってて、ヘンで
「この人は、そうとうアブないか、凄い人なんだな」
と思ったのだ。
12 :
無名草子さん:02/05/29 00:40
講演を「泣き落とし」で締めるという荒技の使い手だからな。
『恋愛論』ですか?
14 :
無名草子さん:02/05/30 21:30
みんなわかりやすい文章を書く中で、ワザとわかりにくいように文章を書いている
橋本治は偉い。まあ、わかりにくい文章を書いてるから本の数で儲けるという結果
になるんだろうが・・・・・・。
「ああでもなく こうでもなく」の3巻目(青いやつ)読んだ人いる?
15 :
無名草子さん:02/06/14 20:44
age
「生きる歓び」と「つばめの来る日」を評価する人いませんか。
泣いたスレにも書いたけど、いいですよこれ。
橋本治のフィクション嫌いの人も、読めるのではないだろうか。
でもsage(w つまんない煽りは見たくないよう。sage進行にしませんか。
何でかこの人の本は文庫しか買う気がしない。
別に金をケチってるんじゃないんだけど、単行本は「枕草子」しか持ってない。
「買うぞ」と張り切って本屋に行って、手に取るとなぜか萎える。
活字の組み方が生理的に合わないのかもしれない。
時代がズルズルとずれるが、文庫なら大好きだな。
>14「ああでもなく こうでもなく」も数年後に読むよ。ゴメンね。
ちなみに一番好きなのは「風雅の虎の巻」っつったら笑う?
古典から攻めるぞ系の一群が好きなんだが、あれは特に好き。
私にとっては一番文が分かりやすくて、何回でもスルスルと楽しく読み返せるんだな。
お陰で本はボロボロよ。文庫本だし。
ま、「元々リーマン向けのマニュアル本」だったらしいから読みやすいわな。
いや、読みやすければいいというもんじゃないのは分かってるんだけどね。
アチコチガンゴンひっかかるような文のも大好きだよ。
18 :
無名草子さん:02/07/01 23:57
橋本は文庫化に際して多く書き込みとかして、重要な情報を新たに載せるからなー。
中でも、「秘本世界生玉子」と「江戸にフランス革命を!」の文庫版はその傾向が強すぎ。
まあ、橋本の商魂から発した行動ではあるが。
>>18 商魂なんて言葉を不用意に使うと「正しい商魂」というものについて
橋本に小一時間泡吹いて語られるぞきっと(w
20 :
無名草子さん:02/07/02 11:28
21 :
無名草子さん:02/07/09 00:18
江戸にフランス革命を!の文庫買おうとしたら
在庫切れだった。
22 :
無名草子さん:02/07/10 20:32
古本屋で探すしかないね。橋本の文庫は本屋の店頭に並んでる時間が超短いからなあ。
あと、「完チャン」の筑摩で文庫化という話はどうなったんか気になる。「完チャン」は
古本屋でも全くと言っていい程見ねえからなあ・・・・・・・。
23 :
無名草子さん:02/07/12 14:36
タイトル忘れたけど(「二人の平成」だったか?)中野翠との対談本。
中野翠にほぼ主導権を渡さなかったのが爽快だった。
橋本の頑なさは好きだが中野の頑なさはイタイ。
25 :
無名草子さん:02/07/12 17:19
橋本治をみてると、作家ってのは難儀な人種だなと思う。
なにしろ占い師に手相みてもらって
「苦労されましたねえ」って言われる人だからねえ。
27 :
無名草子さん:02/07/19 20:01
これも男の生きる道、面白かった。
あなたのオサムオススメ本教えてください。
28 :
無名草子さん:02/07/21 00:01
age
29 :
無名草子さん:02/07/21 00:11
「貧乏は正しい!」シリーズかな。破壊力という意味では「秘本世界生玉子」だね。
>>29 ありがとうございます。 早速読んでみます。
絶版になっているのも多くて、最近ファンになった私はツライー。
31 :
無名草子さん:02/07/22 21:00
小説だと「桃尻娘」サーガ、「生きる歓び」、「つばめの来る日」、
「ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」が好きだな。
特に「桃尻娘」サーガは橋本治の代表作だし。
エッセイだと「絶滅女類図鑑」や「革命的半ズボン主義宣言」、
「恋愛論」や「ぼくたちの近代史」とかがお勧め。
32 :
無名草子さん:02/07/22 23:08
『アストロモモンガ』を忘れちゃ困るぜい!
私は、江戸にフランス革命を!とチャンバラ・・(ごめん忘れた)が
好きだな−。芸術新潮のも好きだな−。
なんて物知りで個性的なんだろうって思う。
>>32 今日アストロモモンガを古本屋で購入しました。 なんじゃこの本ー!?
しかも99年の占いまでしか書いてないし…。
35 :
無名草子さん:02/07/27 19:37
俺もアストロモモンガを買いはした。が、読破できていない。
36 :
無名草子さん:02/07/27 19:40
ももんがぁが好き。
>34
そりゃあれ1987年に出た12年分の占い本だし。
38 :
無名草子さん:02/07/27 22:42
先週だかの週間ブックレビューに出てね。
39 :
無名草子さん:02/07/27 23:40
シンデレラボーイ・シンデレラガール読んだら、ちょっとドキドキしちゃった。
40 :
無名草子さん:02/07/28 21:30
最近はあんま橋本の文庫は出ないな・・・・・・。例外的に筑摩が出しているくらいか。
ごく最近では平凡社の「浮上せよと活字は言う」の増補版とかくらだよな。
もっと文庫を出してくれたっていいだろと少し思う。
20代前半にこれを読んだ。
考え方が変わった。
42 :
無名草子さん:02/07/30 23:31
橋本治さんというと、私は
執筆環境のことがきになる
ずいぶん昔にテレビでみたときは
富士通製のワープロを親指シフトキーボードで
猛烈な速度で書かれていたように思う
本人もたしか喋るよりも高速で楽だと話していたと思う
現在はどのような環境なのかが気にかかります
>>41 おお、じゃ私今23だから、ちょうどいいかな***
最近橋本さん写真とかでも御姿拝見してないわ。今日は「江戸にフランス革命を!」
を読んで就寝します。おやすみ。
44 :
無名草子さん:02/07/31 14:00
>42
手書きとワープロを
作品によって使い分けていると聞いたけど。
双調は手書きだとか。
日曜の朝日新聞における、山形浩生さんによる治評はどう捉えますか?
自分は、ショックではありましたが、反面誇らしくも思いました。
46 :
無名草子さん:02/07/31 19:37
45 橋本が言い続けてきたことでもある
47 :
無名草子さん:02/07/31 19:49
数年前笹塚で、金髪に短パンの大柄なオジサンを見ました。
あれは橋本先生だったのでしょうか。
やっぱり「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」だろ
夏目房之介も講演会で「こんなマンガ評論は今まで無かった」とか言ってた
俺は男だけどこの本のお陰で少女漫画の楽しみ方を学んだよ
49 :
あーでもなく、こーでもなく:02/08/01 01:07
広告批評のエッセイからのめりこんでいったような。
それから、「広告批評の橋本治」「これも男の生きる道」「わからないという方法」
「貧乏は正しい」「宗教なんか怖くない」ときて現在「ぼくらのSEX」を読んでます。
昔のWIREDに出ていた大友良英との対談がよかった。
あと、村上龍のRyu Bookにも文章寄せてたね。
そんな30前の♀だったりして。
50 :
あーでもなく、こーでもなく:02/08/01 01:10
しかし、本屋さんで文庫なんかでも「橋本 治」のインデックスなんか平気で
なかったりするけど、書店ではどーいう扱いなんですかね。
自分では「オレの本なんかそんなに売れるはずがないから、数で勝負」みたいな
ことを書いてたけど。
51 :
無名草子さん:02/08/01 04:26
>>47 笹塚のデニーズに深夜入ったら、山田詠美と2人で楽しそうにしゃべってたよ。
こっそり聞き耳立ててたけど、聞こえなかった。
52 :
無名草子さん:02/08/01 10:09
7月初旬明大前駅前、煙草を吸いながら歩いて行くのを見た。
笹塚・代田橋・明大前はテリトリーでしょうね。
53 :
無名草子さん:02/08/02 10:43
へー、橋本は山田詠美とつながりあったんだ。意外だな。
「恋愛論」よかった!!
くやしいけど、好きだわ橋本治。(絶対嫌われるだろうけど)
55 :
無名草子さん:02/08/05 15:13
雑誌「考える人」の次の号は橋本治特集みたいですよ。
56 :
コギャルとHな出会い:02/08/05 15:17
57 :
無名草子さん:02/08/07 23:34
>>55 雑誌「考える人」新創刊とは思えない、ジミというか冴えない表紙で
びっくりしました。
書いているメンツは面白そうなのにね。橋本治と女を考えるだっけ、次号予告。
買おうか悩むなあ。
58 :
無名草子さん:02/08/16 20:07
みんなは橋本のホモ説についてどう思う?
59 :
無名草子さん:02/08/16 20:55
「とめてくれるなおっかさん」だっけ?
あの絵見た瞬間、そうじゃないかと思たけど
60 :
無名草子さん:02/08/16 21:29
自明の理でしょ。
61 :
無名草子さん:02/08/17 10:27
もう何年も前だけど、週刊文春の対談で
男と同棲してたことをさら〜っとカミングアウト
したよね。阿川佐和子のほうが慌てちゃったみたい
でおかしかった(w
62 :
無名草子さん:02/08/17 11:16
恋愛論読めばもろそうじゃん。
男に抱かれたことがないなんて言う気はないとか言ってたし。
でもある女性と結婚しようかと思ったとかあるし両刀なんじゃない。
65 :
無名草子さん:02/08/17 12:44
抱かれるほうなの?あんまりそそられないなぁ。美男へのレッスン読んで抱くほうだとばかり。
66 :
無名草子さん:02/08/17 22:37
編み物の本ってもう絶版なの?
欲しいよ〜〜。
おもしろそうだから見たかったのに。
>65
どっちもありなんじゃないの?
68 :
無名草子さん:02/08/21 01:08
>67 そういうことも含めて恋愛論とかぼくらのSEXに書いてあります。
69 :
無名草子さん:02/08/21 11:02
今、「三島由紀夫とはなにものだったのか」を読んでいるよ。
おもしろいよー。まだ読了していないので、何も書けないけれど。
70 :
無名草子さん:02/08/21 19:59
最近、橋本の文庫が発売されないなあ・・・・。
やっぱ出版社には「売れない作家」と見られてるんだろうな。
71 :
無名草子さん:02/08/21 23:51
講談社文庫の「桃尻娘」は絶版?
探しているのに買えない…。
72 :
無名草子さん:02/08/22 14:34
小説は確かに「売れない」だろうけども、
評論やエッセイは売れているんじゃないの?
実際、自分は新刊がでれば速攻で買っているが、小説は買わないし、
読まない。すまん。悪い読者で。
73 :
無名草子さん:02/08/22 19:39
いや、俺もどっちかっつうと読むのは批評とエッセイがメインだ。
橋本の小説論を語れと言われても、無理だろう。
窯変源氏とか、桃尻語訳枕草子とか
あそこらへんも読まない?
75 :
無名草子さん:02/08/28 19:40
俺は、窯変源氏は途中で力つき、双調平家と桃尻語訳枕草子は買ったきり読んでないなあ・・・・・。
ちなみに橋本は「秘本世界生玉子」で「くたばれ!中央公論!」って危険なセリフ吐いて
んだけどね・・・・。
その中央公論(あ、中央公論新社か)で代表作と言えるような作品を出すってのはちょっと
意外。まあ、時間がたったってことだろうけど。
76 :
無名草子さん:02/08/29 00:19
77 :
無名草子さん:02/08/29 01:13
書簡集、買って読んだ人いますか?
すごく部数少なそうなんで・・・
私が面白いなと思い出す(おいおい・・)のは美男へのレッスン、かな?
あとはやっぱり桃尻娘。さべあのまのカバーがなんかポップだったな
78 :
無名草子さん:02/08/30 21:10
79 :
無名草子さん:02/08/31 21:56
書簡集って「武器よさらば」のこと? 俺は持ってるけど、未だに読んでない。
「武器よさらば」はブックオフの100円本コーナーにたま〜にあったりするよ。
もう10年以上前の本なんで売値は安いと思う。
80 :
無名草子さん:02/08/31 22:14
糸井重里との対談「悔い改めて」は面白いと思うよ。
根本的なものの考え方は今も変わってないような気がする。
81 :
無名草子さん:02/08/31 22:15
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82 :
無名草子さん:02/09/03 01:52
書簡集読んだよ。古書店まめに探すとあるよ。感想?普通。
最近「恋するももんが」を見つけて読んだ。
ああ、壁新聞のノリ。
83 :
無名草子さん:02/09/03 12:41
84 :
無名草子さん:02/09/04 01:55
小林秀雄賞age
85 :
無名草子さん:02/09/04 19:02
橋本は新潮社関係でよく賞を受賞してるなー。「宗教なんかこわくない!」も
新潮学芸賞を受賞してたし。
86 :
無名草子さん:02/09/04 19:08
87 :
無名草子さん:02/09/04 20:21
同時受賞の、斉藤美奈子とは面識あるのかな?
88 :
無名草子さん:02/09/16 23:53
>>78 対談面白かったです。ありがと。
爆笑問題との対談が気になるなー。あの本ってジョン・アーヴィングとかとも
対談してんだよね。
89 :
無名草子さん:02/09/17 01:45
>>71 遅レスですが…
桃尻文庫絶版のようですよ。
電子文庫版だったらパブリのサイトで売ってたけど。
ワタシはどーもパソコンの画面で本読むってのに
違和感感じて……買ってみるかどーすっか思案中です。
>>89さん
情報ありがとうございます。
あれから古本屋などを中心に探していたのですが、「桃尻娘」だけはブックオフにあっさり100円で売っているのを発見しました。
しかし「無花果…」とかは、見つからず。絶版は惜しいなあ。
パソコンで本読むって、抵抗あるっていうか、イヤですねー。
ニオイないし、栞はさめないし。
91 :
無名草子さん:02/09/19 11:33
小林秀雄賞受賞とはうれしいが、選考委員に堀江敏幸がいる。
なんか逆じゃないのという気がしないでもない。
堀江は好きだけどさ。
92 :
無名草子さん:02/09/19 22:32
意地悪なこと言えば、何とか三島由紀夫全集を捌こうとする新潮社の戦略と
受け止められないこともないよな・・・・・。
93 :
無名草子さん:02/09/20 02:17
バブルの頃、88年か89年の頃、今はなき景山民男と
深夜テレビで対談してて、戦後はやった歌の「鐘の鳴る丘」について
話をしてて、二人ともぼろぼろ泣き出してしまった。
みてたおれももらい泣きしちまった記憶が鮮明。
誰か覚えてる人いますか〜。
今でも思い出すだけでじーんとくるよ。
94 :
無名草子さん:02/09/21 00:28
>93
僕は見たことないですが、橋本さんはTV結構出てたんですかね。
一時期フジTVのキャンペーンかなんかで(CM?)出てたというのを
読んだことがあったな。
95 :
無名草子さん:02/09/21 00:31
>>93 それ覚えてますよ〜。
確か「原っぱ」とかがキーワードで、番組名は「クリティックス」
とか「インタビューズ」とかそんな感じですよね。
96 :
無名草子さん:02/09/21 01:27
>>95 そうそう、クリティックスだった。
覚えてる人いたんだね。
どうしてだろう、ありがとう、と無性に言いたいですよ。
なぜか思い出したので、すみませんが書いちゃいます。すみません。
「鐘の鳴る丘」の4番の歌詞。
♪♪ おやすみなさい 空の星
おやすみなさい 仲間たち
鐘が鳴ります キンコンカン
昨日にまさる 今日よりも
あしたはもっと しあわせに
みんな仲よく おやすみなさい ♪♪
この歌詞で、
「昨日にまさる 今日よりも あしたはもっと しあわせに」
を歌っているときに二人とも泣き出したんでした。
今もじんときてます。
これってそのまま原稿に落として
文庫として出たと思います。橋本治の本としてです。
今もあるか探してみます。
95さん、どうもありがとう。
97 :
無名草子さん:02/09/26 03:02
MATRIX AGE
98 :
無名草子さん:02/09/26 09:16
>>96 『思考論理学』に二人して涙した様子が書かれてたはず。
でも景山氏に対しての描写は
必ずしも肯定的ではなかったと思います。
さらに『ああでもなくこうでもなく』では
いわゆる宗教がらみの件で
景山氏の死に方を非難していたと記憶してます。
あくまでも記憶なんで補足修正あったらお願いします。
99 :
無名草子さん:02/09/26 09:37
>>66 編物が得意だとは聞いていたけど、本まで出してたんですか!
見てみたいなぁ。
100 :
軽チャーぽい:02/09/26 10:05
>>94 オールナイトフジおかわりシスターズといっしょに
紫のタイツを履いて編み物をしながら
画面の中に浮いていたんだよ。
101 :
無名草子さん:02/09/26 10:25
>>99 浮世絵とかをそのまま編み込んでいて、大変美しいセーターでした。
>>96 その番組を見てはいないのですが、
鐘の鳴る丘、と口にしただけで、じわっと溢れるものがあります。
戦後すぐの映画の主題歌ですね。
詳しくはないのですが、たしか戦災孤児の施設を描いた作品だったのでは?
(実在の施設がモデル?)
あんなに明るい調子のメロディなのに、
口ずさむと泣けて来るのです。
なんて健気な、と胸が痛くなるのです。
よく生きたいと、真剣に思っていた頃の自分なんて
どっか遠くに行ってしまったとばかり思っていたのに、ああ。
この歌を歌うと。
♪鳴る鳴る鐘は父母の
元気でいろよと言う声の
おとうさん、おかあさん。ごめんなさい。
102 :
無名草子さん:02/09/26 10:52
景山が
「ロバート本」と「デビッド100コラム」のタイトルを
誉めていたね。
ロバート・ボーンとデビッド・マッカラムをもじった、というのが
たいそう気にいったようだった。
あの二つの本は、私も好きだ。
ウエストサイドストーリーを踊る橋本治。
「暮らしの手帖」を参考に料理する、子供時代の橋本治。
まったく変な子だ。
心の中は、とっても自由かつ独りぼっちだったろうな。
103 :
無名草子さん:02/09/28 01:35
心の中は、とっても自由かつ独りぼっちだったろうな。
↑
この辺の心理にちらっと触れる文章があると、ついついホロリと
なってしまいますね。「ああでもなく〜」の中の淀川長治追悼文
とか。
104 :
無名草子さん:02/09/28 08:52
私がはじめて橋本治を知ったのは、
70年代の「mcSister」でありました。
仲井戸麗市の奥さんで写真家の、おおくぼひさこさんと組んで、
業界の色んな人を紹介するコーナーです。
リア厨の自分には、なんだかとっても新鮮で楽し気な世界が
彼の文章の中でぴょんぴょん飛び跳ねているように感じられたのでした。
なんかよくわからん連載だったが、
文化屋雑貨店の長谷川氏とか、
当時Sisterでカメラマンやっていた丸山洋平氏とか、
そして最終回には、
爆発したような頭にカンカン帽をかぶって、
派手な衣装でニッコリ笑う橋本治自身の写真。
「桃尻娘」で一部で有名になったばかりの頃でしたな。
「悔いあらためて」も出てたかな。
糸井と二人、白いツナギ着てサングラスしてる写真は
ちょっとよかったな。
本当に、あの頃も今も
愛嬌と哀愁が同居してる橋本さんです。
105 :
業乳 ◆OKeS1Yvw :02/09/29 06:46
106 :
無名草子さん:02/09/29 09:28
mcSisterに出てたんですか。
最近、「浮上せよ」でmcSiste=Men's Club Sisterの略であることを知って
びっくりしました。今のmcSisterって中学校くらいの女の子が読むような
イメージがありますが。
そんなことを知ってるのも出てたからかもしれませんね。
107 :
無名草子さん:02/09/29 22:21
編物の本持ってるよ。八重洲ブックセンターにて入手。私自身は編物は生まれて
このかたしたことないが、ファン意識でついつい定価で買ってしまった。
載っているセーターはすげえ綺麗だったよ。
108 :
無名草子さん:02/09/30 08:20
>>105 あんがとー
>>106 当時のシスターはちょっと変でしたよ。
なんというか....田舎モンの厨学女子にとっては
夢のようなカッコよさでした。
アメリカナイズ、という言葉が光り輝いておりました。
その一方で、読者投稿コーナーには
「田舎でツッパリやってます」
「自慢のチョンバッグ(学生鞄をペッタンコにしたもの)です」
などという、ヤンキー文化も取り上げられている
不思議な雑誌でした。
あの頃みんな、不器用で健気だったな、と思うのです。
そうそう、前述のsisterの橋本治の写真が、
「明星的大青春」の163ページに載っています。
あの本は橋本氏のコスプレが沢山載っててうれしい。
109 :
無名草子さん:02/09/30 18:12
>>104 おおくぼひさこ+橋本治の「Mcsister」連載は
『よくない文章ドク本』に入っている。
>>109さん、ありがとうございます!
ちっとも知りませんでした。
早速走ります、本屋へ。
111 :
無名草子さん:02/10/04 21:17
「考える人」、どうでした?
112 :
無名草子さん:02/10/05 02:42
クリティックスをビデオにとってある。総集編だけど。泣いてた。
僕は景山経由で橋本治にたどり着いた。今となっては微妙です。いろいろと。
>99
妙に薄い本だったよ。手にとって、100円なのに買いそびれたことがある。
そのときは編物する気が無かったから。今思うと失敗。
113 :
無名草子さん:02/10/05 16:54
>>112 96です。
うらやましいですね。
本放送と総集編と2回見ましたが、もう一度見てみたいのですね。
クリティクスにどうしてもこだわってしまい恐縮です。
114 :
無名草子さん:02/10/06 20:39
「考える人」買いましたよ。
この雑誌はもうすぐ逝ってしまわれそうな雰囲気濃厚なので、
買っておいた方がいいかも。
115 :
無名草子さん:02/10/13 18:54
>114
とりあえず、立ち読みしました。
確かに、4号くらいで終了しそうですね。
値段・趣旨・発行周期があいまいなかんじの
雑誌ですね。(といっても買っていないのであくまで
印象ですが)
最近思うんですが、橋本さんの著作って中毒性(依存性)があるような
気がします。世界の謎は私が解決してみせよう、ってかんじでしかも
「こんな考え方ってあるの?」というような方面から物事に光をあてる
ので。
でも、本当は自分でものを考えることをしないと、とも思ってます。
橋本さんに全部おまかせ、では彼にとっても一番不本意でしょうし。
といっても彼の小説はまだ読んだことありませんが。
もっぱら評論とかそういったものばかりです。
116 :
無名草子さん:02/10/13 21:10
金井美恵子が「一冊の本」連載で、「婦人公論」9月7日号所収の橋本治コラムの感想を
「桃尻娘がなんで村上龍にヘンシンするのだ?」と書いていた。笑った。
これから橋本治はどこに逝ってしまうのだろう?
117 :
無名草子さん:02/10/18 19:01
桃尻娘は女子高生の言葉を借りた日本社会批判だから
スタンスは今とたいして変わってない。
118 :
キャロルくん:02/10/18 19:03
119 :
無名草子さん:02/10/18 19:13
>>116 今日の朝日新聞の夕刊で亀和田武が、それについての金井美恵子を
誉めている。
んで、17面には小林秀雄賞受賞のときの、橋本治のスピーチと
蛍光黄緑の服装について書かれていて笑った。
120 :
無名草子さん:02/10/19 14:47
>>116 >>117 この一件、どうなんでしょう?
二人の発言はもちろん、東京駅コンビニ事件の経緯まで含めて
検証しないと何とも言えないところなのだが、自分は橋本治が
感じている不快感にこそ同意出来るよ!
彼は、この犯行のある特殊な背景まで読みとって発言している
のじゃないかな?
金井さんいうところの“オヤジ的正義感”(でしたっけか?)に
留まるようなモノ以外の憤りがあるのでは?
それにしても亀和田武の批評って、中野翠とかと一緒でスタン
スのバランス感覚だけで成り立っているようなものでしかなく
てムカツくな〜!!
121 :
無名草子さん :02/10/19 15:34
自分も亀和田武のあの批評は不愉快だったな。
122 :
無名草子さん:02/10/19 16:08
中央公論の最新号の表紙、橋本治ですね。カラーページにも橋本治の写真と
船曳建夫の文章が掲載されているのですが、愛に溢れた文章でしんみりして
しまいました。へんな意味じゃなくて、とんでもなく聡明で孤高な人たちの
情愛という感じ。他の人の手によってきちんとした橋本治論が書かれるべきだと
いう、船曳建夫の意見には同感。でも難しいだろうなー。
123 :
無名草子さん:02/10/19 21:26
橋本治論ねえ・・・・・・。橋本がもっとわかりやすく文章を書いてりゃ簡単に成立
するんだろうが、他人に規定されるのを嫌う橋本治が100lわかりやすく本を書く
ことがあるとも思えないしねえ。
ギリギリわかりにくく書くことにやりがい見出してそうじゃない? 橋本って。
124 :
無名草子さん:02/10/19 23:38
橋本治初心者ですが、この人の本って確かに分かりにく〜
文章は難しくないのに・・・
125 :
無名草子さん:02/10/20 03:03
たぶんだけど、
>「こんな考え方ってあるの?」というような方面から物事に光をあてる
のはみんなひとりひとりが少しずつちがったかたちで出来ることなんだと。さらに、
漏れはこんなふうに考えてるけど、他のヤシはどうよ?待ってっからさあ〜
とおもってるんじゃ。
「確かに分かりにく〜」をわかりやすく仕立て直せたら、アラ不思議、橋本論の素になっているかも(笑
>>124 私も書店での立読中、中身が込み入りすぎてて息切れしたことが。
しかしあのスタイルが内容に対しては(現時点では)簡潔な文章かもしれない。
ゆっくりじっくりが吉ね。
126 :
無名草子さん:02/10/20 03:11
>125
>ゆっくりじっくりが吉
同意。私も中学生の時から読んでるけど読み返すたんびに読み取れることが
ちがってくるから面白い。
>他のヤシはどうよ?待ってっからさあ〜
そういえば「俺尊敬されるの大嫌い」ってよく言ってるよね。尊敬してる
って言ったとたん言ったやつの頭思考停止してるからって。だから有吉
さんに初めて会ったときも絶対に尊敬してるなんて言わない!ってきめた
って書いてたね。
127 :
無名草子さん:02/10/20 16:38
去年かな?朝日カルチャーセンターに、橋本治の歌舞伎論(のようなもの)を
聞きに出かけたのですが、その時も「こいつらに尊敬なんかされてやるか」
って態度だったなあ。要素をぽんぽん提示して、突き放して去っていった。
後は自分で考えろ、俺はしらねーよ、という感じ。でも提示される要素が
どうしたって自分では思いつかないし誰も言っていないことだったりして、
ついうかうかと尊敬しそうになっちゃうんだわ(バカ)。
128 :
無名草子さん:02/10/20 18:32
橋本治は何につけても「個人」を大前提にして書いてるよね。だから、俺はアンタを
救う気はねえよ、救われたいんだったら自分自身で考えて救いを見出しな、と。
そこらへんが橋本が文章をわかりにくく書く理由かな、と思う。「苦労は大切である」とも
言ってるしね。個人的には、その時々の自分の関心や感情によって、色んな意味に解釈できる
橋本の本はフレキシブルで好きだけどね。
129 :
無名草子さん:02/10/20 21:36
>128
>橋本治は何につけても「個人」を大前提にして書いてるよね。だから、俺はアンタを
>救う気はねえよ、救われたいんだったら自分自身で考えて救いを見出しな、と。
そうだね。橋本さんは自分を「教祖さま」に祭り上げられるのをひどく嫌っているからね。
でも、125さんの言うように
>漏れはこんなふうに考えてるけど、他のヤシはどうよ?待ってっからさあ〜
の「待ってるからさあ〜」というスタンスに橋本さんの愛を感じるな。
決して他のヤシを拒絶したり、「バカ」っていう言葉を使うときも「エリート」
の反対というニュアンスで差別的に使うこともないし。
そこが好き。
「わかりずらい」っていうのは、自分が思っていることを寸分違いなく
正しく伝えがたいため、ということがあると思う。曖昧な記述で「どうとっても
らってもいいよ」というのは違うんだろうし。
そう意味では職人的な仕事なのではないでしょうか。
130 :
無名草子さん:02/10/21 00:02
「わかる」という結果はそう簡単には訪れない、ということもあるでしょう。
橋本さんの「浮上せよ」の冒頭で彼はグリーナウエイの「プロスペローの本」
という映画を見たけれどわからなくて、でも好きだったからわかろうとして、原作本を読んだり
してついに「わかる」というところまでたどりつくわけで。
「わからない」から「つまならない」と考えてしまうのは短絡的で、それこそ「わかる」
という道をふさいでしまうことになるのではないでしょうか。
「わかる」という状態にたどり着くプロセスとは、まず自分が「わからない」というこ
とを認め、そこをスタート地点として「わかる」というゴールまでのルートに空いてい
る穴ぼこを一つずつ埋めていくということである、というのが彼の「『わからない』
という方法」という著作で記していることだと思います。
131 :
無名草子さん:02/10/21 04:03
橋本治は80年代で終わった人ではない、ということでよろしいんでしょうか?
いいと思いまぁす(ひかえめに)
私は、2000年入ってから彼の本を読み始めたのですが、嬉しい衝撃でした。
10月から始まった「爆笑問題のススメ」(STV)を
見たらエンドロールブッキング情報リストに橋本治の名あり。
はたしてゲスト出演なるか?
134 :
無名草子さん:02/10/22 20:14
「無花果少年と桃尻娘」にでてきた「新宿のブルーバード」こと、
「アメリカンブルーバード」がいよいよ来月で閉鎖されるので時代を感じます。
私も「知ってるけど別に行かない」って感じだったので、
本でその会話を読んだ時は「そうそう!」って思ったもんだ。
135 :
無名草子さん:02/10/22 20:17
懐かしい。
アメリカンブルーバードか。
1980年代何度か行ったことがある。
何故、閉鎖なのか。
時代に合わなくなったのかな。
136 :
無名草子さん:02/10/22 22:42
爆笑問題のススメは、出演交渉中じゃなくて、
出演予定みたいな風に書かれていたんで出るよね?
137 :
無名草子さん:02/10/25 19:14
同じ小林秀雄賞を受賞した斎藤美奈子タソのスレは結構伸びているけど
このスレはかなりのマターリ度ですね。
2チャン根らーは橋本読まないのかな?それとも橋本の読者は2ちゃんしないの
かしら。スペリオールに連載されているものなんかを読んでいる人いても
おかしくないよね。あれなんか短いけど「すげー自分の問題とリンクしてる」
といつも思うけどな。
138 :
無名草子さん:02/10/25 23:10
>>135 今日行ってみましたが、閉店ばーげん?のおかげか
結構人がいました。けど、なんとなく今時の雰囲気とは違うかなとも思い。
なんか昔から「高い」ような気はします。
来年リニューアルするようです。
ちょっとタイトルとずれてしまってすみません。
139 :
無名草子さん:02/10/27 23:58
紀国屋のキノビジョンで、インタビューが流れてる。
もう橋本治の本に頼るのはやめて、自分で考えようと思いはする。
思いはするんだ。。
治ちゃんって、いかにも死んだ後で祭りあげられそうだ。
本人、悔しいだろうなー。
142 :
無名草子さん:02/10/30 14:34
>141
そーゆー悔しがり方はしないと思うぞ。
「自分で建てた建物に自分が住めないと思うとちょっぴり残念」
ということは書いていたが。
「それでも人は一生かけて建設が終わらないとわかっていても
そーゆーことをするもんだ」
143 :
無名草子さん:02/10/31 00:22
この人、結婚してるの?
144 :
無名草子さん:02/10/31 19:12
橋本治は生まれてから今まで独身だす。男の恋人は絶対にいただろうけど。
145 :
無名草子さん:02/11/02 06:33
「三島由紀夫とはなにものだったのか」読了しました。
なにものだったかは、僕の中ではまだ理解できていません。
三島さんの著作はまだ読んだことありません。
本当は読んでから、この本を読もうと思ってたのですが。
自分の中にある三島的な要素がいろいろ掴めておもしろかったです。
146 :
無名草子さん:02/11/02 07:14
一時期、空気を吸うように、水を飲むように橋本治を読みふけった時期があった。
ひとつひとつの文章が、自分の身体にどんどん吸収されてく感じがあった。
いつしか彼の本は読まなくなってたけど、それは飽きたとか嫌いになったとか
考え方が変わったとかじゃなくて、子供が成人して親の家を出たような感じ。
いまではもう親に頼らなくてもひとりで生きていけるけど、
自分の身体に流れてる血は親から受け継いだもの、みたいな。
あと、セーターの編み方も「親」から教えてもらいました(w
あんなにすごい編みこみはできないけど。
147 :
無名草子さん:02/11/02 17:06
↑それ、わかるね。
俺にとっては80年代から90年代は本当にそういう時代だったな。
で、書棚の一角は完全に橋本治コーナーで、いまだに毎月買ってない小説とかが増えていく…。
>>146 すごく分かる。自分も10代後半から20代始めにかけて
読みふけってたんだけど、いつの頃からか読まなくなった。
決して嫌いになったわけでもないのに...
昔熱心に橋本治を読んでた頃って、
とにかく自分がいろんなことを何にも分かってないな、と思ってて
分かりたい!でもどうすれば分かるようになれるか分からない。
というそういう時期だった。
あの時に変な宗教(wとかではなく、橋本治に出会えて自分は
ラッキーだったなと思う。
150 :
無名草子さん:02/11/03 01:42
噂の真相に「橋本治は宗教」って記事書かれたよね。
だから彼に「説教臭さ」を感じて毛嫌いした友人もいたけど。
「シンデレラボーイシンデレラガール」を読ませたのが失敗だったかな。
でも当時は「こいつってホンッッットにバカ!」って橋本風に憤慨した。
友達は「ロバート本」を読んで、
「この人の考え方って、それはどうなの?って思うところがある」
との感想を漏らしてました。
私も当時は「こいつ、きっと橋本さんの言いたいこと全然分かってないんだな」
とか思ってたけど...若かったんだな...
152 :
無名草子さん:02/11/03 12:21
橋本治の本は宗教じゃなくて自己救済のために読者を突き放す哲学の本だと思う。
まあ、よくわからないことをよく書いてるからそこらへんが「橋本教」呼ばわりされる
理由かなとは思うけれど。
第一、橋本治の本を読んでれば言語と論理っていう言論の基本的なルールは貫徹されてるのが
わかると思うんだけどね。でもまあ、『89』より前に出された本って基本的に難しいよね(笑)。
展開が難解だし、評論を読む上で必要な教養も膨大じゃない?
これは小林信彦とお互いに褒め合って(?)たけど。
パンセに掲載されている橋本治事務所入社問題集ってホントに「教養」が必要。
笑えたけど。
154 :
無名草子さん:02/11/11 04:18
私が橋本さんに感じること、それは感謝の気持ち。っていうと、まさに宗教だって
言われるかもしれないけど、自分の過去を振り返ってみるとやっぱり、感謝その
一言に尽きる。
私の家は父親がDV常習者、母親がネグレクト。子供の頃は戦々恐々として毎日を
すごしてた。もうなんの前触れもなく食卓についたらいきなり食器投げつけてくる
ような両親だったから。でもそのわりには私は普通に育ち、友達に「よくぐれなか
ったねー」と言われるたびにどうしてだろうとよく考えた。でもやっぱりその根っ
こには橋本さんがいたんだよね。あの人の本読んで、「ああ、この世の中にはこん
なまっとうな人がいるんだ、私ががんばって物事から逃げないでいたらいつかこう
いう人に出会えるかもしれない」って、父親になんの理由もなく殴られて歯を折ら
れたりしても、ここで負けたら終わりだって、なんとか努力しつづけられた。親に
反抗するために自分の人生投げたらいけないって。他の兄弟は高校止めちゃった
り、いまだにプータローしてんだけど私は不思議とそういう方向に走らなかったん
だ。
いまだに橋本さんみたいな人に実際に出会えることはないけど、橋本さんとは
「出会えた」って感覚を持ってる。向こうにとっちゃ迷惑な話だろうけど、心の
父親って感じ。そういえば偶然なんだけど、父親と橋本さんは同じ年なんだ。その
父親は去年の春にガンで死んだ。すまなかったって言葉をいっぱい言って。
長文ごめんなさい。でもこのスレ読んでたらどうしても書きたくなってしまって。
こんな思い入れって客観的にみたらかなり滑稽だけど、ほんと、私の人生の支えに
なってくれたし、きっとそんな風に感じてるのは私だけじゃないだろうって思う。
155 :
無名草子さん:02/11/11 08:25
>>154 君とは
道ですれ違っただけでも
目でわかりあえるように思うよ。
おそろしく哀しく真っ暗なその経験は辛かったが、
きっと、一を聞けば十まで感じられる人間になれるよ。
がんばろうな。
156 :
無名草子さん:02/11/11 09:14
窯変 源氏物語#1 読み始めました。
光源氏が思いっきり橋本 治にかぶってみえる。
源氏タン結構イジワル。
橋本 治がいじわるってことではないよ。
あと、この前図書館で五人十色という橋本治の
インタビューがのっている古い本があったので
借りました。他の面子が村上 龍・村上 春樹
と後二人。橋本さんて当時はこの辺といっしょの
くくりに入っていたのかな。
157 :
無名草子さん:02/11/11 09:15
ハイスクール八犬伝…続き…(泣)
>154
そんなふうに誰かの心の支えになれたと知ったら
橋本さんも本望だと思ってくださるんじゃないでしょうか。
おれだって橋本さんに支えられてた時があるから
あなたの言うこと、どっか分かるところがあるように思う。
たぶんいっぱいいるよ、そんな人。
おれが想像する以上に。おれもいまだに現実には
おれ以外に橋本治ファンだって人は見たことないけど。
159 :
無名草子さん:02/11/13 22:32
>おれもいまだに現実には
>おれ以外に橋本治ファンだって人は見たことないけど。
そうだよねえ。いないよねえ。周囲に。
えっ、私のまわりにはいるが…?
…と思ってよく考えてみたら
むかし自分が布教した人たちだった…
そうねえ、いないねえ。
誰って?聞きなおされるか、くすっと笑われるかのどちらか。
162 :
無名草子さん:02/11/14 22:44
俺もいないなあ・・・・・てゆーか本を日常的に読んでる友人自体が少ないし。
163 :
無名草子さん:02/11/15 01:32
爆笑問題のススメにはいつでるの?
ひところは良かったのに、最近は「桃尻娘」と変わりませんな。
もっと学歴と能力に見合った仕事をされたらさぞかし日本のために
なると思いますがねえ。
165 :
無名草子さん:02/11/16 04:38
1年程前、図書館から借りた橋本治小説集成(桃尻娘)を食卓に置きっぱなしにしておいたら、姉がちょっと読んでて、
“男が書く女”の変なところについて語られた。w
この前小説集成7巻(10巻まで発行される予定だった)を図書館に予約したのですが、発売中止でした。あまり売れてない???
166 :
無名草子さん:02/11/16 11:47
>>164 学歴にみあった仕事。。。そういう考え方もあるんだな。
日本のために仕事してねーだろ。
それに何で「学歴と能力に見合った仕事」が「日本のため」
と結びつくんだ?
>>166 164さんは素直な人なんです。
関係ないけど、橋本治が好きだと言ったら、こち亀の作者のことと勘違いされた。。
168 :
無名草子さん:02/11/16 19:40
169 :
無名草子さん:02/11/18 19:32
保守hage
(そういえば、広告批評の橋本治で、ハゲについての話がありました)
170 :
無名草子さん:02/11/18 19:36
hageなんだろうか?
171 :
無名草子さん:02/11/28 19:37
橋本治との対談が載った爆笑問題の本が新潮文庫に文庫化されてたな。
今週の爆笑問題のススメ出演交渉リストからは名前が消えていたよ。
雑誌『考える人』2号 橋本治と女を考える は
みなはん読んだのかいな。
女性問題を「プラザ合意」から説き起こすムチャっぷり
にはシビレませんでしたのか?
高橋治と間違えたり。。。するよ、本屋でおれは
橋本氏の影響を受けたと表する論者(学者とか評論家が増えてるような気がするんだけど
稲葉振一郎もそうらしいし ま、ふーんてカンジではあるのだが、うれしい
175 :
無名草子さん:02/11/29 22:18
「窯変源氏物語」はやっぱ本家の「源氏物語」の後に読んだほうがいいのかな?
(もっとも本家と云っても俺の場合、谷崎訳なり与謝野訳だったりするわけだが)
176 :
無名草子さん:02/12/07 15:31
保全age
177 :
無名草子さん:02/12/07 21:45
「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」読んだよ。難解だった。
でも、面白い評論だと思ったよ。
178 :
無名草子さん:02/12/07 23:41
>>74 枕草子って、言葉の乱れを批判している部分があったはずだけど
桃尻語訳では、どう訳しているんだろう?
どう訳しても無理が出てくると思うんだけど
保全sage
180 :
無名草子さん:02/12/14 19:39
今月の歌舞伎座夜の部は、三島の椿説弓張月。つい橋本治の姿を探してしまった…
(いなかったけど)
「月食」の劇場でご本人を見かけたときは嬉しかったなぁ。
スタッフなんだから、いても当り前なんだけど。
橋本治の作品を読んで20冊くらい。たぶんこれからも読み続けます。
小説では「愛の矢車草」、「ツバメの来る日」、「生きる歓び」
評論では「わからないという方法」、「貧乏は正しい」などがおすすめです。
確か新潮社文庫の「青春つーのは」という本の中で、自分に合う本が文学になると
書いてありました。
ここまで橋本治を読んできたのは自分の中にある「何か」と橋本治の本の内容が
重なっていたのかなと思います。
平家物語は?
184 :
無名草子さん:02/12/17 21:27
窯変源氏を刊行当時に、橋本治がどういう人なのか先入観なしに買って読んで
それなりに、凄い作品を書く人だなと思って、窯変の本は後に売ってしまった。
しかし、10年経った今、無性に窯変が読みたくなって全巻購入して、一気に
読みふけり、今更ながら橋本治のすごさを再認識してしまった・・。
年明けからは、双調平家を読み始めよう、と思っています・・。
185 :
無名草子さん:02/12/17 22:21
平家物語は現在9巻でているけど、まだ全部読んでいない。
「源氏供養」(上、下)、「窯変源氏物語」は読んで得する人はいると思う。
古典の授業を受けるのより面白かった。マンガよりも面白かった。
本当は源氏物語なんか興味なかったんだけど、この本を天才が書いた感じ
だね。
「平家物語+枕草子+ひらがな美術史」など、どうしてこんなにいろいろ
書けちゃうのだろう…。(すごい作家!!)
小説の方も期待しているけど、橋本治の作品自体が小説みたいに面白い
ってことは確かなんじゃないかな。
186 :
184です:02/12/18 02:35
>185さん
そう!私が言いたいのは正にそれ!
「源氏物語」はいろいろな作家が現代語訳してるけど、皆さん
「物書き」としての立場から書いておいでなんですよね。
でも窯変は、本当に天才的に源氏物語の世界をぐるっと一瞬にして
見まわすことのできる人が書いたんだなあ、といった感想でした。
もしかしたら橋本さんは紫式部と同じ視点に立つことが出来た唯一の
源氏口語訳者かなあという気がします。
とても凡人には出来ることではないです。
187 :
無名草子さん:02/12/22 20:43
風雅の虎の巻が好きです。青空人生相談所も。
188 :
新刊出ました!:02/12/22 21:49
189 :
無名草子さん:02/12/23 00:09
去年の梅雨どき、池袋の西武カルチャーで「歌舞伎講座」があったのですが、
個性を主張して「わたしはこういう人間なの、みんな認めなさい」は
個人レベルではうっとうしい、おしつけがましいやつ(例えばサッチー)
だけど、これが国家レベルにエスカレートすると戦争だ、とおっしゃって
おられて、教室が(ああ〜(言えてる))という嘆声で満ちました。
いまのアメリカがイラクに戦争をしかけようと必死なのを見るにつれ、
(鋭いなぁ)と思い出します。
190 :
無名草子さん:02/12/23 14:01
「恋愛論」が読みたくて書店を2、3軒はしごしましたが
橋本さんの本が一冊も置いてなかった・・・
がっかりして帰る途中でふと立ち寄ったブックオフで
桃尻語訳枕草子を100円でげと。
今日はいい日でした
191 :
無名草子さん:02/12/23 22:02
>>188 この本は橋本治が「美しい」ということを通じて、人の生き方を見直す。
「美しい」が作者によって変幻自在の広がりを見せ、時には自分自身の小説
を読者に語りかけ、清少納言と兼好法師を現代日本に登場させ、また学校教
育のあり方を問う。
私が読後に感じたのは「美しい」を読者に理解させる道具を用意して、「後
は美しいって自分で感じなさい」という「素っ気なさ」と「愛情」が全体を通
じていた。読後はやっぱり最後は自分自身で「美しい」って感じてみたいと思
ってしまった。
なんてわかりやすく、難しく、面白く、まとまりのある本なのだろうか。
何度も読みたい本の1冊だ。
192 :
無名草子さん:02/12/24 16:24
今日もブックオフで古本漁り。
窯変源氏物語の1、2と無花果少年と桃尻姫を
それぞれ100円でゲト
本の価値を分かっていないブックオフに感謝。
193 :
無名草子さん:02/12/24 22:34
桃尻娘と源氏を100円なんて…
今の古本屋は流通するかしないかで判断してるんやろうな。
194 :
無名草子さん:02/12/25 00:43
とりあえず顔写真見た時はショックだった(w
昔、恥ずかしいことにファンレターを書いた。生まれて初めて
ファンレターを書いた。出してしばらくしてから、すごく後悔。
勿論、返事はナシ・…と思っていたら、翌年、年賀状が手書きで
きた。私が書いたことへの返事も簡潔に書いてあって驚いた。
顔もまずいし、喋ってるとクチの端に唾がたまってヘンな
ゴリラ…とは承知してるんだけど、誠実な人、という思いは
今も変わらないっす。
196 :
無名草子さん:02/12/25 13:59
俺の友人は橋本治の顔見て、「ウド鈴木?」って言ってたがな。
197 :
184です:02/12/25 17:54
作家なんで顔かたちは、どうでもいいや・・。
198 :
無名草子さん:02/12/28 17:14
絶版の「シンデレラボーイ・シンデレラガール」はなかなか良い味
だしてるよ。子供向けと言いながら、大人の読者を子供にさせて
ちゃんと世間の生き方を考えさせる作者。彼は努力しすぎる人ですね。
最初に作者は読者を圧倒させて「簡単に幸せにならないよ」って言って、
彼自身は自分は自分で勝手に生きて「こっちはさっさと幸せになるからね」
と言って突き放し、最後は読者を見捨てず励ますというめんどくさい作家
活動している。ほんとに4日でこの作品書いたなんてたいしたもんですよ。
199 :
名無し草子さん:02/12/28 17:56
広告批評で爆笑問題と対談してた
映画の話で盛り上がってたかな
200 :
無名草子さん:02/12/28 21:12
200get
201 :
無名草子さん:02/12/29 21:21
手元に『オイディプス燕返し!! 蓮と刀・青春篇1』(河出書房新社、昭和62年)という本があります。
「まえがき」に、蓮と刀・青春篇は全4巻の予定、と書いてあるのですが、2巻以降は出版されているの?
ティクマ新書でたな
>201 続きはでていない。
204 :
無名草子さん:02/12/31 18:13
「橋本治が大辞林を使う」の書評で〜す。
一度買って読んでみてください。またいつものように絶版になるかもしれまん。
------------------------------------------------------------------
なんて普段使う話し言葉は人間らしさや人間の心情を美しく、
または醜く表現できるのでしょうか?こんなことを改めて気づくなんて…
この本を読んで、書き言葉を学校教育で教えられた私はそう思います。
作者自身もこの本で独自の「話ことば」でみんなに語りかけています。
だからこの本は読者の「話ことば」でみんなに語りかける書評で答えたいと
思います。
内容は大辞林の大切さや有効性を書いた物ではありません。大辞林は橋本治
にとって、「子供の頃から普段話している言葉を拾ってくれる気の合う友達」
ということが分かるものです。友達と話すのが楽しいように、大辞林を使うの
でしょう。
全体の流れはさすがにこれだけでは読者に「ふ〜ん」というだけでつまら
ないんですが、読者も本の内容と関係を持てる「話し言葉」の様々な分析を
歌舞伎、文部科学省、近代文学、平安文学を題材にわかりやすく「話ことば」
で綴ってあります。
作者が読者を意識し、本の中でモノローグにならないよう実現した名著でも
あり、読者にモノローグの危険性を注意した名著だと強く感じまた。
205 :
無名草子さん:03/01/04 16:32
>>154さんのレスに心を動かされますた。
漏れの親はDVやネグレクトではなかったけど、
やっぱり橋本治さんにはほんとに助けられた。
「支えられた」んだって、今にして思う。
自然と読まなくなっていた、のは同じだけど、
また読んでみようと思う。
ずっと深いことを言ってたんだって、感じるような気がする。
漏れよりずっと頭いいし(w
山形浩生の書評を読んで(微笑)とオモタ
やっぱり親離れには努力がいるね
連載はほとんど読まないんで、ここ数年で良かったのって『天使のウインク』かな。
例えば性同一性障害についてあんなに明解に答えている人もあんまりいないもんね。
世間にはびこる微妙な「優しさ」の微妙な違和感を解いてくれた感じがした。
オレにとってはヨーダみたいな導師って感じかな……。
ところで『人工島戦記』とかどうなったんでしょうか?
ファンだ!といえる作家は橋本さんくらいの私ですが、最近は読んでるのがツライ…
なんだか、くどすぎて…。どうしちゃったんだろう、ワタシ?
でも、やっぱりみつけると読みたくなる。そんなわけで、「ああでもなくこうでもなく3」を図書館から借りてきて読み終えたところです。
橋本さんって、ムネオと同い年なのか!!
ひえええええ。
今読みたいのは、「人はなぜ美しいがわかるのか」。
図書館にリクエスト出しちゃった。ビンボーなんで、今。
家に橋本さんの本、山ほどあるけど、全部咀嚼して消化して、「もう処分してもいいや」って気になる日、、、来ないか、やっぱり(笑)
そんな私がそれでも最後まで処分する気にならないであろうハシモト本は、「ひらがな日本美術史」シリーズだったりします。
208 :
無名草子さん:03/01/06 18:05
>>207さんへ
私も橋本さんの本は何度も読み返すから捨てることはできません。
>>208さん
やっぱり読み返されますか。
私はその昔、マーカーでラインを引きまくって読んでいたもので、橋本さんの本はほとんどがラインだらけになってしまい、意味がなくなってしまう場合が殆どでした。
ラインを減らすようにしたけど、それでもやっぱりとってもカラフルになってしまって。
その「昔の自分の気になった箇所」がどうにも気恥ずかしくて、読み返すのもひと苦労です(w
こんなに熱中して読んだ作家さんは橋本さんだけだな…。
210 :
無名草子さん:03/01/07 11:18
「貧乏は正しい!」シリーズは結構再読したなあ。
デフレ時代の今読むと身に染みるものが…。
211 :
無名草子さん:03/01/08 00:54
ほとんど寝たきりだった頃、「雨の御蜜柑姫」を読みました。
オックスフォードでの涼子さんが勉強に目覚めるところ、とくに
「ここにある本はみんな自分の本だと思っていいのだわ」
という言葉にすごくすごく救われました。
本を読んで考えることを肯定する涼子さんは
それしかできなかった私にとって救いになりました。
212 :
無名草子さん:03/01/08 10:20
>>211 その話に少し感動しました。
自分を肯定できるものってなかなか見つからないけど、
本の言葉が人を手助けするって、なんだかイイですね。
オイディプスは出てないはず。
そのころ次は世界史をやるとか言ってたのが、「89」とかのことなのか、
単に放置されてるだけなのかが気になり続けてはいるのですが。
あと「支えられた」とか書くことを橋本治本人はものすごく嫌がると
思うのだが。
214 :
無名草子さん:03/01/09 07:55
>213
2年前の『二十世紀』はすごく世界史だと
思います。
215 :
無名草子さん:03/01/09 13:42
勝手な思い込みだということはよくわかってます。
216 :
無名草子さん:03/01/09 16:40
オイディプスって、「89」より前に出された本だよね?
やはり、「ヤな男」と例えられる昭和と、冷戦構造の終焉が
「蓮と刀 青年編」の構想に影響したのではないかと。
217 :
無名草子さん:03/01/12 02:38
>あと「支えられた」とか書くことを橋本治本人はものすごく嫌がると
>思うのだが。
そうかなあ。
そんな小さい人とは思えないけど。
218 :
無名草子さん:03/01/12 04:09
身長180はあるね。
219 :
無名草子さん:03/01/12 07:57
巨漢の上に、ゴツイ体格してるね。
作家と言うより肉体労働者だよな。
橋本の肉体論から考えればそうなのかもしれないけど。
(^^)
221 :
無名草子さん:03/01/13 01:44
ほんと人工島はどうしたんでしょう?
ここ数年はなれているのですが、復帰するのには何が良いでしょうか?
ちなみに、「宗教なんか」までは新刊で読んでました。
人工島戦記はともかく、たぶんあの人、今後の刊行スケジュールこなせないよね。
5、6年前のサンデー毎日(?)のインタビューで膨大な刊行予定を語ってたけど、
サービス精神は旺盛な人だから、風呂敷広げ過ぎちゃうんだろうなあ。
223 :
無名草子さん:03/01/21 18:56
今日、TVで映像でまくってた「大阪ATM爆発犯人自作自演逮捕」の現場で大やけど
してうろうろしてる犯人、橋本治ソックリだった
ブリーフいっちょで博士の爆発コントみたいな頭で
224 :
無名草子さん:03/01/21 19:41
確かに、あの犯人はソックリと言えなくもない。
225 :
無名草子さん:03/01/21 22:38
「おもしろまじめ」とかやってたときのパーマ頭、あるいは明星〜とかに載ってる
若い頃の写真で、シマシマの大正時代の婦人水着みたいなの着て実家の部屋でとった
写真に似てた。
「美しい」読んだ。
久しぶりの治節、懐かしいやら回りくどいやら(w
前提そのものから突き崩していって読者を惑わせるのが
この人の真骨頂だからなぁ・・・。
(^^)
228 :
無名草子さん:03/01/23 16:17
小説向きじゃない小説家。
229 :
無名草子さん:03/01/25 12:23
「わからないという方法」って面白いの?
230 :
無名草子さん:03/01/25 14:54
231 :
無名草子さん:03/01/26 10:36
ほうほう。
232 :
無名草子さん:03/01/26 14:01
今日の朝日新聞のベストセラーのコーナーで「美しい」を小野谷が評論してます。
読んでみてくれ。
私は、小野谷が嫌いだー。
233 :
無名草子さん:03/01/27 16:45
詳細希望!
>>229 有名作家の印税稼ぎ手抜き本が多い集英社新書の中では
おもしろかったよ
(いや、たとえば村上。氏とか森。。氏とか、荒木。。
ていう写真家の本なんて酔っ払いが喋ってるだけじゃん
同じ集英社新書で佐野眞一の「私の体験的のノンフィクション術」
みたいに過去の作品の苦労ばなしをして、売りこみたいだけちゃうんか
って突っ込みたい気もするが
「分かるとはどういうことか」山鳥重(ちくま新書)もあわせて読むと
わかる・わからないの理解が深まる、んじゃないかな
ちなみに、「わかる」とは何か:長尾真:岩波新書 ...はちっともわかりませんでした
235 :
無名草子さん:03/01/31 23:59
237 :
無名草子さん:03/02/01 00:33
橋本治のエッセイは書きながら考えるっていう格好で
ものすごく肉体的で無駄が多い
読み終わったらもっと短くまとめんかっていう気になる
でも好きだけど、まだるっこすぎる
238 :
無名草子さん:03/02/01 00:57
>>237 その考える過程を、読者にもいっしょにたどらせたいんだと思う。
要点と結論だけだと、読者はただの教えてもらうだけの側だから。
239 :
無名草子さん:03/02/01 01:41
「読者も苦労しろ」という橋本のいじわるだな、まさしく。
まあ、それが好きなんだけど。
240 :
吾輩は名無しである:03/02/06 08:51
ふらんだーすの犬
ごめーん、やっとさっき、
>>232,
>>236の読んだんだけどさ、
小谷野はイタいやっちゃな〜
権威の中のひとにわかってもらうために、
自らも権威にならなければ、聞き入れられにくい。と
いうことくらいわかってくれや。
オヤジはこれだからなーもう。
242 :
吾輩は名無しである:03/02/09 00:22
小谷野も結構面白いとおもうけども。
243 :
無名草子さん:03/02/09 00:23
噂の真相も面白い。
244 :
無名草子さん:03/02/15 08:16
いま図書館で橋本治の本を全部読もうとしている最中です。
「『明星』50年 601枚の表紙」の解題、おもろかった。
近年の「Myojo」のダメダメぶりにエールを送るそぶりをしつつ
チクッと……、ってあたりが、なんとも(藁
はぁ、なんかこのスレいいなぁ(・∀・)マターリ
橋本本はそんなにいっぱい持ってる訳ではないのですが、「宗教〜」と
「二十世紀」が好きです。なぜならこの2つならなんとか理解できたから(w
昔、橋本読み始めたばかりの頃、あまりの分かり難さに
話し言葉ならまだしも分かり易かろうと、対談集と講演録(?)買ったんだけど
話し言葉も文体とあんまし変わりなくて、ガックリきた思い出がある。
でも好きです。
247 :
無名草子さん:03/02/15 18:34
今日ブックオフで「美しい」があったんで「おっ」と思い、
中をペラペラ読んでたら、傍線が引いてあった本だっったんで、
すぐに買うのをやめた。
危ないとこだった・・・・・。
248 :
無名草子さん:03/02/18 03:50
橋本治全著作集が発刊してもいいと思う。
発刊するべきだ!「パンセ」全巻揃えたいよー――。
>>232 コノヤじゃないよ、コヤノだよー。
コヤノスレでもオノデラとか間違えてるやついたけど。
250 :
無名草子さん:03/02/18 15:45
青空人生相談所
この本はタイトルこそ能天気な感じがするけど、
まるで格闘技の師範が弟子に真剣に技をかけて
弟子を鍛え上げようとする厳しさに満ちている。
そしてそれこそが橋本治の愛だとよくわかる。
こんなすごい人生相談があるのかとびっくりしました。
251 :
無名草子さん:03/02/18 16:23
>>236 うむ、小谷野の書評読んで「美しい〜」を読む気半分なくした。
まぁそのうち買うとおもうのですが・・・。
252 :
無名草子さん:03/02/18 19:16
「美しい〜」
いい本ですよ。
書評なんかで惑わされてはだめ。
>>252 まぁ、買います。
橋本本経験は、貧乏は正しいシリーズ全巻ぐらい。
小谷野書評読んでると、あれ全部読んだ時の(自分の頭の)混乱っぷりが蘇って・・・。
小谷野氏がおバカ用に書いた本も愛読してるんでついつい。
私のようなオバカにとっては両者は対極にありますなぁ。両方とも好きだけど。
254 :
無名草子さん:03/02/18 23:24
>>250 ああ「青空人生相談所」は
俺の人生を変えた傑作だ!
255 :
無名草子さん:03/02/19 07:56
「青空人生相談所」には、橋本治のすさまじい洞察力を感じる。
相談してくる者は、たいてい、全部正直に、物事を公平には打ち明けない。
しかし、橋本はその打ち明けないところへ、ものすごい想像力を働かせる。
その想像力が読む者の襟首をつかんでくるようで、まさに橋本は読んでる自分に
いいきかせようとしているんだ、という気になってくる。
ただ「青空人生相談所」は最後の架空の相談が余計だよな。
写真時代の連載の頃から読んでいて、単行本が出てすぐ買ったけど。
>>250 >>254 >>255 そう思わない?
257 :
無名草子さん:03/02/19 15:02
ああいう架空対談は昔から橋本がやっているから、
そう違和感はないですね。
>>256 私もあの最後の相談は無いほうがよかったと思っています。
それともあの長い質問で、「この本に納められている相談は全部自作自演だよ」と告白しているつもりなんでしょうか。
そんなもの無くても充分面白いのに。
このスレ、今始めてみたのだけどイイ感じだね。
ところで私は、彼の著作は難しいと感じたことが一度もないんだ。
まわりくどい螺旋状の書き方も、彼の思考を思考するまま書きつづった
一種のドキュメンタリーだと思ってて、彼の脳内がものすごーくよく
わかる気がするから、とっても親切な書き方だと今まで思っていた。
で、思考の段階や展開に対して、私には「そうだね」感がある。
だから、わかりやすいと思う。まわりくどいけど、自分もまわりくどく
考える方だから、さもあらんと感じる。
といっても、小説は読んでないし「三島とは〜」「窯変〜」「わからないと
いう方法」や「江戸歌舞伎〜」「宗教〜」あたりしか読んでない、
大したファンじゃないんで、違うかもしれないけど。
今度「人はなぜ美しい〜」は是非読んでみようとこのスレ見て思った。
忙しくて出てることを知らなかったものだから、情報ありがたかったよ。
とりあえず新刊が出るのを気にしてる物書きはこの人だけだな。
まっとおというか、ヤジ精神があって偏屈な親父さまって感じ。
それを20代の頃からやってた人。
260 :
無名草子さん:03/02/20 08:01
「ああでもなくこうでもなく」もいいですよ。
1巻の赤版単行本はいまも出版されているのかな。
261 :
無名草子さん:03/02/20 15:10
このスレ見て、積んであった
「ああでもなくこうでもなく」3巻に突入しました。
>>259のいう「そうだね」感はよくわかるなあ。
まあ、俺の場合は、橋本治を読んでから
まわりくどく考えるようになったんだけど(w
座右の書は、はずかしながら
「シンデレラボーイ シンデレラガール」。
「子供向けの人生の本」らしいけど、
俺にはこれぐらいがちょうどいい。
たま〜にパラパラ拾い読みするだけで、
頭の中がリセットされる。
262 :
無名草子さん:03/02/20 18:42
リセットっていう感覚はよくわかるな。
263 :
無名草子さん:03/02/20 18:52
「人はなぜ美しい〜」を、先ほど読了。
橋本治は卒業しようしようと思っていたんだけど、つい手が伸び。。
いやあ、やられた。この歳になってもまだやられるとは。
ドクダミの章なんて、図らずも泣いてしまったもの。
やっぱり、橋本治は愛に溢れた人だと改めて思う。
優れた作家や批評家は数多いが、
橋本治が他と一線を画しているのは、そこなんだよなぁ。
なんかこう、超越した愛を感じるんだよなあ。
264 :
無名草子さん:03/02/20 18:54
卒業って、橋本はそんな対象じゃないよ。
橋本の上に誰かいるわけでもないのだから。
橋本が生きている限り、本を出す限り、
私は読みつづけていきたいね。
橋本治本読むと思考が、橋本文体になってしまう
266 :
無名草子さん:03/02/21 07:05
「ああでもなくこうでもなく」3巻を私も読み始めました。
ストーカーの話で、テレクラ、伝言ダイヤルに行く人妻は
肉体関係を欲しているわけではなく、心の交流を求めたいだけかもしれない、
けれども、テレクラ、伝言ダイヤルに行く人妻をそうはなかなか世間は理解はしない
という文章を読んで、2ちゃんに書き込む人も(このスレには珍しくないけど)
いろいろひどい中傷、罵倒、異常反応のレスを付けることで
心の交流を図りたいのだなあとしみじみ感じました。
そういう人間関係のアプローチしか彼らはできないんだなあ、と思いました。
そしていまここで書き込みをしている私もそういう形で人間関係に触れたいのだなとも
そう思ったものでした。
以前、橋本が「どうして人を殺していいのかわからない」という若者は
そうやってでしか、ぎりぎりなことをしないと
人間関係を理解することができない人間なんだと
「天使のウインク」で語っていたのを思い出しました。
267 :
無名草子さん:03/02/21 21:30
今日、いいとものテレフォンショッキングに篠井英介が出てたが、
目につく範囲で橋本治からの花はなかったな。
本日「人はなぜ美しい〜」をゲット。枕元に置いて、今晩眠る前に読むつもり。
今日は心底疲れ切っているので、多分途中で爆睡だな(w
このスレ発見する少し前「大江戸歌舞伎〜」を読み返してて(→かなりの歌舞伎
フリークなんで)、
<あああ、オモロイよー!彼にまとまった歌舞伎論を是非書いてほしい
どこか出してくれそうな出版社ないのかな 彼の歌舞伎造詣度をまとめて世に
残せないのは日本の損失だ> などなどと思っていたのさ(w
で、このスレで小林秀雄賞受賞したことも知ったオオボケですまんが、じゃもう一度
読んでみるかと、「三島とは〜」を再読してたところ。
三島は関心がなくて一作も読んでなかったのに、新刊の「三島とは〜」をどうしても
読みたくて、三島代表作をそのためだけに事前に読んだドアホです。
「三島とは〜」を先に買い、ほとんど嫌いといっていい三島作品をヒステリーおこし
ながら読んだら、友人にバカにされたよ。なんでそこまでして嫌いなものを読む?って。
でもさ、橋本治の三島論ならぜったいに読みたいもんね。
そのために原典は当たっておかなくちゃ、彼の誠実な評論ぶりに対して申し訳立たない
と、ついつい思っちゃったさ。
という感じで、このスレ、みつけてうれしかったゾ!
(信者という訳じゃないけどね、念のため)
269 :
無名草子さん:03/02/21 23:32
う〜ん「三島とは〜」は、
やっぱり三島読んでないとだめなのか・゚・(ノД`)・゚・
270 :
無名草子さん:03/02/22 03:42
この人の本が好き、といえば信者ということになるの?
不自由な表現だ。
橋本の本を読んだあとにこういう2ちゃん用語をみると、くしゅんとなってしまう。
271 :
無名草子さん:03/02/22 05:58
「完本チャンバラ〜」の表紙のセーター、目茶苦茶気に入ってるんですけど、
「男の編み物」には、このセーターの編みかたも載っているんだろうか?
誰か教えてくれぇ。「男の編み物」、図書館にも無いんだよなぁ。
272 :
無名草子さん:03/02/22 08:11
>>271 載ってないよ。
あくまでも読者が自分のセーターを作るための本というイメージ。
ただ橋本さんからセーターを譲られたひとがそれを着てモデルになってる写真が
数点載ってる。
>>272 ありがとうございます。こんなに早くレスがあるとは思わなかった。
しかし、そうか。じゃあ「完本チャンバラ〜」表紙のセーターは自力で
目指さないとならないんだぁ・・・。
ところで皆さん、どういうルートで橋本治に入りました?
私は、ヤングサンデーに連載していた「貧乏は正しい」で、ちょっと気になって
それからしばらく経って広告批評の巻頭コラムからはまっていきました。
73年生まれとしては、80年代にはまったく知りもしなかったのが悔やまれますな。
274 :
無名草子さん:03/02/22 10:44
橋本治読者の女ってキモイ
275 :
無名草子さん:03/02/22 11:58
「宗教なんかこわくない!」いいよ。
>>269 人それぞれだから、三島を読みたくなければもしくは読まないなら
それでもいいんじゃないの?
私は三島はちょっと宿題っぽいトコがあったし、その方が楽しめると
思ったので、「三島とは〜」をきっかけに読んだけど。
>>270 あてこすりで2ちゃん用語を持ちだしたつもりはないよ。
信者って2ちゃん用語だと思ってなかったし。
そうとったなら、ごめん。
268が自分的にかなりマンセーな文になっていたので、気恥ずかしく、
中和する意味で付け加えただけ。
デビュー以来橋本治を追っかけてる熱いファンでもないし、橋本本で
読んでいるものもかなり限られていて、自分の関心のある範囲でしか
読んでいないけど読んだものは大好き。けど、だからといって何もかも
好きとはいえない、読んでないから(w それくらいの意味だよ。
277 :
無名草子さん:03/02/22 14:39
>>269 「三島とは〜」俺も読んだけど、三島を読んでいないとちんぷんかんぷん・・・って
ことは無かったよ。当然、取り上げられている作品に目を通しておいた方がいい
のだろうけど、知らないから分からないと言うことはなかったと思う。
逆に「三島とは〜」を読んで、「へえ、何だか三島って面白いのかな」と三島作品に
手を伸ばす・・・というのもありなんじゃないかと。
>>276-277 ありがと。
俺も276と一緒で、三島は宿題なんだが、
机の引き出しの奥の方でくちゃくちゃになってて、
ああもう忘れちゃお、って思ってたんだけど、
がんばって読んでみよう。
あと、276には、橋本治の短編集も読んでほしい。
いいよ〜。
279 :
無名草子さん:03/02/22 21:06
「ああでもなくこうでもなく」3巻の
日本の党派性とハードのこだわりとの関係には唸った。
ここまですっきり書いてくれた批評はいままでなかった。
>>278 そうそう。
橋本本を脇にドンと置き、読んでる途中で投げ出したくなる三島本を
「いや、がんばれば、あそこのあのオレンジ色の本が読めるんだぞ」
と読破する経験も、本末転倒でなかなか面白かったよ!
コソーリまえがきページだけつまみ読みしたっちゃったりしてね(w
あと「美しい〜」を書いたきっかけは、「三島〜」にあった気がする。
是非ともおすすめ。
短編も、それと「ああでもなく〜」も今度読んでみるよ。
281 :
無名草子さん:03/02/24 00:33
橋本の書いた近代史についての本はよくわからなかったな。
「窯変源氏物語」古本屋で全巻買っちゃいました。衝動買い(w
初めて橋本治の本買ったよ。図書館で読んだ事はあるけれど。
桐壺読み終わったところだけど、文体がイイですね。
あと、
>>184〜186みたいな感想は最初の数項で直感的にありました。
レスついてませんが
>>195さん、いい話ですね。
283 :
無名草子さん:03/02/24 08:05
結婚の際に男の姓を名乗るか、あるいは別姓にするかという話が
「ああでもなくこうでもなく」3巻に出てくる。
結婚の際にまったく新しい姓を自分達で考えてはどうかと橋本は言う。
田中と山岡さんが結婚するなら、姓は岡田にするとか。
こんな発想は橋本にしかできない。
結婚という考え方は、頑固オヤジがふつうに思っている考え方から
いまだに抜け出せない。
けれども、なんのために結婚しなければならないかという意味は
いまの時代、もうなくなっていることにも気づいている若者も多い。
なくなっているというか、答えは出ない。
そんな時代に、結婚という社会意義を私は知りたいと橋本は言う。
俺も結婚したくないと思っている人間で、
いったいいまの結婚は従来の慣習で取り交わす以外に
なにが意義あるものか、知りたいものだとこの本を読んで思った。
>>283 スレ違いだけど私それ考えたよ、結婚する前。
今から十数年前に。
婚姻にあたって、男女どちらの姓を名乗るのも自由だし、
二人で新しい姓を届けるのも自由なんだよね。
そのように法律で定められている。
だから、「こんな発想は橋本にしかできない」とまで
断定するのはチョット。
橋本の結婚の社会的意義論には興味あるけど。
このひとって、頭良いし内容も納得出来る事多いのだけど
文章がくどくどしくてなんか嫌。っていうか鹿島茂の本は
くどくてもたいていは読んでるから内容に対する興味の差かな。
286 :
無名草子さん:03/02/24 12:04
結婚してお互い新しい姓を名乗るとなると
とんでもない姓を名乗りそうなバカップルが出てきそう。
だいたい子供にまでめちゃくちゃな名前をつけてよろこぶ親のいる昨今だし。
287 :
無名草子さん:03/02/25 15:46
マドラ出版のマドラとはどういう意味?
>>286 とりあえず「夢野」とかはありそうだよな。
あと「聖林」?これは流石にないかぁ(w
289 :
無名草子さん:03/02/25 18:41
>282
橋本治、たいていおもしろいけど、
ただし窯変源氏物語って、
あれ、いわば、コバルト文庫でしょ?
だったら、コバルトで出してよ。
橋本さん、谷崎好きなら、わきまえて。
前に『橋本治研究読本 愛のテーマ・序曲』という本を古本で
買ってて、久々に読んでみました。
『ぱふ』などが出てた時代だったんだよな〜と懐しいと同時に、
私が80年代の橋本治にまるっきり関心なかった理由が、
『桃尻娘』などで、当時のサブカル系文化人の間で
<若者のよき相談相手>的にいわれていたせいだったことを、
再確認しました。
私もその頃は十分若者だったんだけどね(w。
『枕草子』『源氏物語』などに取り組み始めてからの橋本治は、
前よりずっとカッコイイと思う。
けど、新刊の『人はなぜ美しいことがわかるか?』は
正直イマイチだったかな?
『わからないという方法』の方が私には面白かった。
291 :
無名草子さん:03/02/26 01:30
バブルを中心に語る批評が多いな。
ここまでしつこくバブル時代とその破壊が
日本人の精神にどれだけ食い込んだか
語る人はいないと思う。
292 :
無名草子さん:03/02/26 07:10
作家って孤独な作業だな。
孤独がいやで週刊誌に好んで顔を出したり、
テレビに出たがる作家がいるんだろう。
橋本も昔はちょこちょこテレビに出たりはしたが、
ある時期から山にこもったりして孤独で地道な作業をやり続けている。
本来偉大な作家ってこういうものなんだろうなと思ったりします。
俗世を離れての深すぎる洞察力には恐れ入ります。
>>289 釣りだとは思うんだが……、コバルトがどうなってるかは知ってるんだよな??
294 :
無名草子さん:03/02/26 10:22
どーなってるの?
295 :
無名草子さん:03/02/26 10:31
コバルトは原子転換してウランに劣化しますた。
売らんので怨ん$……
コバルトには書いていないけど
集英社ロマン大賞の審査員はやったことが
あったのではないかい?
297 :
無名草子さん:03/02/26 13:50
ああ、コバルト関係を知らない人間にはよくわからない話になってきている。
くわしいことを聞かせてくれないと読んでるこちらが困る。
非常に大雑把に言って、10年ぐらい前からコバルトとかの、ジュニア文庫分野は、
表紙他のイラストの良し悪し「しか」問題にされなくなってきている。
そして、一時期ほどひどくは無いが、ページの下半分にあまり文字が無い。
窯変でやってた橋本の美意識とは相容れない。
300 :
無名草子さん:03/02/26 21:56
>>289は橋本治のように
わかりやす〜く解説するよーに。
出版社にこだわったほうがいいメリットって何?
絶版になりやすい出版社とかあるの?
302 :
無名草子さん:03/02/28 08:17
爆笑問題と橋本の組み合わせは
なんというか、ソリッドだなあ。
昔の爆笑のことだけどね。
303 :
無名草子さん:03/03/01 19:11
俺も橋本みたいにばりばり書き物したいなあ。
304 :
無名草子さん:03/03/01 21:15
「ああでも」3巻(青版)
>>279と同じところを読む。
「無党派」という言葉に感じていた違和感を解説してもらい、すっきり。
これが2年も前に書かれていることに、改めて感心。
305 :
無名草子さん:03/03/01 23:07
青版(3巻)赤版(1巻)白版(2巻)
なんかビートルズみたいだな。
(^^)
307 :
PONTA:03/03/17 02:14
2ch初書き込みが橋本治というのも渋いよな。
もう10数年のつき合いになるだろーか。
出会った当初、なんで普通の言葉で書かれているのに分からないのだろ、と思い
つつなんかミョーに因縁めいたものを感じて付き合ってきた。
今では普通の日常を暮らしているが、彼の著書に出会ったことにより
普通の社会の日常がスローに感じる。
彼も何かの著書でいっていた「橋本治はもはや新興宗教の域を超えて、ただの
宗教です。」と。これって仏陀宣言なんじゃなかっぺか?
なんか知る人ぞ知る、宗教が嫌いなお釈迦様って感じだな。
橋本の本を一気に10冊買った!
半年以内に読もうと思う。
>>307 「橋本治はもはや…
私なら「何様よォ(笑)」とつっこむんだけどなー
前後の関係がわかんないからアレだけど。
あんまし石仏とかにはなってほしくないわよねぇ
まだ若いんだし(w
お地蔵様や道祖神ならどうですか?
野仏ってのは、橋本さん風かなと思いました。
311 :
無名草子さん:03/03/18 16:08
何か、そのそば通るの、いやだなあ。
話しかけられそうで...。
312 :
無名草子さん:03/03/18 18:43
「君にちょっと言いたいことがある」とオカマ風の仏像に話し掛けられて
そのまま一時間以上聞かされることに。
313 :
無名草子さん:03/03/20 03:33
なんかこの人、本を出す以外に趣味がないように思えてしまうのですが。
開けっぴろげに語っているようで、プライバシーがまったくみえないですね。
別に見せる必要もないけど。
314 :
無名草子さん:03/03/21 04:42
>>313 自分について考えるより、自分が何をするかが常に最優先なヒトだからじゃ
ないだろうか、と知ったかぶりしてみるテスト
借金の話はおもしろい。
のり
317 :
無名草子さん:03/03/21 11:27
「女類絶滅図鑑」、おもしろい。
社会党の土井さんへのこだわりがいい。
318 :
無名草子さん:03/03/24 22:58
超難問です。
橋本治が、「日本の芸能は花見と同じだ。桜を見て理解しようという人間はいない。
ただ桜を見て感じればいい。観劇も一緒だ」という意味のことをどっかで書いていたらしいのですが、
その書名は? わらにもすがる思いなので何卒よろしう。
わたし的には「大江戸歌舞伎はこんなもの」(未読)かなーとか。
319 :
無名草子さん:03/03/24 23:41
「女類絶滅図鑑」ではなく、「絶滅女類図鑑」でした。
女性誌の特徴についての話は膝を打った。
いろいろアドバイスはあってもそれは決して現実に通じないことばかり。
ガイジンのような女が出てきて人生を演じているような語り口調。
女性誌に出てくるような男性作家には特殊な技術が必要。
ネタバレにならない程度にここまで書いておきます。
320 :
無名草子さん:03/03/25 02:38
ちくま文庫「これで古典がよくわかる」読んでます。面白い!
321 :
無名草子さん:03/03/25 09:20
>>318 怪しの世界かヌエの名前あたりで読んだような。
322 :
bloom:03/03/25 09:27
>>318 少なくとも「大江戸歌舞伎は〜」にはないです。
伝芸板でもあったように、321さんあたりをさがしてみては?
324 :
無名草子さん:03/03/25 14:27
幻冬舎文庫の「ぬえの名前」って誤植があるよね。
まあ、橋本の本は大体、誤植がある確率が他の作家と比べて高いんだけどね。
本人もどっかでそのことには触れてた。
321,323さん。
レスどうもです。「怪しの世界」にありました。
「あるいは『風』について」2章「風景という芸能」。
おかげさまでたどり着きました。
そして323さん。伝芸板にも書いたのを見破られたのには
正直驚きました。
326 :
無名草子さん:03/03/25 22:33
橋本治の書くことって
朝のテレビコメンテーターがちょっとした知性的なことをいいたいときに
使ってみればいい台詞の宝庫のように思える。
327 :
無名草子さん:03/03/27 14:08
大学時代に橋本治さんの本に出会って、
既に15年以上経ってしまいました。
同性愛者だったりもする漏れが「前にすすもう」
と思うときに使う「ものさし」を教えてくれた
一人だと思ってます。
「失楽園の向こう側」は今の自分の在り方と考え
合わせてヒヤヒヤしたりしつつ読んでたなぁ。
まとめて単行本キボン。
でも好きな本は「窯変源氏」と「風雅虎の巻」
「江戸にフランス革命を!」あたり。「恋愛論」
も好きだけどね。
328 :
無名草子さん:03/03/27 14:40
超無粋遅レスでスマソ
>299・300
たぶん289は氷○冴子が「とりかえばや物語」を
「なんて素○にジャパネスク」として翻案しコバルト
文庫から出版しているのと同列で考えていると思われ・・・。
ショボ━(´・ω・`)━ン…
源氏物語を光源氏と○○○(ネタバレ避け伏せ字)の語りで
語りなおすことで、夢見る女達から源氏物語を奪い、平安時代
のロマンス物を「かつてそうであるしかなかった男と女の在り
方」の終わりの物語にしたり。
かなりヤバイ「作品」だと思われ。
>289
谷崎も「おお!そう来やがったか!」といったと思うYO。
中央公論から出しちゃうこと自体、橋本治の谷崎リスペクトのはず
だし。
あの仕事は橋本治しかできなかったし、もっともっと評価されて
いい仕事だと思われ。
そもそも、289の書き込みは「窯変源氏物語」を全部読んで
からの感想なのかなぁ、と思いマスタ。
329 :
無名草子さん:03/03/28 11:20
橋本は、大きい話題にならない、さほど注目されない大天才。
ミスに気づきますた。
氷○冴子が「とりかえばや」を翻案したのは、
「ざ・ちぇ○じ」だったと思われ。
なんかえらそうに書いて、コレです。
すまソ。ショボ━(´・ω・`)━ン…
橋本治は大好きだが、馬鹿の俺には畏れ多くて
気軽な感想すら言うのを憚られる。しょうがないから
重箱の隅をつついてお茶を濁してみる。
古い単行本には頻出していた「柳沢健」、彼は今何をしているんだろう。
後藤健生の「サッカーの世紀」でその名を見たような気がするのだが・・・
333 :
無名草子さん:03/04/01 20:26
「貧乏は正しい」買いました。
334 :
無名草子さん:03/04/01 20:36
「貧乏は正しい!」シリーズは1991年に執筆が開始されたんだけど、
それを読んだ俺は大きいスパンで世界を捉え、今日の日本の状況を
完全に見据えてた橋本の知性に唖然とした。
それはそうと、小学館文庫版の「貧乏は正しい!」シリーズは誤植が
ちょっとあるよん。
335 :
無名草子さん:03/04/01 21:30
貧乏は正しいよんでたが、 始めの頃宣言してた「女に勝つ方法教える」という内容になる前に終わったのでガクーリですた。 加筆でその内容が入ったなら捜して単行本買うけど。
336 :
無名草子さん:03/04/01 22:01
「二人の平成」なんかはみなさんどう思います?
なんか読んでてもしっくり来ないというか。
337 :
無名草子さん:03/04/01 22:05
中野翠ダメポ。
338 :
無名草子さん:03/04/01 22:07
『熱血シュークリーム』の下編、『オイディプス燕返し!!』
続編、何とかして。
339 :
無名草子さん:03/04/01 22:12
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 「失楽園の向こう側」はまだー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>332 自宅のなんばー+で確認取れました。thx!
・・・ただ、「332は何故でそれを知ってるんだろう?」という
疑問も残ったのですが、それは謎のままでいいです。
341 :
無名草子さん:03/04/02 06:07
膨大な著作量の半分以上は絶版というのは惜しい。
桃尻娘なんか、完結したときには始めのほうの単行本出てなかったもんね
(文庫になっていた)。これで小説家になったのに
双調10出たね。
344 :
無名草子さん:03/04/08 20:42
「ああでもなくこうでもなく3」に
アメリカ貿易センターのテロ事件で
どうして日本人がそんなに騒ぐのさ、といっているのだけど
俺もほんとにそう思えたんだよね。
関係ない人間には関係ない人間の
大事なポジションというものがあるというのも
そのとおりだな。
>>343 勤め先(高校)の司書と「あと何巻延びるか」予想してます。
16巻で何とかなるのでははないか、と思うんですがね。
346 :
無名草子さん:03/04/10 02:10
不景気というのは、もうつくるものがないからそうなる。
シンプルだがもうそこまで日本は来ているんだなあ。
生産者という言葉がなくて消費者という言葉がある、そうだな。
消費者っていう言葉はもともとないもんな。
347 :
無名草子さん:03/04/10 19:17
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ | ☆/
| | ∧_∧ | | チンチンうっせーんだよ ゴルァ! :|\ \∧_∧
| | (# ´Д`)| | | \ ( ´Д`)○
| |⌒ て) 人 / ̄ \ : \ ̄ ̄/| ○
| |( ___三ワ < > ====≡≡≡三三三三:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :| :|
| | ) ) | ∨ | 橋本治 :|/
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ |
348 :
無名草子さん:03/04/14 18:56
窯変源氏物語全14巻を三千円で購入。
349 :
無名草子さん:03/04/14 23:15
橋本の古本って古本屋であまり見かけないけど
みんなどう?
350 :
無名草子さん:03/04/14 23:30
よくあるのと、ぜーんぜんないのと、差が激しい。
たとえば「桃尻娘」シリーズや「愛の帆掛船」とかはよく見かける。
パンセは見ないなあ。ほしいなあ。
351 :
無名草子さん:03/04/15 00:03
「秘本世界生玉子」や「熱血シュークリーム」に到っては絶望的だな・・・・・・。
出版社はどこでもいいから、橋本の評論の全集出して欲しいな(誤植なしのね)。
352 :
無名草子さん:03/04/15 00:35
自分も全集キボン!
ぜったい面白い全集になると思う。
「橋本治テクニカラーちゃんこ鍋評論全集」
まじで毎月の刊行が楽しみすぎかも。
でも某少女マンガ家のように、「俺まだ死んでないもんね〜」
ということで、「橋本治選集」になるな(笑)。
そういえば「窯変源氏」の装丁と、その某少女マンガ家の
選集の装丁が似てる気がするのは、漏れだけ?
どっちもすごーく好きな装丁で好きな本であります。
353 :
無名草子さん:03/04/15 01:17
パンセと言えば、河出文庫のパンセは2巻を出したっきり、もう何年たつ!?
中途半端なとこでやめないでくれよ河出書房新社。
354 :
無名草子さん:03/04/15 02:39
おお!やはり橋本の全集なんかを期待する声は強いな。
私は「パンセ」はもう手に入れるのをあきらめて図書館で読んでいます。
河出書房新社って、目のつけどころは悪くないんだけど
最後はいつも中途半端な感じがする。
出版社に絶版かどうか問い合わせると
心配していたやつはたいてい絶版。
でも大型の書店に行ったら、ひょっこり棚にあったりする。
在庫がちらほら眠っているのか?
355 :
無名草子さん:03/04/15 22:26
うーん、それは単に本屋で売れ残っているだけでは...。
356 :
無名草子さん:03/04/16 02:07
不良在庫処分のサイクルもいまはかなりはやくなってきてはいると思う。
357 :
無名草子さん:03/04/16 11:31
「パンセ」読んでるとなつかしくなるなあ。
イカ天に出てくるバンドの若いやつらは、謙虚な気持で
人の意見を聞くのがいない、とそのままいっているところなんかいいねえ。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
360 :
peach:03/04/20 22:28
昔、橋本治事務所に出入りしてました。
膨大な全集、書籍が資料としてありました。
かなりのヘビースモーカー&コーヒー好きな方です。
日常会話がそのまま原稿にできそうなくらいの、
含蓄のある言葉を平気でしゃべりますね。
同じ時代に生きていることを感謝します。
361 :
無名草子さん:03/04/21 06:50
どこに住んでるのかな、この人。
いまでも山の中なのか。
362 :
無名草子さん:03/04/21 07:03
この間朝日新聞の配達員から
怒られてたよ・・・なにかあったんだろうか?
363 :
無名草子さん:03/04/21 14:28
なんでそんな場面を目撃できるんだよ。
>>360 橋本氏って、普段からよく喋る人でつか?
365 :
無名草子さん:03/04/21 21:12
80年代だったかな、テレビによく出ていた時期があるらしいのだけど。
ただ顔が、テレビ映りが悪いというのと
しゃべりまくるのだけど、
テレビでしゃべっているという自覚が追いつかない人だったらしい。
つまり、テレビ番組の時間をちゃんと意識できないままにしゃべるというか。
366 :
無名草子さん:03/04/22 00:24
新宿でしょ確か。マンション購入に関する話は「貧乏は正しい!」の
第4巻で詳しく書いてあるが。
ローン返せなくて
実家に戻ったと聞いたが。
368 :
動画直リン:03/04/22 00:26
369 :
無名草子さん:03/04/22 08:50
>>367 あれだけ働いて稼げないのか。
いやだなあ、ひどいな。
いい本をたくさん出しているのに。
私とかあなたのような人が買うだけで、
一般人は、手に取りはしないよ。
かったるいしね。くどいし。何いってるんだかわかんないしね。
だから、たいてい、初版売れ残り。
あのマンションを手に入れた経緯は著書にあるとおりだが、
はんぱじゃなかったよ、あのローンは。
371 :
無名草子さん:03/04/24 14:43
橋本の時事評論を読んでいると
自分は今何がまちがっているのか気づかされる。
あまりに素直過ぎるくらいに気づかされる。
372 :
無名草子さん:03/04/24 16:28
橋本源氏、ようやく第7巻目。これって文庫化されてるんだっけ?
だれか文庫版一式オレの大判の本と交換して〜! 手が疲れまふ。
374 :
無名草子さん:03/04/25 00:06
375 :
無名草子さん:03/04/25 15:05
「パンセ」がほしい。
376 :
無名草子さん:03/04/25 23:47
今日八○洲の本屋さんに橋本治の本で持っていない物を
買いに行ってみた。
このスレ読んで、思いの外絶版が多いらしいとかを知って
驚いた、驚いた(で、ちょっと悲しかった)。
貧乏学生だった時はハードカバーを買うのがホントに
ハードで「文庫になってから」なんて思ったりも
してたけど、「橋本治さんの本はちゃんと読む!」
って、歯を食いしばって自分の為に買ってて良かった(・∀・)!!
パンセ 自分たちへとか図書館で読んだけど、
あれは家に欲しい。買いたいねぇ。
文庫でもうだしてくれないのかなぁ。
というか、絶版多すぎ。
378 :
無名草子さん:03/04/26 23:26
橋本は薄利多売の作家だからな・・・・・・。
379 :
無名草子さん:03/04/27 01:53
>377
「パンセ」。ずらっと並んだ最後の7巻目が「その他たちよ」
っていうのは、大笑いさせてもらいマスタ。
それぞれの巻の厚さが橋本さんの価値なり興味なりを端的に
表していたり(「若者たちよ!」の薄さと「友たちよ!」の
厚さとか)、なにより各巻につけられた「解題」によって、
散らばっている筈の雑文に糸が通されて、とんでもなく
豪華な錦になっているみたいなところも(・∀・)イイ本たち
ですよねー。
380 :
無名草子さん:03/04/27 02:02
橋本の読者って、ほんとにいい読者ばかりだ。
381 :
無名草子さん:03/04/27 07:18
ところで、「ああでもなくこうでもなく」の4ってまだ出ないの?
そろそろ出ても良い頃だけど。
それとも、広告批評の連載自体終わってた?
連載はまだまだ続いています。
383 :
無名草子さん :03/04/28 05:50
この人の単行本が出たらすぐに買わなくてはいけない。
文庫化される可能性が少ない。
>>382 そーでしたか。
最近、田舎に引っ越したので本はアマゾン頼りなのです。
装丁は赤、白、青と来て、次は何色なんでしょう。
385 :
無名草子さん:03/04/28 17:51
無難に緑という気がする。
黒がきたらシブイだろうね。
386 :
無名草子さん:03/04/28 18:18
さすがに「川田晴久と美空ひばり」を買った香具師はいないか。
4900円だもんな。川田晴久には興味あるけど、ひばりはどーもなあ。
387 :
無名草子さん:03/04/28 18:46
『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』
若かりし頃『虚無への供物』と合わせて読んでニヘラニヘラしてました。
これと『世界秘本生玉子』を実家に置いたまま10数年ほったらかしてたら
どっかに行ってしまった。残念。
編み物の本は手放さずに持ってます。
>>387 いいな−、それ。
いまの20代で橋本を読んでいる若いやつって
あんまりいないだろうな。
でも、なにより20代に読んでほしいのだけど。橋本は。
389 :
無名草子さん:03/04/29 00:34
20代の橋本読者だが、橋本の言ってることがグサグサ突き刺さる日々ですわ。
390 :
無名草子さん:03/04/29 00:37
グサグサ突き刺さるよね。
だからみんな橋本の本を読みたがらないんだよね。
391 :
無名草子さん:03/04/29 00:54
今日出先の新興古本屋をのぞいてたら、橋本さんの
「ひらがな美術史」の3巻があった。1200円で買えて
嬉しかったけど、この値段でいいのか?とちょっと
古本屋の見る目を疑ったりした。
392 :
無名草子さん:03/04/29 14:34
この人の歌舞伎の本を読もうと思うけど、
読んだ人、ご感想をひとつお願いできないでしょうか。
393 :
無名草子さん:03/04/29 16:56
この人からは、愛情を感じます。
自分も優しくなれるようなね
>>392 うー、もったいないな・・・というのが感想。
小出しネタじゃなく、もっともっと存分に書いてもらった方が
歌舞伎ファンにとってはさらに面白かったのに、と感じた。
あまり歌舞伎をみたことがない人ってのが、あの本を読んでナニが
面白いかはわからないんだけどね。
「時代劇チャンバラ講座」と「大江戸歌舞伎はこんなもの」
「三島由紀夫とは何者だったのか?」の歌舞伎関連の文章を
セットで読むとより一層橋本節が伝わってくるけど、歌舞伎、
特に南北は卒論テーマでもあったんだから、もっともっとディープな
歌舞伎論書いてくれってのが本音でつ。
395 :
無名草子さん:03/04/30 07:59
394さん、ありがとうございます!
「川田晴久と美空ひばり」140頁中、橋本文は15頁。橋本本でもひばり本でも無く川田本だと思う。一緒に「明星50年」も仕入れて来たので、GWは橋本流芸能論漬けになりそう。
397 :
無名草子さん:03/05/02 20:30
古典関係苦手なんで敬遠してたんだけど
今「江戸にフランス革命を」読み始めて、びっくり。
もう、おもしろいのなんのって。
398 :
無名草子さん:03/05/04 04:52
『オィディプス燕返し』の続きが読みたい。
「三島由紀夫とはなにものだったのか」よかた。
三島ファンは怒り心頭だろうが
おお、そういう内容の本なのか。
自分も三島ファンなのでさっそく読んでみなければ。
そうかなあ?
三島ファンだと怒るのかなあ?
三島好きで読んだ人の感想、聞いてみたい。
ちなみに自分は「この人の三島に対する誠実さは実に正しい」と思ったが。
>>401 ほぼ賛成。
ちなみに、自分はこの人の三島に対する誠実さは実に「優しい」と思った。
403 :
無名草子さん:03/05/06 11:52
過去系での「ミーハー三島ファン」で、カセットブック、レコードなんてのも持ってるけど、
三島解説としては随分わかりやすいし、非常に面白いと思ったよ。
野坂の「赫奕たる逆光」、猪瀬の「ペルソナ」が、それぞれ、出自を扱う著書だけど、
逆にそっちは文学性の解釈が入ってない。
どっちかってと、岸田秀が書いてた三島の分裂病的な解説が好きだけど。
橋本のは、三島の仮面ぶりに対する文学のロジック比較が非常に良かった。
まあ、私は文学批評なんて読まないんで、
そっちからの批評に耐えられないような印象はあるけど、
それは、橋本の他の記述にもいえることで、
そんなのは、象牙の塔の住民がやればいーことだったり(w
三島を「特別な存在」として置いておきたいのではなくて、
人間として特別に扱ってみたい、っていう「誠実さ」が感じられました。
>>403 筒井の『ダンヌンツィオに夢中』(中央公論社)もいいよ。
ここは良スレですね。勉強になります。
話の流れは変わりますが、読書していると、その作家の嗜好や
影響を受けた本・作家などがわかるようになり、今度はその作家の本を
読んでみる、という連鎖がよく起こりますよね。
ところが、橋本治の場合はそれが極めて少ないと思いませんか?
橋本治が「自分の頭で考える人」だからこそ、だとは思うのですが……。
でも、参考にした文献や、「おもしろいじゃん」と思った本は
橋本さんにだってもちろんあると思うんですよね。
ファンとしては、ちょっと知りたいなぁと思う今日この頃です。
406 :
無名草子さん:03/05/06 21:55
GW中の京都勧業館での古書市行ってきたけど、橋本治のものでめぼしいものって
特に見つからなかった。「映画たちよ!」くらいだったな。
しかしまあ、五日間の開催中、初日二日目最終日と顔を出しておいて、最終日に
「完本チャンバラ〜」を見つけたのはちょっと嬉しかったけども。
しかし初日二日目と見落としていたのか、俺。なんだかな。
>>403 スレ違いだろうけど、「過去形での三島ファン」ってことは、今はそうでもない
ってことですよね? どういうきっかけで「過去形」になったんでしょう。
なんかきっかけがあったのか、それとも何となくそうなっていったのか、教えて
もらえませんか。
407 :
無名草子さん:03/05/06 22:08
>405
橋本治を作った100冊って、
何かに載ってなかったっけ?
408 :
無名草子さん:03/05/06 22:24
あった。何だっけ、あの本は。
確か谷崎全集とか江戸川乱歩全集とかを挙げてたような・・・ああ当てに
ならない俺の記憶。
>>407>>408 おお! そんな記事(?)があったのですね!
むっちゃ読みたい!
ちょっと健作して国会図書館にでも逝ってきます。
おお!俺も行く!
文庫で読んだ記憶があるんだけどな。でも、書名を羅列してあるだけで各々に
コメントとかは付いてなかったと・・・。『とうに涅槃を過ぎて』だったと思う。
御参考に。間違ってたらごめん。
>>408さん
どうもありがとうございます。
私もググッてみたところ、やはり『とうに涅槃を過ぎて』
らしいことが判明しました。
書名のリストでも充分興味があるので
図書館、古本屋などを地道に当たってみたいと思います。
多謝。
>>406 スレ違いなので一応sageで。
三島を知ったきっかけが自決関係からだったので、小説も結構読みましたけど、無理して読んでたんですよ。
なので、評価されてる作品よりも「美しい星」「複雑な彼」とかの軽いのや、
「青の時代」「絹と明察」とかの社会ネタが好きでした。一番好きなのは「禁色」ですけど。
で、新潮文庫を一通り読んで、ようやく21歳位の時、豊饒の海に手を出して、第三巻全体、第四巻のオチも理解できず、
何か、三島を読んだことが「徒労」にしか感じられなかったんです。「私には無理だ」なんて。
それ以来、読んでないんです。(文化防衛論をたまに読むくらい)
文学的な楽しみ方を知らずに、物語として楽しむ読み方をしてたので、三島本はその点から効率悪くて・・・。
(死ぬ前の売文用軽いタッチのは効率良いですよ(笑)「命売ります」とか)
今は小説自体ほとんど読みません。ノンフィクションばっかりです。
で、橋本の「三島由紀夫とは〜」は、ゲイネタ以上に「肉体」に対するコンプレックスにも言及してて
(青瓢箪からボディビルダーへの変身の理由としては有名でしたけど・・・)
そこが面白かったのと、私が難解と思ってた「豊饒の海」の「難解ぶり」が説明されてたのが個人的に心地良かったです。
>>413 丁寧なレス、ありがとうございます。
やはりスレ違いなのでこちらも下げます。
私は高校時代に「仮面の告白」読んで、結構面白かったので次に一足飛びに「豊饒の
海」一巻に取り掛かったんですよ。そしたら10ページ持たず挫折・・・。
てな経験があったもんで(エッセイ、短編はちょこちょこ抓んではいるのですが)
「仮面」から「豊饒の海」までのどこかで大きな転換点があって、その前後で随分
違うのかな、などと勝手に思っていたところがあるのです。で、もしかしたら
413さんの「過去形」というのは、それ以前は好きだったけど転換点以降は
嫌になった、てなことなのかなと想像してお尋ねした次第でした。
415 :
無名草子さん:03/05/07 01:30
>405・408さん。
北宋社刊「愛のテーマ・序曲 橋本治の研究読本」(1984)
のP294にも「橋本治が橋本治になるために読んだ100冊の本」
という形でリストが載っていましたよ。
ちなみにこの本、とても不思議な本です。
>>414 ああ、成る程。私自身は、三島自体が「過去形」なのでした(w。
仮面から豊饒に行くと戸惑うでしょうねぇ。あと、「潮騒」からとか。
いきなり豊饒だと、「なんじゃぁ〜こりゃ〜」かもしれませんし。
三島に明確な転換期があるとすると、肉体改造に励み始めた頃だと思いますが、
明白な文章の分岐点は無かったように思います。
そういうのも含めて、橋本の「三島由紀夫とは〜」に詳しいですよ。
中身が希薄で外見ばかりを取り繕う、「昭和」とともに生きた男の姿の顛末。
>>405 僕は橋本治を読んで以来、「古典」全般と、「芸能」全般にものすごく、
興味が広がりました。「日本史」といってもいいですね。
それまでとはまったく違う意味で、それらに向かうようになりました。
感謝してます。橋本さんに。
>>416 >中身が希薄で外見ばかり取り繕う、「昭和」とともに生きた男の姿の顛末。
というのは、橋本の「三島〜」とはちょっと違う気がするなあ。
「明治」を背負い、文壇という場所が王侯貴族のサロンだった最後、「昭和」なる
時代にあって、きわめて生真面目に文学を体現し、とうとう文学的存在として自分を
昇華(設定?)せざるを得なかった人、という感じなんじゃないだろうか?
三島本人の空虚さ以上に、そのようにしか自己設定できなかった階級意識や時代性、
あるいは作家というものを消費した欲望社会の有り様にこそ、橋本は哀れとある種の
嫌悪を覚えているような気がした。
だからこそ、三島の性的嗜好やスキャンダラスなエピソードはほとんど無視して、
誠実かつ優しく三島の作品を論じたんだろうと思ったよ。橋本にとって「昭和」という
時代や20世紀はすでに終わったことであり、そこから先が問題なんだしね。
>>418 当該本を開かずに記憶に頼って書いてしまいました。スマソ。
ところで、昭和文壇における「スタア」を演じた三島に対して、
平成文壇において橋本の位置ってどんなもんなんでしょ?
異文化との交流は多いけど、文壇(あると仮定して)での橋本の立場って、
どうも想像がつかない。
420 :
無名草子さん:03/05/08 01:11
橋本の位置・・・・。どんなもんなんだろうねえ。正当たる異端ってとこかな?
文壇に対して橋本は「てめーらと仲良くなんかしたくねーよ!」
と思ってるのは確かだろうと思うんだが。
421 :
無名草子さん:03/05/08 01:42
橋本は人間関係の大切さをせつせつと語る人なのだが
橋本ほど人間関係というか交遊録がみえない人も珍しいと思える。
なんかいつも孤独に黙々と机に向かっている印象しかないんだよね。
>>420-421 そんな感じですよねぇ。
そもそも、「文壇」自体、福田和也の保守系と大沢オフィスのトコくらいしか思い浮かばない。
ってあんまり知らないですけど。
仲井戸麗市の奥さん、おおくぼひさこにポートレイト撮ってもらってたり、
ご近所さんがパンタだったりと、音楽系とは何人か仲良さそう。
映画つながりで、おすぎと話が合ったりするような気もする、
ってのは橋本センセに失礼だろうか?(w
423 :
無名草子さん:03/05/08 09:45
文壇は嫌いだろうし、すでに機能してないと思ってるでしょ。
一種の階級幻想・帰属幻想だからさ。
そのかわりとして彼は業界という言葉を使う。
交友録というと、糸井と仲よさそうなのがすごく不思議なんだよね。
糸井のスタンス、自分は信用してないだけに、なんで?と思う。
424 :
無名草子さん:03/05/08 15:23
文壇そのものがもう時代に置いてかれているようなものだし
もう決定的にそういう雑誌は売れない。
三島由紀夫の時代のときから売れてなかったけど。
福田和也もそのへんのことはわかって文壇、サブカルと両刀使っているだけだろう。
これからはサブカル雑誌から文学的才能が出てきますでしょう。
425 :
無名草子さん:03/05/08 20:25
>>405 『完本 チャンバラ時代劇講座』のあとがきで『聞書アラカン一代/鞍馬天狗のおじさんは』について
「この本は或る時期、山田風太郎の『戦中派不戦日記』と並んで、僕の”心のささえ”となっていた」
と 書いています
>>415 ありがとうございます。
とても面白そうな本なのに、これまた絶版なのですね。
でも、根気よく探してみますよ!
>>417 そういう拡がり方、いいですね。
私も『風雅の虎の巻』を読んでから、日本史(または、日本人が培ってきた美意識)
にとても興味を持つようになりました。
読者に考えさせる余韻を残す、あるいは「もっと知りたい」「わかりたい」
と思わせるように誘導していく術は、ほんとすごいものがあります。
>>425 おお、山田風太郎の『戦中派不戦日記』が心の支えになっていたとは。
かねてから興味はあったので、さっそく買って読んでみます。
ああ、私の中で課題図書が増えていく……。うれしいやら忙しいやら(w
>>426 よかったら竹中労著『鞍馬天狗のおじさんは』も読んでね!
428 :
無名草子さん:03/05/08 22:04
>>398 『オィディプス燕返し』って何、知らん。調べてもよく分からん。
申し訳ないが、どなたか、教えて下さい。
>426さん
ご丁寧にレスありがとうございます。
もし未読のようでしたら、ぜひ『パンセ 文学たちよ』
と、『夏日小論集』も目を通してみてください。
特に「夏日」の三章、山田風太郎の作品に関する文章と
「ウエストサイド物語」に関する文章は、それらの作品
と出会った橋本治さんの姿が書かれていて、すごく切なく
なる文章です。
>428さん
横レススマソ。
『オイディプス燕返し』は『秘本世界生玉子』から
『蓮と刀』に続く流れを引き継ぐ、『蓮と刀 青年篇』と銘打たれた
かなりスゴイ本です。
既に四巻仕立てになることが予告されていて、『オイディプス燕返し』は、
その巻一に当たります。
歴史、宗教、セクシャリティ、近代といった、「思想そのもの」
自体を据え直していこうとする勢いの本なんですが、その続編は残念
ながら、十年経った今もまだ刊行されていません。
確かに続き、読みたいかも。
自分はこのシリーズを、「男が考え、男としてその先を生き
ていこうとする為の本」だと思ってるんですが、橋本読者のみなさま、
この捉え方は合っておりますんでしょうか(^^ゞ?
私は、橋本氏に、「階級」というものを教わりました。
『広告批評の橋本治』の中の、文学者と学歴の話は、蒙を啓かれた感じがしました。
そのほかにもいろいろ教わりました。
でも、残念なのは、普段の会話で橋本治的思考をぽろりとやると、
周囲の人間に、ぎょっとされることです。
ああ、永遠の、色物なのか・・・・・・
源氏も平家もやったのに。枕草子も古事記も・・・・・
431 :
無名草子さん:03/05/09 23:42
>430
>ああ、永遠の、色物なのか・・・・・・・
ああ・・・・・・。
是非、お手持ちの『広告批評の橋本治』をもう一回紐解くとよろし。
んで「橋本治の浮世絵講座」から読んでみて欲しいデヌ。
432 :
無名草子さん:03/05/10 17:05
>>412 「とうに涅槃をすぎて」(徳間文庫)を実家で発掘してきました。ああ懐かしい。
「橋本治は、いかにして橋本治となったか、なんてエラソーに......」という4pの解説のあとに
「橋本治が橋本治になるために読んだ100冊の本」っていうリストが続くのでした。
リスト、アプする? 楽しみに取っておく?
20年前のリストだけど、糸井重里の「私は嘘が嫌いだ」なんかも入ってるから、
昔から糸井氏のこと認めてたみたいだね。
>>423
「お金に困ったらいつでも言ってね。
お金を貸すなんて、一番簡単な友情なんだから」って
言ってくれたのは、確か、糸井氏だったはず・・・・・
>>432 んぐぐぐ……。実家で発掘してきたなんてうらやましい限りです。
私は今日、図書館と古本屋を数軒をあたってきましたが、惨敗ですた(泣)。
リスト、うpしてください、とお願いしたい気持ちと
発見した日の感激を夢見て我慢しようとする気持ちのせめぎ合いです。w
どーしても発見できなかった場合は、432さんにお願いすることがあるかもしれません。
そのときは、どうぞよしなに。
435 :
無名草子さん:03/05/11 00:14
432さんではないが、俺も「とうに涅槃をすぎて」を段ボール箱の中から
引っ張り出してきて久しぶりにリスト見てますわ。面白い面白い。
リストに含まれてる大友克洋の「good weather」って今買おうと思ったら
定価の何倍もするぞ。
436 :
無名草子さん:03/05/11 01:10
>>436さん
あ、あ、あ、ありましたよ!!(感激)
ネットの古本屋はノーチェックだったので、
こんな素敵なサイトがあるとは夢にも思いませんでした。
本当に、どうもありがとうございます!
お陰様で『とうに涅槃をすぎて』と一緒に『蓮と刀』もゲッツ!
このシリーズは『オイディプス燕返し』しか読んでいなかったので、めっさ嬉しいです。
今から届くのが楽しみ。辛抱たまりません。
438 :
無名草子さん:03/05/11 18:52
『知の技法』の人だよね。
図書館の司書が、『無意味な年無意味な思想』を、『無意味な無意味な思想』って
繰り返してたのが馬鹿っぽくていやだった。
話し違うけど、年下に篤いより年上うけがいいほうがラクできるよね…。
ラクしない橋本師匠…。
>>437 432です。やあ、よかったよかった。
「とうに涅槃をすぎて」は、いろいろ入ってて、
お得な本ですよん。
442 :
無名草子さん:03/05/13 01:51
皆さん一番好きな橋本治の著作はどれですか?
ここの住人は全部好きだろうけど。。。
僕は窯変源氏かなあ。1巻読み終えるまでがしんどかったけど
その後は割りと一気にいけました。光源氏が死んでからつま
らなくなるかと思いきや、薫タソが盛り上げてくれました。
平家は一巻途中で挫折中(笑)
小説以外では「わからないという方法」が好きかな。
読むようになったのは、広告批評の連載とWIRED(雑誌)
で対談してたのがきっかけかも。
初めて買ったのはおそらく「広告批評の橋本治」だった
と思う。
444 :
無名草子さん:03/05/13 05:29
わたしは「パンセ」「天使のウインク」「ああでもなくこうでもなく」がいいな。
445 :
無名草子さん:03/05/13 09:48
カミングアウトしたのはいつ?インコウやってんだろ
橋本治にはふさわしくない人間がやってきたな。
447 :
無名草子さん:03/05/13 20:17
>>446 煽りじゃないなら、それはむしろあんただろ。
橋本ってそんなに間口狭くないと思うけどね。
「生きる歓び」が暖かくて好き。。。
449 :
無名草子さん:03/05/14 01:59
>>448 収録されてる「あんぱん」良かったな。
あと『S&G グレイテスト・ヒッツ+1』の
「明日に架ける橋」は胸のここらへんに刻まれた。
450 :
無名草子さん:03/05/14 02:06
「貞女への道」のなかの「貞女の千成瓢箪」
は豊臣秀吉の正室ねねの気持ちが綴られてておもしろかった。
はじめまして
良スレでびっくり
思わず徹夜で読んじゃいました。
居るところには居るのね、と感動
452 :
無名草子さん:03/05/14 04:40
橋本のバブルのこだわり方はどうもしっくりこない。
バブルのおかげで人間関係がダメになったと
橋本は昔から、そして今もしつこく語るけど
バブルがそんなにいまのお父さん方を
無責任人間に変えたのだろうか。
バブルで日本人は全員得をしたというような書き方はおかしいと私は思う。
みなさんはどうでしょうか。
>>452 橋本氏のバブルのこだわりについては、個人的には好きで
間違ってはないと思うが、確かにしつこくも感じる。
まぁ、莫大なローンを抱えてしまった恨み?
故なのかもしれませんが。。
バブルがお父さん方を無責任に変えたというのは、表面的には
そうなるけど、省略しすぎた考え方と私は思います。
「お父さん」は昔から真面目でもあり無責任だった。それは
会社に物心両面に依存していた社畜だったから。言い方かえれば
会社には高い忠誠心があるために真面目だけど、会社からの
指示の結果は会社が責任を持ってくれたので、何も考える必要は
なかったので無責任だった訳です。
つまりは「お父さん」の行動に対する結果が無責任であるか
否かは会社社会の状態に依存すると思うのです。そう考えると
バブルがお父さん方を無責任に変えたというは突飛な考えでは
ないと思う。ここで重要なのは行動が無責任になっただけで、
マインドとしては今も昔も無責任ではなく日和見であると
いうことでしょうか?。
続きです。
バブルで日本人は全員得したか?、という事に疑問をお持ちの
ようですが、白黒はっきり断言するのは難しいですよね。
確かに一般庶民は株などで大儲けできたわけではないし、
派手に豪遊したわけじゃありませんが、程度の差こそあれ
得したと思います。あの時は株高、円高、金利高でお金が
余ってしょうがなかった時代でした。そうなれば雇用賃金も
高めで失業率は低かったし、今じゃ金が巡ってこない事業に
対しても成立しえた。フリーターで一生過ごせるという考え方
も芽生えた。郵貯定額で貯蓄すれば10年満期で1.5倍に
なったし。年金生活者も勤労者も共に安定していたと思う。
ただ、一つ「損」といえるのは、あの時代は金は使ってナンボ
という考えが背後にあったので、その尻馬に乗って調子にのった
人は最終的には大損こいたことでしょうか。
長文かつ支離滅裂でごめんね。。
455 :
無名草子さん:03/05/14 16:15
453,454さん、ていねいなレスをありがとうございます。
「会社のお父さん」の考え方は「ああでもなく3」の鈴木宗男でも触れていますね。
バブルのことですが、
たとえば、私は「天使のウインク」の第1章にある神戸児童連続殺傷事件について
橋本が語るバブルの視点がどうしても納得がいかないのですよ。
このバブルの時期に教育はほとんどなかったときっぱりいうし
オウムの集団もバブルだからというし
どうして自分という人間が受け入れられないのか、認められないのかという問題もバブルという。
バブルの時期はただ単に「得したね」という程度が平均値であって
教育がなおざりにされたのはバブルだったからというのがどうもわからない。
もうすこし時代をずらして、バブル以前の日本にくらべてみたら
今の日本のほうが豊かだ、恵まれているという見方でもいいのじゃないかなと思う。
人間恵まれすぎたら、中にはそういうかんちがいするのも出てくるだろうけどね
という程度にしか私には思えないのですよ。
んー、ひょっとしたら。
ムネオと同じ世代だということで、無意識のうちに必要以上の辛口な語り口になってしまっているのかも。
私はバブルというか、過剰生産や実体のないものに
べらぼうな値段がついてる状況のことをまとめて
バブルって表現してるんだろうなーと考えてます。
なんか、ちがかったらごめんなさい。
458 :
無名草子さん:03/05/15 02:12
自分も考えてみました。
橋本さんは、バブル以前から、「近代」という
システムなり、思想なりに対して嫌悪なりこだ
わりなりを表明してきた人だと思うんですが、
橋本治が捉えている「バブル」っていうのは、
その「近代」の到達点とか、終着点というような意味もあるんじゃ
ないんでしょうか。
459 :
無名草子さん:03/05/15 04:31
橋本は「バブルの時期に金儲けに奔走したから・・・」とちゃんと書いてはいるのです。
橋本はもったいぶった象徴でバブルという言葉を使ってはいないと思うのです。
実は橋本の言う「近代」「前近代」という区別も納得がいかないところもあるのです。
「ああでもなく3」で玄人、素人のちがいについて書いている章があるのですが、
前近代を玄人、近代を素人と分けて考えているのです。
その違いになるところを「技術」と橋本は置いています。
この章では、橋本の言いたいところはかなり鋭いものだとはわかるのですが
でも「技術」を軸に近代と前近代が分けられるというのはどうも突飛ですよ、と思うのです。
ここで使っている「技術」がないという視野は、まず
テレビの若手俳優。(おそらくジャニーズ系に近いタイプ)
会社の中で、プライドは肥大しているけど、実力のない営業マン
が中心ではないかなと思います。
そんなに前近代がえらいものだったのかどうかわからないのです。
最近の広告批評読んでる方いらっしゃいますか?
田舎なのであまり置いてる書店が無いのです・・
461 :
無名草子さん:03/05/15 18:46
普通、平家物語の焼き直しは
遡っても「武者の世」の保元の乱から語り始め
清盛を叩くか擁護するかどちらかって感じなのに。
双調はすごいっすね。
「叛臣」の視点で秦の趙高から始めるとは。
しかも清盛以前に藤原氏栄華の批判ときたもんだ。目から鱗。
常人と視点が違いすぎて、もう平伏すしかないす。m(_ _)m
462 :
無名草子さん:03/05/15 23:42
橋本は、バブルよりも東京オリンピックによる東京大改造期から嫌いになってるって、
あちこちで書いてない?街が破壊されていく様子。
たぶん、幼少の心地良い時代の痕跡が目に見える形で破壊されていったのがまず悲しい、
そして、その挙げ句に迎えたバブルがさらにむなしい。
そんな感じだと私は思うけどな。
私は橋本のバブル論はしらないけど、彼が前近代に愛を感じる人だということは
よくわかるよ。
橋本は外国にもまったく興味がない人で、今の日本人が必死にやってる外国語
(ほとんど英語)というものも習得する意欲がない。
近代が西洋化とともにやってきたとしたら、前近代は中国化・朝鮮化の時代を経て
結局それらが妙な具合に変形定着した中世や近世にあると考えてる気がする。
で、そういう感覚が東京オリンピック以前にはまだ東京にも残っていたと。
それが高度経済成長期という「イケイケどんどん」を経て、その先にでき上がった
銭で片つく世界がバブルを生み、戦後日本人の憧れの国だったアメリカ並かそれ以上の
消費大国を生みだした、という視点があるんじゃないだろうか。
橋本は本来ナショナリストなんろうだけど、今の日本でナショナリストというとすごーく
狭いレベルしか指し示さないよね?GHQが定義したレベルの。
橋本はそういうどっかの国が査定した日本には興味がないかわりに、日本という場所
というか風土のもってる可能性を、おかしさや妙ちくりんさ含め、あぶり出したいと
思ってるんじゃないかな?
ああ、どうもどうも、462さん、463さん、ありがとうございます。
ということはこういうことかな。
私は橋本の前近代への愛をついにわからないということになるのかもしれない。
そして近代という時代区分にも私はついに感触をつかめないままで終わっているのかも。
それはいいとして、橋本のいう「技術のなさ」というのを
近代によるものという意見はやはりいただけないのです。
橋本のいう生産、消費の間には技術に携わる人も多くいるわけで
たまたま技術のなさがわかりやすく目に付くような人もいるよ、としか思えないのです。
時代が変化しても橋本のいう「技術」は一定量の人が必ずプロ意識でもって支えているものと
私は思っているのです。
それとささやかな疑問があるのですが、橋本は現代のことを批評しているのに
近代という言葉をなぜ使いたがるのか。単なる好みなのだろうか。
橋本治の行間を読めない人が彼を語っても不毛だよ。
彼の文章は論じるものじゃなくて感じるものだと俺は思う。
じゃあ黙って感じてろ、と思わず言いたくなるところを我慢する。
>>463 風土的な「くに」としての、憂国っぽいところはあるなぁ。
昭和に未来予測やってた分、平成は遺書みたいに作品を残してるような感じがする。
あきらめっていうか。社会評は、立場的にTVとナンシー関みたいな関係(w
>>464 橋本は「貧乏は正しい」で家庭内手工業レベルの労働環境に戻ることを提唱してたりするから、
基本的に、「手を動かす労働」ということに固執してるんじゃないだろうか。
一種のノスタルジーやアナクロニズムみたいなもんかもしれないけど。
そうした視点であれば、機械化された技術を中心とする近代には否定的になれる。
現在のプロの技術があくまで、機械化及び大量生産の上での「システム作り」にあって、
そこに近代以前にはあったはずの「人間同士の技術を介した交流」が
希薄になってる、と、とれるかもしれない。
だけど、基本的に橋本が否定する「技術の無さ」ってのは、
もっと一般的に目が付くところじゃないかな。
氾濫する「駄目な技術」がただ目に付くだけであって、
だからって、全部の技術者を否定している訳でも無いと思うんだけどなぁ。
ただ、「プロ意識」が単なる「プライド」として存在してたりすると、
否定に値する対象になるかもしれない。
どっちかってと、「プロ」よりも「職人」、「プロ意識」よりは「職人気質」が好きそうな印象。
あくまで私見だけど。
本人がここを見たら
「何、的外れなこと言ってんの」って言いそうな気がするw
>>465 行間を読めない人にとっては不毛だ、などというのは
ただの怠惰な言い分だと思う。
まさに橋本は「広告批評」では論じる作家だからだ。
>>468 むしろ、もっと説明したい気持ちになるんじゃないか。
>むしろ、もっと説明したい気持ちになるんじゃないか。
あまりに的外れな長文が続いてるもんね(w
>>470 そうやって、バカを良心派を駆逐していく解説が「革命的半ズボン主義宣言」だから、
君みたいな存在も、ちゃんと橋本は意図してる訳さ。
>>471 訂正
バカを良心派を→バカが良心派を
意味わかんねーこと書いてた・・・トホホ
ま っ た り 希 望
474 :
無名草子さん:03/05/16 22:34
というか、
橋本治の解説本とか、ムックとか、できないのかな?
誰が文章寄せるんだろう?
でも、なあ。いらんわな・・・・自分で書いておいてなんやけど・・・・・・
>467
あ、すごくわかる!
橋本は文筆活動も、体力というか指力、または座力だと捉えてる節があるよね。
脳内のよしなしごとを文字化することに秀でた人が文筆職人で、それには
長時間座ったまま、ただ黙々とペンを動かし、原稿用紙のます目を埋めるという、
途方もない単純労働を、諦めずにとことんやれることが必要だというような。
腱鞘炎で指が動かなくなるような半端な仕事じゃ駄目で、ド長文を最後まで
書き抜けるような、塩梅のいい力の配分加減などその他諸々を己に課してると思う。
指の力を鍛えてるかも知れないし、指を支える腕力その他諸々も相当に鍛練してそう。
何を考えるか?的ソフト重視の発想じゃなく、原稿用紙を何枚書き続けられるか?的、
ハードというかものづくりの視点というかで、お仕事してる気がするよ。
>464
教科書的な近代とか現代という区分よりも、彼にとっての線引きであえて現代を近代と
言っていると思うな。自分を巻き尺にして日本史綴ってるような人だし。
そういえば、元「○潮」編集長がインタビューでこんな風に言っていたよ。
『…ぼくは非常に古風な編集者ですから、
(注※80年以降の作家がワープロやパソコンで文章の編集をするようになってから)
文章に粘りがなくなったんじゃないかという気もするんですよ。
粘着力っていうものはひとつずつ前に進んでいかないと出てこないものなんですよ。
分泌していくものですから。
ワープロの文章は、あれは頭で回転しているわけだから。』
「分泌」という言葉に、ほぉっ…と思わされますた。
>>475 まだパソコン使ってないんですかねぇ。
何に出てたか忘れましたけど、
助手にそばつゆを頼んだら既製品を買ってきたのであきれて出汁の取り方から教えた、
なんてのもありましたし、かたくなに肉体的な鍛錬(?)を追求してるような印象があります。
そういえば、てくてく果てしなく街を歩くのも好きみたいですし。
三島以上に肉体派文筆家なんでしょうか。
478 :
無名草子さん:03/05/17 13:26
古典、小説は、直筆で。
エッセイ、時評の類はワープロで。
以前新聞で小説は肉筆でそれ以外の評論等はPC(ワープロかも)
を使ってるっていう記事を読みました。それぞれの違いについても
言ってたと思うけど忘れちゃった。何だったかなぁ。
480 :
無名草子さん:03/05/17 13:46
っていうかこいつの文章には一貫した論理性が全くないから、
思いつきで書いている小学生並な気がするのだが。
正直デンパとそう大差はないだろう。
東大出ててこれじゃあなぁって感じ。
481 :
無名草子さん:03/05/17 14:42
482 :
無名草子さん:03/05/17 17:00
>>480 ちゃっちゃっと洗うんじゃなくて、
禅寺の作法にのっとって美しく顔洗ってらっしゃい。
昔に比べたら、最近の文章は随分親切だと思う。
私は「男に生まれるのではない、男になるのだ」あたりから
急に親切になったような気がします。
でもその前の「浮上せよと活字は言う」も、
しょうがないなー・・て感じで分かりやすかったような、、
486 :
無名草子さん:03/05/18 02:05
橋本が文章をわかりやすく書くようになったのは「89」以降だよん。
でも、100%わかりやすいってわけじゃない。橋本独特のわかりにくさは
ある。まあ、そのわかりにくいとこに重要なことが書いてあるんじゃねえか?
って思ってまた橋本を読むわけだが。
大事な89を忘れてた!ありがとうございます。
ああなるほど、こういうことだったのか、ってな具合に
頭の中のモヤモヤをスッキリさせるために読む。
橋本治に啓蒙されるとこはあっても
橋本治と一体化しようとは思わない。
橋本さん
作品と作者は関係ない?までいかなくても
感動した作品の作者に会いたがる気持ちは
全然分からんって本で書かれてましたね。
書いてることを理解して、現実の現場で
「さァ動け!」って、広告批評の橋本治に
あった言葉を頭に置いてます。
490 :
無名草子さん:03/05/19 05:50
>>489 なんの本に書いてあったのかは知らないけど橋本が
そう語っているのは知ってはいます。
でも、作者に会えるものなら会ってみたいなあ、というのは
自然な人情だと思いますよ。
491 :
無名草子さん:03/05/19 06:47
492 :
480ですが:03/05/19 12:13
>>481-483 過去ログ読むのもウザイので、彼の何処が如何に凄いのか、
具体的に例を挙げながら俺を説得して下さい。
出来ない時は、日本の文壇って未だにそうなんだと思うことにします。
まぁ多分なんだかんだ言って誰も説得なんてしないだろうけど。w
>>492 別に説得するつもりもないけど、
480さんの言う
>こいつの文章には一貫した論理性が全くない
というのがわからない。
俺には、橋本の文章は
論理的でありすぎるのが、逆に欠点のように思えるし、
その内容も初期から現在まで一貫しているのだが。
>>492 まだ寝ぼけ眼のようだが・・・。
具体的な指摘も無く「論理性」が無いと書かれても反論できないし、
過去ログも読まないで「凄さ」を説得しろ、ってのは、他者に対して失礼だし、
そんな相手に何でわざわざ手間を煩わせなきゃならないのか全く理解できない。
さらに、「日本の文壇」とか書いちゃって、あなたが何で橋本スレに書き込むのかすら理解に苦しむ。
凄さを求めるなら孤高の天才(らしい)小室直樹でも読んだ方がいーんじゃないですか?
495 :
無名草子さん:03/05/19 18:23
496 :
無名草子さん:03/05/19 18:41
想定した読者に向けて書いてるから。
橋本治の立ち位置は一貫してる。
>>492 今のあんたにゃ、橋本の文章は必要無いってこと。
時間の無駄だから関わるのはやめなさい。
>>492 きっと、このスレに来た時点で、
さらに「橋本の凄いトコ説明して」と言っている時点で
看過できない何かを橋本に感じているのでは?
安易にここで答えを求めようとせず、
気になるならもう少し橋本本を読むことをお勧めします。
まぁ、無理にとはいいませんが(w
>>492 「説得してください」? あんた甘え過ぎ。
さらに「日本の文壇って未だに〜」ってなに。
あんたは何者だよってさ。
.┌┐
/ /
./ / i
| (;´д`) <マターリといきま〜っショイ
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U" U
500 :
無名草子さん:03/05/20 00:40
説得するものではない。
「考えろ」
と、言ってるのではないか?
と思う今日この頃
うん、別に橋本さんは、
「俺の文章読んで勉強しろ」なんて強要は、
一度もしたことないと思う。
502 :
480ですが:03/05/20 11:09
>>493-501 何言われても構わないんですが、能書き垂れる前に説明してくれよ、だから。
なんでそんなに橋本読んでる人がいっぱい居て、俺と同じように感じる人が一人も居ないわけ?
未熟だからと言われればそれまでかもしれないが、俺にとってはそっちの方が不思議。
もしかして、お仲間が見つからなくて寂しいのか?
「不思議」ならば、その訳を自分の頭で考えてみる。他人に説明を求める前に、やってごらんなさい。
505 :
無名草子さん:03/05/20 13:10
>480ですが
>>480 >っていうかこいつの文章には一貫した論理性が全くないから、
>思いつきで書いている小学生並な気がするのだが。
「一貫した論理性」というのはイデオロギー体系に基づいた論理展開のことですか?
>正直デンパとそう大差はないだろう。
>東大出ててこれじゃあなぁって感じ。
例えば「どのような東大出」が東大出にふさわしいんでしょうか?
「これならば」って感じとか誰かありますか?
>>492 >過去ログ読むのもウザイので、彼の何処が如何に凄いのか、
>具体的に例を挙げながら俺を説得して下さい。
説得する義理はあるんでしょうか?説得の際の説明を理解できるんでしょうか?
まさかとは思いますが
>>480の書き込みに対する反論を求めているんでしょうか?
>出来ない時は、日本の文壇って未だにそうなんだと思うことにします。
>まぁ多分なんだかんだ言って誰も説得なんてしないだろうけど。w
これは日本の文壇ではなく2chというインターネットの掲示板です。
そこでのあなたの一人相撲を以って「そうなんだと思う」のは
もちろんあなたの自由です。
「文壇批判」は成功したかどうか?もちろんあなたの勝ちでしょう。
一人相撲に一人勝ちは何の不思議もない。
506 :
無名草子さん:03/05/20 13:11
>>502 > 何言われても構わないんですが、能書き垂れる前に説明してくれよ、だから。
説明すれば解ると思っているのも面白い話ですが
そもそも「何を説明して欲しいのか」さっぱり解らない。
>正直デンパとそう大差はないだろう。
>東大出ててこれじゃあなぁって感じ。
さて「デンパとそう大差ない」のは果たして橋本治か、橋本読者か、それとも○○か
もう一つの項目はあなたが考えればいい。面倒ならおいおい解らせますよ。
>なんでそんなに橋本読んでる人がいっぱい居て、俺と同じように感じる人が一人も居ないわけ?
>東大出ててこれじゃあなぁって感じ。
「俺と同じように感じる」って↑こういう「感じ」なんでしょうか?
「これじゃなあ」の「これ」が「何」なのか?「デンパ」という言葉か?
さらには「デンパ」たる根拠の「一貫した論理性が全くない」ことなのか?
>っていうかこいつの文章には一貫した論理性が全くないから、
>思いつきで書いている小学生並な気がするのだが。
↑こう感じる人が「橋本読んでる人」の内「いっぱい居」ないだろうと
見当つかないんですか?
507 :
無名草子さん:03/05/20 13:11
>>502 >未熟だからと言われればそれまでかもしれないが、俺にとってはそっちの方が不思議。
一貫した論理性が全くない=デンパ=東大出ててこれじゃなあって感じる
→なんで俺と同じ脳の働き↑をする人間はいないの?
ということですか?
いるとしてもこのスレッド読んでる確立は低いだろうしね。
同じように感じてても「恥かしくて書き込もうとは思わない」だろう。
不思議と思うほうが不思議なことは世間でいくらでもある。
あなた以外の人(あなたには「論壇」かな?)にとっては
「あなたの意味不明の書き込みに反論を迫るあなた」のほうがよほど不思議だったりする。
あなたを納得させてさし上げる義理が「論壇」にあるのか?
そもそも
>>480の書き込みがすでに間違っているかもしれない。
「質問がおかしい」なら「答えようがない」のも当たり前では?
>>502 .┌┐
/ / ガーン
./ / i
| (;・д・) <お、おれも説得するのか?
|(ノi |)
| i i
\_ヽ_,ゝ
U" U
509 :
無名草子さん:03/05/20 13:47
橋本の本を読みたくなけれければ読まなければいい。必要としてないってことは
ことはそれだけ満たされてるってことと同じだろうから。
橋本の本を読みたければ読めばいい。ただ、読みたいんだったらその人は橋本の
本がわかりにくくても能動的に読んでいくだろう。
このスレの常連の皆さんはいくら橋本の本がわかりにくいからって、そのこと自体を
批判しようとは思わないんじゃないかな? それは橋本の本がフレキシブルであることに
つながるから。
>>480 >未熟だからと言われればそれまでかもしれないが
あなたが橋本治を読んで「なんだこんなもん」と思っているのなら
それでいいじゃん。あなたの勝手だし、別にここは橋本治ファンを増やす場所
でもない。
「説得されたい=少なくとも橋本を賞賛する人が橋本のどういうところに
魅力を感じるのか知りたい」くらいには興味があるならば、せめて過去ログ
くらい目を通してから書き込めば? 「未熟だからと言われれば〜」なんて
逃げを打ってないで、知りたいなら調べればいい。誰かも書き込んでたけど、
あなたはただ「怠惰」だよ。橋本治の何を読んで、どのような話に「一貫した
論理性が全く無い」と感じたのかその実例すら挙げてないくせに、「反論して」
なんて、我侭な小学生並みの一人相撲だよ。そういうの分からない?
>>461 「叛臣」から始まるのも驚いたけど、
王朝簒奪が無かったこの国は
千年たとうがなんも変わらず、
序列と寵を競うばかりという語り口。
結構、気に入っています。
分かる人だけ書いとくれってかんじのスレだったのに
なんかやですねえ。バナナみたいなキャラ、かわいい。
なんだかんだでいっぱいかまってもらってる480にワラタ。
514 :
窯変名無草子さん:03/05/21 00:59
>513
同感。皆様それぞれの「橋本流」のご回答をされてる
ところをみると、彼の影響力の強さを感じます。
勿論私もその一人です。
480は、このスレの橋本治マンセー状況が気持ち悪くて、
ただ石投げたかっただけじゃないの。その態度は理解できるな。
逆に、480みたいな人は珍しいかもしれない。橋本治は
好きな人はとことん好きで、そうじゃない人は関係ない
とか、存在してないみたいな扱いじゃないのかな。
「なんでそんなにマンセーなの?」ということについ
ての自分の答えは、ある事柄ににいての彼の解釈
というのがONE&ONLYで、変な角度から切り込んでいくん
だけど納得せざるを得ない説得力があるってことかしらん。
それはやはり彼の力量のなせる技だと思う。
515 :
窯変名無草子さん:03/05/21 01:00
あとは、例えば編み物の本なんかにもあったけど
世の中の多くの本が「こうやらなければならない」
というのを押し付けて読者の不安を煽るのに対して、
彼は「はじめはテキトーでもいい」ということを
はっきり宣言しており、しかもそれを納得させる
だけの説明もちゃんと用意しているところかな。
これを彼の「愛情」と表現する人もいるだろうけど。
橋本の著作に関しての「対自分」ということを
考えると、彼は自分の頭で考えなさいって言って
いるのに彼の考えというのがあまりにも鋭いので
なんか依存しているように感じちゃうところが
あるかなあ。その辺についても勿論、「他人の言
うことをそんな簡単に受け入れちゃっていいの?」
って著作の中で警告を発しているけどね。
516 :
窯変名無草子さん:03/05/21 01:02
あと自分が彼から教わったことは「わからないことを
認める」とか、「自分の身にしみないこと
はやっても続かない(他人の意見に振り回されんな)」
みたいなことかな。
480も「文壇」とか自分と関わりのない言葉を持ち
出さないで自分のボキャブラリーで喋ったら?
517 :
双調名無し草子さん:03/05/21 01:56
>515〜516
(・∀・)禿堂!
>「自分の頭で考えなさい」
>「わからないことを認める」
>「自分の身にしみないことはやっても続かない
>(他人の意見に振り回されんな)」
自分もその姿勢を教わった気がします。
あと自分的には
「他人とちゃんと関わって生きれ!」
ってのも、教えてもらいマスタ。
>>508 説得しなくていーですからまたいらして下さいませ。和みました。
それにしても、「ああでもなくこうでもなく」の続編遅いなぁ。
今年はもう出ないのかな(´・ω・`)
マメに広告批評で読む方がいーのかなー・・・
519 :
無名草子さん:03/05/21 09:06
なんか、橋本がまだ生きているというのが奇跡のような気がする。
こんなすげえ本をたくさん出している人がまだ生きているというのが光栄すぎる。
橋本治に影響を受けた作家(評論家含む)って多いよね。
山形浩生は自分でそうカミングアウトしてたし、
最近人気の内田樹も、橋本からネームを拝借して
「私の体は頭がいい」というタイトルの本を上梓したみたいだし。
内田樹って、どうよ?
522 :
無名草子さん:03/05/21 23:56
>520
やっぱそうだよね。「わからない」という方法からかな?
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
524 :
無名草子さん:03/05/22 07:42
>>520 山形って嫌いじゃないけど、一人称が「僕」ってのが鼻につく。
他にもいろいろいるけど、何時まで若者気分なんじゃ、僕ちゃん?なんて思う。
とりあえず、口語文体でだらだら書いてると橋本っぽいのかな?
いや、橋本の場合、「だらだら」にこそ隠し味が詰まってるんだけどさ。
>>522 『「わからない」という方法』から拝借したみたいだね。
なんでも、ちゃんと橋本本人に了解を得たんだとか。
>>524 山形は頭はいいと思うけれど、どこか自己顕示欲が強くて
幼い感じは否めないよね。
頑張って橋本のような存在になろうとしてる雰囲気は感じられるけど、
まだまだ乗り越えなければならない壁は多いと見た(w
橋本に影響された、されないにかかわらず
口語体で文章を書く人がこんだけ増えたのを考えると
やはり橋本はエポックメイカーだったのだと改めて思います。
橋本以前、橋本以降で語ってもいいくらいに。
526 :
無名草子さん:03/05/22 10:56
私も最初、この人のだらだら口調の文体には違和感があった。
だらだら口調でこれほど深い鋭い先見のあることを書くなんておどろきですよ。
>>525 山形って自己顕示欲強いですね。
「どこが?」って問われると説明しにくいんだけど、そんな雰囲気が漂っている。
橋本との違いは、本業がコンサルって点でしょう。
サブカルのSFから入ってきてる人だから、自分の作家活動もどこかサブカルに留めてる気がする。
「僕」って一人称と自己顕示欲とが、そんな「どっちつかず」な面を醸し出してるような。
>>526 話ズレますけど、私、専門用語の多い堅い本ってダメなんですよ。
以前、布施英利が養老孟司から「むずかしいことをわかりやすく書けないとダメ」と教えられた、
なんてエピソードを読んで、そんな姿勢もあるんだな、なんて思いつつ、養老を読んだらやっぱりむずかしい(w
で、何気に手にした橋本の「宗教なんか〜」を読んで、「居た!」って感じでした。
簡単なだらだら口調だから何となくわかる、だけど説明が多いから論理的に混乱する。
それでも、専門用語で煙幕を張ったりしないから、食らいついてると内容が把握できてしまう。
時に口調は厳しいですが、読者には優しい、そんな文体のように思います。
528 :
無名草子さん:03/05/22 18:52
布施英利って、いしかわじゅんのHPでボロクソにけなされた人だ。
>>528 「内容がない」「デタラメ」「トンデモ本」とか書かれてたねえ。
確かに本のタイトル、今どき、はずかしい。
530 :
無名草子さん:03/05/22 20:25
橋本治は、山形とかとは比べ物にならないくらい、「正統派」の人ですよ。
ただ、「正統派」内の「異端」でありますが。
ただの「正統派」なら大学などのアカデミズムのうちに収まってしまうでしょうが、
橋本は、そこから逸脱するものを過剰に持ってるので、
異端であるほかにないのです。
ただ、どんな「正統派」よりも、私にとっては、安心感を持って読めるのです。
こんなことを書くと、おこがましいのですが・・・・・
過去の土井たか子に対して期待している文章を今読むと、同時代の政治家
を批評する事って難しいもんだなーって思った。
532 :
無名草子さん:03/05/22 21:44
批評家とか、時評家とかは、
間違うものです。
間違うんですが、いいんです。
後の時代の人が、その間違いの意味を変えてしまえばいいのです。
でも、橋本治は、なかなかよい時評家ですよ。
「婦人公論」に連載中の、
曽我ひとみさんが帰国してきたときに、
日本の自然について語ったときのことを考察した文章は、
ほんと、誰よりも、曽我ひとみさんのことを理解してると思われました。
時評で感動するなんて、そんなにない経験なんです。
間違えばいいんです。堂々と、間違えば。
533 :
無名草子さん:03/05/22 21:47
>>530 僕は橋本も山形も好き。みんな「正統派」とか「異端」とか
カテゴリ分類にこだわってんのね。
本屋さんの店員じゃないんだから、どのコーナーに本を並べるか
迷う必要ないと思うんだけど。。。
正統派とか異端とか語るんだったら、それこそ橋本治がやって
るようにちゃんと納得のいく説明をしてホスィ。。。
894 名前: やはりスゴかった・・・ 投稿日: 03/02/16 18:50
ピロヲのカキコ
↓
オレが橋本を文学の正統と思う理由はいいかげんだな。
観察不足だあね。
ま、思いつくままにあげてくから、わろうてくれい。
酔ってるから内容に重複ありじゃ。
●古典を愛していること。
●古典を愛してもらいたいと願っていること。
●様式美を理解し、それを好む傾向があること。
●既成の価値観に基づく作品の生産を指向していること。
●実際、既成の手法を用いた作品を多く書いていること。
●厨房や工房が「お勉強のためだ」と思って買っている本があること。
●古典と自作品との連続性を自覚していてそれに誇りを持っていること。
●社会現象に対するブンガクテキ教養の耐性とか到達力とかについて
強い関心を持ち続けていること。
●周辺の人間や次代の人間と知識(や美意識)を共有したいと願ってい
ること、あるいは共通のキョウヨウを築き上げたいと思っていること。
●日本語の未来を信じている(もしくは、信じたいと思っている)こと。
●ホントはあんまりことばを信じてないこと。
どうでもいいや。ねよ。
みんな、橋本をそんなに持ち上げるなよ。
依存の関係、たぶん橋本は一番嫌いだよね。
好きなあまり文体や思考が似ちゃうのはよくあることだけど、
それを自分なりにどう消化し、どうやって抜け出すかが大事だということを
橋本は常に言ってる気がするよ。
オマージュ捧げるようになったらおしまい、というか、オマージュ捧げるなら
橋本だしにするんじゃなく、自分の作品でと思ってしまう。
別に漏れは作家でもなくクリエイターでもないけど。
一応、橋本読む時は「お説を聞かせてもらおう」という気分で読む。
何かを仮託したり、自分のどっかを代弁してもらうとは決して思わない。
漏れが初期の頃の橋本とそのファンが嫌だったのは、若者の味方みたいな
気味悪いポジションがうっとおしかったから。誰かの味方でも知の巨人でもなく、
ただ橋本は変わっててはみだしてて、それをシッカと自ら受け止めた人だ。
だから橋本の立ち位置はいつも「一人」なんだろうし、そこが
「漏れもがんばろっと」と思えるところなんだがな。
初期の橋本は、若者の味方なんかじゃ決してなかったよね。
わけのわからない”気味の悪い”ゲテモノだったよ。
当時橋本をばかにし評価しなかった連中が、
橋本が古典をやり始めたら、妙にすりよってきた。
そういう連中を今でも橋本は嫌ってるはずだ。
ここで書いてる人間は、橋本を持ち上げたりしないよ。
日常、周囲には誰も橋本のことを語れる人間が見つからないから、
ここで、自分の感じたことを書いてるのだ。
ここに書いてる人間の書き方は、
橋本の実質よりも、ずいぶんと控えめな方だと思うね。
537 :
SARS 台湾人医師の訪問先を公表!!:03/05/23 00:22
うん、わかってる。すまん。
橋本は力のあるゲテモノだと思うよ。
なおかつ、本人が決してゲテモノを売りにしないところがいい。
けど、「橋本に導かれて世界がみえてきた」てな調子のことは、
違うんじゃないか?と感じる。
それから「橋本、変なこと言ってるぜ」と思えることはたびたびある。
だから、橋本を信頼するのはいいけど、橋本を信用しきるな的なところが
漏れにはあって、ある程度距離をもって橋本という異物を眺める視点を大事にしてる。
同化してはいけないし、同化もできない。
共感と依存って近い関係だろ?あってもいいが、そういう純な想いは胸の内に秘めて、
橋本をぽかーんと眺めつつ、自分の歩を粛々と進めることを実行した方がいい。
もっとも、これは漏れ個人の対橋本処方箋だったな。
正統派とかなんとか権威っぽい言葉が出てきたんで、ちょっと反発してしまった。
すまない。
539 :
無名草子さん:03/05/23 01:45
今、1984年のBRUTUSをめくってたら、いた。
MINOLTAの宣伝。
「とりあえず、コンプレックスを味方にすれば、勝ちです。」
by 橋本 治 with 自分が写った写真
なんでそんなのめくってたんでつか?>539タン
多分どんな分野でもそうなんだろうけど、
最初から「正統派」なら、何も問題はない。王道を突き進めばいいだけだよ。
だけど、橋本は、東大に行けるくらいの学力は持っていても、
その育ちは、小商店の長男だし、家庭内で女に弄ばれながら育ってしまった。
つまり、伝統的な知的階級とは違うところから出発したんだ。
橋本が、初期のままのゲテモノ・異物としてだけ、文筆活動をしていたら、
今のような評価は得られなかっただろう。
そのゲテモノ・異物が、文学の伝統というやすりにかけられながら、
生き残った姿を僕たちは見てるんだと思う。
多分、文学というのは、その時代の異物たちの作品の集積だろうが、
橋本に正統派という評価がもし与えられるのなら、
意識的に、その文学の伝統の中で、自分の言葉を研ぎ澄まそうとしているところだ。
山崎にはそうした作業が欠けているし、行うつもりもないだろう。
世の凡百の批評家や時評家やエッセイストはその点で、非常に弱い。
542 :
無名草子さん:03/05/23 07:54
「わからない」という方法〈集英社新書)を読んでいます。
この中で編物の本を書いたときのエピソードが紹介されているのですが、従来の
教育は「生き方の強制」が伴われたもので、それを免れ、ノウハウのみを教えるため
に必要なのは「人生とはいかなるものか」という提示である、という主張がありま
す(128p.―129p.〉
ちょっと、ここのところのつながりがよくわかりません。読んだことある方居られ
たらちょいと助けていただけませんか?
今手元にないから自分で考えてみた。
「わからない〜」は、「わからない」からこそ興味を持って
「わかる」ようになる過程の説明だったと思う。
これこそ人生であり生きるということ。
「人生とはいかなるものか」を提示すれば、
「自分の人生に今足らないモノは何か」を自問自答して、次に、
「足らないモノを得るノウハウがわからない」となる。
そしたら、わかってる人が、「そのノウハウを教えましょう」となる。
上の四行のうち、中二行が「生き方の模索」になるかと思う。
一方で従来の教育には、決められた教科書の中身を強制的に覚えさせられる。
自問自答無き知識の詰め込みは、「わからない」という余地がない。
「何だかわかんないけど、これはわからないといけないらしい」である。
つまり、「わかるべきことの強制」であり、「わかりたいことへの模索」が無い分、
「生き方の強制」にもなるのではないか?
こんな感じに思うけど、どうでしょう?
>「わかりたいことへの模索」が無い分、「生き方の強制」にもなるのではないか?
ふむふむ。まず模索できるようにする、つまり学ぶ側の選択可能性を広げる、
という機能を果たすのが「人生とはいかなるものか」の提示ってことかな。
橋本治の文章って思考を促しますね。少なくともすらすら読んでると足を
すくわれそう。そういう意味では小林秀雄っぽい(橋本自身は本居宣長しか
よんでないらしいけど)。
545 :
無名草子さん:03/05/24 17:10
僕の好きなもの
養老孟司、橋本治、西部邁、長谷川三千子、位です。
時間の都合もあり、
あまり、あれこれ読めません。
橋本フアンの皆さんが橋本治以外に好きなのって何かな?
興味あります。
最近は「恋愛中毒」の再放送がオキニです。
546 :
無名草子さん:03/05/25 00:38
僕の好きなものは橋本治以外
西尾幹ニ、吉本隆明、小浜逸郎、呉智英。荒俣宏、位です。
昔から「レディス4」の放送がお気に入りです。
547 :
無名草子さん:03/05/25 00:41
>545
漏れも興味あるかも(・∀・)。
ちなみ漏れは、
橋本治・養老孟司・池田晶子・内田樹・永井均
新刊が出たら必ず読むっす。
最近は、というか今でもエヴァ好き。実写になるって聞いて
ぶっ飛んだ(笑)。
548 :
無名草子さん:03/05/25 01:37
今発売中の女性誌「コスモポリタン」の読書特集で、安藤優子さんが「窯変源氏物語」を大絶賛してくれていた。
安藤さん、ありがとう。
あなたの「彼は言葉の天才ですよ」という橋本さん評は正しい!
549 :
無名草子さん:03/05/25 01:38
ほんとに、安藤優子に評価できるとは、思われんがな・・・・・
550 :
無名草子さん:03/05/25 01:41
いつだったか、柄谷行人が
「現代の小説や批評の、古典語訳を、橋本治のように”教養のある人”にやってほしい」
と言っていたがな。
教養のあるなしとは違うかもしれないけど、
源氏物語の現代語訳も、なぜか、瀬戸内訳の方がとりあげられる回数多かったように思う。
両方読んでないんでなんともいえないんだけど・・・
爆笑問題との対談を読むと、橋本って爆笑の初期の漫才もきちんと記憶してたり、
異常に世界観が広いように思う。
>>546 放送の方までお付き合いありがとう。
呉智英懐かしいな。この人読んでから理屈っぽいのに面白い、
理屈は面白いと思うようになった気がします。
>>547 興味あり同意ありがd!
なんか橋本好きのみんながどういうもののなかに橋本同居させてるか
興味ありです。
僕、養老孟司の本に橋本治はイイ!とあったから読み始めました。
自分の頭で考えずに。この人が面白いというなら面白いかも知れん。
結構はまりますね。
本は、網野善彦、谷川健一、隆慶一郎、ジョルジュ・シムノン、西垣通、関川夏央が、放送は「土曜ワイドラジオTOKYO永六輔その新世界」がお気に入りです。
過去の橋本治講演会をこっそりテープ録音してる人とかいない?講演内容を拝聴してみたい。
555 :
無名草子さん:03/05/25 11:57
ちなみ漏れは、
橋本治・プルースト・トマスマン・フローベル・佐々木倫子・チェホフ・ミッチェル・鴎外・澤井健
新刊が出たら必ず読むっす。
556 :
無名草子さん:03/05/25 12:14
俺は橋本以外に
ミラン・クンデラ、ノーマン・メイラー、チェホフ、ヴァージニア・ウルフ、関川夏央、夏目漱石
ナンシー関も読んでたけど、亡くなったなあ。合掌。
557 :
無名草子さん:03/05/25 12:26
。「智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい」と続く。
558 :
無名草子さん:03/05/25 12:30
「智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい」と続く。人の世を作ったのは、神でも鬼でもなく、向こう三軒両隣の人間
559 :
無名草子さん:03/05/25 12:38
あ、人間が作ったから
神ちゃまは生きにくい。
絵・・(以下略
560 :
無名草子さん:03/05/25 18:52
私は内田百閨A武田百合子、竹中労、赤瀬川原平、オーウェル、チャペックとか。
西原理恵子、佐々木マキ、沼田元氣も好き。生田耕作も好きだった。
561 :
無名草子さん:03/05/25 19:08
1984年のビックリハウス五月号を古本屋で見つけた。漏れが小1の頃。700円。
表紙は糸井・篠原勝之・高橋幸宏・橋本治・高橋章子(←知らん)で「バカ、みたい。」
それぞれ順に牛若丸・弁慶・関羽(?)・田舎風のアホの子(鼻水アリ)・金太郎にコスプレ。
立花ハジメの連載。
糸井×クリシン対談。
みうらじゅん(ヘビメタ。KISS風って言えばいいの?グラサンなし写真あり)「まちがいさがし漫遊記」
インタビューは浅田彰。「僕が、浅田彰です。 素敵に子供っぽい大人になろうね」
村上春樹「人はなぜ千葉県に住むのか?F」
これをリアルタイムで読んでた19歳は今38歳か、、、と思うとなんだかなぁ、、
このスレは 2ちゃんで見つけた 一粒の真珠
>>561 わしは24歳であったが、それを読んでいたよ。
すまんな。
西尾幹ニと網野善彦。両極端な気がするのは私だけ?。
橋本治読者といっても人それぞれだから
いろいろあるという実例なわけね。
ここ読んでる人でヤングサンデー主催「貧乏は正しい」橋本治サマーセミナーに参加した人っていますか〜?
566 :
無名草子さん:03/05/26 10:41
>>561 高橋章子は当時一世風靡したビックリハウス(84年休刊)の編集長だよ。
大槻ケンジも投稿してたらしい投稿雑誌。
84年で調べると、オールナイトフジなんてのが始まってる。
バブル崩壊まで続くバカ文化の始まりなのかもしれない。
まあ、俺は田舎の中学生だから東京のそんな動きも知らずにのほほんとしてたけど。
その年の橋本はんは、フジテレビのキャンペーン(軽チャーっぽい)に登場しつつ
「帰って来た桃尻娘」「革命的半ズボン主義宣言」他らしい。
「革命的〜」ってこんな昔の作品だったのか・・・。
編み物本は前年の83年だって。知る訳ないな、俺。
567 :
若乃花みんこ:03/05/26 11:00
>>561 >村上春樹「人はなぜ千葉県に住むのか?F」
村上春樹の顔と“吉田君のおじいさん”(タケシの元気がでるTV)が
ぴったり重なったよ・・・やれやれモォ〜〜〜
568 :
若乃花みんこ:03/05/26 11:03
>>568 もともとパルコ出版のミニコミだし、
どーも、田舎出身の私には、違う価値観だと思うしかない。
宝島の点取り占いとかも。
ただ、糸井達コピーライターの時代を経てるから、サブカル的言葉へのこだわり、
みたいなのも感じられるような気がする。
ミーハーとは異なる軽薄への価値観みたいなの。
自分はそのサブカルが好かんかったですな。
サブカル的文脈で橋本語っても、なーんも出てこない気がして。
572 :
無名草子さん:03/05/26 20:29
>>570 でも、まぎれもなく、橋本はその時代、サブカルだったよ。
サブカルから出発したんだよ。
「秘本世界・・・」を岩波文庫に入れるって書いてたけど、
本人がそんなふうな意識は持ていたとしても、
客観的評価は、ファンも、その他大勢も、サブカルとして扱ってた。
あの当時から、今の橋本を想像できたなんていう人は
俺は、眉唾だと思っている。
俺は、橋本が、やればできるやないか、と思ったのは、
やっぱり「枕草子」の訳してからだよ。
それまでは、どんなに彼の本がすばらしくとも、
(俺の好きなのは『シンデレラガール・・・・』なんだけどね)
サブカル的ゲテモノ、色物、異物だったんだよ。
573 :
無名草子さん:03/05/26 20:35
まったく同じ意味で、
村上春樹も当時、サブカル的だった。
一部の俺のような熱狂的ファンをのぞいて
片岡義男やわたせせいぞうと同じくらいかそれ以下の扱い方で
今のように世界的に翻訳されるなんて思われてなかった。
(現に、俺の大学の指導教官は、当時
村上春樹をばかにしていたからね。)
俺は、村上のデビュー時からのファンだが、
『ダンス・・・・』で、おやって思って、
90年代以降は本気で読んでない。
俺の村上春樹は、サブカル的評価しかされなかたっときの村上春樹だが、
橋本治は、サブカル的であたっとしても、今の正統派になっても、不思議と読める。
えらいやっちゃ。
いや、ワシはサブカル治ちゃんには、もとから全く興味なかった。
今の橋本が正統派だかは知らんが、サブカル、特に80年代のサブカルは
カウンターカルチャーのインパクトもなく、どっちかというと
イケイケドンドンなコマーシャリズムの中、バラエティーっぽく世間を
楽しませてただけ。
薄まった味わいのポップな軽薄さを泳いでたし、それこそビックリハウスや
広告批評的サブカルサロンこそが一種の文壇状態で、逆に薄気味悪かったよ。
ぱふもあったな、そういえば。
あっちの方がずっとマイナーなサブカルで、ある意味まだしも正しくもまともな
サブカルだったと思うが。
ワシが「ゲテモノ」だと思う橋本には昔から過激さがあったが、
広告周辺業界でサブカル治ちゃんを楽しんでたあの時代・世相は、それとはまるで違う。
だから、いまだにサブカル治ちゃん的なものは信用してない。
コピーライターの時代ともいわれてたけど、結局仲畑以外には信用できるヤシは
残ってないし、当時コピーライターしてたのはすっかり文学かネットコミュニケーション
しちゃってるという笑える顛末。
橋本はあの狂想曲の中、よくぞ過激な「ゲテモノ」のまま残ったと感心するよ。
それも渋味と頑迷さをましてさ。
575 :
無名草子さん:03/05/26 21:12
当時から、橋本治の本って、売れなかったんだろうなと思うよ。
原稿の量産はしても、本単体としては、売れなかったと思う。
「キンピラゴボウ」なんて、俺は感動したけどね。
あの過激さを、持ちこたえられる読者ってのは、今も昔も少ないと思うよ。
80年代って、
ニューアカなスキゾキッズたちがブイブイ言わしてた時代ですか。
(そのとき自分は厨房だったので正確には知りませんが)
あの頃はまだ「なんだかわからないけど楽しそう」という引力があったのでしょうが
その後の彼らの末路を見ると(ry
「人の言う方法に頼るべき時代は終わった」という橋本治の言葉が胸に染みる。。。
577 :
無名草子さん:03/05/26 21:55
>>572の言うことは、確かに間違いではない。
その頃のマスゴミは、
新しく出てきたわけわからんものには、何でもかんでも
「サブカルチャー」ってレッテルを貼ってた。
でも、橋本をリアルで読んでた俺は、橋本のことを「サブカル」とも
「ゲテモノ」とも思ってなかったし、そんな読者は多いと思うんだけど。
俺は、まんが評論からはいったクチだけど、
こんなにロジカルなのに面白く、的確な表現で楽しませてくれた本は
その時代、他には、なかったなあ。
(もちろん「サブカル」というレッテルを逆手にとったような
つまらん本も出してたけど、まあ、あれはシャレでしょ)
579 :
無名草子さん:03/05/26 23:49
「広告批評の橋本治」にのってる
縞模様の水着を着て自室でぬぼおーと突っ立ってる青年と、
最近の、「平家物語」の訳の広告にのってた
机に向かってひたすらペンを走らせる男が、
よもや同一人物だと思う人間はそうおるまい。
橋本自身が書いてたけど、
「小柄な男の思想」をあるとき、やめたんだろう。
せこい美意識におさらばするんだって。
580 :
無名草子さん:03/05/26 23:53
>せこい美意識におさらばするんだって。
ああ、すばらしいよね。
自分で自分を変えていける作家って、いそうでいないんだよね。
すごいエネルギーが必要だし、勤勉さが要求される。
それこそ三島由紀夫みたいな。
581 :
無名草子さん:03/05/27 00:07
小柄の男の思想なんかやめちまえと書いてたのが『’90s』だ。
この5年間、検証してきた、って。
583 :
無名草子さん:03/05/27 00:56
まったく違う。
あれは、直子だったかな。
584 :
無名草子さん:03/05/27 01:04
高橋章子はエッセイストでもある。
寺山修司ともたしか仕事をやったことがあったのかな。
寺山の文庫本に解説を書いていた。
橋本に寺山を語ってほしいな。
586 :
無名草子さん:03/05/27 01:36
東北の地震で、「89」の天変地異に触れた一説を思い出したよ。
橋本治ってサブカルという規定そのそのものを拒絶してるよね。
「蓮と刀」でいい加減な概念規定を差別というってあったように。
たしか「オイディプス燕返し」かなんかでもそんなこと言ってたような気がするな。
588 :
無名草子さん:03/05/27 07:20
パンセでもそんなことを書いていたかな、
589 :
無名草子さん:03/05/27 08:19
>>579 >>581 「小柄な男の思想」って詳しく書いてくれると助かる。
「89」「90」も読んだんだけど・・・(w
橋本って自分のファンを揶揄する時、男のファンには「チビ」って決めつけるじゃない?
自分は背が高いんだよー、って書きながら。
まあ、私はチビ男なので、「うへ」としか思わなかったんだけど、
そんな橋本の「小柄な男の思想」ってのが気になる。
>>587 >>588 「サブカルチャーって何?下位文化ってことでしょ?私は下位に居たつもりはない」
とかって感じで書いてるよね。
カルチャーって言葉じたい、橋本さんはうさんくさいと思ってるよね。
でも、最初の頃はちょっと違ったと思う。
広告のコミュニケーション手法が一世を風靡し、バブルのおかげで
遊び消費する知性がやけにかっこよかった時代、橋本さんは
「飼い主のいない、ちっちゃなむく犬」的ポジションを与えられ、
本人もわりかしそれにはまってた気がする。カワイイ路線ね。
そういうファンシーっぽさがあった頃、橋本さんの言うことなどには
興味を持てても、売り方みたいなのが嫌であえて逆らってたな>自分。
サブカル=ゲテモノとは自分は思ってないけど、ゲテモノ性をかわいく
遊んでる風にして商売にするのはサブカルっぽいかも・・・
591 :
無名草子さん:03/05/27 09:14
>>587 だからあ、世間的に自分をサブカルとして規定してくるから、
それを差別だと言うほかになかったんでしょう。
初期の著作である『秘本・・・・』を岩波文庫に入れるんだ、っていう
意志は、自分がどこかしら、王道を歩いていく人間だと思ってたからでしょう。
下位にいたつもりはないんだよ、まったく、本人は。
でもね、『映画エロス」や『ぱふ』にのった原稿だぜ、『秘本・・・・』って。
ゲテモノきわまりないよ。
>>589 そういう怠惰を橋本は嫌う。
買って読め。文庫本はまだどこかにある。
>>590 サブカル=ゲテモノじゃないよ。
橋本=ゲテモノなんだよ。
今だって、ゲテモノなんだから。
592 :
無名草子さん:03/05/27 09:18
>>589 あの本を読んで、あそこに注目をしなかった、
あるいは、記憶に残ってないということは
一体、何を読んでいたのかと、呆然とするべきだよ。
590だけど、>591
私もサブカル=ゲテモノと思ってないよ。
自分としてはゲテモノというのは屹立する個的ニュアンスで使ってるし。
ゲテモノという語意には簡単に了解したり調和しきれないイメージがあって、
規定を嫌うし、要素にもならない、その他大勢には決してならない、
自らの立ち位置をいつも自ら決めてる橋本さん的だね、と感じる。
ただ、このスレではゲテモノ=サブカル的言い方がされてるから、
590のように書いただけ。
最初からの橋本マニアやファンの一部に、橋本インパクトを受けた青春を
振り返りつつ、サブカル的若者風俗と絡めて語る傾向があるでしょ?
(このスレの人のことを言ってるつもりはないよ ややこしい言い方でゴメン)
私はそういうマニアな人とほぼ同じ世代だと思うけど、若者風俗的文脈では
橋本さんには一切影響を受けなかったし、橋本さんを心の支えにすることもなかった。
すごく気になっていたし、ちょろちょろと読んでもいたんだけど、
ハタでつけてまわるサブカル的匂いづけはむしろ嫌だったんだ。
メジャーなサブカル花盛りだった時代、サブカルが手広く商売になってて、
サブカル風にすればなんでも新しかったこともあるしね。
だから、今の橋本さんの仕事の仕方・見え方は、あのおせっかいでもの欲しげな
時代よりずっといいな、と思うんだよね。
594 :
無名草子さん:03/05/27 11:57
>591
ほぼ同意。
ただ、最後の2行にちょと反応。
「いままでの基準」(例でいうならサブカルチャーに
対するカルチャー)からすれば「ゲテモノ」なので
あって、現在の橋本治さんを「ゲテモノ」といえる
「偉い」基準ってのは、どんなのかなぁ、とか逆に
思ったよ(これは591さんへの煽りではないYO!
現在の日本の文化において過去と未来を語るという
意味では、すでに橋本さんはかなり希有な存在の一人に
なっていると思う、ってことをいいたいのデヌ)
橋本さんがカコイイのはその「いままでの基準」
自体を問い直し、据え直してしまうところ。
橋本さんは「現在を成立させる」って言ってるけど。
勿論橋本さん自体は「教祖」や「権威」になっても
面白くないってのも分かっているから、その「ゲテ
モノ」性を拒否しないとは思うけど、あれだけ
いい仕事をしているのに「ゲテモノ」っていっちゃうのは
ちとひっかかるかも。
とりあえず自分の今にとっては「異端なる正統」
かなぁ。または「本物のイロモノ」とか・・・。
>>591 単純にエロや幼児性や遊びを度外視して人間が分かるわけないでしょ、って意味でしょ。
あとゲテモノって意味がよくわかんないだけど・・・。
まあ俺は橋本がゲテモノでもそうでなかろうとどっちでもいいんだけどね。
知らなかった80年代のことを知れて
なんだか、うれしいです。。
90年以降しか知らなかったもので。
597 :
無名草子さん:03/05/27 21:33
541 名前: 無名草子さん 投稿日: 03/05/23 02:03
多分どんな分野でもそうなんだろうけど、
最初から「正統派」なら、何も問題はない。王道を突き進めばいいだけだよ。
だけど、橋本は、東大に行けるくらいの学力は持っていても、
その育ちは、小商店の長男だし、家庭内で女に弄ばれながら育ってしまった。
つまり、伝統的な知的階級とは違うところから出発したんだ。
橋本が、初期のままのゲテモノ・異物としてだけ、文筆活動をしていたら、
今のような評価は得られなかっただろう。
そのゲテモノ・異物が、文学の伝統というやすりにかけられながら、
生き残った姿を僕たちは見てるんだと思う。
多分、文学というのは、その時代の異物たちの作品の集積だろうが、
橋本に正統派という評価がもし与えられるのなら、
意識的に、その文学の伝統の中で、自分の言葉を研ぎ澄まそうとしているところだ。
山崎にはそうした作業が欠けているし、行うつもりもないだろう。
世の凡百の批評家や時評家やエッセイストはその点で、非常に弱い。
>>597 そういうときはリンク張ればいいんだよ。
わざわざコピペすんなよ。
どうも「正統派」という言葉に反発を覚えるんだよね。
「ゲテモノ」がなんかしっくり来ない人もきっと同じ気分なんだろうけど。
橋本は、初期は相応のトラウマを抱えた青年だったかも知れないが、
若気の至りってところもあるし、彼の登場した時代はまだまだ「これが正しい」
「これが王道」「これが正統派」という感覚が濃厚だった。
その分、彼の内包している思想的過激さ(アカ等イデオロゴギーじゃなく)は、
彼の一種異様な風貌や口語体の思考方法とあいまって、サブカル的ノリ、
適度に浮遊し遊ばせて<あげるよ>といった風潮の中でさらにとんがっていった所はある。
が、彼は元来から帰属先を持っていなかったし、一見与えられているようでいても、
常にそれを拒否するか拒絶してたと思うんだよね。あるいは、彼なりの優しさで
(こうしといた方がいいかな?)と付き合っていたか。それは彼の東京的羞恥心から
くるものだろうし、そのシャイさが彼の品格でもあるだろう。
片や、彼は彼なりに自分の人生意義や目標を設定し、それに向かって精進する求道者
タイプでもあるから、80年代サブカル的「消費は美徳」フレーズではどうあっても
満足できなかったろうし、そもそもまるっきり違ってたろうと思う。
よって、絶えざる自己研鑽によって彼なりの言葉・思想を構築し続けていることは
事実だと思うが、初期はサブカルだったとも現在は王道・正統派であったとも
まるっきり思わないんだな。
精神を時代的ドグマから自由に飛翔させることを常に己に課してきた人だから、
サブカル出発で正統派いっちょアガリなスゴロク野郎でもない。
逆に、そこに橋本治の強さと見識があるんだと思うがね。
そのことは登場の頃からうかがえた気がする。
橋本本人のスタンスだけを見てれば。
人工島戦記どうなってるかご存知のかた
いらっしゃいますか??
なぜ美しいが分かるのかとかも良カッター!!けど
数年前から楽しみにしてるもので。
601 :
無名草子さん:03/05/28 02:00
何が一番つらいかっていうとねえ、橋本治という思想化が存在しなかった時代の橋本治が一番つらいんだよね。
だって、自分の思想ってなんにもないんだもん。だからやなんだよね。
なんか、一直線でまっすぐで、自分の前には一直線の何かがあるはず何だけど、見えないわけよ。
だから誰かが手伸ばしてくれるんじゃないかと思ったんだけど、来ないわけ。
でもやっぱり、自分でやっていかなくちゃならないことだと思うから、だから作るのよ。
だけど作っていく段階って、つらいもの。こんなことやってて、
「じゃあ、こんなもん作るっていうこと事態が自分は異常な人間じゃないのっていう証明じゃないの」って思うしさ、
でもやっぱり、『それがなかったら誰からも愛されないし、誰にも褒められないような存在じゃないの?」って思うから、作るよね。
で、作れば作るほど孤独になるって。
・・・・・・・でもやっぱり俺さ、三十くらいになるじゃない。
で、物書きになったじゃない。で、つらいと思うじゃない。
でもつらいと思っててもさ、でもこれ出俺、やめられないと思うのね。
で、何に対してやめられないかって言うと、十七の自分に対してやめられないのね。
『やだ、僕はやだ。こっちじゃなくちゃ、やだ」って言うから
『わかってるよ、そんなことわかってるよ。うるさいな。こっちだろ」ってことやってるから。
・・・・・・・・・・・・・・『僕が幸福であるっていうことは、そういうことではない』っていうことを出していけば、
『これはそうだ、でもこれは違う」って風に、十七の自分は言うのね。
でも三十の自分なら、「あなたはこれを嫌うかもしれないけど、こういうルートを通ってかないとダメだよ。
それやらないかぎり、あなたはただのわがままで終わるよ」とかって思うんだよね。
602 :
無名草子さん:03/05/28 02:06
なんか、曖昧な定義と、勝手な思い込みで、すれ違いの議論が続いてるので、
橋本治さん本人に語ってもらいましたです。
あぼーん
605 :
無名草子さん:03/05/28 13:27
「ひらがな美術史」を使って、卒論に利用したりする学生がいることに触れて
『俺のは、適当に書いてるんだから、本道の方がしっかりしてほしいよな』とかなんとか
言ってた気がする。どこで読んだのか忘れてしまったけど。
よく知らないんだけど(知らなきゃ書くなって人、このスレに居るので怖いが)
サブカル文章の特徴って橋本の口語ダラダラ文体だったりする。
それって、橋本から始まったのか?橋本もそんな流れの中にあったのか?
とかもあって、サブカル的ではある。
漫画・映画評論、編み物だって、サブ的な文化だし。
サブカル口調のまま、本格的な文化評論に入ってきてるけど、
どーして、文体を変えなかったんだろう?なんて思う。
まあ、文体まで本格的になってたら、俺は読めなかったと思うけど。
607 :
無名草子さん:03/05/28 13:59
>よく知らないんだけど(知らなきゃ書くなって人、このスレに居るので怖いが)
このスレにはそういう人はいない。
ただ、本屋や図書館に行って橋本の著作を読めばわかるようなことを
このスレの住人に安易に説明を求めるから、(たとえば
>>589のような人)
そういう人は、徹底的に冷たくされる。
気になるのだったら、自分で調べればいい。
優しくされたかったら、それなりの努力をしろってことだ。
608 :
無名草子さん:03/05/28 14:06
映画そのものにA級・B級がないように、
文学も漫画も映画もすべてカルチャーであり、
「サブカル」なんてジャンルはない。
実際、漫画なんか世界で認められはじめると、
いつのまにか「サブ」が取れちゃった。
それはさておき、だらだらした口語文体のエッセイを
書き始めたのは、深沢七郎でしょう。
「言わなければよかったのに日記」中公文庫、読んでみれ。
赤瀬川、嵐山、椎名ほかその周辺はこの系統。
でも、橋本は、ただただ書きたいように書いたんだと思う。
>>604長くてすまん。
サブカルと本カル?という分け方そのものが「変」なんだよ。
人間やってればサブも本もないだろうに。
それをそのまま表現したのが橋本。
書くものは文語体、会話は口語体といった、表現(在り方)の
二重性をとっぱらって、シンプルに考えることに徹した。
ただ、彼のダラダラ文体は狙ったもんじゃなく、おそらく彼の
思考方法をそのまま文章にすると、ああなったんじゃないのか?
その点で、すごく素直な人だと思うんだが。
彼の考える対象は世間の事象すべてに及び、かついかにも本道/本格
っぽい平安文学だって中世語り物だって、チビ猫なんかと同じレベルで
共存してた。
そこがカッコイイと素直に思う。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
612 :
無名草子さん:03/05/28 17:32
浮上せよと活字は言う。ageるぜ!
613 :
無名草子さん:03/05/28 19:38
↑このタイトル、めっちゃカコエエな。
橋本の本って、タイトルからキャッチに至るまで、なにげに凄いものばかり。
凡人では到底考えつかん。
糸井なんかよりよっぽどコピーセンスがあ(以下略
614 :
無名草子さん:03/05/28 21:58
ぱっと思いつくセンスというものではなく
あるテーマについて考えに考え抜いた努力があり
その末端にこういうコピーが出てきたという感じ。
小泉さんは何もしなくても、首相ってだけで構造改革なのだ。
(「ああでもなく〜青版」より)
こういうこと、みんな何となくわかってるんだけど、誰も言わないのは不思議だね。
橋本の本読んで、これはこう表現すればいいのか、ってわかったりすることが
俺の場合は結構多い。
森前首相は、存在自体が「おやじギャグ」にはワラタ!
>>591は、「そういう怠惰を橋本は嫌う」と書いているけど、
この場でそれを嫌ってるのは橋本ではなくて591なわけじゃん。
心情自体は分からないでもないけど。
しかし、そういう権威を笠に着た物言いを橋本は嫌うw
617 :
無名草子さん:03/05/30 03:16
別に言わんでも、皆、わかってるって。
それとも、おまえ、
>>589か?
自分で調べてこいって。
618 :
無名草子さん:03/05/30 08:50
>これはこう表現すればいいのか、ってわかったりすることが
>俺の場合は結構多い。
そう。感情というか感覚のようなものを言葉に変換する能力は凄いと思う。
>>617 さらに偉そうな人登場だな。
知ってるなら教えてやりゃいーのに。
教えてやるくらいの器量が無いなら書き込まないでいーよ。
橋本治は結構細かくいろいろ教えてくれてるけどねぇ。
やなやつには誰だって、喜んでは教えたりしないと思うけどね。
>620
なんか橋本治っぽいカキコ・・に思えた
話ズレたんでsage
622 :
無名草子さん:03/05/30 14:16
なんかこいつの写真見てたら、つまんねえ女だろうなって気がしてくるよ。
レズかなあ。この人。
623 :
無名草子さん:03/05/30 14:17
うわあ、間違えた、中野翠スレのほうへ書かなきゃならんかったのに・・・・すまん。
622タンの誤爆で思い出したワケでもないんだけど。
高校時代「恋愛論」を自分のバイブルのようにいつも読んでいたなー。
自分が女のコを好きだということ自体で悩んだことはないけれど
ただ単純に彼女に想いを告げられずに悩んでいたあたしにとっては
彼が当たり前のように同性との恋愛(のようなもの)について色々語っていたのは
あるイミ、救いになった。
っていうかこのスレ見て、あたしにとっての橋本治、みたいなのを今思い出したよ。
明日図書館に借りに行くよ。最近全然読んでないや。
627 :
無名草子さん:03/05/31 18:59
>653
それって新しく書いたやつだっけ?
「失楽園の向こう側」にほぼ同じようなものがあったような。
>>626 ぼくは初期の橋本治「シンデレラボーイ・シンデレラガール」が、バイブルだったかな。
630 :
無名草子さん:03/06/01 02:12
「シンデレラボーイ・シンデレラガール」人気あるなあ。
「青空人生相談所」みたいなウケの良さがある本だよね。
スレ違いネタかも知れんがスマソ。
広告批評の編集者だった白滝さんがガンで亡くなられたらしい。
別に面識も何もないけど、橋本さんの文にも何度か登場していたので、チョト衝撃で・・・
日本の文壇からは全く無視されているような気がする。芥川賞か直木賞を受賞するのはいつなのか?
633 :
無名草子さん:03/06/01 09:31
賞の選考委員より、橋本の方が格が上だって気もするな。正直。
634 :
無名草子さん:03/06/01 09:40
橋本は文学賞自体信用してないと思うよ。
631>>>>
そんな!!!まじで????
橋本文に登場してた頃、若い方ってイメージが・・
「いいか、シラタキ」とか言われてた人???
すごいショックです。。
>>635 36歳だったらすぃでつ。
しりあがり寿さんの公式HPの日記で知りました。
ご冥福をお祈りいたします…
636さん、有難うございました。しりあがりチェックしてみます。
最近奥付に登場されないな〜?とは思ってたんですよ…(泣)
不謹慎を覚悟で言うと、
著名人の死で最も喪失感を感じるであろう人を想像したとき、
まっさきに浮かぶのは橋本だ。
景山民夫のときも、ナンシー関のときも呆然としたが
橋本が死んだときの衝撃と喪失感はいかばかりか、と思う。
一体、ひとりの人間をそこまでさせる(予定の)橋本って何者なんだろう。
639 :
無名草子さん:03/06/03 11:19
ナンシー関のときは、
もうなんか、その訃報を知らされた自分の方が
この世界にいるのがまちがっているとでもいうような
「おい、嘘だといってくれよ」と、絶対信用したくない気持ちだった。
橋本とナンシーの共通点は「いま、ふつうに原稿に向かっててあたりまえ」
と自然に思えること。
いまでもナンシーがこの世にいないことが俺は信じられない。
640 :
無名草子さん:03/06/03 16:10
いつも心にナンシーを。
641 :
無名草子さん:03/06/05 17:18
>>641 最近ブクオフで買っちゃったバカーリだよ…。
643 :
無名草子さん:03/06/06 00:16
>641
うぁぁ!!!!!
おどろきますた。すごくすごくいい本だから、絶版になっているなら
もったないと思ってた。(・∀・)イイ! ニュースありがとぉ。
で、最初に「風雅〜」が作品社から単行本で出たときに、
本当に綺麗な装丁だったんですよ。で、それが講談社文庫
に入ったときに、まったく同じ表紙で出まして。
ホントに感動しますた。
てか講談社は「学術文庫」に入れるぐらいの度量なかったん
かい! ヽ(`Д´)ノ
といってみるテスト。
644 :
無名草子さん:03/06/06 00:16
糸井重里との対談本、『悔い改めて』を古本屋で見つけた
当時中学生だったわたしは、その本を何回も読んだけど、
一人でどでかい悪と戦ってるような寂しい印象を受けたな。
だから彼には糸井重里のようなマスとコミットできる人間が、
何よりも必要なんだと思った。
「風雅」良い本ですねぇ♪
確か電車の中で読んでて、乗り過ごしちまうくらい目を釘付けにされますた(w
646 :
無名草子さん:03/06/06 02:58
悲しい定家・・・・・・
>>644 あの対談本の橋本治の思考スピードには驚いたけどね。
対談と言えば、ずーっと前に、
橋本治がユーミンのアルバム全部聴いて、
ユーミンと対談するという企画があったと思うんですが、
どなたか読まれた方いらっしゃいますか?
ちゃんと対談になったのかどうか、心配で、心配で。
何かに再録されてないのかな?
649 :
無名草子さん:03/06/09 13:00
対談と言えば、今日から
「子どもが子どもだったころ」(集英社文庫)を読み始めました。
毛利子来氏との対談ですが、出足快調です。
650 :
無名草子さん:03/06/09 13:34
>>649 二人の、思考力の幅の違いがわかって、橋本のすごさってのがあらためて認識できると思うよ。
毛利て、育児書の中じゃまだまともなほうなんだけど、橋本に比較されると、まったく、分が悪い。
橋本の、「余裕」すら感じられるよ、その本って。
(つまり、一般的な育児書の質がいかにひどいかって、わかるんだけど)
651 :
無名草子さん:03/06/13 22:11
以前、橋本治がどんな本を読んでいるのか気になり、ここに書き込みした434です。
皆さんのレスのおかげで、今日、
ネットの古本屋さんから『とうに涅槃をすぎて』が無事に届きました。
さっそく「橋本治が橋本治になるために読んだ100冊」を見つけ、
ひとりほくそ笑んでいます。
ほかにも、林真理子wとの対談(ある意味貴重ですね)やらマンガ哲学辞典やらが
入っていて、かなりお得な一冊だったことに驚きました。
これからじっくり、本編を読ませていただきます。フフフ。
652 :
無名草子さん:03/06/13 22:29
>>651 よかったよかった。
読んだら、またレポしてくれ。
ちなみに「100冊」の69番、
山岸凉子の「あやかしの館」は
読んだ後、しばらくひとりでトイレに行けなくなります。
>>652 会社に、怪談ダメな先輩がいて、
いくら何でも漫画なら大丈夫だろう、と思い
「あやかしの館」貸しました。
これぜんぜん怖くないですよ〜、って言って。
翌朝、会うなり、本を叩き返され、絶交されました。
しばらくの間、先輩は口をきいてくれなくなり、
仕事にいっぱい支障がでて、困ったことを思い出します。
いや、スレ違いでスマソ。
そんなことぐらいで絶交なのか。
怪談だめっていってるのに、漫画ならいいというのも変だ。
655 :
読書感想文:03/06/16 12:33
「わからないという方法」を読みました。
誠実な人ですね。この人。
656 :
無名草子さん:03/06/16 22:58
今日古本屋で「広告批評の橋本治」というわりと大型の本950円ゲット。
こんな本あるの知らなかったなー。
これから読むつもり。
657 :
無名草子さん:03/06/16 23:01
その中の、学歴と作家についての考察は、秀逸。
658 :
無名草子さん:03/06/16 23:19
>657
「いやみな文学史」って文章だね。
ありがと。そこから読んでみる。
こういう雑多な文章集めた本が好きだ。
古いけど「ロバート本」「デビット100コラム」みたいな。
>656
漫画哲学事典がとてもおすすめです。感想きぼん
660 :
無名草子さん:03/06/18 19:30
「人はなぜ「美しい」がわかるのか」を遅ればせながら読んでるところです。
661 :
無名草子さん:03/06/18 21:04
>659
すいません。これむちゃくちゃ難解でした。
イラストのインパクトが強烈過ぎて、呆然と同じページ見つめてしまいます。
文章以上に饒舌にいろんなことを表現しているみたいで、考えさせらちゃって。
橋本さん、イラストの面でももの凄く才能ありますね。
何度も繰り返し読めるので、とてもお買い得という気がしました。
元々はイラストが本職だったのですよ。
>661
そうですよね!!!
マンガはマヤだのチビ猫もどきが見れるだけでおもろ。
最後のほう、亡くなられた白滝さんが出られています。。
test
今月の広告批評読んだら涙出てきた。
>>665 連載1回分、まるまるシラタキさんの話で、
それも思い出話じゃなくて、末期の話だけを書き綴った橋本の思いに
読んでて俺もちょっと泣いた。
つーか、今これカキコしながら思い出して、
また泣けてきた・゚・(ノД`)・゚・
>広告批評
最後の、相棒をなくした。ってとこで一気にブワーと
なけました。そこまでの淡々とした文章も、か
なりクるものが・・
更に編集長の後記で、胸が痺れるかんじ。
仕事が楽しみにされてた展開になっているのに・・と
668 :
無名草子さん:03/07/04 13:22
最近なんか読んだ?
良スレにつき、あげとく。
670 :
無名草子さん:03/07/04 14:47
>>665 医者に90%以上駄目といわれて、
なお、残りにかけて肯定的な考え方を探す。
僕は橋本さんのこういう態度にさんざん救われてきた。
脳のガンの進行がとまってる、というくだりでは、
本当に涙が出そうになりました。
実は俺、ガンが脳に転移するなんて、知らんかった。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
長崎の12歳の子供が4歳の幼児を殺した事件で
天使のウインクのサカキバラ少年に関して書かれた文章を
思い出した・・・・。
あー。あったな・・・・。>天使のウインク
橋本さんはこの事件をどう思って見てるんだか・・・・・。
今日、衛星でガタカやってたね。
675 :
無名草子さん:03/07/14 11:49
>>672 あの文章は今回の事件にそのまま当てはめていいと思う。
なぜ、こういう事件がおきたらこの橋本の文章をどこかの報道番組が
あげないのか、不思議でしょうがない。
凡百の犯罪心理学者より、この橋本の文章の方がどれだけ大事なことか。
ちくま文庫の「風雅〜」出てたね。
加筆はないんで、ハードカバー版か講談社文庫版持ってる人は
買う必要は特にないと思う。
677 :
無名草子さん:03/07/14 22:41
>675
報道番組を作ってるマスゴミの人たちは
橋本の文章なんて知らないほうに100万ももんが。
つーか、今回の少年事件で橋本氏と同じこと、
あるいは類似したことを誰一人として
新聞でもテレビでも言わないのが不思議です。
(↑まあ俺の知る限りだけど....)
桃尻娘シリーズの斬新、新鮮な感覚に惹きつけられた。
もう15、6年前頃、大学の行き帰りの電車(相模原〜高田馬場まで
通っていたので、長い道中)の中で、よく読んだ。
月曜ドラマランドだったか、そんなような感じの枠でドラマ化された記憶
があるが、確かあまり名のない俳優達が出ていて、実験的な作品だったような…
あれを覚えている人、いるんだろうか?自分の中では、幻の記憶化している。
679 :
無名草子さん:03/07/14 23:28
>>678 岸田智史が出てたのを何故か良く覚えてる。
あのドラマ、中原俊が監督なんだと随分あとに聞いて妙に納得した。
BGMの版権上DVD化は不可能だとも聞いたことがある。
679
そうですか…覚えてらっしゃる方がいたとは…!
とにかくあのドラマも新感覚、一時期のフジTVの深夜枠のごとき、
才能と感性に溢れていたというかすかな記憶が。とにかく榊原玲奈役を
はじめ、出演者たちが色に染まっていなくて、不思議な新鮮さがあった。
本当に今一度観てみたい。
681 :
無名草子さん:03/07/15 00:01
>672
>677
すいません。私も知らないんですけど、橋本さんはどんなことを書いていたんでしょうか。
682 :
無名草子さん:03/07/15 07:39
「天使のウィンク」を読め。
話は、それからだ。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
685 :
無名草子さん:03/07/15 12:31
>682
アウトラインくらい語ってあげれば?
「天使のウインク」もう手に入りにくいだろうし。
>686さんの気持ちはよくわかる。部分的に書いても意味ないし
まず「読め」に18ももんがだな。
でもなあ、それじゃあ初心者に優しくないスレだよなあ。
橋本氏に興味持ってもらって、読んでもらうイイ方法はないのかなあ。
ねえ、>686さん?
いきなり1900円もする本を買って読めって言ったって、
普通は買わないわな。
689 :
無名草子さん:03/07/16 16:46
運命的な出会いというか、出会うべくして出会った本でないと、
とくに、橋本のような作家は、はまるか、無視か、の極端などっちかでいいんじゃないの。
図書館にでもありそうだしさ。
690 :
無名草子さん:03/07/16 16:47
縁なき衆生、ということで・・・・・・・・・
691 :
流れに関係なく:03/07/16 16:58
橋本治の本は昔から結構読んでるけど
一字一句読んだ本って短編小説類
くらいじゃないかなあ、たぶん。
内容は素晴らしいんだけど、あの文体なんとか
ならないんかなあ。
ちなみに最近では「20世紀」が一番面白かった。
692 :
無名草子さん:03/07/16 22:07
あの文体でナイト語れないことを書いてるのよん。
それにしても、あの12歳の少年、
テレビや週刊誌で日に日に怪物化されていってるね。
毎度のことながら、
「怪物なら特殊なケースだから、普通の皆さんは安心してください」
っていうマスコミの文法がみえみえなんだけど。
でも、今どきそんなこと信じる人っているのかな?
少年を自分と重ね合わせて考えられない人っているのかな?
694 :
無名草子さん:03/07/17 18:20
自分とは重ね合わせられないけど
自分の息子と重ね合わせてしまう。
親の教育が悪いという奴らを激しく憎む。
>691
同士?!
わたしも、橋本でいちばん好きなのは短編小説。
でも、橋本マニアの皆さんにはあんまり受けがよくなさそうで。。。
短編小説には、彼の他の仕事に見られないメジャー感があると思うのですが。
「水彩硝子」は題名の美しさに驚いたりした。
少年事件に関して、今までいろいろ読んだ中で、
今朝のアサピーに大塚英志が書いてた意見が
今のところ、いちばん橋本治に近いかな。
698 :
(・u・)チンペイ ◆/JGRUJgWLQ :03/07/19 23:42
恐怖を克服しなくて、なんの何の人間か
ロバート本を読んでみました。読みにくい。ぐじゃぐじゃな標準語だか何なんだか分からない東京弁文体はやめて欲しい。
全編大阪弁とか東北弁で本出されてもそのほかの地域の人が困るのと同じ。
ま、そういう自分のような人間は読まなければいいだけなんだろうけど。
>>699 昔のこの人のエッセイたぐいの本は私も読みにくいと思う。
でも90年代以降からかなり読み易くなってると思うよー。
701 :
無名草子さん:03/07/26 12:42
昔も今のも、読みにくい人には読みにくい。
∧_∧ ∧_∧
ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
703 :
無名草子さん:03/08/07 01:22
風雅虎の巻、面白かったがわからん箇所がてんこ盛り・・・
もう一度読み返してみる
704 :
無名草子さん:03/08/07 13:16
風雅の文庫って、よくブックオフで見かけるけど、売れてたのかな?
売れるはずない本だけど。
ハードカバー→講談社文庫→ちくま文庫
なにげに形を変えて版を重ねてるよな。
706 :
無名草子さん:03/08/07 17:26
怒られるかもしれないが、小林よしのりの「戦争論3」は
橋本治を思わせる。
何だと!
怒られたよ。
>>706 そう書かれてもコヴァを読む気はさらさら起きないのですが、
どこが似ておられると感じられたのですか?語り口?
橋本さん、「新しい歴史教科書」の批判本に書いてたぐらいだから
ああいうのは嫌いだろうね。
ま、いいけど。わからない人にはわからない話。
「新しい歴史教科書」の批判本
その橋本氏の批判文、図書館で読みたいのですが
どういうものに掲載されたのか教えてくれませんか?
713 :
1chと3chの間のノイズ:03/08/08 12:55
>>565 ついさっきまでこの板そのものを見てなかったので反応がおそくなりましたが、
92年のヤングサンデーの下田のサマーセミナー、参加しましたよ。もう11年か……
その後の「101匹あんちゃん」は変なことになって残念でした。
「貧乏は正しい!」に出てきた“問題の根本は土地の私有制にあるのではないか”
という考え、数年前から、とてもよくわかるようになりました。
お!
私も92年の第1回セミナーに参加していましたよ。
あの頃はまだ22歳でしたが・・・歳を取りました。
716 :
無名草子さん:03/08/09 02:18
>>715 こんな本が出てたんだ。
読まねば。情報thanks。
んでもって誰か「仮名手本忠臣蔵」は買った?
717 :
無名草子さん:03/08/09 02:20
>>716 図書館に絶対入ってる類の本だからコピーでいいよ。
ついこの前「完チャン」がヤフオクで出てたね。
筑摩で文庫化って話はどこに行ったんだか・・・。
心待ちにしてるのに・・・。
>>717 図書館行ったらありました!サンクス。
スイマセン。読んだら結構確信してしまいましたけど。
僕当たってるかもしれない。
>>719 待っとけよ。俺も読んでくる(というかコピーしてくる)
接点のなさそうな二人だが、
意外につながるかもしれん。
予想だが、当たってるかもナ。
おまえさん。
俺の、勘だ。
橋本治スレがこんなに伸びていて嬉しい。古くからのファンですが書きこむの初めてです。
接点のなさそな二人で思い出したのですが、いつか橋本治と中沢新一が対談していて、
あの、いつもかっこつけた中沢が、橋本に対しては、えらい低姿勢で笑えました。
なにせ、中沢は著書で「難しいことを簡単に書くことはできない。難しい言葉を使わないと説明できない」
と書いていて、それって、アカデミズムな知識人が知ったかぶりをする西洋人の固有名詞ばかり多用することなのか?
と思ってました。むずかしいことを簡単な言葉で評論している大家の前では、おまえの持論はどこへ行ったのか?と
小一時間、問い詰めたくなりました。
高橋源一郎との対談も最高にいかしてたよ。
それはそうと、図書館からコピーしてきた。
読んでみたが、う〜mm、
小林よしのりではないな。
君の誤解だ。
中沢新一との対談で「ニューアカって塾の思想でしょ」って言う橋本に対して中沢が
「そうそう。もうちょっと大人っぽくなってほしいけど」というニュアンスのことを言ってた。
それ読んで、中沢、お前が言うなよって思った記憶があるw。
あと何に書いてあったか忘れたけど大学の先生から「橋本さんは頭の悪い子ばかり
相手にしててかわいそう」って言われて怒ってたけど、それ言ったのって中沢かなって
思ってた。
724 :
無名草子さん:03/08/21 19:28
たしか川本三郎のことではないかと。
雑文集成のどれかにあったような気がして探したのだが見つからない。すまん。
725 :
無名草子さん:03/08/22 10:41
川本三郎と名指しでしゃべってたんですね。
探してみたところ、俺が上で挙げてる話の部分は「僕らの最終戦争」にありました。
匿名だったんで誰かな?と邪推したわけですw
話題も○ウムに関わる内容だったしね…
>>713 >>714 僕も参加しました。
何回目だったかな……。
たしか、やまだないとが来ていたような気が。
最終日の朝、勇気を出して、庭でタバコをすってた橋本治にアタックしたのを覚えています。
そうか、あれから十年以上経ってるのか……。
最近橋本の新刊見てないね。
728 :
(・u・)チンペイ ◆/JGRUJgWLQ :03/08/24 10:33
見ないね。
時間かかる仕事してるんかな?
算数の本出すとか書いてなかったっけ。
easy seekでは「完本チャンバラ〜」がごろごろしてます。
そこで、いまなら先着一名さま、「自分たちよ」も買えますよん。
橋本が感想を書いていた「人間臨終図巻」(山田風太郎)を読んだ。
死に方にもいろんな説があるわけで,
どの説を中心にするのか、どの説を一行紹介にするのかの取捨選択の基準、
書き方とか、一文コメント,
せいぜい一人3Pという短さが風太郎の独自さを際立たせ、
風太郎にしか書けない本になっている。
「戦中派不戦日記」が好きなら、かなりいけると思うよん。
>733
「有吉佐和子」の項でのあの事実に対する、あのつっこみ。
考えつかなかった自分はかなり橋本に染まってるかもと思った。
だがむしろ、そういう事実を知らなかったほうが問題か。
読んでいるとき、どこかで聞いたことのある人名,業績,死に様が
一つになる快感があった。
サブカル人名基礎教養としても使えると思った無知な漏れ。
スレ違いだが、「死に方」と限定する必要はないと思ふ。
それに「臨終図鑑」と「戦中派不戦日記」を並列にするのもいただけない。
「臨終図鑑」には「不戦日記」最大の特徴
だるい様で張り詰めた青春感が無い。
736 :
無名草子さん:03/08/30 18:37
橋本さんは同性愛なの?
>>736 そうです。一時、バイ・セクシャルとの噂もありましたが違うようです。
男性作家でこんなに女性の気持ちがわかる人はほかにいないと思っております。
フェミストの小倉千賀子によれば、
「日本でマッチョでない男は、橋本治、浅田彰(カレはバイ)、田中康夫の3人しかいない。」と
誉められ?ていました。
作家限定だと思うけど。康夫ちゃんは、ヘテロだが、女の子の気持ちが妙にわかっている文章を書くし。
ま、これが誉め言葉なのかどうかわからないけど、石原慎太郎みたいなお馬鹿なわかりやすいマッチョよりは、評価しますだ。
>>733 「人間臨終図巻」を注文したら、U巻だけ到着が遅かった。
徳間文庫で初刷のままだったので,このまま品切れの可能性有り?
一癖もふた癖もある人はもちろん,
癖が無い=生真面目な人の、度が過ぎて立派な奇人ぶりも面白かった。
中庸と言うのも難しいようで。
文庫版「臨終」って誤植が目につかない?
740 :
無名草子さん:03/09/02 01:38
彼がバイだろうとゲイだろうとヘテロだろうと、どーでもいー気がするなあ。
「恋愛論」とか「女類絶滅図鑑」とか読むと、
男と女の社会的定義そのものがあやふやというか、
とりたてて現実の橋本に決定的差別や区分を与えていない気がする。
性別を超えよ、と安易なことは決していわないけど、
本人の思考性の中では、性別って超生理的動物的レベルでしか
関係なかったんだろうな。
そしてそのことを自覚した瞬間、橋本だけじゃなく人間というもんは
雄でも雌でもない領域に立たざるを得ないんだろうな、と思ったよ。
>739
たとえば?
あんたにとって橋本治とは何よ?
1.小説家
2.批評家
3.その他
わしにとっては、やっぱ2かもしれない。
だって小説さえお説教なんだもの(でも好きなんだけどね)。
744 :
無名草子さん:03/09/10 22:12
養老孟司著
対談本「話せばわかる」に橋本治さんも出てますよ!
「いじめと自殺の予防教育」という橋本の本がありますが
これ最近の本なのですか。
読もうと思うのですが、読んだ人はいますか?
747 :
無名草子さん:03/09/17 00:36
確かに題名の時点で学術書だわなw
その本のアマゾンのレビューに
「桃尻の橋本さんじゃあないですよ」というのがあってワロタ
まあでも橋本治をある程度知っている人が近くにいるなら、
釣りの道具として買ってみるのも悪くないと思う。
>>748 >24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています
みんな参考になったらしい。
「三島由紀夫」をまだ読破出来てない俺。
753 :
無名草子さん:03/09/25 18:43
芸術新潮、読んだ?
754 :
無名草子さん:03/09/26 15:21
「ひらがな日本美術史5」もでたらしい。
4巻でてたの知らなかった (´・ω・`) ショボーン
なんか新刊アナウンスがあんまり聞こえてこないなあ。
756 :
(・u・)チンペイ ◆/JGRUJgWLQ :03/09/29 08:39
新刊じゃないけど「芸術新潮」の特集見てみなよ!
なぜだか「芸術新潮」の特集は薄味に感じてしまったよ。
でも「ひらがな日本美術史5」は、いつも通り濃厚かつ、
芳醇な橋本味だったよ♪
やば、窯変源氏
明石でとまったまま最近読んでない
須磨帰りになっちゃう・・・
759 :
無名草子さん:03/10/02 21:40
朝日新聞社のPR誌「一冊の本」で連載してるんだけど
今月「マトリックス」のことすげえ誉めてた マジかよ……
760 :
無名草子さん:03/10/02 22:49
どういうところを褒めてた?
人間の身体性の必然性とかそういうこと?
それとも例のハリウッド映画−火薬の量とか?w
一冊の本てどこで買えるの
762 :
無名草子さん:03/10/03 00:00
763 :
無名草子さん:03/10/03 01:41
芸術新潮は、いまいちだな。
というか、失敗だな。
時間がなかったのか?
歴史学がしつこくやってきた問題を
橋本言葉と概念で説明しようとしてんだけど、
思ったほどには成功してない。
縄文・弥生。
>>759 橋本はアクションものしか映画を見ないとかなんかの本に書いてあったから
マトリックスをほめてもおかしくはないな。
桃尻娘が
前に単発のドラマになったのを覚えています。
玲奈に相築彰子(伊原剛の元妻、セデスやネスカフェのCMに出ている)
利倉くんに利重剛
醒井さんに甲斐智栄美だった。(磯村くんは忘れた)
ストーリーは当然小説とかなり違ってた。
もっとそれ以前に映画にもなったよね?
竹田みどり(甲斐よしひろの妻)主役で。
橋本さんご本人もちらっと出ていた記憶がある。
>>762 そのリンク先も見ていたのだが、
紀伊国屋等大手の書店などに置いてあるのかなと思って聞いてみたのでした。すまぬ。
>>765 醒井さんは、金子美香
磯村くんは、松田洋治
ビデオを撮って残してあるんだけど、
当時、ビデオにラベルを貼る習慣がなく、
久々に観たいのだが、未だ見つけられないままでいる・・・(- -;
映画は、竹田みどりではなく、竹田かほり だよ。
768 :
無名草子さん:03/10/03 19:05
>>766 紀伊国屋ほど大きな書店でなくても、けっこうあちこちで
置いてあるのを見るよ。値段はあったりなかったり。
漏れは年間購読してるけど。
有吉佐和子が亡くなったときに橋本さんが書いた文章(「何が彼女を殺したのか」というようなタイトル)は
どの本に収録されてましたっけ? どなたか教えていただけるとありがたいです。
マドラ出版のトリコロール本の青で有吉佐和子の小説について触れていたので、追悼文を読み返したく
なりました。手もとの本を探したんですが見つからなくて。
>>769 『恋愛論』に入ってる。
あと『新潮日本文学アルバム有吉佐和子』に
「彼女の生きていた時代」という文章を寄せている。
>>770 レスありがとうございました。
「誰が彼女を殺したか?」 久しぶりに読み返したけど やっぱりすごく良かった。
『新潮日本文学アルバム』のほうも読んでみます。
今日本屋で、仮名手本忠臣蔵の絵本を見たよ。
岡田嘉夫と組んで、これから歌舞伎の絵本を
シリーズで出すらしいです。
橋本治の本はいまどれくらい読まれているのかなあ。
田舎なんかだとどうだろう。
いまいちか。
買わなくて良かった!
775 :
無名草子さん:03/10/16 19:14
橋本氏の「三島論」は三島由紀夫読んでなくても面白いでしょうか?
読んでるほうがいいと思う。
777 :
無名草子さん:03/10/20 00:38
>777
ウヒー!書き込み先を越された(笑)。
自分もみますたよ。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
橋本治がオサムちゃんだったときの番組でつね。
確か「ぼくたちの近代史」あたりにこの番組の
ことがのっていましたよね。
見られるなんてうれすぃい♪
779 :
無名草子さん:03/10/20 00:43
もまいら! 来週のNHKアーカイブスで橋本治の番組が放映になるよ!!
ルポルタージュにっぽん「おとこ東大どこへ行く」〜10年目の東大全共闘〜
1978年(昭和53年)11月25日 放送
http://www.nhk.or.jp/archives/fr_yotei.htm 1968年11月、東大紛争の最中に開催された、東京大学教養学部駒場祭。
この駒場祭のポスターが当時大変話題になった。渡世人風の男の背中には
イチョウの入れ墨、その傍らには「とめてくれるなおっかさん、背中の銀
杏が泣いている、男東大どこへ行く」と書かれている。このポスターを描
いたのは、当時東大の二年生だった橋本治さん。全共闘運動が大学を席巻
していた時代、橋本さんは布団をかぶって寝ていたと語ります。ルポルタ
ージュにっぽん「おとこ東大どこへ行く」では、東大紛争から10年後の19
78年、橋本さんが東大紛争の渦中に居た人々の消息を訪ね、今何をしてい
るのか、そしてあの時代とは何だったのかをリポートしていきます。
10/26の同時放送は大河ドラマ『竜馬がゆく』で
サブタイトルが、『激動の時代と日本の「志」』。
どちらかというと東大闘争の方が合わせたかった
メインテーマなのかな?
まぁでも橋本の貴重映像が見られれば良いか。
781 :
無名草子さん:03/10/20 02:17
久々に来て見たらこんなステキ情報が!!!(´д`*)
絶っっっっっっっっ対 録画します。
しかしどっちが何分間くらいですかね・・・
できれば橋本のみ録画りたい気がするが・・
やはり両方行くべきですかね。
782 :
無名草子さん:03/10/20 08:59
裏で「助六」やるんだよお。どうしてくれるうう。
>>781 10/26 NHKアーカイブス 午後11時10分〜午前0時30分(80分)。
大河ドラマは(当時も変わらずに)45分番組で
「ルポルタージュにっぽん」は30分番組だと思った。
いつも加賀美アナの番組紹介や関係者回想などが
前後に入るので、その辺を計算しても
11:50あたりから12:30まで録画すればOKじゃないかな。
784 :
無名草子さん:03/10/20 12:54
おお!おいしい情報、ありがとう。
ところで橋本の古典入門書みたいなのを読んで、実際に古典と親しくなった人って
どれくらいいる?
遅まきながら『これで古典がよくわかる』や『風雅虎の巻』を読み、
もう一度もっと楽しんで新古今を読んでみようと感じたのだが・・
日本史の中でも古代史は好きだが王朝時代は興味なく、歌も万葉派。
源平でも応援するのは源氏。武家階級が出てから、歴史も面白いよねと思ってきた
くらいの王朝嫌いで、京都至上主義の宮廷サロンでの煮詰まった美学は「ケッ」と
ずーっと思ってきた。
歌舞伎や文楽ラブで、古典でも読むのは読本や床本くらい。
もろ近世マンセーだったんだが、『窯変源氏物語』をなんとなく手に取り、目から鱗。
で、最近は「そうか、新古今かー」という気分になりつつあるんだけど、
橋本経由で日本の古典を再発見した人、やっぱり多いのかね?
785 :
無名草子さん:03/10/20 14:24
感受性の成熟というのは、そういうものです。
で、あんたはどうなの?>785
古典読んでるの?
>784
こんつわ。785ではないですが(^^ゞ
「風雅虎の巻」っていい本ですよね。しかもあれ、「日本文化」についての
本っていう射程の広さがスゴイ(^_^)。
新人類と新古今感性は一緒なんて言い方、橋本治ならではですよね。
さて近世マンセーとのお話ですが、江戸あたりの文学って「王朝」
ものの拡散化、というか大衆化ってイメージが自分にはあるんです。
ですから源氏を含めて、そこらの和歌・散文を知るとまた違った意味で
面白いんでないでしょうか?
ちなみに橋本治さんも近世から入って(近代はマジ嫌いって仰ってます
よね(笑))遡る形で自分の文学史みたいなものを形作ってますよね。
そこらも凄く面白いなぁ、といつも思います。
788 :
無名草子さん:03/10/20 20:14
>777
>779
ありがとねー!
789 :
無名草子さん:03/10/20 21:50
>>786 >で、最近は「そうか、新古今かー」という気分になりつつあるんだけど、
>橋本経由で日本の古典を再発見した人、やっぱり多いのかね?
最近は、ってあんた・・・・・
みんながあんたと同じじゃないんだよん。
もともと貧乏くさいのが嫌いな人だってたくさんいるのよ。
790 :
無名草子さん:03/10/21 01:18
>789
786の言いたかったことは、
「あんたも新古今を再発見したか?」じゃなく、
橋本をきっかけに改めて別の観点で古典を読み返し、
自分なりの愉しみをみつけた人間は多いのだろうか?
という意味だと思われ。
読んだものが貧乏くさかろうが金持ちくさかろうが、
んなことはどーでもいーんでないの?
自分は「枕草子桃尻訳」読んで、「枕草子」を高校時代以来再読した。
口語一致体、なるほどねーと思ったけど、清少納言の言い分には
全面的に賛同しかねたのは昔と一緒だった(w
あと「源氏物語」はさすがに古典のままで読む気力はなかったな。
円地文子は読んだヘタレでつ。
792 :
無名草子さん:03/10/21 23:32
私は、橋本治のエッセイ?が好きです。
でも、ちょっと、難しいことも多くて
その、考え方のわからなそうで、わかる、わかる!って感じが好きで
時々、読んでます。ただ、それだけ言いたくて来ました。
勉強不足で、他には何も言うことがないんだな〜・・・
もしかして埼玉川口のNHKアーカイブスで見られないもんかと思い
調べてみたら、まだライブラリー化はされていないようだった。
でも単語検索をしてみたら
ttp://archives.nhk.or.jp/archives-i/nhk_index.do 以外なものを発見。こんなのを公開しているそうだよ。
-------------------------------
若い広場 笑っていいのか今の僕らを 劇団夢の遊眠社 1980/08/24 60分
出演/司会:中部博、聞き手:斎藤とも子、出演:野田秀樹、橋本治、猪本拓、小松左京
内容/「若い広場」(1962年〜1982年)は、若者の生き方を通して時代の最先端に鋭く迫った番組で
ある。
劇団「夢の遊眠社」を主催する野田秀樹。24歳の若さで作・演出・主演をこなす。
今回番組で上演する作品「二万七千光年の旅」は、映画「アンデスの凄惨」(1972年10月、飛行機がア
ンデス山中に墜落し、生き残った乗客たちが、救出されるまでの間、先に死亡した人間を食べて生きながらえ
た、という実話を映画化したもの)からヒントを得て書かれた。遭難者を救うために二人の少年が、救援隊を
求めて出かけていくが、果たせず、時空をさまよう・・・というストーリー。
スタジオでは、ゲストの作家でイラストレーターの橋本治とともに、舞台の魅力について語る。
「観客の舞台を見つめる熱い視線が好き。シェイクスピアのように普遍的に読み継がれるような作品作りたい
」と野田は話す。
マイブック 「宝島」スティーヴンソン著 小松左京
-------------------------------
マイブック! そうそう、そういうコーナーあったよね〜。
斉藤とも子、NHKらしさ、に欠かせなかった…。
橋本氏は「モデルになろう!」みたいなのの回に出演して、ずっと見た目カッコよく
脚を組んでいた。あとで筋肉痛になったとか自分で書いてた。…らしいといえばらしいが。
>でも、ぼくは(中略)だんだん物足りなさを感じている。
>橋本治に対してというより、それにいまだに喜んでいる自分に対して。
禿げるほど同意してしまうなあ。でも「まあいいや」と思ってしまう俺。
797 :
無名草子さん:03/10/22 14:09
>>783 亀レスですが重ね重ねありがとうございました!!
録画しますともさ。竜馬も好きだけど様子見てから・・
シャキーン(`・ω・´)!!!
798 :
無名草子さん:03/10/23 10:50
丸山応挙展を見てきた。
面白い、ほんと、この人、絵を楽しんで描いてる、
面白がらせようと描いてる。竜や虎や波やあぶくや子供や。
その帰り、「ひらがな5」を購入。最初が応挙。
橋本治、そのとおり。国宝のやつ、楽しんでないよ、描いてる本人が。
みんな行けよ、応挙展。これから、東京でやるから。
799 :
無名草子さん:03/10/23 10:51
すまん、丸、だった。
800 :
無名草子さん:03/10/23 10:52
円、だった。返す返す申し訳ない。
文学版はdat落ちしたみたいだが
ここに統合と受け止めて良いのだね。
(もしあっちへスレ立てるにしても「信者」なんて使わんといてね)
図書館に橋本絶版本がたくさん眠っている・・・・・。
売ってほしいのう。
竜馬キテルーーーーー!!(・∀・)!!
こっちも竜馬がゆくの筋思いだせて良いので
この後の若橋本氏を楽しみにして居ます。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
とめてくれるなおっかさん!
ポスターもキタ━*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*━ !!!!!
サイン書いてある!
806 :
無名草子さん:03/10/27 00:16
>>805 実況スレいまいち「武蔵と竜馬の比較」だったので
戻ってきますた!!!!!!
いっしょに最後まで!!ハアハア
>806たん
もちろん最後まで!!ハァハァ(笑)
でも、思った以上に重い番組だ・・・・。
うおー!
絶句でたぁ!
紅茶カタカタでたぁー!
by ぼくたちの近代史
あらためて「ぼくたち」と言いたい、
っていう若橋本さんは、変わらずに橋本さんなんだなぁ。
しまった見逃した。
>>808 さま
同居人が茶々を入れてきて(どうしてここで秘書が出てくる?など)
集中して見れなかったので改めて見ますた。
ぼくたちの近代史でこの番組に関わったアタリは勿論覚えてましたが、
他の元医学部の人だの、山谷の光景も良かったぁ。そんな人もいたのね・・
紅茶カタカタとか、東大合格者母親へのインタブー(笑えなかった・・)など
録画してて良かった!というかいつの間にか標準モードになってて残り時間
ハラハラしますた。
「布団かぶってたわけだから・・・・改めてぼくたち、と言いたい」
良かったー(つд∩) 涙
811 :
無名草子さん:03/10/27 23:50
>806さん
レスありがとれす。自分もビデオとりますた。
ちょっと話が聞きづらいところがあって、今もう一回
みていまつ。
本放送を見ながら、もしかしたらゲストとして橋本さん
出てコメントしてくれるかなぁー、とか期待したりもし
てたんでつが(笑)。
でも今からみると、みんな「違う」日本語を話してるナァ、
とか感慨深かったり、「ああ、ここが橋本治という人
の根っこの一つなんだなぁ」と切ないような気持ちに
なったりしますたよ。
お話出来て嬉しかったでつ。ありがとう>806たん
>>811 これからもよろしくどうぞ!!
ってか、OFFりたい・・・・気がする・・・
橋本FANて身近ではまず見つけられないー(つд`)
今日、ヤンサン?の人生相談読んでたって人はいましたが。
上司(笑)。
ビデオに撮ってたのを見たけど、なんじゃこりゃ。
番組としてつまらん…。
橋本氏に既にハゲの片鱗が見えるのが萌え。
私は、がきデカ(こまわり君)のセーターに激しく萌えますた。
815 :
無名草子さん:03/10/28 19:01
>>814 あっしもー!
こまわりくんというか、自作セーター全盛期だったんかなーと。
近代史読んでると読んでないじゃ印象が全然違う番組だわさ。
>812
こちらこそよろしくどーぞぉー。
OFF会あったとしたらきっと「ももんがオフ」とかって
タイトルになりそうですなぁ(笑)。
30代から40代で文筆活動をしてる人たちに「橋本治いいよね」
みたいに書いている人案外いるのに、自分の周りにもあんまり
オサミストはいないでつ。あんなに面白いのにね・・・。
>815
禿道。
『ぼくたちの近代史』、初読は大学生のころで、内容は「おお!」
って思いつつ、心情的に今一ピンとこなかった。
んだけれど、今読むと凄くわかる部分があってせつないでつ。
で、番組途中で「でも僕はここにいる!」みたいなことを(泣きそうな
口調で)言っていた若橋本治がいて、あれから一人戦ってきたんだなぁ、と
改めてそれをあの番組でわかって・・・・(T^T)
橋本ってすごく真面目な全教徒だね。
ちゃんと70年安保してたんだ。
ゲバ棒持ったりデモしたりして、適度に発散せず、
ふて寝して自分をきちんと対象化したんだね。
でもって、ふて寝してた申し訳なさをどこかで感じてる。
だから、ふて寝してた自分から出発してしっかり総括しないと
って思ったんだろうね。
生真面目な橋本をあらためて再確認したよ。
サブカルでもてはやされた一時期は彼としては結構微妙な状態
だったんだろうな。がんばって体力つけた時期なんだと思ったよ。
で、結局消費回収されるだけの人を拒んで、昭和天皇が死んでから
本当にやりたかったことの足場を固めていき、今に至ってるんだな。
侍っぽいと思った。自己表現はとてもライトだけど、心根は侍だね。
生き方が終始一貫してる。
>>815 >>817 セーターの完成度もそうであるが、
放送当時(1978年)、「がきデカ」は連載中であったわけで…
宣伝厳禁のNHKの目をかいくぐって、よくぞメインパーソナリティ(?)が
現役のキャラ物の服をまとっているということにも激しく萌えますた。
しかも「がきデカ」は御下劣マンガとして世間一般には通っていたわけで、
そこら辺にも、視聴者へのメッセージ(意図)もあるんじゃないかと、
深読みしました(明確な意図は分からず…当時書かれたハシモトの著書に
その意図が感じられる物ってあるのでしょうか?…深読みしすぎ?)。
820 :
無名草子さん:03/10/29 12:01
>819
そん位は考えてたでしょ。
当時の治ちゃんは服と自分は完全リンクしてたし。
つかあのセーターって著作権法違反だよな。
それとも自分で描いた(編んだ)絵柄ならいいのかね。
822 :
無名草子さん:03/10/30 12:23
著作権違反って親告罪だよ。
山上たつひこ本人か、がきデカキャラを管理する会社があるならそこが
違反だとごねれば違反だろうね、天下のディズニーみたいに・・・
ミッキーマウスの著作権を切れさせないために、毎年全米の著作権保持期限が
自動更新され、幼稚園児たちが手書きで描いたミッキーさえ、著作権違反だと訴える、
あのディズニーなら絶対に許さないだろうね。
作者はもう漫画とは一切関係ないし、多分本人の許諾をとって
がぎデカを今更キャラクター商品化することも無理。
相手は橋本治だし、いいんでないの?
「シンデレラボーイ・シンデレラガール」読了。
10代か20代のうちに読んでおきたかった。
実用書というワリに、微妙に読みづらい。
>>822 関係ないけど、
山上たつひこ、またマンガ描いてるらしいよ。
遅れに遅れてるけど。
がきデカが大人になってサラリーマンやってる話。
本業は作家だけど、趣味でならマンガ描いてもいいらしい。
芥正彦ってやな奴だなあ。と思った。
828 :
無名草子さん:03/10/31 12:38
橋本信者って結局、宮台の言ってる事を理解できない
低学歴の人達と、思っておいて間違いないですね?
829 :
無名草子さん:03/10/31 15:57
赤いスレですね。
830 :
無名草子さん:03/10/31 16:10
>>828 信者についてはわからないけれど、少なくとも宮台は橋本の言っていることを理解できないとおもうよ
橋本と宮台、そこまで遠くはないと思うけどな。
832 :
無名草子さん:03/10/31 18:35
>>831 橋本も「援助交際は自立した女性の生き方」と、本気で思ってるんだろうか?
橋本の援助交際論って何かあったっけ?
834 :
無名草子さん:03/11/01 17:55
>>831 そうかなー。
宮台はクソだと思うが・・・
>橋本も「援助交際は自立した女性の生き方」と、本気で思ってるんだろうか?
女子高生のスカートが短くなっていくことに関して
「それは、そうすることでしか周りから感心を持ってもらえない位に必死・・」
というようなこと書いてたと思う。
「自分という人間に関心をもってもらいたい、それにはまず若くなければ価値がない」
という「女性のあはれ」も言ってたのを考えると、
「援交が自立した生き方」という風にはならないのでは。
その対比として「男は年を食ってしまえば生活者になってしまえるから楽だ」
というようなことも言っていたと思います。
売春に関しては、古代ローマから存在していたことで今に始まったことではない。
というような記述は見たような気がします。
いずれにしろ橋本治の援助交際論のようなものがあるなら読んでみたいです。
836 :
無名草子さん:03/11/01 21:25
橋本さんは職人気質の人だから、素人が片手間に金を稼ぐことは、
援助交際だろうがなんだろうが評価しないでしょ、きっと。
それに、いまさら援助交際もないと思うな。
論評の旬を過ぎてる。
>>836 機会均等法に絡んで売春を国家資格の認定制にしちまえと、
何かにかいてなかったっけ?
>837
書いてたね。プロの仕事として国家が認めるようにすれば、、、
というような、むしろ「確かな技術に裏づけられた玄人仕事のプライド」みたいな
観点で書いていたような気が・・
まあそこで「国」を持ち出すようだと宮台とは全然違うな。
>>838 件の文章は『天使のウインク』に入ってる
「男女雇用機会均等法と風紀に関する一考察」だね。
>>839 他人からの伝聞で判断するより、一度目を通してみてから
宮台と比較した感想でもここに書いてみてくれ。
話しはそれからだと思うが。
841 :
無名草子さん:03/11/02 08:41
>>838 それこそ、前に誰かが言ってた、「小林よしのりと繋がった」じゃない?
「プロ」としての仕事は評価するっていう。
842 :
無名草子さん:03/11/02 15:24
>838
でも「天使のウインク」では、売春を国で認めて云々、なんていうのは
書いてないよね。むしろホステスが接客業であるとして「あたしゃ接待
というサーヴィスのプロで、カラダは売りません」みたいなことをちゃん
と保証すれば?みたいなことを書いていたような気が。
ちなみに直接援交には触れていないけど、橋本さんのスタンスは、
「天使のウインク」でいうなら、「それが「自由」というものだったか」
あたりなのかなぁ、とかおもいまつ。
さらにちなみに。河出の「パンセ」の「女性たちよ」に収録されて
いる「迷宮の中の家出少女」あたりが、もしかしたら「援交」という
言葉が生まれる前に書かれた「援交」する少女とそれを買う男に対する
橋本氏のスタンス表明なのかもなぁ、とか思いマスタ。
絶滅女類図鑑読めばこの人の女に関するスタンスは全部分かる。
絶滅女類図鑑は現在、版を重ねていません。
絶版です。
でも私は手に入れています。ああ、よかった。
橋本は、いまの土井たか子についてどう思っているのかききたい。
どうも思ってないんじゃないか…?
もはや世間的になんか意味のある人じゃなくなったしな。
言いたい事だけ言って、都合の悪いことは無視する、
典型的なクズ政治家の一人って事が立て続けに明らかになっちまったしな。
絶滅女類図鑑で「W浅野」のことが書かれているけど
もう「W浅野」っていわれてもいまの20歳ぐらいの人はわからんだろうなあ。
この時代の空気はわかりづらいだろう。
今となっては思い出したくもないな。あの空気。
848 :
無名草子さん:03/11/05 13:58
世の中、変わった。あのころに比べたら金髪も増えた。
今日「歌の大辞テン!」で昭和62年のベスト10をやってたが
何かイヤ〜な感じがした。
「バカの壁」を読んだが、橋本治の本の内容を100倍に薄めたような内容だ。
インタビューを他人がまとめた本だからね。
養老好きとしてアレを代表作にされてはたまらん想いはある。
養老味が薄かったからあれだけ爆発的に売れたんじゃないかな。
853 :
無名草子さん:03/11/07 19:12
ベストセラーになるためには、普段本など読まぬような人間をターゲットにしなければならない。
あの本は、狙ったんじゃないけど、ぴたっとはまったな。
橋本は、まあ、あの文体がベストセラーになるはずもないか。
一番売れたのって、どれ?
窯変源氏か桃尻娘のどっちかなような気が。
Amazonで橋本治の検索結果を「売れている順番」で並べると
糸井重里の『経験を盗め』が1位に来てw、
『ひらがな日本美術史』などの古典関係がよく売れてる。
855 :
無名草子さん:03/11/07 22:31
窯変は思ったほど売れなかったと、自身が言ってたな。ま、ベストセラーを狙ったんだろうが。
「三島由紀夫とは〜」は、だいぶ版を重ねているみたいだね。奥付を見る限り。
(でも2000部ずつとかチマチマ重版してたりして)
一般的には6000部からでしょう。
>>853 一番売れたのは、「桃尻語訳 枕草子」でしょう。
テレビ番組にもなったし。
「窯変 源氏物語」は長いので途中で脱落した者が多いと思う。
俺もそうだが。
版数についての話は「浮上せよと活字は言う」に書かれております。
初版はかなりの部数が出るのですが
税金でめちゃくちゃ持っていかれるらしいです。
860 :
無名草子さん:03/11/09 03:41
部数ってそんなに気になる?
自分がどう読んだかではないのかいな。
861 :
無名草子さん:03/11/09 04:03
そういうことをわかりきったうえで、お話をしてるわけじゃないんですか。
橋本ほど部数に縁のない作家はいないよ。
863 :
無名草子さん:03/11/15 06:29
あげ
864 :
無名草子さん:03/11/17 15:26
あggggggっげ
865 :
無名草子さん:03/11/17 15:39
橋本さんの本はおもしろいけど、読むのに頭を使うんでけっこう疲れる。
あんま説明もなく論理がどんどん進むんで、ついて行くのが大変だ。
頭のいい人はさくさく読んでいけるんだろうね。
>>865 そうでもないだろう。
分かったつもりになってるやつが一番橋本から軽蔑されてるんじゃないか?
橋本は一を語るために十を用意するタイプの論者だと思うから
読むのに疲れるのはもっともな態度だと思うよ。
867 :
無名草子さん:03/11/18 00:09
>866
禿同
さて。
新刊をネットでチェックしてたら「桃尻語訳 百人一首」
という本が引っかかってきたのでびつくり。
かなり意表を突かれたヨ。
お値段も2500円と少し高めで、出版社もあまり大きい所
ではないみたいで・・・・。
でも、表紙のイラストは「もしや!橋本さん○年ぶりに絵筆
をとったとか!?」とか思わせる感じなのですが。
手に取った方いらっしゃったら詳細キボ〜ン
868 :
無名草子さん:03/11/18 17:25
>842
コギャルだの援助交際だのが問題になったとき、真っ先に
「ああ、この子たちは、橋本治の言う[迷宮の中の家出少女]のなれの果てだな」
と思った。
大の大人やエセインテリがチヤホヤする対象でもないしね。
>868
昨年の秋「考える人」という季刊の雑誌で「橋本治と考える「女って
何だ?」っていう特集があったんですが、その特集でも(確か)
「援助交際」「コギャル」なんていうのには、言及もしてなかった
ですね。しかも最後は「迷宮の〜」と同様に、「女のことはもう
いいじゃん」みたいな終わりでした。勿論投げやりに言っているの
ではなく、「女」という位置づけされていなかったであろうものを
どうこういう時代も既に終わった、と言っているんだと思うんですが。
870 :
吾輩は名無しである:03/11/19 01:05
芸術新潮に連載されてるやつって
ちらっと見ただけなんですけど、なんか面白そう。
本になったら買おうかなと思うんですけど
意外になんて言ったら失礼かな、結構絵を見るセンスある人ですね。
>870
既に、巻数で5巻まででてますよー。
>>870 >結構絵を見るセンスある人ですね。
おいおいw。今更そりゃねえだろ。
873 :
無名草子さん:03/11/21 00:12
>>872 なにしろ元本職だからね。
さくらと一郎、「昭和枯れすすき」。
えっ! 橋本って絵を描く人なの?
877 :
無名草子さん:03/11/21 00:45
>>877 はい、知らなかった。アフォっす(笑)
やたら頭のいい編物のできる古典に詳しい人ってぐらいにしか
知りませんでした。
>>877 どうも親切にありがとう。
あ、まちがえた。またアホやっちゃった。まあいいや。
>>876 熱心なファンでもなきゃ知らないのが普通だと思うが…。
二十年から三十年前の話だぞ。イラストレーターだったのって。
自分の知ってることは他人も知ってて当然と思うほうがアホだ。
編物を知っていてイラストを知らない方が、なんとなく珍しいような・・・
884 :
無名草子さん:03/11/26 15:24
橋本の小泉評価は、おたかさん評価と同じ結末になるような気がするな。
橋本は、現代政治はピントずれてるよ。
「アントニオ猪木を東京都知事に」ってのがなかったけか?
「ああでもなくこうでもなく」の朝鮮半島の南北会談についての話で、
金正日をアラビアのロレンスに例えたり、韓国の(前)大統領は金正日にとって
始めての友達と呼べる人物だったとか言ってたのもイタイよね。
今となっては韓国が金で買った南北会談とバレちゃってるし。
>>884 おたかさんの評価も50年後にまた覆るかもですよ。
田中角栄も「庶民宰相」→「巨悪」→「昭和の豪腕宰相」って感じで変わってきてるし。
888 :
無名草子さん:03/11/26 21:05
>>887 世間の評価じゃなく、橋本の評価の問題なの。
橋本は田中の評価をしてたっけ。
橋本の角栄についての評価は日本を土建国家に改造して、
後のバブルを生み出す原因を作った政治家といったとこかね。
典型的なイナカの親父であり、人当たりの良さで官僚を手なずけて自分の子分にしていった。
田中角栄的政治家の直系の子孫が鈴木ムネヲだとか。
890 :
無名草子さん:03/11/26 22:09
>>889 現在からの田中評価じゃなく、当時、70年代から80年代初期の田中についての評価ってないの?
まだ、そういう文章書いてなかったっけ?
891 :
無名草子さん:03/11/26 22:11
でも、橋本だって間違うっていうのは、なんとなく安心すると言うか、
何でも見通せるわけじゃないってことだよね。
橋本にも見えないものがあるって、いいじゃない。
訂正「うまい講釈師」
土井も小泉も、その時代には必要な存在だ(だった)
ということを言いたかったのでは? あくまで個人的な見解だけどね。
土井はなんだかんだ言われているけれど、
女性であのポジションまで行ったこと、それ自体は社会的に結構
意味があったんじゃないだろうか。と言ってみるテスト。
小泉、土井、猪木。規制概念をぶち壊すという面を評価したような気がするが。
橋本も自信を持って「わからない」といっているし。
897 :
無名草子さん:03/11/27 09:45
全盛時のものをその後の行く末まで含めて評価できるかというと、
難しいだろうな。
終わってしまったものをあれこれ言うなら簡単だ。
橋本治の人物評ってのは、
「今、こいつは、この現実に対してどういう関係の仕方をしてるか」ってとこに尽きる。
事実関係の間違いだの、その人物の行く末だので、
結論が覆る程度の事を書いてきたとは思えないが。
それから、橋本治が小泉を評価してると思ってる人が多いっぽいのは驚いたな。
「なんで小泉が支持されたか」って事しか、言ってないじゃん。
そのとおり。
901 :
無名草子さん:03/12/05 11:14
先日、本屋で 『桃尻語訳百人一首』って本を見つけた。ちゃんとカルタみたいになってて楽しそうだったけど
値段が高かったので、買おうか迷ってる。
江戸東京博物館の平賀源内展で橋本治に会える!
「源内の実像を探る!」
1月11日(日)14:30〜16:00
糸井重里×橋本治(作家)
【参加方法】
往復はがきに住所・氏名・電話番号・希望日・返信先を明記の上、
〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
江戸東京博物館「イトイさん」係宛にご郵送下さい。
1通につき2名までご応募できます。参加される方の氏名をすべてお書き下さい。
【締め切り】
ご希望の方は、12月22日(木)必着です。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/2003/ki_11-29.htm -------------
いいなあ東京のヒト。
参加してレポしてくだされ。
ついでにオフとか
おー
イイネェ
905 :
無名草子さん:03/12/09 05:29
『新潮』の1月号に橋本治さんの「小林秀雄の恵み(一)」が
載りました。連載で、次回は四月号掲載予定ださうです。
第一回の見出しを並べると以下のやうになつてゐます。
一 小林秀雄から遠く
ニ 『本居宣長』再読
三 「歌」とはなにか
四 宣長の歌と『古事記』への道
五 「物のあはれ」を人問はば
六 学問
橋本さんは全集の別巻IIにも一文を書いてゐますが、その依
頼を受けた時点に於いても、「この原稿を書こうとしている
今の時点に於いても、私は『本居宣長』以外の小林秀雄の著
作を読んではいない」のださうです。これが本当なのか韜晦
なのか、よく分かりませんが、第一回に『本居宣長』の話し
か出てこないのは事実です。
「『本居宣長』という本は、まず「学問」を語る本である。」
と言つてゐます。
>>902 情報、乙です。
今日、応募はがき出した〜。
>>901 解説を読む→再現画を眺める→切り絵で笑う
読むのにしおりが三枚いる難儀な本だ。
切り絵担当のおもちゃ作家は橋本事務所の秘書だったよね。
治本人じゃねえのか。根性無しめ。
橋本事務所なんてのがあるのですか
あるよん
911 :
無名草子さん:03/12/16 06:01
まったく、売れもしない本を、出しやがって・・・・・
橋本治はゴリラみたいだから嫌い。
913 :
無名草子さん:03/12/18 01:46
源内展、はがき毎日出し忘れてまだカバンの中です。
まさか先着順とかじゃないですよねー?
(そんなに人気のありそうな催し物にも思えないし)
源内展行かれる方、そもそも源内さんに興味ありますか?
私は「土用の丑」くらいの豆知識しかないので、少し勉強しようかなーと思ってます。
が、源内さん自体に興味がないので予習は面倒臭いなーとも思ってます。
すごいお宝画像だ…!
何の番組ですか?
79年の少年サンデーが見える・・・
ごめんなさい 上の間違えました…
>>919 ありがとうございます!
にっかつロマンポルノとは…時代を感じます。
最近橋本治を読み始めたのでいまいちつながらなかったのですが、
秘本世界生玉子の頃ってほんとにこういうことしてたんですねえ。
921 :
無名草子さん:03/12/22 22:06
>>902 リンク先、日付間違ってるよなぁ
12/25(木)必着であることを祈りつつ、今日投函したが大丈夫だろうか…
922 :
無名草子さん:03/12/22 22:34
美しいがわかる人、美しいがわからない人、橋本治の核心のネタが網羅されていると思う。少年時代の話し、涙を誘う。
時代的にも生きるのが大変だったろうと、拝察される。
923 :
無名草子さん:03/12/23 06:06
にちゃんにいたら長文レスでウザイ固定ハンドルになっていただろう人
かもな。
925 :
無名草子さん:03/12/25 02:13
双調平家11巻age
1月11日の入場券が今日とどいた。
ご存知の方おられましたら。
向田邦子の死後、彼女がもてはやされはじめた頃に書かれた橋本治の文章って
どこにあったでしょうね?
彼女を理解していない人ばかり彼女を語るから、反論として出したいのだけど
読んだ本は処分しちゃう性質で…
>>927 「絶滅女類図鑑」「ふたりの平成」で
チョロッとだけ俎上に上がっていた記憶あり。
武器よさらばの後書きの不機嫌な橋本が好きだ。
930 :
無名草子さん:04/01/06 11:53
ちょいあげとく
>>928 即レス有難うございます。前者は連載時、後者はピースで読んでいるので
どちらかだと思います。見てみます〜
932 :
無名草子さん:04/01/12 00:36
昨日の対談はどうだった?
様子を教えて下され。
>>932 キャパシティ446人のホールはほぼ満席。スツールで仮設席も設けてました。
対談というよりは、糸井さんが聞き手のインタビューみたい。
1時間半の内、平賀源内以外の話題の方が多かったです。
源内に関わるとこをテキトーに要約するとこんな感じです。
----
今回の講演は糸井さんの依頼なんで引き受けたが、源内は好きじゃない。
源内の行動を見ていると、横溝正史「悪魔の手毬唄」で描かれた金モール製造機を
田舎のおばあちゃんへ売りつける都会の山師とダブッて見える。
滝沢馬琴は無報酬の物書きが原稿料を取るようになる先鞭を付けたという意味で
画期的なのだが、源内はいろんなことに手を出してただ有名になったという人物で
好きじゃない。でもフロイトもびっくりの「痿陰隠逸傳」(ナエマラインイツデン)
立たない男根と云う思想は近世に書かれてことを考えればすばらしい
(浦上玉堂「奇峯連聳図」との比較)。
源内を基とする小田野直武や司馬江漢の秋田蘭画は風呂屋の看板みたい。
安土桃山時代の「泰西王侯騎馬図屏風」(西洋の騎士の絵)「花鳥蒔絵螺鈿聖龕」
(紅葉と鹿とイエスキリスト)はコピーがオリジナルを越える職人技のすごさがあるが、
それに比べると秋田蘭画は西洋に学ぼうとするつまらさがある(秋田蘭画の遠近法を
浮世絵の遠近法や加藤泰監督映画のローアングルと比較)。
----
間違っているとこもあるかもしれないので、
もし他にも行った人がいたら補足修正してください。
934 :
無名草子さん:04/01/12 19:33
おおお!
さっそく、ありがとうございます。
実は源内と橋本、ん?という感じもあったんで、
前振りに納得しました。
糸井氏との対談、すごく面白かった。充実した1時間半でした。行って良かったです。
このイベントの情報をここに書き込んでくれた
>>902さんに感謝。どうもありがとう。
「痿陰・・」については、「江戸にフランス革命を!」の最後に全文引用のうえ解説され
ています。(読んでなかった…。)
遅すぎレスですが
>>75 調べ物で昔の『ぱふ』をまとめて漁っていたら
「くたばれ!!中央公論」の初出をみつけました。(79年1月号)
『ぱふ』ではその数号前から、映画評論家の北川えり子が、
当時ブームだった少女漫画を、
文学に比して劣る芸術だといったな論調で小馬鹿にした原稿を書いて
それに中島梓が反論し、読者やほかの執筆者の間で
賛否両論がまきおこっていた経緯があったようです。
その頃のぱふでは、斎藤正治という
10年前(当時ね)は冴えた論客だったんだろうけど
当時の少女漫画ブームにのって
ピントの外れた漫画論を展開し続けている人も居たりして。
あの原稿は、それらひっくるめての
言外で「うぜー」宣言
(同時に、中島梓へのエール)だったように思いました。
中島梓か…
思えば遠くに来たもんだ
940 :
無名草子さん:04/01/24 00:54
>>938 当時の「ぱふ」はマンガ専門誌なのか日本映画雑誌なのか
良く判らない執筆陣だったしね。北川、斎藤ご両人についてググッても、
今となってはどういった人物か良くわかんない現実は、
ネットの情報が偏っているのか、一時期だけの人だったのか…
70〜80年代を知るジジイとしては、
ほんとに遠くに来たもんだいと感慨ひとしお。
941 :
無名草子さん:04/01/25 15:09
さぷ
「だっくす」の頃から読んでたけど、片端から捨てて、
今じゃ一冊も残ってないや。
橋本の話すると、必ず「ぱふ」が出てくるけど、
今にしてみたら本人はどう感じてるのかな?
自分的には、限りなく恥ずかしい時代という感じがするが。
漏れは、大ブレークしたチビ猫で大島のファンやめた人間だし、
正直いうと甘ったるい少年性を売りにしてた当時の治ちゃんも
苦手だったよ。
白井御大は、まだ健在だよね。
943 :
無名草子さん:04/01/28 00:00
すいません、橋本治が吉田秋生の『桜の園』に触れて
「女がされたくないことは男もされたくない」と言った感じの事を
書いていたと思うのですがどの著書にあったか思い出せず
持っている本を片っ端から探したのですが見つからずじまいでした。
もしご記憶の方がいらっしゃいましたらお教え願いたいのですが。
>>943 橋本治 吉田秋生 桜の園
をキーワードにググってみなはれ。
お探しのものとは異なるかもしれまへんが。
>>943 吉田秋生の作品は「吉祥天女」じゃなかったっけ?
見つけました。『デビッド100コラム』の”勝手にしやがれ”でした。
仰る通り言及しているのは『吉祥天女』ですね。
どうもご迷惑おかけしました。
947 :
無名草子さん:04/01/30 19:19
橋本ファンの皆さん、聞いてください! 漫画「エースをねらえ」で
「コーチ、どうしてあたしを選んだんですか?」と聞くひろみに対して
宗方が「おまえがいちばん下手だったからだ!」と答えるシーンを
橋本さんがエッセーに引用していたと思うのですが、どうしても見当たりません。
お心当たりのある方、どうかよろしくおねがいします。
948 :
パートのおじさん:04/01/31 04:40
>>947 ざっと持ってる本を探してみたけどなかったな。
確か、「若者たちよ」の中じゃなかったろうか?
「バタ足金魚」を取り上げ、その主人公の少年の爆走の様子と
それを理解出来ない周囲からの浮きさかげんが、少年の鏡だと言って
いたような…。
949 :
無名草子さん:04/01/31 07:03
むかぁしむかし、クリティックスという深夜番組で
今は亡き景山民夫と対談してたのを思い出した。
「鐘の鳴る丘」の歌の話をしてて、二人とも泣き出したのが
かなり印象に残ってます。4番の歌詞は泣けるよなぁ。
>>948 ありがとう
その本は持ってないので、さっそくさがして見ます
>>947 『問題発言』所収の『思い通りに行かない事は全部認めねーぞ、俺ァ』ですね。
ページ数だと179Pになります。
952 :
無名草子さん:04/01/31 17:15
>>947 エッセーではないけど、「よくない文章読本」に入ってる
マンガ「元祖うりうりぼうや」でもこのセリフ使われてます。
>>951 ありがとう。
やっばり橋本さんの本で読んだんですね。
じつはエースをねらえスレでその台詞を書いたら、
妄想もほどほどにしろって叩かれてへこんでたんです。
ひょっとして橋本さん流のアレンジなのかもしれませんけど。
「若者たちよ」もネットの古本屋さんに注文しました。
こんなスレがあったんだ
橋本治は中学時代にかなりはまって読んでいたよ
当時はよく分からないなりにいろいろ考えて読んでたと思う
ひねくれた頭の使い方を教わった気がするよ
955 :
無名草子さん:04/02/05 14:20
この頃静かだね。
ちと、あげてみようか。
>>954 この世には、自分と似た奴が3人いる
っつーのは顔のことだと思ってたが。
あと一人居るんだろうか?
3人どころじゃない気もするが。
今月号の「群像」で橋本さんの新連載が
始まってたよー。
「権力の日本人」ってタイトルだったかな。
「平家物語」を話のフリにしてたけど、これから日本の政治
とかについて切り込んでいくみたい。
ちょっと立ち読みでは消化できないぐらい、
濃い感じで、これから楽しみ♪
爆笑問題のススメに出ないかな。
愛の矢車草?かな?に入ってた、女性トラッカーとSEのオバちゃんの
話が大好き。
びっくりしたけど、泣けた…。
>>960 『愛の牡丹雪』トラック乗りの方は判るんだけど、「SE」って何の略?
普通のどこにでもいるオバちゃんだったような気がするんだけど。
浅香光代と菅井きんみたいなコンビ(例が古いか)。
それにしても、これが英訳されてどこの国だか忘れたけど教科書に載った
と読んで驚いた記憶がある。
(こっちこそ記憶間違いだったか?)
新刊「ほらシネマ」出るねえ。
963 :
無名草子さん:04/02/15 22:45
>>962 これって以前so-netでオンライン公開していたやつ?
河出からの新刊は久しぶりだね。
>>937 の情報を見に行ったら発売予定日が消えていて
2月の新刊予定からもはずれてた。いつ出るのかいな。
>>961 SEは、ごめん、サービスエリア。SAだった。アホ丸出しで
恥ずかしい…。
SAで働いてるオバちゃんだったと記憶してます。
本当に海外で教科書に載ったのなら…すごすぎる。
システムエンジニアのおばちゃんかと思った
矢車だったかほかけ舟だったか忘れたけど、
病気のおばさんの一人称のやつでさ、生まれた赤ん坊が金髪ってところで爆笑したなあ。
これギャグ小説か、と思ってたらしんみり終わってやんの。
967 :
無名草子さん:04/02/20 22:33
橋本さんのスレがあったとは
10,20代に読みましたが、小説も読まないし物も考えない
奴だったので内容は全然消化できなかったです。
面倒くさい理屈っぽい文章が続いたあとに、
自分には情緒的と思える落ちがつくのが好きでした。
969 :
無名草子さん:04/02/29 12:32
乙っす。
本屋いくべさ。
972 :
無名草子さん:04/03/03 18:10
途中から難しくて脱落しそうになると
「こんなこと言ってもバカなアンタに解らないだろうから」
とちゃんとバカに噛み砕いて説明してくれるのがウレシイ
頭のいい人には補助輪だらけの文章に見えるのね きっと
973 :
無名草子さん:04/03/03 18:16
桃尻娘再発してください、おねがいします。。。。
>>973 古本じゃ駄目なの?
いっぱいころがってるじゃない
「失楽園の向こう側」単行本化はまだかなあ・・・。
待ち遠しいですね。
978 :
無名草子さん:04/03/06 13:32
シネマほらセット発売age
潔癖症なので古本は買えません。
>>974 >>977 発売当時はうれたんですよね? ももじり娘。今は需要がないってことですか???
そんな人まで相手にするほど出版界に余裕はございません。
橋本の本を文庫で出し続けるほど出版界に余裕はないと
982 :
無名草子さん: