【盗作猿】ランディの日記を先取り予想だ!【パクルなよ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
8田ロランディ【笑】
8  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
473 :無名草子さん :02/04/17 13:05
このごろ、インタビューを受けるときによく「田中真紀子さんの秘書給与流用疑
惑について、どんなふうに思われますか?」ということを質問されるのだ。

この質問を受けると、私は絶句してしまう。なぜかと言うと、全くわからな
いのである。事件の詳細もまだよくわからないし、事件を起こした政治の世界の
ことは、さらにわからない。何にも手がかりがなくて、ただ「女性イジメ」とい
うキーワードだけがある。こんな状態でとてもコメントなどできるわけもない。

「わかりません」と正直に言うと、びっくりされる。こういう場合は何か言う
のが筋らしいが、わからんものはわからん。とほほである。

「では、他人のものを盗ったのではないかという疑いをかけられるということに
ついては、どう思いますか?」

さすがにこれなら分かる。人の物を盗る事は私の専売特許である。「一度盗った
ら辞められない」泥棒となんとかは三日やったら止められないのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
477 :無名草子さん :02/04/17 13:56
■リセット
バリの太陽の下
友と共に
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
478 :無名草子さん :02/04/17 14:10
■リセット
 バリに浄化された
 からだと心
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
479 :無名草子さん :02/04/17 14:37
■リセット
聖なる儀式と
心の雨
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
480 :無名草子さん :02/04/17 14:44
ほとんどの人は、バリへ行ってきたなどと聞くと、きっと「美しい海とリゾートホテル」くらいしか
思い浮かばないのではないかと思う。あの島で、世にも美しい魂のお祭りが開かれているなんて
想像もしたことないんじゃないかと思う。
9田ロランディ【笑】:02/04/18 11:01
9  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
481 :無名草子さん :02/04/17 14:53
■神々の島
荘厳な夕日と
癒し


バリに出かけた時、あたしの状態はサイアクだった。
でも、なんていうのかなぁ。
聖なるニュピの期間をバリで過ごす事によって
劇的に癒されたわけじゃないけれど、すこしづつ何かが変わってきたような、そんな実感がある。

バリは、イメージにあるような能天気な南の島では決してない。
人々はおどろくほど静かで、そしてうまくことばにできないけれど、
ある種おかしがたい威厳があった。
そう、バリはまさに「神々の島」なのだ。
それはニュピの時期のみのバリに感じることなのかもしれない。

ホテルから海に沈む夕日を眺めて、そんなふうに思った。

「ランディさん、ニュピはどうでした?」

帰りの飛行機の中でナントカさんがそう言った。
今はまだ、言葉にできない。
けれど、あの神聖なイメージはあたしの中で静かに根をおろし、
ゆっくりと、しかし確実に何かをかえようとしている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
482 :無名草子さん :02/04/17 14:54
■旅行から
帰ってきたら
さぁたいへん。

旅行から帰ってきたら、○○社の○○さんから、今度出る本の打ち合せと
インタビューの依頼がいくつか、こんどやるトークショーに関する連絡がばんばん入ってて
旦那がぱにくってた。ひー。
連載は全部終らせたし、わざわざ仕事量も減らしたのに、どうしてこんな忙しいんだ!
ちょっとはリフレッシュさせてくれえ。


バリはとても素敵な島でした。
そのへんのことは、あらためてコラムにまとめるつもりです。
乞うご期待!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10田ロランディ【笑】:02/04/18 11:01
10  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
485 :無名草子さん :02/04/17 15:25
■やっぱり
日本が
最高

家に帰ると、モモが「かーちゃんおかえりー」と言ってかけてきた。
ほんとはぶったおれそうなほど疲れていたけど、
けっこう重くなったモモの体を抱き上げてやると、
ぎゅぎゅ〜っと首っ玉にかじりついてきた、
おー、よしよし、そんなにあたしが好きか、さみしかったか、そうか。
そんなあたしたちの様子を見て、台所で旦那が苦笑していた。

異国に出かけ、我が家に帰ると、しみじみ
自分の属する場所は、よきにつけあしきにつけここなんだなぁ、と思う。
いろいろウザかったり、めんどうくさかったり、何もかもいやんなったりするけど、
「家族」という土台があるから、また立ち上がれるんだよな。

明日あたり、父親にも電話してみるか。ミヤゲもあるし。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
486 :無名草子さん :02/04/17 15:30
バリ島のケチャの“神秘性”について、芸能山城組がさかんに
ネタにしていたのは70年代。
パルコ文化人がバリねたにハマッていたのは80年代。
ブランド姉ちゃんたちが大衆浴場のような気分で観光した
のが90年代。

……そして2002年、ようやく湯河原サルが、変臭サルのお仲間と
珍道中だとさ。(藁

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
487 :無名草子さん :02/04/17 15:30
吉本ばななやさくらももこもバリの本出してるし
遅ればせながらその仲間入り狙ってるんじゃないの?
ばななとももこは仲良しだし。そういえば銀色もバリの旅行記
だしてた。ばななは銀色好きだし。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
489 :無名草子さん :02/04/17 15:46
あと、友達自慢系と、友達コキおろし系、バリで知り合った魅力的な人物、
あるいは神秘なシャーマンについて系などが考えられますな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11田ロランディ【笑】:02/04/18 11:02
11  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】

498 :無名草子さん :02/04/17 16:51
予想開始。
---
バリの3日目に出会ったシャーマンのナントカさんは
なにかとても不思議な魅力に溢れる人だた。
会ったときの第一印象は、ただの太ったおばさんなのだけど、
ナントカさんがひとことふたこと言葉を発すると、
周囲が圧倒的な安心感で満ちるのがわかる。
同行したMさんは、ナントカさんの言葉に目を潤ませていたし、
Kくんなどは、へなへなとその場にひざまずいてしまったほどだ。

アタシは、その圧倒的な安心感に、最初は胡散臭さを感じていた。
だいいち言葉がわかんねえんだ。しゃらくせー。
MさんもKくんも、だらしないなあと思っていた。

しかし、ナントカさんの心地よい音楽のような言葉の響きに
耳を傾けているうちに、何かがストンとアタシの中に落っこちてきた。
じわりじわりと湧いてくるなんてものじゃない、まさに、ストンと
空から石が降って来るみたいに落っこちてきたんだ。
アタシはなぜだか咄嗟に、『魂』と直感した。
バリの名高いシャーマンのナントカさんの魂が、
今まさにアタシの中に落っこちてきて、アタシの疲れ切った
心の中に鎮座しているんだ。

そう思った瞬間、アタシは圧倒的な幸福感に包まれた。
今までこんな感触を味わったことはない。
屋久島の木々に触れたときとはまた違う、異国の情熱的な
神々の魂が、アタシを選んで落っこちてきた。
これを運命と言わずに、なんというのだろう。

気付くとMさんに腕を支えられていた。
圧倒的な神の力に、アタシは危うく失神するところだったのだ。
ホテルに戻るまで、アタシの心はどこかへ浮遊したまま
戻ってこなかった。以前にもこんな感覚を味わったことがある。
精神だけが、神の元に残されてしまった、そんな感じ。

ホテルで酒をかっくらっていると、ようやく指先に感覚が戻ってきた。
MさんやKくんに、アタシが感じたことをかいつまんで話すと、
Mさんは
「そういえば、あのシャーマンの表情はランディに似ていたな」
と言った。
「そんな、恐れ多いよー」
とアタシが返すと、Kくんまで
「ランディさんにも時々、ああいう神の力を感じることがある」
というのだ。

アタシは未だに、自分の力なんてこれっぽちも信じちゃいないけど、
あのシャーマンの魂がアタシを選んだことは確信している。
だからやっぱり、MさんやKくんの言うこともまんざら嘘では
ないのかな、などと思っている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12田ロランディ【笑】:02/04/18 11:02
12  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
612 :無名草子さん :02/04/18 00:40
■第二のふるさと。
心の、そして
神々の。

成田は突風に包まれてた。横なぐりの風。
アタシの旅立つ前の状況と一緒だ。
隣に座ってるMさんも同じ事を考えていたようだ。
「すごい風だ。ランディさんの立場、飛行機と一緒だね」
「まるで台風の目?」
アタシはそう答えて、着陸前の張り詰めた機内で爆笑しちまった。

行く前のアタシじゃ、笑い飛ばせなかっただろう。
すっかりバリで浄められて、アタシは生まれ変わったのだ。

バリのクラクラする原色のフルーツを食べ、
慣れてきたところで、日本でドップリと漬かりきってた
不浄のものを追い出すため、断食。
これが辛かった。
でも、1秒ごとにバリの新鮮な空気で体内が満たされていく
感覚が細胞で感じられるようになると、これが気持ちいいんだ。
プニプニって、細胞のひとつひとつが新しいアタシを形成するために、
躍動してるのがわかるんだ。
スゴい。本当にそう感じた。

空腹を超えて、満たされたアタシは、今度は海と一体になった。
海って、こんなに優しかったのか。
日本のコンクリートで固められて、調教された灰色の海と
つながってるとは、どうしても思えなかった。
ああ、アタシ。バリに包まれてる。
Mさんに腕を引っ張られるまで、多分1時間は、海と対話してた。
ううん、海じゃない。バリの海の神々と。
夜明けまで、砂浜で横たわった。バリの民族衣装に身をゆだねて。

生まれ変わったアタシに、真っ赤な太陽は「おかえり」と言った。

その後も色々な体験をしたが、それは後日コラムかエッセイにまとめようと思っている。
ガタガタ揺れる機内で、アタシは今後の構想を立てたんだ。
灰色の島国に足をつけてしまう前に。そうしないと、いられなかった。
日本という島国に生まれ、バリという島国で生まれ変わって、
また戻ってきた。

このパワーを、みんなにも感じて欲しいんだ。
アタシは、それを届けることができるよう、戦うよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
13田ロランディ【笑】:02/04/18 11:03
13  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
633 :612 :02/04/18 01:07
ランディ、頑張れ!
予想日記に使われていないネタは、王族・豚の丸焼き・エステ、
高級リゾートホテルが残っているよ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
636 :無名草子さん :02/04/18 01:10
豚の丸焼きを食べた。
バリでは豚は聖なる動物なのだそうだ。
(以下、それを食べて自分の身体が浄化された話がつづく)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
639 :無名草子さん :02/04/18 01:13
バリでエステしてもらった。
なんだか女王様になった気分だ。
経済格差とかいろいろ言われているけど、
こういうのも悪くないなあって思った。
(以下、自分がいかにリフレッシュしたかがつづく)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
640 :無名草子さん :02/04/18 01:15
バリは、男だ。何度でも抱かれたくなるような、そんな男そのもの。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
643 :無名草子さん :02/04/18 01:19
バリで高級リゾートホテルに泊まった。
ガイドの話だと、ここ1年くらいで
日本人女性の割合がすごく増えたらしい。
そういえば、まえに週刊誌で
ボーナスをはたいてバリ旅行するキャリア女性の話が出ていた。
いい時代になったよなあ。
それを一部の日本のオヤジたちは快く思っていないらしい。
自分たちはさんざん楽しんできたのに。
アタシは働く女性に肩入れするつもりはこれっぽっちもないけど、
正当な労働の対価として、
こういう非日常空間を「買う」というのはアリだと思う。
そのことを最初に言ったうえで、
アタシはこのホテルとバリの風景がマッチしていない気がした。
どこがどうなのか、うまく説明できないけど。
ホテルの窓から見下ろすバリの海と、
じっさい浜辺におりてぬるい空気の匂いを嗅ぎながら散歩している
のとでは、まったく違うのだ。
(以下、自分がいかにバリの自然に祝福されているかの話がつづく)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
14田ロランディ【笑】:02/04/18 11:03
14  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
653 :612@途中で疲れました。 :02/04/18 01:32
■バリで
命のつながりを
考えた

 昨年は、日本でも狂牛病騒動がおこってしまった。
行政の怠慢と、業者の利益追求の姿勢が、こうした結果になったのだろう。
アタシも人の親だ。あれ以来、極力家族の食卓には肉を乗せなくなった。
やっぱり、子供の体を心配してしまう。

 無知で恥ずかしいが、アタシは今回の騒動まで、牛や豚が
肉骨粉というものを食べているとは、知らなかった。
「共食い」をさせていたのだ。
報道でその事実を知った時、アタシは震えた。
カマキリのように、子孫を残すために選んだ相手を喰い殺す習性のない、
牛や豚に共食いをさせていたとは。
倫理に反するよ。牛や豚だって、多分本当は、草を食べたかっただろう。

 バリ。
現地の神聖な祭り、ニュピの翌日に、ホテルで食事をとりながら
ぼんやりとその事を思い出していた。
 食べる、ってなんだろう。
他の動物の命をいただくって、よくわからないままできたけど、
実は恐ろしいことなのではないか。
フォークの動きが止まったアタシにMさんが、気がついた。
 アタシは、泣きそうになりながら、まとまらない内容だが考えていたことを
Mさんにぶつけた。そうせずにはいられなかったのだ。
「ランディさん、じゃあ、実際に自分の手で肉を食べるましょうよ」
Mさんはそう提案して、携帯電話でどこかに連絡を入れていた。

 ホテルから車に揺られること、10分。町外れのレストランの前で止まった。
車外に出ると、モワッと生臭い臭いがした。ブーンとハエの飛んでる音が
そこかしこからする。ちょっと気分が悪くなった。
どういうつもりで、Mさんはここへ連れてきたのだろう。
「あれ、見えますか? 裏手の小屋」
強烈な臭いに包まれた豚小屋だ。ここから一匹選べという。
「どれでもいいよ」
とにかくアタシは気分が悪くて、早く立ち去りたかった。Mさんはまだ
大人になりきれていない豚を選ぶと、アタシをレストランの脇に連れていった。
「さっきの豚ね、ここで丸焼きにするんですよ」
驚愕した。知らなかったとはいえ、アタシはどれでもいい、なんて適当なことを
言ったのだ。さっきの豚は? 全身が心臓になったみたいにバクバクしてきた。
そうか、わかった。
Mさんは、アタシに体験させようとしているのだ。命を食べるということを。

 <来週に続きます>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
660 :612@途中で疲れました。 :02/04/18 01:48
「ランディさん、じゃあ、実際に自分の手で肉を食べるましょうよ」
って自分で書いたけど、なんじゃこりゃー(大和田獏
「ランディさん、じゃあ、ちょっと出かけましょう」に変更したい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
15田ロランディ【笑】:02/04/18 11:04
15  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
656 :無名草子さん :02/04/18 01:44
バリの高級リゾートホテルに泊まった。
日本を発つ直前までゴタゴタしていたし、
思い切ってウブドゥのイバに予約を入れた。
ここはスカワティ王族のホテルで、洗練されたデザインは
ウブドゥの文化・芸術の粋を集めたものといっていい。
客室はぜんぶ一軒家になっていて、
素材はチークをふんだんに使ってあるらしい。
いちばん広いスウィートは「イバスウィート」と呼ばれていて、
1階が吹き抜けのリビングとバスルーム、2階がベッドルームになっていた。
リビングのオーディオで、MさんがもってきたCDを何十回となく繰り返しかけた。
あんまり聞きすぎたので、帰りの飛行機の中でも、日本に帰り着いたいまでも、
アタシの耳の中でそのメロディがリフレインされている。
季節的にいまはヨーロッパからのお客さんが多いってボーイが教えてくれた。
そう思ってみると、なるほどお金持ちそうな老夫婦が
よちよち浜辺を散策しているのによく出くわした。
思うんだけど、ヨーロッパには本当に気品のあるご老人がたくさんいる。
どうしてなんだろう。
湯河原付近で見かける日本人旅行客は、こう言っちゃ悪いが、どこか品がないのだ。
なにかこう、向こうの人は伝統文化を背負っているという自負があるというか…。
それにくらべてこの国では、伝統を拒否する風潮があると思う。
こないだ母親の墓参りをしたときに、父親がこんなことを言っていた。
(以下、内輪話をひとくさり)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
675 :612じゃないけど続きを書いてみた :02/04/18 02:07
食べられない、と思った。だってさっきまで豚小屋で走り回ってた小豚だ。
それが今、丸焼きにされて皿に乗せられアタシの前にある。アタシに食べられるために。
Mさんはそんなアタシを見て「ランディさん、食べないの?」と聞く。
「・・・アタシ駄目かも」というと、Mさんは父親が娘を諭すようにこう言った。
「食べなきゃ。豚が可哀想だよ」と。
そうなのだ、アタシが食べなきゃ豚は何のために料理されたのかわかんない。
豚に失礼なことはしちゃいけないなと思い、勇気を出して箸をつけてみた。
信じられないくらい柔らかい。そして香ばしい香り。
口に入れてみる。肉汁が溢れで口の中に広がる。「おいしい!」と感じた自分に
ビックリした。さっきまでアタシはたった今まで生きていた豚を自分が殺したように
感じて暗くなっていた。でもカラダが喜んでる。ココロは泣いてるのにカラダは笑ってる。
わけがわかんない。アタシは途方に暮れた。

「豚をもっともおいしく食べるのがこの方法なんです。こうやらないと豚が悲しみます」
とレストランの支配人が説明した。
そうだよな、豚は無意味に殺されたわけじゃない。こうしてアタシのなかで生きてるんだ。
この美味しさが子豚のココロなんだなあ、思ったら優しい気持ちになっておかわりした。
本当においしい。今、アタシは子豚と会話してるんだ。食べるということはなんて
無駄のないコミュニケーションなんだろう。子豚とアタシ、命がつながってるんだ。

考えてみると、世の中全部繋がってるんだよなあ。無駄なものなどない。
すべてがつながり、命を紡いでいく。人に与えることが新しい命を生むんだ。
だから自分だけで完結なんかしちゃいけないんだな。
だからアタシはこれからもどんどん書く。でも自分から出すだけでは「命の連鎖」は
起こらない。だからアタシはどんどん書きながら、いっぱいいろんなものをどんどん
吸収しようと決めた。そうしてぐるぐる廻っていくんだ。自分が生み出したことに
執着するのは間違ってる。そんな事を必死に主張しても何も生まれない事に気づいた。

皿はいつのまにか空っぽになっていた。Mさんがニッコリ微笑む。
アタシは次の豚を物色するため立ち上がった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
16田ロランディ【笑】:02/04/18 11:04
16  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
692 :無名草子さん :02/04/18 02:30
「アタシもう、小説書くのやめようと思って」
そう言うと、Mさんはへえ?というような顔をした。
「だってさあ、揚げ足取りみたいなことばっかりだし、とにかく窮屈。
無名時代が懐かしくなっちゃったよ。なんでも自由だった」
「ランディさん、気づいてないでしょ。あなたの文章には独特のイロケがあるってこと」
へえ、そうなんだ。
そんなこと、これっぽっちも考えたことがなかった。
でも、文章にイロケがあるって言われるのと、女としてイロケがあるって言われるのとでは、
どっちが嬉しいものなんだろうか。
不思議そうに首をかしげるアタシの目を覗き込むようにして、Mさんはつづけた。
「小説を書くっていうのはね、業なんですよ。自分で書くんじゃない、
何ものかに書かされるんですよ」
業…。バリにくる直前、アタシはぼんやりこの「業」ということについて、
あれこれ考えていたことを思い出した。
そのことをエッセイに書きもした。
Mさんはアタシのエッセイを読んでいない。
バリという場所が、また私とMさんをシンクロさせたんだろうか。
血液の塊のような夕日をMさんと見つめているうち、体内から不思議な力が漲ってくるのを感じた。
「書くよ、アタシ書く。Mさん」
何も言わず、Mさんは何度もうなずく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
693 :無名草子さん :02/04/18 02:31
マッサージはどうせあれでしょ。
アタシの裸マンセーネタと、体内浄化の大げさな記述。
マッサージ中にまどろんだアタシが見たのは神とかなんとか。
アタシの血液はこんなにも力強く脈打っていたのか、とかなんとか。
不思議なことに、母親の胎内での記憶が一気に蘇った、とかいうのもありかも。

アタシはもうキレイ、潔白、リセットされた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
694 :無名草子さん :02/04/18 02:35
ケチャを踊ることで、太古の人間は不浄を落としていたそうだ。
ケチャは、日本でいうところの「禊」の効果があるらしい。

以下、それを見て体内浄化→リセット
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
705 :無名草子さん :02/04/18 05:28
バリは素晴らしかった。
日々のしがらみや、嫉妬に満ちた生活から私の身体を清めてくれる。
そんな神聖な空気が、飛行機を降りたとたんに、アタシの身体を癒してくれた。
おもえばこの何ヶ月か、アタシは、針で突つかれる様な日々が続いていた。
幾つもの連載を抱え、家事に、子育て。
今振り返ると、アタシは良くやっていたな、などと思う。
いくつかの連載は終了し、次の小説の執筆まで、時間が出来た為にした旅行。
本当に、バリに行って良かったと思う。
問題は全てクリアされ、心身共にリフレッシュ出来た。
うまく言えないが、何かを作り続けると言う事は、それだけ多くの困難を伴い、
賞賛を受ければ、受けるほど、妬みや嫉妬を買うと言うことを改めて感じた。
それに、いちいち、反応していたら、アタシはバリに移住しなくてはならなくなる。
今は、自分の足下を固め、信頼できる編集者と、次の作品を生み出す事を考えるだけである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
17田ロランディ【笑】:02/04/18 11:06
17  【バリ帰国後の“リセット日記”予想】

■■予想じゃないけどバリ情報 
650 :無名草子さん :02/04/18 01:29
ランディの泊まったホテルってウブドゥのイバなんでしょ?


手元にある主婦の友社の「バリで泊まる極上ホテルガイド」から
イバの資料を抜粋。

イバもピタ・マハと同じく、スカワティ王族のホテル。洗練されたデザインは
ウブドゥの文化、芸術を育ててきた一族ならではのものだ。
客室はすべて一軒家風で、チーク材をふんだんに使った造り。
いちばん広いイバスイートは、一階が吹き抜けのリビングとバスルーム、
2階がベッドルームになっている。
リビングにはオーディオカセットがあるので、好きなCDやカセットを
持参したい。
その他キャプション
・今はヨーロッパの宿泊客が多い
・ホテル全体が花や植物でいっぱい
・イバのシンボルマークはプルメリアの花
・2階には天涯つきのベッドがある
・スパではマッサージのほか、髪の手入れやマニキュアといった
ビューティーサロンの施設おまる
・塩水プール 全10室しかないホテルのものとは思えない
豪華さ。プールサイドには洞窟風の日陰を作っている。

ん〜個人的な感想だけど、同じスカワティ王族が造ったホテルならピタ・マハのほうが
よろしかろうと。イバより宿泊代は高いけど。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■予想じゃないけど代筆屋にひとこと

697 :草子 :02/04/18 02:41
一通り代筆作品を読ませていただきましたが、
代筆屋さんたちと本人の決定的な違いがイタイですね。

本人のエッセイ・日記は、あまりにも論理や思考の飛躍が多く、
さらに読み手の理解を前提にしていない、自己満足とひけらかしの
独りよがりのマスターベーション。
それに対して代筆屋さんたちの作品は、どんなに本人を真似ても、
ちゃんと筋道が通っており、無意識にかもしれないが読み手の立場を
ふまえた表現で客観的に想像しやすい。読まれるに足る作品。

つまり代筆作品は、劣化コピー作家にはもったいない、「インスパイア
されたオマージュ」と言えるでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
701 :無名草子さん :02/04/18 03:56
俺も代書屋さんへ、遅ツッコミ。

もっともっと、文章を分断するヘンな句読点、過剰な擬態語、タイプミス
では説明のつかない誤字、自己正当化のための他者への暴言などを入れて
くれないと、田口センセイの文章表現の足元にも及びません。
18田ロランディ【笑】:02/04/18 11:08
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 
   ここは、ランディの陳腐で劣悪な日記を予想して先手を封じるスレです。

     田口“盗作猿”ランディよ、ここからパクるなよ。【笑】


  
19無名草子さん:02/04/18 11:16
さっそく予想日記を――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
737 名前:無名草子さん :02/04/18 10:51
---------------------------------------
■バリの
花売りと
王族

「今日はバリの王族の方と食事だよ」
Mさんが言った。ふーん。あたしは王とか大臣とか、そういう肩書に興味はない。
あたしは、あたしだ。そう思ってるから。

表れたホニャララ殿下は品のいい、にこやかな人だった。
通訳を通しながらで会話でも、この人が美しい魂を持っていることがわかった。
バリの、太陽が、海が、風邪が、美しい魂を育てるんだ。
ホニャララ殿下のオーラが、あたしの魂を包み込んでくれていた。

帰りの車の中で、Mさんが言った。
「ホニャララ殿下、ランディさんのこと気に入ってたみたいだね」
「そうかな」
「王族がグラスに酒を注いでくれるなんて、滅多にないことなんだよ」
「あたし、あの人の魂と触れ合ってたんだと思う」
「そうだね、殿下とランディさん、似てるもん」
神聖な島の、神聖な人。あたしは、この島に呼ばれてたんだ。
日本での、イライラや、ゴタゴタは、ここへ来るための通過儀礼だったんだ。

花売りの女の子が寄って来た。名前の知らない赤い花や黄色い洟を
籠いっぱいに抱えて、あどけなげな笑顔を見せた。
こんなきれいな瞳の子にも尊敬されているホニャララ殿下は凄い人だと思った。
愛子殿下は、こんな風になれるのだろうか。
急にモモの声が聴きたくなった。電話して、いい子にしてるかってきこう。